JP2011500547A - プロテインキナーゼb阻害剤としてのピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体 - Google Patents

プロテインキナーゼb阻害剤としてのピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物又はその塩の新規な群に関し:ここにおいて、Y、Z、Z、R、R、R及びnは、明細書中に記載されたとおりであり、これは、癌のような、タンパク質キナーゼB(PKB)によって仲介される疾病又は医学的状態の治療或いは予防において有用であることができる。本発明は、更に前記化合物を含んでなる医薬組成物、前記化合物を使用するPKBによって仲介される疾病の治療の方法、及び式(I)の化合物を調製するための方法にも関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロテインキナーゼB(PKB、更にAKTとしても知られる)により仲介される疾病又は医学的症状の治療或いは予防において有用であることができる二環式複素環の新規な群に関する。従って、このような化合物は、多くの異なった癌の治療又は予防において有用であることができる。本発明は、更に前記化合物を含んでなる医薬組成物、前記化合物の製造のための方法、及び前記化合物を使用する、PKBによって仲介される疾病の治療の方法にも関する。
PKBは、ホスファチジル3−キナーゼ(PI3K)シグナル伝達経路の一つの構成要素であり、これは、増殖因子に対する細胞の反応を含む細胞の増殖及び生存において重要な部分を演じる。増殖因子、例えば上皮細胞増殖因子(EGF)のその細胞表面の受容体型チロシンキナーゼ、例えばEGF受容体(EGFR)への結合後、受容体は、二量体化し、そして自己リン酸化を受ける。この自己リン酸化現象は、PI3Kの85kDaの調節サブユニット(p85)が、受容体と直接、又はアダプタータンパク質、例えば増殖因子受容体結合タンパク質2(GRB2)を経由するかのいずれかで相互反応し、そしてこれによってPI3Kの110kDaの触媒サブユニット(p110)を活性化することを可能にする。活性化後、p110は、ホスファチジルイノシトール−4,5−二リン酸(PIP2)のリン酸化を触媒して、PDK1をリン酸化し、そしてPKBを活性化する細胞膜に、ホスファチジルイノシトール依存性キナーゼ1(PDK1)及びPKBの両方を補充する、第2のメッセンジャー分子であるホスファチジルイノシトール−3,4,5−三リン酸(PIP)を産生する。
三つの別個の遺伝子から誘導されるPKBの三つの既知のアイソフォーム(PKBα/AKT1、PKBβ/ATK2及びPKBγ/AKT3)が存在する。PKBαの活性化は細胞の増殖及び生存を仲介する細胞のシグナル伝達現象に関係し、一方、PKBβの活性化は、浸潤、運動性及びインスリン仲介の代謝性過程に関係する。活性化されたPKBは、アポトーシス促進性因子、例えばBAD、プロカスパーゼ−9及びフォークヘッド(FKHR)転写因子を不活性化し、そして抗アポトーシス性遺伝子、例えばサイクリックAMP応答配列結合タンパク質(CREB)を上方調節する転写因子を活性化することによって細胞をアポトーシスから保護する。PKBは、更にMDM2のリン酸化を経由するp53の不活性化によって細胞の生存に寄与することもできる。同様に、活性化されたPKBは、細胞増殖及び代謝に関係するタンパク質を活性化することによって、例えば哺乳類ラパマイシン標的(mTOR)の活性化に導く経路によって、そしてグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK3)によって細胞の増殖を誘導する。
従って細胞増殖のPKB仲介の刺激及びアポトーシスからの保護は、腫瘍形成を支持し、そしてPI3K経路内の構成要素の遺伝的撹乱は、癌において普通に見出される。例えば、PI3Kのp110アイソフォームをコードする遺伝子の変異又は増幅は、乳癌、大腸癌、卵巣癌、頭頚部及び子宮頚部扁平上皮癌、胃及び肺癌、血管形成乏突起神経膠腫、未分化(amaplastic)星状細胞腫、多形神経膠芽腫並びに髄芽腫において見出される。同様に、PKBアイソフォームをコードする遺伝子の変異増幅及び/又は過剰発現は、膵臓、乳房及び卵巣腫瘍において見出されている。従って、PTEN(PI3Kに対して逆の役割を有するホスファターゼ、PIPのPIPへの転換を触媒する)をコードする遺伝子は、卵巣、結腸直腸、乳房、神経膠腫、黒色腫、肺、白血病及びリンパ腫を含む多くの腫瘍型において不活性化される。
腫瘍細胞の増殖及び生存におけるPI3Kシグナル伝達経路の重要性の観点から、PKB阻害剤を含むこの経路を撹乱するいずれもの化合物は、癌の治療において有用であることができる。PI3Kシグナル伝達経路の詳細な概説及び腫瘍形成におけるその関与は、Hennessy et al.,Nature Reviews/Drug Discovery(December 2005)Vol.4,988−1004.及びCully et al.,Nature Reviews/Cancer(March 2006)Vol.6,184−192によって提供されている。
ヒトエーテルアゴーゴー関連遺伝子(hERG)によってコードされる電位依存性カリウムチャンネルは、心室の心臓作用電位の再分極において重要な役割を演じていると信じられる。遺伝子配列の遺伝性変異又は薬理学的修飾のいずれかによって起こされたその活性の変化は、作用電位の時間の延長に導くことができる。これは、ヒトにおいて心電図に記録されるQT間隔の延長及びトルサード・ド・ポアンとして知られる潜在的に致死的心不整脈に導くことができる(Vandenberg et al.(2001).Trends Pharmacol.Sci.22,240−246)。最近の規制のガイドライン(CPMP/ICH/539/00)は、hERGチャンネルにおける試験化合物の効果を研究するin vitroアッセイが、新しい化学薬品の流入が、ヒトにおいて心電図に記録されるQT間隔を延長するものである可能性を予測するための前臨床的戦略の一つの要素であることができることを推奨している。このように、hERG遮断活性の排除は、いずれもの新しい薬物の開発における重要な検討事項のままである。
PI3K経路を標的とする多くの化合物が記載されている。例えば、WO2006/046023及びWO2006/046024(Astex Therapeutics Limited)は、プロテインキナーゼB(PKB)及びプロテインキナーゼA(PKA)の活性を阻害又は調節するプリン、プリノン及びデアザプリノン化合物を記載している。然しながら、PKBに対して優れた効力、及び/又は他の既知のPKB阻害剤と比較して、好都合な物理的特性(例えば、より高い水溶解性、より高い浸透性、及び/又はより低い血漿タンパク質結合性)及び/又は好ましい毒性特性(例えば減少したhERG遮断傾向)及び/又は好ましい代謝特性を有する更なる改良された薬剤に対する必要性がなお存在している。
WO2006/046023(Astex Therapeutics Limited) WO2006/046024(Astex Therapeutics Limited)。
Hennessy et al.,Nature Reviews/Drug Discovery(December 2005)Vol.4,988−1004 Cully et al.,Nature Reviews/Cancer(March 2006)Vol.6,184−192 Vandenberg et al.(2002).Trends Pharmacol.Sci.22,240−246 CPMP/ICH/539/00。
本出願人等は、驚くべきことに、ある種の二環式複素環誘導体が、PKB活性を阻害することにおいて特に有効であり、そして従って、PKB活性が関係する疾病状態、例えば癌の治療において有用であることができることを見出した。
図1は、150又は300mg/kgの(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)の急性投与後の、ヌードマウス中で増殖したU87−MG腫瘍から採取した試料中のGSK3β及びPRAS40リン酸化レベルである。 図2は、300mg/kgの(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)の一日一回(QD)投与を使用した、SCIDマウスにおけるMCF−7抗腫瘍研究の結果である。
従って、本発明の第1の側面によれば、以下の式(I):
の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供され、
式中:
Yは、CH又はNを表し;
−Zは、C(R)=CH、N=CH及びC(R)=Nから選択される基を表し;ここで、
は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はシクロプロピルを表し;
nは、0、1又は2であり;
は、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、フルオロC1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノ、シアノC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、−(CHNHCOCH、−(CHNHSOCH、−(CHNHCONH、−(CHNHCONR、−(CHNR、−(CHSONH、−(CHSONR、−(CHCONH、−(CHCONR又は−(CH−Rを表し;ここで、
pは、0、1、2又は3であり;
は、水素又はC1−3アルキルを表し;
は、C1−3アルキルを表し;そして
は、フェニルであるか;
は、O、N或いはSから選択される1、2若しくは3個の異種原子を含んでなる5又は6員の単環式ヘテロアリール環を表すか;或いは
は、O、N或いはSから選択される1、2若しくは3個の異種原子を含んでなる単環式の4、5又は6員の複素環式環を表し;
ここにおいて、Rは、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、C1−4アルコキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びシアノから選択される1又は2個の置換基によって所望により置換されていてもよく;
は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ又はトリフルオロメチルを表し;そして
は、水素、フルオロ、クロロ又はブロモを表す。
本発明の一つの態様において、以下の式(I):
の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供され、
式中:
Yは、CH又はNを表し;
−Zは、CH=CH、N=CH及びCH=Nから選択される基を表し;
nは、0、1又は2であり;そして
は、C1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、−(CHNHCOCH、−(CHNR又はC3−6シクロアルキルを表し;ここで、
は、水素又はC1−3アルキルを表し;
は、C1−3アルキルを表し;そして
p及びqは、独立に2又は3を表す。
従って、本発明の更なる態様において、以下の式(I):
の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供され、
式中:
Yは、CH又はNを表し;
−Zは、CH=CH、N=CH及びCH=Nから選択される基を表し;
は、C1−4アルキル、アミノC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルを表し;そして
nは、0、1又は2である。
用語C1−4アルキルは、直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで1ないし4個の炭素原子の飽和炭素鎖を意味することを意図している。然しながら、“プロピル”のような個々のアルキル基に対する言及は、直鎖変種のみに対して特定的であり、そしてt−ブチルのような個々の分枝鎖アルキル基に対する言及は、分枝鎖変種のみに対して特定的である。例えば、“C1−4アルキル”は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びt−ブチルを含む。
用語“C2−4アルケニル”は、少なくとも一つの炭素から炭素への二重結合を含有する直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで2ないし4個の炭素原子の不飽和の炭素鎖を意味することを意図している。然しながら、“プロペニル”のような個々のアルケニル基に対する言及は、直鎖変種のみに対して特定的であり、そしてtert−ブテニルのような個々の分枝鎖アルキル基に対する言及は、分枝鎖変種のみに対して特定的である。
例えば、“C2−4アルケニル”は、制約されるものではないが、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル及びtert−ブテニルを含む。
用語“C2−4アルキニル”は、少なくとも一つの炭素から炭素への三重結合を含有する直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで2ないし4個の炭素原子の不飽和の炭素鎖を意味することを意図している。然しながら、“プロピニル”のような個々のアルキニル基に対する言及は、直鎖変種のみに対して特定的であり、そしてtert−ブチニルのような個々の分枝鎖アルキル基に対する言及は、分枝鎖変種のみに対して特定的である。例えば、“C2−4アルキニル”は、制約されるものではないが、エチニル、プロピニル、イソプロピニル、ブチニル及びtert−ブチニルを含む。
用語“C1−4アルコキシ”は、酸素に連結した直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで1ないし4個の炭素原子の飽和の炭素鎖を意味することを意図している。例えば、“C1−4アルコキシ”は、制約されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びブトキシを含む。
用語“C1−4アルコキシC1−4アルキル”は、直鎖又は分枝鎖であることができる長さで1ないし4個の炭素原子のもう一つの飽和炭素鎖に、酸素を経由して連結した直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで1ないし4個の炭素原子の飽和の炭素鎖を意味することを意図している。例えば、“C1−4アルコキシC1−4アルキル”は、制約されるものではないが、メトキシエチル、メトキシプロピル、エトキシプロピル、プロポキシエチル及びブトキシプロピルを含む。
用語“フルオロC1−4アルキル”は、水素原子の少なくとも一つがフッ素によって置換されている直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで1ないし4個の炭素原子の飽和の炭素鎖を意味することを意図している。例えば、“フルオロC1−4アルキル”は、制約されるものではないが、フルオロメチル、フルオロエチル、フルオロプロピル、フルオロイソプロピル、フルオロブチル、フルオロイソブチル、フルオロ−tert−ブチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル及びノナフルオロブチルを含む。
用語“アミノC1−4アルキル”は、一つの第一アミノ基を含んでなる直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで1ないし4個の炭素原子の飽和の炭素鎖を意味することを意図している。例えば“アミノC1−4アルキル”は、アミノメチル、アミノエチル、2−アミノプロピル、3−アミノプロピル、1−アミノイソプロピル及び4−アミノブチルを含む。
用語“ヒドロキシC1−4アルキル”は、一つのヒドロキシル基を含んでなる直鎖又は分枝鎖であることができる、長さで1ないし4個の炭素原子の飽和の炭素鎖を意味することを意図している。例えば、“ヒドロキシC1−4アルキル”は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシイソプロピル及び4−ヒドロキシブチルを含む。
用語“C3−6シクロアルキル”は、飽和の3ないし6員の単環式炭素環を意味することを意図している。例えば“C3−6シクロアルキル”は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。
用語“ヘテロアリール環”は、環の炭素原子、或いは窒素からの結合が可能である場合、環の窒素原子を経由して連結した、窒素、酸素又は硫黄から独立に選択される1、2若しくは3個の異種原子を含んでなる、5或いは6員の完全に不飽和の芳香族の単環式環を意味することを意図し、例えば、ピリジン環の窒素への結合は不可能であるが、しかしピラゾール環の1−窒素による結合は可能である。5又は6員のヘテロアリール環の例は、制約されるものではないが、ピロール、フラン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、ピリジン、ピラゾール、イソオキサゾール、オキサゾール、1,2,4オキサジアゾール、イソチアゾール、チアゾール、1,2,4−トリアゾール及びチオフェンを含む。
用語“複素環式環”は、環の炭素原子或いは環の窒素原子を経由して連結した、窒素、酸素又は硫黄から選択される1、2若しくは3個の異種原子を含んでなる、4、5或いは6員の完全に飽和又は部分的に飽和の単環式環を意味することを意図している。4、5又は6員の複素環式環の例は、アゼチジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ピロリン、ピロリジン、チアゾリジン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリミジン及びアゼパンを含む。
本発明の更なる態様において、本明細書中の以下の段落(1)ないし(26)中のY、Z−Z、R、R、R、R、n及びpの以下の定義のそれぞれは、個別に、或いは式(I)、(IA)又は(IB)の幅広い定義を制約するためのその他の以下の定義の一つとの組合せで、適宜使用することができる。
(1) Yは、Nを表す;
(2) Z−Zは、CH=CHを表す;
(3) Z−Zは、C(Cl)=CHを表す;
(4) Z−Zは、C(Br)=CHを表す;
(5) Rは、C1−4アルキルを表す;
(6) Rは、アミノC1−4アルキルを表す;
(7) Rは、ヒドロキシC1−4アルキルを表す;
(8) Rは、C3−6シクロアルキルを表す;
(9) Rは、C1−4アルコキシC1−4アルキル、フルオロC1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、−(CHNHCOCH、−(CHNHSOCH、−(CHNHCONH、−(CHNHCONR、−(CHNR、−(CHSONH、−(CHCONH、−(CHCONR又は−(CH−Rを表す;
(10) Rは、−(CH−Rを表し、ここにおいて、Rは、フェニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル及びチアゾリルから選択され、そしてRは、単一のメチル基によって所望により置換されていてもよい;
(11) Rは、ヒドロキシエチルを表す;
(12) nは、0である;
(13) nは、1である;
(14) nは、1又は2である;
(15) nは、0又は1である;
(16) nは、1、2又は3である;
(17) Rは、クロロ、ブロモ又はシアノを表す;
(18) Rは、クロロ、ブロモを表す;
(19) Rは、クロロを表す;
(20) Rは、ブロモを表す;
(21) Rは、水素を表す;
(22) Rは、クロロを表す;
(23) Rは、水素を表す;
(24) Rは、メチルを表す;
(25) Rは、ジフルオロメチルを表す;
(26) Rは、トリフルオロメチルを表す。
本発明のもう一つの態様によれば:
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−((4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
N−(3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピル)−4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(R)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−1−(5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(9H−プリン−6−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジエチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(4−クロロフェニル)(フェニル)メチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−1−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−1−(5−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−1−(3−ブロモ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−(5−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−1−(5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−(5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)エチル]−1−(5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−シアノフェニル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−N−{(1S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1R)−1−(4−ブロモフェニル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−フェニルエチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−フルオロフェニル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−フェニルエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−4−ピロリジン−1−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−4−モルホリン−4−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−4−ピペリジン−1−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−4−ピペリジン−1−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1R)−1−(4−クロロフェニル)−4−ピペリジン−1−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−モルホリン−4−イルプロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ピペリジン−1−イルプロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ピペラジン−1−イルプロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ピロリジン−1−イルプロピル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
N−(2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;又は
4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド;
である、式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
上記で定義した式(I)の化合物が、不斉炭素原子によって、光学的に活性な又はラセミの形態で存在する限り、本発明が、PKB活性を阻害する特性を保有するいずれものこのような光学的に活性な又はラセミの形態を、その定義中に含むことは理解されることである。光学的に活性な形態の合成は、当技術において公知の有機化学の標準的な技術によって、例えば光学的に活性な出発物質からの合成、又はラセミの形態の分割によって行うことができる。ラセミ化合物及びそのラセミ中間体は、本明細書中で平面の構造として描かれ、一方立体特異的化合物及びその立体特異的中間体は、示される適当な立体化学で描かれている。
本発明は、更にPKB活性の阻害剤である式(I)の化合物のいずれもの、そして全ての互変異性の形態にも関する。
本発明の一つの態様において、式(I)の化合物は、以下の式(IA):
に示す立体構造を有し、式中、Y、Z、Z、R、R、R及びnは、本明細書中で先に定義したとおりである。
本発明のもう一つの態様において、式(I)の化合物は、以下の式(IB):
に示す立体構造を有し、式中、Y、Z、Z、R、R、R及びnは、本明細書中で先に定義したとおりである。
本明細書中の式(I)の化合物への言及は、式(I)、(IA)又は(IB)の化合物へ同等に言及していると理解されるべきである。
本発明の一つの態様において、以下の式(IA):
の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供され、
式中:
Yは、CH又はNを表し;
−Zは、CH=CH、N=CH及びCH=Nから選択される基を表し;
nは、0、1又は2であり;そして
は、C1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、−(CHNHCOCH、−(CHNR又はC3−6シクロアルキルを表し;ここで
は、水素又はC1−3アルキルを表し;
は、C1−3アルキルを表し;そして
p及びqは、独立に2又は3を表す。
従って本発明の更なる態様において、以下の式(IA):
の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供され、
式中:
Yは、CH又はNを表し;
−Zは、CH=CH、N=CH及びCH=Nから選択される基を表し;
は、C1−4アルキル、アミノC1−4アルキル又はC3−6シクロアルキルを表し;そして
nは、0、1又は2である。
本発明の一つの態様において、式(I)、(IA)又は(IB)の化合物が、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド以外である、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)、(IA)又は(IB)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。式(I)の化合物の適した医薬的に受容可能な塩は、例えば十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸又はマレイン酸との酸付加塩である。
本発明のある種の化合物が、溶媒和された、例えば水和された、並びに溶媒和されていない形態で存在することができることは理解されるものである。本発明が、PKB活性の阻害剤である、全てのこのような溶媒和された形態を包含することは理解されることである。
式(I)の化合物は、ヒト又は動物の体内で分解して、式(I)の化合物を与えるプロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグの例は、式(I)の化合物のin vivoで加水分解可能なエステルを含む。各種の形態のプロドラッグが当技術において知られている。このようなプロドラッグ誘導体の例のために:
a) Design of Prodrugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985)and Methods in Enzymology,Vol.42,p.309−396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985);
b) A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard,Chapter 5“Design and Application of Prodrugs”,by H.Bundgaard p.113−191(1991);
c) H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8,1−38(1992);
d) H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);
及び
N.Kakeya,et al.,Chem Pharm Bull,32,692(1984);
を参照されたい。
本発明の更なる側面によれば、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と共に含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口使用(例えば錠剤、ロゼンジ、硬質又は軟質カプセル、水性又は油性懸濁液、乳液、分散性粉末又は顆粒、シロップ或いはエリキシルとして)、局所使用(例えばクリーム、軟膏、ゲル、或いは水性又は油性溶液若しくは懸濁液として)、吸入による投与(例えば微細に分割された粉末又は液体エアゾールとして)、吸入による投与(例えば微細に分割された粉末として)又は非経口投与(例えば静脈内、皮下、筋肉内又は筋肉内投与のための滅菌水性又は油性溶液として、或いは直腸投与のための座薬として)のために適した形態であることができる。
本発明の組成物は、当技術において公知の慣用的な医薬賦形剤を使用して慣用的な方法によって得ることができる。従って、経口使用を意図する組成物は、例えば一つ又はそれより多い着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有することができる。
式(I)の化合物は、通常、動物の身体表面積当り5−5000mg/m、即ち概略0.1−100mg/kgの範囲内の単位投与量で温血動物に投与され、そしてこれは、通常治療的に有効な量を与えるものである。錠剤又はカプセルのような単位剤形は、通常例えば1−250mgの活性成分を含有するものである。好ましくは、1−50mg/kgの範囲の日量、例えば4−7mg/kgが一日二回使用される。然しながら、日量は、治療される宿主、投与の特定の経路、及び治療される病気の重篤度によって、必然的に変化するものである。従って、いずれかの特定の患者を治療する医師が、最適投与量を決定することができる。
例えば、経口投与のために適した本発明の医薬組成物は、1−200mg/mlの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩((S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドのような)を、0.5%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)中に含んでなることができる。
本明細書の文脈において、用語“治療”は、他に反対の特定の指示がない限り、更に“予防”を含む。用語“治療的な”及び“治療的に”は、それに従って解釈されるべきである。
本明細書中で使用される場合、用語“治療”は、その症状の一つ、いくつか又は全てを完全に又は部分的に軽減するために疾病に対処する、或いは根底にある病態を矯正又は補償するその通常の日常的な意味を有することを意図している。
本明細書中で使用される場合、用語“予防”は、その通常の日常的な意味を有することを意図し、そして疾病の発生を防止するための一次予防、及びそれによって疾病が既に発症し、そして患者が、疾病の増悪又は悪化、或いは疾病に伴う新しい症状の発症に対して一時的又は永久的に保護される二次予防を含む。
そのPKB阻害活性の結果として、本発明の式(I)の化合物は、PKB活性によって単独で又は部分的に仲介される疾病或いは医学的症状、例えば癌の治療において有用であることが期待される。本発明の式(I)の化合物を使用する治療に対して感受性であることができる癌の形態は、制約されるものではないが、卵巣癌、子宮頚部癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、直腸癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫及び中皮腫を含む。乳癌、そして更に具体的には管腔乳癌は、本発明の化合物を使用する治療に対して特に感受性であることができる。
本明細書中で記述された癌の治療の方法において、式(I)の化合物は、哺乳動物に、更に特定的にはヒトに投与されるものであることが予想される。同様に、本明細書中で記述した癌の治療のための式(I)の化合物の使用において、式(I)の化合物は、哺乳動物に、更に特定的にはヒトに投与されるものであることが予想される。
従って、本発明のもう一つの側面によれば、医薬として使用するための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。
本発明の更なる側面によれば、PKBにより仲介される疾病の治療において使用するための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩が提供される。本発明の一つの態様において、前記のPKBにより仲介される疾病は、癌である。本発明の更なる態様において、前記の癌は、卵巣癌、子宮頚部癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、直腸癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫及び中皮腫から選択される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、乳癌、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、肝細胞癌、胃癌、前立腺癌及び肺癌から選択される。一つの特別な態様において、前記の癌は、乳癌、更に具体的には管腔乳癌である。
本発明の更なる側面によれば、PKBにより仲介される疾病の治療のための医薬の調製のための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用が提供される。本発明の一つの態様において、前記のPKBにより仲介される疾病は、癌である。本発明の更なる態様において、前記の癌は、卵巣癌、子宮頚部癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、直腸癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫及び中皮腫から選択される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、乳癌、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、肝細胞癌、胃癌、前立腺癌及び肺癌から選択される。一つの特別な態様において、前記の癌は、乳癌、更に具体的には管腔乳癌である。
本発明の更なる側面によれば、癌の治療のための医薬の調製のための、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用が提供される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、卵巣癌、子宮頚部癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、直腸癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫及び中皮腫から選択される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、乳癌、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、肝細胞癌、胃癌、前立腺癌及び肺癌から選択される。一つの特別な態様において、前記の癌は、乳癌、更に具体的には管腔乳癌である。
本発明の更なる側面によれば、本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、癌の治療のために使用する方法が提供される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、卵巣癌、子宮頚部癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、直腸癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫及び中皮腫から選択される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、乳癌、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、肝細胞癌、胃癌、前立腺癌及び肺癌から選択される。一つの特別な態様において、前記の癌は、乳癌、更に具体的には管腔乳癌である。
本発明の更なる側面によれば、治療的に有効な量の本明細書中で先に定義したとおりの式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、それを必要とするヒトに投与する段階を含んでなる、PKBの阻害が有益である疾病に罹ったヒトを治療する方法が提供される。本発明の一つの態様において、PKBの阻害が有益である疾病は、癌である。本発明の更なる態様において、前記の癌は、卵巣癌、子宮頚部癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、直腸癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫及び中皮腫から選択される。本発明の一つの態様において、前記の癌は、乳癌、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、肝細胞癌、胃癌、前立腺癌及び肺癌から選択される。一つの特別な態様において、前記の癌は、乳癌、更に具体的には管腔乳癌である。
本明細書中で先に定義した癌の治療は、単独の療法として適用することができるか、或いは本発明の化合物に加えて、慣用的な外科手術又は放射線療法若しくは化学療法を含むことができる。このような化学療法は、一つ又はそれより多い以下の分類の抗腫瘍剤:−
(i)アルキル化剤(例えばシス−プラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾロミド(temozolamide)及びニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えばゲムシタビン並びに5−フルオロウラシル及びテガフールのようなフルオロピリミジン、ラルチトレキセド、メトトレキセートのような葉酸代謝拮抗剤、シトシンアラビノシド並びにヒドロキシ尿素);抗腫瘍性抗生物質(例えばアドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン及びミトラマイシンのようなアントラサイクリン);有糸分裂阻害剤(例えばビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン及びビノレルビンのようなビンカアルカロイド並びにタキソール及びタキソテールのようなタキソイド並びにポロキナーゼ阻害剤);及びトポイソメラーゼ阻害剤(例えばエトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン並びにカンプトテシン);のような、腫瘍内科学において使用されているような他の抗増殖性/抗悪性腫瘍性薬物及びこれらの組合せ;
(ii)抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン及びイドキシフェン(iodoxyfene))、抗アンドロゲン剤(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミド及び酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニスト又はLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリン及びブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボロゾール(vorazole)及びエキセメスタン)並びにフィナステリドのような5α−レダクターゼの阻害剤のような、細胞分裂阻害剤;
(iii)抗浸潤剤(例えば4−(6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530;国際特許出願WO01/94341)及びN−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−{6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ}チアゾール−5−カルボキシアミド(ダサチニブ、BMS−354825;J.Med.Chem.,2004,47,6658−6661)のようなc−Srcキナーゼファミリーの阻害剤、及びマリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤、ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害剤又はヘパラナーゼの抗体);
(iv)増殖因子機能の阻害剤:例えばこのような阻害剤は、増殖因子抗体及び増殖因子受容体抗体(例えば抗erbB2抗体トラスツズマブ[ハーセプチンTM]、抗EGFR抗体パニツムマブ、抗erbB1抗体セツキシマブ[エルビタックス、C225]及びStern et al.Critical reviews in oncology/haematology,2005,Vol.54,pp11−29によって開示されたいずれもの増殖因子又は増殖因子受容体抗体);このような阻害剤は、更にチロシンキナーゼ阻害剤、例えば上皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えばN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、ZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774)及び6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)−キナゾリン−4−アミン(CI1033)のようなEGFRファミリーのチロシンキナーゼ阻害剤)、ラパチニブのようなerbB2チロシンキナーゼ阻害剤、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、イマチニブのような血小板由来増殖因子ファミリーの阻害剤、セリン/トレオニンキナーゼの阻害剤(例えばファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤のようなRas/Rafシグナル伝達阻害剤、例えばソラフェニブ(BAY43−9006))、MEK及び/又はAKTキナーゼによる細胞のシグナル伝達の阻害剤、肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤、c−kit阻害剤、ablキナーゼ阻害剤、IGF受容体(インスリン様増殖因子)キナーゼ阻害剤;オーロラキナーゼ阻害剤(例えばAZD1152、PH739358、VX−680、MLN8054、R763、MP235、MP529、VX−528及びAX39459)並びにCDK2及び/又はCDK4阻害剤のようなサイクリン依存性キナーゼ阻害剤を含む;
(v)血管内皮増殖因子の影響を阻害するもの[例えば抗血管内皮増殖因子抗体ベバシズマブ(アバスチンTM)、及び4−(4−ブロモ−2−フルオロアニリノ)−6−メトキシ−7−(1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(ZD6474;WO01/32651内の実施例2)、4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(AZD2171;WO00/47212内の実施例240)、バタラニブ(PTK787;WO98/35985)及びSU11248(スニチニブ;WO01/60814)のようなVEGF受容体型チロシンキナーゼ阻害剤、国際特許出願WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856及びWO98/13354中に開示されているもののような化合物、並びに他の機構によって作用する化合物(例えばリノマイド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤及びアンジオスタチン)]のような、抗血管新生剤;
(vi)コンブレタスタチンA4並びに国際特許出願WO99/02166、WO00/40529、WO00/41669、WO01/92224、WO02/04434及びWO02/08213中で開示されている化合物のような、血管傷害剤;
(vii)アンチセンス療法、例えば抗rasアンチセンスISIS 2503のような上記に収載した標的を指向するもの;
(viii)例えば、異常p53或いは異常BRCA1又はBRCA2のような異常遺伝子を置換える方法、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼ又は細菌性ニトロレダクターゼ酵素使用するもののようなGDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ療法)法、及び多剤耐性遺伝子療法のような化学療法又は放射線量法に対する患者の許容性を増加するための方法を含む、遺伝子療法的方法;並びに
(ix)例えば、インターロイキン2、インターロイキン4又は顆粒球マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインによる形質移入のような患者の腫瘍細胞の免疫原性を増加するためのex−vivo及びin−vivoの方法、T細胞アネルギーを減少するための方法、サイトカインで形質移入された樹状細胞のような形質移入された免疫細胞を使用する方法、サイトカインで形質移入された腫瘍細胞系を使用する方法、及び抗イディオタイプ抗体を使用する方法を含む、免疫療法的方法;
を含むことができる。
本発明の化合物、又はその塩は、このような化合物又は構造的に関連する化合物の調製のために適用可能であることが知られているいずれもの方法によって調製することができる。官能基は、慣用的な方法を使用して保護及び脱保護することができる。アミノ及びカルボン酸保護基のような保護基、(並びに形成の手段及び最終的脱保護)の例については、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Second Edition,John Wiley & Sons,1991)を参照されたい。
式(I)の化合物の合成のためのある種の方法が、本発明の更なる特徴として提供される。従って、本発明の更なる側面によれば、以下の方法(a)、(b)、(c)又は(d)(ここにおいて、可変基は、他に定義されない限り、式(I)の化合物のために本明細書中で先に定義したとおりである):
(a) 以下の式(II)の酸の、以下の式(III)のアミンとの反応:
{Pが適した保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルを表す};
(b) 以下の式(IV)のカルボキシアミドの、Lが適した脱離基、例えば塩素を表す以下の式(V):
の二環式複素環との反応;
(c) nが1である場合、以下の式(VI):
の化合物の水素化;又は
(d) Rがアミノメチルを表す場合、Pが適した保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルを表す以下の式(VII):
の化合物の水素化;
及びその後の必要な場合:
(i)式(I)の化合物を、もう一つの式(I)の化合物に転換し;
(ii)いずれもの保護基を除去し;及び/又は
(iii)医薬的に受容可能なその塩を形成すること;
を含んでなる式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩の調製のための方法が提供される。
式(I)の化合物の式(I)のもう一つの化合物への転換の例は、当業者にとって公知であり、そして加水分解、水素化、水素化分解、酸化若しくは還元、及び/又はアミド或いは金属で触媒されたカップリング、或いは求核置換反応のような標準的反応による更なる官能化のような官能基の内部転換を含む。
上記の方法(a)、(b)、(c)及び(d)のための具体的な反応条件は、以下のとおりである:
方法(a)− 式(II)の酸及び式(III)のアミンを、適したカップリング剤、例えばヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(HATU)、及び適した塩基、例えばN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在中で、適した溶媒、例えばジメチルアセトアミド(DMA)中で、そして適した温度、例えば50ないし70℃、更に適当には約60℃で一緒に反応させることができる。
方法(b)− 式(IV)のカルボキシアミド及び式(V)の複素環は、適した塩基、例えばN,N’−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)の存在中で、適した溶媒、例えばブタン−1−オール中で、そして適した温度、例えば50ないし70℃、更に適当には約60℃で一緒に反応させることができる。
方法(c)及び(d)− 適した溶媒、例えばエタノール中に溶解された式(VI)又は(VII)の化合物は、適した触媒、例えばラネーTMニッケル、及び適した塩基、例えば水酸化アンモニウムの存在中で水素の雰囲気下で水素化することができる。
式(II)の化合物は、以下のスキーム1:
によって調製することができ、ここにおいて、Pは、適した保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルであり、Lは、適した脱離基、例えば塩素であり、そして全ての他の可変基は、本明細書中で先に定義したとおりである。
式(IV)の化合物は、以下のスキーム2:
によって調製することができ、ここにおいて、P及びPは、適した保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルであり、そして全ての他の可変基は、本明細書中で先に定義したとおりである。
式(VI)の化合物は、以下のスキーム3:
によって調製することができ、ここにおいて、Pは、適した保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルであり、そして全ての他の可変基は、本明細書中で先に定義したとおりである。
式(VII)の化合物は、以下のスキーム4:
によって調製することができ、ここにおいて、Pは、適した保護基、例えばtert−ブトキシカルボニルを表し、そして全ての他の可変基は、本明細書中で先に定義したとおりである。
式(III)、(V)、(VIII)及び(XI)の化合物は、商業的に入手可能であるか、文献中で既知であるか、当技術において既知の標準的方法によって調製されるか、又は本明細書中に記載される方法によって調製することができる。
以下の実施例は、例証的な目的のためであり、そして本出願の範囲を制約する意図はない。それぞれの例示された化合物は、本発明の特別な、そして独立の側面を表す。全ての出発物質は、商業的に入手可能な化合物あるか、又はこれらは、文献中で既知であるか、或いはこれらは、当技術において既知の標準的方法によって調製される。
一般的に、以下の実施例に関して:
(i) 温度は、摂氏の度(℃)で与えられる;操作は、室温又は周囲温度、即ち、18ないし25℃の範囲の温度で行った;
(ii) 有機溶液は、無水の硫酸マグネシウム又は無水の硫酸ナトリウムで乾燥した;溶媒の蒸発は、60℃までの浴温で、減圧下(600ないし4000パスカル;4.5ないし30mmHg)で回転蒸発器を使用して行った;
(iii) クロマトグラフィーは、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを意味する;薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルのプレートで行った;
(iv) 一般的に、反応の進行はTLC及び/又は分析用LC−MSによって追跡され、そして反応時間は、与えられた場合、例証のみのために与えられている。
(v) 最終生成物は、満足すべきプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトル及び/又は質量スペクトルデータを有していた;
(vi) 収率は、例証のみのために与えられ、そして必ずしも熱心な工程開発によって得ることができるものではない;更なる物質が必要な場合、調製を繰り返した;
(vii) 与えられた場合、NMRデータは、他に示さない限り、溶媒としてペルジューテリオジメチルスルホキシド(DMSO−d)を使用して、500MHzにおいて決定された内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対するパーツパーミリオン(ppm)で与えられる主要な診断プロトンに対するデルタ値の形態である;次の略語が使用されている:s、単一線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、幅広単一線;
(viii) 化学記号は、その通常の意味を有する;SI単位及び記号を使用する;
(ix) 質量スペクトル(MS)及びLC−MSデータは、HPLC要素が、一般的に、Agilent 1100、Waters Alliance HT(2790&2795)装置又はHP 1100ポンプ及びCTCオートサンプラーを備えたダイオードアレイのいずれかを含んでなるLC−MS装置で発生させ、そしてPhenomenex Gemini C18の5μm、50×2mmカラム(又は類似物)で、酸性溶出剤(例えば、5%の、50:50の水:アセトニトリル(容積/容積)混合物中の1%ギ酸を伴う0−95%水/アセトニトリル間の勾配を使用して)、又は塩基性溶出剤(例えば、5%の、アセトニトリル中の0.1%の888アンモニア混合物を伴う0−95%水/アセトニトリル間の勾配を使用して)のいずれかで溶出して行った;そしてMS要素は、一般的に適当な質量範囲を走査するWaters ZQ質量分光計を含んでなっていた。エレクトロスプレー(ESI)の正及び負の基底ピーク強度のクロマトグラム、及び220−300nmからのUV全吸収のクロマトグラムを発生させ、そしてm/zの値が与えられている;一般的に、母体質量を示すイオンのみが記録され、そして他に記述しない限り、引用された値は、正イオンモードに対して(M+H)+であり、そして負イオンモードに対して(M−H)−である;
(x) 他に記述しない限り、不斉的に置換された炭素及び/又は硫黄原子を含有する化合物は、分割されていない;
(xi) いずれものマイクロ波反応は、Biotage Optimizer EXP、又はCEM Explorerマイクロ波のいずれかで行った;
(xii) 分離用高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)は、以下の条件を使用してGilson装置で行った:
カラム:C18逆相シリカ、例えばWaters‘Xbridge’、5μmシリカ、19×100mm、又は30×100mm、溶出剤として減少する極性の溶媒混合物を使用(溶媒Aと溶媒Bの減少する比)
溶媒A:1%の水酸化アンモニウムを伴う水
溶媒B:アセトニトリル
流量:28ml/分又は61ml/分
勾配:それぞれの化合物に合致するように調製−一般的に7−10分の長さ
波長:254nm。
略語
Boc tert−ブトキシカルボニル
CASTM ケミカルアブストラクトサービス
DCM ジクロロメタン
DIPEA N,N’−ジイソプロピルエチルアミン
DEA ジエチルアミン
DMA ジメチルアセトアミド
DMF ジメチルホルムアミド
HATU ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
NMP N−メチルピロリジノン
OBD 最適充填ベッド密度
PTEF ポリテトラフルオロエチレン
SCX 強カチオン交換
SFC 超臨界流動クロマトグラフィー
TBME t−ブチルメチルエーテル
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
実施例1:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(362mg)、1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(172mg)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(231mg)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(163mg)を、窒素下のDMF(2mL)中で16時間一緒に攪拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)及び食塩水(4×20mL)間に分配した。有機物を混合し、MgSO4で乾燥し、そして真空中で蒸発した。得られた白色の固体を1,4−ジオキサン(5mL)中に溶解し、そして1,4−ジオキサン中のHClの4Mの溶液(5mL)を加えた。得られた混合物を16時間撹拌し、次いでジエチルエーテル(50mL)で希釈した。粗製の生成物をHCl塩として濾過によって単離し、これをSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Mのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。この物質を分離用LCMSによって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、白色の固体(168mg、42%)として得た。
1H NMR(d6−dmso,400MHz)1.33−1.49(m,5H),1.84−2.04(m,2H),2.12−2.22(brs,2H),3.54(t,2H),4.39(t,2H),4.81−4.92(m,1H),6.55−6.59(m,1H),7.13−7.18(m,1H),7.31−7.39(m,4H),8.12(s,1H),8.30(d,1H),11.62(s,1H).
MS m/e MH+ 399。
実施例2:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.418g)を、DMA(10mL)中の4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.361g)、(S)−1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(0.140mL)及びDIPEA(0.524mL)に、25℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を60℃で4時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。次いでこの粗製の物質をDCM中のTFAの20%溶液(10mL)で処理し、そして室温で攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Mのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。この物質を分離用LCMSによって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、白色の固体(0.281g、70.4%)として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.37(3H,d),1.42−1.45(2H,m),1.88−2.01(2H,m),2.27(2H,s),3.49−3.59(2H,m),4.34−4.44(2H,m),4.83−4.90(1H,m),6.57−6.58(1H,m),7.14−7.16(1H,m),7.32−7.38(4H,m),8.12(1H,s),8.30(1H,d),11.62(1H,s).
MS m/e MH 399。
実施例3:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.209g)を、DMA(10mL)中の4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.181g)、1−(4−クロロフェニル)プロパン−1−アミン(0.085g)及びDIPEA(0.262mL)に25℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を60℃で4時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。次いでこの粗製の物質をDCM中のTFAの20%溶液(10mL)で処理し、そして室温で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。この物質を分離用LCMSによって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、白色の固体(0.138g、66.8%)として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 0.87(3H,t),1.42−1.55(2H,m),1.72−1.79(2H,m),1.91−2.05(2H,m),2.21(2H,s),3.54−3.62(2H,m),4.38−4.45(2H,m),4.65−4.70(1H,m),6.61(1H,dd),7.18(1H,dd),7.32−7.37(4H,m),8.31(1H,d),8.12(1H,s).
MS m/e MH 413。
実施例3A及び3B:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド及び(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ラセミの4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(実施例3)を、分離用キラル−HPLCによって精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、異性体1(最初に溶出、41mg)を白色の固体として、そして異性体2(2番目に溶出、41mg)を白色の固体として得た。分析データは元の試料と同一であった。キラル分析用HPLC分析(20μmのChiralpak AS(250mm×4.6mm)カラムを使用、90/10/0.1のイソヘキサン/(50/50のEtOH/MeOH)/TEAの溶出混合物、25℃で1mL/分、10μlの、EtOH中の1mg/mL溶液を注入)は、それぞれの鏡像異性体が互いに別々であり、そして鏡像的に純粋(e.e.=100%)であることを示した。
実施例4:4−アミノ−N−((4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.228g)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.181g)、(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタンアミン(中間体3)(0.091g)及びDIPEA(0.261mL)に25℃で加えた。得られた溶液を50℃で1時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。この粗製の物質をジクロロメタン(25mL)中に懸濁し、そしてTFA(5mL)を加えた。反応混合物を1時間撹拌し、次いで粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、粗製の物質を白色の固体として得た。この物質を冷メタノールで摩砕して、純粋な生成物、4−アミノ−N−((4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、白色の固体(0.167g、79%)として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 0.27−0.37(2H,m),0.48−0.52(2H,m),1.18−1.24(1H,m),1.40−1.48(2H,m),1.88−2.02(2H,m),2.20(2H,s),3.50−3.59(2H,m),4.15(1H,t),4.36−4.42(2H,m),6.57−6.58(1H,m),7.14−7.16(1H,m),7.35−7.40(4H,m),8.12(1H,s),8.47(1H,d),11.62(1H,s).
MS m/e MH 425。
実施例5:4−アミノ−N−(2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
トリフルオロ酢酸(3mL)を、DCM(100mL)中の、4−(2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル(中間体6)(0.514g)に25℃で加えた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MののNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters Prep C18 OBDカラム、5μのシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNH3を含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発した。次いでこの物質を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から10%までのメタノール性アンモニア(7N)の溶出勾配で更に精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、無色のゴム状物(0.047g、11.4%)として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.41−1.51(2H,m),1.86−1.94(2H,m),1.97−2.05(2H,m),2.77−2.86(2H,m),3.18(2H,s),3.51−3.59(2H,m),4.35−4.44(2H,m),4.70(1H,t),6.58(1H,d),7.15(1H,d),7.30−7.32(2H,m),7.35−7.37(2H,m),8.12(1H,s),8.41(1H,s),11.62(1H,s).
MS m/e MH 414。
実施例6:(S)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
トリフルオロ酢酸(2mL、25.96mmol)を、DCM(20mL)中の、(S)−(4−(1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体13)(0.257g、0.5mmol)に25℃で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、0から10%までの7Nアンモニア/MeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.095g、46.0%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.39(3H,d),1.43−1.50(4H,m),2.05−2.14(2H,m),2.69(2H,s),3.37−3.47(2H,m),4.20−4.25(2H,m),4.96−5.04(1H,t),6.55(1H,d),7.15(1H,d),7.37(4H,s),8.11(1H,s),8.49(1H,d),11.61(1H,s).
MS m/e MH 413。
実施例7:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
トリフルオロ酢酸(2mL、25.96mmol)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体17)(140mg、0.26mmol)に20℃で加え、そして得られた溶液を1時間撹拌した。次いで溶液をメタノールで希釈し、10gのSCXカラムにかけ、そしてメタノールで、続いて2NのNH/MeOHで溶出した。生成物を含有する画分を混合し、蒸発によって濃縮し、そして分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(58.0mg、50.8%)を、無色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.28−1.51(4H,m),1.69−1.80(2H,m),1.90−2.03(2H,m),3.37−3.41(2H,m),3.50−3.58(2H,m),4.37−4.43(3H,m),4.71−4.76(1H,m),6.59(1H,m),7.16(1H,m),7.36(4H,m),8.13(1H,s),8.33(1H,d),11.64(1H,s).
MS m/e MH443。
実施例7A及び7B:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド及び(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
DIPEA(2.85mL、16.0mmol)を、エタノール(15.96mL)中の、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(中間体72)(1.04g、3.19mmol)及び4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(0.490g、3.19mmol)に25℃で加えた。得られた溶液を65℃で一晩攪拌した。粗製の生成物をLCMSによって分析し、そして乾燥状態まで蒸発した。次いで粗製の固体をSCX−2カラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。生成物を20%の、メタノール中の7Nアンモニア/DCMを使用してカラムから溶出した。次いで粗製の混合物をシリカのフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤、DCM中の、0−10%7Nアンモニア/MeOH)によって再度精製し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(63.9%)(ラセミ体)を、微細な白色の固体として得た。ラセミ体を超臨界流動クロマトグラフィー(SFC)によってキラル的に分割して、純粋な鏡像異性体を、それぞれ272mg(19%)及び245mg(17%)の収量で得た。両方の鏡像異性体に対するNMRスペクトルは同一であった。
H NMR(400.13MHz,DMSO)δ 1.38−1.42(2H,m),1.46−1.49(2H,d),1.74(2H,s),1.92−2.03(2H,m),2.19(2H,s),3.55−3.58(2H,d),4.38(1H,s),4.41(2H,s),4.75−4.76(1H,d),6.59(1H,s),7.17(1H,s),7.36(4H,s),8.15(1H,s),8.32−8.34(1H,d),11.65(1H,s,交換);
MS m/e MH 443;HPLC t=1.66分。
実施例8:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体18)(137mg、0.27mmol)を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。溶液を1時間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。残渣をメタノール中のカラムに付加し、そしてメタノールで洗浄した。所望の生成物をメタノール中の2Mアンモニアを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(111mg、定量的)を、無色の結晶質の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.40−1.49(2H,m),1.85−2.09(2H,m),3.48−3.69(4H,m),4.35−4.48(2H,m),4.72−4.81(1H,m),4.90−4.96(1H,m),6.58(1H,br,s),7.12−7.18(1H,m),7.30−7.40(4H,m),8.13(1H,s),8.45−8.53(1H,m),11.64(1H,s) m/z(ESI+)(M+H)+=415;HPLC t=1.57分。
実施例9:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)
HCl(ジオキサン中の4M)(3.00mL、12.00mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の、(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体22)(1.27g、2.40mmol)に加えた。得られた懸濁液を20℃で16時間攪拌した。反応混合物をPTFEフィルターカップを通して濾過し、そして粗製の固体を、分離用HPLC(Waters XTerra C18カラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のTFAを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.200g、19.4%)を、白色の固体として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.45(2H,d),1.86(1H,d),1.90−1.93(1H,m),2.19(2H,s),3.38(2H,q),3.51−3.58(2H,m),4.35−4.38(2H,m),4.53(1H,t),4.88(1H,d),6.58(1H,t),7.16(1H,t),7.32−7.38(4H,m),8.12(1H,s),8.43(1H,d),11.63(1H,s),m/z(ESI+)(M+H)+=429;HPLC tR=1.46分。
実施例9、別法経路1:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
N−エチルジイソプロピルアミン(1.676ml、9.62mmol)を、ブタン−1−オール(15ml)中の、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(中間体49)(1g、3.21mmol)及び4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(0.493g、3.21mmol)に加えた。得られた溶液を60℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(25mL)及び飽和食塩水(25mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う0から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(842mg)を白色の泡状物として得た。(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、酢酸エチル(7mL)中で18時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、少量の酢酸エチルで洗浄し、そして55℃で18時間真空オーブン乾燥して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.585g、42.5%)を、白色の固体として得た。
m/z(ES+)(M+H)+=429;HPLC tR=1.60分.
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.39−1.47(2H,m),1.80−2.02(4H,m),2.17(2H,s),3.35−3.40(2H,m),3.50−3.59(2H,m),4.34−4.41(2H,m),4.53(1H,t),4.88(1H,d),6.57(1H,m),7.14−7.16(1H,m),7.31−7.37(4H,m),8.12(1H,s),8.42(1H,d),11.62(1H,s)。
実施例9、別法経路2:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(中間体47)(2.055g、11.07mmol)を、DMA(40ml)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(4g、11.07mmol)及びDIPEA(5.80ml、33.20mmol)に一度に加えた。HATU(4.63g、12.18mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で24時間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでEtOAc(300mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う2から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発し、そしてジオキサン(40ml)で摩砕して、(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体22)(4.82g、82%)を白色の固体として得た。(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体22)(4.82g、82%)をジオキサン(40.0ml)中に懸濁し、そしてジオキサン中の4Mの塩化水素(7.69ml、221.36mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(1.200g、25.3%)を、白色の固体として得た。
m/z(ES+)(M+H)+=429;HPLC tR=1.67分.
H NMRは、前と一致した。
実施例10:N−(3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピル)−4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
1,4−ジオキサン中の塩化水素(4M)(0.430mL、1.72mmol)を、DCM(4mL)中の、4−(3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体28)(98mg、0.17mmol)に20℃で加えた。得られた懸濁液を20℃で70時間撹拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XTerra C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、N−(3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピル)−4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(15.00mg、18.5%)を、白色の乾燥したフィルム状物として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.42−.47(2H,m),1.79(3H,s),1.85(1H,t),1.89−1.93(1H,m),2.10(2H,s),3.00(2H,t),3.55(2H,d),4.36−4.40(2H,m),4.80(1H,d),6.58−6.60(1H,m),7.16(1H,t),7.34−7.39(4H,m),7.80(1H,t),8.13(1H,s),8.39(1H,s),11.64(1H,s)認識可能なNH2は無かった.m/z(ESI+)(M+H)+=470;HPLC tR=1.56分。
実施例11:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
塩化水素(1,4−ジオキサン中の4M、1.01mL、4.05mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体34)(0.045g、0.08mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で16時間攪拌した。混合物を蒸発し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を2MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.034g、92%)を、無色のゴム状物として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.57(2H,m),1.66(2H,br.s),1.81(1H,m),2.02(1H,m),2.18(6H,s),2.18−2.36(4H,m),3.67(3H,m),4.50(2H,m),5.00(1H,dt),6.52(1H,d),7.05(1H,d),7.18(2H,d),7.29(2H,d),8.33(1H,s),9.07(1H,d),9.61(1H,s).
MS m/e MH456。
実施例11A及び11B:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド及び(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ラセミの4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(実施例11)(231mg、0.51mmol)を、7:3のCO/(EtOH+0.1%DEA)の溶出溶媒の超臨界流動クロマトグラフィーを使用する、Chiralpack AD−H SFC(250mm×20mm)カラムでキラル的に分離した。最初に溶出した異性体に対する適当な画分を蒸発し、そして残渣をジエチルエーテルで摩砕して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(59mg、25%)を白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.43(2H,ddd),1.83(2H,dt),1.86−2.01(2H,m),2.11(6H,s),2.14(2H,t),3.56(2H,ddd),4.39(2H,ddd),4.83(1H,dt),6.58(1H,dd),7.16(1H,dd),7.33(2H,d),7.37(2H,d),8.13(1H,s),8.61(1H,d),11.63(1H,s).
MS m/e MH456.5。
二番目に溶出した異性体に対する適当な画分を蒸発し、そして残渣をジエチルエーテルで摩砕して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(43mg、19%)を白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.43(2H,ddd),1.83(2H,dt),1.86−2.01(2H,m),2.11(6H,s),2.14(2H,t),3.56(2H,ddd),4.39(2H,ddd),4.83(1H,q),6.58(1H,dd),7.16(1H,dd),7.33(2H,d),7.37(2H,d),8.13(1H,s),8.61(1H,d),11.63(1H,s).
MS m/e MH456.4,458.4。
実施例12:4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(106mg、0.28mmol)を、NMP(5mL)中の、4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体12)(100mg、0.27mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.055mL、0.32mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を50℃で10分間撹拌し、次いで周囲温度に冷却した。3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(中間体29)(49.5mg、0.27mmol)をNMP(2mL)中の溶液として加え、そして混合物を22℃で16時間攪拌した。ジオキサン中の4MのHCl(1mL)を加え、そして混合物を22℃で更に24時間撹拌した。混合物を濃縮し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、DCM中の30%の(MeOH中の2MのNH)を使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.095g、81%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.47(2H,m),1.80−1.96(2H,m),2.09(2H,m),2.69(1H,s),3.27−3.45(4H,m),4.26(2H,ddd),5.02(1H,dd),6.56(1H,d),7.15(1H,d),7.33−7.39(4H,m),8.12(1H,s),8.44(1H,d),11.63(1H,s).
MS m/e MH556。
実施例13:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
TFA(0.7mL)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体36)(175mg、0.33mmol)のジクロロメタン(7mL)中の懸濁液にアルゴン下で加えた。得られた溶液を20℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、そして反応混合物を、分離用HPLCによって、Waters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンのシリカ、直径19mm、長さ100mm)を使用して、溶出剤として水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(99mg、69.8%)を、白色の粉末として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.38−1.46(2H,m),1.81−1.91(4H,m),2.25(2H,brs),3.48(2H,m),3.35−3.54(2H,m),4.35−4.41(2H,m),4.57(1H,t),4.87(1H,m),6.58(1H,d),7.16(1H,d),7.31−7.37(4H,m),8.11(1H,s),8.45(1H,d),11.65(1H,s).m/z(ESI+)(M+H)+=429;HPLC tR=1.58分。
実施例14:4−アミノ−N−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
トリフルオロ酢酸(0.05mL)を、4−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体38)(7.0mg)のDCM(1mL)中の撹拌された懸濁液に、アルゴン下の25℃で加えた。得られた懸濁液を25℃で2日間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドのジ−TFA塩を、部分的に固体の油状物(13.0mg)として得た。
H NMR(500 MHz,DMSO−d)δ 1.86(1H,d),2.01(2H,m),2.08(1H,m)2.41(2H,m),2.69(2H,m),2.85(1H,m),3.61(2H,t),4.63(2H,t),5.02(1H,q),6.82(1H,s),7.36(1H,t),7.41(2H,d),7.49(2H,d),7.93(3H,sbr),8.32(1H,s),8.59(3H,sbr),8.96(1H,d).
MS m/e MH 428。
実施例15:(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
HCl(ジオキサン中の4M)(0.378mL、1.51mmol)を、DCM(3mL)中の、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチル(中間体42)(0.160g、0.30mmol)に加えた。得られた懸濁液を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を蒸発した。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XTerra C18カラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.051g、39.3%)を、白色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.46(2H,d),1.86(1H,d),1.90−1.93(1H,m),2.10(2H,m),3.37(1H,t),3.55(2H,d),4.40(2H,d),4.53(2H,m),4.88(1H,d),6.58(1H,t),7.16(1H,t),7.32−7.38(4H,m),8.14(1H,d),8.43(1H,d),11.63(1H,s)認識可能なNH2は無かった.
MS m/e MH 429;HPLC tR=1.46分。
実施例16:(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.418g、1.10mmol)を、DMA(10mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.361g、1mmol)、(R)−1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(0.156g、1.00mmol)及びDIPEA(0.524mL、3.00mmol)に、窒素下の25℃で一度に加えた。得られた溶液を60℃で4時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の物質をDCM中のTFAの10%溶液(5mL)で処理し、そして室温で攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、分離用LCMSによって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(R)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.211g、52.9%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 1.37(3H,d),1.39−1.48(2H,m),1.86−2.02(2H,m),2.19(2H,s),3.49−3.58(2H,m),4.34−4.43(2H,m),4.83−4.91(1H,m),6.56−6.59(1H,m),7.14−7.16(1H,m),7.32−7.38(4H,m),8.12(1H,s),8.30(1H,d),11.62(1H,s).
MS m/e MH 399。
実施例17:(R)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ラネー(登録商標)ニッケル(293mg、1.71mmol)を、(R)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−シアノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(中間体45)(466mg、1.14mmol)のエタノール(30mL)中の溶液に加えた。水酸化アンモニウム(10mL)を加えた。この混合物を先ず窒素で置換し、次いで水素の風船下に置き、そして36時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、そして溶媒を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、0から10%までの7Nのアンモニア/MeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(R)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(276mg、58.6%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 1.38(3H,d),1.41−1.51(2H,m),1.61(2H,s),2.09(2H,d),2.68(2H,s),3.37−3.50(2H,m),4.18−4.28(2H,m),4.95−5.04(1H,m),6.56(1H,d),7.15(1H,d),7.26−7.50(4H,m),8.11(1H,s),8.52(1H,d),11.66(1H,s).
MS m/e MH 413。
実施例18:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
(S)−4−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)ベンゾニトリル(中間体46)(195mg、1.11mmol)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(400mg、1.11mmol)及びDIPEA(0.580mL、3.32mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(463mg、1.22mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で24時間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでEtOAc(300mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う2から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−(1−(4−シアノフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(267mg、46.4%)を白色の固体として得た。(S)−4−(1−(4−シアノフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(267mg、0.51mmol)をジオキサン(5.00mL)中に懸濁し、そしてジオキサン中の4Mの塩化水素(0.769mL、22.14mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。次いで生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径21mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−シアノフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(70.0mg、15.1%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.36−1.47(2H,m),1.80−2.01(4H,m),2.17(2H,s),3.39(2H,q),3.52−3.59(2H,m),4.34−4.40(2H,m),4.58(1H,t),4.94(1H,s),6.57(1H,d),7.15(1H,d),7.50(2H,d),7.76−7.79(2H,d),8.12(1H,s),8.52(1H,s),11.61(1H,s).
MS m/e MH 420。
実施例19:(S)−4−アミノ−1−(5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
DIPEA(0.670mL、3.85mmol)を、ブタン−1−オール(6mL)中の、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(中間値49)(400mg、1.28mmol)及び5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体50)(298mg、1.28mmol)に加えた。得られた溶液を60℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(25mL)及び飽和食塩水(25mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う0から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。次いで生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発し、そしてジエチルエーテルで摩砕して、(S)−4−アミノ−1−(5−ブロモ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(70.0mg、10.8%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.41−1.50(2H,m),1.81−1.92(2H,m),2.04−2.20(4H,m),3.37−3.44(4H,m),3.91(2H,t),4.54(1H,t),4.90(1H,m),7.33−7.38(4H,m),7.50(1H,s),8.25(1H,s),8.47(1H,d),12.18(1H,s).
MS m/e MH 510。
実施例20:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
DIPEA(0.419mL、2.41mmol)を、ブタン−1−オール(5mL)中の、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(中間体49)(250mg、0.80mmol)及び4−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(124mg、0.80mmol)に加えた。得られた溶液を60℃で6時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(25mL)及び飽和食塩水(25mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う0から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発し、そしてジエチルエーテルで摩砕して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(112mg、32.5%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.49(2H,t),1.79−2.01(4H,m),3.39(2H,m),3.62(2H,s),4.40(2H,s),4.57(1H,t),4.88(1H,m),7.32−7.38(4H,m),8.22(1H,d),8.29(1H,s),8.45(1H,d),13.52(1H,s).
MS m/e MH 430。
実施例21:(S)−4−アミノ−N−(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
(S)−3−アミノ−3−フェニルプロパン−1−オール塩酸塩(260mg、1.38mmol)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体21)(500mg、1.38mmol)及びDIPEA(0.967mL、5.53mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(579mg、1.52mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で24時間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでEtOAc(300mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う2から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。画分を蒸発して、(S)−4−(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(334mg、48.8%)を白色の固体として得た。この生成物(334mg、0.67mmol)をジオキサン(5.00mL)中に懸濁し、そしてジオキサン中の4Mの塩化水素(0.961mL、27.67mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。得られたゴム状物をEtOAcで摩砕して、固体を得て、これを濾過によって収集し、そして真空下で乾燥して、(S)−4−アミノ−N−(3−ヒドロキシ−1−フェニルプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(93mg、17.0%)を、オフホワイト色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.44(2H,t),1.82−2.03(4H,m),3.37(2H,t),3.50−3.58(2H,m),4.40(2H,t),4.49(1H,t),4.90(1H,d),6.58(1H,s),7.15(1H,t),7.21−7.23(1H,m),7.30−7.31(4H,m),8.12(1H,s),8.41(1H,d),11.62(1H,s).
MS m/e MH 395。
実施例22:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(9H−プリン−6−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
DIPEA(0.335mL、1.92mmol)を、ブタン−1−オール(4mL)中の、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(中間体49)(200mg、0.64mmol)及び6−クロロ−9H−プリン(99mg、0.64mmol)に加えた。得られた溶液を60℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(25mL)及び飽和食塩水(25mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う0から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(9H−プリン−6−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(141mg、51.1%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.42(2H,t),1.78−2.00(4H,m),3.34−3.41(2H,m),3.61(2H,s),4.53(1H,t),4.88(1H,d),5.02(2H,s),7.30−7.39(4H,m),8.08(1H,s),8.17−8.22(1H,s),8.42(1H,d),13.02(1H,s).
MS m/e MH 430。
実施例23:(S)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(中間体47)(247mg、1.33mmol)を、DMA(6mL)中の、4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体12)(500mg、1.33mmol)及びDIPEA(0.698mL、4.00mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(557mg、1.47mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で2時間、次いで20℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う2から6%までの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−(4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(428mg、59.2%)を無色のゴム状物として得た。この生成物(428mg)をジオキサン(6.00mL)中に溶解し、そしてジオキサン中の4Mの塩化水素(0.925mL、26.64mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−(アミノメチル)−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(192mg、32.5%)を、白色の乾燥したフィルム状物として得た・
H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.45−1.47(2H,m),1.79−1.84(1H,m),1.89−1.99(1H,m),2.09(2H,s),2.67(2H,s),3.36−3.42(4H,m),4.25(2H,d),4.57(1H,s),5.01(1H,d),6.55(1H,s),7.14(1H,s),7.33−7.36(4H,m),8.11(1H,s),8.44(1H,d),11.61(1H,s).
MS m/e MH 443。
実施例24:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
(S)−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパン−1−オール(中間体51)(191mg、0.83mmol)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(300mg、0.83mmol)及びDIPEA(0.435mL、2.49mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(347mg、0.91mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で24時間撹拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでEtOAc(300mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによってDCM中の、アンモニアを伴う2から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。画分を蒸発して、(S)−4−(1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(212mg、44.5%)を白色の固体として得た。この生成物(212mg、0.36mmol)をジオキサン(5.00mL)中に溶解し、そしてジオキサン中の4Mの塩化水素(0.577mL、16.6mmol)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。次いで生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(51.0mg、13.0%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.38−1.46(2H,m),1.79−2.01(4H,m),2.15(2H,s),3.37(2H,q),3.51−3.58(2H,m),4.37(2H,t),4.52(1H,t),4.86(1H,d),6.57(1H,d),7.15(1H,d),7.27(2H,d),7.48−7.51(2H,m),8.12(1H,s),8.42(1H,d),11.62(1H,s).
MS m/e MH 473。
実施例25:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
1−(4−クロロフェニル)−N4,N4−ジメチルブタン−1,4−ジアミン(中間体57)(330mg、1.46mmol)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(526mg、1.46mmol)及びDIPEA(0.763mL、4.47mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(609mg、1.60mmol)を加え、そして得られた溶液を50℃で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、そして水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。この粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによってイソヘキサン中の、アンモニアを伴う5から10%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(423mg、51.0%)を無色のゴム状物として得た。4−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(423mg、0.74mmol)をDCM(5.00mL)中に溶解し、そしてTFA(1mL)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、粗製の生成物を得て、これをジエチルエーテルで摩砕して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ブチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(245mg、35.8%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.26−1.33(2H,m),1.38−1.47(2H,m),1.65−1.75(2H,m),1.87−2.01(2H,m),2.08(6H,s),2.18(2H,t),3.50−3.58(2H,m),4.35−4.41(2H,m),4.73(1H,m),6.57(1H,d),7.14−7.16(1H,m),7.32−7.37(4H,m),8.12(1H,s),8.31(1H,d),11.62(1H,s).
MS m/e MH 470。
実施例26:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジエチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
(S)−1−(4−クロロフェニル)−N3,N3−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン(中間体60)(119mg、0.49mmol)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(179mg、0.49mmol)及びDIPEA(0.259mL、1.48mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(207mg、0.54mmol)を加え、そして得られた溶液を50℃で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、そして水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う5から10%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジエチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(189mg、65.5%)を無色のゴム状物として得た。(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジエチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(189mg、0.33mmol)をDCM(5.00mL)中に溶解し、そしてTFA(1mL)を加えた。反応物を周囲温度で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、粗製の生成物を得て、これをジエチルエーテルで摩砕して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジエチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(70.0mg、29.3%)を、白色の泡状物として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 0.94(6H,d),1.42−1.49(2H,m),1.86−2.01(4H,m),2.43(2H,m),3.51−3.59(2H,m),4.37−4.43(2H,m),4.84(1H,t),6.58(1H,d),7.15−7.16(1H,d),7.32−7.38(4H,m),8.12(1H,s),8.59(1H,s),11.63(1H,s).
MS m/e MH 484。
実施例27:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ジオキサン中の4Mの塩化水素(0.923mL、3.69mmol)を、ジオキサン(25mL)中の、(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体65)(420mg、0.74mmol)に加えた。得られた溶液を周囲温度で2時間攪拌した。反応混合物をメタノール中に溶解し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。次いで生成物を、分離用LCMS(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のアンモニアを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(25.0mg、7.2%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 0.66−0.70(2H,m),0.86−0.91(2H,m),1.41−1.50(2H,m),1.81−2.13(5H,m),3.35−3.43(4H,m),3.99−4.07(2H,m),4.54(1H,t),4.90(1H,d),6.90(1H,s),7.32−7.38(4H,m),8.18(1H,s),8.47(1H,d),11.46(1H,s).
MS m/e MH 470。
実施例28:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
塩化水素(ジオキサン中の4M、0.461mL、1.84mmol)を、DCM(3mL)及びメタノール(1mL)の混合物中の、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体68)(10mg、0.02mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で2時間攪拌した。混合物を蒸発し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、DCM中の30%の(MeOH中の2MのNH)を使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(7mg、86%)を、無色のゴム状物として得た。
H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.44(2H,m),1.83(2H,dt),1.87−2.01(2H,m),2.15(2H,m),2.25(2H,br.s),2.42(2H,m),3.56(2H,m),4.38(2H,m),4.84(1H,br.s),6.58(1H,d),7.16(1H,d),7.32−7.38(4H,m),8.13(1H,s),8.57(1H,s),11.63(1H,s).
MS m/e MH442.4。
以下の表Aに記載した本発明の化合物は、実施例2に記載したものと類似の方法を使用して適当な出発物質から製造した。
表A
以下の表Bに記載した本発明の化合物は、実施例9、別法経路1に記載したものと類似の方法を使用して適当な出発物質から製造した。
表B
以下の表Cに記載した本発明の化合物は、実施例9、別法経路2に記載したものと類似の方法を使用して適当な出発物質から製造した。
表C
以下の表Dに記載した本発明の化合物は、実施例16に記載したものと類似の方法を使用して適当な出発物質から製造した。
表D
以下の表Eに記載した本発明の化合物は、実施例25に記載したものと類似の方法を使用して適当な出発物質から製造した。
表E
実施例49A及び49B:4−アミノ−N−[(1S)−1−(4−クロロフェニル)−4−ピペリジン−1−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド及び4−アミノ−N−[(1R)−1−(4−クロロフェニル)−4−ピペリジン−1−イルブチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
実施例49のラセミ体の個々の立体異性体を、実施例11A及び11Bのための記載したものと同一の方法を使用して分離した。
1H NMR(500.13MHz,DMSO−d6)δ 1.31−1.41(4H,m),1.44−1.48(6H,m),1.68−1.71(2H,m),1.90−1.98(4H,m),2.21(6H,m),3.54−3.56(2H,m),4.38(2H,t),4.73(1H,d),6.58(1H,q),7.15(1H,q),7.32−7.37(4H,m),8.12(1H,s),8.29(1H,s),11.63(1H,s)
MS m/e MH+ 510
1H NMR(500.13MHz,DMSO−d6)δ 1.31−1.41(4H,m),1.44−1.48(7H,m),1.68−1.71(2H,m),1.90−1.98(2H,m),2.21(6H,m),3.54−3.56(2H,m),4.38(2H,t),4.73(1H,d),6.58(1H,q),7.15(1H,q),7.32−7.37(4H,m),8.12(1H,s),8.29(1H,s),11.63(1H,s)
MS m/e MH+ 510。
以下の表Fに収載した本発明の化合物は、実施例26に記載したものと類似の方法を使用して適当な出発物質から製造した。
表F
実施例56:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体76)(100mg、0.17mmol)を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。溶液を1時間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗製の生成物を、SCXを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。残渣をメタノール中のカラムに付加し、そしてメタノールで洗浄した。所望の生成物を、メタノール中の2Mのアンモニアを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(79mg、95%)を、無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.38−1.53(2H,m),1.85−2.07(2H,m),2.20(2H,br,s),2.85(3H,s),3.57(2H,m),4.34−4.46(2H,m),4.87−4.94(1H,m),6.57−6.60(1H,m),7.12−7.19(2H,m),7.35−7.43(4H,m),8.13(1H,s),8.46(1H,br,s),11.64(1H,s)
MS m/e MH=492。
実施例57:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体81)(153mg、0.26mmol)を、トリフルオロ酢酸(4mL)で処理した。溶液を30分間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、そして残渣を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物をメタノール中のアンモニア(2M)を使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(125mg、99%)を、無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.35−1.53(2H,m),1.86−2.04(2H,m),3.35−3.40(1H,m),3.52−3.62(2H,m),3.68(1H,dd),4.33−4.41(2H,m),5.24−5.29(1H,m),6.56−6.60(1H,m),6.88(2H,s),7.13−7.17(1H,m),7.39(4H,s),8.13(1H,s),8.68(1H,br,s),11.63(1H,s)
MS m/e MH=478。
実施例58:N−(2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−(2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体84)(97mg、0.17mmol)を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。溶液を1時間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。残渣をメタノール中のカラムに付加し、そしてメタノールで洗浄した。所望の生成物をメタノール中の2Mのアンモニアを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、N−(2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−アミノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(80mg、定量的)を、クリーム色の乾燥したフィルム状物として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.43(2H,t),1.79(3H,s),1.83−2.04(2H,m),2.20(2H,br,s),3.32−3.38(2H,m),3.58(2H,q),4.32−4.42(2H,m),4.82−4.88(1H,m),6.56−6.60(1H,m),7.14−7.18(1H,m),7.33(2H,d),7.38(2H,d),7.94(1H,t),8.13(1H,s),8.42−8.50(1H,m),11.63(1H,s)
MS m/e MH=456。
実施例59:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
トリフルオロ酢酸(5mL、64.90mmol)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体89)(310mg、0.38mmol)に室温で加え、そして得られた溶液を30分間攪拌した。次いで水(5−6滴)を加え、そして撹拌を更に30分間続けた。得られた溶液をメタノールで希釈し、そして10gのSCXカラムにかけ、次いでこれをMeOHで、続いて2NのNH(MeOH中)で溶出した。生成物を含有する画分を混合し、そして蒸発によって濃縮し、次いでMeCN/DMF(1:1)で摩砕して、淡黄色の沈澱物を得た。沈澱物を濾過によって収集し、MeCNで洗浄し、そして真空下で乾燥して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−イミダゾール−2−イル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(130mg、72.8%)を、クリーム色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.36−1.40(2H,m),1.85−1.93(2H,m),3.08(2H,d),3.55(2H,m),4.29−4.35(2H,m),5.18(1H,q),6.57(1H,d),6.85(2H,s),7.16(1H,d),7.25(2H,d),7.31(2H,d),8.12(1H,s),8.89(1H,d),11.63(1H,brs)
m/z(ESI+)(M+H)+=465;HPLC tR=1.62分。
実施例60:4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
TFA(0.7mL)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(180mg、0.32mmol)のジクロロメタン(中間体93)(7mL)中の懸濁液にアルゴン下で加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を真空中で除去し、そして反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンシリカ、直径19mm、長さ100mm)並びに分離用HPLCによって、溶出剤として水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物を使用して精製した。画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.33(2H,m),1.83(2H,m),2.14(2H,s),3.53(2H,m),4.28(2H,m),4.43(2H,m),5.22(1H,d),6.15(1H,t),6.56(1H,q),7.15(1H,t),7.30(2H,d),7.36(2Hd),7.44(1H,d),7.55(1H,d),8.11(1H,s),8.81(1H,brd),11.64(1H,s);
m/z(ESI+)(M+H)+=465。
実施例61:4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−アミノ−N−[1−(4−クロロフェニル)−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)エチル]−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、実施例60のために記載したものと類似の方法を使用して、適当な出発物質から製造した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.35(2H,d),1.87(2H,m),2.14(2H,s),2.15(3H,s),3.17−3.33(2H,m),3.53(2H,m),4.31(2H,m),5.15(1H,d),6.06(1H,s),6.56(1H,d),7.16(1H,t),7.39(4H,m),8.12(1H,s),8.60(1H,brd),11.65(1H,s).
m/z(ESI+)(M+H)+=480。
実施例62:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
TFA(2.0mL)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体96)(918mg、0.95mmol)の、ジクロロメタン(20mL)中のアルゴン下の懸濁液に加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を真空中で除去し、そして反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンシリカ、直径19mm、長さ100mm)並びに分離用HPLCによって、溶出剤として水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物を使用して精製した。画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(259mg、56.8%)を、白色の粉末として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.35(2H,d),1.85(2H,m),2.07(2H,brs),3.41−3.56(4H,m),4.30(2H,m),5.20(1H,d),6.56(1H,d),7.15(1H,t),7.36(4H,m),7.54(1H,d),7.70(1H,d),8.11(1H,s),8.75(1H,brd),11.70(1H,brs);
m/z(ESI+)(M+H)+=482。
実施例63:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
TFA(1.0mL)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体98)(770mg、0.24mmol)のジクロロメタン(10mL)中のアルゴン下の懸濁液に加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。溶媒を真空中で除去し、そして反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンシリカ、直径19mm、長さ100mm)並びに分離用HPLCによって、溶出剤として水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物を使用して精製した。画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(74.0mg、64.8%)を、白色の粉末として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.43(2H,m),1.94(2H,m),2.75(3H,s),2.8(2H,m),2.89(3H,s),3.52(2H,m),4.40(2H,m),5.15(1H,d),6.58(1H,d),7.16(1H,t),7.35(4H,s),8.12(1H,s),8.76(1H,brd),11.66(1H,brs);
m/z(ESI+)(M+H)+=470。
実施例64:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
塩化水素(1,4−ジオキサン中の4M、1.151mL、4.60mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルバミン酸tert−ブチル(中間体101)(50mg、0.09mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で2日間攪拌した。混合物を蒸発し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を2MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出した;純粋な画分を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣をジエチルエーテルで摩砕して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(39.0mg、96%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.44(2H,m),1.88−2.02(5H,m),2.46(2H,s),3.21(3H,s),3.28(2H,t),3.55(2H,m),4.39(2H,m),4.87(1H,dt),6.59(1H,dd),7.16(1H,dd),7.33(2H,d),7.37(2H,d),8.13(1H,s),8.45(1H,d),11.63(1H,s);
m/z(ESI+)(M+H)+=443.4;HPLC tR=1.87分。
実施例65:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
塩化水素(ジオキサン中の4M、0.676mL、2.70mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(5mL)の混合物中の、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体105)(16mg、0.03mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で20時間攪拌した。混合物を蒸発し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物をDCM中の30%(MeOH中の2MのNH)を使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発て、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(12.00mg、90%)を、無色のゴム状物として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.48(2H,m),1.90−2.06(2H,m),2.09−2.24(2H,m),2.87(1H,ddd),3.02(1H,ddd),3.56(2H,m),3.56(2H,d),4.41(2H,m),4.91(1H,br.s),6.59(1H,dd),6.80(2H,s),7.16(1H,dd),7.38−7.43(4H,m),8.13(1H,s),8.46(1H,s),11.64(1H,s);
m/z(ESI+)(M+H)+=492.4,494.3;HPLC tR=1.60分。
実施例66:4−アミノ−N−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
1,4−ジオキサン中のHCl(4M)(0.228mL、0.91mmol)を、DCM(4mL)中の、4−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体108)(99mg、0.18mmol)に20℃で加えた。得られた溶液を20℃で3時間撹拌した。反応混合物をPTFEカップを通して濾過し、そして収集した固体を、分離用HPLC(Waters XTerra C18カラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(9.00mg、11.1%)を、クリーム色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.40−1.43(2H,m),1.93−1.96(2H,m),2.18(2H,s),3.54−3.56(2H,m),4.36−4.40(2H,m),5.12(1H,d),6.58(1H,d),6.81(1H,s),7.15−7.16(1H,m),7.32−7.37(5H,m),8.13(1H,s),8.76(1H, d),11.63(1H,s),(認識可能なNH2は無かった).
m/z(ESI+)(M+H)+=442;HPLC tR=1.47分。
実施例67:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
TFA(3mL)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体112)(379mg、0.66mmol)に加えた。反応物を20℃で4時間攪拌したまま放置し、そして次いで乾燥状態まで真空吸引した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を0.35MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、粗製の物質を得た。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNH3を含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(14.00mg、5.60%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.41−1.49(2H,m),1.78−1.88(2H,m),2.01(1H,d),2.91(1H,t),2.97(2H,t),3.55(2H,d),4.37(2H,d),4.78(1H,d),5.40(2H,s),5.95(1H,t),6.58−6.59(1H,m),7.15−7.16(1H,m),7.33−7.39(4H,m),8.13(1H,s),8.36(1H,d),11.63(1H,s);
m/z(ESI+)(M+H)+=471;HPLC tR=1.50分。
実施例68:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
1,4−ジオキサン中のHCl(4M)(2.011mL、8.04mmol)を、DCM(8mL)中の、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体114)(0.281g、0.54mmol)に20℃で加えた。得られた溶液を20℃で18時間撹拌した。反応物を乾燥状態まで真空吸引し、そして分離用HPLC(Waters XTerra C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水(1%のNHを含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(0.096g、42.2%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.42−1.46(2H,m),1.52(2H,d),1.95(1H,d),1.98−2.01(1H,m),3.08(1H,t),3.56−3.59(2H,m),4.38−4.42(2H,m),5.18(1H,s),6.59−6.60(1H,m),7.16(1H,t),7.44(4H,m),8.13(1H,s),11.65(1H,s),(認識可能なNH2は無かった),
m/z(ESI+)(M+H)+=424;HPLC tR=1.82分。
実施例69:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
1,4−ジオキサン中のHCl(4M)(1.615mL、6.46mmol)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体117)(261mg、0.43mmol)に加え、得られた懸濁液を20℃で1時間攪拌した。反応は起こらなかった。次いでTFA(1mL)を反応物に加え、そして16時間攪拌した。反応物を乾燥状態まで真空吸引し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を0.35MのNH/MeOHを使用して溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、粗製の物質を得た。粗製の生成物を、分離用HPLC(Waters XBridge Prep C18 OBDカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって、溶出剤として水([AP−HPLC緩衝液]を含有)及びMeCNの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(142mg、65.2%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.40−1.48(2H,m),1.86−1.90(2H,m),1.93−1.97(2H,m),2.17(2H,s),2.88(3H,s),2.93−2.97(2H,m),3.53−3.60(2H,m),4.37(2H,t),4.87(1H,d),6.57−6.59(1H,m),7.00(1H,t),7.15−7.16(1H,m),7.35−7.40(4H,m),8.13(1H,s),8.38(1H,d),11.63(1H,s),
m/z(ESI+)(M+H)+=506;HPLC tR=1.62分。
中間体1:4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]ピペリジン−4−カルボン酸(115.6g)の、CHCN−HO(6L)中の混合物に、NaHCO(181g)を、続いて4−クロロ7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(72.7g)を加えた。混合物を還流で一晩、窒素下で24時間加熱し、そして次いでEtOAc(1L×4)で抽出した。水層を濃縮し、そしてMeOH(1.5L)を加えた。混合物を30分間45℃で震盪し、そして濾過した。濾液を再び濃縮し、そしてHO(300mL)中に溶解した。6NのHClをpHが4.5に達するまで加えた(約80mL)。混合物を濾過し、そしてケーキを真空下で乾燥して、粗製の生成物を得て、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(MeOH:DCM=1:3で溶出)によって更に精製して、4−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−1−(3,5,7−トリアザビシクロ[4.3.0]ノナ−2,4,8,10−テトラエン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸を、淡灰色の固体(105g、63%)として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.40(9H,s),1.88−1.95(2H,m),2.02−2.06(2H,m),3.44−3.51(2H,m),4.30(2H,d),6.60−6.61(1H,m),7.16−7.18(1H,m),7.29(1H,s),8.14(1H,s),11.68(1H,s).
MS m/e MH 362。
中間体2:(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタノンO−メチルオキシム
メトキシルアミン塩酸塩(2.004g)を、ピリジン(60mL)中の(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタノン(2.71g)に25℃で加えた。得られた溶液を25℃で24時間攪拌した。ピリジンを真空中で除去し、そして残った固体をエーテルで抽出した。濾過及び溶媒の蒸発により、粗製の(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタノンO−メチルオキシム(2.75g、87%)を、黄色の油状物として得た。この物質を更なる精製無しに次の工程で直接使用した。
MS m/e MH 210。
中間体3:(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタンアミン
ボランテトラヒドロフラン複合体(THF中の1N、65.6mL)を、THF(100mL)中の、(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタノンO−メチルオキシム(中間体2)(2.75g)に25℃の窒素下で加えた。得られた溶液を還流で3時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。水を注意深く加え、次いでNaOH水溶液(20%、100mL)を加えた。得られた混合物を還流で一晩撹拌し、次いで室温まで冷却させた。生成物をヘキサン中に抽出し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、(4−クロロフェニル)(シクロプロピル)メタンアミンを、透明な油状物(2.205g、93%)として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 0.24−0.29(1H,m),0.30−0.13(1H,m),0.45−0.50(1H,m),0.58−0.64(1H,m),1.01−1.09(1H,m),1.77(2H,s),3.20(1H,d),7.28−7.32(2H,m),7.33−7.36(2H,m)。
中間体4:2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)アセトニトリル
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(42.7mL)を、THF(100mL)中の4−クロロベンズアルデヒド(5g)に−40℃の窒素下で加えた。得られた溶液を室温に温め、そして4時間攪拌した。次いでα−ヒドロキシイソブチロニトリル(アセトンシアノヒドリン、6.50mL)を加え、そして反応混合物を25℃で更に12時間撹拌し、次いで飽和NaHCO(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発した。次いで粗製の物質をシリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の0から100%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)アセトニトリルを無色の油状物として得て、これは、静置により固化して、白色の固体(3.40g、57.4%)を与えた。
1H NMR(400.13MHz,CDCl)δ 1.85(2H,s),4.82(1H,s),7.30−7.34(2H,m),7.39−7.43(2H,m)。
中間体5:4−((4−クロロフェニル)(シアノ)メチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(HATU、0.456g)を、DMA(5mL)中の4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.361g)、2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)アセトニトリル(中間体4)(0.167g)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.523mL、3.00mmol)に25℃で加えた。得られた溶液を50℃で1時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−((4−クロロフェニル)(シアノ)メチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルを、白色の固体(0.343g、67.3%)として得た。
MS m/e MH 510。
中間体6:4−(2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル
ラネーTMニッケル(0.257g)を、エタノール(30mL)中の、4−((4−クロロフェニル)(シアノ)メチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体5)(0.510g)に加えた。水酸化アンモニウム(0.039mL)を加えた。この混合物を水素の風船下に置き、そして48時間攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、そして溶媒を乾燥状態まで蒸発した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そしてDCM(200mL)中に再度溶解し、そして水(125mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物、4−(2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチルを、無色のゴム状物(0.514g、100%)として得た。この物質を、更なる精製無しに、次の工程で粗製のまま使用した。
MS m/e MH 514。
中間体7:4−シアノピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル
LDAの溶液(107ml、214.01mmol)を、4−シアノピペリジン−1−カルボン酸tertブチル(30g、143mmol)のTHF(250ml)中の、−78℃の窒素下の撹拌された溶液に加えた。得られた溶液を−78℃で30分間攪拌した。クロロギ酸エチル(16.37ml、171.2mmol)を加えた。得られた溶液を撹拌し、そして室温まで温まらせた。反応混合物を飽和NaHCO(250ml)でクエンチし、DCMで抽出し、そして有機層を飽和食塩水(100ml)で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の物質をオレンジ色の油状物として得た。この物質を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の10%のEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−シアノピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル(20.8g、51.6%)を、黄色の油状物として得た。
1H NMR(400.13MHz,CDCl)δ 1.33(3H,t),1.46(9H,s),1.96−2.00(2H,m),2.04−2.08(2H,m),3.12(2H,s),4.09−4.14(2H,m),4.29(2H,q)。
中間体8:4−(アミノメチル)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル
酢酸(100ml)中の、酸化白金(IV)(0.724g、3.19mmol)及び4−シアノピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル(中間体7)(9g、31.9mmol)を、5バール及び25℃の水素の雰囲気下で1日間攪拌した。粗製の生成物をセライトを通して濾過し、そして濾液をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(アミノメチル)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル(7.59g、83%)を、無色の油状物として得た。
1H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 1.27−1.28(3H,m),1.30−1.37(2H,m),1.41(2H,s),1.45(9H s),2.10(2H,d),2.78(2H,s),2.91−2.97(2H,m),3.89(2H,s),4.21(2H,q)。
中間体9:4−(アミノメチル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
ジオキサン中の4Mの塩化水素(33.2ml、132.7mmol)を、ジオキサン(35ml)中の4−(アミノメチル)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル(中間体8)(7.6g、26.5mmol)に加えた。得られた溶液を20℃で3時間撹拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(アミノメチル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(3.34g、67.6%)を、黄色の液体として得た。
1H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 1.23−1.30(3H,m),1.26−1.37(2H,m),2.12(2H,d),2.65−2.72(2H,m),2.77(2H,s),2.94−2.99(2H,m),4.21(2H,q)。
中間体10:4−(アミノメチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
N−エチルジイソプロピルアミン(3.70ml、21.26mmol)を、DMA(35ml)中の、4−(アミノメチル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(中間体9)(3.3g、17.7mmol)及び4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2.72g、17.72mmol)に加えた。得られた溶液を60℃で18時間撹拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(アミノメチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(5.08g、95%)を、ベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.22(3H,t),1.44−1.51(2H,m),2.04−2.07(2H,m),2.67(2H,d),3.23−3.30(2H,m),4.15(2H,q),4.39−4.44(2H,m),6.59(1H,t),7.16−7.17(1H,m),8.12(1H,s),11.67(1H,s)
MS m/e MH304。
中間体11:4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル
ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(470mg、2.15mmol)を、DCM(10ml)中の、4−(アミノメチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(中間体10)(653mg、2.15mmol)及びトリエチルアミン(0.300ml、2.15mmol)に加えた。得られた懸濁液を周囲温度で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発した。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の20から100%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(468mg、53.9%)を、無色の油状物として得て、これは静置により固化した。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.22(3H,t),1.36−1.38(9H,m),1.42−1.49(2H,m),2.05(2H,d),3.13(2H,d),3.20(2H,t),4.09−4.14(2H,m),4.45(2H,d),6.58(1H,d),6.94(1H,t),7.16(1H,d),8.13(1H,d),11.65(1H,s).
MS m/e MH404。
中間体12:4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(0.556g、13.26mmol)を、水(6.25ml)、THF(25ml)及びエタノール(25.00ml)中の、4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸エチル(中間体11)(1.07g、2.65mmol)に加えた。得られた溶液を20℃で1日間攪拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。水層を1Mのクエン酸溶液でpH5に調節し、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和食塩水(25mL)で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、所望の生成物4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(0.628g、63.1%)を、白色の泡状物として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.36(9H,s),1.44−1.51(2H,m),1.99−2.04(2H,m),3.14(2H,d),3.25(2H,s),4.43−4.46(2H,m),6.64(1H,s),6.84(1H,t),7.21(1H,s),8.16(1H,s),11.82(1H,s)
MS m/e MH376。
中間体13:(S)−(4−(1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル
HATU(0.251g、0.66mmol)を、DMA(10mL)中の、4−((tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体12)(0.225g、0.6mmol)、(S)−1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(0.093g、0.60mmol)及びDIPEA(0.314mL、1.80mmol)に25℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を60℃で4時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物をメタノールを使用してカラムから溶出した。残ったHATUをシリカで支持した炭酸塩カラムを通してメタノール溶液を通過させることによって除去した。次いで得られた粗製の生成物を乾燥状態まで蒸発して、(S)−(4−(1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.257g、83%)を、無色のゴム状物として得た。この物質を、更なる精製無しに次の工程で直接使用した。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 1.37(9H,s),1.38(3H,d),1.48−1.55(2H,m),2.17(2H,d),3.12−3.36(4H,m),4.28−4.34(2H,m),4.95−5.03(1H,m),6.65(2H,s),7.23−7.24(1H,m),7.35(4H,s),8.10(1H,d),8.18(1H,s),11.94(1H,s).
MS m/e MH513。
中間体14:4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸エチル
エタノール(30ml)中の、4−(4−クロロフェニル)−4−オキソブタン酸(2.0g、9.41mmol)、メトキシルアミン塩酸塩(0.982g、11.76mmol)及び炭酸ナトリウム(0.472ml、11.29mmol)を撹拌し、そして80℃で4時間加熱した。得られた混合物を室温まで冷却させ、そして濾過した。濾液を蒸発によって濃縮し、次いでイソヘキサン中の15%TBMEで溶出するシリカのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸エチル(1.790g、70.6%)を、無色の油状物として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.23(3H,t),2.53(2H,t),3.01(2H,t),3.98(3H,s),4.11(2H,q),7.33(2H,d),7.58(2H,d).
MS m/e MH270。
中間体15:4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸
水酸化リチウム(0.632g、26.40mmol)を、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸エチル(中間体14)(1.78g、6.60mmol)のTHF(30ml)及び水(20ml)中の溶液に、20℃で一度に加えた。得られた溶液を室温で6時間撹拌し、次いで希HClで酸性化し、そしてTBME(2×)で抽出した。混合した抽出物を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして蒸発して、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸(1.520g、95%)を、無色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 2.61(2H,t),3.01(2H,t),3.99(3H,s),7.34(2H,d),7.58(2H,d)。
中間体16:4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール
テトラヒドロフラン(8ml)中の、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸(中間体15)(6.28g、26.00mmol)を、Nの雰囲気下で氷−メタノール浴中で冷却し、次いでボランテトラヒドロフラン複合体(THF中の1.0M)(26ml、26.00mmol)で、20分の時間をかけて滴下により処理した。得られた溶液を室温まで温まらせ、1時間撹拌し、次いで還流で更に6時間加熱した。氷水で冷却した後、混合物を水(6ml)で撹拌しながら10分かけて滴下により処理した。混合物を再び室温まで温まらせ、そして2時間撹拌してから、溶媒の大部分を蒸発した。次いで残渣を氷水で冷却し、そして50%のNaOH(水溶液)(6ml)を撹拌しながら滴下により加えた。得られた混合物を撹拌し、そして90℃で4時間加熱し、次いで室温に冷却し、そしてEtO(3×)で抽出した。混合した抽出物を水で、続いて食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして蒸発して、4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール(1.100g、21.2%)を、無色の粘性の油状物として得て、これを更なる精製無しに使用した。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.58−1.84(4H,m),2.39(3H,br.s),3.57−3.67(2H,m),3.88−3.91(1H,m),7.23(2H,d),7.30(2H,d).
MS m/e MH200。
中間体17:4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(166mg、0.44mmol)を、DMF(2.0mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(150mg、0.42mmol)、4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール(中間体16)(83mg、0.42mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.087ml、0.50mmol)に20℃で分割して加えた。得られた溶液を20℃で3時間撹拌し、次いで水(10ml)でクエンチして、淡黄色の沈澱物を得た。沈澱物を濾過によって収集し、水で洗浄し、そして真空下で乾燥して、4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(152mg、67.4%)を、クリーム色の固体として得て、これを更なる精製無しに使用した。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.40(11H,s),1.69−1.74(2H,m),1.93−2.09(4H,m),3.38−3.43(2H,m),3.51−3.61(2H,m),4.19−4.27(2H,m),4.38(1H,brs),4.76(1H,q),6.65(1H,m),6.95(1H,s),7.20(1H,m),7.33(4H,s),7.89(1H,d),11.78(1H,s).
MS m/e MH543。
中間体18:4−(1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(148mg、0.39mmol)を、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(134mg、0.37mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.077mL、0.44mmol)の、NMP(3mL)中の撹拌された溶液に一度に加えた。混合物を2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エタノール(70mg、0.41mmol)(CASTM番号179811−64−4、調製のためにはUS2006/0004045を参照されたい)で処理した。暗色の溶液を16時間室温で攪拌した。混合物を酢酸エチル及び重炭酸ナトリウム水溶液間に分配した。有機層を水で二回、そして次いで食塩水で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発した。残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、シリカ上の勾配溶出(1%メタノール/DCMから15%メタノール/DCMまで)を使用して精製した。生成物を含有する画分を混合して、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(152mg、80%)を、無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.42(9H,s),1.93−2.12(4H,m),3.45−3.63(4H,m),4.22−4.33(2H,m),4.75−4.88(2H,m),6.59−6.61(1H,m),7.14−7.24(2H,m),7.33(4H,s),7.76(1H,d),8.14(1H,s),11.65(1H,br,s)m/z(ESI+)(M+H)+=515;HPLC t=1.99。
中間体19:(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル
ヨードメタン(1.038mL、16.68mmol)を、DMF(15mL)中の、(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(1g、3.34mmol)及び炭酸カリウム(0.922g、6.67mmol)に一度に加えた。得られた懸濁液を80℃で24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(50mL)で、水(50mL)で希釈した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(1.340g、128%)を、オレンジ色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.36(9H,s),2.71−2.74(1H,m),2.74−2.80(1H,m),3.57(3H,s),4.91(1H,d),7.33(2H,d),7.39(2H,d),7.49(1H,d).m/z(ESI−)(M−H)−=312;HPLC tR=2.57分。
中間体20:(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(塩酸塩)
塩酸(1,4−ジオキサン中の4.0M)(4.18mL、16.73mmol)を、DCM(20mL)中の、(S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(中間体19)(1.05g、3.35mmol)に20℃で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5時間攪拌した。反応混合物を蒸発して、(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(塩酸塩)(0.850g、102%)を、白色の固体として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 2.98−3.04(1H,m),3.16−3.21(1H,m),3.58(3H,s),4.62−4.66(1H,m),7.50−7.52(2H,m),7.57−7.59(2H,m),8.66(3H,s).m/z(ESI+)(M+H)+=214;HPLC tR=1.71分。
中間体21:(S)−3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.157g、3.04mmol)を、NMP(10mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(1g、2.77mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.006mL、6.09mmol)に20℃で一度に加えた。得られた溶液を、20℃で5分間撹拌した。次いで(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(塩酸塩)(中間体20)(0.692g、2.77mmol)を溶液に加え、そして室温で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そして水(2×50mL)及び食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から5%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(1.27g、82%)を、白色の固体として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.40(9H,s),1.99(2H,s),2.04−2.07(2H,m),2.79−2.84(2H,m),3.56(3H,s),3.60−3.66(1H,m),3.67−3.70(1H,m),4.20(2H,t),5.20−5.26(1H,m),6.73(1H,d),7.13(1H,s),7.27(1H,t),7.35(4H,q),8.14(1H,d),8.21(1H,s),11.98(1H,s).m/z(ESI+)(M+H)+=557;HPLC tR=2.12分。
中間体22:(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
LiAlH(2.28mL、2.28mmol)を、THF(70mL)中の、0℃の冷却された窒素下の、(S)−3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(中間体21)(1.27g、2.28mmol)に滴下により加えた。得られた溶液を20℃で1時間攪拌した。反応混合物を水酸化ナトリウム(2M)(2mL)及び水(1mL)でクエンチした。溶液を濾過し、そしてEtOAc(200mL)で希釈し、そして水(100mL)、水(100mL)、及び飽和食塩水(100mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.04g、86%)を、白色の固体として得た。M/z(ESI+)(M+H)+=529;HPLC tR=2.00分。
中間体23:メタンスルホン酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル
塩化メタンスルホニル(1.451g、18.74mmol)を、DCM(40mL)中の、0℃に冷却された1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルカルバミン酸tert−ブチル(4.63g、17.04mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.23mL、35.78mmol)に、窒素下で5分の時間をかけて加えた。得られた溶液を20℃で2時間攪拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、そして水(100mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から10%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、メタンスルホン酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル(3.12g、52.3%)を、白色の固体として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.39(9H,s),3.17(3H,s),4.22−4.28(2H,m),4.90(1H,d),7.40−7.46(4H,m),7.68(1H,d).m/z(ESI+)(M−H)−=348;HPLC tR=2.32分。
上記の反応で使用した1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルカルバミン酸tert−ブチルは、次のように調製した。2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)酢酸(12g、64.65mmol)を、THF(200mL)中で撹拌し、そして水素化ホウ素ナトリウム(5.82g、153.87mmol)を、撹拌された溶液に窒素下で一度に加えた。ヨウ素(16.41g、64.65mmol)のTHF(20mL)中の溶液を、温度を氷浴を使用して15℃より低く維持しながら滴下により加えた。得られた混合物を室温に温め、そして還流で一晩攪拌した。反応をメタノール(40mL)の添加によってクエンチした。この溶液の一部(50mL)を取出し、そして酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカのMPLCによって、勾配溶出(0から10%までのメタノール/DCM)を使用して精製した。所望の生成物、2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エタノール(1.318g、11.88%)を、このようにして、無色の固体として単離した。
1H NMR(399.9MHz,CDCl3)δ 2.00(3H,br,s),3.48−3.58(1H,m),3.68−3.76(1H,m),4.02−4.08(1H,m),7.23−7.39(4H,m).m/z(ESI−)(M−H)−=284,286;HPLC tR=2.20分。
残りの溶液をトリエチルアミン(18.02mL、129.31mmol)及びジカルボン酸ジ−tert−ブチル(14.11g、64.65mmol)で処理した。混合物を2時間室温で撹拌してから、酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣を、シリカのMPLCによって、勾配溶出(10%の酢酸エチル/DCMから50%の酢酸エチル/DCMまで)を使用して精製した。所望の生成物、1−(4−クロロフェニル)−2−ヒドロキシエチルカルバミン酸tert−ブチル(7.91g、45.0%)を、このようにして、無色の固体として単離した。不純な画分をMPLCによって再精製して、第2の収穫(2.41g、14%)を得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.37(9H,s),3.41−3.52(2H,m),4.42−4.58(1H,m),4.79(1H,t),7.23(1H,d),7.31(2H,d),7.37(2H,d)。
中間体24:1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバミン酸tert−ブチル
シアン化ナトリウム(105mg、2.14mmol)を、DMF(5mL)中の、メタンスルホン酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル(中間体23)(300mg、0.86mmol)に20℃で加えた。得られた懸濁液を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして水(100mL)中に再度溶解し、そしてDCMで三回(10mL)連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の0から25%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバミン酸tert−ブチル(209mg、87%)を、白色の固体として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.38−1.42(9H,s),2.82−2.89(2H,m),4.89(1H,d),7.38−7.45(4H,m),7.76(1H,d).m/z(ESI+)(M−H)−=279;HPLC tR=2.42分。
中間体25:3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル
水素化アルミニウムリチウム(0.712mL、0.71mmol)を、THF(4mL)中の、1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体24)(200mg、0.71mmol)に、20℃で窒素下で滴下により加えた。得られた溶液を、20℃で2時間攪拌した。反応混合物をNaOH(1M)(1mL)でクエンチし、そして溶液を濾過した。溶液をEtOAc(20mL)で希釈し、そして水で二回(10mL)洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(203mg、100%)を、ゴム状物として得た。m/z(ESI+)(M+H)+=285;HPLC tR=2.33分。
中間体26:3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル
無水酢酸(0.084mL、0.89mmol)を、DCM(5mL)中の、3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体25)(203mg、0.71mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.248mL、1.43mmol)に20℃で滴下により加えた。得られた溶液を20℃で16時間攪拌した。反応混合物をNaHCO(2M)(10mL)及び水(10mL)でクエンチし、そしてDCM(20mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から2.5%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(142mg、61.0%)を、白色の固体として得た。1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.36(9H,s),1.67−1.82(2H,m),1.79(3H,s),2.97(2H,q),4.50(1H,d),7.32(2H,d),7.38(2H,d),7.43−7.45(1H,m),7.79(1H,s).m/z(ESI+)(M+H)+=327;HPLC tR=2.03分。
中間体27:N−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)アセトアミド
3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体26)(142mg、0.43mmol)を、TFA(2mL)に20℃で加えた。得られた溶液を20℃で40分間攪拌した。反応混合物を蒸発し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、N−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)アセトアミド(39.0mg、39.6%)を、無色のゴム状物として得た。m/z(ESI+)(M+H)+=227;HPLC tR=1.32分。
中間体28:4−(3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(98mg、0.26mmol)を、NMP(2mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(62.2mg、0.17mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.085mL、0.52mmol)に、20℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5分間撹拌した。次いでNMP(2mL)中の、N−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)アセトアミド(中間体27)(39mg、0.17mmol)を反応物に加え、そして1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、4−(3−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.04g、86%)を、白色の固体として得た。m/z(ESI+)(M+H)+=570;HPLC tR=1.95分。
中間体29:3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール
ボラン−テトラヒドロフラン複合体(94.0mL、93.92mmol)を、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピオン酸(2.50g、12.52mmol)のTHF(75mL)中の撹拌された懸濁液に、0℃で20分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた懸濁液を0℃で30分間、次いで22℃で5時間攪拌した。反応混合物をメタノール(500mL)中に滴下により加えた。混合物を濃縮し、メタノール(250mL)中に再度溶解し、そして再度濃縮した(この過程を三回繰り返した)。残渣をDCM(200mL)中に溶解し、そして1NのNaOH(150mL)で洗浄した。水層をDCM(5×100mL)で抽出し、そして抽出物を有機層と混合した。混合した有機物を飽和食塩水(2×150mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、白色の半固体を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の5から7%までの(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))の溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(1.320g、56.8%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.87(2H,m),2.34(2H,br.s),3.79(2H,m),4.13(1H,t),7.24(2H,d),7.32(2H,d).
MS m/e MH169。
中間体30:1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル
ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.705g、3.23mmol)を、DCM(30mL)中の、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(中間体29)(0.500g、2.69mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で2時間攪拌した。混合物を濃縮し、そして残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から4%までの(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))の溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(0.759g、99%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.43(9H,s),1.81(1H,m),2.04(1H,m),2.74(1H,br.s),3.69(2H,m),4.88(1H,br.s),5.04(1H,d),7.23(2H,d),7.32(2H,d).
MS m/e MH 284,286。
中間体31:メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル
塩化メタンスルホニル(0.097mL、1.25mmol)を、DCM(15mL)中の、1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体30)(0.326g、1.14mmol)及びトリエチルアミン(0.191mL、1.37mmol)に22℃で滴下により加えた。得られた溶液を22℃で2時間攪拌した。混合物を濃縮し、そして残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の20から40%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(0.366g、88%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.42(9H,s),2.19(2H,m),3.01(3H,s),4.24(2H,m),4.82(2H,m),7.22(2H,d),7.33(2H,d).
MS m/e MH 362,364。
中間体32:1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル
メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(中間体31)(0.075g、0.21mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.015g、0.04mmol)を、THF中のジメチルアミンの溶液(2M、5.153mL、10.31mmol)中に溶解し、そしてマイクロ波試験管中に密閉した。反応物を150℃で30分間マイクロ波反応器中で加熱し、そして周囲温度に冷却した。反応混合物を濃縮し、DCM(25mL)で希釈し、そして水(25mL)で洗浄した。有機層を相分離濾紙を通して濾過し、そして蒸発した。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の4から8%までの(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))の溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(0.054mg、84%)を、無色の油状物として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.40(9H,s),1.80(1H,br.s),1.94(1H,m),2.23(6H,s),2.26(2H,m),4.71(1H,br.s),6.16(1H,br.s),7.21(2H,d),7.29(2H,d).
MS m/e MH313。
中間体33:1−(4−クロロフェニル)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン
塩化水素(ジオキサン中の4M、1.132mL、32.61mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の、1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体32)(0.051g、0.16mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で4時間攪拌した。混合物を濃縮し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、2MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(0.032g、92%)を、無色の油状物として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.72−1.85(2H,m),2.19−2.32(2H,m),2.21(6H,s),3.99(1H,t),7.25−7.31(4H,m).
MS m/e MH213。
中間体34:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.044g、0.12mmol)を、NMP(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.040g、0.11mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.13mmol)に22℃で加えた。得られた懸濁液を50℃で10分間攪拌した。混合物を周囲温度に冷却し、そして1−(4−クロロフェニル)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(中間体33)(0.023g、0.11mmol)をNMP(2mL)中の溶液として加えた。混合物を22℃で3日間撹拌した。混合物をメタノールで希釈し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した;所望の生成物を、DCM中の30%の(MeOH中の2MのNH)を使用してカラムから溶出し、そして生成物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の2から6%までの(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))の溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(0.047g、76%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.43(9H,s),1.82(2H,m),1.90−2.04(5H,m),2.14(6H,s),2.16(2H,m),3.54(2H,m),4.25(2H,m),4.86(1H,dt),6.61(1H,dd),7.09(1H,br.s),7.17(1H,dd),7.33(4H,s(roof effect)),8.14(1H,s),8.45(1H,d),11.65(1H,s).
MS m/e MH556。
中間体35:3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(84mg、0.22mmol)を、N−メチル−2−ピロリジノン(1.5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(72.3mg、0.20mmol)、3−アミノ−3−(4−クロロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(50mg、0.20mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.104mL、0.60mmol)に20℃のアルゴン下で一度に加えた。得られた溶液を5時間攪拌した。反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンのシリカ、直径19mm、長さ100mm、流速40ml/分)を使用する分離用HPLCによって、溶出剤としての水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物で精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(71.0mg、63.8%)を、白色の結晶質の固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.36(9H,s),1.94−2.00(4H,m),2.79−2.86(2H,dq),3.54(3H,s),3.52−3.61(2H,m),4.19(2H,t),5.22(1H,q),6.56(1H,d),6.9(1H brs),7.13(1H,d),7.33(4H,q),7.98(1H,d),8.12(1H,s),11.53(1H,s).m/z(ESI+)(M+H)+=557;HPLC tR=3.18。
中間体36:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
水素化ホウ素ナトリウム(1.019g、26.93mmol)を、EtOH(400mL)中にアルゴン下で溶解された、3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(中間体35)(1.0g、1.80mmol)の撹拌された懸濁液に一度に加えた。得られた懸濁液を20℃で70時間撹拌した。数滴の水を加えて、過剰の水素化物をクエンチし、そして混合物を1時間撹拌した。混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣をCHCl及びNaClで飽和された水間に分配した。有機相を乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を白色の結晶として得た。粗製の生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン中の0から10%までのメタノールで溶出して精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(286mg、30.1%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.41(9H,s),1.79−1.99(6H,m),3.31−3.37(2H,m),3.51(2H,m),4.21−4.28(2H,m),4.55(1H,s),4.90(1H,q),6.59(1H,d),7.06(1H,s),7.16(1H,d),7.31(4H,s),8.01(1H,d),8.12(1H,s),11.67(1H,s).m/z(ESI+)(M−H)−=529;HPLC tR=2.93分。
中間体37:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
トリフェニルホスフィン(158mg)及びフタルイミド(22.11mg)を、THF(10mL)中に溶解され、そしてアルゴン下で0℃に冷却された、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体36)(53mg)の撹拌された溶液に一度に加えた。得られた溶液を0℃で30分間攪拌した。アゾジカルボン酸ジエチル(0.093mL)をアルゴン下の0℃で滴下により加えた。得られた懸濁液を0℃で60分間、そして室温で一晩攪拌した。懸濁液を水でクエンチした。THFを真空中で除去し、そして水相をDCMで抽出した。有機相を乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から10%までのメタノールで溶出して精製した。溶媒を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルを、白色の固体(14.00mg、21.23%)として得た。
H NMR(500 MHz,DMSO−d)δ 1.37(9H,s),2.01(4H,m),2.09(2H,m),3.58(4H,m),4.23(2H,m),4.84(1H,q),6.60(1H,d),7.00(1H,m),7.16(1H,t),7.27(2H,d),7.33(2H,d),7.82(4H,m),8.12(1H,d),8.13(1H,s),11.67(1H,s).
MS m/e MH 658。
中間体38:4−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヒドラジン一水和物(10.32μL)を、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(中間体37)(14mg)のエタノール(1.0mL)中のアルゴン下で撹拌された懸濁液に加えた。得られた懸濁液を室温で3日間撹拌した。混合物を濾過し、そしてWaters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンシリカ、直径19mm、長さ100mm)並びに分離用HPLCによって、溶出剤として水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物を使用して精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチルを、白色の粉末(5.00mg、44.5%)として得た。
H NMR(500MHz,CDCl+CDOD)δ 1.43(9H,s),1.93(2H,s),2.19(4H,m),2.74(2H,s)3.57(4H,m),4.39(2H,t),5.01(1H,t),6.53(1H,d),7.07(1H,d),7.28(4H,q),8.19(1H,s).
MS m/e MH 528。
中間体39:3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル
ヨードメタン(0.987mL、15.85mmol)を、DMF(15mL)中の、boc−(R)−3−アミノ(4−クロロ−フェニル)−プロピオン酸(950mg、3.17mmol)及び炭酸カリウム(876mg、6.34mmol)に一度に加えた。得られた懸濁液を80℃で24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(25mL)で、水(25mL)で希釈した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(990mg、100%)を、オレンジ色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.36(9H,s),2.67−2.70(1H,m),2.71−2.80(1H,m),3.57(3H,s),4.91(1H,d),7.32−7.34(2H,m),7.38−7.40(2H,m),7.49(1H,d).
MS m/e MH 312;HPLC tR=2.57分。
中間体40:3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(塩酸塩)
塩酸(ジオキサン中の4.0M)(7.89mL、31.55mmol)を、DCM(20mL)中の、3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(中間体39)(990mg、3.16mmol)に20℃で一度に加えた。得られた溶液を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を蒸発して、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(塩酸塩)(777mg、98%)を、黄色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 2.99−3.05(1H,m),3.18−3.23(1H,m),3.58(3H,d),4.62−4.65(1H,m),7.49−7.53(2H,m),7.57−7.61(2H,m),8.72(3H,s).
MS m/e MH 214;HPLC tR=1.71分。
中間体41:3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(0.579g、1.52mmol)を、NMP(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.5g、1.38mmol)及びDIPEA(0.503mL、3.04mmol)に20℃で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5分間撹拌した。次いで3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(塩酸塩)(中間体40)(0.346g、1.38mmol)を溶液に加え、そして室温で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そして水(50mL)、水(50mL)及び水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の精製物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から5%までのMeOHの勾配溶出で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(0.800g、100%)を、白色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.40(9H,s),1.94−1.98(2H,m),2.00−2.01(2H,m),2.83(1H,d),2.85−2.87(2H,m),3.55(3H,s),3.60(2H,s),4.21(2H,s),5.23(1H,d),6.60−6.61(1H,m),7.16−7.18(1H,m),7.35(4H,q),8.09−8.14(2H,m),11.65(1H,s).
MS m/e MH 557;HPLC tR=2.29分。
中間体42:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチル
LiAlH(1.398mL、1.40mmol)を、THF(40mL)中の、窒素下で0℃に冷却された3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(R)−メチル(中間体41)(779mg、1.40mmol)に滴下により加えた。得られた溶液を20℃で3時間撹拌した。反応混合物を水(1mL)でクエンチし、そして2MのHClで中和した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そしてDCM(100mL)中に再度溶解し、そして水(100mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から10%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を混合し、そして蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸(R)−tert−ブチル(160mg、21.63%)を、固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.37−1.41(9H,s),1.86−1.92(2H,m),1.94(2H,d),2.00(2H,d),3.38(2H,s),3.53−3.55(2H,m),4.25(2H,t),4.52(1H,s),4.91(1H,d),6.60−6.62(1H,m),7.01(1H,s),7.16−7.18(1H,m),7.33(4H,m),7.98−8.00(1H,m),8.14(1H,s),11.67(1H,s).
MS m/e MH 529;HPLC tR=2.01分。
中間体43:1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−シアノピペリジン−4−カルボン酸
水酸化リチウムの水溶液(2M、39.0mL、77.92mmol)を、THF(78mL)中の、4−シアノピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−エチル(中間体7)(5.5g、19.48mmol)の撹拌された溶液に25℃で加えた。得られた混合物を25℃で3時間撹拌し、そしてTLCによってモニターした。反応混合物をジエチルエーテル(150mL)で希釈し、そして水(100mL)で洗浄した。水層を混合し、そして次いでクエン酸(1N、200mL)で酸性化した。生成物をDCM中に抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして乾燥して、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−シアノピペリジン−4−カルボン酸(4.50g、91%)得た。この物質を、更なる精製無しに次の工程で使用した。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ 1.40(9H,s),1.87−1.97(2H,m),2.04(2H,d),3.08(2H,t),4.05(2H,s),8.23(1H,s)。
中間体44:(R)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−シアノピペリジン−4−カルボキシアミド
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(1.255g、3.30mmol)を、DMA(20mL)中の、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−シアノピペリジン−4−カルボン酸(中間体43)(0.763g、3mmol)、(R)−1−(4−クロロフェニル)エタンアミン(0.462mL、3.00mmol)及びDIPEA(1.572mL、9.00mmol)に25℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を60℃で4時間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そしてDCM(150mL)中に再度溶解し、そして1Mのクエン酸水溶液(50mL)、水(50mL)、及び飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)で連続して洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。このようにして得た粗製の生成物を濃縮し、次いでシリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の0から100%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−4−シアノピペリジン−1−カルボン酸(R)−tert−ブチル(1.100g、94%)を無色のゴム状物として得て、これは、高真空下の乾燥により固化した。次いでこの物質をDCM(20.00mL)中に再度溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(2.311mL、30.00mmol)を加えた。溶液を室温で3時間撹拌し、その後粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(R)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−シアノピペリジン−4−カルボキシアミド(0.720g、82%)を、無色のゴム状物として得た。この物質を、更なる精製無しに次の工程で直接使用した。
MS m/e MH 292。
中間体45:(R)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−シアノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
DIPEA(1.101mL、6.17mmol)を、DMA(50mL)中の、(R)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−シアノピペリジン−4−カルボキシアミド(中間体44)(720mg、2.47mmol)及び6−クロロ−7−デアザプリン(379mg、2.47mmol)に25℃で加えた。得られた溶液を90℃で3時間撹拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、7Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(R)−N−(1−(4−クロロフェニル)エチル)−4−シアノ−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(46.2%)を、オレンジ色の固体として得た。これを、更なる精製無しに次の工程で使用した。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 1.38(3H,d),1.94−2.09(3H,m),2.19(3H,t),4.72(2H,d),4.92(1H,dd),6.61−6.72(1H,m),7.23(1H,dd),7.30−7.41(4H,m),8.18(1H,s),8.77(1H,d),11.77(1H,s).
MS m/e MH 409。
中間体46:(S)−4−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)ベンゾニトリル
水素化ホウ素ナトリウム(1.039mL、29.48mmol)を、メタノール(20mL)中の、(S)−3−アミノ−3−(4−シアノフェニル)プロパン酸メチル(2.23g、10.92mmol)に0℃で5分の時間をかけて分割して加えた。得られた溶液を20℃で24時間攪拌した。反応混合物を飽和のNaHCO(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出し、有機層を飽和食塩水(75mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う0から8%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−(1−アミノ−3−ヒドロキシプロピル)ベンゾニトリル(0.368g、19.13%)を、無色の油状物として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl)δ 1.84−1.93(2H,m),3.77−3.80(2H,m),4.22−4.25(1H,m),7.43(2H,m),7.63−7.66(2H,m).
MS m/e MH 177。
中間体47:(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール
ボラン−テトラヒドロフラン複合体(376mg、375.69mmol)を、(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(10g、50.09mmol)のTHF(500mL)中の撹拌された0℃の懸濁液に、45分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた懸濁液を0℃で30分間、次いで22℃で5時間攪拌した。反応混合物をメタノール(500mL)中に分割して加えた。溶液を室温で3日間撹拌した。混合物を濃縮し、メタノール(250mL)中に再度溶解し、そして再度濃縮した(この過程を三回繰り返した)。残渣をDCM(75mL)中に溶解し、そして1NのNaOH(50mL)で洗浄した。水層をDCM(3×100mL)で抽出し、そして抽出物を有機層と混合した。混合した有機物を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の2から6%までのMeOH/アンモニアの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(5.76g、61.9%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 1.84−1.93(2H,m),3.76−3.81(2H,m),4.13(1H,t),7.23−7.25(2H,m),7.30−7.34(2H,m).
MS m/e MH 186。
中間体48:(S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(中間体47)(1.09g、5.87mmol)を、DMA(20mL)中の、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体70)(2.022g、5.87mmol)及びDIPEA(3.08mL、17.61mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(2.456g、6.46mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で24時間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでEtOAc(300mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発し、次いでジエチルエーテルで摩砕して、粗製の(S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.66g、155%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.39(18H,s),1.71−1.92(6H,m),3.06(2H,s),3.36(2H,t),3.54−3.65(2H,m),4.52(1H,t),4.89(1H,q),6.89(1H,s),7.29−7.34(4H,m).
MS m/e M+Na 534。
中間体49:(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
ジオキサン中の4Mの塩化水素(11.72mL、46.87mmol)を、ジオキサン(30mL)中の、(S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体48)(3g、5.86mmol)に加えた。得られた溶液を20℃で2時間攪拌した。反応混合物をメタノール中に溶解し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(1.970g、108%)を、無色のゴム状物として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.20−1.28(2H,m),1.75−1.91(4H,m),2.67−2.83(2H,m),3.30(2H,m),4.87(1H,s),7.30−7.37(4H,m).
MS m/e MH 312。
中間体50:5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
N−ブロモスクシンイミド(6.84g、38.42mmol)を、乾燥DCM(125mL)中の、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(5g、32.56mmol)に20℃の窒素下で分割して加えた。得られた懸濁液を20℃で1時間攪拌した。反応混合物を蒸発し、そして得られた褐色の固体を水で摩砕して、紫色の固体を得て、これを濾過によって収集した。粗製の固体を熱MeOHで摩砕して、固体を得て、これを濾過によって収集した。熱摩砕を繰返して、5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(5.23g、69.1%)を、クリーム色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d6)δ 7.94(1H,s),8.63(1H,s),12.95(1H,s)
MS m/e MH 234。
中間体51:(S)−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパン−1−オール
ボラン−テトラヒドロフラン複合体(71.7mL、71.70mmol)を、(S)−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパン酸(3.5g、14.34mmol)のTHF(80mL)中の撹拌された懸濁液に、0℃で30分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた懸濁液を0℃で30分間、次いで22℃で5時間攪拌した。反応混合物をメタノール(250mL)中に分割して加えた。溶液を室温で24時間撹拌した。混合物を濃縮し、メタノール(250mL)中に再度溶解し、そして再度濃縮した(この過程を三回繰り返した)。残渣をDCM(75mL)中に溶解し、そして1NのNaOH(50mL)で洗浄した。水層をDCM(3×100mL)で抽出し、そして抽出物を有機層と混合した。混合した有機物を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の2から6%までのMeOH/アンモニアの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−3−アミノ−3−(4−ブロモフェニル)プロパン−1−オール(2.160g、65.5%)を、無色のゴム状物として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl)δ 1.82−1.90(2H,m),3.76−3.82(2H,m),4.12(1H,t),7.17−7.20(2H,m),7.45−7.49(2H,m).
MS m/e MH 230。
中間体52:4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸エチル
エタノール(150mL)中の、4−(4−クロロフェニル)−4−オキソブタン酸(10g、47.03mmol)、メトキシルアミン塩酸塩(4.91g、58.79mmol)及び炭酸ナトリウム(5.89g、56.44mmol)を、4時間80℃で攪拌した。次いで混合物を室温に冷却してから、濾過した。濾液を蒸発によって濃縮し、そしてシリカのフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤20−50%のEtOAc/イソ−ヘキサン)によって精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸エチル(12.33g、97%)を、オレンジ色の透明な液体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO)1.13−1.17(3H,t),2.26−2.50(2H,t),2.50−2.52(1H,qu),2.94−2.98(2H,t),3.94(3H,s),4.00−4.05(2H,q),7.47−7.49(2H,d),7.66−7.69(2H,d)。
中間体53:4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸
水酸化リチウム一水和物(9.59g、228.57mmol)を、水(25.4mL)、THF(102mL)及びエタノール(102mL)中の、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸エチル(中間体52)(12.33g、45.71mmol)に加えた。得られた溶液を20℃で1日間攪拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、そして水(200mL)で洗浄した。水層を1Mのクエン酸溶液でpH5に調節し、次いでEtOAc(3×150mL)で抽出した。有機抽出物を飽和食塩水(25mL)で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、所望の生成物4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸(7.63g、69.1%)を、明るい黄色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz)2.39−2.43(2H,t),2.91−2.95(2H,t),3.94(3H,s),7.47−7.49(2H,d),7.67−7.69(2H,d),12.21(1H,幅広).
MS m/e MH 242。
中間体54:4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール
テトラヒドロフラン(30mL)中の、4−(4−クロロフェニル)−4−(メトキシイミノ)ブタン酸(中間体53)(6.43g、26.61mmol)を、窒素の雰囲気下で氷−メタノール浴中で冷却した。ボラン−テトラヒドロフラン複合体(THF中の1.0M)(93mL、93.12mmol)を20分の時間をかけて滴下により加えた。得られた溶液を室温まで温まらせ、1時間撹拌し、次いで還流で更に6時間加熱した。氷水中で冷却した後、混合物を水(20mL)で撹拌しながら10分かけて滴下により処理した。混合物を再び室温まで温まらせ、そして2時間撹拌してから、大部分の溶媒を蒸発した。次いで残渣を氷水で冷却し、そして50%のNaOH(水溶液)(20mL)を撹拌しながら滴下により加えた。得られた混合物を撹拌し、そして90℃で4時間加熱し、次いで室温に冷却し、そしてEtOで三回抽出した。混合した抽出物を水で、続いて食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして乾燥状態まで蒸発した。次いで粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤0−10%の、MeOH中の7Nのアンモニア/DCM)によって精製し、そして純粋な画分を蒸発して、4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール(3.88g、73.0%)を、無色の透明なゴム状物として得た。
H NMR(400.13MHz)1.25−1.47(2H,dm),1.51−1.61(2H,m),3.34−3.38(2H,t),3.76−3.79(1H,t),7.33−7.38(4H,m)。
中間体55:1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸tert−ブチル
ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(1.588mL、6.91mmol)を、DCM(20mL)中の、4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール(中間体54)(1.38g、6.91mmol)に25℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を室温で24時間攪拌した。得られた混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして粗製の油状物をイソヘキサンで摩砕して、固体を得て、これを濾過によって収集し、そして真空下で乾燥して、1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸tert−ブチル(1.800g、87%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 1.40(9H,s),1.48−1.66(2H,m),1.78−1.83(2H,m),3.63−3.68(2H,m),4.61(1H,s),4.84(1H,s),7.21(2H,m),7.29−7.31(2H,m)。
中間体56:メタンスルホン酸4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(4−クロロフェニル)ブチル
塩化メタンスルホニル(0.511mL、6.60mmol)を、DCM(30.0mL)中の、1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体55)(1.80g、6.00mmol)及びトリエチルアミン(1.004mL、7.20mmol)に25℃で15分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。得られた混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣をDCM中に懸濁し、濾過し、そして濾液を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の20から100%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、メタンスルホン酸4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(4−クロロフェニル)ブチル(2.270g、100%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 1.41(9H,s),1.67−1.87(4H,m),2.99(3H,s),4.23(2H,t),4.62(1H,s),4.75(1H,s),7.20(2H,d),7.30−7.33(2H,d).
MS m/e M+Na 400。
中間体57:1−(4−クロロフェニル)−N4,N4−ジメチルブタン−1,4−ジアミン
ジメチルアミン(84mg、1.85mmol)及びメタンスルホン酸4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(4−クロロフェニル)ブチル(中間体56)(700mg、1.85mmol)を、THF(10mL)中に溶解し、そしてマイクロ波試験管中に密封した。反応物を120℃で40分間マイクロ波反応器中で加熱し、そして室温に冷却した。反応混合物を濃縮し、そして次いでDCM(10.00mL)及びTFA(2mL)中に溶解した。反応物を20℃で2時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を3.5Nのアンモニア/MeOHを使用して溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−N4,N4−ジメチルブタン−1,4−ジアミン(366mg、87%)を、黄色のゴム状物として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 0.70−0.79(1H,m),0.82−0.91(1H,m),0.93−1.09(2H,m),1.21(6H,s),1.64(2H,t),3.23(1H,t),6.58−6.66(4H,m).
MS m/e MH 227。
中間体58:(S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル
ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(8.04mL、35.01mmol)を、DCM(200mL)中の、(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(中間体47)(6.5g、35.01mmol)に25℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を室温で24時間攪拌した。得られた混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして粗製の油状物をイソヘキサンで摩砕して、固体を得て、これを濾過によって収集し、そして真空下で乾燥して、(S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(9.20g、92%)を、白色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,CDCl3)δ 1.43(9H,s),1.78−1.84(1H,m),2.05(1H,d),2.74(1H,s),3.67−3.71(2H,m),4.88(1H,s),5.04(1H,d),7.21−7.24(2H,m),7.30−7.33(2H,m).
MS m/e M+Na 308。
中間体59:(S)−メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル
塩化メタンスルホニル(2.74mL、35.41mmol)を、DCM(161mL)中の、(S)−1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体58)(9.2g、32.19mmol)及びトリメチルアミン(5.38mL、38.63mmol)に25℃で15分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた溶液を室温で30分間攪拌した。得られた混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の40から100%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を、乾燥状態まで蒸発して、(S)−メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(10.03g、86%)を、白色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,CDCl3)δ 1.36−1.48(9H,m),2.20(2H,s),3.01(3H,s),4.19−4.29(2H,m),4.81(2H,s),7.21−7.23(2H,d),7.32−7.35(2H,d).
MS m/e M+Na 386。
中間体60:(S)−1−(4−クロロフェニル)−N3,N3−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン
ジエチルアミン(0.426mL、4.12mmol)及び(S)−メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(中間体59)(500mg、1.37mmol)を、THF(10mL)中に溶解し、そしてマイクロ波試験管中に密封した。反応物を120℃で50分間マイクロ波反応器中で加熱し、そして室温に冷却した。反応混合物を濃縮し、そしてDCM(5mL)で希釈した。TFA(1mL)を加え、そして反応物を20℃で1時間攪拌した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、3.5Nのアンモニア/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、(S)−1−(4−クロロフェニル)−N3,N3−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン(119mg、36.0%)を、黄色の油状物として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl3)δ 1.00(6H,t),1.75−1.82(2H,m),2.40−2.54(6H,m),3.97(1H,t),7.27−7.31(4H,m).
MS m/e MH 241。
中間体61:5−ブロモ−4−クロロ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体50)(2g、8.60mmol)及び塩化p−トルエンスルホニル(1.640g、8.60mmol)を、アセトン(12mL)中に取込み、そして窒素下で撹拌し、そして−5℃及び5℃間に冷却した。この溶液に、2.0MのNaOH溶液(5.50mL、10.99mmol)を、内部温度を5℃より低く維持しながら加えた。反応物を室温まで温まらせ、そして1時間撹拌した。白色の固体を濾過して取りだし、そしてアセトンで十分に洗浄して、5−ブロモ−4−クロロ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.28g、99%)を、淡クリーム色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 2.38(3H,s),7.48−7.50(2H,m),8.06−8.08(2H,m),8.41(1H,s),8.84(1H,s).
MS m/e MH 387。
中間体62:1−(5−ブロモ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸メチル
トリエチルアミン(3.55mL、25.45mmol)を、DMA(50mL)中の、5−ブロモ−4−クロロ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体61)(3.28g、8.48mmol)及び4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(WO2008075109)(3.07g、11.88mmol)に20℃で加えた。得られた懸濁液を70℃で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(200mL)で希釈し、そして水(75mL)及び飽和食塩水(75mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の30から70%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(5−ブロモ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(3.60g、69.7%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 1.38(9H,s),2.03(2H,s),2.38(3H,s),3.33−3.37(2H,m),3.59(3H,s),3.84(2H,d),7.41(1H,s),7.46(2H,d),8.00(1H,s),8.03(2H,d),8.40(1H,s).
MS m/e MH 610。
中間体63:4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(5−シクロプロピル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル
1−(5−ブロモ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(中間体62)(1.1g、1.81mmol)、三塩基性リン酸カリウム(1.343g、6.33mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.101g、0.36mmol)及びシクロプロピルボロン酸(0.438g、4.34mmol)を、トルエン(10mL)及び水(0.400mL)中に取込んだ。混合物を窒素で30分間置換し、次いで酢酸パラジウム(II)(0.041g、0.18mmol)を加えた。混合物を75℃で6時間加熱し、そして次いで冷却させ、そして室温で一晩攪拌した。反応混合物をEtOAc(75mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の10から30%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(5−シクロプロピル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(0.447g、43.4%)を、クリーム色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,CDCl)δ 0.72−0.76(2H,m),0.99−1.04(2H,m),1.43(9H,s),1.90−1.94(1H,m),2.04−2.10(2H,m),2.17−2.25(2H,m),2.38(3H,s),3.34−3.41(2H,m),3.74(3H,s),3.98−4.03(2H,m),4.76(1H,s),7.12(1H,s),7.28(2H,m),8.03−8.05(2H,m),8.46(1H,s).
MS m/e MH 570。
中間体64:4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸
2Mの水酸化ナトリウム溶液(5.00mL)を、THF(10mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(5−シクロプロピル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(中間体63)(780mg、1.37mmol)に20℃で加えた。得られた溶液を40℃で24時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水層を収集し、そして2MのHCl溶液でpH4に酸性化した。水層をDCM(2×50mL)で抽出し、そして有機層を混合し、そして飽和食塩水(50mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(375mg、68.2%)を、クリーム色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 0.66−0.73(2H,m),0.88−1.00(2H,m),1.40(9H,s),1.94−2.09(5H,m),3.41−3.53(2H,m),3.92−4.01(2H,m),6.92(1H,d),7.18−7.22(1H,m),8.21(1H,s),11.51(1H,s),12.29(1H,s).
MS m/e MH 402。
中間体65:(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル
(S)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−オール(173mg、0.93mmol)を、DMA(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体64)(375mg、0.93mmol)及びDIPEA(0.489mL、2.80mmol)に一度に加えた。ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(391mg、1.03mmol)を加え、そして得られた溶液を20℃で24時間攪拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、次いでEtOAc(75mL)で希釈し、そして水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の、アンモニアを伴う2から6%までのMeOHの溶出勾配で精製した。画分を蒸発して、(S)−4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバモイル)−1−(5−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸tert−ブチル(420mg、79%)を、黄色のゴム状物として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO−d)δ 0.66−0.70(2H,m),0.86−0.91(2H,m),1.40(9H,s),1.81−2.06(7H,m),3.33−3.40(4H,m),3.90−3.94(2H,m),4.53(1H,t),4.91−4.93(1H,m),6.92(1H,s),7.30−7.38(4H,m),7.96(1H,d),8.20(1H,s),11.49(1H,s).
MS m/e MH 569。
中間体66:1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル
メチルアミンガスを、メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(中間体31)(70mg、0.19mmol)の、THF(5mL)の溶液に22℃で5分の時間をかけて泡立てた。混合物をマイクロ波試験管中に密封した。反応物を125℃で30分間マイクロ波反応器中で加熱し、そして周囲温度に冷却した。混合物を蒸発し、そして残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の4から8%までの(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))の溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(52mg、90%)を、無色の油状物として得た。
H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.41(9H,s),1.80(1H,br.m),1.93(1H,br.m),2.40(3H,s),2.59(2H,m),4.73(1H,br.s),5.94(1H,br.s),7.21(2H,d),7.29(2H,d).
MS m/e MH299.5。
中間体67:1−(4−クロロフェニル)−N3−メチルプロパン−1,3−ジアミン
塩化水素(1,4−ジオキサン中の4M、0.50mL、2.00mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の、1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体66)(50mg、0.17mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で4時間攪拌した。混合物を濃縮し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を2MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−N3−メチルプロパン−1,3−ジアミン(30mg、90%)を、無色の油状物として得た。
H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.81(2H,dt),2.40(3H,s),2.58(2H,m),4.01(1H,t),7.25−7.31(4H,m).
MS m/e MH199.3。
中間体68:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(44mg、0.12mmol)を、NMP(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(40mg、0.11mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.023mL、0.13mmol)に22℃で加えた。得られた懸濁液を50℃で10分間攪拌した。混合物を周囲温度に冷却し、そして1−(4−クロロフェニル)−N3−メチルプロパン−1,3−ジアミン(中間体67)(22mg、0.11mmol)をNMP(2mL)中の溶液として加え、そして混合物を22℃で3日間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(50mL)で洗浄した。水層をSCXカラムを通過させた。カラムを水及びメタノールで溶出して、不純物を除去し、続いてDCM中の30%(メタノール中の2MのNH)で生成物を溶出した。適当な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルアミノ)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(10.00mg、17%)を、白色の固体として得た。
MS m/e MH542.5。
中間体69:4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−メチル
4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(WO2008075109)(10g、38.71mmol)を、DCM(194mL)中に溶解した。これに、ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(10.67mL、46.46mmol)を分割して加えた。添加後、反応物を25℃で1時間攪拌した。粗製の生成物を飽和の重炭酸ナトリウム(3×50mL)で洗浄し、そして有機層をMgSOで乾燥してから、乾燥状態まで蒸発して、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−メチル(13.6g、98%)を、白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO)δ 1.39(9H,s),1.40(9H,s),1.70−1.77(2H,td),1.88−1.92(2H,d),3.05(2H,幅広),3.61(3H,s),3.62−3.65(2H,m),7.33(幅広,交換)。
中間体70:1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸
水酸化リチウム一水和物(8.13g、193.62mmol)を、水(21.51mL)、THF(86mL)及びメタノール(86mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチル4−メチル(中間体69)(13.88g、38.72mmol)に加えた。得られた溶液を20℃で1日間撹拌した。反応混合物をEtOAc(75mL)で希釈し、そして水(75mL)で洗浄した。水層を1Mのクエン酸溶液でpH5に調節し、次いでEtOAc(3×200mL)で抽出した。有機抽出物を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、所望の生成物1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸(10.36g、78%)を、微細な白色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO)δ 1.39(9H,s),1.40(9H,s),1.68−1.76(2H,td),1.89−1.92(2H,d),3.03(2H,幅広),3.62−3.65(2H,d),7.16(交換),12.36(交換)。
中間体71:4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(5.24g、13.77mmol)を、DMA(62.6mL)中の、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体70)(4.31g、12.5mmol)、4−アミノ−4−(4−クロロフェニル)ブタン−1−オール(中間体16)(2.5g、12.5mmol)及びDIPEA(6.56mL、37.6mmol)に窒素下で一度に加えた。得られた溶液を60℃で3時間撹拌し、そして乾燥状態まで蒸発した。粗製の反応混合物を、100mLのEtOAc中に溶解し、そして次いで飽和NaHCO(150mL)で塩基性化し、そして有機画分をMgSOで乾燥し、濾過し、そして乾燥状態まで蒸発した。有機画分をシリカのフラッシュクロマトグラフィー(溶出剤0−10%の、MeOH中の7Nのアンモニア/DCM)によって精製した。次いで純粋な画分を蒸発して、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5.06g、77%)を、オフホワイト色の固体として得た。
H NMR(400.13MHz,DMSO)δ 1.39(18H,s),1.42−1.50(2H,六重線),1.67−1.73(2H,q),1.74−1.82(2H,m),1.87(2H,幅広),3.07(2H,幅広),3.34−3.41(2H,m),3.53−3.61(2H,t),4.71−4.76(1H,q),6.79(3交換、幅広),7.29−7.34(4H,m),7.80−7.82(交換,d).
MS m/e MH=527;HPLC t=2.48分。
中間体72:4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)ピペリジン−4−カルボキシアミド
4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチルカルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(中間体71)(1.98g、3.76mmol)を、THF(18.82mL)中で撹拌し、そしてジオキサン中の4Mの塩化水素(14.11mL、56.46mmol)を撹拌しながら加えた。得られた溶液を周囲温度で一晩攪拌した。粗製の混合物をSCXクロマトグラフィー(溶出剤DCM中の20%の7Nのアンモニア/MeOH)によって精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシブチル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(1.04g、85%)を、無色の透明なゴム状物として得た。
H NMR(400.13MHz)δ 1.16−1.27(2H,dd),1.29−1.51(2H,分離),1.70−1.76(2H,q),1.75−1.89(2H,m),2.65−2.72(2H,m),2.74−2.83(2H,dq),3.37−3.39(2H,m),4.39(交換,幅広)4.70−4.76(1H,q),7.32−7.35(2H,d),7.36−7.39(2H,d),8.25−8.27(交換,d)
MS m/e MH=326;HPLC t=1.70分。
中間体73:2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル
メタンスルホン酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル(中間体23)(535mg、1.53mmol)のDMF(8mL)中の溶液を、アジ化ナトリウム(199mg、3.06mmol)で処理し、そして混合物を80℃で1時間加熱した。混合物を冷却し、そして室温で一晩攪拌させた。溶液を酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を水で二回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして最終体積が概略5mLとなるまで濃縮した。エタノール(20mL)及び炭素上の10%のパラジウム(75mg、0.07mmol)を加えた。得られた懸濁液を水素の雰囲気下で周囲圧力及び温度で1時間撹拌した。混合物を濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮して、2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチルを、ゴム状物(410mg、99%)として得た。
MS m/e MH= 271。
中間体74:1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチルカルバミン酸tert−ブチル
2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体73)(220mg、0.81mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.281mL、1.63mmol)のTHF(5mL)中の溶液を、塩化メタンスルホニル(0.075mL、0.98mmol)で処理した。得られた溶液を周囲温度で2時間攪拌した。混合物をDCM及び重炭酸ナトリウム溶液間に分配した。有機層を濃縮し、そして残渣を、シリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、勾配溶出(10%酢酸エチル/DCMから30%酢酸エチル/DCMまで)を使用して精製した。所望の生成物、1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチルカルバミン酸tert−ブチルを、無色の固体(154mg、54.3%)としてこのように単離した。
H NMR(399.9MHz,CDCl)δ 1.43(9H,s),2.92(3H,s),3.38−3.52(2H,m),4.68−4.84(2H,m),5.20−5.28(1H,m),7.23(2H,d),7.35(2H,d)
MS m/e(M−H)−=347。
中間体75:N−(2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)メタンスルホンアミド
1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体74)(151mg、0.43mmol)を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。溶液を1時間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。残渣をメタノール中のカラムに付加し、そしてメタノールで洗浄した。所望の生成物をメタノール中の2Mのアンモニアを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、N−(2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)メタンスルホンアミド(93mg、86%)を、無色の結晶質の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,CDCl)δ 2.89(3H,s),3.17(1H,dd),3.33(1H,dd),4.12(1H,dd),4.74(1H,br,s),7.29(2H,d),7.34(2H,d)
MS m/e(M−H)−=247。
中間体76:4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(88mg、0.23mmol)を、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(79mg、0.22mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.046mL、0.26mmol)のNMP(3mL)中の撹拌された溶液に一度に加えた。混合物をN−(2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)メタンスルホンアミド(中間体75)(60mg、0.24mmol)で処理した。溶液を65時間室温で攪拌した。混合物を酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を水で二回洗浄した。有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、勾配溶出(1%メタノール/DCMから15%メタノール/DCMまで)を使用するシリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する画分を混合して、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホンアミド)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(103mg、79%)を、無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.41(9H,s),2.00(4H,br,s),2.81(3H,s),3.52−3.69(2H,m),4.18−4.27(2H,m),4.96(1H,q),6.60(1H,s),6.97(1H,br,s),7.10−7.22(2H,m),7.37(4H,s),8.01(1H,d),8.14(1H,s),11.65(1H,s)
MS m/e MH=592。
中間体77:エタンチオ酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル
メタンスルホン酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル(中間体23)(600mg、1.72mmol)のDMF(10mL)中の溶液を、チオ酢酸カリウム(392mg、3.43mmol)で処理し、そして混合物を50℃で1時間攪拌した。混合物を冷却し、そして酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を水で二回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして乾燥状態まで蒸発した。残渣を、シリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、勾配溶出(10%酢酸エチル/イソヘキサンから20%酢酸エチル/イソヘキサンまで)を使用して精製した。所望の生成物、エタンチオ酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル(509mg、90%)を、クリーム色の結晶質の固体としてこのように単離した。
H NMR(399.9MHz,CDCl3)δ 1.40(9H,s),2.35(3H,s),3.15−3.28(2H,m),4.78(1H,br,s),5.07(1H,br,s),7.24(2H,d),7.31(2H,d)
MS m/e(M−H−CHCO)−=286。
中間体78:1−(4−クロロフェニル)−2−(クロロスルホニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル
N−クロロスクシンイミド(819mg、6.14mmol)を、2Mの塩酸(0.8mL)のアセトニトリル(10mL)中の溶液に加えた。反応フラスコを氷浴で10℃に冷却し、そしてエタンチオ酸2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−クロロフェニル)エチル(中間体77)(506mg、1.53mmol)を分割して加えた。混合物は添加中に温まり、そして10分間室温で攪拌した。混合物を酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして乾燥状態まで蒸発した。1−(4−クロロフェニル)−2−(クロロスルホニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(602mg、定量的)を、無色の固体としてこのようにして得た。
H NMR(399.9MHz,CDCl)δ 1.44(9H,s),2.77(1H,s),4.06(1H,dd),4.36(1H,br,s),5.15−5.23(1H,m),5.29−5.37(1H,m),7.29(2H,d),7.38(2H,d)。
中間体79:1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチルカルバミン酸tert−ブチル
アンモニア(1.5mL、31.50mmol)を、1−(4−クロロフェニル)−2−(クロロスルホニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体78)(0.542g、1.53mmol)の、アセトニトリル(10mL)中の懸濁液に加えた。混合物を16時間室温で攪拌した。混合物を酢酸エチル及び水間に分配し、そして有機層を食塩水で洗浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮した。残渣を、シリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、勾配溶出(10%酢酸エチル/DCMから30%酢酸エチル/DCMまで)を使用して精製した。所望の生成物、1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチルカルバミン酸tert−ブチル(0.351g、68.5%)を、無色の固体としてこのように単離した。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.36(9H,s),3.21−3.28(1H,m),3.47−3.56(1H,m),5.02(1H,br,s),6.88(2H,s),7.35(2H,d),7.41(2H,d),7.49−7.60(1H,m)
MS m/e(M−H−)−=333。
中間体80:2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エタンスルホンアミド
1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体79)(325mg、0.97mmol)を、トリフルオロ酢酸(8mL)で処理した。得られた溶液を得られた溶液を15分間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。カラムをメタノールで洗浄し、そして所望の生成物をメタノール中のアンモニア(2M)を使用して溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エタンスルホンアミド(221mg、97%)を、殆んど無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 3.13−3.25(2H,m),4.39(1H,dd),7.35−7.48(4H,m)
MS m/e(M−H−)−=233。
中間体81:4−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(128mg、0.34mmol)を、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(115mg、0.32mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.066mL、0.38mmol)の、NMP(2.5mL)中の撹拌された溶液に一度に加えた。混合物を2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エタンスルホンアミド(中間体80)(75mg、0.32mmol)で処理した。溶液を1時間室温で攪拌した。混合物を水(5mL)で処理し、そして得られた無色の沈澱物を濾過によって単離し、水で、そして次いでアセトニトリルで洗浄して、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(157mg、85%)を、無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.40(9H,s),1.90−2.10(4H,m),3.35−3.39(1H,m),3.51−3.59(1H,m),3.62−3.71(2H,m),4.12−4.26(2H,m),5.30−5.39(1H,m),6.59(1H,s),6.82(2H,s),7.09−7.18(2H,m),7.30−7.43(4H,m),8.13(1H,s),8.19(1H,d),11.65(1H,s)
MS m/e MH=578。
中間体82:2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル
2−アミノ−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体73)(0.208g、0.77mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.266mL、1.54mmol)のTHF(5mL)中の溶液を、無水酢酸(0.102mL、1.08mmol)で処理した。得られた溶液を周囲温度で2時間攪拌した。混合物をDCM及び重炭酸ナトリウム溶液間に分配した。有機層を濃縮し、そして残渣を、シリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、勾配溶出(10%酢酸エチル/DCMから40%酢酸エチル/DCMまで)を使用して精製した。所望の生成物、2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(0.151g、62.7%)を、無色の固体としてこのように単離した。
H NMR(399.9MHz,CDCl)δ 1.41(9H,s),1.98(3H,s),3.46−3.67(2H,m),4.74(1H,br,s),4.97−5.56(1H,m),5.89(1H,br,s),7.22(2H,d),7.32(2H,d)
MS m/e MH=313。
中間体83:N−(2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)アセトアミド
2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体82)(148mg、0.47mmol)を、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。溶液を1時間室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。残渣をメタノール中のカラムに付加し、そしてメタノールで洗浄した。所望の生成物をメタノール中の2Mのアンモニアを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、N−(2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)アセトアミド(98mg、97%)を、淡黄色の結晶質の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,CDCl)δ 1.61(2H,br,s),1.97(3H,s),3.28−3.37(1H,m),3.44−3.52(1H,m),4.05−4.11(1H,m),5.78(1H,br,s),7.28−7.36(4H,m)
MS m/e MH=213。
中間体84:4−(2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(89mg、0.23mmol)を、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(80mg、0.22mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.046mL、0.27mmol)のNMP(3mL)中の撹拌された溶液に一度に加えた。混合物をN−(2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)エチル)アセトアミド(中間体83)(52mg、0.24mmol)で処理した。溶液を65時間室温で攪拌した。混合物を酢酸エチル及び水間に分配した。有機層を水で二回洗浄した。有機溶液を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって、勾配溶出(1%メタノール/DCMから15%メタノール/DCMまで)を使用して精製した。生成物を含有する画分を混合して、4−(2−アセトアミド−1−(4−クロロフェニル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(100mg、81%)を、無色の固体として得た。
H NMR(399.9MHz,DMSO−d)δ 1.42(9H,s),1.78(3H,s),1.98(4H,br,s),3.36−3.43(1H,m),3.50−3.68(2H,m),4.18−4.28(2H,m),4.85−4.93(1H,m),6.58−6.61(1H,m),7.14−7.23(2H,m),7.30−7.37(4H,m),7.84(1H,br,s),8.12−8.17(2H,m),11.65(1H,br,s)
MS m/e MH=556。
中間体85:2−メチル−1−トリチル−1H−イミダゾール
トリエチルアミン(11.54mL、82.82mmol)を、アセトニトリル(120mL)中の、2−メチル−1H−イミダゾール(4.0g、48.72mmol)及びクロロトリフェニルメタン(14.94g、53.59mmol)に室温で20分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。水(120mL)及びi−ヘキサン(120mL)を加え、そしてスラリーを30分間撹拌してから、濾過した。濾過した固体を水(3×15mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥して、2−メチル−1−トリチル−1H−イミダゾール(15.41g、97%)をクリーム色の固体として得て、これを更なる精製無しに使用した。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.65(3H,s),6.70(1H,d),6.90(1H,d),7.11−7.16(6H,m),7.29−7.35(9H,m);
m/z(ESI+)(M+H)+=325;HPLC tR=2.88分。
中間体86:1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタノール
ブチルリチウム(ヘキサン中の1.6M)(4.24mL、6.78mmol)を、THF(30mL)中の、−78℃に冷却された2−メチル−1−トリチル−1H−イミダゾール(中間体85)(2.0g、6.16mmol)に20分の時間をかけて窒素下で滴下により加えた。得られた暗赤色の溶液を−78℃で30分間撹拌し、次いで4−クロロベンズアルデヒド(0.867g、6.16mmol)のTHF(10mL)中の溶液を滴下により加えた。反応物をゆっくりと0℃まで温まらせ、次いで飽和NH4Cl(50mL)でクエンチし、そしてTBME(2×)で抽出した。混合した抽出物を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発によって濃縮し、次いでシリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の20から30%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタノール(1.810g、63.1%)を、無色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 2.05(2H,d),4.59−4.63(1H,m),5.99(1H,d),6.66(1H,d),6.96−7.02(9H,m),7.26(2H,d),7.37−7.40(9H,m);
m/z(ESI+)(M+H)+=465;HPLC tR=3.54分。
中間体87:2−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
アゾジカルボン酸ジ−tert−ブチル(0.808g、3.51mmol)を、THF(25mL)中の、1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタノール(中間体86)(1.36g、2.92mmol)、フタルイミド(0.473g、3.22mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.921g、3.51mmol)に室温で15分の時間をかけて分割して加えた。得られた溶液を室温で60分間撹拌し、次いで蒸発によって濃縮し、そしてシリカのクラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の20から40%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、2−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(1.78g、102%)を、無色の泡状物として得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=594;HPLC tR=2.80分。
中間体88:1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタンアミン
メタノール(30mL)中の、2−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(中間体87)(1.78g、3.00mmol)及びヒドラジン水和物(0.204mL、4.19mmol)を、3時間還流した。得られた透明な溶液を室温まで一晩で冷却するままにし、次いで濾過した。濾液を20gのSCXカートリッジにかけ、そしてメタノールで、続いて2NのNH(MeOH)で溶出した。生成物を含有する画分を混合し、そして蒸発によって濃縮し、次いでシリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の2から5%までのMeOHの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタンアミン(0.942g、67.8%)を、無色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 2.16(2H,d),4.01(1H,t),6.74(1H,d),6.90(2H,d),6.99(1H,d),7.08−7.13(7H,m),7.29−7.32(10H,m);
m/z(ESI+)(M+H)+=464;HPLC tR=3.13分。
中間体89:4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(166mg、0.44mmol)を、DMF(2.0mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(150mg、0.42mmol)、1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エタンアミン(中間体88)(193mg、0.42mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.087mL、0.50mmol)に室温で分割して加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、次いで水(10mL)でクエンチして、淡黄色の沈澱物を得た。沈澱物を濾過によって収集し、水で洗浄し、そして真空下で乾燥して、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(320mg、95%)を、クリーム色の固体として得て、これを更なる精製無しに使用した。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.40(9H,s),2.05−2.29(6H,m),3.56−3.61(2H,m),4.35−4.42(2H,m),5.33(1H,s),6.50(1H,d),6.78(1H,m),6.93(2H,d),6.97−7.01(7H,m),7.13(2H,d),7.26−7.35(10H,m),8.27(1H,s),9.25(1H,brs),10.22(1H,brs).
m/z(ESI+)(M+H)+=807;HPLC tR=2.28分。
中間体90:1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノン
DME(70mL)中に溶解されたピラゾール(3.40g、49.98mmol)及び2−ブロモ−4’−クロロアセトフェノン(11.44g、49mmol)の溶液を、室温の窒素下で5日間攪拌した。ジエチルエーテルを加え、そして沈澱物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、そして真空中で一晩乾燥して、純白の結晶の8.842gの粗製の生成物を得た。濃アンモニア水(30%;36ml)を、7mlの水中の8.76gの粗製の生成物の懸濁液に加えた。反応物を40分間撹拌し、その後、黄色の結晶を濾過し、少量の水で洗浄し、真空中で乾燥して、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノン(5.04g、22.84mmol、46.6%)を、淡黄色の固体として得た。洗液の再抽出により更なる生成物を得た。これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン中の0から10%の酢酸エチルで溶出して精製した。溶媒を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノン(2.78g、12.60mmol、25.7%)を、無色の結晶質の固体として得た。
NMR & MS=EN00228−12−01
m/z(ESI+)(M+H)+=221.
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 5.83(2H,s),6.61(1H,dd),7.48(1H,d),7.66(2H,d),7.73(1H,d),8.04(2H,d)。
中間体91:(Z)及び(E)−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノンO−メチルオキシム
メトキシルアミン塩酸塩(0.668g、8.00mmol)を、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノン(中間体90)(1.103g、5mmol)の撹拌された溶液に室温のアルゴン下で加えた。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。ピリジンを真空中で蒸発し、そして残った固体を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(50−100ml)で摩砕した。固体を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥して、(Z)及び(E)−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノンO−メチルオキシム(1.080g、87%)を、暗黄色の固体として得た。
NMR & MS=EN00228−18−01
m/z(ESI+)(M+H)+=250.
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 3.99(3H,s),5.44(2H,s),6.19(1H,dd),7.36(1H,d),7.42(2H,d),7.65(2H,d),7.71(1H,d)。
中間体92:1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミン
ボランテトラヒドロフラン複合体(15.00mL、15.00mmol)を、THF(30mL)中に溶解された(Z)及び(E)−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタノンO−メチルオキシム(中間体91)(0.749g、3mmol)の室温のアルゴン下の撹拌された溶液に加えた。得られた溶液を還流下で3時間撹拌した。混合物を氷/水浴中で冷却し、そして水(25ml)を、続いて20%のNaOH(25ml)を注意深く加えた。得られた二相性の混合物を磁気的に激しく撹拌しながら一晩還流し、そして冷却させた。ジエチルエーテルを加え、そして層を分離した。有機層をジエチルエーテルで更に抽出し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物(741mg、55%)を得た。これを、次の反応に直接使用した。
NMR=EN00228−27−01
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 4.23(1H,dd),4.42(1H,dd),4.61(1H,dd),6.54(1H,dd),7.14(2H,d),7.34(2H,d),7.60(1H,d),7.88(1H,d)。
中間体93:4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
HATU(0.209g、0.55mmol)を、N−メチル−2−ピロリジノン(3.0mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.181g、0.50mmol)、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エタンアミン(中間体92)(0.202g、0.5mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.174mL、1.00mmol)に室温のアルゴン下で一度に加えた。得られた溶液を一晩攪拌した。反応混合物を、Waters X−Bridge逆相カラム(C−18、5ミクロンシリカ、直径19mm、長さ100mm、40ml/分の流速)並びに分離用HPLCによって、溶出剤として水(0.2%の炭酸アンモニウムを含有)及びアセトニトリルの減少する極性の混合物を使用して精製した。所望の化合物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(0.216g、76%)を、白色の結晶質の固体として得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=565.
NMR=EN00228−28−01
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.40(9H,s),1.72(1H,m),1.87(2H,m),2.00(1H,m),3.53(1H,m),3.52(1H,m),3.94(1H,m),4.13(1H,m),4.38(1H,dd),4.74(1H,dd),5.30(1H,dt),6.14(1H,dd),6.57(1H,d),7.16(1H,d),7.25(1H,s),7.29(4H,s),7.43(1H,d),7.53(1H,s),8.12(1H,s),8.35(1H,d),11.67(1H,s)。
中間体94:(Z)−1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エタンアミン
N−ブチルリチウムのヘキサン中の2.5Mの溶液(8.00mL、20.00mmol)を、THF(35.00mL)中に溶解された2−メチルチアゾール(1.983g、20mmol)に、5分の時間をかけてアルゴン下の−70℃で滴下により加えた。得られた淡黄色のスラリーを−70℃で2.5時間撹拌した。THF(35.00mL)中の4−クロロベンゾニトリル(2.75g、20.00mmol)を懸濁液に滴下により加え、添加の終了後、これを−70℃で90分間撹拌した。反応混合物を撹拌下で、そして暗所で室温まで温まらせた。粗製物を乾燥状態まで濃縮し、そして酢酸エチルで希釈し、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮した。粗製の生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン中の10から100%までの酢酸エチルで溶出して精製した。溶媒を乾燥状態まで蒸発して、(Z)−1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エタンアミン(1.466g、31.0%)を、淡黄色の固体として得た。
NMR & MS=EN00228−45−01
m/z(ESI+)(M+H)+=237
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ 5.72(1H,s),6.54(2H,m),6.99(1H,d),7.38(d,2H),7.55(2H,d),7.68(1H,d)。
中間体95:1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エタンアミン
MeOH中の塩酸の2Nの室温の溶液を、(Z)−1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エタンアミン(中間体94)(1.45g、6.13mmol)及びMeOH(45mL)中に溶解した微量のブリモクレゾールグリーンを、溶液が暗青色からオレンジ色に変わるまで滴下により加えた。水素化シアノホウ素ナトリウム(0.481g、7.66mmol)を撹拌された溶液に一度に加え、そしてオレンジ色を、メタノール中の塩酸の2N溶液を室温で滴下により加えることによって維持した。1時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、粗製物を水中に取込み、メタノール中の塩酸の2Nの溶液を数滴添加することによって、pHを概略2に調節した。水相をジエチルエーテルで二回洗浄し、次いで水酸化ナトリウムの6Nの水溶液を添加することによって、pHを14に調節し、そして塩基性の水相をジエチルエーテルで二回抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して、1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エタンアミン(1.310g、90%)を、無色の油状物として得た。
NMR=EN00228−47−01
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 2.10(2H,m),3.22(1H,dd),3.26(1H,dd),4.22(1H,t),7.32(2H,d),7.37(2H,d),7.51(1H,d),7.66(1H,d)。
中間体96:4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
HATU(0.418g、1.10mmol)を、N−メチル−2−ピロリジノン(5.0mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(0.361g、1.0mmol)、1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エタンアミン(中間体95)(0.318g、1.00mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.348mL、2.00mmol)に室温のアルゴン下で一度に加えた。得られた溶液を一晩攪拌した。EtOを加えて、粗野な生成物を沈澱させ、これを濾過し、EtOで十分に洗浄し、そして真空中で乾燥して、4−(1−(4−クロロフェニル)−2−(チアゾール−2−イル)エチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(0.550g、94%)を得た。
NMR & MS=EN00228−48−01
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.23(9H,s),1.74(1H,m),1.89(2H,m),2.00(1H,m),3.10(2H,dd),3.52(1H,m),3.58(1H,m),4.00(1H,m),4.19(1H,m),5.29(1H,dt),6.57(1H,d),7.17(1H,d),7.30(2H,d),7.37(2H,d),7.54(1H),d),7.69(1H,d),8.13(1H,s),8.33(1H,d),8.47(1H,d),11.68(1H,s)
m/z(ESI+)(M+H)+=582。
中間体97:3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸リチウム
水中の2Nの水酸化リチウム(1.436mL、2.87mmol)を、3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸メチル(中間体35)(400mg、0.72mmol)のTHF(40mL)中の撹拌された懸濁液に室温で加えた。得られた懸濁液は急速に溶液になり、そして次いで室温で一晩攪拌した。翌朝、白色の沈殿物が形成された。これを濾過し、そして真空中で乾燥して、3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸リチウム(396mg、100%)を得た。
NMR & MS=EN00228−39−01
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 1.41(9H,s),1.89(2H,m),2.06(2H,m),2.27(2H,m),3.30(2H,m H2Oにより部分的に遮蔽),4.33(2H,m),4.83(1H,m),6.57(1H,s),7.14(1H,s),7.22(2H,d),7.32(2H,d),7.58(1H,m),8.10(1H,s),10.02(1H,s);
m/z(ESI−)(M−Li)−=541。
中間体98:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
HATU(152mg、0.40mmol)を、N−メチル−2−ピロリジノン(3.0mL)中の、3−(4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド)−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸リチウム(中間体97)(200mg、0.36mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(48.0mg、0.59mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.190mL、1.09mmol)に室温のアルゴン下で一度に加えた。得られた溶液を一晩攪拌した。ジエチルエーテルを加えて、粗製の生成物を沈澱させ、これはゴム状物として形成した。これをEtOで洗浄し、そして乾燥して、粗製のゴム状物(770mg)を得て、これを、更なる精製無しにその後の反応に使用した。
中間体99:1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル
水素化ナトリウム(35.0mg、0.87mmol)を、THF(10mL)中の、1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体30)(200mg、0.70mmol)に0℃の窒素下で加えた。混合物を0℃で15分間攪拌した。ヨウ化メチル(0.044mL、0.70mmol)を滴下により加え、そして得られた懸濁液を22℃で4時間攪拌した。反応をKHSO溶液(1M、0.5mL)及び水(15mL)でクエンチした。混合物をジエチルエーテル(3×20mL)で抽出した;混合した抽出物を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の20から60%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(80mg、38.1%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.40(9H,s),1.91(1H,s),2.01(1H,s),3.30(3H,s),3.32(2H,m),4.79(1H,br.s),5.45(1H,br.s),7.20(2H,d),7.29(2H,d);
m/z(ESI+)(M+H)+=300,302(M+H+),244.3,246.3(M+H+ −C4H8);HPLC tR=2.58分。
中間体100:1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロパン−1−アミン
塩化水素(1,4−ジオキサン中の4M、0.667mL、2.67mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の、1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体99)(80mg、0.27mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で5時間攪拌した。混合物を濃縮し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を2MのNH/MeOHを使用したカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロパン−1−アミン(47.0mg、88%)を、無色の油状物として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.80−1.96(2H,m),3.31(3H,s),3.32(1H,m),3.43(1H,m),4.09(1H,t),7.27−7.31(4H,m);
m/z(ESI+)(M+H)+=200.2,202.3(M+H+);HPLC tR=1.70分。
中間体101:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(55.2mg、0.15mmol)を、NMP(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(50mg、0.14mmol)及びN−エチルジイソプロピルアミン(0.029mL、0.17mmol)に加えた。得られた溶液を50℃で10分間攪拌し、次いで周囲温度に冷却した。1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロパン−1−アミン(中間体100)(27.6mg、0.14mmol)をNMP(2mL)中の溶液として加えた。得られた混合物を22℃で16時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(75mL)で希釈し、そして水(6×75mL)、及び飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の1から4%までの溶出勾配(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−メトキシプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルバミン酸tert−ブチル(52.0mg、69.2%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,DMSO)δ 1.42(9H,s),1.90(2H,t),1.92−2.05(4H,m),3.22(3H,s),3.29(2H,t),3.55(2H,m),4.24(2H,m),4.89(1H,dt),6.60(1H,dd),7.05(1H,br.),7.16(1H,dd),7.33(4H,m),7.99(1H,d),8.13(1H,s),11.65(1H,s);
m/z(ESI+)(M+H)+=543.4,545.3;HPLC tR=2.31分。
中間体102:エタンチオ酸S−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル
チオ酢酸カリウム(43.9mg、0.38mmol)を、DMF(5mL)中の、メタンスルホン酸3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(中間体31)(70mg、0.19mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を、50℃で2時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、そして20%飽和食塩水(4×50mL)及び飽和食塩水(25mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の15%のEtOAcの溶出溶媒で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、エタンチオ酸S−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(61.0mg、92%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.41(9H,s),1.98(2H,dt),2.32(3H,s),2.83(2H,m),4.67(1H,br.s),4.88(1H,br.s),7.20(2H,d),7.30(2H,d);
m/z(ESI+)(M+H+ −C4H8)=288.3,290.3;HPLC tR=2.80分。
中間体103:1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピルカルバミン酸tert−ブチル
N−クロロスクシンイミド(90mg、0.67mmol)を、アセトニトリル(3mL)及び2Mの塩酸(0.1mL)の10℃に冷却された混合物に加えた。エタンチオ酸S−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(4−クロロフェニル)プロピル(中間体102)(58mg、0.17mmol)をアセトニトリル(2mL)中の溶液として滴下により加え、そして得られた溶液を22℃で1時間攪拌した。濃アンモニア水溶液(3mL、63.00mmol)を滴下により加え、そして混合物を3日間撹拌した。混合物を蒸発し、そして残渣をDCM(30mL)及び水間に分配した。水層をDCM(30mL)で抽出し、そして抽出物を有機層と混合した。混合した有機物を相分離濾紙を通して濾過し、そして蒸発した。残渣を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン中の30から80%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。生成物を含有する画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(40.0mg、68.0%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.902MHz,CDCl3)δ 1.42(9H,s),2.75−2.91(2H,m),3.11−3.17(2H,m),4.74(1H,br.s),4.93(1H,t),7.23(2H,d),7.34(2H,d);
m/z(ESI+)(M+H+ −C4H8)=293.2,295.2;HPLC tR=2.11分。
中間体104:3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド
塩化水素(ジオキサン中の4M、1.0mL、4.00mmol)を、DCM(5mL)及びメタノール(2mL)の混合物中の、1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体103)(38mg、0.11mmol)に22℃で加えた。得られた溶液を22℃で24時間攪拌した。混合物を乾燥状態まで蒸発し、そして残渣をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物をDCM中の30%(MeOH中の2MのNH)を使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(20.00mg、73.8%)を、無色のゴム状物として得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=249.2,251.2;HPLC tR=1.32分。
中間体105:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(30.9mg、0.08mmol)を、NMP(5mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(28mg、0.08mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.016mL、0.09mmol)に22℃で加えた。得られた懸濁液を50℃で10分間攪拌した。混合物を周囲温度に冷却し、そして3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン−1−スルホンアミド(中間体104)(19.27mg、0.08mmol)をNMP(2mL)中の溶液として加えた。混合物を22℃で3日間撹拌した。混合物をメタノールで希釈し、そしてSCXカラムに付加した。粗製の生成物をイオン交換クロマトグラフィーによって精製した;所望の生成物を2MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発した。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の2から6%までの(10:1のMeOH/濃NH(水溶液))の溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−スルファモイルプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(16.00mg、34.9%)を、白色の固体として得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=592.4,594.3;HPLC tR=1.99分。
中間体106:3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(466mg、1.23mmol)を、DMF(4mL)中の、tert−ブチル−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(245mg、0.82mmol)、塩化アンモニウム(131mg、2.45mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.811mL、4.90mmol)に20℃の窒素下で一度に加えた。得られた懸濁液を20℃で18時間撹拌した。反応混合物を乾燥状態まで蒸発し、そしてEtOAc(25mL)中に再度溶解し、そして水(25mL)及び飽和食塩水(25mL)で連続して洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル(200mg、82%)を、白色の固体として得た。m/z(ESI−)(M−H)−=297;HPLC tR=1.91分。
中間体107:3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパンアミド
1,4−ジオキサン中のHCl(4M)(1.674mL、6.69mmol)を、DCM(20mL)中の、3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体106)(200mg、0.67mmol)に20℃で加えた。得られた溶液を20℃で4時間攪拌した。反応混合物を蒸発し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで乾燥して、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパンアミド(46.0mg、34.6%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 0.99(2H,t),2.33−2.37(2H,m),3.38(2H,s),4.24(1H,t),7.35−7.42(4H,m),
m/z(ESI+)(M+H)+=199;HPLC tR=1.14分。
中間体108:4−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−n,n,n’,n’−テトラメチルウロニウム(129mg、0.34mmol)を、DMF(4mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(82mg、0.23mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.112mL、0.68mmol)に20℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5分間攪拌した。次いで3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパンアミド(中間体107)(45mg、0.23mmol)を反応物に加え、そして3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、4−(3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(99mg、100%)を得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=542;HPLC tR=1.88分。
中間体109:N−[1−(4−クロロフェニル)−3−(フェノキシカルボニルアミノ)−プロピル]カルバミン酸tert−ブチル
クロロギ酸フェニル(0.132mL、1.05mmol)を、ジオキサン(10mL)中の、3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体25)(300mg、1.05mmol)及び重炭酸ナトリウム(133mg、1.58mmol)に20℃の窒素下で滴下により加えた。得られた溶液を20℃で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、N−[1−(4−クロロフェニル)−3−(フェノキシカルボニルアミノ)−プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(427mg、100%)を、ゴム状物として得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=405;HPLC tR=2.85分。
中間体110:1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピルカルバミン酸tert−ブチル
塩化アンモニウム(113mg、2.11mmol)を、DMF(3mL)中の、N−[1−(4−クロロフェニル)−3−(フェノキシカルボニルアミノ)プロピル]カルバミン酸tert−ブチル(中間体109)(427mg、1.05mmol)及びトリエチルアミン(0.882mL、6.33mmol)に一度に加えた。得られた溶液を0.352モルで24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピルカルバミン酸tert−ブチル(346mg、100%)を得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=328;HPLC tR=1.91分。
中間体111:1−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)尿素
1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体110)(346mg、1.06mmol)を、TFA(3mL)中に溶解し、そして20℃で2時間攪拌した。反応物を乾燥状態まで真空吸引し、そしてSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を0.35MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)尿素(151mg、62.8%)を、黄色のゴム状物として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.61(2H,q),2.98(2H,m),3.82(1H,t),4.05(2H,s),5.38(2H,s),5.94(1H,s),7.37(4H,m),
m/z(ESI+)(M+H)+=228;HPLC tR=1.25分。
中間体112:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−n,n,n’,n’−テトラメチルウロニウム(378mg、0.99mmol)を、NMP(2mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(240mg、0.66mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.329mL、1.99mmol)に20℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5分間撹拌した。次いでNMP(2mL)中の1−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)尿素(中間体111)(151mg、0.66mmol)を反応物に加え、そして18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−ウレイドプロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(379mg、100%)を、白色の固体として得た。m/z(ESI+)(M+H)+=571;HPLC tR=1.88分。
中間体113:3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパンニトリル
1,4−ジオキサン中のHCl(4M)(0.668mL、2.67mmol)を、DCM(4mL)中の、1−(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバミン酸tert−ブチル(中間体24)(150mg、0.53mmol)に20℃で一度に加えた。得られた溶液を20℃で18時間撹拌した。反応混合物を蒸発して、3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパンニトリル(HCl塩)(115mg、99%)を、白色の固体として得た。
中間体114:(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸塩
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(306mg、0.81mmol)を、NMP(3mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(194mg、0.54mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.533mL、3.22mmol)に20℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5分間攪拌した。次いでNMP(3mL)中の3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパンニトリル(中間体113)(97mg、0.54mmol)を反応物に加え、そして1時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(50mL)で希釈し、そして水(50mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、(4−クロロフェニル)−2−シアノエチルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸塩(0.281g、100%)を得た。m/z(ESI+)(M+H)+=524;HPLC tR=2.19分。
中間体115:1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピルカルバミン酸tert−ブチル
塩化メタンスルホニル(0.082mL、1.05mmol)を、DCM(4mL)中の、3−アミノ−1−(4−クロロフェニル)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体25)(300mg、1.05mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.367mL、2.11mmol)に20℃で滴下により加えた。得られた溶液を20℃で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEt2O(25mL)で希釈し、そして水(25mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、そして蒸発して、粗製の生成物を得た。粗製の生成物を、シリカのフラッシュクロマトグラフィーによって、DCM中の0から20%までのEtOAcの溶出勾配で精製した。純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(275mg、71.9%)を、白色の固体として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.37(9H,s),1.76(1H,m),1.82−1.88(1H,m),2.87(3H,s),2.89−2.91(2H,m),4.58(1H,d),7.00(1H,t),7.32(2H,d),7.39(2H,d),7.48(1H,d),
m/z(ESI+)(M+H)+=361;HPLC tR=2.25。
中間体116:N−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)メタンスルホンアミド
TFA(4mL)を、1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピルカルバミン酸tert−ブチル(中間体115)(275mg、0.76mmol)に加え、そして20℃で2時間攪拌した。反応物を乾燥状態まで真空吸引した。粗製の生成物をSCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を7MのNH/MeOHを使用してカラムから溶出し、そして純粋な画分を乾燥状態まで蒸発して、N−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)メタンスルホンアミド(113mg、56.7%)を、無色のゴム状物として得た。
1H NMR(399.9MHz,DMSO−d6)δ 1.69−1.72(2H,m),2.87(3H,s),2.94−2.98(2H,m),3.18−3.19(1H,m),3.87(1H,t),7.35−7.40(4H,m),
m/z(ESI+)(M+H)+=262;HPLC tR=1.43分。
中間体117:4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル
ヘキサフルオロ−リン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(245mg、0.65mmol)を、NMP(2mL)中の、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(中間体1)(155mg、0.43mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.213mL、1.29mmol)に20℃の窒素下で一度に加えた。得られた溶液を20℃で5分間撹拌した。次いでNMP(2mL)中のN−(3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロピル)メタンスルホンアミド(中間体116)(113mg、0.43mmol)を反応物に加え、そして18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(20mL)で希釈し、そして水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発して、4−(1−(4−クロロフェニル)−3−(メチルスルホンアミド)プロピルカルバモイル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イルカルバミン酸tert−ブチル(261mg、100%)を得た。
m/z(ESI+)(M+H)+=606;HPLC tR=2.09分。
式(I)の化合物の生物学的効果は、以下に提示するように試験することができる。
In vitroのMDA−MB−468ヒト乳房腺癌GSK−3リン酸化アッセイ
このアッセイは、細胞のPKB(Akt)活性の代替マーカーとしてのグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3ベータ(GSK−3β)中のセリン−9残基のリン酸化を阻害する試験化合物の能力を、Acumen Explorer蛍光プレートリーダー技術を使用して評価されるように決定する。MDA−MB−468ヒト乳房腺癌細胞系(LGC Promochem,Teddington,Middlesex,UK,カタログ番号HTB−132)を、10%の熱失活胎児ウシ血清(FCS;Sigma,Poole,Dorset,UK,カタログ番号F0392)及び1%のL−グルタミン(Gibco,カタログ番号25030−024)を含有するダルベッコ変法イーグル増殖培地(DMEM;Invitrogen Limited,Paisley,UKカタログ番号11966−025)中で、37℃の5%のCOで70−90%の集密度まで、日常的に維持した。
リン酸化アッセイにおいて、細胞を、トリプシン−EDTA(Invitrogen Limited,カタログ番号25300−062)を使用して培養フラスコから剥離し、そして黒色の透明底のCorning Costarのポリスチレンの96ウェルプレート(Fisher Scientific UK,Loughborough,Leicestershire,UK;カタログ番号3904及びDPS−130−020K)のウェルに、ウェル当り5000細胞の密度で100μlの完全増殖培地中に播種した。細胞を、37℃の5%COで一晩インキュベートして、これを付着させた。
二日目、細胞を試験化合物で処理し、そして2時間37℃の5%COでインキュベートした。試験化合物を、DMSO中の10mMの原液として調製し、そして試験ウェルに非接触式ECHO投与技術(複数の2.5nlの液滴をアッセイウェルに直接音響的に分注)(Labcyte Inc.Sunnyvale,California,USA)を使用して必要な濃度で直接投与した。
次いで20μlの固定緩衝液(10%のホルムアルデヒドを含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS);Sigma;カタログ番号F1635)をそれぞれのウェルに加えて、1.6%の最終ウェル濃度を得た。次いでプレートを、30分間室温でインキュベートしてから、固定液を除去した。それぞれのウェルを、250μlのPBSで一回洗浄し、そして次いで50μlのPBSをそれぞれのウェルに加えた。次いでPBSを吸引し、そして細胞を透過処理し、そしてそれぞれのウェルを50μlの透過処理/遮断緩衝液(0.5%のTween20(Sigma;カタログ番号P5927)及び5%のMarvelの粉乳(Andrews Pharmacy Ltd,Macclesfield,Cheshire,UK;カタログ番号APC100199)を含有するPBS)と共に1時間室温でインキュベートすることによって遮断してから、染色した。
透過処理/遮断緩衝液の除去後、50μlの、遮断緩衝液(5%のMarvel及び0.05%のTween/Polysolbate20を含有するPBS)中に1:400で希釈された一次抗ホスホ−GSK−3β抗体(Cell Signalling Technology(New England Biolabs(Uk)Ltd.),Hitchin,Hertfordshire,UK;カタログ番号9336をそれぞれのウェルに加え、そして一晩4℃でインキュベートした。
それぞれのウェルを、250μlの洗浄緩衝液(0.05%のポリソルベート20を含有するPBS)で三回洗浄し、そして細胞を、遮断緩衝液中に1:750に希釈された、50μlの二次蛍光標識抗ウサギAlexa Fluor488抗体(Molecular Probes,Invitrogen Limited,カタログ番号A11008)と共に1時間室温でインキュベートした。プレートを、250μlの洗浄緩衝液で三回洗浄し、そして50μlのPBSを含有させて、必要となるまで4℃で保存した。
プレートを、Acumen Explorerプレートリーダーを使用して分析して、リン酸化されたGSK−3βの量を表す蛍光シグナルのレベルを定量した。活性な化合物は、それぞれのアッセイのための最大(非投与)対照と比較して、ウェル当りのリン酸化された対象の数によって測定されるホスホ−GSK−3βリン酸化の減少を起こし、そしてPKB(Akt)阻害剤の効力を決定することを可能にした。
IC50の計算− IC50は、化合物によって影響される、最大(化合物無し)及び最小(過剰レベルの化合物)反応の対照データ間の活性の範囲において、50%の効果を与えるために必要な化合物の濃度である。IC50値を、バックグラウンド補正された用量反応アッセイデータを、4変数ロジスティックカーブフィッティング等式モデルに当てはめることによって、最低の反応をゼロに設定して決定した。これは、インハウスで開発されたアルゴリズムを使用して、Originグラフ化ソフトウェアパッケージ(OriginLab Corporation,Northampton,MA,USA)内で行った。
本発明の実施例を上記のアッセイで試験し、そしてその平均のIC50値を計算した。これらの値を表Gに示す。
In vitroのAKT1キナーゼアッセイ
このアッセイは、AKT1(PKBα)キナーゼ活性の阻害剤を、Caliper LabChip LC3000を使用して検出する。Caliperのオフ−チップ(off−chip)インキュベーションの移動度シフトアッセイは、蛍光標識されたペプチドのリン酸化された産物へのそれぞれのキナーゼによる転換を測定するために、マイクロ流体チップを使用する。完全な酵素反応は、マイクロタイタープレートで行い、そしてクエンチした。得られた停止された溶液は、毛管によりチップ上に連続的に‘吸引’され、ここで、ペプチド基質及びリン酸化された産物は、電気泳動的に分離される。次いで、これらはレーザー誘導の蛍光によって検出される。基質及び産物は、高い電界の適用によって二つのピークに分離され、そして蛍光を使用して直接検出される。蛍光シグナルの痕跡は、反応の程度を明らかにする。
Echo投与において、溶媒は100%DMSOであった。マスタープレートを、Labcyteの384ウェルプレートの象限1中の一次液体貯蔵所からの40ulの10mM原液で調製した。1対100の希釈を、象限1から0.4ulを取出し、そして象限2中でこれに39.6ulのDMSOを加えることによって製造した。その後の1対100の希釈を、象限2から象限3に、そして象限3から象限4に製造した。
複数の2.5nlの液滴を、マスタープレートのそれぞれの象限からECHO投与技術(Labcyte Inc.Sunnyvale,California,USA)を使用して分注して、試験に必要な範囲の投与範囲を発生させた。最も普通に使用された投与量範囲は、次のとおり:100uM、30uM、10uM、3uM、1uM、0.3uM、0.1uM、0.03uM、0.01uM、0.003uM、0.001uM、0.0001uMであった。それぞれのウェルを、酵素及び基質混合物が加えられた場合、最終DMSO濃度が1%であるように、ジメチルスルホキシド(DMSO)で120nlの全体積に満たした。DMSOを、最大対照ウェルに120nl加え、最小対照ウェルは、120nlの化合物で、酵素活性を100%阻害する濃度で処理した。
アッセイプレートへの化合物又は対照の添加後、3μMの基質(5−FAM−GRPRTSSFAEG−CONH2;CRB)及びキナーゼベース緩衝液(100mMのpH 7.5のHepes、0.015%のBrij−35)中の40μMのATPを含有する6μlのペプチド混合物、並びにキナーゼベース緩衝液中の8nMのAKT1/PKBα活性酵素(Upstate Biotechnology,カタログ番号14−276)、8mMのDTT及び20mMのMgClを含有する6μlの酵素混合物を加えた。全ての緩衝液は、18MΩの水で製造した。プレートを密封し、そして室温で50分間インキュベートした。反応を、それぞれのウェルへの10μlの停止緩衝液(100mMのpH7.5のHepes、0.015%のBrij−35溶液、0.1%の被覆試薬#3、40mMのEDTA、5%のDMSO)の添加によって停止した(注記:プレートを停止後に冷凍し、そして後刻読取ることができる)。次いでプレートを、Caliper LabChip LC3000薬物回収装置(Caliper Life Sciences,1 Wellfield,Preston Brook,Runcorn,WA7 3AZ)を使用して、次の分離条件;約−0.13kg/cm(−1.8PSI)、−500の上流電位、−1700の下流電位、0.2秒の試料吸引時間、30秒の試料吸引後時間及び120秒の最終遅延時間を使用して分析した。基質及び産物のピークの積分は、Caliper LabChipソフトウェアを使用して行い、そしてIC50の曲線を、OriginTMソフトウェア(OriginLab Corporation,Northampton,MA,USA)を使用して計算した。本発明の実施例を、in vitroのAKT1酵素アッセイで試験し、そして得られた平均IC50値を表Gに示す。
表G
hERG分析
細胞培養
(Persson,Carlsson,Duker,& Jacobson,2005)によって記載された、hERGを発現しているチャイニーズハムスター卵巣K1(CHO)細胞を、L−グルタミン、10%の胎児ウシ血清(FCS)及び0.6mg/mlのハイグロマイシン(全てSigma−Aldrich)を含有するF−12Ham培地中で、37℃の湿潤環境(5%CO)中で半密集まで増殖させた。使用前に、単層を、予備加熱(37℃)した1:5000のヴェルセン(Invitrogen)の3mlのアリコートを使用して洗浄した。この溶液の吸引後、フラスコを、更なる2mlの1:5000のヴェルセンを加えながら、インキュベーター中で37℃で6分間インキュベートした。次いで細胞を、静かに叩くことによってフラスコの底から剥離し、そして次いで10mlの、カルシウム(0.9mM)及びマグネシウム(0.5mM)含有するダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水(PBS;Invitrogen)をフラスコに加え、そして15mlの遠心試験管中に吸引してから、遠心(50g、4分間)した。得られた上清を廃棄し、そしてペレットを3mlのPBS中に静かに再懸濁した。細胞懸濁液の0.5mlのアリコートを取出し、そして生存細胞(トリパンブルー排除に基づく)の数を、細胞の再懸濁体積を所望の最終細胞濃度を得るためにPBSで調節することができるように自働読取り機(Cedex;Innovatis)で決定した。これが、この変数が言及された場合に引用されるこのアッセイ中のこの時点における細胞濃度である。IonWorksTMHTの電位オフセットを調節するために使用されるCHO−Kv1.5細胞は維持され、そして使用するために同じ方法で調製される。
電気生理学
この装置の原理及び操作は、(Schroeder,Neagle,Trezise,& Worley,2003)によって記載されている。簡単には、この技術は、記録が、位置への吸引を使用し、そして細胞を二つの隔離された流体チャンバーを分離する小さいホール上に保持することによってそれぞれのウェルにおいて試みられる384ウェルプレート(PatchPlateTM)に基づいている。封鎖が起こった後、PatchPlateTMの下側の溶液は、アムホテリシンBを含有するものと変更される。これは、それぞれのホールを覆う細胞膜のパッチを透過処理し、そして実質的に穿孔された全細胞のパッチクランプ記録が行われることを可能にする。
Essen Instrumentからのβ−試験IonWorksTMHTを使用した。この装置には溶液を温める能力が無かったので、従ってこれを室温(約21℃)で、以下のように使用した。“緩衝液”位置のリザーバーを4mlのPBSで、そして“細胞”位置のそれを先に記載したCHO−hERG細胞懸濁液で付加した。試験される化合物(その最終試験濃度の3倍上)を含有する96ウェルプレート(V底、Greiner Bio−one)を、“プレート1”位置に置き、そしてPatchPlateTMを、PatchPlateTMステーションに固定した。それぞれの化合物プレートを、10個の8点の濃度−効果曲線を構築することが可能なように、12列に配置した;プレートの残りの二つの列は、アッセイの基線を定義するために、ベヒクル(最終濃度0.33%のDMSO)を、そして100%阻害レベルを定義するために、超最大遮断濃度のシサプリド(最終濃度10μM)を取込んだ。次いでIonWorksTMHTの流体ヘッド(F−ヘッド)から3.5μlのPBSをPatchPlateTMのそれぞれのウェルに加え、そしてその下側は、次の組成(mMで):グルコン酸カリウム100、KCl40、MgCl3.2、EGTA3及びHEPES5(全てSigma−Aldrich;10MのKOHを使用してpH7.25−7.30)を有する“内部”溶液で潅流された。次いでプライミング及び消泡後、電子ヘッド(E−ヘッド)は、PatchPlateTMを動き回り、ホール試験(即ち、電圧パルスを適用して、それぞれのウェルにホールが開いたか否かを決定する)を行った。次いでF−ヘッドは、3.5μlの先に記載した細胞懸濁液をPatchPlateTMのそれぞれのウェルに分注し、そして細胞が、それぞれのウェルのホールに到達し、そして閉鎖するために200秒与えた。これに続いて、E−ヘッドは、PatchPlateTMを動き回って、それぞれのウェルで得られた閉鎖抵抗を決定した。次に、PatchPlateTMの下側の溶液を、次の組成(mMで):KCl140、EGTA1、MgCl1及びHEPES20(10MのKOHを使用してpH7.25−7.30)を有する“アクセス”溶液及び100μg/mlのアムホテリシンB(Sigma−Aldrich)に変更した。パッチの穿孔を起こすために9分を許容した後、E−ヘッドは、PatchPlateTMの48ウェルを一度に動き回って、化合物添加前のhERG電流測定値を得た。次いでF−ヘッドは、化合物プレートのそれぞれのウェルからPatchPlateTMの四つのウェルに3.5μlの溶液を加えた(最終DMSO濃度はあらゆるウェルにおいて0.33%であった)。これは、いずれもの化合物の同伴の影響を最小にするために、化合物プレートの最も薄いウェルから最も濃いウェルに動くことによって達成された。次いで概略3.5分のインキュベーション後、E−ヘッドは、PatchPlateTMの全ての384ウェルを動き回って、化合物添加後のhERG電流測定値を得た。この方法において、非累積的濃度−効果曲線を作成することができ、ここで、受容可能な判定基準が十分なパーセントのウェルにおいて達成されていることが条件であり(以下を参照されたい)、試験化合物のそれぞれの濃度の効果は、1及び4間の細胞からの記録に基づいていた。
化合物添加の前及び後のhERG電流は、−70mVに保持する20秒の時間、−60mVへの160ミリ秒の段階(漏電の推定値を得るため)、−70mVに戻る100ミリ秒の段階、+40mVへの1秒の段階、−30mVへの2秒の段階、そして最後に−70mVへの500ミリ秒の段階からなる単一の電圧パルスによって誘発された。化合物添加の前及び後間の電圧パルスにおいて、膜電位の固定化は無かった。電流は、電圧パルスプロトコルの最初の+10mVの段階中に誘発された電流の推定値に基づいて漏電減算された。IonWorksTMHTのいずれもの電圧オフセットは、二つの方法の一つで調節した。化合物の効力を決定する場合、脱分極電圧勾配がCHO−Kv1.5細胞に適用され、そして電流記録の屈曲点が存在する(即ち、勾配プロトコルに伴いチャンネル活性化が見られる点)電圧が記録された。これが起こる電圧は、慣用的な電気生理学において同一の電圧指令を使用して以前に決定され、そして−15mVであることが見出されている(データは示されていない);従って、オフセット電位は、参照点としてこの値を使用してIonWorksTMHTソフトウェアに入れることができる。hERGの基本的な電気生理学的特性を決定する場合、いずれものオフセットは、IonWorksTMHTにおけるテール電流逆転電位を決定し、これを慣用的な電気生理学で見出されたもの(−82mV)と比較し、そして次いでIonWorksTMHTソフトウェア中で必要なオフセット調節を行うことによって調節される。電流信号は2.5kHzにおいて採取した。
走査前及び後のhERG電流の大きさは、漏電減算記録からIonWorksTMHTソフトウェアによって、−70mVにおける最初の保持時間中の電流(基線電流)の40ミリ秒平均を取り、そしてこれをテール電流反応のピークから差引くことによって自働的に測定した。それぞれのウェルにおいて誘発された電流に対する受容可能な判定基準は:走査前封鎖抵抗>60MΩ、走査前hERGテール電流振幅>150pA;走査後封鎖抵抗>60MΩであった。hERG電流の阻害の程度を、それぞれのウェルに対して、走査後hERG電流を、それぞれの走査前hERG電流によって割ることによって評価した。
参考文献
Persson,F.,Carlsson,L.,Duker,G.,& Jacobson,I.(2005).Blocking characteristics of hERG,hNav1.5,and hKvLQT1/hminK after administration of the novel anti−arrhythmic compound AZD7009.J Cardiovasc.Electrophysiol.,16,329−341.
Schroeder,K.,Neagle,B.,Trezise,D.J.,& Worley,J.(2003).Ionworks HT:a new high−throughput electrophysiology measurement platform.J Biomol Screen.,8,50−64.
hERG分析の結果
実施例9、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドを、先に記載した方法によって100μMまで試験し、そして177μMの平均hERGIC50値を、曲線の外挿によって誘導した。
In vivoの実験
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミドに対するPKB基質タンパク質GSK3β及びPRAS40の薬力学的分析
2.5×10個のU87−MG細胞(ATCC番号HTB−14TM)+50%マトリゲルを、ヌードマウスの側腹部にs.c.(皮下)的に注射した。腫瘍が約0.5cmの体積に達した時、150又は300mg/kgの(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)の急性投与を、p.o.(経口管)的に与えた。マウスを所定の時点で安楽死させ、そして腫瘍を解剖し、そして液体窒素で急速冷凍した。
Ex−vivoの腫瘍の溶菌物を、プロテアーゼ及びホスファターゼ阻害剤を含有する10%のトリトン−X−100トリス溶菌緩衝液中で、‘FastPrep24’の方法(MP Biomedicalsマトリックス#6910−500)を使用して調製した。タンパク質濃度を、Pierce BCAキット(#23225)を使用して、BSA標準曲線に対して推定した。pGSK3βを、ウェスタンブロット法によって、そしてpPRAS40を固相サンドイッチELISA法(Biosource KHO0421)によって測定した。
ウェスタンブロット法において、当量のタンパク質を、4−12%の勾配のビス−トリスポリアクリルアミドのプレキャストゲル(Invitrogen NP0323)によって溶解し、Hybond C Extraニトロセルロース膜(Invitrogen LC2001)に移し、そして一次抗血清(pGSK3β ser9,Cell Signaling Technology #9336;全GSK3β,BD Transduction Labs #610202)と、そしてその後、西洋ワサビペルオキシダーゼ複合抗ウサギIgG(Cell Signaling Technology #7074)又は抗マウスIgG(Cell Signalling Technology #7076)のいずれかと共にインキュベートした。免疫反応性タンパク質を、高感度化学発光(#34076 Pierce Supersignal Dura)によって検出し、そして周波数帯を、ChemiGenius II(Syngene)で定量した。プロットした値は、全pGSK3βに対する正規化後の、ベヒクル対照と比較したpGSK3βの阻害パーセントを示す。
ELISA法(酵素結合免疫吸着検定法)において、当量のタンパク質を、‘捕獲’pPRAS40特異的モノクローナル抗体で事前被覆された96ウェルプレートに加えた。次いでpPRAS40に対して特異的な‘検出’抗体を、続いてHRPで標識された抗ウサギIgG抗体を加えた。次いでアッセイを、安定化されたTMB(テトラメチルベンジジン)を使用して450nmでプレートリーダーで定量した。色強度は、pPRAS40(Thr246)の濃度に比例している。結果を図1に示す。
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)を使用するMCF−7抗腫瘍の研究
重症複合免疫不全(SCID)マウスを、Charles River Laboratoriesから得た。マウスを特異的な病原体不在条件中に収容し、そして維持した。In vivo移植のために、細胞を、EDTA溶液中の3×トリプシン(Invitrogen)による2ないし5分の処理、それに続く塩基性培地中の懸濁、及びリン酸緩衝生理食塩水(Invitrogen)中の三回の洗浄によって、T225組織培養フラスコから回収した。トリパンブルー排除によって決定されるような90%生存率より大きい単細胞懸濁液のみを、注射のために使用した。MCF−7乳房腫瘍細胞(ATCC番号HTB−22TM)(5x10細胞+50%MatrigelTM)を、0.1mLの体積で、マウスの左側腹部に皮下的に注射した。MCF−7細胞の移植に先だって、SCIDマウスを麻酔にかけ、そして0.5mg/21日間のエストロゲンペレットを移植した。平均の腫瘍の大きさが約0.3cmに達した時、マウスを対照及び処置グループに無作為抽出した。処置グループは、水中の10%(容量/容量)のDMSO、25%(重量/容量)のKleptoseTMからなるベヒクル中に可溶化された300mg/kgのE9を、経口管によって受理した。対照グループは、ベヒクルのみを、一日一回経口管によって受理した。腫瘍体積(ノギスによって測定)を研究の期間中周期的に記録した。マウスをCO安楽死によって犠牲にした。腫瘍体積(腫瘍の最長の直径を長さとし、そして対応する垂直の直径を幅として、式:(長さ×幅)×√(長さ×幅)×(π/6)を使用して)を計算した。処置の最初からの増殖阻害は、対照及び処置グループ間の腫瘍体積の差の比較によって評価した。平均腫瘍体積データの分散が、体積に比例して増加する(そして従ってグループ間で不釣合いである)ために、データを、いずれもの大きさ依存性を除去するために統計的評価の前に対数変換した。統計的有意性は、片側二標本t検定を使用して評価した。結果を図2に示す。
ヒトの投与量予測
臨床研究のためのヒトの投与量予測は、排出T1/2並びに特定の投与量における時間対血漿濃度プロファイルの形状及び大きさを規定するために重要な、ヒトの薬物動態(PK)パラメーターの推定を必要とする。これらの推定パラメーターは、クリアランス、定常状態における分布の体積(Vss)、吸収速度定数(Ka)、生体利用率(F)及び投与頻度を含む。ヒトの投与予測は、更に暴露が、如何に効力に関係するかに関するいくつかの薬理学的証拠が必要である(McGinnity,Collington,Austin & Riley,Current Drug Metabolism 2007 8 463−479)。
(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)において、ヒトのクリアランスは、十分に撹拌されたモデルの組込みによるin vivoのクリアランスに対して補正された、ヒト肝細胞において決定された固有クリアランス(Clint)データから推定される(Riley,McGinnity & Austin,Drug Metabolism & Disposition 2005 33(9)1304−1311)。ラット、イヌ及びヒト間で化合物の血漿タンパク質結合において、僅かな差が観察された;従って、観察されたラット及びイヌのVss値は、係数Fuによって、ヒト/Fu(ラット又はイヌ)(式中、Fu=血漿中で結合していない画分)で補正された。ヒトのVssは、この方法を使用して3.3L/kgであると推定された。ヒトにおいて吸収された画分(Fabs)は、ラット及びイヌ間の平均と見做した。次いでこのFabsパラメーターを、肝臓の抽出に対する補正によって生体利用率(F)に調節した。吸収速度(Ka)は、E9に対するTmaxが、前臨床的に観察された比較的保守的な与えられた値であり、そして同等に、安全の研究に関する余裕の計算において使用するための、保守的なCmaxとなる筈である1時間であることを確保するために設定された。好ましい臨床的な投与頻度は、一日二回(BID)と仮定した。
時間対ヒト血漿濃度曲線の形状及び大きさを規定した後、最終段階は、効力が達成される可能性のある血漿濃度が得られるように、投与量を調節することである。マウスのPD研究において、アッセイ中に存在する胎児ウシ血清による結合に対して補正された、AKT阻害活性の細胞アッセイにおいて測定されているように、それぞれの化合物に対する遊離血漿濃度がIC50の1倍を超えた場合に、pGSKの阻害(抗腫瘍活性に対する代替終点)が観察されている。従って、ヒトPKモデルは、臨床効力を確保するために、E9に対する遊離の暴露が、遊離PKBのIC50を超えなければならないと仮定していた。
このデータをまとめると、(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)は、効力を達成するために、約7mg/kgBIDのヒトの投与量を必要とすることが予測され、半減期は概略6時間であると推定される。
図の一覧
図1: 150又は300mg/kgの(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)の急性投与後の、ヌードマウス中で増殖したU87−MG腫瘍から採取した試料中のGSK3β及びPRAS40リン酸化レベル。
図2: 300mg/kgの(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキシアミド(E9)の一日一回(QD)投与を使用した、SCIDマウスにおけるMCF−7抗腫瘍研究の結果。

Claims (15)

  1. 以下の式(I):
    [式中:
    Yは、CH又はNを表し;
    −Zは、C(R)=CH、N=CH及びC(R)=Nから選択される基を表し;ここで、
    は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル又はシクロプロピルを表し;
    nは、0、1又は2であり;
    は、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシC1−4アルキル、フルオロC1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノ、シアノC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、−(CHNHCOCH、−(CHNHSOCH、−(CHNHCONH、−(CHNHCONR、−(CHNR、−(CHSONH、−(CHSONR、−(CHCONH、−(CHCONR又は−(CH−Rを表し;ここで、
    pは、0、1、2又は3であり;
    は、水素又はC1−3アルキルを表し;
    は、C1−3アルキルを表し;そして
    は、フェニルであるか;
    は、O、N或いはSから選択される1、2若しくは3個の異種原子を含んでなる5又は6員の単環式ヘテロアリール環を表すか;或いは
    は、O、N或いはSから選択される1、2若しくは3個の異種原子を含んでなる単環式の4、5又は6員の複素環式環を表し;
    ここにおいて、Rは、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、C1−4アルコキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びシアノから選択される1又は2個の置換基によって所望により置換されていてもよく;
    は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ又はトリフルオロメチルを表し;そして
    は、水素、フルオロ、クロロ又はブロモを表す]
    の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  2. 前記式(I)の化合物が、以下の式(IA):
    に示す立体配置を有する、請求項1に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  3. Yが、Nを表す、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  4. −Zが、CH=CHを表す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  5. が、メトキシC1−4アルキル、フルオロC1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、−(CHNHCOCH、−(CHNHSOCH、−(CHNHCONH、−(CHNHCONR、−(CHNR、−(CHSONH、−(CHCONH、−(CHCONR又は−(CH−Rを表す、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  6. が、−(CH−Rを表し、pが、1、2又は3を表し、Rが、フェニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル及びチアゾリルから選択され、そしてRは、単一のメチル基によって所望により置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物。
  7. が、ヒドロキシエチルを表す、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  8. が、クロロ又はブロモを表す、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  9. が、水素を表す、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  10. nが、0又は1である、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な希釈剤又は担体と一緒に含んでなる医薬組成物。
  12. 医薬として使用するための、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  13. 癌の治療において使用するための、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  14. 乳癌の治療において使用するための、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
  15. 請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の調製のための方法であって、以下の方法(a)、(b)、(c)又は(d):
    (a) 以下の式(II)の酸の、以下の式(III)のアミンとの反応:
    式中、Pは適した保護基を表す;
    (b) 以下の式(IV)のカルボキシアミドの、以下の式(V)の二環式複素環との反応:
    式中、Lは適した脱離基を表す;
    (c) nが1である場合、以下の式(VI):
    の化合物の水素化;又は
    (d) Rがアミノメチルを表す場合、以下の式(VII):
    {式中、Pは適した保護基を表す}の化合物の水素化;
    及びその後の必要な場合:
    (i)式(I)の化合物を、もう一つの式(I)の化合物に転換し;
    (ii)いずれもの保護基を除去し;及び/又は
    (iii)医薬的に受容可能なその塩を形成すること;
    を含んでなる、前記方法。
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