JP2015514741A - 結晶形態の(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド - Google Patents

結晶形態の(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド Download PDF

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Abstract

本発明は、特定の新規な固体状態形態の(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド、そのような形態を調製する方法、それらを含む医薬組成物、および療法におけるそのような形態の使用を開示する。【選択図】図3.2

Description

本発明は、特定の新規な固体状態形態の(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド、そのような形態を調製する方法、それらを含む医薬組成物、および療法におけるそのような形態の使用を開示する。
薬物組成物の配合に際しては、薬物が簡便に取扱いおよび加工できる形態であることが重要である。これは、商業的に利用可能な製造方法を得るという見地からだけでなく、その後の有効化合物を含む医薬配合物(たとえば、錠剤などの経口剤形)の製造の見地からも重要である。
結晶形態の物理的特性の相異(相互の相異、または非結晶状態に対する相異)は、特にその化合物を工業的規模で調製または使用する際、化合物の化学的処理および製剤処理に顕著に影響する可能性がある。
さらに、経口薬物組成物の製造に際しては、患者に投与した後に信頼性および再現性のある薬物血漿濃度プロフィールが得られることが重要である。胃、腸または血流中での薬物の吸収プロフィールにおける患者間変動性は、薬物の安全性および有効性に影響を及ぼす可能性がある。
有効成分の化学的安定性、固体状態安定性および“貯蔵寿命”もきわめて重要な要素である。薬物、およびそれを含有する組成物は、かなりの期間にわたって、有効成分の物理化学的特性(すなわち、それの化学組成、密度、吸湿性および溶解性)に有意の変化を示すことなく有効に貯蔵できなければならない。
さらに、可能な限り化学的に純粋な形態の薬物を提供できることも重要である。
非晶質物質はこれに関して問題を提起する可能性がある。たとえば、そのような物質は一般に取扱いおよび配合が困難であり、信頼できない溶解性をもち、しばしば不安定で化学的に不純であることが認められている。
薬物を安定でもある結晶形態で容易に得ることができれば上記問題のうち1以上を解決できることは、当業者に認識されるであろう。
したがって、商業的に利用可能な医薬的に許容できる薬物組成物の製造に際しては、薬物を結晶性の安定な形態で得ることがいかなる場合でも重要である。
しかし、この目標は常に達成できるわけではないことを留意すべきである。実際に、一般には分子構造だけから化合物(単独、または塩の形態)の結晶化挙動がどうであるかを予測することができない。これは経験的に判定できるにすぎない。
WO2009/047563には、プロテインキナーゼB(PKB;AKTとしても知られる)により媒介される疾患または病的状態の治療または予防に有用な可能性がある新規な一群の二環式複素環化合物が教示されている。
WO2009/047563には、さらに、そこで(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミドと同定される特定の二環式複素環化合物が開示されている(例9)。この化合物を本明細書中で“化合物(I)”と表記し、あるいはそれは“AZD5363”としても知られている。
Figure 2015514741
化合物(I)は、AKT酵素の3種類すべての哺乳動物イソ型に対して有効な活性を呈することが示された−AKT1に対して3nMのIC50、AKT2に対して7nMのIC50、およびAKT3に対して7nMのIC50。化合物(I)は、現在、単独療法として、または併用療法の一部として、幾つかの異なる形態の癌の処置に有効な新薬として開発中である。
WO2009/047563には、さらに、化合物(I)の製造のための3つの方法が開示されている−例9そのもの、ならびに例9の代替経路1および2。“例9の代替経路1”は酢酸エチル中の化合物(I)のスラリーを含み、他の2つの方法ではカラムから溶出した画分を蒸発させることにより化合物(I)を固体として単離している。本発明者らは、これら3つの方法のひとつと同一かまたは実質的に類似する操作を用いて合成した我々の化合物コレクションからの3つの史的バッチを分析し(XRDにより)、これらの3つがすべて“形態A”と表示される半結晶形態であると確認した。
WO2009/047563
本発明者らは、化合物(I)を多数の異なる固体形態で得ることができることを今回見出した。これら新規な固体形態のうち2つを、以後“形態B”および“形態C”と呼ぶ。形態Bは結晶性であり、形態Cは半結晶性である。XRDによる分析で、これらの形態は新規形態であり、形態Aは形態BまたはCの物質をいずれも含まなかったと判定された。
したがって本発明の第1観点において、結晶形態の化合物(I)が提供される。
本発明の別観点において、結晶形態の化合物(I)は形態Bの形態である。
“結晶性”には、80%を超える、特に90%を超える、より特別には95%を超える結晶性が含まれる。最も好ましくは、“結晶性”は98%を超える。“半結晶性”には、5%を超えるけれども80%未満である結晶性が含まれる。結晶性の程度(%)は、当業者がX線粉末回折(XRPD)を用いて測定できる。他の手法、たとえばNMR、FT−IR、ラマン分光法、示差走査熱量測定(DSC)およびマイクロカロリメトリーも使用できる。
本発明の結晶形態は、たとえばWO2009/047563の記載に従って製造した化合物(I)と比較した場合、改善された特性、たとえば安定性をもつことができる。
本発明のさらなる観点によれば、したがって安定な結晶形態の化合物(I)が提供される。特に、化合物(I)のこの安定な結晶形態は形態Bである。本発明者らは、適切な有機溶媒、たとえばアセトニトリル中の形態Aのスラリーを、適宜な期間、たとえば3日間撹拌すると、形態Bが得られることを見出した。形態Bは、適切な有機溶媒、たとえばアセトンまたはイソプロピルアルコール(IPA)中の形態Cのスラリーを、適宜な期間撹拌することにより得ることもできる。他の形態から形態Bへのこれらの経時変換からみて、本発明者らは形態Bが熱力学的に最も安定な形態である可能性が最も高いと結論した。したがって、形態Bは他の形態の化合物(I)と比較した場合に、たとえば安定性に関して、したがって他のより望ましくない固体形態に変換または部分変換する傾向に関して、有益な特性をもつと推定した。これは、より長い製品貯蔵寿命を保証するために、また化合物(I)吸収の何らかの患者間変動性および患者内変動性を最小限に抑えるために、形態Bを潜在的に有利なものにする。
図1:X線粉末回折パターン−形態Aの化合物(I) 図2:DSCサーモグラム−形態Aの化合物(I) 図3.1:X線粉末回折パターン1−形態Bの化合物(I) 図3.2:X線粉末回折パターン2−形態Bの化合物(I) 図4:DSCサーモグラム1−形態Bの化合物(I) 図5:X線粉末回折パターン−形態Cの化合物(I) 図6:DSCサーモグラム−形態Cの化合物(I) 図7:DSCサーモグラム2−形態Bの化合物(I)
本明細書中で定める用語“安定性”は、化学的安定性および/または固体状態安定性を含む。
“化学的安定性”とは、それぞれの化合物を単離した形態で、またはそれを医薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤もしくは佐剤と混合して提供する配合物の形態で(たとえば、経口剤形、たとえば錠剤、カプセル剤などで)、普通の貯蔵条件下に、限られた化学的劣化または分解で貯蔵できることを含む。
“固体状態安定性”とは、それぞれの化合物を単離した固体形態で、またはそれを医薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤もしくは佐剤と混合して提供する固体配合物の形態で(たとえば、経口剤形、たとえば錠剤、カプセル剤などで)、普通の貯蔵条件下に、有意ではない程度の固体状態変換(たとえば、結晶化、再結晶、固体状態相転移、水和、脱水、溶媒和または脱溶媒)で貯蔵できることを含む。
“普通の貯蔵条件”の例には、−80℃〜+50℃(特に0℃〜40℃、より特別には室温、たとえば15℃〜30℃)の温度、0.1〜2バールの圧力(特に大気圧)、5〜95%(特に10〜75%)の相対湿度、および/または460ルクスのUV/可視光線に長期間(すなわち、6か月以上)の曝露が含まれる。そのような条件下で、本発明の結晶形態は、適宜、化学的劣化/分解または固体状態変換が15%未満、より特別には10%未満、特に5%未満であることを認めることができる。温度、圧力および相対湿度についての上記の上限および下限は普通の貯蔵条件の極限を表わすこと、またこれらの極限の特定の組合わせ(たとえば、50℃の温度および0.1バールの圧力)は普通の貯蔵に際して経験されないであろうということは、当業者に認識されるであろう。
本発明のさらなる観点によれば、形態Bの形態の結晶形態の化合物(I)の製造方法であって、化合物(I)、特に形態Aまたは形態C、より特別には形態Aの形態の化合物(I)の、適切な溶媒、たとえばアセトンまたはアセトニトリル、特にアセトニトリル中におけるスラリーを撹拌し、続いて濾過および乾燥させることを含む方法が提供される。そのような方法においては、形態Bへの最適変換を達成するために十分な期間、スラリーを撹拌しておくことが重要である。その期間は、スラリーの温度にも依存する可能性がある。スラリーが50℃であれば、反応物を少なくとも3日間撹拌すれば許容できる変換収率を達成できる。
さらなる観点によれば、形態Cの形態の化合物(I)の製造方法であって、化合物(I)、特に形態Aの形態の化合物(I)の、メタノール中におけるスラリーを撹拌し、続いて濾過および乾燥させることを含む方法が提供される。そのような方法においては、形態Cへの完全変換を達成するために十分な期間、スラリーを撹拌しておくことが重要である。その期間は、スラリーの温度にも依存する可能性がある。スラリーが室温であれば、反応物を少なくとも3日間撹拌すれば許容できる変換収率を達成できる。
本発明の別観点において、結晶形態の化合物(I)は形態Bの形態であり、他の形態を実質的に含まない。
本発明の別観点において、結晶形態の化合物(I)は形態Bの形態であり、形態Aを実質的に含まない。
本発明の別観点において、結晶形態の化合物(I)は形態Bの形態であり、形態Cを実質的に含まない。
本発明の別観点において、結晶形態の化合物(I)は形態Bの形態であり、形態Aおよび形態Cを実質的に含まない。
別観点において、化合物(I)は形態Cの形態であり、他の形態を実質的に含まない。
別観点において、化合物(I)は形態Cの形態であり、形態Aを実質的に含まない。
別観点において、化合物(I)は形態Cの形態であり、形態Bを実質的に含まない。
別観点において、化合物(I)は形態Cの形態であり、形態Aおよび形態Bを実質的に含まない。
用語“実質的に含まない”は、他の形態(単数または複数)が10%未満、好ましくは5%未満であることを表わす。
本発明の方法およびそれから得られる生成物に関するさらなる情報を本明細書中の実施例に記載する。
本発明の結晶形態は、当業者に周知の手法、たとえばデカント法、濾過または遠心分離を用いて単離できる。本発明の結晶形態は、標準法を用いて乾燥させることができる。乾燥温度および乾燥時間が溶媒和物の形態である化合物の固体状態特性に影響を及ぼす可能性があることは、当業者に認識されるであろう(たとえば、特定の温度および/または減圧では脱溶媒が起きる可能性がある)。
本発明の結晶形態は、たとえば以下に記載するX線粉末回折(XRPD)法を用いて容易に解明できる。標準的なDSCおよびTGA法も使用できる(“TGA”=熱重量分析)。
形態A、BおよびCの化合物(I)は、それらの融解開始点、粉末X線回折パターンおよび/または単結晶X線データを参照することにより識別できる。特許請求の範囲、本明細書に示す観点および態様のすべてにおいて、X線回折パターンのピークはCuKα線(すなわち、1.54Åの波長をもつX線)を用いて測定される。
形態Aの化合物(I)は、実質的に図1に示すX線粉末回折パターンを提示することによって特徴づけられる。10のX線粉末回折ピーク(1.54ÅのX線、すなわちCuKα線を用いて得たもの)を表Aに示す。
Figure 2015514741
したがって、形態Aの化合物(I)は、図1に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンをもつ。
形態Aの化合物(I)は、図1に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを提示し、表Aに示す10のピーク[角度2−シータ(2θ)値]をもつ。X線粉末回折パターンの2−シータ値が機器毎に、または試料毎にわずかに変動する可能性があり、したがって引用した数値を絶対と解釈すべきでないことは理解されるであろう。
形態Aの化合物(I)のDSC分析は、155.2℃の開始点をもつ融解吸熱を示す(図2)。
形態Bの化合物(I)
形態Bの化合物(I)を後記の‘実施例1’に記載する方法により製造し、Bruker D8 X線粉末回折計を用いて分析すると、図3.1のX線粉末回折パターンが得られた(1.54ÅのX線、すなわちCuKα線を使用)。
したがって、形態Bの化合物(I)は、CuKα線を用いて測定した下記の2θ値のうち少なくとも1つを提示することによって特徴づけることができる:15.0および19.2。形態Bは、実質的に図3.1に示すX線粉末回折パターンを提示することによって特徴づけることができる。図3.1に示すX線回折パターンに基づいて、形態Bについての10のX線粉末回折ピーク(1.54ÅのX線、すなわちCuKα線を使用)を表B−1に示す。
Figure 2015514741
形態Bの化合物(I)を後記の‘実施例3’に記載する方法により製造し、PANalytical CUBIX PRO X線粉末回折計を用いて分析すると、この場合は改善された信号−対−ノイズ比も達成され、図3.2のX線粉末回折パターンが得られた(1.54ÅのX線、すなわちCuKα線を使用)。
したがって、形態Bは、実質的に図3.2に示すX線粉末回折パターンを提示することによって特徴づけることができる。図3.2に示すX線回折パターンに基づいて、形態Bについての10のX線粉末回折ピーク(1.54ÅのX線、すなわちCuKα線を使用)を表B−2に示す。
Figure 2015514741
本発明によれば、ほぼ2−シータ=15.0°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=19.2°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=12.3°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=15.0°および19.2°に少なくとも2つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=12.3°、15.0°および19.2°に少なくとも3つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=10.0、12.3、15.0、17.1、19.2および24.4°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=15.0、19.2、12.3、10.0、17.1、24.4、16.4、26.0、15.5および23.9°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、ほぼ2−シータ=10.0、5.0、15.0、19.2、17.1、12.3、24.4、30.2、32.2および23.3°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、図3.1に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、図3.2に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=15.0°プラスまたはマイナス0.2°の2−シータに少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=19.2°プラスまたはマイナス0.2°の2−シータに少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=12.3°プラスまたはマイナス0.2°の2−シータに少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=15.0°および19.2°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に少なくとも2つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=12.3°、15.0°および19.2°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に少なくとも3つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=10.0、12.3、15.0、17.1、19.2および24.4°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=15.0、19.2、12.3、10.0、17.1、24.4、16.4、26.0、15.5および23.9°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=10.0、5.0、15.0、19.2、17.1、12.3、24.4、30.2、32.2および23.3°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。本発明によれば、2−シータ=15.0°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=19.2°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=12.3°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=15.0°および19.2°に少なくとも2つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である、形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=12.3°、15.0°および19.2°に少なくとも3つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=10.0、12.3、15.0、17.1、19.2および24.4°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=15.0、19.2、12.3、10.0、17.1、24.4、16.4、26.0、15.5および23.9°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、2−シータ=10.0、5.0、15.0、19.2、17.1、12.3、24.4、30.2、32.2および23.3°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、図3.1に示すX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
本発明によれば、図3.2に示すX線粉末回折パターンを有する結晶形態である形態Bの化合物(I)が提供される。
形態Bの化合物(I)[後記の実施例1の方法により製造]のDSC分析は、162.3℃の開始点および167.1℃にピークをもつ融解吸熱を示す(図4)。
形態Bの化合物(I)[後記の実施例3の方法により製造]のDSC分析は、168.5℃の開始点および171.0℃にピークをもつ融解吸熱を示す(図7)。
したがって、実施例1の方法により製造した形態Bは、実施例3の方法により製造した形態Bからわずかに低い融点をもつ。融点のこのわずかな差は、実施例3の方法により製造した形態Bが実施例1の方法により製造した形態Bよりもさらに結晶性が高いからであると推定される。
したがって、DSC分析は、形態Bの化合物(I)が約162.3℃に融解開始点および約167.1℃にピークをもつ高融点固体の可能性があることを示す。
同様に、DSC分析は、形態Bの化合物(I)が168.5℃に開始点および171.0℃にピークをもつ高融点固体の可能性があることを示す。
したがって、本発明のいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、形態Bの化合物(I)は165℃から173℃までの範囲内に融点ピークをもつ(DSCにより測定して)。
形態Bの化合物(I)は、図3.1および3.2に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを提示し、表B−1およびB−2に示す10の(角度2−シータ値)をもつ。X線粉末回折パターンの2−シータ値が機器毎に、または試料毎にわずかに変動する可能性があり、したがって引用した数値を絶対と解釈すべきでないことは理解されるであろう。実際に、図3.1および3.2、ならびに対応する表B−1およびB−2においてそのような差が明らかである。
形態Cの化合物(I)は、CuKα線を用いて測定した下記の2θ値のうち少なくとも1つを提示することによって特徴づけられる:23.2および16.2。形態Cの化合物(I)は、実質的に図5に示すX線粉末回折パターンを提示することによって特徴づけられる。10のX線粉末回折ピーク(1.54ÅのX線、すなわちCuKα線を使用)を表Cに示す。
Figure 2015514741
したがって、ほぼ2−シータ=23.2°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、ほぼ2−シータ=16.2°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、ほぼ2−シータ=23.2°および16.2°に少なくとも2つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、ほぼ2−シータ=23.2、16.2、15.2、11.6、24.1、19.3、17.5、21.7、20.5および25.0°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、図5に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンをもつ形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=23.2°プラスまたはマイナス0.2°の2−シータに少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=16.2°プラスまたはマイナス0.2°の2−シータに少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=23.2°および16.2°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に少なくとも2つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=23.2、16.2、15.2、11.6、24.1、19.3、17.5、21.7、20.5および25.0°(それらの数値はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであってもよい)に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=23.2°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=16.2°に少なくとも1つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=23.2°および16.2°に少なくとも2つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、2−シータ=23.2、16.2、15.2、11.6、24.1、19.3、17.5、21.7、20.5および25.0°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する形態Cの化合物(I)が提供される。
したがって、図5に示すX線粉末回折パターンをもつ形態Cの化合物(I)が提供される。
形態Cの化合物(I)のDSC分析は、41.7℃に開始点および67.2℃にピークをもつ幅広い吸熱、続いて142.7℃に開始点および149.2℃にピークをもつ後続の急激な吸熱、続いて161.6℃の開始点および164.5℃にピークをもつわずかな吸熱を示す(図6)。
形態Cの化合物(I)は、図5に示すX線粉末回折パターンと実質的に同じX線粉末回折パターンを提示し、表Cに示す10の(角度2−シータ値)をもつ。X線粉末回折パターンの2−シータ値が機器毎に、または試料毎にわずかに変動する可能性があり、したがって引用した数値を絶対と解釈すべきでないことは理解されるであろう。
測定条件(たとえば、用いる装置または機器)に応じて1以上の測定誤差をもつX線粉末回折パターンが得られる可能性があることは知られている。特に、X線粉末回折パターンの強度が測定条件に応じて変動する可能性があることは一般に知られている。したがって、本発明は図面に示すX線粉末回折パターンと同一のX線粉末回折パターンを提示する結晶に限定されず、図面に示すものと実質的に同じX線粉末回折パターンを提示する結晶はいずれも本発明の範囲に含まれることを理解すべきである。X線粉末回折の技術分野の専門家はX線粉末回折パターンの実質的な同一性を判断できる。
X線粉末回折の技術分野の専門家には、ピークの相対強度がたとえば30μmを超えるサイズの結晶粒および非ユニタリ(non-unitary)アスペクト比により影響される可能性があり、これが試料の分析に影響を及ぼす場合があることが理解されるであろう。当業者には、反射の位置は回折計において試料が存在する厳密な高さおよび回折計のゼロ目盛定めによって影響される可能性があることも理解されるであろう。試料の表面平面性もわずかな影響をもつ可能性がある。したがって、提示した回折パターンデータを絶対値と解釈すべきではない(Jenkins, R & Snyder, R.L. ‘Introduction to X-Ray Powder Diffractometry’ John Wiley & Sons 1996; Bunn, C.W. (1948), Chemical Crystallography, Clarendon Press, London; Klug, H. P. & Alexander, L. E. (1974), X-Ray Diffraction Procedures)。
一般に、X線粉末回折図の回折角の測定誤差はプラスまたはマイナス0.2°の2−シータであり、図面のX線粉末回折パターンを検討する際または表を読む際にはその程度の測定誤差を考慮に入れるべきである。さらに、強度は実験条件および試料調製(好ましい配向)に応じて変動する可能性があることを理解すべきである。
本発明のさらなる観点によれば、前記に定めた結晶形態の化合物(I)を医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、下記に適した形態であってもよい:経口用(たとえば、錠剤、トローチ剤、ハードまたはソフトカプセル剤、水性または油性の懸濁液剤、乳剤、分散性の散剤または顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、局所用(たとえば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、または水性もしくは油性の懸濁液剤として)、吸入による投与用(たとえば、微粒子状散剤または液体エアゾル剤として)、吹入れによる投与用(たとえば、微粒子状散剤として)、または非経口投与用(たとえば、静脈内、皮下、筋肉内もしくは筋肉内投与のための無菌の水性もしくは油性の液剤として、または直腸投与のための坐剤として)。
本発明の組成物は、常法により当技術分野で周知の一般的な医薬賦形剤を用いて得ることができる。したがって、たとえば経口使用を意図した組成物は、1種類以上の着色剤、甘味剤、着香剤および/または保存剤を含有することができる。
結晶形態の化合物(I)の適切な配合物は、化合物を白色ヒプロメロース(HPMC)ハードカプセルに他の賦形剤なしで充填したものである。薬物製剤の力価は5mgから165mgの範囲であってよい。
このカプセル剤の組成は下記のとおりである:
Figure 2015514741
注釈A:カプセルに充填する化合物(I)の薬物量は使用したバッチの効力について補正される。注釈B:これらのHPMCベースのカプセル殻はヒプロメロース、カラゲニン、塩化カリウム、二酸化チタンおよびカルナウバワックスを含有する。これらの成分はそれぞれUSP/NF、Ph EurおよびJPまたはJPEの基準に適合する。
結晶形態(特に形態B)の化合物(I)の別の適切な配合物は、錠剤配合物、特にフィルムコーティングした錠剤配合物である。
化合物(I)を含有する適切なフィルムコーティングした錠剤配合物の例を以下に記載する:
Figure 2015514741
注釈C:以下にさらに詳細に記載するように、0.5重量%のステアリン酸マグネシウムを顆粒内構成分として用い、一方、残り1.0重量%を顆粒外構成分として用いる。
多様なサイズの錠剤を顆粒(以下に記載)から、一般的な混合、乾式造粒、圧縮およびフィルムコーティングのプロセスを用い、適正製造基準に従って製造できる。たとえば、50mgから500mgまでの化合物(I)を含有する錠剤を、上記組成物を用いて本明細書に記載する方法により製造できる。
顆粒の製造:形態Bの化合物(I)、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウムおよび顆粒内ステアリン酸マグネシウムをブレンダー内において16回転/分で5分間混合して、混合物中に化合物(I)を均一に分布させた。この混合物を次いでローラー圧縮機に供給してリボンを製造し、それをミリングし、1mmのスクリーンに通して均一な粒度の顆粒を得た。
錠剤コアの製造:残りの顆粒外ステアリン酸マグネシウムを顆粒に添加し、この混合物を30回転/分で1分間ブレンドした。この混合物を次いで一般的な錠剤製造機により希望する錠剤サイズを得るための標準凹形パンチを用いて圧縮して、錠剤コアにした。
錠剤コアのフィルムコーティング:圧縮した錠剤コアを、Opadry(商標) IIフィルムコーティング成分を含有する水性(精製水)懸濁液で、有孔ドラムコーターを用いてコートした。Opadry商標) IIフィルムコーティング材料はColorcon(商標)から入手でき、そのウェブサイトはwww.colorcon.comである。
本発明の1態様において、本明細書に記載する結晶形態(特に形態Bとして)の化合物(I)を、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウムおよび顆粒内ステアリン酸マグネシウムと共に含む医薬組成物が提供される。
1態様において、50mgから500mgまでの本明細書に記載する結晶形態(特に形態Bとして)の化合物(I)を1種類以上の医薬的に許容できる賦形剤と共に含む医薬錠剤(すなわち、ヒト患者への経口投与に適切なもの)が提供される。
1態様において、0.5重量%から2重量%までのステアリン酸マグネシウム、2重量%から5重量%までのクロスカルメロースナトリウム、15重量%から60重量%までの本明細書に記載する結晶形態(特に形態Bとして)の化合物(I)、微結晶性セルロースおよびマンニトールを含む医薬錠剤(すなわち、ヒト患者への経口投与に適切なもの)であって、医薬錠剤組成物中の微結晶性セルロースとマンニトールの相対重量が3:1〜1:1である医薬錠剤が提供される。
1態様において、0.5重量%から2重量%までのステアリン酸マグネシウム、2重量%から5重量%までのクロスカルメロースナトリウム、15重量%から60重量%までの本明細書に記載する結晶形態(特に形態Bとして)の化合物(I)、微結晶性セルロースおよびマンニトールを含む医薬錠剤(すなわち、ヒト患者への経口投与に適切なもの)であって、錠剤中の微結晶性セルロースとマンニトールの相対重量が3:1から1:1までであり、錠剤内中の結晶形態の化合物(I)の量が50mgから500mgまでである医薬錠剤が提供される。
本明細書中の錠剤に関するいずれかの観点、態様または特許請求の範囲において、結晶形態の化合物(I)の量は50mgから500mgまでであってよい。
1態様において、55重量%を超える本明細書に記載する結晶形態(特に形態Bとして)の化合物(I)を含む医薬錠剤(すなわち、ヒト患者への経口投与に適切なもの)が提供される。
1態様において、50〜70重量%の本明細書に記載する結晶形態(特に形態Bとして)の化合物(I)を含む医薬錠剤(すなわち、ヒト患者への経口投与に適切なもの)が提供される。
そのような錠剤は、微結晶性セルロースを含むことができる(特に、錠剤全体の20〜30%重量%)。
そのような錠剤は、マンニトールを含むことができる(特に、錠剤全体の5〜12%重量%)。
そのような錠剤は、クロスカルメロースナトリウムを含むことができる(特に、錠剤全体の2〜5%重量%)。
そのような錠剤は、ステアリン酸マグネシウムを含むことができる(特に、錠剤全体の0.5〜2%重量%)。
そのような錠剤は、錠剤のコアの周囲にフィルムコーティングを含むことができる(特に、その場合、フィルムコーティングは錠剤全体の1〜5%重量%を構成する)。
結晶形態の化合物(I)は、普通は温血動物に約5〜5000mg/m(動物の体表面積)、すなわち約0.1〜100mg/kgの単位量で投与されるであろう;これが普通は療法有効量を供給する。単位剤形、たとえば錠剤またはカプセル剤は、通常はたとえば1〜500mgの有効成分を含有するであろう。具体的な1日量は、単剤療法について400mg,b.i.d(1日2回)、他の化学療法剤との組合わせについて320mg,b.i.d(連続的)または360mg,b.i.d(間欠的)であってもよい。しかし、1日量は、処置されるホスト、個々の投与経路、および処置される疾患の重症度に応じて必然的に異なるであろう。したがって、いずれか特定の患者を処置する医師が最適投与量を決定することができる。
本明細書に関して、用語“療法(therapy)”は、そうではないという特別な指示がない限り“予防”も含む。用語“療法の(therapeuticおよびtherapeutically)”はこれに従って解釈すべきである。
本明細書中で用いる用語“処置”は、疾患の症状の1つ、一部もしくは全部を完全または部分的に軽減するために、または原病態を矯正もしくは代償するために、疾患に対処する普通の日常的な意味をもつものとする。
本明細書中で用いる用語“予防”は、普通の日常的な意味をもつものとし、その疾患の発現を阻止するための一次予防、また疾患が既に発現しており、疾患の再燃もしくは悪化またはその疾患に関連する新たな症状の発現に対して患者を一時的または永続的に保護する二次予防を含む。
結晶形態の化合物(I)は、それらのPKB阻害活性の結果として、PKB単独によりまたは一部がPKBにより媒介される疾患または病的状態、たとえば癌の処置に有用であると予想される。本発明の結晶形態の化合物(I)を用いる処置に対して感受性である可能性があるタイプの癌には下記のものが含まれるが、それらに限定されない:卵巣癌、子宮頚癌、結腸直腸癌、乳癌、膵臓癌、神経膠腫、神経膠芽細胞腫、黒色腫、前立腺癌、白血病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、胃癌、肺癌、肝細胞癌、胃癌、胃腸管間質性腫瘍(gastrointestinal stromal tumour(GIST))、神経膠腫、甲状腺癌、胆管癌、子宮内膜癌、腎癌、未分化大細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、多発性骨髄腫、黒色腫および中皮腫。乳癌、より具体的には管腔乳癌(luminal breast cancer)は、本発明の化合物を用いる処置に特に感受性である可能性がある。特に、結晶形態の化合物(I)は、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌、ならびに胃癌の処置に有用となることができる。本発明の1観点において、結晶形態の化合物(I)は、乳癌、特にエストロゲン受容体陽性乳癌の処置に有用となることができる。本発明の他の観点において、結晶形態の化合物(I)は、前立腺癌、特に去勢抵抗性前立腺癌の処置に有用となることができる。本発明のさらなる観点において、結晶形態の化合物(I)は、前立腺癌、特に転移性去勢抵抗性前立腺癌の処置に有用となることができる。本発明の他の観点において、結晶形態の化合物(I)は、胃癌の処置に有用となることができる。
本明細書に述べる癌の処置方法について、結晶形態の化合物(I)を哺乳動物、より特別にはヒトに投与することを考慮する。同様に、本明細書に述べる癌の処置のための結晶形態の化合物(I)の使用について、結晶形態の化合物(I)を哺乳動物、より特別にはヒトに投与することを考慮する。
したがって、本発明の他の観点によれば、医薬として使用するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。
本発明のさらなる観点によれば、PKBにより媒介される疾患の処置に使用するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。本発明のさらなる観点によれば、癌の処置に使用するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。本発明のさらなる観点によれば、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌、ならびに胃癌の処置に使用するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。
本発明のさらなる観点によれば、PKBにより媒介される疾患の処置のための医薬を調製するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。本発明のさらなる観点によれば、癌の処置のための医薬を調製するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。本発明のさらなる観点によれば、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌、ならびに胃癌の処置のための医薬を調製するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)が提供される。
本発明のさらなる観点によれば、PKBの阻害が有益である疾患に罹患しているヒトを処置する方法であって、その必要がある者に療法有効量の前記に定めた結晶形態の化合物(I)を投与する段階を含む方法が提供される。本発明の1態様において、癌を処置する方法であって、その必要がある者に療法有効量の前記に定めた結晶形態の化合物(I)を投与する段階を含む方法が提供される。本発明の1態様において、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌、ならびに胃癌を処置する方法であって、その必要がある者に療法有効量の前記に定めた結晶形態の化合物(I)を投与する段階を含む方法が提供される。
“癌”について述べたいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、癌は乳癌であってもよい。
“癌”について述べたいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、癌はエストロゲン受容体陽性乳癌であってもよい。
“癌”について述べたいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、癌は前立腺癌であってもよい。
“癌”について述べたいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、癌は去勢抵抗性前立腺癌であってもよい。
“癌”について述べたいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、癌は転移性去勢抵抗性前立腺癌であってもよい。
“癌”について述べたいずれかの態様、観点または特許請求の範囲において、癌は胃癌であってもよい。
前記に定める癌の処置は、単独療法として適用でき、あるいは本発明の化合物のほかに一般的な外科処置または放射線療法または化学療法を伴なうことができる。そのような化学療法には、結晶形態の化合物(I)と下記のものから選択されるアンドロゲン受容体シグナル伝達調節剤を含む組合わせを含めることができる:
・MDV−3100(4−{3−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−5,5−ジメチル−4−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−1−イル}−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド);
・AZD3514(1−{4−[2−(4−{1−[3−(トリフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]ピペリジン−4−イル}フェノキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}エタノン);
・アビラテロン(abiraterone)、もしくはそのエステルプロドラッグ((3β)−17−(ピリジン−3−イル)アンドロスタ−5,16−ジエン−3−オール “アビラテロン”、または“酢酸アビラテロン”);および
・ビカルタミド(bicalutamide)(N−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−[(4−フルオロフェニル)−スルホニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド);
またはその医薬的に許容できる塩。
MDV−3100は、あるいは“エンザルタミド(enzalutamide)”として知られている。
そのような化学療法には、結晶形態の化合物(I)とタキサン、特にドセタキセル(docetaxel)およびパクリタキセル(paclitaxel)から選択されるタキサンを含む組合わせを含めることができる。
本明細書中で用語“組合わせ”を用いる場合、これは同時、個別または逐次投与を表わすことを理解すべきである。本発明の1観点において、“組合わせ”は同時投与を表わす。本発明の他の観点において、“組合わせ”は個別投与を表わす。本発明のさらなる観点において、“組合わせ”は逐次投与を表わす。投与が逐次または個別である場合、第2成分の投与の遅れは、その組合わせの有益な効果および/または相乗効果を失うほどであってはならない。
本発明の1態様において、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌を処置する方法であって、その必要がある者に療法有効量の前記に定めた結晶形態の化合物(I)を下記のものから選択されるアンドロゲン受容体シグナル伝達調節剤と組み合わせて投与する段階を含む方法が提供される:
・MDV−3100(4−{3−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−5,5−ジメチル−4−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−1−イル}−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド);
・AZD3514(1−{4−[2−(4−{1−[3−(トリフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]ピペリジン−4−イル}フェノキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}エタノン);
・アビラテロン、もしくはそのエステルプロドラッグ((3β)−17−(ピリジン−3−イル)アンドロスタ−5,16−ジエン−3−オール “アビラテロン”、または“酢酸アビラテロン”);および
・ビカルタミド(N−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−[(4−フルオロフェニル)−スルホニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド);
またはその医薬的に許容できる塩。
本発明のさらなる観点によれば、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌の処置のための医薬を調製するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)と下記のものから選択されるアンドロゲン受容体シグナル伝達調節剤との組合わせの使用が提供される:
・MDV−3100(4−{3−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−5,5−ジメチル−4−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−1−イル}−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド);
・AZD3514(1−{4−[2−(4−{1−[3−(トリフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]ピペリジン−4−イル}フェノキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}エタノン);
・アビラテロン、もしくはそのエステルプロドラッグ((3β)−17−(ピリジン−3−イル)アンドロスタ−5,16−ジエン−3−オール “アビラテロン”、または“酢酸アビラテロン”);および
・ビカルタミド(N−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−[(4−フルオロフェニル)−スルホニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド);
またはその医薬的に許容できる塩。
本発明のさらなる観点によれば、去勢抵抗性前立腺癌および転移性去勢抵抗性前立腺癌を含めた前立腺癌の処置に使用するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)を下記のものから選択されるアンドロゲン受容体シグナル伝達調節剤と組み合わせたものが提供される:
・MDV−3100(4−{3−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−5,5−ジメチル−4−オキソ−2−チオキソイミダゾリジン−1−イル}−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド);
・AZD3514(1−{4−[2−(4−{1−[3−(トリフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−6−イル]ピペリジン−4−イル}フェノキシ)エチル]ピペラジン−1−イル}エタノン);
・アビラテロン、もしくはそのエステルプロドラッグ((3β)−17−(ピリジン−3−イル)アンドロスタ−5,16−ジエン−3−オール “アビラテロン”、または“酢酸アビラテロン”);および
・ビカルタミド(N−[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)−フェニル]−3−[(4−フルオロフェニル)−スルホニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド);
またはその医薬的に許容できる塩。
本発明のさらなる態様において、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌を処置する方法であって、その必要がある者に療法有効量の前記に定めた結晶形態の化合物(I)をタキサン、特にドセタキセルおよびパクリタキセルから選択されるタキサンと組み合わせて投与する段階を含む方法が提供される。
本発明のさらなる観点によれば、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌の処置のための医薬を調製するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)とタキサン、特にドセタキセルおよびパクリタキセルから選択されるタキサンとの組合わせの使用が提供される。
本発明のさらなる観点において、エストロゲン受容体陽性乳癌を含めた乳癌の処置に使用するための、前記に定めた結晶形態の化合物(I)を、タキサン、特にドセタキセルおよびパクリタキセルから選択されるタキサンと組み合わせたものが提供される。1態様において、タキサンはドセタキセルである。他の態様において、タキサンはパクリタキセルである。
使用する手法の詳細
Siemens D5000 X線粉末回折計を用いて形態Aの化合物(I)についてのX線回折データを得た。結晶性物質の試料をSiemensシリコン単結晶(SSC)ウェーハーマウントに載せ、顕微鏡スライドを用いて試料を薄層状に広げることにより、X線粉末回折スペクトルを測定した。試料を30回転/分で旋回させ(計数統計値を改善するために)、40kVおよび40mAで作動する銅ロングファインフォーカス管(long-fine focus tobe)により発生する波長1.54ÅのX線(すなわち、CuKα線)で照射した。コリメーター処理したX線源を、V20に設定した自動可変拡散スリットに通し、反射光線を2mmの散乱防止スリットおよび0.2mmの検出スリットにより方向づけた。試料を1秒/0.02°の2−シータ増分(連続スキャンモード)で2°〜40°の2−シータ範囲にわたってシータ−シータモードで照射した。走行時間は31分41秒であった。この計測器は検出器としてシンチレーション計数器を備えていた。制御およびデータ取得を、Diffract+ソフトウェアで作動するDell Optiplex 686 NT 4.0 Workstationにより行なった。
Bruker D8 X線粉末回折計を用いて形態BおよびCの化合物(I)についてのX線回折データを得た。図3.1(図3.2ではない)の形態BについてのX線回折パターンは、この回折計を用いて、結晶性物質の試料をBrukerシリコン単結晶(SSC)ウェーハーマウントに載せ、顕微鏡スライドを用いて試料を薄層状に広げることにより得られた。試料を30回転/分で旋回させ(計数統計値を改善するために)、40kVおよび40mAで作動する銅ロングファインフォーカス管により発生する波長1.54ÅのX線(すなわち、CuKα線)で照射した。コリメーター処理したX線源を、固定拡散スリットに通した。試料を0.2秒/0.014°の2−シータ増分(連続スキャンモード)で2°〜40°の2−シータ範囲にわたってシータ−シータモードで照射した。走行時間は約9分3秒であった。この計測器は位置検出センサー(Position sensitive detector)を備えていた。制御およびデータ取得を、Diffract+ソフトウェアで作動するDell Optiplex 686 NT 4.0 Workstationにより行なった。
PANalytical CUBIX PRO X線粉末回折計を用いて形態Bの化合物(I)を分析した。図3.2(図3.1ではない)の形態BについてのX線回折パターンは、この回折計を用いて、結晶性物質の試料をシリコン単結晶(SSC)ウェーハーマウントに載せ、試料を薄層状に広げることにより得られた。試料を30回転/分で旋回させ(計数統計値を改善するために)、40kVおよび40mAで作動する銅ロングファインフォーカス管により発生する波長1.54ÅのX線(すなわち、CuKα線)で照射した。試料を25秒/0.025°の2−シータ増分(連続スキャンモード)で2°〜40°の2−シータ範囲にわたってシータ−シータモードでX’celerator検出器(有効長(active length)2.55° 2θ)により照射した。
‘TA Instruments Q1000’示差走査熱量計を用いて形態A、BおよびCの化合物(I)を分析した。一般に5mg未満の物質(蓋付きの標準的なアルミニウム皿に収容)を、10℃/分の一定の加熱速度で25℃から300℃まで加熱した。窒素を用いるパージガスを使用した−流速50mL/分。
本明細書に開示するものと実質的に同一のXRPD回折図、ラマン/IRスペクトル、SSNMRスペクトルまたはDSCサーモグラムを提示する結晶形態はいずれも、本発明の範囲に含まれる。当業者は回折図、スペクトルおよびサーモグラムの実質的な同一性を判断する能力をもつであろう。
参考例1:形態Aの製造
WO 2009/047563に化合物(I)を製造するための3つの方法が開示されている−例9ならびに代替経路1および2。“例9の代替経路1”には酢酸エチル中の化合物(I)のスラリーが含まれ、他の2方法はカラムの画分を蒸発させることにより化合物(I)を固体として単離している。これら3つの方法のひとつと同一かまたは実質的に類似する操作を用いて合成した我々の化合物コレクションからの化合物(I)の3つの史的バッチをXRDにより分析し、これらの3つすべてを155.2℃(開始点)の融点をもつ形態Aと表示される半結晶形態と同定した。
実施例1:形態Bの製造
約20mgの化合物(I)、形態Aを、マグネチックスターラーバーと共にバイアルに入れ、約2mLのアセトニトリルを添加した。バイアルを次いでキャップで密閉し、マグネチックスターラーのプレート上で撹拌しておいた。3日後、試料をプレートから取り出し、キャップをはずし、スラリーを周囲条件下に放置して乾燥させた後、それをXRPDおよびDSCにより分析した。この形態(形態B)は結晶性であるとXRPDにより判定された。この物質は162.3℃(開始点)の融点をもっていた。この方法により製造した形態BのX線粉末回折図を図3.1に示す。
実施例2:形態Cの製造
約20mgの化合物(I)、形態Aを、マグネチックフレア(magnetic flea)と共にバイアルに入れ、約2mLのメタノールを添加し、バイアルを次いでキャップで密閉し、マグネチックスターラーのプレート上で撹拌しておいた。3日後、試料をプレートから取り出し、キャップをはずし、スラリーを周囲条件下に放置して乾燥させた後、それをXRPDおよびDSCにより分析した。この形態(形態C)は半結晶性であるとXRPDにより判定された。この物質は142.7℃(開始点)および約149.2℃にピークをもつ融点をもち、続いて161.6℃の開始点および164.5℃にピークをもつさらなる融解吸熱が起きた。
実施例3:形態Bの別の製造
最初に生成した形態Aの化合物(I)を、下記の方法により形態Bに変換できる:化合物(I)を7〜8相対体積の無水エタノールと混合し、この混合物を次いで還流下で70〜75℃に加熱する。混合物を次いで濾過して不溶性粒状物を除去し、濾液を60〜65℃に冷却する。少量の予め調製した種結晶(たとえば、0.重量%の形態Bの化合物(I))を次いで混合物に添加する。反応器を囲む流体を次いで0.3℃/分の冷却速度で−10℃に冷却し、次いで混合物をさらに8〜12時間撹拌した後、生じた固体を濾過により単離する。この湿った固体を次いで減圧下に60〜65℃の温度で乾燥させると、形態Bの化合物(I)が得られる。この方法により製造した形態BのX線粉末回折図を図3.2に示す。この方法により製造した形態Bの化合物(I)のDSC分析は、168.5℃の開始点および171.0℃にピークをもつ融解吸熱を示す(図7)。誤解を避けるために、1“相対体積”は化合物1g当たり1mLの液体を使用することを意味する。

Claims (13)

  1. 結晶形態の(S)−4−アミノ−N−(1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−1−(7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(すなわち、化合物(I))。
  2. 形態Bの形態である、請求項1に記載の結晶形態の化合物(I)。
  3. 形態Bの形態であり、その形態Bが、ほぼ2−シータ=12.3°、15.0°および19.2°に少なくとも3つの特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する、請求項2に記載の結晶形態の化合物(I)。
  4. 形態Bの形態であり、その形態Bが、ほぼ2−シータ=10.0、12.3、15.0、17.1、19.2および24.4°に特異的ピークをもつX線粉末回折パターンを有する、請求項2に記載の結晶形態の化合物(I)。
  5. 形態Bの形態であり、その形態Bが、図3.1に示すものと実質的に同じX線粉末回折パターンを有する、請求項2に記載の結晶形態の化合物(I)。
  6. 形態Bの形態であり、その形態Bが、図3.2に示すものと実質的に同じX線粉末回折パターンを有する、請求項2に記載の結晶形態の化合物(I)。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)を医薬的に許容できる希釈剤またはキャリヤーと共に含む、医薬組成物。
  8. 医薬として使用するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)。
  9. 癌の処置のための医薬を調製するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)の使用。
  10. 乳癌、前立腺癌または胃癌を処置する方法であって、その必要がある者に医薬有効量の請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)を投与する段階を含む方法。
  11. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)を、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムと共に含む、医薬組成物。
  12. 50mgから500mgまでの請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)を、1種類以上の医薬的に許容できる賦形剤と共に含む、医薬錠剤。
  13. 0.5重量%から2重量%までのステアリン酸マグネシウム、2重量%から5重量%までのクロスカルメロースナトリウム、15重量%から60重量%までの請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形態の化合物(I)、微結晶性セルロースおよびマンニトールを含む医薬錠剤であって、錠剤中の微結晶性セルロースとマンニトールの相対重量が3:1から1:1までであり、錠剤中の結晶形態の化合物(I)の量が50mgから500mgまでである医薬錠剤。
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