JP2011258821A - 電子回路組立方法および電子回路組立システム - Google Patents

電子回路組立方法および電子回路組立システム Download PDF

Info

Publication number
JP2011258821A
JP2011258821A JP2010133232A JP2010133232A JP2011258821A JP 2011258821 A JP2011258821 A JP 2011258821A JP 2010133232 A JP2010133232 A JP 2010133232A JP 2010133232 A JP2010133232 A JP 2010133232A JP 2011258821 A JP2011258821 A JP 2011258821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
mounting
electronic circuit
information
characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010133232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5675013B2 (ja
Inventor
Daisuke Kato
大輔 加藤
Hiroyuki Haneda
博之 羽根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2010133232A priority Critical patent/JP5675013B2/ja
Priority to US13/154,837 priority patent/US9204586B2/en
Priority to CN201110162680.3A priority patent/CN102291975B/zh
Publication of JP2011258821A publication Critical patent/JP2011258821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5675013B2 publication Critical patent/JP5675013B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components
    • H05K13/0452Mounting machines or lines comprising a plurality of tools for guiding different components to the same mounting place
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/084Product tracking, e.g. of substrates during the manufacturing process; Component traceability
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/085Production planning, e.g. of allocation of products to machines, of mounting sequences at machine or facility level
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49117Conductor or circuit manufacturing
    • Y10T29/49124On flat or curved insulated base, e.g., printed circuit, etc.

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

【課題】装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる異特性部品を回路基板に装着して、電子回路を組み立てるのに適した電子回路組立方法,システムを得る。
【解決手段】多面取り基板の複数の子基板の各々にLEDを装着するためのシーケンスデータの作成,伝送(S41,S42)後、任意の輝度クラスのLEDを収容したリールをフィーダに搭載し(S43)、フィーダを保持台の任意の保持部に搭載する(S44)。保持部において供給されるLEDの輝度クラスの特定(S45)後、多面取り基板の投入,基板IDの読取り,はんだ印刷,基板IDの読取り,LEDの装着を行う(S47,S48)。装着後、装着中に取得した生産履歴情報に基づいて複数の子基板の各々にLEDの輝度クラスを表すバーコードを印刷し(S49)、バーコードの読取り後、輝度に応じた抵抗値の抵抗器を装着する(S50)。
【選択図】図11

Description

本発明は、回路基板に電子回路部品を装着して電子回路を組み立てる方法およびシステムに関するものである。
下記の特許文献1に記載されているように、回路基板に装着した電子回路部品の電気特性情報を回路基板に付与することが知られている。この特許文献1に記載の電子回路組立システムは2台の電子回路部品装着機を含み、各電子回路部品装着機により、電子回路を形成する2種類の電子回路部品のうちの1種類ずつが回路基板に装着される。その際、先に回路基板に電子回路部品を装着する電子回路部品装着機においては、回路基板に目標の性能を得るために、先に装着した電子回路部品と組み合わされるべき電子回路部品を特定する情報がデータベースから取得され、その情報を表すバーコードが回路基板に印刷される。そして、後に電子回路部品を装着する電子回路部品装着機においては、印刷されたバーコードがバーコードリーダにより読み取られ、取得された情報により特定される電子回路部品が回路基板に装着される。それにより、回路基板に目標の性能を得ることが保証されない2種類の電子回路部品が回路基板に装着されることが防止される。
特開2003−283199公報
それに対し、部品供給装置により供給される電子回路部品の電気特性値と、電子回路部品の部品供給装置において供給される位置である部品供給位置との少なくとも一方が予め定められていなくても、電子回路部品を回路基板に装着し得るとともに、装着された電子回路部品の電気特性値に関する情報を回路基板に付与し得るようにしたいという要求があるが、特許文献1に記載の部品実装システムはこの要求を満たすことができない。本発明は、この要求を満たし得るようにするなど、電子回路組立方法や電子回路組立システムを改良することを課題として為されたものである。
上記の課題は、電子回路組立システムにおいて、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てる方法を、(I)前記1つ以上の部品供給具の少なくとも1つから供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報と、その異特性部品を供給する部品供給具の前記部品供給装置における位置である部品供給位置とを含む異特性部品情報を、前記異特性部品の特性情報と前記部品供給位置との少なくとも一方を検出することによって取得する異特性部品情報取得工程と、(II)少なくともその異特性部品情報取得工程において取得した前記異特性部品の部品供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を含む複数の電子回路部品を前記回路基板に装着する装着工程と、(III)その装着工程において装着した異特性部品の、前記特性情報を、前記回路基板に付与する特性情報付与工程とを含む方法とすることにより解決される。
「装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能」とは、形状,寸法に違いがあっても、その違いが許容誤差範囲内の違いであって、例えば、装着作業に当たっては、部品供給具から部品保持具により保持された電子回路部品が部品撮像装置によって撮像され、電子回路部品が予定のものであるか否かの判定や、部品保持具による保持位置誤差の検出が行われるが、その際に比較されるべき基準データに同じものを使用し得るというように、電子回路部品を同一のものとして装着作業の制御を行っても差し支えないということである。
電子回路部品の種類に応じて得られることが予定されている機能の度合いが、個々の電子回路部品の電気特性によって異なり、その相異が無視できない場合があり、電気特性値はその無視できない機能の度合いを表すものとする。
特性情報は、電気特性値そのものでもよく、そのものでなく、電気特性値がわかる情報でもよい。
特性情報の付与は、印刷装置による印刷,情報が記載されたテープの貼付,アンテナ付きIC(Integrated Circuit)チップ(例えばタグチップ)への情報書込み等、種々の態様で行われる。印刷やテープの貼付により付与される特性情報は、バーコードや二次元コード等、装置による読み取りが容易なコードや、文字,数字,記号および図形の少なくとも1つの組合わせ等により表される。
複数の電子回路部品は、全部が異特性部品であってもよく、1つあるいは一部である複数が異特性部品であってもよい。後者の場合、複数の電子回路部品には、異特性部品以外の電子回路部品、例えば、コンデンサ,抵抗等のチップ状部品、QFP(Quad Flat Package)等のリードを有するリード付部品,コネクタ等が含まれる。複数の異特性部品が1枚の回路基板に装着される場合、それら複数の異特性部品は、回路基板に予め設定された装着領域内にまとめて装着されてもよく、回路基板全体において互いに離れた位置に装着されてもよい。
特性情報の付与は、回路基板の異特性部品が装着される面に行われてもよく、異特性部品装着面とは反対側の面に行われてもよい。
異特性部品を含む複数の電子回路部品を回路基板に装着して電子回路を生産する際、異特性部品の電気特性値と部品供給位置との少なくとも一方を予め定めず、その決定を電子回路の組立現場に任せれば、現場における作業の自由度が増し、往々にして組立現場に発生する制約条件に応じた生産を行うことが可能になる利点がある。
本電子回路組立方法はそのために案出されたものであり、上記「異特性部品情報取得工程」は、次の段落に記載のものを採用可能であるが、それに限られるわけではなく、異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報と部品供給位置との少なくとも一方を検出することによって両者を取得し得る工程であればよい。異特性部品の電気特性値と部品供給位置との少なくとも一方が予め定められておらず、電子回路組立システムにとって未知であっても、組立現場でその一方を決定し、その決定の結果を電子回路組立システムが検出し得る状態とすれば、電子回路組立システムによる異特性部品情報取得工程の実施により電気特性値と部品供給位置とが共に既知となり、電子回路部品を回路基板に装着し、その装着した電子回路部品の電気特性値に関する情報を回路基板に付与すること(以下、これを「電子回路の組立」ということがある)が可能になるのである。
例えば、異特性部品の電気特性値が予め定められ、電子回路組立システムにおいて既知とされているが、異特性部品の部品供給位置が未知の場合、作業者が電気特性値が既知の異特性部品を収容させた部品供給具を電子回路組立システムに搭載した場合に、電子回路組立システムがその搭載位置を自動で検出するか、あるいは作業者が搭載位置の情報を入力し、電子回路組立システムがその情報を受け取る(これも検出の一態様とする)かすれば、異特性部品の電気特性値と部品供給位置とが共に電子回路組立システムにおいて既知となり、電子回路の組立を行うことが可能になる。前者の場合、例えば、作業者が異特性部品を部品供給具に収容させる際に、その部品供給具の識別情報を電子回路組立システムに入力しておき、電子回路組立システムにおいて、ある搭載位置に搭載された部品供給具の識別情報が上記入力された識別情報と同じであることが自動で検出されることにより、搭載位置が自動で検出されるようにすることができる。
また、異特性部品の部品供給位置が予め定められ、電子回路組立システムにおいて既知とされているが、異特性部品の電気特性値が未だ定められず未知の場合、作業者がある電気特性値の異特性部品を部品供給具に収容させる際に、その部品供給具の識別情報と電気特性値とを対応付けて、あるいは異特性部品の電気特性値自体を、電子回路組立システムに入力するようにすれば、電子回路組立システムにおいて識別情報を介して、あるいは電気特性値を直接検出することができ、電気特性値と部品供給位置とが共に既知となる。
異特性部品の電気特性値と部品供給位置とが共に予め定められておらず、電子回路組立システムにおいて未知である場合には、例えば、次段落に記載の方法で、両者の検出が行われるようにすることができる。
なお、本明細書において、異特性部品情報取得工程や異特性部品情報取得部における異特性部品の特性情報の「取得」や、異特性部品の供給位置の「取得」には、電子回路組立システムにおいて未知であった特性情報や供給位置の情報が電子回路組立システムにより自動で検出されることのみならず、電子回路組立システムの記憶手段に予め記憶させられている特性情報や供給位置の情報が読み出されることも含まれるものとする。
上記の課題はまた、電子回路組立システムにおいて、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てる方法を、(i)前記1つ以上の部品供給具のうち、少なくとも前記異特性部品を供給する部品供給具の供給具識別情報と、その部品供給具から供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報とを対応付けた供給具異特性部品対応情報を記憶手段に格納する対応情報格納工程と、(ii)前記電子回路組立システムに搭載した前記1つ以上の部品供給具の各々の供給具識別情報を、それら部品供給具の搭載位置である部品供給位置と対応付けて検出する供給具識別情報検出工程と、(iii)その供給具識別情報検出工程において検出した前記1つ以上の部品供給具の供給具識別情報および部品供給位置と、前記記憶手段に記憶されている前記供給具異特性部品対応情報とに基づいて、前記部品供給装置において前記異特性部品が供給される供給位置と、その異特性部品の特性情報とを含む異特性部品情報を検出する異特性部品情報検出工程と、(iv)少なくともその異特性部品情報検出工程において検出した異特性部品の供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を含む前記複数の電子回路部品を前記部品供給装置の前記1つ以上の部品供給具の各々から供給させ、前記回路基板に装着する装着工程と、(v)その装着工程において前記異特性部品を装着した前記回路基板に、前記異特性部品情報検出工程において検出した前記異特性部品の特性情報を付与する特性情報付与工程とを含む方法とすることにより解決される。
上記の課題はさらに、(a)回路基板を支持する基板支持装置と、(b)それぞれ1種類の電子回路部品を複数収容してそれら電子回路部品を順次供給する複数の部品供給具と、それら複数の部品供給具を複数の保持部の各々において保持する供給具保持部材とを有する部品供給装置と、(c)その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板支持装置に支持された前記回路基板に装着する装着装置とを備えた電子回路部品装着機を含む電子回路組立システムを、(A)前記電子回路部品装着機に設けられ、前記複数の部品供給具の少なくとも1つに、前記複数の電子回路部品の少なくとも1つである異特性部品であって、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なるもののうちの任意のものが収容され、前記複数の保持部の1つに保持された状態で、その保持部の位置と、その保持部に保持された部品供給具に収容された前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報とを含む異特性部品情報を、少なくとも前記特性情報を検出することにより、自動で取得する異特性部品情報取得部と、(B)少なくともその異特性部品情報取得部により取得された前記保持部の位置の情報に基づいて、前記装着装置に前記部品供給装置から前記少なくとも1つの異特性部品を含む複数の電子回路部品を受け取らせ、前記基板支持装置に支持された回路基板に装着させる装着制御部と、(C)その装着制御部の制御により前記異特性部品が装着された回路基板に、前記異特性部品情報取得部により取得された前記特性情報を付与する特性情報付与部とを含むシステムとすることにより解決される。
「複数の保持部の1つ」は、任意の1つでも、予め決められた1つでもよい。前者の場合には、異特性部品情報取得部が、任意の電気特性値の異特性部品が収容された部品供給具が複数の保持部のいずれに保持されたかを自動で検出する手段を含むものとされる。
本発明に係る電子回路組立方法によれば、異特性部品の電気特性値と供給位置との少なくとも一方が未知(不明)であっても、異特性部品情報取得工程における異特性部品情報の取得により、異特性部品の回路基板への装着と、回路基板への特性情報の付与とを行うことができる。したがって、電子回路組立システムを運転する作業者は、異特性部品の電気特性値と供給位置との少なくとも一方を任意に決定して電子回路の組立を行わせることができ、電子回路組立の現場における自由度が向上する効果が得られる。
例えば、部品供給位置が既知(予め定められて電子回路組立システムの記憶手段に格納されている)であるが、異特性部品の電気特性値が未知の場合、電気特性値の検出により、特性情報を回路基板に付与することができる。電気特性値は異特性部品の回路基板への装着履歴情報の作成等にも使用することができる。複数の部品供給具により、電気特性値を異にする複数種類の異特性部品が供給される場合に、回路基板に装着する異特性部品を電気特性値に基づいて選択することもできる。部品供給具が1つであり、装着される異特性部品が1種類である場合であっても、その1種類の異特性部品の電気特性値が未知である場合には、その電気特性値を検出することにより、回路基板への特性情報の付与が可能になる。
また、異特性部品の電気特性値が既知であるが、部品供給位置が未知の場合、部品供給位置の検出により、異特性部品を部品供給具から取り出して回路基板に装着することができる。
さらに、異特性部品の電気特性値も部品供給位置も未知の場合、電気特性値および部品供給位置の検出により、両者の検出による各効果を得ることができる。
上記いずれの場合にも、回路基板への特性情報の付与により、回路基板そのものから異特性部品の電気特性値が得られるのであるが、特性情報の付与が異特性部品の装着に続いて行われるため、回路基板に実際に装着された異特性部品の電気特性値と、特性情報により認識される電気特性値との不一致の可能性が低減する。そのため、異特性部品と組み合わされるべき電子回路部品(対応部品)の決定や、装着された異特性部品の電気特性値に基づいて回路基板を他の要素と組み合わせるアッセンブリ化や梱包等を行う際の仕分け等、電気特性値に基づいて行われる回路基板に対する処理の間違いが低減する。
また、本発明に係る別の電子回路組立方法によれば、異特性部品情報の検出が、供給具識別情報および部品供給位置の検出と、供給具異特性部品対応情報の記憶とに基づいて行われる。そのため、供給される異特性部品の電気特性値および供給位置がいずれも不明であっても、それらを取得することができ、両者が不明である場合の効果を得ることができる。
また、本発明に係る電子回路組立システムによれば、異特性部品の電気特性値が未知であっても、異特性部品の回路基板への装着と、回路基板への特性情報の付与とを行うことができる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載,従来技術,技術常識等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、下記各項のうち、(2)項が請求項1に相当し、(3)項が請求項2に、(4)項が請求項3に、(5)項と(6)項とを合わせたものが請求項4に、(8)項が請求項5に、(9)項が請求項6に、(21)項が請求項7にそれぞれ相当する。
(1)電子回路組立システムにおいて、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てる方法であって、
前記1つ以上の部品供給具の少なくとも1つから供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報と、その異特性部品を供給する部品供給具の前記部品供給装置における位置である部品供給位置とを含む異特性部品情報を取得する異特性部品情報取得工程と、
少なくともその異特性部品情報取得工程において取得した前記異特性部品の部品供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を含む複数の電子回路部品を前記回路基板に装着する装着工程と、
その装着工程において装着した異特性部品の、前記特性情報を、前記回路基板に付与する特性情報付与工程と
を含むことを特徴とする電子回路組立方法。
(2)前記異特性部品情報取得工程が、前記異特性部品情報を、前記異特性部品の前記特性情報と前記部品供給位置との少なくとも一方を検出することによって取得する工程を含む(1)項に記載の電子回路組立方法。
(3)電子回路組立システムにおいて、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てる方法であって、
前記1つ以上の部品供給具のうち、少なくとも前記異特性部品を供給する部品供給具の供給具識別情報と、その部品供給具から供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報とを対応付けた供給具異特性部品対応情報を記憶手段に格納する対応情報格納工程と、
前記電子回路組立システムに搭載した前記1つ以上の部品供給具の各々の供給具識別情報を、それら部品供給具の搭載位置である部品供給位置と対応付けて検出する供給具識別情報検出工程と、
その供給具識別情報検出工程において検出した前記1つ以上の部品供給具の供給具識別情報および部品供給位置と、前記記憶手段に記憶されている前記供給具異特性部品対応情報とに基づいて、前記部品供給装置において前記異特性部品が供給される供給位置と、その異特性部品の特性情報とを含む異特性部品情報を検出する異特性部品情報検出工程と、
少なくともその異特性部品情報検出工程において検出した異特性部品の供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を含む前記複数の電子回路部品を前記部品供給装置の前記1つ以上の部品供給具の各々から供給させ、前記回路基板に装着する装着工程と、
その装着工程において前記異特性部品を装着した前記回路基板に、前記異特性部品情報検出工程において検出した前記異特性部品の特性情報を付与する特性情報付与工程と
を含むことを特徴とする電子回路組立方法。
特性情報を付与する特性情報付与装置は異特性部品情報を自動で取得する電子回路部品装着機に設けてもよく、電子回路部品装着機とは別に設けてもよい。後者の場合、別の電子回路部品装着機に設けてもよく、電子回路部品装着機以外の機械に設けてもよい。電子回路部品装着機以外の機械は、回路基板に対して電子回路部品の装着以外の作業を行う機械でもよく、専用の特性情報付与機でもよい。
(4)前記電子回路組立システムとして、前記部品供給装置から電子回路部品を取り出して前記回路基板に装着する装着装置を備えた電子回路部品装着機を含むものを使用し、前記部品供給装置として、前記複数の電子回路部品の各々を複数ずつ収容して順次前記装着装置に供給する複数の前記部品供給具と、それら複数の部品供給具をそれぞれ着脱可能に保持する複数の保持部を備えた供給具保持部材とを含むものを使用し、前記複数の部品供給具の少なくとも1つに前記異特性部品を収容させ、その異特性部品を収容させた部品供給具を前記複数の保持部の任意のものに保持させ、その保持させた保持部の前記供給具保持部材における位置と、その部品供給具から供給される前記異特性部品の前記特性情報とを前記電子回路部品装着機に自動で取得させる(1)項ないし(3)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
部品供給具には、部品フィーダたるテープフィーダ,バルクフィーダ,スティックフィーダや、一平面状に形成された多数の部品収容凹部を備えたトレイがある。電子回路部品は、テープ,部品収容ケース,スティック等の部品保持部材により保持される。テープが巻装されるリールや、テープが収容されるテープ収容ケースはテープ保持部材である。また、トレイは、部品供給具であり、部品保持部材でもある。部品供給装置は、部品フィーダとトレイとの少なくとも一方により電子回路部品を供給する装置とすることができる。
部品供給具を保持させる保持部の位置であって、部品供給具の供給具保持部材への搭載位置ないし供給具保持部材において異特性部品が供給される部品供給位置が問われないため、作業者は部品供給具の搭載作業を容易に行うことができる。また、部品供給具を保持させる保持部の位置が予め設定されている場合に部品供給具が設定された保持部とは異なる保持部に保持されても、その部品供給具を保持する保持部の位置がわかり、その部品供給具により供給される異特性部品を回路基板に装着することができる。
(5)前記電子回路組立システムとして、複数台の電子回路部品装着機が回路基板を取り出し得る隙間が存在しない程度に互いに近接した状態で配列されて成る装着機ラインを含むものを使用し、それら互いに近接した複数台の電子回路部品装着機の少なくとも1台に、前記少なくとも1つの異特性部品の少なくとも1つの回路基板への装着と、その回路基板への前記特性情報の付与とを行わせる(1)項ないし(4)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
特性情報の付与は、異特性部品の装着を行う電子回路部品装着機において行われてもよく、異なる電子回路部品装着機において行われてもよい。後者の場合には、異特性部品の装着と特性情報の付与とが複数台の電子回路部品装着機のうちの2台によって行われることとなる。いずれにしても、異特性部品の装着と特性情報の付与との間に、作業者によって回路基板が取り出されたり、別の回路基板が入れられたりすることがなく、装着された異特性部品の特性情報が確実に回路基板に付与されることが保証される。
なお、「回路基板を取り出し得る隙間が存在しない程度に互いに近接した状態」とするためには、例えば、隣接する電子回路部品装着機間の隙間を、回路基板の、複数台の電子回路部品装着機の配列方向に平行な方向の寸法より短くすればよく、例えば、200mm以下、100mm以下、50mm以下とすればよい。
(6)前記電子回路組立システムとして、複数台の電子回路部品装着機が回路基板を取り出し得る隙間が存在しない程度に互いに近接した状態で配列されて成る装着機ラインを含むものを使用し、それら互いに近接した複数台の電子回路部品装着機の少なくとも1台に、前記回路基板に付与された前記特性情報の認識と、その認識に基づいて決定した、前記異特性部品に対応した少なくとも1つの対応部品の回路基板への装着とを行わせる(1)項ないし(5)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
対応部品の装着は、特性情報の認識を行う電子回路部品装着機において行われてもよく、異なる電子回路部品装着機において行われてもよい。いずれにしても、特性情報の認識と対応部品の装着との間に、作業者によって回路基板が取り出されたり、別の回路基板が入れられたりすることがなく、認識された特性情報に対応する対応部品が確実に回路基板に付与されることが保証される。異特性部品と対応部品とは、回路基板の同じ側の面に装着されてもよく、反対側の面に装着されてもよい。
なお、電子回路組立システムにおいて、特性情報の認識のみを行う認識専用機を設けてもよく、回路基板に対して電子回路部品の装着以外の作業を行う機械に特性情報認識装置を設けてもよい。認識専用機は、装着機ライン内に設けてもよく、装着機ラインとは別に設けてもよい。また、特性情報認識装置は、特性情報以外の情報を認識する装置と兼用としてもよい。
(7)前記電子回路組立システムとして、複数台の電子回路部品装着機を含むものを使用し、それら複数台の電子回路部品装着機の少なくとも一部のものに、前記少なくとも1つの異特性部品の少なくとも1つの装着と、前記特性情報の付与と、その特性情報の認識と、その認識に基づいて決定した、前記少なくとも1つの異特性部品に対応する対応部品の装着とを行わせる(1)項ないし(6)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
複数台の電子回路部品装着機は、1ラインを構成するものでもよく、1ラインを構成しないものでもよい。また、異特性部品の装着,特性情報の付与,特性情報の認識および対応部品の装着がすべて別の電子回路部品装着機によって行われてもよく、少なくとも2つが同じ電子回路部品装着機によって行われてもよい。
(8)前記複数台の電子回路部品装着機の1台に、前記少なくとも1つの異特性部品の少なくとも1つを回路基板に装着させるとともに、その異特性部品の特性情報をその回路基板に付与させ、別の電子回路部品装着機に、前記回路基板に付与された前記特性情報を認識させるとともに、その認識に基づいて決定した、前記異特性部品に対応した少なくとも1つの対応部品をその回路基板に装着させる(7)項に記載の電子回路組立方法。
回路基板への異特性部品の装着と対応部品の装着とが並行して行われる。回路基板への特性情報の付与および識別により、回路基板に実際に装着された異特性部品に対応する対応部品を装着することができる。異特性部品の装着および特性情報の付与と、特性情報の識別および対応部品の装着とがそれぞれ同じ電子回路部品装着機において行われるため、異特性部品の装着から特性情報の付与までの間と、特性情報の認識から対応部品の装着までの間とに回路基板が電子回路部品装着機から取り出されたり、別の回路基板が入れられたりする可能性が極めて低く、その分、対応部品の誤装着の可能性が低くて済む。その上、上記1台の電子回路部品装着機と上記別の電子回路部品装着機とが(5)項や(6)項に記載の装着機ラインを構成するものである場合には、対応部品の誤装着の可能性が一層低くて済む。
(9)前記電子回路組立システムとして、それぞれ装着装置を備えた複数台の電子回路部品装着機により構成される装着機ラインを含むものを使用し、その装着機ラインに属する複数台の電子回路部品装着機のうちの1台の前記装着装置に、電子回路部品を装着する装着ヘッドの代わりに、前記特性情報を付与する特性情報付与ヘッドを保持させ、その電子回路部品装着機に前記特性情報を付与させる(1)項ないし(8)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
装着ヘッドの変わりに特性情報付与ヘッドが保持される電子回路部品装着機は、複数台の電子回路部品装着機のうちの途中の装着機でもよく、最後尾の装着機でもよい。前者の場合、複数台の電子回路部品装着機のうちの一部によって異特性部品の装着が行われ、その一部の電子回路部品装着機のうちの最後尾の電子回路部品装着機の下流側に位置する電子回路部品装着機が途中の装着機とされる。
装着ヘッドと特性情報付与ヘッドとの交換は、作業者により手動で行われてもよく、あるいは自動で行われるようにしてもよい。ヘッドの自動交換は、例えば、特開2006−261325公報に記載されているように、ヘッド保持部材への負圧の供給,遮断によってヘッドを保持,解放させるようにすることにより可能である。
電子回路部品装着機能を有さず、特性情報の付与のみを行う専用機を装着機ラインの途中や最後尾に組み込むことも可能である。それに対し、本項に記載の方法によれば、電子回路部品装着機を特性情報付与機として利用することができ、装着機ラインが長くなることや、設備コストが高くなることを回避しつつ、特性情報の付与を行うことができ、省スペース化および設備コストの増大抑制効果が得られる。また、異特性部品以外の電子回路部品の装着や、特性情報の付与が不要な異特性部品の回路基板への装着を行う場合には、装着装置に特性情報付与ヘッドを保持させず、装着ヘッドを保持させて電子回路部品の装着を行わせることができ、多様な電子回路の組立が可能である。
(10)前記電子回路組立システムとして、複数の装着装置を備えた電子回路部品装着機を少なくとも1台含むものを使用し、それら複数の装着装置の1つに電子回路部品を装着する装着ヘッドの代わりに、前記特性情報を付与する特性情報付与ヘッドを保持させ、その電子回路部品装着機に前記異特性部品の装着と前記特性情報の付与とを行わせる(1)項ないし(9)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
本項に記載の電子回路組立方法によれば、1台の電子回路部品装着機において異特性部品の装着と、特性情報の付与との両方を行うことができる。1台の電子回路部品装着機において予定された全部の作業が終了するまで、回路基板が電子回路部品装着機から取り出されることは殆どなく、異特性部品に付与された特性情報により得られる電気特性値と、その異特性部品の実際の電気特性値との一致が特に良好に保証される。
なお、(9)項または(10)項に記載の方法におけるように、装着装置に装着ヘッドの代わりに特性情報付与ヘッドを保持させて回路基板に特性情報を付与させる方法は、回路基板を識別する基板識別子を回路基板に付与する場合にも利用することができる。回路基板への基板識別子の付与により、回路基板を個々に識別し、電子回路組立履歴の作成等に使用することができる。(9)項または(10)項に記載の特徴は、(1)項ないし(8)項のいずれに記載の特徴からも独立して採用することが可能である。
(11)前記特性情報の付与を、印刷ヘッドによる印刷により行う(1)項ないし(10)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
印刷ヘッドは、インクジェットプリンタの印刷ヘッドと同様に構成することも、レーザプリンタと同様な印刷機構の印字ヘッドとすることも可能である。レーザ光の使用による印刷機構として、例えば、レーザマーカの採用が可能である。レーザマーカは、例えば、特開平11−87805号公報や特開平6−143669号公報に記載されているように、レーザ光を照射するレーザ光源,集光レンズおよびミラーを含んで構成され、印刷対象物の表面に熱をかけて文字等を記録する機器である。
(12)前記電子回路組立システムとして、装着装置を備えた電子回路部品装着機を含むものを使用し、その電子回路部品装着機に、前記電気特性値の段階を互いに異にする複数種類の異特性部品をそれぞれ供給する複数の部品供給具を搭載し、それら複数の部品供給具から供給される複数種類の異特性部品を前記基板支持装置に支持させた回路基板に装着する(1)項ないし(11)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
1枚の回路基板に装着される異特性部品は1種類であるが、その異特性部品がなくなり、あるいは設定数の装着に不足する状態となることにより、装着される異特性部品の種類が変えられてもよく、1枚の回路基板に複数種類の異特性部品が装着されてもよい。
異特性部品情報の取得により、いずれの電気特性値の異特性部品がいずれの位置において供給されるかがわかり、要求される電気特性値を有する異特性部品の装着や、装着される異特性部品の種類の交替等が可能である。
(13)前記回路基板に、前記複数種類の異特性部品をそれぞれ複数個ずつ装着する(12)項に記載の電子回路組立方法。
(14)前記回路基板に、前記異特性部品をそれぞれ装着すべき複数の装着位置の群からなる装着位置群を複数群設定し、各装着位置群の前記複数の装着位置には前記電気特性値が互いに同一である前記異特性部品を装着し、前記特性情報付与工程において、前記特性情報を前記装着位置群の各々に対応付けて付与する(13)項に記載の電子回路組立方法。
「電気特性値が互いに同一である異特性部品」には、「電気特性値の公称値と複数段階に分けられた誤差段階とが同一の電子回路部品」あるいは「複数段階に分けられた電気特性値段階が同一の電子回路部品」が含まれる。
各群の複数の装着位置に装着される異特性部品は電気特性が同じであるため、特性情報は、1群の複数の異特性部品の各々に対応付けて付与しなくても、装着位置群毎に付与すれば足る。
(15)前記異特性部品として複数の発光ダイオードを前記回路基板に装着するとともに、それら複数の発光ダイオードの前記電気特性値としての輝度クラスを認識可能な輝度クラス情報を前記特性情報として前記回路基板に付与し、かつ、その回路基板に前記対応部品として、前記輝度クラスに基づいて決まる抵抗値を有する抵抗器を装着する(1)項ないし(14)項のいずれかに記載の電子回路組立方法。
近年、1枚の回路基板に多数の同一電子回路部品を装着する技術が要求されるようになっており、その技術の一例が、1枚の回路基板に多数の発光ダイオード(以下、LEDと略称する)を装着して、テレビ,コンピュータ等のディスプレイや車両のインパネ表示器のバックライトや、車両のバックライト,フロントライト,一般照明器具等の光源を製造する技術である。
LEDはエネルギ効率が高く、寿命が長く、安価である等多くの利点を有しているが、現在の生産技術では輝度が精度良く一定であるLEDを製造することが困難である。バックライト等は、発光面全体の輝度が均一であることが要求されるのに対し、LEDは製造工程の環境(温度,湿度)変化等の影響を敏感に受け、特性、特に定格電流に対する輝度が変化し易く、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる異特性部品なのである。そのため、LEDを複数段階の輝度クラスに分け、1枚の回路基板の各々、あるいは1枚の回路基板の複数領域の各々には、同一輝度クラスのLEDを装着し、それらに対する供給電流を抵抗器により制御することによって、発光面全体の輝度を均一にすることが考えられている。そして、本項に記載の電子回路組立方法によれば、回路基板にLEDを装着するとともに輝度クラス情報を付与することにより、回路基板に実際に装着されたLEDの輝度クラスに応じた抵抗器を回路基板に装着することができる。例えば、装着されるLEDの輝度クラスが予め設定されているが、何らかの事情により、その設定とは異なる輝度クラスのLEDが回路基板に装着された場合でも、装着後の特性情報の付与により、実際に装着されたLEDの輝度クラスに応じた抵抗器を装着することができる。
LEDが回路基板に複数装着される場合、LEDの各々について対応部品が装着されてもよく、複数のLEDについて共通に装着されてもよい。この複数のLEDは、回路基板に装着されるLEDの全部でもよく、一部でもよい。付与される輝度クラス情報についても同様である。
輝度クラス情報は、輝度クラス自体のみならず、輝度クラスと一対一に対応付けられた情報があれば、その情報も含む。
(20)装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てるシステムであって、
前記1つ以上の部品供給具の少なくとも1つから供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報と、その異特性部品を供給する部品供給具の前記部品供給装置における位置である部品供給位置とを含む異特性部品情報を取得する異特性部品情報取得部と、
少なくともその異特性部品情報取得部において取得した前記異特性部品の部品供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を前記回路基板に装着する装着制御部と、
その装着制御部において装着した異特性部品の、前記異特性部品情報取得部において取得した前記特性情報を、前記回路基板に付与する特性情報付与部と
を含むことを特徴とする電子回路組立システム。
特性情報付与部は、異特性部品情報取得部を備えた電子回路部品装着機に設けてもよく、その電子回路部品装着機とは別に設けてもよい。
前記(2)項ないし(15)項の各々に記載の特徴は本項に係る電子回路組立システムにも適用可能である。
(21)(a)回路基板を支持する基板支持装置と、(b)それぞれ1種類の電子回路部品を複数収容してそれら電子回路部品を順次供給する複数の部品供給具と、それら複数の部品供給具を複数の保持部の各々において保持する供給具保持部材とを有する部品供給装置と、(c)その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板支持装置に支持された前記回路基板に装着する装着装置とを備えた電子回路部品装着機を含む電子回路組立システムであって、
前記電子回路部品装着機に設けられ、前記複数の部品供給具の少なくとも1つに、前記複数の電子回路部品の少なくとも1つである異特性部品であって、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なるもののうちの任意のものが収容され、前記複数の保持部の1つに保持された状態で、その保持部の位置と、その保持部に保持された部品供給具に収容された前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報とを含む異特性部品情報を、少なくとも前記特性情報を検出することにより、自動で取得する異特性部品情報取得部と、
少なくともその異特性部品情報取得部により取得された前記保持部の位置の情報に基づいて、前記装着装置に前記部品供給装置から前記少なくとも1つの異特性部品を含む複数の電子回路部品を受け取らせ、前記基板支持装置に支持された回路基板に装着させる装着制御部と、
その装着制御部の制御により前記異特性部品が装着された回路基板に、前記異特性部品情報取得部により取得された前記特性情報を付与する特性情報付与部と
を含むことを特徴とする電子回路組立システム。
前記(2)項ないし(15)項の各々に記載の特徴は本項に係る電子回路組立システムにも適用可能である。
請求可能発明の一実施形態である電子回路組立方法を実施するための電子回路組立システムの外観を示す正面図である。 上記電子回路組立システムの構成要素である装着モジュールの構成を一部のカバーを除去して示す斜視図である。 上記装着モジュールにおける部品供給装置を取り出して概略的に示す平面図である。 上記装着モジュールにおける装着装置を取り出して示す斜視図である。 上記装着装置の構成要素である装着ヘッドの2例を示す斜視図である。 上記装着ヘッドの1例の内部構造を示す斜視図である。 上記装着ヘッドに代えて使用される印刷ヘッドを示す斜視図である。 上記装着モジュールにおける制御系の一部を示すブロック図である。 電子回路組立方法により組み立てられる電子回路の一例であるバックライトの表面を示す図である。 上記バックライトの表面に設けられた抵抗器装着回路および抵抗器を概略的に示す図である。 上記電子回路組立方法のフローを示すフローチャートである。 上記フローの一部において作成される装着用データの一部を示す図である。 上記装着用データの別の一部を示す図である。 上記フローの実行によるLEDの多面取り基板への装着により得られる子基板・輝度クラス対応テーブルの一例を示す図である。 上記フローの別の一部を実施するために、モジュールコントローラに格納される装着プログラムの一部を示すフローチャートである。 別の実施形態である電子回路組立システムの外観図である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施形態を、上記各図を参照しつつ説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載した態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、電子回路組立方法の実施に使用される電子回路組立システム(以下組立システムと略称する)を示す。この組立システムは、上流側から1列に配列された基板ID読取ユニット1,はんだ印刷機3,基板ID読取ユニット4,装着機ライン5およびリフロー炉6を含む。基板ID読取ユニット1,4は、回路基板に付与された基板識別子(基板IDと略称する。基板IDは、例えば、バーコードにより表される。)を読み取るものであり、例えば、バーコードリーダにより構成できる。はんだ印刷機3はコンピュータを主体とするコントローラを備え、回路基板に電子回路部品を仮止めする機能を果たすクリーム状はんだを印刷するものであり、例えば、スクリーン印刷機により構成できる。装着機ライン5は、複数の装着モジュール10の4台ずつが、それぞれ共通で一体のベース12上に、互いに隣接して横並びに配列されて固定されたものが、さらに複数横並びに配列されることにより構成されている。複数の装着モジュール10の各々は、電子回路部品装着機と称することもでき、回路基板への電子回路部品の装着を分担し、並行して行う。そのため、1台の電子回路部品装着機のみによって回路基板への電子回路部品の装着を行う場合に比較して、サイクルタイムを短縮することができる。リフロー炉6は、上記クリーム状はんだを加熱して溶融させ、電子回路部品を回路基板の印刷回路にはんだ付けするものである。以上の基板ID読取ユニット1,4,はんだ印刷機3,装着モジュール10およびリフロー炉6を組立システムの構成装置と総称することとする。
装着モジュール10については、例えば、特開2004−104075公報に詳細に記載されており、本請求可能発明に関係する部分以外の部分については簡単に説明する。
各装着モジュール10はそれぞれ、図2に示すように、本体フレームとしてのモジュール本体18,基板搬送装置20,基板保持装置22,部品供給装置24,装着装置26,基準マーク撮像装置28(図4参照),部品撮像装置30および電気制御装置32を備えている。
モジュール本体18は、図2に示すように、前後方向に長いベッド36と、そのベッド36の前端部および後端部からそれぞれ立ち上がった2本ずつの前コラム38および後コラム40と、それら4本のコラム38,40に支持されたクラウン42とを備えている。クラウン42は、強度部材であるビーム44とそのビーム44の上方を覆うカバー46とを備えている。
基板搬送装置20は、図2に示すように、2つの基板コンベヤ54,56を備え、ベッド36の、装着モジュール10の前後方向の中央部に設けられ、回路基板57を複数の装着モジュール10が並ぶ方向と平行な方向であって、水平な方向に搬送する。回路基板の搬送には、基板コンベヤ54,56の少なくとも一方が使用される。装着機ライン5を構成する複数台の装着モジュール10は、作業者が回路基板を取り出し得る隙間が存在しない程度に互いに近接した状態で配列され、隣接する2台の装着モジュール10間における回路基板57の受渡しは、対応する基板コンベヤ同士において直接行われる。本実施形態においては、隣接する装着モジュール10間の隙間は、電子回路部品の装着が予定されている複数種類の回路基板57のうちで、回路基板57の搬送方向(以後、基板搬送方向と略記する)に平行な方向の寸法が最小の回路基板57の、その寸法より小さい隙間とされ、本実施形態においては30mmとされている。なお、複数の装着モジュール10の最上流と最下流との各装着モジュール10についてはそれぞれ、隣接する装着モジュール10とは反対側の開口(基板搬入,搬出用の開口は除く)に開閉可能なカバーが設けられ、カバーが閉じられた状態では作業者が装着モジュール10内に手を入れることができないようにされている。
基板保持装置22は2つの基板コンベヤ54,56の各々について設けられ、基板支持装置48およびクランプ部材(図示省略)を含み、回路基板57をその電子回路部品が装着される装着面が水平となる姿勢で保持する。基板支持装置48は、それぞれ回路基板57を下方から支持する複数の支持部材(図示省略)と、それら支持部材を支持する支持台50とを含む。クランプ部材は、基板コンベヤ54,56が設けられた1対のサイドフレームの各々に設けられ、それらサイドフレームの各押さえ部と共同して、基板搬送方向に平行な両側縁部をそれぞれ上下方向において挟持する。本実施形態においては、基板搬送装置20による基板搬送方向をX軸方向、基板保持装置22に保持された回路基板57の装着面に平行な平面である、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。
部品供給装置24は、図2に示すように、ベッド36の基板搬送装置20に対してY軸方向の一方の側であって、装着モジュール10の前面側に設けられている。部品供給装置24は、例えば、テープフィーダ(以後、フィーダと略称する)58により電子回路部品を供給するものとされ、複数のフィーダ58と、それらフィーダ58が搭載され、保持される供給具保持部材たるフィーダ保持部材としてのフィーダ保持台150(図3参照。以後、保持台150と略称する。)とを含む。複数のフィーダ58はそれぞれ、多数の電子回路部品がテープにより保持されたテープ化部品を、電子回路部品の保持ピッチずつ送る送り装置59(図8参照)を備えたものであり、それぞれ同一の電子回路部品を保持している。
本実施形態においては、保持台150はベッド36に固定して設けられ、図3に概略的に示すように、Y軸方向に平行に延びる複数のスロット152がX軸方向に等間隔に設けられるとともに、保持台150の後部(基板搬送装置20側の部分)から立ち上がる立壁部154に、複数のスロット152の各々に対応して1対の位置決め穴およびコネクタ(図示省略)が設けられている。保持台150のスロット152,1対の位置決め穴およびコネクタが設けられた部分が保持部156を構成し、保持台150は複数の保持部156を備えている。
複数のフィーダ58はそれぞれ、その下面に設けられたレール(図示省略)においてスロット152に嵌合され、その前面に突設された1対の位置決め突部が位置決め穴に嵌合されて位置決めされるとともに、係合装置(図示省略)が作業者によって操作されることにより、各々の部品供給部がX軸方向に沿って並ぶ状態で保持台150に着脱可能に固定される。複数の保持部156の保持台150における各位置により、保持部156に保持されたフィーダ58の搭載位置が規定される。搭載位置は、保持部156により保持されたフィーダ58により電子回路部品が供給される部品供給位置でもある。保持部156のコネクタは通信部112(図8参照)および電力供給部(図示省略)を備え、フィーダ58の前面に設けられたコネクタは通信部114(図8参照)および電力被供給部(図示省略)を備え、フィーダ58が保持部156に搭載されると、それらの各コネクタが接続され、両通信部112,114は互いに通信可能な状態となり、電力供給部および電力被供給部は電力供給可能な状態となる。
装着装置26は、図2および図4に示すように、装着ヘッド60(60a,60b)と、その装着ヘッド60を移動させるヘッド移動装置62とを備えている。ヘッド移動装置62は、図4に示すように、X軸方向移動装置64およびY軸方向移動装置66を備えている。Y軸方向移動装置66は、モジュール本体18を構成するクラウン42に、部品供給装置24の部品供給部と2つの基板保持装置22とに跨って設けられたリニアモータ70を備え、可動部材としてのY軸スライド72をY軸方向の任意の位置へ移動させる。本実施形態においては、X軸方向移動装置64はY軸スライド72上に設けられ、Y軸スライド72に対してX軸方向に移動させられるとともに、互いにX軸方向に相対移動させられる第1,第2X軸スライド74,76と、それらスライド74,76をそれぞれ、X軸方向に移動させるX軸スライド移動装置78(図4には第2X軸スライド76を移動させる移動装置のみが図示されている)とを備えている。2つのX軸スライド移動装置はそれぞれ、例えば、駆動源たる電動回転モータの一種であるエンコーダ付きのサーボモータと、ボールねじおよびナットを含む送りねじ機構とを含むものとされ、X軸スライド74,76をX軸方向の任意の位置へ移動させる。サーボモータは回転角度の精度の良い制御が可能なモータである。
装着ヘッド60は、第2X軸スライド76に着脱自在に搭載され、ヘッド移動装置62により、部品供給装置24の部品供給部と2つの基板保持装置22とに跨る移動領域である装着作業領域内の任意の位置へ移動させられる。装着ヘッド60を第2X軸スライド76に着脱可能に取り付ける機構は、例えば、特開2004−221518公報に記載の取付機構と同様に構成されており、図示および説明を省略する。装着ヘッド60は、部品保持具の一種である吸着ノズル86(86a,86b)によって電子回路部品を保持するものとされており、吸着ノズル86を保持し、保持具保持部を構成するノズルホルダの数を異にする複数種類の装着ヘッド60が用意され、電子回路部品が装着される回路基板57の種類に応じて選択的に第2X軸スライド76に取り付けられる。
例えば、図5(a)に示す装着ヘッド60aはノズルホルダ88aを1つ備え、吸着ノズル86aが1つ保持され、図5(b)に示す装着ヘッド60bはノズルホルダ88bを複数、例えば3個以上(図示の例では12個)備え、吸着ノズル86bが最大12個保持され得る。吸着ノズル86は吸着管90および背景形成板92を備え、吸着管90の部品吸着面の直径と、平面視の形状が円形を成す背景形成板92の直径との少なくとも一方を異にする複数種類の吸着ノズル86があり、吸着する電子回路部品の種類に応じて使い分けられる。吸着ノズル86aは吸着ノズル86bより部品吸着面および背景形成板92aの各直径が大きく、大形の電子回路部品の装着に使用される。
装着ヘッド60aにおいてノズルホルダ88aは、図示は省略するが、ヘッド本体に軸線方向であって鉛直方向に移動可能かつ自身の軸線まわりに回転可能に設けられ、ヘッド本体に設けられた移動装置である昇降装置および回転装置により昇降および回転させられる。装着ヘッド60bは、図6に示すように、ヘッド本体96に鉛直な回転軸線のまわりに回転可能に設けられた回転体100と、回転体100を正逆両方向に任意の角度回転させる回転体回転装置102とを備えた回転型ヘッドである。回転体100には、その回転軸線を中心とする一円周上に適宜の間隔、図示の装着ヘッド60bでは等角度を隔てた12の位置にそれぞれ、ノズルホルダ88bが回転体100の回転軸線に平行な方向に相対移動可能かつ自身の軸線まわりに回転可能に設けられ、それぞれ回転体100からの突出端部(装着ヘッド60が第2X軸スライド76に取り付けられた状態では下端部)において吸着ノズル86bを着脱可能に保持する。
12個のノズルホルダ88bは、回転体100の回転により、回転体100の回転軸線のまわりに旋回させられ、12個の停止位置の1つである部品吸着装着位置へ順次移動させられ、ヘッド本体96の部品吸着装着位置に対応する位置に設けられた移動装置である昇降装置104によって昇降させられる。ノズルホルダ88bはさらに、ヘッド本体96に設けられたホルダ回転装置106により、自身の軸線まわりに回転させられる。なお、前記基準マーク撮像装置28は、図3に示すように、第2X軸スライド76に搭載され、ヘッド移動装置62により装着ヘッド60と共に移動させられる。
第2X軸スライド76にはまた、装着ヘッド60の代わりに、図7に示す特性情報付与ヘッドたる印刷ヘッド170を取り付けることができる。印刷ヘッド170は、本実施形態においては、インクジェットプリンタの印刷ヘッドと同様に、インク滴をノズルから噴射させ、記録対象材に文字,記号,図形等を印刷するものとされている。そのため、本印刷ヘッド170は、ヘッド本体(図示省略)に昇降可能に設けられた印刷器172と、ヘッド本体に設けられて印刷器172を昇降させる印刷器昇降装置(図示省略)とを含む。印刷器172は、インクタンク174,インク噴射部176および駆動機構178を含む。駆動機構178は、例えば、圧電素子の変形により、インクタンク174内のインクをインク滴にして、インク噴射部176に設けられたノズルから噴射させるものとされている。ノズルは複数、1列に並んで設けられ、印刷ヘッド170が第2X軸スライド76に取り付けられた状態では、ノズル列がY軸方向に平行となり、かつ、各ノズルの吐出口が下向きとなる。
本印刷ヘッド170には、情報認識装置の一種である情報読取装置としてのバーコードリーダ180が設けられ、情報認識ヘッドたる情報読取ヘッドとしても機能する。バーコードリーダ180は、印刷ヘッド170が第2X軸スライド76に取り付けられた状態では、読取部182が下向きとなり、かつ、読取部182の長手方向がX軸方向と平行になるとともに、装着モジュール10の構成要素と干渉せず、かつ、回路基板57に印刷されたバーコードを読取り可能な高さに位置する状態となる。印刷ヘッド170は、装着ヘッド60の取付機構と同じ構成の取付機構によって第2X軸スライド76に着脱可能に取り付けられ、印刷ヘッド170が取り付けられた装着モジュール10は、特性情報付与機の一種であるプリンタたる印刷モジュール10として機能し、本実施形態においてはさらに、特性情報認識機の一種である情報読取機たる情報読取モジュール10としても機能することとなる。
各装着モジュール10は、前記電気制御装置32の一部として、図8に示すように、基板搬送装置20,基板保持装置22,装着装置26,基準マーク撮像装置28および部品撮像装置30を制御するモジュールコントローラ108を備えており、一方、各フィーダ58は前述の送り装置59を制御するフィーダコントローラ110を備えている。これらモジュールコントローラ108とフィーダコントローラ110とは、いずれもコンピュータを主体とし、前記保持台150の複数の保持部156にそれぞれ設けられた通信部112と、各フィーダ58に設けられた通信部114との間の通信によって情報の授受を行う。また、印刷ヘッド170が第2X軸スライド76に取り付けられた場合、モジュールコントローラ108により制御され、バーコードの印刷および読取りを行わされる。
本実施形態においては、上記構成の組立システムによって、図9に示す多面取り基板120に、異特性部品の一種である発光ダイオード(以下、LEDと略称する)122が多数装着され、パーソナルコンピュータ用ディスプレイのバックライトが組み立てられる。多面取り基板120は、横長の子基板124がM個、フレーム部126により接続されて成り、各子基板124の表面には互いに輝度クラスが同じであるN個のLED122が一列に装着される。すなわち、多面取り基板120全体としては、M行N列のLED122が行方向にも列方向にもそれぞれ一定のピッチで装着されるのであるが、1行内のLED122の輝度クラスは同一であることが要求される。多面取り基板120は、後に、フレーム部126が切除されることにより、M本のLEDバーに分割されるのであるが、LED122の輝度クラスは、LEDバー間においては互いに異なってもよいが、1本のLEDバー内においては同一であることが要求されるのである。
なお、LED122は、定格電流が供給された場合の輝度が、製造時の環境条件(例えば温度および湿度)等によって変わってしまうことを避け得ない。そのため、製造後、複数段階(例えば、100段階)の輝度クラスに分類され、輝度クラスが同じであるLED122が1本のキャリヤテープに収容されてテープ化部品とされ、それぞれ1個のリール140(図2参照)に巻かれて市場に供給される。そのため、本実施形態においては、各リール140には、そのリール140に巻装されているテープ化部品のLED122の型式と輝度クラスとを含む情報を表すバーコード142が付与されている。本実施形態においてはまた、バーコード142により表される情報にリール識別子であるリールIDおよび新品のテープ化部品に収容されているLED122の数も含まれ、フィーダ58にも、少なくともフィーダ識別子であるフィーダIDを含む情報を表すバーコード144が付与されている。リールIDは部品保持部材識別情報であり、フィーダIDは供給具識別情報である。
上記のように、多面取り基板120に装着される電子回路部品はすべてLEDで、部品種が同一であり、型式も同一のものであるが、輝度クラスが複数段階に異なる。バックライトは輝度が全面にわたって均一であることが必要であるため、子基板124毎に同じ輝度クラスのLED122を装着し、それらに供給される電流を抵抗器により制御することによって、バックライト全体のLED122の輝度を同一にすることが行われるのであるが、バックライトのメーカは、通常、手持ちの輝度クラスのLED122によってバックライトを生産することが必要である。そして、手持ちのLED122は輝度クラスが複数種類に異なっていることが多い。したがって、ここでは、手持ちのLED122の個数は、生産予定枚数のバックライトに必要なLED122の個数より多いが、輝度クラスは複数種類に異なっており、輝度クラスが同一であるもの同士がまとめて保管され、各輝度クラス毎の個数は既知であるものとする。
本実施形態においては、図9に示すように、多面取り基板120のM個の子基板124の各表面にLED122が装着されるとともに、LED122に対応した対応部品である抵抗器190(図10参照)が装着され、さらに、各子基板124についての情報を表すバーコードが印刷される。本実施形態においては、M個の子基板124のLED122が装着される領域が、電気特性値が同じである異特性部品を装着するために予め設定された異特性部品装着領域たるLED装着領域192であり、1枚の回路基板である多面取り基板120に、M個のLED装着領域192が設定されていることになる。本実施形態においては、子基板124の表面の一部がLED装着領域192とされ、LED装着領域192以外の部分に、抵抗器190が装着される対応部品装着領域たる抵抗器装着領域194および情報記録部ないし特性情報付与領域の一種であるバーコード付与領域たるバーコード印刷領域196が設けられている。各子基板124についての情報は、少なくとも、各子基板124に装着されるLED122の輝度クラスを含むものとされる。本実施形態においては、輝度クラスが電気特性値なのであり、輝度クラスそのものがLED122の電気特性値を認識可能な特性情報である。バーコード印刷領域196に印刷されたバーコードは特定の情報を表す。したがって、バーコードの印刷により、LED122の輝度クラスが子基板124に付与されることとなる。特性情報は、輝度クラス以外の情報、例えば、子基板124の番号を含んでいてもよい。
M個の子基板124の各抵抗器装着領域194にはそれぞれ、図10(a2)に一部を示すように、抵抗器装着回路200が形成されている。抵抗器装着回路200は、複数の接続端子202を備えている。これら接続端子202は、抵抗器190の装着により、直列回路と並列回路との少なくとも一方が少なくとも1つ、形成されるように設けられている。
抵抗器190には、抵抗値を異にする複数種類のものがあり、LED122と同様に、抵抗値が同じである抵抗器190が1本のキャリヤテープに収容されてテープ化部品とされ、それぞれ1個のリール140に巻かれている。各リール140には、そのリール140に巻装されているテープ化部品の抵抗器190の型式,抵抗値およびリールIDを含む情報を表すバーコード142が付与されている。抵抗値は対応部品の電気特性値であり、その電気特性値を認識可能な特性情報である。
本実施形態においては、子基板124へのバーコードの印刷および抵抗器190の装着は、装着機ライン5においてLED122の装着に続いて行われる。そのため、本実施形態においては、装着機ライン5を構成する複数台、本実施形態においては8台の装着モジュール10のうち、基板搬送方向において最下流の装着モジュール10において抵抗器190の装着が行われ、最下流の装着モジュール10に隣接する装着モジュール10が印刷モジュール10とされ、残り6台の装着モジュール10の全部においてLED122の装着が行われるようにされている。
前述のように、多面取り基板120にLED122を装着する段階では、多面取り基板120が多面取りではない通常の基板であり、その基板にM行N列のLED122が装着されると考えてよいが、1行内ではLED122の輝度クラスが同一であることが必要である。そして、この装着作業を、複数の装着モジュール10に行わせるのであるため、サイクルタイムをできる限り短くし、スループットをできる限り大きくする観点から、複数の装着モジュール10にできる限り均等な数の行を割り当て、かつ、M行が装着モジュール10の台数で割り切れない場合には、1台の装着モジュール10に他の装着モジュール10より少ない数の行を割り当てることが望ましい。
また、輝度クラスが同一であるLED122が多数ある場合には、それらをできる限り同じ装着モジュール10に装着させることが、後述する輝度クラスの切替え回数を少なくする上で望ましく、また、輝度クラスが同一であるLED122を複数の装着モジュール10に跨って搭載する場合には、互いに隣接する装着モジュール10に搭載することが望ましく、上流側の装着モジュール10から下流側の装着モジュールへ順に搭載することが特に望ましい。
さらに、1台の装着モジュール10において一時期にLED122を供給するのは1つのフィーダ58であるため、常に1つのフィーダ58が搭載されていればよいのであるが、複数のフィーダ58を搭載し、1つのフィーダ58のLED122の残数である部品残数が1列の装着に必要な個数より少なくなれば、別のフィーダ58からLED122の供給が行われるようにすることが、作業者によるフィーダ58の搭載作業の実行頻度を小さくする上で望ましい。
しかも、装着モジュール10による装着作業の能率を高くする上で、複数のフィーダ58は、装着ヘッド60によるLED122の搬送距離が可及的に短くて済む搭載位置に搭載されることが望ましく、かつ、装着ヘッド60としては、複数(例えば12)の吸着ノズル86bを保持した装着ヘッド60bを使用することが望ましい。
なお、本明細書においては、LED122を含むテープ化部品が巻装されたリール140をフィーダ58に取り付けることを「装着」と称し、フィーダ58を部品供給装置24の保持台150ないし保持部156に取り付けることを「搭載」と称することとするが、リール140およびフィーダ58の説明を省略して「LED122を保持台150,部品供給装置24あるいは装着モジュール10に搭載する」とも表現することとする。抵抗器190についても同様である。
本実施形態においては、作業者が、任意のLED122を収容しているリール140をフィーダ58に装着し、そのフィーダ58を任意の装着モジュール10の保持台150の任意の保持部156に搭載して、実際に搭載されたLED122に応じてバックライトの組立てが行われる。以下、その場合の実施形態の一例を、図11ないし図15に基づいて説明する。
図11は、上記組立てのための段取替え作業を主体とするフローを示し、破線で表されたステップは作業者の手によって、あるいは作業者の指令に応じて組立システムにより実行されるステップであり、実線で表されたステップは組立システムにより自動で実行されるステップである。
まず、パーソナルコンピュータ7を使用して、S41の事前準備が行われる。この事前準備においては、多面取り基板120にM行N列のLED122を装着するための図12に示すシーケンステーブルの一部が作成される。
各モジュールコントローラ108には、電子回路部品を部品供給装置24から受け取って基板保持装置22に保持されている回路基板に装着するために装着モジュール10を制御する、すべての電子回路の組立てに共通の汎用装着プログラムが格納されており、一般的には、この汎用装着プログラムが後述の装着用データと組み合わせて使用されることによって、個別の具体的な電子回路の組立てを制御するための個別装着プログラムとして機能することになるのであるが、本実施形態においては、上記汎用装着プログラムに、多面取り基板120にLED122を装着するためのバックライト組立用ルーチンが追加されたものである基本バックライト組立制御プログラムと、装着用データおよび後述の対応データとが組み合わされて、バックライト組立制御プログラムとして機能させられるのであり、そのためのデータが各装着モジュール10について作成される。装着用データは、図12に示すシーケンステーブルおよび図13に示すデバイステーブルを含む。上記バックライト組立用ルーチンはユーザによって作成されるようにすることも可能であるが、本実施形態においてはメーカにより予め作成され、制御装置に格納されている。
シーケンステーブルの一例を図12に示す。このシーケンステーブルにおいて、装着領域名の一種としての子基板番号と、装着位置(X、Y座標)と、搭載位置ないし部品供給位置を表すスロット番号が対応付けられ、装着順(シーケンス番号順)に並べられている。したがって、装着領域名としての子基板番号と、各子基板124の複数の装着位置により構成されている装着位置群とが対応付けられていることになり、本実施形態においては、回路基板に装着位置群が複数群設定されている。また、本実施形態においては、1つの装着モジュール10の1枚の多面取り基板120へのLED122の装着分担は、子基板単位であるとする。本実施形態においては、リール140が装着されたフィーダ58が保持台150の任意の保持部156に搭載されるため、事前準備段階ではまだ、搭載位置が決まっておらず、シーケンステーブルのうち、子基板番号,シーケンス番号および座標を対応付けるデータが作成される。ここではデバイステーブルは作成されない。シーケンステーブルの子基板番号,シーケンス番号および座標を対応付けるデータは、装着モジュール10においてLED122が装着されるべき多面取り基板120のすべてに共通に作成される。
その後、S42において、上記シーケンステーブルがホストコンピュータ8に伝送され、さらに、ホストコンピュータ8から装着モジュール10へ伝送され、必要に応じて組立システムの他の構成装置に伝送される。次いで、S43において、作業者は任意のLED122が収納されたリール140を任意のフィーダ58に装着する。その際、作業者は、リール140とフィーダ58とにそれぞれ付与されているバーコード142,144をバーコードリーダ210(図1参照)に読み取らせる。このバーコードリーダ210は、パーソナルコンピュータ7またはホストコンピュータ8、あるいはさらに別のコンピュータに接続されており、これらコンピュータにより、リール140に収容されているLED122の輝度クラスと、フィーダ58のフィーダIDとを対応付けたフィーダ・LED対応テーブルが作成され、LED122の装着を行う装着モジュール10の各モジュールコントローラ108に伝送され、モジュールコントローラ108のコンピュータのメモリに格納される。フィーダ・LED対応テーブルにより得られる情報が供給具異特性部品対応情報である。また、リールIDとフィーダIDとを対応付けたリール・フィーダ対応テーブルも作成され、各モジュールコントローラ108へ伝送される。
続いて、作業者が上記フィーダ58を任意の装着モジュール10の任意の保持部156に搭載し(S44)、それに応じて、モジュールコントローラ108が、どの輝度クラスのLED122がどの搭載位置に搭載されたかを検出する(S45)。装着モジュール10のモジュールコントローラ108は、前述の通信部112,114による通信によって、各フィーダ58のフィーダIDを取得することができるため、どの搭載位置にどのフィーダ58が搭載されたかを特定することができ、その特定情報と、先に取得されてメモリに記憶されているフィーダ・LED対応テーブルとから、フィーダIDを介して、LED122を供給するフィーダ58の搭載位置であって、LED122が供給される部品供給位置と、そのLED122の輝度クラスとを含む異特性部品情報が検出され、自動で取得されるのである。異特性部品情報は、記憶手段を構成するコンピュータのメモリに格納される。また、モジュールコントローラ108は通信部112,114による通信によってフィーダコントローラ110にフィーダ58に収容されているLED122の初期部品数を教示し、フィーダコントローラ110は、その初期部品数を初期の部品残数として記憶する。テープ化部品が新品であれば、新品の状態でテープ化部品に収容されているLED122の数が初期部品数であり、初期の部品残数となる。
上記のように、モジュールコントローラ108が、どの搭載位置においてどの輝度クラスのLED122が供給されるかを特定することができるため、作業者は任意の搭載位置にフィーダ58を搭載することができる。但し、作業者は、先に段落〔0032〕,〔0037〕,〔0038〕ならびに他の段落において説明したLED122の装着に特有の事項を考慮して、リール140のフィーダ58への装着、ならびにフィーダ58の装着モジュール10への搭載を行うことが望ましい。本実施形態には、予め明確な生産計画が作成され、それに従ってフィーダ58の搭載が行われることが不可欠ではなく、状況の変化に応じて臨機応変にバックライトの生産を行うことができる点に利点があるのである。
また、輝度クラスが同じであるLED122を供給するフィーダが複数ある場合には、それら複数のフィーダを複数の搭載位置にそれぞれ搭載することができるのであるが、本実施形態においては、前述の装着作業能率向上の観点からフィーダ58の搭載領域が予め定められており、また、1ロットのバックライトの組立作業の開始時に、最初にLED122を取り出すべきフィーダ58の決定を容易にするために、最初にフィーダ58を搭載すべき搭載位置が予め定められており、各装着モジュール10において最初にLED122の供給を行うフィーダ58は、予め定められた搭載位置に搭載され、同一のLED122を供給する他のフィーダ58がその搭載位置に隣接する位置に順次搭載される。
上記の搭載原則の下において任意の保持部156に任意の輝度クラスのLED122が搭載されることにより、本実施形態においては、1つの装着モジュール10にはLED122を供給するフィーダ58が複数搭載され、これら複数のフィーダ58により供給されるLED122の輝度クラスが全部、同じである装着モジュール10もあれば、異なる装着モジュール10もある。
LED122の異特性部品情報(搭載位置)の検出結果に基づいて、自動で、図12のシーケンステーブルにおけるスロット番号のデータの追加、ならびに図13のデバイステーブルの作成が行われ、装着用データが作成される。図13のデバイステーブルにおいて、スロット番号と部品名としてのLEDが対応付けられている。部品名は、実際には型式番号で表され、この型式番号に基づいて、ホストコンピュータ8に格納されているデータベースから、電子回路部品の外形を規定するデータとして、LED122の形状寸法のデータが読み出され、LED122の部品撮像装置30による撮像および吸着ノズル86による保持位置誤差の取得に使用される。したがって、デバイステーブルにおける部品名のデータはLED122の外形を規定するデータに相当し、輝度クラスを異にする複数種類のLED122の部品名は同じである。
子基板124に抵抗器190を装着する装着モジュール10については、作業者は抵抗器190を搭載する。この取付けはLED122の装着モジュール10への搭載と同様に行われ、作業者は、任意の抵抗器190が収容されたリール140および任意のフィーダ58にそれぞれ付されているバーコード142,144をバーコードリーダ210により読み取り、そのリール140をフィーダ58に装着する。それにより、パーソナルコンピュータ7またはホストコンピュータ、あるいは別のコンピュータにより、リール140に収容されている抵抗器190の抵抗値と、フィーダ58のフィーダIDとを対応付けたフィーダ・抵抗器対応テーブルが作成され、最下流の装着モジュール10のモジュールコントローラ108に伝送され、コンピュータのメモリに格納される。フィーダ・抵抗器対応テーブルにより得られる情報が供給具対応部品対応情報である。そして、作業者はリール140が装着されたフィーダ58を最下流の装着モジュール10の保持台150の任意の保持部156に搭載し、それに応じて、モジュールコントローラ108が、どの抵抗値の抵抗器190がどの搭載位置に搭載されたかを検出し、抵抗器190の供給位置と抵抗値とを含む対応部品情報を取得する。
作業者は、手持ちのLED122の輝度クラスに基づいて、LED122への供給電流の制御に必要な抵抗値を予測し、その抵抗値が得られる抵抗器190を保持台150に搭載する。LED122の輝度の均一化に必要な抵抗値は、1つの抵抗器190により得られることもあれば、複数の抵抗器190の組合わせによって得られることもある。そのため、作業者は使用が予想される複数種類の抵抗器190を保持台150に搭載し、また、使用数が多いと予想される抵抗器190を保持するフィーダ58は、可能であれば複数搭載する。抵抗器190を保持するフィーダ58の保持部156への搭載位置は任意であるが、装着能率が高くなるように搭載が行われることが望ましい。例えば、使用頻度の高い抵抗器190を供給するフィーダ58を、基板搬送方向に平行な方向において、基板保持装置22により保持された多面取り基板120の子基板124の抵抗器装着領域194に近い位置に搭載するのである。
以上で段取り替えが終了し、装着機ライン5による多数のLED122の多面取り基板120への装着作業が行われる。本実施形態においては、多面取り基板120は、1台の装着モジュール10において保持されてLED122が装着される大きさのものであり、子基板124の長手方向が搬送方向と平行になる姿勢で搬送されるものとする。作業者は、基板IDが付与された多面取り基板120を基板ID読取ユニット1に投入し(S46)、S47において、基板IDの読取りと、その読み取られた基板IDに基づくはんだ印刷機3によるクリーム状はんだの印刷とが行われる。この際における基板ID読取ユニット1からの基板IDの伝送は、基板ID読取ユニット1からはんだ印刷機3のコントローラへ直接行われるようにすることも可能であるが、本実施形態においてはホストコンピュータ8を介して行われるようになっている。他の構成装置間の情報の伝送についても同様である。
印刷後、多面取り基板120は基板ID読取ユニット4へ搬送され、基板ID読取ユニット4により再び基板IDの読取りが行われる。装着機ライン5において、基板ID読取ユニット1において取得された基板IDを利用することも可能であるが、多面取り基板120は、基板ID読取ユニット1における基板IDの読取り後に、基板ID読取ユニット1,はんだ印刷機3等から取り出されることがあり得るため、もう一度基板IDの読取りが行われるのである。そして、基本バックライト組立制御プログラムと、S45において作成された装着用データとに基づいて、LED122の装着が行われる(S48)。
この装着作業時には、前述のように、基本バックライト組立制御プログラムが使用されるのであるが、そのうち、部品供給に関連する部分(主として、バックライト組立用ルーチン)のみを取り出して、図15にフローチャートで示す。
バックライト組立作業中は、各子基板124へのLED122の装着開始に先立って、現在LED122を供給中であるフィーダ58のLED122の部品残数によって、1枚の子基板124全体への装着が可能であるか否かの判定が行われ(S51)、可能であれば装着が行われるとともに、その子基板124の番号と輝度クラスとを対応付けたデータ(例えば、基本バックライト組立制御プログラム名−基板(多面取り基板)ID−輝度クラス−子基板124の番号)が生産履歴情報の一つとして記憶される(S52)。生産履歴情報は、モジュールコントローラ108のコンピュータのメモリにより構成される記憶手段に記憶される。装着はシーケンスデータに従って行われ、装着ヘッド60は、スロット番号により指定された保持部156へ移動させられ、フィーダ58からLED122を取り出して設定された子基板124の設定された位置に装着する。また、生産履歴情報の輝度クラスは、メモリに記憶させられている異特性部品情報により得られる。
生産履歴情報中の子基板124の番号と輝度クラスとを対応付けたデータは、複数の装着位置により構成される装着位置群と、その装着位置群に装着すべき異特性部品の互いに同一の輝度クラスとを対応付ける対応データであって、回路基板毎の子基板・輝度クラス対応データを構成し、基板IDと対応付けて回路基板毎に得られる。子基板・輝度クラス対応データは、図14に例示するように、各多面取り基板120の基板識別コード(基板ID)毎に、子基板124の番号nとその子基板124に装着されたLED122の輝度クラスとを対応付けた表とすることができ、子基板番号を介して、シーケンステーブルの子基板124の装着位置群と、子基板・輝度クラス対応データの輝度クラスとが対応付けられることとなる。なお、図14に例示する子基板・輝度クラス対応テーブルでは、1枚の多面取り基板120の途中でLED122の輝度クラスが1回変わった場合が示されているが、すべて同一の輝度クラスのLED122が装着される場合は勿論、2回以上変わる場合もあり得る。
なお、装着位置群・特性情報対応データである子基板・輝度クラス対応データは、生産履歴情報とは別に作成され、フィーダが保持台に搭載される毎に作成されてもよい。フィーダの搭載により、供給されるLEDの輝度クラスが得られるため、それに合わせて子基板番号と輝度クラスとを対応付けるテーブルを予め作成するのであり、その対応テーブルに基づいてシーケンステーブルのスロット番号が設定される。子基板に実際に装着されたLEDの輝度クラスと対応テーブルの輝度クラスとが異なれば、対応テーブルの輝度クラスを実際の輝度クラスに更新する。
また、1個のLED122が装着される毎に、フィーダコントローラ110に記憶されている部品残数が1ずつ減少させられる。この部品残数がフィーダコントローラ110からモジュールコントローラ108へ送られ、S51の判定が行われる。部品残数は、回路基板57への部品装着作業の終了時にフィーダコントローラ110からモジュールコントローラ108へ送られ、リールIDと対応付けて記憶される。リールIDとの対応付けにより、保持台150に搭載されたフィーダ58のフィーダコントローラ110に、LED122の部品残数が初期部品数として教示される。
なお、本実施形態においては、装着ヘッド60bの複数の吸着ノズル86bのいずれかによるLED122の装着ミスが発生した場合には、装着動作を再度行うリカバリが行われるようになっており、1回リカバリが行われれば1個のLED122が余分に消費されるため、リカバリの実施時にも部品残数が1減少させられる。
また、上記子基板124全体へのLED122の装着が可能であるか否かの判定は、原理的には、子基板124へのLED122の装着個数であるNと、上記部品残数との比較によって行い得るが、本実施形態においては、上記のようにリカバリが行われるようになっているため、実際には、部品残数が、装着個数Nと、リカバリ実施の可能性を考慮して決定された余裕個数との和以上であれば、子基板124全体への装着が可能であると判定される。
S51の判定結果がNOであれば、S53において、その装着モジュール10に、LED122を供給中のフィーダ58であってLED58の残数が1枚の子基板124への装着を行うには不十分となったもの以外のフィーダ58があるか否かが判定され、あると判定された場合には、S54において、そのフィーダ58により供給されるLED122の輝度クラスが、それまで供給されていたLED122の輝度クラスと同一であるか否かが判定される。本実施形態においては、作業者が任意のLED122を任意の時期に、空いている搭載位置に搭載することが予定されているため、装着モジュール10に複数のフィーダ58が搭載されていても、そのフィーダ58から供給されるLED122の輝度クラスが、それまで供給されていたLED122の輝度クラスと同一であるとは限らないのである。この任意の時期のフィーダ58の搭載は、段取替え時と同様に行われ、フィーダ・LED対応テーブルが作成され、モジュールコントローラ108に伝送される。そして、どの搭載位置にどのフィーダ58が搭載されたかの特定と合わせてLED122の異特性部品情報が検出される。S54の判定は、検出された全部の異特性部品情報に基づいて行われる。また、フィーダ58が新たに搭載される毎に、前記デバイステーブルが更新される。
同じ装着モジュール10に、現在供給中のLED122と輝度クラスが同一であるLED122を供給するフィーダ58が搭載されていて、S54の判定の結果がYESの場合には、S55ないしS59において、部品切れ予告と、2つのフィーダ58から供給される輝度クラス同一のLED122の装着および生産履歴の記憶とが行われる。部品切れ予告(S56)は、その装着モジュール10に搭載されているすべてのフィーダ58に収容されている、輝度クラスが同じであるLED122の総数pが、予め設定されている設定数P以上であるか否かの判定(S55)に基づいて行われ、あるいは予告が解除される(S57)。S55の判定結果が一旦NOになって部品切れ予告が行われても、それに応じて、部品切れが予告されたLED122と輝度クラスが同じであるLED122を供給するフィーダ58の追加が行われれば、S55の判定結果が再びYESとなり、部品切れ予告が解除されるのである。
そして、まず、現在供給中のフィーダ58に残っているすべてのLED122が装着され(S58)、続いて、不足分のLED122が新たなフィーダ58から取り出され(この際、図12のシーケンステーブルにおけるスロット番号が変更される)、装着されるとともに、子基板124の番号と輝度クラスとを対応付けた生産履歴が記憶される(S59)。それにより、現在供給中のフィーダ58に、子基板124全体に対する装着を行うには不足のLED122が残ったままでフィーダ58が取り外され、LED122が無駄になることが回避される。それに対し、S54の判定結果がNOの場合には、S60において、それまでとは輝度クラスが異なるLED122の装着および生産履歴の記憶が行われる。この場合にも、シーケンステーブルにおけるスロット番号が変更される。
また、前記S53の判定結果がNOの場合、すなわち、それまでLED122を供給していたフィーダ58とは異なるフィーダ58であって、LED122を供給可能なものが装着モジュール10にない場合には、S61において、LED122を補給すべきこと、すなわち、新たなフィーダ58を搭載すべき旨の案内が行われる。案内は、本実施形態においては、ホストコンピュータ8のディスプレイおよびLED122の補給が行われるべき装着モジュール10のディスプレイへの表示により行われる。ディスプレイは報知装置たる表示装置を構成する。案内に応じてLED122の補給が行われれば(S62)、補給されたLED122がそれまでと輝度クラスが同じものであるか否かの判定が行われ(S63)、同じものであれば、S64,S65において、S58,S59と同様の装着および記憶が行われ、同じものでなければ、S60において、新たなフィーダ56から供給されるLED122による1枚の子基板124に対する装着および記憶が行われる。なお、LED122の補給は、空の保持部156へのフィーダ58の搭載が検出されることによりわかり、補給されたLED122の異特性部品情報が検出され、シーケンステーブルにおけるスロット番号の変更等に使用される。部品切れとなったフィーダ58の搭載位置が報知され、空のフィーダ58を外すとともに、その搭載位置にLEDが収容された別のフィーダ58が搭載されてもよい。
なお、1つの装着モジュール10において複数のフィーダ58により供給されるLED122の輝度クラスが異なる場合、その装着モジュール10がLED122の装着を担当する複数の子基板124について、装着されるLED122の輝度クラスが切り替えられる。この切替えは、本実施形態においては、シーケンステーブルにおけるスロット番号データの追加時に予定され、切替えにより、1つの装着モジュール10において、複数のフィーダ58から供給される複数種類のLED122の多面取り基板120への装着が行われることとなる。
以上S52,S59,S60またはS65の実行後、S66において、その装着モジュール10によって行われるべき装着のすべてが終了したか否かが判定され、判定結果がNOであれば実行はS51に戻るが、YESであれば、S67において、S52,S59,S60,S65で記憶された、子基板124の番号と輝度クラスとを対応つけたデータが、他のデータ(例えば、装着ミスを起こした吸着ノズル86bとフィーダ58との識別コード等)と共に、生産履歴情報としてホストコンピュータ8へ供給される。
その後、S68において、予定の生産が完了したか否かが判定され、完了していなければ、S69において、多面取り基板120の搬入、搬出等、次の装着作業への移行が行われ、プログラムの実行がS51へ戻る。予定の生産が完了していれば、S70において終了処理が行われ、プログラムの実行が終了する。
以上のようにして複数の装着モジュール10による装着が行われ、1枚の多面取り基板120に対するLED122の装着が終了すれば、図11のフローにおけるS49において、輝度クラスを含む子基板情報の印刷が行われる。印刷は印刷モジュール10において行われる。印刷モジュール10へ搬入された多面取り基板120は、電子回路部品の装着時と同様に基板保持装置22により保持される。印刷ヘッド170はヘッド移動装置62により水平面内の任意の位置へ移動させられ、複数の子基板124の各バーコード印刷領域196へ順次移動させられ、印刷を行う。それにより、回路基板の複数の装着位置群の各々に対応付けて輝度クラス(特性情報)が付与される。印刷ヘッド170はバーコード印刷領域196のX軸方向の一端部へ移動させられるとともに、印刷器172が子基板124の上面に近接する位置であって、インク滴を噴射して回路基板57に印刷を行うことができる位置まで下降させられた状態で、子基板124に対してX軸方向に移動させられ、バーコード印刷領域196にインク滴を噴射し、子基板情報を表すバーコードを印刷する。子基板情報は、少なくともLED122の輝度クラスを含み、S52,S59,S60,S65において記憶された、各子基板124の番号とそれらに装着されたLED122の輝度クラスとの組合わせのデータを含む生産履歴情報により得られる。生産履歴情報は、本実施形態においては、子基板124へのLED122の装着を行う装着モジュール10のモジュールコントローラ108からホストコンピュータ8へ供給され、ホストコンピュータ8から印刷モジュール10のモジュールコントローラ108へ送られる。
全部の子基板124の各バーコード印刷領域196にバーコードが印刷された後、印刷ヘッド170に設けられたバーコードリーダ180がバーコードの上方へ移動させられ、バーコードに記録された情報を読み取る。そして、得られた情報、すなわちバーコード印刷領域196に実際に記録された情報と、ホストコンピュータ8から供給された情報とが比較され、供給情報通りに印刷されたか否かの確認が行われる。なお、この確認を行えば、供給情報とは異なる情報が記録された子基板124について、以後の処理が行われることが確実に回避されるが、印刷されたバーコードの読取りによる確認を行うことは不可欠ではない。供給情報と記録情報とが一致していれば、記録情報は、印刷モジュール10のモジュールコントローラ108からホストコンピュータ8を介して最下流の装着モジュール10のモジュールコントローラ108へ送られる。装着モジュール10のモジュールコントローラ108同士で情報のやりとりが行われてもよい。供給情報と記録情報とが不一致であれば、その旨が印刷モジュール10およびホストコンピュータ8の各ディスプレイに表示されて異常の発生が報知される。この際、多面取り基板120は最下流の装着モジュール10へは送り出されず、報知に基づいて作業者が印刷モジュール10から多面取り基板120を取り出すことが待たれる。
バーコードが印刷された多面取り基板120は、最下流の装着モジュール10においてM個の子基板124の各々に抵抗器190が装着される。ホストコンピュータ8においては、M個の子基板124の各々について得られる生産履歴情報の輝度クラスに基づいて、各子基板124の輝度を均一にするための抵抗値が算出される。そして、算出された抵抗値を得るために子基板124に装着される抵抗器190の種類,数,抵抗器装着回路200における抵抗器190の装着(接続)位置であって、回路構成を設定する抵抗器装着データが作成される。算出された抵抗値と一致する抵抗値を有する抵抗器190がなくても、複数の抵抗器190を組み合わせ、直列回路と並列回路との少なくとも一方を少なくとも1つ、含む回路を形成すれば、抵抗器固有の抵抗値とは異なる抵抗値を得ることができ、必要な抵抗値を得ることができるからであり、抵抗器190の組合わせ,直列回路,並列回路の組合わせが設定される。それにより、少ない種類の手持ちの抵抗器190により、それより多種類の抵抗値を実現することができる。作成された抵抗器装着データは、ホストコンピュータ8から、抵抗器190の装着を行う装着モジュール10のモジュールコントローラ108へ送られる。抵抗器装着データは、モジュールコントローラ108において作成されてもよく、ホストコンピュータ8およびモジュールコントローラ108以外のコンピュータにおいて作成されてモジュールコントローラ108に供給されてもよい。
抵抗器190を装着する装着モジュール10においては、前述のように、通常、装着が予想される抵抗器190を保持したフィーダ58が保持台150に搭載されており、ホストコンピュータ8から供給された抵抗器装着データに基づいて抵抗器190の装着が行われる。装着開始に先立って、必要な種類の抵抗器190を保持したフィーダ58が保持台150に搭載されているか否かがチェックされ、搭載されていない抵抗器190があれば、抵抗器190の不足および不足する抵抗器190の種類が報知される。そして、抵抗器190の搭載を待って、装着が行われる。抵抗器装着データの作成時に、所望の抵抗値を得るために必要な抵抗器190が搭載されているか否かをチェックし、搭載されていなければ報知し、搭載されるようにしてもよい。
抵抗器装着回路200には、子基板124の輝度クラスに応じて少なくとも1つの抵抗器190が装着される。例えば、図10(a1)に示すように、並列回路と直列回路とを含む回路を形成する場合には、図10(a2)に示すように抵抗器190が装着され、図10(b1)に示すように、2つの抵抗器190によって直列回路のみを含む回路を形成する場合には、図10(b2)に示すように抵抗器190が装着される。また、図10(c1)に示すように、並列回路を2つ含む回路を形成する場合には、図10(c2)に示すように抵抗器190が装着され、図10(d1)に示すように、並列回路を1つ含む回路を形成する場合には、図10(d2)に示すように抵抗器190が装着されるとともに、短絡部品220が装着され、抵抗器190が装着されない接続端子同士202が接続されるようにされる。全部の子基板124に抵抗器190が搭載された後、回路基板57はリフロー炉6へ送られる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、8台の装着モジュール10のうち、LED122の装着を行う6台の装着モジュール10の各モジュールコントローラ108のS45を実行する部分が異特性部品情報取得部たる異特性部品情報検出部を構成し、S48のLED装着を実行する部分が装着制御部を構成し、そのモジュールコントローラ108のコンピュータのメモリのフィーダ・LED対応テーブルが格納される部分が記憶手段を構成し、バーコードの印刷を行う装着モジュール10のモジュールコントローラ108のS49を実行する部分が特性情報付与部を構成している。また、バーコードの読取りを行う装着モジュール10のモジュールコントローラ108のバーコード読取りを行う部分が特性情報認識部たる特性情報読取部を構成し、抵抗器190の装着を行う装着モジュール10のモジュールコントローラ108のS50を実行する部分が対応部品装着制御部を構成している。
子基板124に装着されたLED122の輝度クラスを含む情報を表すバーコードの印刷も、輝度クラスに基づいて行われる抵抗器190の装着も電子回路組立の一部であって、輝度クラスを含む生産履歴情報に基づいて行われる電子回路の組立であり、生産履歴情報は基本バックライト組立制御プログラムと組み合わされてバックライト組立制御プログラムを構成することとなる。生産履歴情報のうち、基板ID,子基板番号および輝度クラスを対応付ける対応テーブルが基本バックライト組立制御プログラムと組み合わされて、電子回路の組立に使用されると考えることもできる。
電子回路組立システムとして、複数の装着装置を備えた電子回路部品装着機を少なくとも1台含むものを使用してもよい。その実施形態を図16に基づいて説明する。
本実施形態の電子回路組立システムは、電子回路部品装着機を1台含む。本電子回路部品装着機は、未だ公開されていないが、本出願人に係る特願2009−010319の明細書に記載の電子回路部品装着機と同様に構成されており、簡単に説明する。また、本電子回路組立システムは、電子回路部品装着機以外の部分は、説明は省略するが、前記実施形態の電子回路組立システムと同様に構成されている。
本電子回路部品装着機は、装着機本体250と、1対の電子回路部品装着部252,254とを備えている。これら電子回路部品装着部252,254は、本実施形態においては、水平面内において、基板搬送装置256により搬送される基板258の搬送方向と直交する方向に対して対称に設けられ、搬送方向に並んで設けられている。基板搬送装置256は、例えば、コンベヤの一種であるベルトコンベヤにより構成され、装着機本体250を構成するベース260上に電子回路部品装着部252,254にわたって設けられている。
電子回路部品装着部252,254の構成は同じであり、基板搬送方向において下流側の電子回路部品装着部254を代表的に説明する。
電子回路部品装着部254は、1対の部品供給装置264,266,基板保持装置268,1対の装着ヘッド270,272,1対のヘッド移動装置274,276,1対の部品撮像装置278,279および1対の基準マーク撮像装置(図示省略)を備えている。部品供給装置264,266はそれぞれ、Y軸方向において基板搬送装置256の両側に設けられ、本実施形態においては前記部品供給装置24と同様に構成されており、同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。また、本基板保持装置268は、前記基板保持装置22と同様に構成されており、説明を省略する。
装着ヘッド270,272およびヘッド移動装置274,276を説明する。
ヘッド移動装置274,276はそれぞれ、X軸方向移動装置280,282およびY軸方向移動装置284,286を含む。Y軸方向移動装置284,286はそれぞれ、可動部材たるY軸スライド288,290と、可動部材移動装置たるリニアモータ292,294とを含む。Y軸スライド288,290はそれぞれ長手形状を成し、長手方向の両端部においてそれぞれ、案内装置298の1対のガイドレール300,302により案内され、Y軸方向の任意の位置へ移動させられる。
前記X軸方向移動装置280,282はそれぞれ、Y軸スライド288,290上に設けられ、可動部材としてのX軸スライド310,312およびX軸スライド移動装置(図示省略)を含む。X軸スライド移動装置は、駆動源たるサーボモータとボールねじ機構(図示省略)とを含む。X軸スライド310,312はそれぞれ、1対ずつのガイドレール314,316(図には一方のガイドレール314,316を図示)を含む案内装置318,320により案内され、Y軸スライド288,290上においてX軸方向の任意の位置へ移動させられる。
装着ヘッド270,272はそれぞれ、X軸スライド310,312上に設けられ、水平面内において、2つの部品供給装置264,266のうち、Y軸方向において同じ側に位置する部品供給装置から基板保持装置268を含む領域の任意の位置へ移動させられる。本実施形態においては、装着ヘッド270,272はそれぞれ、前記装着ヘッド60の第2X軸スライド76への着脱と同様の機構によりX軸スライド310,312に着脱可能に取り付けられる。装着ヘッド270,272は装着ヘッド60と同様に構成され、ノズルホルダの数を異にする複数種類の装着ヘッド270,272が用意されている。また、X軸スライド310,312にはそれぞれ、基準マーク撮像装置(図示省略)が搭載されている。
装着ヘッド270,272はそれぞれ、ヘッド移動装置274,276と共に装着装置330,332を構成し、本電子回路部品装着機は、電子回路部品装着部252,254の各々に2つずつ、合計4つの装着装置を備えている。本実施形態においては、搬送方向において上流側の電子回路部品装着部252の装着装置330,332のうち、装着装置330によって子基板へのLEDの装着が行われ、部品供給装置264においては、LEDが収容されたフィーダ58がフィーダ保持台に搭載される。また、他方の装着装置332においてはX軸スライド312に装着ヘッド272に代えて印刷ヘッドが保持され、子基板へのバーコードの印刷が行われる。本印刷ヘッドは、前記印刷ヘッド170のうち、バーコードリーダを備えない構成のものとされる。下流側の電子回路部品装着部254の装着装置330,332のうち、装着装置330においてはX軸スライド312に装着ヘッド270に代えて読取ヘッドが保持され、子基板に印刷されたバーコードの読取りが行われ、装着装置332により子基板への抵抗器の装着が行われる。読取ヘッドは、ヘッド本体およびバーコードリーダを備えたものとされている。また、部品供給装置266においては、抵抗器が収容されたフィーダ58がフィーダ保持台に搭載される。
上記電子回路部品装着部252,254の各2つずつの装着装置330,332は、制御装置(図示省略)を構成する4つのコンピュータによりそれぞれ制御される。この制御装置はホストコンピュータに接続されている。
本電子回路装着機を含む電子回路組立システムについても、前記図11に示す段取替えおよび装着のフローが行われ、LEDおよび抵抗器の電子回路部品装着部252,254への搭載および子基板へのLEDの装着等が行われる。電子回路部品装着部252の装着装置330により、1枚の多面取り基板の全部の子基板へのLEDの装着が行われ、装着終了後、印刷ヘッドがヘッド移動装置276により移動させられて各子基板にバーコードを印刷する。印刷されるLEDの輝度クラス等の情報は、本実施形態においては、装着ヘッド270を制御するコンピュータから印刷ヘッド(装着ヘッド272)を制御するコンピュータへ送られる生産履歴情報により得られる。
印刷後、多面取り基板は下流側の電子回路部品装着部254へ送られ、基板保持装置268により保持される。そして、読取ヘッドがヘッド移動装置272により移動させられ、複数の子基板にそれぞれ印刷されたバーコードがバーコードリーダにより読み取られる。読取りにより得られるLEDの輝度クラスに基づいて抵抗器装着データが作成され、装着装置332の装着ヘッド272が移動させられて部品供給装置266から抵抗器を取り出し、子基板に装着する。抵抗器装着データは、電子回路部品装着部254の装着ヘッド270を制御するコンピュータにおいて作成され、読取ヘッド(装着ヘッド272)を制御するコンピュータへ送られてもよく、バーコードの読取りにより得られる情報が読取ヘッドを制御するコンピュータへ送られ、そのコンピュータにおいて作成されてもよい。
図16に示す2つの電子回路部品装着部252,254がそれぞれ、電子回路部品装着機を構成すると考えれば、電子回路組立システムの複数台の電子回路部品装着機の1台に回路基板への異特性部品の装着,特性情報の付与を行わせ、別の電子回路部品装着機に特性情報の認識,対応部品の回路基板への装着を行わせることとなり、また、それぞれ複数の装着装置を有する複数の電子回路部品装着機が装着機ラインを構成していると考えることもできる。
なお、多面取り基板は、電子回路部品装着機において、子基板の長手方向が搬送方向に直角となる姿勢で搬送されてもよい。
また、装着機ラインを構成する複数台の電子回路部品装着機が1枚の多面取り基板への異特性部品の装着を分担して行う場合、それら電子回路部品装着機の分担は、子基板単位に限らず、少なくとも1つの子基板のうちの一部でもよい。
さらに、図1〜図15に示す実施形態において説明した電子回路組立システムの装着機ライン5においては、搬送方向の寸法が、1台の装着モジュール10の搬送方向の寸法より長い回路基板についても異特性部品の装着を行うことができる。この回路基板は、複数台の装着モジュール10にわたって位置し、各装着モジュール10の基板保持装置22により保持される。そして、第2X軸スライド76が第1X軸スライド74上においてX軸方向に移動させられることにより、回路基板の、隣接する2台の装着モジュール10の境界に位置する部分上へ装着ヘッド60が移動させられて異特性部品を装着する。
また、装着機ラインにおいて、回路基板の異特性部品の装着面とは反対側の面に特性情報が付与されてもよい。その場合、例えば、特性情報付与ヘッドを、回路基板の裏面側に入り込んで、回路基板の裏面に特性情報を付与するものとしてもよく、あるいは、装着機ラインの途中であって、異特性部品の装着を最後に行う電子回路部品装着機の下流側に隣接して基板反転装置を設け、回路基板を反転させて情報付与面を上向きとし、基板反転装置の下流側の電子回路部品装着機であって、特性情報付与機として機能させられる電子回路部品装着機に供給し、特性情報を付与させてもよく、あるいは、上記最後の電子回路部品装着機の下流側に隣接して、回路基板を反転させることなく、裏面に特性情報の付与を行うことができる特性情報付与専用機を設けてもよい。回路基板の裏面に対応部品を装着する場合にも、装着機ラインの途中に基板反転装置を設け、異特性部品の装着後、回路基板を反転させ、装着機ライン内において回路基板の裏面への対応部品の装着が行われるようにしてもよい。
また、装着機ラインにおいては、回路基板への異特性部品の装着および特性情報の付与までが行われ、情報認識および対応部品の装着は、電子回路組立システムの、装着機ラインとは別に設けられた1台の電子回路部品装着機において行われてもよく、別の2台の電子回路部品装着機においてそれぞれ行われてもよく、情報認識機および電子回路部品装着機において行われてもよく、情報付与後の回路基板が装着機ラインに再度、投入されて行われるようにしてもよい。装着機ラインとは別に設けられた1台の作業機において情報認識および対応部品の装着が行われる場合、対応部品の装着を制御する制御装置は、情報認識により、回路基板に付与された特性情報を認識し、その特性情報に基づいて対応部品を決めて回路基板に装着することができる。
さらに、事前準備として、生産に使用されるLEDの登録が行われてもよい。LEDの登録は、具体的には、使用が予定されている複数のリールの各リール識別コードと、各リールに収容されているLEDの輝度クラスの情報との対応と、リールに収容されているLEDの数である初期部品数とを登録することによって行われる。LEDの登録データは、パーソナルコンピュータからホストコンピュータに伝送される。ホストコンピュータに直接、入力されてもよい。登録データはさらに、ホストコンピュータから組立システムの各構成装置に伝送されてもよい。
さらにまた、回路基板への特性情報の付与は、ICの上面に行われてもよい。例えば、表面にICが形成されるとともに異特性部品が装着される回路基板において、その表面に特性情報を付与するスペースがない場合、ICの上面に付与、例えば、印刷する。それにより、回路基板を無駄に大きくすることなく、特性情報を付与することができる。ICチップの上面に特性情報を付与してもよい。
また、電子回路部品装着機の制御装置は、単一のコンピュータを含むものとすることも、互いに接続された複数のコンピュータを含むものとすることもできる。
また、上記各実施形態においては、1枚の子基板124には輝度クラスが同一のLED122のみが装着されるのであるが、輝度クラスが互いに同一である第1群のLED122と、輝度クラスが互いに同一ではあるが第1群のLED122とは輝度クラスが異なる第2群のLED122とを、1個ずつ交互に装着しても、子基板124全体の輝度は均一と言い得る状態となる。
さらに、図1ないし図15に示す実施形態においては、1台の装着モジュール10に搭載されているすべてのフィーダ58の部品残数(輝度クラスが同一のLED122の残数)の合計が設定数より少なくなった場合に部品切れ予告が行われるようにされており、実際に部品切れが発生して装着モジュール10の作動が停止することが、良好に回避される利点があるのであるが、この部品切れ予告に加えて、あるいはこの部品切れ予告の代わりに、1つのフィーダ58においてLED122の供給が終了する毎に、供給終了が報知され、作業者が空になったフィーダ58を迅速に新たなフィーダ58と交換し得るようにすることも可能である。
逆に、1台の装着モジュール10には常に1つのフィーダ58のみが搭載され、そのフィーダ58のLED122によっては子基板124全体への装着が不可能になる毎に、フィーダ58の交換が行われるようにすることも可能である。
図16に示す実施形態においても同様である。
また、図1ないし図15に示す実施形態においては、1つのフィーダ58に残っているLED122のみでは1枚の子基板124全体への装着が不可能な場合に、同じ輝度クラスのLED122を供給可能な他のフィーダ58があるか否かが、1台の装着モジュール10内においてのみ判定されるようにされていたが、別の装着モジュール10内についても、同じ輝度クラスのLED122を供給可能な他のフィーダ58があるか否かが判定され、あれば上記1台の装着モジュール10のフィーダ58に残っているLED122が装着され、不足分は上記別の装着モジュール10において装着されるようにすることも可能である。
さらに、前記各実施形態においては、基板IDが多面取り基板120全体について1つ付与されていたが、例えば、子基板124に分割された後にも生産履歴が必要な場合等には、子基板124の各々に基板IDが付与されるようにすることが望ましい。
また、前記各実施形態においては、子基板124毎にLED122の輝度クラスが同一となるようにされていたが、多面取り基板120全体、あるいは多面取りではない通常の回路基板全体に装着されるLED122の輝度クラスが同一となるようにLED122の装着が行われるようにしてもよい。その場合、1枚の子基板124を、通常の回路基板1枚に置き換えて装着を行えばよい。その際においても、装着機ライン5を含む電子回路組立システムにおいては、複数台の装着モジュール10に同一の電子回路部品がそれぞれ搭載され、それら複数台の装着モジュール10の共同により、多面取り基板120全体あるいは通常の回路基板全体に対する同一の電子回路部品の装着が行われるようにすることが可能である。
5:装着機ライン 10:装着モジュール 22:基板保持装置 24:部品供給装置 26:装着装置 32:電気制御装置 57:回路基板 58:テープフィーダ 60a,60b:装着ヘッド 62:ヘッド移動装置 108:モジュールコントローラ 110:フィーダコントローラ 112,114:通信部 120:多面取り基板 122:LED 124:子基板 140:リール 170:印刷ヘッド 190:抵抗器 196:バーコード印刷領域

Claims (7)

  1. 電子回路組立システムにおいて、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てる方法であって、
    前記1つ以上の部品供給具の少なくとも1つから供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報と、その異特性部品を供給する部品供給具の前記部品供給装置における位置である部品供給位置とを含む異特性部品情報を、前記異特性部品の特性情報と前記部品供給位置との少なくとも一方を検出することによって取得する異特性部品情報取得工程と、
    少なくともその異特性部品情報取得工程において取得した前記異特性部品の部品供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を含む複数の電子回路部品を前記回路基板に装着する装着工程と、
    その装着工程において装着した異特性部品の、前記特性情報を、前記回路基板に付与する特性情報付与工程と
    を含むことを特徴とする電子回路組立方法。
  2. 電子回路組立システムにおいて、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なる電子回路部品である異特性部品を1つ以上含む複数の電子回路部品を部品供給装置の1つ以上の部品供給具から供給させ、基板支持装置に支持させた回路基板に装着して電子回路を組み立てる方法であって、
    前記1つ以上の部品供給具のうち、少なくとも前記異特性部品を供給する部品供給具の供給具識別情報と、その部品供給具から供給される前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報とを対応付けた供給具異特性部品対応情報を記憶手段に格納する対応情報格納工程と、
    前記電子回路組立システムに搭載した前記1つ以上の部品供給具の各々の供給具識別情報を、それら部品供給具の搭載位置である部品供給位置と対応付けて検出する供給具識別情報検出工程と、
    その供給具識別情報検出工程において検出した前記1つ以上の部品供給具の供給具識別情報および部品供給位置と、前記記憶手段に記憶されている前記供給具異特性部品対応情報とに基づいて、前記部品供給装置において前記異特性部品が供給される供給位置と、その異特性部品の特性情報とを含む異特性部品情報を検出する異特性部品情報検出工程と、
    少なくともその異特性部品情報検出工程において検出した異特性部品の供給位置の情報に基づいて、その異特性部品を含む前記複数の電子回路部品を前記部品供給装置の前記1つ以上の部品供給具の各々から供給させ、前記回路基板に装着する装着工程と、
    その装着工程において前記異特性部品を装着した前記回路基板に、前記異特性部品情報検出工程において検出した前記異特性部品の特性情報を付与する特性情報付与工程と
    を含むことを特徴とする電子回路組立方法。
  3. 前記電子回路組立システムとして、前記部品供給装置から電子回路部品を取り出して前記回路基板に装着する装着装置を備えた電子回路部品装着機を含むものを使用し、前記部品供給装置として、前記複数の電子回路部品の各々を複数ずつ収容して順次前記装着装置に供給する複数の前記部品供給具と、それら複数の部品供給具をそれぞれ着脱可能に保持する複数の保持部を備えた供給具保持部材とを含むものを使用し、前記複数の部品供給具の少なくとも1つに前記異特性部品を収容させ、その異特性部品を収容させた部品供給具を前記複数の保持部の任意のものに保持させ、その保持させた保持部の前記供給具保持部材における位置と、その部品供給具から供給される前記異特性部品の前記特性情報とを前記電子回路部品装着機に自動で取得させる請求項1または2に記載の電子回路組立方法。
  4. 前記電子回路組立システムとして、複数台の電子回路部品装着機が回路基板を取り出し得る隙間が存在しない程度に互いに近接した状態で配列されて成る装着機ラインを含むものを使用し、それら互いに近接した複数台の電子回路部品装着機の少なくとも1台に、(a)前記少なくとも1つの異特性部品の少なくとも1つの回路基板への装着と、(b)その回路基板への前記特性情報の付与と、(c)その回路基板に付与された前記特性情報の認識と、(d)その認識に基づいて決定した、前記異特性部品に対応した少なくとも1つの対応部品の回路基板への装着とを行わせる請求項1ないし3のいずれかに記載の電子回路組立方法。
  5. 前記電子回路組立システムとして、複数台の電子回路部品装着機を含むものを使用し、それら複数台の電子回路部品装着機の1台に、前記少なくとも1つの異特性部品の少なくとも1つを回路基板に装着させるとともに、その異特性部品の特性情報をその回路基板に付与させ、別の電子回路部品装着機に、前記回路基板に付与された前記特性情報を認識させるとともに、その認識に基づいて決定した、前記異特性部品に対応した少なくとも1つの対応部品をその回路基板に装着させる請求項1ないし4のいずれかに記載の電子回路組立方法。
  6. 前記電子回路組立システムとして、それぞれ装着装置を備えた複数台の電子回路部品装着機により構成される装着機ラインを含むものを使用し、その装着機ラインに属する複数台の電子回路部品装着機のうちの1台の前記装着装置に、電子回路部品を装着する装着ヘッドの代わりに、前記特性情報を付与する特性情報付与ヘッドを保持させ、その電子回路部品装着機に前記特性情報を付与させる請求項1ないし5のいずれかに記載の電子回路組立方法。
  7. (a)回路基板を支持する基板支持装置と、(b)それぞれ1種類の電子回路部品を複数収容してそれら電子回路部品を順次供給する複数の部品供給具と、それら複数の部品供給具を複数の保持部の各々において保持する供給具保持部材とを有する部品供給装置と、(c)その部品供給装置から電子回路部品を受け取って前記基板支持装置に支持された前記回路基板に装着する装着装置とを備えた電子回路部品装着機を含む電子回路組立システムであって、
    前記電子回路部品装着機に設けられ、前記複数の部品供給具の少なくとも1つに、前記複数の電子回路部品の少なくとも1つである異特性部品であって、装着作業の制御上は同一電子回路部品として処理可能であるが電気特性値が複数段階に異なるもののうちの任意のものが収容され、前記複数の保持部の1つに保持された状態で、その保持部の位置と、その保持部に保持された部品供給具に収容された前記異特性部品の電気特性値を認識可能な特性情報とを含む異特性部品情報を、少なくとも前記特性情報を検出することにより、自動で取得する異特性部品情報取得部と、
    少なくともその異特性部品情報取得部により取得された前記保持部の位置の情報に基づいて、前記装着装置に前記部品供給装置から前記少なくとも1つの異特性部品を含む複数の電子回路部品を受け取らせ、前記基板支持装置に支持された回路基板に装着させる装着制御部と、
    その装着制御部の制御により前記異特性部品が装着された回路基板に、前記異特性部品情報取得部により取得された前記特性情報を付与する特性情報付与部と
    を含むことを特徴とする電子回路組立システム。
JP2010133232A 2010-06-10 2010-06-10 電子回路組立方法および電子回路組立システム Active JP5675013B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010133232A JP5675013B2 (ja) 2010-06-10 2010-06-10 電子回路組立方法および電子回路組立システム
US13/154,837 US9204586B2 (en) 2010-06-10 2011-06-07 Electronic-circuit assembling process
CN201110162680.3A CN102291975B (zh) 2010-06-10 2011-06-10 电子电路组装方法及电子电路组装系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010133232A JP5675013B2 (ja) 2010-06-10 2010-06-10 電子回路組立方法および電子回路組立システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011258821A true JP2011258821A (ja) 2011-12-22
JP5675013B2 JP5675013B2 (ja) 2015-02-25

Family

ID=45095016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010133232A Active JP5675013B2 (ja) 2010-06-10 2010-06-10 電子回路組立方法および電子回路組立システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9204586B2 (ja)
JP (1) JP5675013B2 (ja)
CN (1) CN102291975B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014061072A1 (ja) * 2012-10-15 2014-04-24 富士機械製造株式会社 テープフィーダ部品照合システム
CN103766016A (zh) * 2012-01-17 2014-04-30 日本先锋公司 电子元件安装装置及电子元件安装方法
JP2015041715A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 富士機械製造株式会社 フィーダ部品照合システム
JP2016025148A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 富士機械製造株式会社 実装設定装置及び実装設定方法
JP2017163155A (ja) * 2017-05-18 2017-09-14 富士機械製造株式会社 フィーダ部品照合方法

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108368A1 (ja) * 2012-01-17 2013-07-25 パイオニア株式会社 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP5812456B2 (ja) * 2012-02-28 2015-11-11 富士機械製造株式会社 部品実装機
JP5903660B2 (ja) * 2012-05-21 2016-04-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子部品実装システムおよび電子部品実装システムにおける部品管理方法
JP5945690B2 (ja) * 2012-05-21 2016-07-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子部品実装システムおよび電子部品実装システムにおける設備ユニット管理方法
WO2014016905A1 (ja) * 2012-07-24 2014-01-30 学校法人福岡大学 情報管理システム
JP6202542B2 (ja) * 2013-02-26 2017-09-27 学校法人福岡大学 製造装置、製造管理システム及び製造制御プログラム
EP3016489B1 (en) * 2013-06-24 2019-08-21 FUJI Corporation Component mounting system and component mounting method
JP6231791B2 (ja) * 2013-07-04 2017-11-15 富士機械製造株式会社 実装装置
JP6173881B2 (ja) * 2013-10-30 2017-08-02 ヤマハ発動機株式会社 ノズル着脱治具、部品実装装置
JP6364839B2 (ja) 2014-03-14 2018-08-01 オムロン株式会社 作業工程管理システムおよびそれに用いられるタグ型個別制御器
CN106664824B (zh) * 2014-09-12 2019-07-12 株式会社富士 对基板作业装置及对基板作业系统
JP6397039B2 (ja) * 2014-09-30 2018-09-26 株式会社Fuji 部品実装装置
JPWO2016072014A1 (ja) * 2014-11-07 2017-08-10 富士機械製造株式会社 ロータリーヘッド型部品実装機
US10798861B2 (en) * 2015-11-06 2020-10-06 Fuji Corporation Mounter
JP6524418B2 (ja) * 2016-02-04 2019-06-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装システムおよび部品実装方法
JP6484822B2 (ja) * 2016-05-26 2019-03-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装システムおよび部品実装方法
US10743451B2 (en) * 2016-07-04 2020-08-11 Fuji Corporation Electronic component supply device
EP3567997B1 (en) * 2017-01-05 2021-07-28 Fuji Corporation System for managing component mounting line
US10806037B2 (en) * 2017-01-05 2020-10-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Component mounting system
US10512201B2 (en) * 2017-03-23 2019-12-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Member preparation method and member preparation apparatus
EP3634098B1 (en) * 2017-05-23 2022-05-18 Fuji Corporation Mounting order determination device, mounting order examination device, mounting order determination method, and mounting order examination method
CN110741746B (zh) * 2017-06-07 2021-05-04 株式会社富士 元件判定系统及元件判定方法
DE102017212077A1 (de) * 2017-07-14 2019-01-17 Osram Gmbh Verfahren für eine bestückungsmaschine, leuchtvorrichtung und bestückungsmaschine
WO2019016923A1 (ja) * 2017-07-20 2019-01-24 株式会社Fuji 対基板作業システム
CN111386612B (zh) * 2017-12-25 2023-07-25 株式会社富士 生产管理装置
DE112018007670T5 (de) * 2018-05-30 2021-03-04 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Bauteilwiederauffüllungs-verwaltungssystem und bauteilmontage-system
CN109310009B (zh) * 2018-10-29 2024-03-29 珠海奇川精密设备有限公司 双轴双贴头交替式fpc补强板自动贴装机
WO2020136720A1 (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 株式会社Fuji 実装システム
CN111328257B (zh) * 2020-03-11 2022-03-22 广东省电信规划设计院有限公司 一种上下位机的数据同步方法及装置
CN111511187B (zh) * 2020-05-18 2021-08-31 苏州帕兰提尼智能科技股份有限公司 一种免拾取手动贴片机加工方法
CN114286619B (zh) * 2021-12-24 2023-09-01 知辛电子科技(苏州)有限公司 一种用于光电控制板的led元件贴装工艺

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11243298A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Yamagata Casio Co Ltd 部品搭載装置及び部品搭載方法
JP2004172497A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子回路組立方法および部品装着プログラム作成プログラム
JP2005136023A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装方法及び部品実装機
JP2009140945A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Yamaha Motor Co Ltd 部品吸着装置、その吸着位置補正方法および実装機
WO2009087872A1 (ja) * 2008-01-11 2009-07-16 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. 部品実装システム及び部品実装方法
JP2010016028A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Panasonic Corp 部品実装関連作業機

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2554437B2 (ja) * 1992-08-07 1996-11-13 ヤマハ発動機株式会社 部品装着方法及び同装置
JP3325931B2 (ja) 1992-11-04 2002-09-17 コニカ株式会社 感光材料へのマーキング方法
JPH10229296A (ja) 1997-02-17 1998-08-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装方法
JPH1187805A (ja) 1997-09-11 1999-03-30 Seiko Instr Inc レーザーマーカー
US6718629B1 (en) * 1999-04-30 2004-04-13 Siemens Aktiengesellschaft Method and apparatus for mounting components onto a substrate of an electrical assembly
JP4073693B2 (ja) 2002-03-20 2008-04-09 松下電器産業株式会社 部品実装方法、及び部品実装システム
JP4320204B2 (ja) 2002-07-19 2009-08-26 富士機械製造株式会社 対基板作業システム
JP4384439B2 (ja) * 2002-11-21 2009-12-16 富士機械製造株式会社 対基板作業機、対基板作業システムおよび対基板作業機用作業ヘッド使用準備処理プログラム
CN100448341C (zh) 2002-11-21 2008-12-31 富士机械制造株式会社 基板相关操作执行设备、用于基板相关操作执行设备的操作执行头、基板相关操作执行系统以及操作执行头使用准备方法
JP4546857B2 (ja) 2005-03-16 2010-09-22 富士機械製造株式会社 電子部品保持装置および電子部品装着システム
KR100875079B1 (ko) 2007-06-28 2008-12-18 주식회사 하이닉스반도체 플래시 메모리 소자의 제조 방법
JP5500900B2 (ja) 2009-08-01 2014-05-21 富士機械製造株式会社 電気回路組立方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11243298A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Yamagata Casio Co Ltd 部品搭載装置及び部品搭載方法
JP2004172497A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子回路組立方法および部品装着プログラム作成プログラム
JP2005136023A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品実装方法及び部品実装機
JP2009140945A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Yamaha Motor Co Ltd 部品吸着装置、その吸着位置補正方法および実装機
WO2009087872A1 (ja) * 2008-01-11 2009-07-16 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. 部品実装システム及び部品実装方法
JP2010016028A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Panasonic Corp 部品実装関連作業機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103766016A (zh) * 2012-01-17 2014-04-30 日本先锋公司 电子元件安装装置及电子元件安装方法
CN103766016B (zh) * 2012-01-17 2017-02-15 日本先锋公司 电子元件安装装置及电子元件安装方法
WO2014061072A1 (ja) * 2012-10-15 2014-04-24 富士機械製造株式会社 テープフィーダ部品照合システム
JPWO2014061072A1 (ja) * 2012-10-15 2016-09-05 富士機械製造株式会社 テープフィーダ部品照合システム
JP2015041715A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 富士機械製造株式会社 フィーダ部品照合システム
JP2016025148A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 富士機械製造株式会社 実装設定装置及び実装設定方法
JP2017163155A (ja) * 2017-05-18 2017-09-14 富士機械製造株式会社 フィーダ部品照合方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102291975A (zh) 2011-12-21
US9204586B2 (en) 2015-12-01
CN102291975B (zh) 2016-02-10
JP5675013B2 (ja) 2015-02-25
US20110302776A1 (en) 2011-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5675013B2 (ja) 電子回路組立方法および電子回路組立システム
JP6334538B2 (ja) フィーダ部品種決定方法およびフィーダ部品種決定装置
US7488283B2 (en) Circuit-substrate-related-operation performing apparatus, and method of supplying constituent element to the apparatus
JP5751584B2 (ja) 電子部品実装装置
JP4887347B2 (ja) 対基板作業システム
JP2007103734A (ja) 電子回路基板の生産方法
US7251541B2 (en) Substrate-related-operation performing system including operation-performing-program judging device, and operation-performing-program judging program
CN109804725B (zh) 生产管理装置
KR19980070362A (ko) 전자부품 실장방법 및 전자부품실장장치
JP2004281717A (ja) 対基板作業システムおよびそれに用いられる構成装置管理プログラム
JP5656522B2 (ja) 電子部品装着装置及び装着方法
EP3016490B1 (en) Component mounting machine
JP4884349B2 (ja) 部品実装方法及び部品実装制御装置
JP5500900B2 (ja) 電気回路組立方法
JP2012142519A (ja) 部品補給時の案内装置
JP5473465B2 (ja) 電子部品の実装装置
JP2011003801A (ja) 電子回路組立方法および電子回路組立システム
JP2021129122A (ja) 作業システム、決定方法、および情報処理装置
CN110741746B (zh) 元件判定系统及元件判定方法
JP6792324B2 (ja) 部品装着方法
WO2004047513A1 (ja) 電子回路組立方法および部品装着プログラム作成プログラム
CN107114007B (zh) 电子元件供给系统
WO2016203637A1 (ja) 部品実装システム
WO2022102104A1 (ja) データ作成装置及び部品実装システム
JP4322634B2 (ja) 表面実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5675013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250