JP2011190329A - ゴム用添加剤及びゴム組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤに乾燥路面での良好な操縦安定性、かつ優れた転がり抵抗を付与しうるゴム用添加剤、該ゴム用添加剤を含むゴム組成物、及び該ゴム組成物を部材として用いたタイヤを提供すること。
【解決手段】ゴムに対して化学結合しうる結合基Aを1個以上及びシリカに対して化学結合しうる結合基Bを2個以上有し、数平均分子量が900〜15000である化合物を含むゴム用添加剤、及び該ゴム組成物を部材として用いたタイヤである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム用添加物、及びこれを用いたゴム組成物に関する。
近年の省エネルギーの社会的な要請に伴い、自動車の燃料消費節約を目的として、タイヤ用ゴムの低発熱化(転がり抵抗の低減)を図る試みがなされている。タイヤ用ゴムの低発熱化を図るために、ゴム用補強充填剤として多用されるカーボンブラックの充填量の減量、あるいは大粒径のカーボンブラックの使用が検討されている。しかし、いずれの場合も、補強性,耐摩耗性,乾燥路面及び湿潤路面でのグリップ性(操縦安定性)が低下するのを免れないことが知られている。
他方、低転がり抵抗と湿潤路面での操縦安定性とを両立させる充填剤として、含水ケイ酸(湿式シリカ)が知られている。しかし、この湿式シリカは、その表面官能基であるシラノール基の水素結合により粒子同士が凝集する傾向にあり、ゴム中へのシリカの分散を向上させるためには混練時間を長くする必要がある。また、ゴム中へのシリカの分散が不十分なためゴム組成物のムーニー粘度が高くなり、押出しなどの加工性に劣るなどの欠点を有していた。さらに、シリカ粒子の表面が酸性であることから、加硫促進剤として使用される塩基性物質を吸着し、ゴム組成物の加硫が十分に行われず、貯蔵弾性率が向上しないため、乾燥路面における操縦安定性が十分ではないという欠点を有していた。
シリカ配合ゴムの省燃費性を損なわずに操縦安定性を向上させる方法として、樹脂を添加する方法や(例えば特許文献1及び2参照)、重合性不飽和結合と特定の官能基をもった化合物を添加したゴム組成物が提案されている(例えば特許文献3)。しかし、このゴム組成物は、これらの樹脂とゴムとの相溶性が不十分であることによる加硫ゴムの表面荒れの問題、貯蔵弾性率を向上させる効果が不十分であり、乾燥路面における操縦安定性の向上が不十分であるといった問題があった。
一方、含硫黄ポリエステルの使用により、加硫ゴムの機械特性、及び良好なヒステリシス特性を与えることが可能であることが知られているが(例えば特許文献4)、貯蔵弾性率についての記載は一切ない。また、ゴム用添加剤として同一分子内にゴムに対する反応基とシリカなどの無機充填剤に対する吸着基とを有する化合物を用いたゴム組成物が提案されている(例えば特許文献5)。しかし、このゴム組成物は、貯蔵弾性率の向上については一定の効果を示しているが、乾燥路面における良好な操作安定性と優れた転がり抵抗とを両立させるゴム用添加物の開発が望まれている。
特開2000−80205号公報 特開2000−290433号公報 特開2002−179841号公報 特開平8−333488号公報 特開2003−176378号公報
本発明の目的は、タイヤに乾燥路面での良好な操縦安定性、かつ優れた転がり抵抗を付与しうるゴム用添加剤、該ゴム用添加剤を含むゴム組成物、及び該ゴム組成物を部材として用いたタイヤを提供することである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の結合基を有し、かつ特定の数平均分子量を有する化合物により、その目的を達成し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
1.ゴムに対して化学結合しうる結合基Aを1個以上及びシリカに対して化学結合しうる結合基Bを2個以上有し、数平均分子量が900〜15000である化合物を含むゴム用添加剤。
2.結合基Aがゴムに対して共有結合しうる結合基A1であり、結合基Bがシリカに対して共有結合しうる結合基B1、及びシリカに対して水素結合しうる結合基B2を含むものである上記1に記載のゴム用添加剤。
3.結合基A1と結合基B1との間に結合基B2を有する上記2に記載のゴム用添加剤。
4.末端に結合基B1を有する上記3に記載のゴム用添加剤。
5.結合基A1がスルフィド基である上記2〜4のいずれかに記載のゴム用添加剤。
6.結合基B1がアルコキシシリル基又はシラノール基である上記2〜5のいずれかに記載のゴム用添加剤。
7.結合基B2がオキシカルボニル基及び/又はエーテル基である上記2〜6のいずれかに記載のゴム用添加剤。
8.下記一般式(1)で表される化合物を含むゴム用添加剤。
Figure 2011190329
(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は−R789で表される基を示し、R7は単結合又は炭素数1〜8のアルカンジイル基を示し、R8は−S−CO−又は−CS−O−で表される基を示し、R9は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を示す。R3は炭素数1〜8のアルカンジイル基を示し、R4は炭素数1〜18のアルカンジイル基又は炭素数2〜18のアルケンジイル基を示し、R5及びR6は炭素数1〜8のアルカンジイル基又は炭素数2〜8のアルケンジイル基を示し、複数のR1、R2、R3、R4、R5及びR6は、同じでも異なっていてもよい。kは1〜3の整数、mは0〜2の整数を示し、かつk+m=3を満たす。また、nは0又は1であり、wは0又は1であり、xは硫黄原子数を示す2〜4の整数であり、yは平均重合数を示す0.8〜100の数であり、zは平均重合数を示す1〜31の数である。)
9.前記化合物を50質量%以上含む上記1〜8のいずれかに記載のゴム添加剤。
10.(A)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム、ならびに(B)シリカを含む無機充填剤及び上記1〜9のいずれかに記載のゴム用添加剤を含むゴム組成物。
11.ゴム用添加剤を(B)成分100質量部に対して0.5〜20質量部の割合で含む上記10に記載のゴム組成物。
12.(B)成分を(A)成分100質量部に対して10〜140質量部の割合で含む上記10又は11に記載のゴム組成物。
13.(B)成分がシリカである上記10〜12のいずれかに記載のゴム組成物。
14.タイヤに用いられる上記10〜13のいずれかに記載のゴム組成物。
15.上記10〜13のいずれかに記載のゴム組成物を部材として用いたタイヤ。
16.部材がトレッド及び/又はトレッドベースである上記15に記載のタイヤ。
本発明によれば、タイヤに乾燥路面での良好な操縦安定性、かつ優れた転がり抵抗を付与しうるゴム用添加剤、該ゴム用添加剤を含むゴム組成物、及び該ゴム組成物を部材として用いたタイヤを得ることができる。
[ゴム用添加剤]
本発明のゴム用添加剤は、ゴムに対して化学結合しうる結合基Aを1個以上及びシリカに対して化学結合しうる結合基Bを2個以上有し、数平均分子量が900〜15000である化合物を含むゴム用添加剤である。
《結合基A》
本発明に用いられる結合基Aは、ゴム用添加剤に1個以上含まれるゴムに対して化学結合しうる基であり、好ましくはゴムに対して共有結合しうる基である。結合基Aとしては、ゴムに対して化学結合しうるものであれば特に制限はないが、−Sx−(xは硫黄原子数を示す2〜4の整数)で示されるスルフィド基が好ましく挙げられ、なかでもxが2〜3であることが好ましく、xが2であるジスルフィド基がさらに好ましい。結合基Aがスルフィド基であると、ゴム用添加剤のゴムとの反応性が向上し、低発熱性となるので、優れた転がり抵抗を得ることができる。
《結合基B》
本発明に用いられる結合基Bは、ゴム用添加剤に2個以上含まれるシリカに対して化学結合しうる基である。結合基Bとしては、シリカに対して共有結合しうる結合基B1及びシリカに対して水素結合しうる結合基B2が好ましく、これらを単独で2個以上含んでいてもよく、結合基B1及び結合基B2の二種類を含んでいてもよいが、乾燥路面での良好な操縦安定性と優れた転がり抵抗を得るためには、結合基B1及び結合基B2の二種類を同時に含むことが好ましい。
結合基B1としては、シリカに対して共有結合しうるものであれば特に制限はないが、アルコキシシラン基及びシラノール基が好ましく、これらを単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。
結合基B2としては、シリカに対して水素結合しうるものであれば特に制限はないが、オキシカルボニル基及びエーテル基が好ましく、これらを単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。
本発明のゴム用添加剤において、結合基B1は末端に存在することが好ましい。また、結合基B2は結合基Aと結合基B1との間に存在することが好ましい。このようにすることで、ゴム用添加剤はシリカとの優れた化学結合を確保したうえで、ゴムとも優れた化学結合をすることができるので、乾燥路面での良好な操縦安定性と優れた転がり抵抗を得られるからである。
《数平均分子量》
本発明のゴム用添加剤に用いられる化合物は、その数平均分子量が900〜15000であることを要し、900〜10000が好ましく、900〜5000がより好ましい。該化合物の数平均分子量が上記の範囲内にあれば、貯蔵弾性率が向上するので、良好な操縦安定性が得られる。ここで、ポリエステル化合物の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した値である(ポリスチレン換算)。また、カラムにはG2000HXLとG1000HXL(いずれも東ソー株式会社製)とを直列につないで用いた。また、展開溶媒はテトラヒドロフラン(THF)とし、サンプル/溶媒=0.04g/10mlとした。ただし、化合物が結合基B1を有すると、GPC用カラムの担体に用いられるシリカと反応することがあり、正確な測定値が得られない場合がある。このような場合には、結合基B1を有しない前駆体について測定を行い、得られた測定値にその後導入した結合基B1を有する変性部分の分子量を加えた値を、結合基B1を有する化合物の数平均分子量とした。
《化合物》
本発明のゴム添加剤は、下記一般式(1)で示される化合物を含むものである。
Figure 2011190329
式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、炭素数1〜3のアルキル基は、直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。R1及びR2としては、水素原子、メチル基及びエチル基が好ましく、水素原子及びエチル基がより好ましい。また、複数のR1は、同じでも異なっていてもよい。
2は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は−R789で表される基を示し、複数のR2は、同じでも異なっていてもよい。R7は炭素数1〜8のアルカンジイル基を示し、R8は−S−CO−又は−CS−O−を示し、R9は炭素数1〜18のアルキル基を示す。
ここで、R2の炭素数1〜3のアルキル基はR1と同じである。
7は単結合又は炭素数1〜8のアルカンジイル基であり、好ましくは炭素数1〜4のアルカンジイル基であり、該アルカンジイル基は、直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよい。このようなアルカンジイル基としては、例えばメチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、各種ブタンジイル基などを挙げることができる。これらの中で、メチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、1,4−ブタンジイル基が好ましく、特にエチレン基、1,3−プロパンジイル基が好ましい。
8は、−S−CO−又は−CS−O−で表される基を示し、好ましくは−S−CO−で表される基である。
9は炭素数1〜18の水素原子又はアルキル基であり、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、該アルキル基は直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよい。このようなアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種ヘプチル基、各種オクチル基が挙げられる。これらのうち、R9としては、n−ヘプチル基が好ましい。
3は炭素数1〜8のアルカンジイル基を示し、好ましくは炭素数1〜4のアルカンジイル基であり、該アルカンジイル基は、直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよい。このようなアルカンジイル基としては、例えばメチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、各種ブタンジイル基などを挙げることができる。これらの中で、メチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、1,4−ブタンジイル基が好ましく、特に1,2−プロパンジイル基が好ましい。また、複数のR3は、同じでも異なっていてもよい。
4は炭素数1〜18のアルカンジイル基又は炭素数2〜18アルケンジイル基を示し、好ましくは炭素数1〜6のアルカンジイル基又は炭素数2〜6のアルケンジイル基であり、直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよい。このようなアルカンジイル基としては、例えばメチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、各種ブタンジイル基、各種ペンタンジイル基、各種ヘキサンジイル基を挙げることができる。これらの中で、メチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、1,4−ブタンジイル基などが好ましく、特に1,4−ブタンジイル基が好ましい。
アルケンジイル基としては、例えばビニレン基、1−メチルビニレン基、プロペンジイル基、各種ブテンジイル基、各種ペンテンジイル基、各種ヘキセンジイル基を挙げることができる。これらの中で、ビニレン基、プロペンジイル基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基などが好ましく、特に1−ブテニレン基、2−ブテニレン基が好ましい。
また、複数のR4は、同じでも異なっていてもよい。例えば、R4Oとしては、エチレンオキサイド単独でもよいし、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの組合せであってもよい。
5及びR6は炭素数1〜8のアルカンジイル基又は炭素数2〜8アルケンジイル基を示し、好ましくは炭素数1〜4のアルカンジイル基又は炭素数2〜4アルケンジイル基であり、直鎖状、枝分かれ状のいずれであってもよい。このようなアルカンジイル基としては、例えばメチレン基、エチレン基、1,2−プロパンジイル基、1,3−プロパンジイル基、各種ブタンジイル基が好ましく挙げられ、特にエチレン基が好ましい。また、複数のR5及びR6は、同じでも異なっていてもよい。
kは1〜3の整数、mは0〜2の整数を示し、かつk+m=3を満たす。また、nは0又は1であり、wは0又は1である。
xは硫黄原子数を示す2〜4の整数であり、2が好ましい。また、複数の硫黄原子数xは、同じでも異なっていてもよく、例えば、化合物においてジスルフィドのみが存在してもよいし、ジスルフィドとトリスルフィドが存在していてもよい。
yは平均重合数を示す0.8〜100の数であり、好ましくは1〜20の数であり、より好ましくは1〜10の数である。また、zは平均重合数を示す1〜31の数であり、好ましくは2〜21の数であり、より好ましくは2〜10の数である。
《化合物の製造方法》
本発明のゴム用添加剤に用いられる化合物の製造方法の好ましい一態様について、該化合物が上記一般式(1)で示される場合を例にとって説明する。本発明のゴム用添加剤に用いられる化合物は、下記一般式(2)又は(3):
Figure 2011190329
Figure 2011190329
(式中、R4及びzは、前記と同じである。)
で示されるジオールモノマーと、下記一般式(4):
Figure 2011190329
(式中、R5、R6及びxは、前記と同じである。)
で示されるスルフィド基を含有するジカルボン酸モノマーとが、ジオールモノマーのヒドロキシル基モル量がジカルボン酸モノマーのカルボキシ基モル量より多い条件で重縮合してなるポリエステル化合物を前駆体とする。このような配合で重縮合することにより、該ポリエステル化合物前駆体の両末端は、ヒドロキシル基となる。通常、ヒドロキシル基モル量/カルボキシ基モル量=100/99〜100/50程度であり、100/98〜100/60が好ましい。
次いで、得られたポリエステル化合物前駆体と、下記一般式(5):
Figure 2011190329
(式中、R1、R2、R3、k及びmは、前記と同じである。)
で示されるイソシアネート化合物とのウレタン化反応を行うか、下記一般式(6):
Figure 2011190329
(式中、R1、R2、k及びmは、前記と同じである。)
で示されるアルコキシシラン化合物とのアルコール交換反応を行うことにより、本発明のゴム用添加剤に用いられる化合物が得られる。
(ジオールモノマー)
上記製造方法で用いられる、一般式(2)で示されるジオールモノマーとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオールなどのアルカンジオール;ブテンジオールなどのアルケンジオールが好ましく挙げられる。
また、一般式(3)で示されるジオールモノマーとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール及びブタンジオールに、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシトリメチレン及び/又はポリオキシテトラメチレンが平均して1〜30モル、好ましくは2〜20モル付加したもの、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコールなどが好ましく挙げられる。
(スルフィド基を含有するジカルボン酸モノマー)
上記製造方法で用いられる、一般式(4)で示されるスルフィド基を含有するジカルボン酸モノマーにおいて、スルフィド基は、ゴム組成物の調製における混練作業でポリマーのゲル化を抑制する観点から、xは2〜4のものであり、好ましくは2のジスルフィド基である。
このようなスルフィド基を含有するジカルボン酸モノマーとしては、2,2’−ジチオジ酢酸、3,3’−ジチオジプロピオン酸、4,4’−ジチオジブタン酸、5,5’−ジチオジペンタン酸、6,6’−ジチオジヘキサン酸、7,7’−ジチオジヘプタン酸、8,8’−ジチオジオクタン酸、9,9’−ジチオジノナン酸、10,10’−ジチオジデカン酸などが好ましく挙げられ、なかでも3,3’−ジチオジプロピオン酸がより好ましい。
(イソシアネート化合物)
上記製造方法で用いられる一般式(5)で示されるイソシアネート化合物としては、トリメトキシシリルブチルイソシアネート、トリメトキシシリルプロピルイソシアネート、トリメトキシシリルエチルイソシアネート、トリエトキシシリルブチルイソシアネート、トリエトキシシリルプロピルイソシアネート、トリエトキシシリルエチルイソシアネートなどが好ましく挙げられる。なかでも、ゴム混練時の安全性などの観点から、トリエトキシシリルブチルイソシアネート、トリエトキシシリルプロピルイソシアネート、トリエトキシシリルエチルイソシアネートがより好ましい。
(アルコキシシラン)
上記製造方法で用いられる一般式(6)で示されるアルコキシシランとしては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリメトキシシラン、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシランなどが好ましく挙げられる。なかでも、ゴム混練時の安全性などの観点から、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシランが好ましい。
(ポリエステル化合物前駆体の合成)
ポリエステル化合物前駆体の合成において、ジオールモノマーとジカルボン酸モノマーとの重縮合の方法としては特に制限なく、ジオールモノマーとジカルボン酸モノマーとを直接エステル化させる方法、又はジオールモノマーとジカルボン酸のアルキルエステルとをエステル交換する方法などが挙げられる。当該重縮合は、温度60〜220℃、スルフィド結合の分解防止の観点から、好ましくは60〜200℃、より好ましくは60〜160℃で、水を除去して行うことが好ましい。必要に応じて、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン及び/又はキシレンなどの溶媒を用いることもできる。また、当該重縮合では、重縮合を促進させる目的で、上記のような方法に一般的に用いられる触媒、例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸など用いることが好ましい。
(ウレタン化反応及びアルコール交換反応)
ポリエステル化合物前駆体とイソシアネート化合物とを用いたウレタン化反応の反応条件には、特に制限はない。該ウレタン化反応は無触媒下でも低温で速やかに進行するが、必要に応じて通常ウレタン化反応に用いられる、トリエチルアミンなどの触媒を用いることができる。
また、ポリエステル化合物前駆体とアルコキシシラン化合物とを用いたアルコール交換反応の条件には、特に制限はない。必要に応じて通常アルコール交換反応に用いられる、テトライソプロポキシチタン、p−トルエンスルホン酸などの触媒を用いることができる。
《ゴム用添加剤》
本発明のゴム用添加剤は、上記した化合物のほか、公知のゴム用添加剤を含むことができる。また、該化合物は、所望によりオイル、エステル化合物、あるいは該化合物の効果を阻害しない有機化合物などにより希釈して用いられる。
本発明のゴム用添加剤における該化合物の含有量は、本発明の効果を好適に得る観点から、50質量%以上であることが好ましく、より好ましくは50〜99質量%であり、さらに好ましくは70〜99質量%であり、特に好ましくは80〜99質量%である。該化合物の含有量が上記範囲内であれば、ゴム用添加剤はタイヤに乾燥路面での良好な操縦安定性及び優れた転がり抵抗を付与しうる。
[ゴム組成物]
本発明のゴム組成物は、(A)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム、ならびに(B)シリカを含む無機充填剤、さらに上記のゴム用添加剤を含むものである。
ゴム用添加剤は、(B)成分100質量部に対して0.5〜20質量部の割合で含まれることが好ましく、1〜15質量部がより好ましく、2〜10質量部がさらに好ましい。ゴム用添加剤の含有量が上記の範囲内にあれば、該添加剤を配合した効果が十分に発揮され、配合量に見合った効果の向上がみられるので経済的に有利である。
《(A)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム》
ジエン系合成ゴムとしては、例えばポリイソプレン合成ゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。この(A)成分の天然ゴムやジエン系合成ゴムは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
《(B)シリカを含む無機充填剤》
本発明のゴム組成物は、(B)シリカを含む無機充填剤を含有するものである。
シリカとしては、狭義の二酸化珪素のみを示すものではなく、ケイ酸系充填剤を意味し、具体的には、無水ケイ酸の他に、含水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムなどのケイ酸塩を含むものである。
シリカ以外の(B)シリカを含む無機充填剤としては、カーボンブラックなどが好ましく挙げられる。カーボンブラックは、力学的性能を高め、加工性などを改善させるものである限り、I2吸着量、CTAB比表面積、N2吸着量、DBP吸着量などの範囲を適宜選択した公知のカーボンブラックを使用することができる。カーボンブラックの種類としては、例えば、SAF、ISAF−LS、HAF、HAF−HSなどの公知のものを適宜選択して使用することができる。耐摩耗性を考慮すると、微粒子径のISAFやSAFが好ましい。
(B)シリカを含む無機充填剤は、シリカ単独でも、シリカとシリカ以外の無機充填剤とを複数を組み合わせて用いてもよいが、なかでもシリカ単独、あるいは上記したカーボンブラックとシリカとを組み合わせて用いることが好ましい。
本発明のゴム組成物における(B)シリカを含む無機充填剤の含有量は、前記(A)成分100質量部に対して10〜140質量部の範囲が好ましい。(B)成分の含有量を10〜140質量部とすることにより、補強性、及びその他のゴム物性に悪影響を与えることなく本発明の目的を達成することができる。この観点から、(B)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して10〜90質量部の範囲がより好ましい。また、(B)シリカを含む無機充填剤としてカーボンブラックとシリカとを組み合わせて用いる場合は、カーボンブラックとシリカの混合比[カーボンブラック]/[シリカ]は、質量比で0.04〜6.0が好ましく、0.1〜3.0がより好ましく、0.1〜1.0がさらに好ましい。
本発明のゴム組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用いられる各種配合剤、例えばシランカップリング剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、スコーチ防止剤、軟化剤、亜鉛華、ステアリン酸などを含有させることができる。
本発明におけるゴム用添加剤、(B)シリカを含む無機充填剤、及び各種配合剤のゴム組成物への添加方法は、特に限定されず、(A)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムに通常の混練機、例えばバンバリーミキサー、ロール、インテンシブミキサーなどを用いて、添加混合することができる。
このようにして得られる本発明のゴム組成物は、タイヤの部材として用いることができ、部材としては特にトレッドやトレッドベースに好適に用いられる。空気入りタイヤは、本発明のゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて上記のように各種薬品を含有させた、本発明のゴム組成物が未加硫の段階で、例えばトレッド用部材に押出し加工され、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り付け成形され、生タイヤが成形される。この生タイヤを加硫機中で加熱加圧して、タイヤが得られる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
(評価方法)
(1)動的粘弾性
第2表及び第3表に示す配合処方のゴム組成物について、上島製作所(株)製スペクトロメーター(動的粘弾性測定試験機)を用いて、周波数52Hz、初期歪率2%、動歪率1%で、60℃における貯蔵弾性率(E’)、及びtanδの値を測定し、比較例1及び3を100とした指数として第3表及び第4表に示した。貯蔵弾性率(E’)の指数が大きいほどゴム物性として良好であることを示し、tanδの指数が小さいほど低発熱性であることを示す。
(2)300%モジュラス(M300)の測定
第2表及び第3表に示す配合処方のゴム組成物について、JIS K 7113(プラスチックの引張試験方法)に従い300%モジュラス(M300)を測定した。測定結果を第2表及び第3表に示す。
(3)転がり抵抗
第2表及び第3表に示す配合処方のゴム組成物をトレッド部材として用い、一層造のトレッドでタイヤサイズ225/45R17の空気入りタイヤを試作した。
試作したタイヤの空気圧を250kPaとし、3.92kNの荷重の作用下で、直径1700mmの回転ドラムを用いて80km/hの速度で回転させたときの転がり抵抗を、惰行法により測定し、比較例1及び3を100とした指数として第2表及び第3表に示した。転がり抵抗の指数が大きいほど、転がり抵抗は小さく良好であることを示す。
(4)乾燥路面における操縦安定性
第2表及び第3表に示す配合処方のゴム組成物をトレッド部材として用い、一層構造のトレッドでタイヤサイズ225/45R17の空気入りタイヤを試作した。
試作したタイヤの空気圧を250kPaとして、乗用車の4輪に装着し、このテスト車輌にてテストドライバーがテストコース走行を行った。テストドライバーによる各タイヤの乾燥路面における操縦安定性および乗り心地についてのフィーリング結果につき、コントロールタイヤ(比較例1及び3)との対比にて、以下に示す評価基準に従い評点付けを行った結果を第3表及び第4表に示した。
+4:一般ドライバーが分かる程度に良いと感じる場合
+3:一般ドライバーのうち、熟練ドライバーが分かる程度に良いと感じる場合
+2:テストドライバーが明確に分かる程度に良いと感じる場合
+1:テストドライバーが微妙に分かる程度に良いと感じる場合
−1:テストドライバーが微妙に分かる程度に悪いと感じる場合
−2:テストドライバーが明確に分かる程度に悪いと感じる場合
−3:一般ドライバーのうち、熟練ドライバーが分かる程度に悪いと感じる場合
−4:一般ドライバーが分かる程度に悪いと感じる場合
製造例1(化合物1の製造)
2Lの4つ口フラスコにポリテトラメチレングリコール(数平均分子量:250,以下、PTMG250という。)1300g(5.20モル)、及びジチオジプロピオン酸(以下、DTDPAという。)984g(4.68モル)を仕込み、得られた混合物の0.1質量%のp−トルエンスルホン酸を加えて、減圧(200mmHg)/窒素気流下、140℃で8時間攪拌して重縮合を行った。重縮合により生成した水を除去したところ、淡黄色の粘性油(ポリエステル化合物前駆体1)2080gが得られた。当該ポリエステル化合物前駆体1の数平均分子量は3900であった。
次に、1Lの4つ口フラスコに、得られたポリエステル化合物前駆体1を550g、トリエトキシシリルプロピルイソシアネート67gを仕込み、乾燥窒素雰囲気下、60℃で8時間攪拌してウレタン化反応を行い、化合物1を得た。
製造例2〜4、6及び7(化合物2〜4、6及び7の製造)
第1表に示す各成分を、第1表に示す配合割合で混合して、製造例1と同様にして重縮合とウレタン化反応とを行い、化合物2〜4、6及び7を得た。
製造例5(化合物5の製造)
製造例1と同様に重縮合を行いポリエステル化合物前駆体1を得て、得られたポリエステル化合物前駆体1を1000g、テトラエトキシシラン102gを仕込み、乾燥窒素雰囲気下、100℃で6時間攪拌してアルコール交換反応を行い、生成したエタノールを除去して化合物5を得た。
製造例8(化合物8の製造)
第1表に示す各成分を、第1表に示す配合割合で混合し、製造例5と同様にして重縮合とアルコール交換反応とを行い、化合物8を得た。
製造例9(化合物9の製造)
第1表に示す各成分を、第1表に示す配合割合で混合し、製造例5と同様にして重縮合とアルコール交換反応とを行い、化合物9を得た。
製造例10(化合物10の製造)
第1表に示す各成分を、第1表に示す配合割合で混合し、製造例5と同様にして重縮合とアルコール交換反応とを行い、化合物10を得た。
Figure 2011190329
*1,ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量:250)
*2,ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量:1000)
*3,ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量:2000)
*4,ポリエチレングリコール(数平均分子量:200)
*5,ジチオジプロピオン酸
*6,A:ウレタン化反応、B:アルコール交換反応
実施例1〜12、比較例1〜6
第2表〜第4表に示す各成分を、各配合割合で混合して、ゴム組成物を調製した。調製にはバンバリーミキサー及びロールミキサーを用いた。加硫は温度165℃で行い、加硫時間はキュラストT90値(分)×1.5倍で規定した。得られたゴム組成物について、加硫ゴム物性を指標として、動的粘弾性測定試験の評価を行った。その結果を第2表〜第4表に示す。なお、動的粘弾性測定試験においては、比較例1、3及び5を基準として指数表示した。
また、得られたゴム組成物を用いたタイヤについて、タイヤ性能の指標として、転がり抵抗、及び操縦安定性の評価を行った。その結果を第2表〜第4表に示す。
Figure 2011190329
*1,「SBR#1712(商品名)」:ジェイエスアール株式会社製、SBR#1712の137.5質量部中、37.5質量部が油展である。
*2,「シースト300(商品名)」:東海カーボン株式会社製
*3,「ニップシールVN3(商品名)」:東ソーシリカ株式会社製
*4,ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド
*5,製造例1で得られた化合物
*6,製造例2で得られた化合物
*7,製造例3で得られた化合物
*8,製造例4で得られた化合物
*9,製造例5で得られた化合物
*10,製造例6で得られた化合物
*11,製造例7で得られた化合物
*12,製造例8で得られた化合物
*13,製造例9で得られた化合物
*14,製造例10で得られた化合物
*15,PTMG250を1000gとDTDPAを925gとの重縮合により得られた化合物
*16,N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン
*17,N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド
*18,ジフェニルグアニジン
Figure 2011190329
*19,「Zeosil Premium 200MP(商品名)」:Rhodia社製
Figure 2011190329
*20,「SBR#1500(商品名)」:ジェイエスアール株式会社製
*21,「シーストKH(商品名)」:東海カーボン株式会社製
*22,「ニップシールKQ(商品名)」:東ソーシリカ株式会社製
*23,「NXTシラン(商標)」:モメンティブパフォーマンスマテリアルズ製
*24,「ノクラック6C(商標)」:大内新興化学工業株式会社製
*25,「サンセラーDM(商標)」:三新化学工業株式会社製
*26,「サンセラーNS(商標)」:三新化学工業株式会社製
本発明のゴム用添加剤は、タイヤに乾燥路面での良好な操縦安定性、かつ優れた転がり抵抗を付与しうるものである。当該ゴム用添加剤を用いたゴム組成物は、タイヤのトレッドやトレッドベースの部材としての用途に好適である。

Claims (16)

  1. ゴムに対して化学結合しうる結合基Aを1個以上及びシリカに対して化学結合しうる結合基Bを2個以上有し、数平均分子量が900〜15000である化合物を含むゴム用添加剤。
  2. 結合基Aがゴムに対して共有結合しうる結合基A1であり、結合基Bがシリカに対して共有結合しうる結合基B1、及びシリカに対して水素結合しうる結合基B2を含むものである請求項1に記載のゴム用添加剤。
  3. 結合基A1と結合基B1との間に結合基B2を有する請求項2に記載のゴム用添加剤。
  4. 末端に結合基B1を有する請求項3に記載のゴム用添加剤。
  5. 結合基A1がスルフィド基である請求項2〜4のいずれかに記載のゴム用添加剤。
  6. 結合基B1がアルコキシシリル基又はシラノール基である請求項2〜5のいずれかに記載のゴム用添加剤。
  7. 結合基B2がオキシカルボニル基及び/又はエーテル基である請求項2〜6のいずれかに記載のゴム用添加剤。
  8. 下記一般式(1)で表される化合物を含むゴム用添加剤。
    Figure 2011190329
    (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、R2は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又は−R789で表される基を示し、R7は単結合又は炭素数1〜8のアルカンジイル基を示し、R8は−S−CO−又は−CS−O−で表される基を示し、R9は炭素数1〜18のアルキル基を示す。R3は炭素数1〜8のアルカンジイル基を示し、R4は炭素数1〜18のアルカンジイル基又は炭素数2〜18のアルケンジイル基を示し、R5及びR6は炭素数1〜8のアルカンジイル基又は炭素数2〜8のアルケンジイル基を示し、複数のR1、R2、R3、R4、R5及びR6は、同じでも異なっていてもよい。kは1〜3の整数、mは0〜2の整数を示し、かつk+m=3を満たす。また、nは0又は1であり、wは0又は1であり、xは硫黄原子数を示す2〜4の整数であり、yは平均重合数を示す0.8〜100の数であり、zは平均重合数を示す1〜31の数である。)
  9. 前記化合物を50質量%以上含む請求項1〜8のいずれかに記載のゴム用添加剤。
  10. (A)天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム、ならびに(B)シリカを含む無機充填剤及び請求項1〜9のいずれかに記載のゴム用添加剤を含むゴム組成物。
  11. ゴム用添加剤を(B)成分100質量部に対して0.5〜20質量部の割合で含む請求項10に記載のゴム組成物。
  12. (B)成分を(A)成分100質量部に対して10〜140質量部の割合で含む請求項10又は11に記載のゴム組成物。
  13. (B)成分がシリカである請求項10〜12のいずれかに記載のゴム組成物。
  14. タイヤに用いられる請求項10〜13のいずれかに記載のゴム組成物。
  15. 請求項10〜13のいずれかに記載のゴム組成物を部材として用いたタイヤ。
  16. 部材がトレッド及び/又はトレッドベースである請求項15に記載のタイヤ。
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