JP2011184220A - タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法 - Google Patents

タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不純物を除去することにより高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液を製造することができるタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法を提供する。
【解決手段】陰イオン交換樹脂にpHが9以上14以下であって不純物を含有するタングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させる工程と、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させた後の陰イオン交換樹脂に低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程と、を含み、低濃度陰イオン含有溶液のpHは9以上であって、低濃度陰イオン含有溶液は、塩化物イオン、硝酸イオンおよび硫酸イオンの少なくとも1種の陰イオンを低濃度で含有する、タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法に関する。
タングステンカーバイド(WC)を主成分とし、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)などを結合金属とするとともにTiやTaの炭化物が性能改善のために添加された超硬合金は、硬度や耐摩耗性に優れているため、切削工具、耐摩工具、鉱山工具などとして各種分野で広範囲に使用されている。現在、このような各種分野で使用済みとなった工具のスクラップが多量に発生しており、そのリサイクルが注目されている。
中でも、タングステンは希少資源であり、そのような工具中に80質量%程度含有されていることから、工具スクラップ中からタングステンを回収する方法が種々提案されている。たとえば、このようなスクラップを硝酸ナトリウムで溶解し、水溶性塩としてのタングステン酸ナトリウム(Na2WO4)を一旦得た後、これをタングステン酸アンモニウム((NH42WO4)に変換し、最終的にタングステンカーバイドを回収している。
タングステン酸アンモニウムは、その水溶液を結晶化することによりパラタングステン酸アンモニウム(APT)とされて高純度化される。その結晶を仮焼、還元、炭化すれば容易にタングステンカーバイドを得ることができるため、上記のようなリサイクル工程において重要な物質とされている。
このようなタングステン酸アンモニウム水溶液を製造する方法として、たとえば特開2008−150251号公報(特許文献1)には、タングステン酸ナトリウム水溶液をCl形強塩基性陰イオン交換樹脂に接触させた後、塩化アンモニウムおよびアンモニア含有水溶液で溶離させることにより、タングステン酸アンモニウム水溶液を製造する方法が提案されている。
特開2008−150251号公報
たとえば原料となる工具スクラップなどにはタングステン以外の様々な金属が不純物として含まれている。そのため、結晶化されたパラタングステン酸アンモニウムから高純度のタングステンを高い回収率で回収するためには、タングステン酸アンモニウム水溶液の製造工程においてこれらの不純物を除去して、タングステン酸アンモニウム水溶液を高純度化することが不可欠である。
しかしながら、特許文献1には、不純物除去の具体的な方法については記載も示唆もされていないため、不純物が除去された高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法の開発が望まれていた。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、不純物を除去することにより高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液を製造することができるタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法を提供することにある。
本発明は、陰イオン交換樹脂にpHが9以上14以下であって不純物を含有するタングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させる工程と、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させた後の陰イオン交換樹脂に低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程と、を含み、低濃度陰イオン含有溶液のpHは9以上であって、低濃度陰イオン含有溶液は、塩化物イオン、硝酸イオンおよび硫酸イオンの少なくとも1種の陰イオンを低濃度で含有する、タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法である。
また、本発明のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法において、低濃度陰イオン含有溶液は、陰イオンを、0.01モル/L以上1モル/L以下の濃度で含有することが好ましい。
また、本発明のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法は、低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程の後に、陰イオン交換樹脂に溶離液を接触させる工程をさらに含むことが好ましい。
また、本発明のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法は、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させる工程と低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程との間、および低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程と溶離液を接触させる工程との間の少なくとも一方の間に、陰イオン交換樹脂を水で洗浄する工程をさらに含むことが好ましい。
また、本発明のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法において、低濃度陰イオン含有溶液は、塩化アンモニウム水溶液または塩化ナトリウム水溶液と、水酸化ナトリウム水溶液との混合溶液であることが好ましい。
また、本発明のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法において、不純物は、ケイ素、バナジウム、ニオブおよびアルミニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含むことが好ましい。
本発明によれば、不純物を除去することにより高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液を製造することができるタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法を提供することができる。
実施形態1のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法のフローチャートである。 溶液のpHと、溶液に含まれるイオンの陰イオン交換樹脂へのイオン交換順位との関係を示す図である。 実施形態1のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法を図解するための模式図である。 実施形態2のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法のフローチャートである。 実施形態3のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法のフローチャートである。 実験例1の実験装置の模式的な構成図である。 実験例1の吸着工程および洗浄工程における通液時間の経過に対するイオン交換樹脂塔から流出した流出液中のそれぞれの元素の濃度変化を示す図である。 実験例1の溶離工程における通液時間の経過に対するイオン交換樹脂塔から流出した流出液中のそれぞれの元素の濃度変化を示す図である。 実験例2の不純物除去工程および溶離工程における通液時間の経過に対するイオン交換樹脂塔から流出した流出液中のそれぞれの元素の濃度変化を示す図である。 実験例3の吸着工程、不純物除去工程、洗浄工程および溶離工程における通液時間の経過に対するイオン交換樹脂塔から流出した流出液中のそれぞれの元素の濃度変化を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施形態1>
図1に、実施形態1のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法のフローチャートを示す。以下、図1を参照して、実施形態1のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法について説明する。
まず、ステップS1aにおいて、陰イオン交換樹脂にpHが9以上14以下であって不純物を含有するタングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させる工程が行なわれる。
ここで、pHが9以上14以下であって不純物を含有するタングステン酸アルカリ金属塩水溶液としては、たとえば、タングステンおよび不純物を含む超硬合金を硝酸ナトリウムまたは亜硝酸ナトリウムの溶融塩に溶解させた後に水に溶解させたタングステン酸ナトリウム水溶液などが用いられる。このようにして製造されたタングステン酸アルカリ金属塩水溶液のpHは一般的には9以上14以下となり、このような高いpHにおいてはタングステン酸イオン((WO4 2-);以下「モノW酸イオン」と言うこともある。)が水溶液中に存在している。
また、陰イオン交換樹脂としては、たとえば従来から公知の陰イオン交換樹脂を用いることができ、強塩基性型または弱塩基性型のいずれであってもよく、ゲル型またはポーラス型のいずれであってもよく、I型またはII型のいずれであってもよい。
タングステン酸アルカリ金属塩水溶液の陰イオン交換樹脂への接触は、たとえば、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を陰イオン交換樹脂に通液させることにより、若しくはタングステン酸アルカリ金属塩水溶液中に陰イオン交換樹脂を浸漬させることなどにより行なうことができる。
タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を陰イオン交換樹脂に接触させることによって、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液中のモノW酸イオンおよびその他の不純物を含む不純物含有イオン(たとえば、VO3 -、SiO3 2-、Al(OH)4 -、NbO4 3-など)を陰イオン交換樹脂に吸着させることができる。
次に、ステップS2aにおいて、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液の接触後の陰イオン交換樹脂に低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程が行なわれる。
ここで、低濃度陰イオン含有溶液としては、たとえば、低濃度陰イオン含有溶液をタングステン酸アルカリ金属塩水溶液の接触後の陰イオン交換樹脂に接触させたときにモノW酸イオンとのイオン交換量が不純物含有イオンとのイオン交換量よりも少なくなるような溶液を用いることができる。このような低濃度陰イオン含有溶液をタングステン酸アルカリ金属塩水溶液の接触後の陰イオン交換樹脂に接触させることによって、モノW酸イオンを陰イオン交換樹脂に吸着させながら不純物含有イオン(たとえば、VO3 -、SiO3 2-、Al(OH)4 -、NbO4 3-など)を溶離させることができる。これにより、タングステン酸アルカリ金属塩水溶液に含まれていた不純物を陰イオンの形態で選択的に陰イオン交換樹脂から除去することができる。
低濃度陰イオン含有溶液としては、塩化物イオン(Cl-)、硝酸イオン(NO3 -)および硫酸イオン(SO4 2-)の少なくとも1種の陰イオンを低濃度で含有するとともにpHが9以上の溶液が用いられる。なかでも、低濃度陰イオン含有溶液としては、塩化アンモニウム水溶液または塩化ナトリウム水溶液と、水酸化ナトリウム水溶液と、の混合溶液を用いることが好ましい。低濃度陰イオン含有溶液として塩化アンモニウム水溶液または塩化ナトリウム水溶液と、水酸化ナトリウム水溶液と、の混合溶液を用いた場合には、陰イオン交換樹脂からのモノW酸イオンの除去量を抑えながら不純物含有イオンを多量に除去することができる傾向が大きくなる。また、低濃度陰イオン含有溶液としては、たとえば、硫酸ナトリウム水溶液を用いることもできる。
図2に、溶液のpHと、溶液に含まれるイオンの陰イオン交換樹脂へのイオン交換順位との関係を示す。なお、図2において、縦軸が陰イオン交換樹脂へのイオン交換順位を示し、横軸が溶液のpH(9.0〜(塩基性領域))を示している。
図2に示すように、溶液のpHが9以上の範囲においては、塩化物イオン(Cl-)および硫酸イオン(SO4 2-)の陰イオン交換樹脂に対する交換順位は、モノW酸イオン(WO4 2-)と不純物含有イオン(VO3 -、SiO3 2-、Al(OH)4 -、NbO4 3-)との間に位置している。したがって、塩化物イオン(Cl-)および硫酸イオン(SO4 2-)は、それぞれ、陰イオン交換樹脂に吸着された不純物含有イオンとはイオン交換する傾向が大きいが、モノW酸イオンとイオン交換する傾向は小さいため、不純物含有イオンを選択的に除去することができる傾向にある。なお、図2には、説明の便宜のため、硝酸イオン(NO3 -)のイオン交換順位については図示されていないが、硝酸イオン(NO3 -)のイオン交換順位は、塩化物イオン(Cl-)および硫酸イオン(SO4 2-)と同様のイオン交換順位である。
また、低濃度陰イオン含有溶液の陰イオン濃度が高すぎる場合には、モノW酸イオンとのイオン交換が発生する確率が高くなって、不純物含有イオンとともにモノW酸イオンも離脱してしまうため、低濃度陰イオン含有溶液の陰イオン濃度は低濃度とされる。
ここで、低濃度陰イオン含有溶液の陰イオン濃度は0.01モル/L以上1モル/L以下であることが好ましく、0.1モル/L以上0.3モル/L以下であることがより好ましい。低濃度陰イオン含有溶液の陰イオン濃度が0.01モル/L以上1モル/L以下である場合、特に0.1モル/L以上0.3モル/L以下である場合には、モノW酸イオンの離脱を抑えて不純物含有イオンを選択的に除去することができる傾向が大きくなる。なお、「モル/L」は溶液1リットル当たりのモル数を表わすことは言うまでもない。また、低濃度陰イオン含有溶液が複数の種類の陰イオンを含有する場合には、その複数の種類の陰イオンの総モル数を表わすものとする。ただし、ここでの陰イオン濃度の算出には、NaOH由来のOH-は陰イオンに含まれないものとする。
次に、ステップS3aにおいて、低濃度陰イオン含有溶液の接触後の陰イオン交換樹脂に溶離液を接触させる工程が行なわれる。これにより、溶離液中の陰イオンと、陰イオン交換樹脂に吸着していたモノW酸イオンとのイオン交換によって陰イオン交換樹脂からモノW酸イオンを離脱させて回収することができる。
ここで、溶離液として、アンモニウムイオン(NH4 +)を含む水溶液を用いた場合には、陰イオン交換樹脂から離脱したモノW酸イオンが溶離液中のアンモニウムイオンと反応することによって、陰イオン交換樹脂から直接タングステン酸アンモニウム水溶液を得ることができる点で好ましい。溶離液として用いることができるアンモニウムイオンを含む水溶液としては、たとえば、アンモニア水、塩化アンモニウム水溶液、アンモニア水と塩化アンモニウム水溶液との混合水溶液などを用いることができる。
図3に、実施形態1のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法を図解するための模式図を示す。図3に示すように、まず、イオン交換前のCl型陰イオン交換樹脂には塩化物イオン(図3において「Cl」と表記)Clが吸着している。そして、このようなCl型陰イオン交換樹脂に原料溶液としてタングステン酸アルカリ金属塩水溶液の一例であるタングステン酸ナトリウム(Na2WO4)水溶液を通液させる。これにより、原料溶液中の不純物含有イオン(図3において「Si,Al,V,Nb,Ta」と表記)の一部およびモノW酸イオン(図3において「W」と表記)と、Cl型陰イオン交換樹脂の塩化物イオンとのイオン交換が行なわれる。
その後、特許文献1に記載された方法(従来法)においては、陰イオン交換樹脂については無処理のまま、溶離液である塩化アンモニウム水溶液とアンモニア水との混合水溶液(NH4Cl+NH3)を通液させている。そのため、従来法においては、陰イオン交換樹脂から流出する流出液中には、V等の不純物が含有されることになるため高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液を得ることができない。
一方、実施形態1の方法によれば、不純物含有イオンおよびモノW酸イオンの吸着後の陰イオン交換樹脂に低濃度陰イオン含有溶液の一例としてCl-を低濃度に含有する低濃度Cl溶液を通液させることにより、不純物含有イオンを選択的に陰イオン交換樹脂から押し出している。そして、不純物含有イオンを選択的に押し出した後の陰イオン交換樹脂に溶離液の一例として塩化アンモニウム水溶液とアンモニア水との混合水溶液(NH4Cl+NH3)を通液させている。そのため、実施形態1の方法によれば、従来法と比較して、高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液を得ることができる。
以上のように、実施形態1の方法は、不純物を除去することにより高純度のタングステン酸アンモニウム水溶液を製造することができるタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法とすることができる。
<実施形態2>
図4に、実施形態2のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法のフローチャートを示す。実施形態2のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法においては、ステップS1aとステップS2aとの間に、ステップ4aとして、ステップS1aを経た後の陰イオン交換樹脂を水で洗浄する工程が行なわれることを特徴としている。なお、水としては、たとえば純水が用いられる。
実施形態2における上記以外の説明は実施形態1と同様であるため、その説明については省略するものとする。
<実施形態3>
図5に、実施形態3のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法のフローチャートを示す。実施形態3のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法においては、ステップS2aとステップS3aとの間に、ステップ4aとして、ステップS2aを経た後の陰イオン交換樹脂を水で洗浄する工程が行なわれることを特徴としている。なお、水としては、たとえば純水が用いられる。
実施形態3においては、ステップS2aとステップS3aとの間に、ステップ4aを行なうことによって、不純物をより多く除去することができる点で好ましい。
実施形態3における上記以外の説明は実施形態1と同様であるため、その説明については省略するものとする。
<実験例1>
実験例1は、タングステン酸ナトリウム水溶液に含まれる各種不純物元素のイオンの陰イオン交換樹脂に対するイオン交換順位を調査するために行なわれた。まず、タングステンカーバイド(WC)を主成分とし、不純物として、Vなどを含む超硬合金やスクラップ回収の過程でSi、Alなどが混入した超硬工具を硝酸ナトリウムの溶融塩に溶解させることによって溶融塩溶解物を生成した。そして、生成した溶融塩溶解物を水に溶解させることによって、図6の模式的構成図に示すように、W濃度(実際には「WO3濃度」のことであるが、以下「W濃度」として表記する)が60g/Lのタングステン酸ナトリウム水溶液からなる試料溶液16を調製し、これを容器15に収容した。この試料溶液16のpHをpHメーターで調査したところ、試料溶液16のpHは12であった。
次に、Cl型強塩基性陰イオン交換樹脂(商品名:IRA900J、ローム・アンフド・ハース社製、高さh:75cm、断面積:5.5cm2)11b,12bがそれぞれガラスカラムに充填されたイオン交換樹脂塔11a,12aを輸送管13で直列に連結した。
次に、送液ポンプ14によって、輸送管13を通して、上記のように連結されたイオン交換樹脂塔11a,12aに試料溶液16を空間速度SV(SVは流速を表わす単位で、体積流速を樹脂体積で割った値)=0.67hr-1で通液させた(吸着工程)。
そして、十分な量の純水をイオン交換樹脂塔11a,12aに通液させて陰イオン交換樹脂の洗浄を行なった(洗浄工程)。
その後、溶離液(NH4Cl濃度200g/Lの塩化アンモニウム水溶液と2mol/Lのアンモニア濃度のアンモニア水との混合水溶液)を空間速度SV=1.5hr-1で通液させた(溶離工程)。
なお、上記の吸着工程、洗浄工程および溶離工程を通して、イオン交換樹脂塔12aから流出した流出液18をフラクションコレクターにより複数の試験管17に分配して収容し、各試験管17に収容された流出液18におけるW(WO3で検出)、Mo、VおよびSiの流出量をICP−AESにより検出した。その結果を図7および図8に示す。なお、図7が吸着工程および洗浄工程における結果を示し、図8が溶離工程における結果を示す。図7および図8の縦軸がそれぞれの元素の流出率(%;100×C/C0)を示しており、横軸がCl型強塩基性陰イオン交換樹脂11b,12bの樹脂体積に対する溶離液の通液量の割合(すなわち、横軸の増加にしたがって時間が経過することを示す。以下同じ。)を示している。また、図7の流出率(%)は流出液18中の各元素の濃度Cを原料溶液中の各元素の濃度C0で割った値である。
図7に示すように、吸着工程および洗浄工程においては、Siのイオン(SiO3 2-)、Vのイオン(VO3 -)、Wのイオン(WO4 2-)、Moのイオン(MoO4 2-)の順にイオンが流出することが確認された。イオン交換順位の低い元素のイオンほど早く流出することからpH12の塩基性領域では、イオン交換順位はMoO4 2-、WO4 2-、VO3 -、SiO3 2-の順であることが確認された。また、試料溶液16のpHを変化させて上記と同様の試験を行なったところ、pHが9〜14の範囲内では上記のイオン交換順位は上記と同様であることも確認された。
また、図8に示す結果から、VO3 -は、吸着工程においてCl型強塩基性陰イオン交換樹脂11b,12bに一旦吸着するものの、WO4 2-に押し出されて、WO4 2-よりも早く流出したものと考えられる。したがって、高濃度のCl-を含む溶液ではVO3 -はWO4 2-とともに流出するが、低濃度のCl-を含む溶液ではVO3 -のみを選択的に除去することができると考えられる。その検証を以下の実験例2で行なった。
<実験例2>
以下に示す条件により、吸着工程、洗浄工程、不純物除去工程、および溶離工程をこの順序で行なった。そして、実験例1と同様に、通液時間の経過に対するイオン交換樹脂塔から流出した流出液中のそれぞれの元素の濃度変化を求めた。その結果を図9に示す。図9の縦軸が流出液中のそれぞれの元素の最大の流出濃度に対する流出液中の濃度を示し、横軸が樹脂体積に対する溶離液の通液量の割合を示している。また、図9の「高pH」および「低pH」は、それぞれ、後述する不純物除去工程におけるNH4Cl−NaOHの混合水溶液を通液させた場合およびNH4Cl水溶液を通液させた場合に相当する。また、図9中の数値は、不純物除去工程において上記のそれぞれの溶液を通液させたときの流出液中のそれぞれの元素の最大流出濃度(mg/L)を示している。
<吸着工程>
通液させる溶液:W濃度が30g/LでpHが9のタングステン酸ナトリウム水溶液
イオン交換樹脂塔:Cl型強塩基性陰イオン交換樹脂(商品名:IRA900J、ローム・アンフド・ハース社製、高さh:250cm、断面積:5.5cm2)をガラスカラムに充填したもの
SV:1.6hr-1
通液量:Wの貫流点まで(WO4 2-が流出するまで)
<洗浄工程>
通液させる溶液:純水
SV:1.6hr-1
通液量:イオン交換樹脂塔から流出する流出液の導電率が0.1mS/cm以下になるまで
<不純物除去工程>
通液させる溶液:低Cl-濃度の溶液としての、NH4Cl濃度が5g/Lの中性のNH4Cl水溶液(pH:6)(陰イオン濃度:0.09モル/L)、または塩基性のNH4Cl−NaOHの混合水溶液(NH4Cl濃度が5g/LのNH4Cl水溶液と0.1規定のNaOH水溶液との混合水溶液)(pH:13)(陰イオン濃度:0.19モル/L)。ただし、ここでの陰イオン濃度の算出には、NaOH由来のOH-は陰イオンに含めていない。
SV:1.6hr-1
通液量:陰イオン交換樹脂の樹脂体積の5倍量
<溶離工程>
通液させる溶液:NH4Cl濃度が200g/LのNH4Cl水溶液とアンモニア濃度が2mol/Lのアンモニア水との混合水溶液
SV:1.6hr-1
通液量:陰イオン交換樹脂の樹脂体積の0.8倍量
図9に示すように、SiO3 2-については、不純物除去工程において、高pHおよび低pHのいずれの溶液を用いた場合にも樹脂体積の1倍量の通液量の時点で最大の流出濃度を迎え、樹脂体積の2倍量の通液量までには流出が終了している。WO4 2-の流出は、SiO3 2-の流出が完了した後に開始するため、低濃度陰イオン含有溶液を通液することでSiはWをロスすることなく除去できることが確認された。
また、図9に示すように、VO3 -については、不純物除去工程において低pHの溶液である中性のNH4Cl水溶液を通液させた場合にはWO4 2-が流出した後にも流出が続いている。しかしながら、高pHの溶液である塩基性のNH4Cl−NaOHの混合水溶液を通液させた場合にはVO3 -の流出時間が早まるとともに最大流出濃度が高くなって、Vの除去に伴うWのロスが減少することが確認された。
以上の結果から、不純物除去工程において、NH4Cl水溶液を通液させた場合には、Vはその少なくとも一部が複合錯体を構成しているために、Vの流出が抑制されたものと考えられる。また、吸着工程で通液させるタングステン酸ナトリウム水溶液のpH、ならびに不純物除去工程で用いられるNH4Cl−NaOHの混合水溶液のpHおよび陰イオン濃度をそれぞれ変化させて上記と同様の試験を行なったところ、タングステン酸ナトリウム水溶液のpHが9〜14の範囲内であって、NH4Cl−NaOHの混合水溶液のpHが9以上の場合には上記と同様の結果が得られることが確認された。さらに、NH4Cl−NaOHの混合水溶液の陰イオン濃度が0.01モル/L以上1モル/L以下である場合、特に0.1モル/L以上0.3モル/L以下である場合には、Vの除去に伴うWのロスをさらに低減できることも確認された。
<実験例3>
実験例2では、WをロスすることなくVを分離して除去することができることが確認できたが、実験例3においてはタングステン酸ナトリウム水溶液に混入する可能性のある不純物であるNbおよびTaの除去可能性について検討した。
実験例3においては、以下に示す条件により、吸着工程、不純物除去工程、洗浄工程、および溶離工程をこの順序で行なった。そして、実験例1および実験例2と同様に、通液時間の経過に対するイオン交換樹脂塔から流出した流出液中のそれぞれの元素の濃度変化を求めた。その結果を図10に示す。図10の縦軸が流出液中のそれぞれの元素の最大の流出濃度に対する流出液中の濃度を示し、横軸が樹脂体積に対する溶離液の通液量の割合を示している。
<吸着工程>
通液させる溶液:W濃度が30g/LでpHが12のタングステン酸ナトリウム水溶液
イオン交換樹脂塔:Cl型強塩基性陰イオン交換樹脂(商品名:IRA900J、ローム・アンフド・ハース社製、高さh:250cm、断面積:5.5cm2)をガラスカラムに充填したもの
SV:1.6hr-1
通液量:Wの貫流点まで(WO4 2-が流出するまで)
<不純物除去工程>
通液させる溶液:低Cl-濃度の溶液としての、塩基性のNH4Cl−NaOHの混合水溶液(NH4Cl濃度が5g/LのNH4Cl水溶液と0.1規定のNaOH水溶液との混合水溶液)(pH:13)(陰イオン濃度:0.19モル/L)。ただし、ここでの陰イオン濃度の算出には、NaOH由来のOH-は陰イオンに含めていない。
SV:1.6hr-1
通液量:陰イオン交換樹脂の樹脂体積の4倍量
<洗浄工程>
通液させる溶液:純水
SV:1.6hr-1
通液量:イオン交換樹脂塔から流出する流出液の導電率が0.1mS/cm以下になるまで
<溶離工程>
通液させる溶液:NH4Cl濃度が200g/LのNH4Cl水溶液とアンモニア濃度が2mol/Lのアンモニア水との混合水溶液
SV:1.6hr-1
通液量:陰イオン交換樹脂の樹脂体積の0.8倍量
図10に示すように、吸着工程においては、Wのイオンが全く流出していない一方で、Si、V、TaおよびNbのそれぞれのイオンが高濃度に流出していることから、これらの不純物は不純物除去工程を行なわなくてもある程度除去できることが確認された。
また、図10に示すように、不純物除去工程においては、塩基性のNH4Cl−NaOHの混合水溶液を樹脂体積の5.7倍量を通液させた時点でVおよびNbのそれぞれのイオンが高濃度に流出しており、5.8倍量を通液させた時点でWのイオンの流出が開始している。この結果から、塩基性のNH4Cl−NaOHの混合水溶液の通液を樹脂体積の6倍量程度で停止すればWをほとんどロスすることなく、不純物を除去することができると考えられる。
図10に示すそれぞれの元素の流出濃度を積分することにより各元素の除去率を算出したところ、Wのロスが2%の時点(塩基性のNH4Cl−NaOHの混合水溶液を樹脂体積の5.8倍量を通液させた時点)におけるSi、V、TaおよびNbの除去率はそれぞれ100%、92%、93%および83%であった。したがって、不純物工程において、塩基性の低Cl-濃度の溶液を通液させることによって、Si、V、TaおよびNbを効率的に除去できることがわかった。
また、吸着工程で通液させるタングステン酸ナトリウム水溶液のpH、ならびに不純物除去工程で用いられるNH4Cl−NaOHの混合水溶液のpHおよび陰イオン濃度をそれぞれ変化させて上記と同様の試験を行なったところ、タングステン酸ナトリウム水溶液のpHが9〜14の範囲内であって、NH4Cl−NaOHの混合水溶液のpHが9以上の場合には上記と同様の結果が得られることが確認された。さらに、NH4Cl−NaOHの混合水溶液の陰イオン濃度が0.01モル/L以上1モル/L以下である場合、特に0.1モル/L以上0.3モル/L以下である場合には、Si、V、TaおよびNbをさらに効率的に除去できることがわかった。
<実験例4>
低Cl-濃度の溶液としてNaCl−NaOHの混合溶液(NaCl濃度が5g/LのNaCl溶液と、0.1規定のNaOH溶液との混合水溶液)(pH:13)(陰イオン濃度:0.09モル/L)を通液させたこと以外は実験例3と同様の条件で不純物除去工程を行なった場合と、不純物除去工程を行なわなかった場合とのそれぞれの場合について、溶離工程後の流出液中のSi、V、NbおよびAlのそれぞれの元素の濃度を求めた。その結果を表1に示す。なお、表1における数値は、原料溶液となるタングステン酸ナトリウム水溶液のWの質量(ここでは、「WO3」の質量ではなく「W」の質量である。)に対する比率(ppm)で表わされている。
Figure 2011184220
表1に示すように、不純物工程を行なった場合と行なわなかった場合とで、Wに対するSi、V、NbおよびAlのそれぞれの不純物の含有量を1/3〜1/10程度に低減することができることが確認された。
また、吸着工程で通液させるタングステン酸ナトリウム水溶液のpH、ならびに不純物除去工程で用いられるNH4Cl−NaOHの混合水溶液のpHおよび陰イオン濃度をそれぞれ変化させて上記と同様の試験を行なったところ、タングステン酸ナトリウム水溶液のpHが9〜14の範囲内であって、NH4Cl−NaOHの混合水溶液のpHが9以上の場合には上記と同様の結果が得られることが確認された。さらに、NH4Cl−NaOHの混合水溶液の陰イオン濃度が0.01モル/L以上1モル/L以下である場合、特に0.1モル/L以上0.3モル/L以下である場合には、Si、V、NbおよびAlをさらに効率的に除去できることがわかった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法に利用することができる。
11a,12a イオン交換樹脂塔、11b,12b Cl型強塩基性陰イオン交換樹脂、13 輸送管、14 送液ポンプ、15 容器、16 試料溶液、17 試験管、18 流出液。

Claims (6)

  1. 陰イオン交換樹脂にpHが9以上14以下であって不純物を含有するタングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させる工程と、
    前記タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させた後の前記陰イオン交換樹脂に低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程と、を含み、
    前記低濃度陰イオン含有溶液のpHは9以上であって、
    前記低濃度陰イオン含有溶液は、塩化物イオン、硝酸イオンおよび硫酸イオンの少なくとも1種の陰イオンを低濃度で含有する、タングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法。
  2. 前記低濃度陰イオン含有溶液は、前記陰イオンを、0.01モル/L以上1モル/L以下の濃度で含有する、請求項1に記載のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法。
  3. 前記低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程の後に、前記陰イオン交換樹脂に溶離液を接触させる工程をさらに含む、請求項1または2に記載のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法。
  4. 前記タングステン酸アルカリ金属塩水溶液を接触させる工程と前記低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程との間、および前記低濃度陰イオン含有溶液を接触させる工程と前記溶離液を接触させる工程との間の少なくとも一方の間に、前記陰イオン交換樹脂を水で洗浄する工程をさらに含む、請求項3に記載のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法。
  5. 前記低濃度陰イオン含有溶液は、塩化アンモニウム水溶液または塩化ナトリウム水溶液と、水酸化ナトリウム水溶液と、の混合溶液である、請求項1から4のいずれかに記載のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法。
  6. 前記不純物は、ケイ素、バナジウム、ニオブ、タンタルおよびアルミニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1から5のいずれかに記載のタングステン酸アンモニウム水溶液の製造方法。
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