JP2011177889A - 研削方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の方法は、前記工作物12を工作物ホルダー14に固定して、回転軸16の周りに回転するように駆動することからなる。前記工作物12は、工作物の回転軸16に平行に延びる研削心棒軸20の周りに回転するように駆動される研削工具18によって研削され、前記研削工具18は前記研削心棒軸20に垂直に送り込まれる。この方法では、内面研削または外面研削のためにカップ型研削工具を使用することもできる。
【選択図】図1
Description
円筒状外面研削の場合、工作物を一端または両端で回転する台板に取り付け、円筒状の研削回転体で外面を研削することが知られているが、この場合、研削回転体は工作物の回転軸と平行に向けられた研削心棒軸の周りに回転し、研削心棒軸の方向に前進送りされる。
円筒状研削回転体による表面研削の場合、回転テーブル上での外周研削が知られており、この場合、工作物は回転テーブル上で回転され、回転テーブルの回転軸に対して半径方向に向けられた研削心棒軸の周りに回転する円筒状研削回転体によって研削され、研削回転体の前進は研削心棒軸の方向に行なわれる。
しかしこのタイプの表面研削方法は、工作物と表面研削回転体との間の相対的な回転以外に前進運動が全く無いので、比較的小さな表面の表面研削に適するだけである。
工作物を工作物ホルダーに固定し、
工作物を駆動して回転軸の周りに回転させ、
駆動されて研削心棒軸の周りに回転する研削工具によって工作物を研削し、
研削心棒軸を工作物の回転軸に垂直な方向に向け、
研削心棒軸に垂直に研削工具を送り込む。
本発明の第一の形態では、円筒状外面研削のための研削工具の送り込みが工作物の回転軸に平行に行なわれる。
本発明の別の変形によれば、表面研削のための研削工具の送り込みが、工作物の回転軸に垂直に行なわれる。
さらに、研削心棒軸を工作物の端面に沿って工作物の回転軸に垂直に送り込むことができるように、前進駆動を配設することができる。
上記2つの実施形態を互いに組み合わせて、研削機械が本発明による円筒状外面研削と本発明による表面研削の両方を可能にすることができることは、言うまでもない。
本発明の別の変形によれば前記の目的は、好ましくはもろい材料、特にガラス、ガラスセラミックスあるいはセラミックスからなる工作物を加工するための研削方法によって達成されるが、その方法は、下記の諸工程からなるものである。すなわち、
工作物を工作物ホルダーに固定し、
工作物を駆動して回転軸の周りに回転させ、
駆動されて研削心棒軸の周りに回転されるカップ型研削工具によって工作物を加工し、
研削心棒軸を工作物の回転軸に平行に配設し、かつ研削心棒軸方向に送り込みを行なう
という諸工程からなるものである。
このようにしても、ガラス、ガラスセラミックスあるいはセラミックスなどの基本的にもろく、および/または硬くてもろい材料を加工する際に、大きい材料除去能力を達成することが可能である。特に本発明の方法は、好適には1cm3/分〜500cm3/分の範囲の最低材料除去率を達成することができる。ある実施形態によれば、特に迅速な材料除去が望ましい場合は、材料除去率は20cm3/分以上であることが好ましい。他の実施形態では、材料除去をしている間に高いレベルの精度が要求される場合、2cm3/分よりも低い材料除去率を選択することが好ましい。
一般に、本発明による方法の研削作業には、研磨材として砥粒結合体だけを使用することが好ましい。
この発明の第一の変形形態によれば、カップ型の研削工具を使用して工作物の内面を研削し、これによって円筒状の内面研削を行なう。
これにより円筒状の外面研削が可能となる。
本発明の研削方法は、例えばガラス、ガラスセラミックスあるいはセラミックスのような基本的にもろく、および/または硬くてもろい材料からなる質量100kg以上の大きな工作物の研削に対して、特に有利に適用される。
しかし別の実施形態によれば別の方法、例えば焼結方法で製造されたセラミックス製の工作物をこの方法で加工することも可能である。
上に列挙した特徴および以下で説明する特徴が、それぞれの例において示した組み合わせだけでなく、その他の組み合わせあるいは独立した手段をとして、本発明の範囲から逸脱することなく使用することができることは、言うまでもない。
図1は工作物12の円筒状の外面研削を行うための構成を模型的に示し、この構成は全体として参照番号10で示されている。
構成10は、模型的にのみ示されている工作物ホルダー14を有する。工作物12は一端において内面または外面で工作物ホルダー14に固定される。工作物12を加工するために研削心棒が備えられるが、そのうち外側の端部に固定された円筒状研削工具18のみが見える。研削工具18は、詳細には図示してない駆動装置によって研削心棒軸20の周りで速い回転速度で駆動することができる。研削工具18は、カップ型研削工具として設計するのが有利である。
本発明の別の実施形態を図2および3に示し、全体として参照番号10aで示す。この場合の構成10aは、矢印26で示されるように、回転軸16の周りに駆動される回転テーブルの形の工作物ホルダー14を有する。工作物12は、詳細には図示されない方法で、工作物ホルダー14の上に固定される。
図4は、上で説明したように円筒状外面研削と表面研削の両方に適しており、全体として参照番号100で示される研削機械の極端に模式化した図である。研削機械100は駆動装置124によって駆動されて回転する工作物ホルダー114を有する。水平方向に向けられた研削心棒120は、詳細には図示されてない駆動装置により、例えば最高で毎分2万回転という高い回転数で回転するように駆動される。研削心棒120は、詳細には図示されてない方法で、駆動装置により、第一の案内具122に沿って水平方向に変位させることができる。第一の案内具122は第二の案内118の上に保持され、詳細には図示されてない方法で駆動装置により第二の案内具118に沿って鉛直方向に変位させることができる。従って、その上に研削工具が保持されて水平に配設された研削心棒120は、規定された前進速度で所望の位置まで水平面または鉛直面内を直線的に移動できる。研削機械100は、従来の研削機械では鉛直方向に向けられている研削心棒120が水平方向に向けられている点で、既知の研削機械とは異なる。
図5に示した構成10bでは、図1に示された実施形態の変形として、研削心棒軸20が、工作物12または工作物ホルダー14の回転軸16に平行に向けられている。矢印22で示されるように研削心棒軸20の周りに回転する研削工具18は、矢印24で示される方向に工作物12または工作物ホルダー14の回転軸16と平行に送り込まれる。
Claims (4)
- 少なくとも一部に円筒形部分を持ち且つもろい材料すなわちガラス、ガラスセラミックスあるいはセラミックスで作られた工作物(12)を加工するための研削方法であって、
工作物(12)を工作物ホルダー(14)に固定して工作物ホルダー(14)の回転軸(16)の周りに工作物(12)を回転可能とし、研削心棒軸(20)の周りに回転するカップ型研削工具(18)を設置して、研削心棒軸(20)を回転軸(16)に平行に向けておき、
工作物(12)を回転軸(16)の周りに回転させてカップ型研削工具(18)により工作物(12)の円筒形表面を研削し、カップ形研削工具(18)を工作物(12)の回転軸(16)に平行に送り込み、少なくとも20cm3/分の材料除去率で研削する、
工程からなる研削方法。 - 前記工作物(12)がカップ型研削工具(18)の回転方向と逆の方向に回転させることを特徴とする、請求項1に記載の研削方法。
- 前記工作物(12)が外側に円筒形表面を持ち、主として前記カップ型研削工具(18)の端面により工作物の円筒形表面を研削することを特徴とする、請求項1又は2に記載の研削方法。
- 前記工作物(12)が内部に円筒形の面を持ち、主として前記カップ型研削工具(18)の端面により工作物の円筒形表面を研削することを特徴とする、請求項1又は2に記載の研削方法。
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