JP2007044817A - ウェーハ面取り装置、ウェーハ面取り用砥石、及びツルーイング砥石 - Google Patents

ウェーハ面取り装置、ウェーハ面取り用砥石、及びツルーイング砥石 Download PDF

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Abstract

【課題】
ウェーハ面取り装置の機構を簡略化するとともに、精度の高い安定した面取り加工を行なうウェーハ面取り装置を提供する。
【解決手段】
回転するウェーハテーブル34に載置されたウェーハWの外周部を、回転する砥石により所定の形状に加工する面取り装置10において、ウェーハW外周部の粗研削を行なう粗研削砥石51、90、91、92と、ツルーイング砥石52、85、86、87とが一体に形成された兼用砥石80により、面取り装置10の機構が簡略化するとともに、精度の高い安定した面取り加工を行なうことが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体材料や電子部品材料等のウェーハ外周部の面取り加工を行なう面取り装置、及び面取り砥石と、面取り砥石にツルーイングを行なうツルーイング砥石とに関するものである。
半導体装置や電子部品等の素材となるシリコン等のウェーハは、インゴットの状態から内周刃やワイヤーソー等のスライシング装置でスライスされた後、その周縁の割れや欠け等を防止するために外周部に面取り加工が施される。
面取り加工に使用される面取り装置には、外周部、ノッチ部等を加工する各種の砥石が複数取り付けられている。これらの砥石は、装置に取り付けた後に加工を行なう為の表面形状を形成する必要があり、面取り装置には表面形状を形成する為のツルーイング砥石が備えられている。
しかし、ツルーイング砥石によりツルーイングを行なうには別途ツルーイング機構が必要であり、ツルーイング機構を別に面取り装置内に設けた場合、装置が大型かつ複雑化する欠点があった。この問題に対して、ツルーイング砥石をウェーハテーブルと同軸上に装着することにより、面取り装置の機構を簡略化するウェーハ面取り装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−347901号公報
特許文献1に記載されたウェーハ面取り装置では、ウェーハを加工する際、ウェーハテーブルを回転させるスピンドルは、高分解能かつ低速度で回転させる必要があり、ツルーイングを行なう際には高速で回転させる必要がある。しかし、高分解能かつ低速度な回転と高速の回転とを一つのスピンドルで行なうことは困難である。また、高速に回転させることによる発熱でスピンドルの軸が膨張し、ウェーハの加工精度に影響が出る問題があった。
本発明はこのような問題に対してなされたもので、ウェーハ面取り装置の機構を簡略化するとともに、精度の高い安定した面取り加工を行なうウェーハ面取り装置、ウェーハ面取り砥石、及びツルーイング砥石を提供することを目的としている。
本発明は前記目的を達成するために、ウェーハを保持するウェーハテーブルと、前記ウェーハの外周部を研削する1つ以上の砥石と、前記ウェーハテーブルを前記砥石に対して相対的に移動させる移動手段と、前記砥石のうちのいずれかに対して前記ウェーハの外周を研削する為の形状を形成するツルーイング砥石と、を備え、前記ウェーハテーブルに載置された前記ウェーハの外周部を、回転する前記砥石により所定の形状に加工する面取り装置において、前記砥石のうち前記ウェーハ外周部の粗研削を行なう粗研削砥石と、前記ツルーイング砥石とが一体に形成されたことを特徴としている。
本発明によれば、ウェーハ外周を粗研削する粗研削砥石とツルーイング砥石とが一つの砥石として形成される。粗研削砥石とツルーイング砥石とが形成された砥石は、高速回転可能なスピンドルの回転軸に取り付けられて各砥石のツルーイングとウェーハ外周の加工とを行なう。
これにより、ツルーイングに必要な機構を別に設ける必要がなく、ウェーハ面取り装置の機構を簡略化することが出来る。更に、高速回転が必要な粗研削砥石とツルーイング砥石とが一体で同じスピンドルの回転軸に取り付けられるので、回転による熱によって精度が狂う問題が起きない。
また、本発明では、ウェーハを保持するウェーハテーブルと、前記ウェーハの外周部を研削する1つ以上の砥石と、前記ウェーハテーブルを前記砥石に対して相対的に移動させる移動手段と、前記砥石のうちのいずれかに対して前記ウェーハの外周を研削する為の形状を形成するツルーイング砥石と、を備え、前記ウェーハテーブルに載置された前記ウェーハの外周部を、回転する前記砥石により所定の形状に加工する面取り装置において、前記砥石のうち前記ウェーハ外周部の粗研削を行なう粗研削砥石と、前記ツルーイング砥石とが同じ回転軸上に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、粗研削砥石とツルーイング砥石とが、高速回転可能なスピンドルの同じ回転軸に取り付けられて各砥石のツルーイングとウェーハ外周の加工とを行なう。
これにより、ツルーイングに必要な機構を別に設ける必要がなく、必要に応じて砥石の交換を容易に行なうことが可能であって、ウェーハ面取り装置の機構を簡略化することが出来る。更に、高速回転が必要な粗研削砥石と同じスピンドルの回転軸にツルーイング砥石が取り付けられるので、回転による熱によって精度が狂う問題が起きない。
更に、本発明では、ウェーハテーブルに載置されたウェーハの外周部を所定の形状に加工する面取り装置に備えられた複数の砥石のうちのいずれかに対し、前記ウェーハの外周を研削する為の溝を形成するツルーイング砥石において、前記ツルーイング砥石は、希望する前記溝の形状にそれぞれ合わせて形成された複数のツルーイング砥石が、該溝を加工する位置に合わせられて一体に形成されたこも特徴としている。
本発明によれば、異なる形状、又は同等の形状の複数のツルーイング砥石が、面取り砥石の面取り加工用溝を形成するべき各位置に合わせて一体に形成されている。
これにより、複数の形状の異なる、又は同等の面取り加工用溝を一度にツルーイングすることが可能となる。よって、希望する形状ごとにツルーイング砥石を別の回転機構に取り付ける、又は同じ砥石に対して場所を移動させながら何度もツルーイングをする必要はなくなり、ウェーハ面取り装置の機構を簡略化するとともに、精度の高い安定した面取り加工が可能となる。
以上説明したように、本発明のウェーハ面取り装置、ウェーハ面取り砥石、及びツルーイング砥石によれば、装置の機構が簡略化するとともに、精度の高い安定した面取り加工を行なうことが可能になる。
以下添付図面に従って本発明に係るウェーハ面取り装置、ウェーハ面取り砥石、及びツルーイング砥石の好ましい実施の形態について詳説する。
最初に、本発明に係るウェーハ面取り装置について説明する。図1は、面取り装置の主要部を示す正面図である。面取り装置10は、ウェーハ送りユニット20、砥石移動回転ユニット40、砥石切り替えユニット50、図示しないウェーハ供給/収納部、ウェーハ洗浄/乾燥部、ウェーハ搬送手段、及び面取り装置各部の動作を制御するコントローラ等から構成されている。
ウェーハ送りユニット20は、本体ベース11上に載置されたX軸ベース21、2本のX軸ガイドレール22、22、4個のX軸リニアガイド23、23、…、ボールスクリュー及びステッピングモータから成るX軸駆動手段25によって図のX方向に移動されるXテーブル24を有している。
Xテーブル24には、2本のY軸ガイドレール26、26、4個のY軸リニアガイド27、27、…、図示しないボールスクリュー及びステッピングモータから成るY軸駆動手段によって図のY方向に移動されるYテーブル28が組込まれている。
Yテーブル28には、2本のZ軸ガイドレール29、29と図示しない4個のZ軸リニアガイドによって案内され、ボールスクリュー及びステッピングモータから成るZ軸駆動手段30によって図のZ方向に移動されるZテーブル31が組込まれている。
Zテーブル31には、θ軸モータ32、θスピンドル33が組込まれ、θスピンドル33にはウェーハWを吸着載置するウェーハテーブル(載置台)34が取り付けられており、ウェーハテーブル34はウェーハテーブル回転軸心CWを中心として図のθ方向に回転される。
このウェーハ送りユニット20によって、ウェーハWは図のθ方向に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
砥石移動回転ユニット40は、ウェーハ送りユニット20と同様に、本体ベース11上に載置されたX軸ベース41、2本のX軸ガイドレール42、42、4個のX軸リニアガイド43、43、…、ボールスクリュー及びステッピングモータから成るX軸駆動手段45によって図のX方向に移動されるXテーブル44を有している。
Xテーブル44には、2本のY軸ガイドレール46、46、4個のY軸リニアガイド47、47、…、図示しないボールスクリュー及びステッピングモータから成るY軸駆動手段によって図のY方向に移動されるYテーブル48が組込まれている。
Yテーブル48には、2本のZ軸ガイドレール49、49と図示しない4個のZ軸リニアガイドによって案内され、ボールスクリュー及びステッピングモータから成るZ軸駆動手段70によって図のZ方向に移動されるZテーブル71が組込まれている。
Zテーブル71には、θ軸モータ72、θスピンドル73が組込まれ、θスピンドル73には、本発明に係わるウェーハ面取り砥石としての兼用砥石80が取り付けられている。兼用砥石80は、ウェーハWの外周を加工する砥石と、外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58等に対してツルーイングを行なうツルアーとからなり、θスピンドル73により軸心CHを中心に回転駆動される。
θスピンドル73は、ボールベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルで、兼用砥石80によりウェーハWの外周を加工する際には回転速度8,000rpmで回転され、兼用砥石80によりツルーイングを行なう際には回転速度5,000rpmで回転される。
兼用砥石80は、砥石移動回転ユニット40によって、軸心CHを中心に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
砥石切り替えユニット50は、外周加工砥石51の上方に配置されたターンテーブル53に取付けられた外周精研スピンドル54及び外周精研モータ56、ノッチ粗研スピンドル60及びノッチ粗研モータ62、ノッチ精研スピンドル57及びノッチ精研モータ59を有している。
外周精研スピンドル54は、回転軸がウェーハWの接線方向(図1に示すX軸方向)に向かって(本実施例においては8度)傾斜している。外周精研スピンドル54にはウェーハWの外周を仕上げ研削する面取り用砥石である外周精研削砥石55が取付けられている。
ノッチ粗研スピンドル60にはノッチ粗研削砥石61が、またノッチ精研スピンドル57には、ノッチ部を仕上げ研削する面取り砥石であるノッチ精研削砥石58が取付けられている。ノッチ精研削砥石58は、任意の方向に所定量傾斜させることができるように保持されている。
面取り装置10のその他の構成部分については、一般的によく知られた機構であるため、詳細な説明は省力する。
次に本発明に係るウェーハ面取り砥石としての兼用砥石80の構成について説明する。図2は兼用砥石80の第1の実施の形態を表したものである。兼用砥石80は、一体に形成された外周加工砥石51とツルーイング砥石52とからなり、θスピンドル73に対して取り付けられる。
外周加工砥石51は、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石が用いられ、同形状の外周粗研削用溝51a、51b、51cが形成されている。
ツルーイング砥石52は、メタルボンド砥石が用いられ、外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58等に対してウェーハWの外周を研削する為の溝をツルーイングする同形状、又は異なる形状の凸部52a、52b、52cが、溝を加工する位置に合わせて形成されている。
これにより、ウェーハ面取り装置の機構が簡略化されるとともに、安定した高精度の面取り加工が可能となる。また、砥石には同形状の溝が形成されているので、一つの溝が劣化しても別の場所で加工を行なうことが可能であり、砥石の交換の手間が削減され効率的な面取り加工が行なえる。
次に、兼用砥石80の第2の実施の形態を説明する。図3は兼用砥石80の第2の実施の形態を表したものである。兼用砥石80は、外周加工砥石90とツルーイング砥石85とが交互に重ねられて一体に製作され、θスピンドル73に対して取り付けられる。
外周加工砥石90は、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石が用いられ、形状の異なる外周粗研削用溝90a、90b、90cがそれぞれ形成されている。
ツルーイング砥石85は、メタルボンド砥石が用いられ、外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58等に対して、ウェーハWの外周を研削する為の溝をツルーイングする形状の異なる凸部85a、85b、85cがそれぞれ形成されている。
これにより、ウェーハ面取り装置の機構の簡略化、及び安定した高精度の面取り加工が可能となる。また、砥石には異なる形状の溝、異なる形状の凸部が形成されているので、面取り形状の異なるウェーハを加工する際、砥石交換の必要がない効率的な面取り加工が行なえる。
次に、兼用砥石80の第3の実施の形態を説明する。図4は兼用砥石80の第3の実施の形態を表したものである。兼用砥石80は、一体に製作された外周加工砥石91とツルーイング砥石86とからなり、θスピンドル73に対して取り付けられる。
外周加工砥石91は、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石が用いられ、同形状の外周粗研削用溝91a、91b、91cが形成されている。
ツルーイング砥石86は、メタルボンド砥石が用いられ、ウェーハWの外周を平坦に研削する場合の外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58等の表面をストレート形状に形成するストレート面86aを有している。
次に、兼用砥石80の第4の実施の形態を説明する。図5は兼用砥石80の第4の実施の形態を表したものである。兼用砥石80は、一体に製作された外周加工砥石92とツルーイング砥石87とからなり、θスピンドル73に対して取り付けられる。
外周加工砥石92は、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石が用いられ、ウェーハWの外周粗研削時に外周を平坦に研削するストレート面92aが形成されている。
ツルーイング砥石87は、メタルボンド砥石が用いられ、外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58等に対してウェーハWの外周を研削する為の溝をツルーイングする同形状の凸部87a、87b、87cが形成されている。
これらにより、外周粗研削とツルーイングを同じ軸上で行なうことが可能となり、装置の機構が簡略化するとともに、高速回転が可能であるθスピンドル73に外周加工砥石51、90、91、92とツルーイング砥石52、85、86、87とが同時に取り付けられるので、精度の高い安定した面取り加工を行なうことが可能になる。
また、外周加工砥石51、90、91、92と、ツルーイング砥石52、85、86、87とは、一体ではなく、別々に製作されたものをそれぞれθスピンドル73に対して取り付けても好適に実施可能である。
更に、外周加工砥石51、90、91と、ツルーイング砥石52、85、87に形成された溝や凸部の個数は示された個数に限らず、加工条件、砥石のライフ等により適宜設定可能である。
次に、第1の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられた、本発明に係るウェーハ面取り装置の作用について説明する。図1に示すように、面取り装置10は、ウェーハ送りユニット20、砥石移動回転ユニット40、砥石切り替えユニット50、図示しないウェーハ供給/収納部、ウェーハ洗浄/乾燥部、ウェーハ搬送手段、及び面取り装置各部の動作を制御するコントローラ等から構成されている。
砥石移動回転ユニット40には、図2に示す第1の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられ、兼用砥石80は軸心CHを中心に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
面取り装置10では、最初に外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58に対して、ウェーハWの加工を行なう為の溝を形成するツルーイングが行なわれる。ツルーイングでは、ターンテーブル53が回転して外周精研削砥石55が加工位置にセットされる。続いて、図6(a)で示すように、砥石移動回転ユニット40のXテーブル44、Yテーブル48、及びZテーブル71の移動により、ツルーイング砥石52の凸部52a、52b、52cが、外周精研削砥石55の加工用溝形成位置に合わせられる。
この状態でθスピンドル73が回転して兼用砥石80が回転速度5,000rpmで回転するとともに、図6(b)に示すように、Yテーブル48、Xテーブル44が移動してツルーイング砥石52により外周精研削砥石55へツルーイングが開始される。これにより、ウェーハWの外周、又はオリフラ部を精研削するための溝が外周精研削砥石55へ複数同時に形成される。
外周精研削砥石55へのツルーイングが終了すると、Yテーブル48が移動して外周精研削砥石55がツルーイング砥石52から離れ、ターンテーブル53が回転してノッチ精研削砥石58が加工位置に移動しノッチ精研削砥石58のツルーイングが同様に開始される。
砥石のツルーイングが終了すると、ウェーハテーブル34へウェーハWを載置して面取り加工が開始される。まず、ウェーハテーブル34がZ方向に移動し、ウェーハWの高さが外周加工砥石51の外周粗研削用溝51a、51b、51cのいずれかに合わされる。
この状態でθスピンドル73が回転して兼用砥石80が回転速度8,000rpmで回転するとともにYテーブル28が移動し、θ軸モータ32により回転するウェーハWの外周が外周加工砥石51により粗研削される。
ウェーハWの外周粗研削が終了すると、続いて外周精研削砥石55、ノッチ粗研削砥石61、又はノッチ精研削砥石58のいずれかでウェーハW外周の研削を行ない、ウェーハWの外周が加工される。
これにより、ツルーイング砥石52と外周加工砥石51とが同軸上にあるため、ツルーイング用の別機構を設ける必要がなく装置の機構が簡略化される。更に、高速回転が必要な粗研削とツルーイングとが同じスピンドルで行なえるため、精度の高い安定した面取り加工を行なうことが可能になる。
次に、第2の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられた、本発明に係るウェーハ面取り装置の作用について説明する。
面取り装置10の砥石移動回転ユニット40には、図3に示す第2の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられ、兼用砥石80は軸心CHを中心に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
面取り装置10では、最初に外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58に対してツルーイングが行なわれる。ツルーイングでは、まずターンテーブル53が回転して外周精研削砥石55が加工位置にセットされる。続いて砥石移動回転ユニット40のXテーブル44、Yテーブル48、及びZテーブル71の移動により、ツルーイング砥石85の凸部85a、85b、85cのうち、加工を行なうウェーハWの面取り加工形状と同じものが、外周精研削砥石55の加工用溝形成位置に合わせられる。
この状態で兼用砥石80と外周精研削砥石55とがツルーイング条件に合わせて回転するとともに、Yテーブル48、Xテーブル44が移動して外周精研削砥石55へツルーイングが開始され、ウェーハWの外周、又はオリフラ部を精研削するための溝が形成される。外周精研削砥石55へのツルーイングが終了すると、続けてノッチ精研削砥石58のツルーイングが同様に開始される。
砥石のツルーイングが終了すると、ウェーハテーブル34へウェーハWを載置して面取り加工が開始される。まず、ウェーハWの高さが外周加工砥石90の外周粗研削用溝90a、90b、90cのうち、加工を行なうウェーハWの面取り加工形状と同じものに合わせられる。高さをあわせた後、兼用砥石80とウェーハWとが加工条件に合わせて回転してウェーハWの外周が粗研削される。
ウェーハWの外周粗研削が終了すると、続いて外周精研削砥石55、ノッチ粗研削砥石61、又はノッチ精研削砥石58のいずれかでウェーハWの外周が加工される。
次に、第3の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられた、本発明に係るウェーハ面取り装置の作用について説明する。
面取り装置10の砥石移動回転ユニット40には、図4に示す第3の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられ、兼用砥石80は軸心CHを中心に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
面取り装置10では、最初にツルーイング砥石86によりツルーイングが行なわれる。ターンテーブル53が回転して外周精研削砥石55が加工位置にセットされるとともに、兼用砥石80と外周精研削砥石55とがツルーイング条件に合わせて回転して、外周精研削砥石55の表面がツルーイング砥石86のストレート面86aにより平坦にツルーイングされる。外周精研削砥石55へのツルーイングが終了すると、続けてノッチ精研削砥石58のツルーイングが同様に開始される。
砥石のツルーイングが終了すると、ウェーハテーブル34へウェーハWを載置して面取り加工が開始される。まず、ウェーハWの高さが外周加工砥石91の外周粗研削用溝91a、91b、91cのうちのいずれかに合わされる。
高さをあわせた後、兼用砥石80とウェーハWとが加工条件に合わせて回転してウェーハWの外周が粗研削される。
ウェーハWの外周粗研削が終了すると、続いて外周精研削砥石55、ノッチ粗研削砥石61、又はノッチ精研削砥石58のいずれかでウェーハWの外周が加工される。
次に、第4の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられた、本発明に係るウェーハ面取り装置の作用について説明する。面取り装置10の砥石移動回転ユニット40には、図5に示す第4の実施の形態の兼用砥石80が取り付けられ、兼用砥石80は軸心CHを中心に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
面取り装置10では、最初にツルーイング砥石87によりツルーイングが行なわれる。ターンテーブル53が回転して外周精研削砥石55の高さがツルーイング砥石87の凸部87a、87b、87cのうちいずれかに合わせられる。
この状態で兼用砥石80と外周精研削砥石55とがツルーイング条件に合わせて回転するとともに、Yテーブル48、Xテーブル44が移動して外周精研削砥石55へツルーイングが開始され、ウェーハWの外周、又はオリフラ部を精研削するための溝が形成される。外周精研削砥石55へのツルーイングが終了すると、続けてノッチ精研削砥石58のツルーイングが同様に開始される。
砥石のツルーイングが終了すると、ウェーハテーブル34へウェーハWを載置して面取り加工が開始される。
まず、ウェーハWの高さが外周加工砥石92の高さにあわされるとともに、兼用砥石80とウェーハWとが加工条件に合わせて回転してウェーハWの外周が、外周加工砥石92のストレート面92aにより平坦に粗研削される。ウェーハWの外周粗研削が終了すると、続いて外周精研削砥石55、ノッチ粗研削砥石61、又はノッチ精研削砥石58のいずれかでウェーハWの外周が加工される。
以上説明したように、本発明に係るウェーハ面取り装置、ウェーハ面取り砥石、及びツルーイング砥石によれば、外周粗研削とツルーイングを同じ軸上で行なうことが可能となり、装置の機構が簡略化するとともに、高速回転が可能であるθスピンドル73に外周加工砥石51、90、91、92とツルーイング砥石52、85、86、87とが同時に取り付けられるので、精度の高い安定した面取り加工を行なうことが可能になる。
なお、本実施の形態の説明では砥石の回転数、加工手順等を特定した形で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ウェーハの形状や材質等、様々な加工条件に応じて変更が可能である。
本発明に係わる面取り装置の主要部を示す正面図。 第1の実施の形態に係わる兼用砥石の構成図。 第2の実施の形態に係わる兼用砥石の構成図。 第3の実施の形態に係わる兼用砥石の構成図。 第4の実施の形態に係わる兼用砥石の構成図。 外周精研砥石へツルーイングを行なう状態を示した正面図。
符号の説明
10…面取り装置,24、44…Xテーブル,28、48…Yテーブル,33、73…θスピンドル,34…ウェーハテーブル,51、90、91、92…外周加工砥石,52、85、86、87…ツルーイング砥石,54…外周精研スピンドル,55…外周精研削砥石(面取り用砥石),58…ノッチ精研削砥石,61…ノッチ粗研削砥石,80…兼用砥石,86a、92a…ストレート面,W…ウェーハ

Claims (15)

  1. ウェーハを保持するウェーハテーブルと、
    前記ウェーハの外周部を研削する1つ以上の砥石と、
    前記ウェーハテーブルを前記砥石に対して相対的に移動させる移動手段と、
    前記砥石のうちのいずれかに対して前記ウェーハの外周を研削する為の形状を形成するツルーイング砥石と、を備え、
    前記ウェーハテーブルに載置された前記ウェーハの外周部を、回転する前記砥石により所定の形状に加工する面取り装置において、
    前記砥石のうち前記ウェーハ外周部の粗研削を行なう粗研削砥石と、前記ツルーイング砥石とが一体に形成されたことを特徴とするウェーハ面取り装置。
  2. ウェーハを保持するウェーハテーブルと、
    前記ウェーハの外周部を研削する1つ以上の砥石と、
    前記ウェーハテーブルを前記砥石に対して相対的に移動させる移動手段と、
    前記砥石のうちのいずれかに対して前記ウェーハの外周を研削する為の形状を形成するツルーイング砥石と、を備え、
    前記ウェーハテーブルに載置された前記ウェーハの外周部を、回転する前記砥石により所定の形状に加工する面取り装置において、
    前記砥石のうち前記ウェーハ外周部の粗研削を行なう粗研削砥石と、前記ツルーイング砥石とが同じ回転軸上に設けられていることを特徴とするウェーハ面取り装置。
  3. 前記ツルーイング砥石は、研削を行なう側面形状がストレート形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェーハ面取り装置。
  4. 前記ツルーイング砥石は、前記砥石のうちのいずれかに対して前記ウェーハの外周を研削する為の溝を形成する一つ以上の凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェーハ面取り装置。
  5. 前記ツルーイング砥石に形成された凸部は、複数の異なる形状であることを特徴とする請求項4に記載のウェーハ面取り装置。
  6. 前記粗研削砥石は、研削を行なう側面形状がストレート形状であることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5のうちいずれか1項に記載のウェーハ面取り装置。
  7. 前記粗研削砥石は、前記ウェーハの外周部を研削する為の一つ以上の溝が形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5のうちいずれか1項に記載のウェーハ面取り装置。
  8. 前記粗研削砥石に形成された溝は、複数の異なる形状であることを特徴とする請求項7に記載のウェーハ面取り装置。
  9. 前記ツルーイング砥石は、メタルボンド砥石であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、又は8のうちいずれか1項に記載のウェーハ面取り装置。
  10. 前記粗研削砥石は、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石のいずれか一つであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、又は9のうちいずれか1項に記載のウェーハ面取り装置。
  11. ウェーハテーブルに載置されたウェーハの外周部を所定の形状に加工する面取り装置に備えられた複数の砥石において、
    前記砥石のうち前記ウェーハ外周部の粗研削を行なう粗研削砥石と、前記砥石のうちのいずれかに対して前記ウェーハの外周を研削する為の形状を形成するツルーイング砥石とが一体に形成されたことを特徴とするウェーハ面取り用砥石。
  12. 前記ツルーイング砥石は、メタルボンド砥石であることを特徴とする請求項11に記載のウェーハ面取り用砥石。
  13. 前記粗研削砥石は、メタルボンド砥石、レジンボンド砥石、又はビトリファイドボンド砥石のいずれか一つであることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載のウェーハ面取り用砥石。
  14. ウェーハテーブルに載置されたウェーハの外周部を所定の形状に加工する面取り装置に備えられた複数の砥石のうちのいずれかに対し、前記ウェーハの外周を研削する為の溝を形成するツルーイング砥石において、
    前記ツルーイング砥石は、希望する前記溝の形状にそれぞれ合わせて形成された複数のツルーイング砥石が、該溝を加工する位置に合わせられて一体に形成されたことを特徴とするツルーイング砥石。
  15. 前記ツルーイング砥石は、メタルボンド砥石であることを特徴とする請求項14に記載のツルーイング砥石。
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