JP2009078326A - ウェーハ面取り装置、及びウェーハ面取り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
加工歪みを低減するとともに加工面粗さを向上させ、ウェーハの破損を防止するウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法を提供すること。
【解決手段】
ウェーハWを回転するウェーハテーブル34に保持し、砥石でウェーハWの外周部を研削するウェーハ面取り装置において、センサ3、センサ4、外周精研モータ56に取り付けられたセンサまたはノッチ精研モータ59に取り付けられたセンサにより電流値の変化、回転数の変化、及び振動の変化を検出し、検出された結果に基づき外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58の外径を算出する、または外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58の押圧力を調整することにより、加工歪みを低減するとともに加工面粗さを向上させ、ウェーハWの破損を防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置や電子部品等の素材となるウェーハの外周部に面取り加工を行なうウェーハ面取り装置とウェーハ面取り方法に関する。
半導体装置や電子部品等の素材となるシリコン等のウェーハは、インゴットの状態から内周刃やワイヤーソー等のスライシング装置でスライスされた後、その周縁の割れや欠け等を防止するために外周部に面取り加工が施される。面取り加工に使用される面取り装置は、ウェーハ外周部を研削する外周部用砥石や、方位の基準位置となるV字状のノッチ部を研削するノッチ部用砥石等の各種砥石が複数取り付けられ、これらの砥石をスピンドルにより高速に回転させて加工を行なう。加工の際には、ウェーハを回転するウェーハテーブル上に吸着載置し、Xガイド、Yガイド、及びZガイドの各ガイド軸によりウェーハと砥石とを相対的に移動させ、砥石に形成された面取り用の溝へウェーハ外周部を当てることにより面取り加工を行う。
図3に面取り装置の従来例を示す。図3は従来の面取り装置の側面図である。面取り装置10は、ウェーハ送りユニット20、砥石回転ユニット50、図示しないウェーハ供給/収納部、ウェーハ洗浄/乾燥部、ウェーハ搬送手段、及び面取り装置各部の動作を制御するコントローラ等から構成されている。
ウェーハ送りユニット20は、本体ベース11上に載置されたX軸ベース21、2本のX軸ガイドレール22、22、4個のX軸リニアガイド23、23、…、ボールスクリュー及びサーボモータから成るX軸駆動手段25によって図のX方向に移動されるXテーブル24を有している。
Xテーブル24には、2本のY軸ガイドレール26、26、4個のY軸リニアガイド27、27、…、図示しないボールスクリュー及びサーボモータから成るY軸駆動手段によって図のY方向に移動されるYテーブル28が組込まれている。
Yテーブル28には、2本のZ軸ガイドレール29、29と図示しない4個のZ軸リニアガイドによって案内され、ボールスクリュー及びステッピングモータから成るZ軸駆動手段30によって図のZ方向に移動されるZテーブル31が組込まれている。
Zテーブル31には、θ軸モータ32、θスピンドル33が組込まれ、θスピンドル33にはウェーハWを吸着載置するウェーハテーブル34が取り付けられており、ウェーハテーブル34はウェーハテーブル回転軸心CWを中心として図のθ方向に回転される。ウェーハテーブル34の上面は、図示しない真空源と連通する吸着面になっており、面取り加工されるウェーハW、または面取り加工を行う砥石をツルーイングするツルーイング砥石T(以下、ツルアーと称する)が載置されて吸着固定される。
このウェーハ送りユニット20によって、ウェーハW及びツルアーは図のθ方向に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
砥石回転ユニット50は、複数の外周粗研削用溝が形成された外周加工砥石52が取り付けられ、図示しない外周砥石モータによって軸心CHを中心に回転駆動される外周砥石スピンドル51、外周加工砥石52の上方に取付けられた外周精研スピンドル54及び外周精研モータ56、ノッチ粗研スピンドル60及びノッチ粗研モータ62、ノッチ精研スピンドル57及びノッチ精研モータ59を有している。
外周精研スピンドル54にはウェーハWの外周を仕上げ研削する面取り用砥石である外周精研削砥石55が取付けられている。ノッチ粗研スピンドル60にはノッチ粗研削砥石61が、またノッチ精研スピンドル57には、ノッチ部を仕上げ研削する面取り砥石であるノッチ精研削砥石58が取付けられている。
外周精研削砥石55、ノッチ粗研削砥石61、及びノッチ精研削砥石58は、ロータリー63が回転することにより、それぞれ加工位置へ移動する。
外周精研削砥石55とノッチ精研削砥石58とは、ウェーハテーブル34上面に載置されたツルアーT、またはウェーハテーブル下部に取り付けられたツルアーTによりツルーイングされ外周精研削用溝およびノッチ精研削用溝が形成される。また、ウェーハにオリフラが形成されている場合にはオリフラ精研用溝が形成される。このような面取り装置としては例えば、特許文献1に記載されるウェーハ面取り装置が提案されている。
近年、このようなウェーハ面取り装置においては、外周精研削砥石用およびノッチ精研削砥石用の砥石として、研磨用の砥粒をレジンボンドやゴム等の弾性材料により保持した弾性砥石が用いられる。弾性砥石による面取り加工では、弾性材料の弾性変形により砥粒がウェーハの外周部に均一に接触するため、加工歪みが減少し、加工面荒さが向上する。これにより、面取り加工後に行われる各種工程において、加工負荷が低減し効率の良い半導体装置や電子部品等の製造が可能となる。
特開2005−153085号公報
しかし、このような弾性砥石では、ツルアーによりツルーイングされて外周精研削用溝、ノッチ精研削用溝、またはオリフラ精研用溝が形成される際にも弾性変形するため、ツルーイング終了後にツルーイング時の負荷がなくなると形成された各溝が膨張する。この状態のままウェーハの加工を行った場合、各溝の位置が砥石の外径、ノッチ部形状、またはオリフラ形状より設定された位置よりも近くなるため、ウェーハが各溝に早く接触し、ウェーハの面取り形状に異常が生じるだけでなく、ウェーハを破損する場合があり大きな問題となっていた。
本発明は、このような問題に対して成されたものであり、弾性砥石を用いたウェーハの面取り加工において加工歪みを低減するとともに加工面粗さを向上させ、ウェーハの破損を防止するウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法を提供することを目的としている。
本発明は前記目的を達成するために、本発明のウェーハ面取り装置は、ウェーハを保持して回転するウェーハテーブルと、前記ウェーハの外周部、ノッチ部、またはオリフラ部のいずれかの研削を行なう1つ以上の回転する砥石と、前記砥石を回転させるスピンドルと、前記ウェーハテーブルを前記砥石に対して相対的に移動させる移動手段と、前記スピンドルに備えられたモータの電流値の変化または前記モータの回転数の変化または前記砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサと、を備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、前記砥石は、レジンボンドまたはゴムを用いた弾性材料により形成されていること。更に、本発明は上記発明において、前記スピンドルには、前記砥石の振動を検出する振動ピックアップセンサが設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、回転するウェーハテーブルに保持されたウェーハの外周部、ノッチ部、またはオリフラ部のいずれかをスピンドルにより回転する砥石で研削するウェーハ面取り装置には、スピンドルに備えられたモータの電流値の変化またはモータの回転数の変化または砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサが備えられている。このとき、砥石はレジンボンドまたはゴム等の弾性材料により形成された弾性砥石であって、スピンドルには砥石の振動を検出する圧電式加速度型等の振動ピックアップセンサが備えられている。
これにより、センサにより検出された値の変化と移動手段から得られるウェーハの位置から、ツルーイング時に弾性変形してツルーイング後に膨張した外周精研削用溝、ノッチ用精研削用溝、またはオリフラ用精研削用溝を有する砥石の正しい外径を算出することが可能になる。また、ウェーハのノッチ部分などの直線部分で砥石の押圧が低下またはR部分などで押圧が増加した際などに、センサより検出された値に基づき移動手段を制御してウェーハと砥石とが接触する押圧を増加または減少させ、ウェーハのいずれの場所でも最適な押圧力でウェーハ面取り加工を行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明のウェーハ面取り装置、及びウェーハ面取り方法によれば、スピンドルに備えられたモータの電流値の変化またはモータの回転数の変化または砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサにより、弾性砥石を用いたウェーハの面取り加工において加工歪みを低減するとともに加工面粗さを向上させ、ウェーハの破損を防止する面取り加工を可能にする
以下、添付図面に従って本発明に係るウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法の好ましい実施の形態について詳説する。
まず初めに、本発明に係わる面取り装置の構成について説明する。図1は面取り装置の全体上面図である。
面取り装置1は、移動手段としてのウェーハ送りユニット20、砥石回転ユニット50、図示しないウェーハ供給/収納部、ウェーハ洗浄/乾燥部、ウェーハ搬送手段、及び面取り装置各部の動作を制御するコントローラ等から構成されている。
ウェーハ送りユニット20は、本体ベース11上に載置されたX軸ベース21、2本のX軸ガイドレール22、22、4個のX軸リニアガイド23、23、…、ボールスクリュー及びサーボモータから成るX軸駆動手段25によって図のX方向に移動されるXテーブル24を有している。
Xテーブル24には、2本のY軸ガイドレール26、26、4個のY軸リニアガイド27、27、…、図示しないボールスクリュー及びサーボモータから成るY軸駆動手段によって図のY方向に移動されるYテーブル28が組込まれている。
Yテーブル28には、2本のZ軸ガイドレール29、29と図示しない4個のZ軸リニアガイドによって案内され、ボールスクリュー及びステッピングモータから成るZ軸駆動手段30によって図のZ方向に移動されるZテーブル31が組込まれている。
Zテーブル31には、θ軸モータ32、θスピンドル33が組込まれ、θスピンドル33にはウェーハWを吸着載置するウェーハテーブル34が取り付けられており、ウェーハテーブル34はウェーハテーブル回転軸心CWを中心として図のθ方向に回転される。ウェーハテーブル34の上面は、図示しない真空源と連通する吸着面になっており、面取り加工されるウェーハW、または面取り加工を行う砥石をツルーイングするツルーイング砥石T(以下、ツルアーと称する)が載置されて吸着固定される。
このウェーハ送りユニット20によって、ウェーハW及びツルアーは図のθ方向に回転されるとともに、X、Y、及びZ方向に移動される。
砥石回転ユニット50は、外周砥石スピンドル51に取り付けられた外周加工砥石52、外周精研スピンドル54及び外周精研モータ56、ノッチ粗研スピンドル60及びノッチ粗研モータ62、ノッチ精研スピンドル57及びノッチ精研モータ59を備えている。外周精研スピンドル54、ノッチ粗研スピンドル60、及びノッチ精研スピンドル57は、外周加工砥石52の情報に設けられたロータリー63に、それぞれの加工位置へ移動可能に取り付けられている。
外周加工砥石52は、ウェーハWの外周部を粗研磨する複数の外周粗研削用溝が形成された砥石であって、図示しない外周砥石モータによって軸心CHを中心に回転駆動される外周砥石スピンドル51によって回転する。外周砥石スピンドル51の側面には、外周砥石スピンドル51の振動の変化を検出する圧電式加速度型振動ピックアップであるセンサ2がウェーハテーブル34と外周加工砥石52との回転中心を結んだ線分と平行になるように取り付けられている。
外周加工砥石52としては、例えばダイヤモンド砥粒のメタルボンド砥石で、粒度#800の物が使用される。外周砥石スピンドル51としては、例えばボールベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルが用いられ、回転速度8,000rpmで回転される。
外周精研スピンドル54にはウェーハWの外周を仕上げ研削する面取り用砥石である外周精研削砥石55が取付けられ、外周精研削砥石55の振動の変化を検出する圧電式加速度型振動ピックアップであるセンサ3がウェーハテーブル34と外周精研削砥石55との回転中心を結んだ線分と平行になるように取り付けられている。外周精研スピンドル54としては、例えばエアーベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルが用いられ、回転速度36,000rpmで回転される。
外周精研モータ56には、消費電流の変化を検出する不図示のセンサと回転数を検出する不図示のセンサが取り付けられている。センサにより検出された電流値の変化量と回転数の変化は不図示のコントローラに送られ記録される。
外周精研削砥石55は、レジンボンドまたはゴム等の弾性材料により砥粒が保持されることにより形成された弾性砥石である。外周精研削砥石55としては、例えば直径50mmのダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石で、粒度#3000が用いられている。
ノッチ粗研スピンドル60にはウェーハWのノッチ部を粗研磨するノッチ粗研削砥石61が取り付けられている。ノッチ粗研スピンドル60としては、例えばエアーベアリングを用いたエアータービン駆動のスピンドルが用いられ、回転速度80,000rpmで回転される。また、ノッチ粗研削砥石61としては、例えば直径1.8mm〜2.4mmの小径で、ダイヤモンド砥粒のメタルボンド砥石、粒度#800が用いられる。
ノッチ精研スピンドル57には、ノッチ部を仕上げ研削する面取り砥石であるノッチ精研削砥石58が取付けられ、ノッチ精研削砥石58の振動の変化を検出する圧電式加速度型振動ピックアップであるセンサ4がウェーハテーブル34とノッチ精研削砥石58との回転中心を結んだ線分と平行になるように取り付けられている。ノッチ精研スピンドル57としては、エアーベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルが用いられ、回転速度150,000rpmで回転される。
ノッチ精研モータ59には、消費電流の変化を検出する不図示のセンサと回転数を検出する不図示のセンサが取り付けられている。センサにより検出された電流値の変化量と回転数の変化は不図示のコントローラに送られ記録される。
ノッチ精研削砥石58は、レジンボンドまたはゴム等の弾性材料により砥粒が保持されることにより形成された弾性砥石である。ノッチ精研削砥石58としては、例えば直径1.8mm〜2.4mmの小径で、ダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石、粒度#4000が用いられている。
外周精研削砥石55とノッチ精研削砥石58とは、ウェーハテーブル34上面に載置されたツルアーT、またはウェーハテーブル下部に取り付けられたツルアーTによりツルーイングされ外周精研削用溝、ノッチ精研削用溝、またはオリフラ精研削用溝が形成される。
面取り装置1のその他の構成部分については、一般的によく知られた機構であるため、詳細な説明は省力する。
次に、本発明に係るウェーハ面取り方法について説明する。図2は砥石のツルーイングから再度ツルーイングするまでの手順を示したフロー図である。
図1に示すように、面取り装置1は、移動手段としてのウェーハ送りユニット20、砥石回転ユニット50、図示しないウェーハ供給/収納部、ウェーハ洗浄/乾燥部、ウェーハ搬送手段、及び面取り装置各部の動作を制御するコントローラ等から構成されている。
面取り装置1では、最初に外周精研削砥石55やノッチ精研削砥石58に対して、ウェーハWの加工を行なう為の溝を形成するツルーイングが行なわれる。ツルーイングではまず、外周部に所望の面取り形状が形成されたツルアーTをウェーハテーブル34へ吸着載置する。
吸着載置されたツルアーTは、ウェーハ送りユニット20により外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58のいずれかの砥石の溝形成位置へ合わせられる。溝形成位置に合わせられたツルアーTは、回転するとともに回転する外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58のいずれかに溝が所望の深さとなる位置まで接近しツルーイングを行う。ツルーイングを行った後にツルーイングにより減少した量を差し引いた砥石径が新たな砥石径としてコントローラに記録される(ステップS1)。
続いて、外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58のいずれかに形成された溝の外径位置確認を行う為のウェーハWがウェーハテーブル34へ吸着載置される。
吸着載置されたウェーハWは、ウェーハ送りユニット20により外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58のいずれかの砥石に形成された溝に合わせられ、溝へ接近する。
このとき、外周精研スピンドル54に取り付けられたセンサ3またはノッチ精研スピンドル57に取り付けられたセンサ4、外周精研モータ56にとりつけられたセンサまたはノッチ精研モータ59にとりつけられたセンサでは、消費される電流値の変化、回転数の変化、及び振動の変化を検出し、検出した値はコントローラに送られる(ステップS2)。
続いて、コントローラは送られてくる検出された値に基づき、電流値、回転数、及び振動が著しく変化するなど、溝とウェーハWとが接触したと判断された時点でウェーハ送りユニット20を停止させ、ウェーハWの位置を記憶する。記録されたウェーハWの位置よりコントローラは外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58の現在の砥石径の算出を行い、ツルーイング終了時に記録された砥石径は算出された砥石径に更新される(ステップS3)。
続いて、更新された砥石径に合わせてウェーハWの移動量が補正されて外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58によりウェーハWの加工が行われる。加工後のウェーハWは不図示の測定部、またはオペレータにより外形形状が計測され、予め設定された所望のウェーハWの形状となっているか確認される(ステップS4)。
続いて、ウェーハWが設定された所望の形状となっていることが確認された後、ウェーハWを所定の削り代ずつ数回転に分けてウェーハ送りユニット20により外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58へ接近させて面取り加工を行い外周精研削砥石55、ノッチ精研削砥石58のドレッシングを行う(ステップS5)。
このとき、センサ3またはセンサ4、外周精研モータ56に取り付けられたセンサまたはノッチ精研モータ59に取り付けられたセンサでは、消費される電流値の変化、回転数の変化、及び振動の変化を検出し、検出した値をコントローラに送る。コントローラは送られた値の変化が安定するまでドレッシングを継続して行い、変化が安定した時点でウェーハWをウェーハ送りユニット20により退避させ、ドレッシングを終了する(ステップS6)。
続いて、ドレッシングが終了した面取り装置1では、製品用のウェーハWの面取り加工が開始される。加工中はセンサ3またはセンサ4、外周精研モータ56に取り付けられたセンサまたはノッチ精研モータ59に取り付けられたセンサにより電流値の変化、回転数の変化、及び振動の変化が引き続き検出されてコントローラに送られる(ステップS7)。
このとき、コントローラでは、ウェーハWのノッチ部分やオリフラ部分などの直線部分で外周精研削砥石55またはノッチ精研削砥石58の押圧が低下する、またはR部分などで押圧が増加するのを送られてくる電流値の変化、回転数の変化、及び振動の変化より検知する。
コントローラは各センサが検出した値に基づき、押圧が低下して電流値が減少し、回転数が増加するような場合はウェーハ送りユニット20を制御して外周精研削砥石55またはノッチ精研削砥石58をより強くウェーハWに押し当てる。また、押圧が増加して電流値が増加し、回転数が減少し、振動が増加するような場合は、外周精研削砥石55またはノッチ精研削砥石58をウェーハWより離して加工の負荷を減少させる。
このように、製品となるウェーハWの面取り加工は継続して行われ、検出された電流値の変化、回転数の変化、及び振動の変化が予めコンロローラに設定された閾値を超えた状態となり、その状態が予め設定された一定時間以上続いた場合、コントローラは面取り加工を停止し、再び外周精研削砥石55またはノッチ精研削砥石58のツルーイングを実施する(ステップS8)。
以上、説明したように、本発明に係わるウェーハ面取り装置、及びウェーハ面取り方法によれば、ピンドルに備えられたモータの電流値の変化またはモータの回転数の変化または砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサにより、弾性砥石を用いたウェーハの面取り加工において加工歪みを低減するとともに加工面粗さを向上させ、ウェーハの破損を防止する面取り加工を可能にする。
なお、本実施の形態では外周精研削砥石55またはノッチ精研削砥石58はレジンボンドまたはゴム等の弾性材料により砥粒が保持されることにより形成された弾性砥石と説明しているが、本発明はこれに限らず、弾性材料により形成される弾性砥石であればいずれのものでも好適に実施可能である。
本発明に係わる面取り装置の全体正面図。 ウェーハの面取り方法の手順を示したフロー図。 従来の面取り装置の全体正面図。
符号の説明
1、10…面取り装置,2、3、4…センサ,20…ウェーハ送りユニット,50…砥石回転ユニット,24…Xテーブル,28…Yテーブル,33…θスピンドル,34…ウェーハテーブル,52…外周加工砥石,55…外周精研削砥石,58…ノッチ精研削砥石,61…ノッチ粗研削砥石,W…ウェーハ

Claims (7)

  1. ウェーハを保持して回転するウェーハテーブルと、
    前記ウェーハの外周部、ノッチ部、またはオリフラ部のいずれかの研削を行なう1つ以上の回転する砥石と、
    前記砥石を回転させるスピンドルと、
    前記ウェーハテーブルを前記砥石に対して相対的に移動させる移動手段と、
    前記スピンドルに備えられたモータの電流値の変化または前記モータの回転数の変化または前記砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサと、を備えたことを特徴とするウェーハ面取り装置。
  2. 前記砥石は、レジンボンドまたはゴムを用いた弾性材料により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェーハ面取り装置。
  3. 前記スピンドルには、前記砥石の振動を検出する振動ピックアップセンサが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウェーハ面取り装置。
  4. ウェーハを回転するウェーハテーブルに保持し、スピンドルにより回転される砥石に対して移動手段により前記ウェーハテーブルを相対的に移動させることにより、前記砥石で前記ウェーハの外周部、ノッチ部、またはオリフラ部のいずれかを研削するウェーハ面取り装置において、
    前記ウェーハ面取り装置は、前記スピンドルに備えられたモータの電流値の変化または前記モータの回転数の変化または前記砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサを備え、
    前記1つ以上のセンサにより検出された値の変化と前記移動手段から得られる前記ウェーハの位置より、前記砥石の外径を算出することを特徴とするウェーハ面取り方法。
  5. ウェーハを回転するウェーハテーブルに保持し、スピンドルにより回転される砥石に対して移動手段により前記ウェーハテーブルを相対的に移動させることにより、前記砥石で前記ウェーハの外周部、ノッチ部、またはオリフラ部のいずれかを研削するウェーハ面取り装置において、
    前記ウェーハ面取り装置は、前記スピンドルに備えられたモータの電流値の変化または前記モータの回転数の変化または前記砥石の振動の変化を検出する1つ以上のセンサを備え、
    前記1つ以上のセンサにより検出された値に基づき前記ウェーハと前記砥石とが接触する押圧を増加または減少させることを特徴とするウェーハ面取り方法。
  6. 前記砥石は、レジンボンドまたはゴムを用いた弾性材料により形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のウェーハ面取り方法。
  7. 前記スピンドルには、前記砥石の振動を検出する振動ピックアップセンサが設けられていることを特徴とする請求項4、5、または請求項6のいずれか1項に記載のウェーハ面取り方法。
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