JP2011160542A - 車両用発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】整流器に含まれるMOSトランジスタの過熱保護を確実に行うことができる車両用発電機を提供すること。
【解決手段】車両用発電機1は、回転子の界磁極を磁化させる界磁巻線4と、多相巻線としての固定子巻線2、3を有する固定子と、固定子巻線2、3の複数の出力端子のそれぞれに対応して設けられる複数の整流器モジュール5X等と、界磁巻線4に流れる励磁電流を制御することにより出力電圧を制御する発電制御装置7とを備えている。整流器モジュール5X等は、出力端子の出力を整流するMOSトランジスタ50、51等と、このMOSトランジスタの温度を検出する温度検出部150とを有する。発電制御装置7は、検出された温度に基づいて整流器モジュールが過熱状態にあると判定したときに、励磁電流を抑制する過熱保護動作を行う過熱保護回路211を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される車両用発電機に関する。
従来から、ダイオードの順方向電圧値を検出することにより電力変換半導体に含まれるスイッチング素子の温度を検出し、過熱状態である判断した場合にスイッチング素子をオフ状態に設定するようにした電動機制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、界磁コイル温度を検出し、所定値を超えている場合には界磁電流を低減する車両用同期発電装置(例えば、特許文献2参照。)や、励磁電流に基づいて発電機温度を検出し、所定のしきい値温度以上のときに励磁電流制限を行うようにした車両用交流発電機の制御装置(例えば、特許文献3参照)、温度補償されたツェナーダイオードを用いることにより、温度に対応した基準電圧を発生するようにした交流発電機用自動電圧調整器(例えば、特許文献4参照。)などが知られている。
特開2000−324893号公報(第5−11頁、図1−15) 特開平9−19194号公報(第6−11頁、図1−15) 特開平8−336239号公報(第8−12頁、図1−13) 特開平8−140400号公報(第3−7頁、図1−5)
ところで、特許文献1に開示された従来技術は電動機の制御に関するものであって、MOSトランジスタによって整流動作を行う車両用発電機の制御にそのまま適用することはできない。すなわち、車両用発電機の場合には、MOSトランジスタによって形成されるスイッチング素子をオフしても損失が大きい寄生ダイオードを通して電流が流れるため、スイッチング素子をオンしていたときよりもさらに発熱量が多くなり、スイッチング素子をオフしただけでは過熱時の対策にはならない。
また、特許文献2−4に開示された従来技術では、界磁コイル等の温度に基づいて励磁電流が基準電圧を設定しているが、この手法をそのままMOSトランジスタによって整流動作を行う車両用発電機に適用して、整流器の過熱保護を行うことはできなかった。すなわち、特許文献2−4に開示された従来技術において検出された温度は、整流器に含まれるMOSトランジスタの温度とは多少の相関はあるものの正確にMOSトランジスタの温度を指すものではないため、MOSトランジスタの過熱保護を確実に行うことができない。また、車両用発電機の整流器には複数のMOSトランジスタが含まれるが、素子のばらつきを考慮した過熱保護を行うことができない。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、整流器に含まれるMOSトランジスタの過熱保護を確実に行うことができる車両用発電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車両用発電機は、回転子の界磁極を磁化させる界磁巻線と、界磁極によって発生する回転磁界によって交流電圧を発生する多相巻線としての固定子巻線を有する固定子と、固定子巻線の複数の出力端子のそれぞれに対応して設けられる複数の整流器モジュールと、界磁巻線に流れる励磁電流を制御することにより、複数の整流器モジュールの出力電圧を制御する発電制御装置とを備え、整流器モジュールは、出力端子の出力を整流するMOSトランジスタと、このMOSトランジスタの温度を検出する温度検出手段を有し、発電制御装置は、温度検出手段によって検出された温度に基づいて整流器モジュールが過熱状態にあると判定したときに、励磁電流を抑制する過熱保護動作を行う過熱保護手段を有している。整流用のMOSトランジスタが含まれる整流器モジュールにおいて温度検出を行い、検出された温度に基づいて励磁電流を抑制することにより、整流器に含まれるMOSトランジスタの過熱保護を確実に実施することができる。
また、上述した過熱保護手段は、温度検出手段によって検出された温度が第1の温度を超えたときに、出力電圧を非過熱状態に対応する第1の調整電圧設定値からこれより低い第2の調整電圧設定値に変更することが望ましい。過熱状態において調整電圧設定値を下げることにより、励磁電流を減少させることが可能となる。
また、上述した過熱保護手段は、温度検出手段によって検出された温度が第2の温度を超えた場合であって、このときの温度上昇の程度を示す温度勾配が所定のしきい値よりも大きいときに、界磁巻線に対する励磁電流の供給を停止させることが望ましい。特に、第2の温度は、第1の温度よりも低い値に設定されていることが望ましい。何らかの異常が発生して急激に温度が上昇したときに、直ちに励磁電流を遮断することにより、それ以上の被害の発生を防止することができる。
また、上述した過熱保護手段は、温度検出手段によって検出された温度が第1の温度よりも高い第3の温度を超えたときに、界磁巻線に対する励磁電流の供給を停止させることが望ましい。何らかの異常が発生して温度が過度に上昇したときに、直ちに励磁電流を遮断することにより、それ以上の被害の発生を防止することができる。
また、上述した過熱保護手段は、温度検出手段によって検出された温度が第3の温度以下のときに、このときの温度に基づいて、界磁巻線に対して供給する励磁電流を減少させることが望ましい。具体的には、上述した過熱保護手段は、温度検出手段によって検出された温度が第3の温度以下のときに、このときの温度上昇の程度を示す温度勾配とこのときの温度の両方に基づいて、界磁巻線に対して供給する励磁電流を減少させることが望ましい。あるいは、上述した過熱保護手段は、温度勾配が大きいほど、かつ、温度検出手段によって検出された温度が高いほど、励磁電流の減少幅を大きく設定することが望ましい。これにより、温度上昇の程度や過熱の程度に応じて適切に励磁電流を抑制することができる。
また、上述した過熱保護手段は、複数の整流器モジュールのそれぞれに対応する複数の温度の中で最も高い温度を用いて過熱保護動作を行うことが望ましい。あるいは、上述した過熱保護手段は、複数の整流器モジュールのそれぞれに対応する複数の温度を用いて過熱保護動作を行うことが望ましい。これにより、全ての整流器モジュールに含まれるMOSトランジスタの温度のばらつきを考慮に入れた過熱保護を行うことが可能となる。また、全ての整流器モジュールを同じ構成とすることができるため、部品点数の削減によるコスト低減や、誤組付防止に伴う高品質化が可能となる。
また、上述した過熱保護手段は、複数の整流器モジュールの中の予め選択された1つの整流器モジュールに対応する温度を用いて過熱保護動作を行うことが望ましい。これにより、1つの整流器モジュールのみに温度検出手段を設ければよいため、他の整流器モジュールの構成を簡略化することができ、これによるコスト低減が可能となる。
また、上述した複数の整流器モジュールのそれぞれは、別々の半導体パッケージとして形成されていることが望ましい。これにより、温度の相関が低い各半導体パッケージに含まれるMOSトランジスタの過熱保護を確実に行うことが可能となる。
一実施形態の車両用発電機の構成を示す図である。 整流器モジュールの構成を示す図である。 制御回路の詳細構成を示す図である。 LIN通信の通信線を用いた場合の発電制御装置と各整流器モジュールやECUの接続形態を示す図である。 各整流器モジュールとECUとの間で送受信される通信メッセージの具体例を示す図である。 発電制御装置の構成を示す図である。 発電制御装置によって行われる過熱保護動作の動作手順を示す流れ図である。 温度勾配がしきい値を超えた場合の整流器温度と励磁電流との関係を示す図である。 温度勾配がしきい値以下の場合の整流器温度と励磁電流との関係を示す図である。
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用発電機について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車両用発電機の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の車両用発電機1は、2つの固定子巻線2、3、界磁巻線4、2つの整流器モジュール群5、6、発電制御装置7を含んで構成されている。
一方の固定子巻線2は、多相巻線(例えばX相巻線、Y相巻線、Z相巻線からなる三相巻線)であって、固定子鉄心(図示せず)に巻装されている。同様に、他方の固定子巻線3は、多相巻線(例えばU相巻線、V相巻線、W相巻線からなる三相巻線)であって、上述した固定子鉄心に、固定子巻線2に対して電気角で30度ずらした位置に巻装されている。本実施形態では、これら2つの固定子巻線2、3と固定子鉄心によって固定子が構成されている。
界磁巻線4は、固定子鉄心の内周側に対向配置された界磁極(図示せず)に巻装されて回転子を構成している。励磁電流を流すことにより、界磁極が磁化される。界磁極が磁化されたときに発生する回転磁界によって固定子巻線2、3が交流電圧を発生する。
一方の整流器モジュール群5は、一方の固定子巻線2に接続されており、全体で三相全波整流回路が構成され、固定子巻線2に誘起される交流電流を直流電流に変換する。この整流器モジュール群5は、固定子巻線2の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の整流器モジュール5X、5Y、5Zを備えている。整流器モジュール5Xは、固定子巻線2に含まれるX相巻線に接続されている。整流器モジュール5Yは、固定子巻線2に含まれるY相巻線に接続されている。整流器モジュール5Zは、固定子巻線2に含まれるZ相巻線に接続されている。
他方の整流器モジュール群6は、一方の固定子巻線3に接続されており、全体で三相全波整流回路が構成され、固定子巻線3に誘起される交流電流を直流電流に変換する。この整流器モジュール群6は、固定子巻線3の相数に対応する数(三相巻線の場合には3個)の整流器モジュール6U、6V、6Wを備えている。整流器モジュール6Uは、固定子巻線3に含まれるU相巻線に接続されている。整流器モジュール6Vは、固定子巻線3に含まれるV相巻線に接続されている。整流器モジュール6Wは、固定子巻線3に含まれるW相巻線に接続されている。上述した6つの整流器モジュール5X、5Y、5Z、6U、6V、6Wのそれぞれは、個別の半導体パッケージとして提供されている。
発電制御装置7は、界磁巻線4に流す励磁電流を制御する励磁制御回路であって、励磁電流を制御することにより車両用発電機1の発電電圧(各整流器モジュールの出力電圧)を制御する。また、発電制御装置7は、通信端子および通信線を介してECU8(外部制御装置)と接続されており、ECU8との間で双方向のシリアル通信(例えば、LIN(Local Interconnect Network)プロトコルを用いたLIN通信)を行い、通信メッセージを送信あるいは受信する。
本実施形態の車両用発電機1はこのような構成を有しており、次に、整流器モジュール5X等の詳細について説明する。
図2は、整流器モジュール5Xの構成を示す図である。なお、他の整流器モジュール5Y、5Z、6U、6V、6Wも同じ構成を有している。図2に示すように、整流器モジュール5Xは、3つのMOSトランジスタ50、51、52、電流検出素子53、制御回路54を備えている。MOSトランジスタ50は、ソースが固定子巻線2のX相巻線に接続され、ドレインがMOSトランジスタ52を介してバッテリ9の正極端子に接続されたハイサイド側のスイッチング素子である。MOSトランジスタ51は、ドレインがX相巻線に接続され、ソースが電流検出素子53を介してバッテリ9の負極端子(アース)に接続されたローサイド側のスイッチング素子である。
MOSトランジスタ52は、ハイサイド側のMOSトランジスタ50とバッテリ9の正極端子との間に挿入され、ドレインがMOSトランジスタ50のドレイン側に接続されたスイッチング素子であり、バッテリ逆接続時およびロードダンプサージ抑止のための保護用に用いられる。MOSトランジスタ50、51のみが備わった従来構成では、バッテリ9が逆接続されたときに、MOSトランジスタ50、51のボディーダイオードを介して大電流が流れるが、逆接続時にこの保護用のMOSトランジスタ52をオフすることにより、MOSトランジスタ50、51のボディダイオードを介して流れる電流を阻止することができる。また、車両用発電機1に接続されたバッテリ9が外れた場合に固定子巻線2のX相巻線に大きなロードダンプサージが発生するが、このときにMOSトランジスタ52をオフすることにより、車両用発電機1から電気負荷10、12等に大きなサージ電圧が印加されることを阻止することができる。なお、整流動作のみに着目した場合には、上述したMOSトランジスタ52は省略するようにしてもよい。
図3は、制御回路54の詳細構成を示す図である。図3に示すように、制御回路54は、制御部100、電源102、バッテリ電圧検出部110、動作検出部120、130、140、温度検出部150、電流検出部160、ドライバ170、172、174、通信回路180を備えている。
電源102は、エンジン始動に伴って固定子巻線2のX相巻線に所定の相電圧が発生したときに動作を開始し、制御回路54に含まれる各素子に動作電圧を供給する。この動作自体は、発電制御装置7において従来から行われている動作と同じであり、同じ技術を用いて実現することができる。
ドライバ170は、出力端子(G1)がハイサイド側のMOSトランジスタ50のゲートに接続されており、MOSトランジスタ50をオンオフする駆動信号を生成する。同様に、ドライバ172は、出力端子(G2)がローサイド側のMOSトランジスタ51のゲートに接続されており、MOSトランジスタ51をオンオフする駆動信号を生成する。ドライバ174は、出力端子(G3)が保護用のMOSトランジスタ52のゲートに接続されており、MOSトランジスタ52をオンオフする駆動信号を生成する。
バッテリ電圧検出部110(バッテリ電圧検出手段)は、差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器(AD)によって構成されており、バッテリ9の正極端子の電圧に対応するデータを出力する。制御部100は、このデータに基づいてロードダンプなどの高電圧サージの発生を検出する。
動作検出部120は、差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器(AD)によって構成されており、ハイサイド側のMOSトランジスタ50のソース・ドレイン間電圧(図2、図3のB−C端子間電圧)に対応するデータを出力する。制御部100は、このデータに基づいて、ドライバ170の駆動状態に対応するMOSトランジスタ50の動作状態を監視し、適宜MOSトランジスタ50の制御や故障検知を行う。
動作検出部130は、差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器(AD)によって構成されており、ローサイド側のMOSトランジスタ51のソース・ドレイン間電圧(図2、図3のC−D端子間電圧)に対応するデータを出力する。制御部100は、このデータに基づいて、ドライバ172の駆動状態に対応するMOSトランジスタ51の動作状態を監視し、適宜MOSトランジスタ51の制御や故障検知を行う。
動作検出部140は、差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器(AD)によって構成されており、保護用に用いられるMOSトランジスタ52のソース・ドレイン間電圧(図2、図3のA−B端子間電圧)に対応するデータを出力する。制御部100は、このデータに基づいて、ドライバ174の駆動状態に対応するMOSトランジスタ52の動作状態を監視し、適宜MOSトランジスタ52の制御や故障検知を行う。
温度検出部150は、定電流源、ダイオード、差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器(AD)によって構成されており、温度によって変化するダイオードの順方向電圧降下に対応するデータを出力する。制御部100は、このデータに基づいて整流器モジュール5Xの温度、特に発熱量が大きいMOSトランジスタ50、51、52の温度を検出する。この温度検出部150が温度検出手段に対応する。
電流検出部160は、差動増幅器とその出力をデジタルデータに変換するアナログ−デジタル変換器(AD)によって構成されており、電流検出素子53(例えば抵抗)の両端電圧(図2、図3のD−GND端子間電圧)に対応するデータを出力する。制御部100は、このデータに基づいてローサイド側のMOSトランジスタ51のソース・ドレイン間に流れる電流を検出する。
通信回路180は、発電制御装置7と同様の通信手段であって、発電制御装置7とECU8の間を接続する通信端子および通信線に共通に接続されており、発電制御装置7やECU8との間で双方向のシリアル通信(例えば、LINプロトコルを用いたLIN通信)を行い、通信メッセージを送信あるいは受信する。
例えば、通信頻度として、1通信あたり20ms程度でECU8との間で通信メッセージを送受信しているような場合を考えると、1秒間に50回の通信を行うことができる。したがって、本実施形態において6個の通信モジュール5X等を追加してそのための通信メッセージの送受信が増加しても、発電制御装置7とECU8との間で発電状態を含む通信メッセージやダイアグ情報等の通信メッセージの送受信を行う発電制御に支障はないといえる。
図4は、LIN通信の通信線を用いた場合の発電制御装置7と各整流器モジュール5X等やECU8との接続形態を示す図である。発電制御装置7、ECU8、各整流器モジュールの間がLIN通信の通信線を介して相互に接続されている。
図5は、各整流器モジュールとECU8との間で送受信される通信メッセージの具体例を示す図である。図5(A)には整流器モジュール5X等から発電制御装置7やECU8に向けて送信される通信メッセージの送信フレーム構成が、図5(B)にはECU8から整流器モジュール5X等に送られてくる通信メッセージの受信フレーム構成がそれぞれ示されている。
図5(A)に示すように、送信フレームには、シンクブレーク、同期フィールド、ID(識別)フィールド、動作異常、温度、電流、電圧が含まれている。「動作異常」は、MOSトランジスタ50、51の異常の有無および発生した異常の種類を示す情報である。「温度、電流、電圧」は、温度検出部150、電流検出部160、バッテリ電圧検出部110の各出力データに基づいて検出した情報である。
また、図5(B)に示すように、受信フレームには、シンクブレーク、同期フィールド、IDフィールド、運転モード、位相角が含まれている。MOSトランジスタ50、51の制御用の位相角や運転モードの種類をECU8から受信することで、発電効率重視の同期整流モードや、出力電流重視で固定子巻線2、3の相電圧に対して進み電流を流してパワー最大で発電する位相制御モードや、車両用発電機1の効率を反対に下げてトルク負荷を増加させることでエンジン回転数を落とすブレーキとして活用する回生発電モードなどの各種の発電動作が可能となる。
図6は、発電制御装置7の構成を示す図である。図6に示すように、発電制御装置7は、NチャネルMOSトランジスタ201、環流ダイオード202、センス抵抗203、抵抗204、205、電圧制御回路206、励磁電流制限回路207、アンド回路209、励磁電流検出回路210、過熱保護回路211、通信制御回路213を備えている。
MOSトランジスタ201は、界磁巻線4に直列に接続されており、オン状態のときに界磁巻線4に励磁電流が流れる。環流ダイオード202は、界磁巻線4に並列に接続されており、MOSトランジスタ201がオフ状態のときに励磁電流を環流させる。
抵抗204、205は分圧回路を構成しており、車両用発電機1の出力電圧(発電電圧)をこの分圧回路で分圧した電圧が電圧制御回路206に印加される。電圧制御回路206は、この分圧回路から印加される電圧に基づいて車両用発電機1の発電電圧を検出し、この発電電圧が調整電圧設定値になるよう車両用発電機1の励磁電流を制御する。例えば、電圧制御回路206は、調整電圧設定値と発電電圧との差に比例したオンデューティを有するPWM信号を出力する。このPWM信号は、アンド回路209を介して励磁駆動信号としてMOSトランジスタ201に入力され、MOSトランジスタ201がオンオフ制御される。
励磁電流検出回路210は、MOSトランジスタ201のソース電位に基づいて界磁巻線4に流れる励磁電流を検出する。MOSトランジスタ201のソースには励磁電流検出用のセンス抵抗203が接続されており、MOSトランジスタ201のソース・ドレイン間およびセンス抵抗203を介して励磁電流が流れたときに生じるセンス抵抗203の端子電圧に基づいて励磁電流検出回路210による励磁電流の検出が行われる。励磁電流制限回路207は、励磁電流上限値IFmaxを超えないように励磁電流を制限する。例えば、励磁電流制限回路207は、励磁電流検出回路210によって検出された励磁電流と、設定された励磁電流上限値IFmaxとを比較し、検出した励磁電流の方が励磁電流上限値IFmaxよりも高い場合にはローレベル、反対に低い場合にはハイレベルの励磁電流制限信号を出力する。この励磁電流制限信号はアンド回路209に入力される。したがって、検出した励磁電流の方が制限値よりも高くなると、アンド回路209に入力される励磁電流制限信号がローレベルになり、電圧制御回路206から出力されるPWM信号がアンド回路209によってマスクされ、MOSトランジスタ201がオフされるため、それ以上励磁電流が増加しないように制限される。
過熱保護回路211は、調整電圧設定値と励磁電流上限値IFmaxを設定するとともに、整流器モジュール5X等が過熱状態になったときに、これらの設定値を変更する。具体的には、過熱保護回路211は、整流器モジュール5X等の温度(以後、「整流器温度」と称する)Tが高くなったときに、調整電圧設定値や励磁電流上限値を通常値(過熱状態でない場合の値)からこれよりも低い値に変更する。この過熱保護回路211が過熱保護手段に対応する。
通信制御回路213は、L端子を介して整流器モジュール5X等やECU8との間で双方向のシリアル通信(LIN通信)を行う。なお、本実施形態では、整流器温度Tが高くなった場合に調整電圧設定値や励磁電流上限値を変更する過熱保護動作に着目しており、この過熱保護動作に必要な整流器温度に関する情報が、図5(A)に示したフレーム構成の通信メッセージを用いて整流器モジュール5X等から発電制御装置7に送られてくる。
本実施形態の車両用発電機1はこのような構成を有しており、次に、整流器温度が高くなった場合に発電制御装置7によって行われる過熱保護動作の詳細について説明する。
図7は、発電制御装置7によって行われる過熱保護動作の動作手順を示す流れ図である。過熱保護回路211は、整流器モジュール5X等から送られてくる整流器温度を含む通信メッセージを受信したか否かを判定する(ステップ100)。本実施形態では6つの整流器モジュールが備わっており、それぞれの整流器モジュールにおいて別々に温度が検出されるため、各整流器モジュールに対応する全ての整流器温度を含む通信メッセージを受信したか否かが判定される(各種の変形例については後述する)。また、各整流器モジュールからは、所定の頻度(例えば1秒に1回)で整流器温度を含む通信メッセージが送信される。全ての整流器モジュールに対応する整流器温度の受信が終了するまでステップ100の判定において否定判断が行われ、この判定が繰り返される。
また、全ての整流器モジュールに対応する整流器温度の受信が終了するとステップ100の判定において肯定判断が行われ、次に、過熱保護回路211は、受信した6つの整流器温度の中で最も高い温度T(以下では、この最も高い温度を「整流器温度T」として説明を行う)が温度T1(T1が第2の温度に対応する)を超えたか否かを判定する(ステップ101)。整流器温度TがT1以下の場合には、過熱保護の必要のない正常状態であって、通常時の調整電圧設定値や励磁電流上限値の変更を行うことなく過熱保護動作が終了する。
また、整流器温度TがT1を超えた場合にはステップ101の判定において肯定判断が行われ、次に、過熱保護回路211は、所定時間(Δt)における整流器温度Tの上昇値(ΔT)である温度勾配(ΔT/Δt)が所定のしきい値よりも大きいか否か、すなわち、急激に整流器温度Tが上昇しているか否かを判定する(ステップ102)。温度勾配ΔT/Δtがしきい値よりも大きい場合には肯定判断が行われ、過熱保護回路211は、励磁電流上限値IFmaxを0に設定する(ステップ103)。以後、励磁電流制限回路207は、励磁電流検出回路210で検出された励磁電流がこの励磁電流上限値IFmax(=0)以上のときにローレベルの励磁電流制限信号をアンド回路209に入力するため、MOSトランジスタ201はオフ状態を維持し、界磁巻線4に対する励磁電流の供給が停止される。
また、温度勾配ΔT/Δtがしきい値以下の場合にはステップ102の判定において否定判断が行われ、次に、過熱保護回路211は、整流器温度Tが温度T2(>T1、T2が第1の温度に対応する)を超えたか否かを判定する(ステップ104)。整流器温度Tが温度T2を超えていない場合(T2≧T>T1の場合)には否定判断が行われ、過熱保護回路211は、その時点での整流器温度Tと温度勾配ΔT/Δtに基づいて励磁電流上限値IFmaxを正常時の値よりも低い値に設定する(ステップ107)。このとき設定される励磁電流上限値IFmaxと正常時の励磁電流上限値との差をΔIFmaxとすると、このΔIFmaxは、整流器温度Tが高いほど大きい値に、また、温度勾配ΔT/Δtが大きいほど(温度上昇が急なほど)大きい値に設定される。以後、励磁電流制限回路207は、励磁電流検出回路210で検出された励磁電流がこの励磁電流上限値IFmax以上のときにローレベルの励磁電流制限信号をアンド回路209に入力するため、励磁電流が励磁電流上限値IFmaxを超えないようにMOSトランジスタ201が駆動される。
また、整流器温度Tが温度T2を超えた場合にはステップ104の判定において肯定判断が行われ、次に、過熱保護回路211は、整流器温度Tが温度T3(>T2、T3が第3の温度に対応する)を超えたか否かを判定する(ステップ105)。整流器温度Tが温度T3を超えている場合には肯定判断が行われ、ステップ103に移行し、過熱保護回路211は、直ちに励磁電流の供給を停止するために励磁電流上限値IFmaxを0に設定する。
また、整流器温度Tが温度T3を超えていない場合(T3>T>T2)にはステップ105の判定において否定判断が行われ、次に、過熱保護回路211は、調整電圧設定値を正常値Vregよりも低い値Vreg’(Vregが第1の調整電圧設定値に、Vreg’が第2の調整電圧設定値にそれぞれ対応する)に設定するとともに(ステップ106)、その時点での整流器温度Tと温度勾配ΔT/Δtに基づいて励磁電流上限値TFmaxを正常時の値よりも低い値に設定する(ステップ107)。なお、上述したステップ104の判定において否定判断が行われた後に実施されるステップ107では整流器温度TがT2以下であったため上述したΔIFmaxが比較的小さな値に設定されて、励磁電流上限値IFmaxが正常時に近い値に設定されたが、ステップ105の判定において否定判断が行われた後に実施されるステップ107では整流器温度がT2を超えているためΔIFmaxが比較的大きな値に設定されて、励磁電流上限値IFmaxが小さな値に設定される。
温度T1〜T3の具体例を示すと以下のようになる。例えば、温度T2は、MOSトランジスタ50等の動作が保証されている温度以下に設定する。具体的には、動作が保証されている温度の上限値の90%程度がよい。例として、動作が保証されている温度が−40°C〜175°Cの場合には160°Cに設定する。また、気温が高い地域で本実施形態の車両用発電機1を使用する場合には、温度T2を動作が保証されている温度の上限値の90%より高く設定する。このような地域では、高い周囲温度で使用されることが多いため、異常のない通常使用時(過熱状態でない場合)においても設定温度(160°C)を超えてしまう可能性があるため、設定温度を高くすることで過熱状態の誤検出を防止することができる。反対に、気温が低い地域で本実施形態の車両用発電機1を使用する場合には、温度T2を動作が保証されている温度の上限値の90%よりも低く設定する。このような地域では、低い周囲温度で使用されることが多いため、異常発生時(過熱状態の場合)においても設定温度(160°C)を超えない可能性があり、設定温度を低くすることで、未検出あるいは検出遅れを防止し、過熱状態を適切に検出できるようになる。
また、温度T1は、例えば145°Cに設定する。温度上昇の勾配が急なときには、温度T2を超えるまで何もしないと、励磁電流を低減あるいは遮断するまでに温度が過度に上昇してMOSトランジスタ50等が壊れる可能性がある。したがって、このようなときに励磁電流を遮断する基準となる温度T1は、上述した温度T2よりも低く設定される。
さらに、温度T3は、例えば175°Cに設定する。上述した温度T2を超えると励磁電流が次第に減少するが、それでも温度が低下せずに温度T3に達すると励磁電流が遮断される。この温度T3は、例えば、動作が保証される温度の上限値程度がよい。
図8は、温度勾配がしきい値を超えた場合の整流器温度Tと励磁電流との関係を示す図であり、図7に示すステップ102の判定において肯定判断が行われた場合に対応している。この場合には、整流器温度Tが温度T1を超えた時点で励磁電流の供給が停止される。
図9は、温度勾配がしきい値以下の場合の整流器温度Tと励磁電流との関係を示す図であり、図7に示すステップ102の判定において否定判断が行われた場合に対応している。この場合には、整流器温度Tが温度T2を超えるまでは励磁電流の抑制は行われないが、温度T2を超えると励磁電流が抑制され、さらに温度T3を超えた時点で励磁電流の供給が停止される。
ところで、上述したように本実施形態では6つの整流器モジュールが備わっており、それぞれの整流器モジュールにおいて別々に温度が検出されるため、どの整流器モジュールの温度に基づいて図7に示す動作手順の保護動作を行うかについては、以下に示すように各種の変形例が考えられる。
(1)6つの整流器モジュールの温度の中で最も高い温度を用いて過熱保護動作を行う。この例は、既に説明済みの内容である。この場合には、6つの整流器モジュールの構成が全て同じになるため、部品点数の削減によるコスト低減や、誤組付防止に伴う高品質化が可能となる。なお、この変形例として、温度が高い上位複数(例えば2つ)の整流器モジュールの温度を用い、これら複数の温度の平均値(あるいは複数の中の最低値などのその他の代表値)を用いて過熱保護動作を行う場合が考えられる。これにより、最も温度が高い整流器モジュールに含まれるMOSトランジスタを有効に保護することができる。
(2)6つの整流器モジュールの温度の全てを用いて過熱保護動作を行う。この場合には、6つの整流器モジュールの温度の平均値(あるいは6つの中の最低値などのその他の代表値)を用いて過熱保護動作を行う場合が考えられる。この場合も、部品点数の削減によるコスト低減や、誤組付防止に伴う高品質化が可能となる点は(1)の場合と同じである。
(3)1つの整流器モジュールの温度を用いて過熱保護動作を行う。どの整流器モジュールを用いるかについては、予め任意に選択された整流器モジュールの温度を用いる場合や、統計的に過熱状態に陥りやすいことがわかっている整流器モジュール(例えば、車両用発電機1における配置等によって各整流器モジュールが受ける熱的ダメージ等に差がある場合には各整流器モジュール毎に過熱状態に陥りやすい程度にも差があると考えられる)の温度を用いる場合などが考えられる。この場合には、温度検出を行う整流器モジュールを除く5つの整流器モジュールには温度検出のための構成(図3に示した温度検出部150等)や、温度を各整流器モジュールから発電制御装置7に向けて送信するための構成が不要であって、構成の簡略化によるコスト低減が可能となる。
このように、本実施形態の車両用発電機1では、整流用のMOSトランジスタ50、51等が含まれる整流器モジュール5X等において温度検出を行い、検出された温度に基づいて励磁電流を抑制することにより、各整流器モジュールに含まれるMOSトランジスタ50、51等の過熱保護を確実に実施することができる。特に、温度T2を超えた過熱状態において調整電圧設定値を下げることにより、励磁電流を減少させることが可能となる。また、何らかの異常が発生して急激に、あるいは過度に温度が上昇したときに、直ちに励磁電流を遮断することにより、それ以上の被害の発生を防止することができる。さらに、温度Tや温度勾配ΔT/Δtに基づいて励磁電流上限値を設定することにより、温度上昇の程度や過熱の程度に応じて適切に励磁電流を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、2つの固定子巻線2、3と2つの整流器モジュール群5、6を備えるようにしたが、一方の固定子巻線2と一方の整流器モジュール群5を備える車両用発電機についても本発明を適用することができる。また、上述した実施形態では、Y結線された2つの固定子巻線2、3を備えた車両用発電機1について説明したが、Δ結線された固定子巻線を備える車両用発電機についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、図7に示した動作手順の過熱保護動作において、整流子温度TがT2を超えたときに、ステップ106において調整電圧設定値を正常値Vregよりも低い値Vreg’に変更したが、このステップ106の動作を省略し、過熱状態のときに励磁電流上限値IFmaxの変更のみを行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、励磁電流を抑制する動作を整流器温度Tが温度T1を超えたときに行っているが、温度T2を超えたときに行うようにしてもよい。この場合には、図7に示した流れ図において、ステップ104の判定において否定判断が行われたときに、ステップ107の動作を行わずに処理を終了すればよい。
上述したように、本発明によれば、整流用のMOSトランジスタ50、51等が含まれる整流器モジュール5X等において温度検出を行い、検出された温度に基づいて励磁電流を抑制することにより、整流器に含まれるMOSトランジスタ50、51等の過熱保護を確実に実施することができる。
1 車両用発電機
2、3 固定子巻線
4 界磁巻線
5、6 整流器モジュール群
5X、5Y、5Z、6U、6V、6W 整流器モジュール
7 発電制御装置
8 ECU
9 バッテリ
50、51、52、201 MOSトランジスタ
54 制御回路
150 温度検出部
180 通信回路
202 環流ダイオード
203 センス抵抗
204、205 抵抗
206 電圧制御回路
207 励磁電流制限回路
209 アンド回路
210 励磁電流検出回路
211 過熱保護回路
213 通信制御回路

Claims (12)

  1. 回転子の界磁極を磁化させる界磁巻線と、
    前記界磁極によって発生する回転磁界によって交流電圧を発生する多相巻線としての固定子巻線を有する固定子と、
    前記固定子巻線の複数の出力端子のそれぞれに対応して設けられる複数の整流器モジュールと、
    前記界磁巻線に流れる励磁電流を制御することにより、前記複数の整流器モジュールの出力電圧を制御する発電制御装置と、を備え、
    前記整流器モジュールは、前記出力端子の出力を整流するMOSトランジスタと、このMOSトランジスタの温度を検出する温度検出手段を有し、
    前記発電制御装置は、前記温度検出手段によって検出された温度に基づいて前記整流器モジュールが過熱状態にあると判定したときに、前記励磁電流を抑制する過熱保護動作を行う過熱保護手段を有することを特徴とする車両用発電機。
  2. 請求項1において、
    前記過熱保護手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が第1の温度を超えたときに、前記出力電圧を非過熱状態に対応する第1の調整電圧設定値からこれより低い第2の調整電圧設定値に変更することを特徴とする車両用発電機。
  3. 請求項2において、
    前記過熱保護手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が第2の温度を超えた場合であって、このときの温度上昇の程度を示す温度勾配が所定のしきい値よりも大きいときに、前記界磁巻線に対する励磁電流の供給を停止させることを特徴とする車両用発電機。
  4. 請求項3において、
    前記第2の温度は、前記第1の温度よりも低い値に設定されていることを特徴とする車両用発電機。
  5. 請求項2〜4のいずれかにおいて、
    前記過熱保護手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が前記第1の温度よりも高い第3の温度を超えたときに、前記界磁巻線に対する励磁電流の供給を停止させることを特徴とする車両用発電機。
  6. 請求項2〜5のいずれかにおいて、
    前記過熱保護手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が前記第3の温度以下のときに、このときの温度に基づいて、前記界磁巻線に対して供給する励磁電流を減少させることを特徴とする車両用発電機。
  7. 請求項6において、
    前記過熱保護手段は、前記温度検出手段によって検出された温度が前記第3の温度以下のときに、このときの温度上昇の程度を示す温度勾配とこのときの温度の両方に基づいて、前記界磁巻線に対して供給する励磁電流を減少させることを特徴とする車両用発電機。
  8. 請求項7において、
    前記過熱保護手段は、前記温度勾配が大きいほど、かつ、前記温度検出手段によって検出された温度が高いほど、前記励磁電流の減少幅を大きく設定することを特徴とする車両用発電機。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記過熱保護手段は、前記複数の整流器モジュールのそれぞれに対応する複数の温度の中で最も高い温度を用いて過熱保護動作を行うことを特徴とする車両用発電機。
  10. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記過熱保護手段は、前記複数の整流器モジュールのそれぞれに対応する複数の温度を用いて過熱保護動作を行うことを特徴とする車両用発電機。
  11. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記過熱保護手段は、前記複数の整流器モジュールの中の予め選択された1つの整流器モジュールに対応する温度を用いて過熱保護動作を行うことを特徴とする車両用発電機。
  12. 請求項9〜11において、
    前記複数の整流器モジュールのそれぞれは、別々の半導体パッケージとして形成されていることを車両用発電機。
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