JP2011127533A - アーム式動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーム式動弁装置に組込まれるラッシュアジャスタの組込みの容易化を図る。
【解決手段】アームの一端部に設けた嵌合孔内に組込まれたラッシュアジャスタ20を、円筒状のボディ21と、そのボディの内周に形成された雌ねじ22にねじ係合されるアジャストスクリュ23と、アジャストスクリュに下降動する方向の回転モーメントを付与する捩じりコイルばね31とで形成する。ラッシュアジャスタの収縮状態で嵌合孔内にボディを挿入し、ボディの上端部がアームの端部上面から上方に臨む状態でボディをアームに固定する。ボディの固定後、ボディの上部に捩じりコイルばねの下端部を嵌合してその下端部をボディに係止し、エンジンへのアームの組込み後に捩じりコイルばねに捩じりを与え、アジャストスクリュの係合溝35に捩じりコイルばねの上端の係合片34を係合して、捩じりコイルばねの復元弾性によりアジャストスクリュに回転モーメントを負荷する。
【選択図】図2
【解決手段】アームの一端部に設けた嵌合孔内に組込まれたラッシュアジャスタ20を、円筒状のボディ21と、そのボディの内周に形成された雌ねじ22にねじ係合されるアジャストスクリュ23と、アジャストスクリュに下降動する方向の回転モーメントを付与する捩じりコイルばね31とで形成する。ラッシュアジャスタの収縮状態で嵌合孔内にボディを挿入し、ボディの上端部がアームの端部上面から上方に臨む状態でボディをアームに固定する。ボディの固定後、ボディの上部に捩じりコイルばねの下端部を嵌合してその下端部をボディに係止し、エンジンへのアームの組込み後に捩じりコイルばねに捩じりを与え、アジャストスクリュの係合溝35に捩じりコイルばねの上端の係合片34を係合して、捩じりコイルばねの復元弾性によりアジャストスクリュに回転モーメントを負荷する。
【選択図】図2
Description
この発明は、内燃機関におけるアーム式動弁装置に関するものである。
カムの回転によって吸気バルブあるいは排気バルブ(以下、単にバルブという)を開閉させるようにした動弁装置として、エンジンの上方に設けられたロッカシャフトを中心にしてアームを揺動自在に支持し、そのアームの一端部をカムの回転により押し上げ、アームの他端部でバルブステムを押し下げてバルブを開放させるようにしたアーム式のものが知られている。
上記アーム式動弁装置においては、特許文献1および特許文献2に記載されているように、アームの端部内に機械式ラッシュアジャスタを組込み、そのラッシュアジャスタによってバルブクリアランスを自動調整するようにしている。
ここで、上記特許文献1および特許文献2に記載されたラッシュアジャスタにおいては、円筒状のボディの内周に雌ねじを形成し、その雌ねじにアジャストスクリュの外周に形成された雄ねじをねじ係合し、上記ボディとアジャストスクリュの対向部間に捩じりコイルばね等の弾性部材を組込んで、アジャストスクリュに回転モーメントを付与し、そのアジャストスクリュの回転による軸方向への移動によってバルブクリアランスを吸収するようにしている。
ところで、上記ラッシュアジャスタにおいては、エンジンに対する組込み前の状態でボディとアジャストスクリュが伸長状態にあり、その伸長状態でエンジンに組込まれると、エンジンのクランキング時に圧縮漏れを起こして完爆せず、また、吸排気バルブが互いに干渉して破損するおそれがあるため、弾性部材の弾性に抗してアジャストスクリュを押し込み、その押し込み状態を保持して組込む必要が生じ、組込みに非常に手間がかかるという問題があった。
その問題点の解決には、ボディとアジャストスクリュに径方向に貫通するピン孔を形成し、そのピン孔にセットピンを挿入してアジャストスクリュをボディ内部に押し込んだ初期セット状態に保持できるようにすることが極めて有効であるが、ラッシュアジャスタの組込み後にセットピンを抜き忘れる場合や、引き抜いたセットピンをエンジン内に落下させる場合があり、また、ピン孔の加工を必要とするため、コスト的にも不利となる。
この発明の課題は、アーム式動弁装置に組込まれるラッシュアジャスタのエンジンへの組込みの容易化を図ることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、カムの回転により一端部が押上げられてロッカシャフトを中心に揺動し、他端部でバルブステムを押し下げてバルブを開放させる揺動可能なアームを有し、そのアームの一端部または他端部に上下に貫通する嵌合孔を設け、その嵌合孔内にバルブクリアランスを自動調整するラッシュアジャスタを組込んだアーム式動弁装置において、前記ラッシュアジャスタが、前記嵌合孔内に組込まれ、上部がアームの上面より上方に臨む状態でアームに固定される円筒状のボディと、そのボディの内周に形成された雌ねじにねじ係合される雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュに下降動する方向の回転モーメントを付与する捩じりコイルばねからなり、前記捩じりコイルばねを、その下端部がボディの上端部に嵌合し、上端部がボディ上に位置する組付けとし、その捩じりコイルばねの下端部をボディに係止し、捩じりコイルばねの上端部に前記アジャストスクリュの上部に形成された係止部に対して係脱可能な係合部を設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなるアーム式動弁装置において、ラッシュアジャスタの組付けに際しては、ボディの雌ねじにアジャストスクリュの雄ねじをねじ係合し、そのアジャストスクリュをねじ込むラッシュアジャスタの収縮状態でアームの端部下方からそのアームに形成された嵌合孔内にボディを挿入し、そのボディの上端部がアームの端部上面から上方に臨む状態で上記ボディをアームに固定する。
ボディの固定後、そのボディの上部に捩じりコイルばねの下端部を嵌合し、その捩じりコイルばねの下端部をボディに係止し、さらにアームをエンジンに組付けた後、そのボディ上に位置する捩じりコイルばねの上端部の回動操作により、捩じりコイルばねに捩じりを与えて、アジャストスクリュの係止部に捩じりコイルばねの係合部を係合する。その係合により、捩じりコイルばねの復元弾性によりアジャストスクリュに回転モーメントが負荷されることになり、アジャストスクリュが回転しつつ下降してバルブクリアランスを調整する組付け状態となる。
このように、アームのエンジンへの組付け後、捩じりコイルばねに捩じりを与え、その捩じりコイルばねの係合部をアジャストスクリュの係止部に係合して、アジャストスクリュをバルブクリアランスを自動調整する位置まで移動させるようにすることによって、アジャストスクリュを押込み状態に保持する必要がなく、ラッシュアジャスタをエンジンに簡単に組付けることができる。
ここで、アームに対するボディの固定は、上記ボディの下端部にアームの端部下面に衝合されるフランジを設け、そのフランジの外周に形成された平坦部をアームの端部下面に形成された垂直状の段差面に係合してボディを回り止めし、アームの上面より上方に臨むボディの上端部外周に止め輪を取付け、その止め輪とアームの端部上面間に波ばねを組込むようにしてもよく、あるいは、アームにボディを接着し、または、溶接してもよい。
また、ボディの雌ねじとアジャストスクリュの雄ねじは、押上げ荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじ、三角ねじ、台形ねじのいずれでもよい。その雌ねじおよび雄ねじを多条ねじとすると、ねじ係合部の周方向の等間隔位置でアジャストスクリュに負荷される軸力を受けることができるため、アジャストスクリュが軸方向に傾くのを防止することができ、アジャストスクリュを軸方向に円滑に移動させることができる。
この発明に係るアーム式動弁装置において、アジャストスクリュの上部に形成された係止部は、径方向の係合溝であってもよく、あるいは、外周対向位置に平坦面を有する突軸部であってもよい。係止部を係合溝とする場合は、捩じりコイルばねの上端部の内方向への折曲げによって係合部としての係合片を形成し、一方、係止部を突軸部とする場合は、捩じりコイルばねの上端部に、平面形状を長円形とする係合部としての螺旋状巻回部を設けるようにする。
係合溝を係合部とする場合において、その係合溝を複数とし、その複数の係合溝を十字状または放射状に設けることにより、捩じりコイルばねの捩じり量の選択肢が増え、捩じり力を適切な大きさに設定することができる。
ここで、係合部の端部に上方に向く回転操作部を連設すると、捩じりコイルばねの捩じり操作を工具を用いることなく手動で簡単に行なうことができる。
上記のように、この発明においては、アームのエンジンへの組込み後に捩じりコイルばねに捩じりを与え、その捩じりコイルばねの係合部をアジャストスクリュの係止部に係合して、アジャストスクリュをバルブクリアランスを自動調整する位置まで移動させるようにしたため、アジャストスクリュを押込み状態に保持する必要がなく、エンジンに対してアームを簡単に組付けることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、アーム式動弁装置を示す。このアーム式動弁装置においては、シリンダヘッド1の上側に配置されたロッカシャフト2によってアーム3の長さ方向中央部を支持し、そのアーム3の一端部をカム4の回転により押し上げてロッカシャフト2を中心にアーム3を揺動させ、そのアーム3の他端部でバルブステム5を押し下げてバルブ6を開放させるようにしている。
ここで、バルブステム5は、上端にスプリングリテナ7を有し、そのスプリングリテナ7に負荷されるバルブスプリング8の押圧力によってバルブステム5は下端のバルブ6がバルブシート9に密着する方向に付勢されている。
なお、図1では、カム4の回転によりタペット10およびプッシュロッド11を介してアーム3の一端部を押し上げるようにしたOHVエンジンを示しているが、アーム3の一端部をカム4によって直接押し上げるようにしたOHCエンジンであってもよい。
図1に示すように、アーム3の一端部には、プッシュロッド11の上端と対向する位置に上下に貫通する嵌合孔12が形成され、その嵌合孔12内にバルブクリアランスを自動調整する機械式のラッシュアジャスタ20が組込まれている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ20は、嵌合孔2に嵌合されボディ21を有している。ボディ21は円筒状をなし、その内周には雌ねじ22が形成され、その雌ねじ22にアジャストスクリュ23の外周に形成された雄ねじ24がねじ係合されている。
図2および図4に示すように、ボディ21は、アーム3の一端部下面に衝合されるフランジ25を下端部に有し、そのフランジ25の外周は多角形とされて複数の平坦面26が形成され、その平坦面26の一つがアーム3の一端部下面に形成された垂直状の段差面27に係合し、その係合によってボディ21は回り止めされている。
図2および図3に示すように、ボディ21の上部は嵌合孔12を貫通し、アーム3の一端部上面より上方に位置する上部外周にはリング溝28が形成され、そのリング溝28に取付けた止め輪29とアーム3の一端部上面間に対する波ばね30の組込みによってボディ21はアーム3に固定されている。
図2に示すように、ボディ21の上部には捩じりコイルばね31の下端部が嵌合されている。捩じりコイルばね31の下端には内向きの係止片32が形成され、その係止片32がボディ21の上端部外周に形成された径方向の係止孔33に係合されている。
捩じりコイルばね31の上端には、図2および図3に示すように、内方向への折曲げによって係合部としての係合片34が形成され、その係合片34はアジャストスクリュ23の上面に形成された径方向の係止部としての係合溝35に係合されており、上記捩じりコイルばね31の捩じりによってアジャストスクリュ23は回転しつつ下降動する方向の回転モーメントが負荷されて、下端の球面部36がプッシュロッド11の上面に形成された球面座37に押し付けられている。
図2に示すように、ボディ21の雌ねじ22およびアジャストスクリュ23の雄ねじ24におけるねじは、プッシュロッド11からの押上げ力を受ける圧力側フランク38のフランク角が遊び側フランク39のフランク角より大きい鋸歯状ねじとされ、その鋸歯状ねじに捩じりコイルばね31の捩じり力によってアジャストスクリュ23が回転するリード角が設けられている。
アジャストスクリュ23の下端部には、ボディ21のフランジ25下面に対する当接によってラッシュアジャスタ20の収縮量を最小値に規制するフランジ40が設けられている。
実施の形態で示すアーム式動弁装置は上記の構造からなり、ラッシュアジャスタ20の組付けに際しては、ボディ21の雌ねじ22にアジャストスクリュ23の雄ねじ24をねじ係合し、そのアジャストスクリュ23をねじ込み、下端部に設けられたフランジ40をボディ21のフランジ25の下面に当接させたラッシュアジャスタ20の収縮状態でアーム3の一端部下方から嵌合孔12内にボディ21を挿入し、そのボディ21の上端部がアーム3の一端部上面から上方に臨む状態で上記ボディ21をアーム3に固定する。
ボディ21の固定に際しては、そのボディ21の上端部に波ばね30を嵌合し、リング溝28に止め輪29を取付ける。上記波ばね30の取付けにより、ボディ21は上方に向けて付勢され、アーム3の一端部下面に対するフランジ25の当接によって、ボディ21は軸方向に非可動の支持とされ、また、フランジ25の外周に形成された平坦面26とアーム3の一端部下面に形成された段差面27の係合により、ボディ21は回り止めされる。
ボディ21の固定後、そのボディ21の上部に捩じりコイルばね31の下端部を嵌合し、その捩じりコイルばね31の下端に設けられた係止片32をボディ21の上部外周に形成された係止孔33に係合する。
捩じりコイルばね31の下端を係止し、さらにアームをエンジンに組付けた後、ボディ21上に位置する捩じりコイルばね31の上端部の回動操作により、捩じりコイルばね31に捩じりを与える。このとき、捩じりコイルばね31の捩じりによる復元弾性力をアジャストスクリュ23に負荷した際に、そのアジャストスクリュ23が回転しつつ下降するような捩じりを捩じりコイルばね31に与えるようにする。
捩じりコイルばね31に対する捩じり力の負荷後、アジャストスクリュ23の上面に形成された係合溝35に係合片34を係合する。その係合により、捩じりコイルばね31の復元弾性によりアジャストスクリュ23に回転モーメントが負荷されることになり、アジャストスクリュ23は回転しつつ下降して、下端の球面部36がプッシュロッド11の上面に形成された球面座37を押圧し、ラッシュアジャスタ20はバルブクリアランスを調整する組付け状態とされる。
上記のように、ラッシュアジャスタ20は、アームのエンジンへの組付け後に捩じりコイルばね31に捩じりを与え、その捩じりコイルばね31の係合部としての係合片34をアジャストスクリュ23の係止部としての係合溝35に係合して、アジャストスクリュ23をバルブクリアランスを自動調整する位置まで移動させる組付けであるため、アジャストスクリュ23を押込み状態に保持する必要がなく、ラッシュアジャスタ20をエンジンに簡単に組付けることができる。
ラッシュアジャスタ20が組み付けられた状態でエンジンを駆動し、カム4の回転によってバルブ6を開閉させる運転状態において、シリンダヘッド1の熱膨張によってバルブステム5とアーム3の他端部間にバルブクリアランスが生じると、捩じりコイルばね31からアジャストスクリュ23に負荷される回転モーメントにより、アジャストスクリュ23が遊び側フランク39に沿って回転しつつ下降するような動きとなる。
このとき、アジャストスクリュ23はプッシュロッド11に当接して非可動の支持であるため、アーム3の一端部が持ち上げられることになり、上記アーム3がロッカシャフト2の中心に揺動してバルブクリアランスを吸収する。
また、アジャストスクリュ23がバルブステム5からアーム3を介して押し込み力を受けると、互いに圧接する圧力側フランク38により上記押し込み力を受け、アジャストスクリュ23が回転しつつボディ21内に没入する方向に向けて移動するのを防止する。
反対に、バルブシート9の摩耗等によりカム4とアジャストスクリュ23の下端間の距離が縮まると、アジャストスクリュ23はプッシュロッド11から負荷される軸方向の変動荷重により徐々に押し込まれて回転しつつボディ21内に没入する方向(上方向)に向けて移動し、カム4のベース円4aがタペット10と接触するバルブ閉鎖時にバルブ6が不完全に閉鎖するのを防止する。このとき、アジャストスクリュ23は前記軸方向の変動荷重の最小値が0となる位置まで押し込まれ、それ以上は後退しない。
実施の形態では、アーム3の一端部に形成された嵌合孔12内にラッシュアジャスタ20を組付けるようにしたが、アーム3の他端部に嵌合孔を形成して、その嵌合孔内にラッシュアジャスタ20を組付けるようにしてもよい。
また、ボディ21の固定に際し、ボディ21の上部に取付けた止め輪29とアーム3の一端部間に波ばね30を組込むようにしたが、ロックタイトのような金属用接着剤を用いてボディ21をアーム3に接着してもよく、あるいは、溶接により固定するようにしてもよい。
さらに、実施の形態では、ボディ21の雌ねじ22およびアジャストスクリュ23の雄ねじ24を鋸歯状ねじとしたが、三角ねじとしてもよく、あるいは、台形ねじとしてもよい。そのねじを多条ねじにすると、ねじ係合部の周方向の等間隔位置でアジャストスクリュ23に負荷される軸力を受けることができるため、アジャストスクリュ23が軸方向に傾くのを防止することができ、アジャストスクリュ23を軸方向に円滑に移動させることができる。
図3では、係止部としての係合溝35を単一としたが、図5に示すように、2本の係合溝35を十字状に形成してもよく、あるいは、図6に示すように、複数の係合溝35を放射状に形成してもよい。係合溝35を十字状や放射状に形成すると、捩じりコイルばね31の捩じり量の選択肢が増え、捩じり力を適切な大きさに設定することができる。
ここで、係止部は係合溝35に限定されない、例えば、図7および図8に示すように、外周対向位置に平坦面42を有する角軸状の突軸部41であってもよい。係止部を突軸部41とする場合は、捩じりコイルばね31の上端部に、平面形状を長円形とする係合部としての螺旋状巻回部43を設け、上記突軸部41に対する螺旋状巻回部43の嵌合により、その螺旋状巻回部43の対向平面を平坦面42に係合させるようにする。
図9に示すように、係合部としての係合片34の端部に上方に向く円弧状の回転操作部44を連設することにより、捩じりコイルばね31の捩じり操作を工具を用いることなく手動で簡単に行なうことができる。
2 ロッカシャフト
3 アーム
4 カム
5 バルブステム
6 バルブ
12 嵌合孔
20 ラッシュアジャスタ
21 ボディ
22 雌ねじ
23 アジャストスクリュ
24 雄ねじ
25 フランジ
26 平坦面
27 段差面
28 リング溝
29 止め輪
30 波ばね
34 係合片(係合部)
35 係合溝(係止部)
38 圧力側フランク
39 遊び側フランク
41 突軸部(係止部)
42 平坦面
43 螺旋状巻回部(係合部)
44 回転操作部
3 アーム
4 カム
5 バルブステム
6 バルブ
12 嵌合孔
20 ラッシュアジャスタ
21 ボディ
22 雌ねじ
23 アジャストスクリュ
24 雄ねじ
25 フランジ
26 平坦面
27 段差面
28 リング溝
29 止め輪
30 波ばね
34 係合片(係合部)
35 係合溝(係止部)
38 圧力側フランク
39 遊び側フランク
41 突軸部(係止部)
42 平坦面
43 螺旋状巻回部(係合部)
44 回転操作部
Claims (10)
- カムの回転により一端部が押上げられてロッカシャフトを中心に揺動し、他端部でバルブステムを押し下げてバルブを開放させる揺動可能なアームを有し、そのアームの一端部または他端部に上下に貫通する嵌合孔を設け、その嵌合孔内にバルブクリアランスを自動調整するラッシュアジャスタを組込んだアーム式動弁装置において、
前記ラッシュアジャスタが、前記嵌合孔内に組込まれ、上部がアームの上面より上方に臨む状態でアームに固定される円筒状のボディと、そのボディの内周に形成された雌ねじにねじ係合される雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュに下降動する方向の回転モーメントを付与する捩じりコイルばねからなり、前記捩じりコイルばねを、その下端部がボディの上端部に嵌合し、上端部がボディ上に位置する組付けとし、その捩じりコイルばねの下端部をボディに係止し、捩じりコイルばねの上端部に前記アジャストスクリュの上部に形成された係止部に対して係脱可能な係合部を設けたことを特徴とするアーム式動弁装置。 - 前記ボディをアームに固定する手段が、ボディの下端部に前記アームの端部下面に衝合されるフランジを設け、そのフランジの外周に形成された平坦部をアームの端部下面に形成された垂直状の段差面に係合してボディを回り止めし、前記アームの上面より上方に臨むボディの上端部外周に止め輪を取付け、その止め輪とアームの端部上面間に波ばねを組込んだ構成からなる請求項1に記載のアーム式動弁装置。
- 前記ボディをアームに固定する手段が、接着による請求項1に記載のアーム式動弁装置。
- 前記ボディをアームに固定する手段が、溶接による請求項1に記載のアーム式動弁装置。
- 前記ボディの雌ねじおよびアジャストスクリュの雄ねじが、押上げ荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじ、三角ねじ、台形ねじの一種からなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載のアーム式動弁装置。
- 前記ボディの雌ねじおよびアジャストスクリュの雄ねじが、多条ねじからなる請求項1乃至5のいずれかの項に記載のアーム式動弁装置。
- 前記係止部が、アジャストスクリュの上面に形成された径方向の係合溝からなり、前記係合部が、捩じりコイルばねの上端部の内方向への折曲げにより形成された係合片からなる請求項1乃至6のいずれかの項に記載のアーム式動弁装置。
- 前記係合溝を複数とし、その複数の係合溝を放射状に配置した請求項7に記載のアーム式動弁装置。
- 前記係止部が、外周対向位置に平坦面を有する突軸部からなり、前記係合部が、平面長円形とされて前記突軸部の外側に対する嵌合によって対向内面が前記平坦面に係合する螺旋状巻回部からなる請求項1乃至6のいずれかの項に記載のアーム式動弁装置。
- 前記係合部の端部に上方に向く回転操作部を連設した請求項1乃至9のいずれかの項に記載のアーム式動弁装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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