JP2007092666A - アーム式動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラッシュアジャスタのコンパクト化、およびアームの耐久性の向上。
【解決手段】揺動アームのバルブステム上端と対向する位置に嵌合孔を形成し、該孔内に組込まれたラッシュアジャスタを、下端部にフランジを有するナット部材と、該ナット部材にねじ係合されたアジャストスクリュと、該アジャストスクリュをバルブステム側に押圧する弾性体と、ナット部材の上端部外周に圧入されたキャップとで形成し、キャップとフランジとでアームの端部を挟持する。またアーム揺動側端部下面に、ナット部材のフランジ外周に形成された平坦面が係合するストッパ面を設けてナット部材を回り止めし、該ストッパ面と上記フランジが衝合するアーム下面の交差部に円弧面を形成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関におけるアーム式動弁装置に関するものである。
カムの回転によって吸気バルブあるいは排気バルブ(以下、単にバルブという)を開閉させるようにしたアーム式動弁装置には、揺動自在に支持されたアームの上方にカムシャフトを配置し、そのカムシャフトに設けられたカムによりアームを押し下げてバルブを開放させるようにしたスイングアーム式動弁装置と、アームの下方にカムシャフトを配置し、そのカムシャフトに設けられたカムによりアームの一端部を押し上げ、アームの他端部でバルブを開放させるようにしたロッカアーム式動弁装置とが存在する。
これらのアーム式動弁装置においては、ラッシュアジャスタの組込みによってバルブクリアランスを自動調整することが行なわれている。
アーム式動弁装置に組込まれるラッシュアジャスタには、特許文献1に記載された油圧式ラッシュアジャスタと、特許文献2および3に記載された機械式ラッシュアジャスタが従来から知られている。
特開平10−231711号公報 実公平5−21602号公報 実開平2−114703号公報
ところで、特許文献1に記載された油圧式ラッシュアジャスタにおいては、作動油としてエンジンオイルを用いるようにしているため、下記のような不都合がある。

(1) エンジンオイルはクランクシャフトで攪拌されるため、オイル中に気泡が混入することが多く、その気泡混入のオイルがラッシュアジャスタの圧力室に供給されると、バルブの開放時にラッシュアジャスタは気泡を圧縮することにより、バルブのリフト量が変化することになる。
(2) エンジン運転時の温度変化や圧力変化によってエンジンオイル中の溶存空気量が増大し、エンジン停止後の冷却によりオイル中から空気が分離して圧力室内に溜り、前記と同様にバルブのリフト量が変化する。
(3) エンジン再始動時に油圧が確保されるまでラッシュアジャスタの機能を維持するためのリザーバ室を必要とするため、ラッシュアジャスタが大型化し、重量も重くなる。
(4) ラッシュアジャスタに作動油を導くため、アームに小径の給油通路を加工する必要が生じ、加工が極めて困難である。
一方、特許文献2および3に記載された機械式のラッシュアジャスタにおいては、油圧式ラッシュアジャスタの上記のような問題点はなく、きわめて有利である。しかしながら、底付き筒形リフタボディの内周に雄ねじ部材のねじ係合用の雌ねじを形成する必要であり、その雌ねじのタップ加工に際してリフタボディの閉塞端部に工具の逃げを設ける必要があるため、リフタボディの軸方向長さが長くなり、ラッシュアジャスタが大型化するという不都合がある。
この発明は、アームとバルブステム間に機械式ラッシュアジャスタを組込んだアーム式動弁装置において、ラッシュアジャスタの軸方向長さのコンパクト化と軽量化とを図ると共に、安定したバルブリフト量が得られるようにすること、およびアームの耐久性の向上を図ることを技術的課題としている。
上記の課題を解決するために、この発明においては、カムの回転によって揺動されるアームの揺動側端部に上下に貫通する嵌合孔を設け、その嵌合孔内に組込まれたラッシュアジャスタを介してバルブステムを押し下げるようにしたアーム式動弁装置において、前記ラッシュアジャスタが、前記嵌合孔内に嵌合されて上端部がアームの上面より上方に臨み、下端部にアームの下面に衝合されるフランジが設けられたナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合される雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、前記ナット部材の上端部外周に嵌合一体化されてアームの揺動側端部を前記フランジとで上下から挟持するキャップと、前記アジャストスクリュをバルブステムに向けて付勢する弾性体とから成り、前記ナット部材のフランジ外周に平坦面を設け、前記アームの揺動側端部の下面には前記平坦面が係合してナット部材を回り止めするストッパ面を形成し、そのストッパ面とアームの前記フランジが衝合される下面の交差部に円弧面を設け、前記ナット部材の雌ねじとアジャストスクリュの雄ねじのそれぞれをバルブステムからアジャストスクリュに負荷される軸方向の押し込み荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじとし、その鋸歯状ねじに弾性体の押圧によりアジャストスクリュが回転しつつ軸方向に移動するリード角を設けた構成を採用している。
ここで、アーム式動弁装置の軽量化を図るため、アームをアルミ合金製とするのがよい。
また、アームの嵌合孔内に組込まれたラッシュアジャスタの脱落をより確実に防止するため、キャップを圧入、加締め又は溶接によってナット部材に一体化するのがよい。
この発明に係るアーム式動弁装置において、アジャストスクリュの上端部外周にナット部材に形成された雌ねじの上端面に当接可能な突出部を設けると、エンジン回りのメンテナンス時に、エンジンからアーム式動弁装置を取外した際、アジャストスクリュは弾性体の押圧力により回転しつつ軸方向に移動して突出部が雌ねじの上端面に当接するため、アジャストスクリュをナット部材にねじ係合する状態で抜け止めすることができ、アーム式動弁装置の再組付けの容易化を図ることができる。
上記のように、この発明においては、アームの嵌合孔内に嵌合されたナット部材の上端部にキャップを取付け、そのキャップとナット部材の下端部に設けられたフランジとでアームの揺動側端部を挟持してナット部材を固定したことにより、ナット部材としてタップ工具の逃げを必要とすることのない両端開口の筒状のものを採用することができ、軸方向長さの短い簡単な構造の小型のラッシュアジャスタを得ることができる。
また、バルブステムを押し下げた際、そのバルブステムからラッシュアジャスタに負荷される反力をナット部材のフランジとアームの下面の衝合部で受けることができる。このため、嵌合孔の内周に肩部を設けて上記反力を受ける場合に比較して、アームの破断に対する耐久性が高く、上記アームの形成材料としてアルミ合金を採用することができ、アーム式動弁装置の軽量化を図ることができる。
さらに、ナット部材のフランジ外周に平坦面を形成し、その平坦面をアームの揺動側端部の下面に設けたストッパ面に係合してナット部材を回り止めしたことにより、カムのベース円がアームに接し、バルブステムの上端面にアームからの開弁力(押し下げ力)が伝わっていない時であってもナット部材が振動等で回転されるのを防止することができる。このため、安定したバルブリフト量を得ることができると共に、アームに設けられた嵌合孔の内周がナット部材との接触によって摩耗するのを防止することができる。
また、アームの揺動側端部の下面とストッパ面の交差部に円弧面を設けたことにより、上記交差部での応力集中を緩和することができる。このため、交差部からの破損を防止し、耐久性の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、アーム1は中央部がロッカシャフト2により支持され、そのロッカシャフト2を中心に揺動可能とされている。
アーム1の一端部にはローラピン3を介してローラ4が回転自在に支持されている。ローラ4はカムシャフト5に設けられたカム6と接触し、そのカム6の回転によりアーム1が揺動し、そのアーム1の他端部でバルブステム7を押し下げて下端のバルブ8を開放させるようになっている。
ここで、バルブステム7はシリンダヘッド9に設けられたガイド孔10内にスライド自在に挿入され、そのバルブステム7の上端部に取付けたスプリングリテナ11とシリンダヘッド9の上面間にバルブスプリング12が組込まれ、そのバルブスプリング12によってバルブ8がバルブシート13に密着する方向(閉鎖する方向)にバルブステム7が付勢されている。
アーム1はアルミ合金から成る。このアーム1の他端部にはバルブステム7の上端と対応する位置に上下に貫通する嵌合孔14が形成され、その嵌合孔14内にバルブステム7を押し下げるラッシュアジャスタ20が組込まれている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ20は、嵌合孔14内に嵌合された鋼製のナット部材21と、そのナット部材21内に組込まれたアジャストスクリュ22と、このアジャストスクリュ22をバルブステム7に向けて付勢する弾性体23と、上記ナット部材21の上端開口を閉塞する鋼製のキャップ24とから成る。
ナット部材21は両端が開口する筒状をなし、その内周には軸方向のほぼ中央から下端にわたって雌ねじ25が形成されている。また、ナット部材21の下端部外周にはフランジ26が設けられ、そのフランジ26がアーム1の他端部下面に当接する状態でナット部材21の上端部は嵌合孔14の上端開口から上方に突出している。
アジャストスクリュ22は外周に雄ねじ27を有し、その雄ねじ27はナット部材21の雌ねじ25とねじ係合している。
ここで、ナット部材21の雌ねじ25とアジャストスクリュ22の雄ねじ27は、バルブステム7からアジャストスクリュ22に負荷される軸方向の押し込み荷重を受ける圧力側フランク28のフランク角が遊び側フランク29のフランク角より大きい鋸歯状ねじとされ、その鋸歯状ねじに弾性体23の押圧によってアジャストスクリュ22が回転しつつ軸方向に移動するリード角が設けられている。
また、アジャストスクリュ22の上端面にはドライバ等の回し工具が係合可能な係合凹部30が設けられ、一方、下端は球面31とされてバルブステム7の上端面と点接触している。
さらに、アジャストスクリュ22の上端部外周には塑性加工等によって突出部32が設けられている。この突出部32はナット部材21の内周に形成された前記雌ねじ25の上端面に対して係合可能とされ、その係合によってアーム式動弁装置の取外し時にアジャストスクリュ22がナット部材21の下方に脱落するのを防止する。
前記キャップ24は、ナット部材21の上端部外周に圧入されてナット部材21の下端部に設けられた前記フランジ26とでアーム1の他端部を上下から挟持しており、その挟持によってナット部材21は軸方向に非可動の支持とされている。上記キャップ24の端板24aには工具挿入孔33が設けられている。
ナット部材21とアーム1の相互間にはナット部材21を回り止めする回り止め手段40が設けられている。
図2および図3に示すように、回り止め手段40は、ナット部材21の下端部に設けられたフランジ26の外周一部に平坦面41を形成し、一方、アーム1の他端部下面には平坦なストッパ面42を設け、このストッパ面42に対する平坦面41の係合によってナット部材21を回り止めしている。
上記ストッパ面42とアーム1の他端部下面の交差部には円弧面43が形成され、一方、ナット部材21のフランジ26に形成されたストッパ面42の上面と平坦面41の交差部には上記円弧面43との干渉をさけるチャンファ44が設けられている。
ここで、円弧面43は、フランジ26の厚みtを厚くすることで曲率半径を大きくでき、応力集中の緩和に効果を挙げることができるが、この場合、ロッカアームの大型化を防ぐにはナット部材21の挿入長さLが短くなってしまい、逆に強度が低下してしまい好ましくない。また、平坦面41の軸方向長さaを短くすることによって曲率半径を大きくすることができるが、この場合、回り止め効果が悪くなり好ましくない。このため、応力集中の緩和とアーム1の強度低下を防止するうえにおいて、円弧面43の曲率半径は、0.5〜1.5mm、好ましくは0.8〜1.5mmの範囲とするのがよい。
実施の形態で示すアーム式動弁装置は上記の構造からなり、図1に示すカムシャフト5が回転し、カム6の突出部6aによってローラ4が押し上げられると、アーム1は他端部が下方に移動する方向に揺動し、バルブステム7はラッシュアジャスタ20を介して押し下げられ、バルブ8が開放する。
また、カム6のベース円6bがローラ4に接触すると、バルブスプリング12の押圧によりバルブステム7が上昇し、バルブ8が閉鎖する。
アーム1の揺動によるバルブ8の開閉において、ラッシュアジャスタ20がバルブステム7を押し下げるとき、バルブステム7からアジャストスクリュ22に反力が負荷される。また、バルブスプリング12によってバルブステム7が押し上げられるとき、そのバルブステム7からアジャストスクリュ22に押圧力が負荷され、その押圧力や上記反力はナット部材21の雌ねじ25とアジャストスクリュ22の雄ねじ27の圧力側フランク28で受けられる。
このため、アジャストスクリュ22は回転することはなく、そのアジャストスクリュ22からナット部材21に押圧力や反力が負荷されることになり、その押圧力や反力はナット部材21のフランジ26が衝合するアーム1の他端部下面の衝合面で受けられる。
このように、バルブステム7からラッシュアジャスタ20のアジャストスクリュ22に負荷される押圧力や反力等の荷重はアーム1の他端部下面で受けられ、その他端部は厚肉であるため耐久性は比較的高い。
このため、アーム1をアルミ合金製のものとすることが可能となり、アーム式動弁装置の軽量化を図ることができる。
内燃機関の温度上昇に伴うシリンダヘッド9の熱膨張等によってバルブステム7の上端面とアジャストスクリュ22の下面間にバルブクリアランスが生じようとすると、弾性体23の押圧力によりアジャストスクリュ22が遊び側フランク29に沿って回転しつつ軸方向に移動して上記バルブクリアランスを吸収する。また、アジャストスクリュ22がバルブステム7の上端面から押し込み力を受けると、雄ねじ27と雌ねじ25のねじ係合部に形成された軸方向のねじ隙間を詰めるまでアジャストスクリュ22が後退し、さらに押し込み力がかかると、互に圧接する圧力側フランク28により上記押し込み力を受けてアジャストスクリュ22が回転しつつ後退するのを防止する。
反対に、バルブ8が接触、離反するバルブシート13の摩耗等によりバルブステム7の上端面とアジャストスクリュ22の下面間の距離が縮まると、アジャストスクリュ22はバルブステム7から負荷される軸方向の変動荷重により徐々に押し込まれて後退し、その後退によってカム6のベース円6bがローラ4と接触するバルブ閉鎖時に、バルブ8はバルブシート13に密着する状態とされ、圧縮漏れが生じるのを防止する。このとき、アジャストスクリュ22は前記軸方向の変動荷重の最小値が0となる位置からさらにねじのガタ分だけ押し込まれ、それ以上は後退しない。
実施の形態におけるアーム式動弁装置においては、ナット部材21の上端部外周に圧入したキャップ24とナット部材21の下端部に設けたフランジ26とでアーム1の他端部を上下から挟持するようにしたので、ナット部材21を安定よく取付けることができ、しかも、ナット部材21としてタップ工具の逃げの形成を不要とすることができる両端開口の筒状のものを採用することができるため、軸方向長さのコンパクトなラッシュアジャスタを得ることができる。
ここで、実施の形態ではキャップ24を圧入により取付けるようにしたが、加締め、あるいはスポット溶接等の溶接によりナット部材21にキャップ24を固定することによって、ナット部材21の取付けの信頼性をより高めることができる。
また、ナット部材21のフランジ26に設けられた平坦面41をアーム1の下面に形成されたストッパ面42に係合してナット部材21を回り止めしたことにより、カム6のベース円6bがローラ4に接し、アーム1からバルブステム7に開弁力が伝わっていない時であってもナット部材21の回転が防止される。したがって、安定したバルブリフト量を得ることができると共に、アーム1に設けられた嵌合孔14の内周面の摩耗を防止することができる。
さらに、アジャストスクリュ22の上端部に突出部32を設けたことにより、エンジン回りのメンテナンスによってアーム式動弁装置を取外すと、弾性体23の押圧によりアジャストスクリュ22が回転しつつ軸方向に移動して突出部32が雌ねじ25の上端面に当接し、その当接によってアジャストスクリュ22を雌ねじ25とねじ係合する状態で抜け止めすることができる。
このため、アーム式動弁装置を容易に再組付けすることができる。その組付けの際に、アジャストスクリュ22がバルブ8を突き上げる場合は、アジャストスクリュ22を回転して突き上げを解除する。この場合、キャップ24に設けられた工具挿入孔33に回し工具を挿入し、その回し工具の先端をアジャストスクリュ22の係合凹部30に係合して回転させることによりアジャストスクリュ22を引き上げることができるため、バルブ8の突き上げを容易に解除することができる。
また、アーム1の他端部下面とストッパ面42の交差部に円弧面43を設けたことにより、上記交差部での応力集中を緩和することができ、交差部からの破損は少なく耐久性に優れたアーム1を得ることができる。
因みに、円弧面43の曲率半径を0.4mm、0.8mm、1.0mm、1.5mmとした4種類のアーム1と、円弧面43の形成されていないアーム1とを用意し、これらのアームの静破壊試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
試験に際し、図5に示すように、試験機50のVブロック51で各アームの揺動中心となる支点軸52を支持し、ラッシュアジャスタ20のアジャストスクリュ22を固定ブロック53に形成されたストッパ面54に当接して、アームが破損するまでローラ4に下向きの荷重を負荷し続けた。
Figure 2007092666
上記試験結果から明らかように、円弧面43の曲率半径を0.4mmとしたアーム1においては、円弧面43が形成されていないアームに比し、静破壊強度が10%向上し、また、円弧面43の曲率半径を0.8mm、1.0mmとしたアーム1においては静破壊強度が20%向上し、円弧面43の曲率半径を1.5mmとしたアーム1においては、静破壊強度が30%向上することが理解できる。
実施の形態では、ロッカアーム式の動弁装置を例にとって説明したが、アーム式動弁装置はこれに限定されるものではない。例えば、スイングアーム式のアーム式動弁装置であってもよい。
この発明に係るアーム式動弁装置の実施の形態を示す縦断正面図 図1に示すラッシュアジャスタ部の拡大断面図 図2のIII−III線に沿った断面図 ラッシュアジャスタ部の分解斜視図 アームの静破壊試験状態を示す正面図
符号の説明
1 アーム
6 カム
14 嵌合孔
20 ラッシュアジャスタ
21 ナット部材
22 アジャストスクリュ
23 弾性体
24 キャップ
25 雌ねじ
26 フランジ
27 雄ねじ
28 圧力側フランク
29 遊び側フランク
32 突出部
41 平坦面
42 ストッパ面
43 円弧面

Claims (3)

  1. カムの回転によって揺動されるアームの揺動側端部に上下に貫通する嵌合孔を設け、その嵌合孔内に組込まれたラッシュアジャスタを介してバルブステムを押し下げるようにしたアーム式動弁装置において、
    前記ラッシュアジャスタが、前記嵌合孔内に嵌合されて上端部がアームの上面より上方に臨み、下端部にアームの下面に衝合されるフランジが設けられたナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合される雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、前記ナット部材の上端部外周に嵌合一体化されてアームの揺動側端部を前記フランジとで上下から挟持するキャップと、前記アジャストスクリュをバルブステムに向けて付勢する弾性体とから成り、前記ナット部材のフランジ外周に平坦面を設け、前記アームの揺動側端部の下面には前記平坦面が係合してナット部材を回り止めするストッパ面を形成し、そのストッパ面とアームの前記フランジが衝合される下面の交差部に円弧面を設け、前記ナット部材の雌ねじとアジャストスクリュの雄ねじのそれぞれをバルブステムからアジャストスクリュに負荷される軸方向の押し込み荷重を受ける圧力側フランクのフランク角が遊び側フランクのフランク角より大きい鋸歯状ねじとし、その鋸歯状ねじに弾性体の押圧によりアジャストスクリュが回転しつつ軸方向に移動するリード角を設けたことを特徴とするアーム式動弁装置。
  2. 前記アームが、アルミ合金から成る請求項1に記載のアーム式動弁装置。
  3. 前記アジャストスクリュの上端部外周にナット部材に形成された雌ねじの上端面に当接可能な突出部を設けた請求項1又は2に記載のアーム式動弁装置。
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