JP2011126724A - ガラス板積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ガラス板の上辺部からはみ出した合紙を良好に取り出すことができるガラス板積層体を提供する。
【解決手段】本発明のガラス板積層体12は、筋目10bを縦方向に向けた合紙10を、ガラス板Gとガラス板Gとの間に介在させて構成している。これにより、ガラス板Gの上辺部からはみ出した合紙の上縁部分10aの筋目10bは、縦方向に向いているため、上縁部分10aの剛性は強く、上縁部分10aが垂れ下がることはない。すなわち、筋目10bの方向に直交する方向を曲がり軸として、上縁部分10aが湾曲することはない。よって、実施の形態のガラス板積層体12は、合紙10の上縁部分10aを、吸着パッド20によって確実に把持することができるので、パレット14から合紙10を良好に取り出すことができる。
【選択図】図2

Description

本発明はガラス板積層体に係り、特に複数枚のガラス板を、合紙を介して積層したガラス板積層体に関する。
ガラス板であって、建築用ガラス板、自動車用ガラス板、並びにプラズマディスプレイ用ガラス基板及び液晶用ガラス基板等のFPD(Flat Panel Display)用ガラス基板は、保管中や搬送中に表面に疵や汚染が付き、製品欠陥となり易い。特に、液晶ディスプレイ用に使用される無アルカリガラス基板のように、その表面に電気回路を組み込むガラス基板として用いる場合には、その表面にわずかな疵や汚染があっても断線やパターニング不良が発生する。よって、このようなガラス基板には、きわめて高い表面特性が要求される。
ガラス板の表面の疵は、ガラス板を積層して保管や搬送する際に、隣接するガラス板との間で擦れが生じることによって発生する場合が多い。また、ガラス板の表面の汚染は、搬送雰囲気中の有機物(汚染物質)がガラス板の表面に付着することによって発生する場合が多い。この有機物は、水洗のみではガラス板の表面から除去することは困難である。また、この有機物は、例えば酸やアルカリを用いて洗浄する必要がある。しかしながら、このような洗浄は、洗浄時の作業環境が悪化するとともに洗浄及び廃液処理コストも増大する。また、このような洗浄を行っても有機物をガラス板の表面から完全に除去することは困難である。
そこで、ガラス板の保管中や搬送中の疵や汚染を防止する方法として、積層するガラス板とガラス板との間に紙を介在させて隣接するガラス板の表面同士を分離する、いわゆる合紙を介装したガラス板積層体が、特許文献1、2等に開示されている。
特許文献1の合紙は、剛性の強い合紙を提供するためにガーレ剛度を規定した提案である。また、特許文献2の合紙は、紙ヤケの発生及び紙粉の発生を抑えること、紙破れを抑えること、及び作業性を向上することを目的として、平均繊維長等を規定した提案である。
合紙が介在されたガラス板積層体は、箱又はパレットに梱包されてガラス板メーカーからガラス板の加工及び組立等を行うガラス板使用メーカーに搬送される。そして、ガラス板は、ガラス板使用メーカーでこの箱又はパレットから、特許文献3等に開示された取出装置によって1枚ずつ取り出される。この際、取出装置のガラス把持部によってガラス板を吸着把持して取り出し、次に合紙把持部によって合紙を取り出すという動作を繰り返し行うことになる。合紙を取り出す際には、ガラス板の上辺部からはみ出した合紙の上縁部分を吸着やチャッキング等の合紙把持部で把持して取り出す場合が多い。
WO2009/008413号公報 特開2005−248409号公報 特開2006−176232号公報
しかしながら、合紙の剛性が弱い場合には、ガラス板の辺部からはみ出した縁部分の合紙が垂れ下がり、その垂れ下がった合紙を合紙把持部が良好に把持できない場合がある。合紙把持部は、ロボットによって吸着位置が予めティーチングされており、その吸着位置に向けて移動される。よって、吸着位置に合紙が存在しない場合、すなわち、合紙が垂れ下がっている場合には、合紙把持部によって合紙を良好に把持できない。
ガラス板の積層形態としては、ガラス板を斜めに立てた状態で箱又はパレットに積層する縦積の形態と、平らにして箱又はパレットに積層する平積の形態とがある。縦積の場合には、ガラス板の上辺部からはみ出した合紙の上縁部分(合紙出代部分ともいう)が背面側に垂れ下がり、この合紙を取り出す際に合紙把持部が合紙を良好に把持できない場合がある。
特に、FPD用ガラス基板のサイズは大型化傾向にあり、これに伴い合紙もFPD用ガラス基板の大きさと同程度の大きさとなっている。このことから、例えば第6世代のFPD用ガラス基板の梱包に使用される合紙の大きさは、1600mm×1900mm程度の大きさになる。このように合紙サイズが大きくなると、合紙の把持ミスによって、合紙を取り出すことができないトラブルの発生頻度が高くなるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ガラス板の上辺部からはみ出した合紙の上縁部分を合紙把持部によって確実に把持し、箱又はパレットから合紙を良好に取り出すことができるガラス板積層体を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、複数枚のガラス板が合紙を介して積層されるとともに、前記ガラス板の上辺部から前記合紙の上縁部分が所定量はみ出すように積層されたガラス板積層体において、前記合紙は、該合紙の筋目が縦方向に向いた状態で前記ガラス板とガラス板との間に介在されてなることを特徴とするガラス板積層体を提供する。
合紙は、紙の目に沿って線の模様、すなわち筋目が入った紙である。また、合紙は筋目の方向に剛性が強い性質を有している。すなわち、合紙は、筋目の方向に直交する方向を曲がり軸とした場合に、その曲がり軸の回りに湾曲し難い性質を有している。本発明は、このような合紙の特性に着目してなされたものであり、ガラス板とガラス板との間に、筋目を縦方向に向けた合紙を介在させてガラス板積層体を構成した。
これにより、ガラス板の上辺部からはみ出した合紙の上縁部分は、その筋目が縦方向に向いているため、垂れ下がる(筋目の方向に直交する方向を曲がり軸として湾曲する)ことはない。よって、本発明は、合紙の上縁部分を合紙把持部によって確実に把持することができるので、箱又はパレットから合紙を良好に取り出すことができる。
また、本発明のガラス板積層体によれば、前記合紙の前記上縁部分のはみ出し量が50mm以上200mm以下であることが好ましい。
本発明によれば、合紙の上縁部分のはみ出し量が50mm以下であると、合紙把持部による把持面積が小さ過ぎてしまうことにより、はみ出し量は50mm以上が好ましい。また、はみ出し量が200mmを超えると、はみ出した上縁部分の自重により上縁部分が垂れ下がる場合があるので、はみ出し量は200mm以下が好ましい。
また、本発明のガラス板積層体は、前記合紙の前記筋目の方向のガーレ剛度が0.3mN以上であり、前記筋目の方向に直交する方向のガーレ剛度が0.3mN未満であることが好ましい。すなわち、本発明は、筋目の方向に直交する方向を曲がり軸とした場合の合紙の抵抗力(剛性度)を0.3mN以上と規定し、筋目の方向を曲がり軸とした場合の合紙の抵抗力を0.3mN未満に規定した。
合紙のJAPAN TAPPI No40に準拠したガーレ剛度(以下、ガーレ剛度という)が低い場合、すなわち、合紙の剛性が弱い場合には、合紙が垂れ下がることにより、その垂れ下がった部分を合紙把持部によって良好に把持できない場合がある。特に、縦積の場合、ガラス板を積層する際に、合紙の剛性が弱いと、ガラス板の上辺部からはみ出した合紙の上縁部分が垂れ下がり、合紙を取り出す際に合紙把持部によって良好に把持できない場合がある。
このような合紙を取り出す際のハンドリングで発生する把持エラーを防止するためには、合紙の筋目の方向のガーレ剛度が0.3mN以上であることが好ましいことを、本願発明者は実験により確認した。よって、合紙の筋目の方向のガーレ剛度を0.3mN以上とすることにより、合紙を取り出す際の把持エラーを防止することができる。0.3mN以上のガーレ剛度は、合紙の筋目の方向にのみあればよく、筋目の方向に直交する方向においては不要である。
本発明によれば、ガラス板とガラス板との間に、筋目を縦方向に向けた合紙を介在させてガラス板積層体を構成したので、ガラス板の上辺部からはみ出している合紙の上縁部分は垂れ下がらない。よって、合紙の上縁部分は、合紙把持部によって確実に把持されるので、箱又はパレットから合紙を良好に取り出すことができる。
本発明の実施の形態のガラス板積層体が梱包されたガラス板梱包体の斜視図 図1に示したガラス板積層体の要部拡大斜視図
以下、添付図面に従って本発明に係るガラス板積層体の好ましい実施の形態について詳説する。
図1には、矩形状の複数枚のガラス板Gが矩形状の合紙10、10…を介して縦置きに積層された実施の形態のガラス板積層体12が示されている。また、このガラス板積層体12がガラス板梱包用パレット14に梱包された状態が示されている。
同図に示すパレット14は、側面視楔形状の基台16と、この基台16と一体的に設けられた傾斜台18とから構成され、側面視において略L字状に構成されている。基台16の傾斜した上面16Aと傾斜台18の傾斜面18Aとのなす角度θは、約90°である。基台16の上面16Aにガラス板Gの下縁部が載置されるとともに、ガラス板Gの面が傾斜台18の傾斜面18Aに傾斜して立て掛けられ、ガラス板Gとガラス板Gとの間に合紙10が介装される。傾斜台18の傾斜面18Aの傾斜角度θは、積層されたガラス板Gを安定して積載、保管、及び搬送できればよく、水平に対して85度以下であればよい。本実施の形態では、傾斜台18の傾斜角度θは約72度に設定されている。
合紙10は、ガラス板Gを保護するために、ガラス板Gよりも大きいサイズの紙である。したがって、合紙10の一部は、ガラス板Gからはみ出ることになる。この合紙10の、はみ出た部分のうちガラス板Gの上辺部からはみ出した細長の上縁部分10aが、図2に示すアンパッカーの吸着パッド(合紙把持部)20に吸着把持されて、合紙10がパレット14から取り出される。
なお、パレット14のようにガラス板Gを縦積にする場合、ガラス板Gの下辺部から合紙10がはみ出すと、ガラス板Gを隙間なく積載できずに梱包や搬送時にガラス板Gが損傷する虞がある。よって、合紙10は、ガラス板Gの上辺部と左右の辺部からのみ、はみ出ることが好ましい。また、図2では1個の吸着パッド20を示しているが、この吸着パッド20は、上縁部分10aの水平方向に沿って複数個並列配置されて、不図示のロボットによって動作されるものである。また、符号22は、ガラス板Gを吸着保持する吸着パッドであり、この吸着パッド22は、ガラス板Gの面内において複数個配置されて、不図示のロボットによって動作されるものである。
ところで、合紙10は、製紙メーカーで製造されたロール紙から所定のサイズに裁断されたものである。また、この合紙10には、製紙メーカーでの製造工程(抄紙工程)において、紙の長さ方向(紙の目)に沿って線の模様、すなわち、筋目10b、10b…が多数本入っている。紙は、筋目10bの方向に剛性が強い性質を有している。すなわち、紙は、筋目10bの方向に直交する方向を曲がり軸とした場合に、その曲がり軸の回りに湾曲し難い性質を有している。
実施の形態のガラス板積層体12は、このような紙の特性に着目してなされたものであり、筋目10bを縦方向に向けた合紙10を、ガラス板Gとガラス板Gとの間に介在させて構成している。
これにより、ガラス板Gの上辺部からはみ出した合紙10の上縁部分10aの筋目10bは、縦方向に向いている。このため、上縁部分10aの剛性は強く、上縁部分10aが背面側に垂れ下がることはない。すなわち、筋目10bの方向に直交する方向を曲がり軸として、上縁部分10aが湾曲することはない。
よって、実施の形態のガラス板積層体12によれば、吸着位置が予め記憶されている吸着パッド20によって、合紙10の上縁部分10aが確実に把持されるので、パレット14から合紙10が良好に取り出される。なお、図1、図2では、筋目10bを分かり易く説明するために、筋目10bを誇張して示している。すなわち、筋目10bの幅、間隔は図1、図2に示した形態に限定されるものではない。なお、全ての合紙10の筋目が縦方向に向いていることが好ましいが、合紙全数の少なくとも90%以上の合紙10の筋目が縦方向を向いていることが好ましい。10%未満の合紙10の筋目が横方向を向いていても、その合紙10は、筋目が縦方向に向いている合紙10に支えられ、垂れ下がりが防止されるからである。
一方で、合紙10の上縁部分10aのはみ出し量aは、50mm以上200mm以下であることが好ましい。
合紙10の上縁部分10aのはみ出し量aが50mm以下であると、吸着パッド20による把持面積が小さ過ぎてしまうことにより、はみ出し量aは50mm以上が好ましい。また、はみ出し量aが200mmを超えると、はみ出した上縁部分10aの自重により上縁部分10aが垂れ下がる場合があるので、はみ出し量aは200mm以下が好ましい。よって、上縁部分10aのはみ出し量aを50mm以上200mm以下と規定することにより、吸着パッド20による合紙10の取り出しがより一層良好となる。
なお、はみ出し量aの下限値(50mm)は、前述の如く吸着パッド20の大きさに依存するものである。ここで、合紙10を安定して吸着保持するための吸着パッド20のサイズは概ね決まっている。また、吸着パッドは、ロボットによって動作されることから、ロボットによる吸着パッド20の移動軌跡にガラス板Gが存在しないことが要求される。このような観点から、はみ出し量aの下限値は50mmであることが好ましい。また、はみ出し量aの上限値(200mm)は、上縁部分10aの垂れ下がりを防止する観点で設定しているが、その上限値を若干超えた場合でも、上縁部分10aに垂れ下がりは発生しない。この観点で言えば、上限値を大きくしてもよいが、大きくし過ぎると合紙10に無駄が生じる。よって、上限値(200mm)は、上縁部分10aの垂れ下がりを確実に防止する観点と、合紙10を節約する観点とから設定されている。
ところで、パレット14に積載されるガラス板G及び合紙10の枚数は、例えば第6世代のガラス板の場合は300枚以上、第7世代のガラス板の場合は250枚以上である。このように合紙10は、1台のパレット14に対して多数枚使用されるため、上限値を200mmに設定することは、合紙10を節約する観点で重要である。
そして更に、実施の形態のガラス板積層体12によれば、合紙10の筋目10bの方向のガーレ剛度が0.3mN以上であり、筋目10bの方向に直交する方向のガーレ剛度が0.3mN未満であることが好ましい。すなわち、筋目10bの方向に直交する方向を曲がり軸とした場合の合紙10の抵抗力(剛性度)を、0.3mN以上とすることが好ましい。また、筋目10bの方向を曲がり軸とした場合の合紙10の抵抗力を、0.3mN未満とすることが好ましい。
合紙10のガーレ剛度が低い場合、すなわち、合紙10の剛性が弱い場合には、合紙10が垂れ下がることにより、その垂れ下がった部分を吸着パッド20によって良好に把持できない場合がある。特に、図1の如くガラス板Gを斜めに立てて積層した縦積の場合、ガラス板Gを積層する際に、合紙10の剛性が弱いと、合紙10の上縁部分10aが垂れ下がる場合がある。
このような合紙10を取り出す際のハンドリングで発生する合紙把持エラーを防ぐためには、合紙10の筋目10bの方向のガーレ剛度を0.3mN以上とすることが好ましい。これにより、合紙10を取り出す際に、ハンドリングで発生する合紙把持エラーを防止することができる。0.3mN以上のガーレ剛度は、合紙10の筋目10bの方向にのみあればよく、筋目10bの方向に直交する方向においては不要である。
筋目10bの方向に直交する方向のガーレ剛度を、0.3mN以上とすると、合紙10全体に強度を持たせることになるので、合紙10の製造コストがアップする。また、ガラス板Gの左右辺部からはみ出した合紙10の両側部10cは、筋目10bの方向に直交する方向のガーレ剛度が0.3mN未満であるため、背面側に湾曲する場合がある。しかしながら、合紙10の両側部10cは、吸着パッド20によって把持される部分ではないので、湾曲しても合紙10の取り出しに影響を与えない。この観点から、筋目10bの方向に直交する方向のガーレ剛度は0.3mN未満でよい。
実施の形態のガラス板積層体12において、合紙10のサイズや厚さは限定されないが、第6世代のFPD用ガラス基板(例えば1500mm×1850mm)サイズに対応する合紙サイズ以上の場合、及び厚さが0.01mm〜0.2mmの場合に特に好適である。
合紙10の原料は古紙、バージンパルプ、これらの混合物であってもよい。更にセルロース等を含有している原料を用いてもよい。
また、実施の形態において合紙10に含有される異物の大きさは200μm以下であることが好ましい。異物の大きさが200μm以下であるとガラス板Gの保管中、及び搬送中に発生しやすいガラス板Gの疵が発生する虞がない。なお、閾値となる異物の大きさは、合紙10の厚みやガラス板Gの材質によって異なるので、異物の大きさは対象となるガラス板Gの材質や合紙10の厚みによって、都度決めることが必要である。
なお、本実施の形態において、合紙10の厚みは0.06〜0.1mmであり、ガラス板Gの厚みは0.2〜0.7mmであり、FPD用ガラス基板(商品名AN100、旭硝子株式会社製)を用いた。
G…ガラス板、10…合紙、10a…上縁部分、10b…筋目、12…ガラス板積層体、14…ガラス板梱包用パレット、16…基台、18…傾斜台、20…吸着パッド、22…吸着パッド

Claims (3)

  1. 複数枚のガラス板が合紙を介して積層されるとともに、前記ガラス板の上辺部から前記合紙の上縁部分が所定量はみ出すように積層されたガラス板積層体において、
    前記合紙は、該合紙の筋目が縦方向に向いた状態で前記ガラス板とガラス板との間に介在されてなることを特徴とするガラス板積層体。
  2. 前記合紙の前記上縁部分のはみ出し量が、50mm以上200mm以下である請求項1に記載のガラス板積層体。
  3. 前記合紙の前記筋目の方向のガーレ剛度が0.3mN以上であり、前記筋目の方向に直交する方向のガーレ剛度が0.3mN未満である請求項1又は2に記載のガラス板積層体。
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