JP2006160271A - ガラス板の梱包スペーサ及びこれを用いた梱包ユニット - Google Patents

ガラス板の梱包スペーサ及びこれを用いた梱包ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 各ガラス板と各梱包スペーサとの配列作業を容易にして作業能率の改善ひいては生産性の向上を図ると共に、これらのガラス板と梱包スペーサとの間に設けられる隙間を全体に亘って適切且つ均一にして各ガラス板の保護の確実化を図る。
【解決手段】 額縁状の基枠部2と、この基枠部2の表面側の外周側領域に突設された突枠部3とを有し、基枠部2の内周側領域の表面2aにガラス板6の外周縁部の面が沿い且つ突枠部3の内面3cがガラス板6の外周端を取り囲むように構成すると共に、基枠部2の内周側領域の表面2aから突枠部3の表面3aまでの突出寸法fをガラス板6の肉厚よりも大きく設定し、且つ基枠部2の裏面2bを平坦面としてなる梱包スペーサ1を、複数枚のガラス板を縦置きで配列する際に使用する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ガラス板の梱包スペーサ及びこれを用いた梱包ユニットに係り、特に、複数枚のガラス板を縦置きで配列させ、且つ各ガラス板の相互間に梱包スペーサを介設するようにした梱包技術に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイなどの各種画像表示機器用のガラスパネル等の製作に用いられるガラス板は、複数枚を一挙同時に移動させる要請がある場合には、梱包ユニットとして搬送されるのが通例である。そして、この例示列挙したガラス板及びこれらに準じるガラス板、特に端面が未加工の所謂マザーガラス板は、近年における大板化に伴って、薄肉で割れ易い特性が顕著になっているのが実情であり、その梱包が重要視されるに至っている。
この種のガラス板の梱包手法としては、合紙を一枚ずつ介してガラス板を梱包する所謂合紙梱包や、紙や樹脂からなる額縁状の平板スペーサを一枚ずつ介してガラス板を梱包する所謂VS(Vertical Spacer)梱包とが一般に広く知られている。上記合紙梱包は、極めて薄肉の合紙を使用していることから、積載効率の面では優れているが、ガラス板が大板(例えば、縦方向寸法及び横方向寸法がそれぞれ1000〜2500mm程度)であると、ガラス板にきしみが生じて割れ等の発生確率が高くなる。しかも、合紙とガラス板との圧接に伴って、合紙に含まれている異物(不純物)がガラス板に転写されると共に、この異物が圧着されてガラス板に固着され、その離脱が困難或いは不可能になるという不具合を招く。
一方、上記VS梱包は、ガラス板の外周縁部のみが平板スペーサにより圧接されることから、その内周側領域(有効面)では圧接が生じず、上記のような異物の固着を回避することができるが、ガラス板が上記と同程度に大板であると、その内周側領域での撓み変形に伴ってガラス板が相互に干渉し、傷や割れの発生要因となる。このような欠点を除去するには、平板スペーサの肉厚を厚くすれば良いことになるが、このような単純な手法では積載効率が極端に低下する。しかも、平板状スペーサを単に各ガラス板の相互間に介設するのみでは、ガラス板が平板状スペーサの面に沿って相対移動して両者間に摺動が生じ、傷や割れの発生要因となるばかりでなく、両者の相対的位置ズレに起因して安定した積載状態ないしは収納状態を維持できなくなるという致命的な問題を招来するおそれがある。
このような問題に対処可能な技術としては、上述のマザーガラス板を対象としたものではないが、下記の特許文献1によれば、複数の膜付きガラス板を積み重ねる際に各ガラス板間に配設される樹脂製スペーサを、以下に示すような構成とすることが提案されている。すなわち、この樹脂製スペーサは、基枠部と外枠部とを有し、基枠部は上下のガラス相互間に介設され、外枠部はガラス板の周端よりも外方に延設され、基枠部の上下面と外枠部の上下面との各々の間に段差部が設けられ、外枠部の上面は、隣接する上部スペーサの外枠部の下面に当接するように構成されている。このような樹脂スペーサの構成によれば、ガラス板は、外枠部の上面に設けられた段差部により移動が規制されて、両者間の相対位置ズレや摺動が生じなくなると共に、外枠部の上面が、隣接する上部スペーサの外枠部の下面に当接した場合には、その外枠部の下面に設けられた段差部により下部スペーサの外枠部に対する移動が規制されて、上下のスペーサの相対位置ズレが適度に阻止される。また、同文献には、積み重ね時に、ガラス板の上面と基枠部の下面との間に隙間が設けられる構成であることも開示されている。
登録実用新案第3054701号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示の樹脂製スペーサは、複数のガラス板を横置き(水平姿勢)で上下に積み重ねる際に使用されるものであるため、上述のように、積み重ね時に、ガラス板の上面と基枠部の下面との間に隙間を設ける構成であっても、上段側と下段側とでは、樹脂製スペーサの外枠部に作用する圧縮荷重の大きさが相違するため、それらの外枠部の撓み量も必然的に相違し、これに起因して、最上段から最下段の全てに亘って上記の隙間を均一にすることは実質的に不可能となる。このため、最下段での上記の隙間を適切な大きさとした場合には、上段側での上記の隙間が不当に大きなものとなり、積載効率の低下を招き、また逆に積載効率を適切化しようとすれば、最下段での上記の隙間がなくなり、ガラス板が樹脂製スペーサの基枠部により圧接されて、傷や割れの発生確率が高くなるという不具合を招く。
しかも、ガラス板の大板化が推進されていることを考慮すれば、横置きよりも縦置きの方が積載効率や取り扱いの面で遥かに優れているが、仮に上記の特許文献1に開示された樹脂製スペーサを、ガラス板が縦置きで配列される梱包形態に適用したならば、以下に示すような問題が生じる。すなわち、この縦置きの梱包形態では、取り扱い易さを考慮すれば、ガラス板と樹脂製スペーサとを縦姿勢に維持した状態で順々に配列させていくことが好ましく、このように縦姿勢の状態で、隣接する樹脂製スペーサの外枠部同士を当接させようとすれば、外枠部の下面の段差部が邪魔となって両者の当接のための作業が極めて面倒且つ煩雑となり、作業能率の悪化を余儀なくされる。したがって、この樹脂製スペーサを、縦置きの梱包形態で使用したのでは、近年における生産性向上の要請に応じることができないことになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、縦置きの各ガラス板の相互間に介設される梱包スペーサに改良を加えることにより、各ガラス板と各梱包スペーサとの配列作業を容易にして作業能率の改善ひいては生産性の向上を図ると共に、これらのガラス板と梱包スペーサとの間に設けられる隙間を全体に亘って適切且つ均一にして各ガラス板の保護の確実化を図ることを技術的課題とする。
上記技術的課題を解決するために創案された本発明は、複数枚のガラス板を縦置きで配列させて梱包する際に各ガラス板の相互間に配設される梱包スペーサであって、額縁状の基枠部と、該基枠部の表面側の外周側領域に突設された突枠部とを有し、前記基枠部の内周側領域の表面にガラス板の外周縁部の面が沿い且つ前記突枠部の内面がガラス板の外周端を取り囲むように構成すると共に、前記基枠部の内周側領域の表面から前記突枠部の表面までの突出寸法を前記ガラス板の肉厚よりも大きく設定し、且つ、前記基枠部の裏面を平坦面としたことを特徴とするものである。この場合、ガラス板は、縦方向及び横方向の寸法が1000〜2500mm程度、厚みが1mm以下の液晶ディスプレイ用ガラスパネルの製作に用いられるマザーガラス板であれば好適である。
このような構成によれば、縦置きで配列される複数枚のガラス板の各相互間に梱包スペーサを介設した場合には、一の梱包スペーサにおける基枠部の内周側領域の表面に、ガラス板の外周縁部の面が沿うと共に、該ガラス板の外周端が、その梱包スペーサにおける突枠部の内面により取り囲まれた状態となる。そして、この梱包スペーサの表面側には、隣接する他の梱包スペーサの裏面が存在することになり、詳しくは、一の梱包スペーサの最も表側の面である突枠部の表面に、直接或いは後述する保護シートを介して、他の梱包スペーサの最も裏側の面である基枠部の裏面が当接する。この場合、一の梱包スペーサにおける基枠部の内周側領域の表面から突枠部の表面までの突出寸法はガラス板の肉厚よりも大きく設定されており、且つ、他の梱包スペーサにおける基枠部の裏面は平坦面とされているので、ガラス板の外周縁部は、一の梱包スペーサにおける基枠部の内周側領域の表面と、他の梱包スペーサにおける基枠部の裏面との間に、隙間を設けた状態で介設されることになる。そして、複数枚のガラス板は、縦置きで配列されているので、その配列方向の一端から他端までの全てのガラス板について、上記の隙間が均一に維持される。この結果、ガラス板を横置きで配列する場合のような上記の隙間の不当なバラツキが阻止されて、各ガラス板の保護が確実になされる。しかも、既述のように、基枠部の裏面が平坦面とされているので、梱包スペーサとガラス板とを順々に配列させて梱包作業を行なう場合に、一の梱包スペーサの突枠部の表面側に、隣接する他の梱包スペーサの基枠部の裏面を、突出部等に邪魔されることなく容易且つ円滑に配置させることが可能となり、作業能率の改善並びに生産効率の向上が図られる。
上記の構成において、基枠部の内周側領域の表面から突枠部の表面までの突出寸法と、ガラス板の肉厚との差分は、1mm以上に設定されていることが好ましい。
このようにすれば、基枠部及び突枠部に多少の圧縮変形が生じても、上記の隙間がなくなることを防止でき、ガラス板が梱包スペーサにより不当に圧接されることによる傷や割れ等の発生を適切に抑制することが可能となる。この場合、基枠部の内周側領域の表面から突枠部の表面までの突出寸法を、1.5〜2.5mm程度としておけば、液晶ディスプレイ用のガラスパネルの製作に用いられるガラス板を梱包する場合に適切な隙間を確保することができる。なお、上記の差分の上限は、2mm程度とすることが好ましい。
上記の構成において、基枠部及び突枠部は、セルロース繊維を成分とする厚紙で形成されていることが好ましい。
このように、セルロース繊維を成分とする厚紙(圧縮紙或いはボール紙)を使用すれば、充分な強度を有することから変形が生じ難く、且つガラス板よりも低硬度であることからガラス板に傷が付き難い等の利点を享受できる。具体的には、トランスフォーマーボード(商品名、王子製紙株式会社製)を使用することが好ましい。
上記の構成において、基枠部と突枠部とは、別体として形成され且つ接着剤で固着されていることが好ましい。
このようにすれば、梱包スペーサの製作が容易に行なえるばかりでなく、例えば既述のようにセルロース繊維を成分とする厚紙(圧縮紙或いはボール紙)を使用した場合には、接着剤による固着に伴って強度が増大し、曲げ変形が生じ難くなるという利点を享受できる。
上記の構成において、突枠部は、基枠部の上辺部と左右両辺部とのみに突設されていることが好ましい。
このようにすれば、基枠部の下辺部には突枠部が突設されていないことから、ガラス板は、上端及び左右両端のみが突枠部の内面により取り囲まれることになり、梱包作業時における梱包スペーサとガラス板との配列作業を容易に行なえることになる。すなわち、仮に基枠部の下辺部についても突枠部が突設されていると、基枠部の内周側領域の表面にガラス板の外周縁部の面が沿うようにするには、ガラス板の下端を、突枠部の内面上(例えば1.5〜2.5mm程度の僅かな突出面上)に載せる必要性が生じ、この作業が面倒且つ煩雑なものとなる。しかしながら、上記のように基枠部の下辺部に突枠部が突設されていなければ、このような作業が不要となり、これによっても作業能率の改善等が図られる。
また、上記技術的課題を解決するために創案された本発明は、以上の各構成を適宜備えてなるガラス板の梱包スペーサを縦置きで複数配列させ、各梱包スペーサの相互間にそれぞれ各ガラス板を介設してなる梱包ユニットであって、各梱包スペーサにおける基枠部の内周側領域の表面にガラス板の外周縁部の面が沿い且つ突枠部の内面によりガラス板の外周端が取り囲まれた状態で、隣接する一方の梱包スペーサにおける突枠部の表面と、他方の梱包スペーサにおける基枠部の裏面とを、保護シートを介して当接させたことを特徴とするものである。この場合、上記の基枠部の内周側領域の表面に沿うガラス板の外周縁の面部分(基枠部の内周側領域の表面と接触可能なガラス板の外周縁の面部分)は、非有効面であることが好ましい。
このような構成によれば、既に述べた各構成を備えてなる梱包スペーサが有する利点と同様の作用効果が得られることに加えて、各梱包スペーサの相互間、つまり各ガラス板の相互間には、保護シートが介在されていることから、仮にガラス板に大きな曲げ変形等の撓みが生じた場合であっても、ガラス板同士の接触が回避され、ガラス板に擦れ傷が付く等の不具合が生じ難くなる。
上記の梱包ユニットにおいて、保護シートは、合紙であることが好ましい。
このようにすれば、合紙が薄肉であることにより積載効率が向上すると共に、コストの低廉化をも図ることが可能となる。なお、保護シートとしては、樹脂シートや発泡樹脂シート等を使用しても差し支えない。
以上のように本発明によれば、一の梱包スペーサの基枠部の表面と、これに隣接する他の梱包スペーサの基枠部の裏面との間に、ガラス板の外周縁部が隙間を有する状態で介設され、且つ複数枚のガラス板が縦置きで配列されることから、その配列方向の一端から他端までの全てのガラス板について、上記の隙間が均一に維持され、これによりガラス板を横置きで配列する場合のような上記の隙間の不当なバラツキが阻止されて、各ガラス板の保護の確実化が図られる。しかも、基枠部の裏面が平坦面とされていることから、梱包スペーサとガラス板とを順々に配列させて梱包作業を行なう場合に、一の梱包スペーサの突枠部の表面側に、他の梱包スペーサの基枠部の裏面を、突出部等に邪魔されることなく容易且つ円滑に配置させることが可能となり、作業能率の改善並びに生産効率の向上が図られる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るガラス板の梱包スペーサを示す正面図、図2は、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大横断平面図、図3は、図1のB−B線にしたがって切断した要部拡大縦断側面図である。
図1に示すように、梱包スペーサ1は、額縁状の基枠部2と、この基枠部2の表面側の外周側領域に突設された突枠部3とから構成され、この基枠部2と突枠部3とは、一体形成することも可能であるが、この実施形態では、別体として形成され且つ接着剤で固着されている。そして、基枠部2及び突枠部3は、何れもがセルロース繊維を成分とする厚紙(圧縮紙)、具体的にはトランスフォーマーボード(商品名、王子製紙株式会社製)で形成されている。また、突枠部3は、基枠部2の四辺部に突設されていてもよいが、この実施形態では、基枠部2の上辺部と左右両辺部とに突設され、その下辺部には突設されていない。なお、この梱包スペーサ1は、縦方向寸法aが1100〜2650mm、横方向寸法bが1100〜2650mmとされている。
図2及び図3に示すように、基枠部2は、全ての辺部の幅cが50〜80mmとされ、突枠部3は、全ての辺部の幅dが45〜65mmとされ、且つ基枠部2の内周側領域の表面(露出表面)2aの幅eが5〜25mmとされている。そして、突枠部3の厚み、換言すれば基枠部2の露出表面2aから突枠部3の表面3aまでの突出寸法fは、1〜3mm(この実施形態では2mm)とされ、基枠部2の厚みgは、4〜8mm(この実施形態では6mm)とされている。尚、この梱包スペーサ1の適用対象となるガラス板は、液晶ディスプレイ用のガラスパネルの製作に用いられるガラス板(マザーガラス板)である。
図4は、上記の梱包スペーサ1を使用して100枚程度のガラス板を縦置きで配列収納してなる梱包ユニットを示す要部横断平面図、図5は、その梱包ユニットの要部縦断側面図である。
図4及び図5に示すように、梱包ユニット4は、隣接する一方の梱包スペーサ1における突枠部3の表面3aと、他方の梱包スペーサ1における基枠部2の裏面2bとの間に、合紙からなる保護シート5が介設されてなる。そして、一方の梱包スペーサ1における基枠部2の露出表面2aと、他方の梱包スペーサ1における基枠部2の裏面2b(保護シート5)との間に、隙間が存する状態でガラス板6が収納されている。詳述すると、ガラス板6の外周縁部の面は、一方の梱包スペーサ1における基枠部2の露出表面2aに沿うと同時に、他方の梱包スペーサ1における基枠部2の裏面2bにも沿い、且つ、ガラス板6の外周端は、一方の梱包スペーサ1における突枠部3の内面3cにより取り囲まれている。そして、基枠部2の露出表面2aに沿うガラス板6の外周縁の面部分、すなわち基枠部2の露出表面2aと接触可能なガラス板6の外周縁部の面部分は、非有効面とされているのに対して、露出表面2aとの接触不能なガラス板6の中央領域の面部分は、有効面とされている。
この場合、基枠部2の露出表面2aから突枠部3の表面3aまでの突出寸法fは、ガラス板6の肉厚よりも、1〜2mm程度長くなるように、すなわちガラス板6の面と直交する方向の隙間S1が1〜2mm程度となるように設定されている。この実施形態では、ガラス板6が、液晶ディスプレイ用のガラスパネルの製作に用いられるガラス板(厚みが0.7mmまたはそれ以下)であることから、上記の突出寸法fは、1.5〜2.5mm程度とされている。また、突枠部3の内面3cと、ガラス板6の外周端との間には、1〜5mm程度の隙間S2が設けられている。そして、この梱包ユニット4は、図4及び図5に示すように、各梱包スペーサ1、各ガラス板6及び各保護シート5が配列された状態で、その外周囲に結束バンド等の拘束部材(図示略)が巻き掛けられている。尚、図4及び図5には、便宜上、ガラス板6が基枠部2の露出表面2aに接触した状態を図示しているが、ガラス板6の収納状態がこのような態様になると限られるわけではない。
図6は、梱包スペーサ1、ガラス板6、及び保護シート5を順々に配列させる作業の実施状況を示す要部破断概略側面図である。同図に示すように、この配列作業は、傾斜面7aを有する支持台7上に、上記の各構成要件を例えば上方から順々に下降させて載置していくことにより行なわれる。詳述すると、梱包スペーサ1は、上方に移行するに連れてその表面側が垂直面から漸次遠ざかるように傾斜して載置され、その表面側にガラス板6を載置した後に、保護シート5及び後続の梱包スペーサ1が載置されていく。この場合、梱包スペーサ1の基枠部2の下辺部には突枠部3が突設されていないため、この梱包スペーサ1の表面側にガラス板6を収納する場合には、突枠部3の幅狭の内面3c上にガラス板6を載置するという面倒且つ煩雑な作業が不要となる。更に、ガラス板6が収納された梱包スペーサ1の表面側に、保護シート5を介して後続の梱包スペーサ1を載置する際には、梱包スペーサ1の基枠部2の裏面2bが平坦面とされていることから、梱包スペーサ1を直進して下降させても、突出部等に邪魔されることなく円滑且つ容易にその載置を行なえることになる。このような利点は、梱包スペーサ1やガラス板6を上方から下降させて載置する場合に限らず、例えばこれらを水平方向に送りながら載置する場合であっても享受することができる。
尚、上記実施形態では、液晶ディスプレイ用のガラスパネルの製作に用いられるガラス板の梱包に本発明を適用したものであるが、これ以外に、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ等の各種画像表示機器用のガラスパネルの製作に用いられるガラス板や、各種電子表示機能素子や薄膜を形成するための基材として用いられるガラス板等についても、同様にして本発明を適用することが可能である。
本発明の実施形態に係るガラス板の梱包スペーサを示す正面図である。 図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大横断平面図である。 図1のB−B線にしたがって切断した要部拡大縦断側面図である。 上記の梱包スペーサを使用して複数枚のガラス板を縦置きで配列収納してなる梱包ユニットを示す要部横断平面図である。 上記の梱包スペーサを使用して複数枚のガラス板を縦置きで配列収納してなる梱包ユニットを示す要部縦断側面図である。 上記の梱包スペーサ、ガラス板及び保護シートを順々に配列させる作業の態様を示す要部破断概略側面図である。
符号の説明
1 梱包スペーサ
2 基枠部
2a 基枠部の表面
2b 基枠部の裏面
3 突枠部
3a 突枠部の表面
3c 突枠部の内面
4 梱包ユニット
5 保護シート(合紙)
6 ガラス板

Claims (7)

  1. 複数枚のガラス板を縦置きで配列させて梱包する際に各ガラス板の相互間に配設される梱包スペーサであって、
    額縁状の基枠部と、該基枠部の表面側の外周側領域に突設された突枠部とを有し、前記基枠部の内周側領域の表面にガラス板の外周縁部の面が沿い且つ前記突枠部の内面がガラス板の外周端を取り囲むように構成すると共に、前記基枠部の内周側領域の表面から前記突枠部の表面までの突出寸法を前記ガラス板の肉厚よりも大きく設定し、且つ、前記基枠部の裏面を平坦面としたことを特徴とするガラス板の梱包スペーサ。
  2. 前記基枠部の内周側領域の表面から前記突枠部の表面までの突出寸法と、前記ガラス板の肉厚との差分が、1mm以上となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス板の梱包スペーサ。
  3. 前記基枠部及び突枠部が、セルロース繊維を成分とする厚紙で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス板の梱包スペーサ。
  4. 前記基枠部と突枠部とが、別体として形成され且つ接着剤で固着されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のガラス板の梱包スペーサ。
  5. 前記突枠部が、前記基枠部の上辺部と左右両辺部とのみに突設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のガラス板の梱包スペーサ。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のガラス板の梱包スペーサを縦置きで複数配列させ、各梱包スペーサの相互間にそれぞれ各ガラス板を介設してなる梱包ユニットであって、各梱包スペーサにおける基枠部の内周側領域の表面にガラス板の外周縁部の面が沿い且つ突枠部の内面によりガラス板の外周端が取り囲まれた状態で、隣接する一方の梱包スペーサにおける突枠部の表面と、他方の梱包スペーサにおける基枠部の裏面とを、保護シートを介して当接させたことを特徴とするガラス板の梱包ユニット。
  7. 前記保護シートが、合紙であることを特徴とする請求項6に記載のガラス板の梱包ユニット。
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