JP2000142873A - 包装用補助具および包装体 - Google Patents

包装用補助具および包装体

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JP2000142873A
JP2000142873A JP10321215A JP32121598A JP2000142873A JP 2000142873 A JP2000142873 A JP 2000142873A JP 10321215 A JP10321215 A JP 10321215A JP 32121598 A JP32121598 A JP 32121598A JP 2000142873 A JP2000142873 A JP 2000142873A
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plate
packaging
packaging aid
sheet
bodies
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JP10321215A
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Tomohiro Shinpo
朋弘 新保
Hiroyuki Nakamura
洋之 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くてもろい板状体を保管・輸送・ハンドリ
ングする際に、溝付きのケースへの直接の収納では板状
体が損傷しやすく、合紙を使用すると面全体に触れる必
要がある欠点を解消する。 【解決手段】 シート状物を、積み重ねる板状体1の外
形に合わせ、その周縁部分のみを残して打ち抜いた形状
に作製した包装用補助具2を交互に重ねて積層する。包
装用補助具2は内壁に溝があるものや、上面の内側が低
くなっていて、板状体1が固定されるようにもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状体の保管・輸
送・ハンドリング時に、板状体を互いに接触させないよ
うにして重ねるための補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】物品の生産や検査等の工程を行なう際の
物品のハンドリング時や、多量の物品を保管したり、輸
送する際に、同一形状のものを多量に扱う必要性は、産
業上、しばしば起こる。このような場合、予想される支
障が無い限りは、物品をそのまま重ねる事が多い。この
ため、工業的に生産されるものは、例えば、紙カップや
包装用トレーのように、予め積み重ねが容易になるよ
う、側面を逆テーパー状(下すぼまり)に作製してお
き、積み重ねている。
【0003】しかしながら、積み重ねが容易な形状であ
っても、積み重ねるとまずい場合もある。例えば、表面
に印刷や塗料の塗布がなされ、乾いていないものはその
ままでは重ねられない。このため、一般のオフセット印
刷では、澱粉を散布して互いに接着するのを防止し、シ
ルクスクリーン印刷では、簀の子の上に置いて重ねる
「簀の子取り」の方法を採っている。ただ、これらの場
合、印刷した面や塗装した面は触れないが、反対側を触
ることは差し支えないので、支障のない側に触れること
で、解決を図っている。
【0004】上記したようなケースとは異なり、表側へ
も裏側へも接触を避けるべき分野がある。例えば、ガラ
ス、レンズ、写真用フィルター、写真用乾板、又は写真
用フィルムなどの光学関係の部品、もしくは、シリコー
ンウェハー、フォトマスクブランク板、フォトマスク、
又は液晶ディスプレイ用の配向面等の電子部品において
は、触れると汚染、又は表面の微細な損傷が生じ、それ
らの部品の性能を低下させる。また、食品関係において
も、製造後の食品に触れることは、腐敗や食中毒の原因
となる細菌の付着、増殖を招き、医療やバイオテクノロ
ジー関係においても、同様である。
【0005】汚染、微細な損傷、細菌の付着・増殖とい
った問題以外に、物体自身が壊れやすいものであり、積
み重ねに特別な注意を要する場合がある。若干重複する
が、ごく薄いガラスを使用した製品、食品の中では、煎
餅、チョコレート、又は飴等のごく薄いもの、乾燥した
湯葉、麩を焼いたもの、又は最中の皮等がある。これら
については、両面共触れないようにする事と、偏った力
が加わらないような配慮が必要である。従来、このよう
なものの保管・輸送・ハンドリングに際しては、溝付き
の箱型プラスチックケースが使用されており、箱型のケ
ースの両方の壁に、収納すべき物品の厚みに相当する溝
を形成しておき、この溝に箱の開口部から板状の物品を
差し込み、必要な時に1個ずつ取り出す方法が取られて
いた。しかし、差し込み、取り出しの際に損傷しやすい
上、差し込み、取り出しを容易にするため、溝の寸法が
物品の厚みにくらべて大きく設定されているので、溝内
にあっても、輸送時等に物品が溝の中で動いてしまい、
溝との摩擦や衝突による物品の損傷が避けられない。
【0006】これとは別に、カラースライドフィルムを
スライド投影機にかける際に、各駒をスライドマウント
と呼ばれる、紙製又はプラスチック製の枠に挟んで使用
する例もある。しかし、周囲に厚みのある枠が、取り外
しは可能なものの、ほぼ固定的に取り付けられるため、
更に加工を行なう等の場合には、適用が難しい。
【0007】あるいは、薄い柔らかい紙を「合紙」(あ
いし)として使用し、合紙と物品とを交互に重ねる方法
もあり、物品の固定の観点では問題が少ないが、物品の
両面のしかも全面に触れる事による支障が避けられな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の溝付
きの箱型ケースを使用する際の物品の損傷、合紙を使用
することを想定した場合に、物品の両面の全面に触れる
ことによる支障を回避することを課題とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、紙な
どのシートを従来の合紙として使用するのではなく、物
品の周縁にのみ適用することにより、従来技術の欠点を
解消し、薄くもろい物品の保管・輸送・ハンドリングに
適した包装用補助具、及び包装体を提供するものであ
る。
【0010】請求項1の発明は、薄質で脆い板状体どう
しを間隔を空けて重ね、保管・輸送・ハンドリングする
ためのものであって、剛性の素材で構成された幅の狭い
枠状のシート状物であり、前記板状体の周縁の形状を有
する包装用補助具に関するものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、板
状体の周縁形状を分割した複数のシート状物からなる包
装用補助具に関するものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1において、平
面状に並べられた複数の板状体の各々の外形をカバーす
るため、前記板状体の周縁形状のシートが平面状に連な
った形状を有する包装用補助具に関するものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1において、前
記シート状物の内壁に前記板状体を固定するための溝を
有する包装用補助具に関するものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1において、シ
ート状物が前記板状体よりも大きめであり、前記シート
状物の上面の外側寄り部分が内側寄り分よりも高い段差
部分となっている包装用補助具に関するものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項5において、前
記シート状物の下面の内側寄りに下向きの突出部分を有
しており、前記突出部分は前記の高い段差部分よりも内
側に位置する包装用補助具に関するものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1〜請求項6の
いずれかの包装用補助具上に、前記板状体が前記包装用
補助具を介して、必要枚数重ねられ、全体を固定手段に
より固定されており、さらに、密封包装されたことを特
徴とする包装体に関するものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項1〜請求項6の
いずれかの包装用補助具上に、前記板状体が前記包装用
補助具を介して必要枚数重ね合わせられた重合体が、必
要に応じ全体を固定手段により固定された上で、前記重
合体の厚みに相当する仕切りまたは溝を有するケースに
収納されており、さらに、全体を密封包装されたことを
特徴とする包装体に関するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の包装用補助具の典
型的な例を示すもので、図1(a)の1は包装の対象と
なる板状体、例えば薄いガラス板でできた製品である。
図1(b)の2は本発明の包装用補助具であり、板状体
1と同じ外形寸法を持ち、板状体1の周縁の形に帯状に
形成されたものである。図1(c)は、板状体1を包装
用補助具2を使用して重ねた状態を示す図で、このよう
に、端を揃えて積み上げる。板状体1を重ねる枚数は、
板状体1の強度や、このように積み上げた後に使用され
る場合の便利さを考えて、適宜に決めればよい。又、最
も上の部分と最も下の部分は、後の包装等を考慮すると
包装用補助具2としておく事が好ましい。図2は包装用
補助具2の形を変えた例で、ウェハー等を考えた場合
に、円形の板状体もあるので、その場合には、包装用補
助具2を外形を円形としておく。
【0019】包装用補助具2は、積み重ねた板状体1の
形状に合わせた形状とする事が好ましく、ただ、全く同
一ではなく、ディテールを多少省略した近似的な形状で
あってもよい。包装用補助具2の大きさは、板状体1と
同じであることが好ましく、同じであれば、積み重ねた
際に、横から力が加わったとしても、板状体1、及び包
装用補助具2の双方に力が分散されて加わるため、積み
重ねた状態からのズレが生じにくいためである。ただ、
包装用補助具2を板状体1よりも大きめにしておけば、
最初に外力が加わるのは包装用補助具2であるので、板
状体1の損傷が多少防止できる。逆に、包装用補助具2
が板状体1よりも小さめにしておくと、板状体1の損傷
が起きやすい。従って、包装用補助具2は板状体1と同
じか、又は若干大きめの、板状体1の周縁よりも常に外
側に周縁を持つような形状である事が好ましい。なお、
極端に包装用補助具2の方が大きいと、板状体1を挟ん
でいない部分では包装用補助具2が板状体1の厚み分だ
け浮いているので、積み重ねたものの周囲の剛性が低下
するので好ましくない。一概には言いにくいが、包装用
補助具2と板状体1を重ねた際に、包装用補助具2がは
み出している部分の幅は、板状体1の大きさの30%程
度未満が好ましい。
【0020】図3は、積み重ねる物品を1平面に4つ並
べる場合の包装用補助具2であり、図3中点線で示す位
置が板状体1が置かれる位置である。従って、包装用補
助具2も板状体1の周縁に沿った形状のものが、縦横に
2つずつ平面状に連なった形状となっている。包装用補
助具2が板状体1と同じ大きさであると、ただ並べる
と、板状体1どうしが接触し、損傷する原因となるの
で、多少、板状体1どうしが間隔をを空けて置けるよう
になっている。図3中、点線は板状体1を置く位置を示
す。以上は、包装用補助具2の外形の例示であって、要
は、板状体1の周縁の形状を有していればよく、四角形
以外の六角形、八角形等の多角形、円形、楕円形、又は
その外の形状であってもよい。
【0021】図4に示す包装用補助具2は、図1(b)
の包装用補助具2の形状のものを、上辺、及び下辺のほ
ぼ中央で切断し、板状体1の周縁形状を分割した2つの
シート状物からなるものである。このようにすると、狭
い箇所に置く際に置きやすいし、また、この例で言えば
左右方向に多少長い寸法の板状体1にも使用できる利点
がある。更に、各々を等分して4分割したり、あるい
は、図1(b)の包装用補助具2の形状のものを、それ
以外の数に分割してもよい。ただ、あまり多くの数に分
割しても、積み重ねの作業が煩雑になるので、2ないし
4程度が現実的な分割数である。
【0022】図5〜図8は、従来の保管・輸送・ハンド
リングに際して使用されている、溝付きの箱型プラスチ
ックケースにおける溝と板状体1との関係に、図面上、
似ているが、各々の包装用補助具2の1個ずつに、板状
体1を固定する溝の機能を持たせたものである。従っ
て、個々の包装用補助具2の形状、板状体1の形状は、
図1〜図4を使用して説明したものと同等の平面形状で
あり得る。図5に示す包装用補助具2は、枠状の包装用
補助具2の内壁に板状体1の厚みに相当する溝3を有し
ていて、板状体1を保持できる。図5〜図7では、溝3
や低い方の段に板状体1を保持できる厚み方向の寸法が
板状体1の厚みとほぼ等しく描いてあるが、実際には、
板状体1の厚み方向に多少の余裕を持たせてくとよい。
この図5のものは、図4に示すように、対象となる板状
体1の形状とほぼ同形状になる2つの部分からなってい
る。
【0023】図6に示すものは、包装用補助具2の上面
の外側寄り部分が内側寄り分よりも高く、段差を有した
部分となっており、段差がほぼ板状体1の厚みと等しい
か、若干大きい寸法となっていて、低い方に板状体1を
置くようになっている。従って、低い段の部分の外形
が、板状体1の外形と等しいか、若干、大きい寸法とな
っている。図6の包装用補助具2を使用すると、板状体
1の上面と、包装用補助具2の上面とはほぼ同一の面、
即ち、ほぼ平面となるので、上下に重ねやすい。
【0024】図7に示す包装用補助具2は、図6に示す
包装用補助具2と同様、ただし、段差が板状体1の厚み
を明らかに上回るよう作られている上、下面の内側寄り
に下向きの突出部分7を有しており、その突出部分の外
形は、上面の低い方の段の外形と等しいか、若干小さめ
となっているため、上の包装用補助具2の突出部分が下
の包装用補助具2の低くなっている部分に置かれた板状
体1の端に置かれて、上下の2つの包装用補助具2が互
いに固定され、かつ、その間に板状体1が挟まれて固定
される。上下の包装用補助具2は寸法がゆるめに作られ
ている場合には、厳密な意味では固定されないが、すべ
ての包装用補助具2の端部の同じ位置に貫通孔8を開け
ておき、ボルトおよびナットの組み合わせ、又はプラス
チックパイプとパイプ両端を固定するプラスチック製の
リベットのようなものとの組み合わせ、等の固定具を貫
通させる事により、緊密に固定することもできる。図5
〜図7の包装用補助具2、及び図8の包装用補助具2に
おいても同様に貫通孔を設けて包装用補助具2どうしの
互いの固定ができる。なお、図1〜図4の包装用補助具
2でも、寸法を大きめに作製し、同様にして周縁部で固
定することも可能であるが、包装用補助具2どうしが板
状体1の厚み分だけ、間隔があるため、その分の厚みの
ペーサを介在させるか、スペーサに相当する厚みのもの
を包装用補助具2の周縁部に積層しておくとよい。
【0025】図8は、溝の内面を曲面状にした例で、図
8では断面が楕円形の一部となっているが、他の形状で
あってもよい。この図8のものでは、板状体1と包装用
補助具2の接触する箇所がごく少なくて済む。なお、こ
の図8の包装用補助具2は、図5に示すものと同様、図
4に示すように、対象となる板状体1の形状を少なくと
も2つの部分でカバーする。
【0026】図9は、包装用補助具2を数枚使用し、そ
の間に板状体1を挟んで重ね合わせられて得られる図9
(a)の重合体9が、1枚ずつの板状体にくらべて、厚
みと強度が増すことを利用し、板状体1を数枚単位で、
図9(b)に示す仕切りまたは溝を有するケース10に
収納した例を示す。
【0027】上記したような包装用補助具2の厚みは、
板状体1が多少たわんでも、互いに接触しない程度の間
隔を維持できる程度の厚みを必要とし、また、自身も極
端な外力が加わらない限り、充分な剛性を有し、容易に
折れ曲がったり、変形しない程度の剛性を有するもので
ある。包装用補助具2の素材としては、板紙、プラスチ
ックシート、金属板、セラミック板等の任意のものでよ
く、適宜に組み合わせたものでもよい。
【0028】プラスチックシートを構成するプラスチッ
クとしては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩
化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレー
ト共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタ
クリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹脂、ナイ
ロン6又はナイロン66等で代表されるポリアミド樹
脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリスチレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、又
はポリイミド樹脂等があり、これらの発泡体でもよい。
なお、図9を引用して説明した際のケース8も上記のプ
ラスチックで構成するとよい。
【0029】金属板としては、アルミニウム、真鍮、す
ず、鉄、ステンレス鋼、又は銅等である。しばしばめっ
き等を施して使用することがある。
【0030】上記した素材の中で好ましいものは、板紙
またはプラスチックシートであり、塵埃が発生しない点
でプラスチックシートが好ましく、中でも、クッション
性を備えた発泡プラスチックシート、例えば、発泡ポリ
エチレンシート(例えば、積水化学(株)製、商品名
「エフトロン」等が特に好ましい。また、包装用補助具
2の厚みとしては、板状体1の厚みや大きさ、包装用補
助具2の構造にもるが、概して、0.1〜5mm程度で
ある。なお、図9に示すケース9の仕切りの間隔または
溝の幅は、1mm〜10cm程度である。
【0031】本発明の包装用補助具2は板状体1を重ね
る際に、その間に介装される。板状体1としては、従来
技術の説明の際に挙げた光学関係の部品、電子部品、食
品、医療やバイオテクノロジー関係で取り扱う各種の板
状体がある。厚みは、物品によって様々だが、薄いもの
では数μmから数mm程度のものにも適用できる。又、
大きさも様々だが、こちらの方は数mmから数100c
m程度のものでもよい。これら板状体1は必要により包
装用補助具2の溝に固定され、包装用補助具2を介して
積み重ねられ、適宜な枚数になるよう重ねる。その後、
場合によっては、ボルト及びナット等、あるいは粘着テ
ープ等によって、より緊密に固定された後、全体を柔軟
なシート、袋等で梱包し、開口部があれは、熱シール、
粘着テープ止め等により密封して、外気の流通をできる
だけ遮断し、必要に応じて、内部を真空引きするか、又
は窒素等の不活性ガスで置換し、包装体とする。あるい
は、乾燥剤や脱酸素剤を同封してもよい。図9(a)の
重合体9も必要に応じ、上記と同じように緊密に固定
し、梱包、密封してあってもよく、図9(b)に示すよ
うにケースに収納した後に、梱包、密封することもで
き、重合体9の梱包、密封、図9(b)のケース全体の
梱包、密封はいずれか一方を行なってもよいが、両方を
行なってもよい。包装に使用する柔軟なシート、袋等と
しては、塵埃の付着を防止したり、帯電による破壊を防
止する意味で、導電性を有するもの等、帯電防止対策を
施したものを使用する事が好ましい。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、薄質で脆い板
状体どうしを周縁部分のみに包装用補助具を接触させる
ことにより、板状体どうしを間隔を空けて重ねる事がで
き、保管・輸送・ハンドリング中の板状体の外力からの
保護と、接触による汚染の防止が可能になる。また、箱
型のケースに収納するのにくらべれば、コンパクトな形
態で保管・輸送・ハンドリングができる。
【0033】請求項2の発明によれば、包装用補助具が
分割してあるので、狭い部分に板状体と包装用補助具を
置く際にも作業が行ないやすく、また、包装用補助具2
が内側に溝がある場合には、溝に板状体を差し込む作業
が容易である。
【0034】請求項3の発明によれば、複数の板状体を
包装用補助具を共通で使用して、同時に積み重ねること
ができる。
【0035】請求項4の発明によれば、板状体を包装用
補助具の内側の溝に固定でき、より確実な固定ができ、
板状体を溝に平行に移動する事無く、板状体を取り扱え
るので、板状体の損傷の可能性が低い。
【0036】請求項5の発明によれば、低い方の段に板
状体を置くことができるので、包装用補助具2による板
状体の保持がより確実にできる。
【0037】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
の効果に加え、上下の包装用補助具のゆるやかな固定が
できる。
【0038】請求項7の発明によれは、請求項1〜請求
項6のいずれかの包装用補助具を使用して、薄く、脆い
板状体を安全かつ確実に固定し、保管・輸送・ハンドリ
ングが容易で、未開封の状態では、板状体に必要とされ
る性能を維持し、かつ、損傷や汚染を防止できる。
【0039】請求項8の発明によれば、請求項1〜請求
項6のいずれかの包装用補助具を使用して重ね合わせら
れた数枚の板状体を単位とし、仕切りや溝のあるケース
に手収納するので、薄く、脆い板状体をより安全かつよ
り確実に固定することができ、保管・輸送・ハンドリン
グがより容易で、未開封の状態では、板状体に必要とさ
れる性能を維持し、かつ、損傷や汚染を防止できる。ま
た、この種のケースは電子部品分野で使用されているの
で、包装用補助具の大きさを調整して、既製品の電子部
品用のケースを流用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的な実施例を示す図である。
【図2】円形の板状体用の包装用補助具の平面図であ
る。
【図3】多面付けの場合の包装用補助具の平面図であ
る。
【図4】包装用補助具を分割した例を示す平面図であ
る。
【図5】溝付きの包装用補助具の実施例を示す断面図で
ある。
【図6】積み重ねしやすい包装用補助具の実施例を示す
断面図である。
【図7】互いに固定可能な包装用補助具の実施例を示す
断面図である。
【図8】溝が曲面状の包装用補助具の実施例を示す断面
図である。
【図9】ケースに収納した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 板状体 2 包装用補助具 3 溝 4 段の低い部分 5 段の高い部分 6 突出部分 7 突出部分 8 貫通孔 9 板状体の重合体 10 ケース
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 85/38 Z Fターム(参考) 3E066 AA03 AA04 AA08 AA77 BA01 CA01 CA03 CA11 CA20 DA01 FA01 FA11 FA13 HA05 JA01 KA02 MA09 NA41 NA42 NA43 3E096 AA06 BA08 BA16 BA20 BA21 BA24 BA28 BA30 CA01 DA01 DA05 EA01Y EA02X EA02Y EA06Y EA10Y FA03 FA07 FA10 GA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄質で脆い板状体どうしを間隔を空けて
    重ね、保管・輸送・ハンドリングするためのものであっ
    て、剛性の素材で構成された幅の狭い枠状のシート状物
    であり、前記板状体の周縁の形状を有する包装用補助
    具。
  2. 【請求項2】 前記板状体の周縁形状を分割した複数の
    シート状物からなる請求項1の包装用補助具。
  3. 【請求項3】 平面状に並べられた複数の板状体の各々
    の外形をカバーするため、前記板状体の周縁形状のシー
    トが平面状に連なった形状を有する請求項1の包装用補
    助具。
  4. 【請求項4】 前記シート状物の内壁に前記板状体を固
    定するための溝を有する請求項1の包装用補助具。
  5. 【請求項5】 前記シート状物が前記板状体よりも大き
    めであり、前記シート状物の上面の外側寄り部分が内側
    寄り分よりも高い段差部分となっている請求項1の包装
    用補助具。
  6. 【請求項6】 前記シート状物の下面の内側寄りに下向
    きの突出部分を有しており、前記突出部分は前記の高い
    段差部分よりも内側に位置する請求項5の包装用補助
    具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかの包装用
    補助具上に、前記板状体が前記包装用補助具を介して必
    要枚数重ね合わせられ、全体を固定手段により固定され
    ており、さらに、全体を密封包装されたことを特徴とす
    る包装体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項6のいずれかの包装用
    補助具上に、前記板状体が前記包装用補助具を介して必
    要枚数重ね合わせられた重合体が、必要に応じ全体を固
    定手段により固定された上で、前記重合体の厚みに相当
    する仕切りまたは溝を有するケースに収納されており、
    さらに、全体を密封包装されたことを特徴とする包装
    体。
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