JP4294970B2 - プラスチックシート組立容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被収納物を保持可能な保持板部を形成したプラスチックシート製の組立容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
透明性が良好で剛性もあるA―PET(アモルファスポリエチレンテレフタレート)などのプラスチックシートに折り曲げ罫線を設けてなる組立容器が造られている。従来のこの種の容器は、例えば特許文献1の如く、折り曲げ罫線を介して正背面板部,左右側面板部、糊代部を連設し、正面乃至背面板部から上下に折り曲げ罫線を介して蓋片を連設し、いずれかの板部乃至片の端から罫線を介してフラップを延設し、このフラップには容器内に収納した物品を固定する受け孔を開口形成してあり、容器を組立てて糊代部を接着して、固定した箱を形成し、箱内に物品を収納した上で、フラップを容器内に折込み、容器内周面すなわち四側面板部の各内面にフラップを密接するように圧入して固定し、同時に収納した物品を保持させるようにした構成のものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−139019号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構成であると、容器を組立て立体化させた後、被収納物を収納した上でフラップを折曲げる作業、折曲げたもので被収納物を保持させながら圧入して固定する作業などが必要であり、容器(シート)の製造工程と、被収納物を収納する包装化工程とを分離し難く、これらを同一工場内の一連の工程で処理せざるを得ず、容器製造乃至流通工程を十分に合理化し難い問題があった。また、折り畳み状態のプラスチックシートを取引化することもできにくかった。
【0005】
本発明者は、上記問題点に着眼し、容器(シート)の製造工程と、被収納物を収納する包装化工程とを分離できるようにした構成の容器を提供し、展開状態で便利に運搬、保管でき、被収納物の包装時には容器を立体化するだけで被収納物を簡便に収納し、安定的に保持することができるプラスチックシート組立容器を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、直方体箱状の四側面を構成する正面板部、右側面板部、背面板部、左側面板部と、前記箱状の蓋面を構成していて先端に差込み片を有する蓋片と、前記左側面板部の側縁に設けた糊代片とを有する輪郭にプラスチックシートが打ち抜かれ、前記各面板部と各片との間に形成された罫線に沿って前記シートの各面板部及び各片を折り曲げ、前記糊代片を正面板部の外側縁に固着させて箱状に組み立てられるプラスチックシート組立容器において、正面板部の側縁に、前記左側面板部よりも小幅な内折れ側板部と前記正面板部と略同じ大きさの保持面部が罫線を介して連設され、この保持面部内に被収納物の収容部が外側へ突出させて形成され、前記正面板部内には被収納物の四隅が嵌まり込む内方突起で前記被収納物を支持する支持部が凹凸形成され、内折れ側板部と保持面部を容器内に折込んで前記シートを箱状に組み立てた状態で、左側面部の内面に内折れ側板部が平行に接合するとともに、収容部の外面が背面板部の内面に接して当該収容部と前記支持部とが対向し、且つ前記正面板部と保持面部とが間隔を保って平行に離隔位置するように形成された構成を有することを特徴とする。
【0007】
上記構成は、保持面部内に被収納物の収容部を折込み外側に突出状態で形成し、保持面部を箱内に正面板部と平行状に折込んだ状態において、正面板部と保持面部・収容部とは互いに間隔を保って離隔位置するように形成してなる構成とするのが好ましい。
また、保持面部内に被収納物の収容部を折込み外側に突出状態で形成し、保持面部を箱内に正面板部と平行状に折込んだ状態において、上記収容部と対向する正面板部の部位に被収納物の支持部を凹凸形成し、正面板部と保持面部、支持部と収容部とは互いに間隔を保って離隔位置するように形成してなる構成とするのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面によって説明する。
図1は本発明に係るプラスチックシートの一実施形態の展開図、図2、3は被収納物の収容部部分を示す断面図、図4はシートの組立て状態を示す斜視図、図5は組立容器の断面図である。
【0009】
図1は、直方体箱状の組立容器を形成するためのプラスチックシートであり、A−PET、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、生分解性樹脂例えばポリ乳酸、その他の単体又は複合体としてなるプラスチックシート材を加圧加工し、輪郭を打ち抜き加工して形成してある。
【0010】
このシートは、直方体箱状の四側面を構成する正面板部1、右側面板部2、背面板部3、左側面板部4、及び糊代5を順次罫線6を介して連設し、正面板部1の上下に罫線6を介して蓋片7を、蓋片7の各先端に罫線を介して差込み片8を連設し、左右側面板部2、4の上下に罫線を介して折込み片9を連設してあり、正面板部1の他側に、罫線6を介して左右側面板部2,4よりも横幅が狭い内折れ側板部10を連設し、さらに罫線6を介して正面板部1とほぼ同大乃至正面板部以下の大きさの保持面部11を連設してある。
【0011】
さらに、保持面部11内には被収納物が納まり得る若干凹凸の収容部12を、内折れ外側に突出するように圧空真空成形などの熱成形によって形成し、正面板部1、内折れ側面部10及び保持面部11を順次直角内折れさせた状態において、上記収容部12と対向する正面板部1の部位に、被収納物の正面側部分を支持する若干凹凸の支持部13を、正面内側に突出するように圧空真空成形などの熱成形によって形成してあり、上記直角内折れ状態において、正面板部1・支持部13と、保持面部11・収容部12とは、互いに間隔14を保って離隔位置するように形成するとともに、保持面部11及び収容部12が箱形となった背面板部3の内側に納まるように形成して構成してある。
【0012】
図では、支持部13は、被収納物の周縁部の四隅を若干嵌め込み得るように内方突起13aを形成し、かつその内方に、被収納物を正面板部内側面から僅かに浮かした状態で定置し得るように僅かな内方突面13bを形成してある。
なお、上記構成においては、正背面いずれを正面としてもよく、上下を逆にし、或いは左右と上下の向きを変えて縦型を横型としてもよく、このような使用状態の変更は任意であり、また、収容部、支持部は被収納物に対応して図示以外の丸形その他の任意形態とすることができ、これらは当然に本発明に含まるものである。
【0013】
上記構成のプラスチックシートは、以下のいずれかのようにして組立容器とすることができる。各罫線はいずれも内折される。
一の形成方法は、保持面部11を内折れ側板部10とともに罫線6で折曲して正面板部1の内側に対面させ、次いで、右側面板部2、背面板部3、左側面板部4を折曲し、糊代5を正面板部1の側端部に接着させて組立容器を形成し、蓋片7を開放状態としておいて、この開口部から被収納物を容器内に挿入し、保持面部11と支持面部13、すなわち正面板部1と背面板部3とを若干押し開くように弾性変形させながら、被収納物を保持面部11と支持面部13との間に収納し、その上で蓋片7を閉じるものである。
保持面部11と支持面部13との間には間隔14が維持されており、これらの若干の凹凸もプラスチックシートの可撓変形によって吸収され得るので、被収納物の収納は容易であり、その上で蓋片7を閉じるものである。収納状態においてプラスチックシートは可撓復元して定形の箱形となる。
【0014】
別の一の形成方法は、被収納物を支持部13に支持させ或いは収容部12に納めつつ、保持面部11を内折れ側板部10とともに罫線6で折曲して正面板部1の内側に対面させ、次いで、右側面板部2、背面板部3、左側面板部4を折曲し、糊代5を正面板部1の側端部に接着させ、蓋片7を閉じることにより組立容器を形成するものである。
【0015】
被収納物は、四側面板部による外側容器と、収容部12、支持部13による二重包装状態で保護されると同時に外部から遮断されるので、盗難防止と汚れ防止ができ、収容部12と支持部13の凹凸が外部衝撃に対して緩衝機能するから、被収納物の損傷を防止でき、しかも被収納物の出入は、保持面部11と支持部13間に間隔14を利用し、或いは保持面部11の開閉を利用して行なわれるので、簡便、迅速かつ安全に行なうことができる。また、展開状態乃至折り畳み状態により、運搬、保管性がよく、取り扱いに優れている。
被収納物は支持部により正面板部のみを透過して直接目視することができるので、二重包装状態でありながら、被収納物の展示効果は高いものとなる。また、その分だけ他の面への表示、着色などが自由に行うことができるものとなる。
【0016】
なお、上記実施形態の説明は一例を示したものであり、例えば、保持板部内に収容部12を2以上形成し、正面板部内に対応して支持部13を形成することもでき、本発明はそれらを含むものである。
【0017】
【発明の効果】
上記構成によれば、容器(シート)の製造工程と、被収納物を収納する包装化工程とを分離できるようにした構成の容器を提供し、展開状態で便利に運搬、保管でき、被収納物の包装時には容器を立体化するだけで被収納物を簡便に収納し、安定的に保持することができるプラスチックシート組立容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックシートの一実施形態を示す内側面の展開図である。
【図2】図1のII−II線の収容部部分を示す断面図である。
【図3】図2の部分を折曲し収容状態を示した部分断面図である。
【図4】図1のプラスチックシートの組立て状態を示す斜視図である。
【図5】図4の組立容器であって、収容部位置の断面図である。
【符号の説明】
1 正面板部 10 内折れ側板部
2 右側面板部 11 保持面部
3 背面板部 12 収容部
4 左側面板部 13 支持部
5 糊代 14 間隔
6 罫線
7 蓋片
8 差込み片
9 折込み片
Claims (1)
- 直方体箱状の四側面を構成する正面板部(1)、右側面板部(2)、背面板部(3)、左側面板部(4)と、前記箱状の蓋面を構成していて先端に差込み片(8)を有する蓋片(7、7)と、前記左側面板部(4)の側縁に設けた糊代片(5)とを有する輪郭にプラスチックシートが打ち抜かれ、前記各面板部と各片との間に形成された罫線(6)に沿って前記シートの各面板部及び各片を折り曲げ、前記糊代片(5)を正面板部(1)の外側縁に固着させて箱状に組み立てられるプラスチックシート組立容器において、
正面板部(1)の側縁に、前記左側面板部(4)よりも小幅な内折れ側板部(10)と前記正面板部(1)と略同じ大きさの保持面部(11)が罫線(6)を介して連設され、 この保持面部(11)内に被収納物の収容部(12)が外側へ突出させて形成され、前記正面板部(1)内には被収納物の四隅が嵌まり込む内方突起(13a)で前記被収納物を支持する支持部(13)が凹凸形成され、
内折れ側板部(10)と保持面部(11)を容器内に折込んで前記シートを箱状に組み立てた状態で、
左側面部(4)の内面に内折れ側板部(10)が平行に接合するとともに、収容部(12)の外面が背面板部(3)の内面に接して当該収容部(12)と前記支持部(13)とが対向し、且つ前記正面板部(1)と保持面部(11)とが間隔を保って平行に離隔位置するように形成された構成を有するプラスチックシート組立容器。
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