JP7323864B2 - ガラス板梱包体 - Google Patents

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Description

本発明はガラス板梱包体に関する。
ガラス板の輸送や保管を行うための梱包形態として、特許文献1に開示されるようなガラス板梱包体が知られている。同梱包体では、隣り合うガラス板の相互間に保護シートを介在させつつ複数枚のガラス板を重ね合わせて積層体とし、この積層体を平置き姿勢でパレットに積載している。保護シートとしては、例えば矩形状の合紙が採用される。保護シートは、ガラス板よりも一回り大きい面積を有しており、矩形状をなすガラス板の四辺からそれぞれ食み出した食出部が形成される。
上記のガラス板梱包体を開梱して積層体からガラス板を取り出すにあたっては、例えば、図5および図6に示すような取り出しの形態が採用される。
同形態では、図5に示すような、積層体100から最上層のガラス板200を吸着して取り出すロボット300と、図6に示すような、積層体100から最上層の保護シート400を吸着して取り出すロボット500とを動作させる。ロボット300は、ガラス板200の全体を万遍なく吸着するために、縦横に並べられた複数の吸着部300aを有する。一方、ロボット500は、保護シート400の一部を直線的に吸着するために、一直線に並べられた複数の吸着部500aを有する。これら両ロボット300,500により、ガラス板200と保護シート400とを積層体100から順次に取り出していく。なお、積層体100は、台座部600aにより下方から支持された状態でパレット600に積載されている。
両ロボット300,500を動作させる際には、それぞれガラス板200および保護シート400の取り出しを容易にするための補助を行う。
図5に示すように、ロボット300を動作させる際には、押え部材700により、ガラス板200の辺(端部)から食み出した保護シート400の食出部400aを押える。これにより、ロボット300が吸着した最上層のガラス板200と共に、これに引っ付いた直下の保護シート400まで取り出されることを防止する。一方、図6に示すように、ロボット500を動作させる際には、当該ロボット500が吸着した最上層の保護シート400と、これの直下のガラス板200とが引っ付かないように、両者を剥離させるべく噴射ノズル800からガス800a(例えば空気等)を噴射する。
国際公開第2014/162953号
ところで、上記の形態では、保護シート400を取り出す際に、図7に示すように、ロボット500は、保護シート400における辺400b(図7で紙面に鉛直な方向に延びる辺)の近傍を直線的に吸着した状態で引き上げる動作を行う。このことに起因して、下記のような解決すべき問題が発生していた。
すなわち、ロボット500が上述の引き上げ動作を行うと、これに伴って保護シート400における辺400c(辺400bと対向する辺)側の食出部400aが、ロボット500側に向かって移動する。このとき、梱包時に折れ曲がった食出部400aがガラス板200の辺200a(図7で紙面に鉛直な方向に延びる辺)に引っ掛かってしまい、食出部400aの移動に付随してガラス板200が位置ずれを起こす問題があった。このような問題が生じると、梱包体を開梱した後の工程に対して、ガラス板が位置ずれを起こした状態で投入されてしまう不具合が発生する。
上述の事情に鑑みなされた本発明は、ガラス板梱包体を開梱して積層体からガラス板と保護シートとを取り出す際に、ガラス板の位置ずれを可及的に抑制できる梱包体を提供することを技術的な課題とする。
上記の課題を解決するための本発明は、矩形状のガラス板と矩形状の保護シートとを含む積層体と、積層体を平置き姿勢で積載するパレットとを備えたガラス板梱包体であって、保護シートの四辺のうち、対応するガラス板の辺から食み出した長さが最短である一辺を最短食出辺とし、最短食出辺の次に食み出した長さが短い辺を次点最短食出辺としたとき、最短食出辺の食み出した長さが、次点最短食出辺の食み出した長さの0%~50%であることを特徴とする。
本梱包体では、最短食出辺の食み出した長さが、次点最短食出辺の食み出した長さの0%~50%となっている。これにより、最短食出辺が対応するガラス板の一辺から食み出すことで形成される食出部(以下、最短食出辺の食出部と表記)について、その折れ曲がりを十分に回避できる程度まで食出部が短くなる、或いは、食出部そのものが存在しなくなる。その結果、積層体から保護シートを取り出す際に、最短食出辺に対向する辺側を吸着して引き上げるようにすれば、最短食出辺の食出部がガラス板の辺に引っ掛かるような事態が生じ難いことから、ガラス板の位置ずれを可及的に抑制できる。
上記の構成では、最短食出辺と、最短食出辺に対応するガラス板の一辺とが揃えられていることが好ましい。ここで言う「揃えられている」とは、最短食出辺と、最短食出辺に対応するガラス板の一辺との両者間の位置ずれが、10mm以下であることを意味する。
このようにすれば、最短食出辺の食出部が皆無、或いは、ほぼ存在しなくなることから、最短食出辺の食出部の折れ曲がりを確実に防止することが可能となる。このため、ガラス板の位置ずれを回避する上で極めて有利となる。また、最短食出辺と、最短食出辺に対応するガラス板の一辺とが揃えられていることで、ガラス板の主面が保護シートから露出しない状態が保たれる。従って、露出に起因してガラス板の主面が汚染されるような恐れを可及的に排除しつつ、ガラス板の位置ずれを回避できる効果を好適に得ることが可能である。
上記の構成では、保護シートの最短食出辺を除いた残りの三辺について、対応するガラス板の辺から食み出し長さが、20mm~70mmであることが好ましい。
このようにすれば、保護シートの最短食出辺を除いた残りの三辺について、これらの各々の食出部により、対応するガラス板の三辺を覆うことができる。そのため、これらガラス板の三辺を的確に保護することが可能となる。
上記の構成では、積層体を覆うカバーと、積層体の側面に当接して積層体に含まれたガラス板の横ずれを規制する規制部材とを備え、カバーが、最短食出辺に対応する積層体の側面を覆うと共に、規制部材が、カバーを介して最短食出辺に対応する積層体の側面に当接することが好ましい。
このようにすれば、積層体に含まれたガラス板について、保護シートの最短食出辺に対応するガラス板の一辺が、カバーにより覆われた状態となる。そのため、最短食出辺の食出部が短い、或いは、存在しなくとも、当該ガラス板の一辺を好適に保護できる。また、当該ガラス板の一辺と規制部材との相互間にカバーが介在した状態となることで、規制部材に対するガラス粉の付着を防止でき、規制部材を再利用する上で有利となる。
上記の構成では、カバーが、積層体の上面を覆った状態で、保護シートの最短食出辺を除いた残りの三辺に対応する上面の三箇所の縁部からそれぞれ食み出しており、カバーにおける、最短食出辺に対応する積層体の側面を覆った部位、及び、上面の三箇所の縁部からそれぞれ食み出した部位が、積層体の側面と規制部材との相互間で固定されていることが好ましい。
このようにすれば、カバーの一部の部位が、積層体の側面と規制部材との相互間で固定されていることから、カバーと積層体との位置ずれを防止しやすくなり、保護シートの最短食出辺に対応するガラス板の一辺をカバーで保護する上で有利となる。
上記の構成では、保護シートとカバーとの材質が同一であることが好ましい。
このようにすれば、カバーの調達が容易となり、梱包に要するコストの増大を抑制することが可能となる。
上記の構成では、規制部材における積層体の側面と当接する箇所が、緩衝材で構成されていることが好ましい。
このようにすれば、積層体に含まれたガラス板の破損を防止する上で、特に最短食出辺に対応するガラス板の一辺を起点とするガラス板の破損を防止する上で好適となる。
本発明に係るガラス板梱包体によれば、梱包体を開梱して積層体からガラス板と保護シートとを取り出す際に、ガラス板の位置ずれを可及的に抑制できる。
ガラス板梱包体を示す斜視図である。 図1におけるA-A断面を示す断面図である。 積層体に含まれたガラス板および保護シートを示す平面図である。 積層体に含まれたガラス板および保護シートを示す平面図である。 従来技術における問題点を説明するための図である。 従来技術における問題点を説明するための図である。 従来技術における問題点を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態に係るガラス板梱包体について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るガラス板梱包体1(以下、単に梱包体1と表記)は、矩形状のガラス板2と矩形状の保護シート3とが交互に積層された積層体4と、積層体4を平置き姿勢で積載するパレット5と、積層体4を覆うカバー6とを備えている。
ここで、図1においては、説明の便宜上、保護シート3の各辺(端部)が、対応するガラス板2の各辺(端部)から食み出ることなく面一に図示されている。しかしながら、保護シート3はガラス板2に比べて一回り大きい面積を有し、実際には保護シート3の一部の辺、或いは、四辺の全てが対応するガラス板2の辺から食み出している(図3及び図4を参照)。
本梱包体1は、ガラス板2の薄板化・軽量化に対して好適に対応できる梱包形態である。そのため、積層体4に含まれたガラス板2の厚みは、0.1mm~1.3mmであることが好ましく、0.1mm~1.1mmであることがより好ましく、0.1mm~0.7mmであることが最も好ましい。ガラス板2のサイズとしては、一辺の長さが700mm以上であることが好ましく、1000mm以上であることがより好ましい。なお、一例として、ガラス板2はディスプレイ用のガラス基板となる無アルカリガラスや、ディスプレイ用のカバーガラスとなるアルミノシリケートガラスである。
積層体4に含まれた保護シート3としては、合紙を用いている。合紙はいわゆるガラス合紙であり、例えば純パルプ紙である。なお、保護シート3として、合紙の代わりに発泡樹脂シート等を用いてもよい。
パレット5は、工場の床面や輸送車の荷台等に載置される基台部7と、積層体4を下方から支持する台座部8とを有する。台座部8は、基台部7の上方に配置されている。基台部7と台座部8との双方は平面視で矩形状をなすと共に、台座部8は基台部7に比べて小さく形成されている。また、ガラス板2がなす矩形状と、台座部8がなす矩形状とは略同一の面積を有する。なお、本実施形態では、基台部7の上に台座部8が積み重なっているが、この限りではない。台座部8を取り除いて、基台部7に台座部としての機能を持たせてもよい。
基台部7の四隅の各々には、支柱(図示省略)を挿入して取り付けることが可能な挿入口9が設けられている。各挿入口9に取り付けられる支柱は、梱包体1を上下複数段に積み重ねる際に、上段の梱包体1を下方から支持する機能を有する。また、基台部7の四側面の各々には、フォークリフトのフォークを挿入することが可能なフォーク用穴10が形成されている。
台座部8の四側面8aの各々には、積層体4に含まれたガラス板2の横ずれ(水平方向の移動)を規制する規制部材としての規制板11が取り付けられている。規制板11の枚数は特に限定されるものではないが、本実施形態では、一側面8aにつき二枚(合計で八枚)の規制板11が配置されている。各規制板11は、その下端部が止め具(例えばボルト等)により台座部8の側面8aに固定されている。この規制板11は、梱包体1を開梱して積層体4からガラス板2を取り出す際には、取り外される。
台座部8は、アルミニウム合金等の金属からなるベース8xと、ゴムや発泡樹脂等からなる緩衝板8yとを重ね合わせた構造を有する。ベース8xと緩衝板8yとは直接に、又は、アルミニウム合金製やステンレス鋼製の板を介して重ね合わされている。なお、上記の規制板11は、ベース8xに取り付けられている。
積層体4を覆ったカバー6の上面には押え板(図示省略)が配置されている。この押え板をベルト等の締結具(図示省略)を介して基台部7に固定することで、積層体4が台座部8の上に保持される。なお、押え板としては、保護シート3よりも厚みが大きく、硬度の高い発泡樹脂製の緩衝板等が用いられる。また、積層体4に含まれたガラス板2に塵埃が付着するのを防止するため、必要に応じて積層体4の周囲は樹脂シート(図示省略)で覆われる。
カバー6は、積層体4における上面4eの全領域および側面4aの全領域を覆っている。また、カバー6は、側面4b~4dの各々における一部領域を覆っている。なお、本実施形態においては、カバー6の材質が保護シート3の材質と同一となっており、カバー6として合紙を用いている。また、本実施形態では、カバー6と保護シート3とが同一の帯状合紙から採取されている。これにより、カバー6と保護シート3との相互間で幅寸法(平面視で側面4aが延びる方向に沿った寸法)が同一となっている。勿論、本実施形態とは異なり、カバー6と保護シート3との材質が相違していてもよく、カバー6の材質は特に限定されるものではない。
カバー6は、積層体4の上面4e(ここでは、積層体4の最上層に位置する保護シート3の上面のうち、ガラス板2から食み出していない領域)よりも大きい面積を有し、上面4eの四箇所の縁部4ea~4edからそれぞれ食み出している。
四箇所の縁部4ea~4edから食み出した四つの食出部6a~6dのうち、食出部6aは、他の三つの食出部6b~6dよりも面積が大きくなっている。この食出部6aが積層体4の側面4aの全領域を覆っている。また、食出部6aは、その一部6aaが積層体4の側面4aから側面4bおよび側面4dにそれぞれ食み出しており、一部6aaが側面4bおよび側面4dの一部領域を覆っている。一方、他の三つの食出部6b~6dは、対応する積層体4の側面4b~4dのうちの上層領域のみを覆っている。
四つの食出部6a~6dは、対応する積層体4の側面4a~4dに沿うように折り曲げられており、食出部6a~6dは、それぞれ積層体4の側面4a~4dと規制板11との相互間に挟まれた状態で固定されている。
図2に示すように、カバー6は、複数枚の合紙を重ね合わせて構成されており、本実施形態では二枚の合紙6x,6yで構成されている。これら二枚の合紙6x,6yは同一のサイズを有する。勿論、本実施形態とは異なり、三枚以上の合紙を重ね合わせてカバー6を構成してもよいし、一枚の合紙のみでカバー6を構成してもよい。これにより、積層体4の四側面4a~4dのうち、側面4aにおいては、カバー6(二枚の合紙6x,6y)を介して規制板11が側面4aと当接する。また、他の三側面4b~4dにおいては、カバー6(二枚の合紙6x,6y)と共に、ガラス板2から食み出した保護シート3で形成される三側面4b~4dが、規制板11と当接する(図2では三側面4b~4dのうちの側面4cのみが表れている)。
規制板11における積層体4の側面4a~4dと当接する箇所は、緩衝材11aで構成されている。緩衝材11aの具体例としては、PE(ポリエチレン)シートといった樹脂シート又は発泡ポリプロピレンといった発泡プラスチックが挙げられる。或いは、緩衝材11aとして、樹脂シートと発泡プラスチックを重ね合わせたものを用いてもよい。
以下、積層体4に含まれたガラス板2と保護シート3との配置関係について説明する。
図3に示すように、保護シート3の四辺3a~3dのうちの三辺3b~3dは、対応するガラス板2の三辺2b~2dからそれぞれ食み出している。これに対し、保護シート3の辺3aは、対応するガラス板2の辺2aと揃えられている。つまり、保護シート3の辺3aとガラス板2の辺2aとの相互間の位置ずれが10mm以下とされている。なお、ここで言う「位置ずれ」は、積層体4を作製するための装置の精度や、吸水等の影響により保護シート3の寸法が変化して生じるものである。上記の精度を向上させることで位置ずれは5mm以下に収めることが好ましい。
保護シート3の辺3aおよびガラス板2の辺2aは、積層体4の側面4aに対応する辺である(図2を参照)。つまり、ガラス板2の辺2aは、カバー6の食出部6aに覆われている。一方、保護シート3の辺3b~3dおよびガラス板2の辺2b~2dは、それぞれ積層体4の側面4b~4dに対応する辺である。
ここで、ガラス板2と保護シート3との配置関係は、図3に示した関係に限定されるものではなく、変形例として図4に示すような配置関係としてもよい。同図に示す関係においては、保護シート3の辺3aが対応するガラス板2の辺2aから食み出している。
ここで、以下の説明では、保護シート3の四辺3a~3dのうち、対応するガラス板2の辺2a~2dから食み出した長さが最短である一辺を最短食出辺3xと表記する。そして、最短食出辺3xの食み出した長さをL1と表記する。なお、図3及び図4に示した配置関係では、保護シート3の四辺3a~3dのうち、辺3aが最短食出辺3xとなる。
また、以下の説明では、最短食出辺3xの次に食み出した長さが短い辺を次点最短食出辺3yと表記する。そして、次点最短食出辺3yの食み出した長さをL2と表記する。ここで、次点最短食出辺3yに該当する辺は、一辺のみである場合もあれば、二辺である場合もあるし、三辺である場合もある。例えば、図3及び図4に示した配置関係では、保護シート3の三辺3b~3dの食み出した長さが相互に同一であり、三辺3b~3dのいずれもが次点最短食出辺3yに該当する。
保護シート3の最短食出辺3x(辺3a)を除いた残りの三辺3b~3dについて、対応するガラス板2の三辺2b~2dからそれぞれが食み出した長さLb~Ldは、20mm~70mmとされている。なお、梱包体1を開梱して積層体4からガラス板2を取り出す際には、取出し対象のガラス板2に直下の保護シート3が引っ付かないように、例えばガラス板2の対向する二辺2b,2dからそれぞれ食み出した保護シート3の食出部を押える。この押えるための代を確保する観点や、積層体4から保護シート3を取り出す際の食出部の引っ掛かりを防止する観点から、食み出した長さLb~Ldは、より好ましくは20mm~60mmであり、更に好ましくは25mm~50mmである。
保護シート3の辺3aが対応するガラス板2の辺2aから食み出した長さLaは、最短食出辺3xの食み出した長さL1となる。最短食出辺3xの食み出し長さL1は、次点最短食出辺3yの食み出した長さL2(ここでは、上記の長さLb~Ldの各々の長さに等しい)の0%~50%とされている。つまり、図3に示した配置関係は、長さL1が長さL2の0%である場合の一例である。なお、長さL1は、長さL2の0%~30%であることがより好ましく、0%~20%であることが更に好ましく、0%であること(図3に示すように保護シート3の辺3aが対応するガラス板2の辺2aと揃えられていること)が最も好ましい。このようにすれば、積層体4から保護シート3を取り出す際に、ガラス板2の辺2aから食み出した保護シート3の食出部が、辺2aに引っ掛かることを回避する上で有効である。
以下、上記の梱包体1による主たる作用・効果について説明する。
上記の梱包体1では、最短食出辺3xの食み出した長さL1が、次点最短食出辺3yの食み出した長さL2の0%~50%となっている。これにより、最短食出辺3xが対応するガラス板2の辺2aから食み出すことで形成される食出部について、その折れ曲がりを十分に回避できる程度まで食出部が短くなる、或いは、食出部そのものが存在しなくなる。その結果、積層体4から保護シート3を取り出す際に、最短食出辺3xに対向する辺3c側を吸着して引き上げるようにすれば、最短食出辺3xの食出部がガラス板2の辺2aに引っ掛かるような事態が生じ難いことから、ガラス板2の位置ずれを可及的に抑制できる。
本発明の効果を検証するべく、下記の[表1]に示す8条件(実施例:6条件、比較例:2条件)の下、積層体4からガラス板2と保護シート3との取り出しを行い、保護シート3を取り出す際に、ガラス板2の位置ずれが発生するか否かを調査した。積層体4から保護シート3を取り出す形態は、図6及び図7に示した形態と同一である。そして、本検証において、保護シート3を取り出すためのロボットには、保護シート3の辺3c(最短食出辺3xである辺3aと対向する辺)の近傍を吸着させつつ保護シート3を引き上げさせた。
Figure 0007323864000001
検証の結果、実施例1~6では、いずれもガラス板2の位置ずれは発生しなかった。これは、最短食出辺3xの食み出した長さL1が、次点最短食出辺3yの食み出した長さL2の0%~50%であることで、最短食出辺3x(保護シート3の辺3a)の食出部の折れ曲がりが回避されたためと想定される。また、実施例1~6のいずれにおいても、保護シート3からガラス板2の主面が露出していないため、主面の汚染についても防止することが可能であった。一方、比較例1及び2においては、保護シート3の辺3aがガラス板2の辺2aに引っ掛かり、ガラス板2の位置ずれが発生した。これは、辺3aの食出部の折れ曲がりを回避できなかったためである。
1 ガラス板梱包体
2 ガラス板
2a~2d ガラス板の辺
3 保護シート
3a~3d 保護シートの辺
3x 最短食出辺
3y 次点最短食出辺
4 積層体
4a~4d 積層体の側面
4e 積層体の上面
4ea~4ed 上面の縁部
5 パレット
6 カバー
11 規制板(規制部材)
11a 緩衝材
L1 最短食出辺が食み出した長さ
L2 次点最短食出辺が食み出した長さ
La~Ld 食み出した長さ

Claims (7)

  1. 矩形状のガラス板と矩形状の保護シートとを含む積層体と、前記積層体を平置き姿勢で積載するパレットとを備えたガラス板梱包体であって、
    前記保護シートの四辺のうち、対応する前記ガラス板の辺から食み出した長さが最短である一辺を最短食出辺とし、前記最短食出辺の次に食み出した長さが短い辺を次点最短食出辺としたとき、
    前記最短食出辺の食み出した長さが、前記次点最短食出辺の食み出した長さの0%~50%であり、
    前記次点最短食出辺の食み出した長さは70mm以下であることを特徴とするガラス板梱包体。
  2. 前記最短食出辺と、前記最短食出辺に対応する前記ガラス板の一辺とが揃えられていることを特徴とする請求項1に記載のガラス板梱包体。
  3. 前記保護シートの前記最短食出辺を除いた残りの三辺について、対応する前記ガラス板の辺から食み出し長さが、20mm~70mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板梱包体。
  4. 前記積層体を覆うカバーと、前記積層体の側面に当接して前記積層体に含まれた前記ガラス板の横ずれを規制する規制部材とを備え、
    前記カバーが、前記最短食出辺に対応する前記積層体の側面を覆うと共に、前記規制部材が、前記カバーを介して前記最短食出辺に対応する前記積層体の側面に当接することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のガラス板梱包体。
  5. 前記カバーが、前記積層体の上面を覆った状態で、前記保護シートの前記最短食出辺を除いた残りの三辺に対応する前記上面の三箇所の縁部からそれぞれ食み出しており、
    前記カバーにおける、前記最短食出辺に対応する前記積層体の側面を覆った部位、及び、前記上面の三箇所の縁部からそれぞれ食み出した部位が、前記積層体の側面と前記規制部材との相互間で固定されていることを特徴とする請求項4に記載のガラス板梱包体。
  6. 前記保護シートと前記カバーとの材質が同一であることを特徴とする請求項4又は5に記載のガラス板梱包体。
  7. 前記規制部材における前記積層体の側面と当接する箇所が、緩衝材で構成されていることを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載のガラス板梱包体。
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