JP2012051586A - ガラス板梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス板の積込作業および取出作業の作業性を向上するために、ガラス板をガラス板積層体の状態のまま、箱体の内部空間に出し入れ可能なガラス板梱包体を提供する。
【解決手段】箱体6の底壁部6aに、ガラス板積層体1の底面の略全面を支持する支持板7を設ける。積込作業時および取出作業時にガラス板積層体1全体を持ち上げ支持する支持手段をガラス板積層体1の底面の下に挿脱するために、支持板7の外周縁に沿う一部領域に切欠凹部7aを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】箱体6の底壁部6aに、ガラス板積層体1の底面の略全面を支持する支持板7を設ける。積込作業時および取出作業時にガラス板積層体1全体を持ち上げ支持する支持手段をガラス板積層体1の底面の下に挿脱するために、支持板7の外周縁に沿う一部領域に切欠凹部7aを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数枚のガラス板を各相互間に保護シートを介在させて平置き積層したガラス板積層体を、底壁部と上蓋部と4つの側壁部を有する箱体の内部空間に収容したガラス板梱包体に関する。
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板など、各種分野に利用されるガラス板の梱包形態としては、箱体の内部空間に、複数枚のガラス板を各相互間に保護シートを介在させて平置き積層して梱包する形態が採用される場合がある(例えば、特許文献1を参照)。
この種の梱包形態で利用される箱体は、底壁部、上蓋部および4つの側壁部を有しており、箱体の上蓋部を開いた状態で、ガラス板の積込作業(梱包作業)および取出作業(開梱作業)が行われる。そして、積込作業時では、箱体の内部空間にガラス板を一枚ずつ積み込んで、その内部空間でガラス板を平置き積層するのが通例とされている。一方、取出作業時では、箱体の内部空間に平置き積層されたガラス板積層体の上方から順に一枚ずつガラス板を取り出すのが通例とされている。なお、ガラス板を箱体に出し入れする際には、ガラス板の上面を吸着パッドなどで吸着保持した状態で作業が行われる。
しかしながら、上述の積込作業や取出作業のように、箱体の内部空間に一枚ずつガラス板を積み込んで積層したり、或いは、箱体の内部空間に収容されたガラス板積層体の上方から順に一枚ずつガラス板を取り出す場合には、積込作業や取出作業の作業性が悪くなるという問題が生じ得る。これは、ガラス板と箱体の干渉を避けつつ、ガラス板の積み降ろし作業を積層枚数に応じた回数だけ繰り返す必要があるからである。特に、近年のように、ガラス板の薄板化に伴って、箱体内に収容されるガラス板の積層枚数が増加している状況下においては、作業性の悪化はより顕著になる。
そこで、積込作業や取出作業の作業性を向上させるために、予め平積み積層されたガラス板積層体全体を箱体の内部空間に一度に積み込んだり、箱体の内部空間で平積み積層されたガラス板積層体全体を一度に取り出すようにすることが考えられる。そして、この場合には、ガラス板を一枚ずつ積み降ろすときのように、ガラス板積層体の上面を吸着保持してもガラス板積層体全体を持ち上げ支持できないため、ガラス板積層体の底面の下に作業者の手指やロボットハンド等の支持手段を挿入し、ガラス板積層体全体を持ち上げ支持する必要がある。
ところが、特許文献1に開示されている梱包形態では、ガラス板積層体の底面全体が箱体の底壁部と密着するため、積込作業時に、ガラス板積層体を箱体の底壁部に載置した後、ガラス板積層体の底面の下から支持手段を抜き取ることが困難である。また同様に、取出作業時に、箱体の内部空間に収容されているガラス板積層体の底面の下に支持手段を挿入することも困難である。したがって、ガラス板をガラス板積層体の状態で箱体の内部空間に出し入れすることが実質的に不可能となる。
本発明は、以上の実情に鑑み、ガラス板の積込作業および取出作業の作業性を向上するために、ガラス板をガラス板積層体の状態のまま、箱体の内部空間に出し入れ可能なガラス板梱包体を提供することを技術的課題とする。
上記の課題を解決するために創案された本発明は、複数枚のガラス板を各相互間に保護シートを介在させて平置き積層したガラス板積層体を、底壁部、上蓋部および4つの側壁部を有する箱体の内部空間に収容するとともに、前記箱体の前記上蓋部を開いた状態で、前記ガラス板積層体の積込作業および取出作業が行われるガラス板梱包体であって、前記箱体の前記底壁部に、前記ガラス板積層体の底面の略全面を支持する支持板を設けるとともに、前記積込作業時および前記取出作業時に前記ガラス板積層体全体を持ち上げ支持する支持手段を前記ガラス板積層体の底面の下に挿脱するために、前記支持板の外周縁に沿う一部領域に切欠凹部を設けたことに特徴づけられる。
このような構成によれば、ガラス板積層体の底面を支持する支持板の外周縁に沿う一部領域に切欠凹部が設けられているため、この切欠凹部の空間を利用して、支持板の上に載置されたガラス板積層体の底面の下に支持手段を挿脱することができる。したがって、積込作業時には、支持手段で持ち上げ支持したガラス板積層体を支持板の上に載置した後、支持板に設けられた切欠凹部の空間を利用してガラス板積層体の底面の下から支持手段を抜き取ることができる。また同様に、取出作業時には、切欠凹部の空間を利用して支持板で支持された状態のガラス板積層体の底面の下に支持手段を挿入し、ガラス板積層体を持ち上げ支持することができる。なお、切欠凹部は、支持板の外周縁に沿う一部領域にのみ形成されているので、ガラス板積層体の底面が切欠凹部に対応する非支持領域で下方に垂れ下がるという事態も生じ難く、ガラス板積層体の支持状態を阻害することもない。
上記の構成において、前記側壁部のうち、少なくとも前記切欠部の外側方に位置するものが、前記底壁部に対して取り外し又は傾倒可能であることが好ましい。
このようにすれば、支持手段を移動させる際に、箱体の側壁部が邪魔にならないので、支持板に設けた切欠凹部まで支持手段を容易に誘導することができる。
上記の構成において、前記側壁部のうち、少なくとも前記切欠部の外側方に位置するものが、前記ガラス板積層体の側面との間に、前記取出手段を前記切欠部まで誘導可能な隙間を有していてもよい。
このようにすれば、箱体の側壁部を取り外したり或いは傾倒させなくても、側壁部とガラス板積層体の側面との間の隙間を利用して、支持板に設けた切欠凹部まで支持手段を誘導することができる。
上記の構成において、前記ガラス板積層体の底面を構成する底部は、前記ガラス板よりも剛性が高い板状体で構成されていることが好ましい。
このようにすれば、支持手段でガラス板積層体の底面を持ち上げ支持した場合でも、ガラス板積層体の底部を構成する板状体の剛性により、ガラス板積層体に含まれるガラス板に不当な撓みが生じるという事態を確実に防止することができる。そのため、ガラス板積層体を支持手段で安定した姿勢で持ち上げ支持することが可能となる。
この場合、前記板状体が、発泡樹脂で形成されていることが好ましい。
このようにすれば、板状体に適度な衝撃吸収性能を付与することができるので、ガラス板積層体に含まれるガラス板の破損を低減する上でも有利となる。
上記の課題を解決するために創案された本発明は、複数枚のガラス板を各相互間に保護シートを介在させて平置き積層したガラス板積層体を、底壁部、上蓋部および4つの側壁部を有する箱体の内部空間に収容するとともに、前記箱体の前記上蓋部を開いた状態で、前記ガラス板積層体の積込作業および取出作業が行われるガラス板梱包体であって、前記積込作業時および前記取出作業時に、前記ガラス板積層体全体を持ち上げ支持する支持手段を前記ガラス板積層体の底面の下に挿脱するために、前記箱体の前記底壁部に下方に折り曲げ可能な折曲部を設け、該折曲部を下方に折り曲げた状態で、前記ガラス板積層体の底面の一部が下方側に露出するようにしたことに特徴づけられる。
このような構成によれば、箱体の底壁部に設けられた折曲部を下方に折り曲げてガラス板積層体の底面の一部を露出させれば、底壁部の影響を受けることなく支持手段をガラス板積層体の底面の下に挿脱することができる。したがって、積込作業時には、支持手段で持ち上げ支持したガラス板積層体を、折曲部を下方に折り曲げた箱体の底壁部に載置すれば、底壁部との干渉を避けて、ガラス板積層体の底面の露出部分の下から支持手段を抜き取ることができる。また同様に、取出作業時にも、折曲部を下方に折り曲げておけば底壁部との干渉を避けて、ガラス板積層体の底面の露出部分の下に支持手段を挿入し、ガラス板積層体を持ち上げ支持することができる。
以上のような本発明によれば、ガラス板積層体を持ち上げ支持する支持手段をガラス板積層体の底面の下に容易に挿脱することができるので、ガラス板をガラス板積層体の状態のまま、箱体の内部空間に積み込んだり、或いは箱体の内部空間から取り出すことができる。したがって、積込作業時や取出作業時において、ガラス板をガラス板積層体の状態のまま取り扱うことができるので、ガラス板を一枚ずつ取り扱う場合に比して格段に作業効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るガラス板梱包体の部品分解配列斜視図である。このガラス板梱包体は、複数枚のガラス板2を各相互間に保護シート3を介在させて平置き積層したガラス板積層体1を、箱体6の内部空間に収容して梱包したものである。
ガラス板積層体1に含まれるガラス板2は、本実施形態では、厚みが0.05〜1.5mmで、一辺の大きさが200〜1000mmを呈している。そして、このガラス板2は、例えば、液晶ディスプレイ・プラズマディスプレイ・有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ、太陽電池、リチウムイオン電池、デジタルサイネージ、タッチパネル、電子ペーパー等のデバイスのガラス基板、有機EL照明等のカバーガラス、医療品のガラス容器、窓板ガラス、積層軽量窓ガラスなどに利用される。
ガラス板積層体1に含まれる保護シート3は、本実施形態では、厚みが0.025〜3mmで、一辺の大きさが対応するガラス板2の辺よりも長く、ガラス板2の外側に食み出すようになっている。なお、保護シート3は、ガラス板2の外側に食み出していなくてもよい。
ガラス板積層体1の最上部と最下部には、保護シート3に比して相対的に厚肉な天板4と底板5がそれぞれ配置されている。底板5は、ガラス板積層体1に含まれるガラス板2よりも高い剛性を有しており、底板5の両端部を下方から支持してガラス板積層体1全体を上方に持ち上げた場合に、底板5に不当な撓みが生じないようにしている。換言すれば、底板5が大きく撓むと、ガラス板2も底板5に倣って大きく撓んで破損するおそれがあるので、底板5の剛性を高めてガラス板2に撓みによる破損が生じるのを防止するようにしている。
この天板4及び底板5は、輸送時のガラス板2の破損を防止する観点から、例えば、発泡樹脂(例えば、発泡倍率:5〜50倍)などから形成し、適度なクッション性を有していることが好ましい。更に、ガラス板積層体1の積込作業および取出作業はクリーンルーム内で行われる場合もあるので、天板4及び底板5の材質は発塵が少ないものであることが望ましい。
箱体6は、ガラス板積層体1が載置される底壁部6aと、ガラス板積層体1の周囲を囲繞する4つの側壁部6bと、ガラス板積層体1の上方を覆う上蓋部6cとを有している。この実施形態では、これら底壁部6a、側壁部6bおよび上蓋部6cが、互いに連結されて一体となっている。詳細には、底壁部6aの4辺にそれぞれ側壁部6bが折り曲げ可能に連結されており、側壁部6bの一つに上蓋部6cが折り曲げ可能に連結されている。そのため、箱体6は、略平面状に展開可能となっている。なお、箱体6は、上蓋部6cが底壁部6aに対して取り外して分離できる構成であってもよく、この場合には、4つの側壁部6bのうち少なくとも1つを、上蓋部6cと共に底壁部6aから取り外して分離できる構成としてもよい。
箱体6の底壁部6aには、ガラス板積層体1の底面を支持する支持板7が配置される。この支持板7は、その外周縁のうち対向する2辺の各辺に沿う一部領域(図示例は辺の中央部領域)にそれぞれ切欠凹部7aを有している。図2に示すように、この切欠凹部7aは、支持板7を箱体6の底壁部6aに配置し且つ箱体6の側壁部6bを外側に倒した状態で、側方に向かって開口している。なお、支持板7は、図示例のように底壁部6aと別体であってもよいが、底壁部6aに接着するなどして底壁部6aと一体化されていてもよい。
支持板7は、例えば、金属、ガラス、木材、プラスチック樹脂、段ボールなどから形成されていてもよいが、ガラス板積層体1の積込作業や取出作業がクリーンルーム内で行われる場合もあるので、発塵が極力生じない材質で形成されていることが望ましい。さらに、支持板7は、輸送時のガラス板2の破損を防止する観点から、発泡樹脂(例えば、発泡倍率:5〜50倍)で形成され、適度なクッション性を有していることが好ましい。
次に、以上のように構成されたガラス板梱包体の開梱手順(ガラス板積層体1の取出作業手順)と、ガラス板梱包体の梱包手順(ガラス板積層体1の積込作業手順)を説明する。
図3(a)に示すように、ガラス板梱包体の状態では、ガラス板積層体1が箱体6の内部空間に完全に収容されている。このとき、支持板7と側壁部6bとの間には、実質的に隙間が形成されておらず、支持板7の切欠凹部7aの側方開口部は側壁部6bによって閉じられている。そして、開梱時には、この状態から、図3(b)に示すように、上蓋部6cを開いた後、側壁部6bをそれぞれ外側に倒すことで、箱体6を展開する。これにより、支持板7の切欠凹部7aの側方開口部を閉じていた側壁部6bが無くなるため、支持板7の切欠凹部7aの側方開口部が開かれる。そのため、図3(c)に示すように、ガラス板積層体1の底面に、切欠凹部7aによって形成される空間を利用して作業者の手指を挿入することができ、ガラス板積層体1全体をそのまま上方に持ち上げ支持して箱体6の内部空間から取り出すことが可能となる。したがって、ガラス板梱包体の開梱作業時の作業効率を大幅に向上させることができる。
一方、ガラス板梱包体の梱包手順(積込作業手順)は、予めガラス板積層体1を製作し、上述した開梱手順と逆の手順(図3(c)→図3(b)→図3(a))で梱包する。そのため、ガラス板積層体1の底面に作業者の手指を挿入して持ち上げ支持した状態で、ガラス板積層体1全体をそのまま箱体6の底壁部6aに配置された支持板7の上に載置しても、支持板7の切欠凹部7aにより形成される空間を利用して、作業者の手指をガラス板積層体1の底面から抜き取ることが可能となる。
したがって、作業者の手指をガラス板積層体1の底面の下に容易に挿脱することができるので、ガラス板2をガラス板積層体1の状態のまま、箱体6の内部空間に積み込んだり、或いは、箱体6の内部空間から取り出すことができる。したがって、積込作業時や取出作業時において、ガラス板2をガラス板積層体1の状態のまま取り扱うことができるので、ガラス板2を一枚ずつ取り扱う場合に比して格段に作業効率を向上させることが可能となる。
なお、切欠凹部7aは、支持板7の外周縁の対向する2辺の各辺に沿う一部領域に形成した場合を説明したが、少なくとも支持板7の1辺に沿う一部領域に形成されていればよい。
また、ガラス板積層体1に含まれるガラス板2は正方形・長方形のいずれであってもよい。ガラス板2が長方形である場合には、図示例のように、ガラス板2の短辺側に対応する位置に切欠凹部7aを設けることが好ましい。
また、ガラス板積層体1の最下部を構成する底板5は、積層するガラス板2の枚数が少ない場合や、ガラス板2が小さい場合には、適宜省略することができる。これは、底板5を設けない状態でガラス板積層体1を持ち上げた場合でも、ガラス板積層体1の総重量が軽く、ガラス板2に大きな撓みが生じ難いためである。また、ガラス板積層体1の最上部を構成する天板4も、ガラス板梱包体の輸送条件等に応じて適宜省略してもよい。
また、ガラス板積層体1を作業者の手指で持ち上げ支持する場合を説明したが、ガラス板積層体1を持ち上げ支持する支持手段は、ロボットハンドなどの他の手段であってもよい。
図4(a)は、本発明の第2実施形態に係るガラス板梱包体を示す平面図であって、図4(b)は、A−A断面図である。なお、同図(a),(b)では、説明の便宜上、箱体6の上蓋部6cは図示していない。この第2実施形態に係るガラス板梱包体が、第1実施形態に係るガラス板梱包体と相違する点は、ガラス板積層体1の側面と、箱体6の側壁部6bの内面との間に隙間Sが形成され、この隙間Sにガラス板積層体1の面方向の動きを規制する規制部材8が配置されているところにある。
詳細には、図4(a)に示すように、この規制部材8は、ガラス板積層体1の周囲に、切欠凹部7aの形成箇所を避けて部分的に設けられており、規制部材8の非設置箇所では、ガラス板積層体1の側面と箱体6の側壁部6bの内面との間に隙間Sが形成された状態となる。そのため、図4(b)に示すように、この隙間Sに対して、箱体6の底壁部6aに配置された支持板7の切欠凹部7aが開口している。したがって、箱体6の側壁部6bを外側に開いて倒さなくても、作業者の手指をガラス板積層体1の側面と側壁部6bとの間の隙間Sを通じて切欠凹部7aまで誘導することができるため、作業者の手指を支持板7の切欠凹部7aの空間を利用してガラス板積層体1の底面の下に挿脱することが可能となる。なお、ガラス板積層体1の側面と側壁部6bとの間の隙間Sを利用して、作業者の手指を支持板7の切欠凹部7aまで誘導することから、箱体6の側壁部6bは箱体6の外側に向かって展開できない構成であってもよい。
図5(a)は、本発明の第3実施形態に係るガラス板梱包体に利用される箱体を示す斜視図、図5(b)は、本発明の第3実施形態に係るガラス板梱包体を示す縦断面図、図5(c)は、本発明の第3実施形態に係るガラス板梱包体において、ガラス板積層体が内部空間に配置された箱体を開いた状態を示す縦断面図である。この第3実施形態に係るガラス板梱包体が、第1実施形態に係るガラス板梱包体と相違する点は、箱体6の底壁部6aに下方に折り曲げ可能な折曲部6a1を設け、切欠凹部7aが設けられた支持板7を省略したところにある。
詳細には、図5(a)に示すように、箱体6の底壁部6aに2本の平行な折り目Xが設けられており、この2本の折り目Xに挟まれた中央側の領域が非折曲部6a2とされ、その非折曲部6a2の両側がそれぞれ折曲部6a1とされる。この場合、非折曲部6a2の両側の各々の折曲部6a1は、互いに同一幅であることが好ましい。なお、この実施形態では、折り目Xが、その長手方向に対向する側壁部6bにも連続的に形成されており、底壁部6aの折曲部6a1と共に側壁部6bの一部も折り曲げられるようになっている。また、折り目Xが形成された側壁部6bの一方には上蓋部6cが連結されており、その側壁部6bと上蓋部6cの連結部には、その両側から連結部に沿って折り目Xに至るまでの区間に切れ目Yが形成されている。そのため、底壁部6aの折曲部6a1と共に側壁部6bの一部を外側に折り曲げた場合でも、上蓋部6cに変形が生じないようになっている。
そして、図5(b)に示すように、この箱体6に、ガラス板積層体1を梱包したガラス板梱包体の状態では、底壁部6aの非折曲部6a2と折曲部6a1とが同一平面上に位置し、これら非折曲部6a2と折曲部6a1の双方でガラス板積層体1の底面が支持されている。
図5(c)に示すように、ガラス板積層体1の開梱作業時には、例えば、箱体6の底壁部6aの非折曲部6a2を、底壁部6aよりも幅狭な上面を有する台座9の上に載置した状態で、折曲部6a1を下方に折り曲げる。そうすると、ガラス板積層体1の底面のうち、折曲部6a1によって支持されていた領域が下方側から外部に露出する。そのため、このガラス板積層体1の底面の露出部分の下に作業者の手指を挿入することができる。一方、ガラス板積層体1の梱包作業時には、同様に、箱体6を台座9の上に載置して、底壁部6aに設けられた折曲部6a1を下方に折り曲げておき、この状態の箱体6にガラス板積層体1を積み込めば、ガラス板積層体1の底面の一部が下方側から外部に露出するため、作業者の手指を抜き取ることができる。
なお、図5では、折曲部6a1と共に側壁部6bも外側に開いて倒れる構成を例示したが、側壁部6bが底壁部6aから取り外し可能な構成(例えば、上蓋部6cと共に取り外される構成)である場合には、折曲部6a1のみが下方側に折れ曲がる構成としてもよい。また、第2実施形態のように、側壁部6bの内面とガラス板積層体1の側面との間に隙間Sが設けられている場合には、側壁部6bでガラス板積層体1の周囲を囲繞した状態のまま、折曲部6a1のみが下方側に折れ曲がる構成としてもよい。
1 ガラス板積層体
2 ガラス板
3 保護シート
4 天板
5 底板
6 箱体
6a 底壁部
6a1 折曲部
6a2 非折曲部
6b 側壁部
6c 上蓋部
7 支持板
7a 切欠凹部
8 規制部材
S 隙間
2 ガラス板
3 保護シート
4 天板
5 底板
6 箱体
6a 底壁部
6a1 折曲部
6a2 非折曲部
6b 側壁部
6c 上蓋部
7 支持板
7a 切欠凹部
8 規制部材
S 隙間
Claims (6)
- 複数枚のガラス板を各相互間に保護シートを介在させて平置き積層したガラス板積層体を、底壁部、上蓋部および4つの側壁部を有する箱体の内部空間に収容するとともに、前記箱体の前記上蓋部を開いた状態で、前記ガラス板積層体の積込作業および取出作業が行われるガラス板梱包体であって、
前記箱体の前記底壁部に、前記ガラス板積層体の底面の略全面を支持する支持板を設けるとともに、前記積込作業時および前記取出作業時に前記ガラス板積層体全体を持ち上げ支持する支持手段を前記ガラス板積層体の底面の下に挿脱するために、前記支持板の外周縁に沿う一部領域に切欠凹部を設けたことを特徴とするガラス板梱包体。 - 前記側壁部のうち、少なくとも前記切欠部の外側方に位置するものが、前記底壁部に対して取り外し又は傾倒可能であることを特徴とする請求項1に記載のガラス板梱包体。
- 前記側壁部のうち、少なくとも前記切欠部の外側方に位置するものが、前記ガラス板積層体の側面との間に、前記取出手段を前記切欠部まで誘導可能な隙間を有していることを特徴とする請求項1に記載のガラス板梱包体。
- 前記ガラス板積層体の底面を構成する底部は、前記ガラス板よりも剛性が高い板状体で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板梱包体。
- 前記板状体が、発泡樹脂で形成されていることを特徴とする請求項4に記載のガラス板梱包体。
- 複数枚のガラス板を各相互間に保護シートを介在させて平置き積層したガラス板積層体を、底壁部、上蓋部および4つの側壁部を有する箱体の内部空間に収容するとともに、前記箱体の前記上蓋部を開いた状態で、前記ガラス板積層体の積込作業および取出作業が行われるガラス板梱包体であって、
前記積込作業時および前記取出作業時に、前記ガラス板積層体全体を持ち上げ支持する支持手段を前記ガラス板積層体の底面の下に挿脱するために、前記箱体の前記底壁部に下方に折り曲げ可能な折曲部を設け、該折曲部を下方に折り曲げた状態で、前記ガラス板積層体の底面の一部が下方側に露出するようにしたことを特徴とするガラス板梱包体。
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