JP2011123204A - マイクロレンズアレイシートおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度を向上させることが可能なマイクロレンズアレイシートおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】光を透過する基板2と、前記基板2に配置されるとともに当該基板2と直交する光軸Zに沿う断面に弓形となる部位を含む第1層4および当該第1層4を覆う第2層5を備える複数のマイクロレンズ3と、を有するマイクロレンズアレイシート1であり、マイクロレンズ1の外壁面6には、マイクロレンズ3の前記光軸Zに沿う中心軸Xから幅Hを有する基板側の端部である側部Sと、前記光軸Zと直交して前記側部Sを通る基端面Mから光軸方向へ高さHを有する頂部Tと、前記側部Sと頂部Tの間に連続的に配置されて前記基端面Mと前記中心軸Xとの交点である基準点Pから長さH(n=1:N)を有するN個の曲面部Kと、が形成され、以下の2つの式:
>H
≧H≧H (n=1:N)
を満たす。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロレンズアレイシートおよびその製造方法に関し、特に、液晶表示装置などの透過型表示装置を背面から照明する照明装置に使用される、輝度向上のためのマイクロレンズアレイシートおよびその製造方法に関する。
マイクロレンズアレイシートは、透明基板上に凸状の微小なマイクロレンズを複数配置したものであり、液晶表示装置等に用いられている。液晶表示装置は、一般的に、液晶を含む液晶パネル、光源としてのバックライト、拡散板およびマイクロレンズアレイシートを備えており、バックライトから照射された光が、拡散板で一旦拡散された後にマイクロレンズアレイシートでコリメートされ、液晶パネルへ入射される。
マイクロレンズアレイシートを作製するには、レンズ形状が転写された凹部を有する型に透明樹脂を流し込み、硬化させて成形する方法(型成形方法)や、透明フィルム上にマイクロレンズとなる透明樹脂をインクジェット等の方法で直接成形する方法(直接成形方法)が知られている。大量に製造する場合には、直接成形方法では時間がかかるため、型成形方法による製造が主流となっている。
型成形方法に用いられる型は、エッチング方式や、マイクロレンズアレイシート上の微小レンズと同曲率半径のビーズを基板に複数固着させたものを転写する方式によって、作製される。
液晶表示装置の輝度を向上させるには、レンズ形状やレンズ充填率を調整することで可能である。特に、マイクロレンズの形状を非球面とした例として、以下の特許文献1〜3が挙げられる。
特許文献1に記載のマイクロレンズアレイは、半球状の凸部の上にCVD法によって外形が非球面の形成層を積層することで、凸部の裾野が幅広の非球面のマイクロレンズが形成される。
特許文献2に記載のマイクロレンズアレイシートでは、基板上に形成される複数の台座の各々の上にレンズを配置し、その上に蒸着法によって充填膜を形成することで、隣接するレンズの間の空隙に充填膜を形成しつつ、マイクロレンズの高さを維持している。
特許文献3に記載のマイクロレンズアレイは、基板上にマイクロレンズが六方最密充填されており、基板の平面上で直交する2軸方向で、マイクロレンズの曲率半径および非球面係数が異なっている。
特開2003−233707号公報 特開2005−346065号公報 特開2007−517254号公報
マイクロレンズアレイシートは、マイクロレンズの高さHと基板面におけるマイクロレンズの半径Rの比率H/Rが小さいと、基板面と平行に近い平坦な面が多くなり、輝度が低下するため、比率H/Rを大きくすることが好ましい。
しかしながら、特許文献1のマイクロレンズアレイは、CVD法により形成層を積層しているため、マイクロレンズの高さHと基板面における半径Rの比率H/Rが、半球(H/R=1)の場合に対して小さくなり、すなわちマイクロレンズの裾野が広がり、マイクロレンズの頂部近傍の曲率半径が大きくなって頂部近傍がより平坦となる。
また、特許文献2に記載のマイクロレンズアレイシートは、空隙を埋めるために基板上の全面に均一に充填膜を積層するため、曲率半径は、マイクロレンズの頂部と側部で略一定となり、比率H/R=1が限界である。
また、特許文献3に記載のマイクロレンズアレイは、基板の平面上で直交する2軸方向でマイクロレンズの半径が異なるため、比率H/Rも2軸方向で異なるが、球形状のレンズに引張力を与えて変形させることでマイクロレンズが形成されているため、いずれの方向でも、比率H/Rが1以上とはならない。
更に、上述した型成形方法の型をエッチングで作製する場合には、通常等方性エッチングで行われ、比率H/Rは大きくてもH/R=1が限界である。
また、ビーズを基板に固着させたものを転写して型を作製する方式では、H/R>1とするには、一方向へ長いラグビーボール形状のビーズを縦にして並べることで実現できるが、ビーズを固着させる方向を制御することは困難であり、マイクロレンズの形状がランダムとなってしまう。また、球状のビーズを、固定する基板から半分以上突出させて固着させた場合には、H/R>1とすることができるが、アンダーカット部が生じてしまうため、作製される型により樹脂成形することは困難であり、生産に不適である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、輝度を向上させることが可能なマイクロレンズアレイおよびマイクロレンズアレイの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るマイクロレンズアレイは、光を透過する基板と、前記基板に配置されるとともに当該基板と直交する光軸に沿う断面に弓形となる部位を含む第1層、および当該第1層を覆う第2層を備える複数のマイクロレンズと、を有している。前記マイクロレンズの外壁面には、マイクロレンズの前記光軸に沿う中心軸から幅Hを有する基板側の端部である側部と、前記光軸と直交して前記側部を通る基端面から光軸方向へ高さHを有する頂部と、前記側部と頂部の間に連続的に配置されて前記基端面と前記中心軸との交点である基準点から長さH(n=1:N)を有するN個の曲面部と、が形成され、以下の2つの式:
>H
≧H≧H (n=1:N)
を満たすマイクロレンズアレイシートである。
上記目的を達成する本発明に係るマイクロレンズアレイの製造方法は、光を透過する基板に、当該基板と直交する光軸に沿う断面に弓形となる部位を含む第1層を複数設けた予備体を準備する工程と、前記光軸方向に沿って蒸着物質が前記第1層へ向うように方向性を持たせた真空蒸着法によって、前記予備体の第1層上に第2層を蒸着させてマイクロレンズを形成する工程と、を有するマイクロレンズアレイシートの製造方法である。
上記のように構成したマイクロレンズアレイによれば、高さHが幅Hよりも長く形成され、曲面部の長さHが幅H以上高さH以下であるため、マイクロレンズが光軸方向へ長くなり、側部近傍よりも頂部近傍の曲率半径が小さくなる。これにより、マイクロレンズの外壁面の頂部近傍の平坦な部位が減少し、傾斜した部位が増加するため、下方から透過する光が光軸方向へコリメートされやすくなり、輝度を向上させることができる。
上記のように構成したマイクロレンズアレイの製造方法によれば、断面に弓形の部位を有する第1層へ方向性を持たせて蒸着物質を付着させるため、第1層の頂部近傍の面に蒸着物質が多く付着し、傾斜している側方には付着し難くなる。これにより、光軸方向へ長いマイクロレンズを作製することが可能となり、マイクロレンズの輝度を向上させることができる。
本実施形態に係るマイクロレンズアレイシートの平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 マイクロレンズを示す断面図である。 マイクロレンズを形成するための真空蒸着装置を示す概略側面図である。 真空蒸着装置により予備体に蒸着物質が蒸着される際を示す断面図であり、(A)は蒸着前、(B)は蒸着後を示す。 マイクロレンズを光が透過する際を示すマイクロレンズアレイシートの断面図である。 マイクロレンズアレイシートの他の例を示す断面図である。 マイクロレンズアレイシートの比較例を示す断面図であり、(A)は断面が三角形のマイクロレンズアレイシート、(B)は断面が半球形のマイクロレンズアレイシートを示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張される場合があり、実際の比率とは異なる場合がある。
本実施形態に係るマイクロレンズアレイシート1は、図1,2に示すように、基板2と、基板2の一方面に設けられる複数のマイクロレンズ3とを備えており、基板2およびマイクロレンズ3は、光を透過する材料で形成されている。本実施形態におけるマイクロレンズ3は、基板2上で六方最密に配置されるが、正方配列やランダム配列でもよく、配列方法は限定されない。また、多数設けられるマイクロレンズ3の大きさも、各々で異なってもよい。
マイクロレンズ3は、基板2から突出形成される半球状の第1層4と、第1層4上を覆うように形成される第2層5とで形成される。なお、基板2から突出する第1層は、基板2の面から半球状で突出しているが、半球よりも低い形態(球体の中心点が基板2の面よりも下方にある形態)であってもよい。
第2層5は、第1層4よりも屈折率の低い材料により形成されている。基板2および第1層4は、例えばアクリル樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂またはポリオレフィン系樹脂等であり、第2層5は、例えばSiOやMgFであるが、第1層4および第2層5の材料はこれらに限定されない。
また、本実施形態では第1層4と基板2が同一材料で一体的に形成されているが、基板2と第1層4を異なる材料で形成することもできる。
マイクロレンズ3の大きさは、特に限定されず、用途によって適宜変更されるものであるが、例えば、基板面における直径が数μm〜数百μm程度である。
各々のマイクロレンズ3の第1層4は、図3に示すように、基板2の面と直交する光軸Zに沿う断面に、弓形(弓形とは、数学的に円の円弧と弦で囲まれた部位を表し、半円形の形態も含まれる。)となる弓形部Cを備え、第2層5が、第1層4の弓形部Cの円弧の周囲を覆っている。なお、本実施形態では、弓形部Cの形状は半円形であるが、半円に満たない弓形であってもよい。
マイクロレンズ3の外壁面6には、光軸Zに沿う断面に、側部S、頂部T、および複数の曲面部Kn(n=1:N)が形成される。側部Sは、光軸Zに沿う断面における基板側の端部に、光軸Zに沿うマイクロレンズ3の中心軸Xから幅Hを有して形成されている。頂部Tは、光軸Zと直交し側部Sを通る基端面Mから光軸方向へ高さHを有して形成されている。各々の曲面部K(n=1:N)は、側部Sと頂部Tの間に連続的に配置されるN個に離散化した点であり、基端面Mと中心軸Xとの交点である基準点Pから長さH(n=1:N)を有して形成されている。なお、本実施形態では、弓形部Cが半円形であるため、基準点Pと弓形部Cの中心点Oが一致するが、かならずしも一致しなくてよい。
頂部Tは、断面三角形のマイクロレンズ103を備えるマイクロレンズアレイシート101の比較例(図8(A)参照)と異なり、滑らかに形成される。高さHと幅Hは、以下の式(1)の関係を満たし、高さHが幅Hよりも長く形成される。
>H・・・式(1)
基準点Pから各々の曲面部Knまでの長さH(n=1:N)は、高さHと幅Hとの関係で、以下の式(2)を満たす。
≧H≧H (n=1:N)・・・式(2)
すなわち、基準点Pから各々の曲面部Knまでの長さH(n=1:N)は、幅Hよりも長く、高さHよりも短い。
さらに、マイクロレンズ3の外壁面6において隣接する2つの曲面部K、Kn+1を比較すると、側部Sに近い側の曲面部Kと頂部Tに近い側の曲面部Kn+1の間で、以下の式(3)を満たすことが好ましい。
≦Hn+1 (n=1:N−1)・・・式(3)
すなわち、頂部Tに近い曲面部Kn+1から基準点Pまでの長さHn+1は、側部Sに近い曲面部Kから基準点Pまでの長さH以上となっている。したがって、マイクロレンズ3の外壁面6の基準点Pからの距離が、側部Sから頂部Tへ向うにしたがって増加する形状となっている。
次に、本実施形態に係るマイクロレンズアレイシート1の製造方法について説明する。
初めに、基板2にマイクロレンズ3の第1層4が形成された予備体10を作製する。予備体10は、第1層4の形状に対応する凹部が形成された成形型(不図示)を用いて成形される。成形型は、エッチング方式や、球状のビーズを複数並べて固着させた板の形状を転写する方式により作製できる。また、予備体10は、成形型を用いずに、基板2となるフィルム上に第1層4となる透明樹脂をインクジェットの様な方式で形成することも可能である。または、透明な球状のビーズを、基板となる透明な樹脂で固着させることで、予備体10とすることも可能である。
次に、図4に示すように、真空蒸着装置11によって、予備体10上に第2層5を蒸着させる。真空蒸着装置11は、蒸着させる蒸着物質Bである第2層5の材料が収容された坩堝12と、蒸着物資Bを部分的に通過させるスリット14が設けられた遮蔽板13と、予備体10を搬送する搬送ローラ15と、スリット14を通過した蒸着物質Bが付着する予備体10の後方を保持し、かつ予備体10を冷却する冷却ロール16と、を有している。
真空蒸着を行うには、まず真空蒸着装置11の装置内を高真空とし、坩堝12を加熱して坩堝12内の蒸着物質Bを蒸発させる。次に、予備体10を搬送ローラ15によって搬送し、予備体10の第1層4が形成される面を坩堝側(図4の図面下方側)として、予備体10を冷却ロール16に保持する。坩堝12から蒸発した蒸発物質Bは気体分子となり、遮蔽板13のスリット14を通って予備体10に衝突、付着し、予備体10の第1層4を覆うように第2層5が形成される。この際、冷却ロール16により、予備体10の過度な温度上昇が抑制される。
この真空蒸着法において、遮蔽板13のスリット14を通過した蒸発物質Bのみが予備体10へ付着するため、図5(A)に示すように、蒸発物質Bが予備体10に対して略一方向から付着することになる。したがって、図5(B)に示すように、蒸着方向と垂直となる第1層4の頂部T2近傍の面では、蒸着物質Bが多く付着する。これに対し、第1層4の頂部T2から側方へ離れた面では、頂部T2から離れて基板側に近づくほど頂部T2の面と傾斜角度が大きくなり、すなわち蒸着方向と平行に近くなり、付着する蒸着物質Bの量が減少し、蒸着方向と平行になる側部ではほとんど蒸着しない。これにより、基準点Pから各々の曲面部Knまでの長さH(n=1:N)は、幅Hよりも長く、高さHよりも短く形成される。
さらに、第1層4の壁面の傾斜角度は、頂部T2から基板側へ向って徐々に大きくなるため、一方向から蒸着させることで、マイクロレンズ3の頂部Tに近い曲面部Kn+1から基準点Pまでの長さHn+1を、側部Sに近い曲面部Kから基準点Pまでの長さH以上とすることができる。
また、第1層4の断面が弓形であるため、最終的に形成されるマイクロレンズ3の頂部T近傍は、鋭角ではなく滑らかな面で形成される。
本実施形態に係るマイクロレンズアレイシート1は、高さHが幅Hよりも長く形成されている。したがって、幅Hが高さHと等しい半球状のマイクロレンズ113(図8(B)参照)を備えたマイクロレンズアレイシート111と比較して、マイクロレンズ3が光軸Z方向へ相対的に長く形成され、側部S近傍よりも頂部T近傍の曲率半径が小さくなるため、マイクロレンズ3の外壁面6に、光軸Zと垂直な部位(頂部T近傍の平坦な部位)が少なくなる。このように、光軸Zと垂直な部位が少なく、傾斜した部位が多くなることで、図6に示すように、下方から透過する光Lが光軸Z方向へコリメートされやすくなり、輝度を向上させることができる。
また、頂部Tが滑らかに形成され、マイクロレンズ3の基準点Pから各々の曲面部Knまでの長さH(n=1:N)が、幅H以上かつ高さH以下で形成されることで、マイクロレンズ3の外形状が滑らかに変化するため、均一性のある表示が可能となる。すなわち、例えば図8(A)に示す断面三角形のマイクロレンズ103を有するマイクロレンズアレイシート101は、マイクロレンズ103の傾斜した部位が多いために輝度は高いが、マイクロレンズ103の頂部が鋭角であるため、透過した光に縞状の模様が形成されてしまう。これに対し、本実施形態に係るマイクロレンズアレイシート1は、マイクロレンズ3を光軸方向へ長く形成することで高い透過率を備えて輝度を向上させつつ、さらに外壁面6を滑らかに形成することで均一性のある表示をも実現することができる。
また、頂部Tに近い曲面部Kn+1から基準点Pまでの長さHn+1が、側部Sに近い曲面部Kから基準点Pまでの長さH以上となることで、外壁面6の傾斜角度および曲率半径が漸次的に変化し、より均一性のある表示が可能となる。
また、第2層5の材料は、第1層4の材料よりも屈折率が低いため、第1層から第2層へ入射する光の透過率を上昇させて、輝度を向上させることができる。
また、本実施形態における真空蒸着方法によれば、断面に弓形部Cを有する第1層4へ略一方向から蒸着物質Bを付着させるため、第1層4の頂部T2近傍の面に蒸着物質Bが多く付着し、傾斜している側方には付着し難くなり、上述した式(1)〜(3)を満たすマイクロレンズアレイシート1を容易に製造することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、図7に示す本実施形態の他の例のマイクロレンズアレイシート21ように、隣接するマイクロレンズ23が離れている場合もありえる。この場合には、マイクロレンズ23の間の基板22上に第2層25の材料が蒸着されるが、側部Sが基板22に蒸着された材料の上部に形成され、基準点Pが弓形部Cの中心点Oと異なることになる。弓形部Cは、半円形ではなく半円以下の形状となっている。このような例でも、上記の式(1)〜(3)を満たすことができる。また、マイクロレンズ23の基端に局部的に凹面形状となる基端部26が形成されることもありえるが、マイクロレンズ23の側部Sが基端部26の上端に位置するとみなし、上記の式(2)および(3)を満たすことができる。
また、マイクロレンズの基準面M(光軸Zと交差する面)における断面形状が、円形ではなく楕円形や長円形であってもよい。
1,21 マイクロレンズアレイシート、
2,22 基板、
3,23 マイクロレンズ、
4,24 第1層、
5,25 第2層、
6 外壁面、
10 予備体、
11 真空蒸着装置、
B 蒸着物質、
C 弓形部、
幅、
曲面部、
高さ、
M 基端面、
X 中心軸、
O 中心点、
P 基準点、
S 側部、
T 頂部、
Z 光軸。

Claims (7)

  1. 光を透過する基板と、
    前記基板に配置されるとともに当該基板と直交する光軸に沿う断面に弓形となる部位を含む第1層、および当該第1層を覆う第2層を備える複数のマイクロレンズと、を有し、
    前記マイクロレンズの外壁面には、マイクロレンズの前記光軸に沿う中心軸から幅Hを有する基板側の端部である側部と、前記光軸と直交して前記側部を通る基端面から光軸方向へ高さHを有する頂部と、前記側部と頂部の間に連続的に配置されて前記基端面と前記中心軸との交点である基準点から長さH(n=1:N)を有するN個の曲面部と、が形成され、以下の2つの式:
    >H
    ≧H≧H (n=1:N)
    を満たすマイクロレンズアレイシート。
  2. 前記連続的に配置される曲面部の長さH(n=1:N)は、曲面部が前記側部から頂部へ近接するにしたがって大きくなる、請求項1に記載のマイクロレンズアレイシート。
  3. 前記第2層の材料は、前記第1層の材料よりも屈折率が低い、請求項1または2に記載のマイクロレンズアレイシート。
  4. 光を透過する基板に、当該基板と直交する光軸に沿う断面に弓形となる部位を含む第1層を複数設けた予備体を準備する工程と、
    前記光軸方向に沿って蒸着物質が前記第1層へ向うように方向性を持たせた真空蒸着法によって、前記予備体の第1層上に第2層を蒸着させてマイクロレンズを形成する工程と、を有するマイクロレンズアレイシートの製造方法。
  5. 前記マイクロレンズの前記光軸に沿う中心軸から当該マイクロレンズの外壁面における基板側の端部である側部までの幅Hと、前記光軸と直交して前記側部を通る基端面から光軸方向へのマイクロレンズの高さHとが、以下の式:
    >H
    を満たすまで前記蒸着物質の蒸着を行う、請求項4に記載のマイクロレンズアレイシートの製造方法。
  6. 前記真空蒸着法により蒸着させる第2層の材料に、前記第1層よりも屈折率の低い材料を使用する、請求項4または5に記載のマイクロレンズアレイシートの製造方法。
  7. 前記製造方法により製造されたマイクロレンズアレイシートの形状を転写して成形型を作製し、当該成形型を用いて他のマイクロレンズアレイシートを型成形する、請求項4〜6のいずれか1項に記載のマイクロレンズアレイシートの製造方法。
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