JP2002083948A - マイクロレンズ、固体撮像装置及びそれらの製造方法 - Google Patents

マイクロレンズ、固体撮像装置及びそれらの製造方法

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JP2002083948A JP2001082867A JP2001082867A JP2002083948A JP 2002083948 A JP2002083948 A JP 2002083948A JP 2001082867 A JP2001082867 A JP 2001082867A JP 2001082867 A JP2001082867 A JP 2001082867A JP 2002083948 A JP2002083948 A JP 2002083948A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電による異物の付着を抑制しうるマイクロ
レンズ。 【解決手段】 マイクロレンズにおいて、前記マイクロ
レンズの表面が導電性表面であることを特徴とするマイ
クロレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ、
詳しくは光電変換を行う受光部の上方にマイクロレンズ
を有する固体撮像装置及びそれらの製造方法の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】マイクロレンズは、各種光学装置に用い
られている。その一例を挙げるに、固体撮像装置は、高
解像度の画像の要求と撮影システムの小型化の要求から
集積回路チップの小型化と高画素化に向けた開発が進め
られている。チップの小型化と高画素化を達成するため
には画素サイズを縮小することが必須であり、受光面積
の縮小に伴う電気的な出力信号の低下を補うために光電
変換素子の高感度化、S/N比改善、広開口化等の追及
が行われている。
【0003】マイクロレンズは撮像装置内の個々の画素
の広開口化を目的として考案されたものであり、与えら
れた画素に入射する光線を効率良く受光部に集光するこ
とにより実質的に開口率をあげることができる。マイク
ロレンズは、受光部の上方に個々の受光部に対応して画
素毎に設けられている(ヨーロッパ特許公開第9480
55号広報参照)。
【0004】マイクロレンズの形成方法としてはホトリ
ソグラフィー法を用いる方法が一般的である。その製造
工程は、受光部を有する撮像装置の上面を透明樹脂によ
って平坦化し、その後最終的にはマイクロレンズとなる
感光性樹脂をホトリソグラフィー法によって各画素に対
応するように島状に形成し、ついで島状に形成された樹
脂パターンを加熱することにより島状の樹脂パターンを
軟化させ、その表面張力によって樹脂の表面を球面化
し、それを硬化させてレンズとしている。
【0005】図24は、従来の固体撮像装置の断面を示
している。
【0006】半導体基板11には、受光部となる光電変
換素子1、垂直CCDレジスタ12、チャンネルストップ
は13、転送ゲート領域14が形成されている。半導体
基板11は、その表面上にゲート絶縁膜16、転送電極
15、遮光膜17、層間絶縁膜18、カバー層19を有
している。
【0007】そして、カバー層19の上には透明樹脂層
の平坦化膜2が形成され、さらにその上にはマイクロレ
ンズアレイ3が形成されている。
【0008】この場合、高屈折率のマイクロレンズ樹脂
界面が露出しているために入射光の反射損失が大きくな
ってしまう。
【0009】これを改善するためにマイクロレンズの表
面にフッ化アルミニウムなどの反射防止膜を形成するこ
とが、特開平10−150179号広報に掲載されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者が多くの実験
を繰り返し行った結果、従来の固体撮像装置は以下に述
べる解決すべき課題を潜在的に有しているものであるこ
とが判明した。
【0011】即ち、マイクロレンズの表面が絶縁性の高
い高分子樹脂等によって形成されるため、固体撮像装置
の表面が帯電しやすく異物が付着しやすいのである。し
かも、マイクロレンズの存在により固体撮像装置の最表
面は凹凸を有する面であるため、付着した異物の除去を
難しくしており、更に画素の微細化が進めば異物の除去
は一層困難になる。そして、このような課題は固体撮像
装置に限られたものではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、帯電に
よる異物の付着を抑制しうるマイクロレンズ、固体撮像
装置及びその製造方法を提供する事にある。
【0013】本発明の別の目的は、マイクロレンズの表
面が導電性表面であることを特徴とするマイクロレン
ズ、固体撮像装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0014】本発明の更に別の目的は、支持基体の上方
に樹脂パターンを形成する工程、前記樹脂パターンを成
形する工程、前記成形された樹脂パターンに紫外線を照
射するとともに熱処理を施す工程、その後、前記樹脂パ
ターンの表面を導電性表面に変える工程を含むことを特
徴とするマイクロレンズの製造方法又は固体撮像装置の
製造方法を提供する事にある。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態による
マイクロレンズの断面図である。
【0016】支持基体SUBの表面上には、複数のマイク
ロレンズ3がアレイ状に並んでおり、その表面は導電性
表面になっている。
【0017】ここでは、導電性表面を呈する光透過性の
導電膜5を付設することにより、導電性表面を有するマ
イクロレンズを得ている。
【0018】本発明に用いられる支持基体SUBとして
は、ガラスや樹脂或いは後述するような固体撮像装置が
作製された半導体チップであってもよい。
【0019】本発明に用いられる導電膜5としては、マ
イクロレンズ3を透過する光に対する透過性の導電膜が
好ましく用いられる。具体的には、酸化インジウム錫の
ような酸化物導電体やダイヤモンド状炭素膜(DLC)の
ような炭素を主成分とする導電膜、或いは、マイクロレ
ンズの表面を低抵抗表面になるよう変質させた膜であっ
てもよい。
【0020】更に、導電膜5とマイクロレンズ3との間
に下引層(アンダーコート膜)を形成してもよく、この
場合には、後述する低屈折率の膜を用いるとよい。
【0021】本発明のマイクロレンズに用いることがで
きる樹脂は、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ノボラック樹脂等か
ら選択することができる。
【0022】マイクロレンズの成形方法として、加熱成
形法を採用する場合には熱可塑性の樹脂を用いることが
好ましい。エッチングや型を用いた成形法を用いる場合
にはこの限りではない。
【0023】マイクロレンズの成形方法としては、特開
平11−151758号公報や特開平11−15370
4号公報や特開2000−108216や特開2000
−266909号公報や特開2000−307090号
公報に開示されている方法を採用することができる。
【0024】本発明に好適なマイクロレンズの導電性表
面におけるシート抵抗値は、106Ω□未満であり下限
は特に限定されない。
【0025】後述する実施形態により得られるシート抵
抗値の具体例は106Ω□未満10Ω□以上である。
【0026】本発明によれば、光透過性の導電膜により
帯電を防止して異物付着を抑制できる。
【0027】(実施形態1)以下、固体撮像装置を例に
挙げて本発明の一実施の形態によるマイクロレンズにつ
いて説明する。
【0028】図2は本発明の一実施の形態による固体撮
像装置の模式断面図であり、1はホトダイオードやホト
トランジスタなどの光電変換素子となる受光部、2は電
極や配線により形成される凹凸表面上に形成されて、平
坦な表面を提供するための平坦化膜、3は集光用のマイ
クロレンズ、6は赤(R)、緑(G)、青(B)、イエロ
ー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)から選択される
色を呈する着色層の組み合わせを備えたカラーフィルタ
ー、7はカラーフィルター6上の平坦化膜である。この
例では、平坦化膜7を有する固体撮像装置のチップが支
持基体となっている。
【0029】又、17は受光部意外に光が入射しないよ
うに形成された遮光膜、18は上下の配線間や配線と遮
光膜との間に設けられる層間絶縁膜、20は電極又は配
線である。
【0030】本実施の形態おいては、マイクロレンズ3
の表面に光透過性の導電膜5が設けられており帯電し難
くなっている。こうして、マイクロレンズ3上に帯電に
よる異物付着を防止できる。
【0031】光透過性の導電膜5としては、受光部1が
受光すべき光(電磁波)に対して必用な透過率を有する
導電体或いは低抵抗半導体により形成できる。具体的に
は、酸化錫、酸化インジウム、ITO(酸化インジウム
錫)、酸化亜鉛、CTO(酸化カドミウム錫)、酸化イリ
ジウムなどの導電性金属酸化物である。或いは、金など
の金属薄膜を用いることもできる。
【0032】更には、ダイヤモンド状炭素膜のような炭
素を主成分とする膜であったり、マイクロレンズ表面に
イオン照射を行って得られた変質層であってもよい。
【0033】光透過性の導電膜5の厚さは、用いる材料
に依存するが、1nm〜200nmの範囲内から選択す
るとよい。とりわけ、マイクロレンズ表面での光の反射
を抑制するために、1nm〜20nm、より好ましくは
1nm〜10nmの範囲とすることが好ましいものであ
る。
【0034】本発明に用いられる固体撮像装置として
は、図2に示したようなCCDイメージセンサや、CM
OS型イメージセンサ、バイポーラ形イメージセンサな
どの周知のイメージセンサを用いることができる。
【0035】以下、図3を参照してマイクロレンズの製
造方法について説明するに、図2のカラーフィルター6
より下方の構造は、周知の半導体デバイス製造工程およ
びカラーフィルター製造工程により作成できるもので、
ここでは記述を避ける。
【0036】カラーフィルターを形成後、カラーフィル
ターの表面の凹部を埋めて平坦化するためにアクリル系
樹脂などを表面にコーティングして平坦化膜7を形成す
る。
【0037】図3の(a)に示すように、平坦化膜7の
表面に感光性樹脂組成物の膜を形成し、例えば矩形状、
円形状等のパターン3Aにホトリソグラフィーによって
パターニングした後に、パターニングした樹脂全面に紫
外線照射を行い感光性成分のブリーチングを行う。
【0038】次いで、図3の(b)に示すように、熱処
理を行う事により島状にパターニングされた樹脂(感光
性樹脂の種類によっては、熱処理時に感光性がなくても
よい)パターン3Aを加熱熔融する。この時熔融した樹
脂自体の表面張力によって、表面が上に凸の曲面にな
る。このような現象を利用して例えば凸レンズ形状を持
つマイクロレンズ3を形成する。
【0039】そして、成形された樹脂即ち、マイクロレ
ンズ3に含まれる揮発性成分の除去とマイクロレンズ自
体の物理的強度並びに耐熱性を上げるために、マイクロ
レンズに紫外線を照射しながらマイクロレンズを熱処理
する。この処理により樹脂を構成するポリマーを3次元
硬化させる。使用する紫外線光源は300nm以下の遠
紫外領域の波長を含む光を発生できるものである。又、
紫外線照射及び熱処理は、マイクロレンズが大気中の酸
素によって酸化して変質しないように窒素やアルゴンの
ような不活性ガス雰囲気下で行うと良い。
【0040】図3の(c)に示すように、次いで、真空
蒸着、イオンビーム蒸着、イオンプレーティング、スパ
ッタリング等の方法により、マイクロレンズの表面に導
電膜を形成する。成膜温度は250℃以下、より好まし
くは200℃以下にするとより好ましい。
【0041】こうして、本実施の形態によるマイクロレ
ンズ付き固体撮像装置が製造できる。以上の説明では、
マイクロレンズの出発材料として感光性樹脂を用いた
が、熔融するものであれば、感光性をもたない樹脂であ
ってもよい。
【0042】マイクロレンズ表面を単に保護するための
構成としては表面に保護膜を設ければよいが、マイクロ
レンズの開口数をできるだけ大きくして広い角度範囲の
入射光線を取り込むためにはレンズ曲面と接する媒体の
屈折率はできるだけ小さくしなければならない。そうす
ると、事実上、マイクロレンズ表面に厚い保護膜を形成
することは困難である。
【0043】また、マイクロレンズ表面に薄くかつ強固
な保護膜を形成する場合には、マイクロレンズ表面で発
生する入射光線の反射による光量損失を防止するため、
表面反射の防止も重要なポイントとなる。
【0044】本実施の形態によれば、マイクロレンズ表
面に光透過性の導電膜を形成することによって、帯電抑
制が可能であるが、必要に応じて導電膜の厚さを上述し
たように適宜定めれば、表面反射を少なくすることもで
きる。
【0045】例えば、以下に述べる実験1に基づいて、
表面反射を少なくする為の好適な導電膜の厚さを決める
ことができる。
【0046】(実験1)ノンアルカリガラス基板の上に
マイクロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形
成し、その樹脂の膜の上にスパッタリングにより膜厚が
100nm〜140nmのITO膜を形成した試料を合
計5種作製した。
【0047】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。この反射率測定に際しては、ITO膜と樹脂との界
面以外による反射光成分は別途測定して測定値から差し
引いている。
【0048】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図4に示す。
【0049】また、本発明者は、ノンアルカリガラス基
板の上にマイクロレンズの材料を同じ材料からなる樹脂
の膜を形成し、その樹脂の膜の上にスパッタリングによ
り膜厚が1nm〜30nmのITO膜を形成した試料を
合計6種作製した。
【0050】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。この反射率測定に際しては、ITO膜と樹脂との界
面以外による反射光成分は別途測定して測定値から差し
引いている。
【0051】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図5に示す。
【0052】図5より明らかなように、ITO膜厚1〜
5nmで可視光全帯域での反射率が約6%以下になっ
た。膜を形成する前のマイクロレンズ材料表面の分光反
射率は400nmから700nmにおいて5.2%〜6.
0%であったので、この場合、ITO膜の成膜による反
射率増加量は約1%以下である。
【0053】また、光学計算によって算出される反射防
止条件に相当する膜厚(λ/4膜)を有するITO膜を
形成した基準試料の場合、可視光領域全体での反射率は
10%より高かったので、膜厚が1nm〜20nmの膜
を有する試料の場合には、基準試料よりも可視光波長に
対して充分小さい反射率にすることができた。
【0054】また、ITO膜厚5nm以下の場合には反
射率は可視光全帯域においてより一層低下するため、膜
厚バラツキなどに対するプロセスマージンを大きく取れ
る。これは製造工程上の極めて有利である。
【0055】なお、光透過性の導電膜を設けてもマイク
ロレンズ自体の光学特性の劣化は見られなかった。
【0056】ところで、マイクロレンズ表面への異物付
着は製品不良に直結するためできる限りさけなければな
らない。しかも、前述したようにチップの小型化と高画
素化を達成するために画素サイズを縮小した場合、撮像
結果に影響を与える異物の大きさは画素サイズの縮小に
応じて小さくなる。よって、微細な異物であっても付着
しにくい構成であることは勿論のこと、仮に異物が付着
した場合でも洗浄によって容易に除去できる必要があ
る。
【0057】以下に述べる実験2は、洗浄耐性を調べた
ものである。
【0058】(実験2)実験1で作製した試料を各種洗
浄液に浸し洗浄耐性を調べた。マイクロレンズの洗浄に
一般的に用いられる有機溶媒、ノニオン系界面活性剤、
水などに対しては十分な耐性を有することが分かった。
【0059】以上記述したように、本実施形態の固体撮
像装置によれば、マイクロレンズ表面を導電性とするこ
とにより、静電気による異物付着を防止できる。又、し
かも光透過性の導電膜の膜厚を上述したように適宜選定
すれば、膜を設けなかった場合と比較して、その表面反
射率をほぼ同等に抑えることができる。
【0060】又、本実施形態の固体撮像装置の製造方法
によれば、光透過性の導電膜を形成する前にマイクロレ
ンズにUV硬化処理を行うことにより、マイクロレンズ
自体の揮発性成分の除去が図れると共に、耐熱性および
機械的強度を増す。その結果、導電膜成膜時に許される
許容成膜温度を高くすることができる、成膜温度が高く
なると導電膜の膜質を改善できると共にマイクロレンズ
表面への密着性を高めることができる、さらにマイクロ
レンズ自体の機械的強度が増すために洗浄耐性も向上す
る。
【0061】(実施形態2)以下の本発明の実施形態
は、光電変換を行うための受光部と、受光部上に設けら
れたマイクロレンズとを有する固体撮像装置において、
前記マイクロレンズの表面が、光透過性の導電膜と前記
マイクロレンズの構成材料の屈折率より低い屈折率を有
する低屈折率膜によって覆われていることを特徴とす
る。
【0062】図6は本発明の一実施の形態による固体撮
像装置の模式断面図であり、1はホトダイオードやホト
トランジスタなどの光電変換素子となる受光部、2は電
極や配線により形成される凹凸表面上に形成されて、平
坦な表面を提供するための平坦化膜、3は集光用のマイ
クロレンズ、6は赤(R)、緑(G)、青(B)、イエ
ロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)から選択さ
れる色を呈する着色層の組み合わせを備えたカラーフィ
ルター、7はカラーフィルター6上の平坦化膜である。
【0063】又、17は受光部以外に光が入射しないよ
うに形成された遮光膜、18は上下の配線間や配線と遮
光膜との間に設けられる層間絶縁膜、20は電極又は配
線である。
【0064】本実施の形態においては、マイクロレンズ
3の表面にマイクロレンズの構成材料の屈折率より低い
屈折率を有する低屈折率膜8が設けられ、光の反射によ
る光の利用効率の減少を防ぐ。更にマイクロレンズ3の
上には、光透過性の導電膜5が設けられており、帯電し
難くなっている。こうして、マイクロレンズ3上に帯電
による異物付着を防止できる。
【0065】マイクロレンズは、例えばポジ型ホトレジ
スト等の感光性樹脂の硬化物からなり、その屈折率は
1.5〜1.7である。
【0066】光透過性の導電膜5としては、受光部1が
受光すべき光(電磁波)に対して必用な透過率を有する
導電体或いは低抵抗半導体により形成できる。具体的に
は、酸化錫、酸化インジウム、ITO(酸化インジウム
錫)、酸化亜鉛、CTO(酸化カドミウム錫)、酸化イ
リジウムなどである。或いは、金などの金属薄膜を用い
ることもある。更には、炭素を主成分とする膜であって
もよい。
【0067】光透過性の導電膜5の厚さは、用いる材料
に依存するが、1nm〜200nmの範囲内から選択す
るとよい。とりわけ、マイクロレンズ表面での光の反射
を抑制するために、1nm〜20nm、より好ましくは
1nm〜10nmの範囲とすることがより好ましいもの
である。
【0068】本発明に用いられる低屈折率膜8とは、屈
折率が1.3〜1.5程度の膜であり酸化シリコン、フッ
化マグネシウム、フッ化アルミニウム、フッ化マグネシ
ウムアルミニウムなどであり、その厚さは10nm〜1
30nmが好ましいものである。
【0069】本発明に用いられる固体撮像装置として
は、図6に示したようなCCDイメージセンサや、CM
OS型イメージセンサ、バイポーラ型イメージセンサな
ど周知のイメージセンサを用いることができる。
【0070】以下、図7を参照してマイクロレンズの製
造方法について説明する。図6カラーフィルター6より
下方の構造は、周知の半導体デバイス製造工程およびカ
ラーフィルター製造工程により作成できるもので、ここ
では記述を避ける。
【0071】カラーフィルターを形成後、カラーフィル
ターの表面の凹部を埋めて平坦化するためにアクリル系
樹脂などを表面にコーティングして平坦化膜7を形成す
る。
【0072】図7の(a)に示すように、平坦化膜7の
表面に感光性樹脂組成物の膜を形成し、例えば矩形状、
円形状等のパターン3Aにホトリソグラフィーによって
パターニングした後に、パターニングした樹脂全面に紫
外線照射を行い感光性成分のブリーチングを行う。
【0073】次いで、図7の(b)に示すように、熱処
理を行う事により島状にパターニングされた樹脂(感光
性樹脂の種類によっては、熱処理時に感光性がなくても
よい)パターン3Aを加熱熔融する。この時熔融した樹
脂自体の表面張力によって、表面が上に凸の曲面にな
る。このような現象を利用して例えば凸レンズ形状を持
つマイクロレンズ3を形成する。
【0074】そして、成形された樹脂即ち、マイクロレ
ンズ3に含まれる揮発性成分の除去とマイクロレンズ自
体の物理的強度並びに耐熱性をあげるために、マイクロ
レンズに紫外線を照射しながらマイクロレンズを熱処理
する。この処理により樹脂を構成するポリマーを3次元
硬化させる。使用する紫外線光源は300nm以下の遠
紫外領域の波長を含む光を発生できるものである。又、
紫外線照射及び熱処理は、マイクロレンズが大気中の酸
素によって酸化して変質しないように窒素やアルゴンの
ような不活性ガス雰囲気下で行うとよい。
【0075】図7の(c)に示すように、真空蒸着、イ
オンビーム蒸着、イオンプレーティング、スパッタリン
グ等の方法により、マイクロレンズ3の表面に低屈折率
膜8を形成する。成膜温度は250℃以下、より好まし
くは200℃以下にするとよい。
【0076】図7の(d)に示すように、次いで、真空
蒸着、イオンビーム蒸着、イオンプレーティング、スパ
ッタリング等の方法により、マイクロレンズの表面に更
に導電膜5を形成する。成膜温度は250℃以下、より
好ましくは200℃以下にするとより好ましい。
【0077】こうして、本実施の形態によるマイクロレ
ンズ付き固体撮像装置が製造できる。
【0078】マイクロレンズ表面は単に保護するための
構成としては表面に保護膜を設ければよいが、マイクロ
レンズの開口数をできるだけ大きくして広い角度範囲の
入射光線を取り込むためにはレンズ曲面と接する媒体の
屈折率はできるだけ小さくしなければならない。そうす
ると、事実上、マイクロレンズ表面に厚い保護膜を形成
することは困難である。
【0079】また、マイクロレンズ表面に薄くかつ強固
な保護膜を形成する場合には、マイクロレンズ表面で発
生する入射光線の反射による光量損失を防止するため、
表面反射の防止を考慮した保護膜の材質及び膜厚の選択
も、重要なポイントとなる。
【0080】本実施の形態によれば、マイクロレンズ表
面に光透過性の導電膜を形成することによって、帯電抑
制が可能であるが、併せて導電膜とマイクロレンズの間
に、マイクロレンズより屈折率の低い材料からなる膜を
形成し、さらに、その膜の厚さを上述したように適宜定
めれば、表面反射を少なくすることもできる。
【0081】例えば、実験に基づいて、表面反射を少な
くするための好適な導電膜の厚さを決めることができ
る。
【0082】(実験3)本発明者は、ノンアルカリガラ
ス基板の上にマイクロレンズの材料と同じ材料からなる
樹脂の膜を形成し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により
膜厚が76nmから96nmのフッ化アルミニウム膜を
形成し、スパッタリングにより濃厚が2nmのITO膜
を形成した試料を合計6種作製した。
【0083】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0084】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図8に示す。
【0085】次に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により膜厚が76nm
から94nmのフッ化アルミニウムの膜を形成し、スパ
ッタリングにより膜厚が3nmのITO膜を形成した試
料を合計6種作製した。
【0086】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0087】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図9に示す。
【0088】更に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により膜厚が72nm
から88nmのフッ化アルミニウムの膜を形成し、スパ
ッタリングにより膜厚が5nmのITO膜を形成した試
料を合計5種作製した。
【0089】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0090】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図10に示す。
【0091】これらの実験から各試料とも可視光全域
(ここでは400nmから700nm)において反射率
が2.8%以下であり、最適化を行えば可視光全域にお
いて反射率が1.3%以下にすることもできる。また5
50nmにおいては0.2%以下に抑える事もできる。
【0092】図11は、可視光全域における最大反射率
Rmaxが5%及び3%となるITO膜とフッ化アルミニ
ウム膜の膜厚の値を示している。これらの膜を形成する
まえのマイクロレンズにおける反射率の最大値が5.2
%ないし6.0%であることから、最大反射率Rmaxが5
%以下となる膜厚条件は非常に広く、設計条件や製造条
件の選択範囲が広いことがわかる。
【0093】(実験4)本発明者は、ノンアルカリガラ
ス基板の上にマイクロレンズの材料と同じ材料からなる
樹脂の膜を形成し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により
膜厚が70nmから90nmのフッ化マグネシウムの膜
を形成し、スパッタリングにより膜厚が2nmのITO
膜を形成した試料を合計6種作製した。
【0094】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0095】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図12に示す。
【0096】次に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により膜厚60nmか
ら90nmのフッ化マグネシウムの膜を形成しスパッタ
リングにより膜厚が3nmのITO膜を形成した試料を
合計6種作製した。
【0097】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0098】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図13に示す。
【0099】更に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により膜厚が70nm
から90nmのフッ化マグネシウムの膜を形成し、スパ
ッタリングにより膜厚が5nmのITO膜を形成した試
料を合計5種作製した。
【0100】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0101】各試料における分光反射率の膜厚の関係を
図14に示す。
【0102】これらの実験から各試料とも可視光全域
(ここでは400nmから700nm)において反射率
が3.5%以下であり、最適化を行えば可視光全域にお
いて1.7%以下にすることもできる。また550nm
においては0.8%以下に抑えることもできる。
【0103】図15は、可視光全域における最大反射率
が5%及び3%となるITO膜とフッ化マグネシウム膜
の膜厚の値を示している。これらの膜を形成するまえの
マイクロレンズにおける反射率の最大値が5.2%ない
し6.0%であることから、最大反射率が5%以下とな
る膜厚条件は非常に広く、設計条件や製造条件の選択範
囲が広いことがわかる。
【0104】(実験5)本発明者は、ノンアルカリガラ
ス基板の上にマイクロレンズの材料と同じ材料からなる
樹脂の膜を形成し、その樹脂の膜の上にスパッタリング
により膜厚が40nmから90nmの酸化シリコンの膜
を形成し、スパッタリングにより膜厚が2nmのITO
膜を合計6種作製した。
【0105】そして各試料表面の分光反射率を測定し
た。
【0106】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図16に示す。
【0107】次に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上にスパッタリングにより膜厚が5
0nmから100nmの酸化シリコンの膜を形成し、ス
パッタリングにより膜厚が3nmのITO膜を形成した
試料を合計6種作製した。
【0108】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0109】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図17に示す。
【0110】更に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上にスパッタリングにより膜厚が4
0nmから90nmの酸化シリコンの膜を形成し、スパ
ッタリングにより膜厚が5nmのITO膜を形成した試
料を合計6種作製した。
【0111】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0112】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図18に示す。
【0113】これらの実験から各試料とも可視光全域
(ここで400nmから700nm)において反射率が
4.7%以下であり、最適化を行えば可視光全域におい
て反射率が2.7%以下にすることもできる。また55
0nmにおいては2.0%以下に抑えることもできる。
【0114】また、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上にスパッタリングにより膜厚が1
0nmから90nmの酸化シリコンの膜を形成し、スパ
ッタリングにより膜厚が10nmのITO膜を形成した
試料を合計5種作製した。
【0115】そして各試料の表面の分光反射率を測定し
た。
【0116】各試料における分光反射率の膜厚との関係
を図19に示す。
【0117】この場合には酸化シリコンの膜圧は30n
mから70nmにすると良い。図20は、可視光全域に
おける最大反射率が5%および3%となるITO膜と酸
化シリコン膜の膜厚の値を示している。これらの膜を形
成するまえのマイクロレンズにおける反射率の最大値が
5.2ないし6.0であることから、最大反射率が5%以
下となる膜厚条件は非常に広く、設計条件や製造条件の
選択範囲が広いことがわかる。
【0118】(実験6)本発明者は、ノンアルカリガラ
ス基板の上にマイクロレンズの材料と同じ材料からなる
樹脂の膜を形成し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により
膜厚が90nmのフッ化マグネシウムの膜を形成し、ス
パッタリングにより膜厚が2nmのITO膜を形成した
試料を作製した。
【0119】そして試料の表面に入射角度(試料の表面
の法線に対する傾斜角)を0度から40度の範囲で変化
させて、波長が400nm、550nm、700nmの
光を照射して反射率の入射角依存性を測定した。その結
果を図21に示す。
【0120】次に、ノンアルカリガラス基板の上にマイ
クロレンズの材料と同じ材料からなる樹脂の膜を形成
し、その樹脂の膜の上に真空蒸着により膜厚が80nm
の酸化シリコンの膜を形成し、スパッタリングにより膜
厚が2nmのITO膜を形成した試料を作製した。
【0121】そして試料の表面に入射角度(試料の表面
の法線に対する傾斜角)を0度から40度の範囲で変化
させて、波長が400nm、550nm、700nmの
光を照射して反射率の入射角依存性を測定した。その結
果を図22に示す。
【0122】例えば、カメラの固体撮像装置などでは、
広い入射角度の光を受光しなくてはならない場合があ
る。そのために、固体撮像装置としては入射角依存性が
小さいものが好ましい。この実験では、反射率の変化の
範囲は1%以下と好ましいものであった。
【0123】以上記述したように、本実施形態の固体撮
像装置によれば、マイクロレンズ表面を導電性とするこ
とにより、静電気による異物付着を防止できる。又、し
かも光透過性の導電膜の膜厚を上述したように適宜選定
すれば、膜を設けなかった場合と比較して、その表面反
射率をほぼ同等に抑えることができる。
【0124】更に、マイクロレンズの構成材料の屈折率
よりも低い屈折率を有する低屈折率膜を設けることによ
り、表面反射率を減少せしめることができる。
【0125】又、本実施形態の固体撮像装置の製造方法
によれば、低屈折率膜と光透過性の導電膜を形成する前
にマイクロレンズにUV硬化処理を行うことにより、マ
イクロレンズ自体の揮発性成分の除去が図れると共に耐
熱性および機械的強度が増す。その結果、低屈折率膜及
び導電膜成膜時に許される許容成膜温度を高くすること
ができる。成膜温度が高くなると導電膜の膜質を改善で
きると共にマイクロレンズ表面への密着性を高めること
ができる。さらにマイクロレンズ自体の機械的強度が増
すために洗浄耐性も向上する。
【0126】(実施形態3)前出の実施形態1、2は、
マイクロレンズ3の表面上に、マイクロレンズとは異な
る出発材料から導電膜5を形成した。
【0127】本実施形態は、マイクロレンズ3の表面を
改質して、導電性の表面を得るものである。
【0128】その為には、窒素やアルゴン等の不活性ガ
スのイオンをマイクロレンズ3の表面に照射して、マイ
クロレンズ3の表面部分を導電性の表面改質層に変え
る。
【0129】マイクロレンズの材料の抵抗率が106Ω・
cm程度であるので、イオンのドーズ量と照射エネルギ
ーとを制御すれば数十Ω・cm〜数百Ω・cmに抵抗率を
下げることができる。
【0130】よって、前述したようなシート抵抗のマイ
クロレンズ表面を得ることができる。表面改質層の存在
は、SIMSにより判別できる。その他の構成は、実施形態
1、2に準ずる。
【0131】(実施形態4)本実施形態は、マイクロレ
ンズ3の表面に導電性の炭素を主成分とする膜を形成す
るものである。
【0132】DLC膜や非晶質炭素膜(a−c膜)は、ボ
ロン、リン、フッ素等のドーパントをドープすることに
より本発明の導電膜5として用いることができる。
【0133】又、ノンドープの膜であってもSP2結合
の比率を制御することにより、本発明の導電膜5として
用いることができる。
【0134】プラズマCVDにより炭素を主成分とする
導電膜を形成する場合には、例えば、平行平板電極とマ
イクロ波供給器とを有するプラズマCVD装置を用いる
とよい。
【0135】マイクロレンズを、平行平板電極を構成す
る一方の電極上に設置し、炭素含有ガスと必要に応じて
水素ガスや不活性ガスとを供給しながら、平行平板電極
にRF電力を印加する。この時、同時に、チャンバの側
壁に設けられたマイクロ波透過性誘電体窓からマイクロ
波電力を平行平板電極間に供給して、ガスのイオン化を
促進する。
【0136】DLC膜は成膜条件によって膜質を様々に
変化させる事ができるが、本発明に用いる特性を得るた
めには特に光の分光透過率と電気伝導率に着目して膜質
を選ぶ必要がある。しかし、分光透過率と電気伝導率は
DLC膜の膜質制御を行う上でトレードオフの関係とな
る場合が多い。本実施例では、DLC膜の性質をあらわ
す尺度として膜を構成する炭素原子間の結合(SP2結
合及びSP3結合)の割合と水素含有率を選び、様々な
膜種について検討を行った結果、少なくとも膜中のSP
3結合の割合がSP2結合より多く、しかも膜中の水素
原子の割合が20原子%以下である必要があることを見
出した。
【0137】例えば、炭素含有ガスとして、CH4ガス
を16sccm、Arガスを4sccm流し、チャンバ内の圧力を
6.7Paに維持し、100WのRF電力(13.56MHz)と
300Wのマイクロ波電力(2.45GHz)とを供給すれ
ば、SP2結合よりSP3結合が多い導電性のDLC膜を
作製することができる。得られたDLC膜をラマン分光法
で調べれば、1350nm-1(SP2結合に対応)のピ
ーク強度と1550nm -1(SP3結合に対応)のピー
ク強度との比からSP2結合とSP3結合の比を判別で
きる。
【0138】イオンビームスパッタリングを用いて炭素
を主成分とする導電膜を作業する場合には、カーボンイ
オンビームのイオンエネルギーを最適化することによ
り、SP2結合よりSP3結合が多く且つ導電性のDLC
膜を得ることができる。
【0139】例えば、C66を用い、圧力0.1Pa、基
板バイアスを−1000V以上にすればよい。
【0140】更に、本発明においては、炭素を主成分と
する導電膜に含まれる水素の量は、20原子%以下にす
るとよい。
【0141】プラズマCVDの場合には、CH4の流量やH
2の流量を減らし、イオンビームスパッタリングの場合
には基板バイアスを大きくすると、水素含有量を減ら
し、20原子%以下にすることができる。
【0142】水素含有量FT−IR法により分析できる。
【0143】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第一の実施例につ
いて再び図3を参照して説明する。
【0144】半導体基体として、6インチシリコンウエ
ハを用意して、CMOS型の固体撮像装置を形成した。
【0145】周知の方法により、カラーフィルターを形
成後、カラーフィルター表面の凹凸部分を平坦化するた
めにアクリル系樹脂を表面にコーティングして平坦化膜
7を形成した。
【0146】平坦化膜7の表面にポジ型i線ホトレジス
トを添付して、露光装置を用いて露光し、現像して矩形
状のホトレジストのパターン3Aを形成した。後、次い
でパターン3Aが形成された表面全体に2000mJ/cm
2の紫外線を照射してレジストのブリーチングを行った
後、パターン3Aを加熱することによりホトレジストパ
ターン3Aの構成樹脂を加熱熔融した。すると熔融した
樹脂の表面張力により上に凸の表面を持つマイクロレン
ズ3に成形できた。
【0147】次に、形成されたマイクロレンズ3に含ま
れる揮発性成分の除去とマイクロレンズ3自体の物理的
強度並びに耐熱性を上げるために、窒素からなる不活性
ガス中にマイクロレンズを置いて、マイクロレンズ3に
紫外線を照射しながらマイクロレンズ3を加熱して硬化
した。このとき、紫外線照射開始から15秒間は10m
W/cm2の照度で、それ以降は約800mW/cm2の照度で
紫外線を照射した。
【0148】照射初期の弱い照度での照射工程は、マイ
クロレンズ内に僅かに残る揮発性成分及び/又は紫外線
照射やそれに伴う発熱により発生する揮発性成分を穏や
かにレンズ外に置いて行い、紫外線照射開始時は90
℃、続いて1.5℃/秒の割合で220度まで昇温して
加熱した。
【0149】マイクロレンズ3の硬化の後、スパッタリ
ング法によりマイクロレンズ表面に導電膜として厚さ2
nmのITO膜を形成した。成膜温度は200℃とし
た。
【0150】以上の工程により3枚のマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハを作製した。
【0151】そして、それらのマイクロレンズの表面抵
抗を測定したところ、約4KΩ□であった。
【0152】因みに、ITO膜の厚さが15nmの場
合、表面抵抗は約300Ω□、ITO膜の厚さが140
nmの場合、約18Ω□であり、いずれの場合でもマイ
クロレンズ表面の静電気による帯電を防ぐために十分な
導電性を持たせることができる。
【0153】従来方法によるマイクロレンズの樹脂表面
が露出したマイクロレンズ付き固体撮像装置のウエハ
(比較試料)を別に3枚作製した。
【0154】本実施例により形成したマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハと比較試料のウエハとを、同じ
クリーンルーム内に1週間放置して、各ウエハのマイク
ロレンズ上に付着する異物の数を測定した。本実施例の
ウエハ表面への直径0.5μm相当以上の大きさの異物
の付着数は1枚平均2.0個であったのに対し、比較試
料のウエハ表面への異物付着数は約12個であった。
【0155】さらに、導電性のウエハカセットに上述し
た本実施例のウエハと比較試料のウエハを装填し、マイ
クロレンズ表面の光透過性導電膜とウエハカセットとを
短絡して、同じクリーンルーム内に更に1週間放置し
て、各ウエハのマイクロレンズ上に付着する異物の数を
測定した。
【0156】比較試料のウエハの異物付着数は一枚当た
り約12個であったのに対し、本発明によるウエハ表面
への異物付着数は1枚平均1.0個以下となった。
【0157】次いで、界面活性剤を添加した水溶液中で
の超音波洗浄を行ったところ、比較試料のウエハでは一
部のマイクロレンズ表面にくもりが見られマイクロレン
ズ表面の変質が観察されてしまった。本実施例のウエハ
ではマイクロレンズ表面の変質は観察されず、表面に形
成されたITO膜の剥離もなかった。
【0158】また、本実施例のウエハを、後工程、即ち
検査工程、ダイシング工程、パッケージ工程に流して、
異物付着数を測定したが、付着数はほとんど増えていな
かった。
【0159】この異物付着低減効果は、検査工程、ダイ
シング工程、ダイシング後のチップのハンドリング、並
びにパッケージの際にウエハまたはチップ表面を接地電
位に固定して行うことにより、表面電位が所望の値に固
定されて付着防止効果がより高くなる。
【0160】また、本実施例により作製したマイクロレ
ンズ付き固体撮像装置では、固体撮像装置のチップ表面
(マイクロレンズ上の光透過性導電膜表面)が、パッケ
ージの保護ガラスや透明樹脂により覆われる直前に、従
来よりも強い洗浄が可能である。
【0161】本実施例では実際に表面封止直前にチップ
の表面検査を実施してチップ上の異物を確認した後に、
界面活性剤を含む洗浄液による洗浄工程を通して再度表
面検査を実施したところ異物は全て除去され、しかもマ
イクロレンズ表面の変質は認められなかった。従って、
万一異物が付着していた場合にも洗浄により除去するこ
とが可能となり歩留まり向上に寄与することがわかっ
た。
【0162】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0163】本実施例は、ホトレジストパターンの熔融
後の熱硬化処理において、紫外線の照射を行わなかった
点が、実施例1と唯一異なる実施例である。
【0164】半導体基体として、6インチシリコンウエ
ハを用意して、CMOS型の固体撮像装置を形成した。
【0165】周知の方法により、カラーフィルターを形
成後、アクリル系樹脂を表面にコーティングして平坦化
膜7を形成した。
【0166】平坦化膜7の表面にポジ型i線ホトレジス
トを添付して、露光装置を用いて露光し、現像して矩形
状のホトレジストのパターン3Aを形成した。次いでパ
ターン3Aが形成された表面全体に2000mJ/cm2
紫外線を照射してレジストのブリーチングを行った後、
パターン3Aを加熱することによりホトレジストパター
ン3Aの構成樹脂を加熱溶解し、上に凸の表面を持つマ
イクロレンズ3に成形した。
【0167】次に、窒素からなる不活性ガス中にマイク
ロレンズを置いて、マイクロレンズ3に紫外線を照射す
ることなく、マイクロレンズ3を加熱して熱硬化した。
【0168】また、加熱は半導体基体をホットプレート
上に置いて行い、90℃から1.5℃/秒の割合で22
0℃まで昇温して加熱した。
【0169】マイクロレンズ3の硬化の後、スパッタリ
ング法によりマイクロレンズ表面に導電膜として暑さ2
nmのITO膜を形成した。成膜温度は200℃とし
た。
【0170】本実施例により形成したマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハクリーンルーム内に1週間放置
して、各ウエハのマイクロレンズ上に付着する異物の数
を測定した。本実施例のウエハ表面への直径0.5μm
相当以上の大きさの異物の付着数は2個であった。
【0171】さらに、導電性のウエハカセットに上述し
た本実施例のウエハを装填し、同じクリーンルーム内に
更に1週間放置して、ウエハのマイクロレンズ上に付着
する異物の数を測定した。
【0172】本実施例によるウエハ表面への異物付着数
は1個以下となった。
【0173】次いで、界面活性剤を添加した水溶液中で
超音波洗浄を行ったところ、マイクロレンズ表面の変質
は観察されず、表面に形成されたITO膜の剥離もなか
った。
【0174】また、本実施例のウエハを、後工程、即ち
検査工程、ダイシング工程、パッケージ工程に流して、
異物付着数を測定したが、付着数はほとんど増えていな
かった。
【0175】表面封止直前にチップの表面検査を実施し
てチップ上の異物を確認した後に、界面活性剤を含む洗
浄液による洗浄工程を通して再度表面検査を実施したと
ころ異物は全て除去され、しかもマイクロレンズの変質
は認められなかった。
【0176】(実施例3)以下本発明の第3実施例につ
いて詳細に説明する。
【0177】本実施例は、ホトレジスタパターンの熔融
後の熱硬化処理における昇温条件と、ITO膜の成膜条
件との2点が、実施例1と唯一異なる実施例である。
【0178】半導体基体として、6インチシリコンウエ
ハを用意して、CMOS型の固体撮像装置を形成した。
【0179】周知の方法により、カラーフィルターを形
成後、アクリル系樹脂を表面にコーティングして平坦化
膜7を形成した。
【0180】平坦化膜7の表面にポジ型i線ホトレジス
トを添付して、露光装置を用いて露光し、現像して矩形
状のホトレジストのパターン3Aを形成した。次いでパ
ターン3Aが形成された表面全体に2000mJ/cm2
紫外線を照射してレジストのブリーチングを行った後、
パターン3Aを加熱することによりホトレジストパター
ン3Aの構成樹脂を加熱熔融溶解し、上に凸の表面を持
つマイクロレンズ3に成形した。
【0181】次に、窒素からなる不活性ガス中にマイク
ロレンズを置いて、マイクロレンズ3に紫外線を照射す
ることなく、マイクロレンズ3を加熱して硬化した。こ
のとき、紫外線照射開始から15秒間は10mW/cm2
の照度で、それ以降は約800mW/cm2の照度で紫外
線を照射した。
【0182】また、加熱は半導体基体をホットプレート
上に置いて行い、紫外線照射開始時は90℃、続いて
1.0℃/秒の割合で250℃まで昇温して加熱した。
【0183】マイクロレンズ3の硬化の後、電子ビーム
蒸着法によりマイクロレンズ表面に導電膜として厚さ2
nmのITO膜を形成した。
【0184】従来、マイクロレンズ上への成膜の際には
マイクロレンズの耐熱性の制約から、基板温度制御の困
難な電子ビーム蒸着法は通常用いられていなかった。本
実施例では、堆積する膜厚が薄いことにより成膜時間が
短いこと、またマイクロレンズの耐熱性を紫外線硬化法
におって向上させたことにより電子ビーム蒸着法を採用
することができた。
【0185】そして、それらのマイクロレンズの表面抵
抗を測定したところ、約5KΩ□であった。因みに、電
子ビーム蒸着によるITO膜の厚さが15nmの場合、
表面抵抗は約300Ω□、電子ビーム蒸着によるITO
膜の厚さが140nmの場合、約15Ω□であり、いず
れの場合でもマイクロレンズ表面の静電気による帯電を
防ぐために十分な導電性を持たせる事ができる。
【0186】本実施例により形成したマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハクリーンルーム内に1週間放置
して、各ウエハのマイクロレンズ上に付着する異物の数
を測定した。本実施例のウエハ表面への直径0.5μm
相当以上の大きさの異物の付着数は1.7個であった。
【0187】さらに、導電性のウエハカセットに上述し
た本実施例のウエハを装填し、同じクリーンルーム内に
更に1週間放置して、ウエハのマイクロレンズ上に付着
する異物の数を測定した。
【0188】本実施例によるウエハ表面への異物付着数
は1.0以下となった。
【0189】次いで、界面活性剤を添加した水溶液中で
の超音波洗浄を行ったところ、マイクロレンズ表面の変
質は観察されず、表面に形成されたITO膜の剥離もな
かった。
【0190】また、本実施例のウエハを、後工程、即ち
検査工程、ダイシング工程、パッケージ工程に流して、
異物付着数を測定したが、付着数はほとんど増えていな
かった。
【0191】表面封止直前にチップの表面検査を実施し
てチップ上の異物を確認した後に、界面活性剤を含む洗
浄液による洗浄工程を通して再度表面検査を実施したと
ころ異物は全て除去され、しかもマイクロレンズの変質
は認められなかった。
【0192】以上説明した各実施例によれば、マイクロ
レンズ表面への異物付着を防止できた。
【0193】しかも、上記効果をもつ膜構成をマイクロ
レンズ表面に設けたにもかかわらず、該膜を設けなかっ
た場合と比較しても、その表面反射率をほぼ同等、に抑
えることができた。
【0194】また導電性膜を形成する前にマイクロレン
ズに紫外線硬化処理を行うことにより、マイクロレンズ
自体の揮発性成分の除去が図れると共に耐熱性および機
械的強度が増すために透明導電膜成膜時の成膜温度を従
来よりも上げることができた。これにより、導電膜の質
を改善できると共に洗浄耐性も上げることができた。
【0195】さらにマイクロレンズの機械的強度が増す
ためにマイクロレンズ自体の洗浄耐性も上げることがで
きた。さらに、透明度電膜を形成する際の成膜条件の許
容度が広がるために、膜形成上の自由度をますことがで
きた。
【0196】そして、マイクロレンズの熱処理工程の最
適化と透明導電膜の成膜工程の追加だけでよいため製造
上の負荷は少なかった。
【0197】さらに、後工程における再洗浄が可能とな
るため付加価値が高くなった段階での損品を少なくする
ことができ歩留まり改善、コスト削減に寄与することが
できた。
【0198】又、マイクロレンズ付き固体撮像装置及び
それを形成したウエハはその導電膜を低インピーダンス
の導電部材に短絡して保管すれば、異物を付着させるこ
となく長期間保管できた。
【0199】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて再び図7を参照して詳細に説明する。
【0200】半導体基体として、6インチシリコンウエ
ハを用意して、CMOS型の固体撮像装置を形成した。
【0201】周知の方法により、カラーフィルターを形
成後、カラーフィルター表面の凹凸部分を平坦化するた
めにアクリル系樹脂を表面にコーティングして平坦化膜
7を形成した。
【0202】平坦化膜7の表面にポジ型i線ホトレジス
トを添付して、露光装置を用いて露光し、現像して矩形
状のホトレジストのパターン3Aを形成した。後、次い
でパターン3Aが形成された表面全体に2000mJ/cm
2の紫外線を照射してレジストのブリーチングを行った
後、パターン3Aを加熱することによりホトレジストパ
ターン3Aの構成樹脂を加熱熔融した。すると熔融した
樹脂の表面張力により上に凸の表面を持つマイクロレン
ズ3に成形した。
【0203】次に、形成されたマイクロレンズ3に含ま
れる揮発性成分の除去とマイクロレンズ3自体の物理的
強度並びに耐熱性をあげるために、窒素からなる不活性
ガス中にマイクロレンズを置いて、マイクロレンズ3に
紫外線を照射しながらマイクロレンズ3を加熱して硬化
した。このとき、紫外線照射開始から15秒間は10m
W/cm2の照度で、それ以降は約800mW/cm2の照度
で紫外線を照射した。
【0204】照射初期の弱い照度での照射工程は、マイ
クロレンズ内に僅かに残る揮発性成分及び/又は紫外線
照射やそれに伴う発熱により発生する揮発性成分を穏や
かにレンズ外に拡散放出させるための工程である。ま
た、加熱は半導体基体ホットプレート上に置いて行い、
紫外線照射開始時は90℃、続いて1.0℃/秒の割合
で250℃まで昇温して加熱した。
【0205】マイクロレンズ3の硬化の後、真空蒸着法
により、厚さ88nmのフッ化アルミニウムからなる低
屈折率膜8を形成した後、スパッタリング法により、そ
の上に導電膜として厚さ2nmのITO膜を形成した。
成膜温度は200℃とした。
【0206】以上の工程により3枚のマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハを作製した。
【0207】そして、それらのマイクロレンズの表面抵
抗を測定したところ、約4KΩ□であった。
【0208】因みに、ITO膜の厚さが15nmの場
合、表面抵抗は約300Ω□、ITO膜の厚さが140
nmの場合、約18Ω□であり、いずれの場合でもマイ
クロレンズ表面の静電気による帯電を防ぐために十分な
導電性を持たせることができる。
【0209】従来方法によるマイクロレンズの樹脂表面
が露出したマイクロレンズ付き固体撮像装置のウエハ
(比較試料)を別に3枚作製した。
【0210】本実施例により形成したマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハと比較試料のウエハとを、同じ
クリーンルーム内に1週間放置して、各ウエハのマイク
ロレンズ上に付着する異物の数を測定した。本実施例の
ウエハ表面への直径0.5μm相当以上の大きさの異物
の付着数は1枚平均2.0個であったのに対し、比較試
料のウエハ表面への異物付着数は約12個であった。
【0211】さらに、導電性のウエハカセットに上述し
た本実施例のウエハと比較試料のウエハを装填し、マイ
クロレンズ表面の光透過性導電膜とウエハカセットとを
短絡して、同じクリーンルーム内に更に1週間放置し
て、各ウエハのマイクロレンズ上に付着する異物の数を
測定した。
【0212】比較試料のウエハの異物付着数は1枚あた
り約12個であったのに対し、本発明によるウエハ表面
への異物付着数は1枚平均1.0以下となった。
【0213】次いで、界面活性剤を添加した水溶液中で
の超音波洗浄を行ったところ、比較試料のウエハでは一
部のマイクロレンズ表面にくもりが見られマイクロレン
ズ表面の変質が観察されてしまった。本実施例のウエハ
ではマイクロレンズ表面の変質は観察されず、表面に形
成されたITO膜の剥離もなかった。
【0214】また、本実施例のウエハを、後工程、即ち
検査工程、ダイシング工程、パッケージ工程に流して、
異物付着数を測定したが、付着数はほとんど増えていな
かった。
【0215】この異物付着低減効果は、検査工程、ダイ
シング工程、ダイシング後のチップのハンドリング、並
びにパッケージの際にウエハまたはチップ表面を接地電
位に固定して行うことにより、表面電位が所望の値に固
定されて付着防止効果がより高くなる。
【0216】また、本実施例により作製したマイクロレ
ンズ付き固体撮像装置では、固体撮像装置のチップ表面
(マイクロレンズ上の光透過性導電膜表面)が、パッケ
ージの保護ガラスや透明樹脂により覆われる直前に、従
来よりも強い洗浄が可能である。
【0217】本実施例では実際に表面封止直前にチップ
の表面検査を実施してチップ上の異物を確認した後に、
界面活性剤を含む洗浄液による洗浄工程を通して再度表
面検査を実施したところ異物は全て除去され、しかもマ
イクロレンズ表面の変質は認められなかった。従って、
万一異物が付着していた場合にも洗浄により除去するこ
とが可能となり歩留まり向上に寄与することがわかっ
た。
【0218】(実施例5)以下に述べる実施例は、実施
例4と同じ手順により固体撮像装置を作製するものであ
る。実施例4と唯一異なる点はITO膜の厚さを3nm
とし、低屈折率膜として、フッ化アルミニウムに代え
て、真空蒸着により形成した厚さ84nmのフッ化マグ
ネシウム膜を用いた点である。
【0219】本実施例においても、実施例4と同様の効
果が得られた。
【0220】(実施例6)以下に述べる実施例は、実施
例4と同じ手順により固体撮像装置を作製するものであ
る。実施例4と唯一異なる点は、低屈折率膜として、フ
ッ化アルミニウムに代えて、スパッタリングにより形成
した厚さ80nmの酸化シリコン膜を用いた点である。
【0221】本実施例においても、実施例4と同様の効
果が得られた。 (実施例7)以下に述べる実施例は、実施例4と同じ手
順により固体撮像装置を作製するものである。実施例4
と唯一異なる点は、低屈折率膜として、フッ化アルミニ
ウムに代えて、スパッタリングにより形成した厚さ80
nmの酸化シリコン膜を用いた点と、ホトレジストパタ
ーンの熔融後の熱硬化処理において紫外線の照射を行わ
なかった点である。
【0222】本実施例においても、実施例4と同様の効
果が得られた。
【0223】(実施例8)以下本発明の実施例について
再び図3を参照して詳細に説明する。
【0224】半導体基体として、6インチシリコンウエ
ハを用意して、CMOS型の固体撮像装置を形成した。
【0225】周知の方法により、カラーフィルターを形
成後、カラーフィルター表面の凹凸部分を平坦化するた
めにアクリル系樹脂を表面にコーティングして平坦化膜
7を形成した。
【0226】平坦化膜7の表面にポジ型i線ホトレジス
トを添付して、露光装置を用いて露光し、現像して矩形
状のホトレジストのパターン3Aを形成した。後、次い
でパターン3Aが形成された表面全体に2000mJ/cm
2の紫外線を照射してレジストのブリーチングを行った
後、パターン3Aを加熱することによりホトレジストパ
ターン3Aの構成樹脂を加熱熔融した。すると熔融した
樹脂の表面張力により上に凸の表面を持つマイクロレン
ズ3に成形できた。
【0227】次に、形成されたマイクロレンズ3に含ま
れる揮発性成分の除去とマイクロレンズ3自体の物理的
強度並びに耐熱性を上げるために、窒素からなる不活性
ガス中にマイクロレンズを置いて、マイクロレンズ3に
300nm以下の遠紫外光を含む紫外線を照射しながら
マイクロレンズ3を加熱して熱硬化した。このとき、紫
外線照射開始から15秒間は10mW/cm2の照度で、
それ以降は約800mW/cm2の照度で紫外線を照射し
た。
【0228】加熱しながらの紫外線の照射工程は、マイ
クロレンズ内揮発性成分をレンズ外に拡散放出させ、次
にイオン照射工程におけるマイクロレンズからの放出ガ
スを抑えるための工程である。また、加熱は半導体基体
をホットプレート上に置いて行い、紫外線照射開始時は
90℃、続いて1.0℃/秒の割合で250℃まで昇温
して加熱した。
【0229】マイクロレンズ3の硬化の後、Ar+イオン
を加速エネルギー100KeV、1.0*1016〜1.0*
1017 cm-2から選択されるドーズ量でマイクロレンズ
表面に照射し、マイクロレンズ3の表面から深さ10n
mまでを変質させた。
【0230】以上の工程により3枚のマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハを作製した。
【0231】そして、それらのうち、2つのマイクロレ
ンズの表面抵抗を測定したところ、Ar+イオンのドーズ
量が1.0*1016 cm-2で500KΩ□、同ドーズ量7.
0*1016 cm-2で1KΩ□であった。
【0232】本実施例により形成したマイクロレンズ付
き固体撮像装置のウエハを、同じクリーンルーム内に1
週間放置して、各ウエハのマイクロレンズ上に付着する
異物の数を測定した。本実施例のウエハ表面への直径
0.5μm相当以上の大きさの異物の付着数は1枚平均
2.7個であった。
【0233】さらに、異物除去の後、導電性のウエハカ
セットに上述した本実施例のウエハを装填し、マイクロ
レンズ表面の変質層とウエハカセットとを短絡して、ク
リーンルーム内に更に1週間放置して、各ウエハのマイ
クロレンズ上に付着する異物の数を測定した。
【0234】本発明によるウエハ表面への異物付着数は
1枚平均1.0個以下となった。
【0235】次いで、界面活性剤を添加した水溶液、1
重量%の希塩酸、1重量%の水酸化ナトリウム水溶液を
それぞれ用いて超音波洗浄を行ったところ、本実施例の
ウエハではマイクロレンズ表面の意図せぬ変質は観察さ
れず、表面に形成された変質層の剥離もなかった。
【0236】また、本実施例のウエハを、後工程、即ち
検査工程、ダイシング工程、パッケージ工程に流して、
異物付着数を測定したが、付着数はほとんど増えていな
かった。
【0237】この異物付着低減効果は、検索工程、ダイ
シング工程、ダイシング後のチップのハンドリング、並
びにパッケージの際にウエハまたはチップ表面を接地電
位に固定して行うことにより、表面電位が所望の値に固
定されて付着防止効果がより高くなる。
【0238】(実施例9)ガラス基板上に、実施例8と
同様にして、表面に導電性の変質層が形成されたマイク
ロレンズを作製した。
【0239】可視光域における反射率を測定したとこ
ろ、反射率は6%以下であり、表面に導電性の変質層を
形成する前に比べて、反射率の大幅な低下はなかった。
【0240】(実施例10)実施例8と同様にして、CM
OS型の固体撮像装置上にマイクロレンズを作製した試料
を3つ用意した。ドーズ量を1.0*1016〜1.0*1
17 cm-2から選択して、加速エネルギー、100KeVで
窒素イオンをマイクロレンズ表面に照射した。
【0241】窒素イオン照射により、表面が変質したマ
イクロレンズの表面の抵抗は、ドーズ量1.0*1016
cm-2の場合、500KΩ□、ドーズ量7.0*1016 cm
-2の場合、1KΩ□であった。
【0242】実施例8と同様に異物付着数を測定すると
1枚当たり2.3個であり、導電性カセットを用いた場
合には、1枚当たり1個以下であった。洗浄特性も実施
例8と同様であった。
【0243】(実施例11)以下本発明の実施例につい
て再び図3を参照して詳細に説明する。
【0244】半導体基体として、6インチシリコンウエ
ハを用意して、CMOS型の固体撮像装置を形成した。
【0245】周知の方法により、カラーフィルターを形
成後、カラーフィルター表面の凹凸部分を平坦化するた
めにアクリル系樹脂を表面にコーティングして平坦化膜
7を形成した。
【0246】平坦化膜7の表面にポジ型i線ホトレジス
トを添付して、露光装置を用いて露光し、現像して矩形
状のホトレジストのパターン3Aを形成した。後、次い
でパターン3Aが形成された表面全体に2000mJ/cm
2の紫外線を照射してレジストのブリーチングを行った
後、パターン3Aを加熱することによりホトレジストパ
ターン3Aの構成樹脂を加熱熔融した。すると熔融した
樹脂の表面張力により上に凸の表面を持つマイクロレン
ズ3に成形できた。
【0247】次に、形成されたマイクロレンズ3に含ま
れる揮発性成分の除去とマイクロレンズ3自体の物理的
強度並びに耐熱性を上げるために、窒素からなる不活性
ガス中にマイクロレンズを置いて、マイクロレンズ3に
300nm以下の遠紫外光を含む紫外線を照射しながら
マイクロレンズ3を加熱して、硬化した。このとき、紫
外線照射開始から15秒間は10mW/cm2の照度で、
それ以降は約800mW/cm2の照度で紫外線を照射し
た。
【0248】加熱しながらの紫外線の照射工程は、マイ
クロレンズとその上に形成されるDLC膜との密着性を高
める上で重要である。また、加熱は半導体基体をホット
プレート上に置いて行い、紫外線照射開始時は90℃、
続いて1.0℃/秒の割合で250℃まで昇温して加熱
した。
【0249】前述したイオンビームスパッタリングを用
いて、マイクロレンズの表面上に厚さが10nm〜20
0nmの範囲内から選択されたDLC膜を形成した。
【0250】厚さが10nmのDLC膜付マイクロレン
ズの場合、表面抵抗は200KΩ□、200nmの場
合、10KΩ□であった。
【0251】このDLC膜のSP3結合はSP2結合よ
り多く水素含有量は20原子%以下であった。
【0252】本実施例により形成した厚さが10nmの
DLC膜を形成したマイクロレンズ付き固体撮像装置の
ウエハを、同じクリーンルーム内に1週間放置して、各
ウエハのマイクロレンズ上に付着する異物の数を測定し
た。本実施例のウエハ表面への直径0.5μm相当以上
の大きさの異物の付着数は2.7個であった。
【0253】さらに、異物除去の後、ウエハカセットに
上述した本実施例のウエハを装填し、マイクロレンズ表
面の変質層とウエハカセットとを短絡して、クリーンル
ーム内に更に1週間放置して、各ウエハのマイクロレン
ズ上に付着する異物の数を測定した。
【0254】本発明によるウエハ表面への異物付着数は
1枚平均1.0個以下となった。
【0255】次いで、界面活性剤を添加した水溶液、1
重量%の希塩酸、1重量%の水酸化ナトリウム水溶液を
それぞれ用いて超音波洗浄を行ったところ、本実施例の
ウエハではマイクロレンズ表面の意図せぬ変質は観察さ
れず、表面に形成されたDLC膜の剥離もなかった。
【0256】また、本実施例のウエハを、後工程、即ち
検査工程、ダイシング工程、パッケージ工程に流して、
異物付着数を測定したが、付着数はほとんど増えていな
かった。
【0257】この異物付着低減効果は、検索工程、ダイ
シング工程、ダイシング後のチップのハンドリング、並
びにパッケージの際にウエハまたはチップ表面を接地電
位に固定して行うことにより、表面電位が所望の値に固
定されて付着防止効果がより高くなる。
【0258】(実施例12)ガラス基板上に、実施例1
1と同様にして、表面にDLC膜が形成されたマイクロレ
ンズを作製した。
【0259】可視光域における反射率を測定したとこ
ろ、反射率は6%以下であり、表面に導電性の変質層を
形成する前に比べて、反射率の大幅な低下はなかった。
【0260】(実施例13)実施例11と同様にして、
CMOS型の固体撮像装置上にマイクロレンズを作製した試
料を3つ用意した。
【0261】メタンガスと水素ガスとヘリウムガスとの
混合ガスを用いて、RF電力とマイクロ波電力を用いたプ
ラズマCVD法により、厚さが10nm〜200nmから
選択されたDLC膜を形成した。
【0262】DLC膜の厚さが10nmの場合、表面抵抗
は500KΩ□、厚さが200nmの場合、表面抵抗は
20KΩ□であった。
【0263】このDLC膜のSP3結合はSP2結合より
多く、水素含有量は20原子%以下であった。
【0264】実施例11と同様に異物付着数を測定する
と、1枚あたり2.3個であり、導電性カセットを用い
た場合には1枚あたり1個以下であった。熔融耐性お実
施例11と同様であった。
【0265】図23は、本発明に用いられるマイクロレ
ンズ付き固体撮像装置のパッケージ構成を示している。
【0266】31はセラミックなどの支持体であり、凹
部内に固体撮像装置10を収容できる。32はガラスや
透明樹脂の保護板であり、この保護板32を介して、光
が固体撮像装置10に照射される。パッケージ内部には
不活性ガスなどを充填してもよい。33は、固体撮像装
置の各種端子と接続される外部リート゛端子であり、例え
ばそのうち一つは、動作中、接地電位に保持され、不図
示の接続配線を介して、マイクロレンズ表面の光透過性
導電膜を接地電位に保持することもできる。
【0267】
【発明の効果】本発明によれば、光透過性の導電膜によ
り帯電を防止して異物付着を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるマイクロレンズの
模式的断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態による固体撮像装置の模
式的断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態による固体撮像装置の製
造方法を説明するための模式的断面図である。
【図4】導電膜付試料の分光反射特性を示す図である。
【図5】導電膜付試料の分光反射特性を示す図である。
【図6】本発明の別の実施の形態による固体撮像装置の
模式的断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態による固体撮像装置の
製造方法を説明するための模式的断面図である。
【図8】導電膜とフッ化アルミニウムの低屈折率膜付試
料の分光反射特性を示す図である。
【図9】導電膜とフッ化アルミニウムの低屈折率膜付試
料の分光反射特性を示す図である。
【図10】導電膜とフッ化アルミニウムの低屈折率膜付
試料の分光反射特性を示す図である。
【図11】最大反射率の、導電膜とフッ化アルミニウム
の低屈折率膜の膜厚依存性を示す図である。
【図12】導電膜とフッ化マグネシウムの低屈折率膜付
試料の分光反射特性を示す図である。
【図13】導電膜とフッ化マグネシウムの低屈折率膜付
試料の分光反射特性を示す図である。
【図14】導電膜とフッ化マグネシウムの低屈折率膜付
試料の分光反射特性を示す図である。
【図15】最大反射率の、導電膜とフッ化マグネシウム
の低屈折率膜の膜厚依存性を示す図である。
【図16】導電膜と酸化シリコンの低屈折率膜付試料の
分光反射特性を示す図である。
【図17】導電膜と酸化シリコンの低屈折率膜付試料の
分光反射特性を示す図である。
【図18】導電膜と酸化シリコンの低屈折率膜付試料の
分光反射特性を示す図である。
【図19】導電膜と酸化シリコンの低屈折率膜付試料の
分光反射特性を示す図である。
【図20】最大反射率の、導電膜とフッ化アルミニウム
の低屈折率膜の膜厚依存性を示す図である。
【図21】導電膜とフッ化マグネシウムの低屈折率膜付
試料の反射率の入射角依存性を示す図である。
【図22】導電膜と酸化シリコンの低屈折率膜付試料の
反射率の入射角依存性を示す図である。
【図23】本発明の一実施の形態によるパッケージング
された固体撮像装置の模式的断面図である。
【図24】従来の固体撮像装置の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 受光部 2 平坦化膜 3 マイクロレンズ 5 光透過性導電膜 6 カラーフィルター 7 平坦化膜 8 低屈折率膜 11 半導体基板 12 垂直CCDレジスタ 13 チャンネルストップ 14 転送ゲート領域、 15 転送電極 16 ゲート絶縁膜 17 遮光膜 18 層間絶縁膜 19 カバー層 20 電極又は配線 31 セラミックなどの支持体 32 ガラスや透明樹脂の保護板 33 固体撮像装置の各種端子と接続される外部リード
端子

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロレンズにおいて、前記マイクロ
    レンズの表面が導電性表面であることを特徴とするマイ
    クロレンズ。
  2. 【請求項2】 前記マイクロレンズが前記導電性表面を
    呈する導電膜により覆われている請求項1記載のマイク
    ロレンズ。
  3. 【請求項3】 前記導電膜が金属酸化物である請求項2
    記載のマイクロレンズ。
  4. 【請求項4】 前記導電膜の膜厚が1nm以上200n
    m以下である請求項2記載のマイクロレンズ。
  5. 【請求項5】 前記導電膜の膜厚が1nm以上20nm
    以下である請求項2記載のマイクロレンズ。
  6. 【請求項6】 前記導電膜が炭素を主成分とする膜であ
    る請求項2記載のマイクロレンズ。
  7. 【請求項7】 前記導電膜がダイヤモンド状炭素膜であ
    る請求項2記載のマイクロレンズ。
  8. 【請求項8】 前記導電膜は、炭素を主成分とする膜で
    あり、炭素原子間のSP2結合より炭素原子間のSP3
    結合の方が多い膜である請求項2記載のマイクロレン
    ズ。
  9. 【請求項9】 前記導電膜は、炭素を主成分とし、水素
    を含む膜であって、水素の含有量が20原子%以下であ
    る請求項2記載のマイクロレンズ。
  10. 【請求項10】 前記導電膜は、厚さが1nm以上20
    0nm以下の炭素を主成分とする膜である請求項2記載
    のマイクロレンズ。
  11. 【請求項11】 前記導電膜は、イオン照射により変質
    した前記マイクロレンズの表面層からなる請求項2記載
    のマイクロレンズ。
  12. 【請求項12】 マイクロレンズの製造方法において、
    支持基体の上方に樹脂パターンを形成する工程、 前記樹脂パターンを成形する工程、 前記成形された樹脂パターンに紫外線を照射するととも
    に熱処理を施す工程、その後、前記樹脂パターンの表面
    を導電性表面に変える工程を含むことを特徴とするマイ
    クロレンズの製造方法。
  13. 【請求項13】 不活性ガス雰囲気下で、前記成形され
    た樹脂パターンに、前記紫外線を照射するとともに前記
    熱処理を施す請求項12記載のマイクロレンズの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記樹脂パターンの表面を導電性表面
    に変える工程は、前記導電膜を形成する工程を含む請求
    項12記載のマイクロレンズの製造方法。
  15. 【請求項15】 マイクロレンズにおいて、前記マイク
    ロレンズの表面が、光透過性の導電膜と前記マイクロレ
    ンズの構成材料の屈折率より低い屈折率を有する光透過
    性の低屈折率膜によって覆われていることを特徴とする
    マイクロレンズ。
  16. 【請求項16】 前記光透過性の導電膜が金属酸化物膜
    である請求項15記載のマイクロレンズ。
  17. 【請求項17】 前記光透過性の導電膜の膜厚が1nm
    以上200nm以下である請求項15記載のマイクロレ
    ンズ。
  18. 【請求項18】 前記光透過性の導電膜の膜厚が1nm
    以上20nm以下である請求項15記載のマイクロレン
    ズ。
  19. 【請求項19】 前記低屈折率膜の膜厚が10nm以上
    130nm以下である請求項15記載のマイクロレン
    ズ。
  20. 【請求項20】 マイクロレンズの製造方法において、
    支持基体の上方に樹脂パターンを形成する工程、 前記樹脂パターンを成形する工程、 前記成形された樹脂パターンに紫外線を照射するととも
    に熱処理を施す工程、その後、前記光透過性の導電膜及
    び低屈折率膜を形成する工程を含むことを特徴とするマ
    イクロレンズの製造方法。
  21. 【請求項21】 不活性ガス雰囲気下で、前記成形され
    た樹脂パターンに、前記紫外線を照射するとともに前記
    熱処理を施す請求項20記載のマイクロレンズの製造方
    法。
  22. 【請求項22】 光電変換を行うための受光部と、受光
    部上に設けられたマイクロレンズとを有する固体撮像装
    置において、 前記マイクロレンズの表面が光透過性の導電性表面であ
    ることを特徴とする固体撮像装置。
  23. 【請求項23】 前記マイクロレンズの表面が前記導電
    性表面を呈する導電膜により覆われている請求項22記
    載の固体撮像装置。
  24. 【請求項24】 前記導電膜が金属酸化物膜である請求
    項23記載の固体撮像装置。
  25. 【請求項25】 前記導電膜の膜厚が1nm以上200
    nm以下である請求項23記載の固体撮像装置。
  26. 【請求項26】 前記導電膜の膜厚が1nm以上20n
    m以下である請求項23記載の固体撮像装置。
  27. 【請求項27】 前記マイクロレンズはカラーフィルタ
    ーの上方に形成されている請求項22記載の固体撮像装
    置。
  28. 【請求項28】 前記導電性表面膜を所定の電位に保持
    するための手段を有する請求項22記載の固体撮像装
    置。
  29. 【請求項29】 前記導電膜が炭素を主成分とする膜で
    ある請求項23記載の固体撮像装置。
  30. 【請求項30】 前記導電膜がダイヤモンド状炭素膜で
    ある請求項23記載の固体撮像装置。
  31. 【請求項31】 前記導電膜は、炭素を主成分とする膜
    であり、炭素原子間のSP2結合より炭素原子間のSP
    3結合の方が多い膜である請求項23記載の固体撮像装
    置。
  32. 【請求項32】 前記導電膜は、炭素を主成分とし、水
    素を含む膜であって、水素の含有量が20原子%以下で
    ある請求項23記載の固体撮像装置。
  33. 【請求項33】 前記導電膜は、厚さが1nm以上20
    0nm以下の炭素を主成分とする膜である請求項23記
    載の固体撮像装置。
  34. 【請求項34】 前記導電膜は、イオン照射により変質
    した前記マイクロレンズの表面層からなる請求項23記
    載の固体撮像装置。
  35. 【請求項35】 請求項22記載の固体撮像装置を製造
    するための固体撮像装置の製造方法において、前記受光
    部の上方に前記マイクロレンズとなる樹脂パターンを形
    成する工程、 前記樹脂パターンを成形する工程、 前記成形された樹脂パターンに紫外線を照射するととも
    に熱処理を施す工程、その後、前記樹脂パターンの表面
    を導電性表面に変える工程を含むことを特徴とする固体
    撮像装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 不活性ガス雰囲気下で、前記成形され
    た樹脂パターンに、前記紫外線を照射するとともに前記
    熱処理を施す請求項35記載の固体撮像装置の製造方
    法。
  37. 【請求項37】 前記樹脂パターンの表面を導電性表面
    にかえる工程は、前記導電膜を形成する工程を含む請求
    項35記載の固体撮像装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 光電変換を行うための受光部と、受光
    部上に設けられたマイクロレンズとを有する固体撮像装
    置において、 前記マイクロレンズの表面が、光透過性の導電膜と前記
    マイクロレンズの構成材料の屈折率より低い屈折率を有
    する光透過性の低屈折率膜によって覆われていることを
    特徴とする固体撮像装置。
  39. 【請求項39】 前記光透過性の導電膜が金属酸化物膜
    である請求項38記載の固体撮像装置。
  40. 【請求項40】 前記光透過性の導電膜が炭素を主成分
    とする膜である請求項38記載の固体撮像装置。
  41. 【請求項41】 前記光透過性の導電膜の膜厚が1nm
    以上200nm以下である請求項38記載の固体撮像装
    置。
  42. 【請求項42】 前記光透過性の導電膜の膜厚が1nm
    以上20nm以下である請求項38記載の固体撮像装
    置。
  43. 【請求項43】 前記マイクロレンズはカラーフィルタ
    ーの上方に形成されている請求項38記載の固体撮像装
    置。
  44. 【請求項44】 前期光透過性の導電膜を所定の電位に
    保持するための手段を有する請求項38記載の固体撮像
    装置。
  45. 【請求項45】 前記低屈折率膜の膜厚が10nm以上
    130nm以下である請求項38記載の固体撮像装置。
  46. 【請求項46】 請求項38記載の固体撮像装置を製造
    する為の固体撮像装置の製造方法において、前記受光部
    の上方に前記マイクロレンズとなる樹脂パターンを形成
    する工程、 前記樹脂パターンを成形する工程、 前記成形された樹脂パターンに紫外線を照射するととも
    に熱処理を施す工程、その後、前記光透過性の導電膜及
    び低屈折率膜を形成する工程を含むことを特徴とする固
    体撮像装置の製造方法。
  47. 【請求項47】 不活性ガス雰囲気下で、前記成形され
    た樹脂パターンに、前記紫外線を照射するとともに前記
    熱処理を施す請求項46記載の固体撮像装置の製造方
    法。
  48. 【請求項48】 前記低屈折率膜をCVD蒸着、イオン
    プレーティングまたはスパッタリングにより形成する請
    求項46記載の固体撮像装置の製造方法。
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