JP2011116278A - 自動二輪車のメータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンク5の上面に設けられたメータ装置31の指針43で指し示された目盛の読み取り誤差を小さくする。
【解決手段】メータ装置31は、操向ハンドル15と運転者シート6との間に設けられる燃料タンク5の上面に配置される。メータ装置31は、目盛を配したダイヤル基板42と、駆動部44で回動され、測定出力に応じて前記目盛を指し示す指針43とを備える。指針43は長手方向に延びた稜線63と、該稜線63を形成するように交差する二つの面からなる尾根部分43bとを含む。稜線63を形成する二つの面の交差角度βを鋭角に形成して、運転者側から見て、稜線63から遠い側が見えないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車のメータ装置に関するものであり、特に、運転者シート前方に位置する燃料タンク上に設置される自動二輪車のメータ装置に関する。
自動二輪車には、速度計、エンジン回転計、燃料計等を備えたメータ装置が設けられる。このメータ装置は、操向ハンドルの中央部付近に設けられることが多いが、運転者シート前方に位置する燃料タンク上にメータ装置を設けている自動二輪車も知られる。燃料タンク上に配置されたメータ装置を有する自動二輪車の一例が、特許文献1や特許文献2に記載されている。特許文献1では、ユーザの好みに応じたメータ装置を容易に着脱できるように工夫された取り付け部材が提案されている。また、特許文献2では、車両用メータをメータカバーの表面と面一に配置してメータの視認性向上を図ることができる構造が提案されている。
特開2005−88623号公報 特開2006−103361号公報
従来のメータ装置は、運転者による見やすさ(視認性)の向上が図られているが、比較的水平に近い姿勢で配置されている燃料タンクの上面に置かれた場合は、メータのダイヤル(指針面または文字板)を運転者の目線に直角に配置しようとすると、メータ装置が燃料タンク上面から大きく突出することになるので、そのような配置は実現が困難であり、その結果、メータ装置の正面を基準とした運転者の目線の角度が大きくなりやすい。つまり、運転者は、メータ装置が操向ハンドル付近に置かれる場合よりもさらに斜め下方向からメータ装置の表示面を見ることになる。そのために、メータ装置内で回転する速度等を示す指針と運転者目線からの速度等の表示目盛との相対的な位置が所望の関係にならない指示ずれ状態が起こらないように工夫することが望まれる。
指針が表示目盛を正しく指しているように見えないのは、指針の幅や高さの寸法が大きく、かつ指針と表示目盛が描かれている目盛板との距離が大きいことによるものである。
本発明の目的は、上記課題に対して、運転者目線がダイヤルに対して斜め下方とする位置に配置されるメータ装置であっても表示目盛を、少ない指示ずれで読み取れるように形状を決定した指針を有する自動二輪車のメータ装置を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明は、目盛を配したダイヤル基板と、測定出力に応じて前記目盛を指し示す指針とを備えている自動二輪車のメータ装置において、次の点を特徴とする。
第1に、前記指針が、長手方向に延びた稜線と、該稜線を形成するように交差する2面からなる尾根部分とを含み、前記指針が車体左右水平方向に指向してダイヤル基板の目盛を指し示している状態で、前記尾根部分を形成する2面のうち車体前方側の面が、運転者シートに着座した自動二輪車の運転者から見えないように、前記尾根部分の形状が構成されている点を特徴とし、第2に、前記稜線を形成する2面の交差角度が鋭角に形成されている点を特徴とする。
第3に、指針の駆動部と、指針を前記駆動部の出力軸に連結するための連結部材とを備え、前記指針が前記連結部材の取付座に取り付けられており、前記指針の前記尾根部分の下方に続くベース部分の最下面が、前記取付座から前記ダイヤル基板側に延在している点を特徴とする。
第4に、指針および目盛が、自動二輪車の速度表示部を構成している点を特徴とする。
第5に、メータ装置が、操向ハンドルと運転者シートとの間に設けられる燃料タンクの上面に配置される点を特徴とする。
第6に、指針の下面とダイヤル基板との隙間が、前記指針の上下方向寸法以下に設定されている点を特徴とする。
第7に、指針の稜線が、指針の回動中心から先端に向かって前記ダイヤル基板側に近付く勾配を有しており、該勾配による前記稜線の上下方向の落差が、該指針の先端の上下方向寸法よりも大きくなるように設定されている点を特徴とする。
第8に、指針のベース部分の上下方向寸法と、尾根部分の上下方向寸法との比率は、指針の先端に向かって尾根部分の方が大きくなるように設定されている点を特徴とする。
第1の特徴を有する本発明によれば、指針の尾根部分を形成する2面のうち車体前方側の面が、運転者シートに着座した運転者から見えないように、前記尾根部分の形状が構成されているので、指針が水平状態つまりダイヤル面に向かって左右を指している状態では、指針を形成する面のうち稜線の向こう側つまり指針を見る者から遠い側が見える面(車体前方側の面)を小さくできる。したがって、指針を真上から見た場合と、横斜めから見た場合との差、つまり目盛の指示ずれによる読み取り誤差を小さくすることができる。
第2の特徴を有する本発明によれば、指針の長手方向に延びた稜線をなす角度が鋭角に形成されているので、指針がシャープにすっきりと見える上、従来知られている指針のように稜線が鈍角に形成されているものと比べて、指針が水平状態つまりダイヤル面に向かって左右を指している状態では、指針を形成する面のうち稜線の向こう側つまり指針を見る者から遠い側が見える面(車体前方側の面)を小さくできる。したがって、指針を真上から見た場合と、横斜めから見た場合との差、つまり目盛の指示ずれによる読み取り誤差を小さくすることができる。
第3及び第6の特徴を有する本発明によれば、指針の最下面がダイヤル基板の上面により近付くので、指針を横斜めから見た場合に、最下面の手前部分つまり指針を見る者に近い部分が目盛を示す位置を、指針を真上から見た場合の位置に近付けることができ、目盛の読み取り誤差を小さくすることができる。
第4の特徴を有する本発明によれば、自動二輪車の走行速度を正確に認識することができる。
第5の特徴を有する本発明によれば、燃料タンク上にメータ装置が配置される場合に、メータ角度を付けなくても良くなるので、メータ装置が燃料タンク上面から大きく突出する部分を大きくすることなく、指示ずれを小さくすることができる。また、燃料タンク形状に沿ったメータ配置が可能となり、意匠性が向上する(つまり見栄えが良くなる)。
第7および第8の特徴を有する本発明によれば、指針が上下方向(つまり高さ方向)で先細りになり、かつベース部分に対する尾根部分の比率が大きくなるので、運転者側から見た場合、反対側の尾根部分が、より見えにくくなり、指示ずれを小さくすることができる。
なお、本発明によれば、指針が車体左右水平方向に指向して目盛を指している場合に最も大きい効果を得ることができる。また、指針が車体前方向に指向して目盛を指している場合においても、指針が太く見えないので、目盛の読み取り誤差を小さくする効果が期待できる。また、本発明は、指針の幅を小さくすることなく、指針の頂部つまり稜線の交差角度や尾根部分の形状のみを変更しているだけなので、幅を小さくすることによる指針全体の見えにくさを生じさせることなく目盛の読み取り誤差を小さくできる。
本発明の一実施形態に係るメータ装置に含まれる指針の側面図である。 本発明の一実施形態に係るメータ装置を備えた自動二輪車を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係るメータ装置を含む自動二輪車の要部斜視図である。 メータ装置を車体上後方側から見た斜視図である。 メータ装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係るメータ装置に含まれる指針の正面図である。 従来技術に係るメータ装置の作用説明図である。 本実施形態に係るメータ装置の作用説明図である。 指針43の要部拡大側面図である。 図9のA−A位置での断面図である。 ダイヤル基板と指針の要部斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は、自動二輪車1は、クルーザタイプ(「アメリカンタイプ」とも呼ばれる)の車両である。自動二輪車1は、車体前後方向で互いの間に所定の角度を有してV型に配置された2気筒のエンジン2、3と、エンジン2、3の下方に位置する変速機ユニット4と、エンジン2、3の上方に設けられた燃料タンク5と、燃料タンク5の後方に設けられた運転者シート6とを有する。
エンジン2、3および変速機ユニット4は、車体フレームの一部を形成するロアフレーム7上に搭載される。ロアフレーム7は、車体前部に配置されるヘッドパイプ8から下方に延びる縦部分71と、縦部分71の下部から車体下部で水平に延びる水平部分72と、水平部分72の後部から上後方に延びる後方部分73とからなる左右一対のパイプ部材からなる。燃料タンク5は、ヘッドパイプ8からやや下向き後方に延びるメインフレーム(点線で示す)9上に搭載される。メインフレーム9は、後部でロアフレーム7の後方部分73と接合され、その接合部からは、リヤフレーム10が後方に延びて配置される。運転者シート6は、メインフレーム9およびリヤフレーム10の上に搭載される。
ヘッドパイプ8は、このヘッドパイプ8を上下に貫通する操向軸11を備え、操向軸11の上部にはトップブリッジ12が、下部にはボトムブリッジ13がそれぞれ連結されている。トップブリッジ12とボトムブリッジ13によってフロントフォーク14(左右一対が設けられる)が支持される。トップブリッジ12には、操向ハンドル15が取り付けられる。フロントフォーク14の下部にはフロントアクスル16によって前輪17が回転自在に支持される。
ロアフレーム7には、枢軸18で前部が支持されたスイングアーム19が連結される。スイングアーム19の後部と、リヤフレーム10とはリヤサスペンション20を介して連結される。スイングアーム19の後部において、リヤサスペンション20との連結部から後方寄り、つまりスイングアーム19の後端にはリヤアクスル21によって駆動輪である後輪22が回転自在に支持される。変速機ユニット4の出力軸に設けられる駆動スプロケット(図示しない)と後輪22のスプロケット23とはチェーン24で動力伝達可能に連結される。
フロントフォーク14には、前輪17の上面を覆うフロントフェンダ25が支持される。リヤフレーム10には、後輪22の上面を覆うリヤフェンダ26が取り付けられる。灯火装置として、ヘッドライト27、前部ウィンカ28、テールランプ29、および後部ウィンカ33が設けられる。
燃料タンク5の上面にはメータ取付台30が固定され、メータ取付台30にはメータ装置31が嵌め込まれる。メータ装置31は、その上面が水平から角度αだけ起きた姿勢で配置される。運転者シート6に着座する運転者が、できるだけメータ装置31の表示面を見やすいようにするためである。
本実施形態では、このように表示面を見やすくするだけではなく、メータ装置31に含まれる表示指針が指している表示目盛を正しく読むことができるように、指針の構造に工夫を取り入れている。以下、説明する。
図3はメータ装置31を含む自動二輪車1の要部斜視図であり、図2と同符号は同一部分を示す。メータ装置31は、少なくとも速度表示計を含む。メータ装置31を取り付けるメータ取付台30は、燃料タンク5の前部にあって幅方向中央部に位置しており、その前部に上面視で円形の表示面32を有するメータ装置31が配置される。メータ取付台30は、メータ装置31に対して車体後方寄りに燃料供給口のリッド34が設けられる。燃料供給口およびそのリッド34は、図示の位置に限らず、例えば、メータ取付台30から右側にずれた位置に設けてもよい。
図4はメータ装置31を車体上後方側(つまり運転者側)から見た斜視図であり、図5はメータ装置の断面図である。なお、図4はメータ取付台30に取り付けた状態のメータ装置で外側から観察できる上部分の斜視図である。
まず、図5において、メータ装置31のケース35の、開放された上部の周縁にはレンズ保持部材としての環状部材36が取り付けられる。環状部材36には、内周面に溝36aが形成されており、この内周溝36aにレンズ37の外周縁が嵌って、レンズ37が環状部材36に固定される。環状部材36は、レンズ37を内周溝36aに嵌め込む際に撓むことができる素材(例えば、ゴム)で形成されることができる。環状部材36とケース35の上部周縁とは押さえリング38で互いが連結される。押さえリング38は外部露出部材であるので、意匠性の高いクロムメッキ等による表面処理が施されるのがよい。環状部材36とケース35の上部周縁との間には、環状の目隠し板39が挟まれて固定される。
ケース35とレンズ37とで囲まれた空間には、基板40と、ステー41と、速度目盛を含む指針面を形成するダイヤル基板42と、指針43と、指針43の駆動部(モータ)44とが収容される。基板40は、ケース35の内面に突出したボス45(内周面に複数設けられる)に支持される。基板40の上面に止めねじ46等でステー41が取り付けられ、このステー41の上面にダイヤル基板42が配置される。基板40の中心部下面には駆動部44が取り付けられ、その出力軸44aが基板40を貫通して上方のダイヤル基板42に至っている。出力軸44aには、指針43の連結部材47が連結される。連結部材47は、軸部47aとその周囲の取付座47bとからなり、軸部47aは取付座47bより下方の部分は、出力軸44aが嵌る穴を有し、取付座47bより上方の部分は指針43に係合して指針43を位置決めする突起をなしている。
基板40の上にはさらに照明用のLED48、49が設けられる。ステー41には、LED48、49の導光路50、51を形成する隔壁が形成される。導光路50で導かれるLED48の光は透過性材料で形成された表示部52に照射される。一方、導光路51で導かれるLED49の光は光透過材料で形成された表示部53に照射される。表示部52は方向指示表示部であり、表示部53はオド・トリップメータである。その他にも、図4に関して示すように多数の表示部が設けられ、これらの表示部も図示しないLEDで裏面(下側)から光が照射される。
基板40の下面には、基板40に実装されている駆動部44やLED48、49等に電力や信号を供給するハーネスに接続されるコネクタ(図示しない)を結合するレセプタクル54が取り付けられる。レセプタクル54は、ケース35に形成された孔を通って下方に突き出している。
前記目隠し板39は、ステー41およびダイヤル基板42とケース35との間の間隙を覆って、外部からメータ装置31の内部構造が見通せないようにしてデザイン性を高める部材として機能している。
図4において、メータ装置31のダイヤル基板42には、前記方向指示表示部52およびオド・トリップメータ53のほか、変速機のニュートラル位置を示す表示部56、ABS作動表示部57等多数の表示部が設けられる。ダイヤル基板42の上(指針43の連結部材47から車体前方側)半分の領域は、自動二輪車1の走行速度を示す速度計目盛領域であり、指針43の回転角度180度に亘ってマイル/時、およびキロメートル/時の2種類の数字を付した目盛が設けられている。前記駆動部44は、周知の車速検出センサの検出出力に応じて駆動され、指針43は、この駆動部44で車速センサの検出出力に対応した走行速度目盛を指し示す。
図1は、指針43の側面図であり、図6は指針の正面図、つまり図1の左方向から見た図である。指針43は、下部分であるベース部分43aと上部分である尾根部分43bとからなる。ベース部分43aの下面43cは、ダイヤル基板42との距離が近付くように、取付座47bの上面から下方に張り出して位置させている。ベース部分43aの下面43cとダイヤル基板42との距離dを近付けることにより、後述のように、指針43を真上から見た場合と、斜めから見た場合との、指針43の縁が指す目盛位置の読み取り誤差を小さくすることができる。
また、指針43の尾根部分43bは、角度βで縁が交わって正面視(つまり図6において)で、いわゆる三角屋根を形成している。この三角屋根の角度βは90度未満に設定される。従来知られている指針43は、尾根部分43bの面の交差角度(つまり稜線の角度)βが鈍角つまり90度以上であるが、本実施形態では、指針43による読み取り誤差を小さくするため、鋭角(90度未満)に設定した。
尾根部分43bの三角屋根の角度βを鋭角にすることにより、次に述べる効果が得られる。図7は、従来技術に係るダイヤル基板42との位置関係を示す指針の横断面図である。図8は、本実施形態に係るダイヤル基板42との位置関係を示す指針の横断面図である。
図7において、指針43Aの尾根部分の角度βは90度以上の鈍角である。図8において、本実施形態に係る指針43の尾根部分の角度βは90度未満の鋭角である。
本実施形態の指針43は、ベース部分43aが下方に張り出して下面43cとダイヤル基板42との距離dが従来技術の指針43Aにおける距離Dより小さくなるように設定されている。すなわち、従来技術では、距離Dが指針43の上下方向寸法(高さ)e1よりも大きい。一方、本実施形態では、指針43とダイヤル基板42との間隙つまり距離dは高さeと比べて極端に小さい。その結果、次のような指示ずれの違いが生じる。
運転者がメータ装置31を矢印Eの方向から見た場合、従来技術に係る指針43Aにおいて、例えば、ベース部分と尾根部分とが交わる縁58がダイヤル基板42上に投影された位置58aで指針43Aが指している速度目盛を読むことができる。また、指針43Aの下縁59がダイヤル基板42上に投影された位置59aで指針43Aが指している速度目盛を読むこともできる。この従来技術では、指針43Aを正面(真上)から見た場合の読み位置は、それぞれ符号61、62である。したがって、従来技術では、正面からの読み位置61、62と位置58a、59aとの偏差はそれぞれΔ1、Δ2である。
一方、本実施形態のメータ装置31を同様に矢印Eの方向から見た場合、速度目盛の読み位置の一つは、尾根部分43bの上縁(稜線)63がダイヤル基板42上に投影された位置63aで指針43が速度目盛を指している位置63aである。速度目盛の読み位置のもう一つは、従来技術と同様、指針43の下縁64がダイヤル基板42上に投影された位置64aで速度目盛を指針43が指している位置である。したがって、本実施形態では、正面からの読み位置61、62と位置63a、64aとの偏差はそれぞれδ1、δ2である。
図7、図8において、偏差δ1はΔ1より小さく、偏差δ2はΔ2より小さいのが理解できる。つまり、本実施形態によれば、メータ装置31のダイヤル基板42を正面から見た場合と斜め方向から見た場合の読み値の誤差を、従来技術と比べて小さくすることができる。この効果は、指針43の尾根部分43bの頂縁つまり稜線の角度βを鋭角にし、かつベース部分43aの下面43cをダイヤル基板42に接近させたことによりもたらされるものである。
なお、稜線の角度βを鋭角にしたことにより、水平に延びた指針43を車体の後方斜め45度から見た場合に、指針43の尾根部分43bの頂縁63とベース部分43aの縁58とが重なるか、もしくは縁58が見えない形状となる。言い換えれば、運転者シート6に着座している運転者が、指針43の、車両前方側の縁58が見えないように角度βを設定するということにもなる。そして、指針43のベース面43aの下面43cをダイヤル基板42にできるだけ接近させる。
図8において、矢印Xで示す方向から指針43を見たときの指針43の見え具合を図11に示す。図11は、ダイヤル基板42を正面よりやや下方(図8のX方向)から見た斜視図である。図11に示すように、指針43の稜線63を形成する2面43b、43bのうち、上方側、つまり運転者シート6に着座した運転者から遠い側は、運転者に近い側よりも、見える面積が小さい。したがって、指針43の横断面積が大きい割には、運転者にはシャープに認識され、指示ずれが小さくなるという効果がある。
指針43の、好ましい形状の例を詳述する。図9は、指針43の要部拡大側面図であり、図10は、図9のA−A位置での断面図である。図9において、指針43の稜線63は、指針43の回動中心つまり出力軸44aの延長線位置から指針43の先端に向かってダイヤル基板42側に近付く勾配を有している。そして、該勾配による稜線63の上下方向の落差60が、指針43の先端の上下方向寸法hよりも大きくなるように、指針43は先細り形状に設定されている。
また、図10に示すように、指針43のベース部分43aの上下方向寸法と、尾根部分43bの上下方向寸法との比率は、指針43の先端近くでは、指針43の根元(回動中心上の部分)と比較して、尾根部分43bの方が大きくなるように設定されている。つまり図10において、「h1/h2<h1a/h2a」の寸法比率になるように、指針43の形状が決定されている。
なお、指針43の屋根部分43bの稜線角度βを鋭角にするための尾根部分43bの形状は、上述の例に限らず、要は、指針43が車体左右水平方向に指向して目盛を指し示している状態で、尾根部分43bを形成する二つの面のうち車体前方側の面が、運転者シート6に着座した自動二輪車1の運転者から見えないように、尾根部分43bの形状が設定されていればよい。
また、本実施形態では、指針と目盛によって車速を示す速度計を例に本発明を説明したが、本発明のメータ装置は、速度計に限らず、エンジン回転計、燃料残量計、エンジン冷却水温計等であってもよい。
1…自動二輪車、 5…燃料タンク、 6…運転者シート、 15…操向ハンドル、 30…メータ取付台、 31…メータ装置、 42…ダイヤル基板、 43…指針、 43a…ベース部分、 43b…尾根部分、 43c…ベース下面、 47…連結部材、 63…稜線

Claims (8)

  1. 目盛を配したダイヤル基板(42)と、測定出力に応じて前記目盛を指し示す指針(43)とを備えた自動二輪車のメータ装置において、
    前記指針(43)が、長手方向に延びた稜線(63)と、該稜線(63)を形成するように交差する2面からなる尾根部分(43b)とを含み、
    前記指針(43)が車体左右水平方向に指向して目盛を指し示している状態で、前記尾根部分(43b)を形成する2面のうち車体前方側の面が、運転者シート(6)に着座した自動二輪車(1)の運転者から見えないように、前記尾根部分(43b)の形状が構成されていることを特徴とする自動二輪車のメータ装置。
  2. 前記稜線(63)を形成する2面の交差角度(β)が鋭角に形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のメータ装置。
  3. 前記指針(43)を駆動する駆動部(44)と、前記指針(43)を前記駆動部(44)の出力軸(44a)に連結するための連結部材(47)とを備え、
    前記指針(43)が前記連結部材(47)の取付座(47b)に取り付けられており、
    前記指針(43)の前記尾根部分(43b)下方に続くベース部分(43a)の最下面(43c)が、前記取付座(47b)よりも前記ダイヤル基板(42)側に延在していることを特徴とする請求項1または2記載の自動二輪車のメータ装置。
  4. 前記指針(43)および前記目盛が、自動二輪車の速度表示部を構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車のメータ装置。
  5. 操向ハンドル(15)と運転者シート(6)との間に設けられる燃料タンク(5)の上面に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動二輪車のメータ装置。
  6. 前記指針(43)の下面と前記ダイヤル基板(42)との隙間(d)が、前記指針(43)の上下方向寸法(e)以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自動二輪車のメータ装置。
  7. 前記指針(43)の稜線(63)が、指針(43)の回動中心から先端に向かって前記ダイヤル基板(42)側に近付く勾配を有しており、
    該勾配による前記稜線(63)の上下方向の落差(d)が、該指針(43)の先端の上下方向寸法(h)よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自動二輪車のメータ装置。
  8. 前記指針(43)のベース部分(43a)の上下方向寸法と、尾根部分(43b)の上下方向寸法との比率は、指針(43)の先端に向かって尾根部分(43b)の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項7記載の自動二輪車のメータ装置。
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