JP2009229186A - 指針およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外観品質を向上させると共に、金型やマスク等の製作や準備も含めた加工工程とコストの削減を図ることにある。
【解決手段】 本発明の指針4は、その側面4aが切削で形成された平滑な鏡面となっている。この鏡面は、切削で指針4の外形を形成するときに、側面4aの一部あるいは全部に形成される。このため、この指針4は、外形形成するだけで外形と側面4aの両方の状態が整えられて、優れた外観品質を持つことになる。また、本発明の指針の製造方法においては、指針の外形を切削にて形成しており、金型の製作等を不要としている。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明の指針4は、その側面4aが切削で形成された平滑な鏡面となっている。この鏡面は、切削で指針4の外形を形成するときに、側面4aの一部あるいは全部に形成される。このため、この指針4は、外形形成するだけで外形と側面4aの両方の状態が整えられて、優れた外観品質を持つことになる。また、本発明の指針の製造方法においては、指針の外形を切削にて形成しており、金型の製作等を不要としている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、時計、計器類に用いる指針に関するものであり、特に、切削加工により形成される指針およびその製造方法に関するものである。
従来、この種の指針を製造するには、帯材から外形をプレス抜きすることで形状形成することが広く行われていた(例えば、特許文献1参照)。このようにプレス抜きすることで外形形成した指針においては、抜き落とした指針に1本ずつダイヤカット等の加工や表面処理を施したり、抜き落とす前に表面処理等(ダイヤカット、ホーニング等)を施してから抜き落とすことにより指針を形成していた。
特開昭64−71534号公報
上記従来技術のようにプレス抜きにより指針の外形を形成すると、図24に示すように、指針2の側面2aに、上面から中央にかけて細かい筋状のせん断面と、中央から下面にかけて材料をむしりとった感じの凹凸状で粗い面状態の破断面となる。このため、指針2の表面に加工を施して鏡面状に仕上げても、側面の品質が悪いため、外観品質が悪いものとなっていた。
また、指針本体の一部を中抜きしたデザインを有する指針の場合、プレス加工により形成することは難しく、特に、金型の製作が難しいという問題があった。
また、指針の一部を中抜きするためにエッチングを施しても、中抜きした部分の内面を垂直に形成することができず、明瞭な形状を形成することができなかった。更に、エッチングの場合、中抜き部分以外をマスクで覆うマスキング工程が必要であり、加工工数や加工時間が増加するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を解決し、外観品質を向上させると共に、金型やマスク等の製作や準備も含めた加工工程とコストの削減を図ることにある。
本発明の指針は、形状が切削で設けられた指針であって、該指針の側面が平滑で角度を持った少なくとも1つの面を含んでいる。また、前期側面が研磨した仕上げ面を有している。指針の側面を砥石またはバフで研磨することで多様な仕上げ面(例えば、鏡面から梨地まで)にできる。
また、前記指針は、側面が複数の面(多面)で構成されている。また、前記指針は、側面が下方に向かって内側に傾斜する面を含むものとなっている。また、前記指針は、側面に模様が設けられている。また、前記指針は、表面と異なる模様が側面に設けられるものとなっている。また、前記指針は、外形を模様化したものとなっている。このとき、前記指針に設けられた模様は、山形、凹部形、段部形、甲丸形、幾何学形等の一つまたはそれらの組み合わせから形成することが可能である。
また、本発明の指針の製造方法は、加工治具に固定した短冊材に切削加工を施すことにより指針の外形形状を形成するものとなっている。
本発明の指針は、その外形形状を切削により形成しているため、その側面を平滑な鏡面に仕上げることができる。これにより、指針の外観品質を向上させることができる。
また、切削加工を施すことで指針を形成しているため、指針の外形形状を複雑にして模様化したり、側面に模様を形成することができる。これにより、指針のデザインバリエーションを大幅に増やすことができる。
また、本発明の指針の製造方法によれば、切削加工だけで指針の外形を形成しているので、プレス加工のように指針ごとに金型を製作する必要がなく、エッチングのように加工時にマスキングする必要がなくなる。このため、工数およびコストを削減することができ、サンプルの製造期間を短縮することができると共に、多品種少量生産にも容易に対応することができる。
また、本発明によれば、指針の外形を形成する工程と、指針表面のダイヤカット、模様付け等を行う工程を一貫した加工工程で行うことができる。これにより、製造手番を簡素化することができる。
本発明の指針は、その側面が切削で形成された平滑な鏡面となっている。この鏡面は、切削で指針の外形を形成するときに、側面の一部あるいは全部に形成される。このため、この指針は、外形形成するだけで外形と側面の両方の状態が整えられて、優れた外観品質を持つことになる。また、本発明の指針の製造方法においては、指針の外形を切削にて形成しており、金型の製作等を不要としている。
図1は本発明の一実施例に係る指針を示す正面図、図2は図1に示す指針の一部拡大斜視図、図3は図1に示す指針の要部断面図である。この指針4は、正面および背面に対して垂直をなす平滑な側面4aを有している。本実施例における指針4の側面4aは、指針4の外形に沿って一様に平滑な鏡面(指針表面の鏡面品質より劣る)となっている。また、表面4bは、中央に向かって上方に傾斜した平滑な鏡面からなるダイヤカット面となっている。
上記指針4は、次のような製造方法により形成される。この指針4は、図4に示すような黄銅、アルミニウム、チタン等からなる短冊材6に切削加工を施すことで形成される。この短冊材6は、指針形成位置にパイロット孔6aを有し、その厚みは、プレス加工される一般的な指針の厚み(150〜200μm)よりも範囲が広い50〜500μmの範囲で設定可能となっている。はじめに、この短冊材6を、図5に示すように、治具8に接着剤10により固定する。なお、接着剤10の他、ワックス、凍結チャック等、治具8に短冊材6を平坦に固定することができる手段であればどのような手段を用いて固定しても良い。
上記のように短冊材6を治具8に固定した後、直径0.2〜0.3mmのエンドミル12を取り付けたNC加工機に治具を取り付ける。ここで、短冊材6をエンドミル12で切削し、指針の外形を切り出す。
上記のように、切削加工で外形を形成した指針4は、その外形に沿った側面4aが極めて平滑な面となり、外観品質が向上する。また、図1に示す指針4のように、表面4bにダイヤカットを施す場合、上記のような外形形成工程に連続して治具8を移動するだけで
加工を施すことができる。
加工を施すことができる。
上記切削加工におけるエンドミル12の選定と切削加工の詳細は次のような実験に基づいて設定している。即ち、エンドミル12の直径は、指針4における最も微細な曲面加工部分、例えば指針4の座と本体との連接部4cを形成することが可能なように0.15〜0.3mmのものを選定した。また、エンドミル12の先端の刃部には、短冊材6の材質および厚みに応じて超硬、ダイヤモンド等や、これらに硬質被膜(TiN、TiC等)が設けられたものを使用して、指針4の側面4aが平滑な鏡面になるように設定した。
上記のように選定したエンドミル12を使用して、図1に示すような指針4を切削加工にて形成する場合、エンドミル12を約2万回転(毎分)で回転し、1回の切削にて10〜50μmずつ外形を切削することを短冊材6の材質および厚みに応じて複数回(実験では3〜4回程度)繰り返した。この結果、2分程度で指針4を仕上げることができ、上記切削を繰り返して150本の指針を形成したが、直径0.2mmのエンドミル12に異常はなかった。
また、より複雑な加工を必要とする指針の場合、例えば側面を複数の面で構成したり(例えば、後述する図6〜図20に示す指針)、指針本体に窓孔を形成する(例えば、後述する図21〜図23に示す指針)場合、直径0.15、0.2mmのエンドミル12は何れも50本程度であれば切削が可能であり、直径0.2mmのエンドミル12は80本程度まで折損することなく加工が可能であった。
上記のような実験から指針形成には、その大きさや厚みから直径0.15〜0.3mmのエンドミルが適しており、特に、直径0.2mmのエンドミルを使用すれば数百本の指針を加工することが可能であり、複雑な加工を施しても百本程度の加工が可能であることがわかった。
次に、上記切削加工で形成される指針の形状例を説明する。図6から図8に示す指針14は、その表面14bが平坦な面で構成され、側面14aが下方の垂直面14cと上方の傾斜面14dで構成されている。この指針14においては、一連の切削加工で垂直面14cと傾斜面14dが形成される。このように側面14aを複数の面で構成することで、それぞれの面の大きさや傾斜角度を変えて様々なデザインに仕上げることができる。例えば、図9および図10に示すように、側面14aの上下を共に傾斜面14e,14fとすると共に上方の傾斜面14eを下方に向かって外側に傾斜するように設定し、下方の傾斜面14fを下方に向かって内側に傾斜するように設定している。このような側面14aも、一連の切削加工で形成することができる。
また、図11および図12に示すように、切削加工で側面14aを形成すると共に、その側面14aに外形に沿って溝を形成して模様14gを設けることもできる。このような切削加工にて形成される模様は、図13に示すように、複数の凹部を形成することで模様14hを形成することもできる。指針14に設ける模様は、側面14aの模様14g、14hだけでなく、表面14bにも溝や凹部で形成した模様14iを形成することができる。なお、側面14aの模様14g、14hと表面14bの模様14iは同一の模様であっても良いし、図13に示すように異なる模様であっても良い。
また、図14から図18に示すように、指針14に設けられる模様は、例えば側面14aに設ける場合、山形の模様14j、段部形の模様14k、凹部形の模様14m、甲丸形の模様14n、多角形等の幾何学形の模様14p等、様々な模様を設けることができる。なお、これらの模様は、表面14bにも設けることができる。
図19に示す指針24は、その外形が波形のような模様化した外形模様を有するように切削加工にて形成されている。図20に示すように、この指針24の側面24aにも、前述した指針14と同時に、溝、凹部等からなる模様24gを設けることができる。
図21および図22に示す指針34は、その外形が模様化された外形模様を有すると共に、表裏面方向に貫通する複数の窓孔34a,34b,34cを有するように切削加工で形成されている。このような窓孔34a等も、指針34の外形形成に連続する切削加工により形成することができる。この窓孔は、図21に示す窓孔34a,34b,34cのように指針34の外形に沿ったものだけでなく、図23に示す指針44の窓孔44aのように、指針44の一部分に複雑に並ぶように多数形成することも可能である。
なお、上記実施例においては、側面が鏡面になるように設定し加工したが、エンドミルの刃部の種類、加工条件等をかえることや、または、エンドミルで外形を形成した後、エンドミルにかえ軸付砥石や軸付バフをNC加工機に取り付け、指針の側面を研磨することで多様な仕上げ面(例えば、鏡面から梨地まで)にすることができる。また、外形形状出しをエンドミルによる回転加工で行ったが、切削工具にダイヤモンドバイトを使用し、シェーパー加工(金属の平面を切削加工する方法)で行うことも可能で、この加工方法で行うと、鏡面品質の向上が図れる。
2,4,14,24,34,44 指針
2a,4a,14a,24a 側面
4b,14b 表面
4c 連接部
6 短冊材
6a パイロット孔
8 治具
10 接着剤
12 エンドミル
14c 垂直面
14d,14e,14f 傾斜面
14g,14h,14i,14j,14k,14m,14n,14p,24g 模様
34a,34b,34c,44a 窓孔
2a,4a,14a,24a 側面
4b,14b 表面
4c 連接部
6 短冊材
6a パイロット孔
8 治具
10 接着剤
12 エンドミル
14c 垂直面
14d,14e,14f 傾斜面
14g,14h,14i,14j,14k,14m,14n,14p,24g 模様
34a,34b,34c,44a 窓孔
Claims (8)
- 外形の形状が切削で設けられた指針であって、該指針の側面が平滑で角度を持った少なくとも1つの面を含んでいることを特徴とする指針。
- 前記側面が研磨した仕上げ面を有することを特徴とする請求項1に記載の指針。
- 前記側面が複数の面で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の指針。
- 前記側面が下方に向かって内側に傾斜する面を含んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の指針。
- 側面に模様が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の指針。
- 表面と異なる模様が側面に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の指針。
- 指針の外形を模様化したことを特徴とする請求項1に記載の指針。
- 加工治具に固定した短冊材から切削で指針の外形形状を形成することを特徴とする指針の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008073645A JP2009229186A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 指針およびその製造方法 |
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JP2008073645A JP2009229186A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 指針およびその製造方法 |
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JP2009229186A true JP2009229186A (ja) | 2009-10-08 |
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JP2008073645A Pending JP2009229186A (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 指針およびその製造方法 |
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JP (1) | JP2009229186A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110132254A1 (en) * | 2009-12-04 | 2011-06-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Meter device for motorcycle |
CN114675521A (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-28 | 精工爱普生株式会社 | 指针或植字、指针、钟表以及指针或植字的加工方法 |
-
2008
- 2008-03-21 JP JP2008073645A patent/JP2009229186A/ja active Pending
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US20110132254A1 (en) * | 2009-12-04 | 2011-06-09 | Honda Motor Co., Ltd. | Meter device for motorcycle |
US8544406B2 (en) * | 2009-12-04 | 2013-10-01 | Honda Motor Co., Ltd. | Meter device for motorcycle |
CN114675521A (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-28 | 精工爱普生株式会社 | 指针或植字、指针、钟表以及指针或植字的加工方法 |
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