JP2010083114A - 装身具の表面への加飾方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、装身具の表面への梨地面と光沢面とで構成する加飾方法において、生産性が良くかつ容易に加飾が可能な加飾方法を提案する。
【解決手段】原型の指輪1の表面2に、ダイヤカット加工で凹部3による模様4を形成する。前記凹部3を目視して凹部3の凹部表面3aが光沢性を有していることを確認し、回転バレル研磨機により凹部表面3a以外の所望する表面2の部分を梨地面とする。凹部3の凹部表面3aが光沢性のない場合は、羽布加工により凹部表面3aを光沢面とし、回転バレル研磨機で凹部表面3a以外の所望する表面2の部分を梨地面とする。
【選択図】図1
【解決手段】原型の指輪1の表面2に、ダイヤカット加工で凹部3による模様4を形成する。前記凹部3を目視して凹部3の凹部表面3aが光沢性を有していることを確認し、回転バレル研磨機により凹部表面3a以外の所望する表面2の部分を梨地面とする。凹部3の凹部表面3aが光沢性のない場合は、羽布加工により凹部表面3aを光沢面とし、回転バレル研磨機で凹部表面3a以外の所望する表面2の部分を梨地面とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、装身具の表面への加飾方法に関し、詳しくは梨地面と光沢面とで構成される加飾方法に関する。
従来、装身具の表面に、表面を光沢面状にまたは梨地面状にあるいはヘヤーライン状に加飾することが行なわれている。中でも、梨地面と光沢面で構成される加飾法は、光沢と梨地のコントラストによる美観がかもし出され、梨地面または光沢面を模様とした場合には、模様の相違により異なったデザインの装身具となり、デザイン性の幅を容易に広げることができるという利点がある。
装身具の表面を梨地面と光沢面とで構成する加飾方法については、表面全体を梨地面に加工した後に、光沢面にしたい所望する表面の箇所を羽布研磨等により磨き光沢面に仕上げてなる加飾方法や、または表面全体を光沢面に仕上げ、梨地面としたい箇所を除いた部分をマスキングしてホーニング加工等により、所望する箇所を梨地面に加工する加飾方法が知られているが、こうした加飾方法は生産効率が良いと言えるものではなかった。
また、指輪等の表面をホーニング加工等により梨地面とし、旋盤加工やダイヤカット加工等により切削溝からなる模様を形成する加飾方法がある。一般的に旋盤加工やダイヤカット加工等による切削溝は、表面が光沢性を有するので、梨地状の表面に光沢性を有する模様を配した加飾が形成される。しかし、この加飾方法では、バイトの刃先の磨耗や装身具本体が切削性の悪い材質の場合には、切削溝の形成時にバリや光沢曇り等が生じてしまい、そのバリや光沢曇りを除去するための加工が困難なため、生産性が良好であるとは言えない。
また、特開平6−114639号公報により、指輪の表面に、微細な凹凸面よりなる梨地加工を施したのちに、該梨地部に対し所定の高硬度にして微小径の丸みをもつ刃先で滑りを伴う押しつけ加工により、光沢模様を施す方法が開示されている。前記加飾方法では、NC彫刻機等を用いて梨地部の凹凸面を平らに展圧することで光沢面とするもので、指輪の形状に即して刃先を移動させる必要があり、数値制御のプログラミングをしっかりと行なわないと、指輪の表面が凹凸状になったり、光沢模様の中に梨地部が残ったりしてしまうという、操作上の難しさがある。
特開平6−114639号公報
本発明は、装身具の表面への梨地面と光沢面とで構成する加飾方法において、生産性が良くかつ容易に加飾が可能な加飾方法を提案するものである。
本発明は、
「1.装身具の表面に、該表面より凹んだ凹部表面が光沢性を有する凹部で構成された模様を施した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する表面を梨地面とした、装身具の表面への加飾方法。
2.装身具の表面に、該表面より凹んだ凹部で構成された模様を施して、少なくとも凹部表面を光沢を有するように加工した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する表面を梨地面とした、装身具の表面への加飾方法。」
である。
「1.装身具の表面に、該表面より凹んだ凹部表面が光沢性を有する凹部で構成された模様を施した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する表面を梨地面とした、装身具の表面への加飾方法。
2.装身具の表面に、該表面より凹んだ凹部で構成された模様を施して、少なくとも凹部表面を光沢を有するように加工した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する表面を梨地面とした、装身具の表面への加飾方法。」
である。
本発明において、表面とは、装身具における外方に露出した外面であり、例えば指輪等において外径側の外面および内径側の内面や側面等を指すものである。凹部表面とは、凹部を構成する凹部の外側に露出した表面を指す。また模様とは、一般的な縦縞模様、格子模様等と言われる紋様のみを言うのではなく、アルファベット、数字、記号や文字等で構成されてなるものも含み、例えば、凹部で形成された文字1字でも模様とする。
本発明においては、凹部表面が光沢性を有する凹部で構成された模様を施す必要があるが、凹部表面が光沢性を有するようにするには、光沢性を出すために特別な加工を施す必要はなく、一般的には旋盤加工やダイヤカット加工等で凹部を形成すれば、凹部表面は光沢面となる。
本発明においては、梨地面をバレル研磨により形成するが、梨地面を所望しない表面部分はマスキングしてバレル研磨機に投入すれば良い。バレル研磨の研磨石の種類や大きさは、装身具の表面に施した凹部の凹部表面に研磨石が触れないような大きさや形状であって、所望する梨地状態等を考慮して、適宜設定する。
前記2項における手段は、装身具の材質等の理由から、旋盤加工やダイヤカット加工で形成した凹部が光沢面に形成できなかった場合のもので、少なくとも凹部の表面を羽布加工等により光沢を有するようにして、バレル研磨により所望する表面を梨地状にするものである。
本発明の装身具の表面への加飾方法は、前記したような方法なので、凹部による模様を形成する際に生じるバリ等を、わざわざ除去する工程を必要としないので、工程数が従来のように多くなく、またサイズや形状の違う指輪等、多種多様な装身具を同時に加工できるので生産効率が良い。また、従来の装身具の製造において、カット模様を施す際に使用している加工機やバレル研磨機を用いて、装身具の表面を梨地面と光沢面で構成した加飾を施す方法なので、新たな加工機を購入することなく加飾することができ、製造コストの面でも安価にできるという利点がある。
本発明は、装身具の表面に光沢性の有する凹部による模様を形成した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する装身具の表面を梨地面とする加飾方法である。
本実施例を図面を用いて説明する。本実施例では装身具として指輪を例にあげて説明するが、これに限定されるものではない。
本実施例では、原型の指輪1の表面2に、図1に示すように、ダイヤカット加工で切削し、幅が0.5mm、深さが0.3mmの凹部3による、V字型状の波模様を周状に並列に配して構成した模様4を設けてある。前記凹部3を目視して、凹部3を構成する凹部3の外側に露出した凹部表面3aが光沢性を有していることを確認し、指輪1を、前記凹部3の凹部表面3aに研磨石(図示せず)が触れないようなサイズや形状を選定した研磨石、水および液体コンパウンドを収容した回転バレル研磨機(図示せず)のポットに投入し、回転バレル研磨機を5分間稼働した後に指輪1を取り出し、超音波洗浄して、所望する凹部表面3a以外の指輪1の外径側の外面5および内径側の内面6や側面7等の表面2の部分を梨地状とし、表面2に梨地状部分と光沢性を有する模様4を施した指輪とした。
本実施例では、原型の指輪1の表面2に、図1に示すように、ダイヤカット加工で切削し、幅が0.5mm、深さが0.3mmの凹部3による、V字型状の波模様を周状に並列に配して構成した模様4を設けてある。前記凹部3を目視して、凹部3を構成する凹部3の外側に露出した凹部表面3aが光沢性を有していることを確認し、指輪1を、前記凹部3の凹部表面3aに研磨石(図示せず)が触れないようなサイズや形状を選定した研磨石、水および液体コンパウンドを収容した回転バレル研磨機(図示せず)のポットに投入し、回転バレル研磨機を5分間稼働した後に指輪1を取り出し、超音波洗浄して、所望する凹部表面3a以外の指輪1の外径側の外面5および内径側の内面6や側面7等の表面2の部分を梨地状とし、表面2に梨地状部分と光沢性を有する模様4を施した指輪とした。
前記凹部3を目視した際に、凹部3の凹部表面3aが光沢性に欠けていた場合には、羽布加工を施し、凹部3の凹部表面3aを光沢面とし、以下、前記の場合と同様にして回転バレル研磨機により、所望する表面2の部分を梨地状とし、表面2に梨地状部分と光沢性を有する模様4を施した指輪とした。
本発明は、装身具の表面に、梨地面と光沢面とで構成した加飾を施す際に利用できる。
1 原型の指輪
2 表面
3 凹部
3a 凹部表面
4 模様
2 表面
3 凹部
3a 凹部表面
4 模様
Claims (2)
- 装身具の表面に、該表面より凹んだ凹部表面が光沢性を有する凹部で構成された模様を施した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する表面を梨地面とした、装身具の表面への加飾方法。
- 装身具の表面に、該表面より凹んだ凹部で構成された模様を施して、少なくとも凹部表面を光沢を有するように加工した後に、バレル研磨により前記凹部表面以外の所望する表面を梨地面とした、装身具の表面への加飾方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008257905A JP2010083114A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 装身具の表面への加飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008257905A JP2010083114A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 装身具の表面への加飾方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010083114A true JP2010083114A (ja) | 2010-04-15 |
Family
ID=42247538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008257905A Pending JP2010083114A (ja) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | 装身具の表面への加飾方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010083114A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017018542A (ja) * | 2015-07-07 | 2017-01-26 | 株式会社青芳製作所 | 金属製洋食器の表面処理方法 |
-
2008
- 2008-10-03 JP JP2008257905A patent/JP2010083114A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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