JP2011086807A - 減圧乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行い、減圧乾燥処理中に任意の太さのピンで基板を支持しつつ基板上の塗布膜に基板接触部の転写跡が付くのを可及的に抑える。
【解決手段】この減圧乾燥ユニット12は、被処理基板Gの平流し搬送を行うコロ搬送路38Bをチャンバ40内に引き込み、基板リフト機構60によりチャンバ40内で基板Gをリフトピン62で上げ下げする。そして、リフトピン62のピン先部よりも幾らか(通常10mm以下)低い位置に気流遮蔽板100を水平に設け、この気流遮蔽板100の高さ位置を遮蔽板昇降機構102により可変できるようにしている。
【選択図】 図6
【解決手段】この減圧乾燥ユニット12は、被処理基板Gの平流し搬送を行うコロ搬送路38Bをチャンバ40内に引き込み、基板リフト機構60によりチャンバ40内で基板Gをリフトピン62で上げ下げする。そして、リフトピン62のピン先部よりも幾らか(通常10mm以下)低い位置に気流遮蔽板100を水平に設け、この気流遮蔽板100の高さ位置を遮蔽板昇降機構102により可変できるようにしている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、被処理基板上に形成された塗布液の膜(塗布膜)に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置および減圧乾燥方法に関する。
たとえばフラットパネルディスプレイ(FPD)製造のフォトリソグラフィー工程においては、ガラス基板等の被処理基板上に塗布したレジスト液の塗布膜をプリベーキングに先立って適度に乾燥させるために減圧乾燥装置が用いられている。
従来の代表的な減圧乾燥装置は、たとえば特許文献1に記載されるように、上面が開口しているトレーまたは底浅容器型の下部チャンバと、この下部チャンバの上面に気密に密着可能または嵌合可能に構成された蓋状の上部チャンバとを有している。下部チャンバの中にはステージが配設されており、このステージ上に基板を水平に載置してから、チャンバを閉じて(上部チャンバを下部チャンバに密着させて)減圧乾燥処理を行うようにしている。
しかしながら、このようなステージ型の減圧乾燥装置は、基板の搬入出を行うために搬送ロボットや大掛かりな上部チャンバ開閉機構を必要とすることの不利点が基板の大型化に伴って顕在化している。
この問題点に鑑みて、本出願人は、コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行い、減圧乾燥処理中にピン先部の直径が0.8mm以下の特殊な極細リフトピンで基板を支持することにより、基板上の塗布膜に基板接触部の転写跡が付くのを最小限に抑えるようにした減圧乾燥装置を開発し、これを特許文献2で開示している。
本出願人は、上記特許文献2で開示した減圧乾燥装置とは別に、普通の安価なリフトピンを用いても、基板上の塗布膜に基板接触部(リフトピン)の転写跡が付くのを可及的に抑えられる減圧乾燥装置の開発を行った結果、その成果の一つとして本発明が生まれた。
すなわち、本発明は、コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行い、減圧乾燥処理中に任意の太さのピン(リフトピンまたは支持ピン)で基板を支持しつつ基板上の塗布膜に基板接触部の転写跡が付くのを可及的に抑えるようにした減圧乾燥装置を提供する。
本発明の第1の観点における減圧乾燥装置は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、前記乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された多数のリフトピンを有し、前記乾燥処理を行うときは前記リフトピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行うときは前記リフトピンのピン先端を前記コロ搬送路より低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、前記乾燥処理中に真空排気により前記基板の下方で発生する気流が前記基板に影響するのを防止するための気流遮蔽板とを有する。
上記の装置構成においては、搬送機構が基板の搬入出をコロ搬送で行い、基板リフト機構がチャンバ内で基板をコロ搬送路の搬送面とそれよりも高い減圧乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げする。減圧乾燥処理中は、排気機構の真空排気によりチャンバ内で気流が発生する。この時、基板の下方で、特にリフトピンの周りで乱気流が発生しても、基板に近接してそのすぐ下に気流遮蔽板が配されているため、乱気流は流遮蔽板によって遮断され、基板の下面に当たることはない。これによって、基板に対する気流の影響が防止または抑制され、ひいては基板上の塗布膜にピン転写跡(膜厚変動)が付くのが防止または抑制される。
本発明の第2の観点における減圧乾燥装置は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、前記乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、前記乾燥処理中に真空排気により前記基板の下方で発生する気流が前記基板に影響するのを防止するための気流遮蔽板と、前記乾燥処理中に前記基板をピン先端で水平に支えるために前記気流遮蔽板の上に離散的に設けられる多数の支持ピンと、前記気流遮蔽板に結合され、前記乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記支持ピンによる前記基板の支持を可能とし、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とするように、前記気流遮蔽板を昇降移動させる遮蔽板昇降機構とを有する。
上記の装置構成においては、搬送機構が基板の搬入出をコロ搬送で行い、遮蔽板昇降機構が気流遮蔽板と支持ピンを通じて基板をコロ搬送路の搬送面とそれよりも高い減圧乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げする。減圧乾燥処理中は、排気機構の真空排気によりチャンバ内で気流が発生する。この時、基板の下方で乱気流が発生しても、基板に近接してそのすぐ下に気流遮蔽板が配されているので、乱気流は流遮蔽板によって遮断され、基板の下面に当たることはない。これによって、基板に対する気流の影響が防止または抑制され、ひいては基板上の塗布膜にピン転写跡(膜厚変動)が付くのが防止または抑制される。
本発明の第3の観点における減圧乾燥装置は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、前記乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された多数のリフトピンを有し、前記乾燥処理を行うときは前記リフトピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行うときは前記リフトピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、前記乾燥処理中に真空排気により前記基板の下方で発生する気流が前記リフトピンの周りで前記基板に影響するのを防止するために前記リフトピンに一体に取り付けられる気流遮蔽部材とを有する。
上記の装置構成においては、搬送機構が基板の搬入出をコロ搬送で行い、基板リフト機構が基板をコロ搬送路の搬送面とそれよりも高い減圧乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げする。減圧乾燥処理中は、排気機構の真空排気によりチャンバ内で気流が発生する。この時、基板の下方で、特にリフトピンの周りで乱気流が発生しても、基板に近接する高さ位置でリフトピンに気流遮蔽部材が取り付けられているので、リフトピン周りの乱気流は気流遮蔽部材によって遮断され、基板の下面に当たることはない。これによって、基板に対する気流の影響が防止または抑制され、ひいては基板上の塗布膜にピン転写跡(膜厚変動)が付くのが防止または抑制される。
本発明の減圧乾燥装置によれば、上記のような構成および作用により、コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行い、減圧乾燥処理中に任意の太さのピン(リフトピンまたは支持ピン)で基板を支持しつつ基板上の塗布膜に基板接触部の転写跡が付くのを可及的に防止または抑制することができる。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に、本発明の減圧乾燥装置の適用可能なFPD製造用のレジスト塗布装置の一構成例を示す。
このレジスト塗布装置は、平流し方式のレジスト塗布ユニット10および減圧乾燥ユニット12を同一の基板搬送方向(X方向)に並べて併設している。先に、レジスト塗布ユニット10の構成および作用について説明する。
レジスト塗布ユニット10は、被処理基板たとえばガラス基板Gを空気の圧力で浮上させて水平に支持する浮上式のステージ14と、この浮上ステージ14上で水平に浮いている基板Gをステージ長手方向(X方向)に搬送する基板搬送機構16と、浮上ステージ14上で搬送される基板Gの上面にレジスト液を供給するレジストノズル18と、塗布処理の合間にレジストノズル18をリフレッシュするノズルリフレッシュ部20とを有している。
浮上ステージ14の上面には所定のガス(たとえばエア)を上方に噴射する多数のガス噴射口22が設けられており、それらのガス噴射口22から噴射されるガスの圧力によって基板Gがステージ上面から一定の高さに浮上するように構成されている。
基板搬送機構16は、浮上ステージ14を挟んでX方向に延びる一対のガイドレール24A,24Bと、これらのガイドレール24A,24Bに沿って往復移動可能なスライダ26と、浮上ステージ14上で基板Gの両側端部を着脱可能に保持するようにスライダ26に設けられた吸着パッド等の基板保持部材(図示せず)とを備えており、直進移動機構(図示せず)によりスライダ26を搬送方向(X方向)に移動させることによって、浮上ステージ14上で基板Gの浮上搬送を行うように構成されている。
レジストノズル18は、浮上ステージ14の上方を搬送方向(X方向)と直交する水平方向(Y方向)に横断して延びる長尺型ノズルであり、所定の塗布位置でその直下を通過する基板Gの上面に対してスリット状の吐出口よりレジスト液を帯状に吐出するようになっている。また、レジストノズル18は、このノズルを支持するノズル支持部材28と一体にX方向に移動可能、かつ鉛直方向(Z方向)で昇降可能に構成されており、上記塗布位置とノズルリフレッシュ部20との間で移動できるようになっている。
ノズルリフレッシュ部20は、浮上ステージ14の上方の所定位置で支柱部材30に保持されており、塗布処理のための下準備としてレジストノズル18にレジスト液を吐出させるためのプライミング処理部32と、レジストノズル18のレジスト吐出口を乾燥防止の目的から溶剤蒸気の雰囲気中に保つためのノズルバス34と、レジストノズル18のレジスト吐出口近傍に付着したレジストを除去するためのノズル洗浄機構36とを備えている。
次に、レジスト塗布ユニット10における主な動作を説明する。先ず、前段の処理部(図示せず)よりたとえばコロ搬送で送られてきた基板Gがステージ14上の前端側に設定された搬入部に搬入され、そこで待機していたスライダ26が基板Gを保持して受け取る。浮上ステージ14上で基板Gはガス噴射口22より噴射されるガス(エア)の圧力を受けて略水平な姿勢で浮上状態を保つ。
そして、スライダ26が基板を保持しながら減圧乾燥ユニット12側に向かって搬送方向(X方向)に移動し、基板Gがレジストノズル18の下を通過する際に、レジストノズル18が基板Gの上面に向けてレジスト液を帯状に吐出することにより、基板G上に基板前端から後端に向って絨毯が敷かれるようにしてレジスト液の液膜が一面に形成される。こうしてレジスト液を塗布された基板Gは、その後もスライダ26によって浮上ステージ14上を浮上搬送され、浮上ステージ14の後端を越えて後述するコロ搬送路38に乗り移り、そこでスライダ26による保持が解除される。コロ搬送路38に乗り移った基板Gはそこから先は、後述するようにコロ搬送路38上をコロ搬送で移動して後段の減圧乾燥ユニット12へ搬入される。
塗布処理の済んだ基板Gを上記のようにして減圧乾燥ユニット12側へ送り出した後、スライダ26は次の基板Gを受け取るために浮上ステージ14の前端側の搬入部へ戻る。また、レジストノズル18は、1回または複数回の塗布処理を終えると、塗布位置(レジスト液吐出位置)からノズルリフレッシュ部20へ移動してそこでノズル洗浄やプライミング処理等のリフレッシュないし下準備をしてから、塗布位置に戻る。
レジスト塗布ユニット10の浮上ステージ14の延長上(搬送方向の下流側)には、コロ搬送路38が敷設されている。このコロ搬送路38は、減圧乾燥ユニット12のチャンバ40の中と外(前後)で連続して敷設されている。
以下、図1〜図7につき、この実施形態における減圧乾燥ユニット12の構成および作用を説明する。
図1に示すように、減圧乾燥ユニット12回りのコロ搬送路38は、チャンバ40の搬送上流側つまり搬入側に敷設されている搬入側コロ搬送路38Aと、チャンバ40内に敷設されている内部コロ搬送路38Bと、チャンバ40の搬送下流側つまり搬出側に敷設されている搬出側コロ搬送路38Cとから構成されている。
各部のコロ搬送路38A,38B,38Cは、搬送方向(X方向)にそれぞれ適当な間隔で配置した複数本のコロ42A,42B,42Cを各独立または共通の搬送駆動部により回転させて、基板Gをコロ搬送で搬送方向(X方向)に送るようになっている。ここで、搬入側コロ搬送路38Aは、レジスト塗布ユニット10の浮上ステージ14から浮上搬送の延長で搬出された基板Gを受け取り、減圧乾燥ユニット12のチャンバ40内へコロ搬送で送り込むように機能する。内部コロ搬送路38Bは、搬入側コロ搬送路38Aからコロ搬送で送られてくる基板Gを同速度のコロ搬送でチャンバ40内に引き込むとともに、チャンバ40内で減圧乾燥処理の済んだ基板Gをチャンバ40の外(後段)へコロ搬送で送り出すように機能する。搬出側コロ搬送路38Cは、チャンバ40内の内部コロ搬送路38Bから送り出されてくる処理済の基板Gを同速度のコロ搬送で引き出して後段の処理部(図示せず)へ送るように機能する。
図1〜図3に示すように、減圧乾燥ユニット12のチャンバ40は、比較的扁平な直方体に形成され、その中に基板Gを水平に収容できる空間を有している。このチャンバ40の搬送方向(X方向)において互いに向き合う一対(上流側および下流側)のチャンバ側壁には、基板Gが平流しでようやく通れる大きさに形成されたスリット状の搬入口44および搬出口46がそれぞれ設けられている。さらに、これらの搬入口44および搬出口46をそれぞれ開閉するためのゲート機構48,50がチャンバ40の外壁に取り付けられている。チャンバ40の上壁部または上蓋52は、メンテナンス用に取り外し可能になっている。
各ゲート機構48,50は、図示省略するが、スリット状の搬入出口(44,46)を気密に閉塞できる蓋体または弁体と、この蓋体を搬入出口(44,46)と水平に対向する鉛直往動位置とそれより低い鉛直復動位置との間で昇降移動させる第1のシリンダ(図示せず)と、蓋体を搬入出口(44,46)に対して気密に密着する水平往動位置と離間分離する水平復動位置との間で水平移動させる第2のシリンダ(図示せず)とを備えている。
チャンバ40内において、内部コロ搬送路38Bを構成するコロ42Bは、搬入出口(44,46)に対応した高さ位置で搬送方向(X方向)に適当な間隔を置いて一列に配置されており、一部または全部のコロ42Bがチャンバ40の外に設けられているモータ等の回転駆動源54に適当な伝動機構を介して接続されている。各コロ42Bは、比較的細いシャフト43に所定の間隔を置いて複数の太径リングまたはローラ45を固着しており、シャフト43の両端部がチャンバ40の左右両側壁またはその付近に設けられた軸受(図示せず)に回転可能に支持されている。伝動機構の回転軸56が貫通するチャンバ40の側壁部分はシール部材58で封止されている。
搬入側コロ搬送路38Aのコロ42Aも、内部コロ搬送路38Bのコロ42Bと同様の構成を有しており、図示省略するが、その両端部がフレーム等に固定された軸受に回転可能に支持され、上記内部コロ搬送路38B用の回転駆動源54と共通または別個の回転駆動源により回転駆動されるようになっている。搬出側コロ搬送路38Cのコロ42Cも同様である。
この減圧乾燥ユニット12は、図3に示すように、チャンバ40内で基板Gを水平に支えて上げ下げするための基板リフト機構60を備えている。この基板リフト機構60は、チャンバ40内に所定の配置パターンで(たとえばマトリクス状に)離散的に配置された多数本(好ましくは20本以上)のリフトピン62と、これらのリフトピン62を所定の組またはグループ毎に内部コロ搬送路38Bよりも低い位置にて支持する複数の水平棒または水平板のピンベース64と、各ピンベース64を昇降移動させるためにチャンバ40の外(下)に配置された1台または複数台の昇降駆動源たとえばシリンダ66とを有している。
より詳細には、相隣接する2本のコロ42B,42Bの隙間にコロ42Bと平行に(Y方向に)一定間隔で複数本(好ましくは3本以上)のリフトピン62を鉛直に立てて一列に配置し、かかるリフトピン列を搬送方向(X方向)に適当な間隔を置いて複数列(好ましくは6列以上)設け、各ピンベース64に1組または複数組(図示の例は2組)のリフトピン列を支持させる。そして、シール部材68を介してチャンバ40の底壁を気密に貫通する昇降支持軸70の上端を各ピンベース64の下面に結合し、チャンバ40の外(下)で各ピンベース64の下端を共通の水平支持板72を介して昇降駆動源66に接続している。
かかる構成の基板リフト機構60においては、昇降駆動源66に一定ストロークの前進(上昇)または後退(下降)駆動を行わせることにより、昇降支持軸70およびピンベース64を介して全リフトピン62をピン先端の高さを揃えて、図3および図4に示すようにピン先端がコロ搬送路38Bよりも低くなる復動(下降)位置と、図6および図7に示すようにピン先端がコロ搬送路38Bよりも高くなる往動(上昇)位置との間で、昇降移動させることができるようになっている。
この実施形態におけるリフトピン62は、特殊な(ピン先部が樹脂製でその直径が0.8mm以下の)極細タイプではなく、たとえばステンレス鋼(SUS)からなる剛体の中空管でピン先部の直径がたとえば2mm程度の普通の安価なピン構造を有している。このように、リフトピン62が比較的太くて剛性であるため、基板リフト機構60が基板Gの上げ下げを安定かつスムースに行う上で必要なリフトピン62の本数は特殊極細タイプのものよりも格段に少なくて済む。もっとも、リフトピン62に上記特殊極細タイプのピンを使用することも可能である。
チャンバ40の底壁には1箇所または複数個所に排気口74が形成されている。これらの排気口74には排気管76を介して真空排気装置78が接続されている。各真空排気装置78は、チャンバ40内を大気圧状態から真空引きして所定真空度の減圧状態を維持するための真空ポンプを有している。なお、それら複数の真空排気装置78の排気能力のばらつきを平均化するために、それぞれの排気管76同士を接続管(図示せず)で繋いでもよい。
チャンバ40内の両端部、つまり搬入口44および搬出口46の近くでコロ搬送路38Bよりも低い位置(または高い位置)に、Y方向に延びる円筒状の窒素ガス噴出部80が設けられている。これらの窒素ガス噴出部80は、たとえば金属粉末を焼結してなる多孔質の中空管からなり、配管82(図2)を介して窒素ガス供給源(図示せず)に接続されている。減圧乾燥処理の終了後にチャンバ40を密閉したまま減圧状態から大気圧状態に戻す際に、これらの窒素ガス噴出部80が管の全周面から窒素ガスを噴き出すようになっている。
この減圧乾燥ユニット12は、上記のように基板Gの平流し搬送を行うコロ搬送路38をチャンバ40内に引き込み、チャンバ40内で基板Gをリフトピン62で上げ下げする基板リフト機構60を備える装置構成において、リフトピン62のピン先部よりも幾らか(通常10mm以下)低い位置に気流遮蔽板100を水平に設け、この気流遮蔽板100の高さ位置を遮蔽板昇降機構102により可変できるようにしている。
気流遮蔽板100は、任意の材質たとえばアルミ板または樹脂からなり、基板Gよりも一回り大きな面積を有しており(図1、図2)、リフトピン62を昇降可能に貫通させるための円形の開口100aと、内部コロ搬送路38Bのコロ42Bとの干渉を避けるための矩形の開口100bとを有している(図4、図5、図7)。
遮蔽板昇降機構102は、チャンバ40の外(下)に配置された1台または複数台の昇降駆動源たとえばシリンダ104を水平支持板106および昇降支持軸108を介して気流遮蔽板100に接続している。昇降支持軸108は、チャンバ40の底壁をシール部材110を介して気密に貫通し、その上端が気流遮蔽板100の下面に結合されている。
次に、この実施形態における減圧乾燥ユニット12の作用を説明する。
上記したように、上流側隣のレジスト塗布ユニット10でレジスト液を塗布された基板Gは、平流しで浮上ステージ14上の浮上搬送路から搬入側コロ搬送路38Aに乗り移る。その後、図3に示すように、基板Gは搬入側コロ搬送路38A上をコロ搬送で移動し、やがて減圧乾燥ユニット12のチャンバ40の中にその搬入口44から進入する。この時、ゲート機構48は搬入口44を開けておく。
内部コロ搬送路38Bも、回転駆動源54の回転駆動により、搬入側コロ搬送路38Aのコロ搬送動作とタイミングの合った同一搬送速度のコロ搬送動作を行い、図3に示すように、搬入口44から入ってきた基板Gをコロ搬送でチャンバ40の奥に引き込む。この時、基板リフト機構60は、全てのリフトピン62を各ピン先端が内部コロ搬送路38Bの搬送面よりも低くなる復動(下降)位置に待機させておく。そして、基板Gがチャンバ40内の略中心の所定位置に着くと、そこで内部コロ搬送路38Bのコロ搬送動作が停止する。これと同時または直前に搬入側コロ搬送路38Aのコロ搬送動作も停止してよい。
なお、上記のように前段または上流側隣のレジスト塗布ユニット10から減圧乾燥処理を受けるべき基板Gがチャンバ40に搬入される時、これと同時(または直前)に、図3に示すように、チャンバ40内で減圧乾燥処理を受けたばかりの先行基板Gが内部コロ搬送38Bおよび搬出側コロ搬送路38C上の連続した等速度のコロ搬送によって搬出口46からチャンバ40の外に出てそのまま後段または下流側隣の処理部へ平流しのコロ搬送で送られる。
上記のようにして、レジスト塗布ユニット10でレジスト液を塗布されてきた基板Gが、搬入側コロ搬送路38Aおよび内部コロ搬送路38B上の連続的なコロ搬送によって減圧乾燥ユニット12のチャンバ40に搬入される。この直後に、ゲート機構48,50が作動して、それまで開けていた搬入口44および搬出口46をそれぞれ閉塞し、チャンバ40を密閉する。
次いで、基板リフト機構60が昇降シリンダ66を往動させて、チャンバ40内で全てのリフトピン62のピン先端が内部コロ搬送路38Bの搬送面を越える所定の高さ位置まで全てのピンベース64を一斉に所定ストロークだけ上昇させる。この基板リフト機構60の往動(上昇)動作により、図6に示すように、基板Gは内部コロ搬送路38Bから水平姿勢のままリフトピン62のピン先に載り移り、そのまま内部コロ搬送路38Bの上方に持ち上げられる。
また、基板リフト機構60が上記のようにリフトピン62を上昇移動させるのと同時またはその直後に、遮蔽板昇降機構102が気流遮蔽板100を所定ストロークだけ上昇させる。
こうして、往動位置に上昇したリフトピン62のピン先に載っている基板Gの上面とチャンバ40の天井52との間に第1の所望(たとえば4〜15mm)のクリアランスC1が形成されるとともに、該基板Gの下面と往動位置に上昇した気流遮蔽板100との間に第2の所望(たとえば2〜10mm)のクリアランスC2が形成される(図7)。
一方、チャンバ40が密閉された直後から真空排気装置78が作動して、チャンバ40内の真空排気が開始される。この真空排気によってチャンバ40内に残留しているガス(殆どが空気)がチャンバ40の底部の排気口74へ向かって流れ、チャンバ40内の各部で気流が発生する。ここで問題なのは、チャンバ40内にはコロ搬送路38Bや基板リフト機構60の様々な部材が設けられており、それらの部材に気流が当たって乱流になりやすいことである。とりわけ、リフトピン62の周りで気流が巻き上がりやすく、これが基板Gの下面に当たることが基板上のレジスト塗布膜にピン転写跡(膜厚変動)が付く主たる原因であった。
この実施形態では、往動位置に上昇したリフトピン62のピン先に支持されて減圧乾燥処理を受けている基板Gのすぐ下に気流遮蔽板100が配されているため、リフトピン62の周りで気流が巻き上がっても気流遮蔽板100によってその乱気流が遮断され、基板Gの下面に当たることはない。
このように、減圧乾燥処理中に基板Gの下方で、特にリフトピン62の周りで、乱気流が発生しても、基板Gの下面に乱気流が上向きに当たることがないので、基板Gないしレジスト塗布膜に対する乱気流の影響が防止され、ひいては基板G上のレジスト塗布膜にピン転写跡(膜厚変動)が付くのを防止することができる。
なお、基板Gと気流遮蔽板100との間の隙間で気流が流れても、そこのクリアランスC2が狭いため(好ましくは10mm以下)、基板Gの下面に上向きに当たるような乱気流がこの隙間で発生することはない。
また、図示の例では、減圧乾燥処理中に気流遮蔽板100の高さ位置がコロ搬送路38Bの搬送面よりも高くなっている。しかし、気流遮蔽板100の高さ位置がコロ搬送路38Bの搬送面よりも低くて、コロ42Bのローラ45が気流遮蔽板100の開口100bの上に一部はみ出ていても、特に支障はない。すなわち、ローラ45と基板Gとの間に十分な(好ましくは20mm以上の)離間間隔が確保されている限り、コロ42Bのローラ45が気流遮蔽板100の開口100bの上に一部はみ出ていてもいなくても、ローラ45側から基板Gへの気流の影響は殆ど無視できる。
減圧乾燥処理中は、減圧状態の下で基板G上のレジスト液膜から溶剤(シンナー)が蒸発し、この気化熱によって基板Gの温度は常温よりも相当低い温度(たとえば約10℃)まで下がる。
この減圧乾燥処理は一定時間を経過すると終了し、真空排気装置78が真空排気動作を停止する。これと入れ代わりに、窒素ガス噴出部80がチャンバ40内に窒素ガスを流し込む。そして、室内の圧力が大気圧まで上がってから、ゲート機構48,50が作動して搬入口44および搬出口46を開ける。これと前後し、基板リフト機構60が昇降シリンダ66を復動させて、全てのリフトピン62のピン先端が内部コロ搬送路38Bの搬送面よりも低くなる所定の高さ位置まで全てのピンベース64を一斉に所定ストロークだけ下降させる。この基板リフト機構60の復動(下降)動作により、基板Gは水平姿勢でリフトピン62のピン先から内部コロ搬送路38Bに載り移る。
また、基板リフト機構60がリフトピン62を下降させるのと同時に、またはその直前に、遮蔽板昇降機構102が気流遮蔽板100を下降させて元の高さ位置に戻しておく。
上記のように基板Gが内部コロ搬送路38Bに載り移った直後に、内部コロ搬送路38Bおよび搬出側コロ搬送路38C上でコロ搬送動作が開始され、減圧処理を受けたばかりの当該基板Gは搬出口46からコロ搬送によって搬出され、そのまま後段の処理部へ平流しで送られる。この処理済基板Gの搬出動作と同時に、図3に示すように、レジスト塗布ユニット10からの後続の基板Gが、搬入側コロ搬送路38Aおよび内部コロ搬送路38B上の連続的なコロ搬送によって搬入口44からチャンバ40内に搬入される。
上記したように、この減圧乾燥ユニット12は、チャンバ40内で乾燥処理中に真空排気により基板Gの下方で発生する気流が基板Gに影響するのを防止するための気流遮蔽板100を備えているので、基板リフト機構60で普通の安価なリフトピン62を使用するにも関わらず、基板G上のレジスト塗布膜にピン転写跡が付くのを可及的に防止または抑制することができる。
本発明においては、気流遮蔽板100がピン転写跡を防止するような気流遮蔽効果を奏するうえで、基板Gと気流遮蔽板100との間に形成される隙間またはクリアランスC2のサイズは重要である。
本発明者が、この実施形態における減圧乾燥ユニット12で実験を行ったところ、上記クリアランスC2を5mmにした場合は、図8の(a)に示すようにプリベーキング処理後のレジスト膜にピン転写跡が殆ど付いていなかった。しかし、上記クリアランスC2を20mmにした場合は、図8の(b)に示すようにプリベーキング処理後のレジスト膜にピン転写跡が肉視できる大きさではっきり現れた。
要するに、上記クリアランスC2が20mm位に大きいと、真空排気中にリフトピン62の周りに乱気流が発生しやすくなり、これが基板Gの下面に当たることによって基板上のレジスト塗布膜が局所的な熱影響を受け、そこでピン転写跡(膜厚変動)が生ずるものと考えられる。
なお、この減圧乾燥ユニット12において、リフトピン62のピン先で支持される基板Gの上面とチャンバ40の天井52との間に形成されるクリアランスC1は、減圧乾燥処理の重要なプロセスパラメータであり、レジスト塗布の仕様や他の条件との関係で種種の値に調節される。この実施形態では、リフトピン62および気流遮蔽板100を基板リフト機構60および遮蔽板昇降機構102により個別に昇降移動させるので、両クリアランスC1,C2を同時(それぞれ個別)に最適化することができる。
図9および図10に、第2の実施形態における減圧乾燥ユニット12の構成を示す。この第2の実施形態は、基板リフト機構(60)を備えてはおらず、代わりに気流遮蔽板100の上面に固定の支持ピン112を離散的(たとえばマトリクス状に)に多数本取り付けている。遮蔽板昇降機構102は、乾燥処理を行う時は支持ピン112の先端をコロ搬送路38Bよりも高くして支持ピン112による基板Gの支持を可能とし(図10)、基板Gの搬入出を行う時は支持ピン112のピン先端をコロ搬送路38Bよりも低くしてコロ搬送機構による基板のコロ搬送を可能とするように(図9)、気流遮蔽板100の昇降移動(上げ下げ)を行う。この場合、上記クリアランスC2は、支持ピン112の高さ(長さ)によって決まり、上記第1の実施形態と同様に好ましくは2〜10mmの範囲内に設定されてよい。
この第2の実施形態においても、コロ搬送による基板Gの搬入出を可能としつつ、遮蔽板昇降機構102によりチャンバ40内で基板Gをコロ搬送路38の搬送面とそれよりも高い乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げできるとともに、乾燥処理中に真空排気により基板Gの下方で発生する気流が基板Gに影響するのを気流遮蔽板100により防止して、基板G上のレジスト塗布膜にピン転写跡が付くのを可及的に防止または抑制することができる。
図11Aおよび図11Bに、第3の実施形態における減圧乾燥ユニット12の構成を示す。この実施形態は、気流遮蔽板100および遮蔽板昇降機構102を備えてはおらず、代わりに各リフトピン62のピン先端よりも所定距離(好ましくは2〜10mm)だけ低い部位から周囲に向かって鍔状に延びる気流遮蔽部材114を備えている。この場合、上記クリアランスC2はリフトピン62における気流遮蔽部材114の取付け位置によって決まる。
この第3の実施形態においても、コロ搬送による基板Gの搬入出を可能としつつ、基板リフト機構60によりチャンバ40内で基板Gをコロ搬送路38の搬送面とそれよりも高い乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げできるとともに、乾燥処理中に真空排気により基板Gの下方で発生する気流が基板Gに影響するのを気流遮蔽部材114により防止して、基板G上のレジスト塗布膜にピン転写跡が付くのを可及的に防止または抑制することができる。
上記した実施形態における減圧乾燥ユニット12のチャンバ40は、搬送方向(X方向)で向かい合う一対のチャンバ側壁に搬入口44および搬出口46をそれぞれ設けて、基板Gがチャンバ40を通り抜けする構成となっていた。しかし、チャンバ40一側壁に設けた1つの搬入出口で搬入口と搬出口とを兼用させる構成も可能であり、その場合は搬入側コロ搬送路38Aと搬出側コロ搬送路38Cとの共用化もはかれる。
本発明における被処理基板はLCD用のガラス基板に限るものではなく、他のフラットパネルディスプレイ用基板や、半導体ウエハ、CD基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。減圧乾燥処理対象の塗布液もレジスト液に限らず、たとえば層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の処理液も可能である。
Claims (11)
- 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、
前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、
前記乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、
前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、
前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された多数のリフトピンを有し、前記乾燥処理を行う時は前記リフトピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行う時は前記リフトピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、
前記乾燥処理中に真空排気により前記基板の下方で発生する気流が前記基板に影響するのを防止するための気流遮蔽板と
を有する減圧乾燥装置。 - 前記気流遮蔽板は、前記乾燥処理中に前記リフトピンの先端よりも低くて前記基板に近接する高さに位置する、請求項1に記載の減圧乾燥装置。
- 前記乾燥処理における前記基板と前記気流遮蔽板とのクリアランスが2mm〜10mmの範囲内である、請求項1に記載の減圧乾燥装置。
- 前記気流遮蔽板が、前記リフトピンを昇降可能に貫通させるための第1の開口と、前記コロ搬送路との干渉を避けるための第2の開口とを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の減圧乾燥装置。
- 前記乾燥処理を行う時と前記コロ搬送路上で前記基板のコロ搬送を行う時とで前記気流遮蔽板の高さ位置を変える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の減圧乾燥装置。
- 気流遮蔽板の高さ位置を前記リフトピンから独立して可変するための遮蔽板昇降機構を有する、請求項5に記載の減圧乾燥装置。
- 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、
前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、
前記乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、
前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、
前記乾燥処理中に真空排気により前記基板の下方で発生する気流が前記基板に影響するのを防止するための気流遮蔽板と、
前記乾燥処理中に前記基板をピン先端で水平に支えるために前記気流遮蔽板の上に離散的に設けられる多数の支持ピンと、
前記気流遮蔽板に結合され、前記乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記支持ピンによる前記基板の支持を可能とし、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とするように、前記気流遮蔽板を昇降移動させる遮蔽板昇降機構と
を有する減圧乾燥装置。 - 前記乾燥処理における前記基板と前記気流遮蔽板とのクリアランスが2mm〜10mmの範囲内である、請求項7に記載の減圧乾燥装置。
- 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、
前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、
前記乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、
前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、
前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された多数のリフトピンを有し、前記乾燥処理を行うときは前記リフトピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行うときは前記リフトピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とするリフト機構と、
前記乾燥処理中に真空排気により前記基板の下方で発生する気流が前記リフトピンの周りで前記基板に影響するのを防止するために前記リフトピンに一体に取り付けられる気流遮蔽部材と
を有する減圧乾燥装置。 - 前記気流遮蔽部材は、前記リフトピンのピン先端よりも所定距離だけ低い部位から周囲に向かって鍔状に延びる、請求項9に記載の減圧乾燥装置。
- 前記所定距離が2mm〜10mmの範囲内である、請求項10に記載の減圧乾燥装置。
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