JP4975080B2 - 減圧乾燥装置及び減圧乾燥方法 - Google Patents

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本発明は、被処理基板上に形成された塗布液の膜(塗布膜)に減圧状態で乾燥処理を施す減圧乾燥装置および減圧乾燥方法に関する。
たとえばフラットパネルディスプレイ(FPD)製造のフォトリソグラフィー工程においては、ガラス基板等の被処理基板上に塗布したレジスト液の塗布膜をプリベーキングに先立って適度に乾燥させるために減圧乾燥装置が用いられている。
従来の代表的な減圧乾燥装置は、たとえば特許文献1に記載されるように、上面が開口しているトレーまたは底浅容器型の下部チャンバと、この下部チャンバの上面に気密に密着または嵌合可能に構成された蓋状の上部チャンバとを有している。下部チャンバの中にはステージが配設されており、このステージの上に基板を水平に載置してから、チャンバを閉じて(上部チャンバを下部チャンバに密着させて)減圧乾燥処理を行うようにしている。
しかしながら、このようなステージ型の減圧乾燥装置は、基板の搬入出を行うために搬送ロボットや大掛かりな上部チャンバ開閉機構を必要とすることの不利点が基板の大型化に伴って顕在化している。
また、減圧乾燥装置においては、減圧乾燥(真空排気)中はチャンバ内の雰囲気温度が初期温度(通常は常温)から急激に下がり、減圧乾燥(真空排気)を止めてチャンバ内を窒素ガス等でパージングすると今度は雰囲気温度が初期温度よりも優に超える温度まで大幅に上昇し、パージングを止めると雰囲気温度が常温に向かって低下する。このようなチャンバ内の雰囲気温度の変動に応じて、基板を支持するピンの温度も変化し、これによってレジスト膜に支持ピンの転写跡(膜厚変動の一種)が付くことが問題となっている。
上記の問題点に鑑みて、本出願人は、コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行うとともに、支持ピンを先端部が閉塞し、かつ側壁に通気孔が設けられた中空の筒体で構成し、支持ピンの内部に温調用のガスを流すことで、支持ピンが周囲または雰囲気温度から受ける熱的影響を温度補償し、ひいては基板が支持ピンから受ける熱的影響を少なくするようにした減圧乾燥装置を開発し、これを特許文献2で開示している。
特開2000−181079 特開2009−38231
本出願人は、上記特許文献2で開示した減圧乾燥装置とは別に、温調機構付きでない普通の安価な支持ピンを用いても、基板上の塗布膜が支持ピンを通じて受ける熱的影響(特にピン転写跡)を可及的に抑えられる減圧乾燥装置の開発を行った結果、その成果の一つとして本発明が生まれた。
すなわち、本発明は、コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行うとともに、減圧乾燥処理の開始からパージング終了までの全処理工程時間を通してチャンバ内の雰囲気温度の変動を小さくして、基板が支持ピンを通じて受ける熱的影響を低減し、塗布膜の品質を向上させるようにした減圧乾燥装置および減圧乾燥方法を提供する。
本発明の第1の観点における減圧乾燥装置は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、前記減圧乾燥処理のために、前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して密閉状態の前記チャンバ内を真空排気する排気機構と、前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された複数の支持ピンを有し、前記減圧乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、前記チャンバ内でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるパージングガス噴出部を有し、前記減圧乾燥処理を終了させるために前記コロ搬送路よりも高い位置に設けられた前記パージングガス噴出部のガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて水平に噴出するバージング機構とを有する。
本発明の第1の観点における減圧乾燥方法は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥方法であって、前記基板を減圧可能なチャンバ内にコロ搬送路上のコロ搬送によって搬入する第1の工程と、前記チャンバ内で前記基板を複数の支持ピンで水平に支持して前記コロ搬送路の上方に持ち上げる第2の工程と、前記減圧乾燥処理を行うために、密閉状態の前記チャンバ内を前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して真空排気する第3の工程と、前記減圧乾燥処理を終了させるために、前記基板を前記複数の支持ピン上から前記コロ搬送路上に移して、前記チャンバ内の前記コロ搬送路の両側に設けられる前記コロ搬送路よりも高い位置のガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて水平に噴出する第4の工程と、前記パージングの終了後に、前記基板を前記チャンバの外へ前記コロ搬送路上のコロ搬送によって搬出する第5の工程とを有する。
上記のような減圧乾燥装置においては、搬送機構が基板の搬入出をコロ搬送で行い、基板リフト機構がチャンバ内で基板をコロ搬送路の搬送面とそれよりも高い減圧乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げする。減圧乾燥処理中は、排気機構の真空排気によりチャンバ内で気流が発生し、基板上の塗布膜から液体(溶剤)が揮発し、チャンバ内雰囲気温度が初期温度(たとえば常温)よりも低くなる。そして、減圧乾燥処理を終了させるために、パージング機構よりパージング用のガスがチャンバ内に供給されると、チャンバ内でパージングガスが流れ、チャンバ内雰囲気温度が初期温度を超える高さまで上昇する。
上記第1の観点によれば、チャンバ内でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるパージング機構のパージングガス噴出部が、コロ搬送路よりも高い位置に設けられたガス噴出口よりパージング用のガスをコロ搬送路上の前記基板に向けて水平に噴出することにより、チャンバの天井と基板との間の空間にパージング用のガスが送り込まれ、パージング用のガスはこの空間を速やかに行き渡ってから基板の前後の隙間を下方に抜けてもチャンバ底部の排気口に向かって流れる。このことにより、基板が支持ピンを通じて受ける熱的影響が低減され、基板上の塗布膜の膜質が向上する。
本発明の第2の観点における減圧乾燥装置は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、前記減圧乾燥処理のために、前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して密閉状態の前記チャンバ内を真空排気する排気機構と、前記チャンバ内でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるパージングガス噴出部を有し、前記減圧乾燥処理を終了させるために前記コロ搬送路よりも高い位置に設けられる前記パージングガス噴出部のガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて噴出するバージング機構と、前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された複数の支持ピンを有し、前記減圧乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、前記チャンバ内の雰囲気温度の変動を低減させるために前記コロ搬送路の近くで前記基板の下を覆うように設けられ、前記支持ピンを昇降可能に貫通させるための第1の開口と、前記コロ搬送路との干渉を避けるための第2の開口とを有する遮蔽板とを具備し、前記パージングガス噴出部より噴出された前記パージング用のガスが、前記チャンバの天井と前記基板との間の最上部空間、前記基板と前記遮蔽板との間の中間空間および前記遮蔽板と前記チャンバの底面との間の最下部空間に分かれて流れる。
本発明の第2の観点における減圧乾燥方法は、被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥方法であって、前記基板を減圧可能なチャンバ内にコロ搬送路上のコロ搬送によって搬入する第1の工程と、前記チャンバ内で前記基板を複数の支持ピンで水平に支持して前記コロ搬送路の上方に持ち上げる第2の工程と、前記減圧乾燥処理を行うために、密閉状態の前記チャンバ内を前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して真空排気する第3の工程と、前記減圧乾燥処理を終了させるために、前記基板を前記複数の支持ピン上から前記コロ搬送路上に移して、前記チャンバ内で前記コロ搬送路よりも高い位置でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて噴出する第4の工程と、前記パージングの終了後に、前記基板を前記チャンバの外へ前記コロ搬送路上のコロ搬送によって搬出する第5の工程とを有し前記第4の工程において、前記ガス噴出口より噴出された前記パージング用のガスが、前記チャンバの天井と前記基板との間の最上部空間、前記基板と前記コロ搬送路の近くで前記基板の下を覆うように設けられ、前記支持ピンを昇降可能に貫通させるための第1の開口と、前記コロ搬送路との干渉を避けるための第2の開口とを有する遮蔽板との間の中間空間、および前記遮蔽板と前記チャンバの底面との間の最下部空間に分かれて流れる。
上記のような減圧乾燥装置においては、搬送機構が基板の搬入出をコロ搬送で行い、基板リフト機構がチャンバ内で基板をコロ搬送路の搬送面とそれよりも高い減圧乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げする。減圧乾燥処理中は、排気機構の真空排気によりチャンバ内で気流が発生し、基板上の塗布膜から液体(溶剤)が揮発し、チャンバ内雰囲気温度が初期温度(たとえば常温)よりも低くなる。そして、減圧乾燥処理を終了させるために、パージング機構よりパージング用のガスがチャンバ内に供給されると、チャンバ内でパージングガスが流れ、チャンバ内雰囲気温度が初期温度を超える高さまで上昇する。
上記第2の観点によれば、チャンバ内でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるパージング機構のパージングガス噴出部が、コロ搬送路よりも高い位置に設けられたガス噴出口よりパージング用のガスをコロ搬送路上の前記基板に向けて噴出することにより、前記ガス噴出口より噴出されたパージング用のガスが、チャンバの天井と基板との間の最上部空間、基板とコロ搬送路の近くで基板の下を覆うように設けられ、支持ピンを昇降可能に貫通させるための第1の開口と、コロ搬送路との干渉を避けるための第2の開口とを有する遮蔽板との間の中間空間、およびこの遮蔽板とチャンバの底面との間の最下部空間に分かれて流れる。
最上部空間に送り込まれたパージングガスは、この空間 1 に速やかに行き渡ってから基板の前後の隙間を下方に抜けて、チャンバ底部の排気口に向かって流れる。中間空間に送り込まれたパージングガスは、この空間内に拡散しながら、あちこちの遮蔽板の第1および第2の開口を通り抜け、あるいは基板の前後の隙間を下方に抜けて、最下部空間に流下する。そして、最下部空間に送り込まれたパージング用のガス、および中間空間から遮蔽板の第1および第2の開口を通り抜けて最下部空間に降りてきたパージングガスは、最下部空間内でコロの各部にに衝突しながらチャンバ底部の排気口に向かって流れる。このことにより、基板が支持ピンを通じて受ける熱的影響が低減され、基板上の塗布膜の膜質が向上する。
本発明の第3の観点における減圧乾燥装置は 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、前記減圧乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、前記減圧乾燥処理を終了させるために前記チャンバ内にパージング用のガスを供給するパージング機構と、前記減圧乾燥処理および前記パージング中の前記チャンバ内の雰囲気温度を小さくするために、前記基板の下を覆うように設けられる遮蔽板と、前記減圧乾燥処理中に前記基板をピン先端で水平に支えるために前記遮蔽板の上に離散的に設けられる複数の支持ピンと、前記遮蔽板に結合され、前記乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記支持ピンによる前記基板の支持を可能とし、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とするように、前記遮蔽板を昇降移動させる遮蔽板昇降機構とを有する。
上記のような減圧乾燥装置においては、搬送機構が基板の搬入出をコロ搬送で行い、遮蔽板昇降機構が気流遮蔽板と支持ピンを通じて基板をコロ搬送路の搬送面とそれよりも高い減圧乾燥処理用の高さ位置との間で上げ下げする。減圧乾燥処理中は、排気機構の真空排気によりチャンバ内で気流が発生し、基板上の塗布膜から液体(溶剤)が揮発し、チャンバ内雰囲気温度が初期温度(たとえば常温)よりも低くなる。そして、減圧乾燥処理を終了させるために、パージング機構よりパージングガスがチャンバ内に供給されると、チャンバ内でパージングガスが流れ、チャンバ内雰囲気温度が初期温度を超える高さまで上昇する。上記第3の観点によれば、コロ搬送路の近くで基板の下を覆うように遮蔽板を配置しているので、遮蔽板によりチャンバ内の気流が制御されて、チャンバ内雰囲気温度の変動が減少する。このことより、基板が支持ピンを通じて受ける熱的影響が低減され、基板上の塗布膜の膜質が向上する。
本発明の減圧乾燥装置によれば、上記のような構成および作用により、コロ搬送により基板の搬入出を効率よく安全かつスムースに行えるとともに、減圧乾燥処理の開始からパージング終了までの全処理工程時間を通してチャンバ内の雰囲気温度の変動を小さくして、支持ピンないし基板に与える熱的影響を低減し、処理品質を向上させることができる。
本発明の一実施形態における減圧乾燥ユニット(減圧乾燥装置)を組み込んだレジスト塗布装置の構成を示す平面図である。 上記減圧乾燥ユニット内の構成を示す平面図である。 上記減圧乾燥ユニットにおける基板搬入出時の各部の状態を示す正面縦断面図である。 上記減圧乾燥ユニットにおける基板搬入出時の各部の状態を示す正面縦断面図である。 実施形態における遮蔽板の構成を示す部分拡大斜視図である。 上記減圧乾燥ユニットにおける減圧乾燥処理中の各部の状態を示す部分側面縦断面図である。 上記減圧乾燥ユニットにおけるパージング中の各部の状態を示す部分側面縦断面図である。 実施形態および比較例においてチャンバ内雰囲気温度の測定のために選ばれた代表測定点の位置を示す略平面図である。 実施形態の構成において、減圧乾燥処理およびパーシング中にチャンバ内雰囲気温度および圧力が変化する特性を示すプロット図である。 第1変形例の構成において、減圧乾燥処理およびパーシング中にチャンバ内雰囲気温度および圧力が変化する特性を示すプロット図である。 第2変形例の構成において、減圧乾燥処理およびパーシング中にチャンバ内雰囲気温度および圧力が変化する特性を示すプロット図である。 比較例(従来技術)の構成において、減圧乾燥処理およびパーシング中にチャンバ内雰囲気温度および圧力が変化する特性を示す図である。 減圧乾燥処理/パーシング工程を多数回繰り返したときの減圧乾燥処理直前のリフトピン温度の変化を示す部である。 第2の実施形態の減圧乾燥ユニットにおける基板搬入出時の各部の状態を示す正面縦断面図である。 上記減圧乾燥ユニットにおける減圧乾燥処理中の各部の状態を示す部分側面縦断面図である。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に、本発明の減圧乾燥装置の適用可能なFPD製造用のレジスト塗布装置の一構成例を示す。
このレジスト塗布装置は、平流し方式のレジスト塗布ユニット10および減圧乾燥ユニット12を同一の基板搬送方向(X方向)に並べて併設している。先に、レジスト塗布ユニット10の構成および作用について説明する。
レジスト塗布ユニット10は、被処理基板たとえばガラス基板Gを空気の圧力で浮上させて水平に支持する浮上式のステージ14と、この浮上ステージ14上で水平に浮いている基板Gをステージ長手方向(X方向)に搬送する基板搬送機構16と、浮上ステージ14上で搬送される基板Gの上面にレジスト液を供給するレジストノズル18と、塗布処理の合間にレジストノズル18をリフレッシュするノズルリフレッシュ部20とを有している。
浮上ステージ14の上面には所定のガス(たとえばエア)を上方に噴射する多数のガス噴射口22が設けられており、それらのガス噴射口22から噴射されるガスの圧力によって基板Gがステージ上面から一定の高さに浮上するように構成されている。
基板搬送機構16は、浮上ステージ14を挟んでX方向に延びる一対のガイドレール24A,24Bと、これらのガイドレール24A,24Bに沿って往復移動可能なスライダ26と、浮上ステージ14上で基板Gの両側端部を着脱可能に保持するようにスライダ26に設けられた吸着パッド等の基板保持部材(図示せず)とを備えており、直進移動機構(図示せず)によりスライダ26を搬送方向(X方向)に移動させることによって、浮上ステージ14上で基板Gの浮上搬送を行うように構成されている。
レジストノズル18は、浮上ステージ14の上方を搬送方向(X方向)と直交する水平方向(Y方向)に横断して延びる長尺型ノズルであり、所定の塗布位置でその直下を通過する基板Gの上面に対してスリット状の吐出口よりレジスト液を帯状に吐出するようになっている。また、レジストノズル18は、このノズルを支持するノズル支持部材28と一体にX方向に移動可能、かつ鉛直方向(Z方向)で昇降可能に構成されており、上記塗布位置とノズルリフレッシュ部20との間で移動できるようになっている。
ノズルリフレッシュ部20は、浮上ステージ14の上方の所定位置で支柱部材30に保持されており、塗布処理のための下準備としてレジストノズル18にレジスト液を吐出させるためのプライミング処理部32と、レジストノズル18のレジスト吐出口を乾燥防止の目的から溶剤蒸気の雰囲気中に保つためのノズルバス34と、レジストノズル18のレジスト吐出口近傍に付着したレジストを除去するためのノズル洗浄機構36とを備えている。
次に、レジスト塗布ユニット10における主な動作を説明する。先ず、前段の処理部(図示せず)よりたとえばコロ搬送で送られてきた基板Gがステージ14上の前端側に設定された搬入部に搬入され、そこで待機していたスライダ26が基板Gを保持して受け取る。浮上ステージ14上で基板Gはガス噴射口22より噴射されるガス(エア)の圧力を受けて略水平な姿勢で浮上状態を保つ。
そして、スライダ26が基板を保持しながら減圧乾燥ユニット12側に向かって搬送方向(X方向)に移動し、基板Gがレジストノズル18の下を通過する際に、レジストノズル18が基板Gの上面に向けてレジスト液を帯状に吐出することにより、基板G上に基板前端から後端に向って絨毯が敷かれるようにしてレジスト液の液膜が一面に形成される。こうしてレジスト液を塗布された基板Gは、その後もスライダ26によって浮上ステージ14上を浮上搬送され、浮上ステージ14の後端を越えて後述するコロ搬送路38に乗り移り、そこでスライダ26による保持が解除される。コロ搬送路38に乗り移った基板Gはそこから先は、後述するようにコロ搬送路38上をコロ搬送で移動して後段の減圧乾燥ユニット12へ搬入される。
塗布処理の済んだ基板Gを上記のようにして減圧乾燥ユニット12側へ送り出した後、スライダ26は次の基板Gを受け取るために浮上ステージ14の前端側の搬入部へ戻る。また、レジストノズル18は、1回または複数回の塗布処理を終えると、塗布位置(レジスト液吐出位置)からノズルリフレッシュ部20へ移動してそこでノズル洗浄やプライミング処理等のリフレッシュないし下準備をしてから、塗布位置に戻る。
レジスト塗布ユニット10の浮上ステージ14の延長上(搬送方向の下流側)には、コロ搬送路38が敷設されている。このコロ搬送路38は、減圧乾燥ユニット12のチャンバ40の中と外(前後)で連続して敷設されている。
以下に、この実施形態における減圧乾燥ユニット12の構成および作用を説明する。
図1に示すように、減圧乾燥ユニット12回りのコロ搬送路38は、チャンバ40の搬送上流側つまり搬入側に敷設されている搬入側コロ搬送路38Aと、チャンバ40内に敷設されている内部コロ搬送路38Bと、チャンバ40の搬送下流側つまり搬出側に敷設されている搬出側コロ搬送路38Cとから構成されている。
各部のコロ搬送路38A,38B,38Cは、搬送方向(X方向)にそれぞれ適当な間隔で配置した複数本のコロ42A,42B,42Cを各独立または共通の搬送駆動部により回転させて、基板Gをコロ搬送で搬送方向(X方向)に送るようになっている。ここで、搬入側コロ搬送路38Aは、レジスト塗布ユニット10の浮上ステージ14から浮上搬送の延長で搬出された基板Gを受け取り、減圧乾燥ユニット12のチャンバ40内へコロ搬送で送り込むように機能する。内部コロ搬送路38Bは、搬入側コロ搬送路38Aからコロ搬送で送られてくる基板Gを同速度のコロ搬送でチャンバ40内に引き込むとともに、チャンバ40内で減圧乾燥処理の済んだ基板Gをチャンバ40の外(後段)へコロ搬送で送り出すように機能する。搬出側コロ搬送路38Cは、チャンバ40内の内部コロ搬送路38Bから送り出されてくる処理済の基板Gを同速度のコロ搬送で引き出して後段の処理部(図示せず)へ送るように機能する。
図1〜図4に示すように、減圧乾燥ユニット12のチャンバ40は、比較的扁平な直方体に形成され、その中に基板Gを水平に収容できる空間を有している。このチャンバ40の搬送方向(X方向)において互いに向き合う一対(上流側および下流側)のチャンバ側壁には、基板Gが平流しでようやく通れる大きさに形成されたスリット状の搬入口44および搬出口46がそれぞれ設けられている。さらに、これらの搬入口44および搬出口46をそれぞれ開閉するためのゲート機構48,50がチャンバ40の外壁に取り付けられている。チャンバ40の上壁部または上蓋52は、メンテナンス用に取り外し可能になっている。
この実施形態のコロ搬送路は、図2〜図4に示すように、搬入口44、搬出口46の通路下面(またはその近傍)に、内部コロ搬送路38Bと外部(搬入側・搬出側)コロ搬送路38A,38Cとを密に繋ぐためのローラ式コロ47,49をそれぞれ設けている。
各ゲート機構48,50は、図示省略するが、スリット状の搬入出口(44,46)を気密に閉塞できる蓋体または弁体と、この蓋体を搬入出口(44,46)と水平に対向する鉛直往動位置とそれより低い鉛直復動位置との間で昇降移動させる第1のシリンダ(図示せず)と、蓋体を搬入出口(44,46)に対して気密に密着する水平往動位置と離間分離する水平復動位置との間で水平移動させる第2のシリンダ(図示せず)とを備えている。
チャンバ40内において、内部コロ搬送路38Bを構成するコロ42Bは、搬入出口(44,46)に対応した高さ位置で搬送方向(X方向)に適当な間隔を置いて一列に配置されており、一部または全部のコロ42Bがチャンバ40の外に設けられているモータ等の回転駆動源54に適当な伝動機構56を介して接続されている。各コロ42Bは、比較的細いシャフト43に所定の間隔を置いて複数の太径リングまたはローラ45を固着しており、シャフト43の両端部がチャンバ40の左右両側壁またはその付近に設けられた軸受58に回転可能に支持されている。
搬入側コロ搬送路38Aのコロ42Aも、内部コロ搬送路38Bのコロ42Bと同様の構成を有しており、図示省略するが、その両端部がフレーム等に固定された軸受に回転可能に支持され、上記内部コロ搬送路38B用の回転駆動源54と共通または別個の回転駆動源により回転駆動されるようになっている。搬出側コロ搬送路38Cのコロ42Cも同様である。
この減圧乾燥ユニット12は、図3および図4に示すように、チャンバ40内で基板Gを水平に支えて上げ下げするための基板リフト機構60を備えている。この基板リフト機構60は、チャンバ40内に所定の配置パターンで(たとえばマトリクス状に)離散的に配置された多数本(好ましくは20本以上)のリフトピン(支持ピン)62と、これらのリフトピン62を所定の組またはグループ毎に内部コロ搬送路38Bよりも低い位置にて支持する複数の水平棒または水平板のピンベース64と、各ピンベース64を昇降移動させるためにチャンバ40の外(下)に配置された1台または複数台の昇降駆動源たとえばシリンダ66とを有している。
より詳細には、相隣接する2本のコロ42B,42Bの隙間にコロ42Bと平行に(Y方向に)一定間隔で複数本(好ましくは3本以上)のリフトピン62を鉛直に立てて一列に配置し、かかるリフトピン列を搬送方向(X方向)に適当な間隔を置いて複数列(好ましくは6列以上)設け、各ピンベース64に1組または複数組(図示の例は2組)のリフトピン列を支持させる。そして、シール部材68を介してチャンバ40の底壁を気密に貫通する昇降支持軸70の上端を各ピンベース64の下面に結合し、チャンバ40の外(下)で各ピンベース64の下端を共通の水平支持板72を介して昇降駆動源66に接続している。
かかる構成の基板リフト機構60においては、昇降駆動源66に一定ストロークの前進(上昇)または後退(下降)駆動を行わせることにより、昇降支持軸70およびピンベース64を介して全リフトピン62をピン先端の高さを揃えて、図3および図7に示すようにピン先端がコロ搬送路38Bよりも低くなる復動(下降)位置と、図4および図6に示すようにピン先端がコロ搬送路38Bよりも高くなる往動(上昇)位置との間で、昇降移動させることができるようになっている。
好適な一実施例として、リフトピン62は、空冷ガスを通り抜けさせるような温調機構付きタイプでもなければ、特殊な極細タイプでもなく、たとえばステンレス鋼(SUS)からなる剛体の中空管でピン先部の直径がたとえば2mm程度の普通の安価なピン構造を有している。このように、リフトピン62が比較的太くて剛性であるため、基板リフト機構60が基板Gの上げ下げを安定かつスムースに行う上で必要なリフトピン62の本数は特殊極細タイプのものよりも格段に少なくて済む。もっとも、リフトピン62に上記温調機構付きタイプあるいは上記特殊極細タイプの支持ピンを使用することも可能である。
チャンバ40の底壁には1箇所または複数個所に排気口74が形成されている。これらの排気口74には排気管76を介して真空排気装置78が接続されている。各真空排気装置78は、チャンバ40内を大気圧状態から真空引きして所定真空度の減圧状態を維持するための真空ポンプを有している。なお、それら複数の真空排気装置78の排気能力のばらつきを平均化するために、それぞれの排気管76同士を接続管(図示せず)で繋いでもよい。
チャンバ40内で内部コロ搬送路38Bの左右両側には、チャンバ側壁に沿って搬送方向(X方向)に延びる一対のパージングガス噴出部80が設けられている。これらのパージングガス噴出部80は、たとえばスリット状または多孔型のガス噴出口を有する中空管(または金属粉末を焼結してなる多孔質の中空管)からなり、配管82(図2)を介してパージングガス供給源(図示せず)に接続されている。減圧乾燥処理の終了時にチャンバ40を密閉したまま減圧状態から大気圧状態に戻す際に、パージング機構が作動して、パージングガス噴出部80のスリット状(または多孔型)のガス噴出口からパージング用のガス(たとえば窒素ガス、清浄空気等)を噴き出すようになっている。
この実施形態における特徴の1つとして、パージングガス噴出部80は、内部コロ搬送路38Bよりも高い位置に設けられ(図1)、コロ搬送面よりも高い位置でパージングガスを水平(または上方)に噴き出すようになっている。好ましくは、パージングガス噴出部80のガス噴出口がコロ搬送路の搬送面よりも10mm以上(より好ましくは20mm〜30mm)高い位置に設けられる。
この減圧乾燥ユニット12は、上記のように基板Gの平流し搬送を行うコロ搬送路38をチャンバ40内に引き込み、チャンバ40内で基板Gをリフトピン62で上げ下げする基板リフト機構60を備える装置構成において、チャンバ40内の雰囲気温度の変動を低減させるために、コロ搬送路の近くで基板Gの下を覆うように配置される遮蔽板100を設けている。
この遮蔽板100は、たとえば樹脂またはアルミ板からなり、基板Gよりも一回り大きな面積を有しており(図1、図2)、リフトピン62を昇降可能に貫通させるための円形の開口100aと、内部コロ搬送路38Bのコロ42Bとの干渉を避けるための矩形の開口100bとを有している(図5、図6、図7)。
好適な一実施例として、遮蔽板100は、たとえばチャンバ40の底面から垂直上方に延びる多数の支持棒102によって一定の高さ位置、つまりコロ42Bのシャフト43よりは高くてローラ45の頂面(コロ搬送面)よりは低い位置で、水平に支持される。
次に、この実施形態における減圧乾燥ユニット12の作用を説明する。
上記したように、上流側隣のレジスト塗布ユニット10でレジスト液を塗布された基板Gは、平流しで浮上ステージ14上の浮上搬送路から搬入側コロ搬送路38Aに乗り移る。その後、図3に示すように、基板Gは搬入側コロ搬送路38A上をコロ搬送で移動し、やがて減圧乾燥ユニット12のチャンバ40の中にその搬入口44から進入する。この時、ゲート機構48は搬入口44を開けておく。
内部コロ搬送路38Bも、回転駆動源54の回転駆動により、搬入側コロ搬送路38Aのコロ搬送動作とタイミングの合った同一搬送速度のコロ搬送動作を行い、図3に示すように、搬入口44から入ってきた基板Gをコロ搬送でチャンバ40の奥に引き込む。この時、基板リフト機構60は、全てのリフトピン62を各ピン先端が内部コロ搬送路38Bの搬送面よりも低くなる復動(下降)位置に待機させておく。そして、基板Gがチャンバ40内の略中心の所定位置に着くと、そこで内部コロ搬送路38Bのコロ搬送動作が停止する。これと同時または直前に搬入側コロ搬送路38Aのコロ搬送動作も停止してよい。
なお、上記のように前段または上流側隣のレジスト塗布ユニット10から減圧乾燥処理を受けるべき基板Gがチャンバ40に搬入される時、これと同時(または直前)に、図3に示すように、チャンバ40内で減圧乾燥処理を受けたばかりの先行基板Gが内部コロ搬送38Bおよび搬出側コロ搬送路38C上の連続した等速度のコロ搬送で搬出口46からチャンバ40の外に出てそのまま後段または下流側隣の処理部へ平流しで送られる。
上記のようにして、レジスト塗布ユニット10でレジスト液を塗布されてきた基板Gが、搬入側コロ搬送路38Aおよび内部コロ搬送路38B上の連続的なコロ搬送によって減圧乾燥ユニット12のチャンバ40に搬入される。この直後に、ゲート機構48,50が作動して、それまで開けていた搬入口44および搬出口46をそれぞれ閉塞し、チャンバ40を密閉する。
次いで、基板リフト機構60が昇降シリンダ66を往動させて、チャンバ40内で全てのリフトピン62のピン先端が内部コロ搬送路38Bの搬送面を越える所定の高さ位置まで全てのピンベース64を一斉に所定ストロークだけ上昇させる。この基板リフト機構60の往動(上昇)動作により、図6に示すように、基板Gは内部コロ搬送路38Bから水平姿勢のままリフトピン62のピン先に載り移り、そのまま内部コロ搬送路38Bの上方に持ち上げられる。
こうして、往動位置に上昇したリフトピン62のピン先に載っている基板Gの上面とチャンバ40の天井52との間に所望(たとえば4〜15mm)のクリアランスHが形成される(図6)。
一方、チャンバ40が密閉された直後に真空排気装置78が作動して、チャンバ40内の真空排気が開始される。この真空排気により、チャンバ40内の圧力がそれまでの大気圧(101325Pa)から真空圧力になり、この減圧状態の雰囲気の下で基板G上のレジスト液膜から溶剤(シンナー)が蒸発し、この気化熱によってチャンバ40内の雰囲気温度がそれまでの常温(約25℃)から急激に下がる。
この真空排気中(特に減圧乾燥開始直後)のチャンバ内雰囲気温度の下降変動幅は、場所によって異なり、相当のばらつきがある。後述するように、真空排気中のチャンバ内雰囲気温度が、従来は約−15℃まで下がることもあったが(図12)、この実施形態では最も低くて零℃位までしか下がらないようになっている(図9)。
真空排気中は、チャンバ40内に残留しているガス(殆どが空気)がチャンバ40の底部の排気口74へ向かって流れ、チャンバ40内の各部で気流が発生する(図6)。この実施形態では、コロ42Bのシャフト43よりも高い位置に遮蔽板100が設けられているため、シャフト43やピンベース64等の周りで気流が巻き上がっても遮蔽板100によってその乱気流が遮断され、基板Gの下面に当たることはない。
減圧乾燥(真空排気)を開始してから一定時間経過後に、あるいはチャンバ40内の真空圧力が設定値(たとえば約30Pa)に到達した時点で、タイマまたは圧力センサ(図示せず)の出力信号に応動して減圧乾燥処理を終了させる。このために、基板リフト機構60が昇降シリンダ66を復動させて、全てのリフトピン62のピン先端が内部コロ搬送路38Bの搬送面よりも低くなる所定の高さ位置まで全てのピンベース64を一斉に所定ストロークだけ下降させる。この基板リフト機構60の復動(下降)動作により、基板Gは水平姿勢でリフトピン62のピン先から内部コロ搬送路38Bに載り移る。そして、パージング機構が作動し、パージングガス噴出部80よりチャンバ40内にパージングガスを所定の流量で供給する。この実施形態では、パージングガス噴出部80が、コロ搬送路38Bの搬送面よりも20〜30mm高い位置でパージングガスを略水平に噴き出す。真空排気装置78の排気動作は、パージングの開始と同時に止めてもよいが、所定時間の経過後に止めてもよい。
パージングガス噴出部80より略水平に噴出されたパージングガスは、図7に示すように、チャンバ40の天井52と基板Gとの間の最上部空間SP1、基板Gと遮蔽板100との間の中間空間SP2、および遮蔽板100とチャンバ40の底面との間の最下部空間SP3に分かれて送り込まれる。
最上部空間SP1に送り込まれたパージングガスは、この空間SP1に速やかに行き渡ってから基板Gの前後の隙間を下方に抜けて、チャンバ40底部の排気口74に向かって流れる。
中間空間SP2に送り込まれたパージングガスは、この空間SP2内に拡散しながら、あちこちの遮蔽板100の開口100a,100bを通り抜け、あるいは基板Gの前後の隙間を下方に抜けて、最下部空間SP3に流下する。
最下部空間SP3に送り込まれたパージングガス、および中間空間SP2から遮蔽板100の開口100a,100bを通り抜けて最下部空間SP3に降りてきたパージングガスは、最下部空間SP3内でコロ42Bのシャフト43やピンベース64等の部材に衝突しながらチャンバ40底部の排気口74に向かって流れる。
このパージングによって、チャンバ106内の圧力は設定値または最低値(約30Pa)から大気圧に向かって一気に上昇し、それに伴ってチャンバ内雰囲気温度も減圧乾燥処理前の温度(室温)を優に超える温度まで急上昇する。
このパージングによるチャンバ内雰囲気温度の上昇変動幅は、場所によって異なり、相当のばらつきがある。後述するように、パージング中のチャンバ内雰囲気温度が、従来は約50℃を超えることもあったが(図12)、この実施形態では最も高くて約32℃までしか上がらないようになっている(図9)。
こうして、パージングによってチャンバ40内の圧力が上昇し、やがて大気圧に達すると、圧力センサに応動して、このタイミング(時点Te)でパージングガス噴出部80がパージングガスの供給を停止する。チャンバ40内でパージングガスが流れなくなると、チャンバ内雰囲気温度がチャンバ内に充満しているパージングガスの温度(通常室温と略同じ温度)と等しくなるように低下する。
そして、パージングガスの供給を停止してから所定時間の経過後にゲート機構48,50が作動して搬入口44および搬出口46を開ける。次いで、内部コロ搬送路38Bおよび搬出側コロ搬送路38C上でコロ搬送動作が開始され、減圧乾燥処理を受けたばかりの当該基板Gは搬出口46からコロ搬送によって搬出され、そのまま後段の処理部へ平流しで送られる。この処理済基板Gの搬出動作と同時に、図3に示すように、レジスト塗布ユニット10からの後続の基板Gが、搬入側コロ搬送路38Aおよび内部コロ搬送路38B上の連続的なコロ搬送によって搬入口44からチャンバ40内に搬入される。
上記したように、この実施形態の減圧乾燥ユニット12は、コロ搬送路の近くで基板Gの下を覆う位置に、好ましくはコロ42Bのシャフト43よりは高くてローラ45の頂面(コロ搬送面)よりは低い位置に、遮蔽板100を水平に設けている。この遮蔽板100は、チャンバ40内に基板Gが滞在している期間中はもちろん、チャンバ40内に基板Gが存在していない期間中も、コロ搬送路38Bの搬送面より少しだけ低い一定の高さ位置でチャンバ40内の空間を上下に分離している。ここで、上下に分離された中間空間SP2と下部空間SP3は、遮蔽板100の開口100a,100bおよび遮蔽板100の周囲の隙間を介して連通している。
さらに、この実施形態の減圧乾燥ユニット12は、チャンバ40の側壁付近に配置されるパージングガス噴出部80のガス噴出口をコロ搬送路38よりも高い位置(最も好ましくはコロ搬送面よりも20〜30mm高い位置)に設けている。これによって、パージングガス噴出部80より噴出されたパージングガスは、チャンバ40の天井52と基板Gとの間の上部空間SP1、基板Gと遮蔽板100との間の中間空間SP2、および遮蔽板100とチャンバ40の底面との間の下部空間SP3に分かれて流れるようになっている。
かかる構成によれば、真空排気中およびパージング中にチャンバ40内を流れる気流が基板Gと遮蔽板100とによって隔離された最上部空間SP1,中間空間SP2,最下部空間SP3の各々で個別に制御され、チャンバ内雰囲気温度の変動が著しく低減される。
本発明者は、この実施形態の減圧乾燥ユニット12において、図8に示すようにチャンバ40内の中心部、中間部および周辺部にわたって分布する13箇所の代表測定点ch1〜ch13を選び、同一の条件で下記4通りの構成A,B,C,D別に減圧乾燥処理およびパーシングを実験した。この実験の中で、各代表点における減圧乾燥処理およびパーシング中のチャンバ内雰囲気温度と圧力を測定し、13箇所(ch1〜ch13)分の雰囲気温度特性J1〜J13の中で最大温度Maxを記録した特性(Ji)と最低温度Minを記録した特性(Jj)の2つを抽出してプロットしたところ、図9〜図12に示すような結果が得られた。なお、この実験では、各代表測定点ch1〜ch13の測定高さ位置をチャンバ40の底面から120mmの位置に選び、熱電対の温度センサを用いた。
A:[遮蔽板あり、搬送路上パージ]・・・図9
上記実施形態のように、遮蔽板100を設け、パージングガス噴出部80のガス噴出口をコロ搬送路38Bよりも高い位置に設ける構成である。
B:[遮蔽板あり、搬送路下パージ]・・・図10
上記実施形態と同様に遮蔽板100を設けるが、パージングガス噴出部80のガス噴出口をコロ搬送路38Bよりも低い位置(搬送面より約100mm低い位置)に設ける構成である。上記実施形態の一変形例(第1変形例)である。
C:[遮蔽板なし、搬送路上パージ]・・・図11
上記遮蔽板100を設けないが、パージングガス噴出部80のガス噴出口をコロ搬送路38Bよりも高い位置に設ける構成である。これも、上記実施形態の一変形例(第2変形例)である。
D:[遮蔽板なし、搬送路下パージ]・・・図12
上記遮蔽板100を設けず、しかもパージングガス噴出部80のガス噴出口をコロ搬送路38Bよりも低い位置(搬送面より約100mm低い位置)に設ける構成である。これは、従来技術の構成に相当する。
図9に示すように、上記Aの構成(実施形態)においては、真空排気中のチャンバ内雰囲気温度の最低値は−0.2℃で、パージング中のチャンバ内雰囲気温度の最高値は32℃であり、最大変動幅は32.2℃であった。
図10に示すように、上記Bの構成においては、真空排気中のチャンバ内雰囲気温度の最低値は−2.0℃で、パージング中のチャンバ内雰囲気温度の最高値は39.0℃であり、最大変動幅は41.0℃であった。
図11に示すように、上記Cの構成においては、真空排気中のチャンバ内雰囲気温度の最低値は−15.0℃で、パージング中のチャンバ内雰囲気温度の最高値は36.7℃であり、最大変動幅は51.7℃であった。
図12に示すように、上記Dの構成においては、真空排気中のチャンバ内雰囲気温度の最低値は−16.0℃で、パージング中のチャンバ内雰囲気温度の最高値は49.3℃であり、最大変動幅は65.3℃であった。
このように、上記A(実施形態)の構成によれば、上記D(従来技術)の構成に比して、チャンバ内雰囲気温度の最大変動幅を半減することが可能である。上記B(第1変形例)の構成においても、上記D(従来技術)の構成に比して、チャンバ内雰囲気温度の最大変動幅を約60%に低減することができる。また、上記C(第2変形例)の構成においても、上記D(従来技術)の構成に比して、チャンバ内雰囲気温度の最大変動幅を約78%に低減することができる。
本発明者は、上記実験の延長として、上記構成A,B,C,D別に、同一条件での減圧乾燥処理/パージングの工程を一定の周期で複数回(9回)繰り返し、各回の減圧乾燥処理を開始する直前のリフトピン62の温度を測定してプロットしたところ、図13に示すような特性が得られた。
図示のように、上記A(実施形態)の構成によれば、初回は常温(約25℃)のリフトピン温度を2回目からは常温よりも僅かだけ高い26℃〜27℃の範囲に安定化させることができる。
また、上記B(第1変形例)の構成においては、リフトピン温度を2回目で26℃〜27℃の範囲に止め、3回目以降は27℃〜28℃の範囲に安定化させることができる。
また、上記C(第2変形例)の構成においては、リフトピン温度を2回目から27℃〜28℃の範囲に安定化させることができる。
一方、上記D(従来技術)の構成においては、減圧乾燥処理/パージング工程を繰り返す度毎にリフトピン温度がだんだんと高くなり、安定化するまでしばらく掛かる。もちろん、安定化(飽和)する頃の温度は相当高くなり、30℃近くになる。
このように、上記実施形態およびその変形例によれば、減圧乾燥処理およびパーシング中のチャンバ内雰囲気温度の変動幅を低減できるので、リフト機構60の各リフトピン62が雰囲気温度から受ける熱的影響を少なくし、ひいては基板Gがリフトピン62から受ける熱的影響を少なくし、基板G上のレジスト塗布膜にピン転写跡が付くのを抑えることができる。これによって、基板G上のレジスト塗布膜の膜質を向上させることができる。
図14および図15に、第2の実施形態における減圧乾燥ユニット12の構成を示す。この第2の実施形態は、基板リフト機構(60)を備えてはおらず、代わりに遮蔽板100の上面に固定の支持ピン104を離散的(たとえばマトリクス状に)に多数本取り付けている。遮蔽板昇降機構106は、減圧乾燥処理を行う時は支持ピン104の先端をコロ搬送路38Bよりも高くして支持ピン104による基板Gの支持を可能とし(図15)、基板Gの搬入出を行う時は支持ピン104のピン先端をコロ搬送路38Bよりも低くしてコロ搬送機構による基板のコロ搬送を可能とするように(図14)、遮蔽板100の昇降移動(上げ下げ)を行う。この場合、上記クリアランスHは、支持ピン104の高さ(長さ)によって決まる。遮蔽板100の復動(下限)高さ位置は、コロ42Bのシャフト43よりは高くてローラ45の頂面(コロ搬送面)よりは低い位置に設定される。
遮蔽板昇降機構106は、チャンバ40の外(下)に配置された1台または複数台の昇降駆動源たとえばシリンダ108を水平支持板110および昇降支持軸112を介して遮蔽板100に接続している。昇降支持軸112は、チャンバ40の底壁をシール部材114を介して気密に貫通し、その上端が遮蔽板100の下面に結合されている。
この第2の実施形態においても、上記実施形態と同様に、減圧乾燥処理およびパーシング中のチャンバ内雰囲気温度の変動幅を低減することが可能であり、遮蔽板100上の各支持ピン104が雰囲気温度から受ける熱的影響を少なくし、ひいては基板Gが支持ピン104から受ける熱的影響を少なくし、基板G上のレジスト塗布膜にピン転写跡が付くのを抑えることができる。
上記した実施形態では、遮蔽板100の固定(または下限)高さ位置をコロ42Bのシャフト43より高い位置に設定した。しかし、遮蔽板100の作用効果がある程度減少することになるが、コロ42Bのシャフト43より少し低い位置に遮蔽板100の固定(または下限)高さ位置を設定することも可能である。
上記した実施形態における減圧乾燥ユニット12のチャンバ40は、搬送方向(X方向)で向かい合う一対のチャンバ側壁に搬入口44および搬出口46をそれぞれ設けて、基板Gがチャンバ40を通り抜けする構成となっていた。しかし、チャンバ40一側壁に設けた1つの搬入出口で搬入口と搬出口とを兼用させる構成も可能であり、その場合は搬入側コロ搬送路38Aと搬出側コロ搬送路38Cとの共用化もはかれる。
本発明における被処理基板はLCD用のガラス基板に限るものではなく、他のフラットパネルディスプレイ用基板や、半導体ウエハ、CD基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。減圧乾燥処理対象の塗布液もレジスト液に限らず、たとえば層間絶縁材料、誘電体材料、配線材料等の処理液も可能である。

Claims (7)

  1. 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、
    前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、
    前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、
    前記減圧乾燥処理のために、前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して密閉状態の前記チャンバ内を真空排気する排気機構と、
    前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された複数の支持ピンを有し、前記減圧乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、
    前記チャンバ内でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるパージングガス噴出部を有し、前記減圧乾燥処理を終了させるために前記コロ搬送路よりも高い位置に設けられた前記パージングガス噴出部のガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて水平に噴出するバージング機構と
    を有する減圧乾燥装置。
  2. 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、
    前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、
    前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、
    前記減圧乾燥処理のために、前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して密閉状態の前記チャンバ内を真空排気する排気機構と、
    前記チャンバ内でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるパージングガス噴出部を有し、前記減圧乾燥処理を終了させるために前記コロ搬送路よりも高い位置に設けられる前記パージングガス噴出部のガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて噴出するバージング機構と、
    前記基板をピン先端で水平に支えて上げ下げするために前記チャンバの中に離散的に配置された複数の支持ピンを有し、前記減圧乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記基板を支持し、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とする基板リフト機構と、
    前記チャンバ内の雰囲気温度の変動を低減させるために前記コロ搬送路の近くで前記基板の下を覆うように設けられ、前記支持ピンを昇降可能に貫通させるための第1の開口と、前記コロ搬送路との干渉を避けるための第2の開口とを有する遮蔽板と
    具備し、
    前記パージングガス噴出部より噴出された前記パージング用のガスが、前記チャンバの天井と前記基板との間の最上部空間、前記基板と前記遮蔽板との間の中間空間および前記遮蔽板と前記チャンバの底面との間の最下部空間に分かれて流れる、
    減圧乾燥装置。
  3. 前記遮蔽板が一定の高さ位置に固定して設けられる、請求項2に記載の減圧乾燥装置。
  4. 前記パージングガス噴出部のガス噴出口が、前記コロ搬送路の搬送面よりも20mm〜30mm高い位置に設けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の減圧乾燥装置。
  5. 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥装置であって、
    前記基板を水平状態で収容するための空間を有する減圧可能なチャンバと、
    前記チャンバの外と中で連続するコロ搬送路を有し、前記コロ搬送路上のコロ搬送で前記基板を前記チャンバに搬入し、または前記チャンバから搬出する搬送機構と、
    前記減圧乾燥処理のために前記チャンバ内を密閉状態で真空排気する排気機構と、
    前記減圧乾燥処理を終了させるために前記チャンバ内にパージング用のガスを供給するパージング機構と、
    前記減圧乾燥処理および前記パージング中の前記チャンバ内の雰囲気温度を小さくするために、前記基板の下を覆うように設けられる遮蔽板と、
    前記減圧乾燥処理中に前記基板をピン先端で水平に支えるために前記遮蔽板の上に離散的に設けられる複数の支持ピンと、
    前記遮蔽板に結合され、前記乾燥処理を行う時は前記支持ピンの先端を前記コロ搬送路よりも高くして前記支持ピンによる前記基板の支持を可能とし、前記基板の搬入出を行う時は前記支持ピンのピン先端を前記コロ搬送路よりも低くして前記搬送機構による前記基板のコロ搬送を可能とするように、前記遮蔽板を昇降移動させる遮蔽板昇降機構と
    を有する減圧乾燥装置。
  6. 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥方法であって、
    前記基板を減圧可能なチャンバ内にコロ搬送路上のコロ搬送によって搬入する第1の工程と、
    前記チャンバ内で前記基板を複数の支持ピンで水平に支持して前記コロ搬送路の上方に持ち上げる第2の工程と、
    前記減圧乾燥処理を行うために、密閉状態の前記チャンバ内を前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して真空排気する第3の工程と、
    前記減圧乾燥処理を終了させるために、前記基板を前記複数の支持ピン上から前記コロ搬送路上に移して、前記チャンバ内の前記コロ搬送路の両側に設けられる前記コロ搬送路よりも高い位置のガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて水平に噴出する第4の工程と、
    前記パージングの終了後に、前記基板を前記チャンバの外へ前記コロ搬送路上のコロ搬送によって搬出する第5の工程と
    を有する減圧乾燥方法。
  7. 被処理基板上に形成された塗布液の膜に減圧乾燥処理を施す減圧乾燥方法であって、
    前記基板を減圧可能なチャンバ内にコロ搬送路上のコロ搬送によって搬入する第1の工程と、
    前記チャンバ内で前記基板を複数の支持ピンで水平に支持して前記コロ搬送路の上方に持ち上げる第2の工程と、
    前記減圧乾燥処理を行うために、密閉状態の前記チャンバ内を前記チャンバの底壁に形成された排気口を介して真空排気する第3の工程と、
    前記減圧乾燥処理を終了させるために、前記基板を前記複数の支持ピン上から前記コロ搬送路上に移して、前記チャンバ内で前記コロ搬送路よりも高い位置でチャンバ側壁に沿って搬送方向に延びるガス噴出口よりパージング用のガスを前記コロ搬送路上の前記基板に向けて噴出する第4の工程と、
    前記パージングの終了後に、前記基板を前記チャンバの外へ前記コロ搬送路上のコロ搬送によって搬出する第5の工程と
    を有し
    前記第4の工程において、前記ガス噴出口より噴出された前記パージング用のガスが、前記チャンバの天井と前記基板との間の最上部空間、前記基板と前記コロ搬送路の近くで前記基板の下を覆うように設けられ、前記支持ピンを昇降可能に貫通させるための第1の開口と、前記コロ搬送路との干渉を避けるための第2の開口とを有する遮蔽板との間の中間空間、および前記遮蔽板と前記チャンバの底面との間の最下部空間に分かれて流れる、
    減圧乾燥方法。
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