JP2011063664A - アンダーフィル材組成物及び光半導体装置 - Google Patents

アンダーフィル材組成物及び光半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】硬化物として耐熱性、耐光性に優れた光半導体装置用アンダーフィル材組成物を提供する。
【解決手段】下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量が500〜20000の分岐状オルガノポリシロキサン(1)(CHaSi(ORb(OH)c(4-a-b-c)/2(式中、Rは炭素数1〜4の有機基であり、a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2を満たす数である)、トリアジン誘導体エポキシ樹脂、無機質充填剤、縮合触媒、直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサン(該残基の珪素原子は独立に、水酸基、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基を有し、繰り返し数5〜50を有す)、シランカップリング剤からなるアンダーフィル材組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、光半導体素子をバンプにより基板に実装して形成される光半導体装置において、光半導体素子と基板の間に注入充填して用いられるアンダーフィル材組成物に関する。詳細には、耐熱性、耐光性に優れた硬化物を与えるアンダーフィル材組成物に関する。
LED(Light Emitting Diode)等の光半導体素子は、種々のインジケータや光源として利用されている。近年、光半導体装置の高出力化及び短波長化が進み、光半導体素子の周辺に使用する樹脂材料が、光により劣化が起こるという課題がある。
アンダーフィル用樹脂組成物として、エポキシ樹脂、硬化剤及び硬化促進剤を構成成分とするエポキシ樹脂組成物が知られている(特許文献1〜3)。エポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂又はビスフェノールF型エポキシ樹脂などが用いられるが、これらのエポキシ樹脂を主原料とするエポキシ樹脂組成物を光半導体装置用のアンダーフィル材として用いた場合、長時間の光半導体素子の点灯により封止した樹脂の劣化が起こり、黄変により発光輝度が顕著に低下するという問題が発生する。
耐熱性、耐光性に優れる発光素子用封止材エポキシ樹脂組成物として、イソシアヌル酸誘導体エポキシ樹脂を含むもの(特許文献4)が知られている。しかし、該組成物も耐光性の点で十分とはいえない。
特開2007−169445号公報 特開2009−155405号公報 特開2009−173744号公報 特開2005−306952号公報
そこで本発明は、耐熱性、耐光性に優れた硬化物を与える、光半導体装置用アンダーフィル材組成物を提供することを目的とする。
本発明は、(A)下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が500〜20000の分岐状オルガノポリシロキサン 5〜95質量部
[化1]
(CHaSi(ORb(OH)c(4-a-b-c)/2 (1)

(式中、Rは炭素数1〜4の有機基であり、a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2を満たす数である)
(B)トリアジン誘導体エポキシ樹脂 5〜95質量部
(C)無機質充填剤 100〜1000質量部
(D)縮合触媒 0.01〜10質量部
(E)下記式(2)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサン 2〜50質量部
(但し、(A)成分、(B)成分及び(E)成分の合計は100質量部である)
Figure 2011063664
(R及びRは、互いに独立に、水酸基、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、mは5〜50の整数である)
(F)シランカップリング剤 0.2〜2.0質量部
からなるアンダーフィル材組成物である。
上記本発明の組成物は、(E)所定長さの直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサンと分岐を有する(A)オルガノポリシロキサンの組合せによって、成形性が良好であり、成形後の反り特性が良好であり、耐熱性、耐光性を備えた硬化物を与えることができる。
(A)オルガノポリシロキサン
(A)オルガノポリシロキサンはシラノール基を備え、(D)縮合触媒の存在下で、(A)成分同士、及び/又は、(E)成分との縮合反応により架橋構造を形成する。上記平均組成式(1)において、Rは炭素数1〜4の有機基である。a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2、を満たす数である。
CHの含有量を示すaが上記下限値未満のオルガノポリシロキサンを含む組成物は、その硬化物が硬過ぎて、クラック等を生じ得るので好ましくなく、上記上限値を超える樹脂は、固形化しない。好ましくは、0.9≦a≦1.2、より好ましくは0.9≦a≦1.1である。
ORの含有量を示すbが0.3を超えると、分子量が小さくなり、クラック防止性能が十分ではなくなる場合がある。好ましくは0.001≦b≦0.2であり、より好ましくは0.01≦b≦0.1である。なお、ORの基は、赤外吸収スペクトル(IR)、アルカリクラッキングによるアルコール定量法等で定量可能である。
Si原子結合OH基の含有量を示すcが上記上限値を超えたオルガノポリシロキサンは、加熱硬化時の縮合反応、及び/又は、(E)成分との縮合反応により、高硬度ではあるが、耐クラック性に乏しい硬化物を与える。cが上記下限値未満のオルガノポリシロキサンは、融点が高くなる傾向があり、成形時の作業性に問題が生じる場合がある。また、(A)成分は、(E)成分との結合生成が全くなくなると、硬化物内に固定化されない結果、硬化物の硬度が低く、耐溶剤性が悪い傾向がある。好ましくは0.01≦c≦0.3であり、より好ましくは0.05≦b≦0.2である。cを制御する条件としては、原料のアルコシキ基の完全縮合率を86〜96%にすることが好ましく、86%未満では、融点が低くなり、96%を超えると融点が高くなりすぎる傾向となる。
以上のことから、好ましくは、0.911≦a+b+c≦1.8であり、より好ましくは1.0≦a+b+c≦1.5である。
上記平均組成式(1)中、Rは同一又は異種の炭素数1〜4の有機基であり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基等のアルキル基又は、ビニル基、アリル基等のアルケニル基が挙げられ、原料の入手が容易である点で、メチル基及びイソプロポキシ基が好ましい。
(A)オルガノポリシロキサンはGPCにより測定したポリスチレン標準で換算した重量平均分子量が500〜20000、好ましくは1000〜10000、より好ましくは2000〜8000である。分子量が前記下限値未満のオルガノポリシロキサンでは、固形化し難く、分子量が前記上限値を超えるものでは、粘度が高くなり流動性が低下することがある。
(A)成分は、一般にQ単位(SiO4/2)、T単位(CHSiO3/2)、及びD単位((CHSiO2/2)の組み合わせで表現することができ、分岐を有するオルガノポリシロキサンである。(A)成分をこの表記法で表した時、全シロキサン単位の総モル数に対し、T単位の含有モル数の比率が70モル%以上、望ましくは75モル%以上、特に80モル%以上であることが好ましい。該T単位が70モル%未満では、硬度、密着性、概観等の総合的なバランスが崩れる場合がある。なお、残部は、D,Q単位でよく、これらが30モル%以下であることが好ましい。融点に対しては、D,Q単位が多くなるほど融点が高くなる傾向がある。
(A)成分は、下記一般式(3)で示されるオルガノシランの加水分解縮合物として得ることができる。
[化3]
(CHnSiX4-n (3)

(式中、Xは塩素等のハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルコキシ基で、nは1、2又は0である。)
この場合、Xとしては、固体状のオルガノポリシロキサンを得る点からは、ハロゲン原子、特に塩素原子であることが好ましい。
上記式(3)で表されるシラン化合物としては、例えば、メチルトリクロロシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、テトラクロロシラン、テトラメトキシラン、テトラエトキシラン等があげられる。
上記加水分解性基を有するシラン化合物の加水分解及び縮合は、通常の方法で行えばよいが、例えば酢酸、塩酸、硫酸等の酸触媒、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等のアルカリ触媒の存在下で行うことが好ましい。例えば加水分解性基としてクロル基を含有するシランを使用する場合は、水添加によって発生する塩酸を触媒として、目的とする適切な分子量の加水分解縮合物を得ることができる。
加水分解及び縮合の際に添加される水の量は、上記加水分解性基を有するシラン化合物中の加水分解性基(例えばクロル基)の合計量1モル当り、通常、0.9〜1.6モルであり、好ましくは1.0〜1.3モルである。添加量が前記範囲内では成形時の作業性に優れたアンダーフィル材組成物を与えることができ、その硬化物は強靭性が優れたものとなる。
上記加水分解性基を有するシラン化合物は、通常、アルコール類、ケトン類、エステル類、セロソルブ類、芳香族化合物類等の有機溶剤中で加水分解することが好ましい。具体的には、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール類、芳香族化合物としてトルエン、キシレンが好ましく、組成物の硬化性及び硬化物の強靭性が優れたものとなるので、イソプロピルアルコール、トルエン併用系がより好ましい。
この場合、加水分解及び縮合の反応温度は、好ましくは10〜120℃、より好ましくは20〜100℃である。反応温度がかかる範囲を満たすと、ゲル化することなく、次の工程に使用可能な固体の加水分解縮合物が得られる。
メチルトリクロロシランを用いる場合、トルエンに溶解したメチルトリクロロシランに、水及びイソプロピルアルコールを添加して部分加水分解(反応温度−5℃から100℃)し、その後残存するクロル基の全量が加水分解される量の水を添加して、反応させることにより、下記式(4)で示される融点76℃の固体シリコーンポリマーが得られる。
[化4]
(CHaSi(OCb(OH)c(4-a-b-c)/2 (4)
a、b、cは上述のとおりである。
上記平均組成式(4)の例としては、下記式(5)、(6)などが挙げられる。
[化5]
(CH31.0Si(OC0.07(OH)0.131.4 (5)

(CH31.1Si(OC0.06(OH)0.121.3 (6)
(B)トリアジン誘導体エポキシ樹脂
本発明のトリアジン誘導体エポキシ樹脂は、国際公開WO2007/015427に開示されるトリアジン誘導体エポキシ樹脂であり、下記に示す(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物と(B−2)酸無水物を反応させて得られる、トリアジン環エポキシ−酸無水物樹脂である。
(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物
トリアジン誘導体エポキシ化合物(即ちイソシアヌレート環を有するエポキシ化合物)は、1,3,5−トリアジン誘導体エポキシ化合物であることが好ましい。イソシアヌレート環を有するエポキシ化合物は、耐光性や電気絶縁性に優れており、1つのイソシアヌレート環に対して、2または3のエポキシ基を有することが望ましい。より具体的には、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、トリス(α−メチルグリシジル)イソシアヌレートであり、特に前者であることが好ましい。TEPIC−Sとして日産化学工業(株)より市販されているものを用いることが出来る。
本発明で用いるトリアジン誘導体エポキシ化合物の軟化点は90〜125℃であることが好ましい。なお、本発明において、このトリアジン誘導体エポキシ化合物は、トリアジン環を水素化したものを包含しない。
また、必要に応じて、エポキシ樹脂を本発明の効果を損なわない範囲で併用することができる。このエポキシ樹脂の例として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂又は4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂のようなビフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、トリスフェニロールメタン型エポキシ樹脂、テトラキスフェニロールエタン型エポキシ樹脂、及びフェノールジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂の芳香環を水素化したエポキシ樹脂や脂環式エポキシ樹脂、等が挙げられる。これらエポキシ樹脂の中でも耐熱性や耐紫外線性から芳香環を水素化したエポキシ樹脂や脂環式エポキシ樹脂が望ましい。また、これらのエポキシ樹脂は、軟化点が70〜100℃であることが好ましい。
(B−2)酸無水物
酸無水物は、上記(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物の硬化剤として作用するものであり、耐光性を与えるために非芳香族であり、かつ炭素-炭素二重結合を有さないものが好ましい。例えば、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、水素化メチルナジック酸無水物などが挙げられ、これらの中でもメチルヘキサヒドロ無水フタル酸が好ましい。これらの酸無水物は、1種類を単独で使用してもよく、また2種類以上を併用してもよい。
酸無水物は、上記したトリアジン誘導体エポキシ化合物のエポキシ基1当量に対し、酸無水物基が0.6〜2.0当量、好ましくは1.0〜2.0当量、更に好ましくは1.2〜1.6当量となる量で配合する。前記下限値未満では硬化不良が生じ、光半導体装置の信頼性が低下する場合がある。また、前記上限値超では未反応の酸無水物が残り、得られるエポキシ樹脂の耐湿性を悪化させる場合がある。
また、本発明のトリアジン誘導体エポキシ樹脂は、(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物と(B−2)酸無水物とを上述した配合量で反応させ、得られた固形物を粉砕した粉砕物であることができる。該反応は、亜リン酸トリフェニルのような酸化防止剤、及び/又は(D)縮合触媒の存在下で行うことが好ましい。本発明のトリアジン誘導体エポキシ樹脂は、上記(B−1)成分、(B−2)成分、必要に応じて酸化防止剤を70〜120℃、好ましくは80〜110℃にて4〜20時間、好ましくは6〜15時間、あるいは(B−1)成分、(B−2)成分、(D)縮合触媒、必要に応じて酸化防止剤を30〜80℃、好ましくは40〜60℃にて10〜72時間、好ましくは36〜60時間反応させ、軟化点が50〜100℃、好ましくは60〜90℃である固形物とし、該固形物をパワーミルなどの粉砕機により粉砕して得ることができる。上記反応により得られる物質の軟化点が50℃未満では生成物が固形物とはならず、100℃超ではアンダーフィル剤組成物の流動性が低下するおそれがある。上記粉砕物を使用することにより成形時の作業性が良好なアンダーフィル材組成物を提供することができる。
本発明のトリアジン誘導体エポキシ樹脂としては、下記一般式(7)で示されるものが例示される。
Figure 2011063664
(式中、Rは酸無水物残基、nは0〜200の数である。)
(B)成分の配合量は、(A)成分5〜95質量部に対し(B)成分が5〜95質量部となる量で配合するのがよい。好ましくは、(A)成分20〜80質量部に対し(B)成分が20〜80質量部となる量がよい。(ただし、(A)成分、(B)成分、(E)成分の合計は100質量部である)。(B)成分の配合量が少なすぎるとアンダーフィル材組成物の硬化物の強度が低くなり、(B)成分の配合量が多すぎると耐熱性が悪化することがある。
(C)無機充填剤
無機充填剤としては、公知各種の無機充填剤を使用することができる。例えば、溶融シリカ、結晶シリカ、アルミナ、ボロンナイトライド、チッカアルミ、チッカ珪素、酸化マグネシウム、マグネシウムシリケート、アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタンなどが挙げられる。中でも溶融シリカ、結晶シリカ、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、又は酸化チタンより選ばれる少なくとも1種であることが良い。特に、真球状の溶融シリカが、組成物の低粘度化の点から好ましく、更には、ゾルゲル法又は爆燃法で製造された球状シリカが好ましい。
無機充填剤は、樹脂と無機充填剤との結合強度を強くするため、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤などのカップリング剤で予め表面処理したものを配合してもよい。このようなカップリング剤としては、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ官能性アルコキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ官能性アルコキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト官能性アルコキシシランなどを用いることが好ましい。中でも、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランであることが良い。なお、表面処理に用いるカップリング剤の配合量及び表面処理方法については特に制限されるものではない。
無機充填剤の粒径は、半導体装置のギャップサイズ、即ち基板と半導体チップとの隙間の幅に依存して適宜調整することが好ましい。ギャップサイズは、典型的には10〜200μm程度であるが、アンダーフィル材の粘度及び硬化物の線膨張係数の点から平均粒径が0.1〜20μm、好ましくは0.5〜10μmであるものがよい。平均粒径が前記下限値未満であると、組成物の粘度が上昇して、ギャップ内へ侵入し難くなり、前記上限値を超えると、充填剤が侵入を阻害して、未充填部分が生じるおそれがある。
また、樹脂組成物の高流動化を得るためには、3μm以下の微細領域、4〜8μmの中粒径領域、10〜26μmの粗領域のものを組み合わせて使用することが望ましい。特に狭部を有するアンダーフィル材として使用する場合は狭部の厚みに対し平均粒径が1/2以下である無機質充填剤を使用することが好ましい。
さらに、無機充填剤は、該ギャップサイズの1/2以上の粒径のものが、無機充填剤全体の0.1質量%以下、特に好ましくは0.08質量%以下であるような、粒度分布を有することが好ましい。中でも、ギャップサイズに対して平均粒径(d50:メジアン径)が約1/10以下、最大粒径(d98:98%累積径)が1/2以下の無機充填剤を用いるのが好ましい。なお、充填剤の粒径及び粒度分布はレーザー光回折法による粒度分布測定により得ることができる。また、ギャップサイズの1/2以上の粒径を有する無機充填剤の測定方法としては、例えば、無機充填剤と純水を1:9(質量)の割合で混合し、超音波処理を行って凝集物を十分崩し、これをギャップサイズの1/2の目開きのフィルターで篩い、篩上の残量を秤量する粒径検査方法を用いることができる。
上記粒径及びその分布をコントロールするためには、ゾルゲル法又は爆燃法が最も適していることが見出された。これらの方法で製造された球状シリカは、溶融シリカに比べて真球状であり、粒度分布も容易に設計できるメリットがある。なお、ゾルゲル法及び爆燃法は、従来公知の方法であってよい。
無機充填剤全体の80質量%〜100質量%、特に90〜100質量%、とりわけ95〜100質量%が、ゾルゲル法又は爆燃法で製造された球状シリカであることが好ましい。80質量%未満では組成物の流動性が悪い場合がある。
無機充填剤の配合量は、(A)成分、(B)成分、及び(E)成分の合計量100質量部に対して250〜1000質量部、特に300〜950質量部が好ましい。前記下限値未満では、アンダーフィル材としての強度を得ることができないおそれがある。前記上限値を超えると、増粘によるモールドの未充填不良が生じ、柔軟性が失われる場合がある。
(D)縮合触媒
(D)縮合触媒は、上記(A)成分及び/又は(E)成分、あるいは(B)成分を硬化させる触媒であり、(A)成分、(B)成分、及び(E)成分の貯蔵安定性、目的とする硬度などを考慮して選択される。触媒としては、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、n−ヘキシルアミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセン(DBU)、ジシアンジアミド等の塩基性化合物類;テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、チタンアセチルアセトナート、アルミニウムトリイソブトキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、ジルコニウムテトラ(アセチルアセトナート)、ジルコニウムテトラブチレート、コバルトオクチレート、コバルトアセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナート、スズアセチルアセトナート、ジブチルスズオクチレート、ジブチルスズラウレート、オクチル酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p−tert−ブチル安息香酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、トリフェニルホスフェート、アルミニウムトリイソプロポキシド等の含金属化合物類、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン等の有機チタンキレート化合物、等が挙げられる。この中で特に、オクチル酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p−tert−ブチル安息香酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、アルミニウムトリイソプロポキシド、トリフェニルホスフェートが好ましい。中でも安息香酸亜鉛、有機チタンキレート化合物、トリフェニルホスフェートが好ましく使用される。
縮合触媒の配合量は、(A)成分、(B)成分、及び(E)成分の合計100質量部に対し、0.01〜10質量部、好ましくは0.1〜6質量部である。該範囲内では、硬化性が良好であり、組成物の貯蔵安定性もよい。
(E)オルガノポリシロキサン
(E)成分は、RSiO単位、RSiO1.5単位を含み(ここで、Rは水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基又はアリル基を示す。)、上記RSiO単位の少なくとも一部は連続して繰り返してなり、その繰り返し数が5〜50個である構造を含み、上記RSiO単位およびRSiO1.5単位を包含する全シロキサン単位の総モル数に対し、シラノール基を有するシロキサン単位の含有モル数の比率が0.5〜10モル%のオルガノポリシロキサンである。
中でも、下記式(2)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサンであることがよい。
Figure 2011063664
ここで、R及びRは、互いに独立に、水酸基、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、好ましくはメチル基及びフェニル基である。mは5〜50、好ましくは8〜30、より好ましくは10〜20の整数である。mが前記下限値未満では、硬化物の可撓性(耐クラック性)に乏しく、装置の反りを起こし得る。一方、前記上限値を超えては、機械的強度が不足する傾向がある。
(E)成分の分子中においては、RSiO単位はポリマー分子を直鎖状に延伸するように働き、RSiO1.5単位はポリマー分子を分岐させ或いは三次元網状化させる。(D)成分は、D単位(RSiO)、M単位(RSiO0.5)、T単位(RSiO1.5)を有し、それらのモル比はそれぞれ、90〜24:75〜0:50〜1、特に70〜28:70〜20:10〜2(但し、合計で100)であることが硬化物特性から好ましい。ここでRは上記した基である。(E)成分はQ単位(SiO)を含んでいてよい。
(E)成分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量は3,000〜1,000,000であることが好ましく、より好ましくは10,000〜100,000である。この範囲にあると、該ポリマーは固体もしくは半固体状であり作業性、硬化性などから好適である。
(E)成分は、上記各単位の原料となる化合物を、生成ポリマー中で所要のモル比となるように組み合わせ、例えば酸の存在下で加水分解して縮合を行うことによって合成することができる。
ここで、T単位(RSiO1.5単位)の原料としては、MeSiCl3、EtSiCl3、PhSiCl3、プロピルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン等のクロロシラン類、これらそれぞれのクロロシラン類に対応するメトキシシラン類などのアルコキシシラン類などを例示できる。
上記式(2)のR2SiO単位の原料としては、
Figure 2011063664
Figure 2011063664
Figure 2011063664

(ここで、m=3〜48の数(平均値)、n=0〜48の数(平均値)、かつm+nが3〜48(平均値))
等を例示することができる。
また、D単位(RSiO)、M単位(RSiO0.5)の原料としては、Me2PhSiCl、Me2ViSiCl、MePhSiCl2、MeViSiCl2、Ph2MeSiCl、Ph2ViSiCl、PhViSiCl2等のクロロシラン類、これらのクロロシランのそれぞれに対応するメトキシシラン類等のアルコキシシラン類などを例示することができる。ここで、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェニル基、Viはビニル基を示す。
これらの原料となる化合物を、所定のモル比で組合せて、例えば以下の反応で得ることが出来る。フェニルメチルジクロロシラン100質量部、フェニルトリクロロシラン2100質量部、Si数21個の両末端クロルジメチルシリコーンオイル2400質量部、トルエン3000質量部を混合し、水11000質量部中に混合シランを滴下し30〜50℃で1時間共加水分解する。その後、50℃で1時間熟成後、水を入れて洗浄し、その後共沸脱水、濾過、減圧ストリップをする。
なお、上記共加水分解及び縮合の際に、シラノール基を有するシロキサン単位が生じる。(E)成分オルガノポリシロキサンは、かかるシラノール基含有シロキサン単位を、通常、全シロキサン単位の総モル量に対して0.5〜10モル%、好ましくは1〜5モル%含有することが好ましい。上記シラノール基含有シロキサン単位としては、例えば、R(HO)SiO2/2単位、R(HO)SiO1/2単位、R(HO)SiO1/2単位が挙げられる(Rは水酸基ではない)。該オルガノポリシロキサンはシラノール基を含有するので、(A)成分のポリオルガノシロキサンと反応する。
(E)成分の配合量は(A)成分と(B)成分の合計量100質量部に対し、好ましくは2〜50質量部、より好ましくは3〜30質量部となる量である(ただし、(A)成分、(B)成分、(E)成分の合計は100質量部である)。添加量が少ないと成形性が悪く、またクラックが生じやすい。添加量が多いと、組成物の粘度が上昇し成形に支障をきたすことがある。
(F)シランカップリング剤
本発明のアンダーフィル材組成物には、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト官能性アルコキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等などのカップリング材を加えることができ、その中でも金バンプとの接着性の向上を目的とする場合にはγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランが好ましい。シランカップリング剤の配合量は、(A)成分、(B)成分、及び(E)成分の合計量100質量部に対し、0.2〜2.0質量部、好ましくは0.2〜1.5質量部である。前記下限値未満では金バンプとの接着性が悪く、前記上限値超では保存安定性が低下する。
(G)その他添加剤
本発明のアンダーフィル材組成物にはウィスカー、シリコーンパウダー、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、有機合成ゴムなどの添加材、脂肪酸エステル・グリセリン酸エステル・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カルシウム等の内部離型剤、フェノール系、リン系、もしくは硫黄系酸化防止剤等を本発明の効果を損なわない範囲で添加配合することができる。但し、本発明の組成物は、酸化防止剤を含有せずとも、従来のアンダーフィル材組成物に比べて、光による変色性が少ない。
アンダーフィル材の調製
本発明のアンダーフィル材は、例えば、上記(A)〜(F)成分及び、所望により添加剤を同時あるいは別々に、必要により加熱処理を加えながら攪拌、溶解、混合、分散させる。これらの操作に用いる装置は特に限定されないが、攪拌、加熱装置を備えたライカイ機、3本ロール、ボールミル、プラネタリーミキサー等を用いることができる。また、これら装置を適宜組み合わせてもよい。
本発明の光半導体装置は、LED等の光半導体素子を基板に金バンプにより実装すると共に、前記アンダーフィル材組成物を、光半導体素子と基板の間に注入充填したのち、これを硬化させることにより製造することができる。硬化条件は、特に限定されるものではないが、例えば140〜200℃、0.5〜10時間である。
このようにして得られた本発明のアンダーフィル材組成物は成形性、耐熱性や耐光性、特に耐紫外線性に優れていることから白色や青色、更には紫外LED用のアンダーフィル材として好適である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
アンダーフィル材の調製
表1に示す各質量部の各成分を、ロールを用いて均一に混練りすることによりアンダーフィル材組成物を得た。
表1において、各成分は以下のとおりである。
(A)オルガノポリシロキサン
[合成例]
メチルトリクロロシラン100g、トルエン200gを1Lのフラスコに入れ、氷冷下で水8g、イソプロピルアルコール60gの混合液を、内温−5〜0℃で5〜20hrかけて液中滴下し、その後加熱して還流温度で20分間撹拌した。それから室温まで冷却し、水12gを内温30℃以下、30分間で滴下し、20分間撹拌した。更に水25gを滴下後、40〜45℃で60分間撹拌した。その後水200gをいれて有機層を分離した。この有機層を中性になるまで洗浄し、その後共沸脱水、濾過、減圧ストリップをすることにより、下記式(8)で示される無色透明の固体(融点76℃)のオルガノポリシロキサン(A)36.0gを得た。重量平均分子量(ポリスチレン換算)は2800であった。
[化11]
(CH31.0Si(OC370.07(OH)0.101.4 (8)
(B)トリアジン誘導体エポキシ樹脂
[合成例]
下記に示す(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物45質量部と(B−2)酸無水物55質量部(酸無水物当量/エポキシ当量=1.4)を、80℃で10時間反応させ、得られた固形生成物をパワーミルで粉砕し、トリアジン誘導体エポキシ樹脂を得た。
(B−1)トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアネート(TEPIC−S:日産化学(株)製商品名、エポキシ当量100)
(B−2)メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(リカシッドMH:新日本理化(株)製商品名)
(C)無機充填剤
溶融球状シリカ[平均粒径0.7μm、LVS−516((株)龍森製)](100g)とN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(0.3g)を乾式で攪拌し熟成することにより、表面処理した無機充填剤。
(D)縮合触媒
安息香酸亜鉛(和光純薬工業(株)製)
トリフェニルホスフィン(北興化学(株)製)
(E)オルガノポリシロキサン
[合成例]
フェニルメチルジクロロシラン100g、フェニルトリクロロシラン2100g、Si数21個の両末端クロルジメチルシリコーンオイル2400g、トルエン3000gを混合し、水11000g中に滴下し30〜50℃で1時間共加水分解する。その後、50℃で1時間熟成後、水を入れて洗浄し、その後共沸脱水、濾過、減圧ストリップをすることにより、150℃での溶融粘度5Pa.s、無色透明のオルガノポリシロキサン(E)を得た。
(F)シランカップリング剤
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン:KBM803(信越化学工業(株)製)
(G)添加剤
離型剤:ステアリン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
[実施例1〜4、比較例1〜3]
表1に示す割合で各種成分を配合し、均一に混合した後、熱二本ロールで混練することで白色のアンダーフィル材組成物を得た。
これらの組成物につき、以下の諸特性を測定した。結果を表1に示す。なお、成形は全てトランスファー成形機で、175℃×120秒の条件で行った。
スパイラルフロー値
EMMI規格に準じた金型を使用して、175℃、6.9N/mm、成形時間120秒の条件で測定した。
耐熱性試験
175℃,6.9N/mm2、成形時間120秒の条件で直径50mm×厚さ3mmの円盤(硬化物)を成形し、180℃で100時間保管し、反射率の初期値からの低下率を算出した。
耐光性試験
175℃,6.9N/mm2、成形時間120秒の条件で直径50mm×厚さ3mmの円盤(硬化物)を成形し、UV照射(365nmピーク波長の高圧水銀灯60mW/cm)を100時間行い、反射率の初期値からの低下率を算出した。表1において、低下率5>の硬化物は外観に変化がなかったが、低下率5<の硬化物は黄変した。
金メッキへの接着性
20×20mmのAuフレーム基板上に上記アンダーフィル材組成物を温度175℃、成形圧力6.9N/mm、成形時間180秒の条件で成形して、テストピース(台形)を作製し、室温で万能ボンドテスター(DAGE SERIES 4000)を用いて0.2mm/秒の速度で接着片を弾くことで接着性(単位MPa)をそれぞれ測定した。
Figure 2011063664
表1に示すように、(F)成分を全く含まない比較例1は、金メッキへの接着性が悪かった。アンダーフィル材として広く用いられているエポキシ樹脂、フェノール樹脂を用いた比較例3は、長時間のUV照射により硬化物が黄変した。また、比較例2、3は、長時間の加熱処理により反射率が低下した。これに対し、本願実施例は耐熱性、耐光性に優れ、金メッキへの接着性も良好であった。
本発明のアンダーフィル材組成物は、光半導体素子を金バンプにより基板に実装して形成される光半導体装置に好適に使用される。

Claims (9)

  1. (A)下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が500〜20000の分岐状オルガノポリシロキサン 5〜95質量部
    [化1]

    (CHSi(OR(OH)(4−a−b−c)/2 (1)

    (式中、Rは炭素数1〜4の有機基であり、a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2を満たす数である)
    (B)トリアジン誘導体エポキシ樹脂 5〜95質量部
    (C)無機質充填剤 250〜1000質量部
    (D)縮合触媒 0.01〜10質量部
    (E)下記式(2)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサン 2〜50質量部
    (但し、(A)成分、(B)成分及び(E)成分の合計は100質量部である)
    Figure 2011063664
    (R及びRは、互いに独立に、水酸基、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、mは5〜50の整数である)
    (F)シランカップリング剤 0.2〜2.0質量部
    からなるアンダーフィル材組成物。
  2. (B)トリアジン誘導体エポキシ樹脂が、(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物及び(B−2)酸無水物を反応させて得られたものであることを特徴とする請求項1に記載のアンダーフィル材組成物。
  3. (B)トリアジン誘導体エポキシ樹脂が、(B−1)トリアジン誘導体エポキシ化合物と(B−2)酸無水物を、(B−1)のエポキシ基1当量に対し酸無水物基が0.6〜2.0当量となる量で反応させて得られた固形物の粉砕物であることを特徴とする請求項2に記載のアンダーフィル材組成物。
  4. (B)成分が、下記式(7)で示されるトリアジン誘導体エポキシ樹脂であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンダーフィル剤組成物
    Figure 2011063664
    (式中、Rは酸無水物残基、nは0〜200の数である)。
  5. (C)無機充填剤が、平均粒径0.1〜20.0μmの溶融シリカ、結晶シリカ、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、又は酸化チタンより選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンダーフィル材組成物。
  6. (C)無機充填剤がシランカップリング剤で表面処理されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のアンダーフィル材組成物。
  7. シランカップリング剤がN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランである請求項6に記載のアンダーフィル材組成物。
  8. (F)シランカップリング剤がγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランである請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンダーフィル材組成物。
  9. 請求項1〜8に記載のアンダーフィル材組成物の硬化物を備える光半導体装置。
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