JP2010527701A - 飲料調製マシンおよび飲料調製マシンの作動方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、飲料調製マシンの作動方法を提供する。調製部を備えるタイプの飲料調製マシンは、水を収容するリザーバと、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、リザーバと供給ヘッドの間の第２のヒーターと、第１のヒーターおよび第２のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラと、を備え、コントローラは、第２のヒーターの通電と同時の第１のヒーターの通電を防止するように作動する。また、本方法を実行するための装置と、第１および第２の調製部を利用している方法および装置が開示される。

Description

本出願は、２００７年５月２５日に出願された米国出願番号６０/９４０,１１８および２００７年５月１８日に提出された英国出願ＧＢ０７０９５８８.８に対する利益を主張し、両方は参照によりここに組み込まれる。

本発明は、飲料調製マシンと飲料調製マシンの作動方法とに関する。具体的には、加熱システムおよびそのようなシステムの電力マネジメントの改良に関する。

コーヒーやお茶を入れるマシンなどの飲料調製マシンは公知である。カップなどの容器に各々の提供の飲料を直接排出する飲料調製マシンが知られている。そのようなマシンは、飲料成分の大量供給、あるいは、ポッド、パッド、カートリッジなどの飲料成分のパッケージから飲料を得ることができる。そのようなパッケージの１タイプの例は、特許文献１において示される。以下の明細書において、そのようなパッケージは、一般的な用語であるカートリッジとして参照される。しかしながら、本発明は、１種類の特定のタイプのポッド、パッド、または、カートリッジに使うために限定されるわけではない。飲料は、水に、飲料成分を調製、混合、溶解あるいは浸すことにより形成される。例えば、コーヒー飲料のために、抽出された溶液を形成するために、カートリッジに加熱水を通す。

水を格納するリザーバを備えるマシンが知られている。リザーバは手作業でで補充可能であってもよく、または、代わりに、セミオートマティックまたはオートマチックなリザーバの補充を可能にする水のメイン供給部に配管されたマシンが知られている。

また、単一のハウジングまたは設備内で結合された第１および第２の調製部を備える飲料調製マシンが知られている。

欧州特許第１４４０９０３号明細書

飲料調製マシンに付随する問題は、マシンへの高い要求、すなわち、迅速に連続的に複数の飲料を供給する必要があるが、よい品質の飲料が作られるために、リザーバの水が特定の温度に熱せられなければならないので、遅延を引き起こしうることである。提案された１つの解決策は、マシンにより強力なヒーターを付与することである。しかしながら、この解決法は、使用が限られた電源がある場所でマシンを使用する必要があるという問題を引き起こす可能性がある。さらに、限られた電源は、第１および第２の調製部で結合された構成を備える飲料調製マシンに特有の問題であることが分かる。

それ故に、これらの問題の少なくともいくつかを克服するのに役立つ飲料調製マシンおよび方法を提供することが、本発明の目的である。

従って、本発明は、調製部を備えるタイプの飲料調製マシンの作動方法であって、飲料調製マシンは、水を収容するリザーバ、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッド、前記リザーバから、水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプ、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーター、リザーバと供給ヘッドの間の第２のヒーター、前記第１のヒーターおよび第２のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラを備え、前記コントローラは、第２のヒーターの通電と同時の前記第１のヒーターの通電を防止するように作動する、方法を提供する。

この実施形態では、マシンは、第１のおよび第２のヒーターを持つ単一の調製部を備える。コントローラは、第１のおよび第２のヒーターが同時には通電されないことを保証し、それにより、マシンの必要な電力は削減される。このように、両方のヒーターが同時に通電される必要である場合と比べて、より強力な第１のヒーターおよび第２のヒーターを使うことが可能である。

好適には、飲料調製マシンは、排出サイクルの間に、調製部から飲料を排出するように作動し、コントローラは、ポンプが作動していない時の排出サイクルの一部の間に、第１のヒーターに通電するように作用する。

好適には、排出サイクルは、前記供給ヘッドに水が汲み上げられない１つ以上の一時停止を含み、コントローラは、１つ以上の一時停止中に、第１のヒーターに通電するように作動する。

例えば、１つ以上の一時停止は、ポッドまたはカートリッジの１つ以上の飲料成分を浸すのに向いているかもしれない。

排出サイクルの間に、第１のおよび第２のヒーターは交互に通電される。代わりに、排出サイクルの間に、第２のヒーターは常時通電され、第１のヒーターは常時通電されていなくてもよい。

好適には、リザーバの水は、摂氏７０度から摂氏９５度までの温度に熱せられる。

さらに好ましくは、リザーバの水は摂氏約８５度の温度に熱せられる。好適には、供給ヘッドに汲み上げられた水の温度は、第２のヒーターによって摂氏０度から摂氏３０度まで上昇される。

好適には、供給ヘッドに汲み上げられた水の温度は、供給ヘッドに達した水の温度が摂氏８５度から摂氏９４度までになるように、第２のヒーターにより上昇される。

本方法は、飲料の排出の後に調製部から供給ヘッドを通して蒸気を通過させることをさらに含むことができる。

蒸気は、第２のヒーターにより生成されることができる。

本発明は、調製部を備える飲料調製マシンであって、前記調製部は、水のためのリザーバと、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、前記リザーバと前記供給ヘッドの間の第２のヒーターと、前記第１のヒーターおよび第２のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記第１のヒーターの通電が前記第２のヒーターの通電と同時に発生するのを防止するように作動されうる、飲料調製マシンを提供する。

好適には、コントローラは、ポンプによって水を汲み上げる間に第１のヒーターの通電を防止するように作動可能である。

好適には、第１のヒーターはリザーバに配置される。好適には、第１のヒーターは電力加熱源を備える。

好適には、第２のヒーターは、リザーバから供給ヘッドに延在している流路に配置される。好適には、第２のヒーターは瞬間加熱のヒーターを備える。

別の観点において、本発明は、飲料調製マシンの作動方法であって、前記飲料調製マシンは、第１の調製部および第２の調製部を備えるタイプ、であり、前記第１および第２の調製部の各々は、水を収容するリザーバと、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、を含み、前記飲料調製マシンは、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるための少なくとも一のポンプと、前記第１の調製部および第２の調製部の各々の第１のヒーター通電をコントロールするためのコントローラとをさらに含み、前記作動方法は、前記第１の調製部および第２の調製部の双方の前記第１のヒーターの同時の通電を防止するように前記コントローラを作動させることを含む、方法を提供する。

両方が同時に通電されるわけではないことを保証するために、第１のヒーターの通電をコントロールすることにより、マシンの要する全エネルギーは減らされる。このように、各々の調製部において強力な第１のヒーターを使うことが可能である。

好適には、本方法は、少なくとも一のポンプによって水を汲み上げる間に、第１の調製部または第２の調製部のいずれかの第１のヒーターの通電を防止するようにコントローラを作動させることをさらに含む。

好適には、本方法は、第１の調製部または第２の調製部から容器に飲料の供給の間に、第１の調製部または第２の調製部のいずれかの第１のヒーターの通電を防止するようにコントローラを作動させることをさらに含む。

このように、調製部は、水を汲み上げるため、または、第１のヒーターのどちらかが通電されるのと同時の飲料の供給に電力を使わない。また、これは、マシンが入手可能な電源の全所要電力を越えることなく、各々の調製部において利用される、より強力な第１のヒーターを許容する。

好適には、本方法は、コントローラからの最初の要求において第１の調製部および第２の調製部の一方の第１のヒーターに通電し、通電された第１のヒーターが通電を停止される後まで第１の調製部および第２の調製部の他方の第１のヒーターの通電を防止するようにコントローラを作動させることをさらに含む。

このように、コントローラは、先着順に２つの調製部の第１のヒーターを作動させる。すなわち、一の調製部の第１のヒーターは、スイッチオンされ、 そのヒーターのリザーバの水が必要な温度に達する、または、他の調製部から飲料を排出する要求などのいくつかの他の動作が加熱を中断させるまで、オンされた状態を維持する。これは、調製部の少なくとも一が利用可能となり、飲料を排出する準備ができるまでの時間遅延を最小化する。
好適には、本方法は、第１または第２の調製部のリザーバの水を摂氏７０度から摂氏９５度の温度まで熱することをさらに含む。

さらに好ましくは第１または第２の調製部のリザーバの水は、摂氏約８５度の温度に熱せられる。

好適には、第１および第２の調製部のそれぞれは、ポンプを備える。両方の調製部のための単一のポンプを使用するよりは、各々の調製部の別個のポンプを使うことは、調製部の油圧の回路の複雑さを減らし、複雑なバルブで調整により調製部間に流れを分流する必要を取り除く。

好適には、第１の調製部および第２の調製部のそれぞれは、リザーバと供給ヘッドの出口の間の流路に第２のヒーターをさらに含み、コントローラは、第１のヒーターのいずれかの通電と同時の第２のヒーターのいずれかの通電を防止するように作動可能である。

水が飲料成分に達する時に、水温の正確なコントロールを提供するため、および、また種々の温度で、連続した飲料を排出することが必要な時にマシンの応答スピードを速めるためには、第２のヒーターの使用が有利である。いずれかの第２のヒーターのいずれかが第１のヒーターとともに通電されるのを防止するようにコントローラを使用することによって、マシンの全消費電力は、各々の調製部において高い出力の第1のヒーターを利用しながら、利用可能な電力供給内に制限できる。

好適には、コントローラは、第１の調製部および第２の調製部の第２のヒーターの通電を同時に許容するように作動可能である。有利には、両方の第２のヒーターを作動させる能力は、同時に、マシンが両方の調製部から飲料を同時に排出することを可能にする。

好適には、飲料調製マシンは、第１または第２の調製部からの排出サイクルの間に、飲料を排出するように作動し、コントローラは、少なくとも一のポンプが作動していない時に、排出サイクルの一部の間、第１または第２の調製部の第１のヒーターに通電するように作動する。好適には、飲料調製マシンは、第１および第２の調製部からの排出サイクルの間、一または同時に２つの飲料を排出するように作動し、そこで、コントローラは、少なくとも一のポンプが作動していない時には、排出サイクルの一部の間に、第１または第２の調製部の第１のヒーターに通電するように作用する。

このように、マシンは、一方または両方の調製部から１つの飲料、あるいは、両方の調製部を使って２つの飲料を、発生順または同時に柔軟に排出できる。さらに、調製部の一方または他方の第１のヒーターは、マシンの第２のヒーターが使われていない時に、および／または、ポンプが作動していない時ならいつでもスイッチオンされうる。

排出サイクルは、前記供給ヘッドに水が汲み上げられない１つ以上の一時停止を含み、コントローラは、前記１つ以上の一時停止の間に、第１または第２の調製部のヒーターに通電する。

例えば、１つ以上の一時停止は、ポッドまたはカートリッジの１つ以上の飲料成分を浸すため、または、排出サイクルの終わりにポッドまたはカートリッジの清掃の間のためにある。

従って、有利にはポンプおよび第２のヒーターが作動していないとき、相対的に短い期間の間にさえ、第１のヒーターの１つは、その後の飲料を迅速に排出することができるようにリザーバに水を準備するのを補助するためにスイッチオンされうる。例えば、一時停止は、数秒程度の期間であってもよく、挽いて粉にしたコーヒー飲料成分を浸すためには１０秒の一時停止である。

好適には、本方法は、第１および／または第２の調製部の供給ヘッドに汲み上げられた水の温度を第２のヒーターを用いて、摂氏０度から摂氏３０度までの間に上昇させることをさらに含む。
例えば、第１および／または第２の調製部の供給ヘッドに汲み上げられた水の温度は、供給ヘッドに達した水の温度が摂氏８５度から摂氏９４度までの間であるように第２のヒーターによって押し上げられる。
リザーバの実際の水温度および飲料の目標排出温度に依存して、水の温度は、第２のヒーターによって上昇させることが必要であってもなくてもよい。その時温度の上昇が必要ではない場合には、水は、スイッチが切られた第２のヒーターとともにヒーターを単に通過する。温度上昇が必要な場合には、第２のヒーターはスイッチオンされる。

本方法は、第1および／または第２の調製部から飲料の排出後、第１および／または第２の調製部の供給ヘッドを通じて蒸気を送り出すこと、さらに含む。

好適には、蒸気は、第２の調製部の第１または第２のヒーターにより生成される。

蒸気は、いくつかまたは各々の排出サイクルの後のいずれにおいても、供給ヘッド掃除することに使用可能であり、また、単一のサービスパッケージにおいてほとんどまたはすべての液状の残留を追放するために使用できる。これはパッケージのイジェクションにおいて、供給ヘッドの汚れの量を減らし、各々の排出サイクルの間に排出された液体のボリュームの一貫性を保証するのにも役立つ。

本方法は、単一の飲料、第２の調製部の供給ヘッドから排出された第１の調製部および第２の部分の供給ヘッドから排出された第１の部分を備える単一の飲料を排出するために第１の調製部および第２の調製部を同時に作動させることを含むかもしれない。

代わりに、本方法は、第１の飲料、および第２の調製部の供給ヘッドから排出されている第１の調製部の供給ヘッドおよび第２の飲料から排出されている第1の飲料と第２の飲料を排出するために第１の調製部および第２の調製部を同時に作動することを備えるかもしれない。
使用において飲料調製マシンの消費電力は、３１２０ワット未満であるかもしれない。これは、特に、利用可能な電力供給と適合させるためには、ヨーロッパの場所で使われるマシンにとって有利である。
使用において飲料調製マシンの消費電力は、１８００ワット未満であるかもしれない。これは、特に、利用可能な電力供給と適合させるためには、米国で使われるマシンにとって有利である。

本発明は、第１の調製部および第２の調製部を備える飲料調製マシンであって、前記第１および第２の調製部の各々は、水のためのリザーバと、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、を含み、前記飲料調製マシンは、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるための少なくとも一のポンプと、前記第１の調製部および第２の調製部のそれぞれの第１のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラであって、前記第１の調製部および第２の調製部の第１のヒーターの同時の通電を防止するように作動可能なコントローラとをさらに含む、飲料調製マシンを提供する。

好適には、コントローラは、水を汲み上げる間に第１の調製部または第２の調製部のポンプによって第１の調製部の第１のヒーターの通電または第２の調製部でも防止するように作動可能である。好適には、コントローラは、飲料の供給の間に第１の調製部または第２の調製部から容器に第１の調製部または第２の調製部の第１のヒーターの通電を防止するように作動可能である。好適には、第１の調製部の第１のヒーターは、第１の調製部のリザーバに配置されて、第２の調製部の第１のヒーターは、第２の調製部のリザーバに配置される。

各々の第１のヒーターは、３１２０ワット以下の定格電力を持つことができる。

各々の第１のヒーターは、１８００ワット以下の定格電力を持つことができる。

各々の第１のヒーターは、好適には、電力加熱源を備える。コントローラは、第１の調製部の作動をコントロールするための最初のコントローラ機器、および第２の調製部の作動をコントロールするための第２のコントローラ機器を備えることができる。

好適には、第１のコントローラ機器は第１の調製部に配置され、第２のコントローラ機器は第２の調製部に配置される。

第１のコントローラ機器と第２のコントローラ機器は、好適には、動作可能に相互接続される。

好適には、前記第１の調製部および第２の調製部の各々は、前記リザーバと前記供給ヘッドの出口との間に第２のヒーターをさらに含み、前記コントローラは、前記第２のヒーターのいずれかの通電が前記第１のヒーターのいずれかの通電と同時になることを防止止するように作動可能である。

好適には、コントローラは、第１の調製部および第２の調製部の第２のヒーターの通電を同時に許容するように作動可能である。

好適には、各々の第２のヒーターは、リザーバから供給ヘッドに延在している流路に配置される。

各々の第２のヒーターは、１５００ワット以下の定格電力を持つことができる。

各々の第２のヒーターは、９００ワット以下の定格電力を持つことができる。

好適には、各々の第２のヒーターは、瞬間加熱のヒーターを備える。例えば、第２のヒーターはインライン電気フラッシュヒーターであるかもしれない。

有利には、マシンは、単一の電力入力接続だけを備えるかもしれない。これは、多くの電力ソケットを利用する必要なし、または、特殊化された形態の電源によって供給される必要なしで、マシンが多種多様な位置に取り付けられることを可能にする。

本発明は、上述したような飲料調製マシン、および１つ以上の飲料成分を含んでいる１つ以上のカートリッジを備える飲料調製システムも提供する。

本発明は、水のためのリザーバと、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、前記リザーバの水の温度を感知するための温度センサーと、リザーバと連通し、水の外部供給源に接続可能で、前記リザーバへの水の流入をコントロールするように作動可能である入口バルブと、前記入口バルブの作動をコントロールするためのコントローラであって、前記リザーバの水の温度を示す温度信号を受け取るために、温度センサーと動作可能に接続され、前記入口バルブを開閉することをコントロールするために入口バルブと動作可能に接続されたコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記温度センサーから温度信号に応じて前記リザーバへの水の流入を許容するために入口バルブを開くように作動可能であり、前記コントローラは、前記リザーバ内の水の温度が目標水温度に対して充填可能な温度差(fill differential)の範囲にある時に、水の流入を許容するために入口バルブを開くように作動可能であり、さらに、前記コントローラは、前記リザーバ内の水の温度が目標水温度に対して供給可能な温度差（vend differential）の範囲にある時にだけ、飲料を排出するためにポンプの作動を許容するように作動可能である、飲料調製マシンを提供する。
このように、リザーバを充填することは、飲料を要求に応じて排出する準備ができるマシンの能力へのインパクトを制限するためにコントロールされる。

好適には、目標温度は、摂氏７０度から摂氏９５度までである。

好適には、目標温度は摂氏約８５度である。有利には、充填可能な温度差は、供給可能な温度差より小さい。従って、リザーバを充填することは、マシンが飲料を排出することができるポイントの下のリザーバの温度を落とさずに追加されるいくらかの水のキャパシティがある時に許容されるだけである。

好適には、充填可能な温度差は、摂氏約５度である。

好適には、供給可能な温度差は摂氏約１０度である。

好適には、コントローラは、入口バルブを閉じて、入口バルブを再び開く間に遅延時間を設けるように作動可能である。これは、リザーバに取り付けられたボリュームセンサーによる正確な読み取りを保証するためにてリザーバの水のあふれ出るのを治めることを可能にし、また、リザーバの温度センサーにより感知される追加された水の冷却効果を許容する。

飲料調製マシンは、第1の調製部と第2の調製部を備え、第1の調製部と第2の調製部の各々は、上記した飲料調製マシンはを備える。

また、本発明は、水のためのリザーバと、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、前記リザーバの水の温度を感知するための温度センサーと、リザーバと連通し、水の外部供給源に接続可能で、リザーバへの水の流入をコントロールするように作動可能である入口バルブと、入口バルブの作動をコントロールするためのコントローラであって、リザーバの水の温度を示す温度信号を受け取るために、温度センサーと動作可能に接続され、入口バルブの開閉とをコントロールするために入口バルブと動作可能に接続されたコントローラと、を備えるタイプの飲料調製マシンの作動方法であって、前記温度センサーから温度信号に応じて前記リザーバへの水の流入を許容するために入口バルブを開くようにコントローラを作動させるステップと、前記リザーバの水の温度が目標水温度に対して充填可能な温度差の範囲にある時に水の流入を許容するために入口バルブを開くように、前記コントローラを作動させるステップと、前記リザーバ内の水の温度が目標水温度に対して供給可能な温度差の範囲にある時にだけ飲料を排出するためにポンプの作動を許容するように前記コントローラを作動させるステップとを含む、飲料調製マシンの作動方法を提供する。

好適には、コントローラは、入口バルブを閉じて、入口バルブを再び開く間において遅延時間を設けるように作動する。

本発明の実施形態は、添付図面 を参照して例示として説明される。
第１および第２の調製部で含む本発明に係る飲料調製マシンの最初の実施形態の斜視図である。 単一の調製部を含む本発明に係る飲料調製マシンの第２の実施形態の斜視図である。 図１の飲料調製マシンの概略図である。 図１と図２の飲料調製マシン内の水流路の概略図である。 図１の飲料調製マシンのコントローラの作動のフローチャートである。 最初スイッチが入れられる時の、図１の飲料調製マシンの作動を説明する図である。

図１及び図２の飲料調製マシン１は、各々、水リザーバ、ポンプ、加熱方法などのマシンの内部機構を収容するハウジング２を備える。

図２のマシン１は単一の調製部を備える。図１のマシン１は、一緒に結合された第１の調製部および第２の調製部を備える。

マシン１の各々の調製部は、使用時に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受ける、ハウジング２の上部に設けられた供給ヘッド３を備える。注ぎ口５を通じてカップ６に導かれる飲料を形成するために、調製部のリザーバからカートリッジを通して水を汲み上げることにより、調製部から飲料が注ぎ口５を通して排出される。図１に示すように、一のマシンに２つの注ぎ口５が２つの調製部に備る。

図３に示すように、図１の飲料マシンの第１および第２の調製部は、内部と機能的に、同じ構成をもっている。第１の調製部の構成要素は、図３において添え字『ａ』で示され、第２の調製部の構成要素は添え字『ｂ』により示される。各々の調製部は、リザーバ３０、電源ユニット（ＰＳＵ）４５、コントローラ４７、ポンプ５０、第２のヒーター５１、供給ヘッド（図３において集合的な符号５５により示される）、およびユーザーインターフェイス６１，６２を備える。

マシン１は、共通の分流器６３をさらに含み、これは、供給ヘッド５５から、ドリップトレイ６４またはカップスタンドアセンブリ４に配置された１つ以上の容器６へ出力を導く。ドリップトレイ６４は、ドリップトレイ６４がいっぱいであるときを示すために、コントローラ４７の一方または両方と接続されたセンサー６６を備えていてもよい。また、イジェクトされたカートリッジのためのゴミ入れ６０が設けられる。ゴミ入れ６０は、ゴミ入れ６０がいっぱいであるかを検出するために、コントローラ４７の一方または両方と接続されたセンサー６５を備える。カップスタンドアセンブリは、シャフト１０に設置されたカップスタンド６を備えることができる。

各々のリザーバ３０は、浸漬式ヒーター要素の形態の第１のヒーター３１、水温度センサー３２、オーバーヒートセンサー３３、水位センサー３４、沸騰センサー３５、オーバフロー出口３６および排水管ポイント３６を備える。さらに、リザーバ３０は、充填ポイントを備え、そこでは、例えば、取り外し可能な蓋を通じてリザーバにアクセスすることによって、手動充填３８が実行され、または、水のメイン供給部４０に設けられた入口バルブ４１を使って自動充填が実行される。

各々のＰＳＵ４５は、その各々の調製部に電力を提供する。ＰＳＵ４５は、外部の主電源４６と接続される。主電源４６との単一の外部接続が利用される。例えば、２または３のピンプラグで終端する単一の電力コードが設けられる。

各々のコントローラ４７は、第１のヒーター３１、温度センサー３２、オーバーヒートセンサー３３、水位センサー３４、沸騰センサー３５、入口バルブ４１、ＰＳＵ４５、ポンプ５０、第２のヒーター５１、供給ヘッド５５および各々の調製部のユーザーインターフェイス６１，６２からの信号を送り、および、受け取るための入出力インタフェースに加えて、プロセッサおよびメモリーをその上に設置しているプリント基板（ＰＣＢ）を備える。さらに、２つの調製部のコントローラ４７は、以下に記述するように、２つの調製部の作動を調整するために、相互接続４８を使ってお互いに信号を送受信する。相互接続４８は、ワイヤ接続であってもよく、あるいは、コントローラに搭載された専用のデータバスであってもよい。

メモリーは、以下で説明されるように、様々な作動上のシナリオの下で、マシンの運転動作をコントロールするのに用いられる運転コードを記憶する。メモリーはＥＰＲＯＭなどの読み出し専用メモリまたは書き込み可能なメモリーであってもよい。

各々のポンプ５０は、その各々のリザーバ３０に接続されている入力部、および、各々の第２ヒーター５１と接続されている出力部を有する。ポンプ５０は、各々のサイクルまたはポンプ部材の回転により既知の量の水が汲み上げられる蠕動タイプのポンプであってもよい。

代わりに、汲み上げ量を決定するために、パルスカウンターエンコーダを利用でき、コントローラと接続される。ポンプ５０により生み出された流速は、コントローラ４７のコントロールの下で、排出サイクルの間および個々の排出サイクル内で変化する。

一般的に、０〜１３（１／ｍｌｓ）の流速が利用される。有利には、非常に遅い流速は、第２のヒーター５１から熱伝達を最大化するために、排出サイクルの開始の時に用いられる。

好適には、電気―機械式のチェックバルブは、ポンプ５０と第２のヒーター５１との間に配置される。さらに、２.５バールの過圧機器が流路に適合している。

各々の第２のヒーター５１は、加熱すべき水が流れる流通管と、管の外部に熱的に接続されている電気加熱要素５２とを有する瞬時加熱のフラッシュヒーターを備える。温度センサー５３は、第２のヒーターを通過する水の温度を監視するために、第２のヒーター５１の出口に配置される。この測定値はコントローラ４７に供給される。

第２のヒーター５１からの出力は、供給ヘッド５５に供給される。

供給ヘッド５５は、排出されるカートリッジ７０を使用する際に受け取ることができる、貫通要素５６および固定要素５８を備える。カートリッジ７０に設けられた識別バーコードを読むために、バーコード・リーダー５７が設けられる。供給ヘッド５５は、カートリッジ７０が供給ヘッド５５に挿入されうる開いている構成と、カートリッジ７０が固定メンバー５８により固定されて、入口と出口が貫通要素５６により形成されている閉じられた構成との間で移動可能である。

排出後にカートリッジ７０を供給ヘッド５５から取り出すために、イジェクション機構５９を備えることができる。しかし、本発明の目的のために、供給ヘッド５５のイジェクション機構および詳細な作動は詳細には説明されない。

各々のユーザーインターフェイスは、開始／停止ボタン６１と、ユーザーに情報を表示するためのＬＣＤディスプレイパネル６２とを備える。

使用において、リザーバ３０の１つの中の水が所望の温度にあると仮定すると、その調製部のためのＬＣＤディスプレイ６２は、カートリッジが供給ヘッド５５に挿入されるべきであることを示す。カートリッジ７０は、その時、ユーザーにより挿入され、供給ヘッド５５は、カートリッジ５５に孔を明けるために、閉じられる。そして、開始／停止ボタン６１は、排出サイクルを開始するために、押される。図４において概略的に示されるように、排出する間、水が流路のほうへ進む。第１のヒーター３１により保持温度に熱せられたリザーバ３０内の水の一部は、ポンプ５０により第２のヒーター５１を通して供給ヘッド５５に汲み上げられる。必要な場合には、第２のヒーター５１を通過したとき水の温度は、第２のヒーター要素５２の通電によって上げられる。供給ヘッド５５に達すると、水はカートリッジ７０を通して飲料を形成するように導かれる。飲料はカートリッジの出口を出て、分流器６３を介してマシン１の出口５の１つから容器６の中へ導かれる。

リザーバの保持温度は、摂氏７０度から摂氏９５度までであり、好適には、摂氏８５度である。

第２のヒーター５３を出たときの水の温度は、コントローラ４７により設定され、ポジティブフィードバック制御が、温度センサー５３を使って利用され、コントローラ４７は、水が供給ヘッドに達成するポイントでの水が所望の温度になるように加熱要素５２の電力を調整する。供給ヘッドに達した水の温度は、排出されている飲料のタイプに依存して、摂氏８５度から摂氏９４度までの間であるように要求される。従って、第２のヒーターを直接通過する水の所望の温度は、第２のヒーターから供給ヘッドに水を輸送する間の熱損失を許容するために、これより高い。実際上は、実験により第２のヒーターの出口で水のために必要な温度レベルが決定されるけれども、例えば、摂氏９０から１０３度までの範囲である。

本発明によれば、コントローラ４７の作動により決定されるマシンのコントロールは、マシン１の最大所要電力を制限するようにプログラムされる。

第一に、各々のコントローラ４７は、それ自身の調製部の第１のヒーター３１および第２のヒーター５１の同時の通電を防止するように作用する。第二に、両方の調製部のコントローラ４７は、一方の調製部の第１のヒーター３１の通電と同時の他の調製部の第１のヒーター３１または第２のヒーター５１の通電を防止するように、相互接続４８を用いて通信する。言い換えると、２つの第１のヒーター３１は同時に通電されることはなく、かつ、どちらかの第１のヒーター３１は、どちらかの第２のヒーター５１と同時に通電される。本マシンの利点は、両方の第２のヒーター５１が同時に通電されうることである。これは、両方の調製部が同時に排出することを可能にする。

両方のコントローラ４７により適用された制御ロジックは、図５のフローチャートに概略的に示される。「開始」ボックスはコントロールループの開始ポイントを示し、マシンは、最初に、スイッチが入るこのポジションにある。調製部の第１のヒーター３１は、第１のヒーター３１をスイッチオンすることを最初に要求するコントローラ４７が成功し、この第１のヒーター３１がリザーバ３０が保持温度に達する、または、排出サイクルが初期化されるまで通電を維持するように、先着順に作動する。

両方のコントローラ４７は、他の調製部の第１のヒーター３１の通電を防止する「加熱禁止」条件を設定する、または、解除できる。

作動における制御ロジックの例が、図６において示され、これは、スイッチが入れられたときのマシンの初期作動を説明する。最初に、第１および第２の調製部のリザーバ３０は、保持温度より低く、それ故に、両方のＬＣＤディスプレイは、「加熱中、お待ち下さい」のメッセージを表示する。この例において、第１の調製部のスイッチを入れると、最初、その第１のヒーター３１ａの通電の要求があり、そして、その第１のヒーター３１ａはスイッチオンする。これのため、第２の調製部の第１のヒーター３１ｂがオフに維持される。リザーバ３０ａの温度が保持温度に達すると、「カートリッジを挿入してください」のメッセージが第１の調製部のディスプレイ６２ａに表示される。この時に、第１の調製部のコントローラ４７ａは、その第１のヒーター３１ａの通電を停止して、「加熱禁止」条件をクリアし、第２の調製部のコントローラ４７ｂがその第１のヒーター３１ｂに通電することを可能にする。

図６は、リザーバ３０ｂ内の水の加熱の間に、ユーザーが、開始／停止ボタン６１ａを押すことにより第１の調製部を使った排出サイクルを開始すると、これが優先し、第２の調製部の第１のヒーター３１ｂは、通電を停止され、第１の調製部の第２のヒーター５１ａがスイッチオンされることを可能にすることを示している。

図６は、さらに、第１の調製部から飲料を排出すると、そのリザーバ３０ａが保持温度よりも低下し（実際、これは多くの飲料の排出を必要とする）、そして、第１のヒーター３１ａは、排出サイクルの終わりにおいてスイッチオンを要することを示している。しかしながら、この例では、先着順の原則を使用して、第２の調製部のコントローラ４７ｂは、その第１のヒーター３１ｂの通電を最初に要求する。従って、第２の調製部のリザーバ３０ｂは、最初に保持温度に加熱され、そのポイントにおいて、第１のヒーター３１ｂがスイッチオフして、第１の調製部の第１のヒーター３１ａを再びスイッチオンすることを可能にする。

この方法のコントロールの利点は、調製部の一つがイニシャル起動において急速に熱くなり、迅速な排出が起こることを可能にすることである。

コントローラ４７の間の相互通信は、ポンプまたは調製部の第２のヒーター５１の使用の際の相対的に短い一時停止の間でさえも、調製部の一つの第１のヒーター３１の通電を許容する。例えば、調製部の一つの第１のヒーター３１は、排出サイクルにおける浸漬のための一時停止の間に、通電される。

選択的には、調製部は、供給ヘッド５５をクリーニングし、カートリッジ７０から液体または飲料を追放するのに役立つ、蒸気浄化を使うことができる。蒸気は、第２のヒーター５１にのため発生する。蒸気は、特にこの目的のために第２のヒーター５１に供給された水から生成してもよいが、好適には、供給サイクルの飲料排出フェーズの終わりに、第２のヒーター５１および関連するパイプに残留する残りの水から生成される。蒸気は、ある期間の第２のヒーター５１の特定の通電により、あるいは、第２のヒーター５１および関連したパイプに含まれている残りの熱エネルギーで液体の水を熱することにより、生成成してもよい。

本発明のいくつかの面は、また、図２に示すような、単一の調製部を備える飲料調製マシンにも適用される。単一の調製部の作動、構造、および温度コントロールは、変更すべきところは変更し、第１および第２の調製部を備える飲料調製マシンについて上述したものと同様である。特に、単一の調製部の作動は、コントローラ４７によりコントロールされる。この場合、コントローラ４７は、第１のヒーター３１および第２のヒーター５１は、上述したのと同じ方法で同時に通電されないことを保証するように作用する。

上記の実施形態において記述したように、第２のヒーター５１を通過する水の温度は、コントローラ４７と温度センサー５３を用いたポジティブフィードバック制御によってコントロールできる。水の流れの最初の数秒間は、水温のポジティブフィードバック制御があまり効果がないことが分かる。すなわち、正確な温度コントロールが得られる前に、フィードバックループが確立されるためには数秒を必要とする。特に、水の流れの初期の期間の間、より効果的な温度コントロールを提供するために、フィードフォワード温度コントロールが実行される。コントローラ４７は、多くの作動上のシナリオであらかじめプログラムされ、それに応じて第２のヒーター５１の作動を調整する。コントローラ４７は、第２のヒーター５１の最後の排出サイクルからの時間と温度に基づいて、作動上の動作を選択する。

例えば、最後の排出サイクルから相対的に長い期間（例えば、１０分以上）が経過したところで、「コールドスタート」プログラムは初期化され、配管を通じて第２のヒーター５１へ少ない量（約１０ml）の水が汲み上げられ、そして、水を調製ヘッドに送り出す前に、必要なプリウェット（pre-wet）温度に水を熱するために第２のヒーター５１が通電されている間、そこに保持される。この「安定化時間」の長さは、例えば、最後の５分内に飲料が排出される「中間的なスタート」より「コールドスタート」のほうが長い。
先行する飲料の後で即時または非常にすぐには飲料が排出される「ホットスタート」の場合、安定時間はさらに短く、あるいは、実際上は、安定時間が全然必要ではないかもしれない。

第２のヒーター５１のフィードフォワードコントロールは、上述した実施形態のすべてに等しく適用される。

上記の実施形態において、飲料排出サイクルが、第２のヒーター５１だけの通電を使って運転できる。すなわち、第１のヒーターは、飲料が排出されている間の全ての時間を通してオフであってもよい。その後、第１のヒーター（s）は、リザーバ３０の温度を維持するか、または、昇温が必要な場合には、通電してもよい。

図１および図２のマシン１のコントローラ４７は、また、各々のリザーバ３０の自動的な補充をコントロールするために使用できる。入口バルブ４１の作動はコントローラ４７でコントロールする。コントローラ４７は、リザーバ３０内の既に熱せられた水に冷水をに注入することにより起こされたリザーバ３０の温度降下を制限するように作用する。これは、温度センサー３２を使って水の実際の温度を監視し、実際の温度が目標保持温度の充填可能温度差内にある時に、入口バルブ４１が開かれることを許容することのみによって達成される。例えば、目標保持温度が摂氏８５度である時は、５度の充填可能温度差が用いられ、実際の温度が少なくとも摂氏８０度になるまでは、リザーバに水を入ることを許容するために入口バルブ４１を開放することができないことを意味している。さらに、コントローラ４７は、リザーバの水が目標保持温度に十分に近い時に、排出サイクルが起動されることを可能にするようにコントロールするために、供給可能温度差のパラメータを利用する。例えば、供給可能温度差は、１０度に設定されると、実際の水温が少なくとも摂氏７５度にある限りは排出が起こりうることを意味している（この場合、第２のヒーター５１は、水が目標供給温度にあることを保証するために、初期温度不足を埋め合わせるために使用される）。

この結果、目標温度にあるリザーバ３０は、リザーバの水がリザーバ内の温度が5度だけ下降するまでくみ出されたときに、補充されうる。従って、これらの状況にあるリザーバの補充充填は、要求される場合には、さらなる水の即時の使用を妨げない。非常に多量の使用条件のもとで（または、リザーバへの配管、あるいは、サービスのための排出の後の最初の充填において）、リザーバ３０の水位は低レベルセンサー３に達することができ、このポイントで、コントローラ４７が、補充を許容するために入口バルブ４１を開くが、飲料の排出は、リザーバが少なくとも摂氏７５度に達するまで不可能である。

Claims (72)

1. 調製部を備えるタイプの飲料調製マシンの作動方法であって、
   飲料調製マシンは、水を収容するリザーバ、使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッド、前記リザーバから、水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプ、前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーター、リザーバと供給ヘッドの間の第２のヒーター、前記第１のヒーターおよび第２のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラを備え、
   前記コントローラは、第２のヒーターの通電と同時の前記第１のヒーターの通電を防止するように作動する、方法。
2. 前記飲料調製マシンは、前記調製部からの排出サイクルの間に飲料を排出するために作動され、前記コントローラは、前記ポンプが作動していない時に、前記排出サイクルの一部の間に第１のヒーターに通電するように作用する請求項１の方法。
3. 前記排出サイクルは、水が前記供給ヘッドに汲み上げられない１つ以上の一時停止を含み、前記コントローラは、前記１つ以上の一時停止の間に、前記第１のヒーターに通電するように作用する請求項２の方法。
4. 前記１つ以上の一時停止は、ポッドまたはカートリッジの１つ以上の飲料成分を浸すためにある請求項３の方法。
5. 前記排出サイクルの間に前記第１のおよび第２のヒーターが交互に通電される、請求項１ないし４のいずれかの方法。
6. 前記排出サイクルの間に、前記第２のヒーターは、常時通電され、前記第１のヒーターは、常時通電されない、請求項１ないし４のいずれかの方法。
7. 摂氏７０度から摂氏９５度までの温度に前記リザーバの水を熱することをさらに含む、請求項１ないし６のいずれかの方法。
8. 約摂氏８５度の温度に前記リザーバの水を熱することを含む、請求項７の方法。
9. 前記第２のヒーターによって前記供給ヘッドに汲み上げられた水の温度を摂氏０度と摂氏３０度との間まで上昇させることをさらに含む、請求項１ないし８のいずれかの方法。
10. 前記供給ヘッドに達した前記水の温度が摂氏８５度と摂氏９４度の間となるように、前記第２のヒーターによって前記供給ヘッドに汲み上げられた水の温度を上昇させる、請求項９の方法。
11. 前記調製部から飲料の排出の後に、前記供給ヘッドを通して蒸気を通過させることをさらに含む、請求項１ないし１０の方法。
12. 前記蒸気は、前記第２のヒーターにより生成される、請求項１１の方法。
13. 調製部を備える飲料調製マシンであって、
    前記調製部は、水のためのリザーバと、
    使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、
    前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、
    前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、
    前記リザーバと前記供給ヘッドの間の第２のヒーターと、
    前記第１のヒーターおよび第２のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記第１のヒーターの通電が前記第２のヒーターの通電と同時に発生するのを防止するように作動されうる、
    飲料調製マシン。
14. 前記コントローラは、前記ポンプによって水を汲み上げる間に前記第１のヒーターの通電を防止するように作動可能な請求項１３に記載の飲料調製マシン。
15. 前記第１のヒーターは、前記リザーバに配置される、請求項１３または１４の飲料調製マシン。
16. 前記第１のヒーターは、電力加熱ソースを備える請求項１３ないし１５のいずれかの飲料調製マシン。
17. 前記第２のヒーターは、前記リザーバから前記供給ヘッドに延在している流路に配置される、請求項１３ないし１６のいずれかの飲料調製マシン。
18. 前記第２のヒーターは、瞬間加熱ヒーターを備える請求項１３ないし１７のいずれかの飲料調製マシン。
19. 飲料調製マシンの作動方法であって、
    前記飲料調製マシンは、第１の調製部および第２の調製部を備えるタイプ、であり、前記第１および第２の調製部の各々は、
    水を収容するリザーバと、
    使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、
    前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、を含み、
    前記飲料調製マシンは、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるための少なくとも一のポンプと、前記第１の調製部および第２の調製部の各々の第１のヒーター通電をコントロールするためのコントローラとをさらに含み、
    前記作動方法は、前記第１の調製部および第２の調製部の双方の前記第１のヒーターの同時の通電を防止するように前記コントローラを作動させることを含む、方法。
20. 前記少なくとも一のポンプによって水を汲み上げる間に、前記第１の調製部または第２の調製部いずれかの前記第１のヒーターの通電を防止するようにコントローラを作動させることをさらに含む請求項１９の方法。
21. 前記第１の調製部または第２の調製部のいずれかから容器への飲料の供給の間に、前記第１の調製部または第２の調製部のいずれかの前記第１のヒーターの通電を防止するようにコントローラを作動させることをさらに含む請求項１９ないし２０のいずれかの方法。
22. 前記コントローラからの最初の要求において、前記第１の調製部および第２の調製部の一方の前記第１のヒーターに通電し、前記通電された第１のヒーターへの通電が停止される後まで、前記第１の調製部および第２の調製部の他方の第１のヒーターの通電を防止するようにコントローラを作動させること、をさらに含む請求項１９から２１のいずれかの方法。
23. 前記第１および／または第２の調製部でのリザーバの水を摂氏７０度から摂氏９５度までの間の温度に熱することをさらに含んでいる請求項１９から２２のいずれかの方法。
24. 前記第１および／または第２の調製部のリザーバの水を約摂氏８５度の温度に熱することを含む、請求項２３構成の方法。
25. 前記第１および第２の調製部のそれぞれがポンプを備える請求項１９ないし２４のいずれかの方法。
26. 前記第１の調製部および第２の調製部のそれぞれは、前記リザーバと前記供給ヘッドの出口との間の流路に第２のヒーターをさらに含み、前記コントローラは、前記第２のヒーターのいずれかの通電と同時の第１のヒーターのいずれかの通電を防止するように作動可能な請求項１９ないし２５のいずれかの方法。
27. 前記コントローラは、前記第１の調製部および第２の調製部の双方の第２のヒーターの通電を同時に許容するように作動可能な請求項２６の方法。
28. 前記飲料調製マシンは、排出サイクルの間に、第１または第２の調製部から飲料を排出するように作動し、前記コントローラは、前記少なくとも一のポンプが作動していない時に排出サイクルの一部の間に前記第１または第２の調製部の前記第１のヒーターに通電する、請求項２６または請求項２７の方法。
29. 前記飲料調製マシンは、前記第１および第２の調製部から、一または同時に２つの飲料を排出するように作動し、前記コントローラは、前記少なくとも一のポンプが作動していない時に、排出サイクルの一部の間に第１または第２の調製部の第１のヒーターに通電するように作用する請求項２６または請求項２７の方法。
30. 前記排出サイクルは、水が前記供給ヘッドに汲み上げられない１つ以上の一時停止を含み、前記コントローラは、前記一以上の一時停止の間に、前記第１または第２の調製部の前記第１のヒーターに通電するように作用する、請求項２８または請求項２９の方法。
31. 前記１つ以上の一時停止は、ポッドまたはカートリッジの１つ以上の飲料成分を浸すためにある請求項３０の方法。
32. 前記第１または第２の調製部の供給ヘッドに汲み上げられた水の温度を前記第２のヒーターにより摂氏０度から摂氏３０度の間に上昇させることをさらに含む、請求項２６ないし３１のいずれかの方法。
33. 前記供給ヘッドに達した水の温度が摂氏８５度と摂氏９４度の間になるように、前記第１および／または第２の調製部の前記供給ヘッドに汲み上げられた水の温度を前記第２のヒーターにより上昇させることを含む、請求項３２の方法。
34. 前記第１および／または第２の調製部からの飲料の排出の後、前記第１および／または第２の調製部の供給ヘッドを通して蒸気を通過させることをさらに含む、請求項２６ないし３３のいずれかの方法。
35. 前記蒸気は、前記第１または第２の調製部の前記第２のヒーターにより生成される、請求項３４の方法。
36. 単一の飲料を同時に排出するように前記第１の調製部および第２の調製部を作動させることを含み作動することを含み、前記単一の飲料は、前記第１の調製部の供給ヘッドから排出された第１の部分と、前記第２の調製部の供給ヘッドから排出された第２の部分を含む、請求項１９ないし３５のいずれかの方法。
37. 第１の飲料と第２の飲料を排出するように第１の調製部および第２の調製部を同時に作動することを含み、
    前記第１の飲料は、第１の調製部の供給ヘッドから排出され、前記第２の飲料は、第２の調製部の供給ヘッドから排出される、請求項１９ないし３５のいずれかの方法。
38. 前記飲料調製マシンによる使用時の消費電力が３１２０ワット未満である請求項１９ないし３７のいずれかの方法。
39. 前記飲料調製マシンによる使用時の消費電力は、１８００ワット未満である請求項３８の方法。
40. 第１の調製部および第２の調製部を備える飲料調製マシンであって、前記第１および第２の調製部の各々は、
    水のためのリザーバと、
    使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、
    前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、を含み、
    前記飲料調製マシンは、前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるための少なくとも一のポンプと、
    前記第１の調製部および第２の調製部のそれぞれの第１のヒーターの通電をコントロールするためのコントローラであって、前記第１の調製部および第２の調製部の第１のヒーターの同時の通電を防止するように作動可能なコントローラとをさらに含む、飲料調製マシン。
41. 前記コントローラは、前記第１の調製部または第２の調製部のいずれかのポンプによって水を汲み上げる間に、前記第１の調製部または第２の調製部のいずれかの前記第１のヒーターの通電を防止するように作動可能である、請求項４０の飲料調製マシン。
42. 前記コントローラは、前記第１の調製部または第２の調製部のいずれかから容器に飲料を供給する間に、前記第１の調製部または第２の調製部のいずれかの第１のヒーターへの通電を防止するように作動可能な請求項４０または請求項４１の飲料調製マシン。
43. 前記第１の調製部の第１のヒーターは、第１の調製部のリザーバに配置され、第２の調製部の第１のヒーターは、前記第２の調製部のリザーバに配置される請求項４０ないし４２のいずれかの飲料調製マシン。
44. 各々の第１のヒーターは、３１２０ワット以下の定格電力を有する請求項４０ないし４３のいずれかの飲料調製マシン。
45. 各々の第１のヒーターは、１８００ワット以下への定格電力を有する請求項４４の飲料調製マシン。
46. 各々の第１のヒーターは、電力加熱源を備える請求項４０ないし４５のいずれかの飲料調製マシン。
47. 前記コントローラは、第１の調製部の作動をコントロールするための第１のコントローラ機器、および第２の調製部の作動をコントロールするための第２のコントローラ機器を備える、請求項４０ないし４６のいずれかの飲料調製マシン。
48. 前記第１のコントローラ機器は、前記第１の調製部に配置され、前記第２のコントローラ機器は、前記第２の調製部に配置される請求項４７の飲料調製マシン。
49. 前記第１のコントローラ機器と前記第２のコントローラ機器が動作可能に相互接続されている請求項４７または請求項４８の飲料調製マシン。
50. 前記第１の調製部および第２の調製部の各々は、前記リザーバと前記供給ヘッドの出口との間に第２のヒーターをさらに含み、前記コントローラは、前記第２のヒーターのいずれかの通電が前記第１のヒーターのいずれかの通電と同時になることを防止止するように作動可能な請求項４０ないし４９のいずれかの飲料調製マシン。
51. 前記コントローラは、前記第１の調製部および第２の調製部の双方の第２のヒーターの通電を同時に許容するように作動可能である、請求項５０の飲料調製マシン。
52. 各々の第２のヒーターは、前記リザーバから供給ヘッドに延在している流路に配置される請求項５０または請求項５１の飲料調製マシン。
53. 各々の第２のヒーターが１５００ワット以下への定格電力を有する請求項５０ないし５２のいずれかの飲料調製マシン。
54. 各々の第２のヒーターは、９００ワット以下の定格電力を有する請求項５３の飲料調製マシン。
55. 各々の第２のヒーターは、瞬間加熱ヒーターを備える請求項５０ないし５４のいずれかの飲料調製マシン。
56. 前記マシンは、単一の電力入力接続だけを備える請求項５０ないし５５のいずれかの飲料調製マシン。
57. 請求項５０ないし５６のいずれかに記載された飲料調製マシンと、１つ以上の飲料成分を含んでいる１つ以上のカートリッジとを備える飲料調製システム。
58. 水のためのリザーバと、
    使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、
    前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、
    前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、
    前記リザーバの水の温度を感知するための温度センサーと、
    リザーバと連通し、水の外部供給源に接続可能で、前記リザーバへの水の流入をコントロールするように作動可能である入口バルブと、
    前記入口バルブの作動をコントロールするためのコントローラであって、前記リザーバの水の温度を示す温度信号を受け取るために、温度センサーと動作可能に接続され、前記入口バルブを開閉することをコントロールするために入口バルブと動作可能に接続されたコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記温度センサーから温度信号に応じて前記リザーバへの水の流入を許容するために入口バルブを開くように作動可能であり、
    前記コントローラは、前記リザーバ内の水の温度が目標水温度に対して充填可能な温度差(fill differential)の範囲にある時に、水の流入を許容するために入口バルブを開くように作動可能であり、
    さらに、前記コントローラは、前記リザーバ内の水の温度が目標水温度に対して供給可能な温度差（vend differential）の範囲にある時にだけ、飲料を排出するためにポンプの作動を許容するように作動可能である。
    飲料調製マシン。
59. 前記目標温度は、摂氏７０度と摂氏９５度との間である請求項５８の飲料調製マシン。
60. 前記目標温度は、約摂氏８５度である請求項５９の飲料調製マシン。
61. 前記充填可能な温度差は、前記供給可能な温度差より小さい請求項５８ないし６０のいずれかの飲料調製マシン。
62. 前記充填可能な温度差は、約摂氏５度である、請求項５８ないし６１のいずれかの飲料調製マシン。
63. 前記供給可能な温度差は、約摂氏１０度である請求項５８ないし６２のいずれかの飲料調製マシン。
64. 前記コントローラは、前記入口バルブの閉鎖と前記入口バルブの再開放との間で時間を遅延させるように作動可能な請求項５８ないし６３のいずれかの飲料調製マシン。
65. 第１の調製部および第２の調製部を備え、前記第１および第２の調製部の各々は、請求項５８ないし６４のいずれかの飲料調製マシンを備える、飲料調製マシン。
66. 水のためのリザーバと、
    使用の際に１つ以上の飲料成分を含んでいるカートリッジを受けるための供給ヘッドと、
    前記リザーバから水を前記供給ヘッドに汲み上げるためのポンプと、
    前記リザーバに収容されている水を熱するための第１のヒーターと、
    前記リザーバの水の温度を感知するための温度センサーと、
    リザーバと連通し、水の外部供給源に接続可能で、リザーバへの水の流入をコントロールするように作動可能である入口バルブと、
    入口バルブの作動をコントロールするためのコントローラであって、リザーバの水の温度を示す温度信号を受け取るために、温度センサーと動作可能に接続され、入口バルブの開閉とをコントロールするために入口バルブと動作可能に接続されたコントローラと、を備えるタイプの飲料調製マシンの作動方法であって、
    前記温度センサーから温度信号に応じて前記リザーバへの水の流入を許容するために入口バルブを開くようにコントローラを作動させるステップと、
    前記リザーバの水の温度が目標水温度に対して充填可能な温度差の範囲にある時に水の流入を許容するために入口バルブを開くように、前記コントローラを作動させるステップと、
    前記リザーバ内の水の温度が目標水温度に対して供給可能な温度差の範囲にある時にだけ飲料を排出するためにポンプの作動を許容するように前記コントローラを作動させるステップとを含む、方法。
67. 前記目標温度は、摂氏７０度から摂氏９５度までである請求項６６の飲料調製マシンの作動方法。
68. 前記目標温度は、摂氏約８５度である請求項６７の飲料調製マシンの作動方法。
69. 前記充填可能な温度差は、前記供給可能な温度差より小さい、請求項６６から６８のいずれかの飲料調製マシンの作動方法。
70. 前記充填可能な温度差は、摂氏約５度である請求項６６から６９のいずれかの飲料調製マシンの作動方法。
71. 前記供給可能な温度差は、摂氏約１０度である請求項６６から７０のいずれかの飲料調製マシンの作動方法。
72. 前記入口バルブを閉じて、前記入口バルブを再び開くまでの間に遅延時間を設けるように前記コントローラを作動させることを含む、請求項６６から７１のいずれかの飲料調製マシンの作動方法。

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