次に、開示のいくつかの特定の実施形態を対象として、以下の詳細な説明を行う。
本明細書に説明された実施形態のいくつかの態様では、雄ルアーコネクタの第2の端部を閉鎖するための様々な手段が示される。いくつかの実施形態では、これらの閉鎖機構は、雄ルアーが対応する雌ルアーを手動で開放され、またはそれと係合された場合に流体の流動を可能にしながら、流体が雄ルアーから漏洩し、またはそこに進入するのを防止かつ/または阻止するように機能する。本明細書では、「閉鎖された」または「密封された」などの用語は、流体の流動に対する障害またはバリアとして理解すべきである。これらの用語は、全ての環境で完全な流体閉鎖部を行う特定の構造または構成を必要とするように理解すべきではない。
図1Aには、閉鎖位置での閉鎖可能な雄ルアーコネクタ10の実施形態が閉鎖位置で示される。ルアーコネクタ10は、ポールスタンド11から吊り下がる流体で充填された重力供給式IVバッグ9に取り付けられている。バッグ9の底部には、配管13の一区間が取り付けられている。配管13の反対側の端部が、ルアーコネクタ10の第1の端部12に連結されている。ルアーコネクタ10の第2の端部14の内側にある閉鎖機構は、ルアーコネクタ10が閉鎖構造を維持する限り、バッグ9内に収容された流体が配管13を通って流れてルアーコネクタ10から漏出することを防止する。
図1Bでは、コネクタ10が開放位置で示されている。流体は、流出し、コネクタ10の第1の端部12に入り、コネクタ10の第2の端部14から出ることができる。医療提供者は、2本の指で閉鎖可能な雄ルアー10の第2の端部を把持し、他の2本の指で配管13を把持し、反対方向に指を穏やかに移動させることによって、雄ルアーコネクタ10をこの構成に移行させることができる。
図1Aおよび図1Bに示されたIV送達システムは、患者と容易に流体連結する準備が整っている。ほとんどの状況で、配管13は、IVバッグ9に最初に連結された場合に空気で満たされている。配管13のもう一方の端部が図1Aに示すように、閉鎖されたコネクタに連結された場合、空気は漏洩できず、流体はIVバッグ9から配管13に入れない。したがって、ルアーコネクタ10は、全ての空気がルアー10を通って排出され、IVバッグ9内の流体が配管13およびコネクタ10を充填するまで、手動で開放位置にされる。この手順は、「プライミング」として知られる。流体ラインおよびコネクタが適切にプライミングされた直後に、医療提供者はルアーコネクタ10の第2の端部14および配管13に加えられた反対方向の力を急速に緩めることができ、ルアーコネクタ10の閉鎖機構は、ルアーコネクタ10を通る流体の流動を急速に停止することができる。
次に、図1Cを参照すると、カテーテル17が患者の腕15に挿入されている。カテーテル17は腕15の皮膚を貫通し、好ましくは患者の血流と流体的に連結されている。カテーテル17は、雌医療用コネクタ21に取り付けられた1本の医療配管19にも連結されている。図1Cに示された雌医療用コネクタ21の例は、カリフォルニア州San ClementeのICU Medical, Inc.社によって製造されたClave(登録商標)コネクタのバージョンである。このタイプのコネクタの様々な実施形態が米国特許第5685866号(特許文献1)に示され、説明され、それは本明細書に参照によってその全体が援用される。本明細書に開示された多くの雄ルアーの実施形態が、その他のタイプの雌コネクタと共に使用できることを意図している。配管19、カテーテル17、および雌コネクタ21が、標準的な手順を使用して流体によって予めプライミングされていた。ルアーコネクタ10は、上述したようにプライミングされ、雌コネクタ21と係合される。以下でより詳細に説明されるように、雄コネクタ10および雌コネクタ21が係合されたとき、流体がIVバッグ9から患者に流入できる。雄コネクタ10および雌コネクタ21が係合解除された場合、流体が再び雄コネクタ10の第2の端部14から流出するのを防止される。一般に、流体は雌コネクタ21の開口から流出するのも防止される。
図1A〜図1Cに示された実施形態が、下記により詳細に説明されている。本明細書に開示されたその他の各実施形態は、例示された流体システムにおいて、およびその様々な修正形態および変形形態において使用することができる。さらに、本発明によるコネクタの様々な実施形態が、広範なさらなる医療流体システムで使用できることを意図している。たとえば、開示されたコネクタは、血液、尿、またはインスリンなどの体液、ならびに化学療法で使用される流体などの流体などのナリシングフルード(nourishing fluid)および/または治療用流体を移送するために使用することもできる。開示されたコネクタは、流体移送システムの他の様々な構成要素を相互連結するのにも使用できる。
次に、図2〜図9を参照すると、図1A〜図1Cの閉鎖可能な雄ルアーがより詳細に示されている。図2に示すように、組み立てられたルアーコネクタ10が、ハウジング23、バルブ部材16、弾性部材18、およびシールリング20(図2では見ることができない)という4つの部分を備える。これらの部分は、図3から図6に個別に示されており、これらの図を参照してより詳細に論じられる。ルアーコネクタ10は、より多い、またはより少ない部分から構築され、そのような部分は異なる構成に組み合わせることができる。
図3は、ルアーコネクタ10のその他の部品から引き離された、コネクタ10のハウジング23を示す。ハウジング23は、コネクタ10の第1の端部12から延出し、上方ハウジング34、中間の部分32、およびルアー先端22を通って、ハウジング23の第2の端部14に達する軸方向の軸方向通路28を備える全体的に管状構造である。いくつかの実施形態では、第1の端部12からルアー先端22への長さはおよそ1.25インチ(31.75mm)である。ハウジング23は好ましくは、必ずしもそうである必要はないが、コネクタの重量および容積が最小限に抑えられるように、第1の端部12から第2の端部14まで約1.5インチ(38.1mm)以下である。ハウジング23は、特定の用途に関して任意の適切な長さを有することができる。ルアー先端22は、シュラウド24によって囲まれた基部25でハウジング23の残部に連結する。ルアーコネクタ10の第2の端部に向かうルアー先端22の端部27は、シュラウドの縁部29を越えてある程度の距離に延出する。
シュラウド24は好ましくは、コネクタ10が別の医療用具に取り外し可能な様式で堅固に取り付けられるのを助ける内壁の雌ネジ26を有する。その他の実施形態では、シュラウド24は、急速解除機構およびその他の手段を含む解除可能な連結を提供するための他の構造または材料を含むことができる。シュラウド24は、使用者が指でハウジング23のシュラウド24をしっかりと把持して捻じるのを補助するために外表面に複数の窪み31を備える。窪み31は、指がコネクタ10から滑って離れるのを防止する、上方にテーパが付された側壁33を有する。各窪み31コネクタ10の第1の端部に向かう1つの端部では、ハウジング23の表面は窪み31の表面とほぼ同一平面上にあり、各窪み31のコネクタ10の第2の端部14に向かう1つの端部では、ハウジング23の表面が窪み31の表面から偏り、好ましくはその上にある。この構成により、指が、ハウジング23に沿ってコネクタ10を把持しまたは捻じるための位置にコネクタ10の第2の端部14に向かう方向に無理なく摺動できるようになる。指が所望の位置になった後に、窪み31のコネクタ10の第2の端部14に向かう一端にある、テーパが付された壁33が、第2の端部14の方向に指がさらに移動することを阻止する。一連の窪み31は、実質的にシュラウドの外表面全体の周りに延出しており、使用者の指は、コネクタ10の両側に配置された場合、使用中のコネクタ10の向きに無関係に窪み31に収容されやすくなる。
例示された実施形態では、先端22は、テーパが付された外壁を有する。先端22の直径は、基部25から第2の端部27に向かって次第に小さくなる。先端22は、その第2の端部27に穴を備える。ルアー先端22の基部25で、内側の穴35(図8を参照されたい)が、ルアーコネクタ10の中間の部分32の流体通路28の領域に通じている。ルアー先端の寸法は、ANSI規格などの適用可能な規格および/または規定に準拠するようになすことができる。
ルアー先端22の内壁は、好ましくはルアー先端22によって囲まれた流体通路28の軸に向かって径方向内側に延出するシェルフ30を備え、流体通路28を第2の端部27に隣接する領域においてよりも第2の端部27でより狭くする。例示された実施形態では、コネクタ10の中心軸に向かって径方向内側に面するシェルフ29の表面は、先端22の外表面のテーパと同様にテーパを付けられている(図8および図9を参照されたい)。この構成では、シェルフ29の内径は、第1の端部に向かう側面から第2の端部に向かうシェルフ29の側面への方向に狭くなっている。以下でより詳細に説明されるように、ルアー先端22のシェルフ29は、バルブ部材16の第2の端部がそれに対して当接する場合に、コネクタ10を通る流体の流動を遮断および/または阻止するのを助ける。
ハウジング23の中間の部分32が、シュラウド24と上方ハウジング34の間にある。図示のように、中間の部分32は、シュラウド24または上方ハウジング34よりも小さな外径を有する。中間の部分32は、互いにハウジング23の両側に配置された2つの全体に矩形の開口36も有する。コネクタ10が組み立てられた場合に、中間の部分32は全体的に弾性部材18の一部分によって覆われる(たとえば図2を参照されたい)。その結果、中間の部分32は、一般に使用中に指と接触しない。したがって、いくつかの実施形態では、把持可能な表面は中間の部分32に使用されない。したがって、中間の部分32は、ハウジング23のその他のいずれの区間よりも小さな直径かつ円滑な表面を有する。
上方ハウジング34は、全体的に、2つの間隙38によって2つの壁区画45a、45b(図3に一方のみが示される)に分割されている。上方ハウジング34は、シュラウド24の窪み31と形状および機能が同様の一連の窪み37を備える。上方ハウジング34は、窪み38内に延出する1以上の突起43も備えることができる。組み立てられた構成で、突起43は、壁区画45a、45b内の間隙38の間に弾性部材18の一部分を保持するのを助ける(図2を参照されたい)。いくつかの実施形態では、突起43は、コネクタの第1の端部に向かう端部でのより小さな厚さから、コネクタの第2の端部に向かう端部でのより大きな厚さにテーパを付けられている。突起43のテーパは、弾性部材18の部分を所望の位置および向きに挿入および保持することを助け、一方で使用中に弾性部材18を曲げることおよび捩ることを可能にする。突起43は、コネクタ12が突起44の組に接触することによってバルブ部材16の第2の端部に向かって開放位置に移動されるとき、バルブ部材16が第1の端部の方向に前進しすぎるのを防止することも助ける。突起43のテーパにより、バルブ部材16の突起44が、ハウジング23の突起43を過ぎてハウジング23に組み付けられる間、第2の端部に向かって前進できるようになる。壁区画のそれぞれのコネクタの第1の端部に向かうコーナ47は、好ましくは使用中に指または弾性部材18に引っ掛かり、擦り、またはその他の損傷もしくは刺激を防止するために丸みを付けられている。
図3に示すように、上方ハウジング34の外表面は下方のシェルフ39を備え、シュラウド24の外表面は弾性部材18の中央部分を組み立てられた構成でハウジング23の周りに保持するのを助けるように構成されたシェルフ41を備える(図2を参照されたい)。上方ハウジング34のシェルフ39は、弾性部材18がコネクタの第1の端部の方向で摺動することを防止するために、好ましくは実質的に水平である。シュラウド41のシェルフ41は、コネクタ10の製造中にハウジング23の弾性部材18の適切な配置を補助するために、好ましくはテーパを付けられている(図8を参照されたい)。
ハウジング23は、任意の数の異なる材料から構築できる。いくつかの実施形態では、ハウジング23はポリカーボネートまたはその他のポリマー材料などの比較的剛性の材料から構築できる。この実施形態のハウジング23および/またはバルブ部材16、あるいはその他の実施形態の構成要素は、Bayer Makrolon(登録商標)または任意の他の適切な材料などの疎水性の材料でも構築できる。
次に図4Aを参照すると、雄ルアー10のバルブ部材16がコネクタ10のその他の構成要素から引き離されて示されている。いくつかの実施形態では、バルブ部材16は、追加の構造によって囲まれている、バルブ部材16の第1の端部48からその第2の端部56に延出する変化する直径の流体通路52を備える。第1の端部48の付近に、バルブ部材16および対応する流体通路52の区画が、その中に挿入された標準的な直径の医療配管の区画を収容するために比較的広くなっている。バルブ部材16の中間付近に、流体通路52の一部分を囲む配管40がバルブ部材16の第1の端部付近の部分に取り付けられている。配管は、配管40の少なくとも一部分に沿って2つのほぼ平行なストラット42に隣接している。配管40は、円形の断面またはその他の適切な断面を有することができる。ストラット42は、好ましくは比較的薄く、ほぼ平面である。各ストラット42の第1の端部は、バルブ部材16のほぼ中間の区画でバルブ部材16に連結し、各ストラットの第2の端部は、バルブ部材16の第2の端部56に向かって延出する。バルブ部材16の第2の端部56は、好ましくはストラットの端部よりも遠方に延出する。各ストラット42の内壁と配管40の外壁との間に、好ましくは開放された空間がある。
バルブ部材16の中間付近からその第1の端部48に、流体通路52はその外表面に沿って突起44を備えるより広い領域を備える。突起44は、バルブ部材16の本体の対向する側面に沿って長手方向に2つのチャネル46(図4Aに1つのみが示される)を形成する。いくつかの実施形態では、ストラット42は、図示のようにチャネル46から円周方向に間隔をあけて配置されている。
バルブ部材16および配管40の第1の端部付近には、円周方向のチャネル48がバルブ部材16の本体の周囲に形成できる。突起したタブ49がコネクタの第1の端部に向かってチャネル48の縁部に沿って形成でき、バルブ部材16の突起した中間部分がコネクタの第2の端部に向かってチャネル48の縁部を形成できる。いくつかの実施形態では、突起したタブ49は、バルブ部材16の第1の端部の周囲に均一に延出せず、その代わりに互いに正反対に間隔をあけて配置された2つのより大きな区間を有する。
バルブ部材16を構築するために必要な材料の量は、この部分の外側の層に作製された陥凹部によって削減できる。配管40は、それを貫通して配置された通路50を有することができる。この通路50は、バルブ部材16の第1の端部の穴52からバルブ部材16の第2の端部に実質的に隣接して配置された1対の穴50(図4Aに1つのみが示される)に好ましくは延出する。例示された実施形態では、これらの穴52は、全体的に矩形の形状である。コネクタの第2の端部付近の配管40の領域は、1つだけの穴、または2を越える穴によって形成することもでき、1以上の穴に関するその他の形状も使用することもできる。たとえば、穴52は、(たとえば一方の端部が狭く、もう一方の端部がより広い)涙滴形によって形成でき、それによって製造の射出成形工程を促進する。さらに、いくつかの実施形態では、バルブ部材16が流体経路なしに構築でき、コネクタ10の第1の端部と第2の端部との間に流体を運ぶための手段でなく、バルブ部材16の周りに流れる流体用の遮断プランジャとして機能する。
バルブ部材16の配管40は、その第2の端部に、フランジ区画58を備える。フランジ区画58は、好ましくは、配管40の隣接部分よりも径方向外側に延出する。いくつかの実施形態では、フランジ区画58は、配管40の残部と同じ材料、または実質的に同じ材料から形成できる。フランジ区画58は、好ましくはバルブ部材16の第1の端部から配管40の第2の端部に向かってテーパが付いている。いくつかの実施形態では、テーパは、5°の角度で形成され、ハウジング23のシェルフ30の径方向内側に面する表面のテーパと実質的に同一のテーパを有する。その他の角度のテーパを使用することができ、またはテーパを全く使用しないこともできる。
図3のハウジング23と同様のバルブ部材16が、いくつかの異なる材料から構築することができる。そのような材料の例には、ポリカーボネートまたはその他のポリマー材料が含まれる。バルブ部材16は、ハウジング23とほぼ同じ長さであるか、それよりいくぶん短いことができる。たとえば、バルブ部材16の長さは、ほぼ1インチ(25.4mm)であることができる。いくつかの実施形態では、バルブ部材16は、ハウジング23の長さよりも実質的に短いことができる。バルブ部材16は、ハウジング23と同じ剛性の材料から形成できる。いくつかの用途では、たとえば、半剛性またはより柔軟性のある材料が、バルブ部材16、より具体的には、配管40の第2の端部に向かうフランジ区画58に使用することに関して望ましいことができる。
バルブ部材16は、射出成形によって製造できる。いくつかの実施形態では、少なくとも2つのゲートを使用して、型全体にわたって溶融したプラスチックが分布することを促進する。好ましくは、1つのゲートがコネクタの第1の端部に向かうストラット42の端部と、突起したタブ49との間のバルブ部材16の側面のうちの1つに配置され、別のゲートが好ましくはバルブ部材16の穴52の付近に配置できる。ゲートの位置は固定されていないが、バルブ部材16のその他の位置が、バルブ部材16を射出成形する場合のゲートに使用できる。この実施形態またはその他の実施形態のハウジング23およびバルブ部材16の両方を、同じ材料から構築することにより、コネクタ10とその周囲環境の間の熱膨張/収縮、または化学的相互作用により、コネクタ10の性能を劣化させる可能性が少なくなる。
例示された実施形態のバルブ部材16は図4Aに示すように構成されるが、多くの他の構成が可能である。いくつかの実施形態では、バルブ部材16は、その外表面が比較的円滑であることができ、通路50を画成する配管40を主に備えることができる。その他の実施形態では、異なる数のストラット42が、バルブ部材16の側面に沿って配置できる。
図4Bに示す実施形態で理解できるように、バルブ部材16の第1の端部付近の突起したタブ150は、注射器などの医療用具(図示されない)をバルブ部材16の第1の端部に取り外し可能に取り付けるために、ネジ山などと外側の係合面150も備えることができる。
図4Cに示す実施形態では、チャネル48は、さらに内表面に沿ってテーパを付けることができる。チャネル48のテーパにより、チャネルの幅が、バルブ部材16の第1の端部180でより大きな寸法になり、バルブ部材の第2の端部184に向かってより小さな寸法になるように縮小することになる。チャネル48の内側のテーパは、雄ルアーのテーパと相補的になり、密接に嵌合できる。そのような内側のテーパは、医療用注射器に関する規格などのANSI規格および/または規定に準拠できる。例示された実施形態では、バルブ部材16の配管40は図4Aの実施形態におけるような、配管40の壁を越えて径方向外側に延出するフランジ区画58がない。その代わりに、配管40の壁は、第2の端部の領域で径方向内側にテーパを付けられている。ルアー先端22aの第2の端部27aは、ルアー先端22aの第2の端部27aの内側の表面に沿って流体が漏洩する可能性を低下させるより小さな断面の第2の部分170を有することができる。ルアー先端22aの第2の端部27aの付近に、より大きな断面領域160が、図4Cに示すように急激な階段式の移行、あるいは次第にテーパを付けられた移行、またはその他の移行を使用するなどの多くの異なる様式で、コネクタの第2の端部に向かって、より小さな断面部分170に移行することができる。ルアー22aの第2の端部27aでの開口のいくつかの例としての断面直径には、約0.5mm、0.75mm、1.0mm、1.25mm、1.5mm、および1.75mmを含む、約2mm以下のものが含まれる。第2の端部27a内の開口の直径は、0.4mm〜1.8mm、0.5mm〜1.5mm、および0.5〜1.0mmの範囲であることもできる。列挙した範囲内または範囲外の他の直径も使用することができる。さらに、バルブ部材16の第2の端部は、全体的にルアー22aの第2の端部27aの開口内の空間を適切に占有するように寸法を決めることができる。
図4Bおよび図4Cに示すように、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ10は、第1の雌端部180および雄ルアー端部184を有する。図1Cの閉鎖可能な雌コネクタ21(上記に参照された)、および図10と図11との雌コネクタ210(以下でより詳細に説明される)、ならびに同様の外部構造を有するその他の標準的な雌コネクタが雌および雄の端部の両方も有する。多くの実施形態では、そのような雌コネクタは、雄端部でなく雌端部の流体の流動を阻止するためのシールまたはその他の流体バリアを利用する。本明細書に示された閉鎖可能な雄ルアーコネクタの多くの実施形態では、雌端部に示されたシールまたはその他の流体バリアが全くない。しかし、本明細書に開示された任意の閉鎖可能な雄ルアーコネクタの雌端部は、閉鎖可能な雌端部を備えるように構成できる。たとえば、雌コネクタ21もしくは210、または任意の他の標準的な雌コネクタによる選択的な流体妨害部に関する構造は、両端での流体の流動を選択的に密封または阻止するコネクタを提供するために、本明細書に開示された閉鎖可能な、任意の雄ルアーコネクタの雌端部内に含めることができる。このタイプの閉鎖可能な雌および雄の端部を備えるいくつかの実施形態では、米国特許第5685866号(特許文献1)に示すように、弾性密封要素が雌開口、またはその付近に配置されることが有利である可能性がある。密封要素をこの様式で配置することにより、拭い取り動作による消毒で使用する前に雌開口を洗浄し、密封要素、および/または密封要素と密封要素に隣接するコネクタのハウジングとの間の領域の細片、細菌、殺菌剤、またはその他の不要な物質の有害な蓄積物を排除することが可能になる。
次に図5に注目して、弾性部材18をより詳細に論じる。例示された実施形態では、弾性部材18は、2つの伸縮性部材64によって引き離された2つのリング60、62から形成される。リング60、62および/または伸縮性部材64は、伸長された場合に復元力を働かせるように構成された変形可能な材料から作製できる。したがって、リング60、62が反対方向に引かれた場合に、伸縮性部材64は、リング60、62をその引き延ばされない構成に復元するように機能する。
伸縮性部材64は、いくつかの伸縮性のある材料から構築できる。いくつかの実施形態では、伸縮性部材64は、シリコーンゴム伸縮性材料から作製できる。別の実施形態では、伸縮性部材64は、形状記憶材料から作製できる。別の実施形態では、伸縮性部材64および/または弾性部材18は、復元力を働かせることができるバネまたはその他の構造を備えることができる。
リング60、62は、いくつかの材料から構築することもできる。いくつかの実施形態では、リング60、62は、伸縮性部材64を構成する同じ変形可能な伸縮性のある部材から構築される。したがって、リング60、62は、それぞれのリング60、62が取り付けられるハウジング23の適切な部分の周りに延出する直径に伸長できる。リング60、62の弾性は、各リング60、62をハウジング23の定位置に効果的に保持するように機能することができる。別の実施形態では、リング60、62は、剛性または半剛性の材料から構築することができ、たとえば定位置に嵌合しまたは定位置から出ることができる半円を構成することができる。いくつかの実施形態では、弾性部材18は、バルブ部材16またはハウジング23と一体化できる。いくつかの実施形態では、その他の構造および/または構成が、弾性部材18とは異なる様式で、バルブ部材16およびハウジング23を共に、選択的に押しやるために使用できる。
次に、図6に注目して、密封部分20をより詳細に説明する。いくつかの実施形態では、密封部分20が実質的に円筒形であり、それを貫通してボア66が延出する。いくつかの実施形態では、密封部分20がさらに、正反対の位置で円筒形の部分の側壁から延出する1対の全体的に矩形である突起68を備える。突起68は、異なる形状および/または位置をとることができる。密封部分20は、より大きな直径によって、両端で2つのリング69によって囲まれた、全体的により小径の中間部分67を有することもできる。
密封部分20は、任意の数の異なる材料から構築できる。いくつかの実施形態では、密封部分20は、シリコーンベースの変形可能な材料70から作製できる。シリコーンベースの変形可能な材料は、プラスチックおよびその他の剛性のポリマー材料を有する流体密閉鎖部を形成するものの中の1つである。密封部分20は、弾性部材18と同じ材料から作製できる。
図7には、一実施形態の雄ルアー10のいくつかの構成要素が示されている。図示のように、ハウジング23がなくなっている。バルブ部材16、弾性部材18、および密封部分20がそのそれぞれの組み立てられた位置で示されている。
次に、雄ルアー10の様々な部分の間のいくつかの相互連結をより詳細に論じる。図示のように、弾性部材18のより小さなリング62がバルブ部材16の周縁部のチャネル54内に嵌合する。いくつかの実施形態では、より小さなリング62が、バルブ部材16の第1の端部で突起したタブ49よりも大きな内径を有するまで伸長できる。小さなリング62は、円形のチャネル54の周りの位置に前進された後に解放でき、図示のように円形のチャネル54の周りに緊密に巻き付く。
弾性部材18のより大きなリング60は、(図2に示すように)ハウジング23の中間部分32の周りに延出し、小さなリング62に対して上述したものと同様な様式で伸長され、配置できる。次いで、弾性部材18の伸縮性部材64は、弾性部材18の小さなリング62と大きなリング60の間に延出でき、好ましくはバルブ部材16内のチャネル46に沿い、かつその中に延出できる。これらのチャネル内に配置された後に、伸縮性部材64は、事実上、チャネルの外壁に沿って突起44によって捕捉される。図2で理解できるように、伸縮性部材64は、ハウジング23の上方ハウジング34内の間隙38に沿って延出することもできる。間隙38は、全体的に例示された実施形態でのチャネル46の上に配置される。それによって、弾性部材18は、ハウジング23とバルブ部材16の間の伸縮性のある連結を提供し、バルブ部材16を引いてハウジング23と係合させる。
図7の弾性部材18によって部分的に隠された密封部分20は、好ましくは配管40の周りに緊密に嵌合し、バルブ部材16のストラット42の間に配置される。
図8は、例示の雌コネクタ92に隣接した本実施形態の雄ルアーの断面を示す。この断面図では、ハウジング23、バルブ部材16、密閉部分20の間の相互連結および相互作用が、より詳細に理解できる。バルブ部材16は、ハウジング23内に配置されるように構成される。図示のように、バルブ部材16の配管40は、管腔28内に、それを貫通して挿入できる。一方で、ストラット42は、ハウジング23の中間の部分32を貫通して長手方向に延出する、対応するスロットを通過するように構成される。組み立てられた構成では、ストラット42は2つの側面に沿って先端22に隣接し、配管40は少なくとも部分的に先端22内に収容される。突起44は、ハウジング23の上方ハウジング34に形成された間隙38内に捕捉される。
閉鎖機構56は、好ましくは雄ルアー10が雌コネクタ92と係合しないときは必ず、外部環境との流体連通から、閉鎖可能な雄ルアー10を貫通して延出する流体通路を閉鎖するようになされる。例示された実施形態では、流体通路52は、管腔28ならびにバルブ部材16の通路54を備える。例示された実施形態の閉鎖機構56は、配管40のフランジ区画58および管腔28の突起した部分29の内側のテーパの両方を備える。これらの2つの表面が接触するとき、それらは雄ルアー10の第2の端部20、またはその付近に閉鎖部を形成できる。
配管40の突起した部分58の実質的に合致された内側のテーパを付けられた表面、および管腔28の突起した部分29は、雌コネクタ92の閉鎖部を形成することを補助する。好ましくは、比較的に流体密の閉鎖部が形成される。突起した部分29と58との間の係合は、いくつかの別の様式で形成することもできる。いくつかの実施形態では、フランジ区画58の材料、および管腔28の突起した部分29の材料は、互いに密接して嵌合するように構成され、流体密閉鎖部を形成するために十分に適合性のある材料から作製されている。別の実施形態では、フランジ区画58および/またはバルブ部材16のさらなる部分が、管腔28の内面の輪郭により密接に追従する変形可能な材料から構築でき、管腔28はテーパを有する必要がない。いくつかの実施形態では、流体が雄ルアーコネクタ10内から漏洩するのを防止するように、密封部分20が構成される。バルブ部材16がハウジング23に係合する場合、密封部分20がハウジング23の中間の部分32と配管40との間に配置される。流体が、ハウジング23の管腔28内を配管40の外表面に沿って流れるとき、流体は、密封部分20によって、より具体的には、密封部分20のいずれかの端部でリング69によって、中間の部分32を過ぎて流動することが防止される。
密封部分20は、好ましくはハウジング23の中間の部分32の穴36内に嵌合するように構成された突起68(図6を参照されたい)によってハウジング23とバルブ部材16の間の定位置に保持される。突起68は、密封部分20を適切に位置合わせして維持するのを助ける。
図8に示された実施形態を参照すると、今度は、例示の雌コネクタ92の構造がさらに詳細に論じられる。雌コネクタ92は、流体通路74が貫通する細長い本体72を備えることができ、雌コネクタ92はその遠位端付近に先端76を有することができる。いくつかの実施形態では、雌コネクタ92の先端76は、その外表面に配置された径方向に延出する表面78を有する。雌コネクタ92は、雌コネクタ92内に配置された流体導管を有することができる。流体導管は、本明細書に開示されたコネクタ10と適合性のある全ての雌コネクタに含まれ、または必要とされるわけではない。雌コネクタ92の近位の内表面80に沿って、好ましくは流体通路74の直径が遠位の方向に縮小するようにテーパが付されている。
図8に示すように、ハウジング23、バルブ部材16、弾性部材18、および密封部分20は、組み立てられた構成であり、閉鎖機構56がフランジ区画58と管腔28の内側との間に閉鎖係合(closing engagement)を形成する。さらに、密封部分20がバルブ部材16とハウジング23との間で閉鎖係合の状態にある。通路50からの流体は、バルブ部材16の配管40のウインドウ54を通って流動できる。この位置では、ウインドウ54は、先端22の内側と連通するが、外部の環境とは連通していない。管腔28は、その第2の端部で閉鎖機構56によって閉鎖され、第1の端部で密封部分20によって閉鎖される。
図8に示すように、バルブ部材16のストラット42は、その端部がコネクタの第2の端部に向かってシュラウド24の端部付近の位置に延出するように、ハウジング23内のスロットを貫通して延出する。これらのストラット42は、雌コネクタ92が前進して閉鎖可能な雄ルアー10と係合するとき雌コネクタ92の近位端84に係合するように構成される。
図8では、雄および雌のルアーが、係合されない構成で示されている。雄ルアー10と雌コネクタ92を係合するために、雌コネクタ92の径方向に延出する表面78が雄ルアー10の雌ネジ26に螺合される。
図9に示すように、雌コネクタ92の内表面80のテーパが先端22の対応するテーパが付された外表面に隣接して配置されるまで、2つのルアーが互いに向かって螺合式に係合することができる。別の実施形態では、先端22の第2の端部が雌コネクタ92の対応する表面(図示されない)と閉鎖部を形成するまで、2つのルアーを螺合式に係合することができる。
雄ルアーコネクタ10および雌コネクタ92は互いに移動して、螺合式に係合し、雌コネクタ92の先端の近位端84がバルブ部材16のストラット42に接触する。雄ルアーコネクタ10および雌コネクタ92は、さらに移動して螺合式に係合し、ストラット42およびそれによってバルブ部材16が、雌コネクタ92によって雄コネクタの第1の端部の方向に移動し、バルブ部材16をハウジング23に対して移動する。したがって、フランジ区画58は、雄コネクタの第1の端部に向かってハウジング23の先端22の第2の端部から移動する。これらの2つのテーパを付けられた表面が分離すると、バルブ部材16とハウジング23の間に空間が形成され、流体が穴30を通過して、雌コネクタ92の流体通路74に入ることができるようになり、その逆も可能である。雌コネクタ92のいくつかの実施形態と共に使用される場合、雌コネクタ92のハウジングがストラット42に接触して雄コネクタ10を開く前に、内側の流体導管がバルブ部材16の第2の端部に接触する。いくつかの実施形態では、雌コネクタ92の先端の内表面80が雄ルアー10の先端22の外表面と閉鎖係合を形成するまで、閉鎖部はそのまま維持される。したがって、雄ルアー10の通路50は、外部の環境と流体連通する必要がない。
バルブ部材16がハウジング23に対して移動すると、弾性部材18の伸縮性部材64(図9には示されない)が膨張し、復元力を働かせる。雌コネクタ92が雄ルアー10に係合している限り、この復元力が、ハウジング23の雌ネジ26に接触している雌コネクタ92の径方向に延出する表面78によって抵抗を受けることができる。しかし、雌コネクタ92が雄ルアー10から引き出された場合、弾性部材18は、バルブ部材16のバルブ要素を管腔28との閉鎖係合に戻す。
ハウジング23とバルブ部材16との間における相対的な移動にも関わらず、密封部分20は、好ましくは、配管40の外表面と管腔28の内表面との間の流体バリアを維持する。いくつかの実施形態では、密封部分20の位置は突起68によって維持される。別の実施形態では、密封部分20は、変形可能な材料70の外表面をハウジング23の管腔28の内表面に貼り付けることによって配置できる。密封部分20を固定するその他の手段も使用することができる。
図9に示すように、開放された構成では、雌コネクタ92の流体通路74はバルブ部材16の通路50と流体連結できる。それによって流体は、雄ルアー10に取り付けられた配管13から流れ、バルブ部材16の通路50に入り、ウインドウ54を通って管腔28に入り、先端22の第2の端部の穴30を通って管腔28から出て、雌コネクタ92の流体通路74に入ることができ、その逆も可能である。流体は、密封部分20によって、ハウジング23とバルブ部材16の間の間隙を通って雄ルアー10から漏洩するのを防止される。流体密閉鎖部は、ハウジング23の先端22の対応するテーパと、雌コネクタ92の内表面80の間に形成することもできる。
図10に注目すると、コネクタ10が閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210に隣接して示されている。ここに示された例示の実施形態では、閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210は、外側ハウジング213、空間212、流体通路218、1以上の穴215を有する流体導管216、近位の面217を有する圧縮可能な密封要素214、および螺合式に係合する領域211を備える。閉鎖可能な雌コネクタ210は、その近位端が、雄コネクタ10の第2の端部56に隣接して配置される。閉鎖可能な雌コネクタ210の螺合式に係合する領域211はANSI規格に準拠する寸法のようなルアーコネクタ用の標準的なルアーコネクタに関する標準的な寸法に従うことができる。圧縮可能な密封要素214は、それに力が働いた場合に寸法が縮小できる水不透過性の弾性材料から構成することができる。流体導管216は、密封要素214を圧縮するのに十分な力が閉鎖可能な雌コネクタ210に働いた場合に変形に抵抗することが可能なポリカーボネートプラスチックなどの剛性の材料から構成できる。
流体通路218は流体導管216を閉鎖可能な雌コネクタ210の第2の端部219と流体連通して配置できる。流体導管216内の少なくとも1つの穴215が、流体通路218が圧縮可能な密封要素214とハウジング213の内壁との間の空間212、および/またはハウジング213の外側と流体連通するのを防止するために圧縮可能な密封要素214によって密封できる。1以上の穴215は、流体が適切な流量で流体通路218と空間212との間を通過できるように適切に十分に小さい寸法にすることができる。1以上の穴215に関する1つのそのような寸法には、約1mmの直径があるが、不規則な形状およびその他の寸法を用いてもよい。少なくとも約1mm、またはおよそ1mm〜3mm、または約1mm未満の穴も使用してもよい。コネクタ10は、流体を収容する配管13と係合できる。
図11を参照すると、コネクタ10は、閉鎖可能な雌コネクタ210と螺合式に係合することができる。閉鎖可能な雌コネクタ210のネジ山を付けられた領域211は、図示のようにコネクタ10、210に係合するために雄コネクタ10の雌ネジ26と係合できる。図示された係合では、ルアー先端22が圧縮可能な密封要素214を圧縮することによって閉鎖可能な雌コネクタ210内に進入する。理解できるように、ルアー先端22は、圧縮可能な密封要素214の近位の面217で圧縮可能な密封要素214に接触する。コネクタ10、210に係合するため、およびネジ山を付けられた領域26、211に係合するために働かされる力は、流体導管216の穴215を露出するための密封要素214を圧縮するのに十分である。密封要素214が圧縮されて、流体通路218が、ルアー先端22の内側空間と流体連通する。
ルアー先端22が閉鎖可能な雌コネクタ210にさらに進入すると、流体導管216が雄コネクタの第2の端部に向かってバルブ部材16の端部に接触する。バルブ部材16は、ルアー先端22の接触および連続する前進によって雄コネクタの第1の端部に向かって移動される。弾性部材18は、バルブ部材16の雄コネクタの第2の端部に向かう方向に閉鎖する力を働かせる。その結果、雄コネクタの第2の端部に向かうバルブ部材16の先端は、係合の間一貫して流体導管216と概ね接触を維持する。バルブ部材が雄コネクタの第1の端部に向かう方向に移動されると、バルブ部材16のフランジ区画58は、ハウジング23の内表面から分離し、穴30がそこを貫通する。その結果、ウインドウ54が開放されて、閉鎖可能な雌コネクタ210と流体連通する。圧縮された密封要素214は、流体がルアー先端22を越えて閉鎖可能な雌コネクタ210の内側に流入するのを阻止する。この構成では、流体は、雄コネクタの第2の端部に向かってバルブ部材16の端部で配管13から流れ、ウインドウ54を通って配管40に流入し、管腔28の内側に流入し、ルアー先端22の穴30から出て、閉鎖可能な雌コネクタ210の外側ハウジング213の内側に流入し、流体導管216の穴215に流入し、流体導管216の内側の流体チャネル217に流入できる。したがって、コネクタ210の第2の端部が、閉鎖可能な雌コネクタ210の近位端219と流体連通して配置される。さらに、密封部分20は、好ましくは配管40の外表面と管腔28の内表面との間の流体バリアを維持し、閉鎖可能な雌コネクタ210に向かう流体の流動を閉じ込める。コネクタの第2の端部に向かうバルブ部材の表面が流体導管216などの雌コネクタ部材によって直接的に接触される場合、ストラット42は雌コネクタによって係合されない可能性がある。
コネクタ10、210は、螺合式に係合解除できる。係合解除している間、弾性部材18によって働かされた力は、バルブ部材16の端部のフランジ区画58をルアー先端22の内面に係合させるために、雄コネクタの第2の端部に向かって、バルブ部材16を向けることによって、コネクタ10をその予め係合した状態に戻すことができる。同様にして、圧縮可能なシールがそこから構成される弾性材料は、閉鎖位置での形状に戻ることができ、近位の面217は、閉鎖可能な雌コネクタ210の近位先端を密封することができる。
次に、図12を参照すると、コネクタ10が注射器250と係合できる。図12では、注射器250およびコネクタ10は、互いに隣接して配置される。注射器は、雄ルアーコネクタ252、プランジャ258、リザーバ260、およびコンビニエントフィンガアンカー(convenient finger anchors)262を備えることができる。ルアーコネクタ252は、さらに、雌ネジシュラウド254および注射器ルアー先端256を備える。コネクタ10の例示された実施形態では、ネジ山を付けられた表面150が、バルブ部材16の第1の端部の外表面に配置される。
次に、図13を参照すると、コネクタ10が、注射器250と螺合式に係合することができる。シュラウド254は、コネクタ10を注射器250に連結するためにコネクタの第1の端部に向かってバルブ部材の端部16と係合することができる。注射器250のリザーバ260は、バルブ部材16の内側で配管40と流体連通して配置できる。
図14に注目すると、図13に示された係合が断面図で示される。注射器250は、シュラウド254とバルブ部材16のネジ山を付けられた表面150の間の係合によってコネクタ10と螺合式に係合される。注射器250のルアー先端252は、バルブ部材16の配管40に延出される。ここでは、リザーバ260内の流体と共に示す、注射器のリザーバ260は、バルブ部材16の内側と流体連通している。流体は、配管40を通過でき、コネクタ10のルアー先端22に向かう。例示された実施形態では、フランジ区画58が管腔28の内表面と接触しているので、流体はコネクタ10の雄ルアー先端22から流出できない。したがって、コネクタの第2の端部に向かうハウジング23の先端の穴30は、バルブ部材16によって遮断されている。注射器250およびコネクタ10が図12に示された段階から、図14に示された段階に移行するために、バルブ部材16は一時的に開放して、空気を(下記により詳細に説明するように)放出する必要がある可能性がある。
図15を参照するとコネクタ10が、注射器250とシース270を備える皮下針270との間に隣接して示される。注射器250は、図12のものと同様に、雄ルアーコネクタ252、プランジャ258、リザーバ260、およびコンビニエントフィンガアンカー262を備えることができる。ルアーコネクタ252は、さらに、雌ネジシュラウド254および注射器ルアー先端256を備える。シースを備える針270は、係合端および針268の突起したタブ264を備えるハウジング266を備えることができる。
図16を参照すると、コネクタ10が、注射器250およびシースを備える針270の両方と螺合式に係合して示される。コネクタ10のバルブ部材16のネジ山を付けられた表面150は、注射器250のネジ山を付けられたシュラウド154と係合できる。したがって、ルアー先端256は、バルブ部材16の配管40内に突出できる。同様に、突起したタブ264はコネクタ10のシュラウド24の雌ネジ26と係合できる。コネクタ10のルアー先端22は、針シースのハウジング266内に突出できる。
図17には、図16に示された係合が断面図で示される。コネクタ10は、注射器250およびシースを備える針270によって係合される。注射器250は、コネクタ10のバルブ部材16のネジ山を付けられた表面150と螺合式に係合できる。シースを備える針270は、シュラウド24の雌ネジ26と螺合式に係合される。
注射器250のルアー先端256は、バルブ部材16の配管40内に突出する。注射器250のリザーバ260は、ルアー先端256を貫通してバルブ部材16の配管40と流体連通している。
コネクタ10は、シースを備える針270によって係合される。シースを備える針270のハウジング266は、その近位端付近に突起したタブ264を有する。突起したタブ264はコネクタ10のシュラウド24の雌ネジ26と螺合式に係合する。ルアー先端22が針268のハウジング266に進入すると、ハウジング266の近位端がバルブ部材16のストラット42と接触できる。シースを備える針270がコネクタ10と完全に係合された場合、バルブ部材16は、流体がバルブ部分16のウインドウ54から流出できるようにするのに十分にフランジ区画58を管腔28のテーパを付けられた内壁から分離する距離を移動される。次いで流体は、ルアー先端22の端部の穴30から流出し、シースを備える針270のハウジング266に入ることができる。中空の針268は、流体がハウジング266の中から針268の遠位端の外に流れることができるようにする。密封部分20は、好ましくは配管40の外表面と管腔28の内表面の間に流体バリアを維持し、管腔内に流体を閉じ込め、流動方向をルアー先端22の穴30に向かう方向に制限する。したがって、この段階で、注射器250は針268の遠位先端と流体連通している。図13および図14に以前に示されたように、いくつかの実施形態では、コネクタ10がコネクタ10の第2の端部14と係合した構成要素なく、次第に流体が注射器250から流出することができないようにする。図15〜図17に示された構成要素は、シースを備える針270であるが、流体の流動を可能にし、雌ルアー係合部分を備えるものなど、他の構成要素も使用できる。
図18Aは、閉鎖可能な雄ルアーの別の実施形態の斜視図を示す。回転可能なコネクタ300は、ハウジング310、内部通路322、および密封要素330から構成される。ハウジングは、さらに、ルアー先端312、コネクタ300の第1の端部にあるルアー受け316、係合部分318、操作部分320、および突起した部分340から構成される。密封要素330は、横断方向にその面314に沿って開口350を有することができる。内部通路322は、ルアー受け316からルアー先端312に延出できる。ハウジング310は、ポリカーボネートプラスチックなどの水不透過性材料から構成できる。ハウジング310は、疎水性プラスチックから構成することもできる。ハウジング310の構築に適した他の材料の例には、ガラス繊維入りのGE社製Valox(登録商標)420またはポリプロピレンである。用途に応じて、多くの他の材料も使用できる。
図示されたハウジング310は、雄ルアーをその係合部分318で螺合式に係合することによってルアー受け316で雄ルアー先端を受けるように構成されている。受け316は、ルアー受け用のANSI規格に準拠することができる。図示された操作部分320は、ハウジング310の中心軸から径方向に延出する2つのタブを有する。操作部分320は、使用者がコネクタ300を把持し、回転させるのを補助するように構成される。
図示されたハウジング310は、その第2の端部で閉鎖可能な雄ルアーを提供するようにも構築されている。第2の端部のルアー先端312は、雄ルアー先端用のANSI規格に構築できる。ルアー先端は、突起した部分340でハウジング310の主要な本体に接合する。突起した部分340は、ルアー先端312が、ルアー受け内にあまりにも前進しすぎるのを阻止するように構築されている。ハウジング310は、突起した部分340の後ろに凹み部342も有することができる。ルアー先端312は、コネクタの第2の端部に向かって面314を有する密封要素330も有することができる。密封要素330は、非限定的にシリコーンを含む、任意の水不透過性の弾性材料であることができる。シールの構築用の材料の選択は、当分野の技術者によって達成することができる。ルアー先端312は、それがその第2の端部に近づくとき突起した部分340からの方向により小さくテーパを付けることができる。
密封要素330は、任意の他の構成要素と係合する前に、コネクタの第2の端部に向かう面314内の開口350を有することもできる。開口350は、ハウジング310の長手方向軸に対して横断方向になったスリットであることができる。開口350は、面314を横切って中心に配置することができ、または面314の別の位置に配置することができる。密封要素330は、ルアー先端312の第2の端部全体を覆うことができ、またはその一部しか覆わない。密封要素330は、取付方法の中でもとりわけ、オーバーモールディング法(overmolding process)によってハウジングに取り付けることができる。そのようなオーバーモールディング法では、ハウジング310が第1のステップで射出成形によって形成でき、次いで第2のステップでハウジング310が型に再挿入され、(または型の中に残り)、適切な寸法にされた成形ピン(図示されない)が第2の端部などのハウジング310のより広い端部を通って挿入できる。次いでシリコーン材料は、型に射出され、密封要素330を形成することができる。別の実施形態では、密封要素330はハウジング310内に糊付けされ、またはその他の様式で接着できる。
図18Aに示された実施形態から理解できるように、密封要素330は、ルアー先端312が別の構成要素と係合されない場合に、流体がハウジング310を通って流れるのを阻止できる。したがって、雄ルアーコネクタを有する流体を収容する構成要素(図示されない)がルアー受け316に連結された場合、コネクタ300がそのルアー先端312を通る流体の流動を制御するのに使用できる。たとえば、注射器などの流体を収容する構成要素が、コネクタ300と係合された場合、流体は、内部通路322を通って流れることにより、コネクタ300のハウジング310を満たすことが可能になるが、密封要素330は実質的にルアー先端312から外に流体が流れることを実質的に阻止できる。流体が入る前に、ハウジングの内側空間が空気または他の気体によって満たされた場合、コネクタ300は、流体が入ることができる前に、空気または他の気体を排出できるように開放する必要がある。いくつかの実施形態では、下記に詳細に示すように、密封要素330の内表面は、開口350の拡大に対して抵抗を増加させるようになすことができ、それによって流体(図示されない)が内部通路322から密封要素330に対して圧力を働かせる場合に、流体が排出できるようになる。したがって、コネクタ300のルアー先端312に連結され別の構成要素を備えずに、コネクタ300が流体を含む構成要素の雄ルアーに取り付けられた場合に、コネクタ300は流体を含む構成要素からの流体の流動を阻止する。
いくつかの使用モードでは、ルアー先端312が、カリフォルニア州San ClementeのICU Medicalによって販売されるClave(登録商標)コネクタなどの適切な雌コネクタと接触すると、通常は示された位置で閉じられている密封要素330の面314の開口350が開放できる。この構成の例示された係合が、下記に詳細に論じられる。係合は、多くの他の様式、およびClave(登録商標)コネクタ以外のコネクタを含む多くの他の構造によって達成できる。
図18Bは、図18Aに示されたコネクタ300の断面図が示される。コネクタ300は、ルアー受け316をルアー先端312に連結する内部通路322を有することができる。係合部分318は、雄ルアーコネクタの雌ネジを付けられたシュラウド(図19を参照のこと)受けるように構成できる。操作部分320は、図示のように内部通路322から径方向に逸れて延出できる。密封要素330は、内部通路322の少なくとも一部分に沿って延出でき、コネクタ300の第2の端部の少なくとも一部分を横切って配置できる。密封要素330は、ルアー先端312の端部を越えて延出できる。密封要素330は、ルアー先端312の端部にハウジング310にほぼ等しい断面積を有することができる。ルアー先端312および密封要素330が全体的に円形であるこれらの実施形態では、密封要素330の外径は、ルアー先端312の外径と等しいことができる。密封要素330は、円形に限定されず、(本明細書に開示された任意の他の構造でもなく)、その他の形状が使用できる。別の実施形態では、密封要素330はコネクタ300の第2の端部に向かってハウジング310の端部を越えて延出しないが、ルアー先端312の内側寸法のものに等しい最大の外側寸法を有することができる。密封要素330は閉鎖部分324を有することができる。閉鎖部分324は、コネクタ300の密封要素330を通る流体の流動を可能にすることができるが、全体的に密封要素330内の開口350を閉鎖するように付勢されている。閉鎖部分324の構造は、以下でさらに詳述するように、ルアー先端312が別の構成要素と係合されない場合に、流体(図示されない)が開口350を出ることが可能になるのに抵抗するようになされうる。
図18Bに示された断面図の詳細である図18Cで理解できるように、密封要素330がコネクタ300の第2の端部の面全体を構成することができる。別の実施形態では、密封要素330は、ハウジング300を越えて延出することができない。内部通路322は、コネクタ300の第2の端部のシールに延出できる。
図19は、注射器360に隣接するコネクタ300の斜視図を示す。前述の説明と同様に、注射器は、雄ルアーコネクタ362、流体リザーバ370、プランジャ374、およびフィンガアンカー372を備えることができる。標準的なルアーコネクタと係合するために適切な寸法および形状のものであることができる、コネクタ300のルアー受け316は、注射器360のルアー先端364を受けるように配置される。注射器360のシュラウド364の雌ネジ368は、係合部分318と螺合式に連結するように、適切に整列される。このようにして、受け316は、ルアーコネクタ362に係合し、コネクタ300を注射器360に連結できる。注射器360をコネクタ300と係合する前に、リザーバ370内の流体は、任意の物理的な成分によってルアー先端364を出るのを防止されていない。
次に、図20を参照すると、コネクタ300の斜視図が図示の注射器360に螺合式に連結される。コネクタ300は、糊、接着剤、溶剤、超音波溶接、エポキシ、締まり嵌め、機械的連結、および/または一体構造などの多くのその他の手段によって、注射器360または他の医療用具に連結できる。受け316(図示されない)は、注射器360のルアー先端364の少なくとも一部分を収容する。ルアー先端364は、少なくとも部分的に内部通路322内に延出する。螺合式係合部分318は、注射器360のシュラウド364の雌ネジ368と係合される。次いで、リザーバ370からの流体は、内部通路322によってコネクタ300のハウジング310内に自由に流れることができる。流体が入る前に、ハウジングの内側空間が空気または他の気体によって満たされた場合、コネクタ300は、流体が入ることができる前に、空気または他の気体を排出できるように開放できる。いくつかの場合には、コネクタ300のハウジング310は、空気などの気体で満たすことができる。ハウジング310に流体が入る前に、流体が流動できる前に気体を排出することを可能にするために、コネクタは開放する必要がある。密封要素330は、流体がコネクタ300を出ていくのを防止する。コネクタ300のルアー先端312は、制御された流体移送のために、コネクタ−注射器300、360の組合せを他の構成要素に連結するために使用できる。コネクタ300は、コネクタのハウジング310が、注射器の流体移送端部によって形成されるように、注射器360と一体に形成することもできる(図示されない)。この、組合せコネクタ−注射器の使用中には、コネクタ300の雄ルアー先端312は、事実上、連結する目的で注射器のルアー先端364に取って代わることができる。
化学療法薬物などのいくつかの薬物は、接触毒素(contact toxin)であり、皮膚への露出を避けることが望ましい。そのような薬物は、図15および16に示すように、皮下針を備える注射器内にしばしば貯蔵される。いくつかの条件の下では、閉鎖可能な雄ルアーコネクタを使用することなしには、毒性の流体が注射器から流出することが可能であるおそれがある。予期しない流体の流動を回避するために、重力が注射器内に薬物を保持するのを助けるように取り付けられた針を備える注射器を向けるなどの複数のステップがとられても、薬物は気体の状態で皮下針から蒸発し、徐々に漏れるおそれもある。閉鎖可能な雄ルアーを注射器と皮下針の間に使用することは、液体および気体の状態の両方で、薬物の流動が制御されなくなるのを阻止する。したがって、そのような毒性薬物への予期しない露出の危険が最小限に抑えられる。
次に、図21を参照すると、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ300が、別の実施形態で示され、雌ネジを付けられたシュラウド380がハウジング310に配置されている。シュラウド380は、凹み部342(図18Aで見ることができる)のほぼ付近で、ハウジング310を少なくとも部分的にまたは完全に取り囲む。いくつかの実施形態では、シュラウド380は、コネクタ300に取り付けられず、その代わりにコネクタ300の長手方向軸の周りで自由に回転できる。突起した部分340(図18Aで見ることができる)は、コネクタ300のルアー先端312に向かってシュラウド380の移動を阻止できる。さらに、コネクタ300の操作部分320は、ルアー受け316に向かうシュラウド380の移動を阻止できる。シュラウド380は、ルアーコネクタに関するANSI仕様に適合してネジ山を付けることができる。シュラウド380は、ルアー先端312がコネクタ300と他の構成要素(図示されない)の間の連結を形成するのを補助できる。
次に、図22Aを参照すると、連続的にテーパを付けられた内部通路402を備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ400の断面が示される。ハウジング404のテーパを付けられた内部通路402は、多様な射出成形製造技術を可能にする。たとえば、テーパが、ルアー受け406を備える端部でより広くなっている場合、成形ピンが内部通路402の壁に対して密接して嵌るように、対応した様式でテーパを付けることができ、図18Bに示すシールよりも短いシール408を形成する。
図22Bを参照すると、例示された実施形態でのシール408は、図18Bでの閉鎖部分324のものと同様の閉鎖部分412を有する。さらに、シール408の内表面は、内部通路402内の流体(図示されない)がシール408に対して圧力を働かせる場合に、流体が開口410を出るのを可能にすることに対して抵抗を増加させるようになすことができる。閉鎖部分412の内表面は、傾斜表面を備えることができ、そのような流体が開口410を押しつけ、より緊密に閉鎖させる。
図23Aに注目すると、図22Aのコネクタ400の別の実施形態の側面図が表示されている。雌ネジを付けられたシュラウド420は、ハウジング404の外表面の周りに配置される。
図23Bで理解できるように、ハウジング404は、シュラウド420がルアー先端416に向かって軸方向移動するのを阻止する突起した部分424を有することができる。ハウジング404は、コネクタ400の長手方向軸から径方向外側に延出する操作部分418も有することもできる。ハウジング404は、ルアー受け414から密封要素430に延出する内部通路428も有する。操作部分418は、コネクタ400のルアー受け414に向かうシュラウドの移動を阻止できる。操作部分は、コネクタ400を回転させる間に、使用者が自身の指を置くことができるための便利な場所であることもできる。さらに、コネクタ400の凹み部426もあることができる。凹み部426は、突起した部分424または操作部分418の外径よりも小さな外径を有する、コネクタ400の部分であることができる。シュラウド420は、その狭い部分が凹み部426の周りでコネクタ400を取り囲むように、コネクタ400に配置することができる。シュラウド420は、ハウジング404に固定しないようにすることができ、したがって自由に回転できる。シュラウドの雌ネジ422は、ルアーコネクタのANSI規格に適合することができ、シュラウドによってルアー先端416が別の構成要素(図示されない)の雌コネクタに係合するのを補助する。
図23Cは、図23Bの閉鎖可能な雄ルアーコネクタ400をカリフォルニア州San ClementeのICU Medical.社によって販売されるClave(登録商標)コネクタなどの適切な雌コネクタ450の付近で示す。雌コネクタ450は、図10に示すものと同様である。
図23Dは、雄ルアーコネクタ400と雌コネクタ450の間の係合を示す。シュラウド420の雌ネジは、雌コネクタ450のネジ山を付けられた領域451と係合できる。雄ルアーコネクタ400のルアー先端416は、圧縮可能なシール454を圧縮することによって雌コネクタ450に進入できる。コネクタ400が前進すると、雌コネクタ450の固定流体導管456が、雄コネクタ400の密封要素430の開口448を貫通できる。流体導管456は、雄コネクタ400内に十分遠くに進入できるので、穴455が雄コネクタ400の内部通路428に進入する。雌コネクタ450の穴455が雄コネクタの内部通路428内に配置された後に、流体が雄コネクタ400のルアー受け414から、コネクタ400の内部通路428を通って、雌コネクタ450の流体導管456の穴455に流れることができる。次いで、流体は穴455を通って流れ、雌コネクタ450の流体導管458に入ることができる。したがって、2つが係合された場合、流体は雄コネクタ400の第1の端部から雌コネクタ450の遠位端に流れることができる。コネクタ400、450が係合解除された場合、流体導管456は内部通路428から引き出され、密封要素430が閉鎖し、それによって雄コネクタ400を通る流体の流動を阻止する。さらに、雌コネクタ450の圧縮可能なシール411がその元の位置に戻り、流体導管456内の穴455を通る流動を阻止する。
次に、図24Aを参照すると、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ500が斜視図で示される。コネクタ500は、ハウジング510およびシール514を有する。ハウジングは、操作部分512から構成される。この例示の実施形態では、操作部分512はウイング516を備える。ウイング516は、使用者がコネクタ500のハウジング510を把持し回転させる個所を提供する。
次に、図24Bを参照すると、図23Aのコネクタ500が断面で示される。ウイング516はコネクタ500の長手方向軸から外側に、コネクタのルアー受け518に向かって延出するものとして示される。ハウジング510の内側通路520は、図22Aのコネクタ400の実施形態で説明されるような連続的なテーパを有する。
図25Aに注目すると、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ600の側面図が示される。コネクタ600は、ハウジング610、密封要素614、およびシュラウド620を有する。ハウジングは、内側通路640、ルアー先端612、および操作部分616を備える。操作部分は、図24Aで説明されるように、2つのウイング630を備えるように構築できる。シュラウドは、雌ネジ622を有することができ、そのようなネジ山はルアーコネクタに関するANSI仕様に準拠するように構築できる。密封要素614は、係合されない場合に偏らされて閉じることができる。
次に、図25Bを参照すると、図25Aからのコネクタ600の断面図が示される。シュラウド620は、ハウジング610の凹み部652でハウジング610を取り囲むことができる。突起した部分650は、コネクタ600の第2の端部の方向のシュラウド620の動きを阻止でき、操作部分616は、コネクタ600の第1の端部の方向のシュラウドの動きを阻止できる。シュラウド620の雌ネジ622は、ルアー先端612と共に使用された場合に他の構成要素(図示されない)に係合するために使用できる。連続的にテーパを付けられた内部通路640が、図22Aについて述べたように、射出成形を補助する特徴を有する。
図26Aを参照すると、閉鎖可能な雄ルアー700および可撓的に連結された雌ルアーコネクタ750を備える閉鎖可能な雄ルアーアセンブリ725の斜視図が表示される。閉鎖可能な雄ルアー700は、この適用で説明された任意の数の態様および特徴を実装できる。雌ルアーコネクタ750が、標準的な雄ルアーコネクタ(図示されない)を受けるようになされる。雌ルアーコネクタ750は、雄ルアーコネクタ700に隣接して配置され、それに可撓的に連結される。雌ルアーコネクタ750は、内側通路752、ルアー受け754、および係合部分756を備える。内側通路752は、ルアー受け754を閉鎖可能な雄ルアーコネクタ700の内側通路と流体連通して配置する。閉鎖可能な雄ルアーコネクタ700は、可撓性のセグメント760を介して雌ルアーコネクタ750に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、そのようなセグメント760は、弾性材料のアコーデオン様の(accordion-like)可撓性部分を備えることができる。別の実施形態では、真っ直ぐな、可撓性材料を使用できる。別の実施形態では、可撓性の外側セグメントおよび可撓性の管の両方が閉鎖可能な雄ルアー700を雌ルアー750と連結するために使用できる。
可撓性のセグメント752は、使用者が、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ700の姿勢とは異なる姿勢で、アセンブリ725の雌コネクタ750を向けるのを可能にする。例として、閉鎖可能な雄ルアー700は、注射器または他の構成要素(図示されない)と容易に連結するのを補助するために雌コネクタ750が腕から逸れた角度にされている間、患者の腕に対して固定したままになることができる。閉鎖可能な雄ルアー700を雌ルアーコネクタ750に可撓的に連結することによって、雌ルアーコネクタ750を移動させることによって発生したモーメントが、アセンブリ725の2つの構成要素の間の点で受けられ、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ700に取り付けられた別の構成要素(図示されない)に伝達される可能性が少なくなる。そのような構成要素には、連結部に角度を付けることで患者に害を与えることになるI.V.サイト(I.V.site)が含まれる。さらに、モーメントは、管腔28の内側から配管40の先端を曲げおよび/または取り除く可能性が少ない(たとえば、図28を参照されたい)。
図26Bは、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ825および可撓的に連結された雌ルアーコネクタ850を備える閉鎖可能な雄ルアーアセンブリ800の別の実施形態を示す。コネクタ825、850、およびその構成要素は、図26に示された実施形態と多くの点で同様であり、上述の任意の数の態様および特徴を実装できる。閉鎖可能な雄ルアーコネクタ825および雌ルアーコネクタ850は、連結部材860によって可撓的に連結される。連結部材860は、コネクタ825、850を流体連通して配置する。ここに示された連結部材860は、アコーデオン形状のプラスチック導管を備える。連結部材860は、閉鎖可能な雄コネクタ825、および雌ルアーコネクタ850が異なる角度の向きで配置できるように構成される。例として、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ825が固定したままにされ、雌ルアーコネクタ850が閉鎖可能な雄ルアーコネクタ825に対して角度をつけて配置できる。別の例では、雌ルアーコネクタ850が固定したままになることができ、閉鎖可能な雄ルアーコネクタが雌ルアーコネクタ850に対して角度をつけて配置できる。別の例では、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ825および雌ルアーコネクタ850が、両方とも角度をつけて配置できる。
図27〜32は、雄端部902および雌端部904を備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900の別の実施形態を示す。いくつかの態様では、コネクタ900は、本明細書に開示および例示された別の実施形態と構造および組立てが同様である。たとえば、コネクタ900は、外側ハウジング906、シュラウド908、弾性部材910、ならびに内側のバルブ部材912、および内側の密封部分914を備えることができる。本明細書に開示された各実施形態の説明、例示、および特徴の全ては、本明細書に開示された他の実施形態に適用することができる。下記に説明されるように、コネクタ900は、雄端部902が閉鎖過程にある場合に、雄端部902から流体を滴下させる可能性が生じるのを防止し、または最小限に抑えるのに効果的であることができる。
図28および29に示すように、バルブ部材912は、様々な断面積を有する内側流体通路916を有することができる。いくつかの実施形態では、バルブ部材912は、内側通路を備えず、その代わりに流体がバルブ部材912の周りを流れる。図示のように、全体的にハウジング906の雄端部902内に配置された、通路916の領域918の断面積は比較的狭いものであることができ、全体的にコネクタ900の中間に配置された通路916の領域920の断面積は、より広く、図示のようにテーパを付けられた壁を有することができ、雌端部904の近くに配置された通路916の領域922は、第2の領域920よりもより大きな内側の体積を有することができ、通路916の領域924は、狭い開口926によって領域922に連結でき、領域928は、領域924に連結できる。いくつかの実施形態では、領域928は、狭い開口(図示されない)によって領域924に連結できる。いくつかの実施形態では、コネクタ900は、それを開放することを容易にするための1以上のストラット921も備えることができる。
上記に論じたように、領域928およびハウジング906の雌端部904は、コネクタ910の雌端部904を流体の流動に対して選択的に開放または閉鎖することが可能にするために、コネクタ21、210の閉鎖する雌端部の1以上の構成要素(および/またはその他のタイプの閉鎖雌コネクタからの任意の構成要素)を備えるように構成できる。
内側の導管932は、内側の流体通路916の領域924を部分的または完全に囲むことができる。導管932は、基部934に固定することができ、基部934は、一方の側で雌端部904に固定でき、もう一方の側で中間部分936に固定できる。例示された実施形態では、基部934の外周部がハウジング906の外周部に延出するが、それは多くの他の方式で構成することができる。中間部分936はハウジング906の残りの部分に固定することができる。雄端部902から離れたバルブ部材の一方の端部には、内側の導管938が流体通路916の領域922を囲むことができる。例示された実施形態では、バルブ部材の内側の導管938は、領域924を囲む内側の導管932よりも断面積および内側の体積がより大きい。密封要素940が、内側の導管932、938の間の相対的な軸方向運動を可能にしながら、そのような境界面で通路916からの流体の漏れを防止または最小限に抑えるために、内側の導管932、938の間の境界面の領域に配置できる。いくつかの実施形態では、内側の導管932、938は剛性であり、通常の動作条件の下で撓み、または曲がることはない。いくつかの実施形態では、外側のハウジング部分906、908、934、および936は、単一の連接するハウジングに成形される。別の実施形態では、それらは、個別に成形され、その後で共に接合されて、ハウジングを形成する。
図30に示すように、コネクタ900の雌端部904は注射器942などの別の医療用具の雄部分944に連結できる。本明細書に開示された、この実施形態および他の全ての実施形態では、任意の多様な他のタイプの医療用具は、開示されたコネクタに取り付けることができる。図30に示された構成では、コネクタ900および注射器942は、化学療法薬物などの流体で満たされている。流体は、一方の側ではバルブ部材912と雄端部902の間の境界面によって阻止され、もう一方の側では医療用具942内の流体圧力または構造によって阻止されているので、通常の条件の下ではコネクタ900から漏洩する可能性はない。
図31に示すように、コネクタ900を(プラスチックIV管の雌コネクタハウジング946などの)別の医療用具に取り付けたとき、バルブ部材912が雄端部902から離れるように押された場合に、内側の導管938が雌端部904の方向に移動し、内側の導管932の少なくとも一部分に重なる。次いで流体は、コネクタ900によって医療用具942、946の間に流れることができるようになる。この第2の開放された構成または位置では、領域922は第1の閉鎖された構成または位置にあった場合よりも小さい(図30を参照されたい)。もう一方で、領域918、920、および928は全体的にほぼ同じ寸法のままになる。バルブ部材912に内側の流路を備えないいくつかの実施形態を含む、いくつかの実施形態では、コネクタ900内の変化する体積の領域は、流体の流動をバルブ部材912を通って流さずに、摺動係合で構造を重ねることよって実現できる。たとえば、バルブ部材が堅固である場合、導管932に進入し、そこから引き出すことができ、適切な開口(たとえば導管932または基部934内の)により、流体がハウジング906を通って雄端部902に流れるのを可能にすることができる。バルブ部材912に内側の流路がないいくつかの実施形態を含む、いくつかの実施形態では、バルブ部材は導管932の上に重ね合わせることができるスリーブを含むことができ、(たとえば導管932または基部934における)適切な開口によって、流体がハウジング906を通って雄端部902に流動可能にすることができる。
いくつかの実施形態では、コネクタ900から医療用具946を切り離す際に、バルブ部材912が弾性要素910の付勢力の下で雄端部に向かってハウジング906内で移動するとき、雄端部902が自動的に閉鎖することができる。特定の環境では、流体通路内でバルブ部材が移動することにより、雄端部内の小さな体積の流体を押して雄開口を通し、コネクタの外に出す可能性があり、バルブの閉鎖により滴下が生じる。しかし、例示された実施形態では、そのような滴下は一般に防止され、または最小限に抑えられる。
図32に示すように、医療用具946およびバルブ部材912が矢印950の方向に前進すると、内側の導管932、938の間の重なりは減少でき、通路916の領域922の体積は増加できる。領域922の体積は、結局は閉鎖した構成でのほぼ元の体積に戻る(図30を参照されたい)。雄ルアーの閉鎖中の領域922の拡張する体積により、流体が通路916のいずれかの場所から押しやられて領域922内に移動させる。
いくつかの実施形態では、領域922内の拡大する空間は、領域922と注射器または他の医療用具942との間の流体によって満たすことができず、それはそのような流体の移動が(注射器内での図示されないステムシールなどの)医療用具942の構造によって防止されるからである。さらに、図32に示すもののようないくつかの実施形態では、領域922と雌コネクタ904の端部との間の開口926は、領域922、920と雄ルアー内の流体通路916の残りの領域と間の開口952、954より実質的に小さい。この構成では、雌端部904内でよりも雄端部902内で流体の抵抗がより少ない可能性がある。いくつかの実施形態では、開口926の断面積は、開口954の断面積の半分未満である。いくつかの実施形態では、開口926の断面積は、開口954の断面積の4分の1未満である。いくつかの実施形態では、開口926の断面積は、開口954の断面積の5分の1未満である。この構成により、流体が雌端部904ではなく、雄端部902から引き出されてコネクタに入る可能性が大きくなる。
領域922の空間により、バルブ部材912と雄端部902の内壁の間の流体は、雄開口から押出されるのではなく、領域922に向かってコネクタ900の本体内に引き戻される。コネクタ900が閉鎖されると、コネクタ900の内側の増加する体積によって、流体を排出することを可能にするのではなく、流体を開口948から引き入れる傾向が生じる。例示された実施形態では、これは、部分的には開口948の断面積より実質的に大きな領域922の断面積を提供することによって達成される。領域922の体積は、バルブ部材912が閉鎖位置に移動するとき948の体積が減少するよりも速く増加する。いくつかの実施形態では、重なり合う内側の導管938、932の剛性の壁は長期間の繰り返しの移動および最小限の摩耗による使用に耐えることができる。重なり合う内側の導管938、932の壁は、一般に変形または脆弱化せず、そうでないと閉鎖中にコネクタの内側に形成された空間の寸法に影響を与える可能性がある。さらに、重なり合う内側の導管938、932の壁は、一般にコネクタ内の比較的高い流体圧力の下で隆起または座屈せず、それらはほとんどの条件の下で一般にバルブ部材912がハウジング906の内側の空洞内で位置関係がずれる可能性を生じることない。
本明細書に開示された閉鎖可能な雄ルアーコネクタのいくつかの実施形態では、コネクタが取り付けられた1以上の医療用具に空気を押し込まずに、コネクタを「プライミングする」ことが困難である可能性があり、(すなわちコネクタの内側の空気を流体に置き換える)ことが困難である可能性がある。そのような実施形態では、別々のプライミングキャップをコネクタの雄端部に取り付けることができる。プライミングキャップは、多くの異なる方式で構築できる。
図33は、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900と共に使用することができるプライミングキャップ956の一例を提供する。適切に構成されたプライミングキャップが、本明細書に開示された雄ルアーコネクタの任意の実施形態と共に使用できる。いくつかの実施形態では、プライミングキャップ956は、(バルブ部材912を押すための、図示されない剛性の内側の導管、またはシュラウド908の内側のストラットに当接するように構成されたハウジング壁960を備える雌端部962などの)閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900を開くための構造を含むことができ、流体が閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900の内側から排出可能になる。プライミングキャップ956は、開放された雄ルアーコネクタ900からの流体が通る(図示されない)内側の流体通路も備えることができる。流体通路は、出口ボア964に通じることができる。プライミングキャップ956は、排出する空気を通過させることができるが液体を進ませないフィルタ958も備えることができる。例示された実施形態では、フィルタ958は出口ボア964に配置される。したがって、プライミングキャップ956を通って、出口ボア964の外へ、空気を雄ルアーコネクタ900から排出することができ、液体は全体的に雄ルアーコネクタ900およびプライミングキャップ956内部に残る。プライミングが完了すると、プライミングキャップ956が取り外され、処分され、それによって自動的に閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900が閉鎖し、別の医療用具を閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900に取り付けることができる。プライミングキャップの多くのその他の構造および構成を使用することができる。
図34〜図35は、雄端部902a、ハウジング906a、雌端部904a、および弾性部材910a、ならびにストラット921aを備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900aの別の実施形態を示す。図35に示すように、雄端部902aの先端付近のバルブ部材912aの端部913aは、雄端部902aの先端の内側の側面に当接するように構成された第2の表面917aよりも大きな断面の表面積を有する第1の表面915aを有することができる。この構成は、雄端部902aを通過する雄ルアーコネクタ900aからの漏洩にさらに抵抗する境界面を形成するのを補助することができる。図35の実施形態では、内側の導管938aの断面が、内側の導管932aよりも小さくなっている。図27〜図32に示す実施形態でのように、導管932a、938aの間の相対的な移動により、領域922aの体積の変化が生成される。弾性シール940aは、導管932a、938aの間の境界面での流体の漏洩を防止し、または最小限に抑える。図示のように、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900aが第1の閉鎖位置にある場合、領域922aの体積は、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900aが第2の開放位置にある場合よりも大きくなっている。内側通路916aは、通路916aが比較的一定の断面積を維持するように、真っ直ぐな壁を有することができる。いくつかの実施形態では、通路916aの壁は、テーパを含むことができる。多くの点で、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900aは、図27〜図32の閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900と同様な様式で機能する。
図36〜図37は、雄端部902b、ハウジング906b、雌端部904b、および弾性部材910bを備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900bの別の実施形態を示す。この実施形態は、雄ルアーコネクタ900bを手動で開放し、閉鎖するためのアクチュエータ925bも備える。バネ、ボタン、レバー、およびその他の構造を使用するもの含む多くの異なるタイプの手動のアクチュエータを使用することができる。例示された実施形態では、バルブ部材912bは、指によって接触され、雄端部902bまたは雌端部904bに向かって前進できる少なくとも1つの側方の側面927bを備える。例示された実施形態では、バルブ部材912bはシュラウド908b内にストラット921bを備える。したがって、側方の側面927bが雄端部902bに向かって移動された場合、雄ルアーコネクタ900bがその雄端部902bで別の医療用具に取り付けられない限り、雄ルアーコネクタ900bが閉鎖できる。側方の側面927bが雌端部904bに向かって移動された場合、別の医療用具がまだコネクタ900bの雄端部902bに取り付けられていなくても、雄ルアーコネクタ900bが開放できる。図36に示すように、アクチュエータ925bの外表面が指の滑りをなくすために鋸歯状にされ、またはそうでなければ表面模様を付けられ、特にコネクタ900bの装着またはその他の移動の間に、コネクタ900bの意図しない開放または閉鎖を回避するために、アクチュエータ925bの外表面がハウジング906bの外周部のわずかに下に配置できる。いくつかの実施形態では、バルブ部材912bはシュラウド908b内にストラットを備えることができない。
アクチュエータ925b、またはコネクタ900bを手動で開放および閉鎖するためのいくつかの他の構造は、特に閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900bのプライミングの間のいくつかの用途で特に有利であることができる。それは、コネクタ900bが別の用具に取り付けられる前にコネクタ900b内の空気が環境に排出される間コネクタ900bが開放できるようにする(そうでなければ排出される空気がそのような他の用具に押し込まれる)。プライミングキャップは、コネクタ900bを開放および閉鎖するために手動の手段が設けられた場合に、必要でなくなる可能性がある。
図38〜図39Aは、雄端部902c、ハウジング906c、雌端部904c、および弾性部材910cを備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900cの別の実施形態を示す。この実施形態は、流体の流動を阻止または停止させる内部構造も備える。弾性の覆い933cが、全体的に領域922c内に配置される。覆い933cは、例示された実施形態では全体的に平坦な前方の表面935c、スリット931c、および側壁937cを含むことができる。側壁937cは、覆い933cの軸方向の圧縮を容易にするように、波形をつけることができる。側壁937cは、図示のように、密封要素940cに連結でき、または側壁937cは導管932cの前方端部971cに取り付けることができる。導管932cは第2の導管939cと流体連通することができる。
図39Aに示すように、バルブ部材912cが雌端部904cに向かって移動された場合に、バルブ部材912cの内側ショルダ941cが覆い933cの前方の表面935cと接触し、覆い933cを圧縮し、そうでなければ雌端部904cの方向に移動させる。一方で、第2の導管939cは、全体的に固定されたままになり、覆い933cの前方の表面935cのもう一方の側面に当接する。ショルダ941cおよび導管939cによって覆い933cに働かされた対向する力により、覆いが曲がり、スリット931cが開放し、コネクタ900cを通る流体の流動を可能にする。覆い933c(または別のタイプの内側流体阻止構造)を選択的に開放させることは、多くの他の様式および多くの他の構成によって達成できる。コネクタ900c内で選択的に開放することにより、バルブ部材912cの端部913cがコネクタ900cの雄端部902cの開口948cに係合する前に、領域922cの雌端部が閉鎖し、または実質的に閉鎖する。バルブ部材912cが雄端部902cに向かって移動し続けるとき、一方の端部が閉鎖し、領域922cが拡張して、増加する体積により流体を雄端部902cから領域922c内に押しやられる。
図40は、雄端部902d、ハウジング906d、雌端部904d、および弾性部材910dを備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900dの別の実施形態を示す。図38〜図39の実施形態と同様に、この実施形態は、雌端部904dとコネクタ900dの内側空洞との間の流体の流動を阻止または停止するための内側の構造も備える。バルブ部材912dの一方の端部では、流体チャンバ963dが、バルブ部材912dの通路通路916d内で流体連通して配置される。例示された実施形態の閉鎖位置では、流体チャンバ963dが領域922dに配置された穴965d、および領域922dと雌端部904dの領域928dの間の通路930dに配置された穴967dを有する。多くの環境では、流体の流動は、導管963dと通路930dの間の外周部の締まり嵌め(close peripheral fit)により、雌端部904dとコネクタ900dの内側の中への間で遮断または減少する。しかし、バルブ部材912dが雌端部904dに向かって前進され、流体チャンバ963dの先端969dが通路930dの外および雌端部904dの方向に動いた場合、穴967dが雌端部904dの領域928dに露出するようになる。これにより、雌端部904dとコネクタ900dの内側の間の流体連通が可能になる。バルブ部材912dがその元の位置に戻った場合、流体チャンバ963dが領域922d内のその位置に戻り、先端969dが通路930d内に配置され、再び雌端部904dとコネクタ900dの内側の間の流体の流動を防止または阻止する。バルブ部材912dがその元の閉鎖位置に戻ると、雌端部904dとコネクタ900dの内側の間の流体の流動は、穴967dが通路930d内に移動した直後に、好ましくはバルブ部材912dの端部913dがコネクタ900dの雄端部902dの開口948dに係合する前に、全体的に阻止される。コネクタ900dの第1の端部雌端部904dの方向での領域922d内の流体の流動が阻止されることによって、流体は好ましくは、雄端部902dから引かれ、拡張する領域922d内に入る。雌端部904dとコネクタ900dの内側の間の流体の選択的な連通を達成するために、多くのその他の構造および構成が使用できる。
図41は、雄端部902e、ハウジング906c、雌端部904e、および弾性部材910eを備える閉鎖可能な雄ルアーコネクタ900eの別の実施形態を示す。図38〜図40の実施形態と同様に、この実施形態は、雌端部904eとコネクタ900eの内側空洞との間の流体の流動を阻止または停止するための内側の構造も備える。バルブ部材912eの一方の端部では、ポペット963eが、バルブ部材912eの通路916e内で流体連通して配置される。ポペット963eは、バルブ部材912eの外表面961eに係合する第1の端部および第2の端部969eを備えることができる。あるいは、ポペット963eは、バルブ部材912eと一体に形成できる。ポペット963eの壁は、一般に剛性であり、一般に変形または脆弱化しない。さらに、ポペット963eの壁は、一般にコネクタ内の比較的高い流体圧力の下で隆起または座屈せず、それらはほとんどの条件の下で一般に第2の端部969eがコネクタ900eの内側の空洞内で位置がずれる可能性を生じることない。ポペット963eの多くの構成が可能である。たとえば、表面961付近のポペット963eの壁は、それを通る流体の流動を容易にするための穴またはスリットを備えることができる。壁は、表面961eから延出する脚部から形成でき、それを通る流体の流動を容易にするために脚部の間に仕切りを有する。いくつかの実施形態では、ポペット963eは3本の脚部を備える。いくつかの実施形態では、ポペット963eは4本以上の脚部を備える。
例示された実施形態の閉鎖位置では、ポペット963eの第2の端部969eは、領域922eと雌端部904eの領域928eの間の通路930eに配置される。多くの環境では、流体の流動は、ポペット963eの第2の端部969eと通路930eの間の外周部の締まり嵌めにより、コネクタ900eの内側の中に雌端部904eの間で遮断または減少する。しかし、バルブ部材912eが雌端部904eに向かって前進された場合、ポペット963eの第2の端部969eの少なくとも一部分が通路930eの外および雌端部904eの方向に動き、雌端部904eとコネクタ900eの内側の間の流体連通を可能にする。バルブ部材912eがその元の閉鎖位置に戻った場合、ポペット963eがおおよそ領域922e内のその元の位置に戻り、第2の端部969eが通路930e内に配置され、再び雌端部904eとコネクタ900eの内側の間の流体の流動を防止または阻止する。第2の端部969eは、コネクタ900eの雄端部902eの方向に延出する、1以上のフランジ(図示されない)を含むことができる。これらのフランジは、ポペット963eの軸方向整列を維持するのを補助するために、コネクタ900eが開放位置にある場合、通路930e内に少なくとも部分的に残る。バルブ部材912eがその元の閉鎖位置に戻ると、雌端部904eとコネクタ900eの内側の間の流体の流動は、第2の端部969eが通路930e内に移動した直後に、好ましくはバルブ部材912eの端部913eがコネクタ900eの雄端部902eの開口948eに係合する前に、全体的に阻止される。コネクタ900dの雌端部904dの方向での領域922d内の流体の流動が阻止されることによって、流体は好ましくは、雄端部902dから引かれ、拡張する領域922d内に入る。雌端部904eとコネクタ900eの内側の間の流体の選択的な連通を達成するために、多くのその他の構造および構成が使用できる。
図42は、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000の別の実施形態を示す。例示された実施形態に示すように、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000が第1の端部1012および第2の端部1014を有することができる。第1の端部1012は、雄ルアー先端1022およびバルブ部材1016(図47により詳細に示す)を備えることができる。ルアー先端1022およびバルブ部材1016はハウジング1023によって支持できる。バルブ部材1016は、弾性部材1018によってハウジング1023に連結できる。端部キャップ1030が、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000の第2の端部1014の付近でハウジング1023に連結できる。端部キャップ1030は、雄ネジ1036を有することができる。図42に示す、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000の実施形態は、閉鎖位置にある。閉鎖位置では、バルブ部材1016は、コネクタ1000を通る流体の流動を阻止するために、雄ルアー先端1022と協働する。
図42に示すように、ハウジング1023は、ルアー先端1022を囲むシュラウド1024を有することができる。シュラウド1024は雌ネジ1026を有することができる。雌ネジ1026およびルアー先端1022は、雄ルアーコネクタ様のANSI仕様に準拠する雄ルアー係合を形成することができる。端部キャップ1030は、雌ルアーコネクタに関するANSI規格に準拠するレセプタクル形を状有することができ、雄ルアーコネクタを受けることができる。雄ネジ1036は、雄ルアーコネクタの対応する雌ネジに螺合式に係合するように配置できる。
バルブ部材1016は、ハウジング1023によって少なくとも部分的に取り囲まれることができる。図示のように、ハウジング1023は、バルブ部材1016の少なくとも一部分を露出し、かつ/または弾性部材1018の少なくとも一部分がハウジング1023の内側の中に通ることができるようにする、少なくとも1つの側面開口1025を有することができる。いくつかの実施形態では、ハウジング1023は、コネクタ1000の側面で互いに対向して配置できる2つの側面開口1025を画成できる。いくつかの実施形態では、側面開口1025は、ハウジング内の第2の端部1014の付近で増加した強度を提供するために、ハウジング1023に沿って(図示のようなハウジング1023の中央の領域などの)一部分のみ延出することができる。例示された実施形態では、弾性部材1018は、ハウジング1023の側面開口付近で、バルブ部材1016と連結されている。ハウジングの外部側壁1027には、起伏を付けることができる。たとえば、ハウジングの外表面は、ハウジング1023の中央領域付近のより狭い部分、全体的に砂時計形の外表面、または端部付近のより大きな断面部分を備えることができる。これらの形状は、使用中にコネクタ1000にある使用者の指を適切に配置する触感的な確認を提供し、かつ/またはより快適な把持表面を提供することができる。いくつかの実施形態では、1以上の外側の突起(図示されない)が、弾性部材1018に組み込まれて、コネクタ1000の表面のさらなる、またはより効果的な把持表面を提供する。
ハウジング1023は、コネクタ1000の第1の端部1012の付近にルアー先端1022を備えることができる。ルアー先端1022は、端部に穴1021を有することができ、それによって流体がハウジング1023内からルアー先端1022の外に流れるのを可能にすることができる。バルブ部材1016は、バルブ閉鎖端1044を備えることができる。閉鎖端1044は、ルアー先端1022を通る流体の流動を阻止するために、ルアー先端1022の内側に係合できる。いくつかの実施形態では、バルブ部材1016とハウジング1023の間の締まり嵌めにより、流体がルアー先端1022から流出するのを阻止する。いくつかの実施形態では、この締まり嵌めは、閉鎖端1044と穴1021の間である。いくつかの実施形態では、バルブ部材1016が、ハウジング1023にルアー先端1022の付近で係合して、それを通る流体の流動を阻止するために、ハウジング1023の第1の端部1012の付近に配置された弾性区間を備えることができる。
図42に示されたコネクタ1000の実施形態に示すように、コネクタ1000が閉鎖位置にある場合に、バルブ閉鎖面1046がルアー先端1022を横切って配置できる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1046は、コネクタ1000が閉鎖位置にある場合に、ルアー先端1022の外側の穴1021をさらに越えて延出できる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1046は、ルアー先端1022内で凹みを付けられている。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1046は、実質的にルアー先端1022の端部と同一平面上にある。いくつかの実施形態では、コネクタ1000が第1または閉鎖位置にある場合に、バルブ閉鎖面1046が拭き取り可能であるように構成される。
図43に示すように、ルアーコネクタ1000は、第2の位置または開放位置に操作できる。例示された実施形態の開放位置では、バルブ部材1016がルアー先端1022から引き戻され、それによって先端1022の穴1021を開放する。下記により詳細に説明されるように、コネクタ1000が開放された場合、流体は第2の端部1014のルアーレセプタクルから流れ、コネクタ1000の内側を通り、第1の端部1012のルアー先端1022を出ることができる。閉鎖された場合、流体は、通常の動作条件の下でルアーコネクタ1000を通過するのを阻止または遮断される。
弾性部材1018は、弾性変形する材料から構築できる。したがって、いくつかの実施形態では、コネクタ1000が開放位置に移動された場合、弾性部材1018によって、ハウジング1023がバルブ部材1016に連結されたままになることができる。
図示された例では、ハウジング1023とバルブ部材1016の相対的な位置の変化により、弾性部材1018の少なくとも一部分が伸張することができる。したがって、弾性部材1018は、ハウジング1023およびバルブ部材1016に、コネクタ1000を閉鎖状態に戻すために付勢された閉鎖力を働かせる。弾性部材1018が保持する張力の量は、ハウジング1023とバルブ部材1016の離れた距離を変えることによって、および/または異なる弾性的な特性を有する様々な材料から弾性部材1018を構成することによって調整できる。いくつかの実施形態では、コネクタ1000は、予期しない、または意図しない開放を防止するために開放することが十分に困難なように構成される。いくつかの実施形態では、コネクタを開放する困難さは、少なくとも部分的には弾性部材1018が保持する張力によって制御される。
図44は、閉鎖位置での閉鎖可能な雄ルアーの断面図を示す。理解できるように、流体がルアー先端1022から外に通過するのを阻止するために、バルブ閉鎖端1044がルアー先端1022の内側に押し付くことができる。バルブ部材1016は、少なくとも1つのストラット1050を備えることができる。いくつかの実施形態では、ストラット1050は、バルブ部材1016のほぼ中間から第1の端部1012に向かって延出できる。コネクタ1000は、図示のように2つのストラット1050を有することができ、またはコネクタ1000は、望ましいようにより多くの、またはより少ないストラット1050を有することができる。ストラット1050は、ルアー先端1022の周りにハウジング1023内で配置できる。ストラット1050は、雌ネジ1026の内径の中に配置でき、したがってルアー先端1022と係合するとき雌ルアーレセプタクルの少なくとも一部分と連結するように配置される。
図46に示すように、弾性部材1018は、第1のリング1074、および少なくとも1つの固定用リング1072を有することができる。2つの固定用リング1072が示されるが、コネクタ1000の異なる実施形態では1以上の個数が使用される。第1のリング1074が、第1の端部1012に向かってハウジング1023の外表面内の引っ込んだ溝1048に配置できる。弾性部材1018は、ハウジング1023とバルブ部材1016の相対的な位置の変化によって弾性部材1018に力が働く場合、第1のリング1074を定位置に保つために、ハウジング1023の周りで十分に緊密になることができる。下記により詳細に述べられるように、固定用の1以上のリング1072は、異なるパターンでバルブ部材1016の周りに配置できる。
通路1056は、第1の端部1012の付近でバルブ部材1016の一部分を貫通して延出できる。通路1056は、例示された実施形態に示すように、断面が円形であることができ、または通路1056は他の幾何学的な形状を有することができる。通路1056は、第1の端部1012の付近に少なくとも1つのポート1062を有することができる。例示された実施形態では、2つのポート1062が、バルブ部材1016の両側に配置され、円形であるが、その他の位置および形状が使用できる。
図44に示す実施形態では、コネクタ1000が閉鎖位置にあり、バルブ部材1016とハウジング1023の相対的な位置が通路1056とルアー受け1058の間に配置されたチャンバを形成できる。チャンバ1054は、通路1056と流体連通することができる。チャンバ1054は、図示のように通路1056よりも広くなっていることができる。いくつかの実施形態では、チャンバ1054は通路1056と同じ直径を有することができ、いくつかの実施形態では、チャンバ1054は通路1056よりも小さな直径を有することができる。チャンバ1024は、任意の他の適切な形状で、非円形の断面によって構成することもできる。チャンバ1054は、プランジャ1070によってハウジング1023の第2の端部1014に向かって端部を制限することができる。
プランジャ1070は、バルブ部材1016に向かって延出する端部キャップ1030の一部分であることができる。プランジャ1070は、それを貫通する導管1094を有することができる。導管1094は、チャンバ1054をルアー受け1058と流体連通して配置できる。プランジャ1070は、図示のようにチャンバ1054の一方の端部を実質てきに閉鎖するのに十分な外側の寸法を有することができる。例示された実施形態では、プランジャ1070は、チャンバ1054の形状寸法に適合するために円形であるが、他の幾何学的形状が適切なものとして使用できる。
プランジャ1070は実質的にチャンバ1054の一方の端部を密封するが、チャンバ1054を形成するバルブ部材1016の壁に接触しない外側の寸法を有することができる。したがって、流体がプランジャ1070を通過して漏洩するのを阻止するために、Oリング1060がプランジャ1070の背後で溝1069に配置できる。Oリング1060は、図示のように、バルブ部材1016の壁に接触することができ、流体がチャンバ1054から流出するのを阻止する。いくつかの実施形態では、プランジャ1070は端部キャップ1030の一部分である。端部キャップ1030は、音波溶接、接着、または連結のための任意のその他の適切な方法によってハウジング1023と連結できる。例示された実施形態では、端部キャップ1030は音波溶接部1031によってハウジング1023に連結されている。そのような1つの溶接部1031は、図示のように、実質的に三角形の形状を有するが、その他の形状も可能である。したがって、プランジャ1070は、ハウジング1023に対して固定的な位置にあると見なすことができる。いくつかの実施形態では、プランジャ1070はハウジング1023と一体に形成され、端部キャップ1030は、音波溶接などによりハウジング1023に適切に取り付けられた別個の片である。いくつかの実施形態では、端部キャップ1030はハウジング1023と一体に形成される。
図44に例示された実施形態に示すように、流体はルアー受け1058内を流れ、導管1094に通過することができる。導管1094から、流体はチャンバ1054に流れ、チャンバ1054から通路1056に入ることができる。例示された実施形態に示すように、コネクタ1000はその閉鎖位置にある場合、バルブ部材1016のバルブ閉鎖端1044が、ルアー先端1022内の穴を密封でき、流体がルアー先端1022の端部から外に流れるのを防止する。しかし一般に、流体はバルブ部材1016内のポート1062を通って通路1056を出ることができる。流体は、ルアー先端1022の内側に残留することができるが、シールリング1020によってバルブ部材1016の外側で第2の端部1014に向かって逆流するのを防止できる。したがって、図示のようにコネクタ1000が閉鎖位置にある場合、流体がコネクタ1000の第1の端部1012を出ることが可能にならずに、全体的にルアー受け1058とルアー先端1022の内側との間で流体連通することができる。
図45は、開放位置でのコネクタ1000の実施形態の図を示す。コネクタ1000は、雌ルアーコネクタ(図示されない)が、コネクタの第1の端部1012のルアー先端1022と噛合った場合に、開放位置に変更できる。雌ルアーコネクタがコネクタ1000の第1の端部1012と係合された場合、雌ルアーコネクタの一部分が雌ネジ1026に係合でき、ルアー先端1022を少なくとも部分的に取り囲むために前進できる。したがって、雌ルアーコネクタが雌ネジ1026と係合した場合に、雌コネクタの一部分がストラット1050と係合し、バルブ部材1016をハウジングの第2の端部1014に向かって押すことができる。図45に示す実施形態では、バルブ部材1016が第2の端部1014に向かって配置され、その結果コネクタ1000が開放状態になる。
いくつかの実施形態では、バルブ部材1016が、第2の端部1014に向かって移動された場合、バルブ閉鎖端1044(図44を参照)がルアー先端1022内の穴1021からバルブ閉鎖面1046の除去を含み、ルアー先端1022から分離する。したがって、流体はハウジング内からルアー先端1022内の穴から流出できる。シールリング1020は、さらに流体がコネクタ1000の第2の端部1014に向かって、ルアー先端1022の内側を出るのを阻止できる。したがって、開放位置では、流体は、ルアー受け1058から流れて、導管1094、チャンバ1054、通路1056、バルブ部材1016内の1以上のポート1062を通り、ルアー先端1022の内側に入り、ルアー先端1022の端部内の穴1021から出ることができる。
例示された実施形態で理解できるように、コネクタ1000の第2の端部1014に向かってストラットが移動されたとき、バルブ部材1016が端部キャップ1030に対してより近くに配置される。したがって、通路1056の終端を含むバルブ部材1016の壁部分は、端部キャップ1030のプランジャ1070部分に対してより近くに配置される。したがって、チャンバ1054の体積は、コネクタ1000が開放位置にある場合に、低下させることができる。
したがって、コネクタ1000が開放位置から閉鎖位置に変化している場合、チャンバ1054の体積は、バルブ部材1016がコネクタ1000の第1の端部1012に向かって移動すると増加する。チャンバ1054の体積が増加すると、バルブ部材1016のバルブ閉鎖端1044がルアー先端1022の穴を密封するために、第1の端部1012に向かって前進する。追加の流体が、ルアー受け1058を貫通してコネクタ1000に全く導入されない場合、チャンバ1054の体積が増加する場合に形成される負圧効果によって、ルアー先端1022内に存在する流体を、ポート1062を通し、通路1056を通して、チャンバ1054に向かって引き戻すことができる。この場合、バルブ閉鎖端1044が穴の中の定位置に移動するとき、流体はその代わりにチャンバ1054に引き戻すことができるので、流体がルアー先端1022内の穴から出るのを阻止できる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1046、またはその付近の流体は、バルブ部材1016がハウジング1023の第1の端部1012に向かって移動するとき閉鎖面1046の表面に残るのではなく、コネクタ1000の内側に移動するように促される。
しかし、追加の流体がさらにルアー受け1058を通してコネクタ1000に導入される場合、追加の流体は、チャンバ1054へ前進し、ルアー先端1022を閉鎖するためにバルブ部材1016が第1の端部1012に向かって移動するときそこに集まることができる。この場合、バルブ部材1016がルアー先端1022を密封するので、新たに導入された流体からの圧力により、流体が押されてルアー先端1022から流出するのを阻止できる。したがって、流体の流動は、雌コネクタがコネクタ1000の第1の端部1012と連結されている間、コネクタ1000を通って可能になるが、雌コネクタが係合解除されている間、および雌コネクタが切り離された後に阻止される。
以下でより詳細に示すように、特定の薬剤は、皮膚への接触を阻止することが望ましい。コネクタ1000は、雌ルアーコネクタまたはその他の連結から切り離された場合に、コネクタ1000内に流体を保持するのを有利に補助する。したがって、切り離しが行われた場合に、ルアー先端1022を通って流体が出る可能性を低下させることにより、それに対応して毒性の薬剤を使用者または患者の皮膚に曝す可能性が低下する。
図46では、コネクタ1000の切開図が、ハウジングの一部分が取り除かれて示されている。理解できるように、弾性部材1018は、ハウジング1023の溝1048に配置された第1のリング1074を有することができる。弾性部材は、第2の端部1014に向かって延出できる。バルブ部材1016は、上方のフランジ1064、下方のフランジ1066、およびノッチフランジ1068のような図示のコネクタ内に実装された、外側に延出する複数の突起を有することができる。弾性部材は、バルブ部材1016の周りに配置され、1以上のフランジ1064、1066、および1068によって定位置に保持された、2つの固定用リング1072を有することができる。
例示された実施形態に示すように、固定用リング1072が、ストラップ1096によって第1のリング1074に連結することができる。ストラップ1096は、バルブ部材1016のノッチフランジ1068の間を貫通し、第1の端部1012と第2の端部1214の間に全体的に延出できる。いくつかの実施形態では、固定用リング1072は、ノッチフランジ1068、および下方のフランジ1066の1つの縁部によって定位置に保持できる。固定用リング1072は、例示された実施形態に示すように、互いに交差して、ストラップ1096から第2の端部1014に向かってさらに延出できる。いくつかの実施形態では、分離ストラップ1096が、第1のリング1074を各固定用リング1072に連結するために使用できる。第1のリング1074および分離ストラップ1096を介して固定用リング1072を連結することによる固定用リング1072の分離は、特に側面スロット1025が、コネクタ1000の第2の端部1014の付近のハウジング1023の端部への全ての間に延出することがない場合、コネクタ1000の製造を促進することができる。ストラップ1096から最も遠くにある固定用リング1072の部分は、下方および上方のフランジ1064、1066により取り囲むことができ、図示のようにそれをバルブ部材1016の周りの定位置に固定する。したがって、バルブ部材1016が、上述したように雌コネクタと係合することによって第2の端部1014に向かって移動された場合に、弾性部材1018は、バルブ部材1016に力を働かせることができ、それを第1の端部1012に向かって引く。例示された実施形態では、固定用リング1072が重なり合って示されるが、より多くまたはより少ない固定用リング1072を有する、あるいは異なった構造または配置にされた第1のリング1074が使用できる、他のリングの配置または弾性部材の構成を含む多くの他の配置または構造が可能である。上記に示したように、いくつかの実施形態では、固定用リング1072が互いに交差している。2つの固定用リング1072がある場合、それらを互いに交差させることにより2つの交差点1075が形成される。いくつかの実施形態では、固定用リング1072の一方または両方の厚さが交差点1075で減少し、バルブ部材1016の周りで実質的に単一の固定用リング1072を形成する。
図47は、バルブ閉鎖端1044の端部でバルブ閉鎖面1046を備えるバルブ部材1016の実施形態を示す。ポート1062は、バルブ閉鎖面1046の付近に、またはシールリング1020の前の、面1046から実際上の距離を戻って配置できる(図46を参照されたい)。ポート1062は、図示のように円形であることができ、またはその他の形状を有することができる。ストラット1050は、バルブ部材1016の第1の端部1012に向かって延出して示される。1つ、2つ、またはそれ以上のストラット1050があることができる。いくつかの実施形態では、コネクタ1000はストラット1050を備えない。そうではなく、コネクタ1000は、雌コネクタとかみ合わせ係合に配置された場合に、その他の様式で開放されるようになされる。たとえば、雌コネクタは、コネクタ1000を開放するためにバルブ閉鎖端1044に係合できる係合部材(図示されない)を備えることができ、または手動で作動されるスライダまたはボタンがコネクタ1000を開放するために適切に構成できる。
ノッチフランジ1068は、バルブ部材1016の主要本体からの2つの平行な突起から構成でき、そうでなければ弾性部材1018と連結するように適切な寸法にされる。下方のフランジ1066は、図示のようにノッチフランジ1066に垂直であることができる。下方のフランジ1066は、弾性部材1018と連結するために適切な、バルブ部材1016の主要本体からより少なく、またはより多くの距離を延出する1つより多くの突起も備えることができる。上方のフランジ1064は、下方のフランジ1066に平行であることができ、リング1072に係合するために固定用リング1072の少なくとも高さの距離を離れ、リング1072がバルブ部材1016の異なる位置を取り囲むための圧力の元で移動するのを阻止する。
図48は、端部キャップ1030の実施形態を示す。端部キャップ1030は、ハウジング1023の第2の端部1014を実質的に密封するように形状を決められ、構成された密封部分1098を有することができる。ルアー受け1058は、密封部分1098から1つの方向に延出できる。ルアー受け1058は、ルアーデバイスに関するANSI規格に準拠する、雄ルアー部分(図示されない)と連結するように適切な寸法にすることができる。ルアー受け1058は、図示のように、雄ルアー部分に係合するための雄ネジ1036を有することができる。いくつかの実施形態では、突起したタブまたは他の突起が、雄ルアー部分に係合するために使用できる。
いくつかの実施形態では、プランジャ1070が、密封部分1098から他の方向に延出する部分の端部にある。プランジャ1070は、バルブ部材1016内でチャンバ1054を実質的に密封するように寸法を決め、構成することができる。密封部分1098とプランジャ1070の間の陥凹部またはスロット1069は、図示され、上述されるようにOリング1060を収容するように寸法を決め、形状を決めることができる。
図49は、コネクタ1000の実施形態の例の構成要素の分解図を示す。例示された実施形態では、弾性部材1018が、重なり合う固定用リング1072と共に示される。端部キャップ1030は、コネクタ1000の第2の端部1014に向かって配置できる。Oリング1060は、端部キャップ1030の部分の周りに配置でき、プランジャ1070は、バルブ部材1016内に第2の端部1014から入って配置される。
弾性部材1018がハウジング1023およびバルブ部材1016の両方の周りに配置され、それらを弾性的に共に連結する。シールリング1020が、バルブ部材1016のバルブ閉鎖端1044の周り、およびハウジング1023の内側に配置される。シールリング1020は、実質的にシールリング1020を定位置に固定するために、バルブ部材1016またはハウジング1023の陥凹部に対応する1以上の突起1019を有することができる。例示された実施形態では、2つの突起1019が、ハウジング1023と連結するために、シールリング1020から延出する。より多くまたはより少ない突起1019が使用でき、またはシールリング1020がバルブ部材1016に固定するように構成できる。
別の実施形態では、図50に示すように、構成要素が前述の実施形態のものと同様に全体的に番号を付けられるが、プライム(’)が対応する番号に付け加えられる。理解できるように、図示されたコネクタ1000’は、弾性部材1018’を有し、固定用リング1072’が重ならず、間隔をおいて設置されている。ストラップ1096’は、異なる距離で第1のリング1074’から固定用リング1072’、1072’に延出する。したがって、第1のストラップ1096a’は、第2のストラップ1096b’よりも短くなっている。より短いストラップ1096a’は、第1の固定用リング1072a’に連結され、コネクタ1000’の第1の端部1014’、および第1のリング1074’により近く配置される。同様に、より長いストラップ1096’は、第2の固定用リング1072b’に対して第1のリング1074’から延出できる。
第1の固定用リング1072a’は、ノッチフランジ1068’と下方のフランジ1066’の間に配置できる。第2の端部1014’に向かってより遠くに延出する固定用リング1072b’は、下方のフランジ1066’と上方のフランジ1068’の間に配置できる。例示された実施形態での弾性部材1018’の構成は、前述の実施形態と同様な様式で機能する。その他の構成も可能である。
上述したように、化学療法中に使用されるものを含むいくつかの薬物は、患者への特定の形での露出において有害であるおそれがある。たとえば、皮膚への露出は、場合によっては化学的火傷を生じるおそれがある。エアロゾル化された形のいくつかの薬物を吸入すると有害である。したがって、薬物の汚染を抑制することが強く望まれる。
現在では、いくつかの有害な可能性のある薬物が密封されたバイアルで配給されている。薬物は針を挿入し、薬物を注射器に引き込むことによりバイアルから移動される。次いで、針はバイアルから引き出され、薬物を投与することができる。しかし、注射器に引き込むために針を薬物に挿入することにより、薬物は針の外側に付着し、それによって意図せずに皮膚と接触し、害を及ぼすおそれがある。あるいは、引き出し機構を有するバイアルを貫通するインジェクタが使用できる。そのようなインジェクタでは、薬物は、機構によって引かれ、バイアルから機構を引き出す別のステップを行わずに、注入のために針に直接的に通される。そのようなインジェクタが使用されても、バイアルが切り離された後の機構、または薬物の注入に使用される針に潜在的な薬物がまだ残っている可能性がある。
さらに、いくつかの薬物は、薬物がその中に配置された注射器に針を取り付けることにより投与できる。係合された薬物を伴う注射器と針は、殺菌され、真空密封可能な容器に投入される。次いで容器は、空にされ密封される。このタイプの装置は、容器を空にした場合、注射器を介して薬物が引き出されることになるおそれがある。一方で密封された容器では、薬物がエアロゾル化し、または構成要素の外表面を覆う可能性がある。
さらに、治療場所の周囲の大気圧が異なる場合、特に容器内の薬物の内側の圧力よりも低い場合、制御されない薬物の噴霧が生じる可能性がある。たとえば、薬物を注射器に引くために、周囲の大気圧よりも大きな内側の圧力を有するバイアルが針によって貫通された場合に、薬物が漏洩する可能性がある。あるいは、バイアルのシールが完全に閉鎖する前に、バイアルから針が引き出された場合、薬物が漏洩する可能性がある。
閉鎖可能な雄ルアーとかみ合った注射器が全体的に、望ましい用途の間を除いて薬物の流動を防止できる。たとえば、いくつかの実施形態では、連結された閉鎖可能な雄ルアーを備える注射器は、包装が真空密封されていても、配達用に包装された場合に薬物を漏洩させない。包装を開いた後に、たとえば、雄ルアーコネクタがIV管の雌ルアーコネクタと係合することができ、薬物は連結が係合されたときにのみ分配される。注射器から係合されたコネクタを通ってIV管に流入した後で、雄ルアーコネクタが雌ルアーコネクタから係合解除できる。上述したように、雄ルアーコネクタは係合解除時に閉鎖することができ、過剰な流動がコネクタを通るのを防止する。カリフォルニア州San ClementeのICU Medical社によって販売されるClave(登録商標)コネクタなどの閉鎖可能な雌ルアーコネクタが使用される場合、同様に流動が雌コネクタから出るのを阻止する。
さらに、閉鎖可能な雄ルアーを備える注射器が、上述のように針と係合できる。したがって、針を通る流動は、閉鎖可能な雄ルアーコネクタの適切な使用によって制御できる。薬物は、一体に形成された、および/または永久的に取り付けられた、密封可能な雄ルアーを備える注射器内に配置することもできる。したがって、説明された危険な薬物を直接的に露出することは、薬物が製造され収容される、高度に制御された環境に本質的に限定される。そのような薬物は、使用のために分配される前に、閉鎖可能な雄ルアーコネクタを備える注射器に配置でき、薬物の使用中に薬物の意図しない露出の危険を最小限に抑える。
図51は、コネクタの雌端部がその中に挿入された雄ルアーから容易に係合解除するのを防止するための構造の例と共に、端部または端部キャップ1030”の実施形態を示す。このタイプの構造は、例示された保持バーブ1090などの多くの異なる実施形態および構成を有することができる。図51に示す多くの構成要素は、それらを識別するためにダブルプライム(”)が付けられているのを除いて、上記に説明された構成要素と全体的に同様である。
例示された実施形態は、ルアー受け1058”を部分的に取り囲み、受け1058”を貫通して部分的に延出する保持バーブ1090を示す。保持バーブ1090は、ワイヤの一部分を通る部分的に円形の形状、角度を付けた区間1091、真っ直ぐな区間1093、およびバーブ点1092を有するワイヤを備えることができる。バーブ1090の円形の部分は、ルアー受け1058”の外径に一致することができ、それは、雄ネジ1036”の少なくとも一部分に沿ったものであることができる。角度を付けた区間1091は、例示された実施形態に示すように、円形の形状から真っ直ぐな区間1093へのバーブ1090の移行部を備えることができる。例示された実施形態では、真っ直ぐな区間1093は、ルアー受け1058”の堅固な壁の一部分を通過し、バーブ点1092に終端する。いくつかの実施形態では、ルアー受け1058”は、受け1058”の壁から延出する細長い構造を含み、必ずしも例示されたバーブ1090の他の構成要素を含まない。
図51〜図53、図55に示すように、いくつかの実施形態では、バーブ点1092、1092”’が傾斜したバーブ面1092a、1092a”’を備えることができる。図51に最も明白に示すように、いくつかの実施形態では、傾斜したバーブ面1092aはルアー受け1058”の外表面に向かって面するように構成できる。反対に、図52に最も明白に示すように、いくつかの実施形態では、傾斜したバーブ面1092aはルアー受け1058”の外表面から逸れて面するように構成できる。同様に、図55に最も明白に示すように、いくつかの実施形態では、傾斜したバーブ面1092a”’は外側に(すなわち、保持バーブ1090”’の部分的に円形の部分から逸れて)面するように構成できる。反対に、いくつかの実施形態では(図示されない)、傾斜したバーブ面1092a”’は内側に(すなわち、保持バーブ1090”の部分的に円形の部分に向かって)面するように構成できる。いくつかの実施形態では、バーブ1090は、実質的にその軸の周りに対称であり(たとえば、平坦な傾斜された表面がない)、またはバーブ1090は先端のない平坦な丸みを付けられた端部を有する。
いくつかの実施形態では、バーブ1090は、それを貫通せずにルアー受け1058”の周りに延出し続けることができる。いくつかの実施形態では、バーブ1090は、ルアー受け1058”の内壁を貫通して延出でき、ルアー受け1058”に導入される雄ルアーコネクタに接触できる可能性がある。例示された実施形態に円形の金属ワイヤが示されるが、他の断面、あるいはプラスチックまたは金属シートなどの金属ワイヤ以外の他の材料を有するワイヤも使用できる。
下記に説明されるように、バーブ点1092は、いくつかの形状を有することができ、それぞれが必要な保持を行うのに十分である。バーブ点1092は、ルアー受け1058”の外壁から延出でき、または図示のように、ワイヤがバーブ点1092を形成する前に、真っ直ぐな区間1093がある距離の間連続することができる。
注射器1080が、ルアー受け1058”に隣接して示される。注射器は、注射器の雌ネジ1084を有する注射器シュラウド1086を備えることができる。注射器シュラウド1086、およびネジ1084は、全ての構成要素がルアーコネクタに関するANSI規格に一般的に準拠して、注射器先端1082を部分的に囲むことができる。雄ネジ1036”は、注射器シュラウド1086内表面の対応するネジ1084に係合するように構成できる。ルアー受け1058”は、注射器先端1082を受けるように構成でき、それによってルアー連結を形成する。
図52は、図51の端部キャップ1030”の線52−52に沿った断面図である。図示のように、バーブ1090は、ルアー受け1058”の周りに少なくとも部分的に延出できる。例示された実施形態では、バーブ1090は、雄ネジ1036”に隣接して配置される。バーブ1090は、真っ直ぐな区間1093を有する受け1058”を貫通して延出する前に,ルアー受け1058”を部分的に取り囲むことができる。バーブ点1092は、ルアー受け1058”、および雄ネジ1036”から逸れて外側に延出できる。いくつかの実施形態では、バーブ点1092は、雄ネジ1036”によって画成された円形の平面を越えて延出できる。いくつかの実施形態では、バーブ1090は、ルアー受け1058の外壁に正接する線と角度αをなす。いくつかの実施形態では、角度αは約5度から約75度の範囲内である。いくつかの実施形態では、角度αは約10度から約35度の範囲内である。一般に、角度αは約90度未満である。いくつかの実施形態では、角度αは約15度から約30度の範囲内である。
注射器1080などの雄ルアーコネクタが、図示された端部キャップ1030”と連結された場合、連結は、注射器1080およびルアー受け1058”を捻じり、雄ネジ1036”に係合されることにより開始できる。係合が形成されると、バーブ点1092は、注射器のネジ1084によって案内された注射器シュラウド1086の内側に沿って摺動するために図示のように角度を付けることができる。バーブ点1092は、係合の収まりを強調するために図示のようにルアー受け1058”に対して正接する位置に配置できる。さらに、点1092の角度は、ルアー受け1058”の湾曲の範囲を疑似するように整列できる。
係合が終了し、連結が完了した後に、逆の捻じり動作を一般的に使用して、注射器をルアー受けから切り離す。しかし、例示されたルアー受け1058”を使用して係合解除を行おうとした場合、逆の捻じり動作により、バーブ点1092が注射器のシュラウド1086の少なくとも一部分に当たり、その中に少なくとも埋め込まれるようになる。バーブ点1092は、係合解除を行おうとした場合に、注射器シュラウド1086に交差するように角度をつけることができる。
バーブ点1092が注射器シュラウド1086を突き通すと、実質的に係合解除が継続するのを阻止することができ、注射器1080およびコネクタ1000を切り離すことがさらに困難になる。こうした理由で、保持バーブ1090を備えるコネクタ1000が注射器または他の医療用デバイスに連結された後、デバイスのうちの少なくとも1つに増加したトルクおよび/または構造的な損傷を与えずに、コネクタを切り離すことを困難または不可能にすることができる。
図53および図54は、鋭いバーブ点1092を有する保持バーブ1090の実施形態を示す。図示のように、円形の形状は、バーブ点1092に終端する前に、角度を付けた区間1091を通って真っ直ぐな区間1093へ移行する。真っ直ぐな区間1093は、端部キャップ1030”に少なくとも部分的に埋め込むことができるが、他の構成を使用できる。
例示された実施形態では、バーブ点1092は、長円形状にすることができ、かつ/またはトゥルーポイント(true point)がない。たとえば、バーブ1090は、鋭く丸みをつけられた縁部、またはいくつかの他の適切な構造を有することができる。例示された実施形態は、バーブ1090を角度を付けて切断することによって形成でき、図示の点1092になる。
図55および図56は、トリプルプライム(”’)が付けられていることを除いて構成要素の区間が実質的に同様である、保持バーブ1090”’の別の実施形態を示す。例示された実施形態では、バーブ点面1095が、バーブ点1092”’の先端にある。点面1095は、切り離しの間に医療デバイスを刺し通すためのバーブ1090の能力を向上させるためにバーブ点1092”’の先端を切断することによって形成できる。あるいは、点面1095は、バーブ1090”’が形成されるワイヤの端部に挿入する前に、切断部がバーブ1090”’の直径を完全に横断する必要がないことを除いて、図53および図54のバーブ点1092を形成する切断部と同様の切断部を作ることによって形成できる。いくつかの実施形態では、これにより平坦なバーブ点面1095を生成することができる。
バーブ1090はルアーコネクタ1000を別の医療デバイスにロックするように説明されてきたが、医療デバイスの間の連結を逆にすることを困難または不可能にする多くの他の方法も使用できる。たとえば、ルアー受け1058または他の構造に適切に形成された、1以上のバーブ点、隆起部、切り取り、および/または突起も使用できる。
さらに、保持バーブまたは他の取り外し阻止構造が、上記に説明した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000以外の他の医療デバイスに使用できる。バーブは、別のルアーコネクタに連結するようになされた部分を有する任意の適切な医療デバイスに取り付けることができる。任意の他の適切なデバイスが、取り外し阻止構造を含むように構成できる。たとえば、以下の、2002年8月6日に発行された米国特許第6428520号明細書(特許文献2)、2001年6月12日に発行された米国特許第6245048号明細書(特許文献3)、2004年2月24日に発行された米国特許第6695817号明細書(特許文献4)、2004年7月6日に発行された米国特許第6758833号明細書(特許文献5)、2003年7月29日に発行された米国特許第6599273号明細書(特許文献6)、2006年7月20日に発行された米国特許出願第2006/0161115号、および2006年8月3日に発行された米国特許出願第2006/0173420号、および1006年10月25日に発行された米国仮特許出願第60/854524号の米国特許出願および米国特許に開示された任意のデバイス、または同じまたは同様の範疇の中の他のデバイスが取り外し阻止構造を含むように構成できる。取り外し阻止構造は、コネクタが取り付けられる流体容器の内容物が非衛生的であり、有害であり、および/または毒性である可能性がある場合に特に有利である。
図57および図58は、端部キャップ1130が、コネクタの雌端部がその中に挿入された雄ルアーから容易に係合解除するのを防止する構造を備えることができる、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100別の実施形態を示す。図57および図58に示された閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100は、下記に説明される様なものを除いて、上記に説明した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000と同様である。閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100の端部キャップ1130は、その上にロック装置1136の別の例を定義し、その装置は、下記により詳細に説明されるように、雄ルアーコネクタまたは他の構成要素の対応する雌ネジ、または注射器などの他の構成要素に螺合式に係合するだけでなく、雄ルアーコネクタを対応する雄ルアーコネクタまたは閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100が取り付けられる他の構成要素から係合解除または螺合解除を防止または阻止もするように構成される。ロック装置1136は、一般に任意の端部キャップまたは閉鎖可能な雄ルアーと共に使用することができるので、以下の説明は、閉鎖可能な雄ルアー1000に関して上記に説明したいくつかの特徴と同様の閉鎖可能な雄ルアー1100の特徴ではなく、主にロック装置1136に注目する。
端部キャップ1130は、プラスチック射出成形によって形成され、または任意の他の適切な製造プロセスによって形成できる。端部キャップ1130は、20%のガラス繊維入りポリカーボネート材料から形成できるが、ポリカーボネート、ガラス繊維入りポリカーボネート、その他の適切な剛性のプラスチック、金属、合金等、またはその組合せなどの任意の1以上のその他の材料から形成できる。上述した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000の端部キャップ1030と同様に、端部キャップ1130は、音波溶接、接着、または連結のための任意のその他の適切な方法によってハウジング1123と連結できる。図58に示す実施形態では、端部キャップ1130は、音波溶接部1131によってハウジング1123に連結できる。そのような1つの溶接部1131は、図示のように、実質的に三角形の形状を有するが、その他の形状も可能である。
図59に示すように、いくつかの実施形態では、端部キャップ1130はプランジャ1170を画成するように構成できる。プランジャ1170は、バルブ部材1116内でチャンバ1132を実質的に密封するように寸法を決め、構成することができる。密封部分1198とプランジャ1170の間の陥凹部またはスロット1169は、図58に示すように、Oリングまたはその他の環状の密封部材を収容するように寸法を決め、形状を決めることができる。あるいは、プランジャ1170は、さらなる管状の密封部材を使用せずに、密封部分1198と実質的にかみ合うように形状を決めることができる。プランジャ1170は、ハウジング1123に対して固定的な位置にあると見なすことがきる。いくつかの実施形態では、プランジャ1170はハウジング1123と一体に形成され、端部キャップ1130は、音波溶接などによりハウジング1123に適切に取り付けられた別個の片である。いくつかの実施形態では、端部キャップ1130はハウジング1123と一体に形成できる。
上述した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000と同様に、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100は、第1の端部1112および第2の端部1114を有することができる。第1の端部1112は、雄ルアー先端1122およびバルブ部材1116を備えることができる。ルアー先端1122およびバルブ部材1116はハウジング1123によって支持できる。バルブ部材1116は、弾性部材1118によってハウジング1123に連結できる。閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000の端部キャップ1030と同様に、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100の端部キャップ1130は、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100第2の端部1114の付近でハウジング1123に連結できる。図58に示す閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100の実施形態は、閉鎖位置にあり、それによって、バルブの閉鎖端部1144が、ルアー先端1122内の穴1121に配置され、それによって先端1122内の穴1121を密封する。したがって、上述した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000と同様に、バルブ部材1116は、コネクタ1100を通る流体の流動を阻止するために、閉鎖位置で雄ルアー先端1122と協働する。
さらに、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1100は、上述した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1000のものと同様な様式で第2のまたは開放位置に操作することができる。いくつかの実施形態の開放位置では、バルブ部材1116およびバルブの閉鎖端部1144がルアー先端1122から引き戻され、それによって先端1122の穴1121を開放する。開放位置では、流体は第2の端部1114のルアーレセプタクルから流れ、コネクタ1100の内側を通り、第1の端部1112のルアー先端1122を出ることができる。図58の断面図に最も明白に示すように、通路1156が、バルブ部材1116の一部分を通って延出できるチャンバ1132と流体連通することができる。チャンバ1132は、導管1194を介してルアー受け1158の内側の空間と流体連通することもできる。したがって、図58に例示された実施形態に示すように、流体はルアー受け1158内を流れ、導管1194に通過することができる。導管1194から、流体はチャンバ1132に流れ、チャンバ1132から通路1156に入ることができる。通常の動作条件の下で、流体は、図58に示すように、ルアーコネクタ1100が閉鎖された場合に、ルアーコネクタ1100を通過するのを阻止または遮断される。
端部キャップ1130は、ハウジング1123の第2の端部1114を実質的に密封するように形状を定められ、構成された密封部分1198を有することができる。ルアー受け1158は、密封部分1198から外側の方向に延出できる。ルアー受け1158は、ルアーデバイスに関するANSI規格または注射器に準拠する、雄ルアー部分(図示されない)と連結するように適切な寸法にすることができる。本明細書に示すルアー受け1158は、いくつかの実施形態では、少なくとも以下の機能を果たすロック装置1136を有することができる。ロック装置1136は、端部キャップ1130が第1の方向(それは時計回りであることができる)に、雄ルアーコネクタの対応する雌ネジまたは注射器などの他の構成要素の雄ルアーコネクタ内に回転またはねじ込まれた場合に、そのような構成要素と螺合式に係合することができる。さらに、ロック装置1136は、端部キャップ1130および雄ルアーコネクタ1100が取り付けられる構成要素に対して、トルク(それは反時計回りであることができる)が端部キャップ1130に加えられた場合に、雄ルアーコネクタ1100の端部キャップ1130または雌部分が、噛合う構成要素の対応する雄ルアー部分に対して第2の方向に、回転または螺合解除するのを実質的に防止または阻止することができる。
例示された実施形態では、ロック装置1136は、端部キャップ1130の外表面1142に配置された一対の突起1140であって対向して配置された突起1140を備えることができる。いくつかの実施形態では、ロック装置1136は、端部キャップ1130の1142に配置された1140のみを備えることができる。いくつかの実施形態では、ロック装置1136は、径方向に等距離の位置に間隔を置いて配置できる端部キャップ1130の外表面1142に配置された、3つの突起1140を備えることができる。突起1140は、それぞれ好ましくは、外表面1146、上面1148、底面1150、小さな側面1152、および大きな側面1154を備える。いくつかの実施形態では、ロック装置1136は3つより多くのロック位置を備えることができる。
突起1140は、平らな底面1150が、端部キャップ1130の平らな端面1160と同一平面になるように、端部キャップ1130に配置できる。図62に最も明白に示すように、各突起1140は、外表面1146が、雄ルアーコネクタのシュラウド1183、または端部キャップ1130がかみ合う他の構成要素の内面の直径よりも概してわずかに少ない直径を画成するように構成できる。例示された実施形態では、外表面1146は、ほぼ0.312インチ(7.92mm)である直径を画成する。この構成は、好ましいが、必ずしも要求されるものではないので、端部キャップ1130がかみ合う構成要素の雄ルアー部分のシュラウドの内面に対して、外表面1146が干渉せず、またはかなりの力を働かせることはない。いくつかの実施形態では、外表面1146は、全体的または部分的に、端部キャップ1130が連結される構成要素の雄ルアー部分から切り離されるのを実質的に阻止するために、シュラウドの内面に締まり嵌めをもたらすように構成できる。
例示された構成では、各突起1140に対して、底面1150と大きな側面1154の交差部は、鋭い第1のコーナ1162を画成できる。同様に、上面1148と大きな側面1154の交差部は、鋭い第2のコーナ1164を画成できる。大きな側面1154の突出する長さは、かみ合う構成要素の雌ネジの隣接する面する側壁の間の距離よりもわずかに大きくなっていることができる。例示された実施形態では、大きな側面1154の突出する長さは、約0.08インチ(2.03mm)である(すなわち第2のコーナ1164と平らな端面1160の最も短い距離が約0.08インチ(2.03mm)である)。小さな側面1152の一部分が、噛合う構成要素の雌ネジと干渉するのを防止するために、小さな側面1152の長さは、大きな側面1154の突出する長さよりも少なくなっていることができ、また噛合う構成要素の雌ネジの隣接する対面する側壁の間の距離よりも少なくなっていることができる。
図62は、かみ合う構成要素1182の雄連結部分1180に螺合可能に挿入された、図59に示された雌コネクタ構成要素の端部キャップ1130の一部分の拡大側面図である。上述のように、噛合う構成要素1182は、雄ルアーコネクタまたは注射器などのその他の構成要素であることができる。図62では、図示されたかみ合う構成要素1182は注射器である。図示された噛合う構成要素1182、または注射器は、注射器の雌ネジ1184を有する注射器シュラウド1183を有する。図62に示すように、注射器シュラウド1183、およびネジ1184は、全ての構成要素がルアーコネクタに関するANSI規格に一般的に準拠して、注射器先端1185を部分的に囲むことができる。ルアー受け1158は、注射器先端1185を受けるように構成でき、それによってルアー連結を形成する。
その図に示すように、突起1140は、端部キャップ1130が噛合う構成要素1182の雄ルアー部分1180螺合可能に挿入される場合、突起1140は、端部キャップ1130が噛合う構成要素1182から螺合解除し、または切り離されるのを阻止し、実質的に阻止し、または防止する、噛合う構成要素1182の雄ルアー部分1180の雌ネジ1184に対して締まり嵌めを形成するように構成できる。しかし、突起1140は、好ましくは使用者が端部キャップ1130を噛合う構成要素1182に捩じ込みまたは締結能力を大幅に阻止しない。例示された実施形態では、第1および第2のコーナ1162、1164は、好ましくは鋭いコーナ1162、1164の一方または両方が弾性的または塑性的に変形し、雌ネジ1184の側壁1186に埋め込まれるように、噛合う構成要素1182の雄ルアー部分1180の雌ネジ1184の側壁1186に力を働かせることができる。
いくつかの実施形態では、図60および図61に示すように、各突起1140の小さな側面1152は、端部キャップ1130の中心線の軸と線62−62とを交差する平面(たとえば平面A)に平行であるがオフセットしている平面を画成することができる。各突起1140の大きな側面1154は、端部キャップ1130が図60に示すように向けられた場合に、平面Aに対して角度Xで傾斜することができる平面を画成することができる。例示された実施形態では、各突起1140の大きな側面1154は、端部キャップ1130が図60に示すように向けられた場合に、水平面に対して約12°の角度などの角度で傾斜することができる。いくつかの実施形態では、端部キャップ1130が図60に示すように向けられた場合に、各突起1140の大きな側面1154が、水平面に対して約0°と約12°、または約12°と約20°、または約20°と約30°、または約30°と約40°の間の角度で傾斜することができる。いくつかの実施形態では(図示されない)、各2つの側面1152、1154は、端部キャップ1130の長手方向中心線の軸に交差する平面を定義することができる。
図60に最も明白に示すように、各突起1140の上面1148は、端部キャップ1130が図60に示すように向けられた場合に、垂直面に対して角度Yで傾斜することができる。例示された実施形態では、各突起1140の上面1148は、端部キャップ1130が図60に示すように向けられた場合に、垂直面に対して約24°の角度などの角度で傾斜することができる。いくつかの実施形態では、端部キャップ1130が図60に示すように向けられた場合に、各突起1140の上面1148が、垂直面に対して約10°と約24°、または約24°と約40°、または約40°と約60°の間の角度で傾斜することができる。
ロック装置1136が、特に詳細に上述され、図57〜図62に示すように、端部キャップ1130に適用されるように図示および説明したが、ロック装置1136の構成は、この構成に限定されない。ロック装置1136は、本明細書に説明されたものと同様の任意の広範囲の材料、またはそのような用途に適した当分野の技術者に知られたその他の材料から構成できる。さらに、ロック装置1136の幾何学的な構成は、本明細書に図示および説明された特定の装置に限定されない。たとえば、突起1140は、1つだけの突起1140を備えるように構成でき、または複数の突起1140を備えることができる。さらに、突起1140は、上面1148が底面1150と直接的に交差するように(すなわち突起1140が3つの側面を有し、小さな側面1152を含まないように)形成できる。
突起1140は、端部キャップ1130がかみ合う構成要素から螺合解除され、または切り離されるのを阻止し、実質的に阻止し、または防止し、一方で、使用者が端部キャップ1130をかみ合う構成要素に捩じ込みまたは締結能力を大幅に阻止しないように、かみ合う構成要素の雌ネジに締まり嵌めを提供する任意の適切な幾何学的構成のものであることができる。または、より一般的には、突起1140は、端部キャップ1130が噛合う構成要素から螺合解除され、または切り離されるのを一般に阻止し、実質的に阻止し、または防止するが、一方で、使用者が端部キャップ1130を噛合う構成要素に捩じ込みまたは締結能力を大幅に阻止しない、任意の適切な幾何学的構成のものであることができる。たとえば、外表面1146は、噛合う構成要素のシュラウドの内面と干渉をもたらすように、かつ/または端部キャップ1130が噛合う構成要素から切り離されるのを阻止するために噛合う構成要素のシュラウドの内面を弾性的にまたは塑性的に変形するように構成できる。また、ロック装置1136の適合性は、端部キャップ1130に限定されない。雄ネジを有する任意の端部キャップまたはその他の構成要素は、本明細書に説明されたロック装置1136を備えるように構成できる。たとえば、カテーテルの端部は、カテーテルがルアーロック構成要素から螺合解除され、または切り離されるのを阻止し、実質的に阻止し、または防止するように、本明細書に説明されたロック装置を備えることができる。
図63は、連結された構成要素の雄部分が、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200から螺合解除または切り離されるのを防止または阻止するように構成された、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の別の実施形態を示す。ルアーコネクタ1200を備える任意の構成要素は、本明細書に説明された、または当業者に知られた任意の他のルアーコネクタの任意の構成、特徴、構成要素、および/または材料を備えることができる。さらに、上述した任意の他のルアーコネクタは、ルアーコネクタ1200の任意の構成、特徴、および構成要素を備えることができる。たとえば、切り離しを防止または阻止することに関連する特徴は、任意の適切な材料または他の流体コネクタに使用することができる。
図63および図64は、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の第1のまたは閉鎖位置での、それぞれ斜視図および側面図である。図64では、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の内側の特徴のいくつかが、点線で示されている。図65は、図63に示す閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の実施形態の構成要素の分解斜視図である。図63および/または図64を参照すると、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200は、第1の端部1212および第2の端部1214を有することができる。第1の端部1212は、雄ルアー先端1222およびバルブ部材1216(図65および図71により詳細に示す)を備えることができる。ルアー先端1222およびバルブ部材1216は、ハウジング1223によって支持できる。バルブ部材1216は、弾性部材1218によってハウジング1223に連結できる。
端部キャップ部分1230(本明細書では端部キャップまたは雌部材と呼ばれることもある)が、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の第2の端部1214の付近にあるハウジング1223に連結できる。端部キャップ部分1230の1以上の構成要素が、ハウジングと合体または一体になっていることができる。図65を参照すると、下記により詳細に説明されるように、いくつかの実施形態では、端部キャップ1230は、以下で説明されるように共に連結できる、第1の端部キャップ構成要素1232(本明細書では第1の部材と呼ばれることもある)、および第2の端部キャップ構成要素1234(本明細書では第2の部材と呼ばれることもある)を備えることができる。図76を参照すると、第2の端部キャップ構成要素1234は、テーパを付けられ、円錐形、または実質的に円錐形の形状の外表面1234aを画成できる。しかし、いくつかの実施形態では、外表面1234aは、実質的に円筒形、卵型、円錐形および卵型の組合せ、あるいは任意の他の望ましい形状であることができる。端部キャップ1230は、雄ネジ1236を有することができる。上記に示したように、図63および図64に示された閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の実施形態は閉鎖位置にある。閉鎖位置では、バルブ部材1216は、コネクタ1200を通る流体の流動を実質的に阻止するために雄ルアー先端1222と協働できる。
図63に示すように、ハウジング1223は、ルアー先端1222を囲むシュラウド1224を有することができる。シュラウド1224は、雌ネジ1226を有することができる。雌ネジ1226およびルアー先端1222は、雄ルアーコネクタに関するANSI仕様に準拠する雄ルアー係合を形成することができる。端部キャップ1230は、雌ルアーコネクタに関するANSI規格に準拠し、コネクタまたは注射器の雄連結構成要素を受けることができるレセプタクル形状を有することができる。雄ネジ1236は、連結構成要素の雄連結部分の対応する雌ネジに螺合式に係合するように配置できる。
バルブ部材1216は、ハウジング1223によって少なくとも部分的に取り囲むことができる。図示のように、ハウジング1223は、バルブ部材1216の少なくとも一部分を露出し、かつ/または弾性部材1218の少なくとも一部分がハウジング1223の内側に流入できるようにする少なくとも1つの側面開口1225を有することができる。いくつかの実施形態では、ハウジング1223は、コネクタ1200の側で互いに対向して配置できる2つの側面開口1225を画成できる。いくつかの実施形態では、側面開口1225は、第2の端部1214の付近でハウジングの強度を増加させるために、ハウジング1223に沿った一部の間(図示のようなハウジング1223の中央の領域内など)のみに延出できる。例示された実施形態では、弾性部材1218がハウジング1223の側面開口の付近でバルブ部材1216と連結できる。ハウジングの外側の外表面1227には、起伏を付けることができる。たとえば、ハウジングの外表面は、ハウジング1223の中央領域付近のより狭い部分、全体的に砂時計形の外表面、または端部付近のより大きな1以上の断面部分を備えることができる。これらの形状は、使用中にコネクタ1200にある使用者の指を適切に配置する触感的な確認を提供し、かつ/またはより快適な把持表面を提供することができる。いくつかの実施形態では、1以上の外側の突起(図示されない)が、弾性部材1018に組み込まれて、ルアーコネクタ1200にさらなる、またはより効果的な把持表面を提供する。
本明細書に説明された別の実施形態と同様に、コネクタ1200の第1の端部1212付近のルアー先端1222は、端部に穴1221を有することができ、それによってバルブ部材1216が開放位置(図示されない)にある場合に、流体がハウジング1223内からルアー先端1222の外に流れるのを可能にすることができる。バルブ部材1216は、バルブ閉鎖端1244を備えることができる。閉鎖端1244は、ルアー先端1222を通る流体の流動を阻止するために、ルアー先端1222の内側に係合できる。いくつかの実施形態では、バルブ部材1216とハウジング1223の間の締まり嵌めにより、流体がルアー先端1222から流出するのを阻止する。いくつかの実施形態では、この締まり嵌めは、閉鎖端1244と穴1221の間である。いくつかの実施形態では、バルブ部材1216が、ハウジング1223にルアー先端1222の付近で係合して、それを通る流体の流動を阻止するために、ハウジング1223の第1の端部1212の付近に配置された弾性区間を備えることができる。
図63に示されたコネクタ1200の実施形態に示すように、コネクタ1200が閉鎖位置にある場合に、バルブ閉鎖面1246がルアー先端1222を横切って配置できる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1246は、コネクタ1200が閉鎖位置にある場合に、ルアー先端1222の外側の穴1221をさらに越えて延出できるように構成できる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1246は、ルアー先端1222内で凹みを付けることができる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1246は、実質的にルアー先端1222の端部と同一平面上にあることができる。いくつかの実施形態では、コネクタ1200が第1または閉鎖位置にある場合に、バルブ閉鎖面1246が拭き取り可能であるように構成される。
ルアーコネクタ1200は、第2の位置または開放位置に操作できる。開放位置では、バルブ部材1216をルアー先端1222から引き戻すことができ、それによって先端1222の穴1221を開放する。下記により詳細に説明されるように、コネクタ1200が開放された場合、流体は第2の端部1214のルアーレセプタクルから流れ、コネクタ1200の内側を通り、第1の端部1212のルアー先端1222を出ることができる。閉鎖された場合、流体は、通常の動作条件の下でルアーコネクタ1200を通過するのを阻止または遮断される。
弾性部材1218は、弾性変形する材料から構築できる。したがって、いくつかの実施形態では、ルアーコネクタ1200が開放位置に移動された場合、弾性部材1218によって、ハウジング1223がバルブ部材1216に連結されたままになることができる。例示された実施形態では、ハウジング1223およびバルブ部材1216の相対的な位置の変化により、弾性部材1218の少なくとも一部分が延出することができる。したがって、弾性部材1218は、ハウジング1223およびバルブ部材1216に、ルアーコネクタ1200を閉鎖状態に戻すために付勢された閉鎖力を働かせる。弾性部材1218が保持する張力の量は、ハウジング1223とバルブ部材1216の離れた距離を変えることによって、弾性部材1218の厚さを増加させることによって、および/または異なる弾性的な特性を有する様々な材料から弾性部材1218を構成することによって調整できる。いくつかの実施形態では、コネクタ1200は、予期しない、または意図しない開放を防止するために、開放することが十分に困難なように構成される。いくつかの実施形態では、コネクタを開放する困難さは、少なくとも部分的には弾性部材1218が保持する張力によって制御される。いくつかの実施形態では、弾性部材1218は、バルブ部材1216を閉鎖位置に付勢するために、ハウジング1223の内側に配置されたバネとして構成できる。開放位置へのコネクタ1200の移動によりバネが圧縮し、コネクタ1200の閉鎖位置への移動により、バネが圧縮の一部または全てを解除するように伸張可能にすることができる。
図66〜図70は、第1の位置または閉鎖位置のルアーコネクタ1200を示す。これらの図で理解できるように、バルブ部材1216は、少なくとも1つのストラット1250を備えることができる。例示された実施形態では、バルブ部材1216は、2つのストラット1250を備えることができる。いくつかの実施形態では、バルブ部材1216は、2つより多くのストラット1250を備えることができる。いくつかの実施形態では、それぞれのストラット1250は、バルブ部材1216のほぼ中間からルアーコネクタ1200の第1の端部1212に向かって延出できる。ストラット1250は、図示のように、ルアー先端1222の周りに、しかしハウジング1223内で配置できる。ストラット1250は、雌ネジ1226の内径の中に配置でき、ルアー先端1222と係合するとき雌ルアーレセプタクルの少なくとも一部分と連結するように配置される。
図63を参照すると、弾性部材1218は、少なくとも1つのリング1274、および少なくとも1つの固定用リング1272を備えることができる。しかし、別の実施形態では、弾性部材1218は、1つより多くのリング1274、あるいは1つより多くの固定用リング1272を備えることができる。第1のリング1274が、第1の端部1212に向かってハウジング1223の外表面内の引っ込んだ溝1248に配置できる。弾性部材1218は、ハウジング1223とバルブ部材1216の相対的な位置の変化によって弾性部材1218に力が働く場合、第1のリング1274を定位置に保つために、ハウジング1223の周りで十分に緊密になることができる。上述したルアーコネクタの他の実施形態と同様に、固定用の1以上のリング1272は、異なるパターンでバルブ部材1216の周りに配置できる。
図67に最も明確に示すように、通路1256は、第1の端部1212の付近でバルブ部材1216の一部分を貫通して延出できる。通路1256は、例示された実施形態に示すように、断面が円形であることができ、または通路1256は他の幾何学的な形状を有することができる。通路1256は、第1の端部1212の付近に少なくとも1つのポート1262を有することができる。例示された実施形態では、2つのポート1262が、バルブ部材1216の両側に配置され、円形であるが、その他の位置および形状が使用できる。
図67に示す実施形態では、ルアーコネクタ1200が閉鎖位置にあり、バルブ部材1216とハウジング1223の相対的な位置が通路1256とルアー受け1258の間に配置されたチャンバを形成できる。チャンバ1254は、通路1256と流体連通することができる。チャンバ1254は、図示のように通路1256よりも広くなっていることができる。いくつかの実施形態では、チャンバ1254は通路1256と同じ直径を有することができる。いくつかの実施形態では、チャンバ1254は通路1256と比べてより小さな直径を有することができる。チャンバ1224は、任意の他の適切な形状で、非円形の断面によって構成することもできる。チャンバ1254は、プランジャ1270によってハウジング1223の第2の端部1214に向かって端部を制限することができる。
プランジャ1270は、バルブ部材1216に向かって延出する端部キャップ1230の一部分であることができる。プランジャ1270は、それを貫通する導管1294を有することができる。導管1294は、チャンバ1254をルアー受け1258と流体連通して配置できる。プランジャ1270は、図示のようにチャンバ1254の一方の端部を実質的に閉鎖するのに十分な外側の寸法を有することができる。例示された実施形態では、プランジャ1270は、チャンバ1254の形状寸法に適合するために円形にすることができるが、他の幾何学的形状が適切なものとして使用できる。
プランジャ1270は、チャンバ1254を形成するバルブ部材1216の壁の内側の寸法に匹敵する外側の寸法を有することができるが、構成要素の間で相対的に移動するのを可能にするためにそのような壁に接触しない。流体がプランジャ1270を通過して漏洩するのを阻止するために、Oリング1260がプランジャ1270の背後で溝1269に配置できる。Oリング1260は、図示のように、バルブ部材1216の壁に接触することができ、流体がチャンバ1254から流出するのを阻止する。いくつかの実施形態では、プランジャ1270は端部キャップ1230の一部分である。端部キャップ1230は、音波溶接、接着、または連結のための任意のその他の適切な方法によってハウジング1223と連結できる。例示された実施形態では、端部キャップ1230は音波溶接部1231によってハウジング1223に連結されている。そのような1つの溶接部1231は、図示のように、実質的に三角形の形状を有するが、その他の形状も可能である。したがって、プランジャ1270は、ハウジング1223に対して固定的な位置にあると見なすことができる。いくつかの実施形態では、プランジャ1270はハウジング1223と一体に形成され、端部キャップ1230は、音波溶接などによりハウジング1223に適切に取り付けられた別個の片である。いくつかの実施形態では、第2の端部キャップ構成要素1234はハウジング1223と一体に形成することができる。しかし、下記により詳細に説明されるように、第1の端部キャップ構成要素1232は、第2の端部キャップ構成要素1234またはハウジング1223と比較して、個別に形成することもできる。
図67に最も明白に示すように、流体はルアー受け1258に流入し、導管1294に流れることができる。導管1294から、流体はチャンバ1254に流れ、チャンバ1254から通路1256に入ることができる。例示された実施形態に示すように、コネクタ1200はその閉鎖位置にある場合、バルブ部材1216のバルブ閉鎖端1244が、ルアー先端1222内の穴を密封でき、流体がルアー先端1222の端部から外に流れるのを防止する。しかし一般に、流体はバルブ部材1216内のポート1262を通って通路1256を出ることができる。流体は、ルアー先端1222の内側に残留することができるが、シールリング1220によってバルブ部材1216の外側で第2の端部1214に向かって逆流するのを防止できる。したがって、図示のようにコネクタ1200が閉鎖位置にある場合、流体がコネクタ1200の第1の端部1212を出ることが可能にならずに、全体的にルアー受け1258とルアー先端1222の内側との間で流体連通することができる。
コネクタ1200は、雌ルアーコネクタ(図示されない)が、コネクタの第1の端部1212のルアー先端1222とかみ合った場合に、開放位置に変更できる。雌ルアーコネクタがコネクタ1200の第1の端部1212と係合された場合、雌ルアーコネクタの一部分が雌ネジ1226に係合でき、ルアー先端1222を少なくとも部分的に取り囲むために前進できる。したがって、雌ルアーコネクタが雌ネジ1226と係合した場合に、雌コネクタの一部分がストラット1250と係合し、バルブ部材1216をハウジングの第2の端部1214に向かって押すことができる。図63を参照すると、バルブ部材1216が第2の端部1214に向かって配置された場合に、コネクタ1200は開放位置にある。
いくつかの実施形態では、バルブ部材1216が、第2の端部1214に向かって移動された場合、バルブ閉鎖端1244(図63を参照されたい)がルアー先端1222内の穴1221からバルブ閉鎖面1246を引き出し、ルアー先端1222から分離する。したがって、流体はハウジング内からルアー先端1222内の穴から流出することができる。シールリング1220は、流体がコネクタ1200の第2の端部1214に向かって、ルアー先端1222の内側を出るのを阻止できる。したがって、開放位置では、流体は、ルアー受け1258から流れて、導管1294、チャンバ1254、通路1256、バルブ部材1216内の1以上のポート1262を通り、ルアー先端1222の内側に入り、ルアー先端1222の端部内の穴1221から出ることができる。
例示された実施形態で理解できるように、コネクタ1200の第2の端部1214に向かってストラット1250が移動されたとき、バルブ部材1216が端部キャップ1230に対してより近くに移動または配置される。したがって、通路1256の終端を含むバルブ部材1216の壁部分は、端部キャップ1230のプランジャ1270部分に対してより近くに配置される。したがって、チャンバ1254の体積は、コネクタ1200が開放位置にある場合に、低下させることができる。
したがって、コネクタ1200が開放位置から閉鎖位置に変化している場合、チャンバ1254の体積は、バルブ部材1216がコネクタ1200の第1の端部1212に向かって移動すると増加する。チャンバ1254の体積が増加すると、バルブ部材1216のバルブ閉鎖端1244がルアー先端1222の穴を密封するために、第1端部1212に向かって前進する。追加の流体が、ルアー受け1258を貫通してコネクタ1200に全く導入されない場合、チャンバ1254の体積が増加する場合に形成される負圧効果によって、ルアー先端1222内に存在する流体を、ポート1262を通し、通路1256を通して、チャンバ1254に向かって引き戻すことができる。この場合、バルブ閉鎖端1244が穴の中の定位置に移動するとき、流体はその代わりにチャンバ1254に引き戻すことができるので、流体がルアー先端1222内の穴から出るのを阻止できる。いくつかの実施形態では、バルブ閉鎖面1246、またはその付近の流体は、バルブ部材1216がハウジング1223の第1の端部1212に向かって移動するとき閉鎖面1246の表面に残るのではなく、コネクタ1200の内側に移動するように促される。
しかし、追加の流体がさらにルアー受け1258を通してコネクタ1200に導入される場合、追加の流体は、チャンバ1254へ前進し、ルアー先端1222を閉鎖するためにバルブ部材1216が第1の端部1212に向かって移動するときそこに集まることができる。この場合、バルブ部材1216が先端1222を密封するので、新たに導入された流体からの圧力により、流体が押されてルアー先端1222から流出するのを阻止できる。したがって、流体の流れは、雌コネクタがコネクタ1200の第1の端部1212と連結されている間、コネクタ1200を通って可能になるが、雌コネクタが係合解除されている間、および雌コネクタが切り離された後に阻止される。
以下でより詳細に示すように、特定の薬剤は、皮膚に接触するのを阻止することが望ましい。したがって、コネクタ1200は、雌ルアーコネクタまたはその他の連結から切り離された場合に、コネクタ1200内に流体を保持するのを有利に補助する。したがって、切り離しが行われた場合に、ルアー先端1222を通って流体が出る可能性を低下させることにより、それに対応して毒性の薬剤を使用者または患者の皮膚に曝す可能性が低下する。
図71〜図73は、図63に示された閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の実施形態の、それぞれバルブ部材1216、弾性部材1218、およびハウジング1223の斜視図である。上述のように、弾性部材1218は、ハウジング1223の溝1248に配置された第1のリング1274を有することができる。弾性部材は、第2の端部1214に向かって延出できる。バルブ部材1216は、弾性部材1218を支持するための、外側に延出する複数の突起を有することができる。特に、図71を参照すると、バルブ部材1216が4つのノッチフランジ1268を備えることができる。固定用リング1272(図72に示す)は、バルブ部材1216の周りに固定することができ、ノッチフランジ1268によって定位置に保持される。しかし、バルブ部材1216の構成はそのようには限定されない。バルブ部材1216は、弾性部材1218、または弾性部材1218の固定用リング1272をバルブ部材1216に固定するために、ノッチフランジ1268に加えて、またはその代わりに任意の数のフランジを備えることができる。例示された実施形態では、ノッチフランジ1268の内面1268aは、バンド1296がバルブ部材1216に対して側方に摺動するのを防止するように、弾性部材1218のバンド1296に側方の支持を提供できる。さらに、ノッチフランジ1268の後面1268bは、弾性部材1218の固定用リング1272が、バルブ部材1216のバルブ閉鎖面1246の方向に、軸方向に摺動するのを防止することができる。別の実施形態では、弾性部材1218は、2つ以上、あるいは本質的に任意の数のリングまたはバンドを備えることができる。
さらに、図71を参照すると、1以上のポート1262が、閉鎖面1246、またはその付近に、あるいはシールリング1220の前の、面1246から実際上の距離を戻って配置できる。1以上のポート1262が、閉鎖面1246に配置された場合、弾性シールなどの別のポート開放機構が使用される。ポート1262は、図示のように円形であることができ、またはその他の形状を有することができる。ストラット1250は、バルブ部材1216の第1の端部1212に向かって延出して示される。1つ、2つ、またはそれ以上のストラット1250があることができる。いくつかの実施形態では、コネクタ1200はストラット1250を備えない。そうではなく、コネクタ1200は、雌コネクタと噛合わせ係合に配置された場合に、その他の様式で開放されるようになされうる。たとえば、雌コネクタは、それには限定されないが、コネクタ1200を開放するためにバルブ閉鎖面1244に係合できるバルブスパイクまたはその他の突起などの係合部材(図示されない)を備えることができ、または手動で作動されるスライダまたはボタンがコネクタ1200を開放するために適切に構成できる。
図73および74を参照すると、第1の端部キャップ構成要素1232が、ハウジング1223の第2の端部1214の部分を実質的に覆い、いくつかの実施形態では、全体的に密封するように形状を決められ、構成される覆い部分1292を有することができる。ルアー受け1258は、覆い部分1292から逸れて延出できる。ルアー受け1258は、ルアーデバイスに関するANSI規格に準拠する、雄ルアー部分(たとえば図12を参照されたい)と連結するように適切な寸法にすることができる。ルアー受け1258は、図示のように、雄ルアー部分に係合するための雄ネジ1236を有することができる。いくつかの実施形態では、突起したタブまたは他の突起が、雄ルアー部分に係合するために使用できる。
いくつかの実施形態では、プランジャ1270は、第1の端部キャップ構成要素1232の部分の覆い部分1292から反対側の端部にある。プランジャ1270は、バルブ部材1216内でチャンバ1254を実質的に密封するように寸法を決め、構成することができる。覆い部分1292とプランジャ1270の間の陥凹部またはスロット1269は、上述したように、Oリング1260を収容するように寸法を決め、形状を決めることができる。さらに、図73および図74を参照すると、その中に示された第1の端部キャップ構成要素1232が、外表面1300から径方向外側に突出する、一対の突起またはタブ1298(本明細書ではロック要素または係合面とも呼ばれている)を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232は、互いに正反対に対向するように配置された一対のタブ1298を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232は、表面1300から突出する1つのタブ1298のみを備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232は、表面1300から突出する2つより多くのタブ1298を備えることができる。下記により詳細に説明されるように、タブ1298は、第1の端部キャップ構成要素1232が第2の端部キャップ構成要素1234に対して回転するのを防止するために、図64または図69に最も明白に示すように、2つの構成要素が共に組み立てられた場合に、第2の端部キャップ構成要素1234の相補形のタブまたは突起と係合またはインターロックすることができる。
さらに、第1の端部キャップ構成要素1232は、環状の溝1302を画成することができ、それは下記により詳細に説明されるように、第2の端部キャップ構成要素1234に対して第1の端部キャップ構成要素1232の移動を軸方向に抑制するために、第2の端部キャップ構成要素1234の相補形の特徴と相互作用することができる。さらに、図74に最も明白に示すように、第1の端部キャップ構成要素1232は、両方が環状の溝1302とプランジャ1270の間に配置された、角度を付けられ、またはテーパを付けられた表面1304、および丸みを付けられた表面1306を画定することもできる。以下でより詳細に説明されるように、角度を付けられ、またはテーパを付けられた表面1304および丸みを付けられた表面1306は、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に連結し、または組み立てるのを促進することができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232は、角度を付けられまたはテーパを付けられた表面1304、あるいは丸みを付けられた表面1306のみを備えることができる。別の実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232は、それらの2つの特徴のうちのどちらも備えないように構成できる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232および/または第2の端部キャップ構成要素1234は、第1の端部キャップ構成要素1232と第2の端部キャップ構成要素1234の連結を促進するため、あるいは以下に論じるように、第2の端部キャップ構成要素1234に対して第1の端部キャップ構成要素1232の回転を促進するために、任意の適切な特徴、潤滑剤、または材料を備えることができる。
例示された実施形態では、タブ1298は、実質的に断面が矩形である。しかし、タブ1298の幾何学的形状はそのようには限定されない。タブ1298は、それに限定されるわけではないが正方形、円形、または卵形の幾何学的形状などの任意の適切な、または所望の断面の幾何学的形状を画成できる。いくつかの実施形態では、たとえば、それぞれが円形断面を画成する複数のタブ1298が、第2の端部キャップ構成要素1234の側面に沿って線状に配置できる。
図74〜図76を参照すると、第2の端部キャップ構成要素1234が、突起またはタブ1308の配列(本明細書ではロック要素または係合面とも呼ばれる)を備えることができ、それは、いくつかの実施形態では、窪みまたはチャネル1309の径方向配列を形成するように、第2の端部キャップ構成要素1234の内面1310から径方向内側の方向に突出する。図64を参照すると、第1の端部キャップ構成要素1232は、第1の端部キャップ構成要素1232に形成された1以上のタブ1298のそれぞれが、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された複数のタブ1308のそれぞれの間の1以上の窪みまたはチャネル1309に配置されるように、第2の端部キャップ構成要素1234と共に組み立てることができる。したがって、1以上のタブ1298のそれぞれは、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300に形成された1以上のタブ1298のそれぞれのおよその幅(図74で「W1」によって表される)が、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された各タブ1308の間の窪みまたはチャネル1309のおよその幅(図76で「W2」によって表される)よりも少ないように寸法を決め、構成することができる。
例示された実施形態では、タブ1308は、実質的に断面が矩形である。しかし、タブ1308の幾何学的形状はそのようには限定されない。タブ1308は、それに限定されるわけではないが正方形、円形、または卵形の幾何学的形状などの任意の適切な、または所望の断面の幾何学的形状を画成できる。
さらに、上述のように、第1の端部キャップ構成要素1232の1以上のタブ1298のそれぞれは、第2の端部キャップ構成要素1234の任意の複数のタブ1308が剪断または切断する前に剪断または切断するように構成できる。したがって、いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の1以上のタブ1298のそれぞれは、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から各タブ1298を剪断または切断するのに必要な力またはトルクのおよその最小量が、第2の端部キャップ構成要素1234の任意のタブ1308を内面1310から剪断または切断するのに必要な力のおよその最小量よりも少ないように構成できる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から各タブ1298を剪断または切断するのに必要な力の最小量は、第2の端部キャップ構成要素1234の任意のタブ1308を内面1310から剪断または切断するのに必要な力の最小量よりもかなり少なくすることができる。
いくつかの実施形態では、剪断または切断するように構成されたタブまたは突起は、上述したように第1の端部キャップ構成要素1232に形成される代わりに第2の端部キャップ構成要素1234に形成できる。すなわち、いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232に形成された任意のタブが剪断または切断する前に、第2の端部キャップ構成要素1234に形成されたタブが剪断または切断するように、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された1以上のタブは、上述した任意のタブ1298と同じに寸法を決め、かつ/または構成することができ、第1の端部キャップ構成要素1232に形成された1以上のタブは、上述した任意のタブ1308と同じに寸法を決め、かつ/または構成することができる。すなわち、上述したタブ1308内のタブ1298の構成は、逆にすることができる。一般的に、他の相補形に係合する面が利用できる。例示された実施形態では、各構成要素は、径方向に突出するタブを備える。いくつかの実施形態では、1つまたはその他の構成要素が、径方向に突出するタブを受け入れるために適切に寸法を決められたスロットを備えることができる。
いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から各タブ1298を剪断または切断するのに必要な力のおよその最小量は、第2の端部キャップ構成要素1234の各タブ1308を内面1310から剪断または切断するのに必要な力のおよその最小量よりも約3分の1未満であることができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から各タブ1298を剪断または切断するのに必要な力のおよその最小量は、任意のタブ1308を第2の端部キャップ構成要素1234の内面1310から剪断または切断するのに必要な力のおよその最小量の約3分の1と2分の1の間であることができる。
2つのタブ1298が表面1300に形成された、例示された実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から2つのタブ1298の両方を剪断または切断するのに必要なトルクの量は、約4インチ−ポンド(46.1×10−3m・kg)以上であることができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から2つのタブ1298の両方を剪断または切断するのに必要なトルクの量は、約3インチ−ポンド(34.6×10−3m・kg)以上であることができる。いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から2つのタブ1298の両方を剪断または切断するのに必要なトルクの量は、約5インチ−ポンド(57.6×10−3m・kg)以上であることができる。
図74を参照すると、各タブ1298の断面積は、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300にある1以上のタブ1298のそれぞれのおよその長さ(図74で「L1」によって表される)、およびおよその幅(図74で「W1」によって表される)に基づいたものであることができる。タブ1298は、タブ1298の長さL1に表面1300の円周を掛けることによって計算される表面1300の周りの帯域を定義するために使用できる。いくつかの実施形態では、例示された実施形態でのように、所望のレベルのトルクに達したとき、1以上のタブ1298のそれぞれが、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から剪断するように構成される場合、1以上のタブ1298の合計の断面積は、表面1300の周りの帯域よりも実質的に小さくすることができる。
いくつかの実施形態では、1以上のタブ1298の全ての合計の断面積と、1以上のタブ1298のそれぞれがその上に形成または取り付けることができる第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300の外径(図74に「D1」によって表される)の値の比率は、約1から46またはそれ以上であることができる。各タブ1298のそれぞれの断面積は、1以上のそれぞれのタブ1298が、所望のレベルのトルクに達した場合に表面1300から剪断することになる任意の適切な値にすることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、比率は約1から60と、約1から30との間にすることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から50と、約1から40との間にすることができる。
いくつかの実施形態では、例示された実施形態でのように、所望のレベルのトルクに達したとき、1以上のタブ1298のそれぞれが、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から剪断するように構成される場合、1以上のタブ1298のそれぞれの幅W1が、その上に1以上のタブ1298のそれぞれが形成し、または取り付けることができる第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300の外径D1よりも実質的に小さくすることができる。各タブ1298の幅W1は、1以上のそれぞれのタブ1298が、所望のレベルのトルクに達した場合に表面1300から剪断することになる任意の適切な値であることができる。たとえば、1以上のタブ1298は、寸法が匹敵できるものであり、またはプランジャ1270および/またはルアー受け1258の流体開口の直径よりも小さくなっていることができる。いくつかの実施形態では、タブ1298の合計の幅と、外径D1との比率は、約1から15またはそれ以上にすることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から25と、約1から10との間にすることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から16と、約1から13との間にすることができる。いくつかの実施形態では、それぞれのタブの幅W1が異なるが、合計の幅が、タブを剪断する所望のトルクのレベルに達するように計算される複数のタブ1298が使用できる。
同様に、いくつかの実施形態では、例示された実施形態でのように、所望のレベルのトルクに達したとき、1以上のタブ1298のそれぞれが、第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から剪断するように構成された場合、1以上のタブ1298のそれぞれの長さL1が、その上に1以上のタブ1298のそれぞれが形成し、または取り付けることができる第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300の外径D1よりも実質的に小さくすることができる。各タブ1298のそれぞれの長さL1は、1以上のそれぞれのタブ1298が、所望のレベルのトルクに達した場合に表面1300から剪断することになる任意の適切な値であることができる。いくつかの実施形態では、タブ1298の合計の長さと、外径D1との比率は、約1から4またはそれ以上にすることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から10と、約1から2との間にすることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から5と、約1から3との間にすることができる。いくつかの実施形態では、それぞれのタブの幅W1が異なるが、合計の幅が、タブを剪断する所望のトルクのレベルに達するように計算される複数のタブ1298が使用できる。
いくつかの実施形態では、任意のタブ1308が剪断または切断する前に、1以上のタブ1298が剪断または切断するのを確かにするために、1以上のタブ1298は、1以上のタブ1298のそれぞれのおよその幅W1が、第2の端部キャップ構成要素1234の内面1310に形成される1以上の複数のタブ1308のおよその幅(図76で「W3」によって表される)よりもかなり小さくすることができるように構成することができる。したがって、いくつかの実施形態では、1以上のタブ1298のそれぞれのおよその幅W1が、複数のタブ1308のそれぞれのおよその幅W3の約3分の1以下と、約半分以下の間にすることができる。さらにいくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232のタブ1298よりも第2の端部キャップ構成要素1234のタブ1308が多く、それによってより多くの数の第2の端部キャップ構成要素1234のタブ1308を剪断するために、より大きなトルクが必要になる。
いくつかの実施形態では、1以上のタブ1298のそれぞれを形成するために選択された材料は、1以上のタブ1308のそれぞれを形成するために選択された材料と比較して同じであり、または異なることができる。タブ1298、1308を形成するために選択された材料の強度は、タブ1298、1308を剪断するように求められたトルクの量に影響を及ぼす可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、剪断されることが所望されるタブ1298、1308が、そのままで残っていることが所望されるタブ1298、1308を形成するために使用される材料と比較して、より脆弱な、より柔軟な、またはより低デュロメータの材料(lower durometer material)から形成できる。たとえば例示された実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232と第2の端部キャップ構成要素1234の間の所望のレベルのトルクを達成した場合に、タブ1298が第1の端部キャップ構成要素1232の表面1300から剪断されることが望ましい。したがって、例示された実施形態では、タブ1298は、各タブ1308を形成するために使用される材料と比べて、より脆弱な材料から形成できる。しかし、タブ1298、1308の断面積は、タブ1298、1308を剪断するのに必要なトルクの量にも影響する可能性があるので、各タブ1298、1308を形成するために選択された材料は同じものであることができる。
いくつかの実施形態では、例示された実施形態でのように、また示したように、任意のタブ1308が剪断または切断する前に1以上のタブ1298が剪断または切断するのを確かにすることは、1以上のタブ1298のそれぞれのおよその断面積が隣接する各タブ1308のそれぞれの断面積よりも少なく、したがって1以上のタブ1298のそれぞれに接触するように、1以上のタブ1298のそれぞれを構成することによっても達成することができる。図74を参照すると、各タブ1298の断面積は、1以上の各タブ1298の長さ(図74で「L1」によって表される)、および幅(図74で「W1」によって表される)に基づいている。同様に、図76および77を参照すると、各タブ1308の断面積は、1以上の各タブ1308の長さ(図77で「L2」によって表される)、および幅(図76で「W3」によって表される)に基づいている。
いくつかの実施形態では、材料の違いを考慮せずに、任意のタブ1308が剪断する前に、1以上のタブ1298が剪断するように設計された場合、1以上の各タブ1298の断面積は、実質的に1以上の各タブ1308の断面よりも実質的に小さくすることができる。1以上の各タブ1308の断面積に対する、1以上の各タブ1298の断面積の比率は、1よりも大幅に低くすることができる。たとえば、いくつかの実施形態では、例示された実施形態でのように、比率は約1から14またはそれ以上であることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から25と、約1から10との間にすることができる。いくつかの実施形態では、比率は約1から16と、約1から12との間にすることができる。
さらに、いくつかの実施形態では、例示された実施形態でのように、1以上の各タブ1298のおよその長さ(図74で「L1」によって表される)は、第2の端部キャップ構成要素1234の内面1310に形成された複数の各タブ1308のおよその長さ(図77に「L2」で表される)よりかなり短い。したがって、いくつかの実施形態では、1以上の各タブ1298のおよその長さL1が、複数の各タブ1308のおよその長さL2の約3分の1以下と、約3分の2の間にすることができる。
いくつかの実施形態では、第2の端部キャップ構成要素1234は、窪みまたはチャネルを画成でき、第1の端部キャップ構成要素1232が第2の端部キャップ構成要素1234に連結された場合に、その窪みまたはチャネルの中に、第1の端部キャップ構成要素1232に形成された1以上の各タブ1298が挿入できる。いくつかの実施形態では、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された窪みまたはチャネルの数は、第1の端部キャップ構成要素1232に形成されたタブ1298の数に等しくすることができる。いくつかの実施形態では、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された窪みまたはチャネルの数は、第1の端部キャップ構成要素1232に形成されたタブ1298の数より多くすることができる。
図78Aは、連結された構成要素1312を例示する側面図であり、連結された構成要素1312の雄連結構成要素が閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200の第1の端部キャップ構成要素1232と部分的に螺合式に係合することを示す。図78Aは、表面1300から径方向外側に突出する1以上のタブ1298が切断される前の端部キャップ1230を示す。図78Aでは、例示されている連結された構成要素1312は、注射器である。しかし、連結された構成要素1312は、雄連結構成要素を有する任意の適切なコネクタまたは医療器具であることができる。そこに示すように、連結された構成要素1312を第1の端部キャップ構成要素1232にねじ込むことから第1の端部キャップ構成要素1232に働かされるトルクが、第1の端部キャップ構成要素1232から各タブ1298を剪断または切断するために必要とされる最小閾値トルク未満であるように、連結された構成要素1312は第1の端部キャップ構成要素1232と部分的に螺合式に係合するのみである。したがって、各タブ1298を剪断または切断するために必要な最小閾値トルクに達するまで、第1の端部キャップ構成要素1232は、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された1以上の複数のタブ1308に対して第1の端部キャップ構成要素1232に形成された1以上の各タブ1298の当接によって、第2の端部キャップ構成要素1234に回転可能に固定できる。
連結された構成要素1312が、第1の端部キャップ構成要素1232と実質的に完全に螺合式に係合する場合、連結された構成要素1312をさらに捻じることにより、タブ1298を第1の端部キャップ構成要素1232から切断するのに必要な最小閾値トルクを超えるトルクを最終的に第1の端部キャップ構成要素1232に働かせる。いくつかの実施形態では、タブ1298を切断するために必要な最小閾値トルクは、約4インチ−ポンドのトルクである。タブ1298が第1の端部キャップ構成要素1232から切断された後に、第1の端部キャップ構成要素1232は、第2の端部キャップ構成要素1234内で実質的に自由に回転することが可能である。しかし、第1の端部キャップ構成要素1232は、環状の突起1314の側面1314bに対して側面1302bが当接することによってハウジング内になお保持できる。また、Oリング1260は、第1の端部キャップ構成要素1232が回転する能力に逆らわずに流体の交換を防止することができる。このようにして、そのような切り離しに必要なトルクによって、第1の端部キャップ構成要素1232がハウジング1223および/または第2の端部キャップ構成要素1234に対してほとんど回転しないので、コネクタ1200は連結された構成要素1312から容易に切り離されるのを防止または阻止される。さらに、いくつかの実施形態では、連結された構成要素1312が取り付けられた後に、使用者の指が接触するための第1の端部キャップ構成要素1232の露出された外表面の領域がほんのわずかな量しかない(または全くない)可能性があり、それによって、第1の端部キャップ構成要素1232および連結された構成要素1312に、切り離しを可能にするために反対向きのトルクを加えることが困難になる。これは、これらの2つの構成要素を共に効果的に「融合」させる。
剪断するように構成されたタブの使用は必要でない。第1の段階でハウジングの端部と連結された構成要素1312との間の螺合可能な連結を可能にし、次いで切り離しを防止または阻止するために第2の段階で回転を可能にするための、多くのその他の構造および構成が使用できる。
図78Bは、雄ルアーコネクタ1200の第1の端部キャップ構成要素1232と実質的に完全に螺合式に係合された、連結された構成要素1312の雄連結構成要素を示す、連結された構成要素1312の側面図である。図78Bは、実質的に完全に螺合式に係合された、連結された構成要素1312から第1の端部キャップ構成要素1232に伝達された捻じり力に反応して、第2の端部キャップ構成要素1234の内面1310に形成された1以上の複数のタブ1308によって、1以上の各タブ1298に働かされる力によって、1以上のタブ1298’が切断された後の第1の端部キャップ構成要素1232を示す。この時点で、各タブ1298’が第1の端部キャップ構成要素1232の外表面1300から切断されて、第1の端部キャップ構成要素1232は、第2の端部キャップ構成要素1234内で実質的に自由に回転することが可能になる。この配置において、ハウジング1223に対していずれかの回転方向で、連結された部材1312に加えられたどのような捻じり動作も、第1の端部キャップ構成要素1232が連結された部材1312と同時に回転させる。それによって、連結された部材1312は、第1の端部キャップ構成要素1232から螺合解除またはその他の様式で係合解除するのを防止される。したがって、この様式で、ルアーコネクタ1200は、ルアーコネクタ1200および連結された部材1312が実質的に完全に共に連結された後に、連結された部材1312から取り外され、または係合解除できないように構成される。
1以上のタブ1298’が第1の端部キャップ構成要素1232から剪断または切断された後に、図78Bに最も明白に示すように、第1の端部キャップ構成要素1232の覆い部分1292が、各切断されたタブ1298’がルアーコネクタ1200から落下するのを防止できる。さらに、図68に最も明白に示すように、第2の端部キャップ構成要素1234は、切断されたタブ1298’がハウジング1223の内側の空間内に移動するのを防止されるように構成することができる。特に、第2の端部キャップ構成要素1234は、1以上の切断されたタブ1298’がハウジング1223の内側の空間に移動するのを防止することができる環状の突起1314を画成するように構成できる。
図78Cは、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200’の別の実施形態と実質的に完全に螺合式に係合する、連結された構成要素1312を例示する側面図である。いくつかの実施形態では、閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200’は、下記の内容を除いて上述した閉鎖可能な雄ルアーコネクタ1200と同一であることができる。いくつかの実施形態では、第2の端部キャップ構成要素1234’がタブ1308’に隣接して環状の空間1238’を画成するように構成できる。環状の空間1238’は、1以上のタブ1298’が第1の端部キャップ構成要素1232’から切断した場合に、1以上のタブ1298’が環状の空間1238’内に落下し、収容されるように寸法を決め、構成できる。
いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232は、第2の端部キャップ構成要素1234に連結でき、したがって下記に説明されるようにルアーコネクタ1200に連結できる。本明細書に説明された任意の方法または任意の適切な方法に続いて、第2の端部キャップ構成要素1234がハウジング1223に取り付けられた後に、第1の端部キャップ構成要素1232は、第1の端部キャップ構成要素1232の1以上の各タブ1298が、第2の端部キャップ構成要素1234に形成されたタブ1308の間の1以上の空間とほぼ整列されるように、第2の端部キャップ構成要素1234と同軸に整列され、同時に回転式に整列される。第1の端部キャップ構成要素1232がほぼ軸方向に回転式に整列された後に、上述したおおよその軸方向および回転方向の整列を維持しながら、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に押し付けることによって、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に挿入できる。図68、図74、および図77を参照すると、第1の端部キャップ構成要素1232は、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された環状の突起1314が、第1の端部キャップ構成要素1232に形成された環状の溝1302に径方向に隣接する(すなわち軸方向に整列する)ように、第1の端部キャップ構成要素1232が第2の端部キャップ構成要素1234に対して配置されるまで、内側の端部に押し込める。特に、この位置では、第2の端部キャップ構成要素1234に形成された環状の突起1314の対向する側面1314aと1314bが、第2の端部キャップ構成要素1234内に形成された環状の溝1302の任意選択で対向する側面1302aと1302bの間に配置できる。
図68に最も明白に示すように、いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232および第2の端部キャップ構成要素1234は、環状の溝1314の全体的に円筒形の表面1314cと環状の溝1302の全体的に円筒形の表面1302cとの間に小さな間隙があるように形成できる。この構成は、1以上のタブ1298が剪断または切断された場合、第2の端部キャップ構成要素1234内で、第1の端部キャップ構成要素1232の回転を容易に、すなわち、2つの任意選択で円筒形の表面1302cと1314cの間の摩擦なしに行うことができる。
さらに、図68を参照すると、第1の端部キャップ構成要素1232および第2の端部キャップ構成要素1234は、第1の端部キャップ構成要素1232が第2の端部キャップ構成要素1234から意図せずに引き出されるのを防止するのに十分な量によって、環状の溝1302の側面1302bが環状の突起1314の側面1314bに重なることができるように寸法を決め、構成できる。さらに、第1の端部キャップ構成要素1232および第2の端部キャップ構成要素1234は、上述したように、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に軸方向に整列し、押し込むことによって、第1の端部キャップ構成要素1232が第2の端部キャップ構成要素1234に挿入できるように寸法を決め、構成できる。したがって、環状の溝1302の側面1302bが環状の突起1314の側面1314bにあまりにも大きな長さで重なると、上述したように第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に連結することがいくつかの構成では困難になるおそれがある。
第1の端部キャップ構成要素1232の第2の端部キャップ構成要素1234への挿入を容易にするために、第1の端部キャップ構成要素1232は、図74に最も明白に示すように、環状の溝1302の前方に角度を付けられ、もしくはテーパを付けられた環状の表面1304、および/または丸みを付けられた環状の表面1306を有するように構成できる。同様に、第2の端部キャップ構成要素1234は、図77に最も明白に示すように、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に整列し、本質的に押し込むのを補助するために、角度を付けられ、またはテーパを付けられた環状の表面1316を有するように構成できる。
さらに、例示された実施形態に示すように、1以上のタブ1298、および複数のタブ1308は、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に挿入するのを容易にするための特徴を備えることができ、かつ/または容易にするように構成される。たとえば、いくつかの実施形態では、図74に最も明白に示すように、各タブ1298を第2の端部キャップ構成要素1234に形成されたタブ1308の間の空間に案内するのを助けるために、各タブ1298が角度を付けられ、またはテーパを付けられた正面1298aを画成できる。同様に、いくつかの実施形態では、図75および図77に最も明白に示すように、各タブ1298を各タブ1308の間の空間に案内するのを助けるために、第2の端部キャップ構成要素1234の各タブ1308が、角度を付けられ、またはテーパを付けられた表面1308aを画成できる。さらに、いくつかの実施形態では、第1の端部キャップ構成要素1232を第2の端部キャップ構成要素1234に軸方向に整列するのを少なくとも補助するために各タブ1308が、角度を付けられ、またはテーパを付けられた前方の縁部1308bを画成できる。
それには限定されないが、第1の端部キャップ構成要素1232および第2の端部キャップ構成要素1234を含む、ルアーコネクタ1200を備える任意の実質的な剛性または半剛性の構成要素は、ポリカーボネートプラスチック、ガラス繊維入りポリカーボネート、任意の他の適切な水不透過性材料、またはその任意の組合せを備えることができる。ルアーコネクタ1200を備える構成要素は、疎水性プラスチックも備えることができる。ルアーコネクタ1200を備える任意の実質的な剛性または半剛性の構成要素の構築に適した材料のその他の例には、ガラス繊維入りのGE社製Valox(登録商標)420またはポリプロピレンがある。用途に応じて、多くのその他の材料も使用できる。
図79Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1400の別の実施形態の断面図である。図79Bは、開放位置での図79Aに示されたルアーコネクタ1400の実施形態の断面図である。いくつかの実施形態では、ルアーコネクタ1400は、上述したルアーコネクタ1000の実施形態と同じ任意の特徴および構成、および/または本明細書に説明された任意の特徴または構成を有することができる。さらに、ルアーコネクタ1400は、本明細書に説明された任意のその他のルアーコネクタの任意の特徴、構成要素、または構成を備えることができる。
上述したルアーコネクタ1000と同様に、バルブ部材1416は、少なくとも1つのストラット1450を備えることができる。いくつかの実施形態では、ストラット1450は、バルブ部材1416のほぼ中間から第1の端部1412に向かって延出できる。コネクタ1400は、図示のように2つのストラット1450を有することができ、またはルアーコネクタ1400は、より多くまたはより少ないストラット1450を必要に応じて有することができる。ストラット1450は、図示のように、ルアー先端1422の周りにハウジング1423内で配置できる。ストラット1450は、雌ネジ1426の内径の中に配置でき、したがってルアー先端1422と係合するとき雌ルアーレセプタクルの少なくとも一部分と連結するように配置される。
図79Aに例示された実施形態に示すように、弾性部材1418は、端部キャップ1430とチャンバ1420の後部との間に支持された螺旋バネであることができる。図79Aを参照すると、チャンバ1420の後部は、それに隣接する弾性部材1418の端部がバルブ部材1416と実質的に同軸に整列されたままになるように、図示のように環状の突起を画成でき、またはその他の方式で軸方向および径方向に弾性部材1418の端部を支持するように構成できる。さらに、図示しないが、端部キャップ1430は、弾性部材1418の端部に径方向支持をもたらすように、環状の突起または窪みも備えることができ、あるいはその他の方式で構成でき、それによって弾性部材1418が実質的に同軸に端部キャップ1430と整列したままになる。
図79Aおよび79Bを参照すると、図79Aに示すように、弾性部材1418はバルブ部材1416を閉鎖位置に付勢するように構成できる。図79Bに最も明白に示すように、バルブ部材1416が開放された場合、弾性部材1418は端部キャップ1430とチャンバ1420の後部との間で軸方向に圧縮できる。バルブ部材1416は、たとえば、1以上のストラット1450がルアーコネクタ1400の第2の端部1414の方向に軸方向に移動するように、医療用コネクタ92または構成要素の雌部分がルアーコネクタ1400と螺合式に係合する場合に開放させることができる。したがって、図79Aおよび79Bに示すルアーコネクタ1400の実施形態では、弾性部材1418が、ルアーコネクタ1000に対して上述した弾性部材1018に同じまたは同様の軸方向の力を提供できる。
さらに、弾性部材1418が実質的に完全にルアーコネクタ1400のハウジング1423内で取り囲まれるので、いくつかの実施形態では、ハウジング1423は、(すなわち2つの軸方向端部のいずれかに形成できる開口を除いて、外表面の任意のスロットまたはその他の開口なしに形成される)連続的な環状の表面を画成するように形成できる。いくつかの実施形態では、ハウジング1423の環状の表面は、改善された触感のフィードバックを提供し、使用者に制御を提供するように起伏を付けることができる。いくつかの実施形態では、ハウジング1423の中央部分は、第1および第2の端部1412、1414より小さな断面の直径によって形成できる。
図80Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1400’の別の実施形態の断面図である。図80Bは、開放位置での図80Aに示されたルアーコネクタ1400’の実施形態の断面図である。
図80Bを参照すると、図示されたルアーコネクタ1400’が、図10に示され上述された閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210と同じであることができる閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210と螺合式に係合される。図80Bに示す実施形態では、閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210は、外側ハウジング213、空間212、流体通路218、1以上の穴215を備える流体導管216、近位の面217を備える圧縮可能な密封要素214、および螺合式に係合する領域211を備えることができる。閉鎖可能な雌コネクタ210は、その近位端が、雄コネクタ1400’の第1の端部1412’に隣接して配置できる。閉鎖可能な雌コネクタ210の螺合式に係合する領域211は、ANSI規格に適合する寸法のようなルアーコネクタに関する標準的な寸法に準拠することができる。圧縮可能な密封要素214は、それに力が働いた場合にハウジング203内に移動できる水不透過性の弾性材料から構成することができる。流体導管216は、密封要素214を圧縮するのに十分な力が閉鎖可能な雌コネクタ210に働いた場合に変形に抵抗することが可能なポリカーボネートプラスチックなどの剛性の材料から構成できる。
流体通路218は流体導管216を閉鎖可能な雌コネクタ210の第2の端部219と流体連通して配置できる。流体導管216内の少なくとも1つの穴215が、流体通路218が圧縮可能な密封要素214とハウジング213の内壁との間の空間212、および/またはハウジング213の外側と流体連通するのを防止するために圧縮可能な密封要素214によって密封できる。1以上の穴215が、流体が適切な流量で流体通路218と空間212の間を流れることができるように、適切に寸法を決めることができる。1以上の穴215に関する1つのそのような寸法には、約1mmの直径があるが、不規則な形状およびその他の寸法を用いることができる。少なくとも約1mm、または約1mm〜3mm、または約1mm未満の穴も使用することができる。
図80Bを参照すると、閉鎖可能な雌コネクタ210のネジ山を付けられた領域211は、図示のようにコネクタ1400’、210に係合するために雄コネクタ1400’の雌ネジ1426’と係合できる。図示された係合では、ルアー先端1422’が圧縮可能な密封要素214を圧縮することによって閉鎖可能な雌コネクタ210内に進入する。理解できるように、ルアー先端1422’は、圧縮可能な密封要素214の近位の面217で圧縮可能な密封要素214に接触する。下記に説明されるように、コネクタ1400’、210に係合するため、およびネジ山を付けられた領域1426’、211に係合するために働かされる力は、流体導管216の穴215を露出し、バルブ部材1416’を開放するための密封要素214を圧縮するのに十分である。密封要素214が圧縮されて、流体通路218が、ルアー先端1422’の内側空間と流体連通する。
ルアー先端1422’が閉鎖可能な雌コネクタ210にさらに進入すると、流体導管216が雄コネクタ1400’の第1の端部1412’に隣接するバルブ部材1416’の端部に接触する。バルブ部材1416’は、ルアー先端1422’の接触および連続する前進によって雄コネクタ1400’の第2の端部1414’に向かって移動できる。弾性部材1418’は、バルブ部材1416’の雄コネクタ1400’の第1の端部1412’に向かう方向に閉鎖する力を働かせる。その結果、バルブ部材1416’の先端は、係合の間一貫して流体導管216と概ね接触を維持する。バルブ部材1416’が雄コネクタ1400’の第2の端部1414’に向かう方向に移動されると、バルブ部材1416’のフランジ区画1458’は、ハウジング1423’またはルアー先端1422’の内表面から分離することができ、それによって穴1436’を露出または開放させる。その結果、開口1454’が開放されて、閉鎖可能な雌コネクタ210と流体連通する。圧縮された密封要素214は、流体がルアー先端1422’を越えて閉鎖可能な雌コネクタ210の内側に流入するのを阻止できる。この構成では、流体は、ルアーコネクタ1400’の第2の端部1414’から雄コネクタ1400’の第1の端部1412’に向かって流れ、開口1454’を通り、ルアー先端1422’の穴1436’から出て、閉鎖可能な雌コネクタ210の外側ハウジング213の内側に入り、流体導管216の穴215に入り、流体導管216の内側の流体チャネル217に入ることができる。
コネクタ1400’、210は、螺合式に係合解除できる。係合解除の間、弾性部材1418’によって働かされた力は、バルブ部材1416’の端部のフランジ区画1458’をルアー先端1422’の内面に係合させるために、雄コネクタ1400’の第1の端部1412’に向かってバルブ部材1416’を向けることによって、コネクタ1400’をその予め係合した状態に戻すことができる。同様にして、圧縮可能な密封要素214がそこから構成される弾性材料は、密封要素214を閉鎖位置での形状に戻すことができ、近位の面217は、閉鎖可能な雌コネクタ210の近位先端を密封することができる。本明細書に説明されたルアーコネクタ1400または1400’の任意の構成要素は、本明細書に開示された任意の適切な材料から形成でき、またはそのような構成要素に適した任意のその他の材料から形成できる。
図81Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1500の別の実施形態の断面図である。図81Bは、開放位置での図81Aに示されたルアーコネクタ1500の実施形態の断面図である。いくつかの実施形態では、ルアーコネクタ1500は、上述したルアーコネクタ1000の実施形態と同じ任意の特徴および構成、および/または本明細書に説明された任意の特徴または構成を有することができる。さらに、ルアーコネクタ1500は、本明細書に説明された任意のその他のルアーコネクタの任意の特徴、構成要素、または構成を備えることができる。
上述したルアーコネクタ1000と同様に、バルブ部材1516は、少なくとも1つのストラット1550を備えることができる。いくつかの実施形態では、ストラット1550は、バルブ部材1516のほぼ中間から第1の端部1512に向かって延出できる。コネクタ1500は、図示のように2つのストラット1550を有することができ、またはルアーコネクタ1500は、より多くまたはより少ないストラット1550を必要に応じて有することができる。ストラット1550は、図示のように、ルアー先端1522の周りにハウジング1523内で配置できる。ストラット1550は、雌ネジ1526の内径の中に配置でき、したがってルアー先端1522と係合するとき雌ルアーレセプタクルの少なくとも一部分と連結するように配置される。
図81Aに例示された実施形態に示すように、弾性部材1518は、ハウジング1523の内側部分とチャンバ1520の外表面とに取り付けられ、その間を延出する、伸縮性の軸方向に弾性の材料であることができる。いくつかの実施形態では、弾性部材1518は、円錐形状にすることができ、第1の端部1518aがチャンバ1520の外表面に取り付けられ、第2の端部1518bがハウジング1523の内面に取り付けられている。いくつかの実施形態では、弾性部材1518は、ハウジング1523の内面からチャンバ1520の外表面に延出する1以上のより全体的に矩形の形状にされたタブから形成することができる。いくつかの実施形態では、弾性部材1518は、接着剤、弾性部材1518およびチャンバ1520の外表面の周りを締めつけることができる環状のリングを使用して、または任意のその他の適切な取付手段または機構によって、バルブ部材1516またはハウジング1523に取り付けることができる。
図81Aおよび81Bを参照すると、図81Aに示すように、弾性部材1518はバルブ部材1516を閉鎖位置に付勢するように構成できる。バルブ部材1516が開放された場合、図81Bに最も明白に示すように弾性部材1518は、軸方向に伸長することができる。バルブ部材1516は、たとえば、1以上のストラット1550がルアーコネクタ1500の第2の端部1514の方向に軸方向に移動するように、医療用コネクタ92または構成要素の雌部分がルアーコネクタ1500と螺合式に係合する場合に開放させることができる。したがって、図81Aおよび図81Bに示すルアーコネクタ1500の実施形態では、弾性部材1518が、ルアーコネクタ1000に関連して上述した弾性部材1018と比較して同じまたは同様の軸方向の力をバルブ部材に提供する。
さらに、弾性部材1518が実質的に完全にルアーコネクタ1500のハウジング1523内で取り囲まれるので、いくつかの実施形態では、ハウジング1523は、連続的な環状の表面を画成するように形成できる。いくつかの実施形態では、環状の表面は、使用者によって把持される凹み部を提供するために起伏を付けられる。
図82Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1500’の別の実施形態の断面図である。図82Bは、開放位置での図82Aに示されたルアーコネクタ1500’の実施形態の断面図である。
図82Bを参照すると、図示されたコネクタ1500’が、図10に示され上述された閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210と同じであることができる閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210と螺合式に係合される。閉鎖可能な雌コネクタ210は、その近位端が、雄コネクタ1500’の第1の端部1512’に隣接して配置できる。閉鎖可能な雌コネクタ210のネジ山を付けられた領域211は、図示のようにコネクタ1500’、210に係合するために雄コネクタ1500’の雌ネジ1526’と係合できる。図示された係合では、ルアー先端1522’が圧縮可能な密封要素215を圧縮することによって閉鎖可能な雌コネクタ210内に進入する。理解できるように、ルアー先端1522’は、圧縮可能な密封要素215の近位の面217で圧縮可能な密封要素215に接触する。下記に説明されるように、コネクタ1500’、210に係合するため、およびネジ山を付けられた領域1526’、211に係合するために働かされる力は、流体導管216の穴215を露出し、バルブ部材1516’を開放するための密封要素215を圧縮するのに十分である。密封要素215が圧縮されて、流体通路218が、ルアー先端1522’の内側空間と流体連通できる。
ルアー先端1522’が閉鎖可能な雌コネクタ210にさらに進入すると、流体導管216が雄コネクタ1500’の第1の端部1512’に隣接するバルブ部材1516’の端部に接触する。バルブ部材1516’は、ルアー先端1522’の接触および連続する前進によって雄コネクタ1500’の第2の端部1514’に向かって移動できる。弾性部材1518’は、バルブ部材1516’の雄コネクタ1500’の第1の端部1512’に向かう方向に閉鎖する力を働かせる。その結果、雄コネクタ1500’の第1の端部1512’に向かうバルブ部材1516’の先端は、係合の間一貫して流体導管216と概ね接触を維持する。バルブ部材1516’が雄コネクタ1500’の第2の端部1514’に向かう方向に移動されると、バルブ部材1516’のフランジ区画1558’は、ハウジング1523’またはルアー先端1522’の内表面から分離することができ、それによって穴1536’を露出または開放させる。その結果、開口1554’が開放されて、閉鎖可能な雌コネクタ210と流体連通する。圧縮された密封要素215は、流体がルアー先端1522’を越えて閉鎖可能な雌コネクタ210の内側に流入するのを阻止する。この構成では、流体は、ルアーコネクタ1500’の第2の端部1514’から雄コネクタ1500’の第1の端部1512’に向かって流れ、開口1554’を通り、ルアー先端1522’の穴1536’から出て、閉鎖可能な雌コネクタ210の外側ハウジング213の内側に入り、流体導管216の穴215に入り、流体導管216の内側の流体チャネル217に入ることができる。
コネクタ1500’、210は、螺合式に係合解除できる。係合解除の間、弾性部材1518’によって働かされた力は、バルブ部材1516’の端部のフランジ区画1558’をルアー先端1522’の内面に係合させるために、バルブ部材1516’を向けることによって、コネクタ1500’をその予め係合した状態に戻すことができる。同様にして、圧縮可能な密封要素214がそこから構成される弾性材料は、密封要素214を閉鎖位置での形状に戻すことができ、近位の面217は、閉鎖可能な雌コネクタ210の近位先端を密封することができる。本明細書に説明されたルアーコネクタ1500または1500’の任意の構成要素は、本明細書に開示された任意の適切な材料から形成でき、またはそのような構成要素に適した任意のその他の材料から形成できる。
図83Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1600の別の実施形態の断面図である。図83Bは、開放位置での図83Aに示されたルアーコネクタ1600の実施形態の断面図である。いくつかの実施形態では、ルアーコネクタ1600は、上述したルアーコネクタ1000の実施形態と同じ任意の特徴および構成、および/または下記に説明される任意の特徴または構成を有することができる。さらに、ルアーコネクタ1600は、本明細書に説明された任意のその他のルアーコネクタの任意の特徴、構成要素、または構成を備えることができる。
上述したルアーコネクタ1000と同様に、バルブ部材1616は、少なくとも1つのストラット1650を備えることができる。いくつかの実施形態では、ストラット1650は、バルブ部材1616の中間部分からルアーコネクタ1600の第1の端部1612に向かって延出できる。コネクタ1600は、図示のように2つのストラット1650を有することができ、またはルアーコネクタ1600は、より多くまたはより少ないストラット1650を必要に応じて有することができる。ストラット1650は、図示のように、ルアー先端1622の周りにハウジング1623内で配置できる。ストラット1650は、雌ネジ1626の内径の中に配置でき、したがってルアー先端1622と係合するとき雌ルアーレセプタクルの少なくとも一部分と連結するように配置される。
図83Aに例示された実施形態に示すように、弾性部材1618は、バルブ部材1616に取り付けられた第1の端部の部分1618a、およびハウジング1623の外側に固定された第2の端部の部分1618bを有する伸縮性の軸方向に弾性の材料であることができる。この構成では、弾性部材1618の第1の部分1618aがハウジングの内側に配置され、第2の部分1618bがハウジングの外側に配置されるので、ハウジング1623は、弾性部材がそこを通過できるスロットを画成できる。いくつかの実施形態では、弾性部材1618は、第1の端部の部分がバルブ部材1616に固定され、第2の端部の部分がハウジング1623の内面に固定されて、ハウジング1623内に完全に収容できる。
いくつかの実施形態では、弾性部材1618は上述した弾性部材18と同様の、いずれかの端部の環状のリングを備える1以上のバンドを備えることができる。いくつかの実施形態では、弾性部材1618は単に、バルブ部材1616に取り付けられた第1の端部の部分、およびハウジング1623の内側または外側に取り付けられた第2の端部の部分を有する、1以上の全体的に矩形のバンドを備えることができる。いくつかの実施形態では、弾性部材1618は、接着剤、弾性部材1618およびバルブ部材1616の周りを締めつけることができる環状のリングを使用して、または任意のその他の適切な取付手段または機構によって、バルブ部材1616またはハウジング1623に取り付けることができる。さらに、バルブ部材1616は、弾性部材1618の一部分をバルブ部材1616に軸方向に固定するように構成された窪み、突起、またはその他の特徴を画成することができる。
図83Aおよび83Bを参照すると、図83Aに示すように、弾性部材1618はバルブ部材1616を閉鎖位置に付勢するように構成できる。バルブ部材1616が開放された場合、図83Bに最も明白に示すように弾性部材1618は、軸方向に伸長することができる。バルブ部材1616は、たとえば、1以上のストラット1650がルアーコネクタ1600の第2の端部1614の方向に軸方向に移動するように、医療用コネクタまたは構成要素の雌部分がルアーコネクタ1600と螺合式に係合する場合に開放させることができる。したがって、図83Aおよび83Bに示すルアーコネクタ1600の実施形態では、弾性部材1618が、ルアーコネクタ1000に関連して上述した弾性部材1018と比較して同じまたは同様の軸方向の力をバルブ部材に提供する。
ルアーコネクタ1600の第1の端部1612に隣接してバルブ部材1616の端部によって形成されたシールに加えて、図83Aに示すように、追加の一般的な液密シールも、端部キャップ1630の円筒形の端部1630a内に支持できる、追加の全体的に平らなシール1626によって形成できる。いくつかの実施形態では、図83Aおよび83Bに示すように、シール1626は、平ら、かつ円板の形状であることができ、その断面を貫通するスリット1628を画成する。例示された実施形態では、図83Bに示すように、シール1626内のスリット1628は、バルブ部材がシール1626を通過し、したがって開放位置に移動された場合に、シール1626を通る流体の流動を可能にするように開放できる。シール1626は、バルブ部材1616がこれ以上シール1626と接触しない場合に、自動的に復元するように、柔軟であり、かつ弾性を有することができるシリコーンゴム、または任意のその他の適切な材料から形成できる。追加の(すなわちバルブ部材1616と雄ルアー先端1622の間に形成されたシールに加えて)シール1626を有する冗長性により、ルアーコネクタ1600が閉鎖位置にある場合に、流体の漏洩を起こすいかなる危険もさらに低下させる利点をもたらすことができる。
さらに、図83Aおよび図83Bを参照すると、ルアーコネクタ1600は、チャンバ1620の外表面と端部キャップ1630の間にシールをもたらすように構成できるシール1632を備えることができる。ハウジング1623の内側空間内へのどのような流体の漏洩も一般的に防止するように、好ましくは環状のシール1632が、端部キャップ1630の内側端部1630a、およびチャンバ1620の外表面に密封式に取り付けられるように構成できる。言い換えれば、シール1632は、ハウジング1623の内側空間内への漏洩を防止するために、流体または医薬品が端部キャップ1630を通過し、バルブ部材1616の内側通路1634に入るように全体的に流すように構成できる。
さらに、シール1632は、バルブ部材1616が(図83Aを参照して)閉鎖位置にある場合のシール1632内に画定される空間V1の体積が、バルブ部材1616が(図83Bを参照して)開放位置にある場合のシール1632内に画成される空間V2の体積よりも大きいように構成できる。この構成では、バルブ部材1616が閉鎖位置に向かって移動される場合、流体を内側通路1634からシール1632によって画成された空間(V)の体積に引くことができる吸引または負圧の効果を形成するために、シール1632内の空間の体積は、V1からV2に増加できる。したがって、本明細書に説明された他の実施形態と同様に、ルアーコネクタ1600のこの構成は、バルブ部材1616が閉鎖されたとき、ルアーコネクタ1600からそうでなければ漏洩する可能性のある有害な可能性のある薬剤の量をなくし、または低減することができる。
図84Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1600’の別の実施形態の断面図である。図84Bは、開放位置での図84Aに示されたルアーコネクタ1600’の実施形態の断面図である。
図84Bを参照すると、図示されたルアーコネクタ1600’が、図10に示され上述された閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210と同じであることができる閉鎖可能な雌ルアーコネクタ210と螺合式に係合される。閉鎖可能な雌コネクタ210は、その近位端が、雄コネクタ1600’の第1の端部1612’に隣接して配置できる。閉鎖可能な雌コネクタ210のネジ山を付けられた領域211は、図示のようにコネクタ1600’、210に係合するために雄コネクタ1600’の雌ネジ1626’と係合できる。図示された係合では、ルアー先端1622’が圧縮可能な密封要素215を圧縮することによって閉鎖可能な雌コネクタ210内に進入する。理解できるように、ルアー先端1622’は、圧縮可能な密封要素215の近位の面217の圧縮可能な密封要素215に接触する。後述するように、コネクタ1600’、210に係合するため、およびネジ山を付けられた領域1626’、211に係合するために働かされる力は、流体導管216の穴215を露出し、バルブ部材1616’を開放するための密封要素215を圧縮するのに十分である。密封要素215が圧縮されて、流体通路218が、ルアー先端22の内側空間と流体連通する。
ルアー先端1622’が閉鎖可能な雌コネクタ210にさらに進入すると、流体導管216が雄コネクタ1600’の第1の端部1612’に隣接するバルブ部材1616’の端部に接触する。バルブ部材1616’は、ルアー先端1622’の接触および連続する前進によって雄コネクタ1600’の第2の端部1614’に向かって移動できる。弾性部材1618’は、バルブ部材1616’の雄コネクタ1600’の第1の端部1612’に向かう方向に閉鎖する力を働かせることができる。その結果、雄コネクタ1600’の第1の端部1612’に向かうバルブ部材1616’の先端は、係合の間一貫して流体導管216と概ね接触を維持する。バルブ部材1616’が雄コネクタ1600’の第2の端部1614’に向かう方向に移動されると、バルブ部材1616’のフランジ区画1658’は、ルアー先端1622’の内表面から分離することができる。その結果、開口1654’が開放されて、閉鎖可能な雌コネクタ210と流体連通する。圧縮された密封要素215は、流体がルアー先端1622’を越えて閉鎖可能な雌コネクタ210の内側に流入するのを阻止する。この構成では、流体は、ルアーコネクタ1600’の第2の端部1614’から雄コネクタ1600’の第1の端部1612’に向かって流れ、開口1654’を通り、ルアー先端1622’の穴1630’から出て、閉鎖可能な雌コネクタ210の外側ハウジング213の内側に入り、流体導管216の穴215に入り、流体導管216の内側の流体チャネル217に入ることができる。
コネクタ1600’、210は、螺合式に係合解除できる。係合解除の間、弾性部材1618’によって働かされた力は、バルブ部材1616’の端部のフランジ区画1658’をルアー先端1622’の内面に係合させるために、雄コネクタ1600’の第1の端部1612’に向かってバルブ部材1616’を向けることによって、コネクタ1400’をその予め係合した状態に戻すことができる。同様にして、圧縮可能な密封要素214がそこから構成できる弾性材料は、密封要素214を閉鎖位置での形状に戻ることができ、近位の面217は、閉鎖可能な雌コネクタ210の近位先端を密封することができる。本明細書に説明されたルアーコネクタ1600または1600’の任意の構成要素は、本明細書に開示された任意の適切な材料から形成でき、またはそのような構成要素に適した任意のその他の材料から形成できる。
図85Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1700の別の実施形態の断面図である。図85Bは、開放位置での図85Aに示されたルアーコネクタ1700の実施形態の断面図である。いくつかの実施形態では、ルアーコネクタ1700は、上述したルアーコネクタ1000の実施形態と同じ任意の特徴および構成、および/または下記に説明される任意の特徴または構成を有することができる。さらに、ルアーコネクタ1700は、本明細書に説明された任意のその他のルアーコネクタの任意の特徴、構成要素、または構成を備えることができる。
上述したルアーコネクタ1000と同様に、バルブ部材1716は、少なくとも1つのストラット1750を備えることができる。いくつかの実施形態では、ストラット1750は、バルブ部材1716のほぼ中間から第1の端部1712に向かって延出できる。コネクタ1700は、図示のように2つのストラット1750を有することができ、またはルアーコネクタ1700は、より多くのストラット1750を必要に応じて有することができる。ストラット1750は、図示のように、ルアー先端1722の周りにハウジング1723内で配置できる。ストラット1750は、雌ネジ1726の内径の中に配置でき、したがってルアー先端1722と係合するとき雌ルアーレセプタクルの少なくとも一部分と連結するように配置される。
図85Aに示すように、ルアーコネクタ1700のバルブ部材1716は第1の部材1718(本明細書では弾性部材とも呼ばれる)および第2の部材1720も備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の部材1718は、一般に管状の形状であり、可撓性の実質的に流体不透過性の弾性材料から形成される。例示された実施形態では、第1の部材1718は、軸方向および径方向の両方の方向に弾性を有することができる。第1の部材1718は、そこを貫通する軸方向の開口を定義でき、その開口はバルブ部材1716が開放位置にある場合、流体が前記第1の部材1718を通って流れることを可能にする。例示された実施形態では、第1の部材1718が、第2の部材1720を実質的に完全に囲むように第2の部材1720の周りに同心に配置できる。第1の部材1718は、第1の部材1718の第1の端部の部分1718aが端部キャップ1730の内側の端面1730aに当接するように構成および配置できる。同様に、第1の部材1718は、第1の部材1718の第2の端部の部分1718bが第1の部材1718の反対側の端部の1以上のバルブストラット1750の端面1750aに当接するように、構成および配置できる。さらに、閉鎖位置では、バルブ部材1716が閉鎖位置にある場合に(図85Aに示すように)、第1の部材1718が第2の部材1720と実質的に流体密シールを形成するように、第1の部材1718の内面1718cが第2の部材1720の少なくとも一部分に当接できる。
第2の部材1720は、実質的に剛性であることができ、図85Aおよび図85Bに示すように、第2の部材1720の一部分の周囲の1以上の環状の突起1725を備えることができるが、環状の突起1725の1つのみが示される。例示された実施形態では、バルブ部材1716が閉鎖位置にある場合、第1の部材1718の内面1718cに対して全体的に流体密シールをもたらすように、環状の突起1725は第1の部材1718の内側の幾何学的形状に適合するように構成できる。さらに、第2の部材1720は、第2の部材1720aの第1の端部の部分(すなわちルアーコネクタ1700の第1の端部1712により近い第2の部材1720の軸方向端部)に形成された第1の開口1724有することができる。同様に、第2の部材1720は、第2の部材1720aの第2の端部の部分(すなわちルアーコネクタ1700の第2の端部1714により近い第2の部材1720の軸方向端部)に形成された第2の開口1726有することができる。
図85Aを参照すると、第1の部材1718は、バルブストラット1750が内壁1752に当接するように、バルブストラット1750をルアーコネクタ1700の第1の端部1712に向かって付勢するように構成できる。さらに、図85Aを参照すると、第1の部材1718は、閉鎖位置に付勢されるように(すなわち、ルアーコネクタ1700の第2の端部1714と第1の端部1712の間で流体通路を全体的に閉鎖するために十分な角度に、第1の部材1720の内面1718cが環状の突起1725に当接するように)構成できる。第1の部材1718から環状の突起1725に対して働かされる圧力の量は、第1の部材1718の内面1718cの周囲に対して環状の突起1725の周囲の寸法を増加させることによって増加でき、それによってバルブ部材1716が閉鎖位置にある間、第1の部材1718と第2の部材1720の間の密封力を増加させる。さらに、シールのレベルは、たとえば、第1の部材1718を形成するために使用される材料の厚さまたは弾性を増加させることによって、またはその構成を変えることによって、増加させることができる。
バルブ部材1717は、たとえば、1以上のストラット1750がルアーコネクタ1700の第2の端部1714の方向に軸方向に移動するように、医療用コネクタ92(図85Bに示すように)または構成要素の雌部分がルアーコネクタ1700と螺合式に係合する場合に開放させることができる。ルアーコネクタ1700は、1以上のストラット1750がルアーコネクタ1700の第2の端部1714に向かって移動された場合、ストラット1750が、第1の部材1718の長さを縮小させ、その中間部分で外側に座屈または隆起させることができる第1の部材1718の第2の端部の部分1718bに軸方向の力を働かせるように構成できる。第1の部材1718の中間部分が外側に隆起する場合、内面1718cが環状の突起1725から径方向外側に伸長され、移動できる。第1の部材1718の内面1718cが、図85Bに示すように、これ以上環状の突起1725に接触しない場合、バルブ部材が開放位置になる。
図85Bを参照すると、バルブ部材1716が開放位置にある場合、ルアーコネクタ1700の第2の端部1714に流入する流体または医薬品が、第2の開口1726を通って流れ、第1の部材1718と第2の部材1720の間の空間に入り、環状の突起1725の周りを通り、第1の開口1724を通り、通路1756を通り、ルアー先端1722の端部を通って出ることができる。
反対に、医療用コネクタ92がルアーコネクタ1700から螺合解除または取り外されると、第1の部材1718からの軸方向の付勢によって、第1の部材1718が隆起前の配置に伸長することができ、ストラット1750が第1の端部1712に向かって移動し、いくつかの実施形態では、内壁1752に対して当接する。同様に、医療用コネクタ92がルアーコネクタ1700から螺合解除または取り外されると、第1の部材1718からの内側の径方向の付勢により第1の部材1718が締まり、環状の突起1725の周りに密封を形成し、全体的に流体がバルブ部材1716を通って流れるのを防止する。
いくつかの実施形態では、第2の部材1720は、ルアー先端1722と比較して、個別に形成できる。しかし、いくつかの実施形態では、第2の部材1720はルアー先端1722と一体に形成できる。さらに、第1の部材1718が全体的に完全にルアーコネクタ1700のハウジング1723内で取り囲まれるので、いくつかの実施形態では、ハウジング1723は、連続的な環状の表面を画成するように形成できる。本明細書に説明されたルアーコネクタ1700の任意の構成要素は、本明細書に開示された任意の適切な材料から形成でき、またはそのような構成要素に適した任意のその他の材料から形成できる。
図86Aは、閉鎖位置でのルアーコネクタ1800の別の実施形態の断面図である。図86Bは、開放位置での図86Aに示されたルアーコネクタ1800の実施形態の断面図である。いくつかの実施形態では、ルアーコネクタ1800は、上述したルアーコネクタ1000の実施形態と同じ任意の特徴および構成、および/または本明細書に説明された任意のその他のルアーコネクタの任意の特徴、構成要素または構成を有することができる。
図86Aに示すように、バルブ部材1816が少なくとも1つのレバーアーム1850を備えることができる。特に、図86Aに示すルアーコネクタ1800が、2つの対向するレバーアーム1850を備えるが、ルアーコネクタ1800が任意の適切な任意の数のレバーアーム1850を備えることができる。その中に示すように、各レバーアーム1850は、レバーアーム1850がハウジング1823に対して回転することを可能にするように、ハウジング1823に対して固定された位置に支持できるが、ハウジング1823に対して回転できるシャフト1852の周りに旋回式に装着できる。いくつかの実施形態では、例示された実施形態のように、レバーアーム1850は、ハウジング1823に形成できるスロット1824を通ってハウジング1823の外側に延出できる。
各レバーアーム1850は、レバーアーム1850の第1の端部の部分1850aがチャンバ1854に当接することができ、第2の端部の部分1850bがルアー先端1822に隣接して配置できるように、ハウジング1823によって支持できる。特に、例示された実施形態では、第1の端部の部分1850aの底面1850cがチャンバ1854の外表面1854aに当接できるように、レバーアーム1850はハウジング1823によって支持できる。同様に、例示された実施形態では、図示のように各レバーアーム1850の第2の端部の部分1850bの底面1850dが、ルアー先端1822の周りでハウジング1823内に全体的に配置できるように、レバーアーム1850はハウジング1823によって支持できる。各レバーアーム1850の第2の端部の部分1850bの底面1850dは、雌ネジ1826の内径の中に配置できる。
この構成では、図86Bを参照すると、医療用コネクタ92の雌部分がルアーコネクタ1800のネジ1826と螺合式に係合し、図86Bの矢印A1によって示されるようにルアーコネクタ1800の第2の端部1814に向かって前進されると、医療用コネクタ92の遠位の先端92aが、各レバーアーム1850の第2の端部の部分1850bの底面1850dに接触することができる。医療用コネクタ92が第2の端部1814に向かってさらに前進されると、図86Bに矢印A2によって示されるように、医療用コネクタ92の遠位端92aが、各レバーアーム1850の第2の端部の部分1850bの第2の端部の部分を径方向外側の方向に押しやることができる。各レバーアーム1850は、シャフト1852を中心に回転できるので、各レバーアーム1850の第2の端部の部分1850bが径方向外側に押しやられると、図86Bに示す矢印A3によって示されるように各レバーアーム1850の第1の端部の部分1850aが回転し、径方向内側に移動できる。
各レバーアーム1850の第1の端部の部分1850aを内側に押しやることによって、底面1850cが、図86Bに示す矢印A3の方向に、チャンバ1854の外表面1854aに対して径方向内側の力を働かせることができる。レバーアーム1850およびチャンバ1854は、第1の端部の部分1850aがチャンバ1854に対して内側に絞られたときのチャンバ1854の第1の端部の部分1850aからの応力によって、チャンバ1854、したがってバルブ部材1816が、ルアーコネクタ1800の第2の端部1814に向かって軸方向に移動するように構成できる。バルブ部材1816がルアーコネクタ1800の第2の端部1814に向かって軸方向に移動すると、バルブ部材は、図86Bに示すように、流体または医薬品がバルブ部材1816を通って流れ、ルアー先端1822の遠位端内の開口1856を通って出るように開放される。
螺旋バネから形成できる弾性部材1818は、図86Aおよび86Bに示すように、端部キャップ1830とチャンバ1854の間に配置できる。チャンバ1854の後部は、それに隣接する弾性部材1818の端部がバルブ部材1816と実質的に同軸に整列されたままになるように、図示のように環状の突起を画成でき、またはその他の方式で軸方向および径方向に弾性部材1818の端部を支持するように構成できる。さらに、図示はされないが、端部キャップ1830は、弾性部材1818の端部に径方向支持をもたらすように、環状の突起または窪みも備えることができ、あるいはその他の方式で構成でき、それによって弾性部材1818が実質的に同軸に端部キャップ1813と整列したままになる。
図86Aおよび86Bを参照すると、図86Aに示すように、弾性部材1818はバルブ部材1816を閉鎖位置に付勢するように構成できる。図86Bに最も明白に示すように、バルブ部材1816が開放された場合、弾性部材1818は端部キャップ1830とチャンバ1854の後部との間で軸方向に圧縮できる。弾性部材1818は、バルブ部材1816を閉鎖位置に向かって付勢するように、チャンバ1854およびバルブ部材1816をルアーコネクタ1800の第1の端部1812に向かって付勢することができる。この構成では、医療用コネクタ92がルアーコネクタ1800から取り外されると、弾性部材1818は、バルブ部材1816を閉鎖位置に向かって付勢することができ、第1の端部の部分1850aが径方向外側に回転するように、レバーアーム1850をシャフト1852を中心に回転させるために付勢することもできる。
チャンバ1854の内表面と端部キャップ1830の部分との間のシール1868は、流体がチャンバ1854の内表面と端部キャップ1830の一部分の間の空間を通って漏洩するのを防止できる。チャンバ1854は、バルブ部材1816と一体に形成でき、または個別に形成されてバルブ部材1816に接着され、融合され、またはその他の方式で取り付けられる。本明細書に説明されたルアーコネクタ1800の任意の構成要素は、本明細書に開示された任意の適切な材料から形成でき、またはそのような構成要素に適した任意のその他の材料から形成できる。
化学療法中に使用される薬物を含むいくつかの薬物は、いくつかの用途で患者に有害である可能性がある。たとえば、皮膚への露出は、場合によっては化学的火傷を生じるおそれがある。エアロゾル化された形のいくつかの薬物を吸入すると有害である可能性がある。したがって、薬物の汚染を抑制することが強く望まれる。
いくつかの有害な可能性のある薬物が密封されたバイアルで配給されている。薬物は針またはバイアルアダプタを挿入し、薬物を注射器に引き込むことによりバイアルから移動される。針が使用される場合、針はバイアルから引き出され、薬物を投与することができる。しかし、針は薬物の残留物が針の外側に付着して引き出される可能性があり、またはバイアルアダプタが1以上の露出した面に薬物の残留物を含む可能性がある。この薬物は、意図せずに皮膚と接触し、害を及ぼすおそれがある。あるいは、引き出し機構を有する、バイアルを貫通するインジェクタが使用される場合、薬物は機構によって引かれ、バイアルから機構を引き出す別のステップを行わずに、注入のために注射器に直接的に通される。しかし、そのようなインジェクタが使用されても、薬物の注入に使用される針、バイアルが切り離された後の機構、または注射器が切り離されたのちの機構に潜在的な薬物がまだ残っている可能性がある。
この文で明確には説明されていない、距離、構成要素の比率などの、図に示されおよび/または説明された実施形態の任意の特徴も本開示の一部分を形成することが意図される。さらに、これらの発明は様々な実施形態、特徴、態様、および例の文脈で開示されてきたが、本発明は具体的に開示された実施形態を超えて、その他の代替の実施形態および/または発明の用途、ならびにその明らかな修正形態および等価物に拡大することが、当業者によって理解されるであろう。したがって、開示された実施形態の様々な特徴および態様が、開示された発明の様々な形態を行うために、互いに結び付けられ、または代わりに用いられることができることを理解すべきである。さらに、本明細書に開示された構成要素または構成要素の組合せは、医療用コネクタの構成の他の構造に使用することができる。したがって、本明細書に開示された本発明の範囲は、上述した特定の開示された実施形態によって限定されるべきではないことが意図される。
本明細書に全体を通じて使用されるように、用語「第1の端部」および「第2の端部」は、バルブの雌側または雄側、あるいは両方に適用される便宜上の標識である。その標識は、本明細書では互換的に使用される。例として、2つの医療用コネクタの切り離しを防止または阻止するための本明細書に開示された実施形態の各構造は、雄側または雌側(または両方)に使用できる。「雌」または「雄」を伴う「第1」または「第2」の任意の特定の使用は、そのような目的で制限されるべきではない。