JP6242823B2 - チューブ接続構造 - Google Patents
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Description
そのため、特に、このような蓄尿バッグを用いるに当っては、蓄尿バッグを一時的に切り離した状態で患者が移動することができるように、導尿カテーテルの途中に、取り外し可能な第一コネクタおよび第二コネクタからなるチューブ接続構造を設けることが望まれている。
しかし、図8に示す従来技術のチューブ接続構造では、第二コネクタ150の内筒152で第一コネクタ100の環状弁体104を押し込み、チューブ接続構造内での液体の流通を可能とするため、チューブ接続構造内からの液体の漏出を防止するためには、内筒152と環状弁体104との当接部分を液密にシールする必要がある。そこで、上記従来技術のチューブ接続構造では、第一コネクタ100と第二コネクタ150との接続状態における、環状弁体104と内筒152との当接部分でのシールを確保するために、環状弁体104の外表面に、該外表面から突出する環状凸部104aを設けるとともに、環状弁体104の外表面に対向する、内筒152の内向きフランジ部152aの外表面に、環状凸部104aが嵌り込む環状凹部152bを設けている。
そのため、上記従来技術のチューブ接続構造では、生体に対して用いられるチューブの接続構造においては不可欠な、第一コネクタ100と第二コネクタ150との接続に先立つ、外表面の消毒に際し、外表面から窪む環状凹部152b内を、例えば、薬剤を浸潤させた布等によって拭くことが困難であった。
それにより、かかる従来のチューブ接続構造を、生体に対して用いるチューブの接続構造として用いるには、第一コネクタ100および第二コネクタ150の外表面での細菌の繁殖等による、たとえば尿路感染症の増加その他の衛生上の問題があった。
また、本発明のチューブ接続構造では、嵌合状態での液体の漏出を第一シール部材により防止することができるので、第一コネクタの端面、および、第二コネクタの端面に、嵌合状態での液体の漏出を防止するための凹部を形成する必要がない。従って、それらの端面の消毒を容易かつ確実に行うことができ、併せて、端面に付着する液体や異物を、容易かつ確実に拭き取ることができる。
結果として、この発明のチューブ接続構造は、第一コネクタと第二コネクタとを接続するに当って、清潔な状態で使用することができる。
図1および2に示すチューブ接続構造1は、第一コネクタ2と、第一コネクタ2に取り付けられる第二コネクタ3とで構成されるものであり、例えば、患者の体内から排出された尿を膀胱から蓄尿バッグまで案内する導尿カテーテルを構成する2本のチューブの相互を接続する際に用いられる。
ここで、図1および2に、チューブ接続構造1の軸線方向(図1では左右方向であり、右側が軸線方向一端側、左側が軸線方向他端側である)に沿う断面図で示すように、第一コネクタ2は、図示しない2本のチューブのうちの一方のチューブの端部に接続される第一接続部21を第一コネクタ2の軸線方向一端部に有する。また、第二コネクタ3は、他方のチューブの端部に接続される第二接続部31を第二コネクタ3の軸線方向他端部に有する。また、図1に示すところでは、第二コネクタ3の軸線方向一端部が、第一コネクタ2の軸線方向他端部に嵌め合わされて嵌合状態となっており、図2に示すところでは、第二コネクタ3が第一コネクタ2から取り外された非嵌合状態となっている。
なお、第一コネクタ2および第二コネクタ3に接続するチューブは、導尿カテーテルに限定されることはなく、第一コネクタ2および第二コネクタ3に接続するチューブは、一端側が患者の体内に留置され、例えば、血液、腹水/胸水、胆汁、消化管液、術野浸出液、術野の洗浄液、脳脊髄液のドレナージ液、腹膜透析液その他の液体が内部を流動する医療・福祉用のチューブでもよい。
さらに、第一コネクタ2には、環状弁体24の、軸線方向一端側の面に沿って設けた剛性支持部材25と、外筒22の内側に、連通部23の周囲を取り囲む姿勢で設けられて、剛性支持部材25を介して環状弁体24を外筒開口部22a側に向けて常時付勢するコイルばね等の第一弾性体26とが設けられている。なお、剛性支持部材25は、連通部23を取り囲んだ状態で環状弁体24と共に外筒22の軸線方向に摺動変位する。したがって、剛性支持部材25と連通部23との間には、任意に、剛性支持部材25の内周面と連通部23の外周面との間での液体の意図しない流動を防止するための、ゴム材料等からなるOリング25aを圧縮姿勢で配置することができる。
なお、図示は省略するが、第一弾性体26としてのコイルばねは、外筒22の軸線方向他端側に向けて環状弁体24を常時付勢可能な弾性体、例えば、円筒状、または、内外表面を蛇腹状に形成した筒状のゴム部材等に代えることができる。また、図示は省略するが、コイルばねに代えて配置した第一弾性体26は、環状弁体24または剛性支持部材25と一体に形成して、いわゆるメカニカルスプリング等とすることもできる。
更に、第二コネクタ3は、内筒32の内側に、内側弁体33を内筒32の軸線方向一端側に向けて常時付勢するコイルばね等の第二弾性体34を有している。具体的には、第二コネクタ3は、嵌合状態でキャップ状の内側弁体33が第二弾性体34とともに嵌り込む円柱状突起部分を設けた弾性体支持部材35を有しており、第二弾性体34は、弾性体支持部材35の円柱状突起部分の周囲を取り囲む姿勢で設けられている。また、キャップ状の内側弁体33は、図1に示す嵌合状態では第二弾性体34を収容する弾性体収容部33aを有しており、第二弾性体34は、弾性体収容部33aの底部分と弾性体支持部材35とに当接した状態で配置されている。
因みに、第二弾性体34を支持する弾性体支持部材35は、図5に示すように、内筒32と、第二接続部31の円錐台状部分31bとの間に設けることができる。そして、弾性体支持部材35としては、円環状部分と、該円環状部分の内側に配置した円盤状のばね受け部分とを、例えば、それらの周方向の三箇所で三本の棒状連結部分によって連結するとともに、ばね受け部分に円柱状突起部分を設けた部材を用いることができる。
そして、この第二コネクタ3では、図1に示す嵌合状態では第二弾性体34は弾性体収容部33aの内側に収容されるので、第二弾性体34と、第二コネクタ3内を流動する液体との接触を極力防いで、尿等の液体が第二弾性体34へ付着するのを抑制することができる。その結果、第二弾性体34、弾性体収容部33aに尿路結石等が析出するのを防止することができる。
ここで、上述の第一弾性体26と同様に、第二弾性体34としてのコイルばねは、内筒32の軸線方向一端側に向けて内側弁体33を付勢可能な弾性体、例えば、円筒状、または、内外表面を蛇腹状に形成した筒状のゴム部材等に代えることができる。また、図示は省略するが、コイルばねに代えて配置した第二弾性体34は、内側弁体33と一体に形成して、いわゆるメカニカルスプリング等とすることもできる。
図1に示す嵌合状態では、外筒22の内側に入り込む内筒32の軸線方向他端側部分である縮径部32bが、第一コネクタ2の環状弁体24に当接しつつ、第一弾性体26の付勢力に逆らって環状弁体24を外筒22の内側に押し込むとともに、第二コネクタ3の内側弁体33に当接する連通部23が、第二弾性体34の付勢力に逆らって内筒開口部32aを介して内筒32の内側に入り込んで内側弁体33を内筒32の内側に押し込むことになる。それにより、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが開いて、例えば軸線方向一方のチューブからの液体が、図1に矢印で示すように、第一コネクタ2の第一接続部21から、連通部23の側壁に設けた液体通路23cを経て、外筒22および内筒32内を流動するとともに、第二コネクタ3の第二接続部31に流入することができる。従って、液体を、一方のチューブから第一コネクタ2および第二コネクタ3を介して他方のチューブへ通流させることができる。
その結果、環状弁体24および内側弁体33のそれぞれが閉じて、各チューブ内を流動する液体のコネクタからの漏出を防止することができる。
そしてこのことは、特に、チューブ接続構造1を、一端側を患者の膀胱に留置するとともに他端側を蓄尿バッグに取り付ける導尿カテーテルの途中に設けた場合に、蓄尿バッグを、状況に応じて患者から切り離して用いることを可能にする。従って、患者が蓄尿バッグから離れて、いわゆるリハビリや入浴等をすることができ、また、蓄尿バッグの位置や状態による、膀胱内部への尿の逆流、それに起因する尿路感染症の発症のおそれを取り除くことができる点で好適である。
なお、第一シール部材41は、嵌合状態で内筒開口部32aに挿入された第一コネクタ2の連通部23の外周面と内筒開口部32aの内周面との間を液密にシール可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、第一シール部材41は、弾性部材で形成することができる。また、第一シール部材41は、内筒開口部32aの内周面に、図5に示すように全周にわたって設けてもよいし、あるいは、図示しないが内筒開口部32aの内周面の一部に設け、連通部23が挿入された際に押し潰されることで内筒開口部32aの内周面を全周に亘ってシールするように構成することも可能である。
また、チューブ接続構造1によれば、非嵌合状態において、第一コネクタ2の軸線方向他端側の端面、および、第二コネクタ3の軸線方向一端側の端面に、消毒ないし液体の除去が困難になる、嵌合状態での液体の漏出を防止するための凹部を形成する必要がないので、それらの端面の消毒を容易かつ確実に行うことができ、併せて、端面に付着する液体や異物を、容易かつ確実に拭き取ることができる。その結果、この発明のチューブ接続構造1は、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを接続するに当って、清潔な状態を確保することができる。
さらに、第一コネクタ2と第二コネクタ3とが嵌め合わされていない非嵌合状態で、第二コネクタ3の、内側弁体33と内筒開口部32aとが、第一シール部材41を介在させて互いに嵌り合うので、第一シール部材41を介在させない場合と比して、非嵌合状態における内筒開口部32aでの液密性を向上することができる。それ故に、例えば、第一シール部材41を用いないコネクタと比して、弾性力の低い第二弾性体34を用いることができ、その結果として第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際の使用者の負担を低減させることができる。なお、内側弁体33を弾性材料で形成した場合には、内側弁体33と第一シール部材41とが良好に密着し、非嵌合状態における内筒開口部32aでの液密性を更に向上することができるので、第二弾性体34の弾性力を更に低減しても、十分な液密性を確保することができる。従って、第一コネクタ2と第二コネクタ3とを嵌め合わせる際の使用者の負担を更に低減させることができる。
したがって、第一シール部材41は、図1、2および3(a)に示すように、内筒開口部32aの内周面から、内筒32の内側へ延設されていることが好ましい。より具体的には、第一シール部材41は、縮径部32bの内面32c側へ延設されていることが好ましい。これによれば、第一シール部材41を内筒開口部32aの内周面から延設して第一シール部材41を広く設けることにより、第一シール部材41と内筒32との接着面積を大きくして、第一シール部材41の耐久性を向上することができる。そして、その結果、耐漏液性も向上することができる。
なお、内筒32の内側の、縮径部32bよりも軸線方向他端側は、縮径部32bよりも内筒32の内側の断面積が大きくなるので、そこを流通する液体の流速が低下する。従って、例えばチューブ接続構造1を導尿カテーテルに適用した場合、縮径部32bよりも軸線方向他端側には、患者の体内から導尿カテーテルを介して排出された尿路結石等の固形物が残留し易い。これに対し、第一シール部材41を、内筒開口部32aの内周面から縮径部32bの軸線方向他端を超えて軸線方向他端側まで延設させると、第一シール部材41が、縮径部32bよりも軸線方向他端側において流速が低下した液体の流通を妨げ、体内から排出された尿路結石等が、内筒32の内側にさらに残留しやすくなる。従って、第一シール部材41は、縮径部32bの軸線方向他端よりも軸線方向一端側の範囲R内に設置することが好ましく、尿路結石等の残留を抑制しつつ第一シール部材41の耐久性および耐漏液性を向上させる観点からは、第一シール部材41は、縮径部32bの軸線方向他端まで延設することが更に好ましい。
なお、第一シール部材41は、図1、2および3(a)に示すように、内筒32の内面32cから、内筒開口部32aの内周面を経由して内筒32の軸線方向一端側の端面上まで配設することが特に好ましい。第一シール部材41を、内筒開口部32aの内周面の両側に延在させて、第一シール部材41で縮径部32aを軸線方向に挟み込めば、内筒32の周方向への摺動に対する耐久性を特に高めることができるからである。
なお、第一シール部材41の厚さTを0.5mm未満とした場合は、シール性を十分に確保できない虞や、第一シール部材41の耐久性が低下する虞がある。また、厚さTを1.0mm超とした場合は、特に第一シール部材41を内筒32の軸線方向一端側の端面上まで延設した際に、非嵌合状態で第二コネクタ3の端面へ付着した液体等の拭き取りが困難となって、特に、第一シール部材41の周辺の細部で拭き残りが発生する虞がある。
なお、第一シール部材41の長さLを0.5mm未満とした場合は、耐圧性が担保されないおそれがある。また、長さLを1.0mm超とした場合は、清拭による拭き残しが発生するおそれがある。
具体的には、第一コネクタ2は、図2に示す非嵌合状態で、外筒22の外筒開口部22aに位置する環状弁体24の対向面S1の、第二シール部材42を形成した場合にはその形成域を除く表面部分と、連通部23の先端部分23aの外表面とを略同一平面上に位置させることが好ましい。このようにすれば、外筒22の外筒開口部22aに位置する、環状弁体24の対向面S1と連通部23の先端部分23a外表面とで形成される第一コネクタ2の端面を、第二シール部材42以外の部分(表面領域S3)で平坦面とすることができる。また、第二コネクタ3は、図2に示す非嵌合状態で、内筒開口部32aに嵌り込んだ内側弁体33の外表面と、内筒32の対向面S2の、第一シール部材41の形成域(対向面S2に第二シール部材42を形成した場合には、第一シール部材41の形成域と第二シール部材42の形成域の双方)を除く表面部分とを略同一平面上に位置させることが好ましい。このようにすれば、内筒32の軸線方向一端側に内側弁体33の外表面と内筒32の対向面S2とで形成される第二コネクタ3の端面を、第一シール部材41(対向面S2に第二シール部材42を形成した場合には、第一シール部材41および第二シール部材42の双方)以外の部分(表面領域S4)で平坦面とすることができる。
このような観点から好ましくは、第一コネクタ2の端面の表面領域S3を、図2に示すように、外筒22の他端側の端面と略同一平面上に位置させる。
なお、突出高さHを0.5mm未満とした場合は、第一コネクタ2と第二コネクタ3との嵌合状態で、液体の漏れが生じるおそれがあり、また、突出高さHを、1.5mmを超えるものとした場合は、第二シール部材を形成した端面に付着した液体等の拭き取りが困難となって、特に、第二シール部材42の半径方向内側および外側の細部で拭き残りが発生する可能性がある。
なお、図3(b)では、第二シール部材42を第一コネクタ2の環状弁体24に設けている形態を示しているが、上述のように、第二シール部材42を第二コネクタ3の内筒32に設けることも可能であるし、図6に示すように、第二シール部材42を第一コネクタ2の環状弁体24と第二コネクタ3の内筒32との双方に設けることも可能である。なお、第二シール部材42を環状弁体24と内筒32との双方に設ける場合、各第二シール部材42は、嵌合状態において互いに離隔する位置に配置されてもよいし、嵌合状態において互いに当接する位置、例えば、環状弁体24側の第二シール部材42と内筒32側の第二シール部材42とが対向する位置に配置されてもよい。なお、第二シール部材42によるシール性を十分に向上させる観点からは、各第二シール部材42は、図6に示すように、嵌合状態において互いに当接する位置に設けることが好ましい。
このガイド溝部32dでは、内向き突起部22bが屈曲箇所32fを乗り越える際に、クリック音を生じさせることができるので、使用者が、第一コネクタ2および第二コネクタ3が固定されたことを容易に認識することができ、また、かかる屈曲箇所32fは、第一コネクタ2の、第二コネクタ3からの意図しない外れを防止して、それらの相互をロックするべくも機能する。一方で、このガイド溝部32dでは、チューブにある程度の引張り力が作用した際に、第一コネクタ2から第二コネクタ3が外れるものとすることができるので、このチューブ接合構造を、先に述べたような導尿カテーテルの途中に設けた場合は、チューブにある程度の引張り力が作用した際に、第一コネクタ2から第二コネクタ3が外れるものとすることができる。したがって、チューブが大きな力で引っ張られた際に、第一コネクタ2から第二コネクタ3が外れずに、患者の膀胱に留置されている導尿カテーテルが膀胱から引き抜けることを避けることができる。
また、この図7(b)、(c)に示すガイド溝部32dでは、第一コネクタ2を第二コネクタ3に、捩ることなく押し込んで、内向き突起部22bを、屈曲箇所32fへ摺動させる。従って、図7(a)のガイド溝部32dと比して、それぞれのコネクタを嵌合状態にする際の、連通部23による第一シール部材41の捩りが抑えられ、それゆえに、第一コネクタ2と第二コネクタ3との繰り返される着脱による第一シール部材41の劣化を抑えることができる。
2 第一コネクタ
21 第一接続部
21a 第一管状部分
21b 円盤状部分
22 外筒
22a 外筒開口部
22b 内向き突起部
22c 直線溝
23 連通部
23a 先端部分
23b 本体部
23c 液体通路
24 環状弁体
24a 凹部
25 剛性支持部材
25a Oリング
25b 嵌合凸部
26 第一弾性体
3 第二コネクタ
31 第二接続部
31a 第二管状部分
31b 円錐台状部分
32 内筒
32a 内筒開口部
32b 縮径部
32c (縮径部の)内面
32d ガイド溝部
32e (内筒の)外周面
32f 屈曲箇所
33 内側弁体
33a 弾性体収容部
34 第二弾性体
35 弾性体支持部材
41 第一シール部材
42 第二シール部材
100 第一コネクタ
101 第一接続部
102 外筒
102a 開口部
103 連通管
104 環状弁体
104a 環状凸部
105 第一コイルばね
150 第二コネクタ
151 第二接続部
152 内筒
152a 内向きフランジ部
152b 環状凹部
153 内側弁体
154 第二コイルばね
D (第二シール部材の)内径
H (第二シール部材の)突出高さ
L (第一シール部材の、内筒開口部の内周面から径方向外端までの)長さ
R (縮径部の軸線方向他端よりも軸線方向一端側の)範囲
S1 (環状弁体の)対向面
S2 (内筒の)対向面
S3 (第一コネクタの)表面領域
S4 (第二コネクタの)表面領域
T (第一シール部材の)厚さ
W (第二シール部材の)幅
Claims (6)
- チューブに接続される第一接続部を軸線方向一端部に有する第一コネクタと、チューブに接続される第二接続部を軸線方向他端部に有し、軸線方向一端部が前記第一コネクタの軸線方向他端部と嵌め合わされる第二コネクタとで構成され、該第一コネクタと該第二コネクタとの嵌合状態では、嵌合した第一コネクタおよび第二コネクタの内部を通って前記第一コネクタの軸線方向一端と前記第二コネクタの軸線方向他端との間を液体が流通可能であり、前記第一コネクタと前記第二コネクタとの非嵌合状態では、前記第一コネクタの内部から前記第一コネクタの軸線方向他端側への液体の漏出、および、前記第二コネクタの内部から前記第二コネクタの軸線方向一端側への液体の漏出が防止される、生体に用いるチューブの接続構造であって、
前記第一コネクタが、前記第一接続部よりも軸線方向他端側に位置する外筒と、該外筒の内側で、軸線方向一端側から軸線方向他端側の外筒開口部まで延びるとともに、前記嵌合状態では前記液体を流通可能とする液体通路を形成した連通部と、該連通部の周囲に軸線方向へ移動可能に設けられ、前記非嵌合状態では前記外筒の軸線方向他端側の前記外筒開口部を密閉する環状弁体とを備え、
前記第二コネクタが、前記第二接続部よりも軸線方向一端側に位置し、前記嵌合状態では前記外筒の内側に入り込んで前記環状弁体を軸線方向一方側に押し込む内筒と、該内筒の内側に軸線方向へ移動可能に設けられ、前記非嵌合状態では該内筒の軸線方向一端側の内筒開口部に嵌り込んで前記内筒の軸線方向一端側を密閉するとともに、前記嵌合状態では前記内筒開口部を介して前記内筒内に進入する前記第一コネクタの前記連通部により軸線方向他端側に押し込まれる内側弁体と、前記内筒開口部の内周面に少なくとも設けられ、前記嵌合状態において、前記内筒開口部に挿通された前記第一コネクタの前記連通部の外周面と前記内筒開口部の内周面との間を液密にシールする第一シール部材と、を備え、
前記連通部の、前記嵌合状態で前記内筒の内側に入り込む部分に、前記液体通路を設けたことを特徴とするチューブ接続構造。 - 前記内筒は、前記内筒開口部が設けられ、内径が縮径した縮径部を軸線方向一端部に有し、
前記第一シール部材は、前記内筒開口部の内周面から前記縮径部の内面側へ延設されていることを特徴とする、請求項1に記載のチューブ接続構造。 - 前記縮径部は、軸線方向他端側から軸線方向一端側に向かって内径が漸減し、
前記第一シール部材は、前記縮径部の軸線方向他端まで延設されていることを特徴とする、請求項2に記載のチューブ接続構造。 - 前記第一シール部材を、前記内筒の軸線方向一端側の端面上まで延設したことを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のチューブ接続構造。
- 前記環状弁体と前記内筒との対向面のうちの少なくとも一方の対向面に、該対向面から突出して、前記嵌合状態で他方の対向面に当接する、環状の第二シール部を設けたことを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のチューブ接続構造。
- 前記第一コネクタが、前記外筒の内側で、前記環状弁体を該外筒の軸線方向他端側に向けて付勢する第一弾性体をさらに具え、前記第二コネクタが、前記内側弁体を、前記内筒の軸線方向一方側に向けて付勢する第二弾性体をさらに具えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のチューブ接続構造。
Applications Claiming Priority (3)
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JP2013013670 | 2013-01-28 | ||
JP2013013670 | 2013-01-28 | ||
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Publications (2)
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