JP2010244016A - 防眩フィルム、偏光板、透過型液晶ディスプレイ - Google Patents

防眩フィルム、偏光板、透過型液晶ディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】本発明にあっては(1)十分な防眩性を有し、且つ、(2)高いコントラスト、(3)高い防汚性を両立した防眩フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】
透明基材上の少なくとも一方の表面に凹凸構造を有する防眩層を備える防眩フィルムであって、前記防眩層表面のカットオフ波長λcが0.8mmのときの算術平均粗さRaが0.02μm以上0.2μm以下の範囲内であり、且つ、前記防眩層表面の表面自由エネルギーが15mN/m以上25mN/m以下の範囲内である防眩フィルムとした。さらには、前記防眩層のヘイズが1%以上5%以下の範囲内である防眩フィルムとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓やディスプレイなどの表面に設けられる防眩フィルムに関する。特に、液晶ディスプレイ(LCD)、CRTディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、プラズマディスプレイ(PDP)、表面電界ディスプレイ(SED)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)などのディスプレイの表面に設けられる防眩フィルムに関する。
液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、ELディスプレイ、および、プラズマディスプレイなどのディスプレイにおいては、視聴時にディスプレイ表面に外光が映りこむことによる視認性の低下を防ぐために、表面に凹凸構造を備える防眩フィルムをディスプレイの表面に設けることが知られている。
防眩フィルムの製造方法としては、例えば、下記の技術が知られている。
・エンボス加工法により防眩フィルム表面に凹凸構造を型押しして形成する技術
・バインダマトリックス形成材料中に粒子を混入し、分散させ、この塗液を基材に塗布することにより、防眩フィルム表面に凹凸構造を形成する技術
このようにして形成される凹凸構造を表面に備える防眩フィルムにおいては、表面凹凸構造により防眩フィルム入射する外光が散乱することにより、外光の像が不鮮明となるため、この防眩フィルムをディスプレイの表面に設けることで、ディスプレイ表面に外光が映りこむことによる視認性の低下を防ぐことが可能となる。
バインダマトリックスと粒子を用いて表面に凹凸構造を形成する防眩フィルムにあってはさまざまな技術が開示されており(特許文献1)、例えば、以下のような技術が開示されている。
・バインダマトリックス樹脂と球形粒子と不定形粒子を併用する技術(特許文献2)
・バインダマトリックス樹脂と複数の粒径の異なる粒子を用いる技術(特許文献3)
・表面凹凸を有する防眩フィルムにおいて、凹部の断面積を規定した技術(特許文献4)
また、以下のような技術も開示されている。
・防眩フィルム内部の散乱と表面の散乱を併用するもの、すなわち防眩層の内部ヘイズ(曇度)を1〜15%とし、表面ヘイズ(曇度)を7〜30%とする技術(特許文献5)
・バインダマトリックス樹脂と粒径0.5〜5μmの粒子を用い、樹脂と粒子の屈折率差を0.02〜0.2とする技術(特許文献6)
・バインダマトリックス樹脂と粒径1〜5μmの粒子を用い、樹脂と粒子の屈折率差を0.05〜0.15とする技術。さらに、防眩層の形成に用いる溶媒、防眩層の表面粗さなどを所定の範囲とした技術(特許文献7)
・バインダマトリックス樹脂と複数の粒子を用い、樹脂と粒子の屈折率差を0.03〜0.2とする技術(特許文献8)
・視野角を変化させたときのコントラストの低下、色相変化等を低減することを目的とし、表面ヘイズ(曇度)を3%以上、法線方向のヘイズ値と±60°方向のヘイズ値の差が4以下とする技術(特許文献9)
このように様々な目的で様々な構成の防眩フィルムが開示されている。
ディスプレイの前面に用いられる防眩フィルムに求められる性能は、ディスプレイの使用環境によって異なる。具体的には、ディスプレイの種類や解像度や使用目的などにより最適な防眩フィルムは異なる。したがって、目的に応じた形で多様な防眩フィルムが求められる。
特開平6−18706号公報 特開2003−260748号公報 特開2004−004777号公報 特開2003−004903号公報 特開平11−305010号公報 特開平11−326608号公報 特開2000−338310号公報 特開2000−180611号公報 特開平11−160505号公報
防眩フィルムは、ノートパソコンやデスクトップパソコンあるいはテレビ用のディスプレイの表面に設けられる。近年、テレビ用のディスプレイにあっては使用者は離れた位置からディスプレイを視認することが多い。そして、ディスプレイが、使用者から離れた位置から視認されることに伴い、防眩フィルムにあっては映り込みを抑制するための防眩性だけでなく、ディスプレイに高い視認性すなわち高いコントラストを付与することが求められるようになっている。また、近年、ディスプレイ表面に付着した指紋や皮脂等の付着汚れ拭き取り性など防汚性の付与が求められるようになっている。
防眩フィルムでは表面に凹凸構造を形成することにより外光の写りこみを防ぎ防眩性を付与している。従来の防眩フィルムにあってはその防眩性能によって表面に付着した指紋等の汚れは目立ちにくいため、防眩フィルムに対して高い防汚性を要求されることはなかった。しかしながら、コントラストの向上を目的としてクリア化された(透明度を高めた)防眩フィルムにあっては凹凸構造表面に付着した汚れが目立ちやすい傾向となり、高いコントラストと十分な汚れ拭きとり性を両立した防眩フィルムが求められている。
通常、表面の表面自由エネルギーを低下させることにより表面の防汚性は向上させることができる。しかしながら、コントラストの高い防眩フィルムにあっては表面自由エネルギーを低下させるだけでは、汚れが目立ちやすく十分とはいえない。
防眩フィルムにあっては表面の凹凸構造の凹部に指紋等の汚れが入り込むことにより著しく汚れ拭きとり性が低下する。ここでコントラストの高い防眩フィルムにあっては凹部に入り込んだ汚れが目立ってしまい、汚れが視認されやすくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明にあっては(1)十分な防眩性を有し、且つ、(2)高いコントラスト、(3)高い防汚性を両立した防眩フィルムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明としては、透明基材上の少なくとも一方の表面に凹凸構造を有する防眩層を備える防眩フィルムであって、前記防眩層表面のカットオフ波長λcが0.8mmのときの算術平均粗さRaが0.02μm以上0.2μm以下の範囲内であり、且つ、前記防眩層表面の表面自由エネルギーが15mN/m以上25mN/m以下の範囲内であることを特徴とする防眩フィルムとした。
また、請求項2記載の発明としては、前記防眩層のヘイズが1.0%以上5.0%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の防眩フィルムとした。
また、請求項3記載の発明としては、前記防眩層表面の凹凸の平均間隔Smが10μm以上150μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項4記載の発明としては、前記防眩層が重合性基を有する含フッ素化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項5記載の発明としては、前記防眩層の平均膜厚が3μm以上12μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項6記載の発明としては、前記防眩層はバインダマトリックスと粒子とを含み、且つ、前記粒子の屈折率nと前記バインダマトリックスの屈折率nの屈折率差 |n−n| が0.04以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項7記載の発明としては、前記防眩層において、バインダマトリックス100重量部に対する前記粒子の含有量が0.5重量部以上18.0重量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項6記載の防眩フィルムとした。
また、請求項8記載の発明としては、前記バインダマトリックスがアクリル系材料を電離放射線を照射することにより硬化したものを含み、且つ、前記粒子がメタクリル酸メチルを含むことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の防眩フィルムとした。
また、請求項9記載の発明としては、観察者側から順に、請求項1乃至8のいずれかに記載の防眩フィルム、第1の偏光板、液晶セル、第2の偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、前記防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイとした。
また、請求項10記載の発明としては、請求項1乃至8のいずれかに記載の防眩フィルムと、前記防眩フィルムの防眩層非形成面に偏光層と、第2の透明基材を備えることを特徴とする偏光板とした。
また、請求項11記載の発明としては、観察者側から順に、請求項10に記載の偏光板と、液晶セル、第2の偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、前記防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイとした。
本発明者らは、高いコントラストを備える防眩フィルムにおいて高い防汚性を発現させるためには、防眩層表面の表面自由エネルギーを低下させるだけでは防眩フィルム表面の凹凸の中の汚れの拭きとり性を十分とすることは困難であり、表面自由エネルギーだけでなく防眩層表面の算術平均粗さRaを所定の範囲とすることによりはじめて高いコントラストと高い防汚性を両立した防眩フィルムとすることができることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明者らは、防眩層表面のカットオフ波長λcが0.8mmのときの算術平均粗さRaと防眩層表面の表面自由エネルギーを所定の範囲とすることにより、適度な防眩性を有し、且つ、高いコントラストと高い防汚性を両立した防眩フィルムとすることができることを見出した。
本発明の構成の防眩フィルムとすることにより、(1)十分な防眩性を有し、且つ、(2)高いコントラスト、(3)高い防汚性を両立した防眩フィルムとすることができた。
図1は本発明の防眩フィルムの断面模式図である。 図2は本発明の防眩フィルムの別の態様の断面模式図である。 図3は本発明の防眩フィルムを用いた本発明の透過型液晶ディスプレイの断面模式図である。 図4は本発明のダイコーター塗布装置の模式図である。
本発明の防眩フィルムについて説明する。
図1に本発明の防眩フィルムの断面模式図を示した。本発明の防眩フィルム1は、透明基材11上に表面Aに凹凸構造を有する防眩層12を備える。
本発明の防眩フィルムにあっては、前記防眩層表面のカットオフ波長λcが0.8mmのときの算術平均粗さRaが0.02μm以上0.2μm以下の範囲内であり、かつ前記防眩層表面の表面自由エネルギーが15mN/m以上25mN/m以下の範囲内であることを特徴とする。
ここで、本明細書中での防眩層表面のカットオフ波長は、JIS−B0601−1994で規定される。
本発明の防眩フィルムにあっては、前記防眩層表面のJIS−B0601−1994で規定されるカットオフ波長λcが0.8mmのときの算術平均粗さRaが0.02μm以上0.2μm以下の範囲内である。算術平均粗さRaが0.02μmを下回る場合にあっては、防眩性が低下し、十分な防眩性を備える防眩フィルムとすることができなくなってしまう。一方、算術平均粗さRaが0.20μmを上回る場合にあっては、防眩層表面の凹凸構造の凹部に入り込んだ汚れを容易にふき取ることが困難となる。そのため、防眩層表面の付着汚れが拭き取り難くなってしまい、防眩フィルムに高い防汚性を付与することができなくなってしまう。また、算術平均粗さRaが0.20μmを大きく上回る場合にはコントラストが低下し、高コントラストな防眩フィルムとすることができなくなってしまう。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層表面の表面自由エネルギーが15mN/m以上25mN/m以下の範囲内であることを特徴とする。表面自由エネルギーは表面の防汚特性の評価方法の指標であり、この表面自由エネルギーにより防眩層表面の防汚性の有無・大小を推測することが出来る。この表面自由エネルギーは表面接触角から拡張Fowkesの式で求めることができ、表面自由エネルギーが小さいほうが防汚特性が良好である。本発明の防眩フィルムにあっては、表面エネルギーが25mN/m以下とすることにより高い防汚特性を有する防眩フィルムとすることができる。防眩層表面の表面自由エネルギーが25mN/mを超える場合にあっては、十分な防汚性を備える防眩フィルムとすることができない。一方、表面自由エネルギーが15mN/mを下回る防眩フィルムを作製することは、防眩層作製工程において防眩層形成用塗液に含フッ素化合物等の防汚性を発現する材料を多量に添加する必要があり、コスト高になってしまう。また、このと
き防眩層形成用塗液は白化し、得られた防眩フィルムは白っぽくなってしまう場合があり、ディスプレイの表面に設けるのに適さないことがある。
本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層表面の表面自由エネルギーを25mN/m以下とするだけでは高い防汚性を有する防眩フィルムとすることはできない。防眩層表面の表面自由エネルギーを25mN/m以下とし、さらに、防眩層表面の算術平均粗さRaを0.2μm以下とすることにより、防眩層表面の凹凸構造の凹部に入り込んだ汚れを容易にふき取ることができ、高い防汚性を備える防眩フィルムとすることができる。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層のヘイズが1.0%以上5.0%以下の範囲内であることが好ましい。ここで、本明細書中での防眩層のヘイズはJIS−K7105−1981で規定される。防眩層のヘイズが5.o%を超える場合にあっては、コントラストが低下し、高コントラストな防眩フィルムとすることができなくなってしまうことがある。また、防眩層のヘイズが1.0%を下回る場合には、十分な防眩性を備える防眩フィルムとすることができなくなってしまうことがある。
なお、防眩層のヘイズは、防眩フィルムのヘイズから防眩層以外の部分のヘイズを差し引くことにより求められる。図1の防眩フィルムにあっては、防眩フィルム1のヘイズから透明基材11のヘイズを差し引くことにより防眩層12のヘイズを求めることができる。本発明の防眩フィルムにあっては防眩層のヘイズを5.0%以下とすることにより、この防眩フィルムをディスプレイ表面に設置した際に、ディスプレイのコントラストを向上させることができるだけでなく、入射角5°での波長550nmにおける防眩層の平行光線透過率を高くすることができる。防眩フィルムの可視光透過率を向上させた場合には、この防眩フィルムを用いたディスプレイの輝度を向上させることができ、ディスプレイの省エネにつなげることができる。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層表面の凹凸の平均間隔Smが10μm以上150μm以下の範囲内であることが好ましい。ここで、防眩層表面の凹凸の平均間隔SmはJIS−B0601−1994で規定される。防眩層表面の凹凸の平均間隔Smが10μmを下回る場合には、防眩性が低下してしまい十分な防眩性を備える防眩フィルムとすることができなくなってしまう場合がある。また、バインダマトリックス中に粒子を含有させることにより防眩層表面の凹凸構造を形成する場合には、算術平均粗さRaを0.2μm以下に保ちながら防眩層表面の凹凸の平均間隔Smを10μm未満とすることは困難である。また、防眩層表面の凹凸の平均間隔Smが150μmを上回る場合には、防眩性が低下してしまい十分な防眩性を備える防眩フィルムとすることができなくなってしまう場合がある。
また、防眩層表面での凹凸の平均間隔Smを10μm以上150μm以下の範囲に制御することにより、高いコントラストを維持しながらギラツキを強いレベルで抑制した防眩フィルムとすることができる。従来、防眩フィルムにあっては、ギラツキを解消する方法として透過光を散乱させてギラツキの原因であるレンズ効果を抑制する手法、つまり、防眩層内部で散乱を大きく発生させることができる粒子を用いて防眩層を形成することにより、防眩層の内部ヘイズを大きくしギラツキを抑制する手法が用いられてきた。しかしながら、防眩層内部で発生する散乱を大きくすることができる粒子を添加することは防眩層全体のヘイズを大きくすることになり、コントラストの低下につながってしまうという問題が発生する。すなわち、防眩フィルムにおいて、ギラツキ抑制と高コントラストはトレードオフの関係にあり両者を両立することは困難であった。防眩層表面での凹凸の平均間隔Smを10μm以上150μm以下の範囲に制御することにより、高いコントラストを維持しながらギラツキを強いレベルで抑制した防眩フィルムとすることができる。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層が重合性基を有する含フッ素化合物を含むことが好ましい。防眩フィルムにあっては、防眩層に含フッ素化合物、シリコーン系化合物を添加することにより、防眩層表面に表面自由エネルギーを25mN/m以下とし、防眩層表面に防汚性を付与することが可能となる。中でも、防汚性の高い含フッ素化合物を好適に用いることができる。しかしながら重合性基を有しない含フッ素化合物では化合物が防眩層表面に浮いて存在する状態となるため、布等で拭くことで表面から取り去られてしまうこととなる。このことから、一度布等で表面を拭取ってしまうと、防汚性が無くなるという欠点を有している。本発明では、防汚性を有するフッ素化合物に重合性基を持たせることで、防眩層形成時にこのフッ素系化合物と防眩層を形成するアクリル材料が結合することができ、布等で防眩層表面を複数回拭いても防汚性が維持されるという利点を有している。重合性基を有する含フッ素化合物とは、炭素−炭素不飽和結合を有し、アクリル材料と結合可能な含フッ素化合物を指す。
このような本発明の重合性基を有する含フッ素化合物としては、オプツールDAC(ダイキン工業(株)製)、SUA1900L10、SUA1900L6(新中村化学(株)製)、UT3971(日本合成(株)製)、ディフェンサTF3001、ディフェンサTF3000、ディフェンサTF3028(大日本インキ(株)製)、ライトプロコートAFC3000(共栄社化学(株)製)、KNS5300(信越シリコーン(株)製)、UVHC1105、UVHC8550(GE東芝シリコーン(株)製)などが挙げられるが、防眩層表面の表面自由エネルギーを25mN/m以下とする作用を有するものであればこれに限定されるものではない。
また、本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層の平均膜厚Hが3μm以上12μm以下の範囲内であることが好ましい。防眩層の平均膜厚が3μmを下回る場合、得られる防眩フィルムはディスプレイ表面に設けられるだけの十分な硬度を得ることができなくなってしまい、十分な耐擦傷性を得ることができなくなることがある。一方、防眩層の平均膜厚が12μmを超えるような場合、コスト高になり、また、得られる防眩フィルムのカールの度合いが大きくなってしまいディスプレイ表面に設けるための加工工程に適さないことがある。なお、より好ましい防眩層の平均膜厚Hは4μm以上10μm以下の範囲内である。
なお、本発明において、防眩層の平均膜厚(H)とは表面に凹凸構造を備える防眩層の膜厚の平均値のことである。平均膜厚は、電子マイクロメーター、全自動微細形状測定機により求めることができる。本明細書中での平均膜厚(H)とは、5箇所を測定して得られた値の平均である。
図2に本発明の防眩フィルムの別の態様の断面模式図を示した。図2に示した本発明の防眩フィルム1は、透明基材11上に防眩層12を備え、防眩層12はバインダマトリックス120と粒子121とを含む。バインダマトリックス中に粒子を含ませて(分散させて)防眩層を形成することで、エンボス法等の型押し法で防眩層を形成する場合と比較して、形成される防眩フィルムの欠陥の数を少なくすることができる。また、安価に防眩フィルムを作成することができる。エンボス法等の型押し法で防眩層を形成して防眩フィルムを作製する場合にあっては、型(エンボス型)に異物や欠陥があと、これを用いて形成される防眩層に周期的に欠陥が発生する。しかし、バインダマトリックスに中に粒子を含ませる方法であればそのような問題は起こらない。
本発明の防眩フィルムにおいて、バインダマトリックスとは防眩層に含まれる成分のうち、粒子を除いたものを指す。本発明の防眩フィルムにあっては透明基材上に防眩層形成用塗液を塗布することにより形成されるが、本発明のバインダマトリックス形成材料とは防眩層形成用塗液の固形分から粒子を除いたものを指す。したがって、バインダマトリックス形成材料には、必要に応じて電離放射線硬化型材料(アクリル系材料など)の他に光重合開始剤や表面調整剤等の添加剤、熱可塑性樹脂等も含まれる。
本発明の防眩フィルムはバインダマトリックスと粒子とを含む防眩層を備えるものが好ましい。この防眩フィルムにあっては、粒子の屈折率(n)とバインダマトリックスの屈折率(n)の差(|n−n|)が0.00以上0.04以下であることが好ましい。本発明の防眩フィルムにあっては、防眩層内に粒子を含ませたことによって発生する防眩層内部での散乱を小さくすることが好ましく、屈折率差(|n−n|)が0.00以上0.04以下である粒子を用いることが好ましい。屈折率差が0.04を超える場合にあっては、防眩層内部での散乱が大きくなりヘイズが高くなり、このような防眩層を備えた防眩フィルムを用いたディスプレイではコントラストが低下する傾向となる。なお、さらには、粒子の屈折率(n)とバインダマトリックスの屈折率(n)の差(|n−n|)は0.00以上0.02以下の範囲内であることが好ましく、特には等しい(差が0)であることが好ましい。
なお、バインダマトリックスの屈折率(n)及び粒子の屈折率(n)はベッケ線検出法(液浸法)により求めることができる。
また、バインダマトリックスと粒子とを含む防眩層を備えた防眩フィルムにあっては、防眩層において、バインダマトリックス100重量部に対する粒子の含有量が0.5重量部以上18.0重量部以下の範囲内であることが好ましい。バインダマトリックス100重量部に対する粒子の含有量を上記範囲内とすることにより、防眩層表面の算術平均粗さRaを0.02μm以上0.2μm以下の範囲内効率的に形成することができる。粒子の含有量が0.5重量部に満たない場合にあっては、防眩性を発現することが困難となり、一方、粒子の含有量が18.0重量部を超える場合にあっては、防眩層表面の算術平均粗さRaを所定の範囲内とすることが困難となる。
また、本発明の、バインダマトリックスと粒子とを含む防眩層を備える防眩フィルムにあっては、バインダマトリックスはアクリル系材料を電離放射線を照射することにより硬化させたものであり、且つ、前記粒子がメタクリル酸メチルを含む粒子であることが好ましい。このような粒子としては、例えばスチレンとメタクリル酸メチルの共重合体からなる粒子またはメタクリル酸メチルからなる粒子を挙げることができる。防眩フィルムにあっては、バインダマトリックス形成材料としてアクリル系材料を用い、これを透明基材上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜に電離放射線を照射して防眩層を形成することにより、ディスプレイ表面に設けた際に十分な耐擦傷性を備える防眩フィルムとすることができる。
バインダマトリックス形成材料としてアクリル系材料を用いた際に、粒子としてはメタクリル酸メチルを含む粒子を用いることが好ましい。特に、スチレンとメタクリル酸メチルの共重合体からなる粒子またはメタクリル酸メチルからなる粒子を用いることが好ましい。スチレンとメタクリル酸メチルの共重合体からなる粒子またはメタクリル酸メチルからなる粒子にあっては、バインダマトリックス形成材料との相性が良く、バインダマトリックス中における粒子の挙動を容易に制御することができ、防眩層表面の算術平均粗さRaが所定の範囲内にある防眩層を効率的に形成することができる。
なお、本発明に用いられる粒子の平均粒子径は、光散乱式粒子径分布測定装置により求められる。
本発明の防眩フィルムは、防汚性能を備えた防眩層の他に、必要に応じて、反射防止性能、帯電防止性能、電磁波シールド性能、赤外線吸収性能、紫外線吸収性能、色補正性能等を有する機能層が設けられる。これらの機能層としては、反射防止層、帯電防止層、電磁波遮蔽層、赤外線吸収層、紫外線吸収層、色補正層等が挙げられる。なお、これらの機能層は単層であってもかまわないし、複数の層であってもかまわない。機能層は、帯電防止性能を有する反射防止層というように、1層で複数の機能を有していても構わない。また、これらの機能層は、透明基材と防眩層の間に設けても良いし、防眩層形成面と反対側の透明基材表面に設けてもよい。また、本発明にあっては、各種層間の接着性向上のために、各層間にプライマー層や接着層等を設けても良い。
図3に本発明の防眩フィルムを用いた透過型液晶ディスプレイの断面模式図を示した。図3(a)の透過型液晶ディスプレイにおいては、バックライトユニット5、第2の偏光板4、液晶セル3、第1の偏光板2、本発明の防眩フィルム1をこの順に備えている。このとき、防眩フィルム1側が観察側すなわちディスプレイ表面となる。
バックライトユニット5は、光源と光拡散板を備える。液晶セルは、一方の透明基材に電極が設けられ、もう一方の透明基材に電極及びカラーフィルターを備えており、両電極間に液晶が封入された構造となっている(図示せず)。液晶セル3を挟むように設けられる第1の偏光板及び第2の偏光板にあっては、それぞれ、透明基材21、22、41、42間に偏光層23、43を挟持した構造となっている。
図3(a)にあっては、防眩フィルム1の透明基材11と第1の偏光板2の透明基材を別々に備える透過型液晶ディスプレイとなっている。一方、図3(b)にあっては、防眩フィルム1の透明基材11の防眩層の反対側の面に第1の偏光層23が設けられており、透明基材11が防眩フィルム1の透明基材と偏光板2の透明基材を兼ねる構造となっている。すなわち、防眩フィルムが偏光板の一部となっている。
図3(b)のように本発明の防眩フィルム1にあっては、透明基材11の防眩層12形成面と反対側の面に第1の偏光層23と、第2の透明基材22を設けることにより第1の偏光板2とすることができる。
また、本発明の透過型液晶ディスプレイにあっては、防眩フィルム、第1の偏光板、液晶セル、第2の偏光板、バックライトユニットのほかに他の機能性部材を備えても良い。他の機能性部材としては、例えば、バックライトから発せられる光を有効に使うための、拡散フィルム、プリズムシート、輝度向上フィルムや、液晶セルの位相差や偏光板の視野角特性を補償するための位相差フィルムが挙げられるが、本発明の透過型液晶ディスプレイはこれらに限定されるものではない。
次に、本発明の防眩フィルムの製造方法について示す。
本発明の防眩フィルムの製造方法にあっては、少なくとも電離放射線硬化型バインダマトリックス形成材料と有機粒子とを含む防眩層形成用塗液を透明基材上に塗布し、透明基材上に塗膜を形成する工程と、バインダマトリックス形成材料を電離放射線により硬化させる硬化工程を備えることにより透明基材上に防眩層を形成することができる。
本発明に用いられる透明基材としては、ガラスやプラスチックフィルムなどを用いることができる。プラスチックフィルムとしては適度の透明性、機械強度を有していれば良い。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)等のフィルムを用いることができる。中でも、トリアセチルセルロースフィルムは複屈折が少なく、透明性が良好であることから好適に用いることができる。特に、本発明の防眩フィルムを液晶ディスプレイ表面に設けるにあっては、透明基材としてトリアセチルセルロースフィルムを用いることが好ましい。なお、透明基材の厚みは25μm以上200μm以下の範囲内にあることが好ましく、さらには、40μm以上80μm以下の範囲内にあることが好ましい。
また、図3(b)で示したように、本発明の偏光板として、透明基材11の一方の面に防眩層12を設け、他方の面に第1の偏光層23を設けることも可能である。このとき、第1の偏光層23としては、ヨウ素を加えた延伸ポリビニルアルコール(PVA)からなるものを例示することができる。このとき、第1の偏光層23は防眩フィルム1を構成する透明基材11と第2の透明基材22とによって挟持されている。
防眩層を形成するための塗液としては、少なくとも電離放射線によって硬化するバインダマトリックス形成材料と粒子とを含む。このとき、バインダマトリックス形成材料としては、電離放射線硬化型材料を用いることができる。
防眩層を形成するための電離放射線硬化型材料としては、アクリル系材料を用いることができる。アクリル系材料としては、多価アルコールのアクリル酸またはメタクリル酸エステルのような単官能または多官能の(メタ)アクリレート化合物、ジイソシアネートと多価アルコール及びアクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシエステル等から合成されるような多官能のウレタン(メタ)アクリレート化合物を使用することができる。またこれらの他にも、電離放射線硬化型材料として、アクリレート系の官能基を有するポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂等を使用することができる。
なお、本発明において「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」と「メタクリレート」の両方を示している。たとえば、「ウレタン(メタ)アクリレート」は「ウレタンアクリレート」と「ウレタンメタアクリレート」の両方を示している。
単官能の(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフォリン、N−ビニルピロリドン、テトラヒドロフルフリールアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性フェノキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロハイドロゲンフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロハイドロゲンフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2−アダマンタンおよびアダマンタンジオールから誘導される1価のモノ(メタ)アクリレートを有するアダマンチルアクリレートなどのアダマンタン誘導体モノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記2官能の(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどのジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
前記3官能以上の(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス2−ヒドロキシエチルイソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンPO付加トリアクリレート等のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の3官能の(メタ)アクリレート化合物や、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンヘキサ(メタ)アクリレート等の4官能以上の多官能(メタ)アクリレート化合物や、これら(メタ)アクリレートの一部をアルキル基やε−カプロラクトンで置換した多官能(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
また、アクリル系材料として多官能ウレタンアクリレートを用いることもできる。ウレタンアクリレートは、多価アルコール、多価イソシアネート及び水酸基含有アクリレートを反応させることによって得られる。具体的には、共栄社化学社製、UA−306H、UA−306T、UA−306I等、日本合成化学社製、UV−1700B、UV−6300B、UV−7600B、UV−7605B、UV−7640B、UV−7650B等、新中村化学社製、U−4HA、U−6HA、UA−100H、U−6LPA、U−15HA、UA−32P、U−324A等、ダイセルユーシービー社製、Ebecryl−1290、Ebecryl−1290K、Ebecryl−5129等、根上工業社製、UN−3220HA、UN−3220HB、UN−3220HC、UN−3220HS等を挙げることができるがこの限りではない。
中でも、バインダマトリックス形成材料として、電離放射線硬化型材料である、3官能アクリレートモノマーもしくは4官能アクリレートモノマーを用いることが好ましい。3官能アクリレートモノマーもしくは4官能アクリレートモノマーを用いることにより十分な耐擦傷性を備える防眩フィルムとすることができる。3官能アクリレートモノマーもしくは4官能アクリレートモノマーをバインダマトリックス形成材料に対し合計で80wt%以上用いることが好ましい。
また、電離放射線として紫外線を用いる場合、防眩層形成用塗液に光重合開始剤が加えられる。光重合開始剤は、公知の光重合開始剤を用いることができるが、用いるバインダマトリックス形成材料にあったものを用いることが好ましい。光重合開始剤としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルメチルケタールなどのベンゾインとそのアルキルエーテル類等が用いられる。光重合開始剤の使用量は、バインダマトリックス形成材料100重量部に対して0.5重量部以上20重量部以下の範囲が好ましい。より好ましくは1重量部以上5重量部以下の範囲である。
また、バインダマトリックス形成材料としては、電離放射線硬化型材料の他に熱可塑性樹脂等を加えることもできる。熱可塑性樹脂としては、アセチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルブチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体、酢酸ビニル及びその共重合体、塩化ビニル及びその共重合体、塩化ビニリデン及びその共重合体等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、アクリル樹脂及びその共重合体、メタクリル樹脂及びその共重合体等のアクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、線状ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を使用できる。バインダマトリックス形成材料としてさらに熱可塑性樹脂を加えることにより、透明基材と防眩層との密着性を向上させることができる。また、熱可塑性樹脂を加えることにより、製造される防眩フィルムのカールを抑制することができる。
本発明に用いられる粒子としては、アクリル粒子(屈折率1.49)、アクリルスチレン粒子(屈折率1.49〜1.59)、ポリスチレン粒子(屈折率1.59)、ポリカーボネート粒子(屈折率1.58)、メラミン粒子(屈折率1.66)、エポキシ粒子(屈折率1.58)、ポリウレタン粒子(屈折率1.55)、ナイロン粒子(屈折率1.50)、ポリエチレン粒子(1.50〜1.56)、ポリプロピレン粒子(屈折率1.49)、シリコーン粒子(屈折率1.43)、ポリテトラフルオロエチレン粒子(屈折率1.35)、ポリフッ化ビニリデン粒子(屈折率1.42)、ポリ塩化ビニル粒子(屈折率1.54)、ポリ塩化ビニリデン粒子(屈折率1.62)から適宜選択される。中でも、アクリルスチレン粒子であるスチレンとメタクリル酸メチルの共重合体からなる粒子またはアクリル粒子であるメタクリル酸メチルからなる粒子を好適に用いることができる。
防眩層形成用塗液には、必要に応じて溶媒を加える。溶媒を加えることにより、粒子やバインダマトリックスを均一に分散させることができる。また、塗液を透明基材上に塗布するに際し、塗液の粘度を適切な範囲に調整することが可能となる。
本発明においては、透明基材としてトリアセチルセルロースを用い、トリアセチルフィルム上に他の機能層を介さず直接防眩層を形成する場合には、防眩層形成用塗液の溶媒として、トリアセチルセルロースフィルムを溶解または膨潤させる溶媒とトリアセチルセルロースフィルムを溶解または膨潤させない溶媒の混合溶媒を用いることが好ましい。混合溶媒を用いることによりトリアセチルセルロースと防眩層界面において十分な密着性を有する防眩フィルムとすることができる。
このとき、トリアセチルセルロースフィルムを溶解または膨潤させる溶媒としては、ジブチルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、プロピレンオキシド、ジオキサン、ジオキソラン、トリオキサン、テトラヒドロフラン、アニソールおよびフェネトール等のエーテル類、またアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、およびメチルシクロヘキサノン等の一部のケトン類、また蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸n−ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン醸エチル、酢酸n−ペンチル、およびγ−プチロラクトン等のエステル類、さらには、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のセロソルブ類が挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
トリアセチルセルロースフィルムを溶解または膨潤させない溶媒としては、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、シクロヘキシルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、n−ヘキサンなどの炭化水素類、メチルイソブチルケトン、メチルブチルケトンなどの一部のケトン類などが挙げられる。これらは1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明にあっては、防眩層表面の表面自由エネルギーを25mN/m以下とするために含フッ素化合物、シリコーン系化合物が添加される。中でも、重合性基を有する含フッ素化合物を含むことが好ましい。重合性基を有する含フッ素化合物としては、例えば、アルキル基の水素原子の一部または全部がフッ素原子に置換されたフルオロアルキル基(パーフルオロアルキル基)を備え、且つ、炭素−炭素不飽和二重結合を有している化合物を例示することができる。
このような本発明の重合性基を有する含フッ素化合物としては、オプツールDAC(ダイキン工業(株)製)、SUA1900L10、SUA1900L6(新中村化学(株)製)、UT3971(日本合成(株)製)、ディフェンサTF3001、ディフェンサTF3000、ディフェンサTF3028(大日本インキ(株)製)、ライトプロコートAFC3000(共栄社化学(株)製)、KNS5300(信越シリコーン(株)製)、UVHC1105、UVHC8550(GE東芝シリコーン(株)製)などが挙げられるが、防眩層表面の表面自由エネルギーを25mN/m以下とする作用を有するものであればこれに限定されるものではない。
本発明にあっては、防眩層形成用塗液を塗布し、形成される防眩層(塗膜)においてハジキ、ムラといった塗膜欠陥の発生を防止するために、表面調整剤と呼ばれる添加剤を加えても良い。表面調整剤は、その働きに応じて、レベリング剤、消泡剤、界面張力調整剤、表面張力調整剤とも呼ばれるが、いずれも形成される塗膜(防眩層)の表面張力を低下させる働きを備える。
また、本発明の防眩層形成用塗液においては、塗液中に先に述べた表面調整剤のほかにも、他の添加剤を加えても良い。ただし、これらの添加剤は形成される防眩層の透明性、光の拡散性などに影響を与えないほうが好ましい。機能性添加剤としては、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、屈折率調整剤、密着性向上剤、硬化剤、などを使用でき、それにより、形成される防眩層に帯電防止機能、紫外線吸収機能、赤外線吸収機能といった、防眩機能以外の機能を持たせることができる。
防眩層形成用塗液は透明基材上に塗布され、塗膜を形成する。
防眩層形成用塗液を透明基材上に塗布するための塗工方法としては、ロールコーター、リバースロールコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、バーコーター、ダイコーターを用いた塗工方法を使用できる。中でも、ロール・ツー・ロール方式で高速で塗工することが可能なダイコーターを用いることが好ましい。また塗液の固形分濃度は、塗工方法により異なる。固形分濃度は30重量%以上70重量%以下の範囲内が好ましい。
次に、本発明のダイコーター塗布装置について説明する。図4に本発明のダイコーター塗布装置の模式図を示した。本発明のダイコーター塗布装置は、ダイヘッド30と塗液タンク32が配管31によって接続され、送液ポンプ33によって、塗液タンク32の防眩層形成用塗液がダイヘッド30内に送液される構造となっている。ダイヘッド30に送液された塗液はスリット間隙から吐出され、透明基材11上に塗膜が形成される。巻き取り式の透明基材11を用い回転ロール35を使用することにより、ロール・ツー・ロール方式により連続して透明基材上に塗膜を形成することができる。
防眩層形成用塗液を透明基材上に塗布することにより得られた塗膜に対し、電離放射線を照射することにより、防眩層が形成される。電離放射線としては、紫外線、電子線を用いることができる。紫外線硬化の場合は、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク等の光源が利用できる。また、電子線硬化の場合はコックロフトワルト型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器から放出される電子線が利用できる。
このとき、硬化により防眩層を形成する工程の前後に塗液の溶媒を除去するための乾燥工程を設けてもよい。また、塗膜の硬化と乾燥を同時におこなってもよい。特に、塗液がバインダマトリックス材料と粒子と溶媒を含む場合、形成された塗膜から溶媒を除去するために電離放射線を照射する前に乾燥工程を設ける必要がある。すなわち、防眩層形成用塗液を透明基材上に塗布する塗布工程、透明基材上に塗布した塗膜を乾燥する乾燥工程、透明基材上の塗膜に電離放射線を照射する電離放射線照射工程の順で透明基材上に防眩層が形成される。なお、乾燥手段としては加熱、送風、熱風などが例示される。
以上により、本発明の防眩フィルムは製造される。
以下に実施例を示す。
(実施例1)
透明基材としてトリアセチルセルロースフィルム(富士写真フィルム株式会社製TD−80U)を用いた。バインダマトリックス形成材料として、電離放射線硬化型で3官能のアクリル系材料であるペンタエリスリトールトリアクリレート(94.5重量部)と、光重合開始剤であるイルガキュア184 5重量部(チバ・ジャパン株式会社製)と、重合性基を有する含フッ素化合物であるオプツールDAC 0.5重量部(ダイキン工業株式会社))を用意した。
粒子として平均粒子径5.0μm、屈折率1.52のスチレンとメタクリル酸メチルの共重合体からなる粒子を用意した。また、溶媒として、トルエン 70重量部とジオキソラン 30重量部を用意し、バインダマトリックス形成材料と粒子と溶媒を混合し防眩層形成用塗液を調整した。
このようにして得られた防眩層形成用塗液をダイコーター塗布装置を用いてトリアセチルセルロース上に塗布し塗膜を得た。得られた塗膜を乾燥し塗膜に含まれる溶媒を除去した。その後、高圧水銀灯を用いて酸素濃度が0.03%以下の雰囲気下で400mJ/cmの紫外線を照射することにより塗膜を硬化させ、透明基材上に防眩層を備える防眩フィルムを作製した。得られた防眩層の平均膜厚(H)は6.8μmであった。
このとき、防眩層の平均膜厚(H)は電子マイクロメーター(アンリツ製K351C)により測定した。また、粒子の屈折率(nA)は、ベッケ線検出法(液浸法)により測定した。バインダマトリックスの屈折率(nM)は、粒子を除いたバインダマトリック形成材料と溶媒からなる塗液を基材に塗布、乾燥、紫外線硬化させたものを用いベッケ線検出法(液浸法)により測定した。また、粒子の平均粒子径は、光散乱式粒径分布測定装置(SALD−7000 島津製作所製)を用いて測定した。
(実施例1)におけるバインダマトリックス形成材料に含まれるフッ素化合物の種類と、スチレンとメタクリル酸メチルの共重合体からなる粒子の平均粒子径、含有量を変化させて防眩層形成用塗液を調整した。さらに防眩層の平均膜厚(H)を変化させ、(実施例2)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)の防眩フィルムを作製した。
(実施例2)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)にあっては、溶媒は(実施例1)と同一のものを用いて防眩層形成用塗液を調整して防眩フィルムを作製した。また、(実施例2)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)にあっては、(実施例1)と同一のダイコーター塗布装置を用い、防眩層の平均膜厚(H)を変化させるために防眩層形成用塗液の塗布量を変化させた以外は、乾燥条件、紫外線照射条件は(実施例1)と同じ条件で防眩フィルムを作製した。なお、(比較例3)にあっては、含フッ素化合物として重合性基をもたないフッ素系添加剤 F470 (DIC株式会社)を用いた。
(表1)に、(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)の防眩フィルムの作製に用いた防眩層形成用塗液の組成について示す。なお、変化させなかった項目についてはまとめて記してある。
Figure 2010244016
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムについて、以下の方法で、防眩層表面の算術平均粗さ(Ra)、防眩層表面の凹凸の平均間隔(Sm)、表面自由エネルギー、ヘイズ、コントラストの測定をおこない、防眩性、ギラツキ、防汚性の評価をおこなった。
・「表面の算術平均粗さ(Ra)」
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムの防眩層表面について高精度微細形状測定器(小坂研究所製サーフコーダーET4000A)を用い、JIS−B0601−1994に基づき表面の算術平均粗さRaを測定した。(カットオフ=0.8mm、評価長さ=2.4mm、走査速度=0.2mm/sec)。
・「表面自由エネルギー」
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムの防眩層表面について、接触角計(CA−X型:協和界面科学(株)製)を用いて、乾燥状態(20℃−65%RH)で直径1.8mmの液滴を針先に作り、これを防眩層の表面に接触させて液滴を作った。接触角とは、固体と液体とが接触する点における液体表面に対する接線と固体表面とがなす角であり、液体を含む側の角度で定義した。液体としては、蒸留水及びn−ヘキサデカンをそれぞれ使用した。この2種類の溶液の接触角を元に拡張Fowkes計算式にて求めた。
・「ヘイズ」
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムの防眩層表面について、ヘイズメータ(日本電色工業製NDH2000)を用いJIS−K7105−1981に準じて防眩フィルムの防眩層のヘイズを測定した。このとき、防眩フィルムのヘイズから透明基材であるトリアセチルセルロースフィルムのヘイズを差し引くことにより防眩層のヘイズを求めた
・「表面の凹凸の平均間隔(Sm)」
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムの防眩層表面について高精度微細形状測定器(小坂研究所製サーフコーダーET4000A)を用い、JIS−B0601−1994に基づき表面の凹凸の平均間隔Smを測定した(カットオフ=0.8mm、評価長さ=2.4mm、走査速度=0.2mm/sec)。
・「防眩性」
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムを黒色のプラスティック板に粘着剤を介して貼り付けた状態で、1m離れた地点から観察し目視評価した。目視評価の結果、自らの顔が全く気にならない場合を「二重丸印」、自らの顔が確認されるものの許容される場合を「丸印」、自らの顔が鮮明に写りこむ場合を「バツ印」とし、評価をおこなった。
・「コントラスト」
液晶モニター(BUFFALO社製FTD−W2023ADSR)に(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムを粘着剤を介して貼り付け、輝度計(コニカミノルタ製LS−100)を用いて液晶モニターの白表示時の輝度(白輝度)、黒表示時の輝度(黒輝度)を測定し、白輝度を黒輝度で除した値をコントラストとした。測定環境下は暗室条件および測定部が200luxとなるように調光した明室条件それぞれで測定した。このとき、防眩フィルムが無い状態で測定した値からの各防眩フィルムの低下率が、暗室条件下で1%以下かつ明室条件下で40%以下の場合を「二重丸印」、暗室条件下で1%以下かつ明室条件下で50%以下の場合を「丸印」、暗室条件下で1%以下かつ明室条件下で50%以下を満たさない場合を「バツ印」とした。
・「防汚性」
(実施例1)〜(実施例9)及び(比較例1)〜(比較例4)で得られた防眩フィルムの防眩層表面に指紋をつけ、ティッシュペーパーを用いて250g/cmの荷重をかけながら指紋を拭取り、その取れ易さを目視評価した。目視評価の結果、完全に指紋が拭き取れる場合を「二重丸印」、指紋の拭き取り跡が残る場合を「丸印」、指紋が拭き取れない場合を「バツ印」とし、評価をおこなった。
(表2)に実施例及び比較例で得られた防眩フィルムの防眩層について、「Ra」(表面の算術平均粗さ)、「表面自由エネルギー」、「ヘイズHz」、「Sm」(表面の凹凸の平均間隔)、「防眩層の平均膜厚(H)」の測定結果、及び「防眩性」、「コントラスト」、「防汚性」の評価結果を示す。
Figure 2010244016
本発明の構成を備えた防眩フィルムである(実施例1)〜(実施例9)の防眩フィルムにあっては、適度な防眩性を有し、且つ、高いコントラスト、高い防汚性を両立した防眩フィルムとすることができた。
また、(実施例1)〜(実施例9)の防眩フィルムについて、蛍光灯を内蔵したライトテーブル上に150ppiのパターンを有するブラックマトリックス(BM)ガラス基板を配置し、その上に防眩性フィルムを貼り合わせたガラス基板を配置し真上より目視にて防眩性フィルムのギラツキを評価した。(実施例1)〜(実施例9)の防眩フィルムにあってはギラツキは確認されず、高いコントラストとギラツキを抑制した防眩フィルムとすることができた。
また、(実施例1)〜(実施例9)の防眩フィルムについて、分光測定装置(日立ハイテクノロジー製U−4000/測定波長550nm)を用いてJIS K7105−1981に基づき平行光線透過率を測定したところ、平行光線透過率が80%以上を示した。(実施例1)〜(実施例9)の防眩フィルムについて、高い透過率を備える防眩フィルムであることが確認された。
1 防眩フィルム
11 透明基材
12 防眩層
120 バインダマトリックス
121 粒子
H 防眩層の平均膜厚
2 第1の偏光板
21 透明基材
22 第2の透明基材
23 第1の偏光層
3 液晶セル
4 第2の偏光板
41 透明基材
42 透明基材
43 偏光層
5 バックライトユニット
30 ダイヘッド
31 配管
32 塗液タンク
33 送液ポンプ
35 回転ロール

Claims (11)

  1. 透明基材上の少なくとも一方の表面に凹凸構造を有する防眩層を備える防眩フィルムであって、
    前記防眩層表面のカットオフ波長λcが0.8mmのときの算術平均粗さRaが0.02μm以上0.2μm以下の範囲内であり、且つ、
    前記防眩層表面の表面自由エネルギーが15mN/m以上25mN/m以下の範囲内であることを特徴とする防眩フィルム。
  2. 前記防眩層のヘイズが1%以上5%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の防眩フィルム。
  3. 前記防眩層表面の凹凸の平均間隔Smが10μm以上150μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の防眩フィルム。
  4. 前記防眩層が重合性基を有する含フッ素化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防眩フィルム。
  5. 前記防眩層の平均膜厚が3μm以上12μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防眩フィルム。
  6. 前記防眩層はバインダマトリックスと粒子とを含み、且つ、前記粒子の屈折率nと前記バインダマトリックスの屈折率nの屈折率差 |n−n| が0.04以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の防眩フィルム。
  7. 前記防眩層において、バインダマトリックス100重量部に対する前記粒子の含有量が0.5重量部以上18.0重量部以下の範囲内であることを特徴とする請求項6記載の防眩フィルム。
  8. 前記バインダマトリックスがアクリル系材料を電離放射線を照射することにより硬化したものを含み、且つ、前記粒子がメタクリル酸メチルを含むことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の防眩フィルム。
  9. 観察者側から順に、請求項1乃至8のいずれかに記載の防眩フィルム、第1の偏光板、液晶セル、第2の偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、前記防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイ。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の防眩フィルムと、前記防眩フィルムの防眩層非形成面に偏光層と、第2の透明基材を備えることを特徴とする偏光板。
  11. 観察者側から順に、請求項10に記載の偏光板と、液晶セル、第2の偏光板、バックライトユニットをこの順に備え、前記防眩層が観察者側の表面にあることを特徴とする透過型液晶ディスプレイ。
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