JP2010235634A - リポソーム処方物 - Google Patents

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Abstract

【課題】治療指数および治療剤の活性を改善するための一般的に有用なリポソーム処方物を提供すること。
【解決手段】一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含有する処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期が、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期と少なくとも同じぐらい長く、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期が、ラットにおいて約14時間よりも短い。
【選択図】なし

Description

(発明の優先権)
本出願は、2002年11月26日に出願された米国仮出願番号第60/429,122号からの優先権を主張する。
(発明の背景)
リポソームは、水性コアを取り囲む疎水性二重層を形成するリン脂質およびコレステロールから構成されるサブミクロンの球状の小胞である。これらの構造は広く種々の治療剤とともに用いられ、そしてそれ自身の疎水性特性(二重層封入)もしくは親水性特性(水性区画に封入)に部分的に基づいて薬物をリポソーム内に封入させる。
代表的に、リポソームへの薬物の封入は、その薬物の生体分布および薬物動態の様式を変化させ得る。特定の場合において、リポソーム封入は毒性を低下させることが見出されている。特に、いわゆる長時間循環リポソーム処方物(long circulating liposomal formulation)は、単核食細胞系の器官(主として肝臓および脾臓)による取り込みを回避し、広く研究されている。このような長時間循環リポソームは、リポソームとリポソーム取り込みにおいて役割を果たす血漿成分との間の相互作用を阻害するように作用する、可性水溶性ポリマー鎖の表面被膜を含み得るか、もしくはこのようなリポソームは、この表面被膜無しに飽和長鎖リン脂質およびコレステロールから生成され得る。
シスプラチンは多くの固形腫瘍の処置において30年以上にわたって広く使用され、そして癌の処置において不可欠な役割を果たし続けている。この化合物は効果的な抗腫瘍剤であるが、その使用はその重篤な蓄積性の腎臓毒性、神経毒性、骨髄抑制、および耳毒性により限定されている。
長時間循環リポソーム(例えば、peg化(pegylated)リポソーム)(SPI−077)中のシスプラチンの薬物動態、組織分布、および治療効果が調査されている:例えば、M.S.Newmanら、Cancer Chemother Pharmacol、1999、43、524;S.Bandakら、Anti−Cancer Drugs、1999、10、911−920;M.D.DeMarioら、Proceedings of ASCO、1998、17、883;P.K.Workingら、Toxicological Sciences、1998、46、155−165;J.M.Terwogtら、Cancer Chemother Pharmacol、2002、49、201−210;C.T.Colbernら、Journal of Inorganic Biochemistry、1999、77、117−120およびG.J.Vealら、British Journal of Cancer、2001、84、1029−1035参照。Peg被膜リポソーム中のドキソルビシンの抗腫瘍活性もまた、R−L Hong、Clinical Cancer Research、1999、5、3645−3652により調査されている。
Alza(現在はJohnson&Johnson)が第I〜II相臨床試験を通してリポソームシスプラチンであるSPI−077を開発した。SPI−077候補物は、リポソームからの遊離の薬物の最小の放出をもたらし、同時に遊離の薬物に一般的な腎臓クリアランス機構を回避するPEG被膜長時間循環リポソーム内に処方された。SPI−077の副作用プロファイルは遊離の薬物の副作用プロファイルよりも有意に良かったが、しかしSPI−077はまた、限定されたヒトの試験において効力を低下させることが見出され、そしてそのリポソーム処方物のさらなる開発は明らかに中止された。
長時間循環peg化リポソームへの封入がある特定の治療剤の毒性を低下させることが見出されたが、このような封入が広い群の治療剤の効果を改善するために一般的に有用であることは見出されなかった。例えば、ある報告書において、peg化リポソームに封入されたシスプラチンが頭部および頚部の鱗状の癌に対して本質的に不活性であることが見出された。K.J.Harringtonら、Anals of Oncology、2001、12、493−496参照。この一般的な成功の欠如は、リポソームの循環寿命の促進と特定の薬物の放出プロファイルとの均衡を正しく保つことができないことに起因する。したがって、調査者は、腫瘍増殖部位におけるリポソームの蓄積を有益に促進するpeg化リポソームに封入された薬物の循環寿命をうまく上昇させたが、彼らは特定の治療剤についてこれらのリポソームから受容可能な薬物放出プロファイルを実現することができなかった。したがって、このようなpeg化リポソームに封入される薬物は、代表的に、対応する非封入薬物と比べて同等もしくは減少した臨床上の活性を示すことが見出された。
H.J.Limら,The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,1997,281,566−573により、疾患部位へのリポソーム送達と、リポソーム(DMPC/コレステロール)に封入される両親媒性かつ勾配負荷可能な抗腫瘍剤ミトザントンの処方物の薬物放出との間のバランスが調査された。このリポソーム処方物は、BDF1マウスモデルにおいて化合物の抗腫瘍活性を改善することが見出された。プログラミング可能膜融合小胞におけるミトザントンの抗腫瘍効果もまた、G.Adlakha−Hutcheonら,Nature Biotechnology,1999,17,775−779により調査された。3つの他のリポソーム処方物と比較して、改善された抗腫瘍活性が報告された。
長時間循環peg化リポソームにおいて実施された大規模な調査にもかかわらず、治療指数および治療剤の活性を改善するための一般的に有用なリポソーム処方物が必要とされたままである。抗腫瘍活性における改善が両親媒性剤ミトザントンのある特定のリポソーム処方物に対して報告されたが、治療指数および非両親媒性の治療剤の活性を改善するための一般的に有用なリポソーム系は、同定されていない。
(発明の要旨)
出願人は、少なくとも遊離の薬物の値より大きいが、長時間循環(例えば、peg化リポソーム)により代表的に達成される値より小さい値にまで治療剤の除去半減期を上昇させるリポソームに、非脂質親和性の治療剤を封入することにより、有益な治療効果を達成し得ることを見出した。このようなリポソーム系は、非脂質親和性治療剤の治療指数および/もしくは活性を改善するために有用である。したがって、一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含有する処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期が、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期と少なくとも同じぐらい長く、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期が、ラットにおいて約14時間よりも短い。遊離の薬物と同じ除去半減期を有するリポソーム処方物はさらに、組織分布の有益な変化もしくは分布体積の減少を与え得る。後者の場合、曲線下面積(AUC)の増加は、同じ除去半減期についてさえ、遊離の薬物を越えて達成される。
本発明はまた、治療剤の効力を改善するための方法を提供し、この方法は、薬剤をリポソームに封入する工程を包含し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期が、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期と少なくとも同じぐらい長く、そして2)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期が、ラットにおいて約14時間よりも短い。
本発明はまた、動物において抗癌(例えば、抗腫瘍)効果を生成するための方法を提供し、この方法は、有効量の本発明の処方物を動物に投与する工程を包含し、ここで、治療剤は抗癌剤である。
本発明はまた、動物において抗生物質効果を生成するための方法を提供し、この方法は、有効量の本発明の処方物を動物に投与する工程を包含し、ここで、治療剤は抗生物質である。
本発明はまた、医療治療における使用のための本発明の処方物を提供する。
本発明はまた、哺乳動物における抗癌効果を生成するために有用な医薬を調製するための本発明の処方物の使用を提供し、ここで、治療剤は抗癌化合物である。
本発明はまた、哺乳動物における抗生物質効果を生成するために有用な医薬を調製するための本発明の処方物の使用を提供し、ここで、治療剤は抗生物質である。
本発明はまた、薬学的に受容可能な希釈剤もしくはキャリアとの組み合わせで、本発明の処方物を含有する、薬学的組成物を提供する。
本発明はまた、本発明の処方物を調製するために有用な、本明細書中に開示されるプロセスおよび中間体を提供する。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下の処方物などが提供される:
(項目1)
リポソームに封入された非脂肪親和性の治療剤を含む処方物であって、ここで、1)該処方物の一部として動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期が、該リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期と少なくとも同じぐらい長く、そして2)該処方物の一部として投与される場合の該治療剤の除去半減期が、ラットにおいて約14時間よりも短い、処方物。
(項目2)
前記リポソームが、a)一つ以上のホスファチジルコリン;b)コレステロール;および必要応じてc)一つ以上の陰イオン性リン脂質を含有する、項目1に記載の処方物。
(項目3)
前記治療剤が、鎮痛剤、麻酔剤、抗座そう剤、抗生物質、抗細菌剤、抗癌剤、抗コリン作用剤、抗凝固剤、抗ジスキネシア剤、抗線維症剤、抗真菌剤、抗緑内障剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗骨粗しょう症剤、抗パジェット病剤、抗パーキンソン病剤、アンチスポラティック、解熱剤、防腐剤、抗血栓剤、カルシウム調節因子、角質溶解剤、もしくは硬化剤である、項目1もしくは2に記載の処方物。
(項目4)
前記治療剤が、抗癌剤、抗生物質、ヌクレオシド、ヌクレオチド、DNA、RNA、タンパク質、もしくはペプチドである、項目1〜3のいずれか一項に記載の処方物。
(項目5)
前記治療剤が、シスプラチン、シスプラチン誘導体、アミカシン、もしくはバンコマイシンである、項目1〜3のいずれか一項に記載の処方物。
(項目6)
ホスファチジルコリンのコレステロールに対するモル比が、約0.5:1〜約4:1である、項目1〜5のいずれか一項に記載の処方物。
(項目7)
ホスファチジルコリンのコレステロールに対するモル比が、約1:1〜約2:1である、項目1〜5のいずれか一項に記載の処方物。
(項目8)
ホスファチジルコリンのコレステロールに対するモル比が、約2:1である、項目1〜5のいずれか一項に記載の処方物。
(項目9)
前記ホスファチジルコリンが、DEPC、DOPC、DSPC、HSPC、DMPC、DPPC、およびそれらの混合物から選択される、項目1〜8のいずれか一項に記載の処方物。
(項目10)
前記ホスファチジルコリンが、DOPC、DSPC、HSPC、DMPC、DPPC、およびそれらの混合物から選択される、項目1〜8のいずれか一項に記載の処方物。
(項目11)
前記ホスファチジルコリンが、DOPC、DSPC、HSPC、DPPC、およびそれらの混合物から選択される、項目1〜8のいずれか一項に記載の処方物。
(項目12)
前記ホスファチジルコリンが、DEPCもしくはDOPCである、項目1〜8のいずれか一項に記載の処方物。
(項目13)
前記リポソームが、SUVもしくはMLVである、項目1〜12のいずれか一項に記載の処方物。
(項目14)
動的光散乱により測定される平均粒子サイズが、約100nmよりも小さい、項目1〜13のいずれか一項に記載の処方物。
(項目15)
前記動物が哺乳動物である、項目1〜14のいずれか一項に記載の処方物。
(項目16)
前記動物が、マウス、イヌもしくは霊長類である、項目1〜14のいずれか一項に記載の処方物。
(項目17)
前記動物がヒトである、項目1〜14のいずれか一項に記載の処方物。
(項目18)
脂質の総和の治療剤に対する重量比が5:1よりも大きい、項目1〜17のいずれか一項に記載の処方物。
(項目19)
脂質の総和の治療剤に対する重量比が10:1よりも大きい、項目1〜17のいずれか一項に記載の処方物。
(項目20)
脂質の総和の治療剤に対する重量比が20:1よりも大きい、項目1〜17のいずれか一項に記載の処方物。
(項目21)
前記処方物の一部として動物に投与される場合の前記治療剤の除去半減期が、前記リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期の少なくとも約1.5倍の長さである、項目1に記載の処方物。
(項目22)
前記処方物の一部として動物に投与される場合の前記治療剤の除去半減期が、前記リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期の少なくとも約2倍の長さである、項目1に記載の処方物。
(項目23)
前記処方物の一部として動物に投与される場合の前記治療剤の除去半減期が、前記リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期の少なくとも約3倍の長さである、項目1に記載の処方物。
(項目24)
前記リポソームが、約4:1:0.1の比でHSPC、コレステロールおよびDSPGを含む、項目2に記載の処方物。
(項目25)
前記リポソームが、約2:1の比でDEPCおよびコレステロールを含む、項目2に記載の処方物。
(項目26)
前記リポソームが、約2:1:0.1の比でDEPC、コレステロールおよびDSPGを含む、項目2に記載の処方物。
(項目27)
前記リポソームが、約2:1の比でDOPCおよびコレステロールを含む、項目2に記載の処方物。
(項目28)
前記リポソームが、約2:1:0.1の比でDMPC、コレステロールおよびDSPGを含む、項目2に記載の処方物。
(項目29)
前記治療剤がシスプラチンである、項目24〜28のいずれか一項に記載の処方物。
(項目30)
前記治療剤がアミカシンもしくはバンコマイシンである、項目24〜28のいずれか一項に記載の処方物。
(項目31)
項目1〜30のいずれか一項に記載の処方物を含む、単位投薬形態。
(項目32)
非経口投与のために処方されている、項目31に記載の単位投薬形態。
(項目33)
治療剤の効力を改善するための方法であって、該方法は、該薬剤をリポソームに封入する工程を包含する方法し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期が、該リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期と少なくとも同じぐらい長く、そして2)該処方物の一部として動物に投与される場合の該治療剤の除去半減期が、ラットにおいて約14時間よりも短い、方法。
(項目34)
前記リポソームが、項目1〜30のいずれか一項に記載のリポソームである、項目33に記載の方法。
(項目35)
動物において抗癌効果を生成するための方法であって、該方法は、項目1〜29のいずれか一項に記載の有効量の処方物を、該動物に投与する工程を包含し、ここで前記治療剤が抗癌剤である、方法。
(項目36)
動物において抗生物質効果を生成するための方法であって、該方法は、項目1〜28および項目30のいずれか一項に記載の有効量の処方物を、該動物に投与する工程を包含し、ここで前記治療剤が抗生物質である、方法。
(項目37)
医療治療における使用のための項目1〜30のいずれか一項に記載の処方物。
(項目38)
哺乳動物において抗癌効果を生成するための有用な医薬を調製するための項目1〜29のいずれか一項に記載の処方物の使用であって、前記治療剤が抗癌剤である、使用。
(項目39)
哺乳動物において抗生物質効果を生成するための有用な医薬を調製するための項目1〜28および項目30のいずれか一項に記載の処方物の使用であって、前記治療剤が抗生物質である、使用。
(項目40)
項目1〜30のいずれか一項に記載の処方物および薬学的に受容可能な希釈剤もしくはキャリアを含有する、薬学的組成物。
(項目41)
非経口投与のために処方されている、項目40に記載の組成物。
図1は、本明細書上記の試験Cにおけるシスプラチンのリポソーム処方物に対する、マウス生存データを示す。 図2は、本明細書上記の試験Bにおける、リポソームシスプラチンの最大耐用量を示す。 図3は、本明細書上記の試験Cにおけるシポソームシスプラチンおよび遊離のシスプラチンの効力を示す。 図4は、本明細書上記の試験Aにおけるシスプラチンのリポソーム処方物の血漿レベルを示す。 図5は、本明細書上記の試験Aにおけるアミカシンのリポソーム処方物の血漿レベルを示す。 図6は、本明細書上記の試験Aにおけるアミカシンのリポソーム処方物の血漿レベルを示す。 図7は、本明細書上記の試験Aにおけるアミカシンのリポソーム処方物の血漿レベルを示す。 図8は、本明細書上記の試験Aにおけるバンコマイシンのリポソーム処方物の血漿レベルを示す。 図9は、本明細書上記の試験Dにおける、マウスにおけるヒト乳癌腫瘍MaTuの増殖への、(MTDで投与された)リポソームシスプラチンの効果を示す。
(詳細な説明)
リポソームは、リポソーム形成脂質を含む脂質の層を含む。代表的に、脂質は、リポソームの主なパッキング/封入/構造要素を提供する少なくとも一つのホスファチジルコリンを含む。代表的に、ホスファチジルコリンは、主にC16もしくはそれより長い脂肪酸鎖を含む。鎖長は、リポソーム構造の、完全性と安定性との両方を与える。必要に応じて、脂肪酸鎖の一つは少なくとも一つの二重結合を有する。
本明細書中で用いられる場合、用語「ホスファチジルコリン」は、ダイズPC(Soy PC)、卵PC(Egg PC)、ジエライドイルホスファチジルコリン(DEPC)、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、水素添加されたダイズホスファチジルコリン(HSPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、1−パルミトイル−2−オレオホスファチジルコリン(POPC)、ジベヘノイルホスファチジルコリン(DBPC)、およびジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)を含む。
本明細書中で用いられる場合、用語「ダイズ−PC」は、種々のモノ−、ジ−、トリ−不飽和脂肪酸、および飽和脂肪酸を含むホスファチジルコリン組成物を言う。代表的に、ダイズ−PCは、約12%重量〜約33%重量の量で存在するパルミチン酸;約3%重量〜約8%重量の量で存在するステアリン酸;約4%重量〜約22%重量の量で存在するオレイン酸;約60%重量〜約66%重量の量で存在するリノレン酸;および約5%重量〜約8%重量の量で存在するリノレン酸を含む。
本明細書中で用いられる場合、用語「卵−PC」は、種々の不飽和脂肪酸および飽和脂肪酸を含むホスファチジルコリン組成物を言うが、これらに限定されない。代表的に、卵−PCは、約34%重量の量で存在するパルミチン酸;約10%重量の量で存在するステアリン酸;約31%重量の量で存在するオレイン酸;および約18%重量の量で存在するリノレン酸を含む。
コレステロールは、代表的に、リポソームに安定性を提供する。ホスファチジルコリンのコレステロールに対する比は、代表的に、モル比で約0.5:1〜約4:1である。好ましくは、ホスファチジルコリンのコレステロールに対する比は、モル比で約1:1〜約2:1である。より好ましくは、ホスファチジルコリンのコレステロールに対する比は、モル比で約2:1である。
本明細書中で用いられる場合、用語「脂質の総和」は、ホスファチジルコリンおよび存在するあらゆる陰イオン性リン脂質を含む。
リポソームはまた、動物の血清との等張性を保つための生理学的に受容可能な塩を含み得る。NaClのように、動物の血清との等張性を達成するいずれの薬学的に受容可能な塩も、受容可能である。
一つの実施形態において、リポソームはpeg化されない。
(リポソームの調製)
本発明のリポソームは、リン脂質およびコレステロールの脂質層を含む。代表的に、リン脂質のコレステロールに対する比は、一度動物に投与されると溶解も崩壊もしないリポソームを形成するために十分なものである。リン脂質およびコレステロールは、適切な溶媒もしくは溶媒混合物に溶解される。適切な時間の後、溶媒は真空乾燥および/もしくは噴霧乾燥により除去される。結果として生じた固体物質は、保存されてもよく、もしくは直ちに使用されてもよい。
続いて、結果として生じた固体物質は、適切な濃度の治療剤を含む水溶液において適切な温度で水和され、多層小胞(MLV)が得られる。MLVを含む溶液は、均質化によりサイズが小さくされて、小型単層小胞(SUV)を形成し得、薬物は形成されるSUV内に受動的に封入される。結果として生じたリポソーム溶液は、例えばクロマトグラフィーもしくはろ過により封入されなかった治療剤から精製され得、そして次に、使用のためにろ過され得る。
(陰イオン性リン脂質)
陰イオン性リン脂質が用いられ得、そして代表的にリポソームにクーロン(Coulombic)特性を提供する。これは保存の際の系の安定化を助け得、そして融合もしくは集合もしくは凝集を阻害し得る;それはまた、凍結乾燥を容易もしくは可能にし得る。ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセロール、およびホスファチジルセリンクラス(PA、PG、およびPS)のリン脂質が、本発明の処方物において特に有用である。陰イオン性リン脂質は、代表的に、主にC16もしくはそれより長い脂肪酸鎖を含む。
一つの実施形態において、陰イオン性リン脂質は、卵−PG(卵−ホスファチジグリセロール)、ダイズ−PG(ダイズ−ホスファチジグリセロール)、DSPG(ジステアロイルホスファチジグリセロール)、DPPG(ジパルミトイルホスファチジグリセロール)、DEPG(ジエライドイルホスファチジグリセロール)、DOPG(ジオレオイルホスファチジグリセロール)、DSPA(ジステアロイルホスファチジン酸)、DPPA(ジパルミトイルホスファチジン酸)、DEPA(ジエライドイルホスファチジン酸)、DOPA(ジオレオイルホスファチジン酸)、DSPS(ジステアロイルホスファチジルセリン)、DPPS(ジパルミトイルホスファチジルセリン)、DEPS(ジエライドイルホスファチジルセリン)、およびDOPS(ジオレオイルホスファチジルセリン)、およびそれらの混合物から選択される。
別の実施形態において、陰イオン性リン脂質はDSPGである。
(治療剤)
多くの高活性かつ有用な薬学的物質は、最適ではない薬物動態および/もしくは生体分布に悩まされる。従って、これらの薬学的物質の治療用の使用は、限定され得る。本発明のリポソーム分散は、薬物動態/生体分布の改変によって、効力プロファイルもしくは毒性プロファイルもしくはその両方を改善するため、または薬物の投与スケジュールを改善するために用いられ得る。本明細書中で用いられる場合、用語「治療剤」は、診断剤を含む。
用語「非脂質親和性治療剤」(lipophobic therapeutic agent)は、受動的な封入により有用な負荷レベルを達成するのに十分なほど水溶性であっておよび一度負荷されるとかなり不透過性である化合物を含む。この用語は、両親媒性であってかつリポソームへ効果的に勾配負荷され得る物質を除外する。したがって、本発明の処方物は、代表的に、リポソームの受動的な負荷によって調製される。
用語「治療剤」としては、鎮痛剤、麻酔剤、抗座そう剤(antiacne agent)、抗生物質、抗細菌剤、抗癌剤、抗コリン作用剤、抗凝固剤、抗ジスキネシア剤、抗嘔吐剤、抗線維症剤(antifibrotic)、抗真菌剤、抗緑内障剤(antiglaucoma agent)、抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗骨粗しょう症剤(antiosteoporotic)、抗パジェット病剤(antipagetic)、抗パーキンソン病剤、アンチスポラティック(antisporatic)、解熱剤、防腐剤、抗血栓剤(antithrombotic)、抗ウイルス剤、カルシウム調節因子、角質溶解剤、もしくは硬化剤が挙げられるが、これらに限定されない。
一つの実施形態において、治療剤は、抗癌剤、抗生物質(例えば、アミノグリコシドもしくはグリコペプチド)、ヌクレオシド、ヌクレオチド、DNA、RNA、タンパク質もしくはペプチドである。別の実施形態において、治療剤は抗腫瘍剤である。さらに別の実施形態において、治療剤はシスプラチン、シスプラチン誘導体、アミカシン、もしくはバンコマイシンである。
(シスプラチン誘導体)
一つの実施形態において、治療剤は天然のシスプラチンであり得、そして別の実施形態において、治療剤はシスプラチン誘導体、好ましくは親水性のシスプラチン誘導体であり得る。
天然のシスプラチン(また本明細書中ではシスプラチンと呼ばれる)は、二つの塩素原子および二つのアンモニア分子によりシス配置で取り囲まれる白金中心原子を含む重金属錯体である。それは、分子量300.1の黄色粉末である。それは、水もしくは生理食塩水に室温、1mg/mlで可溶であり、そして207℃の融点を有する。
シスプラチンの塩素原子は、水もしくはスルフヒドリル基のような求核試薬による化学置換反応の対象である。水性の媒体中で、水分子は潜在的な配位子であり、塩素原子を置き換えて白金(II)モノヒドロキシモノクロロシス−ジアミンを形成し得る。
この薬物は、水1mlあたり1mgのシスプラチンおよび9mgのNaClを含む滅菌水溶液として入手可能であり、そしてこの形態において、代表的に、約20mg/m〜120mg/mの間の用量で腫瘍の治療のために静脈内に投与される。この薬物は、ボーラス注射、もしくは数時間にわたるゆっくりとした輸液として、単独もしくは他の化学療法剤と組み合わせて投与され得る。
単剤の場合、シスプラチンは、例えば、100mg/mの用量で静脈内に4週間毎に一度、もしくは20mg/mのシスプラチン用量で、急な静脈内輸液として、5日間毎日、そして4週間の間隔で繰り返して投与され得る。
単剤として活性である一方で、シスプラチンは、しばしば他の物質との組み合わせで投与され、これらの他の物質としては、ビンブラスチン、ブレオマイシン、アクチノマイシン、アドリアマイシン、プレドニゾン、ビンクリスチンなどが挙げられる。例えば、卵巣癌の治療は、24時間の輸液として投与される60mg/mのシスプラチンおよび60mg/mのアドリアマイシンを含み得る。
本発明の別の実施形態において、リポソーム内に封入されるシスプラチン化合物は、シスプラチン誘導体である。数多くのシスプラチン誘導体が合成されている。このようなアナログとしては、カルボプラチン、オルマプラチン、オキサリプラチン、DWA2114R((−)−(R)−2−アミノメチルピロリジン(1,1−シクロシクロブタンジカルボキシラート)白金)、ゼニプラチン、エンロプラチン、ロバプラチン、CI−973(SP−4−3(R)−1,1−シクロブタン−ジカルボキシラート(2−)−(2−メチル−1,4−ブタンジアミン−N,N’)白金)、254−SネダプラチンおよびJM−216(ビス−アセタート−アミン−ジクロロ−シクロヘキシルアミン−白金(IV))が挙げられる。スピロプラチンのようないくつかのシスプラチンアナログは、天然のシスプラチンよりも毒性が大きいことが見出されている。より毒性の大きいアナログは、遊離形態での静脈内投与には所望されないが、このようなアナログは、薬物の毒性を軽減するリポソーム封入形態での用途を有し得る。
本発明の目的のために、カルボプラチン、イプロプラチンなどのようないくらかの水溶性を有するアナログが好まれ得、そのため薬物は、リポソームの主に内部水性区画に封入される。
一つの実施形態において、シスプラチンアナログは、白金の4座平面錯体に有機配位子を含む、カルボプラチン(1,1−シクロブタン−ジカルボキシレート−ジアミン白金)である。
(相対的な量)
一つの実施形態において、脂質ベースの分散物は、ホスファチジルコリンに対するモル比で0.05〜60%の陰イオン性リン脂質を含む。
一つの実施形態において、脂質の総和(ホスファチジルコリン+陰イオン性リン脂質)の治療剤に対する重量比は、1:1より大きい。
別の実施形態において、脂質の総和(ホスファチジルコリン+陰イオン性リン脂質)の治療剤に対する重量比は、5:1より大きい。
別の実施形態において、脂質の総和(ホスファチジルコリン+陰イオン性リン脂質)の治療剤に対する重量比は、10:1より大きい。
別の実施形態において、脂質の総和(ホスファチジルコリン+陰イオン性リン脂質)の治療剤に対する重量比は、20:1より大きい。
一つの実施形態において、本発明は、約4:1:0.1の比でHSPC、コレステロールおよびDSPGを含むリポソーム中に非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供する。
別の一つの実施形態において、本発明は、約2:1の比でDEPCおよびコレステロールを含むリポソーム中に非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供する。
別の一つの実施形態において、本発明は、約2:1:0.1の比でDEPC、コレステロールおよびDSPGを含むリポソーム中に非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供する。
別の一つの実施形態において、本発明は、約2:1の比でDOPCおよびコレステロールを含むリポソーム中に非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供する。
別の一つの実施形態において、本発明は、約2:1:0.1の比でDMPC、コレステロールおよびDSPGを含むリポソーム中に非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供する。
(処方物)
本発明の処方物は、選択される投与経路に適応した種々の形態で、ヒト患者のような哺乳動物宿主に投与され得る。例えば、それらは、非経口で投与されるために処方され得る。さらに、脂質ベースの分散物は、輸液もしくは注射による皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与、もしくは腹腔内投与のために処方され得る。これらの調製物はまた、微生物の増殖を防ぐ保存剤、緩衝剤、もしくは抗酸化剤を適切な量で含み得る。
本発明の処方物の有益な投与量は、それらのインビトロ活性、および動物モデルにおけるインビボ活性と比較することにより決定され得る。マウス、および他の動物での効果的な投与量の、ヒトへの外挿のための方法が、当該分野で公知である;米国特許番号4,938,949号参照。
一般的に、本発明の単位投与量形態における治療剤の濃度は、代表的に、組成物の約0.5重量%〜50重量%、好ましくは組成物の約2重量%〜20重量%である。
処置における使用のために必要とされる治療剤の量は、特定の物質によってだけではなく、投与経路、処置される状態の性質ならびに患者の年齢および状態によっても変化する;必要とされる量は、最終的には担当医師もしくは臨床家の裁量による。
処方物の所望される量は、好都合には、単回用量もしくは適切な間隔で投与される分割された用量(例えば、一日に二回、三回、四回もしくはそれより多い用量)として示され得る。部分用量自体は、例えば、多数の別個のゆるく間隔のあいた投与にさらに分割され得る。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約1.5倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約14時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約2倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約14時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約3倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約14時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約1.5倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約12時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約2倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約12時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約3倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約12時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約1.5倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約10時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約2倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約10時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約3倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約10時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約1.5倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約8時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約2倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約8時間よりも短い。
一つの実施形態において、本発明は、リポソームに封入された非脂質親和性の治療剤を含む処方物を提供し、ここで、1)処方物の一部として動物に投与される場合の治療剤の除去半減期は、リポソーム無しで同じ動物に投与される場合の治療剤の除去半減期の少なくとも約3倍の長さであって、そして2)処方物の一部として投与される場合の治療剤の除去半減期は、ラットにおいて約8時間よりも短い。
本発明の処方物における治療剤および遊離治療剤に関する薬物動態学的データ(注射後の時間に対する血漿濃度)は、おびただしい数の公知の動物モデルにおいて決定され得る。例えば、それは試験Aを用いてラットにおいて決定され得る。
(試験方法A−薬物動態(PK))
リポソーム処方物および対応する遊離薬物あたり一回の用量で、薬物動態学的データ(注射後の時間に対する血漿濃度)を得た。約150gの重量の雌のSprague DawleyラットもしくはWistarラットを使用した。代表的に、用量群あたりラット6匹とした。200マイクロリットルの(眼窩洞からサンプリングした)血漿採取物をEDTAチューブに収集し、薬物の化学的分析の前に、サンプルを凍結した。一次もしくは二次の指数崩壊方程式に対してデータを当てはめることにより、除去半減期を決定する。
シスプラチンを含む処方物の代表的血漿濃度を図4に示し;アミカシンを図5〜7に示し;そしてバンコマイシンを図8に示す。
種々のシスプラチン(CDDP)処方物の除去半減期を以下の表に示す。
Figure 2010235634
種々のアミカシン処方物の除去半減期を以下の表に示す。
Figure 2010235634
種々のバンコマイシン処方物の除去半減期を以下の表に示す。
Figure 2010235634
本発明の処方物における治療剤および遊離治療剤の最大耐用量(maximum tolerated dose)は、おびただしい数の公知の動物モデルにおいて決定され得る。例えば、それは試験Bを用いて決定され得る。
(試験方法B−最大耐用量(MTD))
静脈内投与により、各リポソーム処方物、および遊離薬物をヌードマウス(NCr.nu/nu−マウス)に投与し、そして次に、各処方物の最大耐用量(MTD)を決定した。代表的に、用量群あたりマウス2匹を用いて、MTDが見出されるまでの一定範囲の用量を与えた。体重、死亡率、行動変化、および/もしくは解剖における徴候の評価により、MTDの見積もりを決定した。代表的な実験継続期間は、四週間のマウスの観察であり、一週間あたり二回、体重を測定した。シスプラチンを含む処方物のデータを図2に示す。
本発明の処方物における治療剤および遊離治療剤の抗白血病活性は、おびただしい数の公知の動物モデルにおいて決定され得る。例えば、それは試験Cを用いてラットにおいて決定され得る。
(試験方法C−P−388白血病効力)
P388白血病細胞株由来の細胞を、B6D2F−1マウス(1群あたり6匹)に注射した(Bリンパ球白血病P388、106細胞/マウス、静脈内、0日目)。代表的に、一日目もしくは一日目、二日目および三日目に、各処方物および遊離薬物について既に決定されたMTDで、マウスを処置した。特定の試験品で処置されたマウスの、コントロール(生理食塩水)で処置されたマウスに対する生存時間の中央値における上昇百分率として、効力を計算した。実験の継続期間は、代表的に、3〜4週間(もしくは長時間生存するマウスが生じれば、45日間)である。シスプラチンを含む処方物の代表的なデータを図1および図3に示す。
本発明の処方物における治療剤および遊離治療剤の抗癌活性は、おびただしい数の公知の動物モデルにおいて決定され得る。例えば、それは試験Dを用いてラットにおいて決定され得る。
(試験方法D−乳癌異種移植片モデル)
MaTuもしくはMT−3ヒト乳癌細胞をヌードマウスに皮下移植し、そして続いて、遊離薬物および生理食塩水コントロールに加えて、リポソーム処方物で処置した。処置は、腫瘍移植後10日目に始め、そして一度もしくは連続する三日間に一日に一度、各対応する物質のMTDで動物に投与する工程からなっていた。腫瘍移植後約34日目の研究の終了時とともに、研究を通していくつかの時点で腫瘍体積を測定した。中央相対腫瘍体積(研究の10日目に測定された腫瘍サイズと比較した、各個々の腫瘍サイズ測定値)を各試験品についてプロットする。シスプラチンを含む処方物の代表的データを図9に示す。乳癌モデルにおいて試験された6つのリポソーム処方物のうちの4つが、シスプラチンコントロールよりも大きい腫瘍体積の減少を示した。
本発明は、本発明の処方物の調製を記載する以下の実施例を参照して、さらに定義される。本発明の目的および興味から逸脱することなく、材料および方法に対する多くの改変が実行され得ることは、当業者に明らかである。
(通常のリポソーム調製手順)
水素添加されたダイズホスファチジルコリン(HSPC)、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジエライドイルホスファチジルコリン(DEPC)、コレステロール(Chol)およびジステアロイルホスファチジルグリセロール(DSPG)を含め、種々のリン脂質を以下のモル比で含む脂質薄膜もしくは脂質噴霧乾燥粉末を調製した。
HSPC:Chol:DSPGを、a)2:1:0、b)2:1:0.1、c)4:1:0、d)4:1:0.1で;
DOPC:Chol:DSPGを、a)2:1:0、b)2:1:0.1で;
DEPC:Chol:DSPGを、a)2:1:0、b)2:1:0.1で;
DMPC:Chol:DSPGを、a)2:1:0.1で。
(脂質薄膜の調製)
クロロホルム:メタノール 1:1(v/v)有機溶媒系において、各脂質成分の保存溶液を作製した。各脂質成分の最終濃度は:HSPC、DOPC、DEPC、Chol(200mg/ml);そしてDSPG(50mg/ml)であった。所望のモル比にしたがって脂質溶液をピペッティングし、そして円錐チューブ中で混合した。最終脂質濃度を約200mg/mlとした。次に、溶液を温度65℃に設定したヒートブロックで加熱しながら溶液に窒素を通すことによって、溶媒を除去した。次に、残った有機溶媒を除去するために、使用されるまで、形成された脂質薄膜を真空下のデシケーター中に放置した。
(噴霧乾燥脂質粉末の調製)
全ての脂質成分を秤量し、そして丸底フラスコ中で混合し、約200mg/mlの最終脂質濃度となるように、クロロホルム:メタノール 1:1(v/v)溶媒を脂質粉末に添加した。次に、設計されたパラメーター設定のYAMATO GB−21噴霧乾燥機を用いて、脂質溶液を噴霧乾燥して脂質粉末を形成した。真空下で3〜5日間乾燥することにより、脂質粉末中に残った溶媒を除去した。
(シスプラチン(CDDP)保存溶液の調製)
シスプラチン粉末を秤量し、200mMの塩化ナトリウム溶液(pH=6.4)を薬物粉末に添加して、10mg/mlの最終的なCDDP保存溶液を作製した。CDDP薬物溶液を、70℃で約2〜3分間、プローブ超音波処理に曝露し、全ての薬物が溶解されていることを確実にした。次に、保存溶液を70℃の水浴中に維持し、透明な沈殿物の無い溶液を維持した。
(プローブ超音波処理による、脂質薄膜もしくは噴霧乾燥脂質粉末のいずれかからのリポソームの調製)
脂質薄膜もしくは脂質粉末を秤量し、そして70℃水浴中で、約150mg/mlの脂質濃度で、CDDP保存溶液により水和した。この水和された溶液を、溶液が半透明になるまで、プローブ超音波処理に曝した。代表的な超音波処理温度は70℃であり、そして代表的な超音波処理時間は15〜20分間であった。超音波処理の完了後、リポソームを以下のクリーニング手順のうちの一つに供した:a)リポソームを冷却して約4時間、周囲温度に維持し、そして遠心により黄色沈殿を除去し、そして9%スクロースとの緩衝液交換のために、セファデックス(sephadex)G−50カラムに、沈殿の無い透明な溶液を適用した;もしくはb)超音波処理が完了すると、200mM塩化ナトリウム溶液により、リポソーム溶液を直ちに10分の1に希釈した;クリーニング/9%スクロースとの緩衝液交換のために、この希釈溶液を限外ろ過に供した;そして周囲温度で、酢酸セルロース0.22μmフィルターを通して、リポソーム溶液の滅菌ろ過を行った。
(噴霧乾燥脂質粉末からのホモジナイゼーションによるリポソームの調製)
脂質粉末を秤量し、そして70℃水浴中で、約100mg/mlの脂質濃度で、CDDP保存溶液により水和した。この水和された溶液を、溶液が半透明になるまで、Niroホモジナイザーを用いて10,000PSI、70℃で、ホモジナイゼーションに供した。代表的なホモジナイゼーションプロセスは、約20回通過させた。ホモジナイゼーションの完了後、200mM塩化ナトリウム溶液により、リポソーム溶液を直ちに10分の1に希釈した。次に、クリーニング/9%スクロースとの緩衝液交換のために、この希釈溶液を限外ろ過に供した。周囲温度で酢酸セルロース0.22μmフィルターを通して、リポソーム溶液の滅菌ろ過を行った。
(実施例1)
シスプラチンを含むリポソームを上記のように調製した。代表的なリポソームの特徴付けデータを以下の表に示す。
Figure 2010235634
(実施例2)
アミカシンを含むリポソームを以下のように調製した。
(アミカシン(AMK)保存溶液の調製)
アミカシンフリーベース粉末を秤量し、そして注射用水(WFI)と混合した。アミカシンスラリーのpHを約pH6.5に滴定した。WFIの添加により、保存溶液の最終容量まで容量を上げた。アミカシン保存溶液の最終濃度を約250mg/mlとし、約6.5の最終pHとした。
(プローブ超音波処理による、脂質薄膜もしくは噴霧乾燥脂質粉末のいずれかからのリポソームの調製)
適切な量の脂質を秤量した。アミカシン保存溶液により、300mg/mlの脂質濃度に脂質を水和した。次に、混合物を65℃で約10〜20分間インキュベートし、そして約60℃で20分間もしくは溶液が透明になるまで超音波処理した。超音波処理が完了すると、9%スクロース(pH=6.5)中の10mMのコハク酸ナトリウムにより、リポソーム溶液を1:1に希釈した。次に、希釈後のリポソーム溶液をセファデックスカラムに通し、9%スクロース(pH=6.5)中の10mMのコハク酸ナトリウムに緩衝液を交換して、遊離の薬物を除去した。周囲温度で酢酸セルロース0.22μmフィルターを通して、リポソームをろ過した。代表的リポソームの特徴付けデータを、以下の表に示す。
Figure 2010235634
(実施例3)
バンコマイシンを含むリポソームを以下のように調製した。
(バンコマイシン(VANCO)保存溶液の調製)
塩酸バンコマイシン粉末を秤量し、そして適切な量の0.15M塩酸塩(HCl)溶液と混合した。このスラリーを65℃水浴で加熱し、全ての薬物が溶解していることを確実にした。保存溶液を最終容量にして、約300mg/mlの濃度とし、保存溶液のpHを約2.4とした。
(プローブ超音波処理による、脂質薄膜もしくは噴霧乾燥脂質粉末のいずれかからのリポソームの調製)
適切な量の脂質を秤量した。300mg/mlの脂質濃度のバンコマイシン保存溶液により、脂質を水和した。約60℃で20分間もしくは溶液が透明になるまで、混合物を超音波処理した。超音波処理が完了すると、酸性9%スクロースにより、リポソーム溶液を1:1に希釈した。次に、希釈後のリポソーム溶液を、セファデックスカラムに通し、9%スクロース(pH=6.5)中の10mMの塩化アンモニウムに緩衝液を交換して、遊離の薬物を除去した。周囲温度で酢酸セルロース0.22μmフィルターを通して、リポソームをろ過した。代表的リポソームの特徴付けデータを、以下の表に示す。
Figure 2010235634
(実施例4)
以下は、動物(例えば、ヒト)における治療用途もしくは予防用途のための、本発明の脂質ベース分散物を含む代表的な薬学的投与量形態を説明する。
(i)注射1(1mg/ml) mg/ml
「治療剤」 1.0
ホスファチジルコリン 40
コレステロール 10
スクロース 90
0.1N水酸化ナトリウム溶液
(pHを7.0〜7.5に調整) 適量
注射用水 適量を加え1mLにする。
(ii)注射2(10mg/ml) mg/ml
「治療剤」 10
ホスファチジルコリン 60
コレステロール 15
陰イオン性リン脂質 3
0.1N水酸化ナトリウム溶液
(pHを7.0〜7.5に調整) 適量
スクロース 90
注射用水 適量を加え1mLにする。
上記の処方物は、薬学的分野において周知の従来の手順により得られ得る。
全ての刊行物、特許、および特許文献は、参考として個別に援用されるように、本明細書中で参考として援用される。本発明は、種々の特定のおよび好まれる実施形態および技術に関して記載されている。しかし、本発明の意図内および範囲内のままで、多くの変更および改変がなされることは、理解されるべきである。

Claims (1)

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