JP2010220585A - プロセスチーズ様食品の製造法 - Google Patents
プロセスチーズ様食品の製造法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010220585A JP2010220585A JP2009074512A JP2009074512A JP2010220585A JP 2010220585 A JP2010220585 A JP 2010220585A JP 2009074512 A JP2009074512 A JP 2009074512A JP 2009074512 A JP2009074512 A JP 2009074512A JP 2010220585 A JP2010220585 A JP 2010220585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- cheese
- parts
- food
- flavor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
パンや焼き菓子のトッピング材やフィリング材として絞って使用することができるような使い勝手の良さを持ち、適度な焼成耐性とナチュラルチーズ様の熟成チーズ風味を持つ、比較的安価なプロセスチーズ様食品を提供する。
【解決手段】
ナチュラルチーズ、大豆蛋白質、乳酸菌資化性糖類及び塩類を必須成分として含有する乳化物を乳酸発酵し、該乳酸発酵前の乳化物及び/または乳酸発酵後の発酵液に融点20〜40℃の油脂及び/またはカゼインナトリウムを特定量配合することにより、絞って使用することが出来る適度な硬さ、焼成後の適度な保形性、及びナチュラルチーズ近似の熟成チーズ風味を持つ、本発明のプロセスチーズ様食品が得られる。
【選択図】 なし
Description
このプロセスチーズは、牛乳を主原料として世界中で広く生産され、比較的身近な食品として親しまれているが、近年になって酪農用の飼料穀物の価格高騰に伴うナチュラルチーズのコストアップの問題が深刻で、必ずしも安くて手軽に摂れる食品と言えなくなって来ている。
また、プロセスチーズは一般的にブロック状の固形のものであることから、パンや焼き菓子のトッピング材やフィリング材として利用する場合、あらかじめブロックを削ってスライス状やフレーク状にする必要があり、さらにトッピングした後にこぼれ落ちるなど作業性の点からは使い勝手が良いものではない。
特許文献1は、大豆蛋白質を含有する材料に乳酸菌と大豆蛋白凝集酵素を作用させ、凝固させた後でホエー分離し、さらにゼラチン、ガム類を添加し熱可塑性を付与してチーズ様物質を得る方法であるが、特殊な蛋白凝固酵素を利用する必要があるとともにチーズ風味に乏しく満足しうるものではなかった。
内径8.5cm、厚さ3cmの円形の蓋付き耐熱性容器にロ紙を置き、その上にプロセスチーズ様食品を内径13mmの丸口金で10g絞り、プロセスチーズ様食品の10重量%に相当する水をロ紙に添加した後、200℃のオーブンで10分間焼成する。焼成前の高さと焼成後の高さを測定して、次式から高さ減少率を計算する。
高さ減少率(%)={(焼成前の高さ−焼成後の高さ)/焼成前の高さ}×100
この高さ減少率が50%以下の焼成耐性を持つものが好ましく、適度な焼成後の保形性を持つものである。
カゼインナトリウム:蛋白質含量85.8重量%、ホエーパウダー(糖質含量77.0重量%、灰分含量7.1重量%)、乳清ミネラル粉末(糖質含量73.0重量%、灰分含量16.0重量%)、分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製、大豆蛋白質含量:90.8%)、脱脂粉乳(蛋白質含量:34.0重量%、糖質含量:53.3重量%)
パーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)9重量部を60℃に加温し油相を調製した。一方、水50.6重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、カゼインナトリウム3重量部、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末5重量部及び分離大豆蛋白2.5重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、油相18重量部、スライス状とした市販のゴーダチーズ13重量部、ポリリン酸ナトリウム1.0重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.75の発酵液を得た。この発酵液にチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で260g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:35%)を持ち、優れた熟成チーズ風味を有していた。
実施例1と同様にクリームミックスを調製し、20℃で攪拌を続けながら乳酸(50重量%水溶液)を添加し、PH5.75に調整した。このPH調整液に実施例1と同チーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。かくして、得られたプロセスチーズ様食品は実施例1同様に絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で280g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:33%)を持っていたが、やや独特の大豆臭があるとともに熟成チーズ風味に乏しいものであった。
パーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)9重量部を60℃に加温し油相を調製した。一方、水50.6重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、脱脂粉乳9重量部、カゼインナトリウム3重量部、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末5重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.5重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、油相18重量部、スライス状としたゴーダチーズ4重量部、ポリリン酸ナトリウム1.0重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.75の発酵液を得た。この発酵液にチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で320g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:27%)を持っていたが、やや淡白な風味で熟成チーズ風味に乏しいものであった。
パーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)9重量部を60℃に加温し油相を調製した。一方、水50.6重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、脱脂粉乳1.5重量部、カゼインナトリウム3重量部、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末5重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)1重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、油相18重量部、スライス状としたゴーダチーズ13重量部、ポリリン酸ナトリウム1.0重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.75の発酵液を得た。この発酵液にチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は優れた熟成チーズ風味を有していたが、硬さが絞れる範囲外に軟らかく(5℃で30g/0.785cm2)、焼成耐性もやや弱い(高さ減少率:60%)ものであった。
パーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)9重量部を60℃に加温し油相を調製した。一方、水50.6重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、ホエーパウダー4.5重量部、乳清ミネラル粉末5重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)6.0重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、油相18重量部、スライス状としたゴーダチーズ13重量部、ポリリン酸ナトリウム1.0重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.75の発酵液を得た。この発酵液にチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は硬さが絞れる範囲外に硬く(5℃で2100g/0.785cm2)、焼成耐性テストに供することが出来るものではなかった。また、やや大豆臭が感じられるとともに熟成チーズ風味にも乏しいものであった。
パーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)9重量部を60℃に加温し油相を調製した。一方、水56.6重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、カゼインナトリウム3.0重量部、分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.5重量部、脱脂粉乳2.0重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、油相18重量部、スライスしたゴーダチーズ13.0重量部,ポリリン酸ナトリウム1.0重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.75の発酵液を得た。この発酵液に、チーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で290g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:31%)を持っていたが、熟成チーズ風味は乏しいものであった。
菜種硬化油(融点31℃)5重量部を60℃に加温し第1の油相を調製した。一方、水50重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末4重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.1重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、第1の油相5重量部、スライス状としたゴーダチーズ13重量部、ポリリン酸ナトリウム0.6重量部、及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.92の発酵液を得た。別に、60℃に加温し完全に液化したパーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)4重量部に対し、カゼインナトリウム2.5重量部を添加、分散し第2の油相を調整した。また、ポリリン酸ナトリウム0.4重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部を水2.5重量部に溶解乃至分散し水相を調製した。発酵液80.76重量部に対し、第2の油相、水相、及びチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で180g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:40%)を持ち、優れた熟成チーズ風味を有していた。
水50重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末5重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.5重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、スライス状としたゴーダチーズ11重量部、ポリリン酸ナトリウム0.6重量部、及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.52の発酵液を得た。別に、60℃に加温し完全に液化したパーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)9重量部に対し、カゼインナトリウム3.1重量部を添加、分散し油相を調整した。また、ポリリン酸ナトリウム0.4重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部、水2.5重量部に溶解乃至分散し水相を調製した。発酵液75.16重量部に対し、油相、水相、及びチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で185g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:25%)を持ち、優れた熟成チーズ風味を有していた。
水42重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末4重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.1重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、スライス状としたゴーダチーズ13重量部、ポリリン酸ナトリウム0.6重量部、及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.92の発酵液を得た。別に、60℃に加温し完全に液化したパーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)17重量部に対し、カゼインナトリウム2.5重量部を添加、分散し第2の油相を調整した。また、ポリリン酸ナトリウム0.4重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部を水2.5重量部に溶解乃至分散し水相を調製した。発酵液67.76重量部に対し、油相、水相、及びチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は硬さが絞れる範囲外に硬く(5℃で1900g/0.785cm2)、焼成耐性テストに供することが出来るものではなかった。また、熟成チーズ風味もやや弱く、やや油っぽい食感であった。
水64重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末5重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.5重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて水相を調整した。この水相を60℃に加温後、ポリリン酸ナトリウム0.4重量部、及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.52の発酵液を得た。別に、60℃に加温し完全に液化したパーム油2重量部、菜種硬化油(融点31℃)2重量部に対し、カゼインナトリウム3.1重量部を添加、分散し油相を調整した。また、スライス状としたゴーダチーズ11重量部、ポリリン酸ナトリウム0.6重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部,水2.5重量部に溶解乃至分散し水相を調製した。発酵液77.96重量部に対し、油相、水相、及びチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は、硬さが絞れる範囲外に軟らかく(5℃で15g/0.785cm2)、焼成耐性もやや弱い(高さ減少率:80%)ものであった。また、熟成チーズ風味も弱いものであった。
菜種硬化油(融点31℃)5重量部を60℃に加温し第1の油相を調製した。一方、水50重量部を30℃に加温し、ホモミキサーで攪拌しながら、ホエーパウダー5重量部、乳清ミネラル粉末4重量部及び分離大豆蛋白(フジプロE:不二製油(株)製)2.1重量部を順に徐々に添加し溶解乃至分散させて第1の水相を調整した。この第1の水相を60℃に加温後、第1の油相5重量部、ポリリン酸ナトリウム0.4重量部、及びクエン酸ナトリウム0.06重量部を添加し、その後70℃、30分予備乳化した後、ホモゲナイザーで5MPaの圧力下で均質化し、20℃まで急冷してクリームミックスを調整した。このようにして得たクリームミックスにチーズ用バルクスターター1重量部(ストレプトコッカス・ヘルベチカス菌)を添加し、37℃で15時間発酵を行い、PH5.92の発酵液を得た。別に、60℃に加温し完全に液化したパーム油9重量部、菜種硬化油(融点31℃)4重量部に対し、カゼインナトリウム2.5重量部を添加、分散し第2の油相を調整した。また、スライス状としたゴーダチーズ13重量部、ポリリン酸ナトリウム0.6重量部、食塩0.5重量部、炭酸ナトリウム0.3重量部を水2.5重量部に溶解乃至分散し第2の水相を調製した。発酵液67.56重量部に対し、第2の油相、第2の水相、及びチーズ香料0.04重量部を添加し、80℃で10分間混練した後、さらに100Kg/cm2の圧力下に均質化後、プラスチックフィルムに充填、密封し5℃に急冷してプロセスチーズ様食品を得た。こうして得られたプロセスチーズ様食品は絞れる範囲の適度な硬さ(5℃で170g/0.785cm2)と適度な焼成耐性(高さ減少率:42%)を持っていたが、熟成チーズ風味は弱いものであった。
Claims (5)
- ナチュラルチーズ5〜50重量%、大豆蛋白質1〜5重量%、乳酸菌資化性糖類2〜15重量%及び塩類を含むクリームミックスをPH3.0〜6.0まで乳酸発酵した発酵液を70重量%以上含有することを特徴とするプロセスチーズ様食品の製造法。
- 乳化剤及び安定剤を含まない請求項1記載のプロセスチーズ様食品の製造法。
- 融点20〜40℃の油脂10〜25重量%を含有する請求項1または2記載のプロセスチーズ様食品の製造法。
- カゼインナトリウム2〜8重量%を含有する請求項1〜3いずれかに記載のプロセスチーズ様食品の製造法。
- プロセスチーズ様食品の硬さがレオメーター測定値として50〜1500g/0.785cm2(但し、測定条件:品温5℃、直径1cmプランジャー、テーブルスピード5cm/分、不動工業(株)製)の範囲にあり、該食品の絞り品を200℃で10分間加熱した後の高さの減少率が50%以下である、請求項1〜4いずれかに記載のプロセスチーズ様食品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009074512A JP5267266B2 (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | プロセスチーズ様食品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009074512A JP5267266B2 (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | プロセスチーズ様食品の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010220585A true JP2010220585A (ja) | 2010-10-07 |
JP5267266B2 JP5267266B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=43038478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009074512A Active JP5267266B2 (ja) | 2009-03-25 | 2009-03-25 | プロセスチーズ様食品の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5267266B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011122113A1 (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-06 | 不二製油株式会社 | 焼成用チーズ様食品 |
WO2014129230A1 (ja) * | 2013-02-21 | 2014-08-28 | 不二製油株式会社 | チーズ様食品 |
JP2015065949A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 不二製油株式会社 | 大豆蛋白質含有チーズ様食品 |
JP2015171357A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-10-01 | 株式会社明治 | フィリング類、フィリング類の製造方法、及びフィリング類の評価方法 |
JP2016208969A (ja) * | 2015-05-01 | 2016-12-15 | 太陽油脂株式会社 | チーズ様食品用油脂組成物 |
KR101966556B1 (ko) * | 2017-10-30 | 2019-04-05 | 임실치즈축산업협동조합 | 커피 토핑용 치즈의 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 커피 토핑용 치즈 |
JP7389298B1 (ja) * | 2023-05-29 | 2023-11-29 | 伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 | チーズ様食品及びチーズ様食品の製造方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52151760A (en) * | 1976-06-11 | 1977-12-16 | Asahimatsu Koridofu Kk | Method of producing cheeseelike food |
JPS63269946A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-08 | Fundookin Shoyu Kk | ナチユラルチ−ズ類似発酵食品の製造法 |
JPH089882A (ja) * | 1994-04-27 | 1996-01-16 | Fuji Oil Co Ltd | クリームチーズ様食品の製造法 |
JP2002125590A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-08 | Asahi Denka Kogyo Kk | 可塑性水中油型乳化油脂組成物 |
JP2004129648A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-04-30 | Kraft Foods Holdings Inc | 大豆から製造されるプロセスチーズ |
WO2006135089A1 (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-21 | Fuji Oil Company, Limited | クリームチーズ様食品及びその製造法 |
JP2009171901A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Marina Kiyohiro | テンペ入りチーズの製造方法 |
-
2009
- 2009-03-25 JP JP2009074512A patent/JP5267266B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52151760A (en) * | 1976-06-11 | 1977-12-16 | Asahimatsu Koridofu Kk | Method of producing cheeseelike food |
JPS63269946A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-08 | Fundookin Shoyu Kk | ナチユラルチ−ズ類似発酵食品の製造法 |
JPH089882A (ja) * | 1994-04-27 | 1996-01-16 | Fuji Oil Co Ltd | クリームチーズ様食品の製造法 |
JP2002125590A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-08 | Asahi Denka Kogyo Kk | 可塑性水中油型乳化油脂組成物 |
JP2004129648A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-04-30 | Kraft Foods Holdings Inc | 大豆から製造されるプロセスチーズ |
WO2006135089A1 (ja) * | 2005-06-17 | 2006-12-21 | Fuji Oil Company, Limited | クリームチーズ様食品及びその製造法 |
JP2009171901A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Marina Kiyohiro | テンペ入りチーズの製造方法 |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6012049489; 日本食品工業学会誌 vol.40, 1993, p.113-7 * |
JPN6012049490; J. Food Sci. vol.58, 1993, p.1001-4 * |
JPN6012049491; Food Chem. vol.28, 1988, p.245-55 * |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011122113A1 (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-06 | 不二製油株式会社 | 焼成用チーズ様食品 |
WO2014129230A1 (ja) * | 2013-02-21 | 2014-08-28 | 不二製油株式会社 | チーズ様食品 |
JPWO2014129230A1 (ja) * | 2013-02-21 | 2017-02-02 | 不二製油株式会社 | チーズ様食品 |
JP2015065949A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 不二製油株式会社 | 大豆蛋白質含有チーズ様食品 |
JP2015171357A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-10-01 | 株式会社明治 | フィリング類、フィリング類の製造方法、及びフィリング類の評価方法 |
JP2016208969A (ja) * | 2015-05-01 | 2016-12-15 | 太陽油脂株式会社 | チーズ様食品用油脂組成物 |
KR101966556B1 (ko) * | 2017-10-30 | 2019-04-05 | 임실치즈축산업협동조합 | 커피 토핑용 치즈의 제조방법 및 상기 방법으로 제조된 커피 토핑용 치즈 |
JP7389298B1 (ja) * | 2023-05-29 | 2023-11-29 | 伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 | チーズ様食品及びチーズ様食品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5267266B2 (ja) | 2013-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20220030902A1 (en) | Sliceable solid | |
JP5267266B2 (ja) | プロセスチーズ様食品の製造法 | |
JP5344085B2 (ja) | 焼成用チーズ様食品 | |
CN102333448B (zh) | 奶油干酪样食物 | |
US11202455B2 (en) | Method for producing vegetable fresh cheese-like food product | |
CN114052084A (zh) | 严格素食发酵软干酪 | |
JP2007151459A (ja) | 乳酸発酵物を含む食品 | |
CN109152376A (zh) | 热稳定的新鲜奶酪 | |
JP2011092119A (ja) | 大豆蛋白発酵液を含有する層状生地 | |
US20210045400A1 (en) | Functionalized non-dairy base and method for producing non-dairy analogs | |
JP4527005B2 (ja) | 発酵乳食品とその製造方法 | |
JP5907665B2 (ja) | チーズスプレッド食品及びその製造方法 | |
JP2017189132A (ja) | 可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP2006320269A (ja) | ペースト状食品 | |
RU2489889C2 (ru) | Применение анионных эмульгаторов для увеличения плотности плавленых сырных продуктов с содержанием сухих веществ ≤ 40% | |
JP7426799B2 (ja) | 酸性液状ソフトミックス及びその製造方法 | |
JP4483723B2 (ja) | チーズ様食品及びその製造方法 | |
AU2021242862A1 (en) | Method for producing plant-based fermented milk | |
JP2010263914A (ja) | 乳酸発酵物を含む食品 | |
JP2016119884A (ja) | クリーム様製品の製造方法 | |
JP2006204129A (ja) | 起泡済み製菓・製パン用フィリング材 | |
EP0402555B1 (fr) | Procédé pour la préparation d'un produit alimentaire à base de protéines du lait, de matières grasses et d'eau | |
JP2015181391A (ja) | 牛乳含有液及び牛乳含有食品の製造方法 | |
AU2014203013B2 (en) | Cream cheese product | |
JP6624764B1 (ja) | 流動状ハードチーズ風味材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120925 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5267266 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |