JP2010206261A - 文書管理装置、文書処理システム、文書管理方法 - Google Patents

文書管理装置、文書処理システム、文書管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】業務に必要な部分的な領域を抽出して提供し、かつ、必要に応じて原本である元の文書を簡単に提供できる文書管理装置等を提供すること。
【解決手段】元文書の元画像データを取得する画像データ取得手段51と、元画像データのレイアウト情報が対応づけられた文書IDをレイアウト情報記憶手段から読み出す元文書判別手段56と、部分領域情報記憶手段の、元画像データの前記文書IDに対応づけられた部分領域情報が指定する、元画像データの部分領域を抽出する部分領域抽出手段52と、配置情報記憶手段が記憶する配置情報に従い部分領域を配置して合成画像データを生成し、該合成画像データを一意に識別する識別情報を配置する合成画像データ生成手段60と、識別情報を、元画像データに対応づけてデータ記憶手段54に記憶させるデータ蓄積手段53と、合成画像データが形成された合成文書を印刷する印刷手段63と、を有する文書管理装置100を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力された文書の画像データと印刷した文書の対応関係を管理する文書管理装置に関し、印刷した文書から入力された文書を特定できる文書管理装置、文書処理システム及び文書管理方法に関する。
情報システムやネットワークが普及するにつれ、企業間、企業内の部署間の情報のやり取りは、電子文書をネットワーク経由で送受信する態様が大きな割合を占めるようになった。しかし、インフラである電話回線やFAX送受信機の普及率の高さ、紙媒体の取り扱いやすさから、FAXにより情報をやり取りする業務態様も根強く残っている。FAXが画像データをデジタルとして取り扱うことを利用して、受信したFAXの受付処理などにおいて、イメージワークフローと呼ばれる画像ベースの情報エントリーシステムの導入も行われている。こうすることで、受信したFAXによる申込み内容の確認業務を効率的に行うことが可能になる。しかし、イメージワークフローでは、画像データをディスプレイ上に表示することができるが、一般のディスプレイの大きさや解像度では通常のFAX画像(A4/200DPI)を表示するには、縮小表示することが必須となってしまい、視認性が低下してしまう。このため、イメージワークフローはそれほど普及しているとは言えない。
また、電子化された文書と紙文書が混在しているような業務フローにおいて、紙文書と電子化された文書との対応付付けを容易にするための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、業務フローのアクションに従って発生する文書を一意に識別できる文書識別コード、該文書を制御する制御情報、該文書にアクセスするための文書リンクを記憶しておき、業務フローに従って生成された文書に制御情報を付する業務支援システムが開示されている。
また、入力した画像にフォーム画像を合成して印刷する際、フォーム画像を符号化しておきそれを埋め込んだフォーム合成画像を印刷したり、また、フォーム合成画像を読み取って、埋め込まれたフォーム画像を復元して印刷、登録する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。こうすることで、フォーム画像を利用した印刷の利便性が向上し、フォーム画像の再利用性が向上するとしている。
また、紙文書を用いたワークフローシステムで、ワークフローに使用する帳票を印刷し,その帳票に手書きで記入してスキャナで読み取る文書処理装置が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。この文書処理装置によれば、帳票に埋め込まれているIDに基づき特定された帳票定義に従って記入領域の記入の有無などを判定し、記入の内容に応じた出力を行うことができる。また、この文書処理装置は、出力態様の一つとして、別の帳票に手書きの記入内容などを合成印刷するよう指定することができる。
しかしながら、従来のイメージワークフローは、画像データの一部の取り扱い性の向上について充分に考慮されていないという問題がある。例えば、特許文献1記載の業務支援システムでは、各文書にアクセスできても文書の一部を指定することはできない。画像データの一部のみが必要な場合、それだけを取り出すようなことができないため、原稿が複数枚あれば、原稿の画像データの全体を印刷するため、用紙の消費量が膨大になってしまうという問題がある。
また、例えば特許文献2に記載の技術では、紙帳票に復元したいデータを符号化し埋め込んでいるため、システム側に復元データを管理する仕組みを持つ必要がないが、一方で、符号化して埋め込む領域の大きさには限りがあり、復元したいデータを全て埋め込むことができるとは限らないという問題がある。
これに対し、特許文献3記載の文書管理装置は、記入の内容を複数の帳票に印刷することができるが、元の画像データを復元することについて考慮されていないため、画像データの全体が必要になったときに利便性が低下するという問題がある。
本発明は、これら問題を解決するために、業務に必要な部分的な領域を抽出して提供し、かつ、必要に応じて原本である元の文書を簡単に提供できる文書管理装置、文書処理システム及び文書管理方法を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、レイアウトが定義された元文書の元画像データを取得する画像データ取得手段(例えば、FAX受信部51,画像受信部55)と、前記元文書を一意に特定する文書IDと共に、前記元文書の前記レイアウトを判別するレイアウト情報を記憶したレイアウト情報記憶手段(例えば、帳票定義リスト57)と、前記レイアウト情報と前記元画像データのレイアウトを比較して、前記元文書の前記文書IDを判別する元文書判別手段(例えば、帳票定義管理部56)と、前記文書ID毎に、前記元画像データの部分領域を指定する部分領域情報を記憶した部分領域情報記憶手段(例えば、帳票定義リスト57)と、前記部分領域情報が指定する、前記元画像データの前記部分領域を抽出する部分領域抽出手段(例えば、帳票処理部52)と、前記文書IDに対応づけて、前記部分領域毎に、用紙における配置情報を記憶した配置情報記憶手段(例えば、入出力対応テーブル59)と、前記配置情報に従い前記部分領域が配置された合成画像データと、該合成画像データを一意に識別する識別情報を該合成画像データに形成する合成画像データ生成手段(例えば、文書生成部60)と、前記識別情報を、前記元画像データに対応づけてデータ記憶手段(例えば、コンテンツデータDB54)に記憶させるデータ蓄積手段(例えば、データ蓄積部53)と、前記合成画像データが形成された合成文書を印刷する印刷手段と、を有することを特徴とする文書管理装置を提供する。
業務に必要な部分的な領域を抽出して提供し、かつ、必要に応じて原本である元の文書を簡単に提供できる文書管理装置を提供することができる。
文書管理システムの概略を説明する図の一例である。 文書管理システムの構成図の一例である。 文書処理サーバのハードウェア構成図の一例である。 デジタル複合機のハードウェア構成の一例を示す図である。 文書管理システムの機能ブロック図の一例である。 操作部のタッチパネルに表示された選択キーの一例を示す図である。 帳票定義リストの一例を示す図である。 元文書の判別を説明する図の一例である。 帳票定義ファイルに記述された帳票定義の一例を示す図である。 入出力対応テーブルの一例を示す図である。 合成画像データ用の帳票定義の一例を示す図である。 いくつかの帳票定義ファイルの背景情報を視覚的に示す図の一例である。 コンテンツID管理テーブルの一例を示す図である。 オリジナル文書印刷モードにおける文書管理システムの機能ブロック図の一例を示す図である。 合成文書印刷モードにおける文書管理システムのシーケンス図の一例である。 オリジナル文書印刷モードにおける文書管理システムのシーケンス図の一例である。 文書管理システムの構成図の一例である(実施例2)。 文書管理システムの機能ブロック図の一例である(実施例2)。 オリジナル文書印刷モードにおける文書管理システムの機能ブロック図の一例である(実施例2)。 オリジナル文書印刷モードの手順を模式的に説明する図の一例である。 操作部のタッチパネルに表示された選択キーの一例を示す図である(実施例2)。 元文書Aと合成文書αの関係の一例を示す図である。 文書管理システムの機能ブロック図の一例である(変形例)。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図1(a)(b)は、文書管理システム500の概略を説明する図の一例である。図1(a)は、元文書Aを合成して合成文書αを印刷する合成文書印刷モードを、図1(b)は合成文書αをスキャンして元文書Aを印刷するオリジナル文書印刷モードを、それぞれ模式的に示す。
まず、図1(a)の合成文書印刷モードについて説明する。元文書Aは、例えば、業務に用いるアンケート用紙や保証書等、レイアウトが定まっている文書である(以下、総称して「帳票」という場合がある)。元文書Aは、その業務で用いる1セットの文書の集合であり、ページ数の下限は1ページ、上限はない。図1では、元文書Aは3ページで1セットである。文書管理システム500は、元文書Aのレイアウトに基づき抽出すべき記入領域a〜dの位置情報を予め定義している。
デジタル複合機100が、電話回線網401又はネットワーク201を介して元文書Aの電子データである元画像データを取得すると、デジタル複合機100は、元画像データのレイアウトを判別して、この帳票に対し定義された記入領域a〜dの位置と大きさに基づき、元画像データから記入領域a〜dを抽出する(その記入領域のコピーデータを取得する)。なお、元画像データは不図示の文書処理サーバ200やデジタル複合機100に記憶される。
また、文書管理システム500は、元文書Aに対し記入領域a〜dの配置情報を予め定義している。文書管理システム500は、レイアウトに基づき元文書Aを識別すると、記入領域a〜dの配置情報に従い、記入領域a〜dを用紙1枚分の画像データに配置する。この画像データを「合成画像データ」という。また、合成画像データには、後に識別するためのシンボル(例えばバーコード)11が形成(配置)されている。
そして、文書管理システム500は、合成画像データをプリントアウトしたり、ユーザのPC(Personal Computer)に送信する。したがって、文書管理システム500は、合成画像データを用紙に印刷することができる(以下、合成画像データが印刷された用紙を「合成文書α」という)。このように、複数の元画像データからユーザが所望する記入領域a〜dのみを合成するので、印刷に消費する紙の消費量を最小限に抑制でき、かつ、紙媒体の資料の取り扱いが容易になる。
続いて、図1(b)を用いて、オリジナル文書印刷モードについて説明する。デジタル複合機100が、合成画像データを印刷した合成文書αをスキャンすると、そのシンボル11を逆変換して、元文書Aを特定する。そして、デジタル複合機100は、文書処理サーバ200やデジタル複合機100から 元文書Aの元画像データを読み出し、及び、元画像データに関連した添付文書があればそれを印刷する。復元されたオリジナル文書β1〜β3はスキャンされた元文書Aと同じものであるが、両者を区別するため、復元された文書を「オリジナル文書」という。また、オリジナル文書β1〜β3を区別しない場合、オリジナル文書βという。
こうすることで、合成文書αをスキャナで読取るだけで、合成文書αに配置された記入領域a〜dを有する元文書Aを復元することができるので、合成文書αが判読しづらい場合や全文を読みたい場合などに、ユーザはオリジナル文書βを容易に入手することができる。
〔システム構成〕
図2は、文書管理システム500の構成図の一例を示す。文書管理システム500は、電話回線網401に接続された文書処理サーバ200、文書処理サーバ200とLANやインターネットなどのネットワーク201経由で接続された一台以上のデジタル複合機100を有する。また、好適な実施形態として、電話回線網401には任意のFAX端末400が接続されている。FAX端末400のユーザにとって、文書処理サーバ200のFAX番号は既知である。電話回線網401でなくネットワーク201を介してFAXを送受信してもよい。
文書処理サーバ200が元画像データを取得する態様はいくつかある。すなわち、FAX端末400から受信する態様、デジタル複合機100が元文書Aをスキャンして元文書Aの元画像データを文書処理サーバ200に送信する態様、不図示のPCから文書処理サーバ200に送信する態様等である。
ユーザは、デジタル複合機100を操作することで文書処理サーバ200を利用する。例えば、ユーザは、合成文書αを印刷するかオリジナル文書βを印刷するかをデジタル複合機100に設定できるようになっている。以下、合成文書αを印刷する動作モードを合成文書印刷モードといい、オリジナル文書βを印刷する動作モードをオリジナル文書印刷モードという。
文書処理サーバ200が合成文書印刷モードの状態で、例えば、文書処理サーバ200が外部のFAX端末400から元画像データを受信すると、元画像データの記入領域を合成した合成画像データを生成し、ユーザが指定したデジタル複合機100に送信する。デジタル複合機100は合成画像データを用紙に印刷する。これにより、ユーザは合成文書αを取得できる。
また、文書処理サーバ200が合成文書印刷モードの状態で、ユーザがデジタル複合機100のフィーダ上に、元紙文書をセットしスキャンを実行すると、文書処理サーバ200はFAX受信を用いた場合と同様に元画像データをデジタル複合機100から受信する。文書処理サーバ200はスキャンして得られた元画像データから合成画像データを生成し、ユーザが指定したデジタル複合機100に送信する。デジタル複合機100は合成画像データを用紙に印刷する。これにより、ユーザは合成文書αを取得できる。
また、文書処理サーバ200がオリジナル文書印刷モードの状態で、ユーザが合成文書αをデジタル複合機100のフィーダ上にセットしスキャンを実行すると、文書処理サーバ200は合成文書αの合成画像データを受信する。文書処理サーバ200は、合成画像データを生成するため記入領域が抽出された元画像データをHDD(Hard Disk Drive)24から読み出し、ユーザが指定するデジタル複合機100に送信する。デジタル複合機100は元画像データを用紙に印刷する。これにより、ユーザはオリジナル文書β1〜β3を取得できる。
〔ハードウェア構成〕
図3は、文書処理サーバ200のハードウェア構成図の一例を示す。文書処理サーバ200は、それぞれバスで相互に接続されているCPU21、RAM22、ROM23、HDD24、入力装置25、表示制御部26、記憶媒体装着部27及び通信装置28、を有するコンピュータを実体とする。
CPU21は、HDD24から文書管理プログラム30を読み出しプログラムに記述されたコードを実行することで、文書処理サーバ200を統括的に制御する。RAM22は、DRAMなどの揮発性メモリで、CPU21が文書管理プログラム30を実行する際の作業エリアとなる。ROM23には、BIOS(Basic Input/Output System)やマウスやキーボード等のハードウェアと最低限のアクセスを可能とするデバイスドライバ等を記憶している。BIOSからブートローダを呼び出すことで、OS(Operating System)を起動することができる。HDD24は、文書管理プログラム30、OS、後述する帳票定義ファイル等のファイルを記憶している。HDD24でなくSSD(Solid State Drive)を搭載してもよい。
入力装置25は、マウスやキーボードなど、管理者が文書処理サーバ200を操作する指示を入力するための装置である。表示制御部26はディスプレイ32と接続され、例えば文書管理プログラム30やOSからのAPI(Application Program Interface)を用いた描画要求を受け取り、所定の解像度や色数で、GUI(Graphical User Interface)画面をディスプレイ32に表示する。記憶媒体装着部27は、CD−ROM23やDVD−ROM23等の光ディスクメディア、フラッシュメモリ等のメモリカード33が脱着可能に構成され、これらのメモリカード33からデータを読み出し、また、メモリカード33にデータを書き込む際に利用される。文書管理プログラム30は、メモリカード33に記憶された状態で配布され、メモリカード33から読み出されHDD24にインストールされる。なお、文書管理プログラム30は、ネットワーク201に接続された不図示のサーバから文書処理サーバ200にダウンロードされてもよい。
通信装置28は、LANやインターネットなどのネットワーク201に接続するためのインターフェイスであり、例えばイーサネット(登録商標)カードを実体とする。通信装置28は、所定のアプリケーションプログラム(例えば、デジタル複合機が実行するプログラム)がHTTPやFTP等に従って生成したデータを受信する。また、通信装置28は、OSI基本参照モデルの物理層、データリンク層に規定されたプロトコルに従う処理を施してネットワーク201に送出する。ネットワーク201に備えられたルータがTCP/IPに従いデータをルーティングすることでデータがデジタル複合機100に送信される。FAX通信装置29は、例えば、電話回線網401やISDN回線を介して画像データをMH、MR又はMMR圧縮し、変調して送信する、ITU−T勧告のG3等の規格に従うものである。受信時は、相手先から受信した画像データにデータ伸長やエラー訂正等を施し画像データを復元する。
図4は、デジタル複合機100のハードウェア構成の一例を示す図である。デジタル複合機100は、主にプログラムを実行してデジタル複合機100の全体を統括して制御するCPU43と、コピーなどのデジタル複合機100の機能を提供するASIC(Application Specific Integrated Circuit)45とがブリッジ44を介して接続された構成を有する。ASIC45は、多数のレジスタや論理回路を備え、用紙の搬送用モータのドライバの制御の他、ヘッドパルス生成部等として機能する。なお、RAM41は、デジタル複合機100が画像形成用のメモリなどとして用いられたり、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いられる作業用のメモリである。
HDD42は、画像データ、プログラム、フォントデータ、フォーム等を記憶するための記憶手段である。HDD42でなくSSDを搭載してもよい。操作部46は、ユーザからの入力操作を受け付け、また、ユーザにメニューや状態を表示するユーザインターフェイスである。操作部46はタッチパネルと一体に構成されることが多い。また、操作部46には、テンキー、スタートボタン、リセットボタン、コピーボタン、スキャナボタン、FAXボタン、等のキーボードを有する。通信装置47は、文書処理サーバ200が有する通信装置28と同様に、LANやインターネットなどのネットワーク201に接続するためのインターフェイスである。
FAX通信装置48は、文書処理サーバ200が有するFAX通信装置29と同様に、電話回線網401等を介して画像データを送受信する装置である。スキャナ装置49は、コンタクトガラスに載置された原稿を光学的に走査して、その反射光をA/D変換して誤差拡散やガンマ変換などの画像処理を施し、所定の解像度のデジタルデータに変換した画像データを生成する。プロッタ50は、FAX通信装置29が受信した画像データ又はスキャナ装置49が読み取った画像データに基づき、1ページ毎の画像を形成し、用紙に転写する。例えば、レーザービームを用いた電子写真プロセスを使って、感光ドラム等に形成したトナー画像を用紙に転写し、定着装置により熱と圧力により定着して出力する。
なお、デジタル複合機100は、プロッタ50、スキャナ装置49及びFAX通信装置29の全ての機能を備えていなくてもよい。本実施形態ではスキャナ装置49を有するデジタル複合機100であれば、文書処理サーバ200が合成文書αの合成画像データを生成することができる。合成画像データが生成されれば、元画像データを読み取ったデジタル複合機100以外のプリンタでも印刷が可能となる。
〔文書管理システム500の機能ブロック〕
図5は、文書管理システム500の機能ブロック図の一例を示す。文書処理サーバ200の各機能は、CPU21が、HDD24に記憶された文書管理プログラム30を実行すること、及び、所定のハードウェアにより実装される。FAX端末400のFAX送信部400a、又は、デジタル複合機100の画像読取部61から、元文書Aの元画像データが文書処理サーバ200に送信される。文書処理サーバ200は合成画像データを生成し、デジタル複合機100に送信する。デジタル複合機100は、合成画像データを用紙に印刷して合成文書αを出力する。
<デジタル複合機100>
デジタル複合機100の機能ブロックについて説明する。なお、この説明は、必ずしも処理手順とは一致していない。
まず、デジタル複合機100の操作部46は、上記のように各種の操作を入力するためにユーザにより利用されるが、本実施形態では特に、操作部46は、合成文書印刷モードとオリジナル文書印刷モードをユーザが選択するための選択キー71を提供する。
図6は、操作部46のタッチパネルに表示された選択キー71の一例を示す。選択キー71は、ユーザがデジタル複合機100を所定の方法で操作すると表示される。ユーザが『合成文書印刷』をタッチすると、デジタル複合機100は合成文書印刷モードとなり、ユーザが『オリジナル文書印刷』をタッチするとデジタル複合機100はオリジナル文書印刷モードになる。デジタル複合機100は、合成文書印刷モードになると、フィーダ上にセットされた元文書Aを、合成文書αを印刷する対象であることを検出する。なお、操作部46は、画像読取部61から通知される画像読み取りの成否をユーザに表示する。
合成文書印刷モードにおいて、画像読取部61は、フィーダ上にセットされた元文書Aをスキャナ装置49で読み取り、元画像データを生成して画像送信部62に送出する。したがって、画像読取部61はスキャナ装置49を実体とする。合成文書印刷モードでは、デジタル複合機100は読み取った画像データをそのままプロッタ50で印刷しない。なお、画像読取部61は、画像送信部62から文書処理サーバ200への送信の成否を受け取る。また、画像読取部61が元文書Aの読み取りに失敗した場合、又は、画像送信部62から送信失敗を受け取った場合、画像読取部61は、操作部46に、画像読取が失敗した旨を表示するよう通知する。
画像送信部62は、画像読取部61から受け取った元画像データを、ネットワーク201を介して文書処理サーバ200に送信する。したがって、画像送信部62は通信装置28を実体とする。送信に失敗した場合は、その旨を画像読取部61に通知する。
<文書処理サーバ200:合成文書作成>
文書処理サーバ200は、大きく分けて、合成文書作成機能と元画像データ読み出し機能の2つの機能を有する。デジタル複合機100が合成文書印刷モードで画像データを送信した場合やFAX受信部51が元画像データを受信した場合は、合成文書作成機能を提供し、デジタル複合機100がオリジナル文書印刷モードで画像データを送信した場合は、元画像データ読み出し機能を提供する。このため、デジタル複合機100の動作モードは画像データと共に文書処理サーバ200に送信される。
図5は、このうち合成文書作成機能に関係する機能を示すものである。
・FAX受信部51、画像受信部55
文書処理サーバ200は、FAXにより元画像データを受信する場合とデジタル複合機100から画像データを受信する場合がある。FAX受信部51は、このうち電話回線等を通じて送信されてくる元画像データを受信し、受信した元画像データを帳票処理部52に送出する。したがって、FAX受信部51はFAX通信装置29を実体とする。FAX受信部51は、例えば、予め定められたFAX番号宛に元画像データが送信された場合、元画像データが合成画像データの生成対象であることを検出してもよいし、FAX送信の前後にユーザが元画像データの送信を知らせる定められた番号やシャープキー等を押下したことを検出して、元画像データが合成画像データの生成対象であることを検出してもよい。FAX受信部51は、受信した元画像データを帳票処理部52に送出する。
また、画像受信部55は、ネットワーク201経由でデジタル複合機100から送られてくる元画像データを受信し、受信した元画像データを帳票処理部52に送出する。したがって、画像受信部55は通信装置28を実体とする。
・帳票定義管理部56
帳票定義管理部56は、帳票毎に付与される一意の帳票ID(識別子)と、帳票の元画像データを画像識別するための画像辞書、及び、帳票処理に用いる帳票定義ファイルを関連付けて管理する。関連づけたリストを以下、帳票定義リスト57という。帳票定義管理部56は、帳票処理部52から元画像データを受け取ると、帳票ID(識別子)及び帳票定義ファイル(帳票定義ファイルロケーションを返してもよい)を帳票処理部52に返す。
図7は、帳票定義リスト57の一例を示す図である。帳票IDに対応づけて、画像辞書(又は画像辞書のロケーション)及び帳票定義ファイルロケーション(又は帳票定義ファイルでもよい)が登録されている。この帳票定義ファイルに、合成画像データを生成するための帳票定義が記述されている。
帳票定義管理部56は、例えばパターンマッチング等の手法を用いて元文書Aを判別し、帳票処理部52から受け取った元文書Aの画像データの帳票IDを決定する。
図8(a)は、元文書Aの判別を説明する図の一例である。画像辞書には、予め登録された元文書のレイアウト情報が記憶されている。なお、図8(a)の画像辞書は、レイアウトを肉眼で判別できるように示されているが、画像辞書の格納フォーマットは特徴点の座標や関数で表現されている場合もある。帳票定義管理部56は、元画像データを二値化して、画像辞書の各レイアウト情報と比較する。帳票定義管理部56は元画像データの画素を1つずつずらしながら画素値が一致するか否かを判定して、一致度が所定値以上であることを条件に最も一致するレイアウト情報を決定し、そのレイアウトの元文書Aであると判別する。
元文書Aが複数のページから構成される場合、そのうちの1ページのみ(例えば、表紙や必須のページ)で元文書Aを判別してもよいし、全てのページの元画像データをパターンマッチングして元文書Aを判別してもよい。
また、元文書Aのレイアウトには、必ずしも枠線は不要である。図8(b)は、枠線のない元文書Aの判別を説明する図の一例である。図8(b)では元文書Aにテキスト72が記載されているが、テキスト72を囲む枠線はない。このような場合、帳票定義管理部56は、テキスト72の外接矩形を認識し、テキスト72を外接矩形73に置き換えた元画像データを画像辞書のレイアウト情報と比較する。枠線が不要であることで、元文書Aのレイアウトの自由度を増大させることができる。
なお、このようにパターンマッチングせずに、予め元文書Aに1次元又は2次元バーコードを印刷しておき、読み取ったバーコードを復号化して元文書Aを判別してもよい。
図5に戻り、さらに、帳票定義管理部56は、オリジナル文書印刷モードでは、後述する出力帳票IDを文書生成部60から取得して、帳票定義リスト57から出力帳票IDに対応づけられた帳票定義ファイル(帳票定義ファイルロケーションを受け取ってもよい)を読み出し文書生成部60に返す。
帳票処理部52について説明する。帳票処理部52は、FAX受信部51又は画像受信部55から送出された元画像データに対し、帳票定義管理部56から帳票ID及び帳票定義ファイルを取得する。なお、帳票定義管理部56が、元文書Aを判別できなかった場合、又は、元文書Aが帳票定義リスト57に登録されていなかった場合、帳票処理部52は、その旨を帳票定義管理部56から通知される。
元画像データが登録済みの帳票であった場合、帳票処理部52は、帳票定義ファイルに記述された帳票定義に従い、元画像データを処理する。
図9は帳票定義ファイルに記述された帳票定義の一例を示す図である。図9はタグ形式で記述された帳票定義である。
<フォーム 名前='Incident/Accident Report'>〜</フォーム>により、帳票の名前「Incident/Accident Report」が定義されている。
<デザインファイル 名前='c:\form\form1.pdf'/>は、この帳票定義ファイルが定義するレイアウトの一例の帳票のファイル名と格納場所を示す。
<ページ ページ番号='1'>〜</ページ>は、帳票の1ページ目の各記入領域を定義する。元文書が複数ページを有し、それらのページから記入領域を読み出す場合、1ページ以降も同様に定義される。
なお、記入領域は、ユーザが帳票に記入する領域であることを想定した呼び名であり、ユーザが文字や数字を記入しない部分的な領域、又は、ワープロなどで機械的に文字や数字が印字された領域を指定することもできる。
<記入領域 領域ID='rid:0001' 名前='氏名' 横='167' 縦='164' 幅='130' 高さ='25' 処理方法='画像保存' 記入必須='真'/>は、帳票の記入領域の位置、大きさ、処理方法等を定義する。例えば、この記入領域を一意に識別する領域IDは「rId:0001」である。この記入領域の名前は「氏名」であり、帳票に記入した人物の名前が記入されている。記入領域の位置は、例えば、元画像データの左上の頂点を原点として座標(167,164)である。記入領域の大きさは座標(167,164)を基準に幅130、高さ25である。また、処理方法は「画像保存」であり、記入必須が「真」であること(記入が必須であること)が定義されている。このような領域処理の方法が記入領域毎に定義されている。
なお、帳票定義ファイルには<追加管理項目>〜</追加管理項目>のように、処理対象とならない領域についても定義されており、必要であればこれらに対し記入領域の位置・大きさ及び処理方法を定義することができる。
帳票処理部52は、処理方法の記述内容に基づきその記入領域の処理を決定する。処理方法が「画像保存」の場合、記入領域をコピーして保存すること(抽出すること)を意味する。画像データから抽出された記入領域の読み取り画像が後述するコンテンツデータとなる。また、処理方法が「チェック認識」の場合、記入領域に記入があるか否か又はチェックマークが記入されているか否を判定することを意味する。また、処理方法が「文字認識」の場合、記入領域にOCR(Optical Character Recognition)を施し、記入された文字や記号を文字コードに変換することを意味する。
帳票処理部52は、帳票定義ファイルの記述に従った処理を実行し、記入領域の読取り画像、元画像データ、帳票ID及び領域IDを、データ蓄積部53に送出する。データ蓄積部53は、後述するように記入領域の読み取り画像をコンテンツデータとして扱い、各コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツデータIDを付与する。また、帳票処理部52は、データ蓄積部53から、コンテンツデータIDを受け取る。
また、帳票処理部52は、コンテンツデータIDを受け取った後、文書生成部60に対し、合成文書データの生成指示、各コンテンツデータID、元画像データから判別した元文書Aの帳票ID及び領域ID、を送出する。
・関連帳票管理部58
関連帳票管理部58は、入力帳票IDと出力帳票IDを関連付けて管理する。入力帳票IDは帳票IDと等しく、出力帳票IDは、合成文書αのレイアウトを指定する帳票定義ファイルの識別子である。すなわち、この帳票定義ファイルは合成文書αのレイアウトを指定する。入力帳票IDと出力帳票IDは、文書管理システム500の管理者により対応づけて関連帳票管理部58に登録される。
図10は、入出力対応テーブル59の一例を示す図である。入出力対応テーブル59は、入力帳票IDと出力帳票IDを関連付けるテーブルである。例えば、帳票処理部52から受け取った元画像データの帳票IDが「formId:00001」であれば、「formId:a0001」が印刷する合成文書αのレイアウトを定義する帳票定義ファイルの出力帳票IDとなる。関連帳票管理部58は、文書生成部60から入力帳票IDを受け取り、入出力対応テーブル59を参照して、入力帳票IDに対応づけられた出力帳票IDを返す。
文書生成部60は、帳票処理部52から受け取った合成文書データの生成指示と各コンテンツデータIDを受け取ると、元画像データの帳票ID(入力帳票ID)を関連帳票管理部58に送ることで、印刷する合成文書αのレイアウトを定義する帳票定義ファイルの出力帳票IDを取得する。
文書生成部60は、取得した出力帳票IDを帳票定義管理部56に送出し、合成画像データ用の帳票定義ファイルを入手する。なお、文書生成部60が帳票定義ファイルを保持していてもよい。
図11は、合成画像データ用の帳票定義の一例を示す図である。
<フォーム 名前='Incident/Accident Report'>〜</フォーム>により、合成文書αの名前「Incident/Accident Report」が定義されている。
<デザインファイル 名前='c:\form\form1.pdf'/>には、この合成画像データを生成する際の背景情報が定められている。
<ページ ページ番号='1'>〜</ページ>は、帳票の1ページ目の各差込領域を定義する。
<差込領域 名前='差込画像1' 横='40' 縦='260' 幅='80' 高さ='20' 背景=' {formId:00001/rId:0001} '/>は、合成画像データの差込領域の位置、大きさ、差し込む記入領域の領域IDを定義する。例えば、座標(40,260)を始点に、幅80高さ20の領域に、帳票IDが「formId:00001」、領域IDが「rId:0001」のコンテンツデータを合成するという処理を定義する。図示するように、このような記入領域毎に差込する位置と大きさがそれぞれ定義されている。
ここで、帳票定義ファイルのデザインファイル「form1.pdf」が有する背景情報について説明する。図12は、いくつかの帳票定義ファイルの背景情報を視覚的に示す図の一例である。図12(a)は最もシンプルな背景情報である。すなわち、図12(a)の背景は白紙であり、そこにコンテンツデータが差し込まれることになる。
また、例えば、所定のコンテンツデータを強調して合成文書に出力したい場合がある。このような場合、図12(b)のような強調枠74を有する背景をデザインファイルに指定することができる。図12(b)では、左下に強調枠74が描画されている。このような強調枠74は、差込領域を囲むように位置を決定しておくことで、強調したいコンテンツデータを強調枠74内に配置することができる。強調枠74を赤などのカラーで描画してもよい。
また、ユーザが元文書Aである帳票に、手書き等で記入領域に記入することを想定すると、ユーザが記入を飛ばす又は忘れる記入領域が存在することが考えられる。そして、記入領域には、名前のような必須の記入領域と、性別や年齢などの必ずしも必須でない記入領域があることが多い。そこで、このような記入領域毎に、必須か否か、又は、どのようなコンテンツが差し込まれるはずだったかをユーザが把握できれば、文書管理システム500の利便性が向上すると考えられる。
図12(c)では、差込領域毎に、差し込まれる予定のコンテンツデータが、必須か否かを示すメッセージ75が記載されている。差込した結果、記入領域B、C、Dに対応したコンテンツデータは差し込まれているが、記入領域Aに対応したコンテンツデータは差し込まれていないので、背景に記載された「必須」のメッセージ75をユーザが読み取れるようになっている。したがって、ユーザは一目で必須のコンテンツが記入されていないことを把握できる。
なお、記入されていない記入領域でもそのまま白い(無地の)コンテンツデータとして、差込領域に差し込むと、背景のメッセージ75が白い画素で置き換えられ読み取れなくなってしまう。このため、例えば、文書生成部60は半透明処理を施したコンテンツデータを差し込むか、記入領域に占める黒画素の比率から記入領域に記入されているか否かを判定して、記入されていない場合にはそのコンテンツデータを差し込まない。
また、図12(d)では、差込領域毎に、差し込まれる予定のコンテンツデータの内容を示すメッセージ76が記載されている。したがって、ユーザは一目で差し込まれなかったコンテンツデータが何かを把握できる。
図5に戻り、文書生成部60は、帳票処理部52から受け取った各コンテンツデータIDに対応する領域ID,帳票IDの中から、合成画像データの帳票定義ファイル内で指定される帳票IDと領域IDの組合せがあった場合、データ蓄積部53に、各コンテンツデータIDを通知する。そして、文書生成部60は、各コンテンツデータIDに対応したコンテンツデータ(又はコンテンツデータロケーションでもよい)データ蓄積部53から取得する。
文書生成部60は、コンテンツデータを合成画像データの帳票定義ファイルにより指定される位置に合成する。帳票処理部52から受け取った全てのコンテンツデータIDに対応するコンテンツデータを差し込むと、合成画像データが生成されたことになる。
なお、文書生成部60がコンテンツデータを差し込む際、コンテンツデータと差込先の領域の大きさが異なる場合もある。このため、文書生成部60は、コンテンツデータの大きさと差込先の領域の大きさを比較し、コンテンツデータの方が大きい場合、コンテンツデータを縮小する。縮小は、コンテンツデータの大きさと差込領域の大きさの比率に応じて、コンテンツデータの画素を間引きすればよい。また、コンテンツデータの方が差込先の領域より小さい場合、コンテンツデータの大きさと差込領域の大きさの比率に応じて、コンテンツデータを拡大してもよい。
また、文書生成部60は、合成画像データを一意に識別するための出力紙IDを生成し、それをQRコードなどの機械可読なシンボル11に変換して合成画像データの所定の位置に重畳するようにして形成(配置)する。文書生成部60は、生成した出力紙IDと合成画像データに使用したコンテンツデータIDをデータ蓄積部53に送出する。最後に、文書生成部60は、生成した合成画像データをデジタル複合機100に送信する。なお、バーコード等のシンボルを合成画像データの一部に形成するのでなく、地紋印刷などのように全面にシンボルを印刷してもよいし、電子透かしやマイクロ文字のように肉眼では確認が困難な態様でシンボル11を形成してもよい。
・データ蓄積部
データ蓄積部53は、コンテンツデータと、コンテンツデータを切り出した元文書Aの元画像データの帳票ID、領域ID、出力紙ID等、コンテンツデータに関連する情報を管理する。
図13は、コンテンツID管理テーブル64の一例を示す図である。コンテンツID管理テーブル64は、データ蓄積部53が管理している。各コンテンツデータIDに、コンテンツデータの保存場所であるコンテンツデータロケーション、元画像データロケーション、領域ID、入力帳票ID、及び、出力紙IDが格納される。
データ蓄積部53は、帳票処理部52から送出されたコンテンツデータと、コンテンツデータの領域ID、コンテンツデータの元となった元画像データ、元画像データの帳票ID、を受け取ると、コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツデータIDを生成する。そして、それらを関連付けてコンテンツデータDB54に保存し、生成したコンテンツデータIDを帳票処理部52に返す。
元画像データロケーションは、同じ元画像データに共通なので、1枚の元画像データから複数のコンテンツデータが抽出された場合、元画像データロケーションには同じ情報が格納される。また、元文書Aのどの記入領域かを示す領域ID、元画像データの識別結果である入力帳票ID、コンテンツデータを合成して生成した合成画像データを識別する出力紙IDも格納されている。
また、データ蓄積部53は、文書生成部60からコンテンツデータIDと出力紙IDを受け取ると、そのコンテンツデータIDに対応する行の出力紙ID列に、受け取った出力紙IDを格納する。
・印刷部63
図5に戻り、印刷部63は、文書処理サーバ200から受信した合成画像データを用紙に印刷する。したがって、印刷部63はプロッタ50を実体とする。合成画像データのフォーマットは、PDF、PostScript等のPJL(Printer Job Language)、ラスタデータ等、どのようなものでもよい。
なお、図5では、元文書Aを読み取ったデジタル複合機100と印刷するデジタル複合機100が異なっているが、両者は同じデジタル複合機100でもよい。
<文書処理サーバ200:オリジナル文書印刷>
続いて、文書管理システム500がオリジナル文書βを印刷するための構成について説明する。
図14は、オリジナル文書印刷モードにおける文書管理システム500の機能ブロック図の一例を示す。デジタル複合機100の画像読取部61から、合成文書αが読み取られ、合成画像データが文書処理サーバ200に送信される。文書処理サーバ200は合成画像データを受信して、コンテンツID管理テーブル64にて紐付けされている元画像データをデジタル複合機100に送信する。デジタル複合機100は、元画像データを用紙に印刷してオリジナル文書βを出力する。
<デジタル複合機100>
オリジナル文書βを印刷する場合、ユーザは図6の操作部46に表示させた選択キー71のうち、『オリジナル文書印刷』にタッチする。これによりデジタル複合機100は、オリジナル文書印刷モードになる。
オリジナル文書印刷モードにおいて、画像読取部61は、フィーダ上にセットされた合成文書αをスキャナ装置49で読み取り、合成画像データを生成して画像送信部62に送出する。オリジナル文書印刷モードでは、デジタル複合機100は読み取った画像データをそのままプロッタ50で印刷しない。なお、画像読取部61は、画像送信部62から文書処理サーバ200への送信の成否を受け取る。また、画像読取部61が合成文書αの読み取りに失敗した場合、又は、画像送信部62から送信失敗を受け取った場合、画像読取部61は、操作部46に、画像読取が失敗した旨を表示するよう通知する。
画像送信部62は、画像読取部61から受け取った元画像データを、ネットワーク201を介して文書処理サーバ200に送信する。送信に失敗した場合は、その旨を画像読取部61に通知する。なお、図14では、デジタル複合機100が合成画像データを文書処理サーバ200に送信するが、FAX端末400が合成画像データを文書処理サーバ200に送信してもよい。このような場合を想定すると、FAXの解像度(例えば200dpi)でもシンボル11が読み取れるように、シンボル11を大きめに印刷することが好ましい。
文書処理サーバ200の画像受信部55は、ネットワーク201経由で送信されてくる合成画像データを受信し、受信した合成画像データを画像処理部65に送出する。
画像処理部65は、画像受信部55から送出された合成画像データの中から、出力紙IDの変換結果であるシンボル11を探索する。画像処理部65は、合成画像データにおいてシンボル11が配置される候補の領域を探索して出力紙IDのシンボル11が探索できたか否かに応じて、シンボル探索の成否をデジタル複合機100に通知する。デジタル複合機100は、操作部46に探索の成否を表示する。なお、候補の領域は、例えば、合成画像データの4角から所定範囲内である。また、シンボル(例えば、QRコード)11の探索は公知であるが、例えば、シンボル11の3つのコーナに配置される基準のパターンのエッジを所定方向から1と0に変換し、1と0のパターンにより基準のパターンを見つける。基準のパターンが検出されれば、シンボル11が探索されたと判定してよい。
画像処理部65は、シンボル11の探索に成功した場合、シンボル11を逆変換することで出力紙IDを取得する。画像処理部65が取得した出力紙IDをデータ蓄積部53に送出する。データ蓄積部53は、出力紙IDをキーにコンテンツID管理テーブル64を参照し、この出力紙IDが対応づけられた全ての元画像データロケーションを読み出し、コンテンツデータDB54から元画像データを読み出す。なお、1つの合成画像データに同じ元画像データからコンテンツデータを差し込む場合もあるので、データ蓄積部53は、重複した元画像データを取り除く。このようにして、合成画像データの出力紙IDから、元画像データを取得することができる。
画像処理部65は、データ蓄積部53から元画像データを受け取るとそれらを全てデジタル複合機100に送信する。デジタル複合機100は、全ての元画像データを受信して、印刷部63が用紙に印刷する。こうすることで、1枚の合成文書αから、例えば3枚のオリジナル文書β1〜β3が印刷される。
〔動作手順〕
図15は、合成文書印刷モードにおける文書管理システム500のシーケンス図の一例を示す。
デジタル複合機100は画像受信部55に、FAX端末400はFAX受信部51に、元画像データを送信する(S10)。
画像受信部55又はFAX受信部51は、元画像データを帳票処理部52に送出する(S20)。
帳票処理部52は、元画像データを帳票定義管理部56に送出する(S30)。これにより、帳票定義管理部56は、帳票定義リスト57が指定する画像辞書に基づき元画像データから元文書Aを判別し、読み取られた元文書Aの帳票IDを決定する。また、帳票定義管理部56は、帳票定義リスト57の帳票IDに対応づけられた帳票定義ファイル(又はそのロケーション)を読み出す。帳票定義管理部56は、帳票ID及び帳票定義ファイルを帳票処理部52に送出する(S40)。
帳票処理部52は、帳票定義ファイルに基づき各記入領域を抽出する(S50)。帳票処理部52は、記入領域を抽出する際、帳票定義ファイルに記述された記入領域の領域IDを読み出す。
そして、帳票処理部52は、記入領域の読み取り画像、元画像データ、帳票ID及び領域IDをデータ蓄積部53に送出する(S60)。
データ蓄積部53は、各読み取り画像毎にコンテンツデータIDを付与し、付与したコンテンツデータIDを帳票処理部52に送出する(S70)。以降は、読み取り画像はコンテンツデータと称される。また、データ蓄積部53は、コンテンツデータIDに対応づけて、コンテンツデータロケーション、元画像データロケーション、領域ID及び入力帳票IDを、コンテンツデータDB54に記憶する。
帳票処理部52は、文書生成部60に、合成文書データの生成指示、各コンテンツデータID、帳票ID及び領域IDを送出する(S80)。
文書生成部60は、帳票IDを入力帳票IDとして、関連帳票管理部58に送出する(S90)。関連帳票管理部58は、入出力対応テーブル59を参照して出力帳票IDを読み出し、文書生成部60に送出する(S100)。
文書生成部60は、出力帳票IDを帳票定義管理部56に送出する(S110)。帳票定義管理部56は、帳票定義リスト57を参照して出力帳票IDに対応づけられた帳票定義ファイル(又はそのロケーション)を読み出す。帳票定義管理部56は、帳票定義ファイルを文書生成部60に送出する(S120)。
また、文書生成部60は、帳票定義ファイルを参照して、帳票ID及び領域IDにより指定される差込領域毎に、帳票処理部52から送出された帳票ID及び領域IDに基づきコンテンツデータIDを特定し、このコンテンツデータIDをデータ蓄積部53に送出する(S130)。
データ蓄積部53は、コンテンツID管理テーブル64を参照し、コンテンツデータIDに対応づけられたコンテンツデータロケーションに基づき、コンテンツデータをコンテンツデータDB54から読み出し、文書生成部60に送出する(S140)。
文書生成部60は、帳票定義ファイルに基づきコンテンツデータを配置することで、合成画像データを生成する(S150)。
また、文書生成部60は、合成文書を一意に特定する出力紙IDを生成し、そのシンボル11を合成画像データに重畳する(S160)。
文書生成部60は、生成した出力紙IDをデータ蓄積部53に送出する(S170)。これにより、データ蓄積部53は、合成画像データに配置したコンテンツのコンテンツデータIDに出力紙IDを登録する。
文書生成部60は、出力紙IDのシンボル11が重畳された合成画像データをデジタル複合機100に送信する(S180)。これにより、デジタル複合機100は合成画像データを用紙に印刷して、合成文書αを出力することができる(S190)。
図16は、オリジナル文書印刷モードにおける文書管理システム500のシーケンス図の一例を示す。
デジタル複合機100は文書処理サーバ200に、合成画像データを送信する(S210)。
画像受信部55は、合成画像データを画像処理部65に送出する(S220)。
画像処理部65は、合成画像データの所定位置からシンボル11を検出し、シンボル11を出力紙IDに変換する(S230)。
そして、画像処理部65は、出力紙IDをデータ蓄積部53に送出する(S240)。データ蓄積部53は、コンテンツID管理テーブル64を参照して出力紙IDに対応づけられた全ての元画像データをコンテンツデータDB54から読み出し、画像処理部65に送出する(S250)。
画像処理部65は元画像データの重複を排除して、デジタル複合機100に送出する(S260)。これにより、デジタル複合機100は元画像データを用紙に印刷して、オリジナル文書βを出力することができる(S270)。
以上説明したように、本実施例の文書管理システム500によれば、元文書が複数枚でもユーザが所望の領域のみを集約した合成文書を出力することができるので、不要な文書を印刷することがなくなるので、紙の消費量を抑制することができ、かつ、紙文書の枚数が減るので、取り扱いが容易になる。
また、ユーザが合成文書をデジタル複合機100で読取るだけで、合成文書に含まれるコンテンツを有するオリジナル文書を印刷することができるので、合成文書が判読しづらい場合などに、オリジナルの文書を入手することができる。
実施例1では、文書処理サーバ200が元文書Aの合成、合成画像データのシンボル11から元文書Aの復元、を行った。しかし、実施例1の一連の画像データの管理は、デジタル複合機100単体でも実現できる。
図17は、本実施例の文書管理システム500の構成図の一例を示す。図17において図2と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図17は、図2の点線内をデジタル複合機100で置き換えた図になっている。すなわち、図17では、文書処理サーバ200がなく、デジタル複合機100が電話回線網401と接続されている。デジタル複合機100は、FAX通信装置29を利用して、電話回線網401を介して外部のFAX端末400から送信されてきたFAXデータ(画像データ)を直接受信する。また、デジタル複合機100と文書処理サーバ200が一体であることになるので、デジタル複合機100から文書処理サーバ200に元画像データを、文書処理サーバ200からデジタル複合機100に合成画像データと元画像データを送信する必要がない。
図18は、本実施例における文書管理システム500の機能ブロック図の一例を示す。図18は、デジタル複合機100が合成文書αを印刷する際の機能ブロック図である。図18において図5と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。
図18と図5を比較すると、画像読取部61、操作部46及び印刷部63が全てデジタル複合機100に収容されている。一方、文書管理システム500が提供する機能は、文書管理システム500が文書処理サーバ200を有する場合と同様である。すなわち、FAX端末400のFAX送信部400aから、元文書Aの元画像データがデジタル複合機100に送信される。または、デジタル複合機100の画像読取部61が元文書Aを読み取って、元画像データを取得する。デジタル複合機100は合成画像データを生成し、同じデジタル複合機100が、合成画像データを用紙に印刷して合成文書αを出力する。
このように、1台のデジタル複合機100が元画像データから合成文書αの出力まで実行できることで、デジタル複合機100と文書処理サーバ200で通信する時間を排除でき、ユーザの待ち時間を短くできる。
なお、デジタル複合機100を複数台、ネットワーク201に接続し、一方のデジタル複合機100で元文書Aを読み取り、その元画像データを他方のデジタル複合機100に送信し、他方のデジタル複合機100が合成画像データを生成し合成文書αを出力してもよい。また、一方のデジタル複合機100で元文書Aを読み取り、その元画像データから合成画像データを生成し、合成画像データを他方のデジタル複合機100に送信し、他方のデジタル複合機100が合成文書αを出力してもよい。
図19は、オリジナル文書印刷モードにおける文書管理システム500の機能ブロック図の一例を示す。図19は、デジタル複合機100がオリジナル文書βを印刷する際の機能ブロック図である。図19において図14と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。
図19と図14を比較すると、画像読取部61、操作部46及び印刷部63が全てデジタル複合機100に収容されている。一方、文書管理システム500が提供する機能は、文書管理システム500が文書処理サーバ200を有する場合と同様である。すなわち、デジタル複合機100の画像読取部61が合成文書αを読み取って、データ蓄積部53が元画像データを特定する。そして、同じデジタル複合機100が、元画像データを用紙に印刷してオリジナル文書βを出力する。
このように、1台のデジタル複合機100が合成文書αの読み取りからオリジナル文書βの出力まで実行できることで、デジタル複合機100と文書処理サーバ200で通信する時間を排除でき、ユーザの待ち時間を短くできる。
なお、デジタル複合機100を複数台、ネットワーク201に接続し、一方のデジタル複合機100で合成文書αを読み取って取得した合成画像データを他方のデジタル複合機100に送信し、他方のデジタル複合機100が元画像データを特定しオリジナル文書βを出力してもよい。
本実施例の文書管理システム500によれば、実施例1の効果に加え、元文書Aの読み取りから合成文書αが出力されるまでの時間、及び、合成文書αの読み取りからオリジナル文書βが出力されるまでの時間を短くして、ユーザの待ち時間を短くすることができる。
本実施例では、実施例1又は2の文書管理システム500における好適な変形例について説明する。
〔変形例1〕
実施例1及び2では、合成文書βを印刷した後スキャナで読み取ることで、全ての元画像データをオリジナル文書βとして打ち出したが、合成文書に含まれたコンテンツデータに関連する全ての元文書Aを打ち出す必要がない場合もある。このような場合、ユーザが印刷する元文書Aを選択できたら便利である。
図20は、オリジナル文書印刷モードの手順を模式的に説明する図の一例である。図20において図1と同一部の説明は省略する。オリジナル文書印刷モードを選択し、合成文書αをデジタル複合機100により読み取らせると、実施例1,2にて説明したようにデジタル複合機100は元画像データをコンテンツデータDB54から読み出すことができる。そして、本変形例のデジタル複合機100は、操作部46に元文書Aのサムネイル画像を表示する。サムネイル画像と共に、「打ち出す元文書のページを選択してください」というメッセージを表示することが好適である。
ユーザは、サムネイル画像を視認して、打ち出したい元文書のページにタッチすることで選択できる。図では、元文書のP1(1ページ目)とP2(2ページ目)に対応するサムネイル画像が選択されている。ユーザは選択が終了すると「OK」ボタン77をタッチする。これにより、デジタル複合機100は、元文書Aの元画像データのうちページ1とページ2だけ用紙に印刷し、オリジナル文書β1,β2を出力する。
なお、本変形例のようにサムネイル画像を表示するか、実施例1又は2のようにサムネイル画像を表示せずにオリジナル文書を印刷するかは、オリジナル文書印刷モードを選択する際にユーザが選択できるようになっている。
図21は、操作部46のタッチパネルに表示された「サムネイル表示」ボタン78の一例を示す。図21において図6と同一部の説明は省略する。例えば、デジタル複合機100は、オリジナル文書印刷モードの選択キー71の近く、又は、選択キー71を押下した後に、図示する「サムネイル表示」ボタン78を表示する。ユーザはサムネイル画像を表示するか否かを選択できる。
本変形例によれば、合成文書に含まれるコンテンツデータを有する元文書α(オリジナル文書β)を印刷する際においても、紙の消費量を抑制することができる。
〔変形例2〕
また、実施例1又は2では、帳票定義ファイルにより記入領域を抽出し、記入領域を合成画像データに再配置したが、記入領域を抽出せず元画像データの全体を再配置することもできる。
図22(a)は、元文書Aと合成文書αの関係の一例を示す。本変形例の文書管理システム500は、複数ページの元文書Aを予め決まったレイアウトに配置して合成画像データを生成する。すなわち、元文書Aのレイアウトに基づき元文書Aを判別しない。図22(a)では、元文書Aの3ページの原稿がそれぞれ約1/4に縮小されて、合成文書αが印刷されている(いわゆる集約印刷)。したがって、比較的ページ数の少ない元文書に対しては、記入領域を抽出することなく、元画像データの全てを合成文書αに印刷することができる。必要であれば合成文書αをデジタル複合機に読み取らせることで、オリジナル文書βを印刷することができる。なお、図22(a)では、4ページまでの元文書Aを1枚の合成文書βに印刷できるが、2ページを1枚の合成文書βに、又は、8ページ以上を1枚の合成文書βに印刷してもよい。
図23は、文書管理システム500の機能ブロック図の一例を示す。図23において図5と同一部の説明は省略する。図示するように、実施例1又は2の機能ロック図と比べて、帳票定義管理部56及び関連帳票管理部58が不要である。また、帳票処理部52は、元画像データをデータ蓄積部53に送出し、データ蓄積部53は元画像データに一意の帳票IDを付与してコンテンツデータDB54に記憶する。
また、帳票処理部52は、元画像データを文書生成部60に送出する。文書生成部60は画像データを縮小して合成画像データを生成し、出力紙IDを付与すればよい。文書生成部60は出力紙IDをデータ蓄積部53に送出する。データ蓄積部53は、帳票IDに対応づけて出力紙IDを登録する。
すなわち、記入領域の抽出、コンテンツデータIDによる管理、コンテンツデータの再配置、が不要となる。したがって、コンテンツID管理テーブル64には、元画像データロケーション、入力帳票ID及び出力紙IDのみが登録されていればよい。なお、オリジナル文書印刷モードの機能ブロック図は変更がないので省略する。
また、図22(b)では、元文書Aのページ数が4ページ以上の場合、合成文書αに印刷しきれなかった元文書のページ数79が記述されている。これにより、ユーザは後何枚、元文書があるかを把握することができる。元文書Aのページ数は、帳票定義ファイルに記述されているので、帳票処理部52がデータ蓄積部53に元文書Aのページ数を通知すればよい。これにより、データ蓄積部53が、コンテンツデータDB54に、元文書Aのページ数を例えばコンテンツデータIDに対応づけて登録できる。
また、オリジナル文書印刷モードでは、文書生成部60は、データ蓄積部から元文書Aのページ数を取得し、予め定められた1枚の用紙へ集約する元文書Aのページ数と比較する。例えば、元文書Aが14ページで、4ページの元文書Aを1枚の用紙に集約する場合、10ページの元文書Aが印刷されないことになる。文書生成部60は、元文書Aのページ数と、差分のページ数を示す情報を、文書生成部60は、これらの情報を合成画像データに形成する。形成する位置は帳票定義ファイルに記述されている。
図22(b)では、「残り10ページです。計14ページです」と表示されている。ユーザが、ページ数の大小に応じて、オリジナル文書βを印刷するか否かを判断する材料を提供できる。
この変形例は、特に変形例1と組み合わせるとさらに効果的となる。すなわち、ユーザがデジタル複合機100に合成文書αを読み取らせると、デジタル複合機100は図21(a)の合成文書αを印刷すると共に、操作部46に、「残り10ページです。計14ページです」と表示する。ユーザは操作部46の表示により、残りのページ数を把握できる。また、デジタル複合機100は、全部のページのサムネイル画像を、例えばスクロールさせながら操作部46に表示してもよい。ユーザは、元文書のページ数が多くても、その中から所望のページを選択的に印刷することができ、紙の消費量を抑制できる。
本変形例によれば、ページ数の少ない元文書に対し簡易的な構成でオリジナル文書を印刷することができ、また、ページ数が多い場合にも全ページ数の把握が容易で、かつ、紙の消費量を抑制して、元文書α(オリジナル文書β)を印刷することができる。
46 操作部
51 FAX受信部
52 帳票処理部
53 データ蓄積部
54 コンテンツデータDB
55 画像受信部
56 帳票定義管理部
57 帳票定義リスト
58 関連帳票管理部
59 入出力対応テーブル
60 文書生成部
61 画像読取部
62 画像送信部
63 印刷部
64 コンテンツID管理テーブル
100 デジタル複合機
200 文書処理サーバ
201 ネットワーク
400 FAX端末
401 電話回線網
500 文書管理システム
特開2007−200136号公報 特開2006−74439号公報 特開2008−293221号公報

Claims (12)

  1. レイアウトが定義された元文書の元画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記元文書を一意に特定する文書IDと共に、前記元文書の前記レイアウトを判別するレイアウト情報を記憶したレイアウト情報記憶手段と、
    前記レイアウト情報と前記元画像データのレイアウトを比較して、前記元文書の前記文書IDを判別する元文書判別手段と、
    前記文書ID毎に、前記元画像データの部分領域を指定する部分領域情報を記憶した部分領域情報記憶手段と、
    前記部分領域情報が指定する、前記元画像データの前記部分領域を抽出する部分領域抽出手段と、
    前記文書IDに対応づけて、前記部分領域毎に、用紙における配置情報を記憶した配置情報記憶手段と、
    前記配置情報に従い前記部分領域が配置された合成画像データと、該合成画像データを一意に識別する識別情報を該合成画像データに形成する合成画像データ生成手段と、
    前記識別情報を、前記元画像データに対応づけてデータ記憶手段に記憶させるデータ蓄積手段と、
    前記合成画像データが形成された合成文書を印刷する印刷手段と、
    を有することを特徴とする文書管理装置。
  2. 前記合成文書を光学的に読み取り前記合成画像データを取得する合成画像データ取得手段と、
    前記合成画像データに配置された前記識別情報に対応づけられた、前記データ記憶手段の前記元画像データを読み出す画像読み出し手段と、を有し、
    前記印刷手段は、前記元画像データが形成されたオリジナル文書を印刷する、
    ことを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
  3. 前記印刷手段が前記オリジナル文書を印刷する前に、前記画像読み出し手段が読み出した前記元画像データを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記元画像データの一以上の指定を受け付ける入力受け付け手段と、を有し、
    前記印刷手段は、前記入力受け付け手段が受け付けた、前記元画像データが形成されたオリジナル文書を印刷する、
    ことを特徴とする請求項2記載の文書管理装置。
  4. 前記配置情報記憶手段は、前記文書IDに対応づけて、前記配置情報が指定する前記部分領域の用紙上の領域に、文字又は記号が記述されたデザイン用画像データを記憶しており、
    前記合成画像データ生成手段は、前記デザイン用画像データの前記用紙上の領域に、前記部分領域を配置して合成画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の文書管理装置。
  5. 前記合成画像データ生成手段は、
    筆記情報が記入されている前記部分領域のみを、前記配置情報に従い前記用紙上の領域に配置して合成画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項4記載の文書管理装置。
  6. 前記配置情報記憶手段は、前記文書IDに対応づけて、前記配置情報が指定する前記部分領域の用紙上の領域に図形が記述されたデザイン用画像データを記憶しており、
    前記合成画像データ生成手段は、前記デザイン用画像データの前記用紙上の領域に前記部分領域を配置して合成画像データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の文書管理装置。
  7. 前記合成画像データ生成手段は、前記元画像データを縮小して配置した合成画像データを生成し、
    前記元文書が複数のページを有する場合、前記合成画像データに配置されなかった前記元文書のページ数を前記合成画像データに記述する、
    ことを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
  8. 前記元文書は、商品又はサービスのアンケートに対する回答を人間が記入する紙文書である、
    ことを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
  9. 前記部分領域は、手書きされた文字もしくは数字、又は、所定のフォントでプリンタが描画した文字又は記号、が記載されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
  10. レイアウトが定義された元文書の元画像データを送信する画像データ送信手段と、
    前記元画像データを受信する画像データ受信手段と、
    前記元文書を一意に特定する文書IDと共に、前記元文書の前記レイアウトを判別するレイアウト情報を記憶したレイアウト情報記憶手段と、
    前記レイアウト情報と前記元画像データのレイアウトを比較して、前記元文書の前記文書IDを判別する元文書判別手段と、
    前記文書ID毎に、前記元画像データの部分領域を指定する部分領域情報を記憶した部分領域情報記憶手段と、
    前記部分領域情報が指定する、前記元画像データの前記部分領域を抽出する部分領域抽出手段と、
    前記文書IDに対応づけて、前記部分領域毎に、用紙における配置情報を記憶した配置情報記憶手段と、
    前記配置情報に従い前記部分領域が配置された合成画像データと、該合成画像データを一意に識別する識別情報を該合成画像データに形成する合成画像データ生成手段と、
    前記識別情報を、前記元画像データに対応づけてデータ記憶手段に記憶させるデータ蓄積手段と、
    前記合成画像データが形成された合成文書を印刷する印刷手段と、
    を有することを特徴とする文書管理システム。
  11. 前記画像データ送信手段はFAX端末であり、前記印刷手段は画像形成装置である、ことを特徴とする請求項12記載の文書処理システム。
  12. 画像データ取得手段が、レイアウトが定義された元文書の元画像データを取得するステップと、
    元文書判別手段が、前記元文書を一意に特定する文書IDと、前記元文書の前記レイアウトを判別するレイアウト情報を記憶したレイアウト情報記憶手段から読み出した、前記レイアウト情報と前記元画像データのレイアウトを比較して、前記元文書の前記文書IDを判別するステップと、
    部分領域抽出手段が、前記文書ID毎に、前記元画像データの部分領域を指定する部分領域情報を記憶した部分領域情報記憶手段から、前記部分領域情報が指定する、前記元画像データの前記部分領域を抽出するステップと、
    前記文書IDに対応づけて、前記部分領域毎に、用紙における配置情報を記憶した配置情報記憶手段が記憶する前記配置情報に従い、合成画像データ生成手段が、前記配置情報に従い前記部分領域が配置された合成画像データと、該合成画像データを一意に識別する識別情報を該合成画像データに形成するステップと、
    データ蓄積手段が、前記識別情報を、前記元画像データに対応づけてデータ記憶手段に記憶させるステップと、
    印刷手段が、前記合成画像データが形成された合成文書を印刷するステップと、
    を有することを特徴とする文書管理方法。
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