JP2017204667A - 管理装置、管理方法、および、管理装置用のプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】作業の生産性の向上を図る管理装置等を提供する。
【解決手段】関連する複数の書類５０、５１であって、書類５０、５１における項目の情報が記載されている各書類の画像を取得し（Ｓ１５）、各項目に対して情報が記載された記載領域（５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５１ａ、５０１ｂ）を含む各書類の画像から、関連する複数の書類を特定するためのコード画像（５５ｂ、６０ａ、６１ａ、６２ａ）を生成し（Ｓ１７）、書類の照合を行う作業者に提示する照合画像（５０ａ、５１ａ）に、コード画像を付加する（Ｓ１８）。
【選択図】図２０

Description

本発明は、書類の電子データを管理する管理装置、管理方法、および、管理装置用のプログラムに関する。

業務の効率化のため書類の内容が電子データに電子化され、この中から所定の情報が抽出されている。例えば、特許文献１には、文書画像データのフォームを特定し、情報を抽出する領域を示す抽出エリアデータに基づいて文書画像データから情報を抽出する情報抽出装置が開示されている。

特開２０１３−４１５３９号公報

しかしながら、従来技術では、事後的に確認する場合、再確認の手間等が係り作業の生産性が十分ではなかった。

そこで、本発明は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、作業の生産性の向上を図る管理装置等を提供することを目的とする。

上記の課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得手段と、前記各項目に対して前記情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成手段と、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段と、を備えたことを特徴とする。

また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の管理装置において、前記コード画像を有し、前記関連する複数の書類に添付する添付書類を生成させる添付書類生成手段を更に備えたことを特徴とする。

また、請求項３に記載の発明は、請求項１または請求項２に記載の管理装置において、前記コード画像生成手段が、前記各書類の画像から、画像変換することにより、前記コード画像を生成することを特徴とする。

また、請求項４に記載の発明は、請求項１から３のいずれか１項に記載の管理装置において、前記画像取得手段が、前記各書類に応じた所定の形式に従って前記書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得し、前記各書類に応じた所定の形式に基づき、前記記載領域を、前記各書類の画像から抽出する記載領域抽出手段を更に備え、前記コード画像生成手段が、前記記載領域の画像から、前記コード画像を生成することを特徴とする。

また、請求項５に記載の発明は、請求項４に記載の管理装置において、コード画像が、前記各書類の前記記載領域を合成させた画像であることを特徴とする。

また、請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の管理装置において、前記コード画像生成手段が、前記コード画像に、所定の空隙率を有する重畳用画像を重ねた画像を生成することを特徴とする。

また、請求項７に記載の発明は、画像取得手段が、関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得ステップと、コード画像生成手段が、前記各項目に対して前記情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成ステップと、コード画像付加手段が、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加ステップと、を含むことを特徴とする。

また、請求項８に記載の発明は、コンピュータを、関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得手段、前記各項目に対して前記情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成手段、および、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段として機能させることを特徴とする。

本発明によれば、書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、関連する複数の書類を特定するためのコード画像を付加しておくことにより、事後的に確認する場合、記載領域の情報を含むコード画像により、現物等と対応可能に再確認できるようになり、作業の生産性の向上を図った書類を管理できる。

本発明の実施形態に係る管理システムの概要構成例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 図１の管理サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。 図１の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図１の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 項目の位置情報の一例を示す模式図である。 項目と難易度との関係の一例を示す模式図である。 図１の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図１の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図１の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図１の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図１の登録装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図１の画像入力装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図１の画像入力装置の一例を示す模式図である。 図１の照合端末装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図１の管理システムにおける作業工程の一例を示す模式図である。 図１の管理サーバおよび登録装置の動作例を示すシーケンス図である。 図１の管理サーバおよび画像入力装置の動作例を示すシーケンス図である。 図２０の画像の切り出しのサブルーチンを示すフローチャートである。 図２０のコード画像生成のサブルーチンを示すフローチャートである。 ダミーレイヤー画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像の一例を示す模式図である。 情報が記載された記載領域の画像の一例を示す模式図である。 情報が記載された記載領域の画像の一例を示す模式図である。 情報が記載された記載領域の画像の一例を示す模式図である。 コード画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像が重畳されたコード画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像が重畳されたコード画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像が重畳されたコード画像の一例を示す模式図である。 ダミーレイヤー画像が重畳されたコード画像の一例を示す模式図である。 フロントページの一例を示す模式図である。 フロントページの一例を示す模式図である。 フロントページの一例を示す模式図である。 合成画像の一例を示す模式図である。 図１の管理サーバおよび照合端末装置の動作例を示すシーケンス図である。 項目の審査画面の一例を示す模式図である。 書類における項目の一例を示す模式図である。 項目の審査画面の一例を示す模式図である。 項目の審査画面の一例を示す模式図である。

以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、管理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。

［１．管理システムの構成および機能概要］
（１．１ 管理システムの構成および機能）
まず、本発明の一実施形態に係る管理システムの構成および概要機能について、図１から図４を用いて説明する。

図１は、本実施形態に係る管理システム１の概要構成例を示す模式図である。図２から図４は、書類の一例を示す模式図である。

図１に示すように、管理システム１は、書類に関する書類情報を管理する管理サーバ１０と、書類の種別や種別毎の切り出し領域（書類の照合を行う作業者に提示する照合画像の一例）の登録作業をする登録装置２０と、書類の画像を撮像して画像データを取り込む画像入力装置３０と、照合画像に基づき、書類の項目の照合作業をする照合端末装置４０と、を備えている。

ここで、書類情報の一例として、書類の画像データ、書類の画像データから抽出された特徴量、画像データから作成されたテキストデータ、顧客に納品するための納品用のデータ等の電子データが挙げられる。

管理サーバ１０は、登録装置２０、画像入力装置３０、および、照合端末装置４０における作業を管理する。

登録装置２０では、予め、書類の種別のマスタ登録作業、種別毎の書類の項目の切り出し領域の設定作業、項目の照合の難易度の設定作業、作業者の習熟度の設定作業等が行われる。

画像入力装置３０は、顧客から預かった書類の画像を撮像し、書類に付されるフロントページ（添付書類の一例）を作成する。フロントページが付された書類は、保管庫に保管される。ここで、関連する複数の書類に添付する添付書類の一例として、関連する複数の書類のフロントに添付されるフロントページ、関連する複数の書類の末尾のページに添付される書類でもよい。また、添付書類は、紙に印刷された書類に限らず、電子的な書類でもよい。添付書類は、関連する複数の書類を管理できる書類ならばよい。

照合端末装置４０は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やタブレット端末等の携帯端末である。照合端末装置４０は、照合して審査するための書類の画像を表示する。照合端末装置４０は、各作業者に応じて、設置されている。

管理サーバ１０、登録装置２０、画像入力装置３０、および、照合端末装置４０は、ネットワーク３を介して、例えば、通信プロトコルにＴＣＰ／ＩＰ等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク３は、例えば、ローカルエリアネットワーク、インターネット、専用通信回線（例えば、ＣＡＴＶ（Community Antenna Television）回線）、移動体通信網、およびゲートウェイ等により構築されている。

書類は、例えば、契約書等の申込書類である。また、本人を確認するための書類は、住民票、免許証、戸籍票、健康保険証、パスポート、領収書（例えば、電気、ガス等の公共料金の領収書のように氏名、住所が記載されたもの）、登記簿謄本、納品書等の書類である。なお、書類は、平面の紙のみならず、立体形状でもよく、書類の表面に、読み取り可能な情報が記載されていればよい。

書類の種別の一例として、契約書、住民票、免許証等の種別が挙げられる。さらに、書類の種別は、契約書の場合、顧客毎の契約書のフォーマット毎、住民票の場合、各市町村のフォーマット毎に分類される。

図２に示すように、書類が契約書（書類５０）の場合、書類の表面に、契約内容、氏名、住所、電話番号等が記載されている。同じ形式の契約書の共通領域Ｃとして、契約内容、氏名の項目、住所の項目、電話番号の項目、印鑑証明用印影の項目（図示せず）等が挙げられる。契約書の非共通領域ＮＣとして、個人情報である氏名（切り出し領域５０ａ）、住所（切り出し領域５０ｂ）、電話番号（切り出し領域５０ｃ）等が挙げられる。なお、共通領域Ｃは、同じ形式の書類に関して、共通している共通フォーマットの部分である。非共通領域ＮＣは、同じ形式の書類に関して、申請者毎に異なる部分である。

図３Ａおよび図３Ｂに示すように、書類が住民票の場合、書類の表面に、市町村名、住所、氏名、生年月日、性別等が記載されている。ある市町村の形式（書類に応じた所定の形式の一例）の住民票の共通領域として、書類の名称、市町村名、住所の項目、氏名の項目、生年月日の項目、性別の項目等が挙げられる。住民票の非共通領域として、個人情報である住所（切り出し領域５１ｂ）、氏名（切り出し領域５１ａ）、生年月日、性別等が挙げられる。

図３Ａおよび図３Ｂに示すように、書類が住民票の場合、市町村により記載の形式（書類に応じた所定の形式の一例）が異なる。

図４に示すように、書類に応じた所定の形式の一例として、書類が免許証の場合、書類の表面に、氏名、生年月日、住所、写真等が記載されている。免許証の共通領域として、氏名の項目、住所の項目、生年月日の項目、写真の項目等が挙げられる。免許証の非共通領域として、個人情報である氏名、生年月日、住所、個人の写真等が挙げられる。

関連する複数の書類は、一個人や、一法人において関連する複数の書類である。同一の個人または同一の法人に関する少なくとも２以上の書類である。例えば、一個人や、一法人における、契約書等の申込書類、本人を確認するための書類（住民票、免許証、戸籍票、健康保険証、パスポート、領収書）、納品書等の書類等から少なくとも２以上の書類である。関連する複数の書類の一例として、例えば、契約書、住民票、および、免許証の組み合せ、契約書、住民票、および、パスポートの組み合せ、申込書類、および、健康保険証の組み合せ、申込書類、領収証、契約書、および、登記簿謄本の組み合せ等が挙げられる。これら関連する複数の書類は、例えば、書類のセットが同封された封筒で送られてくる。

なお、氏名、住所等が記載される非共通領域は、記載領域の一例である。また、記載された内容は、記載情報の一例である。

（１．２ 管理サーバ１０の構成および機能）
次に、管理サーバ１０の構成および機能について、図５から図１２を用いて説明する。

図５は、管理サーバ１０の概要構成の一例を示すブロック図である。図６から図１２は、管理サーバ１０におけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。

図５示すように、コンピュータである管理サーバ１０は、管理サーバ１０を制御する制御部１１と、様々なデータベースを有する記憶部１２と、各管理サーバ１０および登録装置２０と通信する通信部１３と、管理情報等を表示する出力部１４と、を備えている。

制御部１１は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）と、ＲＯＭ（Read Only Memory）と、ＲＡＭ（Random Access Memory）とを有する。制御部１１は、例えば、ＣＰＵと、ＲＯＭと、ＲＡＭと、を有する。制御部１１は、ＣＰＵが、ＲＯＭや、ＲＡＭに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行する。制御部１１が、管理サーバ１０の各部（記憶部１２、通信部１３、出力部１４等）を制御する。なお、これらのプログラムを記憶した記録媒体等を制御部１１が読み出し実行してもよい。

記憶部１２（記憶手段の一例）は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。記憶部１２には、予め登録しておくデータを記憶した登録データベース１２ａ、作業者のレベル等を記憶した作業者データベース１２ｂ、撮像された書類の画像データ（照合画像の一例）および切り出し画像（照合画像の一例）等を記憶した画像データベース１２ｃ、書類の項目を照合した作業者等を記憶した作業結果データベース１２ｄ、書類の審査結果を記憶した審査結果データベース１２ｅ等が構築されている。

書類種別用の登録データベース１２ａには、図６に示すように、書類種別コードに関連付けられて、住民票、免許証、契約書等の書類の種別が記録されている。さらに、登録データベース１２ａには、住民票に対して、市町村名、契約書に対して、顧客名等が記憶されている。

また、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａには、図７に示すように、書類の種別を示すＩＤに関連付けられて、書類のフォーマットの各項目に対応した切り出し領域等が関連付けられて記憶されている。図８に示すように、切り出し領域５０ａが矩形の場合、矩形の対角に位置する頂点の位置情報が、切り出し領域５０ａとなる。項目切り出し領域用の登録データベース１２ａには、顧客毎の契約書、各市町村の住民票等に関する様々なテンプレートが記憶されている。

また、項目の難易度用の登録データベース１２ａには、図９に示すように、各項目に対する照合の難易度の情報が記憶されている。性別は、男／女、またはＭ／Ｆであるので、照合が楽であるが、氏名の場合、異字があり、住所の場合は、書き方がいくつかあり、照合が難しくなる。また、例えば、氏名は、”氏名 ○○”、”被保険者名 ○○”、”世帯主 ○○”、”非扶養者 ○○”と、記載の仕方が異なることもあり、照合が難しくなる。

また、登録データベース１２ａには、顧客ＩＤに関連付けられて、顧客名、納品後の書類の裁断の有無、等の情報が記憶されている。

また、作業者データベース１２ｂには、図１０に示すように、作業者ＩＤ毎に、作業レベルが記憶されている。なお、作業レベルは、作業者の習熟度、適正等により決定される。作業レベルは、例えば、”Ａ”、”Ｂ”、”Ｃ”等に分類される。なお、作業者ＩＤは、ログインＩＤおよびパスワード、作業者が携帯しているＩＣカードや、名札に印刷されたコード等に関連付けられている。

また、画像データベース１２ｃには、図１１に示すように、書類ＩＤ毎に、撮像された画像データ（照合画像の一例）、画像データから切り出しされた切り出し画像（照合画像の一例、または、項目画像データの一例であり、書類における各項目の部分の画像）、画像データから生成されたコード画像の画像データ等が記憶されている。切り出し画像は、項目に関連付けられて、画像データベース１２ｃに、記憶されている。なお、画像データと切り出し画像とは別々データベースでもよい。また、書類ＩＤは、書類ＩＤの他に、書類の特徴量、作業ＩＤ等の書類を特定できるＩＤならばよい。また、撮像された書類全体の画像データは、コード画像生成後に消去されてもよい。

画像データベース１２ｃは、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段の一例として機能する。

また、作業結果データベース１２ｄ（記憶手段の一例）には、図１２に示すように、包袋ＩＤおよび項目ＩＤに関連付けられて、項目を照合した作業者の作業者ＩＤ、照合に使用した書類の書類ＩＤ、書類において、どの部分を照合に使用したかの選択情報等が記憶されている。

また、審査結果データベース１２ｅ（記憶手段の一例）には、図１３に示すように、包袋ＩＤおよび項目ＩＤに関連付けられて、項目を照合した作業者の作業者ＩＤおよび審査結果が記憶されている。審査結果は、例えば、セットの書類に記載された内容が同一であるかの照合結果や、記載の有無のデータである。また、審査結果データベース１２ｅには、住民票等から読み取られたテキストデータが記憶されていてもよい。

同じ管理サーバ１０の同じデータベースにより管理されてもよいし、それぞれのデータベースが、別の管理サーバのデータベースに記憶されてもよい。

また、記憶部１２には、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されていてもよい。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ等からネットワーク３を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。

通信部１３は、ネットワーク３に接続して、登録装置２０、画像入力装置３０、および、照合端末装置４０との通信を制御する。

出力部１４は、例えば、液晶表示素子またはＥＬ（Electro Luminescence）素子等によって構成されている。

（１．３ 登録装置２０の構成および機能）
次に、登録装置２０の構成および機能について、図１４を用いて説明する。

図１４は、登録装置２０の一例を示す模式図である。要構成の一例を示すブロック図である。

なお、管理サーバ１０と異なる構成および機能について、主に説明する。

図１４に示すように、コンピュータとして機能する登録装置２０は、制御部２１と、記憶部２２と、通信部２３と、出力部２４と、操作部２５と、を備えている。

制御部２１は、ＣＰＵと、ＲＯＭと、ＲＡＭと、を有し、登録装置２０を制御する。制御部２１は、ＣＰＵが、ＲＯＭや、ＲＡＭに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行する。なお、これらのプログラムを記憶した記録媒体等を制御部２１が読み出し実行してもよい。

記憶部２２は、ハードディスクドライブ等により構成されていて、各種プログラムを記憶する。

通信部２３は、ネットワーク３を通して、管理サーバ１０等と通信を制御する。

出力部２４は、例えば、液晶表示素子またはＥＬにより構成されていて、各種登録用の画面が表示される。

操作部２５は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。

（１．４ 画像入力装置３０の構成および機能）
次に、画像入力装置３０の構成および機能について、図１５および図１６を用いて説明する。

図１５は、画像入力装置３０の概要構成の一例を示すブロック図である。図１６は、画像入力装置３０の一例を示す模式図である。

図１５に示すように、画像入力装置３０は、制御部３１と、記憶部３２と、通信部３３と、出力部３４と、操作部３５と、撮像部３６と、を備えている。

制御部３１は、制御部２１と同様の構成を有し、画像入力装置３０を制御する。記憶部３２は、記憶部２２と同様の構成を有し、各種プログラムを記憶する。通信部３３は、管理サーバ１０等と通信を制御する。

出力部３４は、出力部２４と同様の構成を有し、撮像した画像が表示される。さらに、出力部３４は、プリンタを有し、フロントページを印刷する。

操作部３５は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。さらに、操作部３５は、ユーザの足により、撮像部３６の撮像の作動を行う画像入力スイッチ３５ａを有する。

撮像部３６は、例えば、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）イメージセンサやＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）イメージセンサ等の撮像素子を有するデジタルカメラである。

図１６に示すように、撮像部３６は、複数のデジタルカメラ３６ａにより構成される。テーブルの上に、書類（例えば、契約書（書類５０）、住民票（書類５１）等）が複数並べられ、解像度を上げるために、各書類を部分的に区切って、複数のデジタルカメラ３６ａにより撮像する。なお、撮像部３６は、スキャナでもよく、書類をスキャニングして撮像する。

（１．５ 照合端末装置４０の構成および機能）
次に、照合端末装置４０の構成および機能について、図１７を用いて説明する。

図１７に示すように、コンピュータとして機能する照合端末装置４０は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やＰＤＡ等の携帯端末であり、制御部４１と、記憶部４２と、通信部４３と、出力部４４と、操作部４５と、を備えている。

制御部４１は、制御部２１と同様の構成を有し、照合端末装置４０を制御する。記憶部４２は、記憶部２２と同様の構成を有し、各種プログラムを記憶する。通信部４３は、管理サーバ１０等と通信を制御する。出力部４４は、出力部２４と同様の構成を有し、審査用の画像を表示する。

［２．管理システムの動作］
次に、本発明の１実施形態に係る管理システムの動作について図を用いて説明する。

（２．１ 管理システムにおける作業工程）
まず、管理システムにおける作業工程を、図１８を用いて説明する。

図１８は、管理システム１における作業工程の一例を示す模式図である。

顧客（例えば、カード会社、保険会社等）から、複数の書類が組まれた書類のセットが、まとめて送られてくる。例えば、書類のセットが同封された封筒が詰められた段ボール箱が、顧客から送られてくる。

複数の書類のセットは、例えば、顧客の各ユーザ（例えば、カード会社、保険会社等に申し込みをする個人や法人）から顧客に申し込まれた書類のセットである。書類のセットは、申込書類（例えば、契約書、申込用紙）および本人確認用の書類等である。本人確認用の書類として２通必要な場合、例えば、住民票および免許証、住民票および健康保険証等である。なお、法人の場合、法人確認用の書類として、代表取締役の印が押された書類である。

図１８に示すように、工程Ｐ１において、送付されてきた封筒等の開封作業が行われる。例えば、届けられた段ボールが開けられ、書類のセットが同封された封筒が取り出される。そして、封筒が開封されて、書類のセットが取り出される。

次に、工程Ｐ２において、書類の不備の確認作業が行われる。書類が、工程Ｐ２の場所に運ばれ、書類のセットが全て揃っているか、書類の毀損が無いか等のチェックが行われる。確認作業後、書類のセットが保管庫に搬送される。

次に、工程Ｐ３において、画像入力装置３０が、保管庫から取り出した書類の画像データ化を行う。画像入力装置３０が、書類を撮像して、書類を画像データ化する。画像入力装置３０が、画像データを管理サーバ１０に送信する。管理サーバ１０が、受信した画像データを画像データベース１２ｃに記憶する。管理サーバ１０が、各書類の各項目の画像を切り出し、切り出し画像を画像データベース１２ｃに記憶する。書画像データ化が終了した書類のセットは、保管庫に保存される。

次に、工程Ｐ４において、書類の項目の照合作業が行われる。照合端末装置４０が、作業者の作業者ＩＤを受け付け、作業者に応じた項目の切り出し画像を管理サーバ１０から取得して表示する。照合端末装置４０が、作業者からの照合結果を受け付け、照合結果を管理サーバ１０に送信する。管理サーバ１０が、作業者ＩＤ、照合の過程等の作業結果を作業結果データベース１２ｄに記憶する。管理サーバ１０が、照合結果等を審査結果データベース１２ｅに記憶する。

なお、複数の書類のセット用に、フロントページ（添付書類の一例）が作成されてもよい。フロントページには、顧客名、書類のセットを特定するためのフロントページＩＤ、書類の数、受け付け日付、工程番号等が記載される。このフロントページを書類のセットに含めてもよいし、電子データ上存在し書類のセットに含めなくてもよい。記憶部１２のデータベースには、フロントページＩＤに関連付けられ、各書類の書類ＩＤが記憶されてもよい。また、記憶部１２のデータベースには、フロントページの管理情報のため、フロントページＩＤに関連付けられ、工程番号も記憶されてもよい。

また、工程Ｐ１において、各書類にコード等の各書類を識別するための書類ＩＤが付与されてもよい。付与されるコードの一例として、バーコードや２次元コード等が挙げられる。また、工程Ｐ３において、書類の画像の特徴量から生成されたコードにより、各書類に書類ＩＤが割り振られてもよい。バーコード付与する装置の受け入れ口に各書類を入れて、書類のセットのフロントページに、コードが付されるようにしてもよいし、人手によってコードを貼ってもよい。

次に、工程Ｐ５において、返却書類の照合作業が行われる。全ての項目に対して照合が終わった書類のセットが、返却書類として、保管庫から運び出される。コンピュータとして機能する返却書類の照合作業用の端末装置（図示せず）において、書類のセットのフロントページのコードを読み取り機により読み込んで、書類の返却のための照合作業、審査結果の納品のための準備等が行われる。

（２．２ 管理サーバおよび登録装置の動作例）
次に、管理サーバおよび登録装置の動作例について、図１９を用いて説明する。

図１９は、管理サーバ１０および登録装置２０の動作例を示すシーケンス図である。

図１９に示すように、登録装置２０は、書類の種別のマスタ登録作業を受け付ける（ステップＳ１）。具体的には、登録装置２０の制御部２１が、登録の作業者から、書類種別ＩＤに対する種別等の入力を受け付ける。例えば、書類種別ＩＤの内容を決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、書類種別ＩＤと共に、書類名の記入欄または選択欄、種別が住民票の場合は市町村記入欄または選択欄、種別が契約書の場合は顧客名の記入欄等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。

次に、管理サーバ１０は、書類の種別のマスタ登録を行う（ステップＳ２）。具体的には、管理サーバ１０の制御部１１が、図６に示すように、登録装置２０から受信した情報を、書類種別用の登録データベース１２ａに記憶する。

次に、登録装置２０は、種別毎の切り出し領域のマスタ登録作業を受け付ける（ステップＳ３）。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、書類種別ＩＤに対し、各書類の項目に対応する各切り出し領域等の入力を受け付ける。例えば、画像の切り出し領域を決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、書類種別ＩＤ、書類名等と共に、項目の記入欄または選択欄、切り出し領域の座標の記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。

次に、管理サーバ１０は、種別毎の切り出し領域のマスタ登録を行う（ステップＳ４）。具体的には、制御部１１が、図７に示すように、登録装置２０から受信した情報を、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａに記憶する。

次に、登録装置２０は、項目の難易度のマスタ登録作業を受け付ける（ステップＳ５）。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、各項目に対する照合の難易度等の入力を受け付ける。例えば、項目の照合の難易度を決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、項目名等と共に、難易度の記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。

次に、管理サーバ１０は、項目の難易度のマスタ登録を行う（ステップＳ６）。具体的には、制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、項目の難易度用の登録データベース１２ａに記憶する。

次に、登録装置２０は、作業者の習熟度のマスタ登録作業を受け付ける（ステップＳ７）。具体的には、制御部２１が、登録の作業者から、作業者毎の作業者の作業能力を示す作業レベルの入力を受け付ける。例えば、作業レベルを決めるために、登録装置２０の出力部２４の画面に、作業者名、作業者ＩＤ等と共に、作業レベルの記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置２０は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ１０に送信する。

次に、管理サーバ１０は、作業者のレベルのマスタ登録を行う（ステップＳ８）。具体的には、制御部１１が、登録装置２０から受信した情報を、作業者データベース１２ｂに記憶する。

なお、登録作業の順番は、上記の順番に限らず、登録の必要が生じた登録作業を順次行ってもよい。

（２．３ 管理サーバおよび画像入力装置の動作例）
次に、工程Ｐ３における画像データ化の作業である、管理サーバおよび画像入力装置の動作例について、図２０を用いて説明する。

図２０は、管理サーバ１０および画像入力装置３０の動作例を示すシーケンス図である。

図２０に示すように、画像入力装置３０は、書類を撮像する（ステップＳ１０）。画像入力装置３０の制御部３１が、撮像部３６により書類撮像する。図１６に示すように、テーブルに各書類５０、５１が並べられて設置される。作業者が、画像入力スイッチ３５ａを踏むと、制御部３１が、デジタルカメラ３６ａにより書類５０、５１を撮像する。なお、制御部３１が、撮像する書類の顧客名の入力を受け付けてもよい。また、制御部３１が、書類のセットの各書類の種別の入力を受け付けてもよい。また、制御部３１が、包袋ＩＤ、書類ＩＤとして、自動的に、受付番号、作業番号等を生成してもよいし、受付番号、作業番号等の入力を受け付けてもよい。

次に、画像入力装置３０は、画像データの補正を行う（ステップＳ１１）。具体的には、制御部３１が、撮像された画像データの傾き等を補正する。例えば、制御部３１が、画像処理により画像における書類の枠を検出し、傾きを補正する。

次に、画像入力装置３０は、画像が適切に撮像されたか否かの判定を行う（ステップＳ１２）。具体的には、制御部３１が、書類の折れや欠け等を検出し、折れの度合いや、欠けの割合が所定値以上の場合、画像が適切に撮像されてないと判定する。また、撮像した書類の枚数が、規定数でない場合も、制御部３１が、画像が適切に撮像されていないと判定する。なお、制御部３１が、出力部３４の画面に、撮像した書類を表示して、作業者が確認して、画像が適切に撮像されたか否かの入力を、制御部３１が、操作部３５を介して、受け付けてもよい。

画像が適切に撮像された場合（ステップＳ１２；ＹＥＳ）、画像入力装置３０は、撮像した画像を送信する（ステップＳ１３）。具体的には、制御部３１が、通信部３３を介して、画像データを、管理サーバ１０に送信する。

画像が適切に撮像されていない場合（ステップＳ１２；ＮＯ）、画像入力装置３０は、ステップＳ１０の処理に戻る。

次に、画像入力装置３０は、画像データを消去する（ステップＳ１４）。具体的には、制御部３１が、画像データを送信した後に、記憶部３２やＲＡＭ等から撮像した画像データを消去する。

次に、管理サーバ１０は、画像を登録する（ステップＳ１５）。具体的には、制御部１１が、画像データを画像入力装置３０から受信する。制御部１１が、受信した画像データを、画像データベース１２ｃに記憶する。

このように、管理サーバ１０は、関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得手段の一例として機能する。管理サーバ１０は、関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得手段の一例として機能する。

次に、管理サーバ１０は、画像を切り出す（ステップＳ１６）。具体的には、制御部１１が、後述の画像の切り出しのサブルーチンにより、項目毎の画像を特定して抽出する。

このように、管理サーバ１０は、前記各書類に応じた所定の形式に基づき、情報が記載された記載領域を、前記各書類の画像から抽出する記載領域抽出手段の一例として機能する。

次に、管理サーバ１０は、コード画像を生成する（ステップＳ１７）。具体的には、制御部１１が、後述のコード画像を生成のサブルーチンにより、コード画像を生成する。制御部１１が、通信部１３を介して、フロントページに印刷するためコード画像を画像入力装置３０に送信する。

このように、管理サーバ１０は、前記コード画像を有し、前記関連する複数の書類に添付する添付書類を生成させる添付書類生成手段の一例として機能する。

次に、管理サーバ１０は、切り出し画像を登録する（ステップＳ１８）。具体的には、制御部１１が、切り出した項目毎の画像データ（照合画像の一例）を、生成したコード画像および項目に関連付けて、画像データベース１２ｃに記憶する。

このように、管理サーバ１０は、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段の一例として機能する。

次に、画像入力装置３０は、フロントページを作成する（ステップＳ１９）。具体的には、制御部３１が、管理サーバ１０からコード画像を受信する。制御部３１が、書類のセットに含まれる書類の種別等に基づき、出力部３４のプリンタが、コード画像を有する添付書類を生成するために、コード画像が付されたフロントページを印刷する。セットの書類の上に、フロントページが添付されて、保管庫に保管される。

（２．４ 画像の切り出しのサブルーチン）
次に、画像の切り出しのサブルーチンについて図２１および図２２を用いて説明する。

図２１は、画像の切り出しのサブルーチンを示すフローチャートである。図２２は、フロントページの一例を示す模式図である。

図２１に示すように、管理サーバ１０は、書類の種別の特定を行う（ステップＳ２０）。例えば、制御部１１が、顧客名から契約書の種別（顧客毎の契約書のフォーマット）を特定したり、受け付けた書類の種別により特定を行う。なお、また、制御部１１が、書類の画像データから文字認識をして、契約書、住民票、市町村等を認識し、書類の種別を特定してもよい。

次に、管理サーバ１０は、書類種別に基づき、各項目の画像を切り出す（ステップＳ２１）。具体的には、制御部１１が、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａを参照して、特定した書類種別に基づき、項目切り出し領域により、項目毎の画像を切り出す。図２および図３Ａに示すように、切り出し領域５０ａ、５０ｂ、５０ｃ（記載領域の一例）、切り出し領域５１ａ、５１ｂ（記載領域の一例）等の切り出し画像が切り出される。前記各書類の前記記載領域の一例として、図３Ａのように、罫線がある場合、切り出し領域に罫線が含まれても、含まれなくてもよく、また、切り出し領域に共通領域が含まれても含まれなくてもよく、他の項目が含まれなければよい。

なお、制御部１１が、画像処理により、項目毎の画像を切り出してもよい。例えば、制御部１１が、項目切り出し領域用の登録データベース１２ａのテンプレート等を参照して、パターンマッチングにより、項目毎の画像を切り出してもよい。

このように、管理サーバ１０は、前記各書類に応じた所定の形式に基づき、情報が記載された記載領域を、前記各書類の画像から抽出する記載領域抽出手段の一例として機能する。

（２．５ コード画像の生成のサブルーチン）
次に、画像の切り出しのサブルーチンについて図２２から図２７を用いて説明する。

図２２は、コード画像生成のサブルーチンを示すフローチャートである。図２３Ａから図２３Ｄは、ダミーレイヤー画像の一例を示す模式図である。図２４Ａから図２４Ｃは、情報が記載された記載領域の画像の一例を示す模式図である。図２５は、コード画像の一例を示す模式図である。図２６Ａから図２６Ｄは、ダミーレイヤー画像が重畳されたコード画像の一例を示す模式図である。図２７Ａおよび図２７Ｂは、フロントページの一例を示す模式図である。

図２２に示すように、管理サーバ１０は、ダミーレイヤー画像を生成する（ステップＳ２３）。例えば、制御部１１が、ランダムな文字列からダミーレイヤー画像（重畳用画像の一例）を生成する。図２３Ａから図２３Ｄに示すように、英数字、記号等を含む文字列を、所定の枠内を埋め尽くすように、制御部１１が、ダミーレイヤー画像を生成する。ダミーレイヤー画像は、図２３Ｂに示すように、フォントサイズを変えたり、図２３Ｃに示すように、縦書きにしたり、図２３Ｄに示すように、文字を上下逆向きにした文字列でもよい。また、ダミーレイヤー画像は、モザイク画像でもよい。

次に、管理サーバ１０は、合成画像を生成する（ステップＳ２４）。具体的には、制御部１１が、図２４Ａから図２４Ｃに示すように、契約書、証明のための書類である住民票、免許証の各書類に氏名等が記載されている非共通領域（記載領域）から構成される項目画像を生成する。例えば、制御部１１が、各項目に対応した切り出し画像から項目画像を生成してもよい。書類における各項目に位置に応じて、切り出し画像を連結する。また、制御部１１が、類の画像データから、項目画像を切り出してもよい。また、項目画像の大きさを、ダミーレイヤー画像の大きさに合うように、制御部１１が、縮小または拡大してもよい。制御部１１が、図２に示すように、非共通領域ＮＣの画像を、項目画像としてもよい。

次に、制御部１１が、図２５に示すように、各書類の各項目画像から合成画像を生成する。例えば、制御部１１が、各項目画像を２値化して、白色部分を切り抜き処理し、黒色等の記載部分のパターンのみを抽出する。次に、制御部１１が、抽出した記載部分のパターンの画像を重畳して、合成画像を生成する。なお、記載部分のパターン以外の背景画像が、透明化または透過処理されてもよいし、記載部分のパターンの画素の位置情報が抽出されてもよい。ＯＣＲ（Optical Character Recognition）により、記載部分のパターンのみが抽出されてもよい。何かしらのコード情報化できればよいので、ＯＣＲの認識率は低くてもよい。

なお、制御部１１が、合成画像は、図２５に示すように、記載情報が一部重なるようにしてもよいし、最も記載情報の重なりが多いように、または、最も重なりが少ないように、各書類の項目画像の位置を調整して重ねてもよい。

このように、管理サーバ１０は、前記各項目に対して情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。管理サーバ１０は、関連する複数の書類を特定するためのコード画像であって、前記各書類の前記記載領域を合成させたコード画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。管理サーバ１０は、前記各書類の前記記載領域を重ねたコード画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。

なお、ステップＳ２４において、制御部１１が、合成画像に所定のダミーレイヤー画像を重畳した重畳コード画像を生成してもよい。

次に、管理サーバ１０は、空隙率が適正か否かを判定する（ステップＳ２５）。具体的には、制御部１１が、合成画像または重畳コード画像の画素のヒストグラムから、空隙率を算出し、所定の範囲内の空隙率であるか否かを判定する。

空隙率が適正である場合（ステップＳ２５；ＹＥＳ）、管理サーバ１０は、コード画像を記憶する（ステップＳ２６）。具体的には、制御部１１が、生成されたコード画像を記憶部１２に記憶する。

空隙率が適正でない場合（ステップＳ２５；ＮＯ）、管理サーバ１０は、空隙率が上限か否かを判定する（ステップＳ２７）。具体的には、制御部１１が、算出された空隙率が、所定の範囲の上限を超えているか否かを判定する。

空隙率が上限を超えていない場合（ステップＳ２７；ＮＯ）、管理サーバ１０は、ダミーレイヤー画像を１層付加する（ステップＳ２８）。具体的には、制御部１１が、合成画像に、１つのダミーレイヤー画像を重畳する。なお、制御部１１が、ダミーレイヤー画像を新たに生成して、重畳してもよい。

空隙率が上限を超えている場合（ステップＳ２７；ＹＥＳ）、管理サーバ１０は、ダミーレイヤー画像を１層除去する（ステップＳ２９）。具体的には、制御部１１が、合成画像に重畳してあるダミーレイヤー画像のいずれかを除去する。なお、適正な空隙率のコード画像が生成されるまで、元の合成画像および重畳したあるダミーレイヤー画像の情報は記憶部１２やＲＡＭにキャッシュされている。

このように、管理サーバ１０は、関連する複数の書類を特定するためのコード画像であって、前記各書類の前記記載領域を合成させたコード画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。

ダミーレイヤー画像が１層付加または除去された後、制御部１１が、ステップＳ２５において、重畳コード画像の空隙率を算出し、空隙率が適正な範囲内にあるか否かを判定する。

このように、管理サーバ１０は、前記コード画像に、所定の空隙率を有する重畳用画像を重ねた画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。管理サーバ１０は、前記コード画像に、複数の異なる前記重畳用画像を重ねた画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。

なお、図２５に示すような合成画像を、コード画像としてもよい。この場合、文字が一部重なっている部分の情報が、多少読み取りにくくなっている。一見だけでは、読み取れない可能性がある。

図２６Ａに示すように、合成画像に１層のダミーレイヤー画像を重畳した重畳コード画像を、新たなコード画像としてもよい。この重畳コード画像は、図２５に示すような合成画像より、肉眼では、読み取りにくくなっている。

図２６Ｂに示すように、合成画像に２層のダミーレイヤー画像を重畳した重畳コード画像を、新たなコード画像としてもよい。この重畳コード画像は、一部の項目を除いて、肉眼では、更に読み取りにくくなっている。

図２６Ｃに示すように、合成画像に３層のダミーレイヤー画像を重畳した重畳コード画像を、新たなコード画像としてもよい。この重畳コード画像は、項目の一部の文字を除いて、肉眼では、読み取りにくくなっている。

図２６Ｄに示すように、合成画像に４層のダミーレイヤー画像を重畳した重畳コード画像を、新たなコード画像としてもよい。この重畳コード画像は、ほぼ、項目の情報がほぼ、肉眼では、読み取れなくなっている。

コード画像が生成されたら、ステップＳ１９で、制御部３１が、書類のセットに含まれる書類の種別等に基づき、図２７Ａまたは図２７Ｂに示すように、出力部３４のプリンタが、コード画像６０ａ（または、重畳コード画像６１ａ）が付されたフロントページ６０、６１を印刷する。

なお、コード画像は、合成画像に対してフーリエ変換等の画像変換をした画像でもよい。図２８Ａに示すように、制御部３１が、出力部３４のプリンタが、コード画像６２ａが付されたフロントページ６２を印刷する。

画像変換として、逆変換が可能で、１対１に変換できるフーリエ変換等の直交変換、暗号化の変換、画像圧縮の変換等が挙げられる。また、画像変換として、逆変換により、一部情報が戻る変換でもよい。また、図２８Ｂに示すように、合成画像は、記載領域の記載内容を含む項目画像を結合した画像でもよい。合成画像は、関連する複数の書類を結合した画像でもよい。合成画像は、関連する複数の書類を重ねた画像でもよい。

このように、管理サーバ１０は、前記各項目に対して情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。管理サーバ１０は、前記各書類の画像から、画像変換することにより、前記コード画像を生成するコード画像生成手段の一例として機能する。

（２．６ 管理サーバおよび照合端末装置の動作例）
次に、工程Ｐ４における項目の照合作業である、管理サーバおよび照合端末装置の動作例について、図２９から図３２を用いて説明する。

図２９は、管理サーバおよび照合端末装置の動作例を示すシーケンス図である。図３０は、項目の審査画面の一例を示す模式図である。図３１は、書類における項目の一例を示す模式図である。図３２Ａおよび図３２Ｂは、項目の審査画面の一例を示す模式図である。

図２９に示すように、照合端末装置４０は、作業者情報の入力を受け付ける（ステップＳ３０）。具体的には、照合端末装置４０の制御部４１が、作業者情報として、操作部４５からログインＩＤおよびパスワードを受け付ける。なお、読み取り機により、作業者が携帯しているＩＣカードや、名札に印刷されたコードから、制御部４１が、作業者情報を受け付けてもよい。制御部４１が、作業者情報と共に、審査用の切り出し画像の要求を管理サーバ１０に送信する。

次に、管理サーバ１０は、作業者のレベルを特定する（ステップＳ３１）。具体的には、制御部１１が、作業者データベース１２ｂを参照して、作業者情報に対応して作業者ＩＤに基づき、作業者のレベルを特定する。

次に、管理サーバ１０は、レベルに応じた切り出し画像を送信する（ステップＳ３２）。具体的には、制御部１１が、項目の難易度用の登録データベース１２ａを参照して、レベルに応じた項目を特定する。制御部１１が、画像データベース１２ｃを参照して、特定する項目に対応する切り出し画像を抽出する。例えば、制御部１１が、初級者の”Ｃ”レベルの作業者に対しては、性別の切り出し画像を抽出し、上級者の”Ａ”レベルの作業者に対しては、住所の切り出し画像を抽出する。

照合端末装置４０の出力部４４において、１の書類の項目に対して他の書類の項目に対応した切り出し画像が表示されるように、制御部１１が、包袋ＩＤおよび書類ＩＤと共に、切り出し画像を、要求があった照合端末装置４０に送信する。制御部１１が、項目毎に、作業者のレベルと項目の難易度とがマッチするように、切り出し画像を各照合端末装置４０に送信する。なお、制御部１１が、切り出し画像と共に、コード画像も送信してもよい。管理サーバ１０は、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段の一例として機能する。

次に、照合端末装置４０は、審査画像を表示する（ステップＳ３３）。具体的には、制御部４１が、審査対象である切り出し画像（照合画像の一例）を、出力部４４の画面に表示する。図３０に示すように、出力部４４の画面に、比較して照合する書類名（”契約書”、”住民票”）、切り出し領域５０ａ、５１ａの切り出し画像が表示される。このように切り出しされることにより、記載された項目が強調表示される。なお、図３０に示すように、出力部４４の画面に、切り出し画像に対応したコード画像５５ｂを表示してもよい。

なお、図３１に示すように、書類のセットが、書類α、書類β、書類γの場合、書類βに同じ項目があるので、書類αの項目と、書類βの項目とを比較する場合、図３２Ａに示すように、制御部４１が、出力部４４の画面に各項目の切り出し画像を表示してもよい。

次に、照合端末装置４０は、審査作業の入力を受け付ける（ステップＳ３４）。具体的には、制御部４１が、図３０に示すように、出力部４４の画面に、照合結果のボタン５５を表示する。作業者が照合を行い、照合結果が正しい場合は、操作部４５により、ＯＫのボタン５５を選択し、照合結果が正しくない場合は、ＮＧのボタン５５を選択する。

また、図３２Ｂに示すように、切り出し表示されることにより強調表示された項目画像データである、書類αの１の項目と、対応した書類βの複数の項目（項目ａ、項目ａ’、項目ａ”）のうち、照合に使用した項目を作業者が選択し、制御部４１が、マークを補記するように表示してもよい。

制御部４１が、作業者が入力ペンやマウス等で描いたマークの軌跡の情報により、照合結果を判定してもよい。例えば、作業者が入力ペンでマークＭを描いて、制御部４１が、マークの形状が円形に近い場合は、”ＯＫ”と判定し、”×”に近い場合は、”ＮＧ”と判定してもよい。マークの軌跡や形状の情報を管理サーバ１０が受信した、管理サーバ１０が照合結果を判定してもよい。

また、書類αの各項目に対して、照合に使用した項目に、マーク等を補記するように表示してもよい。各マークは同じでもよいし、項目毎に形状、形態等を変えてもよい。１の書類の項目に対して、複数の書類を照合に使用した場合、照合に使用したそれぞれの書類にマークを設定してもよい。この場合、第１優先の照合箇所、第２優先の照合箇所等が分かるように、マークを変えてもよい。

なお、作業者がどの書類のどの項目を照合および審査に使用したかが分かるように、制御部４１が、書類ＩＤおよび項目ＩＤに対して、タグ情報として関連付けた情報を生成してもよい。

ここで、選択情報として、適のＯＫのボタン５５および不適のＮＧのボタン５５のどちらを選択したかの情報、書類におけるマークの軌跡の情報、マークの形態の情報、クリックされた位置の情報、選択された項目または項目ＩＤ等の情報、操作の順番、操作時間が挙げられる。

次に、照合端末装置４０は、作業結果を送信する（ステップＳ３５）。具体的には、制御部４１が、通信部４３を介して、照合結果の一例である作業結果として、作業者ＩＤ、包袋ＩＤ、項目ＩＤ、審査結果、書類において選択した選択情報等を、管理サーバ１０に送信する。

次に、管理サーバ１０は、作業結果を結合する（ステップＳ３６）。具体的には、制御部１１が、作業結果を、各照合端末装置４０から受信する。制御部１１が、各照合端末装置４０から受信した作業結果を、包袋ＩＤ、項目ＩＤ毎に作業結果データベース１２ｄに記憶する。図１２に示すように、包袋ＩＤ、項目ＩＤ毎に分類されてデータベースが整理されている場合は、結果的に作業結果が結合される。分類整理されていない場合は、制御部１１が、包袋ＩＤ、項目ＩＤに基づき、作業結果を検索して、作業結果を統合する。

次に、管理サーバ１０は、審査結果を登録する（ステップＳ３７）。具体的には、制御部１１が、作業結果データベース１２ｄを参照して、包袋ＩＤに基づき、作業結果を検索し、作業結果から適・不適の情報を集め、審査結果を、審査結果データベース１２ｅに記憶する。

全ての項目に関して照合作業が終わったら、工程Ｐ５において、書類の返却のための書類の確認作業が行われる。書類の不備、審査結果の抜け等が発見された場合、返却書類の照合作業用の端末装置から、作業履歴の確認のため、書類のセットのフロントページのコード画像を読み込んだ包袋ＩＤ等の情報を、管理サーバ１０に送信する。または、読み込んだコード画像自体が、管理サーバ１０に送信される。

管理サーバ１０は、作業結果データベース１２ｄを参照して、包袋IＤに基づき、作業結果を抽出し、照合作業用の端末装置に送信する。

照合作業用の端末装置は、出力部の画面に、例えば、図３２Ｂに示すように、マークを補記した画像を表示する。作業者は、マークを補記した画像に基づき、作業履歴の確認を行う。このように、１次的に、包袋ＩＤに対応したコード画像が、書類のトレースに利用される。

さらに、ある書類が紛失して現物との照合ができなく、画像データが消去されている場合、コード画像から逆変換により、記載領域の項目画像を復元する。このように、コード画像が、２次的に、項目画像の復元に利用される。なお、図２５に示すような合成画像の場合、完全には復元できないが、記載領域の項目画像を、部分的に復元させる。部分的に復元された項目画像が再確認に利用される。

以上、本実施形態によれば、関連する複数の書類５０、５１であって、書類５０、５１における項目の情報が記載されている各書類の画像を取得し、各項目に対して情報が記載された記載領域（５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５１ａ、５０１ｂ）を含む各書類の画像から、関連する複数の書類を特定するためのコード画像（５５ｂ、６０ａ、６１ａ、６２ａ）を生成し、書類の照合を行う作業者に提示する照合画像（５０ａ、５１ａ）に、コード画像を付加することにより、書類５０、５１の照合を行う作業者に提示する照合画像に、関連する複数の書類を特定するためのコード画像を付加しておくことにより（画像データベース１２ｃ、フロントページ６０、６１、６２、照合画面のコード画像５５ｂ等）、事後的に書類を確認する場合、記載領域（５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５１ａ、５０１ｂ）の情報を含むコード画像により、現物等と対応可能に再確認できるようになり、作業の生産性の向上を図った書類を管理できる。

コード画像を、関連する複数の書類に添付するフロントページ６０、６１、６２に印刷させる場合、フロントページ６０、６１、６２のコード画像６０ａ、６１ａ、６２ａと、照合画像に付加されたコード画像と、を照合して、書類を管理できる。また、フロントページ６０、６１、６２のコード画像６０ａ、６１ａ、６２ａを逆変換できる場合、項目画像を復元できる。

各書類の画像から、画像変換することにより、コード画像を生成する場合、画像変換されたコード画像であると、コード画像を見ても、人が一見して元の画像が分からないが、コード画像を逆変換することにより、元の画像が再現できる。

各書類に応じた所定の形式に従って書類における項目の情報が記載されている各書類の画像を取得し、各書類に応じた所定の形式に基づき、記載領域を、各書類の画像から抽出し、記載領域の画像から、コード画像を生成する場合、記載領域からコード画像を生成しているので、コード画像のデータ量が削減される。

コード画像が、各書類の記載領域を合成させた画像である場合、コード画像自体に、各書類の記載領域の内容を含ませているので、コード画像自体から特別な画像変換をしなくても、コード画像から、記載内容を復元させることができる。

関連する複数の書類であって、当該各書類に応じた所定の形式に従って書類における項目の情報が記載されている各書類の画像を取得し、各書類に応じた所定の形式に基づき、情報が記載された記載領域を含む領域を、各書類の画像から抽出し、抽出された各書類の記載領域を合成することにより関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成することができる。コード画像自体が、関連する各書類内容の一部と、記載領域の位置情報を含んでいるので、一群の複数の書類に対する固有な情報になるため、コード画像自体からも、複数の書類との関連性を付けることができ、書類の管理がしやすくなる。

コード画像に、所定の空隙率を有する重畳用画像を重ねた重畳コード画像を生成する場合、人が読みにくくなり（非可視化）、情報が保護されやすくなる。また、この場合、コード画像を見えないようにすると共に、疑似的な２次元コードとして重畳コード画像を利用可能になり、より書類の管理が容易になる。

コード画像に、複数の異なる重畳用画像を重ねた重畳コード画像を生成する場合、読みにくくなる。さらに、コード画像に応じて、疑似的な２次元コードとしての空隙率を調整できる。

重畳用画像が、記号が並べられた画像である場合、記号に目が行き、一見して、より読みにくくなる。

各書類の前記記載領域を重ねたコード画像を生成する場合、記載された文字同士が重なることで、より読みにくくなる。

さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものでは無い。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

１：管理システム
１０：管理サーバ（管理装置）
１１：制御部
５０、５１：書類
５０ａ、５０ｂ、５０ｃ：切り出し領域（記載領域）
５５ｂ、６０ａ、６１ａ、６２ａ：コード画像

Claims (8)

1. 関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得手段と、
   前記各項目に対して前記情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成手段と、
   前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段と、
   を備えたことを特徴とする管理装置。
2. 請求項１に記載の管理装置において、
   前記コード画像を有し、前記関連する複数の書類に添付する添付書類を生成させる添付書類生成手段を更に備えたことを特徴とする管理装置。
3. 請求項１または請求項２に記載の管理装置において、
   前記コード画像生成手段が、前記各書類の画像から、画像変換することにより、前記コード画像を生成することを特徴とする管理装置。
4. 請求項１から３のいずれか１項に記載の管理装置において、
   前記画像取得手段が、前記各書類に応じた所定の形式に従って前記書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得し、
   前記各書類に応じた所定の形式に基づき、前記記載領域を、前記各書類の画像から抽出する記載領域抽出手段を更に備え、
   前記コード画像生成手段が、前記記載領域の画像から、前記コード画像を生成することを特徴とする管理装置。
5. 請求項４に記載の管理装置において、
   コード画像が、前記各書類の前記記載領域を合成させた画像であることを特徴とする管理装置。
6. 請求項５に記載の管理装置において、
   前記コード画像生成手段が、前記コード画像に、所定の空隙率を有する重畳用画像を重ねた画像を生成することを特徴とする管理装置。
7. 画像取得手段が、関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得ステップと、
   コード画像生成手段が、前記各項目に対して前記情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成ステップと、
   コード画像付加手段が、前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加ステップと、
   を含むことを特徴とする管理方法。
8. コンピュータを、
   関連する複数の書類であって、当該書類における項目の情報が記載されている前記各書類の画像を取得する画像取得手段、
   前記各項目に対して前記情報が記載された記載領域を含む前記各書類の画像から、前記関連する複数の書類を特定するためのコード画像を生成するコード画像生成手段、および、
   前記書類の照合を行う作業者に提示する照合画像に、前記コード画像を付加するコード画像付加手段として機能させることを特徴とする管理装置用のプログラム。