JP2020113240A - ファイル生成装置、ファイル生成方法、ファイル生成装置用プログラム、および、ファイル生成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】書類に対する作業の管理が容易になるファイル生成装置、ファイル生成方法及びファイル生成システム並びにファイル生成装置用プログラムを提供する。【解決手段】ファイル生成システムが有する、管理サーバ及び画像入力装置の動作において、作業対象ファイルの生成方法は、複数の書類の画像から抽出された、書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成しS21、項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得しS22、項目部分画像と作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを項目毎に生成するS23。【選択図】図20

Description

本発明は、書類管理用のファイルを生成するファイル生成装置、ファイル生成方法、ファイル生成装置用プログラム、および、ファイル生成システムに関する。
業務の効率化のため書類の内容が電子データに電子化され、この中から所定の情報が抽出された後に、所定の情報毎に作業が行われている。例えば、特許文献1には、原票等をスキャンすることで原票イメージを読込み、読み込んだ原票イメージを分割して、各分割部分を別々のコンピュータから入力する原票自動分割送受信整理システムが開示されている。
特開2012−199973号公報
しかしながら、様々な種類の書類について、記載された項目等の所定の情報毎に分けて作業する場合、作業手順の組み立ての業務設計や、書類の取り扱いや管理が煩雑になっていた。
そこで、本発明は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、書類に対する作業の管理が容易になるファイル生成装置等を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段と、前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段と、前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のファイル生成装置において、前記作業対象用のファイルが、前記書類の管理番号を含むことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のファイル生成装置において、前記作業対象用のファイルが、前記書類の画像を低解像度化した低解像画像を含むことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のファイル生成装置において、前記作業ブロック情報が、前記書類および前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該書類に応じて前記作業ブロックを特定する情報であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、項目部分画像生成手段が、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成ステップと、作業ブロック情報取得手段が、前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得ステップと、ファイル生成手段が、前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、コンピュータを、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段、前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段、および、前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段として機能させることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、書類の画像を取得する画像取得装置と、前記書類の画像からファイルを生成するファイル生成装置とを備えたファイル生成システムにおいて、前記ファイル生成装置が、前記書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段と、前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段と、前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、書類から抽出された項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得し、項目部分画像と作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、項目毎に生成することにより、作業対象用のファイル毎に作業の業務設計や管理ができるので、書類に対する作業の管理が容易になる。
本発明の実施形態に係る管理システムの概要構成例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 図1の管理サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。 作業ブロックの一例を示す模式図である。 作業ブロックの一例を示す模式図である。 項目と難易度との関係の一例を示す模式図である。 図1の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図1の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図1の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図1の管理サーバにおけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。 図1の登録装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の画像入力装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の画像入力装置の一例を示す模式図である。 図1の照合端末装置の概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の管理サーバおよび登録装置の動作例を示すシーケンス図である。 図1の管理サーバおよび画像入力装置の動作例を示すシーケンス図である。 ファイル生成の一例を示す模式図である。 図18の作業対象ファイルのサブルーチンを示すフローチャートである。 作業対象ファイル生成の一例を示す模式図である。 図1の管理サーバおよび照合端末装置の動作例を示すシーケンス図である。 項目の審査画面の一例を示す模式図である。 項目の審査画面の一例を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 作業ブロックの一例を示す模式図である。 解像度と文字の視認性との関係を示す模式図である。 文字種と解像度との関係を示す模式図である。 書類の一例を示す模式図である。 項目毎に解像度を変化させる動作例を示すフローチャートである。 項目毎に解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。 項目毎に解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。 項目毎に解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。 文字種毎に解像度を変化させる動作例を示すフローチャートである。 文字種毎に解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。 文字種毎に解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。 解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。 解像度を変化させた書類の表示画像の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、管理システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.管理システムの構成および機能概要]
(1.1 管理システムの構成および機能)
まず、本発明の一実施形態に係る管理システムの構成および概要機能について、図1から図4を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る管理システム1の概要構成例を示す模式図である。図2から図4は、書類の一例を示す模式図である。
図1に示すように、ファイル生成システムの一例である管理システム1は、書類に関する書類情報を管理する管理サーバ10と、書類の種別や種別毎の項目部分の切り出し領域等の登録作業をする登録装置20と、書類の画像を撮像して書類画像を取り込む画像入力装置30と、書類の項目の照合作業をする照合端末装置40と、を備えている。ここで、書類情報の一例として、書類画像、書類画像から切り出された項目部分画像、項目部分画像から作成されたテキストデータ、顧客に納品するための納品用のデータ等の電子データ、項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報等が挙げられる。ここで、項目部分画像は、書類における1つの項目を含む部分の画像であって、他の項目を含まない画像が好ましい。
ファイル生成装置の一例である管理サーバ10は、画像入力装置30からの書類画像に基づき、書類画像および管理情報を含むファイルを生成する。また、管理サーバ10は、登録装置20、画像入力装置30、および、照合端末装置40における作業を管理する。
登録装置20では、予め、書類の種別のマスタ登録作業、種別毎の書類の項目の切り出し領域の設定作業、項目の照合の難易度の設定作業、作業者の習熟度の設定作業、項目部分画像に対する審査設問登録作業等が行われる。なお、審査設問は、審査時に、審査する項目毎に表示される問いかけの内容である。例えば、氏名の場合、記入があるか等の問いかけである。
画像取得装置の一例である画像入力装置30は、顧客から預かった書類の画像を撮像し、書類画像を取得する。また、画像入力装置30は、書類に付されるフロントページを作成する。フロントページが付された書類は、保管庫5に保管される。
照合端末装置40は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やタブレット端末等の携帯端末である。照合端末装置40は、照合して審査するための書類の画像を表示する。照合端末装置40は、各作業者に応じて、設置されている。
管理サーバ10、登録装置20、画像入力装置30、および、照合端末装置40は、ネットワーク3を介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク3は、例えば、ローカルエリアネットワーク、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網、およびゲートウェイ等により構築されている。
書類は、例えば、契約書等の申込書類である。また、本人を確認するための書類は、住民票、免許証、戸籍票、健康保険証、パスポート、領収書(例えば、電気、ガス等の公共料金の領収書のように氏名、住所が記載されたもの)、登記簿謄本、納品書等の書類である。なお、書類は、平面の紙のみならず、立体形状でもよく、書類の表面に、読み取り可能な情報が記載されていればよい。
書類の種別の一例として、契約書、住民票、免許証等の種別が挙げられる。さらに、書類の種別は、契約書の場合、顧客毎の契約書のフォーマット毎、住民票の場合、各市町村のフォーマット毎に分類される。
図2に示すように、書類が契約書(書類50)の場合、書類の表面に、契約内容、氏名、住所、電話番号等が記載されている。同じ形式の契約書の共通領域として、契約内容、氏名の項目、住所の項目、電話番号の項目、印鑑証明用印影の項目(図示せず)等が挙げられる。契約書の非共通領域として、個人情報である氏名(切り出し領域50a)、住所(切り出し領域50b)、電話番号(切り出し領域50c)等が挙げられる。なお、共通領域は、同じ形式の書類に関して、共通している共通フォーマットの部分である。非共通領域は、同じ形式の書類に関して、申請者毎に異なる部分である。ここで、切り出し領域の画像が項目部分画像である。
図3Aおよび図3Bに示すように、書類が住民票の場合、書類の表面に、市町村名、住所、氏名、生年月日、性別等が記載されている。ある市町村の形式(書類に応じた所定の形式の一例)の住民票の共通領域として、書類の名称、市町村名、住所の項目、氏名の項目、生年月日の項目、性別の項目等が挙げられる。住民票の非共通領域として、個人情報である住所(切り出し領域51b)、氏名(切り出し領域51a)、生年月日、性別等が挙げられる。
図3Aおよび図3Bに示すように、書類が住民票の場合、市町村により記載の形式(書類に応じた所定の形式の一例)が異なる。
図4に示すように、書類に応じた所定の形式の一例として、書類が免許証の場合、書類の表面に、氏名、生年月日、住所、写真等が記載されている。免許証の共通領域として、氏名の項目、住所の項目、生年月日の項目、写真の項目等が挙げられる。免許証の非共通領域として、個人情報である氏名、生年月日、住所、個人の写真等が挙げられる。
ここで、項目の種類として、氏名の項目、住所の項目、電話番号の項目、印鑑証明用印影の項目、性別の項目、生年月日の項目、写真の項目等が挙げられる。項目の種類は、項目IDに対応している。
関連する複数の書類は、一個人や、一法人において関連する複数の書類である。同一の個人または同一の法人に関する少なくとも2以上の書類である。例えば、一個人や、一法人における、契約書等の申込書類、本人を確認するための書類(住民票、免許証、戸籍票、健康保険証、パスポート、領収書)、納品書等の書類等から少なくとも2以上の書類である。関連する複数の書類の一例として、例えば、契約書、住民票、および、免許証の組み合わせ、契約書、住民票、および、パスポートの組み合わせ、申込書類、および、健康保険証の組み合わせ、申込書類、領収証、契約書、および、登記簿謄本の組み合わせ等が挙げられる。これら関連する複数の書類は、例えば、書類のセットが同封された封筒で送られてくる。
なお、書類は、紙の書類に限らず、電子データの書類でもよい。この場合は、電子データが、書類の画像となる。管理サーバ10は、ネットワーク3を介して、ウェブ入稿により電子データの書類を受け付けてもよい。電子データの書類の一例として、証明書等スキャンにより電子化した電子データの書類、ウェブの入力画面で入力された電子データの書類等が挙げられる。
(1.2 管理サーバ10の構成および機能)
次に、管理サーバ10の構成および機能について、図5から図12を用いて説明する。
図5は、管理サーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。図6から図12は、管理サーバ10におけるデータベースのデータの一例を示す模式図である。
図5示すように、コンピュータである管理サーバ10は、管理サーバ10を制御する制御部11と、様々なデータベースを有する記憶部12と、各管理サーバ10および登録装置20と通信する通信部13と、管理情報等を表示する出力部14と、を備えている。
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを有する。制御部11は、例えば、CPUと、ROMと、RAMと、を有する。制御部11は、CPUが、ROMや、RAMに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行する。制御部11が、管理サーバ10の各部(記憶部12、通信部13、出力部14等)を制御する。なお、これらのプログラムを記憶した記録媒体等を制御部11が読み出し実行してもよい。
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。記憶部12には、予め登録しておくデータを記憶した登録データベース12a、作業者のレベル等を記憶した作業者データベース12b、撮像された書類の画像データから生成された書類画像ファイル等を記憶した画像ファイルデータベース12c、作業ブロック情報を記憶した作業情報データベース12d、書類の作業結果を記憶した作業結果データベース12e作業結果データベース12e等が構築されている。
ここで、作業ブロックとは、所定の処理対象に対して順に作業すべき一連の作業、すなわち、作業フローをまとめたフローモジュールである。作業ブロックは、項目毎に設定される。
図6に示すように、書類が申込書で、「氏名」および「住所」の項目がある場合、「氏名」および「住所」の項目それぞれに、作業ブロックがある。例えば、項目「氏名」の項目部分画像に対しては、審査作業、入力作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「住所」の項目部分画像に対しては、審査作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。
図7に示すように、書類が本人確認証で、「氏名」、「住所」、「性別」および「生年月日」の項目がある場合、「氏名」、「住所」、「性別」および「生年月日」の項目それぞれに、作業ブロックがある。例えば、項目「氏名」の項目部分画像に対しては、審査作業、入力作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「住所」の項目部分画像に対しては、審査作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「性別」の項目部分画像に対しては、入力作業、比較作業、データ納品作業が順に行われる。項目「生年月日」の項目部分画像に対しては、入力作業、データ納品作業が順に行われる。
審査作業は、例えば、書類の紙で審査を行う紙審査作業、画面上で審査を行う画面審査作業等が挙げられる。
また、審査作業は、審査が必要な項目か否かの審査の判別作業、審査が必要か否かの判定作業後審査が必要となった場合における紙審査を行う作業または画面で審査を行う作業のように、どのように審査するのかの審査の判定作業、画面審査の場合、誰が審査をするかの判定作業等が挙げられる。画面審査では、書類の内容が問題ないか判定して結果が入力される。
入力作業は、画面に表示された手書き文字を見ながら、書類の情報(文字)等のテキストデータを入力する作業を行う。なお、書類の内容が問題ないか判定して結果を入れる画面審査に関して、審査作業としてもよいし、入力作業としてもよい。
比較作業では、他の作業者が入力した情報同士を比較したり、入力したテキストと、OCR(Optical character recognition)で文字認識されたデータとを比較したりする。
データ納品作業では、審査結果等をまとめた資料や、書類の返却等の納品の作業が行われる。
書類種別用の登録データベース12aには、書類種別コードに関連付けられて、住民票、免許証、契約書等の書類の種別が記録されている。さらに、登録データベース12aには、住民票に対して、市町村名、契約書に対して、顧客名等が記憶されている。
また、項目切り出し領域用の登録データベース12aには、書類の種別を示すIDに関連付けられて、書類のフォーマットの各項目に対応した切り出し領域等が関連付けられて記憶されている。切り出し領域50aが矩形の場合、矩形の対角に位置する頂点の位置情報が、切り出し領域50aとなる。項目切り出し領域用の登録データベース12aには、顧客毎の契約書、各市町村の住民票等に関する様々なテンプレートが記憶されている。
また、項目の難易度用の登録データベース12aには、図8に示すように、各項目に対する照合の難易度の情報が記憶されている。性別は、男/女、またはM/Fであるので、照合が楽であるが、氏名の場合、異字があり、住所の場合は、書き方がいくつかあり、照合が難しくなる。また、例えば、氏名は、”氏名 ○○”、”被保険者名 ○○”、”世帯主 ○○”、”非扶養者 ○○”と、記載の仕方が異なることもあり、照合が難しくなる。
また、登録データベース12aには、顧客IDに関連付けられて、顧客名、納品後の書類の裁断の有無、等の情報が記憶されている。
また、作業者データベース12bには、図9に示すように、作業者ID毎に、作業レベルが記憶されている。なお、作業レベルは、作業者の習熟度、適正等により決定される。作業レベルは、例えば、”A”、”B”、”C”等に分類される。なお、作業者IDは、ログインIDおよびパスワード、作業者が携帯しているICカードや、名札に印刷されたコード等に関連付けられている。
また、画像ファイルデータベース12cには、書類ID毎に、撮像された画像データ、画像データから切り出しされた切り出し画像(項目画像データの一例であり、書類における各項目の項目部分画像)、撮像された画像データから生成された書類画像ファイル、項目部分画像に対応する作業対象用ファイル等が記憶されている。切り出し画像は、項目に関連付けられて、画像ファイルデータベース12cに、記憶されている。書類画像ファイルは、書類に関連付けられて画像ファイルデータベース12cに、記憶されている。作業対象用ファイルは、書類および項目に関連付けられて画像ファイルデータベース12cに、記憶されている。なお、画像データと項目部分画像とは別々データベースでもよい。また、管理番号の一例である書類IDは、書類IDの他に、書類の特徴量、作業ID等の書類を特定できるIDならばよい。ウェブ入稿により電子データの書類を受け付け場合、画像ファイルデータベース12cには、撮像された画像データの代わりに、受け付けた電子データの書類の画像データが記憶されてもよい。
また、作業情報データベース12dには、図11に示すように、作業ブロックIDまたは作業ブロックコード(作業ブロックを特定する作業ブロック情報の一例)に関連付けられて、どのような作業が順に行われるかを示す情報が予め記憶されている。例えば、作業ブロックIDに関連付けられて、第1番目に作業する第1作業の内容、第2番目に作業する第2作業の内容、第3番目に作業する第3作業の内容、第4番目に作業する第4作業の内容等が、作業情報データベース12dに記憶されている。
さらに、作業情報データベース12dには、図12に示すように、書類種別IDおよび項目IDに関連付けられて、作業ブロックIDが記憶されている。書類の種別と項目の種別とに対応して、所定の作業ブロックが決められる。例えば、図6および図7に示すように、所定の項目に対して、どのような順で所定の作業を行うかのパターンに応じて、作業ブロックIDが選択される。また、作業情報データベース12dには、書類および項目毎に、作業の進捗を示す、作業情報が記憶されている。
作業結果データベース12eには、図10に示すように、包袋IDおよび項目IDに関連付けられて、項目を照合した作業者の作業者IDおよび審査結果が記憶されている。作業結果の一例である審査結果は、例えば、セットの書類に記載された内容が同一であるかの照合結果や、記載の有無のデータである。
また、作業結果データベース12eには、包袋IDおよび項目IDに関連付けられて、項目を照合した作業者の作業者ID、照合に使用した書類の書類ID、書類において、どの部分を照合に使用したかの選択情報等が記憶されている。また、作業結果データベース12eには、住民票等から読み取られ入力されたテキストデータが記憶されていてもよい。OCRにより文字認識された文字認識結果が、作業結果データベース12eに記憶されてもよい。
また、記憶部12は、ウェブ入稿で受け付けた書類の電子データを記憶する受付書類データベースを有してもよい。受付書類データベースには、受け付けた書類の電子データが、受付番号や書類ID等の管理番号と関連して記憶されてもよい。
同じ管理サーバ10の同じデータベースにより管理されてもよいし、それぞれのデータベースが、別の管理サーバのデータベースに記憶されてもよい。
また、記憶部12には、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されていてもよい。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ等からネットワーク3を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
通信部13は、ネットワーク3に接続して、登録装置20、画像入力装置30、および、照合端末装置40との通信を制御する。
出力部14は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。
管理サーバ10が、画像入力装置30から書類画像を取得して、書類に記載されている項目を含む項目部分画像を書類画像から抽出し、項目部分画像と作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを項目毎に生成する。
(1.3 登録装置20の構成および機能)
次に、登録装置20の構成および機能について、図13を用いて説明する。
図13は、登録装置20の一例を示す模式図である。要構成の一例を示すブロック図である。
なお、管理サーバ10と異なる構成および機能について、主に説明する。
図13に示すように、コンピュータとして機能する登録装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、出力部24と、操作部25と、を備えている。
制御部21は、CPUと、ROMと、RAMとを有し、登録装置20を制御する。制御部21は、CPUが、ROMや、RAMに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行する。なお、これらのプログラムを記憶した記録媒体等を制御部21が読み出し実行してもよい。
記憶部22は、ハードディスクドライブ等により構成されていて、各種プログラムを記憶する。
通信部23は、ネットワーク3を通して、管理サーバ10等と通信を制御する。
出力部24は、例えば、液晶表示素子またはELにより構成されていて、各種登録用の画面が表示される。
操作部25は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。
(1.4 画像入力装置30の構成および機能)
次に、画像入力装置30の構成および機能について、図14および図15を用いて説明する。
図14は、画像入力装置30の概要構成の一例を示すブロック図である。図15は、画像入力装置30の一例を示す模式図である。
図14に示すように、画像入力装置30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、出力部34と、操作部35と、撮像部36と、を備えている。
制御部31は、制御部21と同様の構成を有し、画像入力装置30を制御する。記憶部32は、記憶部22と同様の構成を有し、各種プログラムを記憶する。通信部33は、管理サーバ10等と通信を制御する。
出力部34は、出力部24と同様の構成を有し、撮像した画像が表示される。さらに、出力部34は、プリンタを有し、フロントページを印刷する。
操作部35は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。さらに、操作部35は、ユーザの足により、撮像部36の撮像の作動を行う画像入力スイッチ35aを有する。
撮像部36は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を有するデジタルカメラである。
図15に示すように、撮像部36は、複数のデジタルカメラ36aにより構成される。テーブルの上に、書類(例えば、契約書(書類50)、住民票(書類51)等)が複数並べられ、解像度を上げるために、各書類を部分的に区切って、複数のデジタルカメラ36aにより撮像される。なお、撮像部36は、スキャナでもよく、書類をスキャニングして撮像する。画像入力装置30は、撮像部36により、書類を撮影して、書類画像を取得する。
(1.5 照合端末装置40の構成および機能)
次に、照合端末装置40の構成および機能について、図16を用いて説明する。
図16に示すように、コンピュータとして機能する照合端末装置40は、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンを含む携帯型無線電話機やPDA等の携帯端末であり、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、出力部44と、操作部45と、を備えている。
制御部41は、制御部21と同様の構成を有し、照合端末装置40を制御する。記憶部42は、記憶部22と同様の構成を有し、各種プログラムを記憶する。通信部43は、管理サーバ10等と通信を制御する。出力部44は、出力部24と同様の構成を有し、審査用の画像を表示する。
[2.管理システムの動作]
次に、本発明の1実施形態に係る管理システムの動作について図を用いて説明する。
(2.1 管理サーバおよび登録装置の動作例)
まず、管理サーバおよび登録装置の動作例について、図17を用いて説明する。
図17は、管理サーバ10および登録装置20の動作例を示すシーケンス図である。
図17に示すように、登録装置20は、書類の種別のマスタ登録作業を受け付ける(ステップS1)。具体的には、登録装置20の制御部21が、登録の作業者から、書類種別IDに対する種別等の入力を受け付ける。例えば、書類種別IDの内容を決めるために、登録装置20の出力部24の画面に、書類種別IDと共に、書類名の記入欄または選択欄、種別が住民票の場合は市町村記入欄または選択欄、種別が契約書の場合は顧客名の記入欄等が表示される。登録装置20は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ10に送信する。
次に、管理サーバ10は、書類の種別のマスタ登録を行う(ステップS2)。具体的には、管理サーバ10の制御部11が、登録装置20から受信した情報を、書類種別用の登録データベース12aに記憶する。
次に、登録装置20は、種別毎の切り出し領域のマスタ登録作業を受け付ける(ステップS3)。具体的には、制御部21が、登録の作業者から、書類種別IDに対し、各書類の項目に対応する各切り出し領域等の入力を受け付ける。例えば、画像の切り出し領域を決めるために、登録装置20の出力部24の画面に、書類種別ID、書類名等と共に、項目の記入欄または選択欄、切り出し領域の座標の記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置20は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ10に送信する。
次に、管理サーバ10は、種別毎の切り出し領域のマスタ登録を行う(ステップS4)。具体的には、制御部11が、登録装置20から受信した情報を、項目切り出し領域用の登録データベース12aに記憶する。
さらに、登録装置20は、項目の難易度のマスタ登録作業を受け付ける。具体的には、制御部21が、登録の作業者から、各項目に対する照合の難易度等の入力を受け付ける。例えば、項目の照合の難易度を決めるために、登録装置20の出力部24の画面に、項目名等と共に、難易度の記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置20は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ10に送信する。
次に、管理サーバ10は、項目の難易度のマスタ登録を行う。具体的には、制御部11が、登録装置20から受信した情報を、項目の難易度用の登録データベース12aに記憶する。
次に、登録装置20は、作業者の習熟度のマスタ登録作業を受け付ける。具体的には、制御部21が、登録の作業者から、作業者毎の作業者の作業能力を示す作業レベルの入力を受け付ける。例えば、作業レベルを決めるために、登録装置20の出力部24の画面に、作業者名、作業者ID等と共に、作業レベルの記入欄または領域選択画面等が表示される。登録装置20は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ10に送信する。
次に、管理サーバ10は、作業者のレベルのマスタ登録を行う。具体的には、制御部11が、登録装置20から受信した情報を、作業者データベース12bに記憶する。
なお、登録作業の順番は、上記の順番に限らず、登録の必要が生じた登録作業を順次行ってもよい。
次に、登録装置20は、項目部分画像の審査設問の登録作業を受け付ける(ステップS5)。具体的には、制御部21が、登録の作業者から、項目部分画像に対応する各項目に対する審査設問の入力を受け付ける。例えば、氏名の場合、「記入があるか否か」、住所の場合、「〜見る項目は、〜です」等の審査設問である。登録装置20の出力部24の画面に、項目名等と共に、審査設問の記入欄等が表示される。登録装置20は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ10に送信する。
次に、管理サーバ10は、項目部分画像の審査設問の登録を行う(ステップS6)。具体的には、制御部11が、登録装置20から受信した情報を、審査設問用の登録データベース12aに記憶する。
なお、顧客からの書類のセットを受け付けた場合、登録装置20は、書類のセット毎の案件番号(または受付番号)、案件番号の管理番号に対応したバーコードの登録作業を受け付ける。登録装置20は、作業者からの入力を受け付け、管理サーバ10に送信する。管理サーバ10は案件番号、登録装置20から受信した情報を、管理番号用の登録データベース12aに記憶する。ここで、書類の管理番号の一例として、受付番号、案件番号、各書類に割り振られる書類ID等が挙げられる。受付番号または案件番号は、顧客から受け取った書類のセット毎でもよいし、顧客のユーザ毎でもよい。
上記の各登録は、別々の登録装置20や、登録作業を行う作業者各端末から行われてもよい。
(2.2 管理サーバおよび画像入力装置の動作例)
次に、管理サーバおよび画像入力装置の動作例について、図18および図19を用いて説明する。
図18は、管理サーバ10および画像入力装置30の動作例を示すシーケンス図である。図19は、ファイル生成の一例を示す模式図である。
顧客(例えば、カード会社、保険会社等)から、複数の書類が組まれた書類のセットが、まとめて送られてくる。例えば、書類のセットが同封された封筒が詰められた段ボール箱が、顧客から送られてくる。
複数の書類のセットは、例えば、顧客の各ユーザ(例えば、カード会社、保険会社、銀行等に申し込みをする個人や法人)から顧客に申し込まれた書類のセットである。書類のセットは、申込書類(例えば、契約書、申込用紙)および本人確認用の書類等である。本人確認用の書類として2通必要な場合、例えば、住民票および免許証、住民票および健康保険証等である。なお、法人の場合、法人確認用の書類として、代表取締役の印が押された書類である。書類のセットは、生命保険用、損害保険用、住宅ローン用、銀行口座用と様々である。さらに、保険の申し込みの場合、書類のセットは、火災保険と地震保険と、家の購入の申し込みや住宅ローンの場合、土地と建物とに分かれてもよい。この場合、受付番号または案件番号は、火災保険と地震保険と、土地と建物とで別々の番号が振られたり、枝番号が付いてもよい。
送付されてきた封筒等の開封作業が行われる。例えば、届けられた段ボールが開けられ、書類のセットが同封された封筒が取り出される。そして、封筒が開封されて、書類のセットが取り出される。書類のセットに対して、管理番号として案件番号が割り当て、案件番号やバーコードが登録される。
次に、書類の不備の確認作業が行われる。書類のセットが全て揃っているか、書類の毀損が無いか等のチェックが行われる。確認作業後、書類のセットが保管庫5に搬送される。
次に、保管庫5から取り出した書類の画像データ化が行われる。
図18に示すように、画像入力装置30は、書類を撮像する(ステップS10)。画像入力装置30の制御部31が、撮像部36により書類を、高解像度で撮像またはスキャンして、書類画像の画像データを取得する。
なお、撮影される前に、管理番号として、2次元コード、1次元コード、番号等の書類IDが、各書類に付されてもよい。例えば、書類の右上に、書類IDの内容が印字、貼り付け等される。また、ウェブ入稿のように、書類の電子データで受け付ける場合、管理サーバ10は、管理番号として受付番号がを発行し、受付番号と関連付けて、受付書類データベース等に書類の電子データを記憶してもよい。
図15に示すように、テーブルに各書類50、51が並べられて設置される。作業者が、画像入力スイッチ35aを踏むと、制御部31が、デジタルカメラ36aにより書類50、51を撮像する。なお、制御部31が、撮像する書類の顧客名の入力を受け付けてもよい。また、制御部31が、書類のセットの各書類の種別の入力を受け付けてもよい。また、制御部31が、包袋ID、書類IDとして、自動的に、受付番号、作業番号等を生成してもよいし、受付番号、作業番号等の入力を受け付けてもよい。また制御部31が、撮影した書類の書類画像から文字認識をして、書類の種別を特定してもよい。ここで、高解像度として、2K、4K、8Kの解像度が挙げられる。また、解像度を図る単位として、dots per inch (dpi)、pixel per inch (ppi)等が挙げられる。
次に、画像入力装置30は、画像データの補正を行う(ステップS11)。具体的には、制御部31が、撮像された書類画像の傾き等を補正する。例えば、制御部31が、画像処理により画像における書類の枠を検出し、傾きを補正する。
次に、画像入力装置30は、画像が適切に撮像されたか否かの判定を行う(ステップS12)。具体的には、制御部31が、書類の折れや欠け等を検出し、折れの度合いや、欠けの割合が所定値以上の場合、画像が適切に撮像されてないと判定する。また、撮像した書類の枚数が、規定数でない場合も、制御部31が、画像が適切に撮像されていないと判定する。なお、制御部31が、出力部34の画面に、撮像した書類を表示して、作業者が確認して、画像が適切に撮像されたか否かの入力を、制御部31が、操作部35を介して、受け付けてもよい。
画像が適切に撮像された場合(ステップS12;YES)、画像入力装置30は、撮像した画像を送信する(ステップS13)。具体的には、制御部31が、通信部33を介して、画像データを、管理サーバ10に送信する。
画像が適切に撮像されていない場合(ステップS12;NO)、画像入力装置30は、ステップS10の処理に戻る。
次に、画像入力装置30は、画像データを消去する(ステップS14)。具体的には、制御部31が、画像データを送信した後に、記憶部32やRAM等から撮像した書類画像の画像データを消去する。
次に、管理サーバ10は、ファイルを生成し、ファイルを登録する(ステップS15)。具体的には、制御部11が、書類画像の画像データを画像入力装置30から受信する。なお、ウェブ入稿のように、始めから書類が電子データの場合、制御部11が、受付書類データベース等から、受け付けた書類画像の画像データを取得してもよい。
制御部11が、撮影された書類画像を、高解像度ページデータとして生成し、撮影された書類画像の解像度を落として低解像度ページデータを生成する。なお、ウェブ入稿のように、始めから書類が電子データの場合、制御部11が、取得した書類画像を、高解像度ページデータとして生成し、撮影された書類画像の解像度を落として低解像度ページデータを生成する。
制御部11が、管理番号用の登録データベース12aから、案件番号(管理番号)、顧客ID、包袋ID,書類ID、書類種別ID等の書類の管理に関する情報を取得し、管理情報ページデータを生成する。制御部11が、高解像度ページデータ、低解像度ページデータ、および、管理情報ページデータを、階層順位に従い、レイヤー化して、書類画像ファイルを生成する。例えば、図19に示すように、撮影された書類の画像に対して、高解像度ページデータ、低解像度ページデータ、および、管理情報ページデータの階層順位で、階層化された書類画像ファイルが生成される。制御部11が、生成された書類画像ファイルを、画像ファイルデータベース12cに記憶する。なお、書類画像ファイルは、画像入力装置30で生成され、管理サーバ10に送信されてもよい。
次に、管理サーバ10は、作業対象ファイルを生成する(ステップS16)。具体的には、制御部11が、後述の作業対象ファイルを生成のサブルーチンにより、書類の種別に基づき、各項目の画像を切り出し、作業ブロック情報を管理情報ページデータに加えて、書類画像ファイルから作業対象ファイルを生成する。
次に、管理サーバ10は、作業対象ファイルを登録する(ステップS17)。具体的には、制御部11が、作業対象ファイルを、案件番号、書類ID、項目ID等に関連付けて、画像ファイルデータベース12cに記憶する。
(2.3 作業対象ファイルの生成のサブルーチン)
次に、作業対象ファイルの生成のサブルーチンについて図20および図21を用いて説明する。
図20は、作業対象ファイルのサブルーチンを示すフローチャートである。図21は、作業対象ファイル生成の一例を示す模式図である。
図20に示すように、管理サーバ10は、書類の種別の特定を行う(ステップS20)。例えば、制御部11が、書類画像ファイルの管理情報ページデータから、書類種別IDを取得して、書類の種別を特定する。なお、顧客名から契約書の種別(顧客毎の契約書のフォーマット)を特定したり、受け付けた書類の種別により特定を行ってもよい。また、制御部11が、書類の画像データから文字認識をして、契約書、住民票、市町村等を認識し、書類の種別を特定してもよい。
次に、管理サーバ10は、書類種別に基づき、各項目の項目部分画像を切り出す(ステップS21)。具体的には、制御部11が、項目切り出し領域用の登録データベース12aを参照して、特定した書類種別に基づき、項目切り出し領域により、項目毎の項目部分画像を特定して抽出する。図2および図3Aに示すように、切り出し領域50a、50b、50c、切り出し領域51a、51b等の項目部分画像が切り出しされる。図3Aのように、罫線がある場合、切り出し領域に罫線が含まれても、含まれなくてもよく、また、切り出し領域に共通領域が含まれても含まれなくてもよく、他の項目が含まれなければよい。
なお、制御部11が、画像処理により、項目毎の項目部分画像を切り出してもよい。例えば、制御部11が、項目切り出し領域用の登録データベース12aのテンプレート等を参照して、パターンマッチングにより、項目毎の項目部分画像を切り出してもよい。
このように、管理サーバ10は、書類を撮影した書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、作業ブロック情報を取得する(ステップS22)。具体的には、制御部11が、書類種別IDおよび、切り出した項目部分画像の項目IDに基づき、作業情報データベース12dを参照して、各項目部分画像の作業ブロック情報を取得する。
このように、管理サーバ10は、前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、作業対象ファイルを生成する(ステップS23)。具体的には、制御部11が、項目部分画像のページデータを生成する。制御部11が、書類画像ファイルの管理情報ページデータに、作業ブロック情報を追加する。制御部11が、項目部分画像のページデータ、書類画像ファイルの低解像度ページデータ、および、作業ブロック情報が追加された管理情報ページデータを、階層順位に従い、レイヤー化して、作業対象ファイルを生成する。例えば、図21に示すように、切り出された項目部分画像毎に、項目部分画像のページデータ、低解像度ページデータ、および、管理情報ページデータの階層順位で、階層化された作業対象ファイルが生成される。制御部11が、生成された作業対象ファイルを、画像ファイルデータベース12cに記憶する。
このように、管理サーバ10は、前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段の一例として機能する。
(2.4 管理サーバおよび照合端末装置の動作例)
次に、管理サーバおよび照合端末装置の動作例について、図22および図23を用いて説明する。
図22は、管理サーバ10および照合端末装置40の動作例を示すシーケンス図である。図23Aおよび図23Bは、項目の審査画面の一例を示す模式図である。
図22に示すように、照合端末装置40は、作業者情報の入力を受け付ける(ステップS30)。具体的には、照合端末装置40の制御部41が、作業者情報として、操作部45からログインIDおよびパスワードを受け付ける。なお、読み取り機により、作業者が携帯しているICカードや、名札に印刷されたコードから、制御部41が、作業者情報を受け付けてもよい。制御部41が、作業者情報と共に、審査用の項目部分画像の要求を管理サーバ10に送信する。
次に、管理サーバ10は、作業および作業者のレベルを特定する(ステップS31)。具体的には、制御部11が、作業情報データベース12dを参照して、書類IDおよび項目ID等に基づき、書類および項目毎の作業の進捗情報を取得して、作業を特定する。制御部11が、作業者データベース12bを参照して、作業者情報に対応して作業者IDに基づき、作業者のレベルを特定する。
次に、管理サーバ10は、特定した作業の作業情報、および、レベルに応じた作業対象用ファイルを送信する(ステップS32)。具体的には、制御部11が、項目の難易度用の登録データベース12aを参照して、レベルに応じた項目を特定する。制御部11が、画像ファイルデータベース12cを参照して、特定する項目に対応する作業対象用ファイルを抽出する。例えば、制御部11が、初級者の”C”レベルの作業者に対しては、性別の項目部分画像を含む作業対象用ファイルを抽出し、上級者の”A”レベルの作業者に対しては、住所の項目部分画像を含む作業対象用ファイルを抽出する。
制御部11が、包袋IDおよび書類IDと共に、特定した作業の作業情報、および、抽出した作業対象用ファイルを、要求があった照合端末装置40に送信する。制御部11が、項目毎に、作業者のレベルと項目の照合の難易度とがマッチするように、作業対象用ファイルを各照合端末装置40に送信する。なお、項目部分画像を並べて審査する場合、制御部11が、1の書類の項目に対応した項目部分画像を含んだ作業対象用ファイルと、他の書類の項目に対応した項目部分画像を含んだ作業対象用ファイルと、を照合端末装置40に送信する。
次に、照合端末装置40は、作業画像を表示する(ステップS33)。具体的には、制御部41が、作業対象である項目部分画像を、作業対象用ファイルから抽出して、出力部44の画面に表示する。
作業情報に基づき作業が「審査」の場合、図23Aに示すように、出力部44の画面に、1の書類の項目に対して他の書類の項目に対応した項目部分画像が表示されるように、比較して照合する書類名(”契約書”、”住民票”)、切り出し領域50a、51aの項目部分画像が並べて表示される。図23Aは、画面審査の一例である。
作業情報に基づき作業が「入力」の場合、図23Bに示すように、出力部44の画面に、契約書の切り出し領域50aの項目部分画像と、項目部分画像を見ながらテキストを入力する入力欄56とが表示される。
次に、照合端末装置40は、画像の審査および/または画面内容の入力を受け付ける(ステップS34)。作業が項目部分画像の「審査」の場合、制御部41が、図23Aに示すように、出力部44の画面に、照合結果のボタン55を表示する。作業者が照合を行い、照合結果が正しい場合は、操作部45により、OKのボタン55を選択し、照合結果が正しくない場合は、NGのボタン55を選択する。作業が項目部分画像の内容の「入力」の場合、制御部41が、図23Bに示すように、入力欄56において、テキストの入力を受け付ける。なお、図23Aにおいて、ボタン55をクリックする作業を、審査作業としてもよいし、入力作業としてもよい。
なお、制御部41が、OCR機能により項目部分画像を文字認識してもよい。特に、項目部分画像に記載されている文字が手書き文字でなく活字文字の場合、制御部41が、項目部分画像を、OCR機能によりテキストデータに変換してもよい。
次に、照合端末装置40は、作業結果を送信する(ステップS35)。具体的には、制御部41が、通信部43を介して、照合結果、入力結果、文字認識結果等の作業結果を、管理サーバ10に送信する。なお、制御部41が、各項目の作業対象用ファイルの管理情報ページデータの部分に、どの作業者が、どのような作業を行ったかの旨の情報、作業の進捗情報等を加えて、作業対象用ファイルを管理サーバ10に送信してもよい。
次に、照合端末装置40は、データを仮登録する(ステップS36)。具体的には、制御部11が、作業結果を、各照合端末装置40から受信する。制御部11が、各照合端末装置40から受信した作業結果を、1の書類の項目の情報の一例である包袋ID、項目ID毎に作業結果データベース12eに一時的に記憶する。作業結果データベース12eは、仮登録か本登録かを示すフラグの情報を有してもよい。また、制御部11が、各照合端末装置40から受信した作業結果を、作業結果データベース12eのデータフォーマットに従い、受信順に一時的に仮登録してもよい。また、同じ包袋IDおよび同じ項目IDの検査対象に対して、複数の作業者の審査結果、または、入力結果等が、仮登録として作業結果データベース12eに登録されてもよい。
次に、管理サーバ10は、データの比較を行う(ステップS37)。例えば、制御部11が、仮登録された作業結果において、同一対象に対して、文字認識結果と入力結果とを比較したり、複数の審査結果を比較したり、複数の入力結果を比較したりする。
なお、比較の結果、複数の審査結果が一致しなかった、文字認識結果と入力結果とが一致しなかった、複数の入力結果が一致しなかった等の場合、管理サーバ10は、照合端末装置40に、作業をやり直す旨の情報を送信して、照合端末装置40において、作業がやり直しされる。このとき、管理サーバ10は、各項目の作業対象用ファイルの管理情報ページデータに、比較の結果等を追加して、作業対象ファイルも送信してもよい。
次に、管理サーバ10は、作業結果を結合する(ステップS38)。例えば、図10に示すように、制御部11が、各照合端末装置40から受信した審査結果、入力結果等の作業結果を、包袋ID、項目ID等に基づき、作業結果を検索して、同じ包袋IDに対する作業結果として統合する。
次に、管理サーバ10は、作業結果を登録する(ステップS39)。具体的には、制御部11が、作業結果データベース12eを参照して、包袋IDに基づき、作業結果を検索し、作業結果から適・不適の情報を集め、審査結果を、作業結果データベース12eに記憶する。制御部11が、作業結果データベース12eにおいて、本登録である示すフラグを立ててもよい。
全ての項目に関して照合等の作業が終わったら、納品作業が行われる。例えば、審査結果と共に、提出した書類が、返却される。各項目部分画像に対する各作業が終了し、各データ納品を統合される。
納品作業の前の確認作業により、書類の不備、審査結果の抜け等が発見された場合、書類画像ファイルの管理情報ページデータに、書類の不備等の情報を加えてもよい。
以上、本実施形態によれば、書類から抽出された項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得し、項目部分画像と作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、項目毎に生成することにより、作業対象用のファイル毎に作業の業務設計や管理ができるので、書類に対する作業の管理が容易になる。
また、作業ブロック情報における作業が、審査作業、入力作業、比較作業、データ納品作業のように、所定の作業に設定した場合、所定の作業を組み合わせて作業ブロックが設定されるので、書類に対する作業の業務設計がしやすくなる。
また、作業対象用のファイルが、書類の管理番号を含む場合、作業の管理がしやすくなる。例えば、作業中の作業対象用のファイルの中から、管理情報ページの中の管理番号を読み出し参照するだけで、作業現場で管理番号の確認ができる。
作業対象用のファイルが、書類画像を低解像度化した低解像画像を含む場合、どの書類の項目であるか、ファイルにおける低解像画像のレイヤーを確認することで、目視により確認しやすくなる。また、低解像画像であるため、ファイルを開く時間が短縮され、確認しやすくなる。
(変形例)
なお、書類は、図24に示すように、アンケートでもよい。アンケートの場合、例えば、項目は、各質問、各質問に対する回答、番号、性別、記入の年月日等になる。
回答の項目部分画像は、各質問の回答部分の部分画像でも、質問と質問に対応する回答とを組み合わせた部分画像でもよい。
書類がアンケートの場合の作業ブロックは、例えば、図25に示すように、アンケート書類と、性別の項目部分画像および各回答の項目部分画像とに対して、入力作業およびデータ納品作業である。性別に関しては、入力作業は、「男」または「女」に対する選択でもよい。質問1および質問2に関しては、入力作業は、「はい」または「いいえ」に対する選択でもよし、画像認識で、「はい」および「いいえ」のいずれかに印が付けてあるか、管理サーバ10、画像入力装置30および照合端末装置40等のコンピュータが判定した結果を取得するでもよい。
図7に示したように、書類「本人確認証」の項目「性別」の場合、作業ブロックは、「入力作業」、「比較作業」、「データ納品」であるが、書類「アンケート」の項目「性別」の場合、作業ブロックは、「入力作業」、「データ納品」である。
作業ブロック情報が、書類および項目部分画像の項目に紐付いて、当該書類に応じて作業ブロックを特定する情報である場合、書類および項目に応じた作業ブロックの設計ができる。特に、カード会社、保険会社等からの申し込みの書類の他に、アンケートを含む様々な書類に対して、作業の業務設計が可能となる。
[3.他の実施形態]
次に、他の実施形態について、図を用いて説明する。
(3.1 解像度と文字の視認性との関係)
先ず、解像度と文字の視認性との関係について、図26および図27を用いて説明する。
図26は、解像度と文字の視認性との関係を示す模式図である。図27は、文字種と解像度との関係を示す模式図である。
図26に示すように、解像度を下げるに従い、文字等が判別しにくくなる。特に、「鷹」のような漢字の場合、「R」のようがローマ字の場合と比べて、解像度を少し下げただけで、視認性が悪くなりやすくなる。
図27に示すように、文字種と解像度とに応じて、視認性がどのように変化するかの実験を行った。なお、視認性は主観的に決定した。視認性「○」は、文字等が判別可能であることを示し、視認性「△」は、文字等が判別しにくいことを示し、視認性「×」は、文字等が判別不可能であることを示している
画数が24画の漢字「鷹」の場合、解像度69ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度52ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。記号「%」の場合、解像度52ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度43ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。小文字のローマ字「r」の場合、解像度52ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度43ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。大文字のローマ字「R」の場合、解像度43ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。平仮名「あ」の場合、解像度35ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度24ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。片仮名「ア」の場合、解像度35ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度24ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。数字「5」の場合、解像度35ppiで視認性の低下により判別しにくくなり、解像度24ppiでほぼ、文字の判別できなくなった。
記憶部12は、漢字、記号、小文字のローマ字、大文字のローマ字、平仮名、片仮名、数字等の文字種と解像度とに応じた視認性の度合いや結果を示す情報を記憶したデータベースを有する。また、このデータベースは、文字等の大きさに応じた視認性の度合いや結果を有しもよい。
なお、視認性は、文字等の大きさにも依存する。小さい文字等ほど、視認性が低下する。
(3.2 項目毎に解像度を変化させる動作例)
次に、書類の項目毎に解像度を変える動作例について、図28から図30Cを用いて説明する。
図28は、書類の一例を示す模式図である。図29は、項目毎に解像度を変化させる動作例を示すフローチャートである。図30Aから図30Cは、項目毎に解像度を変化させた書類の一例を示す模式図である。
先ず、図28に示すように、書類が申込書を例に説明する。この申込書には、例えば、氏名と、そのカタカナ、住所を記載するようになっている。
紙の申込書の場合、ステップS10からステップS14のように、画像入力装置30が申込書を電子化する。管理サーバ10は、ステップS15において、ファイルを生成し、ファイルを登録する。
ウェブ入稿の電子データの申込書の場合、管理サーバ10は、受付書類データベース等から、受け付けた申込書の画像データを取得する。
図29に示すように、管理サーバ10は、項目種別を特定する(ステップS40)。具体的には、制御部11が、ステップS20からS21のように、書類の種別を特定して、書類種別に基づき、各項目の項目部分画像を切り出す。例えば、図28に示すように、書類60に対して、切り出し領域60a、60b、60c等の項目部分画像が切り出しされる。
このように、管理サーバ10は、書類の画像から、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を抽出する項目部分画像抽出手段の一例として機能する。
制御部11が、書類種別に基づき、切り出した項目部分画像の項目種別を特定する。例えば、氏名、フリガナ、住所等の項目部分画像の項目種別が特定される。なお、文字認識により、「氏名」「住所」等の項目種別が特定されてもよい。
このように、管理サーバ10は、前記項目部分画像の項目種別を特定する項目特定手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、項目種別に基づき、解像度を決定する(ステップS41)。具体的には、制御部11が、どの項目を審査するのか、または、作業および作業者のレベルに応じて、解像度を変える項目を特定する。
制御部11が、特定した項目の項目種別に基づき、記憶部12のデータベースを参照して、解像度を決定する。全ての文字種で文字の判別できなくなる解像度(例えば、24ppi)にする。また、氏名は、漢字であることが多いので、制御部11が、文字の判別できなくなる解像度(例えば、52ppi)に決定してもよい。また、フリガナは、片仮名であるため、制御部11が、フリガナの項目に対しては、片仮名の判別できなくなる解像度(例えば、52ppi)に決定してもよい。
このように、管理サーバ10は、前記項目種別から、前記項目部分画像に適用する解像度を決定する解像度決定手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、項目毎の解像度の項目部分画像を生成する(ステップS42)。具体的には、住所の項目を審査する場合、制御部11が、住所の項目以外の項目である、氏名に関連する切り出し領域60a、60bの項目部分画像に対して、図30Aに示すように、決定された解像度の項目部分画像61a、61bに画像変換する。
このように、管理サーバ10は、前記項目部分画像を、前記解像度に変換する変換手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、表示画像を生成する(ステップS43)。具体的には、制御部11が、書類60の画像において、氏名に関連する「氏名」、「カタカナ」の記載領域に、項目部分画像61a、61bを上書きし、図30Aに示すように、表示画像61を生成する。
このように、管理サーバ10は、前記変換された項目部分画像に、前記項目部分画像を置き換えた、前記書類の表示画像を生成する表示画像生成手段の一例として機能する。
本実施形態によれば、審査される項目以外の情報が低解像度化されるため、書類全体の大まかなイメージを把握できつつ、セキュリティを向上させることができる。完全にマスクされる場合に、比べて、書類全体の大まかなイメージを把握できる。視認性「△」の場合は、一見しただけでは判別できないが、じっくり見ると、判別できる場合があり、書類を詳細に確認したい場合、原本の書類にまで逆戻る必要がなくなる。
なお、氏名に関する項目を審査する場合、制御部11が、図30Bに示すように、住所の切り出し領域60cの項目部分画像に対して、決定された解像度の項目部分画像を画像変換した表示画像62を生成してもよい。
また、図30Bに示すように、制御部11が、住所の切り出し領域60cの項目部分画像に対して、住所の漢字部分と数字部分とに異なる解像度を適用してもよい。
次に、管理サーバ10は、生成した表示画像を、照合端末装置40に送信する。住所の項目を審査する照合端末装置40は、図30Aに示すように、表示画像61を、出力部44に表示する。氏名に関連する項目を審査する照合端末装置40は、図30Bに示すように、表示画像62を、出力部44に表示する。
なお、図30Cに示すように、管理サーバ10は、項目の種別を表している「氏名」「カタカナ」を含む項目部分画像を、決定された解像度の項目部分画像63a、63bに変換してもよい。項目の種別を表しているところまで、視認性を低下させることにより、どのような項目が記載されているかが、分かりにくくなるので、セキュリティがより向上する。
(3.3 文字種毎に解像度を変化させる動作例)
次に、文字種毎に解像度を変える動作例について、図31から図32Bを用いて説明する。
図31は文字種毎に解像度を変化させる動作例を示すフローチャートである。図32Aおよび図32Bは、文字種毎に解像度を変化させた書類の一例を示す模式図である。
図31に示すように、管理サーバ10は、文字種別を特定する(ステップS50)。具体的には、制御部11が、ステップS40のように、書類の種別を特定して、書類種別に基づき、切り出し領域60a、60b、60c等の各項目の項目部分画像を切り出す。
このように、管理サーバ10は、書類の画像から、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を抽出する項目部分画像抽出手段の一例として機能する。
制御部11が、書類種別に基づき、切り出した項目部分画像の文字を取り出し、文字認識等により、文字種別を特定する。例えば、図32Aに示すように、住所の記載の各文字等に文字認識を適用して、各文字等の文字種別を特定する。
このように、管理サーバ10は、前記項目部分画像に記載されている文字の文字種別を特定する文字種別特定手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、文字種別に基づき解像度を決定する(ステップS51)。具体的には、制御部11が、各文字等の文字種別に基づき、記憶部12のデータベースを参照して、各文字等の解像度を決定する。
例えば、制御部11が、漢字「鷹」の解像度を。例えば、52ppi以下にする。なお、漢字「茄」に関して、「鷹」より画数が少ないので、制御部11が、漢字「茄」の解像度を、例えば、43ppi以下にしてもよい。制御部11が、さらに画数が少ない漢字「市」の解像度を、例えば、35ppi以下にしてもよい。制御部11が、住所の数字の部分の解像度を、例えば、24ppi以下にしてもよい。
このように、管理サーバ10は、前記文字種別から、前記項目部分画像の各文字に適用する解像度を決定する解像度決定手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、文字毎の解像度の項目画像を生成する(ステップS52)。具体的には、制御部11が、図32Aに示すように、氏名の項目を審査する場合、制御部11が、氏名の項目以外の項目である、住所に関連する切り出し領域60a、60bの項目部分画像の各文字等の画像に対して、決定された解像度で画像変換して、項目部分画像64aを生成する。
このように、管理サーバ10は、前記項目部分画像の各文字の画像を、前記解像度に変換する変換手段の一例として機能する。
次に、管理サーバ10は、表示画像を生成する(ステップS53)。具体的には、制御部11が、書類60の画像において、住所の記載領域に、項目部分画像64aを上書きし、図32Aに示すように、表示画像64を生成する。
このように、管理サーバ10は、前記変換された各文字の画像に、前記項目部分画像の各文字の画像を置き換えた、前記書類の表示画像を生成する表示画像生成手段の一例として機能する。
本実施形態によれば、審査される項目以外の情報が、低解像度化されるため、書類全体の大まかなイメージを把握できつつ、セキュリティを向上させることができる。また、文字に応じた最適な解像度にすることができる。
なお、図32Bに示すように、管理サーバ10は、項目の種別を表している「氏名」「カタカナ」を含む項目部分画像を、低解像度の項目部分画像65a、65b、65d、65eに変換してもよい。項目の種別を表しているところまで、視認性を低下させることにより、どのような項目が記載されているかが、分かりにくくなるので、セキュリティがより向上する。
また、図32Bに示すように、管理サーバ10は、項目の一部を、低解像度にしてもよい。例えば、住所の数字の部分の項目部分画像65cが生成される。
次に、管理サーバ10は、生成した表示画像を、照合端末装置40に送信する。氏名の項目を審査する照合端末装置40は、図32Aに示すように、表示画像64を、出力部44に表示する。
なお、図33Aに示すように、管理サーバ10は、生成した複数の表示画像64、66を、照合端末装置40の出力部44に表示させるようにしてもよい。管理サーバ10は、申込書の表示画像64と免許証の表示画像66とを合成した表示画像を、氏名を照合する照合端末装置40に送信してもよいし、申込書の表示画像64と免許証の表示画像66とを別々に照合端末装置40に送信してもよい。また、図33Bに示すように、一部の項目の解像度を変えた申込書の表示画像64と、解像度を変えていない免許証の一部の項目部分画像66aとが、審査用に並べて表示されるようにしてもよい。項目部分画像66aは拡大されてもよい。また、表示画像64と表示画像66とが、同時に見えるように並べた別々のディスプレイに表示されてもよい。これらのディスプレイの解像度を変えてもよい。
また、図6の項目部分画像の代わりに、生成した表示画像61、62、63、64、65でもよい。作業対象ファイルの生成時に、制御部11が、高解像度ページデータ、低解像度ページデータ、および、管理情報ページデータの他に、生成した表示画像61等のページデータを加えて、書類画像ファイルを生成してもよい。
1:管理システム(ファイル生成システム)
10:管理サーバ(ファイル生成装置)
30:画像入力装置(画像取得装置)
50、51、60:書類
50a、50b、50c、51a、60a、60b、60c:切り出し領域(項目部分画像)

Claims (7)

  1. 書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段と、
    前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段と、
    前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段と、
    を備えたことを特徴とするファイル生成装置。
  2. 請求項1に記載のファイル生成装置において、
    前記作業対象用のファイルが、前記書類の管理番号を含むことを特徴とするファイル生成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のファイル生成装置において、
    前記作業対象用のファイルが、前記書類の画像を低解像度化した低解像画像を含むことを特徴とするファイル生成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のファイル生成装置において、
    前記作業ブロック情報が、前記書類および前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該書類に応じて前記作業ブロックを特定する情報であることを特徴とするファイル生成装置。
  5. 項目部分画像生成手段が、書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成ステップと、
    作業ブロック情報取得手段が、前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得ステップと、
    ファイル生成手段が、前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成ステップと、
    を含むことを特徴とするファイル生成方法。
  6. コンピュータを、
    書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段、
    前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段、および、
    前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段として機能させることを特徴とするファイル生成装置用プログラム。
  7. 書類の画像を取得する画像取得装置と、前記書類の画像からファイルを生成するファイル生成装置とを備えたファイル生成システムにおいて、
    前記ファイル生成装置が、
    前記書類の画像から抽出された、前記書類に記載されている項目を含む項目部分画像を生成する項目部分画像生成手段と、
    前記項目部分画像の項目に紐付いて、当該項目部分画像に対して順に作業すべき一連の作業をまとめた作業ブロックを特定する作業ブロック情報を取得する作業ブロック情報取得手段と、
    前記項目部分画像と前記作業ブロック情報とを含む作業対象用のファイルを、前記項目毎に生成するファイル生成手段と、
    を有することを特徴とするファイル生成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022202047A1 (ja) * 2021-03-25 2022-09-29 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理方法、学習済モデルの製造方法およびコンピュータプログラム

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