JP2010195616A - ガスの精製方法および精製装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量の窒素ガス、希ガス中の水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去、精製する際に、精製装置のコンパクト化が可能であり、高価なジルコニウムゲッターやニッケル触媒などの触媒の使用量を低減でき、精製コストを削減できるようにする。
【解決手段】窒素ガスまたは希ガスを水分吸着剤に接触させて水を除去するとともにガスの流れを整流する。ついで、水素還元したニッケル触媒に接触させて水素、一酸化炭素および酸素を除去する。さらにアルミナに接触させて二酸化炭素を除去し、かつガスの流れをダウンフローとし、その流速を空塔速度で31〜100cm/秒とする。
【選択図】なし

Description

この発明は、半導体製造などに用いられる窒素ガス、アルゴンガスなどの希ガス中に含まれる水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去して、精製する方法とその装置に関する。
半導体製造工程では大量の窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスが使用されている。これらのガスは、深冷式空気分離装置で製造されているが、この分離装置で製造された窒素ガスやアルゴンガス中にはppm〜ppbレベルの水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水などが不純物として含まれている。
しかし、近年の半導体高集積化に伴い、半導体製造工程で使用されるガス中の不純物濃度はppb以下が望まれ、ガスを更に精製する必要がある。また、近年半導体工場の大規模化に伴い、ガスの使用量も大幅に増えており、大型の精製設備の導入が増加しているが、半導体の価格競争が熾烈な為、精製設備のコストダウンも強く望まれている。
このような半導体製造向けの窒素ガスや希ガス中の微量の不純物を除去して精製する方法として、特許第2741622号公報には、ジルコニウムゲッターによって不純物の除去する方法が提案されている。
しかし、この方法では、ジルコニウムゲッターが高価かつ再生不可であり、大量のガス精製には適当でないと言う問題がある。
また、特許第2602670号公報には、還元金属により酸素と一酸化炭素を除去し、ついでゼオライト等の吸着剤により二酸化炭素と水を除去する方法が開示されている。
この精製方法にあっては、吸着後の還元金属を水素ガスにより再生して再利用可能であるが、ゼオライトのppbレベルの分圧における二酸化炭素吸着量は非常に少ない為、大量のガス精製の場合に装置が大型化してコストアップの要因にもなってしまう。
特許第3462604号公報には、酸化亜鉛により二酸化炭素を除去したのち、ニッケル触媒または銅触媒により酸素と一酸化炭素を除去し、さらに合成ゼオライトにより水の除去を行う方法が開示されている。
この精製方法にあっては、ニッケル触媒に一酸化炭素、酸素を吸着させた場合、その触媒作用で二酸化炭素が微量ながら発生する。よって、発生した二酸化炭素を再び吸着させるために合成ゼオライトを大量に充填する必要があり、この結果吸着塔が大きくなってコストアップとなる不都合がある。
特開平11−518号公報や特開2001−104737号公報には、アルミナによる二酸化炭素の除去について開示されている。いずれもアルカリ金属、土類をアルミナに含有させることで、アルミナへの二酸化炭素の吸着量が増加することを記載している。
しかし、いずれも空気中の二酸化炭素、すなわち、400ppm程度の高濃度二酸化炭素の除去を対象にしており、低濃度二酸化炭素を吸着処理する知見はない。さらに400ppm程度の高濃度二酸化炭素の吸着処理では、アルミナよりゼオライトの方が二酸化炭素を多く吸着するため、従来は精製装置において主にゼオライトが使用されていた。
また、上記の先行発明方法においては、いずれも大量のガスを精製するためには、吸着剤が高価であり吸着塔が大きく製造コストも高くなる。このため、大量のガスを効率的に精製可能な方法が望まれている。
特許第2741622号公報 特許第2602670号公報 特許第3462604号公報 特開平11−518号公報 特開2001−104737号公報
よって、本発明における課題は、大量の窒素ガスまたは希ガス中の水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去して精製する際に、精製装置のコンパクト化が可能であり、高価なジルコニウムゲッターやニッケル触媒などの触媒の使用量を低減でき、精製コストを削減できるようにすることにある。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、大量の窒素ガスまたは希ガス中の水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去するガスの精製方法であって、
窒素ガスまたは希ガスを水分吸着剤に接触させて水を除去するとともにガスの流れを整流し、ついでニッケル触媒に接触させて水素、一酸化炭素および酸素を除去し、さらにアルミナに接触させて二酸化炭素を除去し、かつガスの流れをダウンフローとし、そのガス流速を理論的に充填剤が流動化を起こす速度以上することを特徴とするガスの精製方法である。
請求項2にかかる発明は、前記窒素ガスまたは希ガス中の二酸化炭素の分圧が19Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載のガスの精製方法である。
請求項3にかかる発明は、前記アルミナにナトリウムを0.1〜10wt%含ませたことを特徴とする請求項1または2に記載のガスの精製方法である。
請求項4にかかる発明は、前記ガス流速を空塔速度で31〜100cm/秒とすることを特徴とする請求項1〜3に記載のガスの精製方法である。
請求項5にかかる発明は、大量の窒素ガスまたは希ガス中の水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去するガスの精製装置であって、
窒素ガスまたは希ガスの流入側から流出側に向けて、水分吸着剤、ニッケル触媒およびアルミナをこの順序によって充填してなる吸着塔を備えることを特徴とするガスの精製装置である。
本発明において、「大量の窒素ガスまたは希ガス」とは、1時間当たりの流量が1000〜100000Nmの範囲であることを言う。また、「整流」とは、吸着塔内のガスの流れに直交する面内におけるすべての位置の間での流速の変動値が±1cm/秒以内であることを言う。
本発明によれば、被精製ガスをダウンフローにより高流速で流すため、1000〜100000Nm/時間の大量の被精製ガスを流す場合も吸着塔を大口径とする必要がない。
また、ガス流速を高速とすると、吸着塔の上部空間に圧力分布が発生して、吸着層内にガスの偏流が起こり、偏流部では不純物の除去が十分に出来ずに吸着剤を有効に利用できなくなる問題が新たに生じるが、前段に水分吸着剤を充填してこの水分吸着剤により整流を行うとともに水分の除去がなされるので、ニッケル触媒が効果的に利用され、その充填量を減量することが可能となりコストダウンとなる。
アルミナにより二酸化炭素を除去するが、被精製ガス中の二酸化炭素の分圧が19Pa以下の条件、すなわち被精製ガス中に微量に含まれる場合であっても、これまでより小型の吸着塔で効率的な二酸化炭素の除去が可能になる。前記アルミナにナトリウムを含有させれば、さらに小型の吸着塔で二酸化炭素の除去が可能である。
ニッケル触媒上で一酸化炭素と酸素が反応して二酸化炭素が微量ながら発生するが、水分吸着剤は二酸化炭素と窒素との共吸着により窒素ガス中では低分圧二酸化炭素の吸着能力がほとんどないため、二酸化炭素を吸着するために大量のゼオライトを充填する必要があった。
しかし、窒素ガス中の低分圧二酸化炭素の吸着能力の大きなナトリウム含有活性アルミナにこの微量な二酸化炭素を吸着させることにより、吸着剤を大幅に減量させることが可能となる。
本発明のガス精製装置の一例を示す概略構成図である。 ゼオライトと本発明のアルミナの低分圧二酸化炭素の吸着量を比較したグラフである。 本発明のアルミナに含まれるナトリウム含有量と二酸化炭素の吸着量を示すグラフである。 本発明に係るアルミナ層の空塔速度とErgun式による圧力損失を示すグラフである。
図1は、この発明のガス精製装置の一例を示すものである。
図1において、符号1Aおよび1Bは吸着塔を示す。この吸着塔1A(1B)は、その内部に上方から水分吸着剤が充填された水分吸着剤層2と、ニッケル触媒が充填されたニッケル触媒層3と、アルミナが充填されたアルミナ層4が積層されており、被精製ガスが上方から水分吸着剤層2とニッケル触媒層3とアルミナ層4を通過して下方に流れるように(ダウンフロー)に構成されている。
また、一方の吸着塔1Aが吸着工程にあるときには、他方の吸着塔1Bが再生工程にあり、弁V1、V2、V3・・・V8の開閉により、両吸着塔を交互に切り替えて運転されるようになっている。
さらに、再生用ガスを加熱するヒータ5が設けられており、加熱された再生用ガスが吸着塔1A(1B)の底部から上方に向けて流入するように構成されている。再生用ガスには、水素と不活性ガスとの混合ガスおよび不活性ガスが用いられ、不活性ガスには精製後のガスの一部を利用するようになっている。
前記水分吸着剤しては、活性アルミナ、シリカゲル、合成ゼオライトなどが用いられる。
前記ニッケル触媒としては、活性アルミナ、珪藻土、活性炭などの担体にニッケル金属を10〜90wt%担持してなる触媒が用いられ、水素による還元処理を施し、さらに窒素などの不活性ガスの存在下で加熱処理を施して再使用できるものである。
前記アルミナとして、ナトリウムを1〜10wt%含むγ−アルミナが用いられる。
前記アルミナを使用するとゼオライトより二酸化炭素吸着において有利な点がある。
1つ目は、低分圧二酸化炭素を吸着するにはゼオライトより能力が高い点である。
図2は、ゼオライトとアルミナの低分圧二酸化炭素の吸着量を比較したものである。二酸化炭素吸着量の測定は、定容量式ガス吸着量測定装置を用いて、温度を25℃に一定にするとともに圧力を任意に設定して行った。
図2より、二酸化炭素の分圧が19Pa以下では、アルミナの二酸化炭素吸着量がゼオライトの二酸化炭素吸着量より多いことがわかる。
2つ目は、ゼオライトは一般に窒素の吸着能力も高いため、特に窒素ガスをゼオライトで精製する場合には、二酸化炭素吸着量が少なくなることが知られている点である。
3つ目は、アルミナにナトリウムを含ませることで、ナトリウムを含まないアルミナよりもナトリウムを含むアルミナのほうが二酸化炭素吸着量が多くなることである。
図3に示すように、アルミナにナトリウムを1〜10wt%含ませると二酸化炭素吸着量が多くなることがわかる。二酸化炭素吸着量の測定は、定容量式ガス吸着量測定装置を用いて、温度25℃、圧力1Paに設定して行った。
深冷式空気分離装置からの窒素、アルゴンなどの1000〜100000Nm/時間の大量の被精製ガスは、管6から弁V1を通って吸着塔1Aの上部に導入される。この被精製ガスには、ppm〜ppbレベルの水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水が不純物として含まれている。被精製ガス中の二酸化炭素は、その分圧が19Pa以下であり、その含有量が微量であることが望ましい。
被精製ガスの流速は、空塔速度で31〜100cm/秒とされ、31cm/秒未満では吸着塔の直径が大きくなって装置が大型化してコストアップとなり、100cm/秒を越えると吸着塔内に導入される被精製ガスの圧力損失が大きくなりすぎて精製されたガスの圧力が低くなってしまう。
さらに、精製装置において吸着塔の精製ガス流れはアップフローにするのが一般的であるが、空塔速度が31cm/秒以上であると充填剤が流動化を起こしてガス精製が十分に行われない。そこで、本発明では流速を速くすると共にダウンフローで精製する。
例えば、図4は、直径1.6mmの球状アルミナを用いて充填密度780kg/m、空隙率0.41、厚さ100mmでアルミナ層4を形成した場合の空塔速度と(ΔP/L)/GBの関係を表すグラフで、多孔質媒体を通過する流れでよく用いられるErgun式を使って推算できる。Ergun式において、ΔPは圧力損失、Lは充填層厚さ、GBは充填密度である。
アルミナ層4に充填されているアルミナが流動しない条件は、(ΔP/L)/GB≦1であるから、この例の場合のアルミナが流動しない空塔速度は31cm/秒以下となる。よって、31cm/秒以上ではダウンフローを採用する必要がある。
この被精製ガスは、まず最上段の水分吸着剤層2に流入し、ここで不純物のうち、水分が吸着、除去されると同時に被精製ガスの偏流がただされて整流される。
被精製ガスが31〜100cm/秒の高流速で吸着塔1Aの上方に流入すると、水分吸着剤層2の上方では、被精製ガスの偏流が生じ、水分吸着剤層2に均一にガスが流れ込まなくなり、水分吸着剤層2の表層において、部分的に流速の速い部分と遅い部分とが生じ、その流速差が5cm/秒程度になることがある。
この被精製ガスは、水分吸着剤層2内の水分吸着剤粒子間をガスが流れる途中において、流速差が小さくなる。すなわち、水分吸着剤層2は、一種の整流機能を発揮し、被精製ガスが水分吸着剤層2から流出する時には、その流速差が1cm/秒以下となって、偏流がただされて整流された状態となって、次段のニッケル触媒層3に流れ込む。
被精製ガスがニッケル触媒層3内を均一に流れるので、存在するニッケル触媒がすべて水素、酸素、一酸化炭素の除去に寄与する。
これに対して、被精製ガスが偏流状態で直接ニッケル触媒層3に流入した場合には、被精製ガスとニッケル触媒粒子との接触が均一に行われず、十分に不純物を除去しようとすると、ニッケル触媒層3の厚さを厚くする必要があり、高価なニッケル触媒を多量に使用することになって、コストが嵩む。
ついで、被精製ガスは、整流された状態でニッケル触媒層3に流入し、ここで不純物である水素、酸素、一酸化炭素が除去される。同時に、一部の一酸化炭素と酸素が反応して、微量の二酸化炭素が生成する。
さらに、ニッケル触媒層3から流出した被精製ガスは、アルミナ層4に導入され、ここで不純物としての二酸化炭素とニッケル触媒層3において生成された二酸化炭素が吸着、除去される。
そして、アルミナ層4から流出した被精製ガスは、これに含まれていた水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水が除去され、これら不純物の濃度がppbレベル以下とされた精製ガスとされ、この精製ガスは、弁V7、管7を経て製品ガスとして導出される。
吸着塔1Aに被精製ガスを所定時間導入した後、弁V1〜V8を開閉操作し、被精製ガスを管6から弁V2を通して、吸着塔1Bに切り替えて導入し、吸着塔1Bにおいて前述と同様の吸着工程を実施し、吸着塔1Bの底部からの精製ガスを、弁V8、管7から製品ガスとして導出する。
一方、吸着塔1Aは再生工程に入る。
再生は、管8から供給される水素と管9により分岐された窒素、アルゴンなどの精製ガスとを混合し、水素濃度1〜5vol%の混合ガスとし、これをヒータ5に送って、150〜300℃に加熱した後、管10、弁V5を経て、吸着塔1Aの底部に導入し、上方に向けて流す。
この加熱混合ガスの導入により、アルミナ層4に吸着されている二酸化炭素が脱着し、ニッケル触媒層3に吸着されている酸素、一酸化炭素が水素により還元されて脱着して水分吸着剤層2に吸着されている水分が脱着する。吸着塔1Aの上部からは脱着された不純物を含む混合ガスが排ガスとして、弁V3、管11を経由して系外に排出される。
このようにして再生を終えた吸着塔1Aは、次の吸着工程を待つことになる。
吸着塔1Aは再び吸着工程とされ、吸着塔1Bは、再生工程となる。吸着塔1Bの再生は、再生用のガスを管10、弁V6を経て吸着塔1Bの底部から上方に向けて導入し、吸着塔1Bの上部からの排ガスを弁4、管11を経て系外に排出することで行われる。
(実施例1)
内径100mmのステンレス鋼製円筒内に、上方から厚さ100mmのゼオライト層(MS5A)、厚さ100mmのニッケル触媒層(N112)、厚さ100mmのアルミナ層を形成して吸着塔とした。
この吸着塔の各層を以下の条件で再生した。
初めに、水素濃度2vol%を含む窒素を200℃に加熱し流量3Nm/時間で3時間流し、ついで窒素を200℃に加熱し流量3Nm/時間で3時間流し、さらに冷却した。
こののち、1ppm−水素、1ppm−一酸化炭素、0.5ppm−二酸化炭素、1ppm−酸素、2.6ppm−水分を含む窒素を被精製ガスとして、圧力100PaG、温度25℃、流速(空塔速度)53cm/秒、流量30Nm/時間の条件で吸着塔にダウンフローにて導入した。
導入開始後、24時間経過した時点で、水素が第1破過成分として検出された。
(実施例2)
内径100mmのステンレス鋼製円筒内に、上方から厚さ100mmのゼオライト層(MS5A)、厚さ100mmのニッケル触媒層(N112)、厚さ50mmのナトリウムを重量比で5.8%含むアルミナを形成して吸着塔とした。
この吸着塔を実施例1と同様の条件で再生した後、実施例1と同様の組成の被精製ガスを同様に条件で導入した。
導入開始後、24時間経過した時点で、水素が第1破過成分として検出された。
(比較例1)
内径100mmのステンレス鋼製円筒内に、上方から厚さ100mmのニッケル触媒層(N112)、厚さ100mmのゼオライト層(MS5A)、厚さ100mmのアルミナ層を形成して吸着塔とした。
この吸着塔を実施例1と同様の条件で再生した後、実施例1と同様の組成の被精製ガスを同様の条件で導入した。
導入開始後、18時間経過した時点で、水素が第1破過成分として検出された。
(比較例2)
内径100mmのステンレス鋼製円筒内に、上方から厚さ50mmのニッケル触媒層(N112)、厚さ50mmのゼオライト層(MS5A)、厚さ50mmのアルミナ層を形成して吸着塔とした。
この吸着塔の各層を以下の条件で再生した。
初めに、水素濃度2vol%を含む窒素を200℃に加熱し流量1.5Nm/時間で3時間流し、ついで窒素を200℃に加熱し流量1.5Nm/時間で3時間流し、さらに冷却した。
こののち、1ppm−水素、1ppm−一酸化炭素、0.5ppm−二酸化炭素、1ppm−酸素、2.6ppm−水分を含む窒素を被精製ガスとして、圧力100PaG、温度25℃、流速(空塔速度)26.5cm/秒、流量15Nm/時間の条件で吸着塔にダウンフローにて導入した。
導入開始後、23時間経過した時点で、水素が第1破過成分として検出された。
(比較例3)
内径100mmのステンレス鋼製円筒内に、上方から厚さ100mmのゼオライト層(MS5A)、厚さ100mmのニッケル触媒層(N112)、厚さ50mmのアルミナを形成して吸着塔とした。
この吸着塔を実施例1と同様の条件で再生した後、実施例1と同様の組成の被精製ガスを同様の条件で導入した。
導入開始後、13時間経過した時点で、二酸化炭素が第1破過成分として検出された。
実施例1と比較例1とから、ゼオライト層をニッケル触媒層の上に形成することで、ニッケル触媒層での水素吸着量が増加することがわかる。
実施例1と比較例1〜2とから、ニッケル触媒層が第1層とされた場合には、被精製ガスの流速が低速では、水素の破過時間は長いが、高流速となると破過時間が短くなり、高流速による影響が確認できる。
実施例2と比較例3とから、ナトリウムを含むアルミナを使用すると充填量を大幅に減らしても二酸化炭素が検出されないことがわかる。
1A(1B)・・・吸着塔1、2・・水分吸着剤層、3・・ニッケル触媒層、4・・アルミナ層、5・・ヒータ、6、7、8、9、10、11・・管、V1〜V8・・弁

Claims (5)

  1. 大量の窒素ガスまたは希ガス中の水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去するガスの精製方法であって、
    窒素ガスまたは希ガスを水分吸着剤に接触させて水を除去するとともにガスの流れを整流し、ついでニッケル触媒に接触させて水素、一酸化炭素および酸素を除去し、さらにアルミナに接触させて二酸化炭素を除去し、かつガスの流れをダウンフローとし、そのガス流速を理論的に充填剤が流動化を起こす速度以上することを特徴とするガスの精製方法。
  2. 前記窒素ガスまたは希ガス中の二酸化炭素の分圧が19Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載のガスの精製方法。
  3. 前記アルミナにナトリウムを0.1〜10wt%含ませたことを特徴とする請求項1または2に記載のガスの精製方法。
  4. 前記ガス流速を空塔速度で31〜100cm/秒とすることを特徴とする請求項1〜3に記載のガスの精製方法。
  5. 大量の窒素ガスまたは希ガス中の水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素および水を除去するガスの精製装置であって、
    窒素ガスまたは希ガスの流入側から流出側に向けて、水分吸着剤、ニッケル触媒およびアルミナをこの順序によって充填してなる吸着塔を備えることを特徴とするガスの精製装置。
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