JP2010139797A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙に形成される画像の湾曲を防止し、色ズレや用紙両面の見当不良を低減して画質の向上を図ること。
【解決手段】画像データに基づいて潜像画像を形成する書込ユニットにより形成された静電潜像によるトナー像を複数の転写ローラによる転写を経て用紙に画像を形成させる画像形成部と、転写時に起因して生じる画像の副走査方向のズレ量のうち、主走査方向の座標ごとに所定の値として扱える成分を補正する補正値テーブルを記憶する不揮発メモリ94、画像の副走査方向の画素のズレを補正する補正回路部71と、不揮発メモリ94から読み出した補正値テーブルの補正データを補正回路部71に設定し、補正回路部71により画像の副走査方向の画素のズレを補正させる制御部90と、を備えた画像形成装置100。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、画像データに基づいて用紙に形成されたトナー像を、加熱・融溶させて定着させ、画像形成を行う画像形成装置がある。この画像形成装置では、定着処理によってトナー像が転写された用紙が収縮又は膨張することが知られている。用紙の収縮又は膨張の割合(収縮率又は膨張率)は、用紙の種類・厚さなどにより異なる。例えば、用紙の厚さが厚い程、熱収縮が高い傾向にある。定着処理による用紙の収縮は、画像形成完了後に用紙が空気中の水分を吸収することにより徐々に解消されるものである。
用紙の両面に画像を形成する場合、画像形成装置は、用紙の一方の面(表面)にトナー像を転写・定着させた後、他方の面(裏面)にトナー像を転写・定着させている。従って、両面に画像形成を行う場合は、用紙が収縮又は膨張した状態で裏面への画像形成が行われる。そのため、用紙の収縮又は膨張が解消されると、表面と裏面との画像サイズが異なるという問題があった。
そこで、用紙の収縮による表面と裏面に形成される画像の歪みを補正する技術として、例えば、主走査方向と副走査方向の傾きを設定し、その傾き量に基づいて画像データの歪みを補正する技術が開示されている(特許文献1参照)。
また、用紙に形成する画像の副走査方向の位置/主走査方向の位置に応じた倍率又は位置ズレ量に基づいて、画像データを調整する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2005−186337号公報 特開2007−334250号公報
しかしながら、用紙に形成される画像の歪みは、用紙の変形に起因するものに限らず、トナー像を転写する転写ローラの形状や、転写ローラの主走査方向における張力の差による転写ベルトの変形等にも起因する。
この転写時における画像の歪みは、例えば、転写ローラが軸方向における中央部の円周が端部の円周よりも長い転写ローラである場合、主走査方向の中央部の画像と端部の画像との位置がずれ、主走査方向に延在する画像が副走査方向に湾曲して弓状に形成されることにより画像が湾曲することで画像に歪みが起きる。
特に、カラー画像形成装置は、各色のトナー像を転写ベルトに転写し(1次転写)、複数色が重畳されたトナー像を用紙に転写して(2次転写)、複数色からなるカラー画像を形成する。そのため、1次転写タイミングと2次転写タイミングで転写ベルトの変形状態が異なっている場合には、画像が湾曲する。また、転写ベルトの変形状態が各色の1次転写タイミングで異なっていると色ズレが生じる。
また、用紙の両面に画像を形成する際には、片面毎に画像の湾曲の度合いが異なるおそれがあり、表面と裏面との画像形成位置が一致せず、見当不良になるという問題がある。
本発明の課題は、上記問題に鑑みて、用紙に形成される画像の湾曲を防止し、色ズレや用紙両面の見当不良を低減して画質の向上を図ることである。
請求項1に記載の発明は、画像データに基づいて潜像画像を形成する書込部を有し、当該書込部により形成された静電潜像によるトナー像を複数の転写部による転写を経て用紙に画像を形成させる画像形成部と、前記転写時に起因して生じる画像の副走査方向のズレ量のうち、主走査方向の座標ごとに所定の値として扱える成分を補正する第1補正情報を記憶する記憶部と、前記画像の副走査方向の画素のズレを補正する補正部と、前記記憶部から読み出した前記第1補正情報を前記補正部に設定し、前記補正部により前記画像の副走査方向の画素のズレを補正させる制御部と、を備えた画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記記憶部は、前記書込部の取付状態又は前記書込部を構成する部材の配置状態に起因して生じる静電潜像形成時の副走査方向の画素のズレを補正する第2補正情報を記憶し、前記制御部は、前記記憶部から読み出した前記第1補正情報に前記第2補正情報を加算した情報に基づいて、前記補正部により前記画像の副走査方向の画素のズレを補正させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記第1補正情報は、前記画像形成される用紙の面に応じて設定されており、前記制御部は、前記画像形成する用紙の面に応じて前記第1補正情報を読み出す。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記第1補正情報は、前記用紙の紙種、斤量又はサイズに応じて設定されており、前記制御部は、前記用紙の紙種、斤量又はサイズに応じて前記第1補正情報を読み出す。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記画像形成部に給紙する用紙を予め設定された種類別に格納する給紙トレイを備え、前記第1補正情報は、前記給紙トレイ毎に設定されており、前記制御部は、給しする用紙が格納されている給紙トレイに応じて前記第1補正情報を読み出す。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記書込部は、画像を形成する色別に設けられ、前記補正部は、前記書込部毎に設けられ、前記第1補正情報は、画像を形成する色毎に設定されており、前記制御部は、前記画像を形成する色毎に前記第1補正情報を読み出し、当該色毎の第1補正情報を対応する補正部に設定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記画像形成部により前記転写時に起因して生じる画像の主走査方向における副走査方向の画素のズレを補正するための補正チャートを出力させ、前記第1補正情報は、前記補正チャートに基づいて設定される。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、前記補正チャートは、主走査方向の両端部近傍に設けられた副走査方向に延在する第1直線画像と、予め設定された間隔を空けて主走査方向に延在する複数の第2直線画像と、からなる。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の画像形成装置において、前記補正チャートに基づいて、主走査方向の所定位置における副走査方向の画素のズレを補正する補正値が入力される入力部を備え、前記制御部は、前記入力部により入力された前記補正値に基づいて前記第1補正情報を設定する。
請求項10に記載の発明は、請求項7から9のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記補正チャートの画像を読み取る画像読取部を備え、前記制御部は、前記画像読取部により読み取られた前記補正チャートの画像を解析し、当該解析結果に基づいて前記第1補正情報を設定する。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記補正チャートの解析として、前記第1直線画像と前記第2直線画像との濃度に基づいて、主走査方向における複数のサンプリング座標を算出し、前記サンプリング座標での前記第2直線画像の濃度に基づいて、前記サンプリング座標に対する副走査方向の座標を算出し、前記サンプリング座標と前記副走査方向の座標とに基づいて、予め設定された複数の主走査方向の各座標に対する補正値を算出し、前記補正チャートの解析結果である前記予め設定された主走査方向の複数の各座標に対する補正値を、前記第1補正情報として設定する。
請求項1に記載の発明によれば、転写時に起因して生じる画像の副走査方向のズレ量のうち主走査方向の座標ごとに所定の値として扱える成分を補正する第1補正情報に基づいて、画像の副走査方向の画素のズレを補正することができるため、用紙に形成される画像の湾曲を防止できる。従って、色ズレや用紙両面の見当不良を解消でき、画質の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を得られるのは勿論のこと、書込部に起因して生じる画像の副走査方向の画素のズレを加味して、画像の副走査方向の画素のズレを補正することができ、主走査方向の画像の直線性の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、用紙の面に応じた第1補正情報を読み出すことができるため、用紙の面に応じた画像の湾曲の補正を行なうことができる。特に、用紙の両面に画像を形成する場合に生じる表面と裏面の見当不良を解消することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、用紙の紙種、斤量又はサイズに応じた第1補正情報を読み出すことができるため、用紙の紙種、斤量又はサイズに応じた画像の湾曲の補正を行なうことができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、用紙が格納されている給紙トレイに応じた第1補正情報を読み出すことができるため、予め設定された種類の用紙に応じた画像の湾曲の補正を行なうことができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、画像を形成する色に応じた第1補正情報を読み出すことができるため、画像を形成する色に応じた画像の湾曲の補正を行なうことができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、補正チャートに基づいて第1補正情報を設定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7と同様の効果を得られるのは勿論のこと、主走査方向の両端部近傍に設けられた副走査方向に延在する第1直線画像と、予め設定された間隔を空けて主走査方向に延在する複数の第2直線画像と、からなる補正チャートを用いて第1補正情報を設定できる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項7又は8と同様の効果を得られるのは勿論のこと、入力部により入力された補正値に基づいて第1補正情報を設定することができるため、第1補正値情報の設定変更が可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項7から9のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、補正チャートの画像の解析結果に基づいて第1補正情報を設定することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項10と同様の効果を得られるのは勿論のこと、補正チャートの第1直線画像と第2直線画像とに基づいて、予め設定された主走査方向の複数の各座標に対する補正値を第1補正情報として設定することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本実施形態では、本発明に係る画像形成装置を、コピーやプリンタなどの機能を有するデジタル複合機(MFP:Multi Function Printer)に適用した例について説明する。
なお、本発明に係る画像形成装置は、デジタル複合機に限定されるものではなく、用紙に画像形成する画像形成装置であれば、ファクシミリ装置、コピー又はプリンタ単体の装置などであってもよい。
まず、本実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。
図1に、画像形成装置100の内部構成図を示し、図2に、画像形成装置の機能的構成図を示す。
画像形成装置100は、原稿に形成されているカラー画像を読み取って取得された画像データ、又は、ネットワークを介して外部の情報機器(例えば、パーソナルコンピュータ)から入力された画像データに基づいて、用紙に色を重ね合わせて画像を形成する。
画像形成装置100は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する感光体ドラム1(1Y,1M,1C,1K)を連装し、一回の手順で各色を順次転写し、用紙にカラー画像を形成するタンデム方式を採用している。
図2に示すように、画像形成装置100は、搬送部20、操作表示部30、ADF部40、画像読取部50、画像形成部60、画像処理部70、通信部81、DRAM制御部82、画像メモリ83、制御部90等を備えて構成される。各部は、制御バス95に電気的に接続されている。
制御部90は、CPU91、システムメモリ(RAM:Random Access Memory)92、プログラムメモリ(ROM:Read Only Memory)93、不揮発メモリ94等を有する。
CPU91は、ROM93に記憶されているシステムプログラムや画像形成処理プログラム等の各種処理プログラムを読み出してRAM92に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。
RAM92は、CPU91により実行される各種プログラム及びプログラムを実行するに際して使用するデータを一時的に記憶するワークエリアを形成し、ジョブキュー、各種動作設定等を記憶する。
ROM93は、画像形成装置100に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な画像形成処理プログラム等の各種処理プログラム等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU91は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
不揮発メモリ94は、例えば、書込み・消去可能な半導体メモリで構成される。不揮発メモリ94には、トレイ情報や画像形成条件等の各種情報、後述する書込ユニット3(3Y,3M,3C,3K)ごとに固有の書込ユニット別設定情報や、補正値テーブル941を記憶する。
トレイ情報は、搬送部20が備える各給紙トレイに格納されている用紙の紙種、斤量、サイズの情報である。
書込ユニット別設定情報とは、書込ユニットの取付状態又は書込ユニットを構成する部材の配置状態に起因して生じる静電潜像形成時の副走査方向の画素のズレを補正する第2補正情報である。具体的には、書込みユニット別設定情報は、各書込ユニット3Y、3M、3C、3Kに組み込まれているLPH(LED Print Head)の画像形成装置100への取付状態を補正するための情報や、LPHに搭載される複数のLEDアレイチップの配置状態に起因して生じる静電潜像形成時の主走査方向における副走査方向の画素のズレを補正するためのボウ補正データである。各書込ユニットのボウ補正データは、予め設定された補正位置毎に主走査方向における副走査方向の画素のズレを補正するボウ補正値からなる。
なお、本実施の形態の書込ユニットは、LPHを備えたものを用いて説明するが、レーザ光(レーザビーム)を感光体ドラムに走査して露光して静電潜像を形成するものを用いてもよい。
補正値テーブル941とは、書込ユニットにより形成された静電潜像によるトナー像が複数の転写部によって転写される際に起因して生じる画像の副走査方向の画素のズレ量のうち、主走査方向の座標(画素)ごとに所定の値として扱える成分を補正する第1補正情報である。
補正値テーブル941には、搬送部20が備える給紙トレイが格納する用紙の紙種、斤量又はサイズ毎、画像形成される用紙の面(表面、裏面)毎、画像を形成する書込ユニットの色毎に、予め設定された主走査方向の複数の画素の座標(補正位置)に対する補正値が設定されている。
搬送部20は、図1に示すように画像形成部60の下方に設けられている。搬送部20は、画像形成部60に搬送する用紙を収納する給紙トレイ20A、20B、20C、送り出しローラ21、給紙ローラ22A、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローら23、2次転写ローラ7A等を備える。搬送部20は、CPU91からの給紙制御信号に基づいて、例えば、何れかの給紙トレイ20A、20B、20Cから用紙Pを画像形成部60に搬送する。
操作表示部30は、操作部31、表示部32等を備える。
表示部32は、例えば、液晶パネル(LCD:Liquid Crystal Display)で構成される。表示部32は、CPU91からの表示制御信号に従って各種画面を表示する。
操作部31は、例えば、テンキーやスタートキー等、複数の操作キー群(ハードキー)、タッチパネル等で構成される。タッチパネルは、表示部32としての液晶パネルの画面上に設けられた透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルである。このタッチパネルは、手指やタッチペン等で操作された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部90に出力する。
ADF部40は、画像形成装置100本体上部に配設され、ADF(Auto Document Feeder)モード時において、原稿を画像読取部50の読取箇所に一枚ずつ搬送する自動原稿給紙装置である。ここで、ADFモードとは、ADF部40に載置された原稿を自動給紙する動作モードをいう。
ADF部40は、図1に示すように、原稿トレイ41、給紙ローラ42a、42b、密着ローラ43、案内ローラ44、切替爪45、反転ローラ46、排紙トレイ47を有している。原稿トレイ41には、一又は複数枚の原稿が載置される。給紙ローラ42a、42bは、原稿トレイ41に載置されている原稿を最上部から順に搬送する。密着ローラ43は、原稿の読取個所であるコンタクトガラスに原稿を密着させながら通過させる。案内ローラ44は、給紙ローラ42a、42bにより搬送された原稿を密着ローラ43に沿って案内する。切替爪45は、コンタクトガラスを通過した原稿の搬送方向を切り替える。反転ローラ46は、原稿の表裏を反転させる。排紙トレイ47には、読み取りが完了した原稿が排出される。
画像読取部50は、原稿に形成された画像の読取動作をする。画像読取部50は、例えば、カラー用のスリットスキャン型のスキャナが使用される。
画像読取部50は、図2に示すように、第1プラテンガラス51、第2プラテンガラス52(ADFガラス)、光源53、ミラー54、55、56、結像光学部57、イメージセンサ58、及び読取ヘッド駆動部(図示略)を有する。光源53、ミラー54、55、56、結像光学部57、イメージセンサ58により読取ヘッドが構成される。
光源53は、第1プラテンガラス51又は第2プラテンガラス52上の原稿に光を照射する。図示しない読取ヘッド駆動部は、読取ヘッドを副走査方向に移動する。ここで、副走査方向とは、イメージセンサ58を構成する複数の受光素子の配列方向を主走査方向としたとき、この主走査方向と直交する方向である。
イメージセンサ58は、例えば、3ラインカラーCCD(Charge Coupled Device)撮像装置を用いることができる。3ラインカラーCCD撮像装置は、複数の受光素子が主走査方向に配列されて構成される赤(R)、緑(G)及び青(B)色検出用の3つの読取センサを有している。そして、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分解してR色、G色及びB色の光情報を同時に読取可能となっている。
画像読取部50では、例えば、ADFモード時において、原稿が密着ローラ43によってU字状に反転する時に、第2プラテンガラス52上に搬送された原稿表面に光源53から光が照射され、その反射光がイメージセンサ58により光電変換される。この光電変換された信号がRGB系の画像読取信号として出力される。
また、画像読取部50では、例えば、読取ヘッドが副走査方向に移動する際に、第1プラテンガラス51上に載置された原稿表面に光源53からの光が照射され、その反射光がイメージセンサ58により光電変換される。この光電変換された信号がRGB色系の画像読取信号として出力される。
画像形成部60は、画像読取部50から出力された画像データに基づいて画像を形成する。なお、画像読取部50から出力されたRGB画像データは、画像処理部70によってCMYK画像データに変換される。
画像形成部60は、図1に示すように、画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)、無終端状の中間転写体6、1次転写ローラ7(7Y、7M、7C、7K)、定着装置17等を備える。
各色(Y、M、C、K)の画像を形成する画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)は、それぞれ、各色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1(1Y、1M、1C、1K)、感光体ドラム1の周囲に配置された各色用の帯電部2(2Y、2M、2C、2K)、書込ユニット3(3Y、3M、3C、3K)、現像部4(4Y、4M、4C、4K)、及びクリーニング部8(8Y、8M、8C、8K)を有する。
帯電部2と書込ユニット3は、中間転写体6に潜像画像を形成する。
書込ユニット3には、画像形成すべき用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向にライン状に画像形成を行うための発光素子(LED)を配列したLPH(LED Print Head)が用いられる。LPHは、半導体プロセスにより複数のLEDが形成されてなるLEDアレイチップを、理想的な配置線に沿って基板上に複数個搭載したものである。
LPHは、感光体ドラム1の回転軸(主走査方向)に対して平行に取り付けられるべきものである。しかしながら、厳密には、主走査方向に対して平行になるとは限らない。このように、LPHが主走査方向に対して傾いていると、画像形成装置100における画像形成の品質が低下してしまうので、後述する画像処理部70において適当な補正処理が行なわれる(スキュー補正)。
また、LPHにおいて、各LEDアレイチップは一直線に配設されることが理想的であるが、実際にはLEDアレイチップごとの実装に多少のバラツキが生じる。この場合も画像形成装置100における画像形成の品質が低下してしまうので、後述する画像処理部70の補正回路部71において補正が行なわれる(ボウ補正)。
なお、スキュー補正及びボウ補正を行う際に利用する補正値は、前述の不揮発メモリ94に、書込ユニット別設定情報として記憶されている。
現像部4は、使用するトナー極性と同極性(例えば負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスを用いて現像を行なう。
クリーニング部8は、感光体ドラム1の周面上に残った転写残トナーを荷電ブラシやゴムブレード等で回収する。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持され、各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたY色、M色、C色、K色のトナー像が転写される。
1次転写ローラ7では、使用するトナーと反対極性(例えば、正極性)の1次転写バイアスが印加されることにより、画像形成ユニット10により形成された各色の画像が中間転写体6上に転写される。
定着装置17は、中間転写体6から用紙に転写されたトナー像を、熱又は熱と圧力を加えることにより定着させる。
画像形成部60において、書込ユニット3の各LPHは、帯電部2によって帯電された感光体ドラム1の1ラインを一度に露光し、主走査方向にライン状に静電潜像を形成する。感光体ドラム1に形成されたライン状の静電潜像は、現像部4により各色用のトナー画像として現像される。そして、現像部4により形成された各色のトナー画像は、1次転写ローラ7により、回動する中間転写体6上に逐次転写され、色を重ね合わせて合成されたカラー画像(色画像、カラートナー像)が形成される(1次転写)。
一方、給紙トレイ20A等に収容された用紙Pは、当該給紙トレイ20A等に設けられた送り出しローラ21及び給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送される。この2次転写ローラ7Aにより、用紙P上の一方の面(例えば表面)に中間転写体6からカラー画像が一括して転写される(2次転写)。
カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により熱定着処理が施され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に排紙される。
なお、両面画像形成時には、一方の面(例えば表面)に画像形成された後、定着装置17から排出された用紙Pが分岐部26により排紙路から分岐される。次いで、用紙Pは、下方の循環通紙路27Aを経て、再給紙機構(ADU機構)である反転搬送路27Bにより表裏を反転され、再給紙搬送部27Cを通過して、搬送ローラ22Dから前述した転写経路に合流される。反転搬送された用紙Pは、レジストローラ23を経て、再度2次転写ローラ7Aに搬送され、この2次転写ローラ7Aにより用紙Pの他方の面(裏面)上にカラー画像が一括転写される。
画像処理部70は、画像読取部50から出力されたアナログの画像読取信号に、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理及び変倍処理等を施し、RGB成分のデジタルの画像データを生成する。生成された画像データは、後述する画像メモリ83に記憶される。また、画像処理部70は、画像形成部60において画像形成処理を行う際に、RGB画像データDr,Dg,DbをCMYK画像データDy、Dm、Dc、Dkに変換する。
また、画像処理部70は、画像の主走査方向における副走査方向の画素のズレを補正する補正部としての補正回路部を備える。この補正回路部71は、CMYK画像データに直線性補正処理(ボウ補正処理)を行い、補正後の画像データを書込ユニット3に出力する。
図3に、補正回路部71の一例を示す。
この補正回路部71は、画像処理部70の一部をなし、RGB画像データをCMYK画像データに変換する画像変換回路の後段に書込ユニット毎に設けられる。すなわち、この補正回路部71によって補正された画像データが対応する書込ユニットに出力され、書込ユニットでは補正後の画像データに基づいて露光が行われることとなる。
図3に示す補正回路部71は、ラインバッファ部71a、第1主走査アドレスカウンタ71b、第2主走査アドレスカウンタ71c、補正データセレクタ71d、ライン番号セレクタ71eを有する。
ラインバッファ部71aは、LPHの1ライン分の各LEDに対応して画像データを格納する複数のレジスタからなるラインバッファ(第1ラインバッファ、第2ラインバッファ、…、第Nラインバッファ、第N+1ラインバッファ、…)を、ラインごとに多段に有している。つまり、ラインバッファのそれぞれには、画像メモリからの画像データが1ラインごとにそのまま格納される。
第1主走査アドレスカウンタ71bは、制御信号に基づいてラインバッファ部71aにおけるライン上の書込位置である主走査方向の画素の座標(書込アドレス)を指示する。
第2主走査アドレスカウンタ71cは、制御信号に基づいてラインバッファ部71aにおけるライン上の読出位置である主走査方向の画素の座標(読出アドレス)を指示する。
なお、書込位置の指示のタイミングと読出位置の指示のタイミングとを個別に制御できれば、第1主走査アドレスカウンタ71bと第2主走査アドレスカウンタ71cとを同一のカウンタとして用いてもよい。
補正データセレクタ71dには、複数のレジスタが設けられている。
このレジスタは、後述する補正位置を含む予め設定された範囲のアドレスに対する補正値が格納される。格納される補正値は、補正値テーブルから読み出された補正値と、書込ユニット別設定情報の補正値とが加算された補正値である。
補正データセレクタ71dは、第2主走査アドレスカウンタから入力される読出アドレスに基づいて、レジスタを選択する。そして、補正データセレクタ71dは、選択したレジスタに格納されている補正値に基づいて、ライン番号セレクタ71eで指示すべき読出ラインを決定する。
ライン番号セレクタ71eは、補正された読出ラインで特定されるラインバッファの画像データを読み出し、当該画像データを書込ユニットに出力する。
通信部81は、LAN(local Area Network)等の通信ネットワークに接続するための通信用インターフェースであり、ネットワークを介してパーソナルコンピュータなどの外部機器とのデータの送受信を行う。例えば、通信部81において外部機器から送信されたジョブ(画像データを含む)を受信すると、CPU91は受信されたジョブに従って画像形成部60を制御し、画像形成処理を実行させる。
DRAM制御部82は、CPU91からの制御に基づいて、画像メモリ83における画像データの読み出し及び書き込み時のアクセス制御を行う。例えば、画像読取部50から入力された画像データ、又は通信部81を介して外部の情報機器から入力された画像データを、画像メモリ83に記憶させる。
画像メモリ83は、例えば、DRAM等の記憶媒体で構成される。画像メモリ83は、圧縮メモリ領域、ページメモリ領域を有し、画像形成部60において画像形成するための元となる画像データを記憶する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図4に、本実施の形態における補正値設定処理のフローチャートを示す。
図4に示す補正値設定処理は、不揮発メモリ94に補正値テーブルを記憶する処理であり、制御部90と各部との協働により実行される。
制御部90は、操作部31からの指示に従って、操作表示部30に画像湾曲補正画面を表示させる(ステップS1)。
図5に、画像湾曲補正画面G1の例を示す。
図5に示すように、画像湾曲補正画面G1には、補正基準位置ボタンBi0〜Bi8、色ボタンBy、Bm、Bc、Bk、クリアボタンBcy、Bcm、Bcc、Bck、+及び−を含むテンキーB1、増減ボタンB2、セットボタンB3、コピーボタンB4、OKボタンB5、キャンセルボタンB6、用紙イメージ領域E1、補正値表示領域E2、表示領域E3が設けられている。
用紙イメージ領域E1には、補正基準位置と補正チャートとの位置関係のイメージ図が表示される。補正値表示領域E2には、各色ボタン及び各補助基準位置ボタンに対応する補正値が表示される。表示領域E3には、選択された色ボタン及び補助基準位置ボタンに対応する補正値として、テンキーB1又は増減ボタンB2により指示された補正値が表示される。
補正基準位置ボタンBi0〜Bi8は、補正値を入力する予め設定された主走査方向の位置を選択する。色ボタンBy、Bm、Bc、Bkは、補正値を入力する色を選択する。クリアボタンBcy、Bcm、Bcc、Bckは、各色の補正値を初期値に戻す。+及び−を含むテンキーB1は、表示領域E3に表示される補正値を入力する。増減ボタンB2は、表示領域E3に表示される補正値を増加又は減少させる。セットボタンB3は、表示領域E3に表示された補正値を選択された色ボタン及び補助基準位置ボタンに対応する補正値として補正値表示領域E2に反映する。コピーボタンB4は、コピー設定画面を表示させる。OKボタンB5は、補正値表示領域E2に表示されている補正値を不揮発メモリ94に記憶させる。
制御部90は、コピーボタンB4が押下されたか否かを判別する(ステップS2)。
コピーボタンB4が押下されていない場合(ステップS2;NO)、制御部90は、ステップS2の処理に戻る。コピーボタンB4が押下された場合、制御部90は、操作表示部30にコピー設定画面を表示させる(ステップS3)。
図6に、コピー設定画面G0の例を示す。
図6に示すように、コピー設定画面G0には、原稿設定領域E10、カラー設定領域E11、倍率設定領域E12、応用設定領域E13、表裏設定領域E14、出力設定領域E15、片面/両面設定領域E16、用紙設定領域E17が設けられている。コピー設定画面G0は、画像形成される画像の各種出力モードの設定や画像が形成される用紙の各種設定等を行なう画面である。なお、出力モードとは、出力色(ブラック、カラー等)、倍率、片面又は両面等の各出力形態の動作である。
表裏設定領域E14には、表ボタンB10aと裏ボタンB10bとが設けられている。表裏設定領域E14は、用紙に形成された画像を画像読取部50により読取らせる際、表面であるか裏面であるかの設定を行なう。表ボタンB10aが押下された場合には、表面、裏ボタンB10bが押下された場合には、裏面、が画像を読取る用紙の面として設定される。
また、用紙設定領域E17には、給紙トレイボタンB11a〜B11dが設けられている。給紙トレイボタンB11a〜B11dは、トレイ情報に応じて各給紙トレイに格納されている用紙の紙種、斤量、サイズ等を表示し、給紙する用紙が格納されている給紙トレイの選択指示を受け付ける。
制御部90は、コピー設定画面G0において、用紙の設定を受け付ける(ステップS4)。ステップ4における用紙の設定は、ユーザにより用紙設定領域E17のいずれかの給紙トレイボタンB7a〜B7bが押下されることにより、当該押下された給紙トレイボタンに対応する給紙トレイに格納されている用紙を設定する処理である。
制御部90は、用紙の設定を受け付けた後、スタートボタンが押下されたか否かを判別する(ステップS5)。スタートボタンが押下されていない場合(ステップS5;NO)、制御部90は、ステップS5の処理に戻る。
制御部90は、スタートボタンが押下された場合(ステップS5;YES)、画像形成部60等により補正チャートを形成させて出力させる(ステップS6)。制御部90は、その後、出力した補正チャートに基づいて補正値算出処理を実行し(ステップS7)、補正値設定処理を終了する。
図7に、補正チャートの例を示す。
図7に示すように、補正チャートHは、用紙上に、第1直線画像L1a、L1bと第2直線画像L2a〜L2iとからなる補正チャート画像Hy、Hm、Hc、Hkが、書込ユニットの色毎に形成されてなる。
補正チャート画像Hyは、書込ユニット3Yにより形成された潜像画像により形成されるイエロー(Y)の画像である。補正チャート画像Hmは、書込ユニット3Mにより形成された潜像画像により形成されるマゼンタ(M)の画像である。補正チャート画像Hcは、書込ユニット3Cにより形成された潜像画像により形成されるシアン(C)の画像である。補正チャート画像Hkは、書込ユニット3Kにより形成された潜像画像により形成されるブラック(K)の画像である。
補正チャート画像Hyの第1直線画像L1a、L1bは、副走査方向Yに予め設定された長さで延在する直線画像であり、主走査方向Xの両端部から予め設定された位置に設けられている。また、補正チャート画像Hyの第2直線画像L2a〜L2iは、主走査方向Xに予め設定された長さで延在する直線画像であり、予め設定された間隔を空けて複数設けられている。
補正チャート画像Hm、Hc、Hkも、補正チャート画像Hyと同様の第1直線画像と第2直線画像とからなる。
第2直線画像の画像データは、予め設定された副走査方向の座標(例えば、図7のY1の位置)の1ライン上に、予め設定された間隔を空けて設けられている。しかし、各画像形成ユニットの1次転写ローラでの転写時又は2次転写ローラでの転写時に起因する画像の主走査方向における副走査方向の画素のズレにより、図7に示すように、1ライン上に形成されない。即ち、図7に示す補正チャートは、転写時に起因する画素のズレが生じている場合に出力される補正チャートの例を示している。なお、転写時に起因する画素のズレがない場合には、第2直線画像は、1ライン上(例えば、副走査座標Y1上)に形成される。
ステップS7の補正値算出処理は、第1補正値算出処理と、第2補正値算出処理とがある。第1補正値算出処理では、出力された補正チャートが画像読取部50により読み取られ、補正チャートの画像データが取得され、取得された画像データの解析結果に基づいて補正値が算出され、算出された補正値に基づいて補正値テーブルが設定される。
第2補正値算出処理では、ユーザが出力された補正チャートを参照し、ユーザにより画像湾曲補正画面から入力された補正値に基づいて補正値テーブルが設定される。
図8に、第1補正値算出処理のフローチャートを示す。
図8に示す第1補正値算出処理は、制御部90と各部との協働により実行される。
制御部90は、コピー設定画面G0において、読み込む用紙の面の設定を受け付ける(ステップS11)。ステップS11における用紙の面の設定は、ユーザにより表裏設定領域E14の表ボタンB10a又は裏ボタンB10bが押下されることにより、当該押下されたボタンに対する面を設定する処理である。
制御部90は、用紙の面の設定を受け付けた後であって、ユーザにより出力された補正チャートが原稿トレイ41に載置されている状態において、スタートボタンが押下されると、補正チャートの画像をADF部40及び画像読取部50により読み取らせる(ステップS12)。
制御部90は、補正チャートから読み取った画像データを画像メモリ83に保存する(ステップS13)。そして、制御部90は、主走査座標のキャリブレーション処理を実行する(ステップS14)。ステップS14後、制御部90は、副走査座標の検出処理(ステップS15)を実行する。
制御部90は、ステップS14及びステップS15において検出した主走査座標及び副走査座標に基づいて補正データの補間処理を実行し(ステップS16)、各書込ユニットの色毎に各補正位置に対する補正値(補正データ)を算出する。制御部90は、算出した補正データを、ステップS4で設定された用紙の紙種、サイズ、斤量、ステップS11で設定された用紙面(表、裏)、書込ユニットの色別に、補正値テーブルに記憶させ(ステップS17)、第1補正値算出処理を終了する。
第1補正値算出処理では、補正チャートの解析として、第1直線画像と第2直線画像との濃度に基づいて、主走査方向における複数の主走査座標(後述するサンプリング座標)が算出され(主走査座標のキャリブレーション処理)、サンプリング座標での第2直線画像の濃度に基づいて、サンプリング座標に対する副走査方向の座標が算出され(副走査座標の検出処理)、サンプリング座標と副走査方向の座標とに基づいて、予め設定された複数の主走査方向の各座標に対する補正値(補正データ)を算出する。そして、当該補正チャートの解析結果としての各補正データを、補正値テーブルに設定するものである。
図9に、主走査座標のキャリブレーション処理のフローチャートを示し、図10に、第1補正値算出処理での主走査座標のキャリブレーション処理及び副走査座標の検出処理を説明する際に用いる補正チャートの例を示す。
図9に示す主走査座標のキャリブレーション処理は、制御部90と各部との協働により実行される。
制御部90は、画像メモリに保存した補正チャートの画像データを読み出し、予め設定された副走査座標での主走査方向の各画素の濃度の検出値(濃度プロファイル)を取得する(ステップS21)。
予め設定された副走査座標とは、補正チャートが書込ユニットの色毎の補正チャート画像からなる場合、当該補正チャート画像毎に、第1直線画像の位置に基づいて予め設定された副走査方向の座標である。この予め設定された副操作座標は、副走査方向に延在する第1直線画像を主走査方向に横断する位置に設定されている。図10では、副走査方向YにおけるA1〜A4の位置の座標が予め設定された副走査座標に相当する。
制御部90は、取得した濃度プロファイルから2つの濃度ピーク値の主走査方向の座標を検出する(ステップS22)。
図11に、ステップS21において取得された濃度プロファイルの例を示す。
図11に示す濃度プロファイルは、副走査座標A1における主走査方向の濃度プロファイルである。図11に示すように、濃度プロファイルは2つの濃度ピーク値が検出される。この2つの濃度ピーク値の主走査方向の座標B1、B2は、例えば、図10に示す第1直線画像の主走査方向の座標に相当する。
制御部90は、検出した2つの主走査方向の座標に基づいて、所定の間隔での主走査方向における複数のサンプリング座標を算出する(ステップS23)。
ステップS23では、例えば、図10や図11に示すように、検出した主走査方向の座標B1から座標B2までの画素を、所定の画素単位で区分し、当該区分した位置の画素の主走査方向の座標(主走査座標)をサンプリング座標C0〜C8とする。
制御部90は、全ての色の補正チャート画像に対してサンプリング座標の算出が終了したか否かを判別する(ステップS24)。全ての色の補正チャート画像に対するサンプリング座標の算出が終了していない場合(ステップS24;NO)、制御部90は、ステップS21の処理に戻る。全ての色の補正チャート画像に対するサンプリング座標の算出が終了した場合(ステップS24;YES)、制御部90は、主走査座標のキャリブレーション処理を終了する。
図12に、副走査座標の検出処理のフローチャートを示す。
図12に示す副走査座標の検出処理は、制御部90と各部との協働により実行される。
制御部90は、副走査方向の濃度プロファイル取得範囲を決定する(ステップS31)。ステップS31の濃度プロファイル取得範囲とは、補正チャートが書込ユニットの色毎の補正チャート画像からなる場合、当該補正チャート画像毎に予め設定された副走査方向の範囲である。例えば、主走査座標のキャリブレーション処理で濃度プロファイルを検出する際に用いた予め設定された副走査座標を中心として、当該副走査座標の前後の予め設定された画素数の副走査方向の座標の範囲である。図10では、A1を中心としてDs〜Deの範囲が、副走査方向の濃度プロファイル取得範囲に相当する。
制御部90は、複数のサンプリング座標のうち、濃度プロファイルが取得されていないサンプリング座標を選択し、当該選択したサンプリング座標における濃度プロファイル取得範囲での副走査方向の濃度プロファイルを取得する(ステップS32)。
制御部90は、取得した濃度プロファイルから濃度ピーク値の副走査方向の座標(副走査座標)を検出する(ステップS33)。
図13に、ステップS32において取得された濃度プロファイルの例を示す。
図13に示す濃度プロファイルの例は、サンプリング座標C0における濃度プロファイル取得範囲Ds〜Deの濃度プロファイルである。図13に示すように、濃度プロファイルは1つの濃度ピーク値が検出される。この濃度ピーク値の副走査方向の座標E0は、例えば、図10に示す第2直線画像L2aの副走査方向の座標に相当する。
制御部90は、決定した濃度プロファイル取得範囲において、全てのサンプリング座標の濃度プロファイルを取得したか否かを判別する(ステップS34)。全てのサンプリング座標の濃度プロファイルを取得していない場合(ステップS34;NO)、制御部90は、ステップS31の処理に戻る。
全てのサンプリング座標の濃度プロファイルを取得した場合(ステップS34;YES)、制御部90は、全ての色の補正チャート画像に対する各サンプリング座標に対する副走査方向の座標の検出が終了したか否かを判別する(ステップS35)。
全ての色の補正チャート画像に対する各サンプリング座標に対する副走査方向の座標の検出が終了していない場合(ステップS35;NO)、制御部90は、ステップS31の処理に戻る。全ての色の補正チャート画像に対する各サンプリング座標に対する副走査方向の座標の検出が終了した場合(ステップS35;YES)、制御部90は、副走査座標の検出処理を終了する。
主走査座標のキャリブレーション処理と副走査座標の検出処理とが完了すると、各補正チャート画像毎、即ち、各書込ユニットのサンプリング座標と、当該サンプリング座標に対する副走査座標とが算出されることとなる。
次に、図14を用いて、ステップS16で実行される補正データ補間処理について説明する。図14には、補正チャート画像Hyの各サンプリング座標に対する補正値のグラフの例を示す。
制御部90は、まず、所定のサンプリング座標に対する副走査座標と、他のサンプリング座標に対する副走査座標との差分値を算出し、当該差分値を補正値して算出する。
例えば、図14では、制御部90は、サンプリング座標C0の副走査座標を基準とし、サンプリング座標C0の副走査座標と、他のサンプリング座標C1〜C8の副走査座標との差分値を補正値として算出する。この場合、図14に示すサンプリング座標C1の補正値F0は0となる。
そして、各サンプリング座標の補正値を算出した後、制御部90は、サンプリング座標間で線形補間を行う。そして、この線形補間の結果に基づいて、予め設定された各主走査方向の座標に対する補正値を算出する。そして、この予め設定された各主走査方向の座標に対する補正値を補正位置に対する補正値(補正データ)とする。
例えば、図14では、制御部90は、サンプリング座標C0〜C8に対応する補正値を算出し、また、線形補間の結果から各サンプリング座標間の中央の座標C9〜C16に対応する補正値を算出する。そして、制御部90は、座標C0〜C16の補正値を補正位置に対する補正値とする。
なお、本実施の形態では、補正位置として、サンプリング座標C0〜C8と、サンプリング座標間の中央の座標C9〜C16とした例を用いて説明するが、これに限らない。例えば、補正回路部の補正データセレクタ71dが有するレジスタの数に応じて設定したり、ボウ補正の補正位置に応じて設定したりしてもよい。具体的には、主走査方向の画素が9000画素あり、サンプリング座標が9点(500、1500、2500、3500、・・・、8500)とする。ボウ補正の補正単位が100画素単位である場合には、サンプリング座標間の8点(600、700、800、・・・、1400)に対して線形補間を用いて補正値を算出する。
更に、補正データを、複数のサンプリング座標うち、端部の2点を結ぶ直線上の座標からの副走査方向の座標差を、各サンプリング座標に対する補正値としてもよい。
例えば、図10に示すサンプリング座標C0〜C8のうち、まず、用紙の端部に位置するサンプリング座標C0、C8に着目する。そして、このサンプリング座標C0に対する副走査座標がE0、サンプリング座標C8に対する副走査座標がE8とする。このサンプリング座標C0、C8に対する副走査座標E0、E8を線形補間して得られる所定のサンプリング座標(例えば、C3)の副走査座標(例えば、E3)を、下記の式(1)から算出する。
E3=E0+(C3−C0)(E8−E0)/(C8−C0) ・・・・(1)
式(1)から得られる副走査座標は、サンプリング座標C0からC8の副走査座標を結ぶ直線上の座標である。この式(1)から得られる副走査座標と検出された各サンプリング座標の補正座標との差分を、各サンプリング座標に対する補正値とする。
図15に、補正値テーブルの例を示す。
図15に示すように、補正値テーブルは、用紙の紙種、サイズ、斤量、用紙の面(表/裏)、書込ユニットの色毎に、補正位置に対する補正値が記憶されている。
例えば、ステップS4において補正チャートを出力する際に設定した用紙の紙種が普通紙、サイズがA4、斤量が64〜74g/mであり、ステップS11において当該補正チャートが読み込まれる際に設定された用紙面が表である場合、補正チャート画像Hyに対する各補正位置の補正値は、書込ユニットの色であるイエロー(Y)の補正データDとして保存される。補正チャート画像Hm、Hc、Hkに対する各補正位置の補正値も補正チャート画像Hyに対する各補正位置の補正値と同様に、書込ユニットの色(M、C、K)の補正データとして保存される。
図16に、第2補正値算出処理のフローチャートを示す。
図16に示す第2補正値算出処理は、制御部90と各部との協働により実行される。
第2補正値算出処理では、まず、ユーザは、出力された補正チャートを参照して、各補正チャート画像の用紙の両端に位置する2つの第2直線画像を主走査方向に延びる直線で結び、各第2直線画像の位置と当該直線との位置の副走査方向の距離を計測する。そして、各測定値をライン換算した値を補正値として算出する。
制御部90は、操作部31からの入力指示に従って、補正値を入力する用紙の面の設定を受け付けた後、操作表示部30に画像湾曲補正画面を表示させ、補正値の入力を受け付ける(ステップS41)。
ステップS41での補正値の入力は、例えば、図5に示す画像湾曲補正画面G1が操作されることにより入力される。画像湾曲補正画面G1の補正値表示領域E2には、ステップS4で設定された用紙の紙種、サイズ、斤量と、受け付けた用紙の面に対応する各色の補正位置に対応する補正値が表示される。補正値テーブルに該当する補正値がある場合には、補正値テーブルから読み出された補正値、該当する補正値がない場合には初期値が表示されることが好ましい。
画像湾曲補正画面G1において、ユーザにより色ボタンBy、Bm、Bc、Bkのいずれかと、補助基準位置ボタンBi0〜Bi8のいずれかと、がそれぞれ押下されることにより、当該押下された2つのボタンに合致する色及び主走査方向の位置の補正値が選択され、選択された補正値が表示領域E3に表示される。
そして、テンキーB1又は増減ボタンB2により補正値が入力され、セットボタンB3が押下されたときに表示領域E3に表示された値が、選択された色及び主走査方向の位置の補正値として設定される。クリアボタンBcy、Bcm、Bcc、Bckが押下された場合には、当該押下されたクリアボタンに対応する色の補正値が初期値に設定される。
制御部90は、画像湾曲補正画面G1のOKボタンB5が押下されると、補正データの補間処理を実行する(ステップS42)。ステップS42における補正データの補間処理は、設定された各主走査方向の位置間で線形補間を行う。ここで、画像湾曲補正画面G1の補正基準位置ボタンで設定される主走査方向の位置を上述したサンプリング座標に相当するものとする。この線形補間の結果に基づいて、上述したように、予め設定された各主走査方向の座標に対する補正値を算出する。そして、この予め設定された各主走査方向の座標に対する補正値を補正位置に対する補正値(補正データ)とする。
制御部90は、算出した補正データを、ステップS4で設定された用紙の紙種、サイズ、斤量、設定された用紙面(表、裏)、書込ユニットの色別に、補正値テーブルに記憶させ(ステップS43)、第2補正値算出処理を終了する。
図17に、本実施の形態における画像出力処理のフローチャートを示す。
図17に示す画像出力処理は、制御部90と各部との協働により実行される。
制御部90は、操作表示部30又は通信部81を介して画像データに基づく画像を形成させるジョブを実行する際、湾曲補正有効か否かを判別する(ステップS51)。
ステップS51の判別は、操作表示部30により予め画像形成装置の動作設定の指示として、補正値テーブルに格納されている補正データを用いたボウ補正を行なうか否が設定されているか否かを判別するものである。
湾曲補正有効でない場合(ステップS51;NO)、制御部90は、補正値テーブルに格納されている補正データを用いたボウ補正は行なわないと判別し、補正値テーブルから読み出されるべき補正データを0に設定する(ステップS52)。
湾曲補正有効である場合(ステップS51;YES)、制御部90は、補正値テーブルに格納されている補正データを用いたボウ補正を行なうと判別し、ジョブから用紙情報を収集する(ステップS53)。用紙情報とは、画像データを形成する用紙の紙種、サイズ、斤量と、画像データを形成する用紙の面(表/裏)とを含む。なお、用紙の面は、例えば、ジョブが片面モードである場合には表面、両面モードの場合には、奇数ページは表面、偶数ページは裏面、として収集される。
制御部90は、補正値テーブルを参照し、収集した用紙情報に対応する各色の補正データを読み出す(ステップS54)。
制御部90は、読み出した各色の補正データの各補正値に、当該補正データに対応する色の書込ユニットのボウ補正データのボウ補正値を加算する(ステップS55)。
制御部90は、画像メモリ130内のジョブにより指定された画像データを画像メモリ83から読み出して画像処理部70に出力すると共に、加算して得られた各補正値を補正位置に対応する補正回路部71内の補正データセレクタ71dのレジスタに格納する。そして、画像処理部70により画像データを画像処理させると共に、補正回路部71により直線性補正処理を実行させ(ステップS56)、画像処理済みの画像データを書込ユニットに出力させる。
画像形成部60により、入力された画像データに基づいて設定された用紙に画像が形成され出力され、画像出力処理が終了される。
補正回路部71による直線性補正処理について説明する。
各ラインバッファには、第1主走査アドレスカウンタから入力される書込アドレスに応じて、画像データが1ラインごとに書き込まれる。また、第2主走査アドレスカウンタから入力される読出アドレスに基づき、ラインバッファに格納されている画素の画像データがライン番号セレクタに入力される。
補正データセレクタ71dでは、第2主走査アドレスカウンタから入力される読出アドレスに基づき、当該読出アドレスを含む範囲のアドレスに対するレジスタが選択され、選択したレジスタに格納されている補正値がライン番号セレクタ71eに出力される。
ライン番号セレクタ71eでは、入力された補正値に対応するラインバッファを選択し、選択したラインバッファから入力される画素の画像データを出力する。
例えば、Nライン目の画像データを出力する場合について説明する。
読出アドレスが補正位置0のアドレス範囲に含まれ、補正位置0のアドレス範囲に対応するレジスタ0に格納されている補正値が0である場合、Nライン目の画像データが格納されている第Nラインバッファが選択され、読出アドレスに対応する第Nラインバッファに格納された画素の画像データがライン番号セレクタ71eから出力される。
読出アドレスが補正位置2のアドレス範囲に含まれ、補正位置2のアドレス範囲に対応するレジスタ2に格納されている補正値が1である場合、N+1ライン目の画像データが格納されている第N+1ラインバッファが選択され、読出アドレスに対応する第N+1ラインバッファに格納された画素の画像データがライン番号セレクタ71eから出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、転写時に起因して生じる画像の副走査方向の画素のズレ量のうち、主走査方向の座標(画素)ごとに所定の値として扱える成分を補正する補正値テーブルに基づいて、画像の副走査方向の画素のズレを補正することができるため、用紙に形成される画像の湾曲を防止できる。従って、色ズレや用紙両面の見当不良を解消でき、画質の向上を図ることができる。
更に、直線性補正処理では、ボウ補正値と補正値テーブルから読み出された補正データの補正値とが加算された補正値により、主走査方向のアドレスに応じて、読み出す画像データのラインが変更される。そのため、書込ユニットに起因して生じる画像の主走査方向における副走査方向の画素のズレを加味して、画像の主走査方向における副走査方向の画素のズレを補正することができ、主走査方向の画像の直線性の精度を向上させることができる。
更に、補正値テーブルから読み出す補正データは、用紙の面に応じて読み出すことができるため、用紙の面に応じた画像の湾曲の補正を行なうことができる。特に、用紙の両面に画像を形成する場合に生じる表面と裏面の見当不良を解消することができる。
また、用紙の紙種、斤量、サイズ、又は、用紙が格納されている給紙トレイ、又は、画像を形成する色に応じて、補正値テーブルから補正データを読み出すことができるため、用紙の紙種、斤量、サイズ、又は、給紙トレイに格納されている予め設定された種類の用紙、又は、画像を形成する色、に応じた画像の湾曲の補正を行なうことができる。
更に、主走査方向の両端部近傍に設けられた副走査方向に延在する第1直線画像と、予め設定された間隔を空けて主走査方向に延在する複数の第2直線画像と、からなる補正チャートを用いて、補正値テーブルを設定することができる。
また、補正湾曲設定画面により入力された補正値に基づいて、補正値テーブルを設定することができるため、補正値テーブルの設定変更が可能となる。
また、画像形成装置100内で、補正チャートの第1直線画像と第2直線画像とに基づいく補正チャートの画像の解析を行い、当該解析結果として得られた各サンプリング座標に対する補正値を補正値テーブルの補正データとして設定することができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
画像形成装置の内部構成図である。 画像形成装置の機能的構成図である。 補正回路部の一例を示す図である。 補正値設定処理のフローチャートである。 画像湾曲補正画面の例を示す図である。 コピー設定画面の例を示す図である。 補正チャートの例を示す図である。 第1補正値算出処理のフローチャートである。 主走査座標のキャリブレーション処理のフローチャートである。 第1補正値算出処理での主走査座標のキャリブレーション処理及び副走査座標の検出処理を説明する際に用いる補正チャートの例を示す図である。 ステップS21において取得された濃度プロファイルの例を示す図である。 副走査座標の検出処理のフローチャートである。 ステップS32において取得された濃度プロファイルの例を示す図である。 補正チャート画像の各サンプリング座標に対する補正値のグラフの例を示す図である。 補正値テーブルの例を示す図である。 第2補正値算出処理のフローチャートである。 画像出力処理のフローチャートである。
符号の説明
1(1Y、1M、1C、1K) 感光体ドラム
2(2Y、2M、2C、2K) 帯電部
3(3Y、3M、3C、3K) 書込ユニット
4(4Y、4M、4C、4K) 現像部
6 中間転写体
7(7Y、7M、7C、7K) 1次転写ローラ
7A 2次転写ローラ
8(8Y、8M、8C、8K) クリーニング部
10(10Y、10M、10C、10K) 画像形成ユニット
17 定着装置
20 搬送部
20A、20B、20C 給紙トレイ
21 送り出しローラ
22A 給紙ローラ
22B、22C、22D 搬送ローラ
23 レジストローラ
24 排紙ローラ
25 排紙トレイ
26 分岐部
27A 循環通紙路
27B 反転搬送路
27C 再給紙搬送部
30 操作表示部
31 操作部
32 表示部
40 ADF部
41 原稿トレイ
42a、42b 給紙ローラ
43 密着ローラ
44 案内ローラ
45 切替爪
46 反転ローラ
47 排紙トレイ
50 画像読取部
51 第1プラテンガラス
52 第2プラテンガラス
53 光源
54、55、56 ミラー
57 結像光学部
58 イメージセンサ
60 画像形成部
70 画像処理部
71 補正回路部
71a ラインバッファ部
71b 第1主走査アドレスカウンタ
71c 第2主走査アドレスカウンタ
71d 補正データセレクタ
71e ライン番号セレクタ
81 通信部
82 DRAM制御部
83 画像メモリ
90 制御部
91 CPU
92 RAM
93 ROM
94 不揮発メモリ
941 補正値テーブル
95 制御バス
100 画像形成装置
B1 テンキー
B2 増減ボタン
B3 セットボタン
B4 コピーボタン
B5 OKボタン
B6 キャンセルボタン
B10a 表ボタン
B10b 裏ボタン
B11a〜B11d 給紙トレイボタン
Bi0〜Bi8 補正位置ボタン
By、Bm、Bc、Bk 色ボタン
Bcy、Bcm、Bcc、Bck クリアボタン
D 補正データ
E1 用紙イメージ領域
E2 補正値表示領域
E3 表示領域
E10 原稿設定領域
E11 カラー設定領域
E12 倍率設定領域
E13 応用設定領域
E14 表裏設定領域
E15 出力設定領域
E16 片面/両面設定領域
E17 用紙設定領域
G0 コピー設定画面
G1 画像湾曲補正画面
H 補正チャート
Hy、Hm、Hc、Hk 補正チャート画像
L1a、L1b 第1直線画像
L2a〜L2i 第2直線画像
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (11)

  1. 画像データに基づいて潜像画像を形成する書込部を有し、当該書込部により形成された静電潜像によるトナー像を複数の転写部による転写を経て用紙に画像を形成させる画像形成部と、
    前記転写時に起因して生じる画像の副走査方向のズレ量のうち、主走査方向の座標ごとに所定の値として扱える成分を補正する第1補正情報を記憶する記憶部と、
    前記画像の副走査方向の画素のズレを補正する補正部と、
    前記記憶部から読み出した前記第1補正情報を前記補正部に設定し、前記補正部により前記画像の副走査方向の画素のズレを補正させる制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記記憶部は、
    前記書込部の取付状態又は前記書込部を構成する部材の配置状態に起因して生じる静電潜像形成時の副走査方向の画素のズレを補正する第2補正情報を記憶し、
    前記制御部は、
    前記記憶部から読み出した前記第1補正情報に前記第2補正情報を加算した情報に基づいて、前記補正部により前記画像の副走査方向の画素のズレを補正させる、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1補正情報は、
    前記画像形成される用紙の面に応じて設定されており、
    前記制御部は、
    前記画像形成する用紙の面に応じて前記第1補正情報を読み出す、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1補正情報は、前記用紙の紙種、斤量又はサイズに応じて設定されており、
    前記制御部は、
    前記用紙の紙種、斤量又はサイズに応じて前記第1補正情報を読み出す、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部に給紙する用紙を予め設定された種類別に格納する給紙トレイを備え、
    前記第1補正情報は、前記給紙トレイ毎に設定されており、
    前記制御部は、
    給しする用紙が格納されている給紙トレイに応じて前記第1補正情報を読み出す、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記書込部は、画像を形成する色別に設けられ、
    前記補正部は、前記書込部毎に設けられ、
    前記第1補正情報は、画像を形成する色毎に設定されており、
    前記制御部は、前記画像を形成する色毎に前記第1補正情報を読み出し、当該色毎の第1補正情報を対応する補正部に設定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記画像形成部により前記転写時に起因して生じる画像の主走査方向における副走査方向の画素のズレを補正するための補正チャートを出力させ、
    前記第1補正情報は、
    前記補正チャートに基づいて設定される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記補正チャートは、
    主走査方向の両端部近傍に設けられた副走査方向に延在する第1直線画像と、予め設定された間隔を空けて主走査方向に延在する複数の第2直線画像と、からなる、
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記補正チャートに基づいて、主走査方向の所定位置における副走査方向の画素のズレを補正する補正値が入力される入力部を備え、
    前記制御部は、
    前記入力部により入力された前記補正値に基づいて前記第1補正情報を設定する、
    請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記補正チャートの画像を読み取る画像読取部を備え、
    前記制御部は、
    前記画像読取部により読み取られた前記補正チャートの画像を解析し、当該解析結果に基づいて前記第1補正情報を設定する、
    請求項7から9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、
    前記補正チャートの解析として、
    前記第1直線画像と前記第2直線画像との濃度に基づいて、主走査方向における複数のサンプリング座標を算出し、
    前記サンプリング座標での前記第2直線画像の濃度に基づいて、前記サンプリング座標に対する副走査方向の座標を算出し、
    前記サンプリング座標と前記副走査方向の座標とに基づいて、予め設定された複数の主走査方向の各座標に対する補正値を算出し、
    前記補正チャートの解析結果である前記予め設定された主走査方向の複数の各座標に対する補正値を、前記第1補正情報として設定する、
    請求項10に記載の画像形成装置。
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