JP5953866B2 - 印刷システムおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷システムおよび画像形成装置に関する。
公報記載の従来技術として、記録材に画像を印刷した後、この印刷物に印刷された画像を読み取ることで得られた読取画像のデータと、この読取画像の基準となる印刷物のマスタ画像(基準画像)のデータとの比較・照合を行い、印刷物における画像の欠陥を検出するものが存在する(特許文献1参照)。
特開2007−33247号公報
本発明は、元となる画像データに対し画像形成において固有な特性の補正が施された画像データに基づく印刷を行う場合に、記録材に形成された画像の検査の精度を担保することを目的とする。
請求項1記載の発明は、入力される第1画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、外部から入力される元画像データに、前記画像形成手段に固有の特性の補正を含む第1画像処理を施すことで前記第1画像データを作成する第1画像作成手段と、前記元画像データに、前記第1画像処理から前記画像形成手段に固有の特性の補正を除外した第2画像処理を施すことで第2画像データを作成する第2画像作成手段と、前記画像形成手段によって前記記録材に形成された画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段によって読み取られた読取画像データまたは当該読取画像データに処理を施して得られた比較画像データと、前記元画像データが当該読取画像データと共通する前記第2画像データとを画素毎に照合し、前記画像形成手段によって前記記録材に形成された画像における欠陥を検出する検出手段とを含み、前記画像形成手段に固有の特性の補正は、当該画像形成手段に固有の特性に起因して生じる、当該画像形成手段の入出力特性に基づく階調値のずれの補正または当該画像形成手段の走査方向のずれに起因した画素の位置ずれの補正であり、前記第2画像作成手段は当該固有の特性の補正を除外した前記第2画像処理を施すことで前記第2画像データを作成することを特徴とする印刷システムである。
請求項記載の発明は、前記第1画像作成手段は、前記元画像データに前記第1画像処理を施すことで、前記画像形成手段における出力解像度に合わせた前記第1画像データを作成し、前記第2画像作成手段は、前記元画像データに前記第2画像処理を施すことで、前記画像読取手段における入力解像度に合わせた前記第2画像データを作成することを特徴とする請求項1記載の印刷システムである。
請求項記載の発明は、前記元画像データは、前記記録材に固有の特性の補正または前記第1画像処理に含まれているのとは別の前記画像形成手段に固有の特性の補正が既に施されており、前記第2画像作成手段は、前記第2画像処理として、前記元画像データに既に施されている補正に対する逆補正を含むことを特徴とする請求項1または2記載の印刷システムである。
請求項記載の発明は、入力される第1画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、外部から入力される元画像データに、前記画像形成手段に固有の特性の補正を含む第1画像処理を施すことで前記第1画像データを作成する第1画像作成手段と、前記元画像データに、前記第1画像処理から前記画像形成手段に固有の特性の補正を除外した第2画像処理を施すことで第2画像データを作成する第2画像作成手段と、前記画像形成手段によって前記記録材に形成された画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段によって読み取られた読取画像データまたは当該読取画像データに処理を施して得られた比較画像データと、前記元画像データが当該読取画像データと共通する前記第2画像データとを出力する出力手段とを含み、前記画像形成手段に固有の特性の補正は、当該画像形成手段に固有の特性に起因して生じる、当該画像形成手段の入出力特性に基づく階調値のずれの補正または当該画像形成手段の走査方向のずれに起因した画素の位置ずれの補正であり、前記第2画像作成手段は当該固有の特性の補正を除外した前記第2画像処理を施すことで前記第2画像データを作成することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、元となる画像データに対し画像形成において固有な特性の補正が施された画像データに基づく印刷を行う場合に、記録材に形成された画像の検査の精度を担保することができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、第1画像データおよび第2画像データの作成過程で生じるデータ量を低減することができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、元となる画像データに既に画像形成において固有な特性の補正が施されているような場合であっても、記録材に形成された画像の検査の精度を担保することができる。
請求項記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、元となる画像データに対し画像形成において固有な特性の補正が施された画像データに基づく印刷を行う場合に、記録材に形成された画像の検査の精度を担保することができる。
印刷システムの構成を示す図である。 印刷装置の構成を示す図である。 設定装置の機能構成を示すブロック図である。 印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 検査装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1における印刷画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 印刷用元画像作成部における細線化処理を説明するための図である。 印刷用元画像作成部における印刷階調補正を説明するための図である。 印刷用元画像作成部における画素位置補正を説明するための図である。 印刷用元画像作成部における露光制御を説明するための図である。 実施の形態1の印刷システムにおける印刷および検査の手順を説明するための図である。 実施の形態2における印刷画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 印刷用元画像作成部における印刷スクリーン処理および照合用元画像作成部における照合スクリーン処理の一例を説明するための図である。 実施の形態3における設定装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3における印刷画像処理部の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態3の印刷システムにおける印刷および検査の手順を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される印刷システムの構成を示す図である。
本実施の形態の印刷システムは、用紙に画像を印刷する印刷装置1と、印刷装置1において印刷すべき画像データ(元画像データ)とその印刷条件とを設定する設定装置2と、印刷装置1によって用紙に印刷された画像(印刷画像)の内容を検査する検査装置3と、これら印刷装置1、設定装置2および検査装置3を相互に接続するネットワーク4とを備えている。
図2は、印刷装置1の構成を示す図である。本実施の形態の印刷装置1は、電子写真方式にて画像の印刷を行う、無版式印刷装置である。
この印刷装置1は、所謂タンデム型の構成を有するものであって、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備えている。また、印刷装置1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含んで構成され、印刷装置1を構成する各装置および各部の動作(画像処理を含む)を制御する制御部100を備えている。ここで、複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の画像を形成する。
また、印刷装置1は、各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kにて形成された各色成分トナー像が順次転写(一次転写)されるとともにこのトナー像を保持する中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20上のトナー像を矩形状に形成された記録材の一例としての用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写装置30とを備えている。
ここで、複数の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々は、回転可能に取り付けられた感光体の一例としての感光体ドラム11を備えている。また、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々において、感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を帯電する帯電装置12、感光体ドラム11を露光して静電潜像を書き込む露光装置13、感光体ドラム11上の静電潜像を対応する色のトナーにより可視像化する現像装置14が設けられている。さらに、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々には、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写装置15、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラム清掃装置16が設けられている。なお、本実施の形態では、それぞれの露光装置13が、対応する感光体ドラム11を、マルチビームレーザを用いて露光するのであるが、この詳細については後述する。
次に、中間転写ベルト20は、それぞれが回転可能に設けられた3本のロール部材21〜23に掛け渡され、回転するように設けられている。これら3本のロール部材21〜23のうち、ロール部材22は、中間転写ベルト20を駆動する。また、ロール部材23は、中間転写ベルト20を挟んで二次転写ロール31に対向配置されており、これら二次転写ロール31およびロール部材23によって二次転写装置30が構成されている。なお、中間転写ベルト20を挟んでロール部材21と対向する位置には、中間転写ベルト20上の残留トナーを除去するベルト清掃装置24が設けられている。
また、印刷装置1には、二次転写装置30に向けて搬送される用紙Pが通過する第1搬送経路R1、二次転写装置30を通過した後の用紙Pが通過する第2搬送経路R2、定着装置50(後述)よりも下流側にて第2搬送経路R2から分岐するとともに第1搬送経路R1の下方まで延び、用紙Pを再び第1搬送経路R1に導く第3搬送経路R3が設けられている。なお、第2搬送経路R2に沿って搬送されてきた用紙Pのうち、第3搬送経路R3に導かれないものは、印刷装置1の外部に排出され、図示しない用紙積載部に積載される。
また、印刷装置1は、これら第1搬送経路R1、第2搬送経路R2および第3搬送経路R3に沿って用紙Pを搬送する用紙搬送部40を有している。この用紙搬送部40は、第1搬送経路R1に用紙Pを供給する第1用紙供給装置40Aと、第1用紙供給装置40Aよりも用紙Pの搬送方向における下流側に設けられ、第1搬送経路R1に用紙Pを供給する第2用紙供給装置40Bとを備えている。なお、第1用紙供給装置40Aおよび第2用紙供給装置40Bは同じ構造を有しており、第1用紙供給装置40Aおよび第2用紙供給装置40Bの各々には、用紙Pを収容する用紙収容部41、用紙収容部41に収容された用紙Pを取り出して搬送する取り出しロール42が設けられている。ここで、第1用紙供給装置40Aおよび第2用紙供給装置40Bには、異なるサイズおよび向きや異なる種別の用紙Pが収容され得る。
さらに、用紙搬送部40は、第1搬送経路R1、第2搬送経路R2および第3搬送経路R3のそれぞれにおいて用紙Pを挟んで搬送する複数の搬送ロール43を備えている。さらにまた、用紙搬送部40は、第2搬送経路R2において、二次転写装置30を通過した用紙Pを定着装置50側へと搬送するベルト搬送部44を備えている。
また、印刷装置1は、第2搬送経路R2上に、二次転写装置30により用紙P上に二次転写された画像をこの用紙Pに定着させる定着装置50をさらに備えている。この定着装置50は、内蔵されたヒータ(不図示)により加熱される加熱ロール50Aと、加熱ロール50Aを押圧する押圧ロール50Bとを有している。そして、この定着装置50では、加熱ロール50Aと押圧ロール50Bとの間を用紙Pが通過することで、用紙Pが加熱および加圧され、用紙P上の画像が用紙Pに定着される。
なお、以下の説明においては、上述した画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、中間転写ベルト20、二次転写装置30、用紙搬送部40および定着装置50を、まとめて画像形成部10と呼ぶ。本実施の形態の画像形成部10は、画像形成手段の一例としての機能を有している。
本実施の形態の印刷装置1では、第1用紙供給装置40A等から供給された用紙Pの第1面に画像を印刷することができるのに加え、用紙Pの第2面に画像を印刷することができるようになっている。より具体的に説明すると、この印刷装置1では、第1面に画像が転写された後に定着装置50を通過した用紙Pの表裏が、第3搬送経路R3を介して搬送されることで反転され、表裏が反転された用紙Pが再度二次転写装置30へと供給される。そして、二次転写装置30にて用紙Pの第2面に対して画像が転写される。その後、この用紙Pは定着装置50を再び通過し、転写されたこの画像は用紙Pに定着される。これにより、用紙Pの第1面のみならず、第2面にも画像が形成されるようになる。
そして、本実施の形態の印刷装置1には、第2搬送経路R2のうち、定着装置50よりも用紙Pの搬送方向下流側であって、第2搬送経路R2と第3搬送経路R3との分岐部よりも用紙Pの搬送方向上流側に、二次転写および定着を経て用紙Pに印刷された画像を読み取る画像読取部60が設けられている。画像読取手段の一例としての画像読取部60は、二次転写装置30を通過する用紙Pのうち、中間転写ベルト20と対向する側の面、すなわち、直前に画像の二次転写が行われた面の画像を読み取るように構成されている。ここで、画像読取部60は、例えば用紙Pの搬送方向と交差する方向に配置された、赤(R)、緑(G)および青(B)の画像を読み取る3本のラインセンサ(図示せず)を有しており、各ラインセンサは、搬送されてくる用紙Pの一方の面を、1ライン分ずつ読み取るようになっている。ただし、画像読取部60については、これに限られるものではなく、RGB各色を読み取る二次元のエリアセンサで構成してもかまわない。
図3は、図1に示す設定装置2の機能構成を示すブロック図である。本実施の形態の設定装置2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含むコンピュータ装置によって構成されている。ここで、設定装置2は、1回の指示に基づいて1または複数の用紙Pに画像を連続印刷して出力するジョブの実行に際して、印刷装置1に入力するためのデータ処理を行うDFE(Digital Front End)と呼ばれるものである。
この設定装置2は、元画像作成部201と、ユーザインタフェース(UI)202と、送受信部203とを備えている。
元画像作成部201は、例えば外部から入力されてくる入力画像データに基づいて、印刷装置1にて解釈が可能な、『元画像データ』を作成する。
UI202は、上記元画像データに基づく印刷を印刷装置1で実行するにあたって、印刷に要求される各種設定の入力を受け付ける。ここで、UI202を介して受け付ける設定としては、例えば元画像データを定義するための色空間や、元画像データに基づく印刷を実行する際の解像度、印刷の対象となる用紙Pの種別などが挙げられる。ただし、色空間や解像度の情報が、既に入力画像データに含まれている場合もある。なお、以下の説明においては、元画像データの色空間を『設定色空間』と呼び、元画像データの解像度を『設定解像度』と呼ぶ。この例において、設定色空間はCMYK色空間にて定義され、設定解像度は600dpi(dot per inch)に設定される。また、UI202は、ネットワーク4を介して、図1に示す印刷装置1や検査装置3から送られてきたデータに基づく画像を、図示しないディスプレイに表示する。
送受信部203は、図1に示す印刷装置1や検査装置3との間で、ネットワーク4を介して、各種データの送受信を行う。
図4は、図1および図2に示す印刷装置1の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の印刷装置1は、用紙Pに画像を印刷する画像形成部10と、用紙P上の印刷画像を読み取る画像読取部60と、これら画像形成部10および画像読取部60を制御する制御部100とを有している。また、制御部100は、送受信部101と、印刷画像処理部102と、照合用読取画像作成部103とを備えている。
出力手段の一例としての送受信部101は、図1に示す設定装置2や検査装置3との間で、ネットワーク4を介して、各種データの送受信を行う。
印刷画像処理部102は、設定装置2から送受信部101を介して入力されてくる元画像データに各種画像処理を施すことにより、画像形成部10に対応した、第1画像データの一例としての『印刷用元画像データ』と、後述する画像欠陥の検査における基準となる、第2画像データの一例としての『照合用元画像データ』とを作成する。
ここで、印刷画像処理部102は、元画像データから印刷用元画像データを作成するに際して、元画像データの設定色空間を、必要に応じて、画像形成部10の色材に対応する色空間(『出力色空間』と呼ぶ)に変換する。なお、この例において、出力色空間は、画像形成部10の色材(この例ではシアン、マゼンタ、イエロー、黒)に対応する、設定色空間と共通のCMYK色空間にて定義される。また、印刷画像処理部102は、元画像データから印刷用元画像データを作成するに際して、必要に応じて、元画像データの設定解像度に基づく解像度(『出力解像度』と呼ぶ)を設定する。なお、出力解像度は、画像形成部10(より具体的には露光装置13)の解像度によって決まるものであり、この例では2400dpiに設定される。
一方、印刷画像処理部102は、元画像データから照合用元画像データを作成するに際して、元画像データの設定色空間を、必要に応じて、画像欠陥の検査に対応する色空間(『検査色空間』と呼ぶ)に変換する。なお、この例において、検査色空間は、設定色空間と共通のCMYK色空間で定義される。また、印刷画像処理部102は、元画像データから照合用元画像データを作成するに際して、設定解像度を、必要に応じて、画像欠陥の検査に対応する解像度(『検査解像度』と呼ぶ)に変換する。なお、この例において、検査解像度は、設定解像度と同じ600dpiに設定される。
画像形成部10は、印刷画像処理部102で作成された印刷用元画像データを用い、出力色空間および出力解像度に基づく画像(印刷画像)を、用紙Pに印刷する。
画像読取部60は、3本のラインセンサを用いて、用紙P上の印刷画像を読み取る。そして、画像読取部60は、各ラインセンサから入力されてくる読取結果に基づき、『読取画像データ』を作成する。ここで、画像読取部60は、印刷画像の読取結果から読取画像データを作成するに際して、読取画像データの色空間を、各ラインセンサの読取色に対応する色空間(『入力色空間』と呼ぶ)に設定する。なお、この例において、入力色空間は、画像読取部60を構成する各ラインセンサの色(この例では赤、緑、青)に対応するRGB色空間にて定義される。また、画像読取部60は、印刷画像の読取結果から読取画像データを作成するに際して、読取結果に基づく解像度(『入力解像度』)を設定する。なお、入力解像度は、各ラインセンサを構成する複数のセンサの配列間隔、各ラインセンサにおける読取周期、さらには用紙Pの搬送速度等によって決まるものであり、この例では設定解像度および検査解像度と同じ600dpiに設定される。
照合用読取画像作成部103は、画像読取部60から入力されてくる読取画像データに基づき、後述する画像欠陥の検査における対象となる、比較画像データの一例としての『照合用読取画像データ』を作成する。ここで、照合用読取画像作成部103は、読取画像データから照合用読取画像データを作成するに際して、読取画像データの入力色空間を、必要に応じて、上述した検査色空間(この例ではCMYK色空間))に変換する。また、照合用読取画像作成部103は、読取画像データから照合用読取画像データを作成するに際して、入力解像度を、必要に応じて、上述した検査解像度(この例では600dpi)に変換する。
なお、検査解像度は、画像形成部10における出力解像度と画像読取部60における入力解像度との関係に基づいて決まる。例えば出力解像度と入力解像度とが同じ値である場合には、検査解像度=出力解像度=入力解像度とすればよい。また、例えば出力解像度と入力解像度とが異なる値である場合には、両者のうち、より低解像度となる一方の解像度(例えば入力解像度)に他方の解像度(例えば出力解像度)を合わせるように、他方の解像度について解像度変換を施せばよい。ただし、これに限られるものではなく、出力解像度および入力解像度の両者に対し、より低解像度となるように解像度変換を施してもかまわない。
図5は、図1に示す検査装置3の機能構成を示すブロック図である。本実施の形態の検査装置3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含むコンピュータ装置によって構成されている。この検査装置3は、印刷装置1によって用紙Pに印刷された印刷画像における画像欠陥の有無を検査するものである。
検査装置3は、送受信部301と、画像照合部302と、画像欠陥判定部303とを有している。
送受信部301は、図1に示す印刷装置1や設定装置2との間で、ネットワーク4を介して、各種データの送受信を行う。
画像照合部302は、印刷装置1から送受信部301を介して入力されてくる、共通の元画像データに基づいて得られた照合用元画像データおよび照合用読取画像データの両者について、画素毎にその画素値の照合を行う。
画像欠陥判定部303は、画像照合部302による照合結果に基づき、上記共通の元画像データに基づいて、用紙Pに印刷された印刷画像における画像欠陥の有無を判定する。なお、この判定結果は、送受信部301を介して設定装置2に送られる。ここで、本実施の形態では、画像照合部302および画像欠陥判定部303が、検出手段として機能している。
図6は、図4に示す印刷装置1の制御部100に設けられた印刷画像処理部102の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の印刷画像処理部102は、入力されてくる元画像データに基づいて印刷用元画像データを作成する印刷用元画像作成部1021と、同じ元画像データに基づいて照合用元画像データを作成する照合用元画像作成部1022とを備えている。ここで、印刷用元画像作成部1021が作成した印刷用元画像データは、画像形成部10に設けられた露光装置13に出力され、照合用元画像作成部1022が作成した照合用元画像データは、送受信部101(図4参照)を介して検査装置3(図5参照)に出力される。
また、印刷画像処理部102は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、スクリーン処理部102F、追跡画像追加部102G、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iを有している。
ここで、第1画像作成手段の一例としての印刷用元画像作成部1021は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、スクリーン処理部102F、追跡画像追加部102G、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iを、構成要素として含んでいる。一方、第2画像作成手段の一例としての照合用元画像作成部1022は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、スクリーン処理部102Fおよび追跡画像追加部102Gを、構成要素として含んでいる。
したがって、印刷画像処理部102において、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、スクリーン処理部102Fおよび追跡画像追加部102Gは、印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに共通する構成要素となっている。一方、印刷画像処理部102において、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iは、印刷用元画像作成部1021に固有な構成要素となっている。
なお、本実施の形態では、印刷用元画像作成部1021に固有な、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iが、第1画像処理を実行する構成要素となっている。また、印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに共通する、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、スクリーン処理部102Fおよび追跡画像追加部102Gが、第2画像処理を実行する構成要素となっている。
では、本実施の形態の印刷画像処理部102における各構成要素について説明を行う。
パターン画像追加部102Aは、入力されてくる元画像データに対し、必要に応じて、印刷装置1に内蔵されたパターンジェネレータ(図示せず)を用いて、予め決められた特定のパターン画像(例えば◇や○など)に対応するパターン画像データを追加する。なお、パターン画像は、用紙P上において、元画像データに基づく画像が印刷され得る領域、および、元画像データに基づく画像が印刷され得ない領域、の両者に印刷されることがある。
イメージエンハンス処理部102Bは、パターン画像追加部102Aから入力されてくる画像データの設定解像度(この例では600dpi)を、より高い出力解像度(この例では2400dpi)に変換、もしくは高解像度化された画像データにおける画素値を調整することで、印刷画像における文字や曲線などのエッジをなめらかにするための画像処理(イメージエンハンス処理)を施す。
エッジエンハンス処理部102Cは、イメージエンハンス処理部102Bから入力されてくる画像データにおける一部の画素値を調整、もしくは使用スクリーンを変更することで、印刷画像における中間調の文字や線などのエッジを強調するための画像処理(エッジエンハンス処理)を施す。
細線化処理部102Dは、エッジエンハンス処理部102Cから入力されてくる画像データにおける一部の画素値を調整することで、印刷画像における細線が、目的とする幅よりも太くなってしまうのを抑制するための画像処理(細線化処理)を施す。なお、細線化処理の具体例については後述する。
印刷階調補正部102Eは、細線化処理部102Dから入力されてくる画像データにおける階調値(入力階調値)と、画像形成部10によって印刷される印刷画像における階調値(出力階調値)との関係を、線形(リニア)にするための画像処理(印刷階調補正)を施す。なお、印刷階調補正の具体例については後述する。
スクリーン処理部102Fは、印刷階調補正部102Eから入力されてくる画像データあるいはエッジエンハンス処理部102Cから入力されてくる画像データに対し、設定されたスクリーン線数およびスクリーン種類に応じたスクリーン処理を施す。
追跡画像追加部102Gは、スクリーン処理部102Fから入力されてくる画像データに対し、必要に応じて、印刷画像が印刷された用紙P(印刷物)の出所を特定するためのコード情報を含むコード画像のデータを、追跡画像データとして追加する。本実施の形態のコード画像は、後からセンサで読み取られることでコード画像として識別可能なように、特定の属性を有している。なお、本実施の形態におけるコード画像は、Yの色材を用い、予め定められた周期で印刷されるという属性を有している。ただし、これに限られるものではなく、元画像データに基づいて作成される印刷画像において、一部領域のスクリーン種類を他の領域のスクリーン種類とは異ならせる手法を用いることで、コード画像を埋め込むことも可能である。
画素位置補正部102Hは、追跡画像追加部102Gから入力されてくる画像データにおける各画素の位置をずらす補正を行うことで、露光装置13による露光位置の精度に起因する、印刷画像の歪みを抑制する。なお、画素位置補正の具体例については後述する。
露光制御部102Iは、画素位置補正部102Hから入力されてくる画像データに対し、露光装置13の構造に起因する露光タイミング(露光時機)の調整を行う。なお、露光制御の具体例については後述する。
ではここで、印刷画像処理部102における印刷用元画像作成部1021に特有な、細線化処理、印刷階調補正、画素位置補正および露光制御について、それぞれ、具体例を挙げながら説明を行う。
図7は、印刷用元画像作成部1021(より具体的には細線化処理部102D)における細線化処理を説明するための図である。
ここで、図7(a)は、細線化処理前の画像データ(図中左側)の一例と、この細線化処理前の画像データに基づいて得られる印刷画像(図中右側)との関係を示している。また、図7(b)は、図7(a)に示す細線化処理前の画像データに細線化処理を施して得られた細線化処理後の画像データ(図中左側)と、この細線化処理後の画像データに基づいて得られる印刷画像(図中右側)との関係を示している。
本実施の形態の印刷装置1では、例えば小サイズの文字画像(細線で構成される)を印刷する際に画像が潰れてしまうことがあり、結果として、印刷画像における内容の判別が困難になることがある。この理由としては、露光装置13により感光体ドラム11を露光する際のボケ、転写プロセス(この例では一次転写および二次転写)あるいは定着プロセスにおけるトナー像の潰れ等が挙げられる。
このため、例えば図7(a)に示したように、細線化処理前の画像データに基づいて得られた印刷画像では、細線の幅が、目的とする幅(後述する第2の線幅W2に近い)よりも広い第1の線幅W1となってしまう。これに対し、例えば図7(b)に示したように、細線化処理後の画像データに基づいて得られた印刷画像では、線の幅が、目的とする幅に近い第2の線幅W2となる。そこで、本実施の形態では、予め決められた幅よりも狭い線画像(細線画像)については、細線化処理部102Dにおいて上記細線化処理を施すことにより、印刷画像における内容の判別性の低下を抑制している。
図8は、印刷用元画像作成部1021(より具体的には印刷階調補正部102E)における印刷階調補正を説明するための図である。
ここで、図8(a)は、本実施の形態の画像形成部10の入出力特性(階調)を示しており、図8(b)は、図8(a)に示す入出力特性に基づいて得られた印刷階調補正データ(トーンカーブ)を示しており、図8(c)は、図8(a)に示す画像形成部10の入出力特性を、図8(b)に示す印刷階調補正データにて補正して得られた、印刷画像の入出力特性を示している。なお、この例においては、各画素が、それぞれ256階調(8ビット)で表現されているものとする。
本実施の形態の印刷装置1では、画像形成部10を構成する各部が、それぞれ固有な入出力特性(階調特性)を有している。このため、入力階調値と出力階調値とが非線形の関係を有することになってしまい、元画像データにおいて指定された階調(濃度)と、印刷画像において実際に得られる階調(濃度)とに、ずれが生じてしまう。ここで、例えば図8(a)に示す入出力特性については、図8(a)とは逆の特性を有する図8(b)に示す印刷階調補正データにて補正を施すことで、図8(c)に示すような入出力特性すなわち入力階調値と出力階調値との線形な関係が得られる。そこで、本実施の形態では、印刷階調補正部102Eにおいて上記印刷階調補正を施すことにより、元画像における階調と印刷画像における階調とのずれを抑制している。
図9は、印刷用元画像作成部1021(より具体的には画素位置補正部102H)における画素位置補正を説明するための図である。
ここで、図9(a)は、画素位置補正前の画像データ(図中左側)と、主走査方向FS、副走査方向SSおよび露光装置13による露光走査方向の関係(図中中央側)と、感光体ドラム11上に形成される静電潜像(図中右側)との関係を示している。また、図9(b)は、図9(a)に示す画素位置補正前の画像データに画素位置補正を施して得られた画素位置補正後の画像データ(図中左側)と、主走査方向FS、副走査方向SSおよび露光装置13による露光走査方向の関係(図中中央側)と、感光体ドラム11上に形成される静電潜像(図中右側)との関係を示している。なお、図9(a)および図9(b)の両者において、露光装置13による露光走査方向は、主走査方向FSに対し、同じ角度だけ傾斜しているものとする。
電子写真方式を採用した印刷装置1では、露光装置13から出力される主走査方向FS1ライン分の照射光が、感光体ドラム11の軸方向と平行になっていないと、感光体ドラム11上に形成される静電潜像に歪みが生じる。例えば、主走査方向FS1ライン分の照射光が感光体ドラム11の軸方向に対して斜めになっていると、主走査方向FSに平行な直線画像を形成しようとした場合、実際に形成される静電潜像は副走査方向SSにおいて傾斜したものになる。また、主走査方向FS1ライン分の照射光が感光体ドラム11の軸方向に対して湾曲した弓状となっていると、主走査方向FSに平行な直線画像を形成しようとした場合に、実際に形成される静電潜像は副走査方向SSにおいて湾曲したものになる。このように感光体ドラム11上の静電潜像に副走査方向SSの歪みが生じると、静電潜像を現像して形成されるトナー像(印刷画像)にも副走査方向SSの歪みが生じることになってしまう。なお、前者に起因する副走査方向SSの歪みは、一般にスキュー(skew)と呼ばれ、後者に起因する副走査方向SSの歪みはボウ(bow)と呼ばれる。したがって、図9は、スキューが生じている場合を例示していることになる。
そして、例えば図9(a)に示したように、画素位置補正前の画像データに基づいて得られた静電潜像(印刷画像)では、像の傾斜が目立ちやすくなってしまう。これに対し、例えば図9(b)に示したように、図9(a)に示す画素位置補正前の画像データに対し、主走査方向FS1ライン分の画像データを複数のブロック(この例では2つ)に分割し、分割されたブロック毎に画像データを副走査方向SSにシフトさせた、画素位置補正後の画像データに基づいて得られた印刷画像では、図9(a)に示した静電潜像(印刷画像)と比べて、像の傾斜が目立ちにくくなっている。そこで、本実施の形態では、画素位置補正部102Hにおいて上記画素位置補正を行うことにより、露光装置13による露光走査方向のずれに起因した画像の位置ずれを抑制している。
図10は、印刷用元画像作成部1021(より具体的には露光制御部102I)における露光制御を説明するための図である。
ここで、図10(a)は、露光装置13(図2参照)においてマルチビームレーザを出力するVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)13aの構成を示している。また、図10(b)は、露光制御部102Iによる露光時機補正前の画像データを示しており、図10(c)は、露光制御部102Iによる露光時機補正後の画像データを示している。さらに、図10(d)は、図10(a)に示すVCSEL13aを用い、図10(c)に示す露光時機補正後の画像データにて光照射を行うことで得られる、感光体ドラム11上の静電潜像を示している。
まず、図10(a)を参照しつつ、VCSEL13aの構成について説明する。
本実施の形態のVCSEL13aは、32個のレーザダイオードを有しており、それぞれが、主走査方向FSにおいて重ならないように、基板(符号なし)上に配置されている。なお、以下の説明においては、副走査方向SSにおいて最上流側に位置するレーザダイオードを1番目と呼び、副走査方向SSにおいて最下流側に位置するレーザダイオードを32番目と呼ぶ。そして、VCSEL13aにおいては、1番目、5番目、9番目、13番目、17番目、21番目、25番目および29番目のレーザダイオードが副走査方向SSにおいて重なり(1列目と呼ぶ)、2番目、6番目、10番目、14番目、18番目、22番目、26番目および30番目のレーザダイオードが副走査方向SSにおいて重なり(2列目と呼ぶ)、3番目、7番目、11番目、15番目、19番目、23番目、27番目、31番目のレーザダイオードが副走査方向SSにおいて重なり(3列目と呼ぶ)、4番目、8番目、12番目、16番目、20番目、24番目、28番目および32番目のレーザダイオードが副走査方向SSにおいて重なる(4列目と呼ぶ)。
また、図10(b)に示す例では、露光時機補正前の画像データが、副走査方向SS1ライン目〜副走査方向SS32ライン目まで存在している。ここで、副走査方向SS1ライン目の画像データは1番目のレーザダイオードに供給され、副走査方向SS32ライン目の画像データは32番目のレーザダイオードに供給される。本実施の形態では、図10(a)に示すVCSEL13aにおける1列目〜4列目のレーザダイオードが、主走査方向FSにおいてずれた位置に配置されているため、このVCSEL13aに、図10(b)に示す露光時機補正前の画像データをそのまま供給してしまうと、得られる静電潜像(印刷画像)は、列毎に主走査方向FSの位置がずれたものとなってしまう。これに対し、図10(c)に示したように、図10(b)に示す露光時機補正前の画像データに対し、主走査方向FS1ライン毎に、レーザダイオードの配置に応じて露光開始時機をずらす補正を施した、露光時機補正後の画像データを用いた場合、得られる静電潜像(印刷画像)は、図10(d)に示すように、列毎の主走査方向FSの位置ずれが解消されたものとなる。そこで、本実施の形態では、露光制御部102Iにおいて上記露光制御(露光時機補正)を行うことにより、露光装置13を構成する複数のレーザダイオオードの配列に起因した画像の位置ずれを抑制している。
なお、露光制御においては、上述した露光時機補正の他、VCSEL13aを構成する各レーザダイオードの電流−出力(光量)特性の違いに起因した光量のずれを抑制するための光量補正も、併せて行われる。
図11は、本実施の形態の印刷システムにおける印刷および検査の手順を説明するための図である。以下では、図11にしたがって、印刷システムを構成する各装置の動作および各装置間でのデータのやりとりについて説明を行う。
設定装置2において、元画像作成部201が元画像データ(設定色空間(この例ではCMYK)、設定解像度(この例では600dpi))を作成し、得られた元画像データが、印刷装置1の印刷画像処理部102に入力される。これに伴い、印刷画像処理部102では、印刷用元画像作成部1021が、元画像データ(CMYK、600dpi)に基づいて印刷用元画像データ(出力色空間(この例ではCMYK)、出力解像度(この例では2400dpi))を作成し、照合用元画像作成部1022が、同じ元画像データ(CMYK、600dpi)に基づいて照合用元画像データ(検査色空間(この例ではCMYK)、検査解像度(この例では600dpi))を作成する。
次に、印刷装置1では、印刷画像処理部102の印刷用元画像作成部1021で作成された印刷用元画像データ(CMYK、2400dpi)が、画像形成部10(より具体的には露光装置13)に入力される。これに伴い、画像形成部10が、CMYKの各色を含む画像を用紙Pに印刷する。続いて、この用紙P上の印刷画像を、印刷装置1に設けられた画像読取部60が読み取る。そして、画像読取部60は、3本のラインセンサを用いた読取結果に基づいて、読取画像データ(入力色空間(この例ではRGB)、入力解像度(この例では600dpi))を作成する。
さらに、印刷装置1では、画像読取部60で作成された読取画像データ(RGB、600dpi)が、照合用読取画像作成部103に入力される。これに伴い、照合用読取画像作成部103は、読取画像データ(RGB、600dpi)に基づく照合用読取画像データ(検査色空間(この例ではCMYK)、検査解像度(この例では600dpi))を作成する。
続いて、検査装置3では、同じ元画像データに基づいて得られた、照合用元画像データ(印刷画像処理部102の照合用元画像作成部1022から出力)および照合用読取画像データ(照合用読取画像作成部103から出力)が、画像照合部302に入力される。これに伴い、画像照合部302では、照合用元画像データ(CMYK、600dpi)および照合用印刷画像データ(CMYK、600dpi)について、画素毎に照合を行う。なお、画像照合部302における照合手法としては、例えば照合用元画像データおよび照合用読取画像データについて、二次元座標上で同一位置に存在する画素同士の画素値の差分を、画素毎に演算するやり方が挙げられる。
そして、検査装置3では、画像照合部302による照合結果が、画像欠陥判定部303に入力される。これに伴い、画像欠陥判定部303では、この照合結果に基づいて、元画像データを基本として用紙Pに印刷された印刷画像における画像欠陥の有無を判定する。なお、画像欠陥判定部303による画像欠陥の判定手法としては、例えば照合結果における差分の大きさが、予め決められた基準値よりも大きい場合に、画像欠陥の発生を検出するやり方が挙げられる。ここで、画像欠陥の発生が検出された場合は、この判定結果が、設定装置2に送信される。そして、設定装置2ではUI202(図3参照)に、画像欠陥の発生を伝えるための画像が表示される。
ではここで、図6を参照しつつ、本実施の形態の印刷および検査の手順において、印刷画像処理部102が実行する処理について説明を行う。なお、以下の説明は、印刷画像処理部102が、元画像データにパターン画像データおよび追跡画像データの両者を付加した状態で、印刷用元画像データと照合用元画像データとを作成する場合を例としている。
最初に、印刷用元画像作成部1021が、元画像データに基づいて印刷用元画像データを作成する手順について説明を行う。
印刷用元画像作成部1021において、元画像データは、パターン画像追加部102Aに入力される。そして、元画像データには、パターン画像追加部102Aによるパターン画像データの追加処理、イメージエンハンス処理部102Bによるイメージエンハンス処理およびエッジエンハンス処理部102Cによるエッジエンハンス処理が施される。
エッジエンハンス処理までが施された元画像データには、細線化処理部102Dによる細線化処理(図7参照)および印刷階調補正部102Eによる印刷階調補正(図8参照)が施される。次いで、印刷階調補正までが施された元画像データには、スクリーン処理部102Fによるスクリーン処理および追跡画像追加部102Gによる追跡画像データの追加処理が施される。
そして、追跡画像追加処理までが施された元画像データには、画素位置補正部102Hによる画素位置補正(図9参照)および露光制御部102Iによる露光制御(露光時機補正:図10参照)が施される。これにより、露光制御部102Iからは、元画像データに各種画像処理を施すことによって得られた印刷用元画像データが、画像形成部10の露光装置13に向けて出力されることになる。
続いて、照合用元画像作成部1022が、元画像データに基づいて照合用元画像データを作成する手順について説明を行う。
照合用元画像作成部1022において、元画像データは、パターン画像追加部102Aに入力される。そして、元画像データには、パターン画像追加部102Aによるパターン画像データの追加処理、イメージエンハンス処理部102Bによるイメージエンハンス処理およびエッジエンハンス処理部102Cによるエッジエンハンス処理が施される。なお、ここまでの手順は、上述した印刷用元画像データの作成と共通である。
エッジエンハンス処理までが施された元画像データには、スクリーン処理部102Fによるスクリーン処理および追跡画像追加部102Gによる追跡画像データの追加処理が施される。そして、追跡画像追加部102Gからは、元画像データに各種画像処理を施すことによって得られた照合用元画像データが、送受信部101を介して検査装置3に向けて出力されることになる。
本実施の形態の印刷装置1では、元画像データをそのまま用いて用紙Pに画像を印刷した場合に、画像形成部10(特に露光装置13)自身が有する固有の特性に起因して、元画像データの内容を、印刷画像において忠実に再現できなくなる場合がある。このため、本実施の形態では、元画像データに対し、上述した細線化処理、印刷階調補正処理、画素位置補正および露光制御(以下では、印刷固有処理と呼ぶ)を施すことで印刷用元画像データを作成し、得られた印刷用元画像データを用いて用紙Pに画像を印刷している。一方、元画像データから照合用元画像データを作成する際に、上述した印刷固有処理を施してしまうと、得られる照合用元画像データには、本来は不要となる余計な修正が加えられることになってしまう。このため、印刷固有処理が施された印刷用元画像データに基づく印刷画像を読み取って得られた照合用読取画像データと、印刷固有処理が施された照合用元画像データとを照合した場合、たとえ、元画像データの内容を印刷画像において忠実に再現できていたとしても、照合用元画像データに印刷固有処理が施されていることに起因して、画像欠陥として誤判定されてしまうおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、元画像データから印刷用元画像データを作成する場合には上述した印刷固有処理を施し、元画像データから照合用元画像データを作成する場合にはこの印刷固有処理を施さないようにした。これにより、上述した画像欠陥の誤判定を抑制することが可能となる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、印刷画像処理部102において印刷用元画像データと照合用元画像データとを作成する際に、共通のスクリーン処理部102Fを用いて同じ内容のスクリーン処理を施していた。これに対し、本実施の形態では、印刷用元画像データの出力解像度(この例では2400dpi)と照合用元画像データの検査解像度(この例では600dpi)とが異なることに着目し、印刷用元画像データと照合用元画像データとを、それぞれ内容が異なるスクリーン処理を施して作成するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12は、本実施の形態における印刷画像処理部102の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の印刷画像処理部102は、入力されてくる元画像データに基づいて印刷用元画像データを作成する印刷用元画像作成部1021と、同じ元画像データに基づいて照合用元画像データを作成する照合用元画像作成部1022とを備えている。
また、印刷画像処理部102は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、印刷スクリーン処理部102J、照合スクリーン処理部102K、追跡画像追加部102G、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iを有している。すなわち、本実施の形態の印刷画像処理部102は、スクリーン処理部102Fに代えて、印刷スクリーン処理部102Jおよび照合スクリーン処理部102Kを備えている点が、実施の形態1とは異なる。
ここで、印刷用元画像作成部1021は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、印刷スクリーン処理部102J、追跡画像追加部102G、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iを、構成要素として含んでいる。一方、照合用元画像作成部1022は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、照合スクリーン処理部102Kおよび追跡画像追加部102Gを、構成要素として含んでいる。
したがって、本実施の形態の印刷画像処理部102において、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102Cおよび追跡画像追加部102Gは、印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに共通する構成要素となっている。一方、印刷画像処理部102において、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、印刷スクリーン処理部102J、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iは、印刷用元画像作成部1021に固有な構成要素となっている。他方、印刷画像処理部102において、照合スクリーン処理部102Kは、照合用元画像作成部1022に固有な構成要素となっている。
なお、本実施の形態では、印刷用元画像作成部1021に固有な、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、印刷スクリーン処理部102J、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iが、第1画像処理を実行する構成要素となっている。また、印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに共通する、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102Cおよび追跡画像追加部102Gと、照合用元画像作成部1022に固有な、照合スクリーン処理部102Kとが、第2画像処理を実行する構成要素となっている。
ここで、印刷用元画像作成部1021に設けられた印刷スクリーン処理部102Jは、印刷階調補正部102Eから入力されてくる画像データに印刷スクリーン処理を施し、追跡画像追加部102Gに出力する。一方、照合用元画像作成部1022に設けられた照合スクリーン処理部102Kは、エッジエンハンス処理部102Cから入力されてくる画像データに照合スクリーン処理を施し、追跡画像追加部10Gに出力する。なお、印刷スクリーン処理部102Jの機能は、実施の形態1で説明したスクリーン処理部102Fの機能と同じである。これに対し、照合スクリーン処理部102Kの機能は、上記スクリーン処理部102Fの機能とは異なる。
図13は、印刷用元画像作成部1021(より具体的には印刷スクリーン処理部102J)における印刷スクリーン処理および照合用元画像作成部1022(より具体的には照合スクリーン処理部102K)における照合スクリーン処理の一例を説明するための図である。
図13は、一様な階調(濃度)を有する共通の画像データに対し、それぞれに異なるスクリーン処理が施された4つの画像を例示している。図中において上段に位置する2つの画像は、スクリーン処理におけるスクリーン種類として、ラインタイプを採用した場合に得られる画像の一例を示しており、図中において下段に位置する2つの画像は、スクリーン処理におけるスクリーン種類として、ドットタイプを採用した場合に得られる画像の一例を示している。また、図中において左側に位置する2つの画像は、解像度が600dpiの場合を示しており、図中において右側に位置する2つの画像は、解像度が2400dpiの場合を示している。なお、この例では、解像度が600dpiの場合と2400dpiの場合とにおいて、スクリーン処理で使用されるスクリーン線数は同じになっている。ここで、解像度が600dpiの場合と2400dpiの場合とを比較すると、2400dpiの方が、画素のギザギザが目立ちにくくなっていることがわかる。
本実施の形態では、印刷用元画像データの作成において、印刷用元画像作成部1021に設けられた印刷スクリーン処理部102Jが、図13において右側に示す2400dpiの解像度にてスクリーン処理を施す。これに対し、照合用元画像データの作成において、照合用元画像作成部1022に設けられた照合スクリーン処理部102Kが、図13において左側に示す600dpiの解像度にてスクリーン処理を施す。このとき、印刷スクリーン処理および照合スクリーン処理のそれぞれにおいて使用するスクリーン線数は、両者において共通する大きさ(例えば200線)とし、印刷スクリーン処理および照合スクリーン処理のそれぞれにおいて使用するスクリーン種類は、両者において共通するタイプ(例えばラインタイプ)とする。
なお、本実施の形態の印刷システムにおける印刷および検査の手順は、全体として見たときには実施の形態1と同じになる(図11参照)ので、その詳細な説明を省略する。
ではここで、図12を参照しつつ、本実施の形態の印刷および検査の手順において、印刷画像処理部102が実行する処理について説明を行う。なお、以下の説明は、印刷画像処理部102が、元画像データにパターン画像データおよび追跡画像データの両者を付加した状態で、印刷用元画像データと照合用元画像データとを作成する場合を例としている。
最初に、印刷用元画像作成部1021が、元画像データに基づいて印刷用元画像データを作成する手順について説明を行う。
印刷用元画像作成部1021において、元画像データは、パターン画像追加部102Aに入力される。そして、元画像データには、パターン画像追加部102Aによるパターン画像データの追加処理、イメージエンハンス処理部102Bによるイメージエンハンス処理およびエッジエンハンス処理部102Cによるエッジエンハンス処理が施される。
エッジエンハンス処理までが施された元画像データには、細線化処理部102Dによる細線化処理(図7参照)および印刷階調補正部102Eによる印刷階調補正(図8参照)が施される。次いで、印刷階調補正までが施された元画像データには、印刷スクリーン処理部102Jによる印刷スクリーン処理(図13の図中右側参照)および追跡画像追加部102Gによる追跡画像データの追加処理が施される。
そして、追跡画像追加処理までが施された元画像データには、画素位置補正部102Hによる画素位置補正(図9参照)および露光制御部102Iによる露光制御(露光時機補正:図10参照)が施される。これにより、露光制御部102Iからは、元画像データに各種画像処理を施すことによって得られた印刷用元画像データが、画像形成部10の露光装置13に向けて出力されることになる。
続いて、照合用元画像作成部1022が、元画像データに基づいて照合用元画像データを作成する手順について説明を行う。
照合用元画像作成部1022において、元画像データは、パターン画像追加部102Aに入力される。そして、元画像データには、パターン画像追加部102Aによるパターン画像データの追加処理、イメージエンハンス処理部102Bによるイメージエンハンス処理およびエッジエンハンス処理部102Cによるエッジエンハンス処理が施される。なお、ここまでの手順は、上述した印刷用元画像データの作成と共通である。
エッジエンハンス処理までが施された元画像データには、照合スクリーン処理部102Kによる照合スクリーン処理(図13の図中左側参照)および追跡画像追加部102Gによる追跡画像データの追加処理が施される。そして、追跡画像追加部102Gからは、元画像データに各種画像処理を施すことによって得られた照合用元画像データが、送受信部101を介して検査装置3に向けて出力されることになる。
本実施の形態では、画像読取部60が入力解像度(600dpi)で読取画像データを作成する。つまり、画像形成部10が2400dpiの出力解像度で用紙Pに画像を印刷したとしても、画像読取部60は600dpiの入力解像度の読取画像データしか得ることができない。このため、2400dpiに対応する印刷画像のスクリーン構造は、画像読取部60により、実質的に600dpiに対応するスクリーン構造として読み取られることになる。
また、本実施の形態では、照合用読取画像作成部103が入力解像度と同じ検査解像度(600dpi)で、読取画像データに基づく照合用読取画像データを作成する。このため、照合読取画像データにおいても、600dpiに対応するスクリーン構造が存在していることになる。したがって、検査装置3では、実質的に600dpiのスクリーン構造を有する照合用読取画像データに対して、照合用元画像データを基準とする照合検査が行われることになる。
そこで、本実施の形態では、照合用元画像データの作成におけるスクリーン処理(照合スクリーン処理)において、印刷用元画像データの作成におけるスクリーン処理(印刷スクリーン処理)よりも解像度を低くした。より具体的に説明すると、本実施の形態では、印刷スクリーン処理における解像度を画像形成部10の出力解像度に合わせる一方、照合スクリーン処理における解像度を、出力解像度よりも低い検査解像度(=入力解像度)に合わせるようにした。これにより、本実施の形態では、検査装置3における照合検査に影響を与えない範囲で、照合用元画像データの作成過程において発生するデータ量を低減することができる。
<実施の形態3>
実施の形態1では、設定装置2で作成された元画像データに基づき、印刷装置1において印刷用元画像データおよび照合用元画像データを作成するとともに、印刷用元画像データの作成において、画像形成部10の入出力特性に対応するための階調補正(印刷階調補正)を施していた。これに対し、本実施の形態では、設定装置2が、印刷装置1において印刷の対象となる用紙Pの種類に応じた階調補正(後述する設定階調補正)を元画像データに施すとともに、印刷画像処理部102の印刷用元画像作成部1021において、画像形成部10の入出力特性に対応するための印刷階調補正をさらに施す一方、印刷画像処理部102の照合用元画像作成部1022において、上記設定階調補正をキャンセルするための逆補正(後述する設定逆階調補正)を施すようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図14は、本実施の形態における設定装置2の機能構成を示すブロック図である。
この設定装置2は、元画像作成部201と、ユーザインタフェース(UI)202と、送受信部203と、設定階調補正部204とを備えている。すなわち、本実施の形態の設定装置2は、設定階調補正部204をさらに備えている点が、実施の形態1とは異なる。
本実施の形態の設定階調補正部204は、UI202等を介して入力される、画像の印刷対象となる用紙Pの種別情報に基づき、用紙Pの種別(坪量、色、紙肌など)に起因する非線形な入出力特性を線形な関係に補正するための階調補正(設定階調補正)を行う。すなわち、設定階調補正部204は、元画像作成部201で作成された元画像データ(CMYK、600dpi)に設定階調補正を施すことで、『補正済元画像データ』を作成する。なお、補正済元画像データの色空間は、元画像データと同じCMYK印刷色空間で定義され、補正済元画像データの解像度は、元画像データと同じ設定解像度(600dpi)に設定される。
図15は、本実施の形態における印刷画像処理部102の機能構成を示すブロック図である。
本実施の形態の印刷画像処理部102は、入力されてくる補正済元画像データに基づいて印刷用元画像データを作成する印刷用元画像作成部1021と、同じ補正済元画像データに基づいて照合用元画像データを作成する照合用元画像作成部1022とを備えている。
また、印刷画像処理部102は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、スクリーン処理部102F、追跡画像追加部102G、画素位置補正部102H、露光制御部102Iおよび設定逆階調補正部102Lを有している。すなわち、本実施の形態の印刷画像処理部102は、元画像データに代えて補正済元画像データが入力される点、および、設定逆階調補正部102Lをさらに備えている点が、実施の形態1とは異なる。
ここで、印刷用元画像作成部1021は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、スクリーン処理部102F、追跡画像追加部102G、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iを、構成要素として含んでいる。一方、照合用元画像作成部1022は、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、設定逆階調補正部102L、スクリーン処理部102Fおよび追跡画像追加部102Gを、構成要素として含んでいる。
したがって、印刷画像処理部102において、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、スクリーン処理部102Fおよび追跡画像追加部102Gは、印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに共通する構成要素となっている。一方、印刷画像処理部102において、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iは、印刷用元画像作成部1021に固有な構成要素となっている。他方、印刷画像処理部102において、設定逆階調補正部102Lは、照合用元画像作成部1022に固有な構成要素となっている。
なお、本実施の形態では、印刷用元画像作成部1021に固有な、細線化処理部102D、印刷階調補正部102E、画素位置補正部102Hおよび露光制御部102Iが、第1画像処理を実行する構成要素となっている。また、印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに共通する、パターン画像追加部102A、イメージエンハンス処理部102B、エッジエンハンス処理部102C、スクリーン処理部102Fおよび追跡画像追加部102Gと、照合用元画像作成部1022に固有な設定逆階調補正部102Lとが、第2画像処理を実行する構成要素となっている。
ここで、照合用元画像作成部1022に設けられた設定逆階調補正部102Lは、エッジエンハンス処理部102Cから入力されてくる画像データに設定逆階調補正を施し、スクリーン処理部102Fに出力する。設定逆階調補正部102Lには、設定装置2に設けられた設定階調補正部204(図14参照)が設定階調補正で使用した設定階調補正データが入力される。そして、設定逆階調補正部102Lは、取得した設定階調補正データを反転させた設定逆階調補正データを用いて、画像データに対する設定逆階調補正を施す。
図16は、本実施の形態の印刷システムにおける印刷および検査の手順を説明するための図である。以下では、図16にしたがって、印刷システムを構成する各装置の動作および各装置間でのデータのやりとりについて説明を行う。
設定装置2において、元画像作成部201が元画像データ(設定色空間(この例ではCMYK)、設定解像度(この例では600dpi))を作成し、設定階調補正部204が、この元画像データに設定階調補正を施すことにより、補正済元画像データ(CMYK、600dpi)を作成して出力する。得られた補正済元画像データは、印刷装置1の印刷画像処理部102に入力される。これに伴い、印刷画像処理部102では、印刷用元画像作成部1021が、補正済元画像データ(CMYK、600dpi)に基づいて印刷用元画像データ(出力色空間(この例ではCMYK)、出力解像度(この例では2400dpi))を作成し、照合用元画像作成部1022が、同じ補正済元画像データ(CMYK、600dpi)に基づいて照合用元画像データ(検査色空間(この例ではCMYK)、検査解像度(この例では600dpi))を作成する。
次に、印刷装置1では、印刷画像処理部102の印刷用元画像作成部1021で作成された印刷用元画像データ(CMYK、2400dpi)が、画像形成部10(より具体的には露光装置13)に入力される。これに伴い、画像形成部10が、CMYKの各色を含む画像を用紙Pに印刷する。続いて、この用紙P上の印刷画像を、印刷装置1に設けられた画像読取部60が読み取る。そして、画像読取部60は、3本のラインセンサを用いた読取結果に基づいて、読取画像データ(入力色空間(この例ではRGB)、入力解像度(この例では600dpi))を作成する。
さらに、印刷装置1では、画像読取部60で作成された読取画像データ(RGB、600dpi)が、照合用読取画像作成部103に入力される。これに伴い、照合用読取画像作成部103は、読取画像データ(RGB、600dpi)に基づく照合用読取画像データ(検査色空間(この例ではCMYK)、検査解像度(この例では600dpi))を作成する。
続いて、検査装置3では、同じ元画像データに基づいて得られた、照合用元画像データ(印刷画像処理部102の照合用元画像作成部1022から出力)および照合用読取画像データ(照合用読取画像作成部103から出力)が、画像照合部302に入力される。これに伴い、画像照合部302では、照合用元画像データ(CMYK、600dpi)および照合用印刷画像データ(CMYK、600dpi)について、画素毎に照合を行う。
そして、検査装置3では、画像照合部302による照合結果が、画像欠陥判定部303に入力される。これに伴い、画像欠陥判定部303では、この照合結果に基づいて、元画像データを基本として用紙Pに印刷された印刷画像における画像欠陥の有無を判定する。ここで、画像欠陥の発生が検出された場合は、この判定結果が、設定装置2に送信される。そして、設定装置2ではUI202(図14参照)に、画像欠陥の発生を伝えるための画像が表示される。
ではここで、図15を参照しつつ、本実施の形態の印刷および検査の手順において、印刷画像処理部102が実行する処理について説明を行う。なお、以下の説明は、印刷画像処理部102が、補正済元画像データにパターン画像データおよび追跡画像データの両者を付加した状態で、印刷用元画像データと照合用元画像データとを作成する場合を例としている。
最初に、印刷用元画像作成部1021が、補正済元画像データに基づいて印刷用元画像データを作成する手順について説明を行う。
印刷用元画像作成部1021において、補正済元画像データは、パターン画像追加部102Aに入力される。そして、補正済元画像データには、パターン画像追加部102Aによるパターン画像データの追加処理、イメージエンハンス処理部102Bによるイメージエンハンス処理およびエッジエンハンス処理部102Cによるエッジエンハンス処理が施される。
エッジエンハンス処理までが施された補正済元画像データには、細線化処理部102Dによる細線化処理(図7参照)および印刷階調補正部102Eによる印刷階調補正(図8参照)が施される。次いで、印刷階調補正までが施された補正済元画像データには、スクリーン処理部102Fによるスクリーン処理および追跡画像追加部102Gによる追跡画像データの追加処理が施される。
そして、追跡画像追加処理までが施された補正済元画像データには、画素位置補正部102Hによる画素位置補正(図9参照)および露光制御部102Iによる露光制御(露光時機補正:図10参照)が施される。これにより、露光制御部102Iからは、補正済元画像データに各種画像処理を施すことによって得られた印刷用元画像データが、画像形成部10の露光装置13に向けて出力されることになる。
なお、本実施の形態における、印刷用元画像作成部1021による印刷用元画像データの作成手順は、パターン画像追加部102Aに対し、元画像データではなく補正済元画像データが入力されている点を除けば、画像処理の内容自体は実施の形態1と同じである。
続いて、照合用元画像作成部1022が、補正済元画像データに基づいて照合用元画像データを作成する手順について説明を行う。
照合用元画像作成部1022において、補正済元画像データは、パターン画像追加部102Aに入力される。そして、補正済元画像データには、パターン画像追加部102Aによるパターン画像データの追加処理、イメージエンハンス処理部102Bによるイメージエンハンス処理およびエッジエンハンス処理部102Cによるエッジエンハンス処理が施される。なお、ここまでの手順は、上述した印刷用元画像データの作成と共通である。
エッジエンハンス処理までが施された補正済元画像データには、設定逆階調補正部102Lによる設定逆階調補正が施される。次いで、設定逆階調補正までが施された補正済元画像データには、スクリーン処理部102Fによるスクリーン処理および追跡画像追加部102Gによる追跡画像データの追加処理が施される。そして、追跡画像追加部102Gからは、補正済元画像データに各種画像処理を施すことによって得られた照合用元画像データが、送受信部101を介して検査装置3に向けて出力されることになる。
本実施の形態では、照合用元画像データを作成する照合用元画像作成部1022に、元画像データに設定階調補正が施された補正済元画像データが入力されてくる。したがって、この補正済元画像データに対し、実施の形態1で説明したような各種画像処理を施して照合用元画像データを作成したとすると、得られる照合用元画像データには、印刷固有処理の1つである用紙Pの種別に基づく設定階調補正が反映されたものとなってしまう。すなわち、得られる照合用元画像データには、本来は不要となる余計な修正が加えられることになってしまう。このため、印刷固有処理が施された印刷用元画像データに基づく印刷画像を読み取って得られた照合用読取画像データと、印刷固有処理が施された照合用元画像データとを照合した場合、たとえ、元画像データの内容を印刷画像において忠実に再現できていたとしても、照合用元画像データに印刷固有処理が施されていることに起因して、画像欠陥として誤判定されてしまうおそれがある。
これに対し、本実施の形態では、補正済元画像データから照合用元画像データを作成する場合には、補正済元画像データにおいて既に施されている設定階調補正をキャンセルするための設定逆階調性を施すようにした。これにより、上述した画像欠陥の誤判定を抑制することが可能となる。
なお、実施の形態1〜3では、照合用元画像データの作成を、印刷装置1に設けられた印刷画像処理部102(より具体的には照合用元画像作成部1022)で行っていたが、これに限られるものではない。例えば印刷画像処理部102を印刷用元画像作成部1021と照合用元画像作成部1022とに分離し、印刷装置1に印刷用元画像作成部1021を内蔵させる一方、照合用元画像作成部1022については、設定装置2あるいは検査装置3に内蔵させるようにしてもかまわない。また、ネットワーク4にさらにコンピュータ装置を接続し、このコンピュータ装置に照合用元画像作成部1022を内蔵させてもよい。
また、実施の形態1〜3では、印刷装置1内に設けた照合用読取画像作成部103を用いて照合用読取画像データの作成を行っていたが、これに限られるものではない。例えば元画像データ(あるいは補正済元画像データ)の設定色空間が入力色空間と同じRGB色空間で定義され、且つ、元画像データ(あるいは補正済元画像データ)の設定解像度が入力解像度と同じ600dpiに設定される場合は、読取画像データをそのまま照合用読取画像データとして使用することが可能になるため、照合用読取画像作成部103は不要となる。ただし、この場合には、印刷画像処理部102における印刷用元画像作成部1021に、元画像データ等の設定色空間(RGB)を印刷用元画像データの出力色空間(CMYK)に変換する色空間変換部を設けることが必要となる。
さらに、実施の形態3では、設定装置2において用紙Pの種別に基づく設定階調補正を行う場合に、照合用元画像作成部1022において設定逆階調補正を行うことについて説明を行ったが、設定装置2で行われ得る補正は階調補正に限られない。設定装置2において元画像データに対する他の補正が予め行われる場合にあっては、照合用元画像作成部1022において、この他の補正に関する逆補正を行うとよい。
1…印刷装置、2…設定装置、3…検査装置、4…ネットワーク、10…画像形成部、11…感光体ドラム、12…帯電装置、13…露光装置、13a…VCSEL、14…現像装置、15…一次転写装置、16…ドラム清掃装置、20…中間転写ベルト、30…二次転写装置、40…用紙搬送部、50…定着装置、60…画像読取部、100…制御部、101…送受信部、102…印刷画像処理部、102A…パターン画像追加部、102B…イメージエンハンス処理部、102C…エッジエンハンス処理部、102D…細線化処理部、102E…印刷階調補正部、102F…スクリーン処理部、102G…追跡画像追加部、102H…画素位置補正部、102I…露光制御部、102J…印刷スクリーン処理部、102K…照合スクリーン処理部、102L…設定逆階調補正部、103…照合用読取画像作成部、201…元画像作成部、202…UI、203…送受信部、204…設定階調補正部、301…送受信部、302…画像照合部、303…画像欠陥判定部、1021…印刷用元画像作成部、1022…照合用元画像作成部、P…用紙

Claims (4)

  1. 入力される第1画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    外部から入力される元画像データに、前記画像形成手段に固有の特性の補正を含む第1画像処理を施すことで前記第1画像データを作成する第1画像作成手段と、
    前記元画像データに、前記第1画像処理から前記画像形成手段に固有の特性の補正を除外した第2画像処理を施すことで第2画像データを作成する第2画像作成手段と、
    前記画像形成手段によって前記記録材に形成された画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって読み取られた読取画像データまたは当該読取画像データに処理を施して得られた比較画像データと、前記元画像データが当該読取画像データと共通する前記第2画像データとを画素毎に照合し、前記画像形成手段によって前記記録材に形成された画像における欠陥を検出する検出手段とを含み、
    前記画像形成手段に固有の特性の補正は、当該画像形成手段に固有の特性に起因して生じる、当該画像形成手段の入出力特性に基づく階調値のずれの補正または当該画像形成手段の走査方向のずれに起因した画素の位置ずれの補正であり、前記第2画像作成手段は当該固有の特性の補正を除外した前記第2画像処理を施すことで前記第2画像データを作成することを特徴とする印刷システム。
  2. 前記第1画像作成手段は、前記元画像データに前記第1画像処理を施すことで、前記画像形成手段における出力解像度に合わせた前記第1画像データを作成し、
    前記第2画像作成手段は、前記元画像データに前記第2画像処理を施すことで、前記画像読取手段における入力解像度に合わせた前記第2画像データを作成すること
    を特徴とする請求項1記載の印刷システム。
  3. 前記元画像データは、前記記録材に固有の特性の補正または前記第1画像処理に含まれているのとは別の前記画像形成手段に固有の特性の補正が既に施されており、
    前記第2画像作成手段は、前記第2画像処理として、前記元画像データに既に施されている補正に対する逆補正を含むことを特徴とする請求項1または2記載の印刷システム。
  4. 入力される第1画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、
    外部から入力される元画像データに、前記画像形成手段に固有の特性の補正を含む第1画像処理を施すことで前記第1画像データを作成する第1画像作成手段と、
    前記元画像データに、前記第1画像処理から前記画像形成手段に固有の特性の補正を除外した第2画像処理を施すことで第2画像データを作成する第2画像作成手段と、
    前記画像形成手段によって前記記録材に形成された画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって読み取られた読取画像データまたは当該読取画像データに処理を施して得られた比較画像データと、前記元画像データが当該読取画像データと共通する前記第2画像データとを出力する出力手段とを含み、
    前記画像形成手段に固有の特性の補正は、当該画像形成手段に固有の特性に起因して生じる、当該画像形成手段の入出力特性に基づく階調値のずれの補正または当該画像形成手段の走査方向のずれに起因した画素の位置ずれの補正であり、前記第2画像作成手段は当該固有の特性の補正を除外した前記第2画像処理を施すことで前記第2画像データを作成することを特徴とする画像形成装置。
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