JP2023173026A - 画像処理装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】画質調整用パッチをより好適に形成することができる画像処理装置、画像形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置としてのプリントコントローラー５は、印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない記録媒体（連続記録媒体ＰＭ）における空白領域を検出する検出部（制御部５ａ）と、印刷データの検出部により検出された空白領域に画質調整用パッチ（階調補正用パッチＰ１、カバレッジ率補正用パッチＰ２、兼用パッチＰ３）を配置した印刷用画像データを生成する制御部５ａと、を備える。
【選択図】図２

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置及びプログラムに関する。

従来、画像形成装置において、用紙に階調補正用パッチ及びカバレッジ率補正用パッチ等の画質調整用パッチを形成し、形成する画像の画質調整が行われる。

例えば、特許文献１の発明には、トナー吐出しを実行するタイミングにおいて、トナー吐出しパターン（カバレッジ率補正用パッチ）とキャリブレーションパッチ（階調補正用パッチ）とを、同時に形成することが記載されている。

特開２０１０－１９７５８６号公報

しかしながら、枚葉紙に画像を形成する画像形成装置において、特許文献１の発明のように画質調整用パッチを形成する場合、画質調整用パッチを形成した用紙が無駄紙となってしまう。また、ロール紙に画像を形成する画像形成装置では、ジョブの印刷中においては特許文献１の発明のように画質調整用パッチを形成することができなかった。

本発明の課題は、画質調整用パッチをより好適に形成することができる画像処理装置、画像形成装置及びプログラムを提供することである。

上記課題を解決するため、請求項１に記載の画像処理装置は、
印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部と、
前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部と、
を備える。

また、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の画像処理装置において、
前記検出部は、前記印刷データをＲＩＰ処理したＲＩＰ画像データを解析することにより前記空白領域を検出する。

また、請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の画像処理装置において、
前記検出部は、前記印刷データの記述言語を解析することにより前記空白領域を検出する。

また、請求項４に記載の発明は、請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記画質調整用パッチは、階調補正用パッチ及びカバレッジ率補正用パッチを含む。

また、請求項５に記載の発明は、請求項４に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、複数種類の前記画質調整用パッチにおいて設定された優先順位が高い順に前記画質調整用パッチを配置する。

また、請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の画像処理装置において、
ユーザー操作による前記優先順位の設定を受け付ける受付部を備える。

また、請求項７に記載の発明は、請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、配置位置に制限がある前記画質調整用パッチを配置した領域以外の領域に、配置位置に制限のない前記画質調整用パッチを配置する。

また、請求項８に記載の発明は、請求項７に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、前記空白領域の全域において、前記配置位置に制限のない前記画質調整用パッチを配置することが可能である。

また、請求項９に記載の発明は、請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、前記記録媒体に対する前記空白領域の割合に基づいて、前記画質調整用パッチを配置する頻度を決定する。

また、請求項１０に記載の発明は、請求項９に記載の画像処理装置において、
前記制御部は、複数種類の前記画質調整用パッチのうち、優先順位が最も高い前記画質調整用パッチを配置する頻度を所定の基準より高くし、前記優先順位が最も低い前記画質調整用パッチを配置する頻度を前記所定の基準より低くする。

また、請求項１１に記載の発明は、請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記空白領域の大きさが所定の閾値未満かを判断する判断部を備え、
前記制御部は、前記判断部により前記空白領域の大きさが前記閾値未満であると判断された場合、複数種類の前記画質調整用パッチの機能を有するパッチを配置する。

また、請求項１２に記載の画像形成装置は、
請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
前記記録媒体に前記印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、を備える。

また、請求項１３に記載の発明は、請求項１２に記載の画像形成装置において、
前記記録媒体は、連続記録媒体を含む。

また、請求項１４に記載の画像形成装置は、
印刷ジョブの印刷データに所定の処理を実行するプリントコントローラーと、
本体部と、を備え、
前記プリントコントローラーは、
前記印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果を前記本体部に送信する送信部と、を備え、
前記本体部は、
前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部と、
前記記録媒体に前記印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、を備える。

また、請求項１５に記載の画像形成装置は、
印刷ジョブの印刷データに所定の処理を実行するプリントコントローラーと、
本体部と、を備え、
前記プリントコントローラーは、
前記印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部と、
前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に、第１画質調整用パッチを配置する第１制御部と、
前記第１制御部により前記第１画質調整用パッチを配置後の残りの空白領域に係る情報を前記本体部に送信する送信部と、を備え、
前記本体部は、
前記残りの空白領域に、第２画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する第２制御部と、
前記記録媒体に前記印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、を備える。

また、請求項１６に記載のプログラムは、
画像処理装置のコンピューターを、
印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部、
前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部、
として機能させる。

本発明によれば、画質調整用パッチをより好適に形成することができる。

画像形成装置の概略構成を示す概略図である。 画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 階調補正用パッチの一例を示す図である。 カバレッジ率補正用パッチの一例を示す図である。 パッチ配置処理を示すフローチャートである。 画質調整用パッチ及びジョブ画像が形成された連続記録媒体の一例を示す図である。 画質調整用パッチ及びジョブ画像が形成された連続記録媒体の一例を示す図である。 変形例１の画質調整用パッチ及びジョブ画像が形成された連続記録媒体の一例を示す図である。 変形例１のパッチ配置処理を示すフローチャートである。 変形例１の画質調整用パッチ及びジョブ画像が形成された連続記録媒体の一例を示す図である。 変形例２のパッチ配置処理を示すフローチャートである。 変形例２の画質調整用パッチ及びジョブ画像が形成された連続記録媒体の一例を示す図である。 変形例３のパッチ配置処理を示すフローチャートである。 変形例４のパッチ配置処理を示すフローチャートである。

以下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。

＜画像形成装置の構成＞
図１は、本実施形態に係る画像形成装置１００の概略構成を示す概略図である。図２は、本実施形態に係る画像形成装置１００の機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置１００は、ロール状の連続記録媒体ＰＭを使用し、連続記録媒体ＰＭ上に画像を形成する装置である。

図１に示すように、画像形成装置１００は、連続記録媒体ＰＭの搬送方向（用紙搬送方向）に沿って上流側から、プリントコントローラー５、給紙部１、本体部２、読取部３、巻取部４が接続されて構成されている。

給紙部１は、連続記録媒体ＰＭを本体部２に給紙する装置である。
給紙部１は、支持軸Ｘに巻回された連続記録媒体ＰＭを、例えば、繰り出しローラー、給紙ローラー等の複数の搬送ローラー対を経由して、一定の速度で本体部２に搬送する。
給紙部１の給紙動作は、本体部２が備える制御部１０によって制御される。

本体部２は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式で画像形成を行う。
図２に示すように、本体部２は、制御部１０、画像読取部２０、操作表示部３０、画像形成部４０、用紙搬送部５０、定着部６０、記憶部７０、通信部８０等を備える。

制御部１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１１、ＲＯＭ（Read Only Memory）１２、ＲＡＭ（Random Access Memory）１３等を備える。
ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１２から処理内容に応じたプログラムを読み出してＲＡＭ１３に展開し、展開したプログラムと協働して本体部２の各ブロックや、給紙部１、読取部３、巻取部４等の動作を集中制御する。

画像読取部２０は、ＡＤＦ（Auto Document Feeder）と称される自動原稿給紙部２１および原稿画像走査装置２２（スキャナー）等を備えて構成される。
自動原稿給紙部２１は、原稿トレイＴに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置２２に送り出す。自動原稿給紙部２１により、原稿トレイＴに載置された多数枚の原稿の画像（両面を含む）を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置２２は、自動原稿給紙部２１からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をＣＣＤ（Charge Coupled Device）センサーの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。
画像読取部２０は、原稿画像走査装置２２による読取結果に基づいて画像データを生成する。

操作表示部３０は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ（ＬＣＤ：Liquid Crystal Display）で構成され、表示部３１及び操作部３２として機能する。
表示部３１は、制御部１０から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。
操作部３２は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部１０に出力する。

画像形成部４０は、画像読取部２０から入力された画像データ又は通信部８０を介してプリントコントローラー５から入力された画像データに基づいて、感光体ドラム４１Ｙ、４１Ｍ、４１Ｃ、４１Ｋ上にＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）、Ｋ（ブラック）の各色トナー像を形成する。そして、画像形成部４０は、形成された各色のトナー像を順次中間転写ベルト４２１に一次転写して４色のトナー像を重ね合わせた後、給紙部１から給紙された連続記録媒体ＰＭに二次転写することにより、画像形成する。

用紙搬送部５０は、複数の搬送ローラー対を備える搬送経路部５１等を有する。
本体部２に搬送された連続記録媒体ＰＭは、搬送経路部５１により画像形成部４０に搬送される。そして、画像形成部４０において、中間転写ベルト４２１のトナー像が連続記録媒体ＰＭの一方の面に一括して二次転写され、定着部６０において定着工程が施される。画像形成された連続記録媒体ＰＭは、読取部３に搬送される。

定着部６０は、トナー像が形成された連続記録媒体ＰＭを定着ニップで加熱、加圧することにより、連続記録媒体ＰＭにトナー像を定着させる。

記憶部７０は、例えば、不揮発性の半導体メモリ（いわゆるフラッシュメモリ）やハードディスクドライブ等により構成される。
記憶部７０には、入力された原稿データ、各種設定情報、画像データ等が記憶される。なお、これらのデータ等は制御部１０のＲＡＭ１３に記憶されても良い。

通信部８０は、例えばＬＡＮ（Local Area Network）カード等の通信制御カードで構成され、ＬＡＮ、ＷＡＮ（Wide Area Network）等の通信ネットワークに接続されたプリントコントローラー５、及び外部装置（例えばパーソナルコンピューター）との間で各種データの送受信を行う。
なお、通信部８０は、プリントコントローラー５と、ＰＣＩ（Peripheral Component Interconnect）接続等の専用線を介して接続される構成であってもよい。

読取部３は、連続記録媒体ＰＭの表面の画像を読み取る。
読取部３は、搬送される連続記録媒体ＰＭの表面における画像を読み取り、読み取り結果を制御部１０に送信する。
読取部３はラインセンサーでもよく、また、ポイントで画像を読み取る測色器などであってもよく、本発明としては、画像の読取りを行えればよく、特定のものに限定されない。なお、この実施形態では、用紙の片面の画像を読み込める構成を有するものとして説明したが、二つの読取部で両面の画像を読み込む構成でもよく、また、反転搬送路を備えて、用紙を反転して一つの読取部で用紙両面の画像の読取りを行うようにしてもよい。

特に、読取部３は、後述する階調補正用パッチＰ１を読み取る。
読取部３は、階調補正用パッチＰ１の読み取り結果を制御部１０に送信し、制御部１０は読み取り結果に基づいて階調補正の調整値（補正値）を算出し、画像形成部４０で画像形成されるジョブ画像に適用する。画質の補正の方法は、帯電装置の帯電バイアス、露光装置の露光光量および露光位置、現像装置の現像バイアス、濃度補正特性などにより行うことができる。これにより印刷ジョブの出力中の画像の変化を防ぎ、色の安定化などを行うことができる。連続記録媒体ＰＭへの画像形成の場合、画質調整を行いつつ、ジョブ画像形成を行うため、その画質調整は、リアルタイム画質調整と呼ばれる。

巻取部４は、読取部３から搬送されてきた連続記録媒体ＰＭを巻き取る装置である。
巻取部４は、読取部３から搬送されてきた連続記録媒体ＰＭを、複数の搬送ローラー対（例えば、繰り出しローラー、排紙ローラー）を経由して、一定の速度で支持軸Ｙに巻き取る。
巻取部４の巻き取り動作は、制御部１０によって制御される。

プリントコントローラー５は、外部装置から受信した印刷ジョブの印刷データに対して、所定の処理を行って印刷用画像データを作成し、当該印刷用画像データを本体部２に送信する。よって、プリントコントローラー５は、画像処理装置として機能する。
図２に示すように、プリントコントローラー５は、制御部５ａ、記憶部５ｂ、通信部５ｃを備える。

制御部５ａは、ＣＰＵ５ａａ、ＲＯＭ５ａｂ、ＲＡＭ５ａｃ等を備える。
ＣＰＵ５ａａは、ＲＯＭ５ａｂから処理内容に応じたプログラムを読み出してＲＡＭ５ａｃに展開し、展開したプログラムと協働してプリントコントローラー５の各ブロックの動作を集中制御する。

また、制御部５ａは、外部装置から通信部５ｃを介して受信した、ページ記述言語（Page Description Language：ＰＤＬ）で記述された印刷ジョブの印刷データを解析し、中間データに変換する。
次に、制御部５ａは、生成された中間データを読み込み、ラスタライズ（Raster Image Processor：ＲＩＰ）処理して、ＹＭＣＫの色ごとにビットマップ形式のＲＩＰ画像データを生成する。

また、制御部５ａは、印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない連続記録媒体ＰＭ（記録媒体）における空白領域を検出する。ここで、制御部５ａは検出部として機能する。当該空白領域とは、文字や画像等が形成されない領域であって、白画素のみからなる所定の面積以上の大きさの領域である。
また、制御部５ａは、印刷データの検出部により検出された空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する。
また、制御部５ａは、ユーザー操作による、複数種類の画質調整用パッチにおける優先順位の設定を受け付ける。ここで、制御部５ａは受付部として機能する。

記憶部５ｂは、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブ等により構成される。
記憶部５ｂには、外部装置から受信した印刷ジョブの印刷データ、所定の処理を行って生成した印刷用画像データ、各種設定情報等が記憶される。なお、これらのデータ等は制御部５ａのＲＯＭ５ａｂに記憶されても良い。
また、記憶部５ｂには、画質調整用パッチの画像データが記憶されている。

通信部５ｃは、例えばＬＡＮカード等の通信制御カードで構成され、ＬＡＮ、ＷＡＮ等の通信ネットワークに接続された本体部２、及び外部装置との間で各種データの送受信を行う。
なお、通信部５ｃは、本体部２と、ＰＣＩ接続等の専用線を介して接続される構成であってもよい。

＜画質調整用パッチ＞
ここで、画質調整用パッチについて説明する。
画質調整用パッチは、プリントコントローラー５によりＲＩＰ画像において配置され、本体部２により連続記録媒体ＰＭに形成される画像である。
画質調整用パッチは、階調補正用パッチＰ１、及びカバレッジ率補正用パッチＰ２を含む。当該カバレッジ率は、記録媒体又は出力物の全領域に対するトナーが付与された領域の割合と当該トナーが付与された領域における階調値に基づいて特定される。

図３に、連続記録媒体ＰＭに形成された階調補正用パッチＰ１及び印刷ジョブのジョブ画像Ａの例を示す。
階調補正用パッチＰ１は、上記したように本体部２によって形成された画像の色を調整するために用いられるパッチである。階調補正用パッチＰ１は、例えば、図３に示すように、段階的に濃度が変化するパッチ状の濃度ステップからなるステップウェッジ画像である。
また、階調補正用パッチＰ１は、上記したように読取部３により読み取られるため、読取部３が読み取ることのできる連続記録媒体ＰＭ上の位置（例えば、連続記録媒体ＰＭの両端）において形成される。つまり、階調補正用パッチＰ１が形成される連続記録媒体ＰＭ上の位置は、予め決められている（配置位置に制限がある）。

図４に、連続記録媒体ＰＭに形成されたカバレッジ率補正用パッチＰ２及び印刷ジョブのジョブ画像Ａの例を示す。
カバレッジ率補正用パッチＰ２は、印刷用画像データにおいてカバレッジ率が低い場合（トナー消費量が少ない場合）に、古くなったトナーを消費するためのパッチである。
また、カバレッジ率補正用パッチＰ２は、連続記録媒体ＰＭ上のどの位置に形成されてもよい。つまり、カバレッジ率補正用パッチＰ２の連続記録媒体ＰＭ上の配置位置には制限がない。

本実施形態において、画質調整用パッチは、優先順位が高いパッチから順にＲＩＰ画像において配置される。
上記の通り、階調補正用パッチＰ１は、連続記録媒体ＰＭ上の配置位置に制限があるため、カバレッジ率補正用パッチＰ２より優先順位が高い。
なお、画質調整用パッチにおける優先順位は、通信部５ｃを介してユーザーにより任意に設定されてもよい。つまり、プリントコントローラー５の制御部５ａは、ユーザー操作による優先順位の設定を受け付ける。

＜画像形成装置の動作＞
（パッチ配置処理）
図５は、画像形成装置１００において実行されるパッチ配置処理を示すフローチャートである。
プリントコントローラー５の制御部５ａは、パッチ配置処理を実行することにより、印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない連続記録媒体ＰＭにおける空白領域が存在する場合に、当該空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する。

まず、制御部５ａは、外部装置から印刷ジョブの印刷データを受信することによって、印刷ジョブの印刷データを取得する（ステップＳ１）。なお、制御部５ａは、記憶部５ｂから印刷ジョブの印刷データを取得してもよい。
次に、制御部５ａは、ステップＳ１において取得した印刷ジョブの印刷データのページ記述言語を解析し、中間データを生成する（ステップＳ２）。
次に、制御部５ａは、ステップＳ２において生成した中間データを読み込み、ラスタライズ処理して、ビットマップ形式のＲＩＰ画像データを生成する（ステップＳ３）。

次に、制御部５ａは、印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない連続記録媒体ＰＭにおける空白領域が存在するか否かを判断する（ステップＳ４）。
具体的には、制御部５ａは、ステップＳ２において印刷ジョブの印刷データのページ記述言語を解析する際に、テキストや画像が配置されている座標を取得し、テキストや画像が配置されていない座標を空白領域として検出する。
なお、空白領域の検出方法は上記の方法に限らない。制御部５ａは、ステップＳ３において生成するＲＩＰ画像を画像解析して空白領域を検出してもよい。
図６Ａ、図６Ｂに、印刷ジョブのジョブ画像Ａを形成後の連続記録媒体ＰＭの例を示す。図６Ａ、図６Ｂに示す例において、領域Ｂが空白領域である。

空白領域が存在しない場合（ステップＳ４；ＮＯ）、制御部５ａは、本処理を終了する。つまり、制御部５ａは、ＲＩＰ画像に画質調整用パッチを配置しない。

また、空白領域が存在する場合（ステップＳ４；ＹＥＳ）、制御部５ａは、優先順位が高いパッチ、すなわち階調補正用パッチＰ１を当該空白領域に配置する（ステップＳ５）。
図６Ａ、図６Ｂに示す例において、階調補正用パッチＰ１は、空白領域（領域Ｂ）且つ読取部３が読み取ることができる位置である、連続記録媒体ＰＭの両端において配置される。

次に、制御部５ａは、ステップＳ５において優先順位が高いパッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域があるか否かを判断する（ステップＳ６）。
優先順位が高いパッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域がない場合（ステップＳ６；ＮＯ）、制御部５ａは、本処理を終了する。つまり、制御部５ａは、ＲＩＰ画像に優先順位が低いパッチを配置しない。

また、優先順位が高いパッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域がある場合（ステップＳ６；ＹＥＳ）、制御部５ａは、優先順位が低いパッチ、すなわちカバレッジ率補正用パッチＰ２を当該空白領域に配置する（ステップＳ５）。
図６Ａ、図６Ｂに示す例において、カバレッジ率補正用パッチＰ２は、空白領域（領域Ｂ）、且つ階調補正用パッチＰ１が配置されていない位置において配置される。カバレッジ率補正用パッチＰ２の連続記録媒体ＰＭ上の配置位置には制限がないため、図６Ａに示すように連続記録媒体ＰＭの両端近傍において配置されても良いし、図６Ｂに示すように連続記録媒体ＰＭの中央部において配置されてもよい。
つまり、制御部５ａは、配置位置に制限がある画質調整用のパッチ（階調補正用パッチＰ１）を配置した領域以外の領域に、配置位置に制限のない画質調整用のパッチ（カバレッジ率補正用パッチＰ２）を配置する。

次に、制御部５ａは、本処理をステップＳ６に移行する。
２回目のステップＳ６において、制御部５ａは、ステップＳ５、Ｓ７において画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域があるか否かを判断する。つまり、制御部５ａは、ステップＳ５、Ｓ７において画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域がなくなるまで、ステップＳ６、Ｓ７を繰り返す。
ステップＳ５、Ｓ７において画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域がない場合（ステップＳ６；ＮＯ）、制御部５ａは、本処理を終了する。

そして、制御部５ａは、画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像データを印刷用画像データとして本体部２に送信する。つまり、制御部５ａは、印刷データの検出部により検出された空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する。

＜変形例１＞
次に、上記実施形態の変形例１について説明する。
以下では、上記実施形態との差異を中心に説明する。

本変形例において、ＲＩＰ画像に階調補正用パッチＰ１及びカバレッジ率補正用パッチＰ２を配置する頻度は、所定の基準として予め仮設定されている。例えば、階調補正用パッチＰ１は、ＲＩＰ画像の５ページのうちの１ページにおいて配置され、カバレッジ率補正用パッチＰ２は、５ページのうちの残りの４ページにおいて配置される等である。この場合における、画質調整用パッチ及び印刷ジョブのジョブ画像Ａを形成後の連続記録媒体ＰＭの例を図７に示す。
図７に示す例において、ページ１～４においてカバレッジ率補正用パッチＰ２が配置され、ページ５において階調補正用パッチＰ１が配置されている。

図８は、本変形例の画像形成装置１００において実行されるパッチ配置処理を示すフローチャートである。
本変形例のパッチ配置処理において、まず、制御部５ａは、上記実施形態のステップＳ１～Ｓ４と同様のステップＳ１Ａ～Ｓ４Ａを実施する。
空白領域が存在する場合（ステップＳ４Ａ；ＹＥＳ）、制御部５ａは、連続記録媒体ＰＭに対する空白領域の割合を取得する（ステップＳ５Ａ）。

次に、制御部５ａは、ステップＳ５Ａにおいて取得した空白領域の割合に基づいて、ＲＩＰ画像に画質調整用パッチを配置する頻度を決定し、当該頻度でＲＩＰ画像に画質調整用パッチを配置し（ステップＳ６Ａ）、本処理を終了する。
具体的には、まず、制御部５ａは、ステップＳ５Ａにおいて取得した空白領域の割合に応じたカバレッジ率補正用パッチＰ２を配置する頻度を決定する。当該頻度は、古くなったトナーを十分に消費できる程度（例えば、カバレッジ率を５％以上に維持することができる程度）であればよい。そして、制御部５ａは、カバレッジ率補正用パッチＰ２を配置する頻度に応じて、階調補正用パッチＰ１を配置する頻度を決定する。
例えば、図９に示すように、制御部５ａは、カバレッジ率補正用パッチＰ２をＲＩＰ画像の５ページのうちの３ページ（ページ１～３）において配置することを決定した場合、階調補正用パッチＰ１を５ページのうちの残りの２ページ（ページ４，５）において配置することを決定する。

このような場合、階調補正用パッチＰ１を配置する頻度が仮設定された頻度（所定の基準）よりも増えるため、階調をより高精度に補正することができる。つまり、制御部５ａは、複数種類の画質調整用パッチのうち、優先順位が最も高い画質調整用パッチ（階調補正用パッチＰ１）を配置する頻度を所定の基準より高くし、優先順位が最も低い画質調整用パッチ（カバレッジ率補正用パッチＰ２）を配置する頻度を所定の基準より低くする。

＜変形例２＞
次に、上記実施形態の変形例２について説明する。
以下では、上記実施形態との差異を中心に説明する。

本変形例において、制御部５ａは、空白領域の大きさが所定の閾値未満かを判断する。ここで、制御部５ａは判断部として機能する。
図１０は、本変形例の画像形成装置１００において実行されるパッチ配置処理を示すフローチャートである。

本変形例のパッチ配置処理において、まず、制御部５ａは、上記実施形態のステップＳ１～Ｓ４と同様のステップＳ１Ｂ～Ｓ４Ｂを実施する。
空白領域が存在する場合（ステップＳ４Ｂ；ＹＥＳ）、制御部５ａは、当該空白領域の大きさは所定の閾値未満か否かを判断する（ステップＳ５Ｂ）。所定の閾値は、ＲＩＰ画像において、階調補正用パッチＰ１とカバレッジ率補正用パッチＰ２とを個別に配置できる大きさであり、予め設定されている。

空白領域の大きさが所定の閾値以上である場合（ステップＳ５Ｂ；ＮＯ）、制御部５ａは、上記実施形態のステップＳ５～Ｓ７と同様のステップＳ６Ｂ～Ｓ８Ｂを実施する。

また、空白領域の大きさが所定の閾値未満である場合（ステップＳ５Ｂ；ＹＥＳ）、制御部５ａは、空白領域に兼用パッチＰ３を配置し（ステップＳ９Ｂ）、本処理を終了する。当該兼用パッチＰ３は、画質調整用パッチであり、階調補正用パッチＰ１及びカバレッジ率補正用パッチＰ２の両方の機能を有するパッチである。
図１１に、兼用パッチＰ３及び印刷ジョブのジョブ画像Ａを形成後の連続記録媒体ＰＭの例を示す。図１１に示す例において、兼用パッチＰ３は、空白領域（領域Ｂ）且つ読取部３が読み取ることができる位置である、連続記録媒体ＰＭの両端において配置される。例えば、兼用パッチＰ３は、図１１に示すように、階調補正用パッチＰ１を連続記録媒体ＰＭの搬送方向及び搬送方向に直交する方向に大きくしたようなパッチである。

＜変形例３＞
次に、上記実施形態の変形例３について説明する。
以下では、上記実施形態との差異を中心に説明する。

本変形例において、プリントコントローラー５の制御部５ａは、検出部の検出結果（空白領域情報）を本体部２に送信する。ここで、制御部５ａは送信部として機能する。
また、本体部２の制御部１０は、印刷データの検出部により検出された空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する。

図１２は、本変形例の画像形成装置１００において実行されるパッチ配置処理を示すフローチャートである。
本変形例においては、プリントコントローラー５の制御部５ａ及び本体部２の制御部１０がパッチ配置処理を実行する。

本変形例のパッチ配置処理において、まず、制御部５ａは、上記実施形態のステップＳ１～Ｓ４と同様のステップＳ１Ｃ～Ｓ４Ｃを実施する。
空白領域が存在する場合（ステップＳ４Ｃ；ＹＥＳ）、制御部５ａは、ステップＳ４Ｃにおいて検出した結果である空白領域情報、及びステップＳ３Ｃにおいて生成したＲＩＰ画像データを本体部２に送信し（ステップＳ５Ｃ）、本処理を終了する。

空白領域情報及びＲＩＰ画像データを受信した本体部２の制御部１０は、空白領域情報に基づいて、上記実施形態のステップＳ５～Ｓ７と同様のステップＳ６Ｃ～Ｓ８Ｃを実施し、本処理を終了する。

＜変形例４＞
次に、上記実施形態の変形例４について説明する。
以下では、上記実施形態との差異を中心に説明する。

本変形例において、プリントコントローラー５の制御部５ａは、印刷データの検出部により検出された空白領域に、第１画質調整用パッチ（例えば、階調補正用パッチＰ１）を配置する。ここで、制御部５ａは第１制御部として機能する。
また、制御部５ａは、第１制御部により第１画質調整用パッチを配置後の残りの空白領域に係る情報（残りの空白領域情報）を本体部２に送信する。ここで、制御部５ａは送信部として機能する。
また、本体部２の制御部１０は、残りの空白領域に、第２画質調整用パッチ（例えば、カバレッジ率補正用パッチＰ２）を配置した印刷用画像データを生成する。ここで、制御部１０は第２制御部として機能する。

図１３は、本変形例の画像形成装置１００において実行されるパッチ配置処理を示すフローチャートである。
本変形例においては、プリントコントローラー５の制御部５ａ及び本体部２の制御部１０がパッチ配置処理を実行する。

本変形例のパッチ配置処理において、まず、制御部５ａは、上記実施形態のステップＳ１～Ｓ４と同様のステップＳ１Ｄ～Ｓ４Ｄを実施する。

空白領域が存在する場合（ステップＳ４Ｄ；ＹＥＳ）、制御部５ａは、第１画質調整用パッチ（例えば、階調補正用パッチＰ１）を当該空白領域に配置する（ステップＳ５Ｄ）。
次に、制御部５ａは、第１画質調整用パッチを配置後の残りの空白領域情報、及び第１画質調整用パッチを配置後のＲＩＰ画像データを本体部２に送信し（ステップＳ６Ｄ）、本処理を終了する。

残りの空白領域情報及びＲＩＰ画像データを受信した本体部２の制御部１０は、残りの空白領域情報に基づいて、第１画質調整用パッチを配置後のＲＩＰ画像において空白領域があるか否かを判断する（ステップＳ７Ｄ）。
第１画質調整用パッチを配置後のＲＩＰ画像において空白領域がない場合（ステップＳ７Ｄ；ＮＯ）、制御部１０は、本処理を終了する。つまり、制御部１０は、ＲＩＰ画像に第２画質調整用パッチを配置しない。

また、第１画質調整用パッチを配置後のＲＩＰ画像において空白領域がある場合（ステップＳ７Ｄ；ＹＥＳ）、制御部１０は、第２画質調整用パッチ（例えば、カバレッジ率補正用パッチＰ２）を当該空白領域に配置し（ステップＳ８Ｄ）、本処理をステップＳ７Ｄに移行する。
２回目のステップＳ７Ｄにおいて、制御部１０は、ステップＳ５Ｄ、Ｓ８Ｄにおいて画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域があるか否かを判断する。つまり、制御部１０は、ステップＳ５Ｄ、Ｓ８Ｄにおいて画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域がなくなるまで、ステップＳ７Ｄ、Ｓ８Ｄを繰り返す。
ステップＳ５Ｄ、Ｓ８Ｄにおいて画質調整用パッチを配置した後のＲＩＰ画像において空白領域がない場合（ステップＳ７Ｄ；ＮＯ）、制御部１０は、本処理を終了する。

以上説明したように、本実施形態における画像処理装置（プリントコントローラー５）は、印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない記録媒体（連続記録媒体ＰＭ）における空白領域を検出する検出部（制御部５ａ）と、印刷データの検出部により検出された空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部５ａと、を備える。
したがって、印刷ジョブのジョブ画像が形成されない空白領域に画質調整用パッチを配置することができるため、ジョブ画像とともに画質調整用パッチをより好適に形成することができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、検出部は、印刷データをＲＩＰ処理したＲＩＰ画像データを解析することにより空白領域を検出する。
したがって、ＲＩＰ画像を画像解析することで空白領域を容易に検出することができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、検出部は、印刷データの記述言語を解析することにより空白領域を検出する。
したがって、印刷データを言語解析することで空白領域を容易に検出することができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、画質調整用パッチは、階調補正用パッチ及びカバレッジ率補正用パッチを含む。
したがって、階調補正用パッチに基づいて階調補正を行うことで、印刷ジョブの出力中の画像の変化を防ぎ、色の安定化などを行うことができる。また、カバレッジ率補正用パッチにより古くなったトナーを消費することで、出力物が低カバレッジ率である場合でも、本体部２においてトナーが溜まることを防ぐことができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、制御部５ａは、複数種類の画質調整用パッチにおいて設定された優先順位が高い順に画質調整用パッチを配置する。
したがって、例えば、階調補正用パッチＰ１を優先的に配置することにより、リアルタイム画質調整をより高頻度に行なうことができ、画質調整精度の高い印刷物を出力することができる。

また、本実施形態における画像処理装置は、ユーザー操作による優先順位の設定を受け付ける受付部（制御部５ａ）を備える。
したがって、ユーザーが所望する優先順位の高い順に画質調整用パッチを配置することができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、制御部５ａは、配置位置に制限がある画質調整用パッチを配置した領域以外の領域に、配置位置に制限のない画質調整用パッチを配置する。
したがって、配置位置に制限がある画質調整用パッチを優先的に配置しつつ、配置位置に制限がある画質調整用パッチとともに配置位置に制限のない画質調整用パッチも配置することができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、制御部５ａは、空白領域の全域において、配置位置に制限のない画質調整用パッチを配置することが可能である。
したがって、印刷用画像において空白領域の位置がどの位置であっても、配置位置に制限のない画質調整用パッチ（カバレッジ率補正用パッチＰ２）を配置することができる。

また、本実施形態における画像処理装置において、制御部５ａは、記録媒体に対する空白領域の割合に基づいて、画質調整用パッチを配置する頻度を決定する。
したがって、空白領域の割合に応じた、例えば、カバレッジ率補正用パッチＰ２を配置する頻度を決定することで、カバレッジ率補正用パッチＰ２により古くなったトナーを十分に消費できる。

また、本実施形態における画像処理装置において、制御部５ａは、複数種類の画質調整用のパッチのうち、優先順位が最も高い画質調整用パッチ（階調補正用パッチＰ１）を配置する頻度を所定の基準より高くし、優先順位が最も低い画質調整用パッチ（カバレッジ率補正用パッチＰ２）を配置する頻度を所定の基準より低くする。
したがって、階調補正用パッチＰ１を配置する頻度を所定の基準よりも増やすことができるため、階調をより高精度に補正することができる。

また、本実施形態における画像処理装置は、空白領域の大きさが所定の閾値未満かを判断する判断部（制御部５ａ）を備え、制御部５ａは、判断部により空白領域の大きさが閾値未満であると判断された場合、複数種類の画質調整用パッチの機能を有するパッチ（兼用パッチＰ３）を配置する。
したがって、空白領域が階調補正用パッチＰ１とカバレッジ率補正用パッチＰ２とを個別に配置できない大きさであっても、兼用パッチＰ３を配置することで、階調補正と古いトナーの消費の両方を行うことができる。

また、本実施形態における画像形成装置１００は、画像処理装置（プリントコントローラー５）と、記録媒体に印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部４０と、を備える。
したがって、印刷ジョブのジョブ画像が形成されない空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データに基づいて、ジョブ画像とともに画質調整用パッチをより好適に形成することができる。

また、本実施形態における画像形成装置１００において、記録媒体は、連続記録媒体ＰＭを含む。
したがって、ジョブの印刷中においても、ジョブ画像とともに画質調整用パッチを形成することができる。

また、本実施形態における画像形成装置１００は、印刷ジョブの印刷データに所定の処理を実行するプリントコントローラー５と、本体部２と、を備え、プリントコントローラー５は、印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部（制御部５ａ）と、検出部の検出結果を本体部２に送信する送信部（制御部５ａ）と、を備え、本体部２は、印刷データの検出部により検出された空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部１０と、記録媒体に印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部４０と、を備える。
したがって、印刷ジョブのジョブ画像が形成されない空白領域に画質調整用パッチを配置することができるため、ジョブ画像とともに画質調整用パッチをより好適に形成することができる。

また、本実施形態における画像形成装置１００は、印刷ジョブの印刷データに所定の処理を実行するプリントコントローラー５と、本体部２と、を備え、プリントコントローラー５は、印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部（制御部５ａ）と、印刷データの検出部により検出された空白領域に、第１画質調整用パッチを配置する第１制御部（制御部５ａ）と、第１制御部により第１画質調整用パッチを配置後の残りの空白領域に係る情報を本体部２に送信する送信部（制御部５ａ）と、を備え、本体部２は、残りの空白領域に、第２画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する第２制御部（制御部１０）と、記録媒体に印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部４０と、を備える。
したがって、印刷ジョブのジョブ画像が形成されない空白領域に画質調整用パッチを配置することができるため、ジョブ画像とともに画質調整用パッチをより好適に形成することができる。

以上、本発明の本実施形態について説明したが、上記実施形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の好適な一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態において、階調補正用パッチＰ１は、カバレッジ率補正用パッチＰ２より優先順位が高い。または、画質調整用パッチにおける優先順位は、通信部５ｃを介してユーザーにより任意に設定されてもよいとしたがこれに限らない。
プリントコントローラー５の制御部５ａは、画質調整用パッチにおける優先順位を、印刷データの内容、または本体部２の状態に応じて設定してもよい。
また、ＲＩＰ画像に配置する頻度としては、カバレッジ率補正用パッチＰ２を優先するが、読取部３が読み取ることのできる連続記録媒体ＰＭ上の位置（例えば、連続記録媒体ＰＭの両端）については、階調補正用パッチＰ１を優先的に配置してもよい。
また、読取部３が移動可能な構成である場合、階調補正用パッチＰ１の配置位置に制限がない。そのため、印刷ジョブのカバレッジ率が所定の基準以下の場合には、カバレッジ率補正用パッチＰ２を優先的にＲＩＰ画像に配置し、所定の基準よりも高い場合には、階調補正用パッチＰ１を優先的にＲＩＰ画像に配置するとしてもよい。

また、上記実施形態において画像形成装置１００は、巻回可能な連続媒体である連続記録媒体ＰＭに画像形成を行うとしたがこれに限らない。画像形成装置１００は、連続媒体でない枚葉紙等に画像形成を行ってもよい。枚葉紙等に画像形成を行う画像形成装置に本発明を適用することで、ジョブ印刷中の階調補正や古いトナーの消費を、ジョブ画像の印刷とともに行うことができるため、画質調整用パッチのみが印刷された無駄紙の発生を防ぐことができる。

また、本体部２の制御部１０が画像処理装置としての機能を有していてもよい。

その他、画像形成装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。

１００ 画像形成装置
１ 給紙部
２ 本体部
３ 読取部
４ 巻取部
５ プリントコントローラー（画像処理装置）
５ａ 制御部（検出部、受付部、判断部、送信部、第１制御部）
５ａａ ＣＰＵ
５ａｂ ＲＯＭ
５ａｃ ＲＡＭ
５ｂ 記憶部
５ｃ 通信部
１０ 制御部（第２制御部）
１１ ＣＰＵ
１２ ＲＯＭ
１３ ＲＡＭ
２０ 画像読取部
２１ 自動原稿給紙部
２２ 原稿画像走査装置
３０ 操作表示部
３１ 表示部
３２ 操作部
４０ 画像形成部
４１Ｙ、４１Ｍ、４１Ｃ、４１Ｋ 感光体ドラム
４２１ 中間転写ベルト
５０ 用紙搬送部
６０ 定着部
７０ 記憶部
８０ 通信部
Ｐ１ 階調補正用パッチ
Ｐ２ カバレッジ率補正用パッチ
Ｐ３ 兼用パッチ
ＰＭ 連続記録媒体
Ｔ 原稿トレイ
Ｘ、Ｙ 支持軸

Claims (16)

1. 印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部と、
   前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部と、
   を備える画像処理装置。
2. 前記検出部は、前記印刷データをＲＩＰ処理したＲＩＰ画像データを解析することにより前記空白領域を検出する請求項１に記載の画像処理装置。
3. 前記検出部は、前記印刷データの記述言語を解析することにより前記空白領域を検出する請求項１に記載の画像処理装置。
4. 前記画質調整用パッチは、階調補正用パッチ及びカバレッジ率補正用パッチを含む請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置。
5. 前記制御部は、複数種類の前記画質調整用パッチにおいて設定された優先順位が高い順に前記画質調整用パッチを配置する請求項４に記載の画像処理装置。
6. ユーザー操作による前記優先順位の設定を受け付ける受付部を備える請求項５に記載の画像処理装置。
7. 前記制御部は、配置位置に制限がある前記画質調整用パッチを配置した領域以外の領域に、配置位置に制限のない前記画質調整用パッチを配置する請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置。
8. 前記制御部は、前記空白領域の全域において、前記配置位置に制限のない前記画質調整用パッチを配置することが可能である請求項７に記載の画像処理装置。
9. 前記制御部は、前記記録媒体に対する前記空白領域の割合に基づいて、前記画質調整用パッチを配置する頻度を決定する請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置。
10. 前記制御部は、複数種類の前記画質調整用パッチのうち、優先順位が最も高い前記画質調整用パッチを配置する頻度を所定の基準より高くし、前記優先順位が最も低い前記画質調整用パッチを配置する頻度を前記所定の基準より低くする請求項９に記載の画像処理装置。
11. 前記空白領域の大きさが所定の閾値未満かを判断する判断部を備え、
    前記制御部は、前記判断部により前記空白領域の大きさが前記閾値未満であると判断された場合、複数種類の前記画質調整用パッチの機能を有するパッチを配置する請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置。
12. 請求項１から３のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記記録媒体に前記印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
13. 前記記録媒体は、連続記録媒体を含む請求項１２に記載の画像形成装置。
14. 印刷ジョブの印刷データに所定の処理を実行するプリントコントローラーと、
    本体部と、を備え、
    前記プリントコントローラーは、
    前記印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果を前記本体部に送信する送信部と、を備え、
    前記本体部は、
    前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部と、
    前記記録媒体に前記印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
15. 印刷ジョブの印刷データに所定の処理を実行するプリントコントローラーと、
    本体部と、を備え、
    前記プリントコントローラーは、
    前記印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部と、
    前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に、第１画質調整用パッチを配置する第１制御部と、
    前記第１制御部により前記第１画質調整用パッチを配置後の残りの空白領域に係る情報を前記本体部に送信する送信部と、を備え、
    前記本体部は、
    前記残りの空白領域に、第２画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する第２制御部と、
    前記記録媒体に前記印刷用画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。
16. 画像処理装置のコンピューターを、
    印刷ジョブの印刷データによる画像が形成されない記録媒体における空白領域を検出する検出部、
    前記印刷データの前記検出部により検出された前記空白領域に画質調整用パッチを配置した印刷用画像データを生成する制御部、
    として機能させるプログラム。

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