JP2017097001A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置において、排出部に重なって排紙された用紙の裏にトナーがオフセットして裏汚れとなってしまったり、出力用紙同士が張り付いてしまう排紙接着の発生を排出された用紙を冷却する送風手段を設けなくても抑制する。【解決手段】両面印刷時の表裏画像データから濃度信号を検知し、濃度信号値に応じて通史紙間を広げ、スループットを下げる。【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真方式等を用いて記録材にトナー像を形成する、複写機、プリンタ、FAX、或いは、これら複数の機能を備えた複合機等に代表される画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置の一般的な構成は、画像形成部において未定着のトナー像を形成した記録材(以下、用紙または紙と記す)を画像加熱装置であるベルト加熱型・ヒートローラ型等の定着装置に導入してトナー像を加熱定着する。その用紙を画像形成物として排紙トレー(排出部)に排紙する構成である。片面あるいは両面の複数枚連続の印刷ジョブ(マルチプリント)においては、画像形成済みの用紙は排紙トレー上に順次に排紙されることで重なり合って積載される。
定着直後に排紙トレーに排紙される用紙はかなりの高温となっている。そのため、排紙トレー上で重なった用紙は画像上に載った用紙の裏にトナーがオフセットして裏汚れとなってしまったり、場合によっては出力用紙同士が張り付いてしまう所謂「排紙接着」(記録材接着)という現象が生じることがある。
特許文献1にはその抑制策として、排出トレー上に排出された用紙に対して上方から用紙上面に風を当てる冷却送風手段を具備させて用紙を冷却する技術が記載されている。
本発明は上記の従来技術を更に発展させたものである。その目的とするところは、冷却送風手段を設けなくても、トナーオフセットによる記録材の裏汚れや記録材接着の発生を抑制できる画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、入力された画像データに基づいて記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱して前記トナー像を定着する定着部と、前記定着部を通った記録材を受ける排出部と、制御部とを備える画像形成装置において、前記画像データから濃度信号情報を取得する濃度信号検知部を有し、前記制御部は、記録材の表面と裏面の両面に画像を形成する複数枚連続の両面印刷ジョブの実行において、前記濃度信号検知部により記録材の表裏の濃度信号情報を取得し、取得した濃度信号値に応じて前記複数枚連続の記録材の搬送間隔を変更するスループット制御を実行することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の他の代表的な構成は、入力された画像データに基づいて記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱して前記トナー像を定着する定着部と、前記定着部を通った記録材を受ける排出部と、制御部とを備える画像形成装置において、前記制御部は、記録材の片面に画像を形成する複数枚連続の片面印刷ジョブの実行において、使用される記録材の坪量が所定の第1の坪量しきい値の値以上であるときはスループットを所定の第1のスループットよりも記録材の搬送間隔を所定に広げた第2のスループットに変更することを特徴とする。
本発明によれば、排出部に排出された記録材を冷却する冷却送風手段を設けなくても、トナーオフセットによる記録材の裏汚れや記録材接着の発生を抑制できる画像形成装置を提供することができる。
《実施例1》
(1)画像形成装置
図2は本実施例における画像形成装置1の概略構成図である。なお、本実施例は本発明の適用可能な一形態であって、これに限定されるものではない。
(1)画像形成装置
図2は本実施例における画像形成装置1の概略構成図である。なお、本実施例は本発明の適用可能な一形態であって、これに限定されるものではない。
この画像形成装置1は4色フルカラーの電子写真方式の画像形成装置であり、画像形成装置1に接続された外部装置PCからビデオコントローラ41を介して制御部40に入力した印刷ジョブの画像データに基づいて記録材(転写材)Pにトナー像を形成する。外部装置PCとしてはホストコンピュータやイメージスキャナ等が挙げられる。記録材Pはトナー像を形成することができるシート状の記録媒体である。以下、用紙または紙と記す。
制御部40は外部装置PCや操作部42との間で各種の電気的情報の授受を行い、画像形成部(プリンタ部、エンジン部)2の印刷動作(画像形成動作)を統括的に制御する。操作部42は使用者からの印刷モード設定および使用用紙・枚数等の印刷条件の各種の指示・設定の入力、使用者への装置の状態報知を行うユーザインターフェースである。操作部42は各種の操作キーやボタン等が設置されている操作パネルやタッチパネル方式の液晶画面等の表示部を有する。
制御部40及びビデオコントローラ41は設定手段に相当する。制御部40はROMやRAMなどのメモリとCPUとからなる。メモリには、用紙P上に画像を形成するための印刷制御(画像形成制御)シーケンスや、定着装置(定着部)19の定着温度制御シーケンスなどが記憶されている。また、ビデオコントローラ41は外部装置PCから受信した印刷ジョブの画像データから画像の濃度情報を検出する処理も行う。即ち、ビデオコントローラ41は、後述するように、画像データから濃度信号情報を取得する濃度信号検知部である。
画像形成部2は4つの電子写真作像ステーションU(UY・UM・UC・UK)を有する。各作像ステーションUは、それぞれ、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)3、帯電器4、露光装置(レーザスキャナユニット)5、現像装置6、1次転写ローラ7、クリーニング装置8、前露光器9を有する。なお、図の煩雑を避けるために、作像ステーションUY以外の作像ステーションUM・UC・UKにおけるこれらの機器に対する符号の加入は省略した。また、画像形成部2は無端状の中間転写ベルト(以下、ITBと記す)11を含む中間転写ベルトユニット10を有する。
作像ステーションUY・UM・UC・UKの回転するドラム3には、それぞれ、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、ブラック(K)色のトナー像が電子写真プロセスにて形成される。そして、各作像ステーションUのドラム3から回動するITB11に対して上記4色のトナー像が順次に所定に重畳されて1次転写される。これにより、ITB11上にY色+M色+C色+K色の4色フルカラーの未定着のトナー像が形成される。なお、ドラム3に対するトナー像の形成やITB11に対するトナー像の重畳転写形成の原理やプロセスは公知に属するからその説明は省略する。
一方、複数の給紙カセット12A乃至12C若しくは手差し給紙トレー(マルチ給紙トレー)12Dのうちの予め選択されたカセットまたはトレーの給紙ローラ13が所定の制御タイミングで駆動される。これにより、そのカセットまたはトレーに積載して収容されている用紙Pが一枚分離給紙され、搬送路14を通ってレジストローラ対15に搬送される。その用紙Pがレジストローラ対15によりITB11と2次転写ローラ16との圧接部である2次転写ニップ部17に対して所定の制御タイミングにて導入されて挟持搬送される。これにより、ITB11上のトナー像が用紙Pに対して順次に2次転写される。
2次転写ニップ部17を出た用紙PはITB11から分離されてカイド部材18に案内されて定着装置19に導入される。定着装置19は熱源(ヒータ)で加熱される定着回転体19aと加圧回転体19bとで形成される定着ニップ部19cで用紙Pを挟持搬送してトナー像を熱と圧力により定着する画像加熱装置である。
定着回転体19aとしてヒートローラを用い、加圧回転体19bとして弾性ローラやエンドレスベルトを用いた装置構成にすることができる。また、定着回転体19aとして熱源で加熱されるエンドレスベルトを用い、加圧回転体19bとして弾性ローラやエンドレスベルトを用いた装置構成にすることもできる。
定着装置19を出た用紙Pは、片面印刷ジョブである場合には、第1の姿勢に保持されている第1フラッパ20(実線示)の上面側の排紙搬送路21に入る。そして、排紙ローラ対22により排紙トレー(排出部)23上に片面印刷物として画像形成面が上向きで排紙される。
両面印刷ジョブである場合には、定着装置19から出た片面印刷済み(表面もしくは第1面プリント済み)の用紙Pは第1フラッパ20が第2の姿勢に制御されることで進路が両面搬送路24の側に切り替えられる。これにより用紙Pは両面搬送路24に進入し、第1の姿勢に保持されている第2フラッパ25(実線示)にガイドされてスイッチバック搬送路26を矢印aの方向に引き込み搬送される。
その用紙の後端部が第2フラッパ25の位置を通過すると、第2フラッパ25が第2の姿勢に制御されると共にスイッチバック搬送路26が逆搬送駆動される。これにより、スイッチバック搬送路26内の用紙Pが矢印bの方向にスイッチバッツク搬送されて後端部が先頭になって再循環搬送路27に導入されて矢印cの方向に搬送される。そして、再循環搬送路27から再び搬送路14に入って表裏反転された状態にてレジストローラ対15により所定の制御タイミングで再び2次転写ニップ部17に導入される。これにより、用紙Pは裏面(第2面)に対するトナー像の2次転写形成を受ける。
以後は、片面印刷ジョブの場合と同様に、定着装置19、第1の姿勢に戻されている第1フラッパ20の上面側の排紙搬送路21、排紙ローラ対22、の経路を搬送されて排紙トレー23の上に両面印刷物として表面側(第1面側)が下向きで排紙される。なお、フルカラー以外のモノ黒などの単色あるいは2次色若しくは多次色の印刷の場合には対応する色の作像ステーションが選択的に作像動作制御される。
露光装置5は、ビデオコントローラ41から送られてくる画像信号に基づいた画像パターンに対応して、制御部40から指示された露光量で、露光装置5の内部に設けられたレーザチップを制御して光照射を行う。これにより、帯電後のドラム表面に走査光が照射される。照射部分は帯電によってドラム表面に保持されている電荷が除去されて静電潜像が形成される。この静電潜像に、現像装置6内に設けられた現像剤担持体である現像ローラ6aにバイアスが印加されることよってトナーがドラム3に飛翔、付着してトナー像として現像される。
このとき、露光量と現像ローラ6aに印加されたバイアスの差分である電位差がおおきいほど、現像されるトナー量は増加する。本実施例では、露光装置5の露光量の出力を変更することで画像濃度を制御している。なお、画像濃度制御は帯電装置などの条件変更による調整でも良い。
(2)ビデオコントローラでの濃度情報検知について
本実施例の画像形成装置の特徴である濃度情報(濃度信号情報)の画像データからの取得動作について図3に示すフローチャートを用いて説明する。以下に説明する工程により、画像形成装置の画素数の大きさに関らず、速やかに画像データより濃度情報を取得することができる。
本実施例の画像形成装置の特徴である濃度情報(濃度信号情報)の画像データからの取得動作について図3に示すフローチャートを用いて説明する。以下に説明する工程により、画像形成装置の画素数の大きさに関らず、速やかに画像データより濃度情報を取得することができる。
Step1では、ビデオコントローラ41は外部装置PCから送信される印刷ジョブのRGB信号で画像データを受信する。
Step2では、Step1で送信されたプリント画像信号値を制御部40で送信するとともに、受信した画像データを画像形成のためのビットマップデータに変換する。
Step3では、ここで、本実施例での制御部40はビデオコントローラ41内でビットマップデータに変換された画像データから濃度情報を取得する。より具体的には、YMCK画像データに変換された画像データから、YMCK各色の濃度情報をビデオコントローラ41で検出する。
Step4では、Step3で検出された濃度情報に応じてγLUT(ルックアップテーブル)を変換する。
Step5では、Step4でγLUT変換された画像データに対して、疑似中間調処理(digital halftoning, pseudo continuous tone)を行なう。
Step6では、Step4とStep5で処理された画像データを基に、ビットマップデータ由来の画像信号に応じてレーザ光を走査させる。
(3)濃度情報検知と用紙上のトナー載り量について
次に図4に示すYMCKそれぞれの画像濃度信号値とトナー載り量の関係を表した図について説明する。ビデオコントローラ41から制御部40に送信される、濃度情報は8ビットデータを%濃度値に変換した値である。
次に図4に示すYMCKそれぞれの画像濃度信号値とトナー載り量の関係を表した図について説明する。ビデオコントローラ41から制御部40に送信される、濃度情報は8ビットデータを%濃度値に変換した値である。
具体的には、トナー単色あたりの最小濃度00hを0%、最大載り量FFhを100%とする。この%値は実際の用紙P上の単位面積当たりのトナー載り量と相関するもので(相関関係にあり)、本実施例では用紙P上のトナー載り量0.50mg/cm2=100%としている。
また、複数トナー色の最大濃度値の合計は100%を超える場合もあるが、本実施例の画像形成装置では用紙P上のトナー載り量を全ベタ画像で1.00mg/cm2(200%相当)を上限として、前記現像バイアス値を調整している。
(4)濃度情報の検出エリア範囲と検知方法について
次に図5に濃度情報の検出エリア範囲と検知方法を表した図について説明する。図5に示すのは、用紙の画像形成面のうち画像形成領域(印字領域、印字範囲)のエリア(領域)分割について説明するための図である。
次に図5に濃度情報の検出エリア範囲と検知方法を表した図について説明する。図5に示すのは、用紙の画像形成面のうち画像形成領域(印字領域、印字範囲)のエリア(領域)分割について説明するための図である。
ビデオコントローラ41内でのビットマップデータ変換の終了を検出すると、図3に示すように、フローチャートをStep1よりスタートする。
Step3で濃度情報検出を開始すると、例えば図5に示すように、用紙P上に形成しようとしている印字領域をエリア分割し、エリア毎に画像データの濃度情報を検出して、それを隙間なく用紙1ページ分全域で繰り返す。
この検知エリアは、予め設定された大きさに仮想的に分割された領域であり、用紙面において、用紙搬送方向Xにxの長さを持ち、かつ、用紙搬送方向Xに直交する方向Yにyの長さ持つ。エリア内の濃度情報に関しては、エリア全域を1ドット単位で検出するのではなく、本実施例では、1〜数ドットを1エリアとし、濃度情報を検出することで、このエリアの各YMCKトナー色の合計最大濃度信号値を代表値としている。
例えば、図5に示すように、本実施例の画像形成装置では600dpi画素でxを1ドット、yを16ドット分の長さに設定した。この1×16ドットの長さは制御部40の制御上、処理速度が最速、かつ最も細かいエリアで検知出来る理由で決定される。分割したエリアに対応する画像データから、少なくとも1つの濃度情報を、分割した1つのエリアにおける濃度情報の代表値として取得することを、分割したエリアそれぞれに対して行っている。本実施例では、予め設定した1から16ドットのnエリア(図5では実線のエリア)の濃度情報を取得する。
その後、y方向に4ドット分移動させた5から20ドットのn+1エリア(図5では点線のエリア)の濃度情報を取得する。
それを隙間なく用紙1ページ分全域で繰り返す。両面印刷の場合、裏面は図5に示すように、表面と反対側から濃度情報の代表値を取得する。代表値は、エリア内の予め設定されたポイント(位置)の濃度情報があっても良く、エリア内の任意のポイントの濃度情報であってもよい。
(5)濃度情報の演算と定着装置の紙間制御について
次に、図1の濃度情報検知と紙間制御(スループット制御)を表したフローチャートに倣って説明する。図1に示すのは、濃度情報検知と紙間制御を説明するための図である。本実施例の画像形成装置の特徴である、濃度情報の画像データからの取得方法と、それに応じた定着装置19への通紙間隔制御の設定方法を説明する。
次に、図1の濃度情報検知と紙間制御(スループット制御)を表したフローチャートに倣って説明する。図1に示すのは、濃度情報検知と紙間制御を説明するための図である。本実施例の画像形成装置の特徴である、濃度情報の画像データからの取得方法と、それに応じた定着装置19への通紙間隔制御の設定方法を説明する。
本実施例の画像形成装置1の印刷枚数が1分間に20枚の生産性(以下、生産性を「PPM」という)の構成とする。本実施例ではこの20PPMの生産性を第1のスループットとしている。用紙Pの表面と裏面に画像を形成する複数枚連続の両面印刷ジョブの実行の際に、以下に説明する工程により、画像形成装置の画素数の大きさに関らず、速やかに画像データより濃度情報を取得し、最適な定着装置19への通紙間隔条件を設定できる。
Step11では、印刷開始時の生産性の設定が第1のスループットである20PPMか判断する。印刷開始時の生産性の設定が20PPMではない場合、濃度情報の検知を行わず、判断結果に応じた生産性で画像形成を実施する(Step23)。
Step12では、濃度情報の検知エリアnの値を0にする。濃度情報の検出エリアのn=0を基準とし、n=0から濃度情報の検知をする。
Step13では、表面のnエリアの濃度信号の最大値P1_Max(n)を検知する。
Step14では、裏面のnエリアの濃度信号の最大値P2_Max(n)を検知する。
Step13とStep14では、排出トレー22上で重なり合う用紙Pの画像形成面の表面と裏面の濃度信号値を検知している。
図6に示すのは、複数枚連続の両面印刷ジョブの実行における、用紙Pの印刷枚数と印刷ページを表した図である。本実施例の画像形成装置1は、両面印刷で例えば6枚の印刷をする場合、1枚目の表面が1ページ目、1枚目の裏面が2ページ目、2枚目の表面が3ページ目という順で画像形成される。図6に示すような順で、前記に説明した同様の画像形成手順で画像形成され、画像形成面の表面と裏面に画像形成を終了してから排出トレー23上に両面印刷済みの用紙Pが1枚目・2枚目・3枚目・・・・と順次に排紙される。
本実施例の画像形成装置においては、排出トレー23上に排出される両面印刷済みの用紙Pは裏面である2ページ目が上向き、表面である1ページ目が下向きで排出トレー23上に排出される。
従って、上記説明したように両面印刷済みの用紙Pが順次に排紙されると、1枚目と2枚目の用紙について言えば、1枚目の裏面である2ページ目と2枚目の表面である3ページ目の画像形成面とが重なる。
そこで、Step13では、2枚目の表面である3ページ目のnエリアの濃度信号の最大値P1_Max(n)を検知し、Step14では1枚目の裏面である2ページ目のnエリアの濃度信号の最大値P2_Max(n)を検知する。
上記のように、画像成形された表裏面の画像信号値を検知することで、排紙トレー23上で1枚目の裏面である2ページ目と2枚目の表面である3ページ目が重なり合うことで排紙接着が発生する画像形成面の濃度情報を検知することが出来る。但し、画像形成面の表面と裏面は、印刷条件で用紙が反転するので、長辺とじと短辺とじでは、画像形成面が重なる位置が異なる。例えば、図7に示すように、長辺とじでは■の位置、短辺とじでは◆の位置で画像形成面が重なり、排紙接着が発生する。
そこで、画像信号値を検知する位置情報は、両面印刷の条件に応じて検知し、画像形成面の表面と裏面の濃度情報に応じて、Step13とStep14の検知をする。
Step15では、前記Step13、及びStep14で検知した排紙トレー23上で重なり合う関係となる用紙の表裏(対向面)の濃度情報を合計し、各YMCKトナー色の合計最大濃度信号の最大値Max(n)を算出する。
Step16では、Step15で算出した排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%以上になっているか判断している。本実施例ではこの最大値Max(n):340%を第1のしきい値(閾値)としている。
本実施例の画像形成装置1は、濃度情報を検知した画像形成面のエリアn内で、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%以上の場合にはスループットを変更する。即ち、定着装置19に到達する用紙Pの通紙間隔を第1のスループットにおける通紙間隔(記録材の搬送間隔)よりも所定に広げる。そうしないと、排紙トレー23上に排紙された用紙Pが高温の影響で、画像形成面の表裏で画像同士が張り付いてしまい、画像のトナーが剥がれてしまう排紙接着という現象が発生してしまう。
図8に示すのは、画像形成面表裏の排紙トレー23上で重なり合う表裏の濃度信号値と定着装置19までに到達する通紙間隔(スループット)を表した図である。
本実施例の画像形成装置においては、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%以上の場合、排紙接着が発生してしまう。そのため、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)の340%に排紙接着NGラインAのしきい値(第1のしきい値)を設定している。
Step15で算出される排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%以上と検知した場合、通紙間隔を延長して生産性を落とす。
Step17では、Step16で排紙トレー23上の重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%以上と判断した場合、通紙間隔を広げ、生産性を12PPMにする。本実施例ではこの12PPMの生産性を第1のスループットよりも通紙間隔を所定に広げた第2のスループットとしている。
即ち、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%以上である例えば360%と検知した場合、通紙間隔を広げ、生産性が12PPMになる紙間制御を行う。通紙間隔を広げて生産性を落とすことで、排紙トレー23に対して先に排紙された用紙Pに対して次の用紙が排出されて重なるまでの時間が長くなる。その長くなった紙間において排紙トレー23に先に排紙された用紙Pの温度を排紙接着を抑制できる温度に自然冷却で低下させることができる。そのため、排紙トレー23上に用紙Pを冷却する冷却手段を設けなくても、排紙接着を抑制できる。
つまり、制御部40は、複数枚連続の両面印刷ジョブの実行において、濃度信号検知部であるビデオコントローラ41により用紙の表裏の濃度信号情報を取得する。そして、取得した濃度信号値に応じて複数枚連続の用紙の通紙間隔(搬送間隔)を変更するスループット制御を実行する。
このように、両面印刷時に入力される画像データの所定の画像範囲における濃度信号値と、画像データの表裏の位置が所定の位置で重なった場合に、取得した濃度信号値に応じて通紙間隔を広げ、生産性を落とす。これにより、排紙トレー23上に排出された用紙を冷却する送風手段を設けなくても排紙接着を抑制することが可能となる。
しかし、上記のように通紙間隔を広げ過ぎると、生産性が下がり過ぎてしまう。そこで、図8に示すように、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が280%に排紙接着NGラインBのしきい値を設定する。本実施例においてはこの最大値Max(n):280%を第1のしきい値よりも合計濃度信号最大値Max(n)が所定に小さい第2のしきい値としている。
排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が280%以上(第2のしきい値の値以上)、340%未満(第1のしきい値の値未満)のエリアでは、通紙間隔を12PPMまで落とさなくても、排紙接着しない領域が存在する。図8に示すように、排紙接着NGラインAと排紙接着NGラインBの間のエリアでは20PPMの生産性では排紙接着が発生するが、12PPMでは発生しない。
そこで、Step18では、Step15で算出された、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が340%未満の場合、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が280%以上か判断する。Step19では、Step16の排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が280%以上だった場合、通紙間隔を広げ、生産性を16PPMにする。本実施例において、この16PPMの生産性が、通紙間隔が第1のスループットよりも広く第2のスループットよりも狭い所定の通紙間隔としている第3のスループットである。
例えば、図8に示すように、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が300%と検知した場合、通紙間隔を広げ、生産性を16PPMにする。排紙接着NGラインBのように、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が280%にしきい値を設けることで、通紙間隔を最小限にすることが可能になり、排紙接着も抑制することが可能となる。
Step20では、Step16、及びStep18のしきい値に当てはまらず、濃度信号の検知エリアnが濃度信号検知の最後のエリアか判断する。Step21では、Step20で濃度信号検知の最後のエリアと判断した場合、通紙間隔を変更せず、紙間制御を実施しない。
Step22では、Step20で濃度信号検知の最後のエリアではないと判断した場合、検知エリアnに1カウント加算し、前記で説明したように検知エリアをy方向に移動し、Step13から濃度情報の検知を実施する。
Step23では、Step11、Step17、Step19、Step21の排紙トレー17上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)の判断結果に応じた通紙間隔で紙間制御し、画像形成を実施する。
Step24では、全ての画像形成が終了したか判断し、終了していない場合にはStep11から同様の濃度情報検知、及び紙間制御を行ない、画像形成動作をする。終了と判断した場合は画像形成動作を終了させる。
以上、述べてきたように、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)の検知結果に応じて、通紙間隔を広げるための判断しきい値を複数設定する。これにより、生産性を必要最小限の通紙間隔に設定でき、排紙接着の発生を抑制することが可能となる。
また、画像形成動作が終了し、次の画像形成動作を開始した場合には、生産性を初期の設定に戻す。例えば、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)に応じて紙間制御を行い、生産性を12PPMで画像形成して印刷動作が終了した後、次の画像形成動作を開始した場合には、20PPMに戻す。その場合も、上記に説明したように、図1に示す濃度情報の検知を行い、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)に応じて紙間制御を行う。
(6)用紙のサイズ違いでの混載印刷時の紙間制御について
次に、図9に示す、関わる印刷後の排紙トレー23上に混載された用紙Pのサイズと濃度情報の検出エリア範囲の関係ついて説明する。本実施例の画像形成装置は、濃度情報を検知したエリア内で、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)に応じて紙間制御を行う。
次に、図9に示す、関わる印刷後の排紙トレー23上に混載された用紙Pのサイズと濃度情報の検出エリア範囲の関係ついて説明する。本実施例の画像形成装置は、濃度情報を検知したエリア内で、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)に応じて紙間制御を行う。
しかし、用紙Pのサイズが混載して印刷される場合もある。例えば、図9に示すように、排紙トレー23上にA4サイズとA5サイズの用紙Pが混載して排紙される場合がある。前記のような複数の用紙Pのサイズで両面印刷された場合は、斜線エリアに示すように、印刷された用紙Pの最小サイズのエリアを前記と同様の濃度情報を検知手段で検知する。
本実施例ではA5サイズが最小の用紙Pになる。そのため、斜線エリアで濃度情報を検知した結果から、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が通紙間隔を広げるための判断しきい値を超えた場合、通紙間隔を延長して生産性を落とす。これにより、サイズ違いの用紙Pを印刷されても、排紙接着を抑制することが可能となる。
以上、述べてきたように、図9のように、複数の用紙Pのサイズが重複しているエリアにて、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)に応じて、紙間制御する。これにより、サイズが異なる複数の用紙Pが印刷された場合でも、排紙接着を抑制できる。
《実施例2》
以下に、実施例2について説明する。本実施例2の画像形成装置は、用紙Pに画像形成する前、具体的には該当印字ページの画像データから濃度情報を取得し、それに応じた定着装置19へ通紙させる紙間制御を行うことを特徴とする。以下、本実施例2の特徴について、図10を用いて説明する。なお、本実施例2の画像形成装置の基本構成は、実施例1と同様であり、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
以下に、実施例2について説明する。本実施例2の画像形成装置は、用紙Pに画像形成する前、具体的には該当印字ページの画像データから濃度情報を取得し、それに応じた定着装置19へ通紙させる紙間制御を行うことを特徴とする。以下、本実施例2の特徴について、図10を用いて説明する。なお、本実施例2の画像形成装置の基本構成は、実施例1と同様であり、実施例1と同様の構成部分については、その説明を省略する。
図10に示すのは、実施例1と同様、画像形成面で検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)に応じて、通紙間隔を広げる紙間制御のしきい値である。排紙接着は、画像形成装置1が設置されている部屋の環境で、発生する濃度情報の値が変わる。例えば、室温23℃、湿度50%の環境(以下、「NN環境(常温常湿環境)」という)の場合は、実施例1と同様の排紙接着が発生するしきい値がある。
そのNN環境から温湿度が変わった場合、排紙接着が発生するしきい値も変化する。今回、室温32℃、湿度80%の環境(以下、「HH環境(高温高湿環境)」という)では、画像形成装置1の装置本体自体が、室温の影響で全体的に昇温する。そのため、排紙トレー23の温度も昇温する為、排紙トレー23上に排紙された用紙PはNN環境と比較し、HH環境では用紙Pが熱を放熱し難い。そのため、NN環境と同じ紙間制御のしきい値に設定すると排紙接着してしまう。
例えば、検知した、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)の検知結果が340%以上でNN環境では、排紙接着が発生するが、HH環境は320%で排紙接着が発生してしまう。そこで、図10に示すように、制御部40は、画像形成装置1に搭載されている環境センサ43(図2)の検知結果に応じて、部屋の環境ごとに通紙間隔を広げる紙間制御のしきい値を複数設け、紙間制御を行う。即ち、制御部40は環境センサ43の検知結果に応じて第1や第2のしきい値の設定値を変更する。
本実施例では、HH環境では画像形成面の表裏の合計濃度情報の検知結果が320%で発生するため、NN排紙接着NGラインAの閾値(340%)を環境センサ43の検知結果からHH排紙接着NGラインA´の閾値(320%)に設定値変更する。また、NN排紙接着NGラインBの閾値(280%)を環境センサ43の検知結果からHH排紙接着NGラインB´の閾値(260%)に設定値変更する。
実施例1でも説明したように、排紙接着NGラインのしきい値を複数設定することで、生産性を必要最小限の通紙間隔に設定でき、排紙接着の発生を抑制することが可能となる。
以上、述べてきたように、制御部40は、環境センサ43の温湿度検知結果に応じて排紙接着NGラインのしきい値を設定(変更)することで、画像形成装置の設置されている環境の影響を受けることなく、排紙接着を抑制することが可能となる。
《実施例3》
以下に、実施例3として、図11に示す、印刷枚数と画像濃度信号検知結果に応じた紙間制御について、フローチャートに倣って説明する。排紙接着は排紙トレー23上に排紙されて積載される用紙Pの枚数が多い場合、用紙Pから放熱されにくいために排紙接着が発生しやすい。但し、排紙される枚数が少ない場合、用紙Pは放熱しやすいので排紙接着は枚数が多い場合よりも発生しにくい。
以下に、実施例3として、図11に示す、印刷枚数と画像濃度信号検知結果に応じた紙間制御について、フローチャートに倣って説明する。排紙接着は排紙トレー23上に排紙されて積載される用紙Pの枚数が多い場合、用紙Pから放熱されにくいために排紙接着が発生しやすい。但し、排紙される枚数が少ない場合、用紙Pは放熱しやすいので排紙接着は枚数が多い場合よりも発生しにくい。
以下の表1に示すのは、印刷枚数と複数の用紙Pの排紙接着発生の関係を説明する表である。表1で示すように、本実施例の画像形成装置は、用紙Pの設定で普通紙が選択された場合、印刷枚数が1枚から20枚ほどでは排紙接着は発生しない。即ち、実施例1で述べた排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が排紙接着の発生する閾値を超えている場合でも、排紙接着は発生しない。
しかし、21枚から40枚目では、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が排紙接着の発生する閾値を超えている場合、軽微な排紙接着が発生してしまう。また、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が排紙接着の発生する閾値を超えている場合、排紙接着が発生してしまう。
また、薄紙では用紙Pの蓄熱量が少ないため、排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が排紙接着の発生する閾値を超えている場合でも排紙接着は発生せず、41枚目以降で軽微な排紙接着が発生する。厚紙やコート紙などの蓄熱量が多い用紙Pでは、20枚目でも排紙接着は発生してしまう関係にある。
そこで、Step31では、ビデオコントローラ41、または画像形成装置本体の操作部42で設定された用紙Pの設定を検知する。ここでは、用紙Pが普通紙と選択されたことを想定し、フローチャートに倣って説明する。
Step32では、Step31で制御部40へ画像データが送信されたタイミングと同時に、印刷枚数を検知する。Step33では、実施例1と同様に排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)を検知し、排紙接着が発生するしきい値以上か判断する。Step34では、Step33の排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)が、排紙接着が発生するしきい値を超えている場合、Step32で検知した印刷枚数が20枚以下か判断する。
Step35では、Step33の排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)がしきい値を超えていない、又はStep34で検知した印刷枚数が20枚以下の場合は、通紙間隔を広げず、20PPMの紙間制御を行なう。Step36では、Step34で印刷枚数が20枚以上と判断された場合、印刷枚数が40枚以下か判断する。Step37では、印刷枚数が40枚を超えている場合、通紙間隔を広げて生産性を16PPMになるように紙間制御を行なう。
Step38では、Step37で印刷枚数が40枚以上と判断された場合、通紙間隔を広げて生産性を16PPMになるように紙間制御を行なう。Step39では、Step33の排紙トレー23上で重なり合う表裏の合計濃度信号最大値Max(n)の判断結果とStep34、Step36の印刷枚数の判断結果に応じた紙間制御で印刷を行う。Step40では、全ての画像形成が終了したか判断し、終了していない場合にはStep32から同様の印刷枚数検知を行ない、画像形成をする。終了と判断した場合は画像形成動作を終了させる。
以上、述べてきたように、用紙Pの設定と印刷枚数に応じて紙間制御を実施することで、生産性を低下させることを防止することができる。また、Step31の用紙Pの設定応じて、印刷枚数のしきい値は設定すれば良い。
上記の本実施例3の制御をまとめると次のとおりである。制御部40は排紙トレー23に排紙される用紙Pの枚数が所定の第1の枚数しきい値(20枚)に到達するまではスループット制御の実行を禁止する。制御部40は排紙トレー23に排出される用紙の枚数が第1の枚数しきい値(20枚)の値以上であるときはスループットを所定の第1のスループット(20PPM)よりも用紙の搬送間隔を所定に広げた第2のスループット(12PPM)に変更する。
制御部40は排紙トレー23に排出される用紙の枚数が所定の第1の枚数しきい値(20枚)の値以上であり第1のしきい値よりも所定に多い第2の枚数しきい値(40枚)の値未満あるときはスループットを第3のスループット(16PPM)に変更する。第3のスループットは用紙の搬送間隔が第1のスループット(20PPM)よりも狭く第2のスループット(12PPM)よりも広い所定の搬送間隔のスループットである。
制御部40は使用される用紙Pの種類に応じて第1の枚数しきい値の枚数値を変更する。制御部40は使用される用紙Pの種類に応じて前記第2の枚数しきい値の枚数値を変更する。
《実施例4》
以下に実施例4として、図12に示す、用紙Pの坪量設定と紙間制御について、フローチャートに倣って説明する。実施例1で説明した、排紙接着は排紙トレー23上に排紙される用紙Pに関して、用紙Pの種類で、片面印刷ジョブでも排紙接着が発生する用紙Pがある。例えば、用紙Pの坪量(厚み)が大きいほど、用紙Pの蓄熱量が大きくなり、排紙トレー23上で放熱する放熱量も少なくなる。
以下に実施例4として、図12に示す、用紙Pの坪量設定と紙間制御について、フローチャートに倣って説明する。実施例1で説明した、排紙接着は排紙トレー23上に排紙される用紙Pに関して、用紙Pの種類で、片面印刷ジョブでも排紙接着が発生する用紙Pがある。例えば、用紙Pの坪量(厚み)が大きいほど、用紙Pの蓄熱量が大きくなり、排紙トレー23上で放熱する放熱量も少なくなる。
以下の表2に示すのは、用紙Pの坪量と複数枚連続の片面印刷ジョブにおける排紙接着発生の関係を説明する表である。表2で示すように、本実施例の画像形成装置は、用紙Pの坪量が50mg/m2から120mg/m2の坪量では、片面印刷ジョブで合計濃度信号値が最大値の200%で画像形成された場合でも、排紙接着は発生しない。
しかし、121mg/m2以上の坪量の用紙Pでは、片面印刷ジョブで合計濃度信号値が最大値の200%で画像形成された場合、軽微な排紙接着が発生してしまう。また、用紙Pの坪量が151mg/m2以上では、片面印刷ジョブで合計濃度信号値に関わらず、排紙接着が発生してしまう。
そこで、Step51では、ビデオコントローラ41、または画像形成装置本体の操作部42から、用紙Pの坪量設定を検知する。Step52では、Step51で検知した用紙Pの坪量設定が120mg/m2以下か判断する。Step53では、Step51で転写材Pの坪量設定が120mg/m2以下と判断した場合、通紙間隔を広げず、20PPMの紙間制御を行なう。Step54では、Step52で検知した用紙Pの坪量設定が120mg/m2以上の場合、坪量設定が150mg/m2以下か判断する。
Step55では、Step54で用紙Pの坪量設定が150mg/m2以下と判断した場合、通紙間隔を広げて生産性を16PPMになるように紙間制御を行なう。Step56では、Step54で用紙Pの坪量設定が150mg/m2以上と判断した場合、通紙間隔を広げて生産性を12PPMになるように紙間制御を行なう。
Step57では、Step52、Step54の用紙Pの坪量判断結果に応じた紙間制御で印刷を行う。Step58では、全ての画像形成が終了したか判断し、終了していない場合にはStep57で出力される紙間制御で画像形成をする。終了と判断した場合は画像形成動作を終了させる。
上記のように片面に画像を形成する複数枚連続の片面印刷ジョブを実行する場合の制御をまとめると次のとおりである。制御部40は、使用される用紙Pの坪量が所定の第1の坪量しきい値(120mg/m2)の値以上であるときはスループットを所定の第1のスループット(20PPM)よりも用紙の搬送間隔を所定に広げた第2のスループット(12PPM)に変更する。
また、制御部40は前記坪量が第1の坪量しきい値の値以上であり第1の坪量しきい値よりも所定に大きい第2の坪量しきい値(150mg/m2)の値未満あるときは第3のスループット(16PPM)に変更する。この第3のスループットは、用紙の搬送間隔が第1のスループット(20PPM)よりも狭く第2のスループット(12PPM)よりも広い所定の搬送間隔のスループット(16PPM)である。
以上、述べてきたように、用紙Pの坪量設定に応じて紙間制御を実施することで、片面印刷ジョブでの排紙接着を防止することができる。画像形成装置の排紙接着の発生条件に応じて、用紙Pの坪量しきい値は設定すれば良い。なお、本実施例4に対して実施例2や実施例3の制御を適宜組み合わせた制御構成にすることもできる。
1・・画像形成装置、2・・画像形成部、19・・定着部、23・・排出部、40・・制御部、41・・濃度信号検知部(ビデオコントローラ)
Claims (14)
- 入力された画像データに基づいて記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱して前記トナー像を定着する定着部と、前記定着部を通った記録材を受ける排出部と、制御部とを備える画像形成装置において、
前記画像データから濃度信号情報を取得する濃度信号検知部を有し、前記制御部は、記録材の表面と裏面の両面に画像を形成する複数枚連続の両面印刷ジョブの実行において、前記濃度信号検知部により記録材の表裏の濃度信号情報を取得し、取得した濃度信号値に応じて前記複数枚連続の記録材の搬送間隔を変更するスループット制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記濃度信号値は前記排出部において重なり合う記録材の対向面における合計濃度信号値の最大値)であり、前記制御部は前記最大値が所定の第1のしきい値の値以上であるときはスループットを所定の第1のスループットよりも記録材の搬送間隔を所定に広げた第2のスループットに変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は前記最大値)が前記第1のしきい値の値未満で前記第1のしきい値よりも所定に小さい第2のしきい値の値以上であるときはスループットを記録材の搬送間隔が前記第1のスループットよりも狭く前記第2のスループットよりも広い所定の搬送間隔の第3のスループットに変更することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置が設置されている環境を検知する環境センサを有し、前記制御部は前記環境センサの検知結果に応じて前記第1のしきい値の設定値を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
- 前記環境センサが高温高湿環境を検出したときは、前記制御部は前記第1のしきい値の設定値を所定に下げた設定値に変更することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置が設置されている環境を検知する環境センサを有し、前記制御部は前記環境センサの検知結果に応じて前記第2のしきい値の設定値を変更することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記環境センサが高温高湿環境を検出したときは、前記制御部は前記第2のしきい値の設定値を所定に下げた設定値に変更することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は前記排出部に排出される記録材の枚数が所定の第1の枚数しきい値に到達するまでは前記スループット制御の実行を禁止することを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は前記排出部に排出される記録材の枚数が所定の第1の枚数しきい値の値以上であるときはスループットを所定の第1のスループットよりも記録材の搬送間隔を所定に広げた第2のスループットに変更することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記排出部に排出される記録材の枚数が所定の第1の枚数しきい値の値以上であり前記第1のしきい値よりも所定に多い第2の枚数しきい値の値未満あるときはスループットを記録材の搬送間隔が所定の第1のスループットよりも狭く前記第2のスループットよりも広い所定の搬送間隔の第3のスループットに変更することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は使用される記録材の種類に応じて前記第1の枚数しきい値の枚数値を変更することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は使用される記録材の種類に応じて前記第2の枚数しきい値の枚数値を変更することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 入力された画像データに基づいて記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成部と、前記記録材を加熱して前記トナー像を定着する定着部と、前記定着部を通った記録材を受ける排出部と、制御部とを備える画像形成装置において、
前記制御部は、記録材の片面に画像を形成する複数枚連続の片面印刷ジョブの実行において、使用される記録材の坪量が所定の第1の坪量しきい値の値以上であるときはスループットを所定の第1のスループットよりも記録材の搬送間隔を所定に広げた第2のスループットに変更することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は前記坪量が前記第1の坪量しきい値の値以上であり前記坪量が前記第1の坪量しきい値よりも所定に大きい第2の坪量しきい値の値未満あるときはスループットを記録材の搬送間隔が前記第1のスループットよりも狭く前記第2のスループットよりも広い所定の搬送間隔の第3のスループットに変更することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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JP2015225513A JP2017097001A (ja) | 2015-11-18 | 2015-11-18 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019023719A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-14 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US11809118B2 (en) | 2020-08-28 | 2023-11-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2015
- 2015-11-18 JP JP2015225513A patent/JP2017097001A/ja active Pending
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