JP5851371B2 - 画像形成装置及び画像読取方法 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置及び画像読取方法に関する。
近年、資源の有効利用及びコストの低減を図るため、片面が印刷済みであって残りの面が未印刷である用紙(所謂、裏紙)を再利用する機会が増加している。このような裏紙が再利用されると、未印刷の面も印刷されることになるため、必然的に両面印刷された書類が増加し、その結果として両面印刷された書類の画像を読み取る機会も増加する。例えば、複写機や複合機等の画像形成装置を用いて、両面印刷された書類の片面或いは両面をコピーする場合である。
上記の画像形成装置は、一般的にスキャナーと呼ばれる画像読取装置を備えており、この画像読取装置によって光学的に原稿(書類)の画像を読み取る。このため、原稿の種類によっては、読み取りを行うべき面の画像に対して他の面の画像が写り込んだ画像が読み取られる現象(所謂、裏写り)が生ずる虞がある。以下の特許文献1〜5には、このような裏写りを解消或いは軽減する技術が開示されている。
具体的に、以下の特許文献1には、読み取り対象原稿の紙質を専用のセンサーで検出し、その検出結果に応じて濃度補正する技術が開示されている。以下の特許文献2には、原稿の両面を読み取った結果から裏写り量を求め、その裏写り量に基づいて裏写りを除去する技術が開示されている。以下の特許文献3〜5には、読み取り対象原稿の地肌濃度(例えば、新聞紙や色付き用紙等の用紙自体の色濃度)を検出し、その検出結果に応じて地肌除去(階調補正)を行う技術が開示されている。
特開平5−56257号公報 特開平6−62216号公報 特開平7−273995号公報 特開平7−322069号公報 特開平7−74952号公報
ところで、上述した特許文献1〜5に開示された技術は、裏写りを解消或いは軽減することが可能であると考えられるものの、以下に示す問題がある。上述した特許文献1に開示された技術は、原稿の紙質を検出するための専用のセンサーを必要とするため、装置構成の複雑化やコスト上昇等を招いてしまうという問題がある。また、上述した特許文献2に開示された技術は、裏写り量を求めるために原稿の両面の読み取りを行う必要があるため、読み取りに要する時間が長くなるという問題がある。
また、上述した特許文献3〜5に開示された技術は、地肌除去量を調整することで裏写りを解消又は軽減しており、地肌除去量を大きくするほど効果的に裏写りを解消又は軽減することができる。しかしながら、裏写りが生じていない場合には、地肌除去を行う必要がないのにも拘わらず地肌除去に係る無駄な処理が行われるため、例えばFCOT(First Copy Output Time:コピーボタン(スタートボタン)を押下してから印刷された最初の用紙が出てくるまでの時間)に影響が及ぶ虞がある。また、地肌除去量を大きくすれば効果的に裏写りを解消又は軽減することができる反面、裏写り以外のもの(例えば、読み取りを行うべき面の絵柄等)も除去されてしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、装置構成の複雑化やコスト上昇等を招くことなく効果的に裏写りを軽減することが可能な画像形成装置及び画像読取方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取られた画像に応じた画像を用紙に形成する画像形成部とを備える画像形成装置において、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙の種類に応じた度合で、前記画像読取部で読み取られた画像に含まれる裏写り画像を軽減する処理を行う画像処理部を備えることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙の種類を設定可能な設定部を備えており、前記画像処理部は、前記設定部の設定に基づいて前記裏写り画像を軽減する度合を変化させることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記設定部が、前記画像読取部で読み取られる原稿の裏面の濃度を設定可能であり、前記画像処理部は、前記設定部で設定された用紙の種類と原稿の裏面の濃度とに基づいて前記裏写り画像を軽減する度合を変化させることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記裏写り画像を軽減する度合が、用紙の種類毎に予め登録されており、前記設定部で設定された用紙の種類に応じて切り替えられることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記裏写り画像を軽減する度合が、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙の画像を前記画像読取部に読み取らせることによって登録可能であることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記画像読取部に画像を読み取らせる用紙が、読み取らせるべき面の裏面にテストパターンが印刷されたものであることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記テストパターンが、幅及び濃度が異なる複数のパターンを有することを特徴としている。
本発明の画像読取方法は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取られた画像に応じた画像を用紙に形成する画像形成部とを備える画像形成装置を用いて画像を読み取る画像読取方法であって、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙の種類を設定する第1ステップと、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙であって両面印刷されたものを前記原稿として前記画像読取部に読み取らせる第2ステップと、前記第1ステップで設定された用紙の種類に応じた度合で、前記第2ステップで読み取られた画像に含まれる裏写り画像を軽減する処理を行う第3ステップとを有することを特徴としている。
本発明によれば、装置構成の複雑化やコスト上昇等を招くことなく効果的に裏写りを軽減することが可能であるという効果がある。
本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の全体構成を示す正面透視図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態において裏写りの軽減度合を登録する際に用いられる用紙の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の操作表示部を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による画像形成装置及び画像読取方法について詳細に説明する。尚、以下では、画像形成装置が、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ送信/受信機能を併せ持つ複合機である場合を例に挙げて説明する。図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の全体構成を示す正面透視図である。図1に示す通り、複合機MFは、画像読取装置1(画像読取部)と複合機本体2とを備えており、画像読取装置1で読み取られた画像に応じた画像の形成等を行う。
画像読取装置1は、スキャナー10及びADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)20を備えており、原稿の画像の読み取りを行う。スキャナー10は、プラテンガラス11、白色基準板12、フルレートキャリッジ13、ハーフレートキャリッジ14、集光レンズ15、及びCCD(Charge Coupled Devices:電荷結合素子)センサー16を備えており、プラテンガラス11上にセットされた原稿、又はADF20によって自動給紙される原稿の読み取りを行う。
プラテンガラス11は、読み取り対象の原稿を1枚ずつセットするためのガラス板である。白色基準板12は、シェーディング補正用の白色基準データを取得するための白色板である。フルレートキャリッジ13は、照明光を斜め上方に向けて射出するランプ13aと、照明光の反射光を後述するハーフレートキャリッジ14に向けて反射するミラー13bとを内蔵しており、プラテンガラス11の下方において、不図示のキャリッジ搬送機構によりプラテンガラス11に沿って紙面左右方向(走査方向)に往復移動可能に設けられている。
ハーフレートキャリッジ14は、フルレートキャリッジ13のミラー13bからの光を下方に向けて反射するミラー14aと、ミラー14aで反射された光を集光レンズ15に向けて反射するミラー14bとを内蔵しており、フルレートキャリッジ13と同様に、不図示のキャリッジ搬送機構によりプラテンガラス11に沿って紙面左右方向に往復移動可能に設けられている。尚、キャリッジ搬送機構によって、フルレートキャリッジ13の移動量とハーフレートキャリッジ14の移動量との比率は1:0.5となるように制御されている。これにより、集光レンズ15に達するまでの照明光の光路長が一定となるように制御される。
プラテンガラス11上にセットされた原稿を読み取る場合は、フルレートキャリッジ13及びハーフレートキャリッジ14を走査方向に移動させつつ原稿の画像の読み取りを行う。これに対し、ADF20によって自動給紙される原稿の読み取りを行う場合には、フルレートキャリッジ13及びハーフレートキャリッジ14を所定の原稿読取位置にて待機させ、ADF20によって連続的に搬送される原稿の画像の読み取りを順次行う。
集光レンズ15は、ハーフレートキャリッジ14のミラー14bからの光を集光してCCDセンサー16の受光面に結像させる。CCDセンサー16は、不図示のCCD駆動部から供給されるタイミング信号に同期して作動し、受光面に結像した光を光電変換することにより、読み取った原稿の画像に応じたアナログ電圧信号を生成してAFE(アナログフロントエンド:図示省略)に出力する。尚、AFEは、上記のアナログ電圧信号を所定のゲイン設定値にて増幅した後にデジタル変換することで読み取った原稿の画像を表す画像データを生成し、生成した画像データを複合機本体2の制御部70(図2参照)に出力する。
ADF20は、プラテンカバー21、原稿載置トレイ22、ピックアップローラー23、レジストローラー24、プラテンローラー25、及び排紙ローラー26等を備えており、原稿載置トレイ22にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ連続的に自動給紙する。プラテンカバー21は、スキャナー10の上面に対して開閉可能に設けられており、プラテンガラス11上に原稿をセットして読み取りを行う場合における原稿押さえカバーとしての役割と、ピックアップローラー23、レジストローラー24、プラテンローラー25、及び排紙ローラー26等の自動給紙機構に使用される部材の収納用筐体としての役割を担っている。尚、図1では、プラテンカバー21が閉じられた状態を示している。
原稿載置トレイ22は、読み取り対象の原稿をセットするためのトレイである。ピックアップローラー23は、原稿載置トレイ22にセットされた原稿を1枚ずつピックアップしてレジストローラー24に搬出するためのローラーである。レジストローラー24は、所定のタイミングで原稿をプラテンローラー25に搬送するためのローラーである。プラテンローラー25は、原稿を所定の原稿読取位置を経由して排紙ローラー26に搬送するためのローラーである。排紙ローラー26は、読み取り完了後の原稿を外部に排出するためのローラーである。これら各ローラーの回転動作は、複合機本体2の制御部70により制御される。
複合機本体2は、用紙収容部30、用紙搬送部40、画像形成部50、及び定着部60等を備えており、画像読取装置1からの画像データ或いは外部から送信されてきた画像データに応じた画像の形成等を行う。尚、複合機本体2は、開閉自在な手差しトレイTrを図中左側面に備えており、手差しトレイTrに載置された用紙(印刷用紙)を用紙搬送部40によって搬送可能な構成となっている。
この複合機本体2は、画像読取装置1からの画像データ或いは外部から送信されてきた画像データがRGB色空間データである場合には、その画像データをCMYK色空間データに変換する。周知の通り、RGB色空間データとは、光三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応する画素(画像を構成する最小単位)の階調値を示すデジタルデータである。また、CMYK色空間データとは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の印刷用の色料(複合機MFにおいてはトナー)の三原色にK(キープレート:黒の色料)を加えて画像を表現するデータである。複合機本体2は、形成すべき画像に応じたCMYK各色のトナー画像を個別に形成し、これら各色のトナー画像を重ね合わせることによって、形成すべき画像に応じたカラーのトナー画像を形成する。
用紙収容部30は、各種サイズの用紙を収容する給紙カセット31a,31b,31cを備える。これら給紙カセット31a,31b,31cは、複数枚(例えば、数十枚程度)の用紙をそれぞれ収容可能であり、複合機本体2の正面から引き出し可能なように複合機本体2の底部に配置されている。尚、給紙カセットの数は3つに限られることはなく、少なくとも1つあればよい。
用紙搬送部40は、ピックアップローラー41a,41b,41c、給紙ローラー42a,42b,42c、及び排紙ローラー43等を備えており、用紙収容部30の給紙カセット31a,31b,31cに収容された用紙、或いは手差しトレイTrに載置された用紙を搬送する。ピックアップローラー41a,41b,41cは、給紙カセット31a,31b,31cの各々に収容された用紙のうちの最上位の用紙を給紙ローラー42a,42b,42cに向けてそれぞれ繰り出すためのローラーである。給紙ローラー42a,42b,42cは、ピックアップローラー41a,41b,41cによって繰り出された用紙を画像形成部50に搬送するためのローラーである。排紙ローラー43は、定着部60による定着処理後の用紙を印刷物として外部に排紙(出力)するためのローラーである。
画像形成部50は、中間転写ベルト51、画像形成ユニット52(52Y,52M,52C,52K)、駆動ローラー53、テンションローラー54、二次転写ローラー55、及びクリーナー56を備えており、印刷すべき画像に応じたトナー画像を形成するとともに、形成したトナー画像を用紙搬送部40によって搬送されてくる用紙に転写する。中間転写ベルト51は、画像形成ユニット52(52Y,52M,52C,52K)によって形成(現像)される各色のトナー画像が順次重ねて転写(一次転写)される中間転写体である。この中間転写ベルト51は、駆動ローラー53及びテンションローラー54に張架されており、図1において時計回りに回走する。
画像形成ユニット52(52Y,52M,52C,52K)は、感光体ドラムFa、帯電部Fb、露光部Fc、現像部Fd、及び一次転写ローラーFeをそれぞれ備えており、印刷すべき画像に応じた各色のトナー画像をそれぞれ形成する。尚、図1においては図示を省略しているが、画像形成ユニット52(52Y,52M,52C,52K)は、クリーニング装置及び除電装置等をそれぞれ備える。
感光体ドラムFaは、印刷すべき画像に応じた静電潜像が形成されるとともに、現像されたトナー画像を担持する円筒形の感光体である。帯電部Fbは、感光体ドラムFaに対して対向配置され、感光体ドラムFaの周面を帯電状態とするものである。露光部Fcは、画像データに応じた静電潜像を形成するためのレーザー光を感光ドラムFaに照射する。現像部Fdは、露光部Fcによるレーザー光の照射によって静電潜像が形成された感光ドラムFaにトナーを供給することにより、静電潜像を現像してトナー画像にする。
一次転写ローラーFeは、中間転写ベルト51を挟んで感光体ドラムFaと対向配置され、感光体ドラムFaに担持されるトナー画像を中間転写ベルト51に一次転写する。二次転写ローラー55は、中間転写ベルト51を挟んで駆動ローラー53と対向配置されており、中間転写ベルト51に転写されているトナー画像(各色のトナー画像が重ね合されたもの)を、給紙カセット31a,31b,31cの何れかから(或いは、手差しトレイTrから)用紙搬送部40によって搬送されてくる用紙に二次転写する。クリーナー56は、クリーニングローラーやクリーニングブレード等を備えており、中間転写ベルト51の残留トナーを除去する。
定着部60は、加熱ローラー61を備えており、用紙搬送部40によって搬送されてくる用紙(トナー画像が転写されている用紙)を加熱及び加圧することによって、用紙に転写されたトナー画像を用紙に定着させる。この加熱ローラー61の発熱温度(つまり定着部60の定着温度)は、後述する制御部70によって制御される。尚、定着部60によってトナー画像が定着された用紙は、用紙搬送部40の排紙ローラー43によって、複合機本体2の外部に排出される。
図2は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の要部構成を示すブロック図である。尚、図2においては、図1に示した構成に相当するものについては同一の符号を付してある。図2に示す通り、複合機MFは、以上説明した画像読取装置1並びに用紙搬送部40、画像形成部50、及び定着部60に加えて、制御部70、画像データ記憶部71、画像処理部72、操作表示部73(設定部)、及び通信I/F部74を備える。これら制御部70、画像データ記憶部71、画像処理部72、操作表示部73、及び通信I/F部74は、複合機本体2に設けられている。
制御部70は、操作表示部73から入力される操作指示、又は通信I/F部74から入力される各種指示に応じて複合機MFの動作を制御する。例えば、画像読取装置1による画像データの読み取り制御、通信I/F部74における画像データの受信制御、或いは、画像データ記憶部71に記憶されている画像データの印刷制御等を行う。この制御部70は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリー、入出力インターフェイス等を備えるマイクロコンピューターで実現される。
画像データ記憶部71は、例えばハードディスク装置によって実現され、制御部41の制御の下で各種データを記憶する。例えば、原稿の読み取りが行われる際に画像読取装置1から出力される画像データ、不図示のネットワークを介して送信されてきて通信I/F部74で受信される画像データ、或いは画像処理部72で画像処理が行われた画像データを記憶する。
画像処理部72は、制御部70の制御の下で、画像読取装置1から出力される画像データ、通信I/F部74で受信される画像データ、或いは画像データ記憶部71に記憶された画像データに対して各種の画像処理を行う。例えば、画像データがRGB色空間データである場合には、それらの画像データをCMYK色空間データに変換する処理を行う。また、画像データの圧縮・伸張処理や画像データの印字率の算出処理等を行う。
また、画像処理部72は、画像読取装置1から得られる画像データに対して、画像に含まれる裏写り画像を軽減する処理を行う。この処理を行う場合には、画像処理部72は、給紙カセット31a,31b,31cに収容された用紙(或いは、手差しトレイTrに載置された用紙)の種類に応じた度合で裏写り画像を軽減する処理を行う。これは、再利用された裏紙(複合機MFで片面が印刷された後に、複合機MFで残りの面が印刷された用紙)の画像が画像読取装置1で読み取られた場合に生ずる裏写りを、装置構成の複雑化やコスト上昇等を招くことなく効果的に軽減するためである。
具体的に、画像処理部72は、ユーザーやサービスマンが操作表示部73を操作して行う「用紙設定」の内容に基づいて裏写りを軽減する度合を変化させる。この「用紙設定」は、印刷時において用紙に対するトナー画像の転写や用紙に対するトナー画像の定着の状態が最適になるように使用する用紙に応じて転写や定着の設定を変化させるものである。ここで、裏写りは、用紙の光透過性(即ち、用紙の質や厚さ)に依存し、使用する用紙の種類によって変化するものである。また、裏写りが生ずる原稿は、再利用された裏紙が殆どであると考えられる。このため、上述した「用紙設定」に連動させて裏写りを軽減する度合を変化させることとしている。
また、裏写りの程度は、用紙の種類に加えて裏面に印刷された内容(具体的には、裏面の濃度)によっても変化する。例えば、文字が印刷されている場合のように細線が多く印刷されている場合、或いは薄い色の印刷がなされている場合には、裏面の濃度が低いため裏写りの程度は低い(あまり、裏写りしない)。これに対し、図形が印刷されている場合のように太線が多く印刷されている場合、或いは濃い色の印刷がなされている場合には、裏面の濃度が高いため裏写りの程度は高い(裏写りしやすい)。このため、画像処理部72は、上記の「用紙設定」の設定内容と、ユーザーやサービスマンが操作表示部73を操作して行う「原稿の裏面の濃度」の設定内容とに基づいて裏写りを軽減する度合を変化させる。
ここで、上記の「用紙設定」によって裏写りを軽減する度合は、主な用紙の種類毎に予め登録されており、ユーザー等が操作表示部73を操作して行う「用紙設定」の内容に基づいて切り替えられる。また、裏写りを軽減する度合が登録されていない用紙である場合には、図3に示すテストパターンが印刷された用紙の画像を画像読取装置1に読み取らせることによって登録することが可能である。
図3は、本発明の一実施形態において裏写りの軽減度合を登録する際に用いられる用紙の一例を示す図であって、(a)はテストパターンが印刷された表面を示す図であり、(b)はその裏面を示す図である。図3に示す通り、テストパターンPは、幅及び濃度が異なる複数のパターンを有するものである。具体的に、図3に例示するテストパターンPは、互いに濃度が異なる幅狭(例えば、数ミリメートル程度の幅)の線状の3つのパターンP1と、互いに濃度が異なる幅広(例えば、5〜10ミリメートル程度の幅)の3つの線状のパターンP2とを有する。尚、このようなテストパターンは、色毎(C,M,Y,K)に設けられていても良い。
裏写りの軽減度合は、例えば以下の手順で登録可能である。まず、複合機MFを用いて、図3に示すテストパターンPを、用紙(裏写り画像を軽減する度合が登録されていない用紙)の表面に印刷する。次に、テストパターンPが印刷された用紙を裏返し、テストパターンPが印刷されていない裏面の画像(図3(b)に示す裏面の画像)を画像読取装置1に読み取らせる。そして、制御部70が、画像読取装置1によって読み取られた画像に含まれる裏写り画像の濃度レベルを判定し、濃度レベルに応じた複数段階(例えば、5段階)の裏写りの軽減度合を決定する。この決定された裏写りの軽減度合を「用紙設定」に登録することで、実際に使用する用紙に適した裏写りの軽減が可能になる。
操作表示部73は、操作キー部73aと表示部73bとを備えており、ユーザーの操作に応じた指示を入力するとともに、複合機MFの状態を示す情報等の各種情報を表示する。通信I/F部74は、不図示のネットワークに接続され、ネットワークを介して不図示の端末装置との間で各種信号の送受信を行う。
図4は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の操作表示部を示す図である。図4に示す通り、操作キー部73aは、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)、及び機能切替キー等のハードキーを備える。尚、機能切替キーとは、複合機MFで実現されるコピー機能、プリント機能、スキャン機能、及びファクシミリ機能の各々をユーザーが使用する場合に、各機能の動作モードへ複合機MFを切り替える為のキーである。表示部73bは、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。前述した「用紙設定」を行うためのキーは、表示部73bにソフトキーとして表示される。
次に、上記構成における複合機MFの動作について説明する。尚、以下では、再利用された裏紙の一方の面(後から印刷された面)の画像をコピーする場合の動作について説明する。図5は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の動作を示すフローチャートである。尚、図5に示すフローチャートの処理は、例えば操作表示部73に設けられたコピー機能切替キーがユーザーによって操作されてコピー機能が有効になったときに開始される。
まず、ユーザーによって、コピーしようとしている原稿(再利用された裏紙)がADF20の原稿載置トレイ22にセットされる。このとき、原稿は、画像の読み取りが行われる面(後から印刷された面)が上方を向くように原稿載置トレイ22にセットされる。次に、ユーザーによる操作表示部73の操作に応じて用紙の種類を設定する処理(「用紙設定」)が行われる(ステップS11:第1ステップ)。具体的には、複合機MFに設けられている給紙カセット31a,31b,31cの何れか1つを選択する操作がユーザーによってなされ、これにより選択された給紙カセットに収容されている用紙の種類を設定する処理が行われる。
次いで、ユーザーによる操作表示部73の操作に応じて原稿の裏面の濃度を設定する処理が行われる(ステップS12)。ここで、濃度の設定は、例えばユーザーが濃度を示す数値(例えば、0〜100%の範囲の数値)を指定し、ユーザーが予め規定された濃度区分(例えば、「濃い」、「やや濃い」、「普通」、「やや薄い」、「薄い」等)を選択し、或いはユーザーが予め規定された原稿区分(例えば「文章」、「図形」、「写真」等)を選択することによって行われる。
以上の設定が終了すると、ユーザーによって操作表示部73のスタートキーが押下されたか否かが制御部70で判断される(ステップS13)。スタートキーが押下されていないと判断した場合(判断結果が「NO」の場合)には、ステップS13の処理が繰り返される。これに対し、スタートキーが押下されたと判断した場合(判断結果が「YES」の場合)には、制御部70によって画像読取装置1が制御され、原稿載置トレイ22上にセットされた原稿がADF20によって自動給紙されるとともに、自動給紙された原稿の画像の読み取りがスキャナー10によって行われる(ステップS14:第2ステップ)。
原稿の画像が読み取られると、画像読取装置1から複合機本体2に設けられた制御部70に対し、読み取られた画像に応じた画像データが出力される。この画像データは、制御部70から画像処理部72に出力され、画像に含まれる裏写り画像を軽減する処理(裏写りの軽減処理)が行われる(ステップS15:第3ステップ)。ここで、裏写りの軽減処理は、ステップS11で設定された用紙の種類とステップS12で設定された原稿の裏面の濃度とに応じた度合で行われる。
裏写りの軽減処理が行われた画像データは、制御部70によって画像データ記憶部71に一時的に記憶された後、再び制御部70に読み出されて画像形成部50に送られる。尚、画像データ記憶部71に記憶させる必要が無い場合には、裏写りの軽減処理が行われた画像データを直接画像形成部50に送るようにしても良い。
裏写りの軽減処理が行われた画像データが画像形成部50に入力されると、その画像データに応じた画像を用紙に印刷する処理が行われる(ステップS16)。具体的には、用紙搬送部40によって用紙(ステップS11で設定された種類の用紙)の搬送が開始されるとともに、裏写りの軽減処理が行われた画像データに応じたトナー画像の形成が画像形成部50によって開始される。画像形成部50でトナー画像が形成されると、用紙搬送部40で搬送される用紙に転写されて定着される。トナー画像が定着された印刷用紙は用紙搬送部40によって搬送されて複合機本体2の外部に排出される。このようにして、再利用された裏紙がコピーされる。
以上の通り、本実施形態では、画像形成部50による画像の形成に用いられる用紙の種類に応じた度合で、画像読取装置1で読み取られた画像に含まれる裏写り画像を軽減する処理を画像処理部72で行うようにしており、「用紙設定」に連動させて裏写りを軽減する度合を変化させている。このため、装置構成の複雑化やコスト上昇等を招くことなく効果的に裏写りを軽減することができる。
以上、本発明の一実施形態による画像形成装置及び画像読取方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、理解を容易にするために、原稿の読み取りを行うに際して用紙の種類の設定と原稿の裏面における濃度の設定とを行う例について説明した(図5中のステップS11,S12)が、原稿の読み取りを行う度に上記の設定を行うのは煩わしい。このため、使用される頻度が高い用紙を標準用紙として予め設定するとともに、読み取りが行われる頻度が高い原稿の濃度を標準濃度として予め設定しておき、ユーザーによって用紙の種類や原稿の裏面における濃度が指定されない場合には、標準用紙と標準濃度とに応じた度合で裏写り画像を軽減する処理を行っても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置が複合機である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、複写機、ファクシミリ等の画像読取装置1及び画像形成部50に相当する構成を有する画像形成装置にも適用することができる。
1 画像読取装置
50 画像形成部
72 画像処理部操作指示
73 操作表示部
MF 複合機
P テストパターン

Claims (4)

  1. 原稿の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取られた画像に応じた画像を用紙に形成する画像形成部とを備える画像形成装置において、
    前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙の種類を設定可能な設定部と、
    前記設定部の設定に基づいて、前記画像読取部で読み取られた画像に含まれる裏写り画像を軽減する度合を変化させる処理を行う画像処理部
    を備え、
    前記裏写り画像を軽減する度合は、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙であって、読み取らせるべき面の裏面に互いに濃度が異なる線状のパターンと互いに濃度が異なる幅広のパターンとを有するテストパターンが印刷された用紙の画像を前記画像読取部に読み取らせることによって登録可能である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記設定部は、前記画像読取部で読み取られる原稿の裏面の濃度を設定可能であり、
    前記画像処理部は、前記設定部で設定された用紙の種類と原稿の裏面の濃度とに基づいて前記裏写り画像を軽減する度合を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記裏写り画像を軽減する度合は、用紙の種類毎に予め登録されており、前記設定部で設定された用紙の種類に応じて切り替えられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 原稿の画像を読み取る画像読取部と、該画像読取部で読み取られた画像に応じた画像を用紙に形成する画像形成部とを備える画像形成装置を用いて画像を読み取る画像読取方法であって、
    前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙の種類を設定する第1ステップと、
    前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙であって両面印刷されたものを前記原稿として前記画像読取部に読み取らせる第2ステップと、
    前記第1ステップの設定に基づいて、前記第2ステップで読み取られた画像に含まれる裏写り画像を軽減する度合を変化させる処理を行う第3ステップと
    を有し、
    前記裏写り画像を軽減する度合は、前記画像形成部による画像の形成に用いられる用紙であって、読み取らせるべき面の裏面に互いに濃度が異なる線状のパターンと互いに濃度が異なる幅広のパターンとを有するテストパターンが印刷された用紙の画像を前記画像読取部に読み取らせることによって登録可能である
    ことを特徴とする画像読取方法。
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