JP2010252043A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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勝之 佐護
Takashi Tanaka
敬 田中
Masaya Tashiro
雅也 田代
Yoshiaki Tabata
義明 田端
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Abstract

【課題】画像読取装置による読取画像について、当該画像読取装置の光源である白色LEDの使用開始初期から寿命後期まで、一定の色味を維持可能にする。
【解決手段】複数の白色LEDを有した光源と、当該光源により照射された原稿の画像を読み取る光電変換素子とを有するスキャナ部22と、当該光源を複数の駆動電流値で駆動制御可能な駆動制御部2110と、複数の駆動電流値を用いて駆動される光源の色度に応じた係数を各駆動電流値毎に記憶する係数記憶部と、光源の光量を検出する光量検出部220と、光源の光量に応じて駆動制御部2110が光源の駆動に用いる駆動電流値を変更する電流値補正部2111と、電流値補正部2111により駆動電流値が変更されたとき、係数記憶部から当該変更後の駆動電流値に対応する係数を読み出し、当該係数を用いて、スキャナ部22による読取画像のデータを画像処理する画像処理部219とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関し、特に、画像読取部の光源の経時変化による色味変化を補正する技術に関する。
画像形成装置に備えられるスキャナ等の画像読取装置としては、例えば、下記特許文献1に示されるように、読取用の光源として白色LEDを用いるものが知られている。当該画像読取装置による原稿読取方式では、定電流制御により白色LEDの光度を一定に保つ制御が多く採用されている。このような画像読取装置の白色LEDは、その寿命後期に発光効率低下し、当該画像読取部の光量が落ちてS/N比が悪化するため、ライフスパンを通じて白色LEDにより一定の光量を得るために、光量が低下したときに当該白色LEDの駆動電流値を増加させて光量を増加させる技術が提案されている。
特開平10−56577号公報
上記白色LEDは、InGN系の青色LEDを黄色蛍光体で覆うことで青色と黄色の混合色を得て、さらに人間の眼の分光感度特性を利用して白色を得る方式が採用されている。しかし、LEDの発光波長は、駆動電流量の変化に伴ってシフトするため、上記白色LEDの寿命後期で駆動電流量を増加させると白色光の色味が変化してしまう。このため、寿命後期で駆動電流量を増加させた白色LEDによる照射の下で画像読取部が読み取った原稿画像と、使用開始初期に駆動電流量を増加させていない白色LEDによる照射の下で画像読取部が読み取った原稿画像は、色味が異なる結果を招く。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、画像読取装置による読取画像について、当該画像読取装置の光源である白色LEDの使用開始初期から寿命後期まで、一定の色味を維持可能にすることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の白色LEDを有した光源と、当該光源により照射された原稿の画像を読み取る光電変換素子とを有する画像読取部と、
前記光源を複数の駆動電流値で駆動制御可能な駆動制御部と、
前記複数の駆動電流値を用いて前記駆動制御部によって駆動される前記光源の色度に応じた色補正処理用の係数を、当該各駆動電流値毎に記憶する係数記憶部と、
前記光源の光量を検出する光量検出部と、
前記光量検出部によって検出される光量に応じて、前記駆動制御部が前記光源の駆動に用いる駆動電流値を変更する電流値補正部と、
前記電流値補正部によって前記駆動電流値が変更されたとき、前記係数記憶部から当該変更後の駆動電流値に対応する係数を読み出し、当該読み出した係数を用いて、前記画像読取部によって読み取られた読取画像のデータに対する色補正処理を行う画像処理部と
を備えた画像読取装置である。
この発明によれば、画像処理部は、電流値制御部によって上記光源の駆動電流値が変更されたとき、係数記憶部から当該変更後の駆動電流値に対応する色補正処理用の係数を読み出し、当該係数を用いて、画像読取部によって読み取られた読取画像のデータに対して色補正処理を行うので、上記光源の白色LEDの使用開始初期から寿命後期までに亘って生じる分光特性や色度の変化を要因とする読取画像の色味変化を相殺して、当該使用開始初期から寿命後期まで読取画像を一定の色味に維持することが可能になり、S/N比低下防止と、画像読取精度の維持とが可能になる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置であって、前記光量検出部によって検出される光量に応じたゲインを用いて自動利得制御により前記光電変換素子からの出力値を補正するAGC処理部と、
前記AGC処理部が用いるゲインが予め定められた閾値を超えているか否かを判断する判断部とを更に備え、
前記判断部によって前記ゲインが前記閾値を超えていると判断された場合に、前記AGC処理部は当該ゲインを予め定められた初期値に戻し、前記電流値補正部は前記光量検出部によって検出される光量に応じて前記駆動電流値を変更するものである。
この発明によれば、AGC処理部によって光電変換素子の出力値の自動利得制御に用いられるゲインが判断部によって上記閾値を超えていると判断された場合には、AGC処理部は当該ゲインを予め定められた初期値に戻し、光量検出部によって検出される光量に応じて電流値制御部が上記駆動電流値を変更する。これにより、色味変化が少ない自動利得制御による補正で読取画像の品質を保持できる場合は、自動利得制御による補正を行って駆動電流値の変更を行わず、自動利得制御による補正で読取画像の品質を保持できない場合に限り、光源の駆動電流値を変更して上記係数を用いた色補正処理を上記出力値に対して行う。このため、本発明によれば、色味変化を極力抑えて読取画像を高品位に保持しつつ、色味変化が生じた場合には上記係数を用いた画像処理を行うことで、画像品質を高品位に保つことができる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置と、
前記画像読取部によって読み取られた画像を用いて画像形成を行う画像形成部と
を備えた画像形成装置である。
この発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明と同様の作用が得られる。
本発明によれば、画像読取装置による読取画像について、当該画像読取装置の光源である白色LEDの使用開始初期から寿命後期まで、一定の色味を維持することが可能になり、S/N比低下防止と、画像読取精度の維持とが可能になる。
本実施の形態における複合機の内部構成を模式的に示した縦断面図である。 複合機の画像読取装置を示した概略側面図である。 画像読取装置の画像読取回路の概略構成を示すブロック図である。 画像処理部の内部構成を示すブロック図である。 スキャナ部の出力値の補正処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明における画像読取装置及び画像形成装置を、カラーコピー、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ等の機能を備えた複合機に集約した形態を例に説明する。
図1は本実施の形態における複合機1の内部構成を模式的に示した縦断面図である。複合機1は大きく分けると画像読取装置2と装置本体3とからなる。画像読取装置2は、原稿搬送部(原稿搬送部)21とスキャナ部22を備えて構成される。原稿搬送部21はADFを実現するものであり、原稿載置台241、給紙ローラ232、搬送ドラム233、排紙ローラ234及び排紙トレイ235を有する。原稿載置台241は原稿が載置される場所であり、原稿載置台241に載置された原稿は1枚ずつ給紙ローラ232によって取り込まれて搬送ドラム233へ搬送される。搬送ドラム233を経由した原稿は排紙ローラ234によって排紙トレイ235へ排出される。
スキャナ部(画像読取部の一例)22は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するものである。スキャナ部22は、装置本体3に設けられている。スキャナ部22は、コンタクトガラス221、光源222、第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228、CCD(Charge CoupLED Device)229、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227、結像レンズ228を備える。このスキャナ部22は、光源222として冷陰極蛍光管等の白色蛍光ランプが用いられ、上記第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225、第1キャリッジ226、第2キャリッジ227及び結像レンズ228により、原稿からの光をCCD229に導くものである。スキャナ部22は、光源222として例えば白色LEDが用いられている。
CIS231は、スキャナ部22よりも原稿搬送方向下流側に設けられている。CIS231は、原稿搬送路において、スキャナ部22によって読み取られる原稿面とは反対側の面を読取可能な位置に設けられている。
コンタクトガラス221は原稿を載置する場所であり、光源222及び第1ミラー223は第1キャリッジ226によって支持され、第2ミラー224及び第3ミラー225は第2キャリッジ227によって支持されている。
画像読取装置2の原稿読取方法としては、コンタクトガラス221上に載置された原稿をスキャナ部22が読み取るフラットベッド読取モードと、原稿をADFによって取り込み、その搬送途中で原稿を読み取るADF読取モードがある。
フラットベッド読取モードでは、光源222がコンタクトガラス221上に載置された原稿を照射し、主走査方向1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。CCD229は一次元のイメージセンサであり、1ライン分の原稿の画像を同時に処理する。1ライン分の読み取りが終了すると、主走査方向と直交する方向(副走査方向、矢印Y方向)に第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動され、次のラインの読み取りが行われる。
ADF読取モードでは、原稿載置台241に載置された原稿が給紙ローラ232によって1枚ずつ取り込まれ、搬送ドラム233から排紙トレイ235への搬送経路に設けられた読取位置230上を原稿が通過するとき、光源222が原稿を照射し、主走査1ライン分の反射光が第1ミラー223、第2ミラー224、第3ミラー225の順に反射して、結像レンズ228に入射する。結像レンズ228に入射した光はCCD229の受光面で結像される。続いて原稿は原稿搬送部21によって搬送され、次のラインが読み取られる。尚、以下の説明において、特に記載のないものについては、ADF読取モードによって原稿を自動給紙し、画像の読み取りを行うことを前提に説明を行う。
更に、原稿搬送部21は切換ガイド236、反転ローラ237及び反転搬送路238からなる原稿反転機構を有する。1回目のADF読み取りによって表面(原稿の一方の面)が読み取られた原稿を、原稿反転機構を用いて反転させて再搬送することによって、再度CCD229によって裏面(原稿の他方の面)の読み取りが行わせることができる。この原稿反転機構は、両面読み取り時にのみ動作し、片面読み取り時は動作しない。片面読み取り時及び両面読み取り時において裏面の読み取り後、切換ガイド236は上側に切り替えられ、搬送ドラム233を経た原稿は排紙ローラ234によって排紙トレイ235に排紙される。両面読み取り時における表面読み取り後、切換ガイド236は下側に切り替えられ、搬送ドラム233を経た原稿は反転ローラ237のニップ部へ搬送される。その後、切換ガイド236は上側へ切り替わって反転ローラ237が逆回転することにより、原稿は反転搬送路238を介して搬送ドラム233へ再搬送される。以下、原稿反転機構を用いて原稿の両面を読み取らせるモードを両面反転読取モード又は高画質モードと表記する。
更に、本実施の形態の画像読取装置2は、ADF読取モード時において、上記で説明したように原稿の搬送途中でCCD229によって原稿の表面の読み取りを行わせると同時に、231によって原稿の裏面の読み取りを行わせることが可能である。つまり、原稿載置台241から給紙された原稿は読取位置230上を通過するときにCCD229によって表面が読み取られ、更にCIS231を通過する際に裏面が読み取られる。このようにCCD229とCIS231を用いることで、ワンパスで原稿の両面の読み取りが可能となる。
複合機1は、装置本体3と、装置本体3の左方に配設されたスタックトレイ6とを有している。装置本体3は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から用紙(記録媒体)を1枚ずつ繰り出して記録部(画像形成部)40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた用紙に画像を形成する記録部40とを備える。更に手差しトレイ471を備え、この手差しトレイ471からは何れの給紙カセットにも収納されていないサイズの用紙や、既に一方の面に画像形成がなされている用紙(裏紙)、OHPシートのような任意の記録媒体が載置可能であり、給紙ローラ472によって1枚ずつ装置本体3内に給紙される。
記録部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電装置421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電装置422と、スキャナ部22で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光装置423と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像装置44C、44M、44Y、44Kと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写装置41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着装置45とを備えている。なお、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色に対するトナーの供給は、不図示のトナー供給容器(トナーカートリッジ)から行われる。また、記録部40を通過した用紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463及び464等が設けられている。
用紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40によって用紙の一方の面に画像の形成が施された後、この用紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態にする。この状態で搬送ローラ463を逆回転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40によって他方の面に画像の形成が施された後、用紙をスタックトレイ6又は排出トレイ48に排出する。
また、装置本体3の前方には、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示部や、種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する操作部5が備えられている。この操作部5は、タッチパネルを備える表示部51、数字キー群53、スタートボタン55等を備える。表示部51は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等によって構成され、紙サイズ選択、倍率選択、濃度選択等の選択画面が表示される。
次に、スキャナ部22による白色基準板10の画像読取動作を説明する。図2は、複合機1の画像読取装置2を示した概略側面図である。
本実施形態の画像読取装置2には、スキャナ部22の読取位置230に対向する位置に白色基準板(白色基準部材の一例)10が設けられている。読取位置230に搬送されてきた原稿は、白色基準板10とコンタクトガラス221の間を通過する。白色基準板10は、主走査方向(図2において紙面に直交する方向)に延びるように、プラテンボード239に取り付けられた白色の帯板状部材である。スキャナ部22は、後述する色補正のために白色基準板10の画像を読み取る場合、上記副走査方向において白色基準板10の位置(読取位置230。すなわち、原稿搬送部21により搬送される原稿を読み取る位置と同じ)まで第1キャリッジ226及び第2キャリッジ227が移動し、光源222により白色基準板10の白色面を照射した状態で、当該白色面を読み取る。
次に、複合機1における画像読取装置2の画像読取回路を説明する。図3は画像読取装置2の画像読取回路の概略構成を示すブロック図である。なお、本発明に関係する構成を中心に、スキャナ部22の場合を例にして説明する。画像読取装置2の画像読取回路210は、CPU211と、RAM212と、ROM213と、スキャナ部22と、操作部5と、AGC処理部216と、A/D変換部217と、シェーディング補正部218と、画像処理部219とを備える。これら各部は、バスBUSによって互いに通信可能に接続されている。
CPU211は、複合機1の全体的な動作制御を司るための制御回路である。CPU211は、ROM212又は図略のHDDに記憶されている複合機1及び画像読取装置2の動作制御プログラムに従った動作により、駆動制御部2110と、電流値補正部2111と、判断部2112として機能する。
駆動制御部2110は、複合機1の全体的な動作制御を司り、画像読取装置2の動作制御も担当する。例えば、駆動制御部2110は、スキャナ部22の光源222を複数の駆動電流値で駆動制御可能である。
電流値補正部2111は、スキャナ部22の光量検出部220(後述)によって検出される光源222の光量に応じて、駆動制御部2110が光源222の駆動に用いる駆動電流値を変更する。例えば、電流値補正部2111は、内蔵するメモリに、スキャナ部22の光源222の光量の値に応じた光源222の各駆動電流値を記憶しており、光量検出部220により検出される光量に応じた駆動電流値を当該メモリから読み出して、新たな駆動電流値とする。
判断部2112は、画像読取装置2による読取画像の自動利得制御(AGC(オートゲインコントロール)処理)に用いられるゲインの値を、後述するAGC処理部216から得て、当該自動利得制御に用いられるゲインが、予め定められた閾値を超えているか否かを判断する。後述するAGC処理部216は、スキャナ部22の光源222についての経時変化で生じる光量低下を要因として変化する出力値(スキャナ部22による読取画像を示すデータ値)を、当該出力値の変化に応じて設定されるゲインを用いた自動利得制御により補正することで、当該出力値を、予め定められた色度(光源222の使用開始当初の光量の下でのスキャナ部22の出力値に対応する色度)に対応する値まで増大させる。このため、判断部2112が用いる上記閾値は、光源222が寿命に達したときの光量の下でのスキャナ部22の出力値に対して設定されるゲインの値である。当該ゲインは、光源222の使用開始当初の光量の下でのスキャナ部22の出力値に対して用いられるべき値が初期値とされる。すなわち、AGC処理部216による自動利得制御には、当該初期値から上記閾値までの間の値が用いられる。
RAM212は、CPU211による上記動作制御プログラムに従った複合機1及び画像読取装置2の動作制御時の作業領域として用いられるメモリである。
ROM213は、上記動作制御プログラム等を記憶する。
操作部5は、操作者から、コピー動作開始指示(原稿画像読取指示)等の各種操作指示を受け付けるものである。
AGC処理部216は、スキャナ部22の読取画像である出力値の変化に応じて補正されるゲインを用いての自動利得制御により、スキャナ部22からの出力値を、上記予め定められた色度に対応する出力値まで増大させる。すなわち、AGC処理部216では、スキャナ部22の読取画像としての出力値に応じてゲインが増大され、当該ゲインを用いた自動利得制御により、スキャナ部22のCCD229から出力される出力値を増大させ、当該出力値を予め定められた色度に対応する出力値まで引き上げる。スキャナ部22からA/D変換部217に送出される出力値は、上記ゲインが用いられた自動利得制御後の出力値となる。
A/D変換部217は、スキャナ部22のCCD229、及びCIS231から送出されてくるアナログの電気信号からなる読取画像データを、ディジタルの読取画像データに変換する。本実施形態では、A/D変換部217は、AGC処理部216から得た読取画像のデータをA/D変換した後、当該ディジタル変換後の読取画像データを、シェーディング補正部218に出力する。
シェーディング補正部218は、スキャナ部22による白色基準板10の読み取り動作、又はCIS231によるシェーディングローラ11の読取動作で取得される白色基準値及び黒基準値を用いて、スキャナ部22及びCIS231のそれぞれに読み取られた各原稿画像に対してシェーディング補正を行う。シェーディング補正部218は、画像処理部219に、シェーディング補正済みの原稿画像のデータを送出する。本実施形態では、スキャナ部22による読取画像のデータは、AGC処理部216及びA/D変換部217による処理を経て、シェーディング補正部218に入力される。
画像処理部219は、シェーディング補正部218から送出されてくる画像データに関する各種画像処理を行うものである。例えば、画像処理部219は、当該画像データに対して、レベル補正、ガンマ補正等の補正処理、画像データの圧縮又は伸長処理、拡大又は縮小処理などの画像加工処理を行う。当該画像処理後の画像データは、記録部40での画像形成処理に用いられる。
スキャナ部22は、光量検出部220を備えている。光量検出部220は、光源222から発光される光を受光して、受光量に応じた電気信号を出力する受光素子を備えている。光量検出部220は、当該受光量に応じた電気信号をCPU211に出力する。
次に、画像処理部219の内部構成を説明する。図4は画像処理部219の内部構成を示すブロック図である。
画像処理部219は、係数記憶部2192と、色補正処理部2191とを備える。
係数記憶部2192は、色補正処理部2191が、スキャナ部22による読取画像のデータに対しての画像処理時に用いる係数として、電流値補正部2111によって光源222の駆動電流値として用いられる各駆動電流値のそれぞれに対応する値を記憶している。すなわち、係数記憶部2192は、上記各駆動電流値で駆動された場合の光源222のそれぞれの色度に対応する各係数を記憶している。当該係数は、上記駆動電流値の変更により光源222の分光特性や色度の変化に伴うスキャナ部22による読取画像の色度変化を補って、スキャナ部22による読取画像の色度を、予め定められた基準値の色度のレベルまで引き上げるために、色補正処理部2191による色補正処理に用いられるものである。
例えば、操作者が操作部5から動作指示を入力して、駆動制御部2110にスキャナ部22の光源222の駆動電流値を変化させながら画像読取を行わせると、図略の色度検出部が当該各画像読取時の読取画像についての色度を検出する。例えば、スキャナ部22は、カラーフィルタを有しており、当該カラーフィルタにより、色度検出用の白基準値を取得するためにスキャナ部22によって読み取られた白色基準板10の読取画像のデータをRGBデータに色分解し、当該RGBデータへの色分解済みのデータを、色度検出部に送出する。色度検出部は、スキャナ部22から受け取った当該RGBデータに色分解済みのデータを、既知の変換式を用いた計算処理等により色度x,yに変換し、当該色度x,yに変換後のデータに基づいて、白色基準板10表面の読取画像の色度を検出する。これにより得られた各駆動電流値が用いられたスキャナ部22(光源222)の駆動時におけるそれぞれの読取画像についての色度情報は、各駆動電流値毎に図略のメモリに蓄積される。
操作者は、当該メモリ内の各色度情報を複合機1に接続したパーソナルコンピュータ等により取得し、当該各駆動電流値でのスキャナ部22(光源222)駆動時の色度に応じて、色補正処理部2191の色補正処理に用いられる係数を各駆動電流値別に設定し、各駆動電流値別の当該係数を係数記憶部2192に記憶させる。
係数記憶部2192は、上記のように、各駆動電流値で駆動された場合の光源222のそれぞれの色度に対応する各係数を記憶しているが、物体(スキャナ部22による読取対象物)の分光分布は色度図とリンクしている。すなわち、物体の分光分布と人間の目の等色関数を用いて三刺激値を得る。そして、色度図は三刺激値から得られるので、分光特性と色度図はリンクしていることになる。
色補正処理部2191は、電流値補正部2111によって変更された当該変更後の光源222の駆動電流値に対応する係数を係数記憶部2192から読み出し、当該読み出した係数を用いて、スキャナ部22による読取画像(RGB値の画像データ)に対して色補正処理を行う。すなわち、電流値補正部2111によって光源222の駆動電流値が変更されると、光源222の色度(≒分光特性)が変化するため、AGC処理部216が自動利得制御に用いるゲインを初期値に戻してA/D変換部217のレンジを最大限使えるようにし、当該色度(≒分光特性)の変化分は、上記新たな係数を用いた画像処理部219による画像処理により相殺するようにする。
次に、スキャナ部22の出力値の補正処理を説明する。図5は、スキャナ部22の出力値の補正処理を示すフローチャートである。
操作部5に操作者からのコピー動作実行指示が入力されたことによるコピー動作実行時等に、原稿搬送部21により原稿載置台241上の原稿が1枚ずつスキャナ部22による読取位置230に向けて搬送が開始されて、スキャナ部22により1枚ずつ原稿読取が開始されると(S1)、判断部2112は、スキャナ部22による読取画像についてのAGC処理部216による上述した自動利得制御に用いるゲインが上記予め定められた閾値を超えているか否かを判断する(S2)。判断部2112によって、当該ゲインが当該閾値を超えていないと判断された場合は(S2でNO)、AGC処理部216は、スキャナ部22の読取画像としての出力値を、当該ゲインを用いた自動利得制御により、上述した予め定められた色度に対応する出力値まで増大させる(S9)。この後、処理はS8に移る。
また、判断部2112によって、上記ゲインが当該閾値を超えていると判断された場合は(S2でYES)、AGC処理部216は上記ゲインを上記予め定められた初期値に戻した上で自動利得制御を行う(S3)。続いて、電流値補正部2111は、上記S1での原稿画像読取時における光源222の光量を光量検出部220から取得し(S4)、当該光量に応じた駆動電流値を算出して光源222の新たな駆動電流値として設定する(S5)。
そして、画像処理部219の色補正処理部2191は、電流値補正部2111によって変更された上記駆動電流値に対応する色補正処理用の係数を係数記憶部2192から読み出し(S6)、当該読み出した係数を用いて、スキャナ部22の出力値(スキャナ部22によって読み取られた読取画像のデータ)に対して色補正処理の画像処理を行う(S7)。
この後、駆動制御部215は、原稿載置台241に載置されている全ての原稿の読取が終了したかを判断し、駆動制御部215が全ての原稿の読取が終了するまで、S1乃至S7,S9の処理が繰り返される(S8)。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の例として複合機1を示しているが、本発明に係る画像形成装置は複合機1に限定されるものではなく、コピー機、ファクシミリ装置等であっても構わない。
また、上記実施形態では、スキャナ部22による画像読取時の場合を例にして、本発明の実施形態を説明しているが、本発明はスキャナ部22による画像読取に限定されるものではない。CIS231の光源として白色LEDが用いられる場合は、上述したスキャナ部22の出力値の補正処理と同様にして、CIS231についても本発明の適用が可能である。
また、上記図1乃至図5に示した構成及び処理は、本発明に係る画像読取装置及び画像形成装置の一例を示すものに過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 複合機
2 画像読取装置
22 スキャナ部
220 光量検出部
222 光源
40 記録部
210 画像読取回路
211 CPU
2110 駆動制御部
2111 電流値補正部
2112 判断部
215 駆動制御部
216 AGC処理部
219 画像処理部
2191 色補正処理部
2192 係数記憶部
231 CIS

Claims (3)

  1. 複数の白色LEDを有した光源と、当該光源により照射された原稿の画像を読み取る光電変換素子とを有する画像読取部と、
    前記光源を複数の駆動電流値で駆動制御可能な駆動制御部と、
    前記複数の駆動電流値を用いて前記駆動制御部によって駆動される前記光源の色度に応じた色補正処理用の係数を、当該各駆動電流値毎に記憶する係数記憶部と、
    前記光源の光量を検出する光量検出部と、
    前記光量検出部によって検出される光量に応じて、前記駆動制御部が前記光源の駆動に用いる駆動電流値を変更する電流値補正部と、
    前記電流値補正部によって前記駆動電流値が変更されたとき、前記係数記憶部から当該変更後の駆動電流値に対応する係数を読み出し、当該読み出した係数を用いて、前記画像読取部によって読み取られた読取画像のデータに対する色補正処理を行う画像処理部と
    を備えた画像読取装置。
  2. 前記光量検出部によって検出される光量に応じたゲインを用いて自動利得制御により前記光電変換素子からの出力値を補正するAGC処理部と、
    前記AGC処理部が用いるゲインが予め定められた閾値を超えているか否かを判断する判断部とを更に備え、
    前記判断部によって前記ゲインが前記閾値を超えていると判断された場合に、前記AGC処理部は当該ゲインを予め定められた初期値に戻し、前記電流値補正部は前記光量検出部によって検出される光量に応じて前記駆動電流値を変更する請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取部によって読み取られた画像を用いて画像形成を行う画像形成部と
    を備えた画像形成装置。
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JP2013131995A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法

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