JP2013131995A - 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013131995A
JP2013131995A JP2011281703A JP2011281703A JP2013131995A JP 2013131995 A JP2013131995 A JP 2013131995A JP 2011281703 A JP2011281703 A JP 2011281703A JP 2011281703 A JP2011281703 A JP 2011281703A JP 2013131995 A JP2013131995 A JP 2013131995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
image reading
reading
image data
emitting elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011281703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5743875B2 (ja
Inventor
政義 ▲高▼橋
Masayoshi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2011281703A priority Critical patent/JP5743875B2/ja
Publication of JP2013131995A publication Critical patent/JP2013131995A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5743875B2 publication Critical patent/JP5743875B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)

Abstract

【課題】発光色の異なる複数の発光素子を同時に点灯させて原稿からモノクロ画像データを読み取る際に、原稿の有彩色部分に対応するモノクロ画像データに生じる濃度ムラを緩和することのできる画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取方法を提供すること。
【解決手段】発光色が異なる複数の発光素子と、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、前記複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記光電変換手段で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取手段と、を備えてなる画像読取装置において、前記モノクロ画像読取手段による主走査方向一ライン分の前記モノクロ画像データの読取周期T0において前記発光素子の駆動電流の電流値を予め定められた変化パターンP1に従って変化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、発光色が異なる複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光からモノクロ画像データを読み取る画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取方法に関するものである。
従来から、発光色が異なる複数のLED(発光素子)により原稿に光を照射したときの反射光に応じて画像データを読み取る画像読取装置が知られている(例えば特許文献1参照)。画像読取装置では、原稿からの反射光を受光して電気信号に変換するCCDなどのイメージセンサー(光電変換素子)を用いて画像データが読み取られる。
ところで、このイメージセンサーの受光面には薄い保護膜が設けられており、その保護膜の光学干渉によりイメージセンサーの分光感度特性にはムラが生じる。特に、受光面全体の保護膜の膜厚を均一にすることは困難であり、その膜厚の異なる位置では分光感度特性のムラにバラツキが生じる。
ここに、図6は、イメージセンサーの受光面において保護膜の膜厚が異なる位置A1(実線)及び位置A2(破線)の分光感度特性、及び赤色(R:二点鎖線)、緑色(G:一点鎖線)、青色(B、点線)のLEDの発光波長の一例を示している。
図6に示すように、保護膜の膜厚が異なる位置A1と位置A2とでは、その保護膜で生じる光学干渉が異なるため、光の波長に対する感度特性も異なる。具体的に、図6に示す例において、青色のLEDの発光波長のピークに対する感度は、位置A1に比べて位置A2が高いことがわかる。そのため、青色のLEDの光が位置A1及び位置A2に同じ光量だけ照射されても、位置A1及び位置A2で読み取られる画像データには濃度差が生じ、これが画像データ全体における濃度ムラ(縦筋など)として現れる。
ここで、一つのLEDだけを点灯させて画像データを読み取る場合には、周知のシェーディング補正などによって、このような分光感度特性のムラのバラツキに起因する濃度ムラは緩和される。また、発光色の異なる複数のLEDを同時に点灯させてモノクロ画像データを読み取る際でも、原稿の無彩色部分については、複数のLEDを同時に点灯させたときの白基準データに基づくシェーディング補正によって濃度ムラは緩和される。
特開2002−237922号公報
しかしながら、発光色の異なる複数のLEDを同時に点灯させてモノクロ画像データを読み取る際、原稿の有彩色部分については、複数のLEDを同時に点灯させたときの白基準データに基づくシェーディング補正を行っても濃度ムラは緩和されない。
具体的に、図6に示す例では、原稿において位置A1及び位置A2に対応する部分が同じ青色画像であり、その青色画像から同じ光量の光が反射された場合、イメージセンサーでは位置A1に比べて位置A2の方が高い感度で読み取られる。もちろん、この場合にもシェーディング補正を行うことが考えられる。但し、このシェーディング補正で用いられる白基準データは複数色のLEDを同時に点灯させたときに読み取られたものである。そのため、位置A1及び位置A2における青色に関する分光感度特性のムラのバラツキのみをシェーディング補正によって補うことはできず画像データに濃度ムラが生じる。
一方、図6に示す例では、位置A1及び位置A2における緑色又は赤色の発光波長に対する感度がほぼ同じである。そのため、原稿において位置A1及び位置A2に対応する部分が緑色画像又は赤色画像であり、その緑色画像又は赤色画像から同じ光量の光が反射された場合、イメージセンサーでは位置A1及び位置A2でほぼ同じ感度の読み取りが行われる。しかしながら、位置A1及び位置A2で読み取られる画像データに対して、複数のLEDを同時に点灯させたときの白基準データに基づくシェーディング補正が行われると、そのシェーディング補正によって却って位置A1及び位置A2で読み取られた画像データに濃度ムラが生じることになる。
従って、本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発光色の異なる複数の発光素子を同時に点灯させて原稿からモノクロ画像データを読み取る際に、原稿の有彩色部分に対応するモノクロ画像データに生じる濃度ムラを緩和することのできる画像読取装置、画像形成装置、及び画像読取方法を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明は、発光色が異なる複数の発光素子と、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、前記複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記光電変換手段で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取手段と、を備えてなる画像読取装置であって、前記モノクロ画像読取手段による主走査方向一ライン分の前記モノクロ画像データの読取周期において一つ又は複数の前記発光素子の駆動電流の電流値を予め定められた変化パターンで変化させる電流変化手段を備えてなることを特徴とする画像読取装置として構成される。
前記画像読取装置では、前記発光素子に流れる駆動電流の電流値の変化により、前記発光素子の発光強度がピーク(最大値)となる波長が変化するため、前記光電変換手段における分光感度特性のムラのバラツキが均されてその影響が軽減される。従って、本発明によれば、前記複数の発光素子を同時に点灯させて原稿からモノクロ画像データを読み取る際に、原稿の有彩色部分に対応するモノクロ画像データに生じる濃度ムラを緩和することができる。
ここで、前記変化パターンは、前記読取周期において前記発光素子に流れる駆動電流の電流値の積分値が、前記読取周期において一定の電流値の駆動電流が前記発光素子に供給される場合と同じ値になるように予め定められたものであることが望ましい。これにより、前記読取周期に前記光電変換素子で受光される光量を一定に維持することができ、前記発光素子に流れる電流値の変化に起因する濃度変化が防止される。
ところで、本発明は、前記画像読取装置を備えてなる画像形成装置の発明として捉えてもよい。即ち、本発明は、発光色が異なる複数の発光素子と、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、前記複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記光電変換手段で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取手段と、前記モノクロ画像読取手段によって読み取られたモノクロ画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、前記モノクロ画像読取手段による主走査方向一ライン分の前記モノクロ画像データの読取周期において一つ又は複数の前記発光素子の駆動電流の電流値を予め定められた変化パターンで変化させる電流変化手段と、を備えてなることを特徴とする画像形成装置の発明として捉えることができる。
また、本発明は、前記画像読取装置において実行される画像読取方法として捉えてもよい。即ち、本発明は、発光色が異なる複数の発光素子と、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、前記複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記光電変換手段で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取手段と、を備えてなる画像読取装置において実行される画像読取方法であって、前記モノクロ画像読取手段による主走査方向一ライン分の前記モノクロ画像データの読取周期において一つ又は複数の前記発光素子の駆動電流の電流値を予め定められた変化パターンで変化させることを特徴とする画像読取方法として捉えることができる。
本発明によれば、発光色の異なる複数の発光素子を同時に点灯させて原稿からモノクロ画像データを読み取る際に、原稿の有彩色部分に対応するモノクロ画像データに生じる濃度ムラを緩和することができる。
本発明の実施の形態に係る複合機Xの概略構成を示す模式図。 制御部5の要部構成を示すブロック図。 電流値の変化パターンの一例を示す図。 モノクロ画像読取処理の手順の一例を示すフローチャート。 電流値及び発光波長の関係の一例を示す図。 分光感度特性及び発光波長の一例を示す図。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る複合機X(画像読取装置、画像形成装置の一例)の概略構成について説明する。ここに、図1(A)は前記複合機Xの正面模式断面図、図1(B)は図1(A)におけるD−D矢視図である。なお、本発明は、複合機(MFP)に限らず、画像読取機能を有するスキャナ装置、ファクシミリ装置又は複写機などの画像読取装置又は画像形成装置に適用することができる。
図1に示すように、前記複合機Xは、画像読取部1、ADF(自動原稿送り装置)2、画像形成部3、給紙カセット4、制御部5、及び操作表示部6などを備えている。前記操作表示部6は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイとユーザーによる各種の操作入力が行われるタッチパネル及び操作ボタンとを有している。
前記画像形成部3は、前記画像読取部1で読み取られる画像データ、又は外部の情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)から入力された画像データなどに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。
具体的に、前記画像形成部3は、感光体ドラム31、帯電装置32、現像装置33、トナーコンテナ34、転写ローラー35、除電装置36、定着ローラー37、加圧ローラー38などを備えている。そして、前記画像形成部3では、前記給紙カセット4から供給される用紙に以下の手順で画像が形成される。
まず、前記帯電装置32によって前記感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、不図示のレーザスキャナユニット(LSU)により前記感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、前記感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして、前記感光体ドラム31上の静電潜像は前記現像装置33によってトナー像として現像(可視像化)される。なお、前記現像装置33には、前記トナーコンテナ34からトナーが補給される。続いて、前記感光体ドラム31に形成されたトナー像は前記転写ローラー35によって用紙に転写される。その後、用紙に転写されたトナー像は、その用紙が前記定着ローラー37及び前記加圧ローラー38の間を通過して排出される際に前記定着ローラー37で加熱されて溶融定着する。なお、前記感光体ドラム31の電位は前記除電装置36で除電される。
前記画像読取部1は、原稿から画像データを読み取る画像読取手段であって、図1(A)に示すように、コンタクトガラス11、読取ユニット12、ミラー13、14、光学レンズ15、及びCCD(Charge Coupled Device)16などを備えている。
前記コンタクトガラス11は、前記画像読取部1の上面に設けられており、前記複合機Xの画像読取対象となる原稿Pが載置される透明な原稿台である。
前記読取ユニット12は、LED光源121及びミラー122を備えており、ステッピングモーター等の駆動モーターを用いた不図示の移動機構によって図1(A)における左右方向(副走査方向)へ移動可能に構成されている。そして、前記駆動モーターにより前記読取ユニット12が副走査方向に移動されると、前記LED光源121から前記コンタクトガラス11上に照射される光が副走査方向に走査される。
前記LED光源121は、発光色がR(赤)、G(緑)、及びB(青)である3つのLED121R、121G、121B(発光素子)を備えている。前記LED121R、121G、121B各々からの光は不図示の導光部材により、図1(A)における奥行き方向(主走査方向)に拡散して照射される。なお、前記LED光源121は前記導光部材を用いるものに限らず、R、G、Bに対応する3つの発光素子の光を混色させて白色光を照射する一つのLEDとして構成され、各発光素子に個別の駆動電流の供給が可能な白色LEDが主走査方向に多数並設された構成であってもよい。
前記LED121R、121G、121Bは、後述のLEDドライバー54(図2参照)で駆動電流が制御されることにより個別に又は同時に発光し、前記コンタクトガラス11上の読取位置12Aに向けて各色の光又は白色光を照射する。具体的に、前記複合機Xにおいて、カラー画像データの読み取り時には、前記LED121R、121G、121Bが個別に順次点灯され、前記CCD16によりRデータ、Gデータ、Bデータ各々の画像データが読み取られる。また、前記複合機Xにおいて、モノクロ画像データの読み取り時には、前記LED121R、121G、121Bが同時に点灯した状態で前記CCD16により画像データが読み取られる。なお、前記読取位置12Aは、前記読取ユニット12の副走査方向への移動に伴って副走査方向に移動する。
前記ミラー122は、前記LED光源121から前記読取位置12Aにある原稿P又は前記ADF2に設けられた後述の白色基準板に光を照射したときの反射光を前記ミラー13に向けて反射させる。そして、前記ミラー122で反射した光は、前記ミラー13、14によって前記光学レンズ15に導かれる。前記光学レンズ15は、入射した光を集光して前記CCD16に入射させる。
前記CCD16は、受光した光をその光量に応じた電気信号(電圧)に変換し、画像データとして出力する光電変換素子を有している。なお、前記CCD16では、入射される光の波長に応じて予め定められた感度(分光感度特性)で光電変換が行われる。
具体的に、前記複合機Xにおいて、前記CCD16は、前記LED光源121から光が照射されたときに前記原稿Pから反射した反射光に基づいて前記原稿Pの画像データを読み取る。前記CCD16で読み取られた画像データは前記制御部5に入力される。なお、本実施の形態では、光電変換手段として前記CCD16を用いた例について説明するが、前記CCD16よりも焦点距離の短い密着型のイメージセンサー(CIS:Contact Image Sensor)を用いてもよい。
ところで、前述したように、前記CCD16の受光面には薄い保護膜が設けられており、この保護膜の光学干渉により前記CCD16の分光感度特性にはムラが生じる(図6のA1又はA2参照)。さらに、前記保護膜の膜厚を均一にすることは困難であるため、その膜厚の違いに起因して前記分光感度特性のムラにバラツキが生じる(図6のA1及びA2参照)。前記複合機Xは、後述するように前、記分光感度特性のムラのバラツキに起因して前記CCD16による読取画像データに生じる濃度ムラを緩和することに特徴を有している。
前記ADF2は、原稿セット部21、複数の搬送ローラー22、原稿押さえ23、及び排紙部24などを備えている。前記ADF2は、前記搬送ローラー22各々を不図示のモーターで駆動させることにより、前記原稿セット部21にセットされた原稿Pを前記コンタクトガラス11上の読取位置12Aを通過させて前記排紙部24まで搬送させる。
前記原稿押さえ23は、主走査方向に長尺状を成しており、前記コンタクトガラス11上の読取位置12Aの上方に原稿Pが通過できる間隔を隔てた位置に設けられている。
また、前記ADF2には、主走査方向に長尺状を成す白色基準板(不図示)が設けられている。前記複合機Xでは、前記白色基準板(不図示)の画像データが白色基準データとして読み取られる。そして、前記白色基準データは、前記制御部5で実行される周知のシェーディング補正などで用いられる。
具体的に、カラー画像データの読み取り時におけるシェーディング補正では、予め前記LED光源121のLED121R、121G、121Bを個別に点灯させたときに取得された白基準データ各々に基づいてRデータ、Gデータ、Bデータがそれぞれ補正される。また、モノクロ画像データの読み取り時におけるシェーディング補正では、予め前記LED光源121のLED121R、121G、121Bを同時に点灯させたときに取得された白基準データに基づいてモノクロ画像データがそれぞれ補正される。
次に、図2を参照しつつ前記制御部5について説明する。前記制御部5は、CPU51、ROM52、EEPROM53、及びLEDドライバー回路54などを備えている。なお、前記制御部5は集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよい。
前記CPU51は、前記ROM52に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより前記複合機Xを統括的に制御する。なお、前記EEPROM53は、前記CPU51で実行される各種処理の一時記憶領域(作業領域)として用いられる。また、前記LEDドライバー回路54は、前記CPU51からの制御指示に従って、前記LED光源121のLED121R、121G、121Bに流れる駆動電流を個別に制御する機能を有している。
また、前記ROM52には、前記CPU51によって実行される後述のモノクロ画像読取処理(図4参照)で用いられる固定電流値I0及び変化パターンP1が予め記憶されている。なお、前記変化パターンP1及び前記固定電流値I0は、前記LED121R、121G、121Bに共通で設定されたものであっても、或いは前記LED121R、121G、121Bごとに個別に設定されたものであってもよい。
前記固定電流値I0は、従来のように前記CCD16による1ライン分の画像データの読み取り時間に対応する読取周期において前記LED121R、121G、121Bに一定の電流値の駆動電流を供給して同時に点灯させた状態でモノクロ画像データを読み取る場合の電流値として予め設定されたものである。
一方、前記変化パターンP1は、前記モノクロ画像データの1ラインごとの読取周期において前記LED121R、121G、121Bに供給する電流値を変化させるときの変化パターンとして予め設定されたものである。
ここで、図3を参照しつつ、前記変化パターンP1の一例について説明する。
図3に示す前記変化パターンP1では、前記CCD16による1ライン分の画像データの読み取り時間に対応する読取周期T0において、前記LED121R、121G、121Bに流れる駆動電流の電流値が電流値I1〜I3の3段階で変化している。より具体的に、前記駆動電流の電流値は、まず前記読取周期T0の開始時点t1では電流値I1に設定される。その後、時点t2に達すると、前記駆動電流は電流値I1から電流値I2まで増加する。さらにその後、時点t3に達すると、前記駆動電流は電流値I2から電流値I3まで増加する。そして、時点t4に達すると、前記駆動電流の供給が停止する。
そのため、前記複合機Xにおいて、前記LEDドライバー54が前記変化パターンP1に従って前記LED121R、121G、121Bに流れる駆動電流の電流値を制御すると、その電流値は前記読取周期T0の間に変化することになる。以下、係る制御を電流変化制御という。なお、前記電流値I1〜I3は、前記固定電流値I0に対する割合で定められたものであってもよく、これにより、前記固定電流値I0が変更されると前記電流値I1〜I3も自動的に変更される。
ところで、前記変化パターンP1は、前記読取周期T0における前記駆動電流の電流値の積分結果が予め設定された設定値に維持されるように設定されたものである。具体的に、前記設定値は、前記読取周期T0において前記LED121R、121G、121Bに一定の前記固定電流値I0の駆動電流を供給する従来のモノクロ画像読取処理における前記読取周期T0の電流値の積分値と同じ値である。これより、前記読取周期T0ごとに前記変化パターンに従って前記LED121R、121G、121Bの駆動電流を変化させても、従来同様の光量を前記CCD16に蓄積させることができ、駆動電流の変化に起因する濃度変化は防止される。なお、一般にLEDの駆動電流と光量との関係は正比例ではない。そのため、前記固定電流値I0又は前記変化パターンP1のいずれを用いた場合でも前記読取周期T0において前記CCD16に蓄積される光量が同じになれば、前記設定値は前記読取周期T0における従来の積分値と全く同じ値に限らず概ね同じ値であればよい。
<モノクロ画像読取処理>
そして、前記複合機Xでは、前記CPU51が、前記LED121R、121G、121Bにより同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記CCD16で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取処理(図4参照)を実行する。ここに、係る処理を実行するときの前記CPU51がモノクロ画像読取手段に相当する。
以下、図4のフローチャートを参照しつつ、前記複合機Xで実行されるモノクロ画像読取処理について説明する。ここに、図4に示すS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号である。なお、前記複合機Xにおいて前記モノクロ画像読取処理の各処理手順を実行する方法が本発明に係る画像読取方法に該当する。
(ステップS1〜S2)
まず、ステップS1において、前記CPU51は、ユーザーによる前記操作表示部6へのモノクロ画像読取処理の開始要求を待ち受ける(S1のNo側)。そして、モノクロ画像読取処理の開始要求がなされると(S1のYes側)、処理はステップS2に移行する。
続いて、ステップS2において、前記CPU51は、前記電流変化制御の機能が有効に設定されているか否かを判断する。なお、前記電流変化制御の機能の有効/無効は、例えば前記複合機Xの初期設定において予め設定され、或いは前記操作表示部6に対するモノクロ画像読取処理の開始要求時などに設定される。
ここで、前記電流変化制御の機能が有効と判断されると(S2のYes側)、処理はステップS3に移行し、無効と判断されると(S2のNo側)、処理はステップS4に移行する。なお、前記電流変化制御の機能を常に有効とし、前記ステップS2の処理手順を省略することも他の実施例として考えられる。
(ステップS3〜S5)
そして、前記電流変化制御の機能が有効である場合(S2のYes側)、前記CPU51は、前記ROM52に記憶された前記変化パターンP1を読み出し(S3)、前記LEDドライバー54に制御指示として前記変化パターンP1を入力する(S5)。
一方、前記電流変化制御の機能が無効である場合(S2のNo側)、前記CPU51は、前記ROM52に記憶された前記固定電流値I0を読み出し(S4)、前記LEDドライバー54に制御指示として前記固定電流値I0を入力する(S5)。
(ステップS6)
その後、ステップS6において、前記CPU51は、前記画像読取部1を制御することにより、原稿からモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取動作を実行する。具体的に、前記CPU51は、前記LEDドライバー54によって前記LED121R、121G、121Bを同時に点灯させると共に、前記読取ユニット12を副走査方向に移動させながら、前記CCD16で主走査方向1ラインごとの画像データを読み取る。
このとき、前記LEDドライバー54は、前記ステップS5で前記CPU51から入力された前記固定電流値I0又は前記変化パターンP1に基づいて、前記読取周期T0において前記LED121R、121G、121Bに流れる駆動電流の電流値を制御する。具体的に、前記固定電流値I0が前記LEDドライバー54に入力された場合、前記LEDドライバー54は、前記読取周期T0において前記LED121R、121G、121B各々に前記固定電流値I0の駆動電流を供給する。
一方、前記CPU51から前記変化パターンP1が前記LEDドライバー54に入力された場合、前記LEDドライバー54は、前記読取周期T0において前記LED121R、121G、121B各々に流れる駆動電流を前記変化パターンP1に従って変化させる。ここに係る処理を実行するときの前記CPU51及び前記LEDドライバー54が電流変化手段に相当する。
そして、前述したように前記読取周期T0の間に前記LED121R、121G、121Bに供給される駆動電流が変化すると、前記LED121R、121G、121Bの発光強度がピーク(最大値)になる波長(発光波長)も変化することになる。ここに、図5は、青色の光を照射する前記LED121Bの電流値と発光波長との関係の一例を示す図である。図5に示すように、前記LED121Bに流れる電流の電流値が増加するに従って、前記LED121Bの発光波長は短くなる。なお、前記LED121R、121Gについての説明は省略するが、前記LED121R、121Gについても駆動電流の変化に伴って発光波長が変化する。これにより、前記CCD16の受光面の保護膜の膜厚の不均一に起因する分光感度特性のムラのバラツキ(例えば図6におけるA1及びA2の差)が均されてその影響が軽減される。
従って、前記複合機Xでは、前記LED121R、121G、121Bを同時に点灯させて原稿からモノクロ画像データを読み取る際、その原稿に有彩色部分が含まれている場合であっても、その原稿の有彩色部分に対応するモノクロ画像データに生じる濃度ムラを緩和することができる。
なお、本実施の形態では、前記LED121R、121G、121Bの駆動電流の電流値を3段階に変化させる場合(図3参照)について説明したが、これに限らない。例えば、前記駆動電流を2段階又は4段階以上に変化させることや、連続的に変化させることも他の実施形態として考えられる。また、前記モノクロ画像読取処理のみではなく、カラー画像データを読み取るカラー画像読取処理においても前記LED121R、121G、121Bの駆動電流を変化させることが考えられる。
1 :画像読取部
11:コンタクトガラス
12:読取ユニット
12A:読取位置
121:LED光源
121R:LED(赤)
121G:LED(緑)
121B:LED(青)
122:ミラー
13、14:ミラー
15:光学レンズ
16:CCD
2 :ADF
21:原稿セット部
22:搬送ローラー
23:原稿押さえ
24:排紙部
3 :画像形成部
4 :給紙カセット
5 :制御部
51:CPU
52:ROM
53:EEPROM
54:LEDドライバー
6 :操作表示部
X :複合機(画像読取装置、画像形成装置の一例)

Claims (4)

  1. 発光色が異なる複数の発光素子と、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、前記複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記光電変換手段で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取手段と、を備えてなる画像読取装置であって、
    前記モノクロ画像読取手段による主走査方向一ライン分の前記モノクロ画像データの読取周期において一つ又は複数の前記発光素子の駆動電流の電流値を予め定められた変化パターンで変化させる電流変化手段を備えてなることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記変化パターンは、前記読取周期において前記発光素子に流れる駆動電流の電流値の積分値が、前記読取周期において一定の電流値の駆動電流が前記発光素子に供給される場合と同じ値になるように予め定められたものである請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の画像読取装置を備えてなる画像形成装置。
  4. 発光色が異なる複数の発光素子と、受光した光をその光量に応じた電気信号に変換する光電変換手段と、前記複数の発光素子により同時に原稿に光を照射したときの反射光を前記光電変換手段で受光してモノクロ画像データを読み取るモノクロ画像読取手段と、を備えてなる画像読取装置において実行される画像読取方法であって、
    前記モノクロ画像読取手段による主走査方向一ライン分の前記モノクロ画像データの読取周期において一つ又は複数の前記発光素子の駆動電流の電流値を予め定められた変化パターンで変化させることを特徴とする画像読取方法。
JP2011281703A 2011-12-22 2011-12-22 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法 Expired - Fee Related JP5743875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011281703A JP5743875B2 (ja) 2011-12-22 2011-12-22 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011281703A JP5743875B2 (ja) 2011-12-22 2011-12-22 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013131995A true JP2013131995A (ja) 2013-07-04
JP5743875B2 JP5743875B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=48909218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011281703A Expired - Fee Related JP5743875B2 (ja) 2011-12-22 2011-12-22 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5743875B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154171A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 株式会社リコー 画像読取装置
WO2019208648A1 (ja) 2018-04-26 2019-10-31 住友化学株式会社 発光素子

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11298673A (ja) * 1998-04-10 1999-10-29 Canon Inc 画像読取装置および方法、記録媒体
JP2002237922A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Canon Inc 画像読取装置及びその制御方法、記憶媒体
JP2003152958A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Ricoh Co Ltd 画像読取り装置
JP2010252043A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
JP2011213106A (ja) * 2010-03-18 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および点灯時間補正方法
JP2012074991A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11298673A (ja) * 1998-04-10 1999-10-29 Canon Inc 画像読取装置および方法、記録媒体
JP2002237922A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Canon Inc 画像読取装置及びその制御方法、記憶媒体
JP2003152958A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Ricoh Co Ltd 画像読取り装置
JP2010252043A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置
JP2011213106A (ja) * 2010-03-18 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および点灯時間補正方法
JP2012074991A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Kyocera Mita Corp 画像読取装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154171A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 株式会社リコー 画像読取装置
WO2019208648A1 (ja) 2018-04-26 2019-10-31 住友化学株式会社 発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP5743875B2 (ja) 2015-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012142948A (ja) 画像読取装置及びその制御方法
JP6131964B2 (ja) 画像処理装置
JP2015060166A (ja) 画像形成装置
JP5743875B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法
JP5791527B2 (ja) 光照射装置、画像読取装置、画像形成装置
JP5244881B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP5560055B2 (ja) 画像形成装置
JP5926629B2 (ja) 画像読取装置
US9635210B2 (en) Image reading apparatus that acquires of appropriate white reference data, image reading method, and image forming apparatus
US9197787B2 (en) Image reading device, image forming apparatus, and image reading method
JP2017220806A (ja) 画像読取装置、画像形成装置、調整値設定方法
JP5393820B2 (ja) 画像形成装置
JP5867454B2 (ja) 画像形成装置
JP2012015750A (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5909458B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6436115B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6658667B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
US9998630B2 (en) Image reading device and method, and image forming apparatus, with pixel value correction based on estimated image data of non-reading region
JP6690597B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2012151644A (ja) 画像読取装置、画像読取装置を備えた画像形成装置及び画像処理方法
JP2012108340A (ja) 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体
JP2011010029A (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5806946B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2012160940A (ja) 補正装置、画像読取装置、画像形成装置及びプログラム
JP5926704B2 (ja) 画像読取装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5743875

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees