JP2013257506A - 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013257506A
JP2013257506A JP2012134842A JP2012134842A JP2013257506A JP 2013257506 A JP2013257506 A JP 2013257506A JP 2012134842 A JP2012134842 A JP 2012134842A JP 2012134842 A JP2012134842 A JP 2012134842A JP 2013257506 A JP2013257506 A JP 2013257506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distortion
image
information
unit
distortion information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012134842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013257506A5 (ja
JP6108694B2 (ja
Inventor
Fumiaki Hirose
史明 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012134842A priority Critical patent/JP6108694B2/ja
Priority to US13/915,062 priority patent/US8885218B2/en
Publication of JP2013257506A publication Critical patent/JP2013257506A/ja
Publication of JP2013257506A5 publication Critical patent/JP2013257506A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6108694B2 publication Critical patent/JP6108694B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/12Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by photographic printing, e.g. by laser printers
    • G06K15/1204Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by photographic printing, e.g. by laser printers involving the fast moving of an optical beam in the main scanning direction
    • G06K15/1219Detection, control or error compensation of scanning velocity or position, e.g. synchronisation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5062Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the characteristics of an image on the copy material
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/027Test patterns and calibration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/12Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by photographic printing, e.g. by laser printers
    • G06K15/129Colour printing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

【課題】 レーザ歪みに起因する画像の歪みのみを補正するだけでは、転写ベルト等の組み付け誤差等による幾何歪みは依然として残ったままになる。
【解決手段】 レーザ歪みおよび幾何歪みを考慮した歪み補正を、印刷手段に送信される画像データに対して実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像データを処理する画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラムに関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置におけるレーザを偏向するポリゴンミラーの面倒れによるレーザの走査線の曲がり(レーザ歪み)に起因して、画像の歪みが発生することがある。特許文献1は、レーザ歪みに応じた主走査方向の位置で画像データの画素位置を副走査方向にずらすことで、レーザ歪みに起因する画像の歪みを補正する歪み補正技術を開示する。特許文献1では、転写ベルト上に形成されたレジストレーションパッチを検知センサによって測定することで、主走査方向の各位置における副走査方向のレーザ歪みの程度を表すレーザ歪み情報を取得する。そして、レーザ歪み情報に基づき、そのレーザ歪みを相殺するように画像データを変形する。この変形された画像データを用いて画像を出力すると、見かけ上、画像の歪みが補正されることになる。
特開2004−170755
特許文献1は、レジストレーションパッチを検知する検知センサの測定結果をもとにしたレーザ歪み情報に基づいて、歪み補正を行う方法を開示する。すなわち、特許文献1の歪み補正は、検知センサを基準とした歪み補正であり、特許文献1は、検知センサによって求められたレーザ歪みを補正することを開示する。
しかしながら特許文献1は、画像が印刷されるシートの斜行やシートを搬送する転写ベルトの組み付け誤差等の要因による斜行等(幾何歪み)による画像の歪みを含めた歪み補正の方法を開示しない。例えば具体的には、図11(a)に示されるように、転写ベルトおよびシートが斜行している場合に、シートに印刷される歪み補正後の直線の画像は、レーザ歪みに起因する曲がりが補正された、検知センサに対して曲がりのない直線となる。しかし転写ベルトおよびシートの斜行を考慮していないため、最終的に得られる画像は、シートに対して斜行した歪んだものとなる。
また、1次転写ベルトおよび2次転写ベルトの2つの転写ベルトを用いた画像形成装置であって、1次転写ベルト上に形成されるレジストレーションパッチを検知センサによって検知することでレーザ歪み情報を取得する構成をとる画像形成装置がある。この画像形成装置は、1次転写ベルト上に形成された画像を2次転写ベルトによって搬送されるシートに転写する構成をとる。この画像形成装置では、1次転写ベルト上に形成されるパッチを検知するため、取得されるレーザ歪み情報は、1次転写ベルトと2次転写ベルトの対向位置の捻じれなどの位置関係を考慮していないため、やはりシートに印刷される画像は、シートに対して斜行した歪んだものとなる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、転写ベルト等の組み付け誤差等による幾何歪みおよびレーザ歪みに起因する画像の歪みを補正することで、画像がシートに対して歪んでしまうのを抑制する。なお以降、特に断りのない限りは、歪み補正とはレーザ歪みと幾何歪みの両方を考慮した副走査歪み補正のことを示す。また、歪み画像とはレーザ歪みまたは幾何歪み、あるいはその両方の、副走査方向の歪みをもつ画像のことを示す。
本発明の画像処理装置は、複数のプロセスカラーのレーザ走査によってシートへの印刷を行う印刷手段に、画像データを送信する画像処理装置であって、プロセスカラーごとの前記レーザ走査の歪みに起因する画像の歪みを補正するためのレーザ歪み情報をプロセスカラーごとに取得する第1の取得手段と、複数のプロセスカラーに共通な、前記シートに対する画像の幾何歪みを補正するための幾何歪み情報を取得する第2の取得手段と、前記第1および第2の取得手段で取得されるレーザ歪み情報および幾何歪み情報を合成することで得られる合成歪み情報に基づいて、前記画像データにおける画素の位置を副走査方向にずらすことで歪み補正を行う補正手段と、前記補正手段によって補正されたプロセスカラーごとの画像データを前記印刷手段に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、レーザ歪みおよび幾何歪みを考慮した歪み補正によって、シート上に印刷される画像の歪みが補正された画像を得ることができる。
本発明における画像形成装置として用いられるMFP100のシステムブロック図。 歪み補正のための画像処理を行うモジュールを示した図。 画像補正部207の行う歪み補正処理の概念を示した図。 画像補正部207が行う画像補正処理を説明する図。 画像処理部118における歪み補正処理のフローの一例を示した図。 歪み補正余力を説明する図。 第2の歪み情報を設定する際の手順を説明する図。 第1と第2の歪みを重畳する処理を説明する図。 ホストコンピュータ170で歪み補正を行う際の処理について説明する図。 実施例1の画像諸折装置を示す図。 幾何歪みについて説明する図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
(実施例1)
<画像処理装置の構成>
図10および図1は、本発明における画像処理装置として用いられるMFP(Multi Function Peripheral)100の内部構成図およびシステムブロック図である。
まずは図10を用いて、MFP100の内部構成について説明する。
本実施例のMFP100は、プロセスカラーごとの画像形成ユニットが転写ベルト10に搬送方向に沿って並ぶ、タンデム型カラー画像形成装置である。このカラー画像形成装置は、本体装置の右側面下部に転写材カセット53を装着している。
転写材カセット53にセットされたシート上の記録媒体は、給紙ローラ54によって一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対55−a、55−bによって転写ベルト10に導かれる。そして転写ベルト10はシートを画像形成ユニットまで搬送し、各画像形成ユニットはシート上に各プロセスカラーの画像を形成(印刷)する。
プロセスカラーのひとつであるシアンの画像をシートに印刷する画像形成ユニットは、感光体ドラム14−C、露光ユニット51−C、現像ユニット52−C、転写ユニット57−Cを有する。他のプロセスカラー(イエロー、マゼンタ、ブラック)の画像形成ユニットについても同様である。
以下でシアンの画像形成ユニットを例として画像をシートに印刷する場合について説明する。露光ユニット51−Cは、画像データに従って、感光体ドラム14−Cをレーザで露光走査して、潜像を形成する。そして現像ユニット52−Cは、現像剤によって潜像を現像し、現像剤像を形成する。そして、転写ユニット57Cは、転写ベルト10によって搬送されてきたシート上に、現像剤像を転写する。このような画像形成プロセスを各画像ユニットで行うことで、シート上にカラー画像を形成する。そして、シート上に形成された画像は、定着ユニット58によって加熱定着されて、排紙ローラ59−a、59−bによって印刷物としてMFP100の機外に排出される。
また検知センサ15は、後述のキャリブレーションモードにおいて、転写ベルト10上に形成された各プロセスカラーのレジストレーション検出パターンを検知することで、露光ユニット51の各プロセスカラーに固有なレーザの走査線の歪みを表すレーザ歪み情報を生成する。
なおこの検知センサ15は、感光体ドラム14上に形成されるレジストレーション検出パターンを検知する構成であってもよい。
またなお、本実施例のMFP100は、転写ベルト10によって搬送されてきたシートに各画像形成ユニットから直接に現像剤像を転写する構成をとっている。しかし、本発明は、各画像形成ユニットによって形成される各色の画像を中間転写ベルト上に重ね合わせて1次転写し、重ね合わされた中間転写ベルト上のカラー画像を、搬送ベルトによって搬送されてきたシート上に2次転写する構成を有するMFP100にも適用できる。MFP100が中間転写ベルトを有する2次転写の構成をとる場合、検知センサ15は、感光体ドラム14あるいは中間転写ベルト上に形成されるレジストレーション検出パターンを検知する構成であればよい。
次に図1を用いて、MFP100のシステム構成について説明する。
制御部110は、画像入力デバイスであるスキャナ部120や画像出力デバイスであるプリンタ部130(図2(b)参照)と接続されており、画像データの入出力を制御する。CPU(Central Processing Unit)111は、RAM(Random Access Memory)112に展開されたプログラムを実行することで、MFP100の全体の動作を制御する。RAM112はまた、画像データを一時的に記憶するための画像メモリでもある。ROM(Read Only Memory)113はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。
また制御部110は、ホストコンピュータ170等から受信したPDL(Page Description Language)データを解釈することでプロセスカラーごとのビットマップ画像を生成し、プリンタ部130へ送信する。
操作部I/F114は、操作部140と制御部110とを接続するインタフェースであり、操作部140に表示するための画像データを操作部140に出力する。また、操作部I/F114は、操作部140からユーザが入力した情報をCPU111に伝達する。
HDD(Hard Disk Drive)115は、システムソフトウェア、画像データ、MFP100の動作を制御するためのプログラム等が格納されている。HDD115の格納するプログラムは、図2(a)、図4のモジュールおよびフローチャートの処理を実現するためのコンピュータプログラムであって、CPU111によって実行されるプログラムを含む。HDD115に格納されたプログラムがRAM112にロードされ、CPU111はこれを実行することでMFP100の動作を制御する。
メモリ116は、HDD115と同様に画像データやその他のデータを記憶する。デバイスI/F117は、画像入出力デバイスであるスキャナ部120やプリンタ部130と制御部110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
画像処理部118(図2(a)参照)は、スキャナ部120において原稿から読み取られた画像データや、プリンタ部130へ出力される画像データに対して画像処理を行う。本発明における歪み補正のための画像処理も、画像処理部118で行われる。
LAN I/F119は、LAN(Local Area Network)160と制御部110とを接続するインタフェースであり、LAN160経由で送受信される各種情報のやりとりを司る。
ホストコンピュータ170はLAN160を介してMFP100と接続されており、PDLデータのMFP100への送信などを行う。
プリンタ部130は、制御部110で生成されたビットマップ画像をもとに印刷を行なう印刷手段として機能する、MFP100の内部に備わる印刷ユニットである。その内部構成は、図10を用いて説明したとおりである。プリンタ部130は、制御部110によって動作が制御される。プリンタ部130の動作には、大きく分けて3つのモードがある。1つ目はシートに画像の通常印刷を行なうプリントモードである。2つ目は、プリンタ部130のプリンタエンジン、特に露光ユニット51によるレーザの走査線の歪みを表すレーザ歪み情報を取得するための、キャリブレーションモードである。3つ目は後述するような、レーザ歪み情報に基づいて行われる画像の歪み補正で補正できない転写ベルトの斜行歪みのような、シートに対する画像の幾何歪みを表す幾何歪み情報を設定するための、セッティングモードである。
キャリブレーションモードについて簡単に説明する。キャリブレーションモードは、露光ユニット51の行うレーザ走査による走査線の軌跡が変化しうる場合に実行される。例えばMFP100の動作状況が所定の動作条件を満たした場合に実行される。具体的にはMFP100が所定の枚数のシートを印刷するごとに、あるいは、感光体ドラム14が交換された後に、キャリブレーションモードが実行される。
キャリブレーションモードにおいて、まず露光ユニット51はレーザで感光体ドラム14を露光走査することで、レジストレーション検出パターンの潜像を形成する。そして現像ユニット52は各プロセスカラーのレジストレーション検出パターンを現像し、転写ユニット57はレジストレーション検出パターンを転写ベルト10に転写する。転写ベルト10に転写されたレジストレーション検出パターンから、検知センサ15によって、理想的な直線となるレーザ走査線の位置からのずれ量がプロセスカラーごとに検出される。なお、検知センサ15が感光体ドラム14上に形成される各プロセスカラーのレジストレーション検出パターンを検知することでずれ量を検知してもよい。そしてこのずれ量が解析されてレーザ歪み情報がプロセスカラーごとに生成され、プリンタ部130(第1の歪み情報保持部211)によってレーザ歪み情報がプロセスカラーごとに保持される。
なおこのレーザ歪み情報は、プロセスカラーのうちで特定の色(例えばブラック)のレジストレーション検出パターンを基準とした、各プロセスカラーのレジストレーション検出パターンのずれ量が解析されることで生成されてもよい。
本実施例のキャリブレーションにおいて生成されるプロセスカラーごとのレーザ歪み情報を用いて補正した画像は、例えば図11(a)のように、各プロセスカラーにおいて、検知センサ15に対してレーザ歪みに起因する曲がりのない画像となる。
なおキャリブレーションモードでレーザの歪み情報が生成、保持されると、実際の印刷を行なうプリントモードに移行する。
プリントモードでは、画像処理部118がホストコンピュータ170より送られる印刷データをもとにビットマップ画像を生成し、そしてプリンタ部130に保持されているレーザ歪み情報および幾何歪み情報に基づいてビットマップ画像を補正する。
なお、本実施例において画像処理部118は、レーザ歪みおよび幾何歪みに起因する曲がりを補正する前に、多値(例えば256値)のビットマップ画像に対してハーフトーン処理を施してN値(例えば2値や16値)の画像データを生成する。これによりのビットマップ画像のデータサイズを削減している。画像処理部118は、N値化されたビットマップ画像のデータに対して、本実施例で説明する歪み補正を実行する。
そして画像処理部118は補正したビットマップ画像をプリンタ部130へ送信し、プリンタ部130は補正されたビットマップ画像を印刷する。なお本実施例では以下で説明するように、画像処理部118は、レーザ歪み情報だけでなく、幾何歪み情報も用いた歪み補正をビットマップ画像に施し、プリンタ部130は、歪み補正されたビットマップ画像を印刷する。
<歪み補正のための処理モジュール>
図2は、本発明における歪み補正のための画像処理を行うモジュールを示したものである。図2(a)は、画像処理部118の実現する各処理部を模式的に示したものである。
第1の歪み情報取得部201は、プリンタ部130(第1の歪み情報保持部211)が保持し、デバイスI/F117を介してプリンタ部130(第1の歪み情報通知部212)から送信されるレーザ歪み情報を取得するものである。
第1の歪み情報記憶部202は、第1の歪み情報取得部201で取得したレーザ歪み情報(第1の歪み情報)を記憶するものである。
第2の歪み情報取得部203は、セッティングモードにおいて操作部140からユーザ指示によって入力され、HDD115またはRAM112に記憶された、幾何歪み情報(第2の歪み情報)を取得するものである。
第2の歪み情報記憶部204は、第2の歪み情報取得部203で取得した幾何歪み情報を記憶するものである。
第1の歪み補正余力記憶部205は、レーザ歪み情報から算出される、歪み補正の余力に関する情報(以下、第1の歪み補正余力の傾きと呼ぶ)を記憶する。第1の歪み補正余力および第1の歪み補正余力の傾きについては図6(b)で後述する。
歪み補正設定値算出部206は、第1の歪み情報および第2の歪み情報をもとに、歪み補正のための設定値(歪み補正設定値)の算出を行う。歪み補正設定値の算出については、図8を用いて後述する。
画像補正部207は、歪み補正設定値算出部206で算出した歪み補正設定値に基づいて画像の歪み補正を行う。画像補正部207の具体的な処理内容は図4で後述する。
画像出力部208は、画像補正部207で補正した画像を、デバイスI/F117を介してプリンタ部130(画像形成部213)へ出力する。
図2(b)は、プリンタ部130の実現する各処理部を模式的に示したものである。
第1の歪み情報保持部211は、レーザ歪み情報を保持するものである。レーザ歪み情報とは、キャリブレーションモードにおいて生成されたレジストレーション検出パターンのずれ量に基づいて生成された、主走査方向に並ぶ各区間におけるレーザ走査線のずれ量を示す情報である。具体的には、プリンタ部130(画像形成部213)の主走査最大出力範囲を主走査方向にn区画(nは自然数)に分割し、各区画における理想的な直線の走査線(X軸)に対する、実際のレーザの軌跡の副走査方向のずれ量(Y座標の値)である。これはプリンタ部130の保持するROM(図示しない)に記憶されている。なお、主走査最大出力範囲とは、プリンタ部130(画像形成部213)が出力できる画像の主走査方向の最大範囲を示す。
第1の歪み情報通知部212は、第1の歪み情報保持部211に保持された第1の歪み情報を、デバイスI/F117を介して画像処理部118(第1の歪み情報取得部201)に通知する。なお、本実施例において、「通知する」と単に言った場合、特に断りがなければ「送信する」と読み替えることができる。
画像形成部213は、デバイスI/F117を介して画像処理部118(画像出力部208)から出力される、歪み補正後の画像データをもとに、画像を用紙などのシート状の記録媒体上に形成する。
<歪みの種類と歪み補正の概要>
図3は、各モジュールからの出力画像を用いて、画像補正部207の行う歪み補正処理の概念を示したものである。図3(a)〜(f)のいずれも、左から順にメモリ116上に展開された画像、画像補正部207での歪み補正後の画像、および画像形成部213で出力された画像を示している。図3(a)、(c)、(e)は画像補正部207で画像の歪み補正を行わない場合(スルー設定時)の各画像を、図3(b)、(d)、(f)は画像補正部207で画像の歪み補正を行った場合の各画像を示している。また、図中の縦線パターンで示した領域301は歪み補正を行うために画像データに付与された無効画像(白画素群)を示し、同様に領域302は領域301から形成された画像を示している。すなわち、プリンタ部130(画像形成部213)から最終的に出力される画像は、領域302を含む、歪んだ画像である。ただし、領域302による画像は実際には記録媒体上に形成されない画像となって視認できないため、見かけ上まっすぐな画像が得られる。無効画像の付与の仕方については図4で後述する。
図3(a)、(b)は、レーザ走査線の曲がりによる副走査方向の歪みの補正について説明したものである。図3(a)、(b)においては無端状ベルトである転写ベルトの組み付け誤差等の物理的要因によって生じる副走査方向の歪み(幾何歪み)はないものとする。図3(a)に示すような、レーザの曲がりによる副走査画像歪みを補正するために、図3(b)のように、画像データをレーザの曲がりと逆方向の副走査方向に補正し、無効画像301を付与することで、見かけ上まっすぐな出力画像が得られる。
図3(c)、(d)は画像データを補正することで、転写ベルトの組み付け誤差等の物理的要因によって生じる副走査方向に斜行した歪み画像の補正について説明したものである。なお図3(c)、(d)においてはレーザの曲がりによる副走査方向の歪み(レーザ歪み)はないものとする。すなわち、図3(c)に示すような副走査方向に歪んで形成される画像を、図3(d)に示すように、画像の斜行(幾何歪み)の情報に基づいた歪み補正を行うことで、見かけ上まっすぐな出力画像が得られる。
図3(e)、(f)は、図3(a)および図3(c)で説明した2種類の歪み(レーザ歪み、幾何歪み)を含んだ画像の歪み補正について説明したものである。図3(e)は、図3(a)および図3(c)に示した歪みの両方を含んだ歪みをもつ画像を示している。図3(f)では、図3(a)および図3(c)の2種類の歪み(レーザ歪みおよび幾何歪み)の両方を考慮した歪み補正を行った場合の出力画像を示している。
<歪み補正処理の方法>
図4を用いて、図2(a)の画像補正部207が行う画像補正処理の一例を説明する。以下では一例として歪み補正を、画像データをメモリから読み出す際に、読み出しのメモリ走査位置を副走査方向にずらすことで実現する。
図4(a)に示すメモリ画像400は、アドレス0x10000000を先頭にメモリ116上に展開された画像データを模式的に示したものである。図中に示すX方向とY方向はそれぞれ主走査方向と副走査方向である。画像補正部207は、メモリ画像400を走査し、走査位置の画素を読み出して画像出力部208に送信する。このメモリ走査の際に、画像補正部207は、メモリ画像400の走査ライン(副走査方向の走査位置)を、歪み補正設定値に基づいて定まる主走査方向の位置で切り替えることで、画像を補正する。以下、その補正方法について説明する。
図4(b)は画像補正部207のメモリ走査の設定の一例を模式的に示したものである。画像補正部207はメモリ走査開始に先立ち、走査開始アドレスと走査方向とを設定する。ここで走査開始アドレスはメモリ領域の中のどの場所から走査を開始するかを示す情報である。また、走査方向は、走査開始アドレスから、アドレスが大きくなる方向(+方向)に走査するのか、アドレスが小さくなる方向(−方向)に走査するのかを示す情報である。
図4(b)に示した例では走査開始アドレス「0x10000000」、走査方向「+」が設定されている。この設定で走査を開始した場合、画像補正部207は、走査開始アドレス0x10000000から+方向に直線の走査を行う。ここで図中の長方形で示すセグメント401は、画像補正部207によるアクセスの単位である。X方向のアクセス単位は1画素でもよいし、複数画素でもよい。本実施例では64画素とする。また、Y方向のアクセス単位は1ラインとする。図中の各セグメント内に記載した番号は、画像補正部207によるアクセスの順番を示したものである。すなわちメモリ走査の設定は、左端のセグメント1からセグメント2、3の順番に、+方向に同一ラインを一直線にアクセスするような設定となっている。メモリ画像400はY方向5ラインで構成される画像で、X方向に平行な1ラインの直線を含む画像である。メモリ画像400に対して、画像補正部207が図4(b)に示した設定で1ラインごとにまっすぐに走査を行い、画像出力部208を介してプリンタ部130に出力する。
図4(b)に示されるメモリ走査の設定においてレーザ走査曲がりおよび転写ベルトの斜行等の幾何歪みがない場合、図4(c)に示すような直線411が記録紙410に出力されることになる。しかしながら、図4(b)に示されるメモリ走査の設定においてレーザ走査曲がりおよび幾何歪みによって、例えば図4(d)に示すような曲線412が出力されてしまう。
以下、曲線412のような歪みを是正し、最終的に直線411のような出力が得られるよう、曲線412の歪みを相殺する画像を生成する歪み補正処理の方法について説明する。
図4(e)は、図4(b)で示した画像補正部207のメモリ走査の設定を変更した一例を示す図である。図4(e)のメモリ走査の設定と図4(b)のメモリ走査の設定との違いは、メモリ走査の設定に、メモリ走査の走査ラインを切り替える主走査方向の位置(乗換ポイント)が設定されているか否かである。例えば図4(e)の乗り換えポイントは、重ねて図示した曲線412に沿うような走査になるように、画像補正部207のメモリ走査は、歪み補正設定値に基づいて定まる位置セグメント番号2および4で、Y方向の+方向もしくは−方向に1ラインずつずらされる。すなわち、先頭セグメント421からメモリ走査を開始し、セグメント422およびセグメント423の位置で走査するセグメントの副走査位置を1ラインずらす。このように、あるセグメントで副走査位置を1ラインずらすことを、「乗り換え」と呼び、セグメント422やセグメント423のように乗り換えが行われる主走査方向の位置を「乗り換えポイント」と称する。また、このように乗り換えを行う処理を「乗り換え処理」と称する。図4(e)のような乗り換え処理を行うためのメモリ走査の設定値である歪み補正設定値の算出方法については図8を用いて後述する。
図4(f)は、図4(e)で示した画像補正部207のメモリ走査の設定で、メモリ画像400をメモリ走査する際の走査位置を模式的に示したものである。図中に示すように、セグメントを1番から順番に走査していくと、2番目であるセグメント431で示したような、メモリ画像400の画像データが存在しないセグメントをメモリ走査する場合がある。このセグメントのメモリ走査時は任意のデータ値を設定することができ、ここでは空白を表すデータを転送しているものとする。セグメント431と同様に、図中の斜線でハッチングされたセグメントは、空白を表すデータを転送しているものとする。ここで転送された空白を表すデータが、図3に示した無効画像301となる。
図4(g)は、画像補正部207が図4(e)の設定に基づいてメモリ走査した結果、画像出力部208へ送信される画像データを模式的に示した図である。図4(g)は、図4(d)に示した歪みの方向に対して、逆方向に変形させた画像データをとなる。
図4(h)は、図4(g)に示した画像データに基づいてプリンタ部130が印刷した画像を模式的に表した図である。図4(g)に示したように、逆方向に曲げて補正された画像データがレーザ歪みおよび幾何歪みを相殺することによって、結果的に所望の直線が描画される。
<歪み補正処理フロー>
図5は、画像処理部118における歪み補正処理のフローの一例を示したものである。画像処理部118における歪み補正に関する処理は、図5(a)〜(c)に示す3つのタイミングで行われる。図5(a)〜(c)の処理タイミングはいずれもお互いに独立しており、依存関係はない。
図5(a)は、デバイスI/F117を介してプリンタ部130の第1の歪み情報通知部212から第1の歪み情報が送信された際のフローを示したものである。これはキャリブレーションモード終了後のタイミングで実施される処理である。
第1の歪み情報記憶部202は、ステップS501において、第1の歪み情報通知部212から送信された第1の歪み情報(レーザ歪み情報)を第1の歪み情報記憶部202に記憶する。
次にステップS502において、歪み補正設定値算出部206は、ステップS501で取得した第1の歪み情報をもとに第1の歪み補正設定値を算出する。第1の歪み補正設定値については図6(b)を用いて後述する。
さらにステップS503において、歪み補正設定値算出部206は、ステップS502で算出された第1の歪み補正設定値および所定の補正上限値に基づいて、第1の歪み補正余力の傾きを算出する。第1の歪み補正余力の傾きについては図6(b)で後述する。
そして歪み補正設定値算出部206は、ステップS504において第1の歪み補正余力の傾きを第1の歪み補正余力記憶部205に記憶する。
図5(b)は、操作部140から第2の歪み情報が設定された際のフローを示したものである。これはMFP100の動作モードとしてセッティングモードが指示されたタイミングで実行される処理である。
第2の歪み情報取得部203はステップS511において、設定された第2の歪み情報(幾何歪み情報)を取得し、第2の歪み情報記憶部204に記憶して処理を終える。第2の歪み情報の設定については図7を用いて後述する。
図5(c)は、ページ処理時のフローを示したものである。これはプリントモードにおいて、画像の印刷処理が開始されたタイミングで実行される処理である。
歪み補正設定値算出部206は、ステップS521にて各プロセスカラーの第1の歪み情報を第1の歪み情報記憶部202から呼び出す。また、歪み補正設定値算出部206は、ステップS522において第2の歪み情報を第2の歪み情報記憶部204から呼び出す。
次に歪み補正設定値算出部206は、ステップS523において、呼び出した第2の歪み情報から第2の歪みの傾きを算出する。第2の歪みの傾きについては図8で後述する。
歪み補正設定値算出部206はステップS524において、ステップS504において第1の歪み補正余力記憶部205に記憶された各プロセスカラーの第1の歪み補正余力の傾きを取得する。
歪み補正設定値算出部206は、ステップS525において、第2の歪みの傾きの絶対値と第1の歪み補正余力の傾きの絶対値とを比較する。この処理については図6(c)を用いて後述する。すなわちここで歪み補正設定値算出部206は、幾何歪み情報に基づいて求まるずれ量である第2の歪みの傾きの絶対値と、閾値である第1の歪み補正余力の傾きの絶対値を比較する手段として機能する。
次に歪み補正設定値算出部206は、各プロセスカラーの合成歪み情報を算出する。
具体的には、ステップS525における比較の結果、第2の歪みの傾きの絶対値が第1の歪み補正余力の傾きの絶対値未満の場合(ステップS525でYES)、処理はステップS526へ進む。そして歪み補正設定値算出部206は、各区画において、各プロセスカラーの第1の歪み情報、および第2の歪みの傾き情報それぞれの副走査方向の画像のずれ量を足し合わせることで、プロセスカラーごとの合成歪み情報を算出する(ステップS526)。なお第2の歪みの傾き情報とは、第1の歪み情報と同様な主走査方向に並ぶ各区間における、幾何歪みに起因するシートに対する画像のずれ量である。この第2の歪みの傾き情報については、図8を用いて後述する。
また、第2の歪みの傾きの絶対値が第1の歪み補正余力の傾きの絶対値以上の場合(ステップS525でNO)、は次のような処理となる。すなわち歪み補正設定値算出部206は、各区画において、各プロセスカラーの第1の歪み情報、および、各プロセスカラーの第1の歪み補正余力の傾き情報それぞれの副走査方向の画像のずれ量を足し合わせることで、プロセスカラーごとの合成歪み情報を算出する(ステップS527)。なお第1の歪み補正余力の傾き情報とは、第1の歪み情報と同様な主走査方向に並ぶ各区間における、歪み補正の余力である。この第1の歪み補正余力の傾き情報については、図6(c)を用いて後述する。
歪み補正設定値算出部206は、ステップS528において、ステップS526またはS527で算出した各区画におけるプロセスカラーごとの合成歪み情報に基づいて、レーザ歪みおよび幾何歪みを補正するための歪み補正設定値を算出する。合成歪み情報および歪み補正設定値の算出処理について、図8を用いて後述する。
その後ステップS529において、画像補正部207は、算出した歪み補正設定値をもとに図4(e)に示したようなメモリ走査の設定を行った上でメモリ画像をメモリ走査することで、プロセスカラーごとの画像の歪み補正を行う。
そしてステップS530において、画像出力部208は、歪み補正の行われた画像をプリンタ部130に出力する。
<歪み補正の余力>
図6は、前述した歪み補正の余力を説明するためのものである。図6(a)は、レーザ歪み情報(第1の歪み情報)に基づいて1ラインの画像データを画像補正部207で補正した後の画像データ(図3(b)に相当)を模式的に示したものである。
符号601と602はいずれも画素を表しており、黒く塗りつぶされた画素601はメモリ116上に展開されていた画像(図4におけるメモリ画像400)の画素、斜線でハッチングされた画素602は画像補正部207で追加された無効画素である。画素602で構成される領域が、図3における301の領域、および図4(g)におけるハッチング部分の領域に相当する。また、曲線600は画素601で構成される画素群を示したもの、すなわち歪み補正後の画像データ上の曲線である。
図6(a)は、1ライン幅の直線の画像データに対してレーザ歪み情報に基づく歪み補正を行うことで、補正後の画像データが7ラインとなった例を示している。この図6(a)の例では、プリンタ部130の主走査最大出力範囲を主走査方向の3画素単位で10区画に分割した場合のレーザ歪み情報に基づく歪み補正を示す。例えば最も左の区画では、レーザ歪み情報に基づくメモリ走査によって、直線を示す画像データが6ライン分だけ副走査方向で順方向にずらされ、6ライン分の無効画素が追加されている。これと同様に区画を右へ進めると、同様に、各区画におけるレーザの走査線のずれ量を示すレーザ歪み情報に基づくライン数分だけ画像データが副走査方向で順方向にずらされ、そのずらされた分だけ無効画素が追加される。
この追加される無効画素のライン数を歪み補正量と呼び、図6(a)、(b)において範囲603として示す。すなわち、歪み補正量は、レーザ歪み情報に基づいて画像の歪み補正を行う際に追加する無効画素のライン数を示す。またこの歪み補正量のことを第1の歪み補正設定値とも呼ぶ。
画像補正部207において行われる歪み補正は、最終的には歪み補正を行うためのバッファのメモリサイズをはじめとするハードウェアに依存するため、この歪み補正量603には上限値がある。例えばメモリサイズが元々の画像データに加えて、6ライン分多く保持できるサイズである場合、補正量603が最大で6ライン分までの歪み補正が行える。つまり補正量603の上限値は6ラインとなる。
図6(b)は前述の歪み補正量の上限値、歪み補正量、およびこれらから算出される第1の歪み補正余力を説明するためのものである。
符号611は歪み補正量603の上限値である最大補正可能量(最大補正可能ライン数)を示している。すなわち、画像データの1ラインに対して最大補正可能量611に到達するライン数までは無効画素602を画像データの外側に追加して歪み補正を行うことができる。しかし、それ以上は補正不可能であることを示している。
図6(b)におけるレーザ歪み情報に基づいて歪み補正された曲線600の場合は、符号612の示す幅のライン数まではさらに補正可能である。符号612の示す範囲の大きさは、(最大補正可能量611−歪み補正量603の最大値)で算出される値(ライン数)を示し、これを第1の歪み補正余力と呼ぶ。すなわち第1の歪み補正余力は、最大補正可能量611と歪み補正量(第1の歪み補正設定値)に基づいて算出される。
本実施例では、レーザ歪み情報および幾何歪み情報といった複数の歪み情報を組み合わせた歪み補正を行うため、複数の歪み情報が組み合わせられた合成歪み情報に基づく補正量が最大補正可能量611を超えないように考慮することが必要になる。ここで、取得する最大補正可能量611は、画像処理部118が保持する不図示の最大補正可能量記憶部に記憶されていてもよいし、HDD115からRAM112上に展開された画像処理プログラムに記憶されていてもよい。
また本実施例では、歪み補正設定値算出手段206が、第1の歪み補正設定値をもとに第1の歪み補正余力612を算出する。さらに歪み補正設定値算出手段206は、第1の歪み補正余力612に基づいて、第1の歪み補正余力の傾きを算出する(図5(a)ステップS503)。第1の歪み補正余力の傾きは、主走査最大出力範囲613と歪み補正余力612から求められる一次関数614の傾きである。つまり第1の歪み補正余力の傾き=第1の歪み補正余力612/主走査最大出力サイズ613である。
図6(c)は、一次関数614をXY座標に配置したものである。図中のX0からXnは主走査最大出力範囲613をn区画(nは自然数)に分割し、各区画の主走査端部のX座標を示したものである。Yc0からYcnは各区画の主走査端部のX座標における一次関数614のY座標である。この各X座標に対するY座標が第1の歪み補正余力の傾き情報である。第1の歪み補正余力の傾き情報は、各区間における幾何歪みの補正量を示すもので、合成歪み補正情報を生成するために用いられる。なおこの第1の歪み補正余力の傾き情報は、第2の歪みの傾きが正の傾きを示す場合のものである。第2の歪みの傾きが負の傾きを示す場合、第1の歪み補正余力の傾き情報は、求めた第1の歪み補正余力の傾き情報に−1を乗じた値とする。
この一次関数614aの傾き(第1の歪み補正余力の傾き)は、図7を用いて後述する幾何歪みの補正上限を示している。すなわち、幾何歪みの傾き(第2の歪みの傾き)の絶対値が、第1の歪み補正余力の傾きの絶対値を超えなければ、幾何歪みは幾何歪み情報(第2の歪み情報)に基づいて補正される。
図5のステップS525において第2の歪みの傾きと第1の歪み補正余力の傾きとをそれぞれ絶対値どうしで比較するのは、幾何歪み情報(第2の歪み情報)によっては合成後の歪み情報(図8参照)に基づく補正量が最大補正可能量611を超える可能性があるからである。合成後の歪み情報に基づく補正量が最大補正可能量611を超える場合、歪み補正の設定を補正可能な範囲におさめる。
またこのときそれぞれの傾きの絶対値を比較するのは、比較ロジックの単純化のためである。原理的には歪み補正余力は正方向の傾きと負方向の傾きとで範囲が異なる場合があるが、これを実現するとロジックが複雑になる。ステップS525はプリントモードでの印刷処理時に行われる処理であり、ロジックが複雑だとパフォーマンスの低下を招きかねないため、単純なロジックとするために絶対値の比較としている。
<幾何歪み情報の設定>
図7は、幾何歪み情報(第2の歪み情報)を設定する際の手順を説明するものである。この幾何歪み情報に基づいて、第2の歪みの傾きが算出される。幾何歪み情報の設定は、ユーザが操作部140を介して制御部110に対して幾何歪み情報のセッティングモードの動作を指示することによって行われる。以下で図7を説明することでセッティングモードについて説明する。
本実施例の画像処理装置のセッティングモードにおいて、まず制御部110は、ユーザ指示に基づいて(図7(c)参照)、特定パターン(図7(a)参照)を記録媒体であるシートに印刷する。次にユーザが、シート上の特定パターン(図7(b)参照)の、所定の箇所の長さを測定し、操作部140に対して測定した各長さの情報(m0、m1、m2)を入力する(図7(d)参照)。そして制御部110は、操作部140を介して各長さの情報を受信し、これらの長さ情報を幾何歪み情報(第2の歪み情報)として取得する。そして制御部110は、取得した幾何歪み情報を記憶する。この取得された幾何歪み情報は、プリントモードにおいて複数のプロセスカラーの画像データの歪み補正に対して共通に用いられる。本実施例において幾何歪み情報は、全てのプロセスカラーの画像データの歪み補正に対して共通に用いられる。なお本実施例の幾何歪み情報は後述するように一次関数で表現可能な線形歪みを例として説明する。
図7(a)は、出力される特定パターンの画像(画像データ)の一例を示したものである。この特定パターンの画像データは、メモリ116に予め記憶されている。なおこの特定の画像パターンは、プロセスカラーのうちの単色のみで構成されるものでも、複数のプロセスカラーの混色で構成されるものでもよい。また複数のプロセスカラーの混色で構成された場合に色ずれが生じていた場合に、ユーザ指示によって強制的にキャリブレーションモードを実行するようにする構成をMFP100が有していてもよい。
図7(b)は、用紙に印刷された特定パターンの一例を示したものである。この図7(b)に示される印刷後の特定パターンは、図7(a)に示される特定パターンの画像に対してレーザ歪み情報に基づく歪み補正が行われた画像を、用紙上に印刷した画像である。すなわち、セッティングモードにおいて、制御部110は、特定パターンの画像に対して、レーザ歪み情報に基づく歪み補正を図4で説明した方法によって行う。
図7(c)は、特定パターンの印刷時に、操作部140に表示される画面の一例である。ユーザは、図7(c)の表示画面を操作して、A3サイズの用紙が格納されている給紙カセットの選択指示を行い、パターン出力ボタンを押下する。これによって制御部110は、特定パターンを印刷する。なお、この例では選択指示されるべき給紙カセットをA3サイズの用紙を格納する給紙カセットとしたが、その他のサイズの用紙を格納する給紙カセットであってもよい。
図7(d)は、幾何歪み情報(第2の歪み情報)の設定時に操作部140に表示される画面の一例である。ユーザは、印刷された特定パターンのうち、図7(d)に示されるm0、m1、m2に該当する箇所の長さを測定し、操作部140に入力する。前述したようにここで入力された値(長さ情報)は複数のプロセスカラーの画像データの歪み補正に対して共通に用いられる。そしてこの長さ情報は、図5(b)のステップS511に示した通り、第2の歪み情報として、第2の歪み情報記憶部204に記憶される。なお、図7(d)ではm0の方がm1よりも長く表示されているが、図7(b)にも示すように実際の出力は必ずしもm0>m1とならない場合もある。図7(d)の例では、第2の歪みの傾きは、(m0−m1)/m2で表される。
以上で説明した処理が、幾何歪み情報(第2の歪み情報)を制御部110に設定する際の処理である。
<合成歪み情報の算出>
図8は、合成歪み情報を算出する処理(ステップS526、S527)および歪み補正設定値の算出処理(ステップS528)について説明する図である。この合成歪み情報および歪み補正設定値の算出処理は、各プロセスカラーに対して行われる。
図8(a)、(b)は、図7(d)で説明した幾何歪み情報(第2の歪み情報)から第2の歪みの傾きを示す一次関数801を算出する処理を示したものである。
図8(a)において、図2(a)の歪み補正設定値算出部206は第2の歪み情報記憶部204に記憶された第2の歪み情報であるm0、m1、m2を呼び出し、第2の歪みの傾きを(m0−m1)/m2で求める(図5(c)のステップS523)。
この第2の歪みの傾きをもつ一次関数801をXY座標に配置したものが図8(b)である。図8(b)のX軸は主走査方向を示し、Y軸は副走査方向を示す。図中の座標X0からXnは図6(c)に示した主走査方向の各X座標と一致する。Ym0からYmnは各X座標(X0〜Xn)における一次関数801のY座標である。このYm0からYmnが、第2の歪み情報から求められる、第2の歪みの傾き情報である。すなわち、第2の歪みの傾き情報とは、各X座標点における、転写ベルトやシート状記録媒体等の斜行による幾何歪みのずれ量を示す情報である。
図8(c)は第1の歪み情報(Yr0〜Yrn)をXY座標に配置したものである。近似曲線802は、第1の歪み情報から算出される歪み曲線であり、理想の主走査線に対する実際のレーザ走査の軌跡を近似した曲線となる。なおここでの第1の歪み情報とは、各X座標点における、レーザ走査線の副走査方向の理想的な走査線からのずれ量を示す情報である。また前述の第1の歪み補正設定値とは、このずれ量を補正するための主走査方向に並ぶ区画ごとの副走査方向への画素を移動させる量である。
図8(d)は、第1の歪み情報(Yr0〜Yrn)と第2の歪みの傾き情報(Ym0〜Ymn)とを合成した合成歪み情報を、XY座標に配置したものである(ステップS526)。X0からXnの各区画のX座標における第1の歪み情報と第2の歪みの傾き情報のそれぞれのY座標の値を足したもの(例えばYr0+Ym0)が、合成歪み情報となる。曲線803は、合成歪み情報から算出される、例えばレーザ走査の歪みと転写ベルトの歪みを含む歪みを示す近似曲線である。すなわち、合成歪み情報とは、各X座標点における、レーザ歪みによるずれ量と幾何歪みによるずれ量の総和を示す情報である。
また図示はしないが、ステップS527の処理は、図8(d)で示した第1の歪み情報と第2の歪みの傾き情報との合成と同様に、第1の歪み情報(Yr0〜Yrn)と第1の歪み補正余力の傾き情報(Yc0〜Ycn)とを足し合わせる処理である。この際、歪み補正設定値算出部205は、第2の歪みの傾きの符号を参照し、第2の歪みの傾きの符号が負である場合、第1の歪み補正余力の傾き情報に「−1」を乗じた値を、第1の歪み情報に足し合わせる。
歪み補正設定値算出部205は、合成歪み情報を算出して、この合成歪み情報に基づいて歪み補正設定値を算出する。
歪み補正設定値の算出(ステップS528)について説明する。前述したように合成歪み情報とは、各X座標点における、レーザ歪みによるずれ量と幾何歪みによるずれ量の総和を示す情報である。すなわち、これら複数の歪みに起因するずれ量を補正するための歪み補正設定値は、図6(a)での説明と同様に、合成歪み情報の示すずれ量を相殺するように設定される。すなわち設定される歪み補正設定値は、合成歪み情報の示すずれ量を相殺する、各X座標点間の区画の画像データの副走査方向への移動量である。例えばあるX座標における合成歪み情報の示すずれ量が副走査方向で順方向に8.2画素であった場合、そのX座標における歪み補正設定値は、画像データを副走査方向で逆方向に8画素分移動させることを示す。
画像補正部207は、歪み補正設定値をもとに図4(e)に示したようなメモリ走査設定を行った上でメモリを走査して画像の補正を行う(ステップS529)。
以上説明したように、合成歪み情報に基づく歪み補正設定値に従って各プロセスカラーの画像データの歪み補正を行うことで、図11(b)に示されるように、斜行しているシートに対して歪みのない画像をプロセスカラーごとに印刷することができる。これはプロセスカラーごとのレーザ歪みに起因する歪みと複数のプロセスカラーに共通な幾何歪みに起因する歪みを補正できるためである。なお上記のセッティングモードにおいてユーザが入力する長さ情報は各プロセスカラーの画像データの歪み補正に共通に用いられるため、ユーザがプロセスカラーごとに長さ情報を入力する煩雑さが低減される。
本実施例によれば、レーザの走査線の歪みおよび転写ベルト等の部品の組み付け誤差による幾何歪みを考慮した歪み補正を行うため、シート状の記録媒体に印刷される画像がシートに対して歪むことを抑制することができる。
(実施例2)
第2の実施形態として、ホストコンピュータ170を歪み補正を行う画像処理装置として用いた場合の処理について図9を用いて説明する。本実施例において、MFP100はホストコンピュータの外部にある印刷手段として機能する。
図9(a)は、LAN160を介してMFP100に接続されたホストコンピュータ170の有する各処理部の構成を模式的に図示したものである。ホストコンピュータ170は、図9(a)に示した各処理部を有する。なお、ホストコンピュータ170は、不図示のHDDを有し、このHDDに図9(b)の処理フローを実行するためのプログラムを格納する。そして、ホストコンピュータ170は、不図示のCPUによって、このプログラムを不図示のRAMにロードし、実行することで、図9(a)に示した各処理部を実現する。なお、本実施例におけるMFP100の構成は、実施例1で説明したMFP100の構成と同様であるため、説明を省略する。また、図9(a)に示した、ホストコンピュータ170の実現する各処理部は、実施例1の画像処理部118で行う処理を一部代替して行う。
図9(a)に示される各処理部について説明する。
第1の歪み情報取得部901は、図2(a)の第1の歪み情報取得部201と同様に、MFP100のプリンタ部130から、レーザ歪み情報(第1の歪み情報)を取得する。
第2の歪み情報取得部902は、図2(a)の第2の歪み情報取得部203と同様に、HDD115またはRAM112に記憶された、幾何歪み情報(第2の歪み情報)を取得する。
最大補正可能量取得部903は、画像処理部118から最大補正可能量を取得する。なお最大補正可能量取得部903は、ホストコンピュータ170のCPUがプログラムを実行することで、予めプログラムコード内に記載された最大補正可能量を保持していてもよい。
歪み補正設定値算出部904は、図2(a)の歪み補正設定値算出部206と同様に、合成歪み情報ならびに歪み補正設定値を算出する。
画像補正部905は、図2(a)の画像補正部207と同様に、歪み補正設定値に基づくメモリ走査を画像データに対して行うことで、歪み補正を行う。
画像出力部906は、ホストコンピュータ170の有する不図示のLANインタフェースを介して、プリンタ部130へ、歪み補正後の画像データを送信する。
次に、図9(b)を用いて、ホストコンピュータ170による、歪み補正について説明する。
図9(b)は、ホストコンピュータ170からPDLデータなどのプリントジョブに伴う画像データをMFP100に送信する際、各ページの処理時に歪み補正設定値算出部904に実行される処理を説明するものである。なお、本説明で言及する最大補正可能量、第1の歪み補正余力の傾き、第2の歪みの傾きなどの各名称は、特に断りのない限り、実施例1で説明したものと同様である。
歪み補正設定値算出部904は、ステップS911およびステップS912において、第1の歪み情報取得部901および第2の歪み情報取得部902より第1の歪み情報と第2の歪み情報とを取得する。
また同様にステップS913において、最大補正可能量取得部903より最大補正可能量を取得する。ここで、取得する最大補正可能量は、MFP100が保持する不図示の最大補正可能量記憶部に記憶されていてもよいし、ホストコンピュータ170が保持する不図示の最大補正可能量記憶部に記憶されていてもよい。
次に、歪み補正設定値算出部904はステップS914において、取得した第1の歪み情報から第1の歪み補正設定値を算出し、その結果と取得した最大補正可能量から、第1の歪み補正余力の傾きを算出する。
また、取得した第2の歪み情報より、ステップS915で第2の歪みの傾きを算出する。
歪み補正設定値算出部904は次に、算出した第1の歪み補正余力の傾きの絶対値と第2の歪みの傾きの絶対値とをステップS916で比較し、その比較結果に基づいて合成歪み情報を算出する。
比較の結果、算出した第1の歪み補正余力の傾きの絶対値が第2の歪みの傾きの絶対値よりも大きい場合(ステップS916YES)、ステップS526のように歪み補正設定値算出部904は、第1の歪み情報と第2の歪みの傾き情報を足し合わせて合成歪み情報を算出する(ステップS917)。
また、そうでない場合(ステップS916NO)、ステップS527のように歪み補正設定値算出部904は、第1の歪み情報と第1の歪み補正余力の傾き情報とを足し合わせて合成歪み情報を算出する(ステップS918)。
歪み補正設定値算出部904はステップS528のように、算出した合成歪み情報に基づいて歪み補正設定値を算出する(ステップS919)。そして、この歪み補正設定値に基づき、ホストコンピュータ170は画像補正部905で画像データを補正し、画像出力部906でLAN I/F907を介してMFP100に画像データを出力する。
そして画像出力部906から補正後の画像データを受信したMFP100は、この補正後の画像データの印刷を行う。
以上説明したように、ホストコンピュータ側で画像のレーザ歪みおよび幾何歪みを考慮した歪み補正を行うため、歪み補正処理を行う構成を有さない廉価なMFPにおいても、実施例1と同様に、シート状記録媒体に対する画像の歪みを抑制することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。その処理は、上述した実施例の機能を実現させるソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 複数のプロセスカラーのレーザ走査によってシートへの印刷を行う印刷手段に、画像データを送信する画像処理装置であって、
    プロセスカラーごとの前記レーザ走査の歪みに起因する画像の歪みを補正するためのレーザ歪み情報をプロセスカラーごとに取得する第1の取得手段と、
    複数のプロセスカラーに共通な、前記シートに対する画像の幾何歪みを補正するための幾何歪み情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第1および第2の取得手段で取得されるレーザ歪み情報および幾何歪み情報を合成することで得られる合成歪み情報に基づいて、前記画像データにおける画素の位置を副走査方向にずらすことで歪み補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によって補正されたプロセスカラーごとの画像データを前記印刷手段に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の取得手段は、プロセスカラーごとの前記レーザ走査の歪みに起因する画像の歪みの量を、前記印刷手段の有する感光体ドラムあるいは転写ベルト上に形成された各プロセスカラーのパターンを検出することで、前記レーザ歪み情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の取得手段は、シート上に印刷された所定のパターンの長さが測定され、前記測定された長さの入力を受け付けることで、前記幾何歪み情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の取得手段は、前記測定された長さの入力を、ユーザ指示に基づいて受け付けることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記シート上に印刷された所定のパターンは、前記レーザ歪み情報に基づく歪み補正が施された画像データが印刷された画像であることを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記補正手段は、前記レーザ歪み情報に基づいて求まるずれ量と前記幾何歪み情報に基づいて求まるずれ量とを足し合わせた量を、前記合成歪み情報として用いることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正手段は、主走査方向を複数の区画に分割した各区画において前記合成歪み情報を求めることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正手段は、
    前記幾何歪み情報に基づいて求まるずれ値が閾値以上である場合に、前記レーザ歪み情報に基づいて求まるずれ量と前記閾値とを足し合わせた値を、前記合成歪み情報として用い、
    前記幾何歪み情報に基づいて求まるずれ量が閾値未満である場合に、前記レーザ歪み情報に基づいて求まるずれ量と前記幾何歪み情報に基づいて求まるずれ量とを足し合わせた値を、前記合成歪み情報として用いることを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記印刷手段は、外部にある画像形成装置であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記送信手段は、内部にある印刷ユニットであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  11. 複数のプロセスカラーのレーザ走査によってシートへの印刷を行う印刷手段に、画像データを送信する画像処理方法であって、
    第1の取得手段が、プロセスカラーごとの前記レーザ走査の歪みに起因する画像の歪みを補正するためのレーザ歪み情報をプロセスカラーごとに取得する第1の取得工程と、
    第2の取得手段が、複数のプロセスカラーに共通な、前記シートに対する画像の幾何歪みを補正するための幾何歪み情報を取得する第2の取得工程と、
    補正手段が、前記第1および第2の取得工程で取得されるレーザ歪み情報および幾何歪み情報を合成することで得られる合成歪み情報に基づいて、前記画像データにおける画素の位置を副走査方向にずらすことで歪み補正を行う補正工程と、
    送信手段が、前記補正工程によって補正されたプロセスカラーごとの画像データを前記印刷手段に送信する送信工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項1乃至10の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
  13. 複数のプロセスカラーのレーザ走査によってシートへの印刷を行う印刷手段に、画像データを送信する画像処理装置であって、
    プロセスカラーに固有な画像の歪みを補正するための第1の歪み情報をプロセスカラーごとに取得する第1の取得手段と、
    複数のプロセスカラーに共通な画像の歪みを補正するため第2の歪み情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第1および第2の取得手段で取得される第1の歪み情報および第2の歪み情報を合成することで得られる合成歪み情報に基づいて、ハーフトーン処理された画像データにおける画素の位置を副走査方向にずらすことで歪み補正を行う補正手段と、
    前記補正手段によって歪み補正されたプロセスカラーごとの画像データを前記印刷手段に送信する送信手段と、
    を有する画像処理装置。
JP2012134842A 2012-06-14 2012-06-14 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム Active JP6108694B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134842A JP6108694B2 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム
US13/915,062 US8885218B2 (en) 2012-06-14 2013-06-11 Image processing apparatus, image processing method, storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012134842A JP6108694B2 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013257506A true JP2013257506A (ja) 2013-12-26
JP2013257506A5 JP2013257506A5 (ja) 2015-07-23
JP6108694B2 JP6108694B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=49755624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012134842A Active JP6108694B2 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8885218B2 (ja)
JP (1) JP6108694B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015201673A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2016057542A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 コニカミノルタ株式会社 用紙搬送装置および画像形成システム

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10632740B2 (en) 2010-04-23 2020-04-28 Landa Corporation Ltd. Digital printing process
US9902147B2 (en) 2012-03-05 2018-02-27 Landa Corporation Ltd. Digital printing system
US9643403B2 (en) 2012-03-05 2017-05-09 Landa Corporation Ltd. Printing system
US10569534B2 (en) 2012-03-05 2020-02-25 Landa Corporation Ltd. Digital printing system
MX2014010681A (es) 2012-03-05 2014-10-17 Landa Corp Ltd Estructuras de película de tinta.
US10434761B2 (en) 2012-03-05 2019-10-08 Landa Corporation Ltd. Digital printing process
US10642198B2 (en) 2012-03-05 2020-05-05 Landa Corporation Ltd. Intermediate transfer members for use with indirect printing systems and protonatable intermediate transfer members for use with indirect printing systems
US9498946B2 (en) 2012-03-05 2016-11-22 Landa Corporation Ltd. Apparatus and method for control or monitoring of a printing system
EP2825486B1 (en) 2012-03-15 2019-01-02 Landa Corporation Ltd. Endless flexible belt for a printing system
GB201401173D0 (en) 2013-09-11 2014-03-12 Landa Corp Ltd Ink formulations and film constructions thereof
GB2536489B (en) 2015-03-20 2018-08-29 Landa Corporation Ltd Indirect printing system
GB2537813A (en) 2015-04-14 2016-11-02 Landa Corp Ltd Apparatus for threading an intermediate transfer member of a printing system
JP6252577B2 (ja) * 2015-10-13 2017-12-27 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP7144328B2 (ja) 2016-05-30 2022-09-29 ランダ コーポレイション リミテッド デジタル印刷処理
GB201609463D0 (en) 2016-05-30 2016-07-13 Landa Labs 2012 Ltd Method of manufacturing a multi-layer article
CN107948464B (zh) * 2017-09-15 2019-07-23 兰州交通大学 一种印刷品检测图像侧向偏移的几何校正方法及系统
US10926532B2 (en) 2017-10-19 2021-02-23 Landa Corporation Ltd. Endless flexible belt for a printing system
WO2019097464A1 (en) 2017-11-19 2019-05-23 Landa Corporation Ltd. Digital printing system
WO2019102297A1 (en) 2017-11-27 2019-05-31 Landa Corporation Ltd. Digital printing system
US11707943B2 (en) 2017-12-06 2023-07-25 Landa Corporation Ltd. Method and apparatus for digital printing
JP7273038B2 (ja) 2017-12-07 2023-05-12 ランダ コーポレイション リミテッド デジタル印刷処理及び方法
US10803264B2 (en) 2018-01-05 2020-10-13 Datamax-O'neil Corporation Method, apparatus, and system for characterizing an optical system
US10834283B2 (en) 2018-01-05 2020-11-10 Datamax-O'neil Corporation Methods, apparatuses, and systems for detecting printing defects and contaminated components of a printer
US10546160B2 (en) 2018-01-05 2020-01-28 Datamax-O'neil Corporation Methods, apparatuses, and systems for providing print quality feedback and controlling print quality of machine-readable indicia
US10795618B2 (en) * 2018-01-05 2020-10-06 Datamax-O'neil Corporation Methods, apparatuses, and systems for verifying printed image and improving print quality
WO2020003088A1 (en) 2018-06-26 2020-01-02 Landa Corporation Ltd. An intermediate transfer member for a digital printing system
JP2020008763A (ja) * 2018-07-10 2020-01-16 東芝テック株式会社 画像形成装置
US10994528B1 (en) 2018-08-02 2021-05-04 Landa Corporation Ltd. Digital printing system with flexible intermediate transfer member
US11318734B2 (en) 2018-10-08 2022-05-03 Landa Corporation Ltd. Friction reduction means for printing systems and method
CN116080260A (zh) 2018-12-24 2023-05-09 兰达公司 数字印刷系统和方法
JP2023505035A (ja) 2019-11-25 2023-02-08 ランダ コーポレイション リミテッド Itm内部に埋め込まれた粒子によって吸収された赤外線放射を使用したデジタル印刷におけるインクの乾燥
US11321028B2 (en) 2019-12-11 2022-05-03 Landa Corporation Ltd. Correcting registration errors in digital printing
US11568634B2 (en) * 2021-04-28 2023-01-31 Intuit Inc. Machine learning pipeline for document image quality detection and correction

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186337A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2005274919A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US20070291327A1 (en) * 2006-06-19 2007-12-20 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
US20090129804A1 (en) * 2007-11-20 2009-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Image generating apparatus and calibration method therefor
US20090213419A1 (en) * 2008-02-22 2009-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming device, image forming method and program
JP2010139797A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7430065B2 (en) * 2001-08-27 2008-09-30 Ricoh Company, Ltd Method and system for correcting distortions in image data scanned from bound originals
JP2004170755A (ja) 2002-11-21 2004-06-17 Canon Inc カラー画像形成装置
JP2006159647A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Canon Inc 画像形成装置及びその方法
JP5272752B2 (ja) * 2008-03-17 2013-08-28 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成装置の画像形成方法、およびプログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005186337A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2005274919A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US20070291327A1 (en) * 2006-06-19 2007-12-20 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
JP2007334250A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US20090129804A1 (en) * 2007-11-20 2009-05-21 Canon Kabushiki Kaisha Image generating apparatus and calibration method therefor
JP2009125986A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Canon Inc 画像形成装置及びその校正方法
US20090213419A1 (en) * 2008-02-22 2009-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming device, image forming method and program
JP2009198913A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Canon Inc 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム
JP2010139797A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015201673A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2016057542A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 コニカミノルタ株式会社 用紙搬送装置および画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
US8885218B2 (en) 2014-11-11
US20130335759A1 (en) 2013-12-19
JP6108694B2 (ja) 2017-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6108694B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム
US20100225932A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
KR100866061B1 (ko) 화상 형성 장치, 화상 처리 장치 및 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
JP4865529B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成装置並びにその画像形成方法
US9001383B2 (en) Image processing apparatus which performs image processing for correcting misregistration, control method of image processing apparatus, and storage medium
JP2007088928A (ja) 画像形成装置
JP5338291B2 (ja) 画像形成装置
US20100328722A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
US8189245B2 (en) Image forming apparatus, method of controlling same, and storage medium
JP4612860B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法及びコンピュータプログラム
US20080246984A1 (en) Image data creation method and information processing apparatus
JP5142746B2 (ja) 画像形成装置及び情報処理装置並びにプログラム
JP2008055717A (ja) 露光ヘッド制御装置及び画像形成装置
JP6079176B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法
JP4622850B2 (ja) 画像形成装置および画像処理方法
JP2002137455A (ja) プリンタコントローラ
US8687251B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, computer program, and recording medium
JP2008299083A (ja) 画像形成装置
US20110158663A1 (en) Printing apparatus, printing method, printing system, and program for implementing the printing method
JP6489302B2 (ja) 画像形成装置およびデータ伝送方法
JP2006005591A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US8330995B2 (en) Image forming apparatus, image forming method and program
JP2007163805A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5661557B2 (ja) 画像階調処理装置、画像形成装置、画像階調処理方法
JP4184064B2 (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150608

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161213

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20161219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170307

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6108694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151