JP6079176B2 - 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法 - Google Patents

光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6079176B2
JP6079176B2 JP2012262686A JP2012262686A JP6079176B2 JP 6079176 B2 JP6079176 B2 JP 6079176B2 JP 2012262686 A JP2012262686 A JP 2012262686A JP 2012262686 A JP2012262686 A JP 2012262686A JP 6079176 B2 JP6079176 B2 JP 6079176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
image
main scanning
pixel
resolution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012262686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014109614A (ja
Inventor
達也 宮寺
達也 宮寺
吉徳 白崎
吉徳 白崎
将之 林
将之 林
博昭 池田
博昭 池田
邦敬 駒井
邦敬 駒井
元博 川那部
元博 川那部
健 色摩
健 色摩
卓平 横山
卓平 横山
晃典 山口
晃典 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012262686A priority Critical patent/JP6079176B2/ja
Publication of JP2014109614A publication Critical patent/JP2014109614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6079176B2 publication Critical patent/JP6079176B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法に関し、特に、画像形成出力における主走査方向の位置ずれ補正のタイミングに関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された書類の出力に用いられる画像形成装置においては、電子写真方式の画像形成装置が広く用いられている。電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光することにより静電潜像を形成し、トナー等の顕色剤を用いてその静電潜像を現像してトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に転写することによって紙出力を行う。
このような電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を露光して静電潜像を描画するタイミングと用紙の搬送タイミングとを合わせることにより、用紙の正しい範囲に画像が形成されるように調整が行われる。また、複数の感光体を用いてカラー画像を形成するタンデム式の画像形成装置においては、各色の感光体において現像された画像が正確に重ね合わされるように、各色の感光体における露光タイミングの調整が主走査方向及び副走査方向において行われる。以降、これらの調整処理を総じて位置ずれ補正とする。
上述したような位置ずれ補正を実現するための具体的な方法としては、感光体を露光する光源と感光体との配置関係を調整する機械的な調整方法と、出力するべき画像を位置ずれに応じて調整することにより最終的に好適な位置に画像が形成されるようにする画像処理による方法とがある。この画像処理による方法の場合、補正用のパターンを描画してそれを読み取ることにより、設計上定まるタイミングと実際にパターンが読み取られたタイミングとの差異に基づいて補正が行われ、所望の位置に画像が形成されるようにする。
このような画像処理による位置ずれ補正においては、より精細な補正を可能とするため、入力された画像データの解像度よりも細かい解像度単位で副走査方向の補正を行うことが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2に開示された発明においては、副走査方向の位置ずれ補正について開示されているが、画像の位置ずれは主走査方向にも生じるため、主走査方向への位置ずれ補正も行うことが好ましく、その際には、特許文献1、2において開示されているように、入力された画像データの画素を分割したより細かい解像度により、精細な補正を行うことが求められる。
ここで、画像形成装置においては、ラインメモリと呼ばれる主走査ライン毎に対応する記憶媒体に、出力するべき画像のデータを画素毎に格納した上で、電子写真方式における光書込み装置や、インクジェット方式におけるインクヘッド等の作像機構が駆動される。従って、ラインメモリから画素データを読み出す際に、その読み出しタイミングをずらすことにより、主走査方向の位置ずれ補正が可能となる。
しかしながら、画像処理の態様によっては、例えば1画素4ビットで入力された画像データを単純に2ビットずつに分割し、見かけ上、解像度を倍にしつつも、1画素分の2ビットの値では意味を成さず、2画素分の4ビットではじめて意味を成す状態が生じることがあり得る。このような状態は、4ビットで表現された画素を各画素2ビットに変換する階調処理において、各画素が意味を成すようなビット値に変換される。
ここで、上述したような副走査方向の位置ずれ補正は、画素データを副走査方向に移動させることによって行われるが、画像のスキューを補正する場合は、主走査ライン上のある位置で画素をシフトさせることにより行われる。この画素をシフトさせる主走査ライン上の位置は、上述した4ビットで意味を成す2画素が異なる主走査ライン上に配置されてしまうことの無いように、夫々組になる2画素毎の区切りに設定される。
しかしながら、ラインメモリ上に格納された画素の状態が、2画素分の4ビットではじめて意味を成す状態である際に、主走査方向の画素位置の補正が行われると、その補正量によっては、2つではじめて意味を成すはずの2画素の間に副走査方向の画素のシフト位置が設定されてしまうことがある。その結果、画素のシフト位置においては、本来組になるはずのない2つの2ビットのデータが組み合わせられて4ビットのデータとなり、本来の画素データとは異なる画素データが生成されるデータ化けが発生する。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、主走査方向の高精度な位置ずれ補正を可能としつつ、画素データのデータ化けを回避することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、感光体を露光する光源を制御して感光体上に静電潜像を形成させる光書き込み制御装置であって、画像形成出力するべき画像を構成する画素の情報であって、一の画素の階調値が複数ビットで表現された情報を主走査ライン毎に複数ライン分取得し、記憶媒体に格納する画像情報取得部と、前記記憶媒体に格納された画素の情報を主走査ライン毎に順番に読み出すと共に、画像形成出力するべき画像の傾き補正の態様に応じて主走査ライン上の所定の位置で読出し先の主走査ラインを切り替えて読み出し、且つ前記画像の解像度の副走査方向の変倍率に応じて一の主走査ラインに対応する前記記憶媒体から複数回繰り返し読み出す傾き補正処理部と、前記記憶媒体から読み出された前記画素の情報を、前記複数ビットで表現された階調値に応じて前記光源において各画素に対応する発光素子を駆動するための情報に変換すると共に、前記画像の解像度の主走査方向の変倍率に応じて一の画素の情報に基づいて複数の画素の情報を出力する階調変換部と、調変換された画素の情報の転送タイミングを、前記主走査方向の変倍率に応じて変倍された解像度単位で調整することにより、前記画素の情報が対応する画像の位置を主走査方向にずらす主走査補正部とを含むことを特徴とする。
本発明の他の態様は、画像形成装置であって、上述した光書き込み制御装置を含むことを特徴とする。
本発明の更に他の態様は、感光体を露光する光源を制御して感光体上に静電潜像を形成させる光書き込み装置の制御方法であって、画像形成出力するべき画像を構成する画素の情報であって、一の画素の階調値が複数ビットで表現された情報を主走査ライン毎に複数ライン分取得して記憶媒体に格納し、前記記憶媒体に格納された画素の情報を主走査ライン毎に順番に読み出すと共に、画像形成出力するべき画像の傾き補正の態様に応じて主走査ライン上の所定の位置で読出し先の主走査ラインを切り替えて読み出し、且つ前記画像の解像度の副走査方向の変倍率に応じて一の主走査ラインに対応する前記記憶媒体から複数回繰り返し読み出し、前記記憶媒体から読み出された前記画素の情報を、前記複数ビットで表現された階調値に応じて前記光源において各画素に対応する発光素子を駆動するための情報に変換すると共に、前記画像の解像度の主走査方向の変倍率に応じて一の画素の情報に基づいて複数の画素の情報を出力し、調変換された画素の情報の転送タイミングを、前記主走査方向の変倍率に応じて変倍された解像度単位で調整することにより、前記画素の情報が対応する画像の位置を主走査方向にずらすことを特徴とする。
本発明によれば、主走査方向の高精度な位置ずれ補正を可能としつつ、画素データのデータ化けを回避することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリントエンジンの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る光書き込み装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスキュー補正に係るラインメモリの態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る階調処理に用いられる階調変換テーブルの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータ化けの例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、画像形成装置としての複合機(MFP:Multi Function Peripheral)を例とし、入力された画像の解像度よりも細かい解像度で画素位置の補正を行う際の処理を特徴として説明する。尚、画像形成装置は複合機でなくとも良く、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等であっても良い。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等の情報処理端末と同様の構成に加えて、画像形成を実行するエンジンを有する。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、エンジン13、HDD(Hard Disk Drive)14及びI/F15がバス18を介して接続されている。また、I/F15にはLCD(Liquid Crystal Display)16及び操作部17が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM11は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM12は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。エンジン13は、画像形成装置1において実際に画像形成を実行する機構である。
HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。I/F15は、バス18と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD16は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部17は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM12やHDD14若しくは図示しない光学ディスク等の記録媒体に格納されたプログラムがRAM11に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ20、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)21、スキャナユニット22、排紙トレイ23、ディスプレイパネル24、給紙テーブル25、プリントエンジン26、排紙トレイ27及びネットワークI/F28を有する。
また、コントローラ20は、主制御部30、エンジン制御部31、入出力制御部32、画像処理部33及び操作表示制御部34を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット22、プリントエンジン26を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル24は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F28は、画像形成装置1がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
コントローラ20は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM12や不揮発性メモリ並びにHDD14や光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM11等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ20が構成される。コントローラ20は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部30は、コントローラ20に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ20の各部に命令を与える。エンジン制御部31は、プリントエンジン26やスキャナユニット22等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部32は、ネットワークI/F28を介して入力される信号や命令を主制御部30に入力する。また、主制御部30は、入出力制御部32を制御し、ネットワークI/F28を介して他の機器にアクセスする。
画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、入力された印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン26が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報であり、出力するべき画像を構成する画素の情報、即ち画素情報である。また、印刷ジョブに含まれる印刷情報とは、PC等の情報処理装置にインストールされたプリンタドライバによって画像形成装置1が認識可能な形式に変換された画像情報である。
操作表示制御部34は、ディスプレイパネル24に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル24を介して入力された情報を主制御部30に通知する。
画像形成装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部32がネットワークI/F28を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部32は、受信した印刷ジョブを主制御部30に転送する。主制御部30は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部33を制御して、印刷ジョブに含まれる印刷情報に基づいて描画情報を生成させる。
画像処理部33によって描画情報が生成されると、エンジン制御部31は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル25から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。即ち、プリントエンジン26が画像形成部として機能する。プリントエンジン26によって画像形成が施された用紙は排紙トレイ27に排紙される。
画像形成装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル24の操作若しくはネットワークI/F28を介して外部のPC等から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部34若しくは入出力制御部32が主制御部30にスキャン実行信号を転送する。主制御部30は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部31を制御する。
エンジン制御部31は、ADF21を駆動し、ADF21にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット22に搬送する。また、エンジン制御部31は、スキャナユニット22を駆動し、ADF21から搬送される原稿を撮像する。また、ADF21に原稿がセットされておらず、スキャナユニット22に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット22は、エンジン制御部31の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット22が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット22に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部31は、スキャナユニット22が生成した撮像情報を画像処理部33に転送する。画像処理部33は、主制御部30の制御に従い、エンジン制御部31から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部33が生成した画像情報はHDD40等の画像形成装置1に装着された記憶媒体に保存される。即ち、スキャナユニット22、エンジン制御部31及び画像処理部33が連動して、原稿読み取り部として機能する。
画像処理部33によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくは入出力制御部32及びネットワークI/F28を介して外部の装置に送信される。即ち、ADF21及びエンジン制御部31が画像入力部として機能する。
また、画像形成装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部31がスキャナユニット22から受信した撮像情報若しくは画像処理部33が生成した画像情報に基づき、画像処理部33が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部31がプリントエンジン26を駆動する。
次に、本実施形態に係るプリントエンジン26の構成について、図3を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態に係るプリントエンジン26は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿って各色の画像形成部106が並べられた構成を備えるものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ101から給紙ローラ102と分離ローラ103とにより分離給紙される用紙(記録媒体の一例)104に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)106BK、106M、106C、106Yが配列されている。
これら複数の画像形成部106BK、106M、106C、106Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部106BKはブラックの画像を、画像形成部106Mはマゼンタの画像を、画像形成部106Cはシアンの画像を、画像形成部106Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。尚、以下の説明においては、画像形成部106BKについて具体的に説明するが、他の画像形成部106M、106C、106Yは画像形成部106BKと同様であるので、その画像形成部106M、106C、106Yの各構成要素については、画像形成部106BKの各構成要素に付したBKに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに架け渡されたエンドレスのベルト、即ち無端状ベルトである。この駆動ローラ107は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが、無端状移動手段である搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際しては、回転駆動される搬送ベルト105に対して、最初の画像形成部106BKが、ブラックのトナー画像を転写する。画像形成部106BKは、感光体としての感光体ドラム109BK、この感光体ドラム109BKの周囲に配置された帯電器110BK、光書き込み装置200、現像器112BK、感光体クリーナ(図示せず)、除電器113BK等から構成されている。光書き込み装置200は、夫々の感光体ドラム109BK、109M、109C、109Y(以降、総じて「感光体ドラム109」という)に対して光を照射するように構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム109BKの外周面は、暗中にて帯電器110BKにより一様に帯電された後、光書き込み装置200からのブラック画像に対応した光源からの光により書き込みが行われ、静電潜像が形成される。現像器112BKは、この静電潜像をブラックトナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム109BK上にブラックのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム109BKと搬送ベルト105とが当接若しくは最も接近する位置(転写位置)で、転写器115BKの働きにより搬送ベルト105上に転写される。この転写により、搬送ベルト105上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109BKは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113BKにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106BKにより搬送ベルト105上に転写されたブラックのトナー画像は、搬送ベルト105のローラ駆動により次の画像形成部106Mに搬送される。画像形成部106Mでは、画像形成部106BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が既に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
搬送ベルト105上に転写されたブラック、マゼンタのトナー画像は、さらに次の画像形成部106C、106Yに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム109Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、既に転写されている画像上に重畳されて転写される。こうして、搬送ベルト105上にフルカラーの中間転写画像が形成される。
給紙トレイ101に収納された用紙104は最も上のものから順に送り出され、その搬送経路が搬送ベルト105と接触する位置若しくは最も接近する位置において、搬送ベルト105上に形成された中間転写画像がその紙面上に転写される。これにより、用紙104の紙面上に画像が形成される。紙面上に画像が形成された用紙104は更に搬送され、定着器116にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
このような画像形成装置1においては、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yの軸間距離の誤差、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yの平行度誤差、光書込み装置200内での光源の設置誤差、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yへの静電潜像の書込みタイミング誤差等により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずることがある。
また、同様の原因により、転写対象である用紙において本来画像が転写される範囲から外れた範囲に画像が転写されることがある。このような位置ずれの成分としては、主にスキュー、副走査方向のレジストずれ、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれ等が知られている。また、用紙を搬送する搬送ローラの回転速度の誤差や摩耗による搬送量の誤差等が知られている。
このような位置ずれを補正するため、パターン検知センサ117が設けられている。パターン検知センサ117は、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yによって搬送ベルト105上に転写された位置ずれ補正用パターンを読み取るための光学センサであり、搬送ベルト105の表面に描画された補正用パターンを照射するための発光素子及び補正用パターンからの反射光を受光するための受光素子を含む。
図3に示すように、パターン検知センサ117は、感光体ドラム109BK、109M、109C及び109Yの下流側において、搬送ベルト105の搬送方向と直行する方向に沿って同一の基板上に支持されている。更に、本実施形態に係るパターン検知センサ117は、装置の経時変化による濃度変動を補正するための補正用パターンを読み取るためのセンサとしても用いられる。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置200について説明する。図4は、本実施形態に係る光書き込み装置200と感光体ドラム109との配置関係を示す図である。図4に示すように、各色の感光体ドラム109BK、109M、109C、109Y夫々に照射される照射光は、光源であるLEDA(LED Array)111BK、111M、111C、111Y(以降、総じてLEDA111とする)から照射される。
LEDA111は、発光素子であるLEDが、感光体ドラム109の主走査方向に並べられて構成されている。光書き込み装置200に含まれる制御部は、主走査方向に並べられている夫々のLEDの点灯/消灯状態を、出力すべき画像のデータに基づいて主走査ライン毎に制御することにより、感光体ドラム109の表面を選択的に露光し、静電潜像を形成する。
次に、本実施形態に係る光書き込み装置200の制御ブロックについて、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る光書き込み装置200においてLEDA111を制御する書き込み制御部201の機能構成と、LEDA111及びコントローラ20との接続関係を示す図である。図5に示すように、本実施形態に係る書き込み制御部201は、光書き込み装置200全体の動作を制御するCPU202、主記憶装置としてのRAM203、ラインメモリ204、205及びLED書き込み制御回路210を含む。
また、LED書き込み制御回路210は、周波数変換部211、画像領域制御回路212、パターン制御部213、スキュー補正部214、階調制御部215、主走査シフト部216及びLEDA制御部217を含む。
このように、本実施形態に係る書き込み制御部201は、図1において説明したハードウェア構成と同様に、記憶媒体に記憶されている制御プログラムがRAM203にロードされ、CPU202がそのプログラムに従って演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって構成される。
また、以降の説明においては、LEDA111に対する書き込み制御部201の構成及び機能について説明するが、図3、図4において説明したように、LEDA111は感光体ドラム109BK、109M、109C、109Y夫々に対応して設けられておいる。従って、書き込み制御部201は、各色のLEDA111及び感光体ドラム109毎に制御を行う機能を有する。
LEDA書き込み制御回路210は、コントローラ20から入力される描画情報に基づいてLEDA111の発光を制御する発光制御部であり、集積回路等のハードウェアによって構成され、CPU202の制御に従って動作する。周波数変換部211は、コントローラ20から入力される描画情報をLEDA書き込み制御回路210の動作周波数に対応させて出力する。そのため、周波数変換部211は、コントローラ20から入力される描画情報を、周波数変換用に設けられたラインメモリ204に一次的に格納し、LEDA書き込み制御回路210の動作周波数に従って出力する。
画像領域制御回路212は、周波数変換されて出力された画像データに対して、画像サイズの変更やトリミング処理並びに内部パターンの付加等を行うと共に、次段の処理モジュールであるパターン制御部213への画像データの出力タイミングを制御することにより、コントローラ20から入力された解像度単位での主走査方向の位置ずれ補正を行う。即ち、画像領域制御部回路212が、変換前解像度主走査補正部として機能する。画像領域制御回路212による主走査方向の位置ずれ補正は、コントローラ20から入力された描画データの解像度単位で行われる。
パターン制御部213は、上述した補正用パターンの生成を制御する。その場合、パターン制御部213は、書込み制御部201に設けられている図示しない記憶媒体からパターンを描画するための情報を取得し、パターンを構成する画素の情報を描画情報として出力する。尚、コントローラ20によって制御される通常の画像形成出力動作の場合、画像領域制御回路212から入力される画像データは、パターン制御部213において特に処理を施されることなくスキュー補正部214に入力される。
スキュー補正部214は、LEDA111と感光体ドラム109との配置による誤差等、様々な要因によって生じる画像のスキューを補正する。スキュー補正に関するパラメータ値は書き込み制御部201に含まれる記憶装置に記憶されており、CPU202の制御によってスキュー補正部214に設定される。スキュー補正部214は、パターン制御部213から入力された画像データをラインメモリ205に主走査ライン毎に格納し、設定されたパラメータ値に従ってラインメモリ205から画像データを読み出すことによりスキュー補正を実行する。即ち、スキュー補正部214が画像取得部として機能すると共に、傾き補正部として機能する。
図6は、スキュー補正部214がスキュー補正に際して用いるラインメモリ205を模式的に示す図である。図6に示すように、ラインメモリ205においては、主走査ライン毎に画素データを格納するための記憶媒体が設けられている。そして、本実施形態においてコントローラ20から入力される描画データは、1画素4ビットの16階調で表現されたデータである。そのため、図6に示すように、ラインメモリ205に格納された画素データは、4ビットで1画素分のデータとして意味を持つ。
このようにラインメモリ205に複数の主走査ライン分の画素データが格納された状態において、スキュー補正部214は、補正するべき画像の傾きに応じて、主走査ライン上の所定の位置において画素データを読み出すラインをシフトする。例えば、1ライン目から画素データを読み出していた場合において、主走査ライン上の所定に位置(以降、「シフト位置」とする)において、画素データを読み出す主走査ラインを2ライン目に切り替える。このような処理により、画像の傾きを補正することが可能となる。
このような画素データの読み出し位置のシフトに際しては、4ビット毎の境目をシフト位置としなければ、4ビットではじめて意味を成すデータの固まりが崩れてしまう。そのため、シフト位置は、図6に示す4ビット毎のデータの境目に設定される。
また、スキュー補正部214は、スキュー補正に際して、副走査方向への解像度変換も行う。そのため、スキュー補正部214は、ラインメモリ205に格納された画素データを解像度の倍率に応じて繰り返し読み出して階調制御部215に入力する。
例えば、本実施形態においてコントローラ20から入力される描画データの解像度は600dpiである。その解像度を副走査方向に1200dpi、即ち2倍とする場合、スキュー補正部214は、1ライン分の画素データの読出しを2回繰り返す。また、2400dpi、即ち4倍とするためには4回繰り返す。
また、LEDA111と用紙の搬送方向の配置や転写の回数によっては、画像の左右、即ち主走査方向を反転するミラーリング処理を行う必要がある。このミラーリング処理は、1ライン分格納された画素データを、ライン終端から逆に読み出すことにより実現される。このような処理は、コントローラ20における描画情報の生成の際や、周波数変換部211におけるラインメモリ204からの画素データの読出しの際に行うことも可能であるが、スキュー補正部214によるラインメモリ205からの画素データの読出しの際に行うことにより、画像領域212において付加された内部パターンもまとめてミラーリング処理されるため、処理を簡略化することが可能である。
また、本実施形態に係るスキュー補正部214においては、シフト位置による主走査ラインのシフトの他、主走査ライン全体をシフトさせることによる、各色間の位置合せも行われる。この際、各色の位置ずれ補正量は、基準色であるK、即ち感光体ドラム109Kから転写される画像との重ね合わせを考慮して算出される。そのため、C、M、Y各色のKからの色ずれ量の最大値は、スキュー補正部214における主走査、副走査方向の解像度単位の1/2ドット分となる。
しかしながら、各色の基準色からの色ずれの方向が異なる場合、各色間の色ずれ量の最大値は、1ドット分となってしまう。例えば、CがKに対してプラス方向に1/2ドットずれており、YがKに対してマイナス方向に1/2ドットずれている場合、CとYとのずれ量は1ドット分となってしまう。
このような状態を回避するため、C、M、Yの補正量を1ドットプラス若しくはマイナスすることにより、Kも含むCMYK各色間の色ずれ量の最大値を2/3ドット以下とするための調整が行われる。この調整処理は、C、M、Y夫々の補正量ΔC、ΔM、ΔY(ドット)について、以下の式(1)の算出結果が最小となるようなΔC、ΔM、ΔYの組み合わせを求めることによって行われる。
Figure 0006079176
ここで、上記式(1)の計算に際しては、上述した補正用パターンの読み取り結果に応じて算出された補正量ΔC、ΔM、ΔYの算出値を夫々ΔCdef、ΔMdef、ΔYdef(ドット)とすると、その算出値に加えてΔCdef±1、ΔMdef±1、ΔYdef±1(ドット)を候補値として、全ての組み合わせについて上記式(1)の計算を行う。これにより、各色間の色ずれ量が2/3ドット以下となる最小の組み合わせを求めることができる。尚、この処理はスキュー補正部214における各色のラインシフト量を調整する処理であり、スキュー補正部214によるシフト量を制御するCPU202によって実行される。
階調制御部215は、スキュー補正部214から多階調の画像情報として入力される描画情報を、有色/無色の二階調に変換し、最終的にLEAD111を発光制御するための画素情報を生成する。即ち、階調制御部215が階調変換部として機能する。本実施形態に係る階調制御部214は、スキュー補正部214から入力される4ビットの画素データに基づき、図7に示すような階調変換テーブルを参照し、最終的にLEDA111を発光制御するための画素情報を生成する。
図7は、本実施形態に係る階調制御部215が参照する階調変換テーブルの例を示す図である。階調変換テーブルは、書込み制御部201に搭載されるROM等の付記発生記憶媒体に格納されている。図7に示すように、本実施形態に係る階調変換テーブルは、上記4ビットによって表現される“階調値”と、夫々の階調値に応じた画素を示す情報とを含む。
ここで、本実施形態に係る階調制御部215は、スキュー補正部214によって実行された副走査方向の解像度変倍に加えて、主走査方向の解像度変倍も実行する。そのため、階調制御部215は、スキュー補正部214から入力された1画素4ビットの画素データを、解像度の変倍率に応じて分割して出力する。
そのため、階調制御部215による階調変換に際しては、変倍後の解像度に応じた解像度で、尚且つ4ビットによって表現される画素の階調値に応じた画素のパターンを生成する必要がある。そのため、階調変換テーブルとして実際に記憶媒体に格納されるのは、そのプリントエンジン26に搭載されているLEDA111の解像度に対応した画素の情報のみである。即ち、図7においては、便宜上複数の解像度毎に画素の情報が示されているが、実際にはそのプリントエンジン26における出力解像度と一致する“階調値”と画素の変換情報のみが、階調変換テーブルとして記憶媒体に格納される。
尚、LEDA111の発光解像度を可変制御する場合には、可変可能な複数の解像度に対応して、図7に示すように複数の解像度毎の画素の情報が関連付けられた階調変換テーブルを記憶媒体に格納しても良い。
例えば、4ビットの画素データである“階調値”が“A”を示すビットデータである場合において、変倍後の解像度が“1200×1200dpi”である場合、まず、スキュー補正部214は、1ライン分の画素データを2回繰り返し読み出す。そして、階調制御部215は、1回目の読出しの場合には、図7に示すように、階調値が“A”である1画素分の画素データについて、“白”、“黒”の順で2画素分の二値画素データを出力する。そして、2回目の読出しの場合、階調制御部215は、階調値が“A”である1画素分の画素データについて、“黒”、“白”の順で2画素分の二値画素データを出力する。
このような制御を可能とするため、スキュー補正部214は、ラインメモリ205から画素データを読み出して階調制御部215に入力する際、何回目の読み出しであるかを合わせて通知する。これにより、階調制御部215においては、スキュー補正部214から入力される“階調値”と、スキュー補正部214から通知される読出し繰り返し回数と、図7に示す階調変換テーブルとに基づき、変倍後の解像度で階調変換された二値画素データを出力することができる。
このような構成により、本実施形態に係るLEDA書き込み制御回路201においては、変換後の解像度に対応し、階調変換された後の画素データを格納するためのラインメモリを別途設けることなく階調変換及び解像度変換を可能としている。また、ラインメモリ205から画素データを読み出すスキュー補正部214によって、スキュー補正、副走査方向の画像位置補正、副走査方向の解像度変換、ミラーリングという複数の機能を実現すると共に、階調制御部215によって階調処理に加えて主走査方向の解像度変換を実現している。従って、回路規模を抑えることが可能となり、書込み制御部201のコストを抑えることが可能となる。
主走査シフト部216は、階調制御部215から出力された階調変換及び解像度変換後の二値画素データのタイミングを調整してLEDA制御部217に入力することにより、変換後の解像度の単位での主走査方向の精細な位置ずれ補正を行う主走査補正部である。主走査シフト部216における二値画素データのタイミング調整に際しては、画像を主走査方向においてずらす方向に応じてタイミングを調整する。この際、二値画素データのタイミングを遅らせる方向にタイミング調整の方向を限定すれば、主走査シフト部216を単純なフリップフロップ回路で構成することができ、回路の単純化を図ることが可能である。
また、本実施形態に係る書き込み制御部201によれば、スキュー補正部214におけるラインメモリ205からの画素データの読出しの際に同時にミラーリング処理も行うため、主走査シフト部216による主走査方向の位置ずれ補正に際しては、ミラーリングの有無に応じて主走査方向の位置ずれ補正方向を切り替える必要がない。このような点も、二値画素データのタイミングを遅らせる方向にタイミング調整の方向を限定し、主走査シフト部216を単純なフリップフロップ回路で構成することが可能となることに貢献している。
主走査シフト部216におけるタイミング調整の方向を二値画素データのタイミングを遅らせる方向に限定するためには、画像領域制御回路212における主走査方向の位置ずれ補正結果の補正残差が、主走査シフト部216において二値画素データのタイミングを遅らせる方向に残るように制御する。LEDA制御部215は、階調制御部214から入力された画素情報に基づき、動作周波数に従ってLEDA111の発光を制御する。
このように、本実施形態に係るLEDA書き込み制御回路210においては、コントローラ20から入力される描画データの解像度単位での主走査方向の位置ずれ補正は画像領域制御回路212において行うと共に、それよりも細かい解像度単位での主走査方向の位置ずれ補正は、階調制御部215による階調変換処理の後段に設けられた主走査シフト部216によって行う。
これに対して、例えば、図6に示すようにラインメモリ205に1画素4ビットの画素データが格納された状態において、スキュー補正部214がラインメモリ205からの画素データの読出しタイミングを調整することによっても、解像度変換された後の細かい解像度単位での主走査方向の位置ずれ補正は可能である。
ここで、例えば入力される画像データの解像度600dpiに対して、1200dpi単位で主走査方向の補正を行う場合、1画素4ビットに対して、2ビットの単位で画像をずらすことになる。この場合、主走査方向に画像をずらす量が奇数になると、図8に示すように、スキュー補正のためのシフト位置に位置する画素の4ビットのデータが、シフト位置として定められている境目をまたいで配置されることとなってしまう。
そして、シフト位置において読出しラインが切り替えられて読み出されることにより、境目に位置している4ビットの画素データは、本来組み合わせられるはずのない2組の2ビットのデータが組み合わせられたデータとなってしまい、データ化けとなってしまう。図8の例の場合、“bit[0]”、“bit[1]”若しくは、“bit[2]”、“bit[3]”のデータが、他のラインのデータと組み合わせられることとなってしまう。
このような課題に対して、本実施形態に係るLEDA書き込み制御回路210の場合、主走査シフト部216は、階調制御部215の後段に配置されており、既にスキュー補正のための主走査ラインシフト及び解像度変換された後の、1ビットで意味を持つデータが入力される。従って、上述した課題を解決することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る書き込み制御部201を搭載した光書き込み装置200によれば、主走査方向の高精度な位置ずれ補正を可能としつつ、画素データのデータ化けを回避することが可能となる。
尚、上記実施形態においては、LEDA111を用いる光書込み装置200を例として説明したが、本実施形態に係る要旨は、ラインメモリ205からの読み出しの際のラインシフトによるスキュー補正と、画素クロックに従って転送される画素データのタイミング調整による主走査方向の位置補正とを両立させて、データ化けを防ぐことである。従って、LEDA130に限らず、有機EL(ElectroLuminescence)ヘッド、LD(Laser Diode)アレイヘッド、面発光レーザー等の固体走査系書き込みヘッドであれば同様に適用可能である。
更に、電子写真方式にも限定されず、光書き込み装置200及び感光体ドラム109を含む画像形成部106の替わりにインクジェット方式であっても、スキュー補正機能を用いる作像機構ならば適用可能である。
また、上記実施形態においては、4ビットの入力画像を主走査及び副走査方向に分割し、有色/無色の二値ヘッドであるLEDA111に対応させるように変換する場合を例として説明した。しかしながら、本件の要旨は、スキュー補正のためのシフトによって本来組み合わせられるはずのないビットデータが組み合わせられてしまうことである。従って、二値ヘッドに限らず、多値ヘッドであっても、スキュー補正を行う書き込み装置であれば同様に適用可能である。
1 画像形成装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 エンジン
14 HDD
15 I/F
16 LCD
17 操作部
18 バス
20 コントローラ
21 ADF
22 スキャナユニット
23 排紙トレイ
24 ディスプレイパネル
25 給紙テーブル
26 プリントエンジン
27 排紙トレイ
28 ネットワークI/F
30 主制御部
31 エンジン制御部
32 入出力制御部
33 画像処理部
34 操作表示制御部
101 給紙トレイ
102 給紙ローラ
103 分離ローラ
104 用紙
105 搬送ベルト
106BK、106C、106M、106Y 画像形成部
107 駆動ローラ
108 従動ローラ
109BK、109C、109M、109Y 感光体ドラム
110BK 帯電器
111、111BK、111Y、111M、111C LEDA
112BK、112C、112M、112Y 現像器
113BK、113C、113M、113Y 除電器
115BK、115C、115M、115Y 転写器
116 定着器
117 パターン検知センサ
200 光書き込み装置
201 書き込み制御部
202 CPU
203 RAM
204、205 ラインメモリ
201 パターン記憶部
210 LEDA書き込み制御回路
211 周波数変換部
212 画像領域制御回路
213 パターン制御部
214 スキュー補正部
215 階調制御部
216 主走査シフト部
217 LEDA制御部
特開2006−62235号公報 特開2009−23213号公報

Claims (7)

  1. 感光体を露光する光源を制御して感光体上に静電潜像を形成させる光書き込み制御装置であって、
    画像形成出力するべき画像を構成する画素の情報であって、一の画素の階調値が複数ビットで表現された情報を主走査ライン毎に複数ライン分取得し、記憶媒体に格納する画像情報取得部と、
    前記記憶媒体に格納された画素の情報を主走査ライン毎に順番に読み出すと共に、画像形成出力するべき画像の傾き補正の態様に応じて主走査ライン上の所定の位置で読出し先の主走査ラインを切り替えて読み出し、且つ前記画像の解像度の副走査方向の変倍率に応じて一の主走査ラインに対応する前記記憶媒体から複数回繰り返し読み出す傾き補正処理部と、
    前記記憶媒体から読み出された前記画素の情報を、前記複数ビットで表現された階調値に応じて前記光源において各画素に対応する発光素子を駆動するための情報に変換すると共に、前記画像の解像度の主走査方向の変倍率に応じて一の画素の情報に基づいて複数の画素の情報を出力する階調変換部と、
    調変換された画素の情報の転送タイミングを、前記主走査方向の変倍率に応じて変倍された解像度単位で調整することにより、前記画素の情報が対応する画像の位置を主走査方向にずらす主走査補正部とを含むことを特徴とする光書き込み制御装置。
  2. 前記画像の変倍率は、一の画素の階調値が複数ビットで表現された前記画素の情報の解像度と、前記光源を発光駆動する際の解像度との比率であることを特徴とする請求項1に記載の光書き込み制御装置。
  3. 前記主走査補正部は、前記階調変換された画素の情報の転送タイミングを遅延させることを特徴とする請求項1または2に記載の光書き込み制御装置。
  4. 前記傾き補正処理部は、前記記憶媒体に格納された画素の情報を読み出す際の順番の方向を切り替えることにより、画像の主走査方向の反転処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の光書込み制御装置。
  5. 前記記憶媒体に格納される前の前記画素の情報を取得してタイミングを調整して出力することにより、一の画素の階調値が複数ビットで表現された前記画素の情報の解像度単位で、前記画素の情報が対応する画像の位置を主走査方向にずらす変換前解像度主走査補正部を含み、
    前記変換前解像度主走査補正部は、前記主走査補正部において求められる前記画素の情報の転送タイミングの調整が遅延処理のみとなるように、前記記憶媒体に格納される前の前記画素の情報を取得してタイミングを調整して出力することを特徴とする請求項3または4に記載の光書き込み制御装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか1項に記載の光書き込み制御装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
  7. 感光体を露光する光源を制御して感光体上に静電潜像を形成させる光書き込み装置の制御方法であって、
    画像形成出力するべき画像を構成する画素の情報であって、一の画素の階調値が複数ビットで表現された情報を主走査ライン毎に複数ライン分取得して記憶媒体に格納し、
    前記記憶媒体に格納された画素の情報を主走査ライン毎に順番に読み出すと共に、画像形成出力するべき画像の傾き補正の態様に応じて主走査ライン上の所定の位置で読出し先の主走査ラインを切り替えて読み出し、且つ前記画像の解像度の副走査方向の変倍率に応じて一の主走査ラインに対応する前記記憶媒体から複数回繰り返し読み出し、
    前記記憶媒体から読み出された前記画素の情報を、前記複数ビットで表現された階調値に応じて前記光源において各画素に対応する発光素子を駆動するための情報に変換すると共に、前記画像の解像度の主走査方向の変倍率に応じて一の画素の情報に基づいて複数の画素の情報を出力し、
    調変換された画素の情報の転送タイミングを、前記主走査方向の変倍率に応じて変倍された解像度単位で調整することにより、前記画素の情報が対応する画像の位置を主走査方向にずらすことを特徴とする光書き込み装置の制御方法。
JP2012262686A 2012-11-30 2012-11-30 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法 Expired - Fee Related JP6079176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012262686A JP6079176B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012262686A JP6079176B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014109614A JP2014109614A (ja) 2014-06-12
JP6079176B2 true JP6079176B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=51030296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012262686A Expired - Fee Related JP6079176B2 (ja) 2012-11-30 2012-11-30 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6079176B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6477264B2 (ja) * 2015-06-01 2019-03-06 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム
JP7130455B2 (ja) * 2018-06-18 2022-09-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7106363B2 (ja) * 2018-06-18 2022-07-26 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7171447B2 (ja) * 2019-01-10 2022-11-15 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008055717A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Seiko Epson Corp 露光ヘッド制御装置及び画像形成装置
JP4937097B2 (ja) * 2006-12-28 2012-05-23 株式会社リコー 画像補正装置、画像形成装置および画像補正方法
JP2011178067A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP5789939B2 (ja) * 2010-09-15 2015-10-07 株式会社リコー 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びサブライン点灯制御プログラム
JP5691330B2 (ja) * 2010-09-15 2015-04-01 株式会社リコー 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014109614A (ja) 2014-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5672847B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置、光書き込み装置の制御プログラム
JP5884437B2 (ja) 光書込み装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法
JP5691330B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体
JP5724628B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP6079178B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP6024263B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP5842325B2 (ja) 光源制御回路、画像形成装置及び光源制御方法
JP5987504B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法
JP5895398B2 (ja) 光書込み装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法
US9106861B2 (en) Method and apparatus for controlling adjustment of image parameters and image formation and an image apparatus including the game
JP2014095773A (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法
JP6191126B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP6079176B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法
JP6035912B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法
JP5515893B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP6149581B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法
JP6171772B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP6135186B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP5773040B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP5621448B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP2016060067A (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法
JP5998956B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法
JP2016173488A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP5895397B2 (ja) 光書込み装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法
JP2017104998A (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6079176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees