JP2011178067A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光走査装置とアレイ光源装置を用いて形成された画像間に生じる位置ずれを補正し高画像品質が得られる画像形成装置及び画像形成方法を提供する事。
【解決手段】複数の像担持体9と、主走査方向と副走査方向とに露光して像担持体9表面に静電潜像を形成する光走査装置10及びアレイ光源装置20と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段32と、トナー像を記録媒体上に転写する転写手段37と、記録媒体上に転写されたトナー像を定着させる定着手段38と、転写面におけるトナー像の位置を補正する補正手段とを備え、トナー像は、光走査装置10を用いて形成されたトナー像Aと、アレイ光源装置20を用いて形成されたトナー像Bと、を含み、補正手段は、トナー像Aの位置と、トナー像Bの位置と、の位置差を補正し、且つ主走査方向に位置差がある場合、トナー像Bを基準として、トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正する事を特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】複数の像担持体9と、主走査方向と副走査方向とに露光して像担持体9表面に静電潜像を形成する光走査装置10及びアレイ光源装置20と、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段32と、トナー像を記録媒体上に転写する転写手段37と、記録媒体上に転写されたトナー像を定着させる定着手段38と、転写面におけるトナー像の位置を補正する補正手段とを備え、トナー像は、光走査装置10を用いて形成されたトナー像Aと、アレイ光源装置20を用いて形成されたトナー像Bと、を含み、補正手段は、トナー像Aの位置と、トナー像Bの位置と、の位置差を補正し、且つ主走査方向に位置差がある場合、トナー像Bを基準として、トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正する事を特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の画像形成装置、及び画像形成方法に関するものである。
近年の複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ(FAX)装置などの電子写真方式の画像形成装置においては、電子情報を光情報に変換し、この光情報を露光装置で感光体上に静電潜像として形成し、形成された静電潜像をトナー等により現像して画像形成している。
現在、露光装置の種類として、光源とポリゴンモータなどの偏向器を組み合わせた光走査装置と、発光素子を1次元に配列して、感光体の表面を走査方向に一括露光するアレイ光源装置と、の2種類が広く知られている。
アレイ光源装置の光走査装置に対する利点として、i)露光装置の容積が小さい、ii)感光体表面におけるビーム径が細い、iii)露光装置の寿命が長いことが一般的に挙げられる。i)露光装置の容積が小さいことは、画像形成装置全体の小型化に、ii)ビーム径が細いことは、出力画像の高画質化に、そして、iii)長いことはマシン寿命の伸びおよび露光装置のリサイクル化へと繋がる。
一方、光走査装置の利点としては、焦点位置におけるビーム深度幅の広さが挙げられる。具体的には、アレイ光源装置のビーム深度幅(ビーム径が最小となる径の±10%に相当する深度の幅)が±20〜30μmであることに対し、光走査装置の深度幅は5mm前後と広い。広いビーム深度は、露光装置−感光体間のピント方向の位置ずれを補償し、環境変動に対しても安定した画像を提供する。
アレイ光源装置の光走査装置に対する利点として、i)露光装置の容積が小さい、ii)感光体表面におけるビーム径が細い、iii)露光装置の寿命が長いことが一般的に挙げられる。i)露光装置の容積が小さいことは、画像形成装置全体の小型化に、ii)ビーム径が細いことは、出力画像の高画質化に、そして、iii)長いことはマシン寿命の伸びおよび露光装置のリサイクル化へと繋がる。
一方、光走査装置の利点としては、焦点位置におけるビーム深度幅の広さが挙げられる。具体的には、アレイ光源装置のビーム深度幅(ビーム径が最小となる径の±10%に相当する深度の幅)が±20〜30μmであることに対し、光走査装置の深度幅は5mm前後と広い。広いビーム深度は、露光装置−感光体間のピント方向の位置ずれを補償し、環境変動に対しても安定した画像を提供する。
近年、カラー画像の色再現範囲の拡大を目的に、従来使用してきたYMCKの4色トナーに、ライトブラックやその他特色のカラートナーを加えた多色印刷用の画像形成装置が検討されている。
例えば特許文献1では、複数の露光装置を画像形成装置内に設置することで、5色印刷を可能とする画像形成技術が開示されている。こうした画像形成装置は、ユーザーの要望に応じて特色印刷の機能を容易に付け外しができる構成が好ましい。具体的には、光走査装置およびアレイ光源装置の両露光装置の利点を活かした、ハイブリッド型の画像形成装置等が例として挙げられる。YMCKの4色分の露光に関しては従来より用いられている光走査装置を、特色の露光に関してはアレイ光源装置を用いることで、特色ユニットを小型にすることが可能であり、画像形成装置に特色ユニットを容易に着脱することが可能であると考えられる。また従来の4色トナーの画像形成装置と一部の機能において共通化を図ることにより、多色用の画像形成装置の低コスト化を図ることができる。
一方、光走査装置とアレイ光源装置とを併用する画像形成方法は、画像形成中の熱変動に伴う紙面上の印刷位置のずれ(位置ずれ)が露光方法(光走査装置とアレイ光源装置と)の違いにより異なり、異なる露光方法で形成された画像間の補正が必要である。
例えば特許文献1では、複数の露光装置を画像形成装置内に設置することで、5色印刷を可能とする画像形成技術が開示されている。こうした画像形成装置は、ユーザーの要望に応じて特色印刷の機能を容易に付け外しができる構成が好ましい。具体的には、光走査装置およびアレイ光源装置の両露光装置の利点を活かした、ハイブリッド型の画像形成装置等が例として挙げられる。YMCKの4色分の露光に関しては従来より用いられている光走査装置を、特色の露光に関してはアレイ光源装置を用いることで、特色ユニットを小型にすることが可能であり、画像形成装置に特色ユニットを容易に着脱することが可能であると考えられる。また従来の4色トナーの画像形成装置と一部の機能において共通化を図ることにより、多色用の画像形成装置の低コスト化を図ることができる。
一方、光走査装置とアレイ光源装置とを併用する画像形成方法は、画像形成中の熱変動に伴う紙面上の印刷位置のずれ(位置ずれ)が露光方法(光走査装置とアレイ光源装置と)の違いにより異なり、異なる露光方法で形成された画像間の補正が必要である。
本発明は、以上説明した従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、光走査装置を用いて形成された画像と、アレイ光源装置を用いて形成された画像と、の間に生じる位置ずれを補正し、高画像品質が得られる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
しかして、上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法は、具体的には下記(1)〜(14)に記載の技術的特徴を有する。
(1):複数の像担持体と、主走査方向と副走査方向とに露光して前記複数の像担持体表面に静電潜像を形成する光走査装置及びアレイ光源装置と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体上に直接または中間転写ベルトを介して転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着させる定着手段と、転写面である前記記録媒体上または前記中間転写ベルト上における前記トナー像の位置を補正する補正手段と、を備え、前記光走査装置は、光源と、該光源からの光束を偏向して前記複数の像担持体の一部に照射する光偏向器と、を有し、前記アレイ光源装置は、1次元または2次元方向に配列されてなる発光素子と、該発光素子からの光束を前記複数の像担持体のその他の一部に集光して照射する結像素子アレイと、を有し、前記トナー像は、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Aと、前記アレイ光源装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Bと、を含み、前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を補正し、且つ、前記主走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする画像形成装置である。
(1):複数の像担持体と、主走査方向と副走査方向とに露光して前記複数の像担持体表面に静電潜像を形成する光走査装置及びアレイ光源装置と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体上に直接または中間転写ベルトを介して転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着させる定着手段と、転写面である前記記録媒体上または前記中間転写ベルト上における前記トナー像の位置を補正する補正手段と、を備え、前記光走査装置は、光源と、該光源からの光束を偏向して前記複数の像担持体の一部に照射する光偏向器と、を有し、前記アレイ光源装置は、1次元または2次元方向に配列されてなる発光素子と、該発光素子からの光束を前記複数の像担持体のその他の一部に集光して照射する結像素子アレイと、を有し、前記トナー像は、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Aと、前記アレイ光源装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Bと、を含み、前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を補正し、且つ、前記主走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする画像形成装置である。
上記(1)にかかる構成によれば、アレイ光源装置と光走査装置の2種類の露光装置を有する画像形成装置における主走査方向と副走査方向の色ずれの補正に関して、主走査方向の補正には、アレイ光源装置によるトナー像の位置に、光走査装置によるトナー像を合わせる。アレイ光源装置は、主走査方向のドット位置に関して発光素子間隔単位でのみ補正できる。一方、光走査装置は、主走査方向のドット位置に関して書込クロックを連続的に変化させることができる。以上から、主走査方向の色ずれ補正に関しては、アレイ光源装置のトナー像を基準とし、光走査装置のトナー像を合わせる方が好ましい。即ち、主走査方向の補正には、アレイ光源装置によるトナー像の位置に、(補正精度が高い)光走査装置によるトナー像を合わせることで、露光装置の違いに基づく位置ずれ(色ずれ)補正の精度を向上できる。
(2):前記補正手段は、前記トナー像Aにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、前記トナー像Bにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、が、前記主走査方向において異なる場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置を補正することを特徴とする上記(1)に記載の画像形成装置である。
上記(2)にかかる構成によれば、主走査方向のレジスト補正は、アレイ光源装置による主走査レジスト位置に、光走査装置の主走査レジスト位置を合わせることで、主走査レジスト補正の精度を向上できる。
(3):前記光走査装置は、前記光源の発光開始タイミングを検知する同期検知部を有し、前記補正手段は、前記トナー像Aにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、前記トナー像Bにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、が、前記主走査方向において異なる場合、前記同期検知部により検知された発光開始タイミングに基づき発光開始タイミングを制御して、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置を補正することを特徴とする上記(2)に記載の画像形成装置である。
上記(3)にかかる構成は、上記(2)に記載の構成における主走査レジスト補正の具体的な補正手段である。
(4):前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における領域と、前記トナー像Bの前記転写面における領域と、が、前記主走査方向において異なる場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置及び書き込み終了位置を補正することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
上記(4)にかかる構成によれば、主走査方向の全体倍率ずれの補正は、アレイ光源装置による主走査全体倍率に、光走査装置の主走査全体倍率を合わせることで、主走査全体倍率ずれの補正の精度を向上できる。
(5):前記光走査装置は、前記光源の発光開始タイミング及び発光終了タイミングを検知する同期検知部を有し、前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における領域と、前記トナー像Bの前記転写面における領域と、が、前記主走査方向において異なる場合、前記同期検知部により検知された発光開始タイミング及び発光終了タイミングに基づき発光開始タイミング及び発光終了タイミングを制御して、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置及び書き込み終了位置を補正することを特徴とする上記(4)に記載の画像形成装置である。
上記(5)にかかる構成は、上記(4)に記載の構成における主走査全体倍率ずれの具体的な補正手段である。
(6):前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Aを基準として、前記トナー像Bに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
上記(6)にかかる構成によれば、副走査方向の補正には、光走査装置によるトナー像の位置に、光源装置によるトナー像を合わせる。光走査装置は、副走査方向のドット位置に関して光偏向器の回転数に応じた周期でのみ補正できる。一方、光源装置は、副走査方向のドット位置に関して光源素子の発光タイミングを連続的に変化させることができる。以上から、副走査方向の色ずれ補正に関しては、光走査装置のトナー像を基準とし、アレイ光源装置のトナー像を合わせる方が好ましい。即ち、副走査方向の補正には、光走査装置によるトナー像の位置に、(補正精度が高い)アレイ光源装置によるトナー像を合わせることで、露光装置の違いに基づく位置ずれ(色ずれ)補正の精度を向上できる。
(7):前記トナー像Aは、前記主走査方向に形成された線像テストパターンであり、前記トナー像Bは、前記主走査方向に形成された線像テストパターンであり、前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Aを基準として、前記トナー像Bに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする上記(6)に記載の画像形成装置である。
上記(7)にかかる構成によれば、露光装置の違いに基づく副走査方向のレジスト、傾き、曲がりによる位置ずれ(色ずれ)補正は、光走査装置による基準色のレジスト位置、傾き、曲がりに、アレイ光源装置のレジスト位置、傾き、曲がりを合わせることで、露光装置の違いに基づく(色間)の副走査レジストずれ、傾き、曲がりの補正精度を向上できる。
(8):前記補正手段は、前記アレイ光源装置の発光素子の発光のタイミングを変更して補正することを特徴とする上記(7)に記載の画像形成装置である。
上記(8)にかかる構成は、上記(7)に記載の構成における露光装置の違いに基づく副走査レジストずれ、傾き、曲がりによる位置ずれ(色ずれ)の具体的な補正手段である。
(9):前記トナー像Aは、基準色からなるトナー像a1と、基準色以外からなるトナー像a2と、を含み、前記補正手段は、前記トナー像a1の前記転写面における位置と、前記トナー像a2及び/または前記トナー像Bの前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合、前記トナー像a1を基準として、前記トナー像Bに対応する静電潜像の位置及び/または前記トナー像a2に対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする上記(6)乃至(8)のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
上記(9)にかかる構成は、上記(6)乃至(8)に記載の構成において、光走査装置の基準色以外の副走査レジストずれ、傾き、曲がりを、基準色に合わせて補正する。
(10):前記光走査装置は、前記トナー像a1の前記転写面における位置と、前記トナー像a2の前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合に機械的な手法で経時に調整する調整手段を、前記トナー像a2のみに対応して有することを特徴とする上記(9)に記載の画像形成装置である。
上記(10)にかかる構成によれば、基準色以外の光学系についてのみ機械的な手法で経時に傾きを調整する装置を搭載し、基準色の光学系については、機械的な手法で経時に傾きを調整する装置を搭載しない構成とすることにより、低コストで位置ずれ(色ずれ)の補正が実現できる。
(11):前記トナー像Aは、黒色のトナー像を含み、前記トナー像Bは、黒色以外のトナー像からなることを特徴とする上記(1)乃至(10)のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
上記(11)にかかる構成によれば、黒色トナー像は必然的に光走査装置により形成されることとなり、画像形成装置の小型化を達成できる。
また、上記(11)にかかる構成についてより好ましい形態としては、例えば、YMCK+特色を用いてカラー画像を形成する場合、特色のユニットに関してはユーザーの要望に応じて、付け外しができることが好ましいため、光走査装置を用いてYMCK画像を形成し、アレイ光源装置を用いて特色画像を形成する構成が好ましい。この構成により付け外しする特色ユニットの小型化を図ることができる。
また、上記(11)にかかる構成についてより好ましい形態としては、例えば、YMCK+特色を用いてカラー画像を形成する場合、特色のユニットに関してはユーザーの要望に応じて、付け外しができることが好ましいため、光走査装置を用いてYMCK画像を形成し、アレイ光源装置を用いて特色画像を形成する構成が好ましい。この構成により付け外しする特色ユニットの小型化を図ることができる。
(12):前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を検出する検出手段を備えることを特徴とする上記(1)乃至(11)のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
上記(12)にかかる構成によれば、光走査装置およびアレイ光源装置のトナー像の位置関係を検出するためには、トナー像を転写面(紙面(記録媒体)上または中間転写ベルト上)でトナー像の位置を検出する検出手段が必要であり、該検出手段を備えることで高精度な画像品質を得ることができる。
(13):前記検出手段は、トナー像Aの位置の情報と、トナー像Bの位置の情報と、を含むトナー像位置情報を検出し、前記光走査装置及び前記アレイ光源装置に当該トナー像位置情報を送信することを特徴とする上記(12)に記載の画像形成装置である。
上記(13)にかかる構成によれば、転写面(紙面(記録媒体)上または中間転写ベルト上)で測定したトナー像の位置情報は、検出手段から光走査装置および画像形成装置に情報をフィードバックする必要があり、トナー像位置情報を送信することで画像品質を向上させることができる。
また、上記(13)にかかる構成で、例えばこの時、光走査装置にはトナー像の主走査方向の情報を、アレイ光源装置には副走査方向の情報と異なる情報を伝達しても良い。
また、上記(13)にかかる構成で、例えばこの時、光走査装置にはトナー像の主走査方向の情報を、アレイ光源装置には副走査方向の情報と異なる情報を伝達しても良い。
(14):光走査装置及びアレイ光源装置のそれぞれを用いて、複数の像担持体の主走査方向と副走査方向とに露光して当該複数の像担持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像工程と、前記トナー像を記録媒体上に直接または中間転写ベルトを介して転写する転写工程と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着させる定着工程と、転写面である前記記録媒体上または前記中間転写ベルト上における前記トナー像の位置を補正する補正工程と、を備え、前記光走査装置は、光源と、該光源からの光束を偏向して前記複数の像担持体の一部に照射する光偏向器と、を有し、前記アレイ光源装置は、1次元または2次元方向に配列されてなる発光素子と、該発光素子からの光束を前記複数の像担持体のその他の一部に集光して照射する結像素子アレイと、を有し、前記トナー像は、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Aと、前記アレイ光源装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Bと、を含み、前記補正工程は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を補正し、且つ、前記主走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする画像形成方法である。
上記(14)にかかる構成によれば、アレイ光源装置と光走査装置の2種類の露光装置を有する画像形成装置における主走査方向と副走査方向の色ずれの補正に関して、主走査方向の補正には、アレイ光源装置によるトナー像の位置に、光走査装置によるトナー像を合わせる。アレイ光源装置は、主走査方向のドット位置に関して発光素子間隔単位でのみ補正できる。一方、光走査装置は、主走査方向のドット位置に関して書込クロックを連続的に変化させることができる。以上から、主走査方向の色ずれ補正に関しては、アレイ光源装置のトナー像を基準とし、光走査装置のトナー像を合わせる方が好ましい。即ち、主走査方向の補正には、アレイ光源装置によるトナー像の位置に、(補正精度が高い)光走査装置によるトナー像を合わせることで、露光装置の違いに基づく位置ずれ(色ずれ)補正の精度を向上できる。
本発明によれば、光走査装置を用いて形成された画像と、アレイ光源装置を用いて形成された画像と、の間に生じる位置ずれを補正し、高画像品質が得られる画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体9と、主走査方向と副走査方向とに露光して前記複数の像担持体9表面に静電潜像を形成する光走査装置10及びアレイ光源装置20と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段32と、前記トナー像を記録媒体上に直接または中間転写ベルト33を介して転写する転写手段37と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着させる定着手段38と、転写面である前記記録媒体上または前記中間転写ベルト33上における前記トナー像の位置を補正する補正手段と、を備え、前記光走査装置10は、光源1と、該光源1からの光束を偏向して前記複数の像担持体9の一部に照射する光偏向器5と、を有し、前記アレイ光源装置20は、1次元または2次元方向に配列されてなる発光素子22と、該発光素子22からの光束を前記複数の像担持体9のその他の一部に集光して照射する結像素子アレイ24と、を有し、前記トナー像は、前記光走査装置10により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Aと、前記アレイ光源装置20により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Bと、を含み、前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を補正し、且つ、前記主走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする。
次に、本発明に係る画像形成装置についてさらに詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
まず、本発明の技術思想を採り入れることができる画像形成装置の例を、図1、図2及び図3を参照しながら説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
まず、本発明の技術思想を採り入れることができる画像形成装置の例を、図1、図2及び図3を参照しながら説明する。
図1は本発明にかかる画像形成装置の一部を構成する光走査装置の一実施の形態における構成を概略的に示している。
図1の光走査装置10において、符号1−1、1−2はそれぞれLD(laser diode;光源)を、2−1、2−2はそれぞれカップリングレンズを、3はアパーチャを、4はシリンドリカルレンズを、5はポリゴンミラー(光偏向器)を、6は第1走査レンズを、7は第2走査レンズを、8は反射ミラーを、9は感光体ドラム(像担持体)を示している。
ここでポリゴンミラー5が回転(偏向)することにより、光が感光体ドラム9上において走査される方向を主走査方向、走査される方向とLD1からの光束に垂直な方向を副走査方向と呼ぶ。なお、図示の例において光学的には、感光体ドラム9上における軸方向が主走査方向と一致し、周方向が副走査方向と一致する。
図1の光走査装置10において、符号1−1、1−2はそれぞれLD(laser diode;光源)を、2−1、2−2はそれぞれカップリングレンズを、3はアパーチャを、4はシリンドリカルレンズを、5はポリゴンミラー(光偏向器)を、6は第1走査レンズを、7は第2走査レンズを、8は反射ミラーを、9は感光体ドラム(像担持体)を示している。
ここでポリゴンミラー5が回転(偏向)することにより、光が感光体ドラム9上において走査される方向を主走査方向、走査される方向とLD1からの光束に垂直な方向を副走査方向と呼ぶ。なお、図示の例において光学的には、感光体ドラム9上における軸方向が主走査方向と一致し、周方向が副走査方向と一致する。
2つのLD1−1、1−2からはそれぞれ1つずつ、合計2つの光束が出射される。2つのLD1−1、1−2から出た2つの光束はそれぞれカップリングレンズ2−1、2−2で後続の光学系にカップリングされ、アパーチャ3でビーム整形後、シリンドリカルレンズ4で副走査方向にのみ集光され、ポリゴンミラー5の反射点近傍で線像が形成される。ポリゴンミラー5は周面において周方向に一定間隔で数個の偏向反射面が形成されていて、駆動源であるモータ(不図示)により一定速度で高速回転駆動されることにより、光束を反射しつつ等角速度的に偏向する。ポリゴンミラー5で偏向された光束は第1走査レンズ6、第2走査レンズ7を透過し、さらには、反射ミラー8に反射されて、感光体ドラム9に導かれる。第1走査レンズ6、第2走査レンズ7は走査光学系を構成していて、この走査光学系の結像機能およびfθ機能により、各光束は被走査面である感光体ドラム9の表面に集光されるとともに、感光体ドラム9の表面上をその回転軸方向に平行な方向に等速度的に走査される。2つのLD1−1、1−2から出射される各光束は画像信号によって変調され、感光体ドラム9の表面上には変調信号に応じて静電潜像として画像が書き込まれていく。
図2は本発明にかかる画像形成装置の一部を構成するアレイ光源装置の一実施の形態における構成を概略的に示している。
アレイ光源装置20は、発光素子アレイ(LEDアレイ)21(該発光素子アレイ21を構成する発光素子(LED)22を含む)、発光素子(LED)22を駆動するためのドライバIC(駆動ドライバ)23、結像素子アレイ24により構成される。結像素子アレイ24は発光素子アレイ(LEDアレイ)21に対して位置決めされ、不図示のフレームで保持される。発光素子アレイ(LEDアレイ)21は、複数の発光素子(LED)22を一定間隔で(1次元または2次元に)配列して構成される。発光素子アレイ(LEDアレイ)21の各発光素子(LED)22から放出された光は、結像素子アレイ24で結像されて像面(感光体ドラム9表面)に光スポットを形成する。結像素子アレイ24は、屈折率分布型の結像素子(ロッドレンズ)を複数個束ねたロッドレンズアレイが一般的に用いられている。図2に示すように、発光素子アレイ21と像担持体(感光体ドラム9表面)との距離はロッドレンズの共役長TCと等しくし、その中心にロッドレンズアレイが配置される。ここでは、発光素子としてLEDを使用しているが、他の発光素子(例えば有機EL)を使用しても良い。また光走査装置10の走査方向に対応して、発光素子22が配列される長手方向を主走査方向、長手方向と発光素子22の射出方向に垂直な方向を副走査方向と呼ぶことにする。
アレイ光源装置20は、発光素子アレイ(LEDアレイ)21(該発光素子アレイ21を構成する発光素子(LED)22を含む)、発光素子(LED)22を駆動するためのドライバIC(駆動ドライバ)23、結像素子アレイ24により構成される。結像素子アレイ24は発光素子アレイ(LEDアレイ)21に対して位置決めされ、不図示のフレームで保持される。発光素子アレイ(LEDアレイ)21は、複数の発光素子(LED)22を一定間隔で(1次元または2次元に)配列して構成される。発光素子アレイ(LEDアレイ)21の各発光素子(LED)22から放出された光は、結像素子アレイ24で結像されて像面(感光体ドラム9表面)に光スポットを形成する。結像素子アレイ24は、屈折率分布型の結像素子(ロッドレンズ)を複数個束ねたロッドレンズアレイが一般的に用いられている。図2に示すように、発光素子アレイ21と像担持体(感光体ドラム9表面)との距離はロッドレンズの共役長TCと等しくし、その中心にロッドレンズアレイが配置される。ここでは、発光素子としてLEDを使用しているが、他の発光素子(例えば有機EL)を使用しても良い。また光走査装置10の走査方向に対応して、発光素子22が配列される長手方向を主走査方向、長手方向と発光素子22の射出方向に垂直な方向を副走査方向と呼ぶことにする。
図3は本発明にかかる画像形成装置50の一実施の形態における全体構成を概略的に示している。
図3において感光体ドラム9(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック、T:特色)は、YMCKT各色毎に設けられたドラム形状の像担持体である。各感光体ドラム9は、同一径であり、中間転写ベルト33に等間隔で圧接されている。なお、この感光体ドラム9の周囲近傍には、ドラム回転方向に沿って、帯電装置31、現像装置(現像手段)32、中間転写ベルト33、ドラムクリーニング装置34、除電装置(不図示)が配設されている。また、露光装置からの書き込み用のレーザ光は、帯電装置31と現像装置32との間において感光体ドラム9上に照射される。
図3において感光体ドラム9(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック、T:特色)は、YMCKT各色毎に設けられたドラム形状の像担持体である。各感光体ドラム9は、同一径であり、中間転写ベルト33に等間隔で圧接されている。なお、この感光体ドラム9の周囲近傍には、ドラム回転方向に沿って、帯電装置31、現像装置(現像手段)32、中間転写ベルト33、ドラムクリーニング装置34、除電装置(不図示)が配設されている。また、露光装置からの書き込み用のレーザ光は、帯電装置31と現像装置32との間において感光体ドラム9上に照射される。
帯電装置31(YMCKT)は、各色感光体ドラム9毎に非接触に配設されたローラ形状の装置であり、感光体ドラム9の表面を帯電させる。帯電装置31により帯電された感光体ドラム9表面に露光装置(光走査装置10およびアレイ光源装置20)から書き込み用のレーザ光が照射されると、感光体ドラム9上に各色に対応した静電潜像が形成される。
現像装置32(YMCKT)は、各感光体ドラム9に現像ローラを接触させて配設された装置であり、各色対応の感光体ドラム9に対応した色のトナー(現像剤)を保持する。作像時には、感光体ドラム9にトナーを供給し、感光体ドラム9に形成された静電潜像を現像する。静電潜像は、トナーで現像されることによりトナー像となる。
ドラムクリーニング装置34(YMCKT)は、各感光体ドラム9にブレード(クリーニングブレード)を接触させた状態で配設された装置であり、中間転写ベルト33へのトナー像の転写(一次転写)後に感光体ドラム9上に残留している残留トナー・紙片等を除去・回収し、感光体ドラム9の表面をクリーニングする。
また、ドラムクリーニング装置34と帯電装置31の間には不図示の除電装置が設けられている。除電装置は、感光体ドラム9の表面を除電する。
中間転写ベルト33は、各感光体ドラム9の表面に形成された各色トナー像を当該中間転写ベルト33上に順次重ね合わせた後に、記録紙等の記録媒体に転写するための無端ベルトである。各色トナー像が順次重ね合わせられることで中間転写ベルト33上にはフルカラー画像が形成される。
なお、以下において本実施の形態では記録紙を供給する形態を例に挙げて説明するが、本発明はかかる形態に何ら限定されるものではなく、OHP用のプラスチックフィルム等、その他の公知の記録媒体を用いることを本発明の範囲から排除するものではない。
なお、以下において本実施の形態では記録紙を供給する形態を例に挙げて説明するが、本発明はかかる形態に何ら限定されるものではなく、OHP用のプラスチックフィルム等、その他の公知の記録媒体を用いることを本発明の範囲から排除するものではない。
光学センサ(検出手段)35は、中間転写ベルト33に非接触に配設された装置であり、画像形成装置50のメンテナンス用のテストパターンとして形成されるトナーパターンの検出を行う。
転写ベルトクリーニング装置36は、中間転写ベルト33にブレード(クリーニングブレード)を接触させた状態で配設された装置であり、給紙される記録紙へのトナー像の転写(二次転写)後に中間転写ベルト33上に残留している残留トナー、あるいは、トナーパターンを除去・回収し、中間転写ベルト33の表面をクリーニングする。
転写ローラ37は、中間転写ベルト33上に形成されたカラー画像を、給紙トレイ40から搬送される記録紙上に転写(二次転写)する。
定着装置38は、記録紙上に転写されたカラー画像を記録紙に熱定着させる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム9上に担持されたトナー像を、中間転写ベルト33上に一次転写し、さらに記録媒体上に二次転写して(未定着の)トナー像を形成する所謂中間転写方式を採用するものであるが、本発明はかかる方式に何ら限定されるものではない。即ち、感光体ドラム9上から直接記録媒体上にトナー像を転写する方式を採用してもよい。
また、詳細については後述するが、本実施の形態では中間転写ベルト33上を転写面としてトナー像を検知し、位置ずれ(色ずれ)を補正する。一方、感光体ドラム9上から直接記録媒体上にトナー像を転写する方式を採用した場合は、記録媒体上を転写面としてトナー像を検知し、位置ずれ(色ずれ)を補正する。
定着装置38は、記録紙上に転写されたカラー画像を記録紙に熱定着させる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム9上に担持されたトナー像を、中間転写ベルト33上に一次転写し、さらに記録媒体上に二次転写して(未定着の)トナー像を形成する所謂中間転写方式を採用するものであるが、本発明はかかる方式に何ら限定されるものではない。即ち、感光体ドラム9上から直接記録媒体上にトナー像を転写する方式を採用してもよい。
また、詳細については後述するが、本実施の形態では中間転写ベルト33上を転写面としてトナー像を検知し、位置ずれ(色ずれ)を補正する。一方、感光体ドラム9上から直接記録媒体上にトナー像を転写する方式を採用した場合は、記録媒体上を転写面としてトナー像を検知し、位置ずれ(色ずれ)を補正する。
給紙ローラ39は、記録紙を給紙する。
給紙トレイ40は、記録紙を例えば記録紙サイズ毎などに分類して格納する。
排紙ローラ41は、カラー画像が熱定着された記録紙を画像形成装置50の機外に排紙する。
排紙トレイ42は、排紙された記録紙を載せるためのトレイである。
給紙トレイ40は、記録紙を例えば記録紙サイズ毎などに分類して格納する。
排紙ローラ41は、カラー画像が熱定着された記録紙を画像形成装置50の機外に排紙する。
排紙トレイ42は、排紙された記録紙を載せるためのトレイである。
この他、本実施の形態の画像形成装置50は詳細を省略する読取装置100を備え、この読取装置100で原稿を読み取って画像情報を得ることにより、該原稿の複写(原稿の画像情報に基づく画像形成)を行うことができる。
なお、感光体ドラム9は、すべて同一の方向に回転する。また、中間転写ベルト33は、感光体ドラム9の回転方向とは逆の方向に移動し、転写ローラ37は中間転写ベルト33とは逆の方向(感光体ドラム33と同一の回転方向)で回転する。
図3では、感光体ドラム9および転写ローラ37は反時計回りに回転し、中間転写ベルト33は時計回りに回転する。
図3では、感光体ドラム9および転写ローラ37は反時計回りに回転し、中間転写ベルト33は時計回りに回転する。
尚、本実施の形態においては、光走査装置10を用いて中間転写ベルト33上にYMCKのトナー像Aを、アレイ光源装置20を用いて特色のトナー像Bを形成する。
次に、本実施の形態の画像形成装置50において色ずれ調整用のテストパターン(線像テストパターン)として形成される「色ずれ検知パターン」について説明する。色ずれ検知パターンは、YMCKT各色の画像位置を調整する為に用いるパターンである。
図4に示すように、中間転写ベルト33搬送方向に沿って、まず搬送方向に垂直なラインを5色分形成し、その後搬送方向に対し傾斜するラインを5色分形成する。このラインパターンについて搬送方向に平行なある一列の位置情報を検出し(図中点線)、所望の位置とのずれを算出することで、各色間の色ずれを検出することができる。
図4に示すように、中間転写ベルト33搬送方向に沿って、まず搬送方向に垂直なラインを5色分形成し、その後搬送方向に対し傾斜するラインを5色分形成する。このラインパターンについて搬送方向に平行なある一列の位置情報を検出し(図中点線)、所望の位置とのずれを算出することで、各色間の色ずれを検出することができる。
具体的には、搬送方向に垂直なラインから各色の副走査方向の位置情報を、搬送方向に傾斜するラインと先の副走査方向の位置情報から各色の主走査方向の位置情報を、それぞれ検出する。この検出情報に基づき、露光装置の光学素子の配置や露光のタイミングを調整することで、画像形成中の色ずれを補正する。
尚、この計10本1組のラインは、副走査方向に対し画像の中央と両端(左右)の3箇所に形成される。この色ずれ用のパターンは、露光装置の主走査カウンタ及び副走査カウンタに基づいて、主走査開始位置〜主走査終了位置/副走査開始位置〜副走査終了位置を設定することで得ることができる。
尚、この計10本1組のラインは、副走査方向に対し画像の中央と両端(左右)の3箇所に形成される。この色ずれ用のパターンは、露光装置の主走査カウンタ及び副走査カウンタに基づいて、主走査開始位置〜主走査終了位置/副走査開始位置〜副走査終了位置を設定することで得ることができる。
画像形成中においては、画像形成装置内で発生する発熱により露光装置の光学素子の変形や発光点位置が変動し、出力画像の位置変動や色ずれが生じる。
図5は、光走査装置10の光学素子の配置関係を概略的に示したものである(第1走査レンズ6と第2走査レンズ7とは便宜的に走査レンズ6として一体的に示してある)。なお、図5は光走査装置10の配置関係を示す概略図であり、下図が光走査装置の上面図を示し、上図が上面図におけるA−A’位置における断面図(正面図)を示す。
光走査装置10においては、ポリゴンミラー5が高速回転し発熱することで、走査レンズ6が熱膨張する他、光走査装置10の筐体自体が熱変形し、筐体に固定された反射ミラー8がねじれる。走査レンズの熱膨張は主に主走査方向の位置ずれを、反射ミラー8のねじれは主に副走査方向の位置ずれを引き起こす。図5に示すようにポリゴンミラー5と反射ミラー8との位置関係は、YMCKの色間で配置関係が異なるため、各色の画像上での位置ずれ量が異なり、色ずれとなる。
光走査装置10においては、ポリゴンミラー5が高速回転し発熱することで、走査レンズ6が熱膨張する他、光走査装置10の筐体自体が熱変形し、筐体に固定された反射ミラー8がねじれる。走査レンズの熱膨張は主に主走査方向の位置ずれを、反射ミラー8のねじれは主に副走査方向の位置ずれを引き起こす。図5に示すようにポリゴンミラー5と反射ミラー8との位置関係は、YMCKの色間で配置関係が異なるため、各色の画像上での位置ずれ量が異なり、色ずれとなる。
一方、アレイ光源装置20においては、主走査方向に多数(主走査方向のラインの解像度分だけ)並べられた発光素子22が発光することにより、発光素子アレイ21自体が熱膨張する。発光素子アレイ21の熱膨張は、形成画像において主走査方向の位置ずれを引き起こす。
本実施の形態においては、アレイ光源装置20を用いて特色トナーの画像を形成するが、この様に光走査装置10とアレイ光源装置20の熱変形方法が異なるため、特色画像とYMCK画像とでは画像上で位置ずれの量や方向が異なり、色ずれとなる。
色ずれの代表的な例として、主走査レジストずれ、主走査全体倍率ずれ、副走査レジストずれ、傾きずれ、曲がりずれが挙げられる。図6にこれらの代表的な色ずれの例を図示する。
主走査レジストずれは、主走査方向の書き出し開始位置のずれである。主走査全体倍率ずれは、主走査方向の書込み領域全体の倍率ずれである。また、副走査レジストずれは副走査方向の書き出し開始位置のずれ、傾きずれは副走査方向への傾きずれ、曲がりずれは副走査方向のへの湾曲特性のずれを示す。いずれも上記に示した光走査装置の熱変形やアレイ光源装置の熱膨張に起因し、ずれが生じる。
色ずれの代表的な例として、主走査レジストずれ、主走査全体倍率ずれ、副走査レジストずれ、傾きずれ、曲がりずれが挙げられる。図6にこれらの代表的な色ずれの例を図示する。
主走査レジストずれは、主走査方向の書き出し開始位置のずれである。主走査全体倍率ずれは、主走査方向の書込み領域全体の倍率ずれである。また、副走査レジストずれは副走査方向の書き出し開始位置のずれ、傾きずれは副走査方向への傾きずれ、曲がりずれは副走査方向のへの湾曲特性のずれを示す。いずれも上記に示した光走査装置の熱変形やアレイ光源装置の熱膨張に起因し、ずれが生じる。
本発明はこれらの色間のずれに対し、以下の様な構成で色ずれを高精度に補正し、画像品質の向上を図る。
<主走査レジストずれ、副走査レジストずれ、主走査全体倍率ずれ;補正手段>
アレイ光源装置20と光走査装置10の2種類の露光装置を有する画像形成装置において色ずれが生じた場合、主走査方向の補正と副走査方向の補正とのそれぞれについて、補正精度が高い露光装置を色ずれの補正の対象とし、補正精度が低い露光装置を色ずれの補正の基準とする。
具体的には、主走査方向の補正においては、アレイ光源装置20によるトナー像の位置に、光走査装置10によるトナー像を合わせる。また副走査方向の補正においては、光走査装置10によるトナー像の位置に、光源装置20によるトナー像を合わせる。故に主走査方向・副走査方向について、補正の基準となるトナー像を形成する露光装置が異なる。この構成により色ずれ補正精度を向上することができ、画像品質の向上を図ることができる。
アレイ光源装置20と光走査装置10の2種類の露光装置を有する画像形成装置において色ずれが生じた場合、主走査方向の補正と副走査方向の補正とのそれぞれについて、補正精度が高い露光装置を色ずれの補正の対象とし、補正精度が低い露光装置を色ずれの補正の基準とする。
具体的には、主走査方向の補正においては、アレイ光源装置20によるトナー像の位置に、光走査装置10によるトナー像を合わせる。また副走査方向の補正においては、光走査装置10によるトナー像の位置に、光源装置20によるトナー像を合わせる。故に主走査方向・副走査方向について、補正の基準となるトナー像を形成する露光装置が異なる。この構成により色ずれ補正精度を向上することができ、画像品質の向上を図ることができる。
図7及び図8に光走査装置10とアレイ光源装置20との主走査方向のずれの補正方法を示す。
図7は、アレイ光源装置20及び感光体ドラム9の配置構成と、複数の発光素子22における発光位置のシフトによる補正との関係を説明するための説明図である。
図8は、光走査装置10並びに感光体ドラム9及び同期検知部101,102の配置構成と、同期検知信号及び書き込みクロックを用いた補正との関係を説明するための説明図である。
アレイ光源装置20においては、発光素子22が等間隔に並んでおり、発光素子22の配列間隔単位でのみ主走査方向に補正できる。具体的には、1200dpiのアレイ光源装置20の場合、21.2μm(=25.4mm/1200)単位で、発光させる発光素子22をシフトさせることによりドット位置を補正する。これは、アレイ光源装置の主走査方向のずれの補正精度が21.2μmであることを意味する。
一方、光走査装置10は、主走査方向のドット位置に関して書込クロックのタイミングを、書込みクロックよりも早い高周波クロックの精度(例えば1.32μm=25.4mm/1200/16)で微調整させることができる。
以上から、主走査方向の色ずれ補正に関しては、アレイ光源装置20のトナー像を基準とし、光走査装置10のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
図7は、アレイ光源装置20及び感光体ドラム9の配置構成と、複数の発光素子22における発光位置のシフトによる補正との関係を説明するための説明図である。
図8は、光走査装置10並びに感光体ドラム9及び同期検知部101,102の配置構成と、同期検知信号及び書き込みクロックを用いた補正との関係を説明するための説明図である。
アレイ光源装置20においては、発光素子22が等間隔に並んでおり、発光素子22の配列間隔単位でのみ主走査方向に補正できる。具体的には、1200dpiのアレイ光源装置20の場合、21.2μm(=25.4mm/1200)単位で、発光させる発光素子22をシフトさせることによりドット位置を補正する。これは、アレイ光源装置の主走査方向のずれの補正精度が21.2μmであることを意味する。
一方、光走査装置10は、主走査方向のドット位置に関して書込クロックのタイミングを、書込みクロックよりも早い高周波クロックの精度(例えば1.32μm=25.4mm/1200/16)で微調整させることができる。
以上から、主走査方向の色ずれ補正に関しては、アレイ光源装置20のトナー像を基準とし、光走査装置10のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
さらに、光走査装置10を用いた主走査方向のずれ補正に関して具体的な手段を以下に示す(図8)。
光偏向器5が時計周りに回転することにより、(図8中において不図示の)LD1から発光された光束は、感光体9上に左から右へ走査される。感光体ドラム9(以下、単に感光体9と称することもある。)上を走査時に1200dpiでドットが形成する様に、LD1は書込クロックが設定されている。
光走査装置10は、感光体9に光束が到達する前の領域に前側同期検知部101を有し、LD1の発光開始タイミングを制御している。光走査装置10には、先に示した書込クロックの他に、クロックの基準となる高周波クロックが存在し、LD1の発光開始タイミングは高周波クロックの精度で調整することができる。一例として1200dpiの場合、本実施の形態における構成の高周波クロックは書込クロックの1/16に相当するので、紙面上においては1.32μm=25.4mm/1200/16の精度で、発光開始タイミング、即ち主走査レジストを補正することができる。
光偏向器5が時計周りに回転することにより、(図8中において不図示の)LD1から発光された光束は、感光体9上に左から右へ走査される。感光体ドラム9(以下、単に感光体9と称することもある。)上を走査時に1200dpiでドットが形成する様に、LD1は書込クロックが設定されている。
光走査装置10は、感光体9に光束が到達する前の領域に前側同期検知部101を有し、LD1の発光開始タイミングを制御している。光走査装置10には、先に示した書込クロックの他に、クロックの基準となる高周波クロックが存在し、LD1の発光開始タイミングは高周波クロックの精度で調整することができる。一例として1200dpiの場合、本実施の形態における構成の高周波クロックは書込クロックの1/16に相当するので、紙面上においては1.32μm=25.4mm/1200/16の精度で、発光開始タイミング、即ち主走査レジストを補正することができる。
また光走査装置10は、感光体9走査後の感光体9走査域から外れた領域に後端同期検知部102を有する。先端同期検知部101と後端同期検知部102とを光束が通過する時間の差を計測することで、主走査方向の倍率を補正することが可能である。具体的には、時間差を計数(カウント)し、カウンタ値が予め設定された目標値になる様に、書込みクロック周波数を微調整すれば良い。書込みクロック周波数の調整量は、高周波クロックの精度と等しく、アレイ光源装置と比較して、高精度に調整することが可能である。
以上から、主走査全体倍率ずれの補正に関しては、アレイ光源装置20のトナー像を基準とし、光走査装置10のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
以上から、主走査全体倍率ずれの補正に関しては、アレイ光源装置20のトナー像を基準とし、光走査装置10のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
図9及び図10に光走査装置10とアレイ光源装置20との副走査方向のずれの補正方法を示す。
図9は、アレイ光源装置20及び感光体ドラム9の配置構成と、発光素子22の発光開始タイミングの制御による補正との関係を説明するための説明図である。
図10は、光走査装置10及び感光体ドラム9の配置構成と、同期検知信号及び書き込みクロックを用いた補正との関係を説明するための説明図である。
副走査レジストずれは、感光体9の回転と露光装置の発光開始タイミングとの関係により決定されるものである。
アレイ光源装置20は、発光素子22の発光タイミングを直接制御することで、副走査のドット位置を制御することができる(図9)。
一方、光走査装置10はポリゴンミラー5の回転周波数に依存した副走査間隔でのみ補正できる。具体的には、1200dpiの場合は21.2μm間隔でしか補正することができない。即ち、副走査レジストの補正精度は、アレイ光源装置20の方が光走査装置10よりも高い。
以上から、副走査レジストの補正に関しては、光走査装置10のトナー像を基準とし、アレイ光源装置20のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
図9は、アレイ光源装置20及び感光体ドラム9の配置構成と、発光素子22の発光開始タイミングの制御による補正との関係を説明するための説明図である。
図10は、光走査装置10及び感光体ドラム9の配置構成と、同期検知信号及び書き込みクロックを用いた補正との関係を説明するための説明図である。
副走査レジストずれは、感光体9の回転と露光装置の発光開始タイミングとの関係により決定されるものである。
アレイ光源装置20は、発光素子22の発光タイミングを直接制御することで、副走査のドット位置を制御することができる(図9)。
一方、光走査装置10はポリゴンミラー5の回転周波数に依存した副走査間隔でのみ補正できる。具体的には、1200dpiの場合は21.2μm間隔でしか補正することができない。即ち、副走査レジストの補正精度は、アレイ光源装置20の方が光走査装置10よりも高い。
以上から、副走査レジストの補正に関しては、光走査装置10のトナー像を基準とし、アレイ光源装置20のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
<傾きずれ;補正手段>
傾きずれに関しては、画像形成前の初期の傾きずれと画像形成中の経時の傾きずれとが存在する。
初期(画像形成前)の傾きずれについては、光走査装置10の反射ミラー8の感光体9に対する取り付け角度を変更するか、アレイ光源装置20の感光体9に対する設置角度を変更すれば良い。
傾きずれに関しては、画像形成前の初期の傾きずれと画像形成中の経時の傾きずれとが存在する。
初期(画像形成前)の傾きずれについては、光走査装置10の反射ミラー8の感光体9に対する取り付け角度を変更するか、アレイ光源装置20の感光体9に対する設置角度を変更すれば良い。
図11に光走査装置10の経時の傾きずれの補正方法を示す。
光走査装置10においては、初期の傾きずれの補正方法と同様、反射ミラー8の設置角度を変更する。具体的には反射ミラー8の裏面端部に突起部材103が付いたステッピングモータ104を設置し、突出量を変えることで、入射光に対する反射面の角度を変更する。図12に、反射ミラー8の設置角度変更前の構成及び設置角度変更後の構成を示す概略図を示す。
光走査装置10においては、初期の傾きずれの補正方法と同様、反射ミラー8の設置角度を変更する。具体的には反射ミラー8の裏面端部に突起部材103が付いたステッピングモータ104を設置し、突出量を変えることで、入射光に対する反射面の角度を変更する。図12に、反射ミラー8の設置角度変更前の構成及び設置角度変更後の構成を示す概略図を示す。
図13にアレイ光源装置20の経時の傾きずれの補正方法を示す。
アレイ光源装置20については、図13に示すように、主走査方向に並べられた発光素子22の各々の発光タイミングを変えることにより、擬似的に感光体9上の露光分布の傾きを補正することができる。光走査装置10の傾きずれの補正方法と比較し、ステッピングモータなどの部品を省ける点において、アレイ光源装置における傾きずれの補正方法は低コストな補正方法であると言える。ただし、アレイ光源装置20の感光体9に対する設置角度を、光走査装置10の反射ミラー10と同様、ステッピングモータを用いて経時で変化させても、光走査装置10と同等の補正精度を確保することができる。
アレイ光源装置20については、図13に示すように、主走査方向に並べられた発光素子22の各々の発光タイミングを変えることにより、擬似的に感光体9上の露光分布の傾きを補正することができる。光走査装置10の傾きずれの補正方法と比較し、ステッピングモータなどの部品を省ける点において、アレイ光源装置における傾きずれの補正方法は低コストな補正方法であると言える。ただし、アレイ光源装置20の感光体9に対する設置角度を、光走査装置10の反射ミラー10と同様、ステッピングモータを用いて経時で変化させても、光走査装置10と同等の補正精度を確保することができる。
<曲がりずれ;補正手段>
副走査方向の曲がりずれ補正に関して、光走査装置10においては、画像の曲がりを打ち消す方向に機械的に反射ミラー8を撓ませ、曲がりを補正する。
図14は、光走査装置10及び感光体ドラム9の配置構成と、副走査方向の曲がり補正における反射ミラー8の曲がりずれ補正前の構成及び曲がり補正後の構成を示す概略図である。
図15は、光走査装置10の副走査方向の曲がりずれ補正における反射ミラー8の機械的な補正方法について説明するための概略図である。
図16は、アレイ光源装置20の副走査方向の曲がりずれ補正における発光素子22の駆動パルスの制御による補正方法を説明するための説明図を示す。
副走査方向の曲がりずれ補正に関して、光走査装置10においては、画像の曲がりを打ち消す方向に機械的に反射ミラー8を撓ませ、曲がりを補正する。
図14は、光走査装置10及び感光体ドラム9の配置構成と、副走査方向の曲がり補正における反射ミラー8の曲がりずれ補正前の構成及び曲がり補正後の構成を示す概略図である。
図15は、光走査装置10の副走査方向の曲がりずれ補正における反射ミラー8の機械的な補正方法について説明するための概略図である。
図16は、アレイ光源装置20の副走査方向の曲がりずれ補正における発光素子22の駆動パルスの制御による補正方法を説明するための説明図を示す。
具体的には、反射ミラー8の裏側中央付近に突起物(ネジ)105を設置し、裏面に押圧する突起量を変えることで、反射ミラー8を歪ませる。経時の曲がりの補正に関しては、突起物105に先に示したステッピングモータを反射ミラー8の中央位置に配備すれば良い。ただし本実施の形態における構成の場合、曲がりの2次成分を補正することはできるが、高次成分の曲がり(うねり)は補正することができない。
一方、アレイ光源装置20においては、傾きずれ補正と同様、初期・経時の曲がりについて各々の光源素子22の発光タイミングを変えることで、擬似的に感光体9上の露光分布の曲がり自由に補正することができる。
以上から、副走査方向の曲がりずれ補正に関しては、光走査装置10のトナー像を基準とし、アレイ光源装置20のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
一方、アレイ光源装置20においては、傾きずれ補正と同様、初期・経時の曲がりについて各々の光源素子22の発光タイミングを変えることで、擬似的に感光体9上の露光分布の曲がり自由に補正することができる。
以上から、副走査方向の曲がりずれ補正に関しては、光走査装置10のトナー像を基準とし、アレイ光源装置20のトナー像を合わせる(補正の対象とする)ことが好ましい。
尚、本実施の形態における構成は、光走査装置10を用いてYMCK画像に対応するトナー像を形成し、アレイ光源装置20を用いて特色画像に対応するトナー像を形成する。このうち特色の色ずれ補正は、光走査装置10により形成される黒(K)画像(トナー像a1)に合わせる形で補正を行う。一方、光走査装置10内の残りの3色(YMC;トナー像a2)については、基準色(黒)に合わせる形で色ずれ補正を行う。
なお、本実施の形態では基準色として黒(K)色を採用したが、本発明はかかる実施の形態に限定されるものではないことは言うまでもない。即ち本発明では、黒色以外のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色それぞれを基準色としても、黒色の場合と同様の効果を奏するものである。
なお、本実施の形態では基準色として黒(K)色を採用したが、本発明はかかる実施の形態に限定されるものではないことは言うまでもない。即ち本発明では、黒色以外のY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色それぞれを基準色としても、黒色の場合と同様の効果を奏するものである。
この際、色ずれ補正を実施する3色(YMC)については、上記に挙げた機械的補正手段等を用いて経時の傾きの補正を行うことが好ましい。逆に基準色(黒)については、機械的補正手段で傾きを調整すると色ずれ補正の基準がずれるために、残りの4色(YMC、T)の補正が複雑になる。故に、基準色に対応する光学系においては、上記に示したステッピングモータなどの機械的補正手段を省いた構成が好ましい。
かかる構成とすることで、低コストな補正方法を実現し得る。
かかる構成とすることで、低コストな補正方法を実現し得る。
また、本実施の形態における構成は、画像形成装置の小型化を図るため、光走査装置10を用いてYMCK画像を形成し、アレイ光源装置20を用いて特色画像を形成する構成とした。図3に示すように特色のユニットの配備に関しては、ユーザーの要望に応じて、付け外しが容易な小型ユニット(図中60)であることが望ましい。この構成の場合、黒色トナー像は必然的に光走査装置により形成されることとなる。
更に、本実施の形態における構成においては、光走査装置10およびアレイ光源装置20のトナー像の位置関係を検出するために、上記に示した中間転写ベルト33上で色ずれ検知パターンを生成する。また、生成された色ずれ検知パターンの位置を測定する測定手段としての光学センサ35が必要となる。
また、中間転写ベルト33上で測定したトナー像の位置情報は、測定手段から光走査装置10およびアレイ光源装置20に情報をフィードバックする必要がある。この時、光走査装置10にはトナー像の主走査方向の情報を、アレイ光源装置にはトナー像の副走査方向の情報を、それぞれ伝達しても良い。
尚、本発明は5色(YMCKT)印刷の画像形成装置を実施の形態として挙げたが、5色以上の多色印刷の画像形成装置おいても、その効果は有用である。
1 光源
2 カップリングレンズ
3 アパーチャ
4 シリンドリカルレンズ
5 ポリゴンミラー(光偏向器)
6 第1走査レンズ
7 第2走査レンズ
8 反射ミラー
9 感光体ドラム(像担持体)
10 光走査装置
20 アレイ光源装置
21 発光素子アレイ
22 発光素子
23 ドライバIC
24 結像素子アレイ
25 結像素子
31 帯電装置
32 現像装置
33 中間転写ベルト
34 ドラムクリーニング装置
35 光学センサ
36 転写ベルトクリーニング装置
37 転写ローラ
38 定着装置
39 給紙ローラ
40 給紙トレイ
41 排紙ローラ
42 排紙トレイ
101 先端同期検知部
102 後端同期検知部
103 突起部材
104 ステッピングモータ
2 カップリングレンズ
3 アパーチャ
4 シリンドリカルレンズ
5 ポリゴンミラー(光偏向器)
6 第1走査レンズ
7 第2走査レンズ
8 反射ミラー
9 感光体ドラム(像担持体)
10 光走査装置
20 アレイ光源装置
21 発光素子アレイ
22 発光素子
23 ドライバIC
24 結像素子アレイ
25 結像素子
31 帯電装置
32 現像装置
33 中間転写ベルト
34 ドラムクリーニング装置
35 光学センサ
36 転写ベルトクリーニング装置
37 転写ローラ
38 定着装置
39 給紙ローラ
40 給紙トレイ
41 排紙ローラ
42 排紙トレイ
101 先端同期検知部
102 後端同期検知部
103 突起部材
104 ステッピングモータ
Claims (14)
- 複数の像担持体と、主走査方向と副走査方向とに露光して前記複数の像担持体表面に静電潜像を形成する光走査装置及びアレイ光源装置と、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体上に直接または中間転写ベルトを介して転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着させる定着手段と、転写面である前記記録媒体上または前記中間転写ベルト上における前記トナー像の位置を補正する補正手段と、を備え、
前記光走査装置は、光源と、該光源からの光束を偏向して前記複数の像担持体の一部に照射する光偏向器と、を有し、
前記アレイ光源装置は、1次元または2次元方向に配列されてなる発光素子と、該発光素子からの光束を前記複数の像担持体のその他の一部に集光して照射する結像素子アレイと、を有し、
前記トナー像は、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Aと、前記アレイ光源装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Bと、を含み、
前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を補正し、
且つ、前記主走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする画像形成装置。 - 前記補正手段は、前記トナー像Aにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、前記トナー像Bにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、が、前記主走査方向において異なる場合、
前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記光走査装置は、前記光源の発光開始タイミングを検知する同期検知部を有し、
前記補正手段は、前記トナー像Aにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、前記トナー像Bにおける静電潜像の書き込み開始位置に対応した位置と、が、前記主走査方向において異なる場合、
前記同期検知部により検知された発光開始タイミングに基づき発光開始タイミングを制御して、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置を補正することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における領域と、前記トナー像Bの前記転写面における領域と、が、前記主走査方向において異なる場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置及び書き込み終了位置を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記光走査装置は、前記光源の発光開始タイミング及び発光終了タイミングを検知する同期検知部を有し、
前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における領域と、前記トナー像Bの前記転写面における領域と、が、前記主走査方向において異なる場合、
前記同期検知部により検知された発光開始タイミング及び発光終了タイミングに基づき発光開始タイミング及び発光終了タイミングを制御して、前記トナー像Aに対応する静電潜像の書き込み開始位置及び書き込み終了位置を補正することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合、
前記トナー像Aを基準として、前記トナー像Bに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記トナー像Aは、前記主走査方向に形成された線像テストパターンであり、
前記トナー像Bは、前記主走査方向に形成された線像テストパターンであり、
前記補正手段は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合、
前記トナー像Aを基準として、前記トナー像Bに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記補正手段は、前記アレイ光源装置の発光素子の発光のタイミングを変更して補正することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記トナー像Aは、基準色からなるトナー像a1と、基準色以外からなるトナー像a2と、を含み、
前記補正手段は、前記トナー像a1の前記転写面における位置と、前記トナー像a2及び/または前記トナー像Bの前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合、
前記トナー像a1を基準として、前記トナー像Bに対応する静電潜像の位置及び/または前記トナー像a2に対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記光走査装置は、前記トナー像a1の前記転写面における位置と、前記トナー像a2の前記転写面における位置と、において、前記副走査方向に位置差がある場合に機械的な手法で経時に調整する調整手段を、前記トナー像a2のみに対応して有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記トナー像Aは、黒色のトナー像を含み、
前記トナー像Bは、黒色以外のトナー像からなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検出手段は、トナー像Aの位置の情報と、トナー像Bの位置の情報と、を含むトナー像位置情報を検出し、前記光走査装置及び前記アレイ光源装置に当該トナー像位置情報を送信することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 光走査装置及びアレイ光源装置のそれぞれを用いて、複数の像担持体の主走査方向と副走査方向とに露光して当該複数の像担持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像工程と、
前記トナー像を記録媒体上に直接または中間転写ベルトを介して転写する転写工程と、
前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着させる定着工程と、
転写面である前記記録媒体上または前記中間転写ベルト上における前記トナー像の位置を補正する補正工程と、を備え、
前記光走査装置は、光源と、該光源からの光束を偏向して前記複数の像担持体の一部に照射する光偏向器と、を有し、
前記アレイ光源装置は、1次元または2次元方向に配列されてなる発光素子と、該発光素子からの光束を前記複数の像担持体のその他の一部に集光して照射する結像素子アレイと、を有し、
前記トナー像は、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Aと、前記アレイ光源装置により形成された静電潜像を現像して形成されたトナー像Bと、を含み、
前記補正工程は、前記トナー像Aの前記転写面における位置と、前記トナー像Bの前記転写面における位置と、の位置差を補正し、
且つ、前記主走査方向に位置差がある場合、前記トナー像Bを基準として、前記トナー像Aに対応する静電潜像の位置を補正することを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010045441A JP2011178067A (ja) | 2010-03-02 | 2010-03-02 | 画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014109614A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Ricoh Co Ltd | 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法 |
-
2010
- 2010-03-02 JP JP2010045441A patent/JP2011178067A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014109614A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Ricoh Co Ltd | 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書込み装置の制御方法 |
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