JP2011257572A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定して高精度の光走査を行うことができる光走査装置を提供する。
【解決手段】 4つの光源と、回転軸まわりに回転される偏向反射面を有し、各光源からの光束が回転軸に直交する面に対して傾斜した方向から入射され、該光束を偏向するポリゴンミラー2104と、ポリゴンミラー2104で偏向された光束を4つの感光体ドラム(2030a〜2030d)の表面に個別に集光する4つの走査光学系と、4つの感光体ドラムに対応して設けられた4つのセンサアレイ(2111a〜2111d)と、4つのセンサアレイに対応して設けられた4つの補正光学素子(2112a〜2112d)などを備えている。各センサアレイは、主走査方向に沿って配置された6つの光検知センサを有している。また、4つの補正光学素子は、各センサアレイの前段にそれぞれ配置され、検知用光束の光路を各光検知センサの有効領域に向かう光路に変える。
【選択図】図9

Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光束により被走査面を走査する光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真の画像記録では、レーザ光を用いたプリンタやデジタル複写機などの画像形成装置が広く用いられている。この画像形成装置は光走査装置を備え、感光性を有するドラム(以下、「感光体ドラム」ともいう)の軸方向に偏向器(例えば、ポリゴンミラー)を用いてレーザ光を走査しつつ、感光体ドラムを回転させ、感光体ドラムの表面(被走査面)に潜像を形成する方法が一般的である。
画像形成装置では、光走査装置からの光束(走査光束)が感光体ドラムの表面に照射される際に、所定の位置からずれた位置に照射されると、形成される画像の品質低下を招くおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1には、転写体に記録された検出パターンより、走査ラインの曲がり及び傾きを含む各々のレジストずれを、主走査方向に沿った3箇所以上の位置で検出する検出手段と、走査ラインの傾き及び走査ラインの曲がりを補正する走査軌跡可変手段を備えた画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、書き込み開始位置検知用ビームスポット位置検知手段と、書き込み終端位置検知用ビームスポット位置検知手段と、光学素子をビームの副走査方向に矯正してビームによる走査線の曲がりを補正する走査線曲がり補正手段と、光学素子の全体を傾けて走査線の傾きを補正する走査線傾き補正手段とを有する光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置が開示されている。そして、画像形成装置は、傾き検知手段として、転写ベルトの非通紙領域に形成されるテストパターンを読み取るフォトセンサを有している。
また、特許文献3には、光学素子の副走査方向に関する位置を調整するための光学素子副走査位置調整機構が設けられた光走査装置と、転写搬送ベルト上のトナーマークに対応した検知センサとを備える画像形成装置が開示されている。
また、特許文献4には、被走査面上に結像される光束を射出する光源手段とは別の調整用光源を用い、該調整用光源から射出され結像光学系を介した光束の集光位置を検出し、該集光位置に基づく位置情報より、光源手段又は入射光学系の少なくとも一方の位置を調整して、光源手段から射出した光束の主走査方向の集光位置が調整されている光走査装置が開示されている。
ところで、光走査装置の光学ハウジングは、稼働中に内外からの熱に起因して変形することがあり、その光学ハウジングの変形により、稼働中に被走査面上での副走査方向に関する光スポットの位置ずれを生じるおそれがあった。
しかしながら、特許文献1〜4に開示されている装置では、光スポットの位置ずれを精度良くリアルタイムで求めるのは困難であった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、安定して高精度の光走査を行うことができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、安定して高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、被走査面を光束により主走査方向に走査する光走査装置であって、光源と;回転軸まわりに回転される偏向反射面を有し、前記光源からの光束が前記回転軸に直交する面に対して傾斜した方向から入射され、該光束を偏向する偏向器と:前記偏向器で偏向された光束を前記被走査面上に集光する走査光学素子を含む走査光学系と;主走査方向に沿って配置され、検知用光束を受光して前記被走査面上に集光される光束の副走査方向に関する位置ずれを検知する複数の光検知センサと;前記複数の光検知センサの前段に配置され、前記検知用光束の光路を各光検知センサの有効領域に向かう光路に変える補正光学素子と;を備える光走査装置である。
これによれば、安定して高精度の光走査を行うことが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、少なくとも1つの像担持体と;前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報に応じて変調された光束を走査する少なくとも1つの本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、本発明の光走査装置を備えているため、結果として、安定して高品質の画像を形成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を説明するための図である。 図1における位置ずれ検出器を説明するための図である。 位置検出センサの配置を説明するための図である。 トナーパッチを説明するための図である。 LEDからの照明光の軌跡を説明するための図である。 位置検出センサの出力信号を説明するためのタイミングチャートである。 図1における光走査装置を説明するための図(その1)である。 図1における光走査装置を説明するための図(その2)である。 図1における光走査装置を説明するための図(その3)である。 各光源に含まれる2次元アレイを説明するための図である。 センサアレイにおける各光検知センサの配置位置を説明するための図(その1)である。 センサアレイにおける各光検知センサの配置位置を説明するための図(その2)である。 光検知センサの概略構成を説明するための図である。 図14(A)及び図14(B)は、それぞれ光検知センサの動作を説明するための図(その1)である。 図15(A)及び図15(B)は、それぞれ光検知センサの動作を説明するための図(その2)である。 副走査ずれ量とΔhとの関係を説明するための図である。 斜入射による検知用光束の軌跡曲がりを説明するための図である。 補正光学素子の作用を説明するための図(その1)である。 補正光学素子の作用を説明するための図(その2)である。 補正光学素子の作用を説明するための図(その3)である。 走査制御装置の構成を説明するためのブロック図である。 補正光学素子の変形例1を説明するための図である。 補正光学素子の変形例2を説明するための図である。 図24(A)及び図24(B)は、それぞれ補正光学素子の変形例3を説明するための図である。 変形例3の補正光学素子における局所的な変形を説明するための図である。 補正光学素子による検知用光束の曲げ量を説明するための図である。 光走査装置の変形例を説明するための図である。 センサアレイにおける各光検知センサの配置位置の変形例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図21に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電チャージャ(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、定着ローラ2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、位置ずれ検出器2245及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
ここでは、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をY軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をX軸方向として説明する。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転するものとする。
感光体ドラム2030aの表面近傍には、感光体ドラム2030aの回転方向に沿って、帯電チャージャ2032a、現像ローラ2033a、クリーニングユニット2031aが配置されている。
感光体ドラム2030a、帯電チャージャ2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030bの表面近傍には、感光体ドラム2030bの回転方向に沿って、帯電チャージャ2032b、現像ローラ2033b、クリーニングユニット2031bが配置されている。
感光体ドラム2030b、帯電チャージャ2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030cの表面近傍には、感光体ドラム2030cの回転方向に沿って、帯電チャージャ2032c、現像ローラ2033c、クリーニングユニット2031cが配置されている。
感光体ドラム2030c、帯電チャージャ2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030dの表面近傍には、感光体ドラム2030dの回転方向に沿って、帯電チャージャ2032d、現像ローラ2033d、クリーニングユニット2031dが配置されている。
感光体ドラム2030d、帯電チャージャ2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各帯電チャージャは、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)に基づいて、各色毎に変調された光束を、対応する帯電された感光体ドラムの表面にそれぞれ照射する。これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。なお、この光走査装置2010の構成については後述する。
なお、各感光体ドラムにおいて、画像情報が書き込まれる領域は、有効走査領域あるいは画像形成領域と呼ばれている。
トナーカートリッジ2034aにはブラックトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033aに供給される。トナーカートリッジ2034bにはシアントナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033bに供給される。トナーカートリッジ2034cにはマゼンタトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033cに供給される。トナーカートリッジ2034dにはイエロートナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033dに供給される。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(以下では、「トナー画像」ともいう)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。該レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここでカラー画像が転写された記録紙は、定着ローラ2050に送られる。
定着ローラ2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次スタックされる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電チャージャに対向する位置に戻る。
位置ずれ検出器2245は、転写ベルト2040の−X側に配置されている。
この位置ずれ検出器2245は、一例として図2に示されるように、3つの位置検出センサ(2245a、2245b、2245c)を有している。
各位置検出センサは、−Y方向に向かって、位置検出センサ2245a、位置検出センサ2245b、位置検出センサ2245cの順に一列に配置されている。
位置検出センサ2245aは、転写ベルト2040の+Y側端部近傍を照明するLED2242aとその反射光を受光するフォトセンサ2241aを有している。位置検出センサ2245bは、転写ベルト2040のY軸方向に関する中央部を照明するLED2242bとその反射光を受光するフォトセンサ2241bを有している。位置検出センサ2245cは、転写ベルト2040の−Y側端部近傍を照明するLED2242cとその反射光を受光するフォトセンサ2241cを有している。各フォトセンサは、それぞれ受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。
すなわち、一例として図3に示されるように、各感光体ドラムの有効走査領域における主走査方向の両端部近傍に対応する位置に位置検出センサ2245a及び位置検出センサ2245cが配置され、各感光体ドラムの有効走査領域における主走査方向の中央部近傍に対応する位置に位置検出センサ2245bが配置されている。そして、各感光体ドラムの有効走査領域における、位置検出センサ2245aに対応する位置をY1、位置検出センサ2245bに対応する位置をY2、位置検出センサ2245cに対応する位置をY3とする。
そして、位置ずれ検出器2245を用いた位置ずれ検出処理が行われる際には、転写ベルト2040における位置Y1、位置Y2、及び位置Y3に、それぞれ位置検出用のトナーパッチTPが形成される。
トナーパッチTPは、一例として図4に示されるように、転写ベルト2040の進行方向に隣接している第1ライン群と第2ライン群とを有している。第1及び第2ライン群は、いずれも4本のラインパターン(pk、pc、pm、py)から構成されている。ラインパターンpkは、Kステーションで形成されたラインパターンであり、ラインパターンpcは、Cステーションで形成されたラインパターンである。また、ラインパターンpmは、Mステーションで形成されたラインパターンであり、ラインパターンpyは、Yステーションで形成されたラインパターンである。
第1ライン群では、各ラインパターンは、Y軸方向に対して時計方向に45度傾斜している。一方、第2ライン群では、各ラインパターンは、Y軸方向に対して反時計方向に45度傾斜している。
ここでは、転写ベルト2040の回転に伴って、第1ライン群のラインパターンpy、ラインパターンpm、ラインパターンpc、ラインパターンpk、第2ライン群のラインパターンpk、ラインパターンpc、ラインパターンpm、ラインパターンpyの順に、位置検出センサのLEDによって照明されるように配置されている(図5参照)。
位置ずれ検出処理において、位置検出センサから出力される信号が、一例として図6に示されている。tyは、第1ライン群のラインパターンpyを検知してから第2ライン群のラインパターンpyを検知するまでの時間である。tmは、第1ライン群のラインパターンpmを検知してから第2ライン群のラインパターンpmを検知するまでの時間である。tcは、第1ライン群のラインパターンpcを検知してから第2ライン群のラインパターンpcを検知するまでの時間である。tkは、第1ライン群のラインパターンpkを検知してから第2ライン群のラインパターンpkを検知するまでの時間である。
また、tkcは、第2ライン群のラインパターンpkを検知してから第2ライン群のラインパターンpcを検知するまでの時間である。tkmは、第2ライン群のラインパターンpkを検知してから第2ライン群のラインパターンpmを検知するまでの時間である。tkyは、第2ライン群のラインパターンpkを検知してから第2ライン群のラインパターンpyを検知するまでの時間である。
次に、前記光走査装置2010の構成について説明する。
光走査装置2010は、一例として図7〜図9に示されるように、4つの光源(2200a、2200b、2200c、2200d)、4つのカップリングレンズ(2201a、2201b、2201c、2201d)、4つの開口板(2202a、2202b、2202c、2202d)、4つのシリンドリカルレンズ(2204a、2204b、2204c、2204d)、ポリゴンミラー2104、偏向器側走査レンズ2105、8枚の折り返しミラー(2106a、2106b、2106c、2106d、2108a、2108b、2108c1、2108c2)、4つの像面側走査レンズ(2107a、2107b、2107c、2107d)、4つのビームスプリッタ(2110a、2110b、2110c、2110d)、4つのセンサアレイ(2111a、2111b、2111c、2111d)、4つの補正光学素子(2112a、2112b、2112c、2112d)、3枚の反射鏡(Ma、Mb、Mc)、及び走査制御装置3022(図7〜図9では図示省略、図21参照)などを備えている。そして、これらは、不図示の光学ハウジングに取り付けられている。
なお、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する。
各光源は、一例として図10に示されるように、2次元的に配列された40個の発光部(v1〜v40)が1つの基板上に形成された2次元アレイ100を有している。40個の発光部は、すべての発光部を副走査対応方向に伸びる仮想線上に正射影したときに、発光部間隔が等間隔となるように配置されている。なお、本明細書では、「発光部間隔」とは2つの発光部の中心間距離をいう。
また、各発光部は、発振波長が780nm帯の垂直共振器型の面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)である。すなわち、2次元アレイ100は、いわゆる面発光レーザアレイである。
図7に戻り、カップリングレンズ2201aは、光源2200aから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。以下では、光源2200aから射出された光束を「光束LBa」ともいう。
カップリングレンズ2201bは、光源2200bから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。以下では、光源2200bから射出された光束を「光束LBb」ともいう。
カップリングレンズ2201cは、光源2200cから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。以下では、光源2200cから射出された光束を「光束LBc」ともいう。
カップリングレンズ2201dは、光源2200dから射出された光束の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。以下では、光源2200dから射出された光束を「光束LBd」ともいう。
開口板2201aは、開口部を有し、カップリングレンズ2201aを介した光束を整形する。
開口板2201bは、開口部を有し、カップリングレンズ2201bを介した光束を整形する。
開口板2201cは、開口部を有し、カップリングレンズ2201cを介した光束を整形する。
開口板2201dは、開口部を有し、カップリングレンズ2201dを介した光束を整形する。
シリンドリカルレンズ2204aは、Z軸方向に関して強い光学的パワーを有し、開口板2201aの開口部を通過した光束を、反射鏡Maを介してポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して集光する。
シリンドリカルレンズ2204bは、Z軸方向に関して強い光学的パワーを有し、開口板2201bの開口部を通過した光束を、反射鏡Mbを介してポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して集光する。
シリンドリカルレンズ2204cは、Z軸方向に関して強い光学的パワーを有し、開口板2201cの開口部を通過した光束を、反射鏡Mcを介してポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して集光する。
シリンドリカルレンズ2204dは、Z軸方向に関して強い光学的パワーを有し、開口板2201dの開口部を通過した光束をポリゴンミラー2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して集光する。
各シリンドリカルレンズは、一側の面が平面、他側の面がZ軸方向に関して同一の曲率を有する面であり、ポリゴンミラー2104の偏向反射点までの光路長が互いに等しくなるように配置されている。
各反射鏡は、Z軸方向からみたときに、各光束がX軸方向に対して同一の角度でポリゴンミラー2104に入射するように配置されている。
光源とポリゴンミラー2104との間の光路上に配置される光学系は、偏向器前光学系とも呼ばれている。
ここでは、カップリングレンズ2201aと開口板2201aとシリンドリカルレンズ2204aとからKステーションの偏向器前光学系Aが構成されている。
また、カップリングレンズ2201bと開口板2201bとシリンドリカルレンズ2204bとからCステーションの偏向器前光学系Bが構成されている。
また、カップリングレンズ2201cと開口板2201cとシリンドリカルレンズ2204cとからMステーションの偏向器前光学系Cが構成されている。
また、カップリングレンズ2201dと開口板2201dとシリンドリカルレンズ2204dとからYステーションの偏向器前光学系Dが構成されている。
ポリゴンミラー2104は、Z軸に平行な軸まわりに回転する6面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。すなわち、ポリゴンミラー2104は、6つの偏向反射面を有している。
ここでは、光源2200a及び偏向器前光学系Aは、光束LBaがXY平面に対して+Z側に角度θaだけ傾斜した方向から偏向反射面に入射するように配置されている。また、光源2200b及び偏向器前光学系Bは、光束LBbがXY平面に対して+Z側に角度θbだけ傾斜した方向から偏向反射面に入射するように配置されている。
また、光源2200c及び偏向器前光学系Cは、光束LBcがXY平面に対して−Z側に角度θcだけ傾斜した方向から偏向反射面に入射するように配置されている。また、光源2200d及び偏向器前光学系Dは、光束LBdがXY平面に対して−Z側に角度θdだけ傾斜した方向から偏向反射面に入射するように配置されている。
なお、以下では、光束が偏向反射面に入射する際に、XY平面に対して傾斜した方向から入射することを「斜入射」という。そして、θa、θb、θc、θdを「斜入射角」という。すなわち、光束LBa、光束LBb、光束LBc、及び光束LBdは、偏向反射面に斜入射される。
また、光束が偏向反射面に入射する際に、XY平面に平行な方向から入射することを「水平入射」という。
そして、各シリンドリカルレンズからの光束は、ポリゴンミラー2104における+X側に位置する同一の偏向反射面に入射し、ポリゴンミラー2104の+X側に偏向される。
偏向反射面に入射した光束LBaは、XY平面に対して−Z側に角度θaだけ傾斜した方向に反射される。また、偏向反射面に入射した光束LBbは、XY平面に対して−Z側に角度θbだけ傾斜した方向に反射される。
偏向反射面に入射した光束LBcは、XY平面に対して+Z側に角度θcだけ傾斜した方向に反射される。また、偏向反射面に入射した光束LBdは、XY平面に対して+Z側に角度θdだけ傾斜した方向に反射される。
偏向器側走査レンズ2105は、ポリゴンミラー2104の+X側に配置されている。
折り返しミラー2106a、像面側走査レンズ2107a、折り返しミラー2108a、及びビームスプリッタ2110aは、偏向器側走査レンズ2105を通過した光束LBaの光路上に配置されている。
折り返しミラー2106b、像面側走査レンズ2107b、折り返しミラー2108b、及びビームスプリッタ2110bは、偏向器側走査レンズ2105を通過した光束LBbの光路上に配置されている。
折り返しミラー2106c、像面側走査レンズ2107c、折り返しミラー2108c1、折り返しミラー2108c2、及びビームスプリッタ2110cは、偏向器側走査レンズ2105を通過した光束LBcの光路上に配置されている。
像面側走査レンズ2107d、折り返しミラー2106d、及びビームスプリッタ2110dは、偏向器側走査レンズ2105を通過した光束LBdの光路上に配置されている。
そこで、ポリゴンミラー2104で偏向された光束LBaは、偏向器側走査レンズ2105と折り返しミラー2106aと像面側走査レンズ2107aと折り返しミラー2108aを介してビームスプリッタ2110aに入射する。そして、ビームスプリッタ2110aを透過した光束は、感光体ドラム2030aに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030a上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030aでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030aの回転方向が、感光体ドラム2030aでの「副走査方向」である。
ポリゴンミラー2104で偏向された光束LBbは、偏向器側走査レンズ2105と折り返しミラー2106bと像面側走査レンズ2107bと折り返しミラー2108bを介してビームスプリッタ2110bに入射する。そして、ビームスプリッタ2110bを透過した光束は、感光体ドラム2030bに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030bの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030b上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030bでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030bの回転方向が、感光体ドラム2030bでの「副走査方向」である。
ポリゴンミラー2104で偏向された光束LBcは、偏向器側走査レンズ2105と折り返しミラー2106cと像面側走査レンズ2107cと折り返しミラー2108c1と折り返しミラー2108c2を介してビームスプリッタ2110cに入射する。そして、ビームスプリッタ2110cを透過した光束は、感光体ドラム2030cに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030cの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030c上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030cでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030cの回転方向が、感光体ドラム2030cでの「副走査方向」である。
ポリゴンミラー2104で偏向された光束LBdは、偏向器側走査レンズ2105と像面側走査レンズ2107dと折り返しミラー2106dを介してビームスプリッタ2110dに入射する。そして、ビームスプリッタ2110dを透過した光束は、感光体ドラム2030dに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム2030dの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030d上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030dでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030dの回転方向が、感光体ドラム2030dでの「副走査方向」である。
なお、各折り返しミラーは、ポリゴンミラー2104から各感光体ドラムに至る各光路長が互いに一致するとともに、各感光体ドラムにおける光束の入射位置及び入射角がいずれも互いに等しくなるように、それぞれ配置されている。
ポリゴンミラー2104と各感光体ドラムとの間の光路上に配置される光学系は、走査光学系とも呼ばれている。本実施形態では、偏向器側走査レンズ2105と像面側走査レンズ2107aと2枚の折り返しミラー(2106a、2108a)とビームスプリッタ2110aとからKステーションの走査光学系が構成されている。
また、偏向器側走査レンズ2105と像面側走査レンズ2107bと2枚の折り返しミラー(2106b、2108b)とビームスプリッタ2110bとからCステーションの走査光学系が構成されている。
また、偏向器側走査レンズ2105と像面側走査レンズ2107cと3枚の折り返しミラー(2106c、2108c1、2108c2)とビームスプリッタ2110cとからMステーションの走査光学系が構成されている。
さらに、偏向器側走査レンズ2105と像面側走査レンズ2107dと折り返しミラー2106dとビームスプリッタ2110dとからYステーションの走査光学系が構成されている。
偏向器側走査レンズ2105は、4つの画像形成ステーションで共用されている。この偏向器側走査レンズ2105は、ポリゴンミラー2104の回転に伴って感光体ドラム表面上で光スポットが等速で移動するように、主走査対応方向に関して光学的パワーを持たせた非円弧面形状を有している。
各像面側走査レンズは、副走査対応方向に関して強い光学的パワーを有している。
また、各ステーションでは、シリンドリカルレンズと各走査レンズとにより、対応する感光体ドラム表面とポリゴンミラー2104での偏向反射点とを副走査方向に関して共役関係とする面倒れ補正光学系が構成されている。
また、各ステーションでは、偏向器側走査レンズ2105と対応する像面側走査レンズとにより結像光学系を構成している。
光学ハウジングは、各感光体ドラムに向かう光束がそれぞれ通過する4つのスリットを有しており、各ビームスプリッタは、スリットが含まれる部分に取り付けられている。すなわち、各ビームスプリッタは、防塵ガラスを兼ねている。これにより、部品点数の減少、及びコストの低減を図ることができる。
ビームスプリッタ2110aで反射された光束は、補正光学素子2112aを介してセンサアレイ2111aに入射する。
ビームスプリッタ2110bで反射された光束は、補正光学素子2112bを介してセンサアレイ2111bに入射する。
ビームスプリッタ2110cで反射された光束は、補正光学素子2112cを介してセンサアレイ2111cに入射する。
ビームスプリッタ2110dで反射された光束は、補正光学素子2112dを介してセンサアレイ2111dに入射する。
ここでは、各センサアレイは、主走査対応方向に沿って等間隔に配置された6つの光検知センサ(18、18、18、18、18、18)を有している(図11及び図12参照)。
そこで、ビームスプリッタで反射された光束は、検知用光束として、ポリゴンミラー2104の回転に伴って各光検知センサに順に入射する。そして、各光検知センサにおける検知用光束の入射位置は、ポリゴンミラー2104の回転に伴って、主走査対応方向(便宜上、「m方向」とする)に移動する。なお、光検知センサ18には、1回の走査における書き込み開始前の検知用光束が入射し、光検知センサ18には、1回の走査における書き込み終了後の検知用光束が入射するようになっている。すなわち、光検知センサ18は、従来のいわゆる先端同期検知センサの機能も有している。また、光検知センサ18は、従来のいわゆる後端同期検知センサの機能も有している。そして、光検知センサ18〜光検知センサ18には、有効走査領域に向かう光束から分離された検知用光束、すなわち、書き込みが行われているときの検知用光束が入射するようになっている。
各光検知センサの受光面の法線方向は、検知用光束の入射方向に対して傾斜している。これにより、各光検知センサの表面での反射光が光源に戻り、光量制御に影響を与えることを回避できる。また、これにより、光検知センサにおけるリードフレームとカバーガラス間での多重反射によるゴースト光をセンサ外へ導き、受光部に至らなくすることができるため、検知精度の低下を抑制することができる。
各光検知センサは、一例として図13に示されるように、2つの受光部(第1受光部18a、第2受光部18b)を有する受光素子、該受光素子からの受光量に応じた信号(光電変換信号)を増幅するアンプ(AMP)18c、該アンプ18cの出力信号レベルと予め設定されている基準レベルVsとを比較し、その比較結果を出力する比較器(CMP)18dを有している。この比較器18dの出力信号は走査制御装置3022に供給される。
受光素子の各受光部は、副走査対応方向(便宜上、「s方向」とする)の位置によってm方向の互いの間隔が異なっている。
第1受光部18aは、一例として長方形状の受光部であり、長手方向がs方向と一致するように配置されている。すなわち、検知用光束が通過する2辺がs方向に平行である。
第2受光部18bは、一例として平行四辺形状の受光部であり、第1受光部18aの+m側に配置されている。そして、第2受光部18bの長手方向は、受光面内において第1受光部18aの長手方向に対して角度θ(0<θ<90°)だけ傾斜している。すなわち、検知用光束が通過する2辺がs方向に対して傾斜している。
アンプ18cでは、入力信号の反転及び増幅が行われる。従って、受光素子の受光量が多いほど、アンプ18cの出力信号レベルは低くなる。
前記基準レベルVsは、検知用光束が受光素子で受光されたときのアンプ18cの出力信号レベル(最低値)よりも若干高いレベルに設定されている。そこで、各受光部のいずれかが検知用光束を受光したときに、比較器18dでの判断結果が変化し、それに応じて比較器18dの出力信号が変化する。
各光検知センサは、対応する感光体ドラムの表面における光束の入射位置が、設計上の位置のときに、検知用光束が、各受光部のほぼ中央を通過するように調整されている(図14(A)参照)。そして、このときに、検知用光束が第1受光部18aで検知されてから第2受光部18bで検知されるまでの時間は、基準時間Tsとして予め得られている(図14(B)参照)。なお、便宜上、このときの各光検知センサにおける検知用光束の入射位置の移動経路、すなわち設計上の移動経路を「経路A」という。
ところで、上記各光学素子を光学ハウジングに取り付ける際の取り付け位置の誤差や、光学ハウジングの変形等により、感光体ドラムに向かう光束の光路が設計上の光路に対して副走査対応方向(ここでは、Z軸方向)にずれることがある。
この場合には、検知用光束も、感光体ドラムに向かう光束と同様に、設計上の光路に対して副走査対応方向(ここでは、s方向)にずれることとなる。
そして、一例として図15(A)に示されるように、各光検知センサにおける検知用光束の入射位置の移動経路も、経路Aに対して副走査対応方向にずれる。なお、便宜上、このときの移動経路を経路Bという。
そして、このときの移動経路のずれ量Δh(図15(A)参照)は、次の(1)式から求めることができる。
Δh=(V/tanθ)×ΔT ……(1)
ここで、ΔTは、比較器18dの出力信号における立下りから次の立下りまでの時間Tと前記基準時間Tsとの差であり(図15(B)参照)、Vは検知用光束の移動速度(走査速度)である。
このずれ量Δhは、感光体ドラムに向かう光束の光路の設計上の光路に対する副走査対応方向のずれ量(以下では、便宜上、「副走査ずれ量」と略述する)と相関関係がある(図16参照)。
なお、図16における係数kは、装置固有の値であり、予め求めることができる。例えば、光検知センサ上と感光体ドラム上での光束の副走査方向の位置ずれ量が等しいときはk=1である。しかしながら、ビームスプリッタと光検知センサとの間に光学素子が配置されていたり、光学ハウジングへの組付け時の捻れ変形が生じたりするとk≠1となる。
また、第1受光部18aが検知用光束を受光したときの、比較器18dの出力信号における立下りタイミングは、s方向における検知用光束の入射位置の影響を受けない。そこで、光検知センサ18の第1受光部18aが検知用光束を受光したときの、比較器18dの出力信号における立下りタイミングから書込開始のタイミングを求めることができる。
ところで、光束が偏向反射面に斜入射されると、偏向反射面で偏向された光束もXY面に対して+Z側あるいは−Z側に傾斜して射出される。そして、偏向反射面で偏向された光束は、傾斜した状態で走査光学系に入射するため、感光体ドラム表面に形成される光スポットの副走査方向に関する位置は、主走査方向に関する位置によって異なることとなる。すなわち、走査線曲がりが発生する。
そこで、ビームスプリッタで反射された光束(検知用光束)も、主走査対応方向(m方向)に関する位置によって副走査対応方向(s方向)に関する位置が変化する。
このとき、仮に、ビームスプリッタとセンサアレイとの間に何も配置されていなければ、一例として図17に示されるように、センサアレイに入射する検知用光束の入射位置の軌跡もY軸に平行な基準線に対して曲がることとなる。なお、以下では、便宜上、検知用光束の入射位置の軌跡の曲がりを「軌跡曲がり」ともいう。
そして、該軌跡曲がりの曲がり量が大きいと、検知用光束が光検知センサの検知領域を外れてしまうことが考えられる。
補正光学素子は、ビームスプリッタと光検知センサとの間に配置され、検知用光束の光路を、光検知センサの有効領域内に向かう光路に変える(図18参照)。
ここでは、補正光学素子として、透明な平行平板が用いられている。そして、この平行平板は、その法線方向に対して傾斜した方向から検知用光束が入射されるように配置されている。なお、軌跡曲がりの曲がり量は、予め求められ、その大きさに応じて平行平板の傾斜角が決定されている。
そして、補正光学素子による検知用光束の光路の副走査対応方向に関する変化量が、一例として図19に示されている。なお、以下では、補正光学素子による検知用光束の光路の副走査対応方向に関する変化量を「光路変化量」ともいう。
そこで、ビームスプリッタで反射され、補正光学素子を通過した検知用光束のセンサアレイにおける入射位置の軌跡は、基準線にほぼ平行となる(図20参照)。この場合は、光検知センサ及びセンサアレイを小型化することができる。
走査制御装置3022は、一例として図21に示されるように、CPU3210、フラッシュメモリ3211、RAM3212、IF(インターフェース)3214、画素クロック生成回路3215、画像処理回路3216、書込制御回路3219、光源駆動回路3221、LED駆動回路3223などを有している。なお、図21における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
画素クロック生成回路3215は、画素クロック信号を生成する。なお、画素クロック信号は、1/8クロックの分解能で位相変調が可能である。
画像処理回路3216は、CPU3210によって色毎にラスター展開された画像データに所定の中間調処理などを行った後、各光源の発光部毎のドットデータを作成する。
書込制御回路3219は、画像形成ステーション毎に、光検知センサ18の出力信号に基づいて、第1受光部18aが検知用光束を受光したときの、比較器18dの出力信号における立下りを監視する。そして、該立下りを検出すると、書込開始のタイミングを求める。そして、書込開始のタイミングに合わせて、各発光部のドットデータを画素クロック生成回路3215からの画素クロック信号に重畳させるとともに、発光部毎にそれぞれ独立した変調データを生成する。
光源駆動回路3221は、書込制御回路3219からの各変調データに応じて、各光源に各発光部の駆動信号を出力する。
LED駆動回路3223は、位置ずれ検出器2245を用いた位置ずれ検出処理が行われるときに、CPU3210から指示され、位置ずれ検出器2245の各LEDを点灯あるいは消灯させるための駆動信号を出力する。
IF(インターフェース)3214は、プリンタ制御装置2090との双方向の通信を制御する通信インターフェースである。上位装置からの画像データは、IF(インターフェース)3214を介して供給される。
フラッシュメモリ3211には、CPU3210にて解読可能なコードで記述された各種プログラム、及びプログラムの実行に必要な各種データが格納されている。
RAM3212は、作業用のメモリである。
CPU3210は、フラッシュメモリ3211に格納されているプログラムに従って動作し、光走査装置2010の全体を制御する。
例えば、CPU3210は、カラープリンタ2000の立ち上げ時やジョブ間の所定のタイミング等で、位置ずれ検出器2245を用いた位置ずれ検出処理を行う(例えば、特開2008−276010号公報、特開2005−238584号公報参照)。なお、1ジョブにおけるプリント枚数が多い場合には、その間の温度変化によるずれを抑えるために、該ジョブの途中で割り込みをかけて位置ずれ検出処理が行われることもある。
CPU3210によって行われる位置ずれ検出処理について簡単に説明する。なお、この位置ずれ検出処理は、プリンタ制御装置2090側で行われても良い。この場合は、検出結果が、プリンタ制御装置2090から走査制御装置3022に通知される。
(A)書込制御回路3219を介して、上記トナーパッチTPを形成し、転写ベルト2040上に転写させる。
(B)予め設定されている時間が経過し、転写ベルト2040の走行によってトナーパッチTPが位置ずれ検出器2245に対向する位置近傍に到達すると、LED駆動回路3223を介して位置ずれ検出器2245の各LEDを点灯させる。
(C)位置ずれ検出器2245の各フォトセンサの出力信号に基づいて、位置Y1、Y2、Y3毎に、ty、tm、tc、tk、tkc、tkm、tkyを求め、RAM3212に格納する。
(D)LED駆動回路3223を介して位置ずれ検出器2245の各LEDを消灯させる。
(E)位置Y1、Y2、Y3毎に、RAM3212に格納されているty、tm、tc、tkの実測値と予め決定されている基準値(設計値)との差から、各ステーションにおける主走査レジストずれを求める。なお、基準値は一定値である必要はなく、例えば、転写ベルトの速度変動に応じて周期的に変化する値としても良い。
(F)位置Y1、Y2、Y3毎に、RAM3212に格納されているtkc、tkm、tkyの実測値と予め決定されている基準値(設計値)との差から、Kステーションを基準としたときの他の3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)における副走査レジストずれを求める。なお、主走査レジストずれ及び副走査レジストずれについては、例えば、特許第4107578号公報に説明されている。
(G)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、位置検出センサ2245aの出力信号から得られた副走査レジストずれと、位置検出センサ2245cの出力信号から得られた副走査レジストずれとの差から、Kステーションを基準としたときの走査線の傾きずれを求める。
(H)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、3つの位置検出センサの出力信号から得られた副走査レジストずれの平均値を、補正対象の副走査レジストずれとする。
(I)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、位置検出センサ2245aの出力信号から得られた主走査レジストずれと、位置検出センサ2245cの出力信号から得られた主走査レジストずれとから、Kステーションを基準としたときの主走査倍率ずれを求める。
(J)上記各ステーションにおける主走査レジストずれ、Kステーションを基準としたときの3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)における副走査レジストずれ、走査線の傾きずれ、補正対象の副走査レジストずれ、及び主走査倍率ずれを、RAM3212に保存する。そして、位置ずれ検出処理を終了する。
そして、CPU3210は、走査線の傾きずれに基づいて、画像データを1走査あるいはそれ以上前へずらしたり、1走査あるいはそれ以上後へずらしたりし、該走査線の傾きずれを補正する。ここでは、各光源が2次元配列されている複数の発光部を有しているため、高密度化されている複数の光束で1画素を形成することができ、画像データをシフトさせても段差等による画質の劣化は小さく、目立たない。
また、CPU3210は、補正対象の副走査レジストずれに基づいて、該補正対象の副走査レジストずれがほぼ0となるように、ポリゴンミラー1面おき、つまり1走査ラインピッチを単位として副走査方向における書出しタイミングを調整する。
また、CPU3210は、主走査倍率ずれに基づいて、画素クロックの基準周波数及び同期検知信号に基づく書き込みタイミングを調整し、画像の全幅と書出し位置を各ステーションで揃える。
ところで、走査領域を予め複数の区間に分割し、温度変化に伴って生じる各分割区間毎の倍率変化を予測して重み付けられた位相データが、主走査倍率ずれの大きさ毎にデータテーブルとして、フラッシュメモリ3211に格納されている。そこで、ここでは、CPU3210は、画素クロックの基準周波数を補正するとともに、該データテーブルを参照して、主走査方向の全域にわたって倍率が均一になるようにしている。
さらに、CPU3210は、上記位置ずれ検出処理に前後して、ステーション毎に、対応するセンサアレイの光検知センサ18〜光検知センサ18の出力信号に基づいて、感光体ドラムの表面での光束の副走査ずれ量をそれぞれ求める。
そして、CPU3210は、該複数の副走査ずれ量からさらに、Kステーションを基準としたときの、他の3つのステーションにおける副走査レジストずれをそれぞれ求める。
そして、CPU3210は、3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、センサアレイから得られた副走査レジストずれを、位置ずれ検出処理で得られた副走査レジストずれに合致させるための修正係数を求める。ここで得られた各修正係数は、電源投入時からの経過時間と組にして、フラッシュメモリ3211に格納される。
次に、画像形成時に、CPU3210によって行われる走査線の傾きずれ、副走査レジストずれ、及び主走査倍率ずれの補正処理について説明する。
(1)画像形成ステーション毎に、対応するセンサアレイの光検知センサ18〜光検知センサ18の出力信号に基づいて、感光体ドラムの表面での光束の副走査ずれ量をそれぞれ求める。
(2)該複数の副走査ずれ量から、Kステーションを基準として、3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)における副走査レジストずれをそれぞれ求める。
(3)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、フラッシュメモリ3211に格納されている複数組の修正係数と電源投入時からの現在の経過時間とから、現時点での修正係数をそれぞれ予測する。
(4)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、上記(3)で予測した修正係数を用いて、上記(2)で求めた副走査レジストずれを修正し、新たな副走査レジストずれとする。
これにより、センサアレイの出力信号から得られる各種ずれの精度を向上させることができる。
(5)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、上記新たな副走査レジストずれを用いて、Kステーションを基準として、走査線の傾きずれ及び補正対象の副走査レジストずれをそれぞれ求める。
(6)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)ついて、対応するセンサアレイの光検知センサ18の出力信号と光検知センサ18の出力信号とから、主走査倍率ずれを求める。
すなわち、走査線の傾きずれ、補正対象の副走査レジストずれ及び主走査倍率ずれを精度良くリアルタイムで求めることが可能となる。
(7)3つのステーション(Yステーション、Mステーション、Cステーション)について、上記(5)で得られた走査線の傾きずれ及び補正対象の副走査レジストずれ、上記(6)で得られた主走査倍率ずれを前述したようにして補正する。
すなわち、走査線の傾きずれ、補正対象の副走査レジストずれ及び主走査倍率ずれを精度良くリアルタイムで補正することが可能となる。
なお、光学ハウジング内の温度を計測するための温度センサを設け、CPU3210は、上記(3)において、さらに温度センサの出力信号に加味して、上記修正係数を予測しても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置2010によると、4つの光源(2200a、2200b、2200c、2200d)と、回転軸まわりに回転される偏向反射面を有し、各光源からの光束が回転軸に直交する面に対して傾斜した方向から入射され、該光束を偏向するポリゴンミラー2104と、ポリゴンミラー2104で偏向された光束を4つの感光体ドラム(2030a〜2030d)の表面に個別に集光する4つの走査光学系と、4つの感光体ドラムに対応して設けられた4つのセンサアレイ(2111a〜2111d)と、4つのセンサアレイに対応して設けられた4つの補正光学素子(2112a〜2112d)と、走査制御装置3022などを備えている。
各センサアレイは、主走査方向に関して互いに異なる位置に配置された6つの光検知センサ(18、18、18、18、18、18)を有している。そのうち4つの光検知センサ(18、18、18、18)は、ポリゴンミラー2104及び対応する走査光学系を介し、対応する感光体ドラムの有効走査領域に集光される光束の一部が入射され、対応する感光体ドラムに集光される光束の副走査方向に関する位置ずれ情報が含まれる信号を出力する。
また、4つの補正光学素子は、対応するセンサアレイの前段にそれぞれ配置され、検知用光束の光路を各光検知センサの有効領域内に向かう光路に変える。
この場合は、各光源からの光束がポリゴンミラー2104に斜入射されても、主走査対応方向に沿って配置された6つの光検知センサで、それぞれ検知用光束を受光することができる。そして、CPU3210で、有効走査領域における走査線の傾きずれ、補正対象の副走査レジストずれ、及び主走査倍率ずれを直接、リアルタイムに求めることができる。
そこで、例えば、環境変化等により感光体ドラムに向かう光束の副走査方向に関する位置が変化しても、ほぼリアルタイムで、有効走査領域における走査線の傾きずれ、副走査レジストずれ、及び主走査倍率ずれを補正することができる。
また、各光検知センサの出力信号から得られた副走査レジストずれは、位置ずれ検出器2245を用いた位置ずれ検出処理の結果に基づいて修正されている。これにより、光走査装置での書き込み用光束の位置ずれ量と、転写ベルト上でのトナー画像の位置ずれ量とを略一致させることができる。
さらに、上記修正のための修正係数は、位置ずれ検出器2245を用いた位置ずれ検出処理が行われる度に、電源投入からの経過時間に対応付けて保存されており、上記修正の際に、その時点における修正値を予測している。これにより、精度の高い修正を行うことができる。
そこで、光走査装置2010は、安定して高精度の光走査を行うことが可能となる。
また、各光源が、面発光レーザアレイ100を有しているため、1つの感光体ドラムに対して同時に複数の光走査を行うことが可能となる。
そして、本実施形態に係るカラープリンタ2000によると、光走査装置2010を備えているため、色ずれを従来よりも小さくすることができる。その結果、安定して高品質の画像を形成することが可能となる。
また、光走査装置2010が面発光レーザアレイ100を有しているため、高速で画像を形成することが可能となる。また、形成される画像の高密度化を図ることが可能となる。
また、ネットワークを介して、カラープリンタ2000(画像形成装置)と、電子演算装置(コンピュータ等)、画像情報通信システム(ファクシミリ等)等とを接続することにより、1台の画像形成装置で複数の機器からの出力を処理することができる情報処理システムを形成することができる。また、ネットワーク上に複数の画像形成装置を接続すれば、各出力要求から各画像形成装置の状態(ジョブの混み具合、電源が入っているかどうか、故障しているかどうか等)を知ることができ、一番状態の良い(使用者の希望に一番適した)画像形成装置を選択し、画像形成を行うことができる。
なお、上記実施形態では、各センサアレイが6つの光検知センサを有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。各センサアレイが、有効走査領域に向かう光束から分離された光束が入射する少なくとも2つの光検知センサを有していれば良い。なお、光検知センサの数が多いほど、検出精度が向上する。
また、上記実施形態において、センサアレイとは別に、同期検知用(先端同期検知用及び後端同期検知用)の光検知センサを設けても良い。
また、上記実施形態において、前記ビームスプリッタに代えて、偏光ビームスプリッタあるいはハーフミラーを用いても良い。
また、上記実施形態では、補正光学素子として、透明な平行平板を用い、該平行平板を光束に対して傾斜させて、光検知センサに入射する検知用光束の光路を変える場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図22に示されるように、補正光学素子として、入射面及び射出面が主走査対応方向及び副走査対応方向のいずれにも直交する方向に湾曲している透明部材を用いても良い。
また、一例として図23に示されるように、補正光学素子として、透明な平行平板を用い、該平行平板を主走査対応方向に関して、その一側端部を支持し、入射面及び射出面が主走査対応方向及び副走査対応方向のいずれにも直交する方向に湾曲するように他側端部に押圧F1が印加された状態で保持しても良い。
また、一例として図24(A)及び図24(B)に示されるように、補正光学素子として、透明な平行平板を用い、該平行平板に、押圧手段と付勢手段とからなる局所変形機構を1箇所あるいは複数箇所に設け、平行平板を局所的に変形させても良い(図25参照)。この場合は、検知用光束のW形状、M形状及びS形状などの軌跡曲がりを補正することが可能である。
また、平行平板を傾斜させることと、平行平板を湾曲させること、及び平行平板を局所的に変形させること、のうちの少なくとも2つを組み合わせて、検知用光束の光路を変えても良い。この場合は、調整可能な軌跡曲がりの形状の自由度が増え、より高い精度の調整が可能になる。ところで、図26には、平行平板を傾斜させたとき、平行平板を湾曲させたとき、及び平行平板を局所的に変形させたときの検知用光束の光路変化量の一例がそれぞれ示されている。
また、補正光学素子として、三角プリズム、あるいは液晶偏向素子を用いることができる。
また、上記実施形態では、感光体ドラムに向かう光束の一部をビームスプリッタで分割し、該分割された光束を検知用光束とする場合について説明したが、これに限られるものではなく、検知用光束を射出するための光源を前記4つの光源(2200a〜2200d)とは別に設けても良い。あるいは、前記4つの光源(2200a〜2200d)における複数の発光部の一部を検知用光束を射出するための発光部としても良い。この場合は、感光体ドラムに向かう光束(書き込み用光束)の光路とは異なる光路で、検知用光束を光検知センサに入射させることができる(図27参照)。そこで、前記ビームスプリッタは不要となる。
このとき、検知用光束の斜入射角は、書き込み用光束の斜入射角と異なるため、光検知センサ上での位置ずれ量と書き込み用光束の感光体ドラム表面での位置ずれ量は、絶対量としては差がある。しかしながら、検知用光束が通過する光学素子と書き込み用光束が通過する光学素子は共通のため、上記2つの位置ずれ量の間には相関関係がある。そこで、それぞれの位置ずれ量の相対比較を事前に行い、比例係数等の相関係数を求めておき、光検知センサ上での位置ずれ量に該相関係数を掛けることにより、感光体ドラム表面での位置ずれ量に変換することができる。
なお、この場合には、補正光学素子として反射ミラーを用い、該反射ミラーを撓ませることにより、検知用光束の光路を曲げることができる。
また、上記実施形態では、各センサアレイにおいて6つの光検知センサが、主走査対応方向に沿って一列に配置される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、一例として図28に示されるように、6つの光検知センサは、検知用光束が各光検知センサのほぼ中央を走査するように、副走査対応方向に関しても、互いの位置が異なって配置されても良い。この場合は、検知用光束の光路を変えることなく、位置ずれを検出することができる。そこで、前記補正光学素子は不要である。
また、上記実施形態では、光源14が40個の発光部を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、光走査装置が一体的に構成される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成ステーション毎に光走査装置が設けられても良いし、2つの画像形成ステーション毎に光走査装置が設けられても良い。
また、上記実施形態では、4つの光源からの光束が同一の偏向反射面で偏向される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、2つの光源からの光束が一側に位置する偏向反射面で反射され、残りの2つの光源からの光束が他側に位置する偏向反射面で反射されるような構成としても良い。
また、上記実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ2000の場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、光走査装置2010を備えた画像形成装置であれば良い。
例えば、レーザ光によって発色する媒体(例えば、用紙)に直接、レーザ光を照射する画像形成装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、上記実施形態では、光走査装置2010がプリンタに用いられる場合について説明したが、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。
また、上記実施形態では、感光体ドラムが4つある場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、感光体ドラムを5つあるいは6つ備えていても良い。
本発明の光走査装置によれば、安定して高い精度の光走査を行うのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、安定して高品質の画像を形成するのに適している。
18〜18…光検知センサ、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、2030a,2030b,2030c,2030d…感光体ドラム(像担持体)、2080…通信制御装置(通信装置)、2104…ポリゴンミラー(偏向器)、2105…偏向器側走査レンズ(走査光学系の一部)、2107a,2107b,2107c,2107d…像面側走査レンズ(走査光学系の一部)、2110a,2110b,2110c,2110d…ビームスプリッタ、2111a,2111b,2111c,2111d…センサアレイ、2112a,2112b,2112c,2112d…補正光学素子、2200a,2200b,2200c,2200d…光源、3022…走査制御装置。
特許第4107578号公報 特開2004−287380号公報 特開2004−258182号公報 特開2008−275961号公報

Claims (11)

  1. 被走査面を光束により主走査方向に走査する光走査装置であって、
    光源と;
    回転軸まわりに回転される偏向反射面を有し、前記光源からの光束が前記回転軸に直交する面に対して傾斜した方向から入射され、該光束を偏向する偏向器と:
    前記偏向器で偏向された光束を前記被走査面上に集光する走査光学素子を含む走査光学系と;
    主走査方向に沿って配置され、検知用光束を受光して前記被走査面上に集光される光束の副走査方向に関する位置ずれを検知する複数の光検知センサと;
    前記複数の光検知センサの前段に配置され、前記検知用光束の光路を各光検知センサの有効領域に向かう光路に変える補正光学素子と;を備える光走査装置。
  2. 前記補正光学素子は、平行平板であり、
    該補正光学素子における前記検知用光束が入射する面の法線方向は、前記検知用光束の入射方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記補正光学素子における前記検知用光束の入射面及び射出面は、主走査方向及び副走査方向のいずれにも直交する方向に湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記補正光学素子は、平行平板であり、主走査方向に関して、該平行平板の一側端部が支持され、他側端部に押圧が印加された状態で保持されていることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 主走査方向及び副走査方向のいずれにも直交する方向に、前記補正光学素子の少なくとも一部を局所的に変形させる変形機構を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記検知用光束は、前記偏向器及び前記走査光学系を介し前記被走査面における画像情報が書き込まれる領域に向かう光束の一部が分岐した光束であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記光源は、前記被走査面における画像情報が書き込まれる領域に向かう光束を射出する少なくとも1つの発光部と、前記複数の光検知センサに向かう光束を射出する少なくとも1つの発光部とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 前記光源は、2次元的に配置された複数の発光部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光走査装置。
  9. 少なくとも1つの像担持体と;
    前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報に応じて変調された光束を走査する少なくとも1つの請求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。
  10. 前記画像情報は、多色の画像情報であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像情報を含む種々の情報の通信をネットワークを介して外部機器と行う通信装置を、更に備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016110045A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 キヤノン株式会社 走査光学装置、画像形成装置及び補正方法
JP2020201440A (ja) * 2019-06-12 2020-12-17 シャープ株式会社 光走査装置及び複合機
US11353696B2 (en) 2020-03-13 2022-06-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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