JP2008265127A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高コスト化を招くことなく、同期信号を精度良く検知する。
【解決手段】複数の発光部を有する光源と、光源からの光を偏向するポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーで偏向された光を感光体ドラムに集光する走査光学系と、ポリゴンミラーで偏向され走査光学系を介した同期検知用の複数の光束を受光する同期検知センサとを備えている。そして、同期検知用の複数の光束(ch10、ch40)の主光線は、副走査方向に関して走査光学系11と像面に等価な面Pzmとの間で互いに交差し、同期検知センサ18の受光面は、像面に等価な面Pzmから交差位置側にシフトした位置に配置されている。
【選択図】図9
【解決手段】複数の発光部を有する光源と、光源からの光を偏向するポリゴンミラーと、該ポリゴンミラーで偏向された光を感光体ドラムに集光する走査光学系と、ポリゴンミラーで偏向され走査光学系を介した同期検知用の複数の光束を受光する同期検知センサとを備えている。そして、同期検知用の複数の光束(ch10、ch40)の主光線は、副走査方向に関して走査光学系11と像面に等価な面Pzmとの間で互いに交差し、同期検知センサ18の受光面は、像面に等価な面Pzmから交差位置側にシフトした位置に配置されている。
【選択図】図9
Description
本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光束により被走査面を走査する光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真の画像記録では、レーザを用いた画像形成装置が広く用いられている。この場合、画像形成装置は光走査装置を備え、感光性を有するドラムの軸方向にポリゴンスキャナ(例えば、ポリゴンミラー)を用いてレーザ光を走査しつつ、ドラムを回転させ潜像を形成する方法が一般的である。このような電子写真の分野では、画像品質を向上させるために画像の高密度化、及び操作性を向上させるために画像出力の高速化が画像形成装置に求められている。
上記高密度化と高速化を両立させる方法の一つとして、ドラム表面を複数の光束で同時に走査するいわゆるマルチビーム化が考えられた。
例えば、特許文献1には、2次元に配置された複数の発光素子を有する光源と、光源から射出され被走査面上を走査するように偏向手段によって偏向された光ビームを、光ビームの走査範囲内の特定の位置で検知可能とされた光センサと、光センサの受光エネルギー量に応じて信号レベルが変化する同期信号を生成する生成手段と、同期信号の生成に用いる発光素子として予め選択された、射出した光ビームによって被走査面上に形成される光スポットの走査方向に沿った位置が互いに略等しい複数の発光素子を、該複数の発光素子から射出された光ビームが光センサの受光面を横切る期間に各々点灯させる制御手段と、を含む光走査装置が開示されている。
また、特許文献2には、複数の光束を射出する光源と、複数の光束を後続の光学系にカップリングするカップリング光学系と、複数の光束を主走査方向に偏向する光偏向装置と、偏向装置によって偏向された複数の光束を被走査面上に結像する走査光学系と、を有し、光源は複数の発光領域が二次元アレイ状に配備された面発光レーザーで複数の発光領域を制限する複数の開口部を有し、複数の開口部は各発光領域に対応して1対1で配備されており、Dmを開口部の主走査方向の幅、Dsを開口部の副走査方向の幅、βmを全光学系の主走査方向倍率、βsを全光学系の副走査方向倍率、ωmを被走査面上に形成される主走査方向の光スポットサイズ、ωsを被走査面上に形成される副走査方向の光スポットサイズ、とすると、走査光学系はDm・|βm|<ωm かつ Ds・|βs|<ωs、の条件を満たす光走査装置が開示されている。
ところで、複数の光束からなる同期用光束を受光素子で受光して走査開始等の同期信号を得ている光走査装置では、光学素子の加工誤差や組み付け誤差により同期用光束の走査位置が副走査方向にずれて、受光素子での同期用光束の受光光量が減少し、所定の同期信号が得られなかったり、同期信号が不安定になるおそれがあった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、高コスト化を招くことなく、同期信号を精度良く検知することができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を高速で形成することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、光束により被走査面を走査する光走査装置であって、複数の発光部を有する光源と;前記光源からの光束を偏向する偏向器と;前記偏向器で偏向された同期検知用の複数の光束を受光する光検出器と;を備え、前記同期検知用の複数の光束の各主光線は、副走査方向に関して互いの間隔が拡大あるいは縮小しながら前記光検出器に向かい、前記光検出器の受光面は、副走査方向に関して、前記同期検知用の複数の光束のビームウエスト位置に対して、前記各主光線の間隔が小さくなる方向にシフトした位置に配置されていることを特徴とする光走査装置である。
これによれば、同期検知用の複数の光束の各主光線は、副走査方向に関して互いの間隔が拡大あるいは縮小しながら光検出器に向かい、光検出器の受光面は、副走査方向に関して、同期検知用の複数の光束のビームウエスト位置に対して、各主光線の間隔が小さくなる方向にシフトした位置に配置されている。この場合には、光学素子の加工誤差や組み付け誤差に対する許容度が従来よりも大きくなり、前記誤差に起因して同期検知用の複数の光束の走査位置が副走査方向にずれても、受光素子では同期検知用の複数の光束を受光することができる。従って、高コスト化を招くことなく、同期信号を精度良く検出することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、少なくとも1つの像担持体と;前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報が含まれる光束を走査する少なくとも1つの本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、少なくとも1つの本発明の光走査装置を備えているために、結果として、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を高速で形成することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタ1000の概略構成が示されている。
このプリンタ1000は、光走査装置1010、感光体ドラム1030、帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034、クリーニングブレード1035、トナーカートリッジ1036、給紙コロ1037、給紙トレイ1038、レジストローラ対1039、定着ローラ1041、排紙ローラ1042、排紙トレイ1043、通信制御装置1050、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置1060などを備えている。
通信制御装置1050は、ネットワークなどを介した外部機器との双方向の通信を制御する。
感光体ドラム1030の表面には、感光層が形成されている。すなわち、感光体ドラム1030の表面が被走査面である。ここでは、感光体ドラム1030は、図1における矢印方向に回転するようになっている。
帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034及びクリーニングブレード1035は、それぞれ感光体ドラム1030の表面近傍に配置されている。そして、感光体ドラム1030の回転方向に沿って、帯電チャージャ1031→現像ローラ1032→転写チャージャ1033→除電ユニット1034→クリーニングブレード1035の順に配置されている。
帯電チャージャ1031は、感光体ドラム1030の表面を均一に帯電させる。
光走査装置1010は、帯電チャージャ1031で帯電された感光体ドラム1030の表面に、上位装置(例えばパソコン)からの画像情報に基づいて変調された光束を照射する。これにより、感光体ドラム1030の表面では、画像情報に対応した潜像が感光体ドラム1030の表面に形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム1030の回転に伴って現像ローラ1032の方向に移動する。なお、この光走査装置1010の構成については後述する。
トナーカートリッジ1036にはトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ1032に供給される。
現像ローラ1032は、感光体ドラム1030の表面に形成された潜像にトナーカートリッジ1036から供給されたトナーを付着させて画像情報を顕像化させる。ここでトナーが付着した潜像(以下では、便宜上「トナー像」ともいう)は、感光体ドラム1030の回転に伴って転写チャージャ1033の方向に移動する。
給紙トレイ1038には記録紙1040が格納されている。この給紙トレイ1038の近傍には給紙コロ1037が配置されており、該給紙コロ1037は、記録紙1040を給紙トレイ1038から1枚づつ取り出し、レジストローラ対1039に搬送する。該レジストローラ対1039は、給紙コロ1037によって取り出された記録紙1040を一旦保持するとともに、該記録紙1040を感光体ドラム1030の回転に合わせて感光体ドラム1030と転写チャージャ1033との間隙に向けて送り出す。
転写チャージャ1033には、感光体ドラム1030の表面上のトナーを電気的に記録紙1040に引きつけるために、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。この電圧により、感光体ドラム1030の表面のトナー像が記録紙1040に転写される。ここで転写された記録紙1040は、定着ローラ1041に送られる。
この定着ローラ1041では、熱と圧力とが記録紙1040に加えられ、これによってトナーが記録紙1040上に定着される。ここで定着された記録紙1040は、排紙ローラ1042を介して排紙トレイ1043に送られ、排紙トレイ1043上に順次スタックされる。
除電ユニット1034は、感光体ドラム1030の表面を除電する。
クリーニングブレード1035は、感光体ドラム1030の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。なお、除去された残留トナーは、再度利用されるようになっている。残留トナーが除去された感光体ドラム1030の表面は、再度帯電チャージャ1031の位置に戻る。
次に、前記光走査装置1010の構成について説明する。
この光走査装置1010は、図2に示されるように、光源14、カップリングレンズ15、開口板16、シリンドリカルレンズ17、ポリゴンミラー13、偏向器側走査レンズ11a、像面側走査レンズ11b、同期検知センサ18、同期検知用ミラー19、液晶偏向素子20及び不図示の走査制御装置などを備えている。なお、本明細書では、感光体ドラム1030の長手方向をY軸方向、このY軸方向に垂直な平面内で互いに直交する2つの方向をZ軸方向及びX軸方向として説明する。
光源14は、一例として40個の発光部が1つの基板上に形成された2次元アレイ(2次元アレイ100とする)を有している。
この2次元アレイ100は、一例として図3(A)に示されるように、主走査方向に対応する方向(以下では、便宜上「M方向」ともいう)から副走査方向に対応する方向(以下では、便宜上「S方向」ともいう)に向かって傾斜角αをなす方向(以下では、便宜上「T方向」という)に沿って10個の発光部が等間隔に配置された発光部列を4列有している。そして、これら4列の発光部列は、S方向に等間隔に配置されている。すなわち、40個の発光部は、T方向とS方向とにそれぞれ沿って2次元的に配列されている。ここでは、便宜上、図3(A)における紙面の上から下に向かって、第1発光部列、第2発光部列、第3発光部列、第4発光部列ということとする。なお、本明細書では、「発光部間隔」とは2つの発光部の中心間距離をいうものとする。
また、各発光部を特定するために、便宜上、図3(B)に示されるように、図3(B)における紙面左下から右上に向かって、第1発光部列を構成する10個の発光部をv1〜v10、第2発光部列を構成する10個の発光部をv11〜v20、第3発光部列を構成する10個の発光部をv21〜v30、第4発光部列を構成する10個の発光部をv31〜v40とする。
また、各発光部は、780nm帯の垂直共振器型面発光半導体レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。
図2に戻り、カップリングレンズ15は、光源14から射出された光束を略平行光とする。
開口板16は、開口部を有し、カップリングレンズ15を介した光束のビーム径を規定する。
液晶偏向素子20は、開口板16の開口部を通過した光束の光路上に配置され、印加電圧に応じて、入射光を副走査方向に関して偏向することができる。
シリンドリカルレンズ17は、液晶偏向素子20を介した光束をポリゴンミラー13の偏向反射面近傍に副走査方向に関して結像する。
光源14とポリゴンミラー13との間の光路上に配置される光学系は、偏向器前光学系とも呼ばれている。本実施形態では、偏向器前光学系は、カップリングレンズ15と開口板16と液晶偏向素子20とシリンドリカルレンズ17とから構成されている。
ポリゴンミラー13は、4面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。このポリゴンミラー13は、Z軸方向に平行な軸の周りに等速回転し、シリンドリカルレンズ17からの光束を偏向する。
偏向器側走査レンズ11aは、ポリゴンミラー13で偏向された光束の光路上に配置されている。
像面側走査レンズ11bは、偏向器側走査レンズ11aを介した光束の光路上に配置されている。そして、この像面側走査レンズ11bを介した光束が感光体ドラム1030の表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー13の回転に伴って感光体ドラム1030の長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム1030上を走査する。このときの光スポットの移動方向が主走査方向である。
偏向器側走査レンズ11a及び像面側走査レンズ11bの各面(入射面、射出面)は次の(1)式及び次の(2)式で表現される非球面である。ここで、XはX軸方向の座標、YはY軸方向の座標を示す。また、入射面の中央をY=0とする。Cm0はY=0における主走査方向の曲率を示し、曲率半径Rmの逆数である。a00,a01,a02,・・・は主走査形状の非球面係数である。また、Cs(Y)はYに関する副走査方向の曲率、Rs0は副走査方向の光軸上の曲率半径、b00,b01,b02,・・・は副走査方向の非球面係数である。なお、光軸は、Y=0で副走査方向における中央の点を通る軸をいう。
各走査レンズの各面(入射面、射出面)におけるRm、Rs0及び各非球面係数の値の一例が表1に示されている。
ポリゴンミラー13と感光体ドラム1030との間の光路上に配置される光学系は、走査光学系とも呼ばれている。本実施形態では、走査光学系は、偏向器側走査レンズ11aと像面側走査レンズ11bとから構成されている。
ところで、上記各光学素子の位置関係が図4に示されている。そして、図4における符号d1〜d11の具体的な値(単位mm)の一例が表2に示されている。
また、シリンドリカルレンズ17からの光束の入射方向と、ポリゴンミラー13の偏向反射面により感光体ドラム1030の表面における像高0の位置(図4における符号p0の位置)へ向けて反射される光束の進行方向とのなす角(図4におけるθr)は60度である。
ところで、本実施形態では、2次元アレイ100の40個の発光部のなかから選択された複数の発光部からの複数の光束が、同期検知用に用いられる。
図2に戻り、ポリゴンミラー13で偏向された同期検知用の複数の光束は、走査光学系及び同期検知用ミラー19を介して、主走査方向に移動しながら同期検知センサ18に入射する。同期検知センサ18は、受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。
同期検知センサ18は、一例として図5に示されるように、受光面が光学的に像面に略平行となるように配置されている。なお、図5における符号18´は、同期検知用ミラー19がないと仮定したときの同期検知センサ18の位置を示している。
また、同期検知センサ18の受光面の法線方向は、同期検知用の光束の入射方向に対して傾斜している(図5参照)。
この同期検知センサ18は、一例として図6に示されるように、第1受光部181と第2受光部182とを有する受光素子、該受光素子からの受光量に応じた信号(光電変換信号)を増幅するアンプ(AMP)183、該アンプ183の出力信号レベルと予め設定されている基準レベルVsとを比較し、その比較結果を出力する比較器(CMP)184を有している。比較器184の出力信号は走査制御装置及びプリンタ制御装置1060に供給される。なお、アンプ183では、入力信号の反転が行われる。従って、受光素子の受光量が多いほど、アンプ183の出力信号レベルは低くなる。また、同期検知センサ18の受光範囲は規格により決められている。
同期検知センサ18は、感光体ドラム1030における走査開始、及び感光体ドラム1030の表面に形成される光スポットの副走査方向に関する位置ずれ量(以下、便宜上「副走査ずれ量」ともいう)を検知するために用いられる。
本実施形態では、同期検知用の複数の光束を射出する複数の発光部(以下、便宜上「検知用発光部」ともいう)として、図7(A)に示されるように、S方向に沿って1列に並んでいる4個の発光部(v10、v20、v30、v40)が選択されるものとする。この場合の同期検知センサ18の受光面における同期検知用の複数の光束の光スポットが図7(B)に示されている。
前記第1受光部181は、一例として長方形状の受光部であり、長手方向が受光面内において同期検知用の複数の光束の移動方向に直交するように配置されている。すなわち、同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に直交している。また、第1受光部181の大きさは、一例として図8(A)に示されるように、受光面における同期検知用の複数の光束の光スポットを取り囲む四角形状の仮想的な領域ARの全体を含むことができる大きさである。
前記第2受光部182は、一例として平行四辺形状の受光部であり、前記第1受光部181の、同期検知用の複数の光束の移動方向側に配置されている。そして、第2受光部182の長手方向は、受光面内において第1受光部181の長手方向に対して角度θ(0<θ<90°)だけ傾斜している。すなわち、同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に対して傾斜している。また、第2受光部182の大きさは、一例として図8(B)に示されるように、上記仮想的な領域ARの全体を含むことができる大きさである。
すなわち、第2受光部182は、受光面における同期検知用の複数の光束の光スポットの間隔Ps、該光スポットの数n、第2受光部182の主走査方向に関する幅Dを用いて、(n−1)×Ps×tanθ < D、の関係が満足されるように設定されている。
前記基準レベルVsは、同期検知用の複数の光束の全てが受光素子で受光されたときのアンプ183の出力信号レベルよりも若干高いレベルに設定されている。そこで、一例として図9に示されるように、各受光部が同期検知用の複数の光束の全てを受光したときに、比較器184での判断結果が変化し、それに応じて比較器184の出力信号が変化する。
例えば、比較器184の出力信号における立下りから次の立下りまでの時間Tsの基準値との差をΔTsとすると、ΔTsと副走査ずれ量Δhとの間には次の(3)式の関係がある。ここで、Vは同期検知用の複数の光束の移動速度である。
Δh=(V/tanθ)×ΔTs ……(3)
なお、第1受光部181が同期検知用の複数の光束を受光したときの、比較器184の出力信号における立下りは、副走査ずれの影響を受けない。
発光部v10から射出された光(ch10)の主光線の光路、及び発光部v40から射出された光束(ch40)の主光線の光路が一例として図10に示されている。この図10における符号11は走査光学系を示し、符号Pzmは副走査方向における同期検知用の複数の光束のビームウエスト位置(像面に等価な面)を示している。
ここでは、図10に示されるように、ch10の主光線とch40の主光線は、副走査方向に関して走査光学系と像面に等価な面との間で互いに交差している。そして、同期検知センサ18の受光面は、像面に等価な面の位置から交差位置側にdsだけシフトした位置に配置されている。これにより、副走査方向に関するch10の主光線とch40の主光線との間隔は、像面に等価な面の位置での間隔Aよりも受光面位置での間隔A´のほうが小さい。従って、副走査方向に関する仮想的な領域ARの大きさは、像面に等価な面の位置での大きさよりも受光面位置での大きさのほうが小さい。
そして、走査制御装置は、第1受光部181が検知用光を受光したときの、比較器184の出力信号における立下りから走査開始のタイミングを求める。
また、プリンタ制御装置1060は、前記副走査ずれ量に応じて、該ずれを補正するための電圧を液晶偏向素子20に印加する。例えば、プリンタ制御装置1060は、感光体ドラム1030において前記ΔTsが0となるように、液晶偏向素子20の印加電圧を決定する。なお、ΔTsと印加電圧との関係は予め求められ、不図示のメモリに格納されている。
ところで、プリンタ制御装置1060は、副走査ずれ量が感光体ドラム1030における走査線の間隔の1/2以上の場合は、発光対象の発光部を、該発光部から副走査方向に対応する方向に走査線の間隔に対応した距離だけ離れた位置にある発光部に変更することによって、副走査ずれを補正する。
また、同期検知センサ18は、一例として図11(A)及び該図11(A)のA−A断面図である図11(B)に示されるように、矩形板状の支持部材18aを介して光走査装置1010のハウジング300に固定されている。
この支持部材18aは、4隅の1つに貫通孔があけられており、ハウジング300から突出しているピン301が貫通している。また、この貫通孔の対角位置には長孔18bが形成されており、ハウジング300から突出しているピン302が貫通している。このピン302の表面にはネジ溝が形成され、ナット18cを締めると支持部材18aがハウジング300に押し付けられるようになっている。また、ナット18cを緩めると、一例として図12に示されるように、支持部材18aを、長孔18bの長さ分だけ、ピン301を軸として該軸回りに回動させることができる。これにより、同期検知センサ18において、第1受光部2051の長手方向が同期検知用の複数の光束の移動方向に直交するように調整することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光走査装置1010では、ポリゴンミラー13によって偏向器が構成され、偏向器側走査レンズ11aと像面側走査レンズ11bとによって走査光学系が構成され、同期検知センサ18によって光検出器が構成されている。
また、プリンタ制御装置1060によって位置補正装置が構成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置1010によると、複数の発光部を有する光源14と、光源14からの光束を偏向するポリゴンミラー13と、該ポリゴンミラー13で偏向された光束を感光体ドラム1030に集光する走査光学系と、ポリゴンミラー13で偏向された同期検知用の複数の光束を受光する同期検知センサ18とを備えている。そして、同期検知用の複数の光束の主光線は、副走査方向に関して走査光学系と像面に等価な面との間で互いに交差し、同期検知センサ18の受光面は、像面に等価な面の位置から交差位置側にシフトした位置に配置されている。これにより、受光面を像面に等価な面の位置に配置した場合に比べて、副走査方向に関する仮想的な領域ARの大きさが小さくなる。そこで、光学系の加工誤差や組付け誤差等に起因して同期検知用の複数の光束の通過位置が副走査方向に関して設計値からずれたとしても、同期検知センサ18は同期検知用の複数の光束を設計通りに受光することができ、いわゆる同期外れを防止することができる。従って、高コスト化を招くことなく、同期信号を精度良く検知することが可能となる。
ところで、同期検知センサ18の受光面での反射光が戻り光として光源14まで到達すると、光量制御が不安定になるおそれがある。しかしながら、本実施形態では、同期検知センサ18の受光面の法線方向が、同期検知用の複数の光束の入射方向に対して傾斜しているため、同期検知センサ18の受光面での反射光が戻り光として光源14まで到達するのを抑制できる。
また、本実施形態によると、同期検知センサ18の受光面は、光学的に像面に略平行であるため、像面上での走査速度と受光面での走査速度とを等価にすることができる。なお、同期検知センサ18の受光面の位置をシフトさせているため、受光面での走査速度は像面上と異なるが、シフト量に応じた係数を掛けることにより、像面上での走査速度と同じとすることができる。
また、本実施形態によると、同期検知センサ18は、同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に直交している形状の第1受光部181と、同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に対して傾斜している形状の第2受光部182とを有する受光素子を含んでいる。そして、第1及び第2受光部の大きさはいずれも、受光面における複数の光スポットを取り囲む四角形状の仮想的な領域の全体を含むことができる大きさである。これにより、各受光部では十分な光量を確保することが可能となり、同期検知センサ18はS/N比に優れた信号を出力することができる。従って、感光体ドラム1030の表面に形成される光スポットの副走査方向に関する位置ずれを精度良く検知することが可能となる。
また、本実施形態によると、検知用発光部として、S方向に沿って1列に並んでいる複数の発光部が選択されているため、同期検知センサ18の各受光部を小さくすることができる。その結果、同期検知センサ18の小型化を図ることができる。
また、本実施形態によると、同期検知センサ18を受光面内において回動する回動機構を備えているため、検知誤差の低減を図ることができる。
そして、本実施形態によると、組付け誤差に対する余裕度が向上し、組み付け工程及び検査工程を簡略化することができ、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係るプリンタ1000によると、光走査装置1010を備えているため、結果として、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を高速で形成することが可能となる。
また、本実施形態によると、プリント制御装置1060は、感光体ドラム1030における副走査ずれ量に応じて、該ずれを補正するための電圧を液晶偏向素子20に印加している。これにより、初期の画像品質を維持することができ、環境変動等による画像劣化を防ぐことが可能となる。
また、ネットワークを介して、プリンタ1000と、電子演算装置(コンピュータ等)、画像情報通信システム(ファクシミリ等)等とを接続することにより、1台の画像形成装置で複数の機器からの出力を処理することができる情報処理システムを形成することができる。また、ネットワーク上に複数の画像形成装置を接続すれば、各出力要求から各画像形成装置の状態(ジョブの混み具合、電源が入っているかどうか、故障しているかどうか等)を知ることができ、一番状態の良い(使用者の希望に一番適した)画像形成装置を選択し、画像形成を行うことができる。
なお、上記実施形態では、走査開始を検知するための同期検知センサ18が副走査ずれ量の検知機能を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、走査終了を検知するためのセンサが設けられているときには、該センサに副走査ずれ量の検知機能を持たせても良い。また、走査の前後で副走査ずれ量を求めても良い。この場合には、走査線の曲がりの情報を得ることが可能となる。
また、上記実施形態では、前記第1受光部181が長方形状の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に直交している形状であれば良い。
また、上記実施形態では、前記第2受光部182が、平行四辺形状の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に対して傾斜している形状であれば良い。
また、上記実施形態において、一例として図13に示されるように、同期検知用の複数の光束のスポット径が太くなり、アンプ183の出力信号の最小レベルが基準レベルVsよりも高い場合には、一例として図14に示されるように、同期検知用ミラー19と同期検知センサ18との間に、少なくとも主走査方向にパワーを有する集光光学素子21を配置しても良い。この集光光学素子21として、レンズあるいはミラーなどを用いることができる。これにより、少なくとも主走査方向に関して同期検知用の複数の光束のスポット径が細くなり、アンプ183の出力信号の最小レベルを基準レベルVsよりも低くすることができる。なお、集光光学素子21のパワーは、同期検知センサ18の受光面のシフト量dsに応じて決定される。そして、同期検知用の複数の光束の結像位置が適切な位置に補正される。
また、上記実施形態では、光源14が40個の発光部を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の発光部を有していれば良い。そして、複数の発光部が1次元的に配列されていても良い。
また、上記実施形態では、検知用発光部として、S方向に沿って1列に並んでいる4個の発光部(v10、v20、v30、v40)が選択される場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、同期検知用の複数の光束の主光線が、副走査方向に関して走査光学系と像面に等価な面との間で互いに交差する場合について説明したが、同期検知用の複数の光束の主光線が、副走査方向に関して走査光学系と像面に等価な面との間で互いに交差しなくても良い。例えば、同期検知用の複数の光束の主光線が、副走査方向に関して互いの間隔が拡大しながら同期検知センサ18に向かう場合には、同期検知センサ18の受光面を、像面に等価な面の位置からポリゴンミラー13に近づく方向にシフトした位置に配置することにより、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
また、例えば、同期検知用の複数の光束の主光線が、副走査方向に関して互いの間隔が縮小しながら同期検知センサ18に向かう場合には、同期検知センサ18の受光面を、像面に等価な面の位置に対してポリゴンミラー13から遠ざかる方向にシフトした位置に配置することにより、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
要するに、同期検知センサ18の受光面は、副走査方向に関して、像面に等価な面の位置に対して、同期検知用の複数の光束の主光線の間隔が小さくなる方向にシフトした位置に配置されていれば良い。これにより、受光面を像面に等価な面の位置に配置した場合に比べて、副走査方向に関する仮想的な領域ARの大きさが小さくなる。
なお、上記実施形態では、画像形成装置としてプリンタ1000の場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、光走査装置1010を備えた画像形成装置であれば、結果として、高品質の画像を高速で形成することが可能となる。
例えば、前記光走査装置1010を備え、レーザ光によって発色する媒体(例えば、用紙)に直接、レーザ光を照射する画像形成装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、多色のカラー画像を形成する画像形成装置であっても、カラー画像に対応した光走査装置を用いることにより、高品質の画像を高速で形成することが可能となる。
例えば、図15に示されるように、カラー画像に対応し、複数の感光体ドラムを備えるプリンタ2000であっても良い。
このプリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4個の感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4個の帯電チャージャ(32a、32b、32c、32d)、4個の現像ローラ(33a、33b、33c、33d)、4個のトナーカートリッジ(34a、34b、34c、34d)、4個のクリーニングケース(31a、31b、31c、31d)、転写ベルト40、給紙トレイ60、給紙コロ54、レジストローラ対56、定着ローラ50、排紙トレイ70、排紙ローラ58、通信制御装置2050、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2060などを備えている。
光走査装置2010は、一例として図16及び図17に示されるように、2個の光源ユニット(200a、200b)、2個の開口板(201a、201b)、2個の光束分割プリズム(202a、202b)、ポリゴンミラー104、4個の液晶偏向素子(203a、203b、203c、203d)、4個のシリンダレンズ(204a、204b、204c、204d)、4個のfθレンズ(105a、105b、105c、105d)、8個の折り返しミラー(106a、106b、106c、106d、108a、108b、108c、108d)、4個のトロイダルレンズ(107a、107b、107c、107d)、4個の同期検知センサ(205a、205b、205c、205d)、及び不図示の走査制御装置などを備えている。
感光体ドラム2030a、帯電チャージャ32a、現像ローラ33a、トナーカートリッジ34a、クリーニングケース31a、液晶偏向素子203a、シリンダレンズ204a、fθレンズ105a、折り返しミラー106a、トロイダルレンズ107a、折り返しミラー108a、同期検知センサ205aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電チャージャ32b、現像ローラ33b、トナーカートリッジ34b、クリーニングケース31b、液晶偏向素子203b、シリンダレンズ204b、fθレンズ105b、折り返しミラー106b、トロイダルレンズ107b、折り返しミラー108b、同期検知センサ205bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電チャージャ32c、現像ローラ33c、トナーカートリッジ34c、クリーニングケース31c、液晶偏向素子203c、シリンダレンズ204c、fθレンズ105c、折り返しミラー106c、トロイダルレンズ107c、折り返しミラー108c、同期検知センサ205cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電チャージャ32d、現像ローラ33d、トナーカートリッジ34d、クリーニングケース31d、液晶偏向素子203d、シリンダレンズ204d、fθレンズ105d、折り返しミラー106d、トロイダルレンズ107d、折り返しミラー108d、同期検知センサ205dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各光源ユニットはいずれも、前記2次元アレイ100を有している。
光源ユニット200aから射出され、開口板201aの開口部を通過した光束は、光束分割プリズム202aでKステーション用の光束とCステーション用の光束とに分割される。また、光源ユニット200bから射出され、開口板201bの開口部を通過した光束は、光束分割プリズム202bでMステーション用の光束とYステーション用の光束とに分割される。
各同期検知センサはいずれも、前記同期検知センサ18と同様なセンサであり、対応する像面に等価な面に対して前記同期検知センサ18と同様な位置に配置され、対応する感光体ドラムにおける走査開始、及び光スポットの副走査ずれ量を検知するために用いられる。ここでも、上記実施形態と同様に、2次元アレイ100の40個の発光部のなかから選択された複数の発光部からの複数の光束が、同期検知用に用いられる。
走査制御装置は、同期検知センサ205aの出力信号から感光体ドラム2030aにおける走査開始を検知し、同期検知センサ205bの出力信号から感光体ドラム2030bにおける走査開始を検知し、同期検知センサ205cの出力信号から感光体ドラム2030cにおける走査開始を検知し、同期検知センサ205dの出力信号から感光体ドラム2030dにおける走査開始を検知する。
プリンタ制御装置2060は、同期検知センサ205aの出力信号から得られた感光体ドラム2030aにおける副走査ずれ量に応じて、該ずれを補正するための電圧を液晶偏向素子203aに印加し、同期検知センサ205bの出力信号から得られた感光体ドラム2030bにおける副走査ずれ量に応じて、該ずれを補正するための電圧を液晶偏向素子203bに印加し、同期検知センサ205cの出力信号から得られた感光体ドラム2030cにおける副走査ずれ量に応じて、該ずれを補正するための電圧を液晶偏向素子203cに印加し、同期検知センサ205dの出力信号から得られた感光体ドラム2030dにおける副走査ずれ量に応じて、該ずれを補正するための電圧を液晶偏向素子203dに印加する。
また、プリンタ制御装置2060は、副走査ずれ量が感光体ドラムにおける走査線の間隔の1/2以上の場合は、発光対象の発光部を、該発光部から副走査方向に対応する方向に走査線の間隔に対応した距離だけ離れた位置にある発光部に変更することによって、副走査ずれを補正する。
このプリンタ2000では、各同期検知センサがいずれも、前記同期検知センサ18と同様なセンサであり、対応する像面に等価な面に対して前記同期検知センサ18と同様な位置に配置されているため、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の光走査装置によれば、高コスト化を招くことなく、同期信号を精度良く検知するのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、高コスト化を招くことなく、高品質の画像を高速で形成するのに適している。
11a…偏向器側走査レンズ(走査光学系の一部)、11b…像面側走査レンズ(走査光学系の一部)、13…ポリゴンミラー(偏向器)、14…光源、18…同期検知センサ(光検出器)、18a…支持部材(板部材)、181…第1受光部、182…第2受光部、184…比較器、104…ポリゴンミラー(偏向器)、105a〜105d…fθレンズ(走査光学系の一部)、106a〜106d…折り返しミラー(走査光学系の一部)、107a〜107d…トロイダルレンズ(走査光学系の一部)、108a〜108d…折り返しミラー(走査光学系の一部)、205a〜205d…同期検知センサ(光検出器)、1000…プリンタ(画像形成装置)、1010…光走査装置、1030…感光体ドラム(像担持体)、1050…通信制御装置(通信装置)、1060…プリンタ制御装置(位置補正装置)、2000…プリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、2030a,2030b,2030c,2030d…感光体ドラム(像担持体)、2050…通信制御装置(通信装置)、2060…プリンタ制御装置(位置補正装置)、AR…仮想的な領域。
Claims (14)
- 光束により被走査面を走査する光走査装置であって、
複数の発光部を有する光源と;
前記光源からの光束を偏向する偏向器と;
前記偏向器で偏向された同期検知用の複数の光束を受光する光検出器と;を備え、
前記同期検知用の複数の光束の各主光線は、副走査方向に関して互いの間隔が拡大あるいは縮小しながら前記光検出器に向かい、
前記光検出器の受光面は、副走査方向に関して、前記同期検知用の複数の光束のビームウエスト位置に対して、前記各主光線の間隔が小さくなる方向にシフトした位置に配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 前記各主光線は、副走査方向に関して互いの間隔が拡大しながら前記光検出器に向かい、
前記各主光線の間隔が小さくなる方向は、前記偏向器に近づく方向であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。 - 前記各主光線は、副走査方向に関して互いの間隔が縮小しながら前記光検出器に向かい、
前記各主光線の間隔が小さくなる方向は、前記偏向器から遠ざかる方向であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。 - 前記各主光線は、副走査方向に関して前記走査光学系と像面に等価な面との間で互いに交差し、
前記各主光線の間隔が小さくなる方向は、前記偏向器に近づく方向であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。 - 前記偏向器と前記光検出器との間の、前記同期検知用の複数の光束の光路上に、少なくとも主走査方向にパワーを有する光学素子を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 前記光検出器の受光面の法線方向は、前記同期検知用の複数の光束の入射方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 前記光検出器の受光面は、光学的に像面に略平行であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 前記同期検知用の複数の光束は、主走査方向に直交する方向に1列に並び、
前記光検出器は、前記同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に直交する形状の第1受光部と、前記同期検知用の複数の光束が通過する2辺が主走査方向に対して傾斜している形状の第2受光部とを有する受光素子を含み、
前記第1及び第2受光部の大きさはいずれも、前記光検出器の受光面における前記同期検知用の複数の光束の光スポットを取り囲む四角形状の仮想的な領域の全体を含むことができる大きさであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光走査装置。 - 前記受光素子を受光面内において回動する回動機構をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の光走査装置。
- 少なくとも1つの像担持体と;
前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報が含まれる光束を走査する少なくとも1つの請求項1〜9のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。 - 前記光走査装置の光検出器の出力信号に基づいて、前記被走査面における光スポットの副走査方向に関する位置ずれを補正する位置補正装置を、更に備えることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記位置補正装置は、前記位置ずれ量が前記被走査面における走査線間隔の1/2以上のときに、発光対象の発光部を、該発光部から副走査方向に対応する方向に前記走査線間隔に対応した距離だけ離れた位置にある発光部に変更することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記画像情報は、多色の画像情報であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記画像情報を含む種々の情報の通信をネットワークを介して外部機器と行う通信装置を、更に備えることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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-
2007
- 2007-04-19 JP JP2007110399A patent/JP2008265127A/ja active Pending
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