JP2008022067A - 画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法 - Google Patents
画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008022067A JP2008022067A JP2006189621A JP2006189621A JP2008022067A JP 2008022067 A JP2008022067 A JP 2008022067A JP 2006189621 A JP2006189621 A JP 2006189621A JP 2006189621 A JP2006189621 A JP 2006189621A JP 2008022067 A JP2008022067 A JP 2008022067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image data
- image
- image forming
- correction
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Record Information Processing For Printing (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】記憶装置に保存された画像データを印刷する際、記憶装置に補正前および補正後の画像データの両方を保存しなくても済む画像形成装置を提供する。
【解決手段】HDD(BOX)501に保存された補正後の画像データを別の画像形成装置で印刷する際、相手側が画像形成装置2000のように光学的・機械的にレジストレーションずれを補正する場合、補正後の画像データ5012を補正前の画像データに戻すための補正パラメータを計算する。HDD501から補正後の画像データを読み出し、補正前の画像データを作成する(S14)。画像形成装置2000に補正前の画像データを送信する(S15)。一方、相手側の画像形成装置がレジストレーションずれを電気的に補正する場合、補正後の画像データおよび補正パラメータを相手側の画像形成装置に送信する(S16)。
【選択図】図16
【解決手段】HDD(BOX)501に保存された補正後の画像データを別の画像形成装置で印刷する際、相手側が画像形成装置2000のように光学的・機械的にレジストレーションずれを補正する場合、補正後の画像データ5012を補正前の画像データに戻すための補正パラメータを計算する。HDD501から補正後の画像データを読み出し、補正前の画像データを作成する(S14)。画像形成装置2000に補正前の画像データを送信する(S15)。一方、相手側の画像形成装置がレジストレーションずれを電気的に補正する場合、補正後の画像データおよび補正パラメータを相手側の画像形成装置に送信する(S16)。
【選択図】図16
Description
本発明は、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法に関する。
近年、電子写真方式のカラー画像形成装置として、画像形成スピードの高速化を図るために、色材の数と同数の現像器および感光ドラムを備えたタンデム方式のカラー画像形成装置が知られている。このタンデム方式のカラー画像形成装置では、画像搬送ベルトあるいは記録媒体上に順次異なる色の画像が転写される。
また、タンデム方式のカラー画像形成装置では、レジストレーションずれを生じさせる複数の要因があることが既に知られており、それぞれの要因について様々な対処方法が提案されている。その中の1つの要因として、偏向走査装置のレンズの不均一性や取り付け位置ずれ、偏向走査装置のカラー画像形成装置本体への組み付け位置ずれがある。この場合、走査線に傾きや曲がりが生じ、その程度が色毎に異なることで、レジストレーションずれが発生する。
従来、レジストレーションずれの対処方法として、偏向走査装置の組立工程において、光学センサを用いて走査線の曲がりの大きさを測定し、レンズを機械的に回転させて走査線の曲がりを調整した後、接着剤で固定することが提案されている(特許文献1参照)。
また、偏向走査装置をカラー画像形成装置本体に組み付ける工程で、光学センサを用いて走査線の傾きの大きさを測定し、偏向走査装置を機械的に傾かせて走査線の傾きを調整した上でカラー画像形成装置本体に組み付けることが提案されている(特許文献2参照)。
また、スキャナから取り込んだ画像データや、PCから受信したデータを画像データに変換し、変換された画像データをハードディスク等の記憶装置に保存しておくBOX機能を有する画像形成装置が知られている。このBOX機能を利用することで、元の原稿や元のファイルが存在しなくても、必要なときに事前に作成された画像データをハードディスク等の記憶装置から読み出して印刷することが可能である。
また、印刷すべき画像データの生成(ハーフトーン処理を含む)を行った後、プリンタエンジン部において、画像データを副走査方向にシフトする画像データシフト手段によって用紙の傾きを補正することが提案されている(特許文献3参照)。
特開2002−116394号公報
特開2003−241131号公報
特開2003−341142号公報
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、BOX機能を利用し、装置毎に異なるレジストレーションずれ補正を行って画像データを印刷する際、以下に掲げる問題があった。画像形成装置が記憶装置(BOX)に画像データを保存する場合、自身の印刷エンジンで印刷することを考慮すると、補正後の画像データを保存した方が補正前の画像データを保存する場合に比べて早く印刷することができる。例えば、この画像形成装置では、コントローラにより電気的にレジストレーションずれ補正が可能である。
一方、他の画像形成装置に画像データを転送して印刷する際、その印刷エンジンが光学的あるいは機械的にレジストレーション補正を行う場合、補正前の画像データを転送する必要がある。
従って、BOXには、補正後の画像データと補正前の画像データの両方を予め作成して保存しなければならず、データ処理時間がかかるばかりでなく、データ容量が増えてしまう。
そこで、本発明は、記憶装置に保存された画像データを用いて他の画像形成装置で画像を形成する際、記憶装置に補正前および補正後の画像データの両方を保存しなくても済む画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、他の画像形成装置と接続され、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置であって、前記形成される画像を補正するために前記画像データの補正パラメータを演算する演算手段と、前記演算された補正パラメータに従って前記画像データを補正する補正手段と、前記補正後の画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、前記補正後の画像データおよび前記補正パラメータを保存する保存手段と、前記保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元する復元手段と、前記復元した補正前の画像データを前記他の画像形成装置に送信する画像送信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成システムは、複数の画像形成装置が接続され、画像データに基づく画像を形成する画像形成システムであって、前記画像形成装置は、前記形成される画像を補正するために前記画像データの補正パラメータを演算する演算手段と、前記演算された補正パラメータに従って前記画像データを補正する補正手段と、前記補正後の画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、前記補正後の画像データおよび前記補正パラメータを保存する保存手段と、前記保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元する復元手段と、前記復元した補正前の画像データを前記他の画像形成装置に送信する画像送信手段とを備え、前記他の画像形成装置は、前記補正前の画像データに基づく画像を形成することを特徴とする。
本発明の画像データ保存方法は、画像形成装置に搭載された記憶装置に画像データを保存する画像データ保存方法であって、前記画像形成装置によって形成される画像を補正するために前記画像データの補正パラメータを演算する演算ステップと、前記演算された補正パラメータに従って前記画像データを補正する補正ステップと、前記補正後の画像データおよび前記補正パラメータを前記記憶装置に保存する保存ステップと、前記保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元する復元ステップと、前記復元した補正前の画像データを他の画像形成装置に送信する画像送信ステップとを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、補正後の画像データおよび補正パラメータを保存し、この保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元し、復元した補正前の画像データを他の画像形成装置に送信する。これにより、記憶装置に保存された画像データを用いて他の画像形成装置で画像を形成する際、記憶装置に補正前および補正後の画像データの両方を保存しなくても済ますことができる。従って、記憶装置のデータ容量を削減でき、データ処理時間を低減できる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、他の画像形成装置に送信される画像データを補正前あるいは補正後の画像データに容易に切り替えることができる。請求項3に係る画像形成装置によれば、保存される補正パラメータを抑えることができる。請求項4に係る画像形成装置によれば、色毎の補正パラメータによって、画像を精度よく形成することができる。
請求項5、6に係る画像形成装置によれば、ユーザが所望する他の画像形成装置の仕様に合わせた画像データを送信することができる。請求項7に係る画像形成装置によれば、電気的にレジストレーションずれ補正を行う画像形成装置、光学的・機械的にレジストレーションずれ補正を行う画像形成装置のいずれに対しても、BOX機能を利用した印刷を実現することができる。
本発明の画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の画像形成装置は、タンデム方式のカラー画像形成装置に適用される。
図1は実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。この画像形成システムは、複数のカラー画像形成装置1000、2000、1005、1006およびPC150がネットワーク1500に接続された構成を有する。画像形成装置1000、1005、1006は、電気的にレジストレーションずれ補正を行う機能を有する。一方、カラー画像形成装置2000は、電気的にレジストレーションずれ補正を行う機能を有しておらず、光学的・機械的にレジストレーションずれ補正を行う。また、PC150は、リモートユーザインタフェース機能を有し、画像形成装置1000を遠隔操作可能である。
図2はカラー画像形成装置1000の構成を示す図である。カラー画像形成装置1000は、画像形成部401および画像処理部402から構成される。画像処理部402はビットマップ画像情報を生成する。画像形成部401は、画像処理部402で生成されたビットマップ画像情報に基づき、記録媒体上に画像を形成する。
(画像形成部401)
画像形成部401は、レジストレーションずれ量記憶部403、エンジンプロファイル記憶部412、パルス幅変調部415、スキャナ部24、感光体22等を有する。レジストレーションずれ量記憶部403には、レジストレーションずれプロファイル情報413(413C、413M、413Y、413K)が記憶されている。エンジンプロファイル記憶部412には、エンジンプロファイル情報が格納されている。ここで、図中、各部の符号には、色毎にC、M、Y、Kの添え字が付されているが、これらを代表する場合には、添え字を伴わないで記述される。以後、同様である。
画像形成部401は、レジストレーションずれ量記憶部403、エンジンプロファイル記憶部412、パルス幅変調部415、スキャナ部24、感光体22等を有する。レジストレーションずれ量記憶部403には、レジストレーションずれプロファイル情報413(413C、413M、413Y、413K)が記憶されている。エンジンプロファイル記憶部412には、エンジンプロファイル情報が格納されている。ここで、図中、各部の符号には、色毎にC、M、Y、Kの添え字が付されているが、これらを代表する場合には、添え字を伴わないで記述される。以後、同様である。
パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)部415C、415M、415Y、415Kは、それぞれレジストレーションずれが補正されたビットマップ画像をスキャナ部24C、24M、24Y、24Kの露光時間に変換する。スキャナ部24Y、24M、24C、24Kは、それぞれ露光光を照射し、感光体22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光する。
(画像処理部402)
画像処理部402は、レジストレーションずれ補正量演算部407、レジストレーションずれ補正部(色ずれ補正部)408、画像生成部404、システム制御部500、補正部503および色変換部405を有する。また、ラインメモリ406、転送用バッファ414、HDD501およびDRAM502を有する。
画像処理部402は、レジストレーションずれ補正量演算部407、レジストレーションずれ補正部(色ずれ補正部)408、画像生成部404、システム制御部500、補正部503および色変換部405を有する。また、ラインメモリ406、転送用バッファ414、HDD501およびDRAM502を有する。
レジストレーションずれ補正量演算部407は、レジストレーションずれプロファイル情報413C、413M、413Y、413Kおよびエンジンプロファイル情報412に基づき、各色各画素の補正量を演算する。
レジストレーションずれ補正部408は、座標変換部802、ラインバッファ803、平滑化判定部806、階調値変換部807およびハーフトーン処理部808から構成される。レジストレーションずれ補正部(色ずれ補正部)408C、408M、408Y、408Kは、走査線の傾きおよび湾曲によるレジストレーションずれのうち、各色毎の平均値からの差分を補正する。
画像生成部404は、コンピュータ(図示せず)等から受信した印刷データから印刷処理可能なラスタイメージデータを生成し、RGBデータおよび各画素の属性を表す属性データを画素毎にシステム制御部500に出力する。システム制御部500は、受信したRGBデータ(画像データ)を一時的にDRAM502に保存する。
補正部503は、DRAM502から画像データを読み出し、HDD(BOX)501に書き込む際、C、M、Y、K共通の補正パラメータを参照して座標変換を行い、レジストレーションずれを補正する。HDD(ハードディスクドライブ)501は、スキャナから取り込んだ画像データやPCからの画像データを保存するBOXとして機能する。
色変換部405は、RGBデータを画像形成部401のトナー色に合わせてCMYKデータに変換し、CMKYデータおよび属性データをビットマップメモリ406に格納する。ビットマップメモリ406は、印刷処理を行うラスタイメージデータを一旦格納するものであり、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリである。
転送用バッファ414C、414M、414Y、414Kは、レジストレーションずれが補正されたビットマップ画像をパルス幅変調部415C、415M、415Y、415Kに入力する。
図3はカラー画像形成装置2000の構成を示す図である。カラー画像形成装置2000は、画像形成部601および画像処理部601から構成される。画像形成部601は、パルス幅変調部2415、スキャナ部225、感光体226等を有する。画像処理部602は、画像生成部2404、システム制御部2500、色変換部2406、ハーフトーン処理部2808、転送用バッファ2414、HDD2501およびDRAM2502を有する。
図4はカラー画像形成装置1000における画像形成部401の構成を示す縦断面図である。ここでは、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例として、中間転写体28を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置が用いられる。なお、カラー画像形成装置2000等における画像形成部の構成も同様である。
画像形成部401は、画像処理部402によって処理された露光時間だけ露光光を照射し、感光体上に静電潜像を形成する。この静電潜像を単色トナーで現像し、この単色トナー像を色毎に重ね合わせて多色トナー像を形成する。そして、多色トナー像を記録媒体11に転写し、記録媒体11上の多色トナー像を定着させる。以下、画像形成動作に従って、各部の構成および動作を説明する。
(帯電部)
中間転写体28の上部には、図中左側から、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ステーションが設けられている。イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ステーションには、それぞれ感光体22Y、22M、22C、22Kを帯電させる注入帯電器23Y、23M、23C、23Kが設けられている。また、各注入帯電器23Y、23M、23C、23Kには、それぞれスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが設けられており、このスリーブを介して帯電が行われる。
中間転写体28の上部には、図中左側から、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ステーションが設けられている。イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各ステーションには、それぞれ感光体22Y、22M、22C、22Kを帯電させる注入帯電器23Y、23M、23C、23Kが設けられている。また、各注入帯電器23Y、23M、23C、23Kには、それぞれスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが設けられており、このスリーブを介して帯電が行われる。
感光体22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して形成され、駆動モータ(図示せず)から伝達される駆動力によって回転する。この駆動モータは、画像形成動作に従って、感光体22Y、22M、22C、22Kを反時計周り方向に回転させる。
(露光部)
スキャナ部24Y、24M、24C、24Kは、感光体22Y、22M、22C、22Kに露光光を照射する際、感光体22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光する。これにより、感光体22Y、22M、22C、22Kの表面には、静電潜像が形成される。
スキャナ部24Y、24M、24C、24Kは、感光体22Y、22M、22C、22Kに露光光を照射する際、感光体22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光する。これにより、感光体22Y、22M、22C、22Kの表面には、静電潜像が形成される。
(現像部)
現像器26Y、26M、26C、26Kには、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられており、このスリーブを介して、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行い、静電潜像を可視化する。なお、各現像器は脱着自在である。
現像器26Y、26M、26C、26Kには、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられており、このスリーブを介して、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行い、静電潜像を可視化する。なお、各現像器は脱着自在である。
(転写部)
感光体22から中間転写体28に単色トナー像を転写する際、中間転写体28を時計周り方向に回転させ、感光体22Y、22M、22C、22Kとそれぞれ対向位置にある一次転写ローラ27Y、27M、27C、27Kの回転に伴って、単色トナー像を転写する。このとき、一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加するとともに、感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつける。これにより、単色トナー像を中間転写体28上に効率良く転写することができる。これを一次転写という。
感光体22から中間転写体28に単色トナー像を転写する際、中間転写体28を時計周り方向に回転させ、感光体22Y、22M、22C、22Kとそれぞれ対向位置にある一次転写ローラ27Y、27M、27C、27Kの回転に伴って、単色トナー像を転写する。このとき、一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加するとともに、感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつける。これにより、単色トナー像を中間転写体28上に効率良く転写することができる。これを一次転写という。
そして、ステーション毎に単色トナー像を中間転写体28に重ね合わせ、重ね合わせた多色トナー像を中間転写体28の回転に伴って二次転写ローラ29まで搬送する。さらに、給紙トレイ21(21a、21b)から二次転写ローラ29まで記録媒体11を狭持しながら搬送し、中間転写体28上の多色トナー像を記録媒体11に転写する。
この転写の際、二次転写ローラ29に適当なバイアス電圧を印加し、静電的にトナー像を転写する。これを二次転写という。二次転写ローラ29は、記録媒体11に多色トナー像を転写している間、符号29aに示す位置で記録媒体11に当接し、転写処理後、符号29bに示す位置に離間する。
(定着部)
定着装置31は、定着ローラ32および加圧ローラ33を有し、記録媒体11に転写された多色トナー像を記録媒体11に溶融・定着させる。定着ローラ32は記録媒体11を加熱する。加圧ローラ33は記録媒体11を定着ローラ32に圧接させる。定着ローラ32および加圧ローラ33はそれぞれ中空状に形成されており、その内部には、それぞれヒータ34、35が内蔵されている。
定着装置31は、定着ローラ32および加圧ローラ33を有し、記録媒体11に転写された多色トナー像を記録媒体11に溶融・定着させる。定着ローラ32は記録媒体11を加熱する。加圧ローラ33は記録媒体11を定着ローラ32に圧接させる。定着ローラ32および加圧ローラ33はそれぞれ中空状に形成されており、その内部には、それぞれヒータ34、35が内蔵されている。
また、定着装置31は、定着ローラ32および加圧ローラ33により多色トナー像が保持された記録媒体11を搬送するとともに、熱および圧力を加えてトナーを記録媒体11に定着させる。記録媒体11は、トナー定着後、排出ローラ(図示せず)によって排紙トレイ(図示せず)に排出される。これにより、画像形成動作が終了する。
(クリーニング部)
クリーニング装置30は、中間転写体28に残ったトナーを清掃する。4色の多色トナー像を記録媒体11に転写した後、中間転写体28には、廃トナーが残っており、この廃トナーはクリーニング装置30によってクリーナ容器に蓄えられる。
クリーニング装置30は、中間転写体28に残ったトナーを清掃する。4色の多色トナー像を記録媒体11に転写した後、中間転写体28には、廃トナーが残っており、この廃トナーはクリーニング装置30によってクリーナ容器に蓄えられる。
上記構成を有するカラー画像形成装置1000の画像形成動作を示す。
(レジストレーションずれの測定)
始めに、カラー画像形成装置1000におけるレジストレーションずれの測定方法を示す。レジストレーション検知センサ41は、中間転写体28と対向する位置に配置されている(図4参照)。図5はレジストレーション検知用パッチを示す図である。中間転写体28には、レジストレーション検知用パッチ64が形成されており、各パッチを検知するタイミングから、各色のレジストレーションずれ量が判断される。主走査方向には、3個のレジストレーション検知センサ41a、41b、41cが設けられており、各センサは中間転写体28の搬送に従って、各センサの真下を通過するC、M、Y、K各色のレジストレーション検知用パッチ64を検知する。
始めに、カラー画像形成装置1000におけるレジストレーションずれの測定方法を示す。レジストレーション検知センサ41は、中間転写体28と対向する位置に配置されている(図4参照)。図5はレジストレーション検知用パッチを示す図である。中間転写体28には、レジストレーション検知用パッチ64が形成されており、各パッチを検知するタイミングから、各色のレジストレーションずれ量が判断される。主走査方向には、3個のレジストレーション検知センサ41a、41b、41cが設けられており、各センサは中間転写体28の搬送に従って、各センサの真下を通過するC、M、Y、K各色のレジストレーション検知用パッチ64を検知する。
図5に示すように、主走査方向に左、中央、右の3箇所でレジストレーションずれを検知することにより、走査線の傾きおよび湾曲の大きさがわかる。なお、カラー画像形成装置が左右2箇所のみにレジストレーション検知センサ41を備える場合、傾きの大きさのみが分かる。
図6はレジストレーション検知センサ41の構成を示す図である。レジストレーション検知センサ41は、LED等の赤外発光素子51、フォトダイオード等の受光素子52、受光したデータを処理するIC(図示せず)等を収容するホルダ(図示せず)からなる。
受光素子52は、パッチ64からの反射光(強度)を検出する。なお、ここでは、正反射光を検出しているが、乱反射光を検出してもよい。また、発光素子51からの光を受光素子52に導くために、レンズ等の光学素子を含む構成であってもよい。
図7は走査線のレジストレーションずれを示すグラフである。図中、走査線301は理想的な走査線である。この場合、感光体22の回転方向に対して垂直に走査が行われる。一方、走査線302は、感光体22の位置精度、径のずれ、各色のスキャナ部24における光学系の位置精度などに起因して、傾きおよび湾曲が発生した実際の走査線である。このような走査線の傾きおよび湾曲の大きさは、C、M、Y、Kのステーション毎に異なるので、中間転写体28に全色のトナー像が転写された画像では、レジストレーションずれが発生する。
ここでは、主走査方向(X方向)において、印字領域の走査開始位置となるポイントAを基準点とし、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)で、理想的な走査線301と実際の走査線302の副走査方向のずれ量を測定する。
また、このずれ量を測定したポイント毎に、複数の領域(Pa−Pb間を領域1、Pb−Pc間を領域2、Pc−Pd間を領域3とする)に分割し、各ポイント間を結ぶ直線Lab、Lbc、Lcdで各領域の走査線の傾きを近似した。従って、ポイント間のずれ量の差(領域1はm1、領域2はm2−m1、領域3はm3−m2)が正の値である場合、この領域の走査線は右上がりの傾きを有することを示す。一方、負の値である場合、右下がりの傾きを有することを示す。
(レジストレーションずれの補正方法)
つぎに、レジストレーションずれの補正方法を示す。まず、前述した測定方法により、用紙の種類、動作モード毎にレジストレーションずれ量を測定する。測定結果を表すレジストレーションずれプロファイル情報413C、413M、413Y、413Kをレジストレーションずれ量記憶部403に格納する。
つぎに、レジストレーションずれの補正方法を示す。まず、前述した測定方法により、用紙の種類、動作モード毎にレジストレーションずれ量を測定する。測定結果を表すレジストレーションずれプロファイル情報413C、413M、413Y、413Kをレジストレーションずれ量記憶部403に格納する。
レジストレーションずれを補正する場合、画像処理部402から画像形成部401に、画像データサイズ、用紙サイズ、解像度等を送信する。画像形成部401は、受信した情報を元に、予め準備されたレジストレーションずれプロファイル413の中から対応するものを選択し、画像処理部402に送信する。画像処理部402は、画像形成部401から送信されたレジストレーションずれプロファイル情報413C、413M、413Y、413Kおよびエンジンプロファイル情報412に基づき、各色各画素の補正量を演算する。この補正量の演算は、レジストレーションずれ補正量演算部407C、407M、407Y、407Kで行われる。そして、レジストレーションずれ補正部408C、408M、408Y、408Kは、演算された各画素の補正量に基づき、ビットマップデータを補正する。
以下、レジストレーションずれ補正についてその詳細を示す。レジストレーションずれプロファイル情報413を、画像形成部401に搭載されたレジストレーションずれ量記憶部403に格納する。このプロファイルの形式は、例えば色毎に複数のポイントで測定された実際の走査線302と理想的な走査線301との副走査方向のずれ量で表される。図8はレジストレーションずれ量記憶部403に記憶されたレジストレーションずれプロファイル情報413を示すテーブルである。このレジストレーションずれプロファイル情報413では、領域毎に幅および傾きが記述されている。なお、プロファイルの形式は、これに限られるものではなく、走査線の傾きおよび湾曲の特性が分かるものであればよい。
レジストレーションずれプロファイル情報413の取得方法として、いくつかの方法が考えられる。例えば、第1の方法では、カラー画像形成装置の製造工程において、上記ずれ量を測定して取得する。第2の方法では、レジストレーション検知センサ41を用いて、中間転写体28に形成されたレジストレーション用検知パッチの検出結果から取得する。第3の方法では、レジストレーションずれ測定用チャート(図9参照)を画像形成装置から出力し、市販のイメージスキャナなどで画像を電子情報化し、その情報からプロファイル情報を取得する。図9は記録媒体11に形成されたレジストレーションずれ測定用パッチ65を示す図である。同図(A)では、走査線66上にC、M、Y、K各色のパッチが並ぶように理想的に画像が形成される。同図(B)では、走査線66上から各色のパッチが実際にずれて画像が形成される。そして、このずれ量を測定してプロファイル情報が取得される。
また、レジストレーションずれ補正量演算部407は、レジストレーションずれ量記憶部403に記憶されたレジストレーションずれプロファイル情報413に基づき、このレジストレーションずれを相殺する補正量を算出する。算出された補正量をレジストレーションずれ量補正部408に出力する。
ここで、主走査方向の座標データをx(ドット)、副走査方向のレジストレーションずれ補正量をΔy(ドット)とした場合、図7の各領域におけるレジストレーションずれ補正量Δyは、数式(1)で示される。
領域1:Δy1=x×(m1/L1)
領域2:Δy2=m1/r+[x−(L1/r)]×[(m2−m1)/(L2−L1)]
領域3:Δy3=m2/r+[x−(L2/r)]×[(m3- m2)/(L3−L2)] ……(1)
なお、r(dpi)は画像形成の解像度である。L1、L2、L3は、印刷開始位置から領域1、領域2、領域3の右端までの主走査方向の距離(単位mm)である。m1、m2、m3は、領域1、領域2、領域3の右端における理想的な走査線301と実際の走査線302とのずれ量である。
領域2:Δy2=m1/r+[x−(L1/r)]×[(m2−m1)/(L2−L1)]
領域3:Δy3=m2/r+[x−(L2/r)]×[(m3- m2)/(L3−L2)] ……(1)
なお、r(dpi)は画像形成の解像度である。L1、L2、L3は、印刷開始位置から領域1、領域2、領域3の右端までの主走査方向の距離(単位mm)である。m1、m2、m3は、領域1、領域2、領域3の右端における理想的な走査線301と実際の走査線302とのずれ量である。
各領域の傾きは、測定点で偏差が求まり、全領域における各画素の露光ユニットプロファイルデータから、ずれ補正量Δysは、数式(2)で表される。
Δys=x×(m1/L) (0≦x<L1)
=m1/r+[x−(L1/r)]×[(m2−m1)/(L2−L1)] (L1≦x<L2)
=m2/r+[x−(L2/r)]×[(m3−m2)/(L3−L2)] (L2≦x≦L3) ……(2)
このようにしてΔysを決定した後、Δysが本画像形成の解像度における整数ドット分に達するxの値を算出し、そのxの値に応じて座標変換部802の垂直方向の読み出し位置を変更する。
=m1/r+[x−(L1/r)]×[(m2−m1)/(L2−L1)] (L1≦x<L2)
=m2/r+[x−(L2/r)]×[(m3−m2)/(L3−L2)] (L2≦x≦L3) ……(2)
このようにしてΔysを決定した後、Δysが本画像形成の解像度における整数ドット分に達するxの値を算出し、そのxの値に応じて座標変換部802の垂直方向の読み出し位置を変更する。
また、エンジンプロファイル記憶部412には、エンジンプロファイル情報が格納されている。エンジンプロファイル情報は、用紙サイズにおける基準点からのオフセット量情報、各色のビームの走査方向情報、および記録媒体搬送速度を含む。
図10はエンジンプロファイルと露光プロファイルの関係を示す図である。なお、走査方向が異なる場合、それに応じて補正量に符号をつける必要がある。例えば、レジストレーションずれ量において、走査方向がForwardである場合、符号を負として演算を行い、Reverseである場合、符号を正として演算を行う。
また、印刷速度が異なる場合、それに応じて補正量を変えることが必要な場合がある。例えば、画像形成スピードが通常の1/2倍速である場合、走査スピードを変えず、走査動作2回のうち1回分の走査で画像出力を行い、残り1回分で画像出力を行わない。この場合、補正量は、1倍速である場合の1/2に設定する必要がある。また、用紙サイズに応じた領域のプロファイルデータを用いて、補正量を算出する必要がある。
レジストレーションずれ補正部408は、計算された各画素の補正量に基づき、ビットマップデータの補正を行う。レジストレーションずれ補正部408は、前述したように、座標変換部802、ラインバッファ803、平滑化判定部806、階調値変換部807およびハーフトーン処理部808から構成される。
ラインバッファ803は、ライン単位のメモリであり、ビットマップメモリ406から補正量分の情報をライン単位で格納する。座標変換部802は、主走査方向および副走査方向の座標位置データと、レジストレーションずれ補正量演算部407から得られる補正量Δyに基づき、ラインバッファ803の補正量Δyの整数部分の補正処理を行う。つまり、1画素単位でレジストレーションずれ補正を行い、出力画像データの再構成を行う。
図11および図12は1画素単位のレジストレーションずれ補正を示す図である。座標変換部802は、同図(A)に示すように、直線で近似された走査線のレジストレーションずれ情報から、レジストレーションずれ補正量Δyの整数部分の値を求める。この整数部分の値に応じて、ビットマップメモリ406に格納された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。
例えば、同図(B)に示すように、副走査方向の座標位置がnライン目のデータを再構成する場合、主走査方向の座標位置をXとすると、主走査方向のX座標において、領域aでは、レジストレーションずれ補正量Δyが値0以上1未満であるので、ビットマップメモリからnライン目のデータを読み出す。領域bでは、レジストレーションずれ補正量Δyが値1以上2未満であるので、1ライン分オフセットした位置のビットマップ画像、つまりビットマップメモリからn+1ライン目のデータを読み出すように座標変換処理を行う。同様に、領域cでは、n+2ライン目、領域dでは、n+3ライン目のデータを読み出すように座標変換処理を行う。このような方法で出力画像データの再構成を行う。同図(C)は、座標変換部802によって画素単位にレジストレーションずれ補正が行われた画像データを用いて、像担持体に露光した露光イメージを示す。同図(D)はレジストレーションずれ補正量Δyと補正係数との関係を示すテーブルである。ここで、変数k、α、βについては後述する。同図(E)は、同図(D)のテーブルの係数に従って、補正が行われたビットマップイメージである。同図(F)は、補正後のビットマップイメージの像担持体上での露光イメージである。
図13および図14は1画素未満のレジストレーションずれ補正を示す図である。階調値変換部807は、1画素未満のレジストレーションずれ補正、つまりレジストレーションずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量を補正する。小数点以下のずれ量の補正は、副走査方向における前後の画素の階調値を調整することにより行われる。
同図(A)は右上がりの傾きを有する走査線のイメージである。同図(B)は階調値変換前の水平な直線のビットマップイメージである。同図(C)は同図(A)の走査線の傾きによるレジストレーションずれを相殺するための同図(B)の補正イメージである。同図(C)の補正イメージを実現するために、副走査方向における前後の画素の階調値調整を行う。
同図(D)はレジストレーションずれ補正量Δyと階調値変換を行うための補正係数との関係を示す階調値変換テーブルである。変数kはレジストレーションずれ補正量Δyの整数部分(小数点以下を切り捨て)であり、1画素単位での副走査方向の補正量を表す。変数β、αは、1画素未満の副走査方向の補正を行うための補正係数であり、レジストレーションずれ補正量Δyの小数点以下の情報から、副走査方向における前後の画素の階調値の分配率を表し、数式(3)により計算される。変数α、βはそれぞれ先行画素の分配率、後行画素の分配率を表す。
β=Δy−k
α=1−β ……(3)
同図(E)は、同図(D)の階調値変換テーブルの係数に従って、副走査方向における前後の画素の階調値比率を調整するために階調値変換が行われたビットマップイメージである。同図(F)は、階調値変換が行われたビットマップイメージの像担持体上での露光イメージである。この露光イメージで示されるように、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成される。
α=1−β ……(3)
同図(E)は、同図(D)の階調値変換テーブルの係数に従って、副走査方向における前後の画素の階調値比率を調整するために階調値変換が行われたビットマップイメージである。同図(F)は、階調値変換が行われたビットマップイメージの像担持体上での露光イメージである。この露光イメージで示されるように、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成される。
(画像形成動作)
図15および図16はカラー画像形成装置1000の動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、上記各部の機能を実現する制御部内の記憶媒体に格納されており、同じく制御部内のCPUによって印刷の実行に際して実行される。
図15および図16はカラー画像形成装置1000の動作処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、上記各部の機能を実現する制御部内の記憶媒体に格納されており、同じく制御部内のCPUによって印刷の実行に際して実行される。
まず、C、M、Y、K各色のレジストレーションずれを測定する(ステップS1)。測定されたレジストレーションずれ量を基に、その補正パラメータを、C、M、Y、K共通部分と各色毎の共通分からの差分とに分割して算出する。即ち、C、M、Y、K共通部分を各色の補正値の平均値として計算し、保存する(ステップS2)。また、各色毎の共通分からの差分を、各色の補正値から平均値を引いた値として計算し、保存する(ステップS3)。
この後、印刷開始が指示されるのを待つ(ステップS4)。印刷開始が指示されると、ステップS2で計算された補正パラメータを基に、レジストレーションずれの補正処理を行う(ステップS5)。この補正処理では、補正部503は、DRAM502から画像データを読み出し、HDD(BOX)501に書き込む際、C、M、Y、K共通の補正パラメータを参照して座標変換を行い、レジストレーションずれを補正する。
そして、補正後の画像データ5012および補正パラメータ5011をセットでHDD(BOX)501に保存する(ステップS6)。図17はHDD(BOX)501に保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを示す図である。
この後、HDD(BOX)501に保存された補正後の画像データを画像形成装置1000で印刷処理を行うか否かを判別する(ステップS7)。HDD501に保存された補正後の画像データを印刷する場合、HDD(BOX)501に保存された補正後の画像データを読み出し(ステップS8)、色変換処理を行う(ステップS9)。この色変換処理では、色変換部405は、RGBデータを画像形成部402のトナー色に合わせてCMYKデータに変換し、CMKYデータおよび属性データをビットマップメモリ406に格納する。
ビットマップメモリ406に格納された複数ライン分のデータに対し、ステップS3で計算された補正パラメータを基に、レジストレーションずれを補正する(ステップS10)。このレジストレーションずれ補正において、色ずれ補正部408C、408M、408Y、408Kは、走査線の傾きおよび湾曲によるレジストレーションずれのうち、各色毎の平均値からの差分を補正する。
そして、ハーフトーン処理後、印刷処理を行い(ステップS11)、本処理を終了する。この印刷処理では、レジストレーションずれが補正されたビットマップ画像は、転送用バッファ414C、414M、414Y、414Kを介して、パルス幅変調部415C、415M、415Y、415Kに入力される。パルス幅変調部415C、415M、415Y、415Kは、レジストレーションずれが補正されたビットマップ画像をスキャナ部24C、24M、24Y、24Kの露光時間に変換する。
一方、ステップS7でHDD501に保存された補正後の画像データを印刷しない場合、ステップS12以降の処理を行う。図18はPC150におけるリモートユーザインタフェース(UI)画面を示す図である。前述したように、PC150のリモートUI機能により画像形成装置1000を遠隔操作することが可能である。このユーザインタフェース画面151では、ユーザが送信するファイルおよび送り先のプリンタを選択可能である。HDD(BOX)501に保存された補正後の画像データを別の画像形成装置で印刷するために、ユーザからのプリンタの選択を受け付ける(ステップS12)。
この選択を受け付けると、システム制御部500により、ネットワークを介して、相手側の画像形成装置の補正方法を確認し、レジストレーションずれを電気的に補正するか否かを判別する(ステップS13)。
相手側が画像形成装置2000のように光学的・機械的にレジストレーションずれを補正する画像形成装置であった場合、システム制御部500により、HDD(BOX)501に保存された補正パラメータ5011を参照する。そして、補正後の画像データ5012を補正前の画像データに戻すための補正パラメータを計算し、補正部503に設定する。この後、補正部503により、HDD(BOX)501から補正後の画像データを読み出し、補正前の画像データを作成する(ステップS14)。補正前の画像データに戻してから、システム制御部500およびネットワークを介して画像形成装置2000に補正前の画像データを送信する(ステップS15)。この後、本処理を終了する。
画像形成装置2000は、受信した画像データを、システム制御部2500およびDRAM2502を介してHDD2501にページ単位でスプールする。そして、システム制御部2500は、画像データをHDD2501から読み出して色変換部2406に送信する。色変換部2406、ハーフトーン処理部2808、転送用バッファ2414およびPWM2415の動作は、それぞれ画像形成装置1000内の色変換部405、ハーフトーン処理部808、転送用バッファ414およびPWM415と同じである。この後、スキャナ部25で光学的・機械的にレジストレーションずれを補正して印刷を行う。
一方、ステップS13で、相手側の画像形成装置がレジストレーションずれを電気的に補正する場合、システム制御部500により、補正後の画像データおよび補正パラメータをネットワークを介して相手側の画像形成装置に送信する(ステップS16)。例えば、相手側の画像形成装置が画像形成装置1000と同じ構成であった場合、システム制御部500は、受信した画像データをHDD501に保存する。さらに、受信した補正パラメータおよび自身の補正パラメータ(レジストレーションずれプロファイル403相当のもの)の両方を参照した上で、適切な補正パラメータを計算し、色ずれ補正部408に設定する。そして、電気的にレジストレーションずれを補正して印刷を行う。
このように、本実施形態の画像形成装置によれば、異なるレジストレーションずれ補正を行って画像データを印刷する際、BOXに補正前および補正後の両方の画像データを保存しなくて済むので、データ処理時間を低減できるとともにデータ容量を抑制できる。また、電気的にレジストレーションずれ補正を行う画像形成装置、光学的・機械的にレジストレーションずれ補正を行う画像形成装置のいずれにも、BOXに保存された画像データを用いて印刷を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、画像データのレジストレーションずれを補正する場合を示したが、これに限らず、画像の倍率や傾きなどを補正する場合にも、本発明は同様に適用可能である。また、カラー画像に限らず、モノクロ画像であってもよい。
また、上記実施形態では、リモートUI機能を有するPCから、転送先である他の画像形成装置を選択していたが、転送元の画像形成装置に備わる操作パネルからユーザが選択するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、転送先の画像形成装置がレジストレーションずれ補正を電気的に補正可能であるか否かによって、補正後の画像データおよび補正パラメータを送信するか、それとも補正前の画像を送信するかを切り替えていた。さらに、他の画像形成装置を選択する際、実際に印刷されるまでの時間を予測し、この予測時間を基に送信方法の切り替えを行うようにしてもよい。即ち、補正パラメータを基に補正後の画像データに対して逆変換を行い、補正前の画像データに戻してから、他の画像形成装置に転送する場合、実際に印刷されるまでの時間が長くなるので、予測される時間を考慮して他の画像形成装置を選択するようにしてもよい。
また、本発明は、画像形成装置として、本来の印刷装置の他、印刷機能を有するファクシミリ装置、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能等を有する複合機(MFP)等であってもよいことは勿論である。
上記実施の形態では、複合装置の印刷方式を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、感熱方式、静電方式、放電破壊方式など各種印刷方式に適用することができる。
また、本発明の目的は、以下によっても達成される。即ち、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給する。そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになる。また、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RWを用いることができる。また、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、ネットワークを介してプログラムコードをダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、以下の場合も含まれる。即ち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。このような処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。この後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。このような処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
401 画像形成部
402 画像処理部
407 レジストレーションずれ補正量演算部
408 レジストレーションずれ補正部
503 補正部
802 座標変換部
807 階調値変換部
1000、2000 画像形成装置
402 画像処理部
407 レジストレーションずれ補正量演算部
408 レジストレーションずれ補正部
503 補正部
802 座標変換部
807 階調値変換部
1000、2000 画像形成装置
Claims (11)
- 他の画像形成装置と接続され、画像データに基づく画像を形成する画像形成装置であって、
前記形成される画像を補正するために前記画像データの補正パラメータを演算する演算手段と、
前記演算された補正パラメータに従って前記画像データを補正する補正手段と、
前記補正後の画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、
前記補正後の画像データおよび前記補正パラメータを保存する保存手段と、
前記保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元する復元手段と、
前記復元した補正前の画像データを前記他の画像形成装置に送信する画像送信手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記他の画像形成装置が前記補正パラメータに従って前記画像データを補正可能であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別の結果、前記画像データを補正可能である場合、前記画像送信手段によって送信される画像データを前記補正後の画像データに切り替え、一方、前記画像データを補正不可能である場合、前記画像送信手段によって送信される画像データを前記補正前の画像データに切り替える切替手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - カラー画像形成装置であり、
前記演算手段は、各色に共通部分の補正パラメータを演算することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記共通部分との差分である色毎の補正パラメータを演算する第2演算手段と、
前記演算された色毎の補正パラメータに従って、前記各色に共通部分の補正パラメータによる補正後の画像データを補正する第2補正手段とを備え、
前記画像形成手段は、前記色毎の補正パラメータによる補正後の画像データに基づく画像を形成することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記他の画像形成装置の一覧を画面上に表示する表示手段と、
前記表示された一覧の中から、特定の他の画像形成装置を選択する選択手段とを備え、
前記判別手段は、前記選択された他の画像形成装置が前記補正パラメータに従って前記画像データを補正可能であるか否かを判別することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記切替手段は、実際に画像が形成されるまでの予測時間を基に選択された前記他の画像形成装置の種類に応じて、前記送信される画像データを切り替えることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
- 前記演算手段は、前記形成される画像のレジストレーションずれを補正するために前記画像データの補正パラメータを演算することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 複数の画像形成装置が接続され、画像データに基づく画像を形成する画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記形成される画像を補正するために前記画像データの補正パラメータを演算する演算手段と、
前記演算された補正パラメータに従って前記画像データを補正する補正手段と、
前記補正後の画像データに基づく画像を形成する画像形成手段と、
前記補正後の画像データおよび前記補正パラメータを保存する保存手段と、
前記保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元する復元手段と、
前記復元した補正前の画像データを前記他の画像形成装置に送信する画像送信手段とを備え、
前記他の画像形成装置は、前記補正前の画像データに基づく画像を形成することを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成装置に搭載された記憶装置に画像データを保存する画像データ保存方法であって、
前記画像形成装置によって形成される画像を補正するために前記画像データの補正パラメータを演算する演算ステップと、
前記演算された補正パラメータに従って前記画像データを補正する補正ステップと、
前記補正後の画像データおよび前記補正パラメータを前記記憶装置に保存する保存ステップと、
前記保存された補正後の画像データおよび補正パラメータを基に、補正前の画像データを復元する復元ステップと、
前記復元した補正前の画像データを他の画像形成装置に送信する画像送信ステップとを有することを特徴とする画像データ保存方法。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコードを有するプログラム。
- 請求項10記載のプログラムを格納した記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006189621A JP2008022067A (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | 画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006189621A JP2008022067A (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | 画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008022067A true JP2008022067A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39077736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006189621A Pending JP2008022067A (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | 画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008022067A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010139797A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-07-10 JP JP2006189621A patent/JP2008022067A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010139797A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4817727B2 (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP5006731B2 (ja) | 画像形成装置及び画像補正方法 | |
JP4850484B2 (ja) | 画像形成装置及びその制御方法、プログラム | |
JP5144161B2 (ja) | カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法 | |
JP5288824B2 (ja) | カラー画像形成装置、画像形成装置、カラー画像処理方法、画像処理方法、及びプログラム | |
JP4944478B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4966787B2 (ja) | カラー画像形成装置及びカラー画像補正方法 | |
JP4412738B2 (ja) | 画像形成装置及びその画像処理方法 | |
JP6043081B2 (ja) | 画像処理装置、画像形成装置及びプログラム | |
JP2007300551A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP4673192B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理装置の制御方法 | |
US8335026B2 (en) | Image forming apparatus and color shift correction method thereof | |
JP2007163679A (ja) | 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム | |
JP5404340B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム | |
JP5120402B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2007144740A (ja) | 画像形成装置及びその制御方法、プログラム | |
JP2007304201A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008022067A (ja) | 画像形成装置、画像形成システムおよび画像データ保存方法 | |
JP2009133994A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法ならびにそのプログラム | |
JP2008227559A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2007036330A (ja) | 画像処理システム、画像処理方法及びプログラム | |
JP2007163680A (ja) | カラー画像形成装置及びその制御方法、並びに制御プログラム | |
JP2008032831A (ja) | 画像形成装置及び方法 | |
JP2007059972A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP5737838B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 |