JP2010092516A - 電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置 - Google Patents

電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】動作信頼性、または動作速度を向上させる電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】第1電圧を発生し、これを第1ノードに出力するポンプ回路15と、一端が第1ノードに接続され、前記第1電圧を分圧して第2電圧を発生する第1抵抗部37乃至39を含み、第2ノードにおいて前記第2電圧を出力する第1電圧発生部と、前記第2ノードと出力端子とを接続する第1スイッチ素子35、36と、前記第2ノードと前記第1スイッチ素子32、33とを接続する配線間に一方の電極が接続され、他方の電極が接地されたキャパシタ素子34、35とを具備し、前記キャパシタ素子34、35の容量は、前記出力端子に接続される容量30よりも大きく、前記第2ノードから前記出力端子に達する配線に存在する寄生抵抗の抵抗値は、前記第1抵抗素子37乃至39の抵抗値よりも小さい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置に関する。
例えば、EEPROMなどからなる半導体記憶装置において、データの書き込み動作、及び消去動作には、該半導体記憶装置における内部電圧よりも大きい電圧を必要とする。
このような高電圧を必要とする半導体記憶装置は、半導体記憶装置内に昇圧回路(ポンプ回路)を有し、この昇圧回路により電源電圧を昇圧して必要とする高電圧を発生している。
ここで、従来の電圧発生回路には、例えば、スタンドバイ時に出力電圧に応じて動作するスタントバイ用昇圧電圧回路と、アクティブ時に出力電圧に応じて動作するアクティブ用昇圧回路とを備えるものがある(例えば、特許文献1、及び特許文献2参照)。
そして、従来に係る電圧発生回路では、特に読み出し電圧のポンピング動作の制御を行っている上記アクティブ用昇圧回路において、所望の読み出し電圧に達しているのにもかかわらず、立て続けにポンピング動作を指示させてしまっていた。その結果、電圧発生回路の動作信頼性を低下させてしまっていた。
特開2000−105998号公報 特開2000−268575号公報
本発明は、動作信頼性、または動作速度を向上させる電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置を提供しようとするものである。
本発明の第一態様に係る電圧発生回路は、第1電圧を発生し、これを第1ノードに出力するポンプ回路と、一端が第1ノードに接続され、前記第1電圧を分圧して第2電圧を発生する第1抵抗部を含み、第2ノードにおいて前記第2電圧を出力する第1電圧発生部と、前記第2ノードと出力端子とを接続する第1スイッチ素子と、前記第2ノードと前記第1スイッチ素子とを接続する配線間に一方の電極が接続され、他方の電極が接地されたキャパシタ素子とを具備し、前記キャパシタ素子の容量は、前記出力端子に接続される容量よりも大きく、前記第2ノードから前記出力端子に達する配線に存在する寄生抵抗の抵抗値は、前記第1抵抗素子の抵抗値よりも小さい。
また、本発明の一態様に係る半導体記憶装置は、電気蓄積層と制御ゲートとを含み、2ビット以上のデータを保持可能なメモリセルトランジスタを複数含むメモリセルアレイと、前記メモリセルトランジスタの前記制御ゲートに接続されたワード線と、前記ワード線を選択するロウデコーダと、前記ロウデコーダに前記第2電圧を転送する上記電圧発生回路とを具備し、前記電圧発生回路は前記メモリセルトランジスタから前記データを読み出すべく、読み出しの対象となる前記データに応じて前記第2電圧を低下させていく。
本発明によれば、動作信頼性、または動作速度を向上させる電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置を提供できる。
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。なお、本実施形態では、NOR型フラッシュメモリを一例に挙げて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置の構成例を示したものである。図示するように、本実施形態に係る半導体記憶装置100は、メモリセルアレイ1、デコーダ2、高電圧発生回路3、及びアクティブ信号生成回路4を備えている。
<メモリセルアレイ1の構成例>
メモリセルアレイ1は、データ保持可能な複数の不揮発性のメモリセルを備えている。そしてメモリセルは、例えば電荷蓄積層と制御ゲートを含む積層ゲートを備えたnチャネルMOSトランジスタである。メモリセルの制御ゲートはワード線として機能し、ドレインはビット線に電気的に接続され、ソースはソース線に電気的に接続されている。
上記メモリセルアレイ1について、図2を参照しつつ説明する。図示するようにメモリセルアレイ1は、マトリクス状に配置された(m+1)×(n+1)個のメモリセルトランジスタMTを備えている(m、nは自然数)。メモリセルトランジスタMTは、例えばMONOS型の積層ゲートを備えたnチャネルMOSトランジスタである。MONOS型の積層ゲートは、次のような構成を有する。すなわち積層ゲートは、p型半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(絶縁膜)と、電荷蓄積層上に形成され、電荷蓄積層より誘電率の高い絶縁膜(以下、ブロック層と呼ぶ)と、更にブロック層上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に形成された制御ゲートとを有する。また、メモリセルトランジスタMTのソースはソース線SLに共通接続されている。つまり、メモリセルトランジスタMTをマトリクス状に配置し、該メモリセルトランジスタMT毎にビット線BLとワード線WLとを接続した構成を有している。
同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートはワード線WL0〜WLmのいずれかに共通接続されている。なお説明の簡単化のため、以下ではワード線WL0〜WLmを区別しない場合には、単にワード線WLと呼ぶことがある。また、メモリセルアレイ1において同一列にあるメモリセルトランジスタMTのドレインは、いずれかのビット線BL0〜BLn(nは自然数)に共通接続される。以下、ビット線BL0〜BLnについても、これらを区別しない場合には一括してビット線BLと呼ぶ。
<メモリセルトランジスタMTの閾値分布について>
次に上記メモリセルトランジスタMTの閾値分布について図3を用いて説明する。図3は、横軸に閾値分布をとり、縦軸にメモリセルトランジスタMTの存在確率を示したグラフである。
図示するように、各々のメモリセルトランジスタMTは、例えば4値(4-levels)のデータ(2ビットデータ)のいずれか1つを保持できる。すなわち、メモリセルトランジスタMTは、閾値電圧Vthの低い順に‘0’、‘1’、‘2’、‘3’の4閾値をとり得る。そして、‘0’データの電圧Vth0は、Vth0<V01である。‘1’データの閾値電圧Vth1は、V01<Vth1<V12である。‘2’データの閾値電圧Vth2は、V12<Vth2<V23である。‘3’データの閾値電圧Vth3は、V23<Vth3である。
そして、例えば本実施形態において上記電圧V01が0[V]であると ‘0’データの閾値電圧Vth0は負の値であり、‘1’〜‘3’データ閾値電圧Vth1〜Vth3は正の値である。そして、‘0’〜‘3’データのうち、‘0’データの読み出しレベルが負の値であり、‘1’データ以上についての読み出しレベルは正の値である。そして、データの読み出し時には、上記読み出しレベルに相当する電圧が、メモリセルトランジスタMTのゲート・ソース間に印加される。
このようにメモリセルトランジスタMTは、閾値に応じて‘0’乃至‘3’データの2ビットデータを保持可能とされている。この閾値電圧は、電荷蓄積層に電荷を注入することによって変動する。なお、正の読み出し電圧は電圧V01に限られない。
また、メモリセルトランジスタMTが保持可能なデータは上記4値に限られない。例えば、8値(3ビットデータ)、16値(4ビットデータ)などであっても良い。また、上記メモリセルトランジスタMTは16値以上のデータを保持可能とされても良い。
<デコーダ2について>
次に図1に戻ってデコーダ2について説明する。デコーダ2は、図示せぬ制御部から与えられたロウアドレスに基づいて、メモリセルアレイ1のロウ方向を選択する。すなわち、ワード線WLを選択する。そして、デコーダ2は、選択したワード線WLに対し、高電圧発生回路3が発生させた所定の電圧を印加する。
<高電圧発生回路3の詳細について>
次に、本実施形態に係る高電圧発生回路3であって、特に読み出し電圧VDDRを発生するための構成の詳細について説明する。
高電圧発生回路3は、アクティブ用分圧回路7、スイッチ回路SW17、アクティブ用電圧検知回路12、スタンドバイ用分圧回路10、ブースト回路13、スタンドバイ用電圧検知回路14、ポンプ回路15、及び生成部16を備える。なお、高電圧発生回路3がスタンバイ状態であると、アクティブ信号生成回路4によりスイッチ回路SW17はオフ状態となる。
<アクティブ信号生成回路4について>
まず、アクティブ信号生成回路4について説明する。アクティブ信号生成回路4は、スイッチ回路SW17に信号RACTIVEを出力する。すなわち、アクティブ信号生成回路4は、高電圧発生回路3がスタンドバイ状態では信号RACTIVEを‘L’レベルとし、アクティブ状態では信号RACTIVEを‘H’レベルとする。なお、アクティブ信号生成回路4は、例えば、チップが選択された事を示すチップイネーブル信号CEBや読み出し動作を規定するATD信号などの入力に基づき信号RACTIVEを生成する。
<スイッチ素子17について>
スイッチ素子17の一端にはノードN1が接続され、他端はアクティブ用分圧回路7の電流経路の一端に接続される。そして、スイッチ素子17は、上記アクティブ信号生成回路4から信号RACTIVEとして‘L’レベルを受け取ると、スイッチをオフ状態とし、‘H’レベルを受け取るとスイッチをオン状態とする。すなわち、スイッチ17がオン状態の場合、ノードN1とアクティブ用分圧回路7とを電気的に接続させ、オフ状態の場合、該ノードN1とアクティブ用分圧回路7とを非導通とさせる。
<ポンプ回路15について>
ポンプ回路15は、例えばチャージポンプを有する。そしてポンプ回路15は、高電圧発生回路3がスタンドバイ状態時には信号CP_Sに基づき、またアクティブ状態時には信号CP_Aに基づいて電圧VDDRを発生し、これをノードN1に出力する。すなわち、スタンドバイ状態からアクティブ状態へと速やかに移行できるように、該スタンドバイ状態においてもポンプ回路15は電圧VDDRを出力する。なお、ポンプ回路15はアクティブ用電圧検知回路12、及びスタンドバイ用電圧検知回路14の各々に対し個別のポンプ回路を設けても良い。
<生成部16について>
生成部16は、ノードN1を介してポンプ回路15から与えられた電圧VDDRを用いて、メモリセルアレイ1に転送すべき電圧を生成する。生成部16が生成する電圧については後述する。
<アクティブ用分圧回路7について>
アクティブ用分圧回路7は抵抗素子5、6、及び11を備える。そして、抵抗素子11の一端は上記スイッチ回路SW17を介して、ノードN1に接続され、該抵抗素子11の他端は、ノードN3を介して抵抗素子5の一端と接続されており、該抵抗素子5の他端はノードN4を介して抵抗素子6の一端と接続されている。そして、抵抗素子6の他端は接地されている。
そして、アクティブ信号生成回路4により与えられた信号RACTIVEによりスイッチ回路SW17がオフ状態であると、アクティブ用分圧回路7には、貫流電流Iは流れない。一方、スイッチ回路SW17がオン状態であると、アクティブ用分圧回路7には貫流電流Iが流れ、ノードN1における電圧が抵抗素子5、6、及び11により分圧される。なおノードN4における電圧を電圧VMONAとする。
<ブースト回路13について>
ブースト回路13は、抵抗素子11の他端と抵抗素子5の一端とが接続されたノードN3に接続されている。そして、ブースト回路13は、スイッチ素子17がオフ状態(スタンドバイ状態)からオン状態(アクティブ状態)に切り替るのに同期して、ノードN3における電圧を昇圧している。
<アクティブ電圧検知回路12について>
アクティブ用電圧検知回路12は、Enable信号を受信すると該アクティブ用電圧検知回路12に供給された例えば、BGR回路で生成された基準電圧VREFと、ノードN4における電圧VMONAとを比較する。すなわち、アクティブ用電圧検知回路12は、該アクティブ用電圧検知回路12に供給される基準電圧VREFとノードN4における電圧VMONAとが一致するように、ポンプ回路15が出力する電圧VDDRを制御する。そして、アクティブ用電圧検知回路12は、基準電圧VREFと電圧VMONAとを比較し、VREF≦VMONAであると、ポンプ回路15に信号CP_Aとして‘L’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを停止する。またVREF>VMONAであると、アクティブ用電圧検知回路12は、ポンプ回路15に信号CP_Aとして‘H’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを行い出力電圧を上昇させる。なお、Enable信号とは、上記アクティブ用分圧回路に貫流電流Iが流れた後、電圧VMONAが一定値に落ち着くと供給される信号である。
<スタンドバイ用分圧回路10について>
スタンドバイ用分圧回路10は抵抗素子8、及び9を備える。そして、抵抗素子8の一端はノードN1に接続され、該抵抗素子8の他端は、抵抗素子9の一端と接続されており、該抵抗素子9の他端は接地されている。なお、ノードN36において抵抗素子8の他端と抵抗素子9の一端とが接続されている。
そして、アクティブ信号生成回路4により与えられた信号RACTIVEによりスイッチ回路SW17がオフ状態、すなわち高電圧発生回路3がスタンドバイ状態である場合、スタンドバイ用分圧回路10には貫流電流Iが流れる。これによりノードN1における電圧が抵抗素子8、及び抵抗素子9により分圧される。つまり、ノードN1におけるスタンドバイ用分圧回路10が備える抵抗素子8、及び抵抗素子9により分圧される。なお、ノードN36における電圧を電圧VMONSとする。なお、抵抗素子8、及び9の合成抵抗値は、上記アクティブ用分圧回路7が備える抵抗素子5、6、及び11の合成抵抗値よりも大きく設定されている。したがって、貫流電流Iよりも貫流電流Iの方が小さい値となる。
<スタンドバイ電圧検知回路14について>
スタンドバイ用電圧検知回路14は、該スタンドバイ用電圧検知回路14に供給される例えば、BGR回路で生成された基準電圧VREFと、ノードN36における電圧VMONSとを比較する。すなわち、スタンドバイ用電圧検知回路14は、該スタンドバイ用電圧検知回路14に供給される基準電圧VREFとノードN36における電圧VMONSとが一致するように、ポンプ回路15が出力する電圧VDDRを制御する。具体的には、スタンドバイ用電圧検知回路14は、基準電圧VREFと電圧VMONSとを比較し、VREF≦VMONSであると、ポンプ回路15に信号CP_Sとして‘L’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを停止する。またVREF>VMONSであると、スタンドバイ用電圧検知回路14は、ポンプ回路15に信号CP_Sとして‘H’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを行い、出力電圧を上昇させる。
<生成部16の構成例について>
次に、上記半導体記憶装置100において、生成部16の構成例の詳細について図4を用いて説明する。図4は、生成部16の詳細を示した回路図である。図示するように、生成部16は、寄生キャパシタ素子30、スイッチ素子31乃至33、並びに44乃至47、キャパシタ素子34乃至36、抵抗素子37乃至43、及び放電部57を備える。
ノードN1に、上記ポンプ回路15が発生させた電圧VDDRが供給される。そして、ノードN1から出力される電圧VDDRが、該ノードN1と共通接続されたノードN6、N7、N8、及びN13へと供給される。
そして、ノードN8における電圧VDDRが、抵抗素子37乃至39により分圧される。すなわち、抵抗素子37の一端は、ノードN8と接続されている。そして、ノードN9において該抵抗素子37の他端と抵抗素子38の一端とが接続されている。ノードN10において、抵抗素子38の他端と抵抗素子39の一端とが接続されている。そして抵抗素子39の他端が接地されている。なお、ノードN9における電圧を、電圧VDDR1とし、ノードN10における電圧を電圧VDDR2とする。すなわち、抵抗素子37乃至39は、電圧VDDR乃至電圧VDDR2を発生させる電圧発生部として機能する。また、電圧VDDR1は、電圧VDDRから抵抗素子37における電圧降下分に相当する電圧を差し引いた値であり、電圧VDDR2は、該電圧VDDR1から更に、抵抗素子38における電圧降下分に相当する電圧を差し引いた値となる。つまり、VDDR>VRRD1>VDDR2となる。そして、ノードN9から出力される電圧VDDR1が、該ノードN9と共通接続されたノードN17、N14、及びN18へと供給される。そしてノードN10から出力される電圧VDDR2が、該ノードN10と共通接続されたノードN16、N15、及びN18へと供給される。
また、ノードN7における電圧VDDRが、抵抗素子40、及び41により分圧される。すなわち、抵抗素子40の一端は、ノードN7と接続されている。そして、ノードN11において、抵抗素子40の他端と抵抗素子41の一端とが接続されている。そして、抵抗素子41の他端はスイッチ素子46を介して接地されている。また、スイッチ素子46には制御信号SW5が与えられる。そして、ノードN11とノードN9とが、スイッチ素子44を介して接続されている。また、スイッチ素子44には制御信号SW4が与えられる。すなわち、制御信号SW4によりスイッチ素子44がオン状態になることで、抵抗素子37と抵抗素子40とが並列接続される。更に、制御信号SW5によりスイッチ素子46がオン状態となることで、抵抗素子37、40との並列接続に加え、抵抗素子38、39と抵抗素子41とが並列接続される。
また、ノードN6における電圧VDDRが、抵抗素子42、及び43により分圧される。すなわち、抵抗素子42の一端は、ノードN6と接続されている。そして、ノードN12において、抵抗素子42の他端と抵抗素子43の一端とが接続されている。そして、抵抗素子43の他端はスイッチ素子47を介して接地されている。そして、スイッチ素子47には制御信号SW7が与えられる。そして、ノードN12とノードN10とが、スイッチ素子45を介して接続されている。そして、スイッチ素子45には制御信号SW6が与えられる。すなわち、制御信号SW6によりスイッチ素子45がオン状態になることで、抵抗素子37、38と抵抗素子42とで並列接続がなされる。更に、上記並列接続に加え、制御信号SW7によりスイッチ素子47がオン状態になることで、抵抗素子39と抵抗素子43とが並列接続される。なお、スイッチ素子44がオン状態となるタイミングは、スイッチ素子46をオン状態とさせた後、ノードN11がノードN9と同電位、すなわち電圧VDDR1となった後である。同様に、スイッチ素子45がオン状態となるタイミングは、スイッチ素子47をオン状態とさせた後、ノードN12がノードN10と同電位、すなわち電圧VDDR2となった後である。
また、ノードN13における電圧VDDRがキャパシタ素子34において充電される。すなわち、キャパシタ素子34の一方の電極にはノードN13が接続され、他方の電極は接地されている。そして、ノードN13にはスイッチ素子31を介して、ノードN18が接続されている。そして、スイッチ素子31には制御信号SW1が与えられる。そして、制御信号SW1によりスイッチ素子31がオン、またはオフ状態のいずれか状態をとる。
また、ノードN9における電圧VDDR1がキャパシタ素子35において充電される。すなわち、キャパシタ素子35の一方の電極にはノードN14が接続され、他方の電極は接地されている。そして、ノードN14にはスイッチ素子32、及びノードN5を介して、ノードN18が接続されている。すなわち、スイッチ素子31とスイッチ素子32とが共通接続されている。そして、スイッチ素子32には制御信号SW2が与えられる。そして、制御信号SW2によりスイッチ素子32がオン、またはオフ状態のいずれか状態をとる。
また、ノードN15における電圧VDDR2がキャパシタ素子36において充電される。すなわち、キャパシタ素子36の一方の電極にはノードN15が接続され、他方の電極は接地されている。そして、ノードN15にはスイッチ素子33を介して、ノードN18が接続されている。すなわち、ノードN18においてスイッチ素子31乃至33が共通接続されている。そして、スイッチ素子33には制御信号SW3が与えられる。そして、制御信号SW3によりスイッチ素子33がオン、またはオフ状態のいずれか状態をとる。
そして、ノードN18はノードN19を介して出力ノードN2に接続されている。すなわち、ノードN18における電圧VDDR乃至電圧VDDR2いずれかの電位が出力ノードN2から出力される。なお、ノードN19における電圧VDDR乃至VDDR2のいずれかが寄生キャパシタ素子30で充電される。つまり、寄生キャパシタ素子30の一方の電極にはノードN19が接続され、他方の電極は接地されている。なお、寄生キャパシタ素子30の容量をCout、キャパシタ素子34の容量をC1、キャパシタ素子35の容量をC2、キャパシタ素子36の容量をC3とすると、C1>Cout、C2>Cout、C3>Coutという関係になる。またC1乃至C3の大きさは、それぞれが少なくともCoutよりも大きければ問わないが、好ましくはキャパシタ素子34乃至36の容量であるC1乃至C3は寄生キャパシタ素子30の容量Coutの100倍以上である。なお、寄生キャパシタ素子は例えば、デコーダ2やメモリセルアレイ1内に設けられた抵抗素子、キャパシタ素子、及びMOSトランジスタなどである。
更に、放電部57はノードN19とノードN17との電位差、及びノードN19とノードN16との電位差に相当する電荷を放電する。すなわち、放電部57は電圧(VDDR−VDDR1)、及び電圧(VDDR1−VDDR2)に相当する電荷をそれぞれ放電する。
次に放電部57の詳細について説明する。放電部57は、図示するように、スイッチ素子48、49、キャパシタ素子50、52、MOSトランジスタ51、及び53を備える。
ノードN16は、スイッチ素子48を介して、キャパシタ素子50の一方の電極に接続されている。またキャパシタ素子50の他方の電極は接地されている。またMOSトランジスタ51の電流経路の一端はキャパシタ素子50の一方の電極に接続され、他端は接地され、ゲートには図示せぬ制御部からの信号が与えられる。すなわち、スイッチ素子48を介して、ノードN16とキャパシタ素子50の一方の電極と、MOSトランジスタ51の電流経路の一端とが共通接続されている。なお、キャパシタ素子50の容量をCcs1とする。そして、スイッチ素子48には、制御信号SW8が与えられる。そして、制御信号SW8によりスイッチ素子48がオン、またはオフ状態となる。またMOSトランジスタ51のゲートには制御信号SW9が与えられる。
同様に、ノードN17は、スイッチ素子49を介して、キャパシタ素子52の一方の電極に接続されている。またキャパシタ素子52の他方の電極は接地されている。またMOSトランジスタ53の電流経路の一端はキャパシタ素子52の一方の電極に接続され、他端は接地され、ゲートには図示せぬ制御部からの信号が与えられる。すなわち、スイッチ素子49を介して、ノードN17とキャパシタ素子52の一方の電極と、MOSトランジスタ53の電流経路の一端とが共通接続されている。なお、キャパシタ素子52の容量をCcs2とする。そして、スイッチ素子49には、制御信号SW10が与えられる。そして、制御信号SW10によりスイッチ素子49がオン、またはオフ状態となる。またMOSトランジスタ53のゲートには制御信号SW11が与えられる。
そして、図示せぬ制御部がMOSトランジスタ51、及び53のゲートに制御信号SW9、及びSW11として‘H’レベルの信号を与える事で、該MOSトランジスタ51、及び53はそれぞれオン状態となる。このため、MOSトランジスタ51、及び53を介してキャパシタ素子50、及び52が接地されるため、該キャパシタ素子50、及び52に充電された電荷が放電される。次に一例としてMOSトランジスタ53のゲートに与えられる制御信号SW11を出力する回路を図5に示す。図5は、スイッチ素子32に与えられる制御信号SW2に対してMOSトランジスタ53がオン状態をとるタイミングをずらす遅延回路である。図示するように、制御信号生成部67は、遅延回路64、NOR回路65を備えている。そしてNOR回路65にはタイミングがずれた制御信号SW2がそれぞれ与えられる。すなわち、NOR回路65の一方の入力端には直接制御信号SW2が与えられ、また他方の入力端には遅延回路64を介して制御信号SW2が与えられる。すなわち、遅延回路64を介してNOR回路65に与えられる制御信号SW2は、制御信号SW2が直接NOR回路65に与えられるタイミングよりも遅延される。そして、NOR回路65は、タイミングがずれて与えられた制御信号SW2のNOR演算を行い、その演算結果を反転させた後、制御信号SW11として出力する。なお、遅延回路64にて、制御信号SW2が遅延するのは、制御信号SW2が‘L’レベルの場合である。
なお、スイッチ素子33、及びMOSトランジスタ51のゲートにそれぞれ与えられる制御信号SW3、及びSW9のタイミングにおいても図5で示した制御信号生成部67により制御されるため説明を省略する。すなわち、制御スイッチSW3を遅延した信号を使用して、制御信号SW9が生成される。
なお、上記放電部57が備えるキャパシタ素子50、52の容量Ccs1、及びCcs2は以下のように決定される。一例として、スイッチ素子32がオン状態に切り替る事で、寄生キャパシタ素子30の電位がそれまでの電圧VDDRから電圧VDDR1に遷移する場合を例に挙げて説明する。なお、この際、制御信号SW10により、スイッチ素子49はオン状態である。
前述したようにVDDR>VDDR1であるため、制御信号SW2によりスイッチ素子32がオン状態になることで、電圧(VDDR−VDDR1)に相当する電荷が、寄生キャパシタ素子30から、ノードN18を介して、ノードN17へと転送される。すなわち下記(1)式で表される。
out=Cout×(VDDR−VDDR1) (1)
なお、転送される電荷をQoutとする。
そして、キャパシタ素子52に蓄積される電荷は、下記(2)式で表される。
cs2=Ccs2×(VDDR1−VSS) (2)
なお、転送される電荷をQcs2とする。なお、電圧VSSはキャパシタ素子52の他方の電極の電位である。
そして、寄生キャパシタ素子30から転送された電荷がキャパシタ素子52により放電されるためには、Qout=Qcs2となればよい。つまり、キャパシタ素子52の容量Coutは下記(3)式で表される。
out×(VDDR−VDDR1)=Ccs2×(VDDR1−VSS) (3)
そして(3)式より、キャパシタ素子52の容量Ccs2は、下記(4)式で表される。
cs2=(VDDR−VDDR1)/(VDDR1−VSS)×Cout (4)
同様の計算をキャパシタ素子50についても計算すると、下記(5)式で表される。
cs1=(VDDR1−VDDR2)/(VDDR2−VSS)×Cout (5)
なお、(5)式は、一例として、スイッチ素子33がオン状態に切り替る事で、該寄生キャパシタ素子30がそれまでの電圧VDDR1から電圧VDDR2に遷移する場合を例に挙げた場合に得られる式である。なお、この場合制御信号SW3、及びSW8により、スイッチ素子33とスイッチ素子48とは共にオン状態となる。
なお、前述したように寄生キャパシタ素子30の容量に対し十分大きな上記キャパシタ素子34乃至36を設ける手法以外の手法を以下説明する。それは、上記キャパシタ素子34乃至36を設ける代わりに、デコーダ2、及びメモリセルアレイ1の形成と同時に、該デコーダ2、及びメモリセルアレイ1に設けられる抵抗素子、キャパシタ素子、及びMOSトランジスタ等を高電圧発生回路3内にも形成する手法である。すなわち、図4における寄生キャパシタ素子30に対し高電圧発生回路3内にデコーダ2、及びメモリセルアレイ1の擬似回路を設ける。なおこの場合、寄生キャパシタ素子30との容量比から、擬似回路として用いられる抵抗素子、キャパシタ素子、及びMOSトランジスタを適切な個数にする必要がある。またなお、制御信号SW1乃至SW11は、それぞれのスイッチ素子31乃至33、並びにスイッチ素子44乃至49、及びMOSトランジスタ51、及び53に‘L’、または‘H’レベルの信号を与える。そして、該制御信号SW1乃至SW11が‘L’レベルであると、上記スイッチ素子、及びMOSトランジスタはオフ状態となり、‘H’レベルであるとオン状態となる。なお、出力ノードN2からノードN8乃至N10のそれぞれ配線経路に存在する配線抵抗の値は、抵抗素子37乃至39の抵抗値よりも十分大きい。
<NOR型フラッシュメモリの読み出し動作について>
次に、本実施形態に係る高電圧発生回路3を備えたNOR型フラッシュメモリの読み出し動作について、例えば図3のワード線WL0を選択ワード線とした場合を例に挙げて以下説明する。なお、本実施形態における読み出し動作は2ビットデータを保持可能なメモリセルトランジスタMTを例に挙げる。
まず、図示せぬセンスアンプが全ビット線BLをプリチャージする。更に、デコーダ2は図示せぬ制御部により与えられたロウアドレスに基づきワード線WL0を選択し、高電圧発生回路3は‘3’データを読みだすべくワード線WL0に読み出し電圧VDDRを供給する。なお、電圧VDDRは図2で説明した電圧V23に相当する。そして、メモリセルトランジスタMTがオフ状態であれば、ビット線BLとソース線SLとは電気的に非導通状態となる。すなわち、選択ワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTは‘3’データを保持していることが分かる。またこの場合、ビット線BLからソース線SLへは電流は流れない。他方、選択ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTがオン状態となれば、ビット線BLとソース線SLとが導通状態となる。すなわち、メモリセルトランジスタMTは‘0’乃至‘2’データのいずれか値を保持していることが分かる。またこの場合、ビット線BLからソース線SLへ電流が流れる。そこで、高電圧発生回路3は、選択ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTが‘0’乃至‘2’いずれのデータを保持しているのか判定すべくワード線WL0に読み出し電圧VDDR1を印加する。なお、電圧VDDR1は電圧V12に相当する。同様に、メモリセルトランジスタMTがオフ状態であれば、選択ワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタMTは‘2’データを保持していることが分かる。他方、選択ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTがオン状態となれば、メモリセルトランジスタMTは‘0’、または‘1’データのいずれか値を保持していることが分かる。以下、メモリセルトランジスタMTが‘0’データか‘1’データかを判定するため、高電圧発生回路3が出力する電圧VDDR2についても同様である。以上の動作により、全ビット線につき一括してデータが読み出される。
<データの読み出しにおける生成部16の動作>
次に上記データの読み出しにおける生成部16の動作について図6(a)〜(c)を用いて説明する。図6(a)〜(c)に各ノードにおける信号、及び電圧を示す。
まず、図6(a)はスイッチ素子31乃至33に与えられる制御信号SW1乃至SW3の取り得るタイミングを示したタイムチャートである。また、縦軸に各スイッチ素子に与えられる制御信号のレベル、すなわち‘L’、及び‘H’を取り、横軸に時間を取ったものである。なお、‘L’レベルでスイッチ素子31乃至33がオフ状態、‘H’レベルでオン状態とする。
まず、時刻t0においてスイッチ素子31乃至33をオフ状態にすべく図示せぬ制御部は制御信号SW1乃至SW3をそれぞれ‘L’レベルとされる。そして、時刻t1において、電圧VDDRを出力ノードN2へと転送すべく、制御部はスイッチ素子31に与える制御信号SW1を‘L’レベルから‘H’レベルへとする。そして、時刻t2において電圧VDDRの転送を終了すべく制御部はスイッチ素子31に与える制御信号SW1を‘L’レベルとする。そして、時刻t3になると、制御部はスイッチ素子32に与える制御信号SW2を‘H’レベルとする。すなわち、スイッチ素子32をオン状態とすることで、出力ノードN2がそれまで出力していた電圧VDDRを電圧VDDR1へと切り替える。その後、時刻t4になると、制御部は電圧VDDR1の転送を終了すべくスイッチ素子32に与える制御信号SW2を‘L’レベルとする。そして、時刻t5となると、制御部はスイッチ素子33に与える制御信号SW3を‘H’レベルとする。すなわち、スイッチ素子33をオン状態とすることで、出力ノードN2がそれまで出力していた電圧VDDR1を電圧VDDR2へと切り替える。その後、時刻t6となると、制御部は電圧VDDR2の転送を終了すべくスイッチ素子33に与える制御信号SW3を‘L’レベルとする。
次に、上記説明したスイッチ素子31乃至33に与えられる制御信号SW1乃至SW3の動作に応じて、生成部16が出力ノードN2を介してデコーダ2に出力する電圧について図6(b)を用いて説明する。生成部16は、出力ノードN2からデコーダ2を介して、必要に応じた電圧VDDR乃至電圧VDDR2のいずれかに切り替えてメモリセルアレイ1に転送する。すなわち、スイッチ素子31乃至33の動作に応じて、ワード線WLに転送される電位が切り替る。図6(b)は、出力ノードN2において出力される読み出し電圧のタイムチャートである。また、縦軸に出力ノードN2から出力される読み出し電圧をとり、横軸に時間を取ったものである。
まず、時刻t0では、スイッチ素子31乃至33はすべてオフ状態であるため、出力ノードN2の電位は0[V]となる。時刻t1において、スイッチ素子31がオン状態となると同時に、出力ノードN2の電位は上昇し、時刻t1’で電圧VDDRに達する。なお、t1<t1’<t2である。そして、時刻t2までの期間、出力ノードN2は電圧VDDRを保つ。
時刻t2になると、スイッチ素子31はオン状態からオフ状態へと切り替るため、出力ノードN2の電位は電圧VDDRから降下する。そして、時刻t3になるとスイッチ素子32がオン状態となるため、出力ノードN2は電圧VDDR1となる。そして、スイッチ素子32がオフ状態からオン状態へと切り替る時刻t4まで、出力ノードN2は電圧VDDR1を保つ。
その後、時刻t4においてスイッチ素子32がオン状態からオフ状態へと切り替るため、出力ノードN2の電位は電圧VDDR1から降下する。
時刻t5になると、スイッチ素子33がオフ状態からオン状態へと切り替る。このため、出力ノードN2の電位は電圧VDDR2へと切り替る。そして、スイッチ素子33がオン状態からオフ状態へと切り替る時刻t6まで、電圧VDDR2を保つ。その後も同様に出力ノードN2から電圧VDDR乃至VDDR2の電位が繰り返し出力される。なお、図6(b)では電圧VDDR乃至電圧VDDR2が切り替る順序の一例を示したものであり、特に限定するものではない。
次に、上記放電部57の動作について図6(c)を用いて説明する。なおここでは、一例として、制御信号SW2によりスイッチ素子32がオン状態へと切り替ることにより、出力ノードN2の電圧が、電圧VDDRから電圧VDDR1へと遷移される場合を挙げて説明する。つまりこの場合、放電部57では、スイッチ素子49、MOSトランジスタ53が動作する。なお前述したように、スイッチ素子49には制御信号SW10が、MOSトランジスタ53には制御信号SW11が与えられ、該制御信号SW10、及びSW11によりスイッチ素子49、及びMOSトランジスタ53はオン、又はオフ状態をとる。
図6(c)は、スイッチ素子32、スイッチ素子49、及びMOSトランジスタ53にそれぞれ与えられる制御信号SW2、SW10、SW11の動作を示したタイムチャートである。また、縦軸に各制御信号SWの信号レベル、すなわち‘L’、及び‘H’を取り、横軸に時間を取ったものである。なお、‘L’レベルでスイッチ素子32、49、MOSトランジスタ53がオフ状態、‘H’レベルでオン状態とする。
前述したように、時刻t3において図示せぬ制御部はスイッチ素子32をオフ状態からオン状態へと切り替えるべく制御信号SW2を‘L’レベルから‘H’レベルとする。すなわち、電圧VDDR1であるノードN17に、ノードN19から電圧VDDRが転送される。また同時刻、すなわち時刻t3において、制御部はMOSトランジスタ53をオン状態からオフ状態へと切り替えるべく、制御信号SW11を‘H’レベルから‘L’レベルへと切り替える。その後、時刻t3’において、制御部はスイッチ素子49をオフ状態からオン状態へと切り替えるべく制御信号SW10を‘L’レベルから‘H’レベルへと切り替える。すなわち、ノードN17とキャパシタ素子52とが電気的に接続される。そしてこれにより、ノードN17における電圧(VDDR−VDDR1)がキャパシタ素子52で充電させる。その後、前述したように時刻t4において、制御部が制御信号SW2を‘L’レベルとすることでスイッチ素子32をオフ状態とする。また同時刻、すなわち時刻t4において制御部は制御信号SW10を‘H’レベルから‘L’レベルへと切り替えることでスイッチ素子49をオンからオフ状態へと切り替える 。すなわち、ノードN17とキャパシタ素子52とを非導通とする。その後、時刻t4’になると制御部は制御信号SW11を‘H’レベルとすることでMOSトランジスタ53をオン状態とする。このため、キャンセルキャパシタ素子49の一方の電極が接地される。これによりキャンセルキャパシタ素子49に充電された(1)式、若しくは(2)式に相当する電荷が放電される。なお、スイッチ素子49がオン状態である期間、MOSトランジスタ53はオフ状態であるよう、制御部は制御信号SW10、及び11のタイミングを制御する。
なお上記図6(c)における説明では、スイッチ素子32、及び放電部57におけるスイッチ素子49、MOSトランジスタ53の動作について説明したが、スイッチ素子33、及び放電部57におけるスイッチ素子48、MOSトランジスタ51についても同一のタイミングで動作するため説明を省略する。
<本実施形態に係る効果>
本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、以下(1)、(2)の効果を奏することが出来る。
(1)動作速度を向上することが出来る(その1)。
本実施形態に係る半導体記憶装置100が備える高電圧発生回路3が奏する効果について、比較例を挙げつつ以下説明する。まず、比較例に係る高電圧発生回路3として、上記生成部16において抵抗素子37乃至39のみしか設けられていない構成を考える。すなわち、比較例に挙げる生成部16は、抵抗素子40乃至43、キャパシタ素子34乃至36、及び放電部57が設けられていない構成とする。
そして、一般的に高電圧発生回路3では、スタンドバイ状態であっても抵抗素子37乃至39、アクティブ用分圧回路7及びスタンドバイ用分圧回路10には常に一定の電流が流れる。このため例えば、該電流が大きいとそれを生成するポンプ回路15において消費電力が増大してしまう。これにより、抵抗素子37乃至39、検知抵抗10、及び13に流れる電流の値を小さくする必要があった。つまり、抵抗素子37乃至39、検知抵抗10、及び13の抵抗値をある程度大きくする必要があった。この場合、比較例において、例えば上記図6で説明したように電圧VDDR乃至電圧VDDR2を時刻の経過と共に変化させ、何度もワード線WLに転送する電圧を切り替えると、該ワード線WLに転送される電圧が所望の電圧に設定されるまで長時間を要するおそれがあった。つまり、ワード線WLに転送する電圧を高い読み出し電圧から低い読み出し電圧に切り替えた場合、低い電圧に落ち着くまでの時間が掛かるおそれがあった。具体的には、ワード線WLが電圧VDDR1や電圧VDDR2に推移するまで長時間を要するおそれがあった。
理由を以下述べる。高電圧発生回路3においてデータの読み出し動作により出力ノードN2から転送される読み出し電圧を切り替えると、キャパシタ素子30が蓄積する電荷が、キャパシタ素子34乃至36のいずれかへと転送される。これにより該キャパシタ素子34、及び35における電位が上昇してしまう。そして、この上昇された電圧を放電するための抵抗素子が、比較例に挙げた高電圧発生回路3は、抵抗値の大きい抵抗素子37乃至39、アクティブ用分圧回路7及びスタンドバイ用分圧回路10を備えているため、該抵抗素子37乃至39、アクティブ用分圧回路7及びスタンドバイ用分圧回路10における消費電力が低かった。このため、該上昇された電圧が放電されるまでに長時間を要した。
また近年、データの読み出し周期が短くなっている。つまり、メモリセルアレイ1に設けられたメモリセルトランジスタMTが備えるデータを判定するまでに掛かる時間が短くなってきている。このため出力ノードN2から出力される読み出し電圧の切り替え周期が短い。これにより、上昇された電圧を放電するまでに掛かる時間よりも、読み出し電圧の切り替えによって例えばノードN14における電位の上昇する時間が早いため、何度もワード線WLに転送する読み出し電圧の切り替え動作を繰り返すと、所望の読み出し電圧からずれてしまうおそれがあった。
この点につき、本実施形態に係る高電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、上記問題を解決することができる。すなわち、本実施形態に係る高電圧発生回路3であると、素早いデータの読み出し動作が実現できる。以下、詳細に説明する。
本実施形態に係る高電圧発生回路3はキャパシタ素子34乃至36を備える。そして、それらキャパシタ素子34乃至36は、出力ノードN2に接続された寄生キャパシタ素子30の100倍程度の容量を備える。すなわち、たとえ寄生キャパシタ素子30に印加された電圧が高く、該キャパシタ素子30とキャパシタ素子34乃至36のそれぞれとの電圧差に相当する電荷が、該キャパシタ素子34乃至36に転送されても、該キャパシタ素子34乃至36の備える容量が該寄生キャパシタ素子30よりも十分大きいため、該寄生キャパシタ素子30の電位はすぐにキャパシタ素子34乃至36いずれかの電位に遷移することができる。すなわち、出力ノードN2の電位は、素早くノードN13乃至N15の電位となる。また前述したように、生成部16の配線抵抗がワード線WLに比べ十分に小さい為、時定数が大きくなる。つまりこれらにより、たとえノードN13乃至N15に接続されたキャパシタ素子34乃至36における電位が上昇したとしても、素早く所望の電圧を出力ノードN2から出力し、ワード線WLに転送することができる。
更に本実施形態に係る高電圧発生回路3における生成部16では、抵抗素子37乃至39と並列接続された抵抗素子40乃至43が設けられている。このため、抵抗素子37乃至39のみの抵抗値よりも、並列接続された抵抗素子37乃至43全体としての抵抗値の方が小さくなる。すなわちワード線WLに転送する電圧の切り替えにより、たとえノードN9、及び10における電圧が上昇したとしても、素早く所望の電圧を出力ノードN2から出力し、ワード線WLに転送することができる。なぜなら抵抗素子37乃至43全体としての抵抗値が小さいため、該抵抗素子37乃至43に流れる電流が、抵抗素子37乃至39のみが設けられている場合に比べ大きくなるからである。換言すれば、消費電力量が大きくなるからである。
また、前述したようにノードN11及びノードN12の電位をそれぞれ安定させてからスイッチ素子44及び45をオン状態とすることで、安定した電圧VDDR1及び電圧VDDR2を出力することができる。
また、たとえ上記キャパシタ素子34乃至36、及び抵抗素子37乃至40において十分に消費することができなくとも、前述した放電部57で放電を行うことで更なる効果を奏することが出来る。以下、上記挙げたキャパシタ素子34乃至36、抵抗素子37乃至43、及び放電部57を設けることで得られる効果につき図7を用いて説明する。図7は生成部16におけるノードN13乃至N15、及び出力ノードN2における電位のタイムチャートである。図示するように、縦軸に各ノードにおける電位レベルを、横軸に時間をとる。図示するように、出力ノードN2における読み出し電圧を電圧VDDR乃至電圧VDDR2まで順に切り替えても、例えばノードN14では電圧(VDDR−VDDR1)に相当する電荷が放電され、データの読み出し時間内で電圧VDDR1に収束していく。なお、読み出し時間とは、例えばメモリセルトランジスタMTが2ビットのデータを保持しているとすれば、該メモリセルトランジスタMTが‘0’乃至‘3’いずれのデータを保持しているかを読み出す期間である。同様にノードN15においても同様である。これにより、素早く出力ノードN2から読み出し電圧が出力されるため、データの読み出し速度の向上が図れる。
(2)動作速度を向上することが出来る(その2)。
また、本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、ワード線WLに転送する最大の読み出し電圧VDDRをポンプ回路15にて生成し、データの読み出し時には読み出し電圧VDDRから低い読み出し電圧例えば、電圧VDDR1など低い読み出し電圧へと切り替えて出力する。すなわち、予め最大の読み出し電圧を設定し、その読み出し電圧から低い読み出し電圧へと切り替える。このため例えば、データの読み出し動作において低い読み出し電圧VDDR2から高い読み出し電圧VDDRへ切り替えた場合に、仮に該電圧VDDRよりも大きい電圧を生成しようとすると、その昇圧動作に時間を要するといった問題を、本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると回避することができる。
また、上記説明したように本実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置では、最大の読み出し電圧を生成すればよいため、該最大の読み出し電圧を生成するためのポンプ回路15のみを設けるだけで足りる。すなわち、読み出し電圧VDDR1、及びVDDR2などを生成するためのポンプ回路を不要とするため高電圧発生回路3の面積削減や、開発コストの削減といった利点がある。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置について説明する。本実施形態においてもNOR型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、生成部16の構成を代えたものである。以下、本実施形態に係る生成部16の詳細について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る生成部16の回路図である。
<生成部16について>
図示するように、本実施形態に係る生成部16は、第1生成部54、第2生成部55、スイッチ回路21乃至23を備える。ノードN1から供給される電圧VDDRは、ノードN60、N61を介して第1生成部54、及び第2生成部55へと与えられる。すなわち、第1生成部54、及び第2生成部55はそれぞれ、ノードN60、及びN61を介してノードN1に接続されている。また、ノードN1から与えられる該電圧VDDRは、スイッチ回路21及びノードN62を介して出力ノードN2へ与えられる。
そして、第1生成部54は与えられた電圧VDDRにより、電圧VDDR1を生成する。そして第1生成部54はスイッチ回路22、ノードN63、及びノードN62を介して出力ノードN2から該電圧VDDR1を出力する。
また、第2生成部55は与えられた電圧VDDRにより、電圧VDDR2を生成する。そして第2生成部55はスイッチ回路23、ノードN63、及びノードN62を介して出力ノードN2から該電圧VDDR2を出力する。すなわち、第2生成部55はノードN63、及びノードN62を介して出力ノードN2に接続されている。そして、生成部16は、図示せぬ制御部によりスイッチ素子12乃至14をオン、又はオフ状態とすることで、出力ノードN2から所望の読み出し電圧VDDR乃至電圧VDDR2のいずれかを出力する。なお、スイッチ回路21乃至23の切り替えタイミングは図6(a)に示した制御信号SW1乃至SW3とそれぞれ同一であるため説明を省略する。つまり、図8におけるスイッチ回路21は制御信号SW1が出力する‘L’、または‘H’レベルのタイミングによりオン、またはオフ状態のいずれか状態をとる。また、スイッチ回路22は制御信号SW2が出力する‘L’、または‘H’レベルのタイミングによりオン、またはオフ状態のいずれか状態をとる。そして、スイッチ回路23は制御信号SW3が出力する‘L’、または‘H’レベルのタイミングによりオン、またはオフ状態のいずれか状態をとる。以下、特に読み出し電圧VDDR1を生成する第1生成部54の構成について図9を用いて説明する。
<第1生成部54について>
図9は、第1生成部54の回路図である。なお、読み出し電圧VDDR2を生成する第2生成部55は上記第1生成部54と出力する電圧が異なる以外、構成が同一であるため、説明を省略する。図示するように、本実施形態に係る第1生成部54は、電圧発生部60、nチャネル型MOSトランジスタ61、及びpチャネル型MOSトランジスタ62を備えている。なお、MOSトランジスタ61の閾値をVthn、MOSトランジスタ62の閾値をVthpとする。
MOSトランジスタ61のドレイン端にはノードN61が接続され、ゲートには電圧発生部60から電圧V1が与えられ、ソース端にはノードN20が接続されている。そして、ノードN20における電圧VSを出力端子へと出力する。なお、以下、電圧VDDR1を電圧VSとして説明する(第2生成部55の場合は電圧VDDR2)。また、ノードN61には電圧VDDRが供給される。そして、電圧発生部60から与えられる電圧V1を、MOSトランジスタ61の閾値分だけ高い、電圧(VS+Vthn)とすると、ノードN61から印加される電圧VDDRによりノードN20の電位は電圧VSまで充電される。すなわち、MOSトランジスタ61がカットオフするまでノードN20の電位が上昇する。そして、ノードN20の電位が電圧VSよりも大きくなると、MOSトランジスタ61のゲート・ソース間の閾値Vthnよりも大きくなる。これにより、MOSトランジスタ61はオンからオフ状態へと切り替る。その結果、ノードN20の電位は電圧VSか、若しくは電圧VSよりも大きい値でフローティング状態となる。
そして、MOSトランジスタ62のドレイン端には、ノードN20が接続され、ゲートには電圧発生回路60から電圧V2が与えられ、ソース端は接地されている。すなわち、ノードN20においてMOSトランジスタ61のソース端、MOSトランジスタ62のドレイン端が共通接続されている。そして、電圧発生部60から与えられる電圧V2を、ノードN20における電圧VSよりMOSトランジスタ62の閾値分だけ低い、電圧(VS−Vthp)とする。すると、ノードN61から印加される電圧VDDRによりノードN20の電位は電圧VSまで充電され、ノードN20の電位が電圧VSよりも大きくなると、MOSトランジスタ62のゲート・ソース間の電圧は閾値Vthpよりも大きくなる。これにより、MOSトランジスタ62はオフからオン状態へと切り替る。これによって、ノードN20はMOSトランジスタ62を介して接地される。すなわち、フローティングの状態になっていた状態から導通状態へと切り替り、該ノードN20の電位は、電圧VS、若しくは電圧VSよりも大きい値から降下し始める。そして、ノードN20の電位が電圧VSよりも小さくなると、MOSトランジスタ62のゲート・ソース間の電位差が該MOSトランジスタ62の閾値Vthpよりも小さくなるためオフ状態に切り替る。そしてMOSトランジスタ61のゲート・ソース間の電位差が該MOSトランジスタ61の閾値Vthnより大きくなるためオン状態に切り替るため、再度ノードN20の電位が電圧VSへと充電される。
<電圧発生部60の構成例について>
次に、上記電圧発生部60の構成について図10を用いて詳細に説明する。図10は、電圧発生部60の詳細を示した回路図である。
図示するように、電圧発生部60は第1電圧発生部90と第2電圧発生部91とを備える。第1電圧発生部90は前述したMOSトランジスタ61のゲートに電圧V1を与える。そして、第2電圧発生部91は前述したMOSトランジスタ62のゲートに電圧V2を与える。
第1電圧発生部90は比較器74、pチャネル型MOSトランジスタ70、nチャネル型MOSトランジスタ71、抵抗素子72、及び抵抗素子73を備える。MOSトランジスタ70の電流経路の一端はノードN21に接続され、電流経路の他端はノードN30を介してMOSトランジスタ71の電流経路の一端に接続されている。なお、ノードN21からは例えば電圧VDDRが与えられる。MOSトランジスタ71の電流経路の他端はノードN32を介して抵抗素子72の一端に接続され、ゲートはノードN30と共通接続されている。すなわち、MOSトランジスタ71はダイオード接続され、ノードN30の電圧がゲートに供給される。なお、ノードN30における電位を電圧V1とし、この電圧V1がMOSトランジスタ71のゲートに与えられる。すなわち、MOSトランジスタ71の電流経路の一端と他端との電位差と該電流経路の他端とゲートとの電位差とが同値となる。このため、MOSトランジスタ71は5極管動作をする。また、MOSトランジスタ71の閾値をVthn(71)とする。なお、ノードN32の電位を電圧V0とする。そして、ノードN32における電圧V0が抵抗素子72、及び73で分圧される。すなわち、抵抗素子72の他端はノードN31を介して抵抗素子73の一端と接続されており、抵抗素子73の他端は接地されている。また、抵抗素子72の抵抗値はR2、抵抗素子73の抵抗値はR1である。
比較器74の反転入力端子には、例えばBGR回路で生成された基準電圧VREFが供給される。また、抵抗素子72の他端と抵抗素子73の一端とが接続されたノードN31における電圧VM1が比較器74の正入力端子に供給される。すなわち、比較器74は、該比較器74に供給される基準電圧VREFと該ノードN31とにおける電圧VM1とが一致するように、MOSトランジスタ70のオン、またはオフ状態を制御する。すなわち、比較器74は基準電圧VREFと電圧VM1とを比較し、VREF<VM1であると、MOSトランジスタ70のゲートに‘H’レベルの信号を出力する。これにより、MOSトランジスタ70はオフ状態となる。このため、ノードN21からノードN30への電圧の供給は停止される。また、VREF≧VM1であると、比較器74はMOSトランジスタ70のゲートに‘L’レベルの信号を出力する。これにより、MOSトランジスタ70はオン状態となる。このため、ノードN21からノードN30へと電圧が供給され、その結果、ノードN30は電圧V1にまで達する。なお、ノードN30における電圧がV1に達した場合、ノードN31の電位は電圧VREFであることから、ノードN32における電圧V0は下記(6)式で表すことができる。
V0=(1+R2/R1)・VREF (6)
また、前述したようにMOSトランジスタ71の閾値はVthn(71)より、ノードN30の電位、すなわち電圧V1は下記(7)式で表すことができる。
V1=(1+R2/R1)・VREF+Vthn(71) (7)
なお、上式(6)、及び(7)を満たすのは抵抗素子72、73の抵抗値R1、及びR2が十分大きい場合である。また、電圧V1の詳細の値については後述する。
次に第2電圧発生部91について説明する。第2電圧発生部91は比較器80、pチャネル型MOSトランジスタ75、78、抵抗素子76、抵抗素子77、及び抵抗素子79を備える。MOSトランジスタ75の電流経路の一端はノードN22に接続され、電流経路の他端はノードN40を介して抵抗素子76の一端に接続されている。なお、ノードN22からは例えば電圧VDDRが与えられる。なお、ノードN40の電位をV0’とする。そして、ノードN40における電圧V0’が抵抗素子76、及び77で分圧される。すなわち、抵抗素子76の他端はノードN41を介して抵抗素子77の一端と接続されており、該抵抗素子77の他端は接地されている。また、抵抗素子76の抵抗値はR2、抵抗素子77の抵抗値はR1である。
比較器80の反転入力端子には、例えばBGR回路で生成された基準電圧VREFが供給される。また、抵抗素子76の他端と抵抗素子77の一端とが接続されたノードN41における電圧VM2が比較器80の正入力端子に供給される。すなわち、比較器80は、該比較器80に供給される基準電圧VREFと該ノードN41とにおける電圧VM2とが一致するように、MOSトランジスタ75のオン、またはオフ状態を制御する。すなわち、比較器80は基準電圧VREFと電圧VM2とを比較し、VREF<VM2であると、MOSトランジスタ75のゲートに‘H’レベルの信号を出力する。これにより、MOSトランジスタ75はオフ状態となる。このため、ノードN22からノードN40への電圧の供給は停止される。また、VREF≧VM2であると、比較器80はMOSトランジスタ75のゲートに‘L’レベルの信号を出力する。これにより、MOSトランジスタ75はオン状態となる。このため、ノードN22からノードN40へと電圧が供給され、その結果ノードN40は電圧V0’にまで達する。なお、ノードN40における電圧がV0’に達した場合、ノードN41における電圧VM2は電圧VREFと等しくなることから、ノードN40における電圧V0’は下記(8)式で表すことができる。
V0’=(1+R2/R1)・VREF (8)
そして、MOSトランジスタ78の電流経路の一端がノードN40に接続され、電流経路の他端はノードN50を介して抵抗素子79の一端と接続され、ゲートはノードN50に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ78はダイオード接続され、ノードN50の電圧がゲートに供給される。このとき、MOSトランジスタ78は5極管動作をする。すなわち、MOSトランジスタ78の電流経路の一端と他端との電位差と該電流経路の他端とゲートとの電位差とが同値となる。そして、抵抗素子79の他端は接地されている。また、ノードN50における電位を電圧V2とし、該電圧V2がMOSトランジスタ78のゲートに与えられる。そして、ノードN40が電圧V0’にまで達すると、ノードN50における電圧V2は下記(9)式で表すことができる。
V2=(1+R2/R1)・VREF−Vthp(78) (9)
すなわち、ノードN50の電位は(9)式で表す電圧にまで達する。なお、Vthp(78)はMOSトランジスタ78の閾値である。なお、VM1、及びVM2を区別しない場合は、単にVMと呼ぶ。
なお、上式(8)、及び(9)を満たすのは抵抗素子79の抵抗値R3が十分大きい場合である。また、電圧V2の詳細の値については後述する。
なお、図9における電圧発生部60は図10に示す構成以外、以下のような構成をとってもよい。以下、図10と同様に電圧V1、及びV2を出力する構成について図11を用いて説明する。図11は電圧発生回路60の詳細な回路図であり、図10に示す第1電圧発生部90、及び第2電圧発生部91を1つにまとめたものである。すなわち、図10の第1電圧発生部90において比較器74、MOSトランジスタ70、71、抵抗素子72、73をそれぞれ、比較器97、MOSトランジスタ93、94、抵抗素子95、96とし、第2電圧発生部91においてMOSトランジスタ78、抵抗素子79をそれぞれMOSトランジスタ98、抵抗素子99に代えたものである。なお、図11においてノードN51からは電圧VDDRが与えられ、ノードN52からは電圧V1が出力され、ノードN53の電位を電圧V0、ノードN54の電位を電圧VM1、ノードN55からは電圧V2が出力される。また、抵抗素子96、95、及び99の抵抗値はそれぞれ抵抗R1、R2、R3であり、MOSトランジスタ71と78の閾値はそれぞれVthn(71)、Vthp(78)である。以下、説明では特に図10に示す電圧発生回路60を用いて説明する。
<電圧V1、及びV2の詳細について>
次に、上記第1電圧発生部90、及び第2電圧発生部91が出力した電圧V1、及び電圧V2の値の詳細について図12、及び図13を用いて説明する。図12及び図13は、第1電圧発生部90のV−I特性及び第2電圧発生部91のV−I特性である。
まず図12において、縦軸にMOSトランジスタ70、ノードN30、MOSトランジスタ71、抵抗素子72、及び抵抗素子73に流れる電流I(I)を、そして横軸にノードN32における電位を示す。すなわち、横軸において電圧の低い順に電圧VREF、電圧V0、電圧(V1−Vthn(71))、V1となる。また、図中の(a)で示した直線は、抵抗素子72、及び73の負荷線(以下、(a)線と呼ぶことがある)であり、(b)で示した曲線(以下、(b)線と呼ぶことがある)は電流I(I)である。
負荷線の傾きは、1/(R1+R2)であり、該負荷線の傾きは抵抗値R1、R2の値に従って変化する。
また、図示するように、MOSトランジスタ71の電流経路の他端における電位が、該MOSトランジスタ71のゲートの電位から閾値分引いた値と等しくなるまで、該MOSトランジスタ71のチャネル領域には電流I(I)が流れる。すなわち、MOSトランジスタ71における電流経路の他端の電位が電圧(V1−Vthn(71))と等しくなるまでMOSトランジスタ71はオン状態を維持する。また、MOSトランジスタ71はダイオード接続されているため、MOSトランジスタ71の電流経路の一端と他端との電位差が、該他端と該MOSトランジスタ71のゲートとの電位差と等しくなる。すなわち、前述したようにMOSトランジスタ71は5極管動作をする。また、MOSトランジスタ71における電流経路の他端の電位が電圧(V1−Vthn(71))を越えると、該MOSトランジスタ71のゲートと他端との電位差が該MOSトランジスタ71の閾値よりも小さくなるためオフ状態となる。すなわち、電流I(I)は流れなくなる。また、MOSトランジスタ71、及び61は同一のチャネル長を有するものとする。そしてMOSトランジスタ61はチャネル幅W1’、MOSトランジスタ71はチャネル幅W2を有するものとする。すると、MOSトランジスタ61のチャネル領域に流れる電流I(I’)は、I(I)・W1/W1’となる。
また、抵抗素子72の一端、すなわちノードN32の電位、及び抵抗素子72、73に流れる電流I(I)は(b)線と(a)線との交点の値となる。なお該交点における電圧は、MOSトランジスタ71の電流経路の他端における電圧でもある。すなわち、上記V−I特性と負荷線との交点における電圧V0は、電圧V1からMOSトランジスタ71の閾値Vthn(71)を引き、さらにその値から電圧αを引いた値に落ち着く。そして、抵抗値R1、R2が大きくなると、負荷線の傾きは小さくなる。するとノードN32の電圧V0が電圧(V1−Vthn(71))に近づくため、電圧αの値が小さくなる。すなわち電圧αの値は、抵抗素子72、及び73の抵抗値の値によって変化する。すなわち、抵抗素子71、及び73の抵抗値が大きい程αの値は小さくなる。他方、抵抗素子71、及び73の抵抗値が小さい程αの値は大きくなる。このように、電圧V1はノードN32における電位に電圧(Vthn(71)+α)を足した値をとる。また、(b)線の傾きはMOSトランジスタ71のチャネル幅によって変化する。
次に図13を用いて電圧V2の詳細について説明する。縦軸にMOSトランジスタ75、ノードN40、MOSトランジスタ78、ノードN50、及び抵抗素子79に流れる電流I(II)を、そして横軸にノードN55における電位を示す。すなわち、横軸において電圧の低い順に電圧VREF、電圧V2、電圧(V0−Vthp(78)、電圧V0となる。また、図中の(c)で示した直線は抵抗素子79の負荷線(以下、(c)線と呼ぶことがある)であり、(d)線で示した曲線(以下、(d)線と呼ぶことがある)は電流I(II)である。
負荷線の傾きは、1/R3であり、抵抗値R3の値に従って変化する。
また、図13に示すように、MOSトランジスタ78の電流経路の他端、すなわちゲートにおける電位が、該MOSトランジスタ78の一端における電位から閾値分だけ引いた電位と等しくなるまで、該MOSトランジスタ78のチャネル領域には電流I(II)が流れる(以下、(d)線と呼ぶことがある)。すなわち、MOSトランジスタ78における電流経路の他端の電位が電圧(V0−Vthp(78))と等しくなるまでMOSトランジスタ78はオン状態を維持する。また、MOSトランジスタ78はダイオード接続されているため、MOSトランジスタ78の電流経路の一端と他端との電位差が、該他端と該MOSトランジスタ78のゲートとの電位差と等しくなる。すなわち、MOSトランジスタ78は5極管動作をする。また、MOSトランジスタ78における電流経路の他端の電位が電圧(V0−Vthp(78))を越えると、該MOSトランジスタ78のゲートと一端との電位差が該MOSトランジスタ78の閾値よりも大きくなるためオフ状態となる。すなわち、電流I(II)は流れなくなる。また、MOSトランジスタ78、及び62は同一のチャネル長を有するものとする。そしてMOSトランジスタ62はチャネル幅W2’、MOSトランジスタ78はチャネル幅W2を有するものとする。すると、MOSトランジスタ62のチャネル領域に流れる電流I(II’)は、I(II)・W2/W2’となる。
また、抵抗素子79の一端、すなわちノードN50の電位、及び抵抗素子79に流れる電流I(II)は(d)線と(c)線との交点の値となる。なお該交点における電圧は、MOSトランジスタ79の電流経路の他端における電圧でもある。すなわち、上記V−I特性と負荷線との交点における電圧V2は、電圧V0’からMOSトランジスタ79の閾値Vthn(79)を引き、さらにその値から電圧βを引いた値に落ち着く。
そして、抵抗値R3の値が大きくなると、負荷線の傾きは小さくなる。するとノードN50の電圧V2が電圧(V0−|Vthp(78)|)に近づくため、電圧βの値が小さくなる。そして抵抗素子71、及び73の抵抗値が小さい程βの値は大きくなる。すなわち電圧βの値は、抵抗素子79の抵抗値R3の値によって変化する。このように、電圧V2はノードN40における電位から電圧(Vthp(78)+β)を引いた値をとる。そして、MOSトランジスタ78のチャネル幅Wが大きくなると(d)線の傾きは大きくなる。
<比較器74、及び80の構成例について>
次に、上記第1電圧発生部90、及び第2電圧発生部91が備える比較器74、80の構成例の詳細について図14に示す。なお、比較器74、80の構成例は同一であるため、以下では比較器74についてのみ説明する。また、前述したように比較器74、80の正入力端子に与えられる電圧VM1、VM2を単に電圧VMと呼ぶ。図示するように、比較器74はpチャネル型MOSトランジスタ110、111、113、nチャネル型MOSトランジスタ112、114、115、及びリミット回路116を備える。
そして、MOSトランジスタ110の電流経路の一端にはノードN23が接続され、電流経路の他端はノードN24を介してMOSトランジスタ111の電流経路の一端、及びMOSトランジスタ113の電流経路の一端にそれぞれ接続され、ゲートには制御信号SW15が与えられる。なお、ノードN23から例えば電圧VDDRが与えられる。MOSトランジスタ111の電流経路の他端はノードN26を介してMOSトランジスタ112の一端に接続され、ゲートはノードN25に接続されている。MOSトランジスタ112の電流経路の他端はノードN27に接続され、ゲートには電圧VMが与えられる。MOSトランジスタ113の他端はノードN28を介してMOSトランジスタ114の電流経路の一端に接続され、ゲートにはノードN25が接続される。すなわち、MOSトランジスタ113とMOSトランジスタ114とは互いのゲートが共通接続されている。また、ノードN28は出力端子(図中OUTと表記)を介して、MOSトランジスタ70のゲートに接続されている。MOSトランジスタ114の電流経路の他端にはノードN27が接続され、ゲートには基準電圧VREFが与えられる。MOSトランジスタ115の電流経路の一端はノードN27に接続され、他端は接地され、ゲートにはリミット回路116から電圧VLIMが与えられる。なお、リミット回路116の詳細な構成例については後述する。以下、比較器74の動作について説明する。なお、比較器80についても、比較器74の動作と同一であるため省略する。
<比較器74の動作について>
以下、電圧VMと基準電圧VREFとの比較動作につき比較器74を例として説明する。なお、MOSトランジスタ110のゲートには制御信号SW15として‘L’レベルが与えられるものとし、またリミット回路116から電圧VLIMとして‘H’レベルがMOSトランジスタ115のゲートに与えられているものとする。すなわち、MOSトランジスタ110、及び115はオン状態である。また、ノードN28の電位が上昇する場合、出力端子よりMOSトランジスタ70のゲートには‘H’レベルが与えられるものとし、他方、該ノードN28の電位が0[V]へと向かう場合、出力端子よりMOSトランジスタ70のゲートには‘L’レベルが与えられるものとする。
(1)VM<VREFの場合
VM<VREFであることにより、MOSトランジスタ112がオフ状態、MOSトランジスタ114がオン状態であるとする。この場合、MOSトランジスタ112はオフ状態であることからノードN26、N25はフローティングの状態にある。すなわち、MOSトランジスタ112がオン状態でないことから、ノードN26、N25がMOSトランジスタ115により接地されることがない。このため、ノードN26、N25は0[V]よりも高い電位で維持する。よって、MOSトランジスタ111、及び113はオフ状態を維持する。一方、前述したように、MOSトランジスタ114はオン状態であることから、ノードN28、MOSトランジスタ114、ノードN27、MOSトランジスタ115が電気的に接続される。すなわち、ノードN28は0[V]に向かうことから、出力端子からは‘L’レベルが出力される。これにより、図示せぬMOSトランジスタ70はオン状態となる。そして、VM=VREFとなるまで、ノードN31を充電させる。
(2)VM>VREFの場合
VM>VREFであることにより、MOSトランジスタ112がオン状態、MOSトランジスタ114がオフ状態であるとする。この場合、MOSトランジスタ112がオン状態であることからノードN25、N26、MOSトランジスタ112、及びMOSトランジスタ115が電気的に接続される。すなわち、ノードN25、26が接地されるため、該ノードN25、N26の電位が0[V]となる。これにより、MOSトランジスタ111、及び113がオン状態となる。一方、MOSトランジスタ114はオフ状態であるので、ノードN23、MOSトランジスタ110、ノードN24、MOSトランジスタ113、及びノードN28を介して出力端子からは‘H’レベルが出力される。これにより、図示せぬMOSトランジスタ70はオフ状態となる。そして、VM>VREFの状態からVM=VREFとなるまで、ノードN31は放電される。
<リミット回路116の構成例について>
次に、リミット回路116の構成例について図15を用いて説明する。図15は、リミット回路116の回路図である。図示するように、MOSトランジスタ120、122、及び抵抗素子121を備える。また抵抗素子121の抵抗値をR4とする。
MOSトランジスタ120の電流経路の一端はノードN33に接続され、他端は抵抗素子121の一端と接続され、ゲートには制御信号SW12が与えられる。抵抗素子121の他端はノードN29を介してMOSトランジスタ122の電流経路の一端に接続されている。MOSトランジスタ122の電流経路の他端は接地され、ゲートにはノードN35が接続されている。なお、ノードN35とノードN29とが接続されている。すなわち、ノードN35はノードN29を介して抵抗素子121の他端、及びMOSトランジスタ122の電流経路の一端とにそれぞれ接続されている。なお、ノードN33には例えば外部電源からの電圧VDDが与えられる。そして、MOSトランジスタ120の抵抗が十分に小さいとすると、抵抗素子121に流れる電流I(R4)は、下記(10)式で表すことができる。
(R4)=(VDD−Vthn(122))/R4 (10)
なお、MOSトランジスタ122の閾値をVthn(122)とする。
そして、MOSトランジスタ122と図示せぬMOSトランジスタ115とがミラー回路を組んでいるため、該MOSトランジスタ115のチャネル領域には上記(10)式で表した電流I(R4)が流れる。そして、MOSトランジスタ122、及び115のゲートに与えられる電圧VLIMの値に応じて該MOSトランジスタ122、及び115のチャネル領域に流れる電流I(R4)を制御することができる。なお、電圧VLIMの値は、電圧(VDD−Vthn(122))である。そして、制御信号SW12によりMOSトランジスタ120がオン、またはオフ状態に切り替ることにより、MOSトランジスタ115に流れる電流I(R4)を制御する。なお、MOSトランジスタ122におけるノードN29及び35の電位と該MOSトランジスタ122の電流経路の他端との電位差は、図9で説明したMOSトランジスタ70、及び78のように、該MOSトランジスタ122が備える閾値に例えば電圧αを加えた値である。
<本実施形態に係る効果>
本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると以下効果を奏することができる。
(3)動作信頼性を向上することができる(その1)。
本実施形態に係る効果につき、比較例を挙げ以下説明する。本実施形態に係る比較例として、第1電圧発生部90におけるMOSトランジスタ71のチャネル幅Wを小さくし、且つ抵抗素子72、及び73の抵抗値R2、R1を十分大きくした場合を例に挙げて説明する。この場合、図12における(b)線の傾きは小さくなり、且つ(a)線で示した負荷線の傾きは小さくなる。このため、MOSトランジスタ71のチャネル領域に流れる電流I(I)が小さくなり、また電圧の変化に対する電流の変化分が小さくなる。このため、MOSトランジスタ71のチャネル領域に流れる電流が急激に変化すると、MOSトランジスタ71における電圧の変化分が大きくなる。すなわち電流(I)の値が変化することで電圧αの値が変化する幅が大きくなり電圧V0の値が不安定となる。なお、第2電圧発生部91についても同様である。
この点、本実施形態において例えばMOSトランジスタ71のチャネル幅Wを大きくし図12における(b)線の傾きを大きくする。すなわち、(b)線において電圧の変化に対する電流の変化分を大きくする。更に、抵抗素子72、及び73の抵抗値R2、及びR1を調整することでMOSトランジスタ71のチャネル領域にある一定の電流I(I)を流す。すなわち電圧αを少なくとも0[V]より大きくする。より具体的には、MOSトランジスタ71のチャネル領域に電流I(I)として例えば10[μA]程度流れるようなαの値に調整する。すなわち、電流I(I)として例えば10[μA]流すため、MOSトランジスタ71のチャネル幅Wを大きくしつつ抵抗素子72、73の値を調整する。これにより、たとえMOSトランジスタ71のチャネル領域に流れる電流(I)が急激に変化したとしても、MOSトランジスタ71における電圧の変化分が少なく、また該電流の変化に応じて電圧V0の値も安定させることが出来る。つまり、電圧V1を安定して出力することができる。なお、上記効果は第2電圧発生部91においても同様の結果を得ることが出来る。すなわち、電圧βは少なくとも0[V]よりも大きい値であり、MOSトランジスタ78のチャネル領域に流す電流I(II)の大きさに応じて、MOSトランジスタ78のチャネル幅W及び抵抗素子79の値をそれぞれ調整する。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置について説明する。本実施形態においてもNOR型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態において、図8、及び図9に示した第1生成部54の構成を代えたものである。以下、第2の実施形態に係る第1生成部54と異なる構成のみについて図16を用いて説明する。図16は第1生成部54のブロック図である。図示するように、本実施形態に係る第1生成部54は更に、pチャネル型MOSトランジスタ130、nチャネル型MOSトランジスタ132、及びスイッチ素子131を備えている。
<第1生成部54について>
MOSトランジスタ61の電流経路の一端とノードN61との間にMOSトランジスタ130が設けられ、MOSトランジスタ62の電流経路の他端とグランド(0[V])との間にMOSトランジスタ132が設けられ、ノードN20と出力端子との間にスイッチ素子131が設けられている。すなわち、MOSトランジスタ130の電流経路の一端にノードN61が接続され、他端にはMOSトランジスタ61の電流経路の一端が接続され、ゲートには制御信号SW17が与えられる。また、MOSトランジスタ132の電流経路の一端にはMOSトランジスタ62の電流経路の他端が接続され、他端は接地され、ゲートには制御信号SW18が与えられている。また、スイッチ素子131の一端はノードN20に接続され、他端は出力端子に接続されている。そして、スイッチ素子131には制御信号SW19が与えられる。そして、制御信号SW19によりスイッチ素子131はオン、又はオフ状態のいずれかをとる。なお、制御信号SW17乃至SW19のタイミングは図示せぬ制御部により制御される。以下、制御信号SW17乃至SW19のタイミングについて説明する。その他、構成については上記第2の実施形態における第1生成部54と同一であるので説明を省略する。
<制御信号SW17乃至SW19について>
以下、制御信号SW17乃至SW19の動作につき、上記第1生成部54が非動作状態から動作状態へと切り替り、出力端子から電圧VSを出力する場合(以下、(I)とする)と上記第1生成部54が動作状態から非動作状態へと切り替り、それまで出力端子から出力されていた電圧VSが停止される場合(以下、(II)とする)とに分けて説明する。
(I)第1生成部54が出力端子から電圧VSを出力する場合
まず、(I)について図17を用いて説明する。図17は制御信号SW17乃至SW19のタイミングチャートである。まず、ノードN20の電位を電圧VSとするため、時刻t0において図示せぬ制御部はMOSトランジスタ130をオン状態に切り替えるべく制御信号SW17を‘H’レベルから‘L’レベルとする。そして同時刻t0において、制御部はMOSトランジスタ132をオン状態に切り替えるべく制御信号SW18を‘L’レベルから‘H’レベルとする。MOSトランジスタ130、及び132はオフ状態からオン状態へと切り替るため、ノードN20がノードN61から充電される。その後、ノードN20の電圧VSを出力端子へと出力するため、時刻t1において、制御部はスイッチ素子131をオン状態に切り替えるべく、制御信号SW19を‘L’レベルから‘H’レベルとする。MOSトランジスタ131はオフ状態からオン状態へと切り替るため、これによりノードN20の電圧VSが出力端子へと出力される。
(II)第1生成部54が電圧VSを停止する場合
次に(II)について図18を用いて説明する、図18は制御信号SW17乃至SW19のタイミングチャートである。電圧VSの出力を停止させる為、図示するように、時刻t0において、制御部はスイッチ素子131をオフ状態にすべく制御信号SW19を‘H’レベルから‘L’とする。これによりスイッチ素子131はオン状態からオフ状態へと切り替るため、出力端子からノードN20の電圧VSが停止される。その後、ノードN61からノードN20への充電を停止すべく時刻t1において、制御部はMOSトランジスタ130をオフ状態にすべく制御信号SW17を‘L’レベルから‘H’レベルとする。そして同時刻t1において、制御部はMOSトランジスタ132をオフ状態にすべく制御信号SW18を‘L’レベルから‘H’レベルとする。すなわちこれにより、MOSトランジスタ130、及び132はオン状態からオフ状態へと切り替る。
<本実施形態に係る効果>
上記本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、上記効果(3)に加え、下記(4)(5)の効果が得られる。
(4)動作信頼性を向上できる(その2)。
本実施形態に係る高電圧発生回路3であると第1電圧生成部54の出力端子から出力される電圧VSを安定に保つことができる。なお第2電圧生成部55についても同様の効果を得られるため説明を省略する。以下、第1電圧生成部54について詳細に述べる。
例えば、電圧発生部60からの出力が電圧V1、及びV2に固定されていても図16で説明したようなタイミングで制御信号SW17乃至SW19により、MOSトランジスタ130、132、及びスイッチ素子131をそれぞれオン、またはオフ状態切り替えることで、ノードN61からノードN20へと充電が十分なされ、該ノードN20が電圧VSに安定した後、出力端子へと該電圧VSを出力することができる。すなわち、制御信号SW17、SW18によりMOSトランジスタ130、及び132が、スイッチ素子131よりも先にオン状態となることで、ノードN20を電圧VSに安定させることが出来る。このため、生成部16は、出力端子から安定した電圧VSを出力することができる。
一方、出力端子からの電圧VSを停止させる場合も同様である。すなわち、図18で説明したようなタイミングで制御信号SW17乃至SW19により、MOSトランジスタ130、132、及びスイッチ素子131をオン、またはオフ状態に切り替えることで、ノードN20における電圧VSを安定に維持した状態で、出力端子からの出力を停止させることができる。
(5)動作信頼性を向上できる(その3)
また、本実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置における効果につき、比較例として第1電圧生成部54にMOSトランジスタ130、及び132が設けられていない構成を挙げる。比較例における第1電圧生成部54の構成においてMOSトランジスタ130、及び132が設けられていないとすると、たとえ第1電圧生成部54がスタンバイ状態であったとしても、ノードN61、MOSトランジスタ61、ノードN20、MOSトランジスタ62にスタンバイ電流が流れてしまう。この場合、内部電源VDDと電圧VSS(0[V])を用いてポンプ回路15は、生成部16にスタンバイ電流を流すだけのポンピングを行う必要がある。すなわち、ポンプ回路15におけるポンピング処理によりNOR型フラッシュメモリにおける消費電力が大きくなってしまう。
この点、本実施形態に係る高電圧発生回路3、及びそれを備えた半導体記憶装置100であると上記問題を解決することができる。つまり、本実施形態に係る高電圧発生回路3における第1電圧生成部54は、MOSトランジスタ130、及び132を備える。このため、生成部16がスタンバイ状態である場合には、制御信号SW17、及びSW18により該MOSトランジスタ130、及び132をオフ状態とすること第1電圧生成部54にはスタンバイ電流が流れなくなるため、ポンピング処理に伴う消費電力の増大も防止することが出来る。
<変形例>
次に、本実施形態の変形例に係る高電圧発生回路3について図19を用いて説明する。本実施形態に係る変形例は、上記第3の実施形態における第1電圧生成部54、及び55における構成を代えたものである。上記第2の実施形態で説明した第1電圧生成部54と異なる構成にのみ説明する。なお、同じ構成については同一の符号を使用し、第2電圧生成部55については構成が第1電圧生成部54と同一であるため説明を省略する。
本実施形態に係る第1電圧生成部54は、図9に示した第1電圧生成部54の構成に加え、MOSトランジスタ134、抵抗素子135、及び抵抗素子136を備える。MOSトランジスタ134の電流経路の一端はノードN61、及びMOSトランジスタ61の電流経路の一端に接続され、他端は抵抗素子135の一端に接続され、ゲートには制御信号SW20が与えられる。抵抗素子135の他端はノードN34を介して抵抗素子136の一端に接続されている。また、抵抗素子136の他端は接地されている。また、ノードN34はノードN20と出力端子とに接続されている。なお、抵抗素子135、及び136の抵抗値をそれぞれ抵抗R5、R6とする。そして、抵抗R5、R6は、抵抗素子135、及び136に流れるスタンドバイ電流程度の大きさの電流により、ノードN34における電位が電圧VSとなるような十分大きな抵抗値である。
<本実施形態の変形例に係る効果>
本実施形態の変形例に係る電圧発生回路及び半導体記憶装置であると上記(3)乃至(5)に加え、以下の効果を奏することができる。
(6)動作信頼性を向上することができる(その4)。
本実施形態に係る効果につき、図19においてMOSトランジスタ134、抵抗素子135、及び136が設けられていない第1電圧生成部54を比較例として挙げつつ説明する。なお、比較例において同一の構成については同一の符号を使用する。比較例に挙げる第1電圧生成部54でスタンバイ状態であると、ノードN61、MOSトランジスタ61、62にはスタンバイ電流が流れる。すなわち、第1電圧生成部54は電圧VSを出力しない状態である。そして、この状態が長時間継続されると、ノードN20において電圧VSを維持できなくなることがある。すなわち、ノードN20の電位は、電圧VSから値がずれた電圧となる。すると、第1電圧生成部54がスタンバイ状態からアクティブ状態へと移行した際に、出力端子からは所望の電圧VSからずれた電圧が出力されてしまう。
この点につき、本実施形態に係る高電圧発生回路3、及びそれを備えた半導体記憶装置100であると上記問題点を克服することが出来る。本実施形態に係る高電圧発生回路3であると、第1電圧生成部54がたとえスタンドバイ状態であったとしても、抵抗素子135、136に流れる微小な電流により、ノードN34の電位を常に電圧VSに維持することができる。これにより、第1電圧生成部54がスタンドバイ状態からアクティブ状態へと移行した場合であっても、ノードN20は安定した電圧VSを維持しつつ出力端子から出力することが出来る。なお、第1電圧生成部54がスタンドバイ状態である場合、制御信号SW20は‘L’レベルをMOSトランジスタ134のゲートに与える。つまり、MOSトランジスタ134はオン状態となる。そして、生成部16がアクティブ状態となると、制御信号SW20は‘H’レベルをMOSトランジスタ134のゲートに与える。つまり、MOSトランジスタ134はオフ状態となる。
なお、上記第2乃至第3の実施形態に係る高電圧発生回路3であっても、上記第1の実施形態におけるNOR型フラッシュメモリの読み出し動作に適用することができる。
なお、上記第1乃至第3の実施形態に係る高電圧発生回路では、4値のメモリセルトランジスタMTに対して、読み出し電圧VDDR乃至電圧VDDR2を生成したが、読み出し電圧の値の数に限りはない。すなわち、8値のメモリセルトランジスタMTに対して読み出し動作をする場合には、本実施形態に係る高電圧発生回路3は、例えば電圧VDDR乃至電圧VDDR7のような7つの電圧を生成することもできる。なお、電圧VDDR1<電圧VDDR2<・・・<電圧VDDR6<電圧VDDR7なる関係が成立する。
すなわち、上記実施形態に係る半導体記憶装置は、電気蓄積層と制御ゲートとを含み、2ビット以上のデータを保持可能なメモリセルトランジスタを複数含むメモリセルアレイと、前記メモリセルトランジスタの前記制御ゲートに接続されたワード線と、前記ワード線を選択するロウデコーダと、前記ロウデコーダに前記第2電圧を転送する電圧発生回路とを具備し、前記電圧発生回路は前記メモリセルトランジスタから前記データを読み出すべく、読み出しの対象となる前記データに応じて前記第2電圧を低下させていく。
なお、以上MONOS構造について説明したが、FG型の構成をとるメモリセルでもよい。FG型の構成であると、積層ゲートはp型半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された浮遊ゲート(導電層)と、浮遊ゲート上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを含む。
また上記実施形態では、一例としてNOR型メモリセルを備えているものとして説明したが、NAND型フラッシュメモリであってもよい。そして、NAND型フラッシュメモリを構成するメモリセルトランジスタMTは上記MONOS型、またはFG型いずれでもよい。
なお、スイッチ素子31乃至33、スイッチ素子44乃至49、及びスイッチ素子131には制御信号SW1乃至10、及び制御信号SW19の信号と反転した制御信号/SW1乃至10、及び制御信号/SW19が制御信号SW1乃至10、及び制御信号SW19と同時に与えられる。すなわち、これによりスイッチ素子31乃至33、スイッチ素子44乃至49、及びスイッチ素子131がオン状態、またはオフ状態とされる。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1の実施形態に係る電圧発生回路を備えた半導体記憶装置の構成例のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係るメモリセルアレイの回路図。 この発明の第1の実施形態に係るメモリセルトランジスタの閾値分布図。 この発明の第1の実施形態に係る高電圧発生回路のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る高電圧発生回路における制御信号SW11を出力する遅延回路。 この発明の第1の実施形態に係る高電圧発生回路における生成部による電圧切り替え動作を示し、(a)はスイッチSW1、SW2、及びSW3の信号を示すタイムチャートであり、(b)は出力ノードN2における読み出し電圧を示すタイムチャートであり、(c)は制御信号SW2、SW10、及びSW11の信号を示すタイムチャートである。 この発明の第1の実施形態に係る高電圧発生回路による読み出し電圧切り替え動作を示し、ノードN13、14、15、及び出力ノードN2における電圧を示すタイムチャート。 この発明の第2の実施形態に係る高電圧発生回路のブロック図。 この発明の第2の実施形態に係る高電圧発生回路の第1電圧生成部のブロック図。 この発明の第2の実施形態に係る第1電圧生成部の回路図。 この発明の第2の実施形態に係る第1電圧生成部の回路図。 図10に示す第1電圧生成部のI−V特性を示すグラフ。 図10に示す第2電圧生成部のI−V特性を示すグラフ。 図10に示す第1電圧生成部の比較器の構成例を示した回路図。 図14に示すリミット回路の構成例を示した回路図。 この発明の第3の実施形態に係る第1電圧発生部のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る第1電圧発生部による読み出し電圧出力動作を示し、制御信号SW17乃至SW19のタイムチャート。 この発明の第3の実施形態に係る第1電圧発生部による読み出し電圧停止動作を示し、制御信号SW17乃至SW19のタイムチャート。 この発明の第3の実施形態の変形例に係る第1電圧発生部のブロック図。
符号の説明
1…メモリセルアレイ、2…デコーダ、3…高電圧発生回路、4…アクティブ信号生成回路、5、6、8、9、37〜43、121…抵抗素子、7、アクティブ用分圧回路、10…スタンドバイ用分圧回路、12…アクティブ用電圧検知回路、14…スタンドバイ用電圧検知回路、15…ポンプ回路、16…生成部、17・・・スイッチ回路SW、20…メモリセル、31〜33…スイッチ素子、34〜36、50、52…キャパシタ素子、44乃至49…スイッチ素子、57…放電部、51、53、70、71、75、78、110〜115、120、122、130〜136…MOSトランジスタ、74、75…比較器、116…リミット回路

Claims (6)

  1. 第1電圧を発生し、これを第1ノードに出力するポンプ回路と、
    一端が第1ノードに接続され、前記第1電圧を分圧して第2電圧を発生する第1抵抗部を含み、第2ノードにおいて前記第2電圧を出力する第1電圧発生部と、
    前記第2ノードと出力端子とを接続する第1スイッチ素子と、
    前記第2ノードと前記第1スイッチ素子とを接続する配線間に一方の電極が接続され、他方の電極が接地されたキャパシタ素子と
    を具備し、前記キャパシタ素子の容量は、前記出力端子に接続される容量よりも大きく、
    前記第2ノードから前記出力端子に達する配線に存在する寄生抵抗の抵抗値は、前記第1抵抗素子の抵抗値よりも小さい
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  2. 一端が前記第1ノードに接続され、他端が第2スイッチ素子を介して接地され、前記第1電圧を分圧する第2抵抗部を含み、第3ノードにおいて第3電圧を出力する第2電圧発生部と、
    前記第2ノードと前記第3ノードとを接続する第3スイッチ素子と、
    前記第2ノードにおける電荷を放電する放電部と
    を更に備え、前記第2抵抗部は、前記第2スイッチ素子がオン状態とされることにより、前記第2電圧と等しい値の前記第3電圧を発生し、前記第3スイッチ素子は、互いに等電位の前記第2ノードと前記第3ノードとを接続する
    ことを特徴とする請求項1記載の電圧発生回路。
  3. pチャネル型の第1MOSトランジスタと、
    ドレイン端が、前記第1MOSトランジスタのソース端に接続され、ソース端は第1ノードに接続され、ゲートには第1ゲート電圧が印加されるnチャネル型の第2MOSトランジスタと、
    前記第1ノードにソース端が接続され、ゲートには第2ゲート電圧が印加されるpチャネル型の第3MOSトランジスタと、
    ドレイン端が前記第3MOSトランジスタのドレイン端に接続され、且つソース端は接地されたnチャネル型の第4MOSトランジスタと、
    ポンプ回路が発生させる第1電圧に応じて前記第1ゲート電圧、及び前記第2ゲート電圧をそれぞれ発生させる電圧発生部と、
    前記第1ノードにおける電位を第2電圧として出力端に転送、または前記第1電圧を前記出力端に転送するスイッチ回路とを具備し、
    前記スイッチ回路は、前記第1ノードにおける電位を転送する際、前記ゲートに与えられる前記第1ゲート電圧から前記nチャネル型第1MOSトランジスタの閾値を引いた差分、または前記ゲートに与えられる前記第2ゲート電圧から前記pチャネル型第2MOSトランジスタの閾値を引いた差分であるいずれかの前記第2電圧が前記第1ノードに印加された後、前記出力端に前記第2電圧を出力するようオン状態となる
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  4. 電流経路の一端が外部電源に接続され、他端が第1ノードに接続されたpチャネル型の第1MOSトランジスタと、
    電流経路の一端及びゲートが前記第1ノードに接続され、他端が第2ノードに接続されたnチャネル型の第2MOSトランジスタと、
    前記第2ノードにおいて一端が接続され、他端が電位検知の対象となる第3ノードに接続された第1抵抗素子と、
    一端が前記第3ノードに接続され、他端が接地された第2抵抗素子と、
    前記第3ノードにおける電位の検知レベルに応じた基準電位と、前記第3ノードの電圧とを比較し、その比較結果に応じて前記第1MOSトランジスタを制御する比較器と
    を具備し、前記第1ノードにおける電圧が外部に出力される
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  5. 電流経路の一端が外部電源に接続され、他端が第1ノードに接続されたpチャネル型の第1MOSトランジスタと、
    一端が前記第1ノードに接続され、他端が電位検知の対象となる第2ノードに接続された第1抵抗素子と、
    一端が前記第2ノードと接続され、他端が接地された第2抵抗素子と、
    前記第2ノードにおける電位の検知レベルに応じた基準電位と、前記第2ノードの電圧とを比較し、その比較結果に応じて前記第1MOSトランジスタを制御する比較器と、
    電流経路の一端が前記第1ノードに接続され、他端及びゲートがそれぞれ第3ノードに接続されたpチャネル型の第2MOSトランジスタと、
    一端が前記第3ノードに接続され、他端が接地された第3抵抗素子と
    を具備し、前記第3ノードにおける電圧が外部に出力される
    ことを特徴とする電圧発生回路。
  6. 電気蓄積層と制御ゲートとを含み、2ビット以上のデータを保持可能なメモリセルトランジスタを複数含むメモリセルアレイと、
    前記メモリセルトランジスタの前記制御ゲートに接続されたワード線と、
    前記ワード線を選択するロウデコーダと、
    前記ロウデコーダに前記第2電圧を転送する請求項1又は3記載の電圧発生回路と
    を具備し、
    前記電圧発生回路は前記メモリセルトランジスタから前記データを読み出す場合に、読み出しの対象となる前記データに応じて前記第1電圧を出力した後、前記第2電圧を出力させる
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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