JP2010092516A - 電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1電圧を発生し、これを第1ノードに出力するポンプ回路15と、一端が第1ノードに接続され、前記第1電圧を分圧して第2電圧を発生する第1抵抗部37乃至39を含み、第2ノードにおいて前記第2電圧を出力する第1電圧発生部と、前記第2ノードと出力端子とを接続する第1スイッチ素子35、36と、前記第2ノードと前記第1スイッチ素子32、33とを接続する配線間に一方の電極が接続され、他方の電極が接地されたキャパシタ素子34、35とを具備し、前記キャパシタ素子34、35の容量は、前記出力端子に接続される容量30よりも大きく、前記第2ノードから前記出力端子に達する配線に存在する寄生抵抗の抵抗値は、前記第1抵抗素子37乃至39の抵抗値よりも小さい。
【選択図】 図4
Description
図1は、本発明の第1の実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置の構成例を示したものである。図示するように、本実施形態に係る半導体記憶装置100は、メモリセルアレイ1、デコーダ2、高電圧発生回路3、及びアクティブ信号生成回路4を備えている。
メモリセルアレイ1は、データ保持可能な複数の不揮発性のメモリセルを備えている。そしてメモリセルは、例えば電荷蓄積層と制御ゲートを含む積層ゲートを備えたnチャネルMOSトランジスタである。メモリセルの制御ゲートはワード線として機能し、ドレインはビット線に電気的に接続され、ソースはソース線に電気的に接続されている。
次に上記メモリセルトランジスタMTの閾値分布について図3を用いて説明する。図3は、横軸に閾値分布をとり、縦軸にメモリセルトランジスタMTの存在確率を示したグラフである。
次に図1に戻ってデコーダ2について説明する。デコーダ2は、図示せぬ制御部から与えられたロウアドレスに基づいて、メモリセルアレイ1のロウ方向を選択する。すなわち、ワード線WLを選択する。そして、デコーダ2は、選択したワード線WLに対し、高電圧発生回路3が発生させた所定の電圧を印加する。
次に、本実施形態に係る高電圧発生回路3であって、特に読み出し電圧VDDRを発生するための構成の詳細について説明する。
まず、アクティブ信号生成回路4について説明する。アクティブ信号生成回路4は、スイッチ回路SW17に信号RACTIVEを出力する。すなわち、アクティブ信号生成回路4は、高電圧発生回路3がスタンドバイ状態では信号RACTIVEを‘L’レベルとし、アクティブ状態では信号RACTIVEを‘H’レベルとする。なお、アクティブ信号生成回路4は、例えば、チップが選択された事を示すチップイネーブル信号CEBや読み出し動作を規定するATD信号などの入力に基づき信号RACTIVEを生成する。
スイッチ素子17の一端にはノードN1が接続され、他端はアクティブ用分圧回路7の電流経路の一端に接続される。そして、スイッチ素子17は、上記アクティブ信号生成回路4から信号RACTIVEとして‘L’レベルを受け取ると、スイッチをオフ状態とし、‘H’レベルを受け取るとスイッチをオン状態とする。すなわち、スイッチ17がオン状態の場合、ノードN1とアクティブ用分圧回路7とを電気的に接続させ、オフ状態の場合、該ノードN1とアクティブ用分圧回路7とを非導通とさせる。
ポンプ回路15は、例えばチャージポンプを有する。そしてポンプ回路15は、高電圧発生回路3がスタンドバイ状態時には信号CP_Sに基づき、またアクティブ状態時には信号CP_Aに基づいて電圧VDDRを発生し、これをノードN1に出力する。すなわち、スタンドバイ状態からアクティブ状態へと速やかに移行できるように、該スタンドバイ状態においてもポンプ回路15は電圧VDDRを出力する。なお、ポンプ回路15はアクティブ用電圧検知回路12、及びスタンドバイ用電圧検知回路14の各々に対し個別のポンプ回路を設けても良い。
生成部16は、ノードN1を介してポンプ回路15から与えられた電圧VDDRを用いて、メモリセルアレイ1に転送すべき電圧を生成する。生成部16が生成する電圧については後述する。
アクティブ用分圧回路7は抵抗素子5、6、及び11を備える。そして、抵抗素子11の一端は上記スイッチ回路SW17を介して、ノードN1に接続され、該抵抗素子11の他端は、ノードN3を介して抵抗素子5の一端と接続されており、該抵抗素子5の他端はノードN4を介して抵抗素子6の一端と接続されている。そして、抵抗素子6の他端は接地されている。
ブースト回路13は、抵抗素子11の他端と抵抗素子5の一端とが接続されたノードN3に接続されている。そして、ブースト回路13は、スイッチ素子17がオフ状態(スタンドバイ状態)からオン状態(アクティブ状態)に切り替るのに同期して、ノードN3における電圧を昇圧している。
アクティブ用電圧検知回路12は、Enable信号を受信すると該アクティブ用電圧検知回路12に供給された例えば、BGR回路で生成された基準電圧VREFと、ノードN4における電圧VMONAとを比較する。すなわち、アクティブ用電圧検知回路12は、該アクティブ用電圧検知回路12に供給される基準電圧VREFとノードN4における電圧VMONAとが一致するように、ポンプ回路15が出力する電圧VDDRを制御する。そして、アクティブ用電圧検知回路12は、基準電圧VREFと電圧VMONAとを比較し、VREF≦VMONAであると、ポンプ回路15に信号CP_Aとして‘L’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを停止する。またVREF>VMONAであると、アクティブ用電圧検知回路12は、ポンプ回路15に信号CP_Aとして‘H’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを行い出力電圧を上昇させる。なお、Enable信号とは、上記アクティブ用分圧回路に貫流電流IAが流れた後、電圧VMONAが一定値に落ち着くと供給される信号である。
スタンドバイ用分圧回路10は抵抗素子8、及び9を備える。そして、抵抗素子8の一端はノードN1に接続され、該抵抗素子8の他端は、抵抗素子9の一端と接続されており、該抵抗素子9の他端は接地されている。なお、ノードN36において抵抗素子8の他端と抵抗素子9の一端とが接続されている。
スタンドバイ用電圧検知回路14は、該スタンドバイ用電圧検知回路14に供給される例えば、BGR回路で生成された基準電圧VREFと、ノードN36における電圧VMONSとを比較する。すなわち、スタンドバイ用電圧検知回路14は、該スタンドバイ用電圧検知回路14に供給される基準電圧VREFとノードN36における電圧VMONSとが一致するように、ポンプ回路15が出力する電圧VDDRを制御する。具体的には、スタンドバイ用電圧検知回路14は、基準電圧VREFと電圧VMONSとを比較し、VREF≦VMONSであると、ポンプ回路15に信号CP_Sとして‘L’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを停止する。またVREF>VMONSであると、スタンドバイ用電圧検知回路14は、ポンプ回路15に信号CP_Sとして‘H’を出力する。これにより、ポンプ回路15はポンピングを行い、出力電圧を上昇させる。
次に、上記半導体記憶装置100において、生成部16の構成例の詳細について図4を用いて説明する。図4は、生成部16の詳細を示した回路図である。図示するように、生成部16は、寄生キャパシタ素子30、スイッチ素子31乃至33、並びに44乃至47、キャパシタ素子34乃至36、抵抗素子37乃至43、及び放電部57を備える。
なお、転送される電荷をQoutとする。
なお、転送される電荷をQcs2とする。なお、電圧VSSはキャパシタ素子52の他方の電極の電位である。
そして(3)式より、キャパシタ素子52の容量Ccs2は、下記(4)式で表される。
同様の計算をキャパシタ素子50についても計算すると、下記(5)式で表される。
なお、(5)式は、一例として、スイッチ素子33がオン状態に切り替る事で、該寄生キャパシタ素子30がそれまでの電圧VDDR1から電圧VDDR2に遷移する場合を例に挙げた場合に得られる式である。なお、この場合制御信号SW3、及びSW8により、スイッチ素子33とスイッチ素子48とは共にオン状態となる。
次に、本実施形態に係る高電圧発生回路3を備えたNOR型フラッシュメモリの読み出し動作について、例えば図3のワード線WL0を選択ワード線とした場合を例に挙げて以下説明する。なお、本実施形態における読み出し動作は2ビットデータを保持可能なメモリセルトランジスタMTを例に挙げる。
次に上記データの読み出しにおける生成部16の動作について図6(a)〜(c)を用いて説明する。図6(a)〜(c)に各ノードにおける信号、及び電圧を示す。
本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、以下(1)、(2)の効果を奏することが出来る。
(1)動作速度を向上することが出来る(その1)。
また、本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、ワード線WLに転送する最大の読み出し電圧VDDRをポンプ回路15にて生成し、データの読み出し時には読み出し電圧VDDRから低い読み出し電圧例えば、電圧VDDR1など低い読み出し電圧へと切り替えて出力する。すなわち、予め最大の読み出し電圧を設定し、その読み出し電圧から低い読み出し電圧へと切り替える。このため例えば、データの読み出し動作において低い読み出し電圧VDDR2から高い読み出し電圧VDDRへ切り替えた場合に、仮に該電圧VDDRよりも大きい電圧を生成しようとすると、その昇圧動作に時間を要するといった問題を、本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると回避することができる。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置について説明する。本実施形態においてもNOR型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、生成部16の構成を代えたものである。以下、本実施形態に係る生成部16の詳細について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る生成部16の回路図である。
図示するように、本実施形態に係る生成部16は、第1生成部54、第2生成部55、スイッチ回路21乃至23を備える。ノードN1から供給される電圧VDDRは、ノードN60、N61を介して第1生成部54、及び第2生成部55へと与えられる。すなわち、第1生成部54、及び第2生成部55はそれぞれ、ノードN60、及びN61を介してノードN1に接続されている。また、ノードN1から与えられる該電圧VDDRは、スイッチ回路21及びノードN62を介して出力ノードN2へ与えられる。
図9は、第1生成部54の回路図である。なお、読み出し電圧VDDR2を生成する第2生成部55は上記第1生成部54と出力する電圧が異なる以外、構成が同一であるため、説明を省略する。図示するように、本実施形態に係る第1生成部54は、電圧発生部60、nチャネル型MOSトランジスタ61、及びpチャネル型MOSトランジスタ62を備えている。なお、MOSトランジスタ61の閾値をVthn、MOSトランジスタ62の閾値をVthpとする。
次に、上記電圧発生部60の構成について図10を用いて詳細に説明する。図10は、電圧発生部60の詳細を示した回路図である。
また、前述したようにMOSトランジスタ71の閾値はVthn(71)より、ノードN30の電位、すなわち電圧V1は下記(7)式で表すことができる。
なお、上式(6)、及び(7)を満たすのは抵抗素子72、73の抵抗値R1、及びR2が十分大きい場合である。また、電圧V1の詳細の値については後述する。
そして、MOSトランジスタ78の電流経路の一端がノードN40に接続され、電流経路の他端はノードN50を介して抵抗素子79の一端と接続され、ゲートはノードN50に接続されている。すなわち、MOSトランジスタ78はダイオード接続され、ノードN50の電圧がゲートに供給される。このとき、MOSトランジスタ78は5極管動作をする。すなわち、MOSトランジスタ78の電流経路の一端と他端との電位差と該電流経路の他端とゲートとの電位差とが同値となる。そして、抵抗素子79の他端は接地されている。また、ノードN50における電位を電圧V2とし、該電圧V2がMOSトランジスタ78のゲートに与えられる。そして、ノードN40が電圧V0’にまで達すると、ノードN50における電圧V2は下記(9)式で表すことができる。
すなわち、ノードN50の電位は(9)式で表す電圧にまで達する。なお、Vthp(78)はMOSトランジスタ78の閾値である。なお、VM1、及びVM2を区別しない場合は、単にVMと呼ぶ。
次に、上記第1電圧発生部90、及び第2電圧発生部91が出力した電圧V1、及び電圧V2の値の詳細について図12、及び図13を用いて説明する。図12及び図13は、第1電圧発生部90のV−I特性及び第2電圧発生部91のV−I特性である。
次に、上記第1電圧発生部90、及び第2電圧発生部91が備える比較器74、80の構成例の詳細について図14に示す。なお、比較器74、80の構成例は同一であるため、以下では比較器74についてのみ説明する。また、前述したように比較器74、80の正入力端子に与えられる電圧VM1、VM2を単に電圧VMと呼ぶ。図示するように、比較器74はpチャネル型MOSトランジスタ110、111、113、nチャネル型MOSトランジスタ112、114、115、及びリミット回路116を備える。
以下、電圧VMと基準電圧VREFとの比較動作につき比較器74を例として説明する。なお、MOSトランジスタ110のゲートには制御信号SW15として‘L’レベルが与えられるものとし、またリミット回路116から電圧VLIMとして‘H’レベルがMOSトランジスタ115のゲートに与えられているものとする。すなわち、MOSトランジスタ110、及び115はオン状態である。また、ノードN28の電位が上昇する場合、出力端子よりMOSトランジスタ70のゲートには‘H’レベルが与えられるものとし、他方、該ノードN28の電位が0[V]へと向かう場合、出力端子よりMOSトランジスタ70のゲートには‘L’レベルが与えられるものとする。
VM<VREFであることにより、MOSトランジスタ112がオフ状態、MOSトランジスタ114がオン状態であるとする。この場合、MOSトランジスタ112はオフ状態であることからノードN26、N25はフローティングの状態にある。すなわち、MOSトランジスタ112がオン状態でないことから、ノードN26、N25がMOSトランジスタ115により接地されることがない。このため、ノードN26、N25は0[V]よりも高い電位で維持する。よって、MOSトランジスタ111、及び113はオフ状態を維持する。一方、前述したように、MOSトランジスタ114はオン状態であることから、ノードN28、MOSトランジスタ114、ノードN27、MOSトランジスタ115が電気的に接続される。すなわち、ノードN28は0[V]に向かうことから、出力端子からは‘L’レベルが出力される。これにより、図示せぬMOSトランジスタ70はオン状態となる。そして、VM=VREFとなるまで、ノードN31を充電させる。
VM>VREFであることにより、MOSトランジスタ112がオン状態、MOSトランジスタ114がオフ状態であるとする。この場合、MOSトランジスタ112がオン状態であることからノードN25、N26、MOSトランジスタ112、及びMOSトランジスタ115が電気的に接続される。すなわち、ノードN25、26が接地されるため、該ノードN25、N26の電位が0[V]となる。これにより、MOSトランジスタ111、及び113がオン状態となる。一方、MOSトランジスタ114はオフ状態であるので、ノードN23、MOSトランジスタ110、ノードN24、MOSトランジスタ113、及びノードN28を介して出力端子からは‘H’レベルが出力される。これにより、図示せぬMOSトランジスタ70はオフ状態となる。そして、VM>VREFの状態からVM=VREFとなるまで、ノードN31は放電される。
次に、リミット回路116の構成例について図15を用いて説明する。図15は、リミット回路116の回路図である。図示するように、MOSトランジスタ120、122、及び抵抗素子121を備える。また抵抗素子121の抵抗値をR4とする。
なお、MOSトランジスタ122の閾値をVthn(122)とする。
本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると以下効果を奏することができる。
次に、この発明の第3の実施形態に係る電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置について説明する。本実施形態においてもNOR型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態において、図8、及び図9に示した第1生成部54の構成を代えたものである。以下、第2の実施形態に係る第1生成部54と異なる構成のみについて図16を用いて説明する。図16は第1生成部54のブロック図である。図示するように、本実施形態に係る第1生成部54は更に、pチャネル型MOSトランジスタ130、nチャネル型MOSトランジスタ132、及びスイッチ素子131を備えている。
MOSトランジスタ61の電流経路の一端とノードN61との間にMOSトランジスタ130が設けられ、MOSトランジスタ62の電流経路の他端とグランド(0[V])との間にMOSトランジスタ132が設けられ、ノードN20と出力端子との間にスイッチ素子131が設けられている。すなわち、MOSトランジスタ130の電流経路の一端にノードN61が接続され、他端にはMOSトランジスタ61の電流経路の一端が接続され、ゲートには制御信号SW17が与えられる。また、MOSトランジスタ132の電流経路の一端にはMOSトランジスタ62の電流経路の他端が接続され、他端は接地され、ゲートには制御信号SW18が与えられている。また、スイッチ素子131の一端はノードN20に接続され、他端は出力端子に接続されている。そして、スイッチ素子131には制御信号SW19が与えられる。そして、制御信号SW19によりスイッチ素子131はオン、又はオフ状態のいずれかをとる。なお、制御信号SW17乃至SW19のタイミングは図示せぬ制御部により制御される。以下、制御信号SW17乃至SW19のタイミングについて説明する。その他、構成については上記第2の実施形態における第1生成部54と同一であるので説明を省略する。
以下、制御信号SW17乃至SW19の動作につき、上記第1生成部54が非動作状態から動作状態へと切り替り、出力端子から電圧VSを出力する場合(以下、(I)とする)と上記第1生成部54が動作状態から非動作状態へと切り替り、それまで出力端子から出力されていた電圧VSが停止される場合(以下、(II)とする)とに分けて説明する。
まず、(I)について図17を用いて説明する。図17は制御信号SW17乃至SW19のタイミングチャートである。まず、ノードN20の電位を電圧VSとするため、時刻t0において図示せぬ制御部はMOSトランジスタ130をオン状態に切り替えるべく制御信号SW17を‘H’レベルから‘L’レベルとする。そして同時刻t0において、制御部はMOSトランジスタ132をオン状態に切り替えるべく制御信号SW18を‘L’レベルから‘H’レベルとする。MOSトランジスタ130、及び132はオフ状態からオン状態へと切り替るため、ノードN20がノードN61から充電される。その後、ノードN20の電圧VSを出力端子へと出力するため、時刻t1において、制御部はスイッチ素子131をオン状態に切り替えるべく、制御信号SW19を‘L’レベルから‘H’レベルとする。MOSトランジスタ131はオフ状態からオン状態へと切り替るため、これによりノードN20の電圧VSが出力端子へと出力される。
次に(II)について図18を用いて説明する、図18は制御信号SW17乃至SW19のタイミングチャートである。電圧VSの出力を停止させる為、図示するように、時刻t0において、制御部はスイッチ素子131をオフ状態にすべく制御信号SW19を‘H’レベルから‘L’とする。これによりスイッチ素子131はオン状態からオフ状態へと切り替るため、出力端子からノードN20の電圧VSが停止される。その後、ノードN61からノードN20への充電を停止すべく時刻t1において、制御部はMOSトランジスタ130をオフ状態にすべく制御信号SW17を‘L’レベルから‘H’レベルとする。そして同時刻t1において、制御部はMOSトランジスタ132をオフ状態にすべく制御信号SW18を‘L’レベルから‘H’レベルとする。すなわちこれにより、MOSトランジスタ130、及び132はオン状態からオフ状態へと切り替る。
上記本実施形態に係る電圧発生回路及びそれを備えた半導体記憶装置であると、上記効果(3)に加え、下記(4)(5)の効果が得られる。
また、本実施形態に係る高電圧発生回路、及びそれを備えた半導体記憶装置における効果につき、比較例として第1電圧生成部54にMOSトランジスタ130、及び132が設けられていない構成を挙げる。比較例における第1電圧生成部54の構成においてMOSトランジスタ130、及び132が設けられていないとすると、たとえ第1電圧生成部54がスタンバイ状態であったとしても、ノードN61、MOSトランジスタ61、ノードN20、MOSトランジスタ62にスタンバイ電流が流れてしまう。この場合、内部電源VDDと電圧VSS(0[V])を用いてポンプ回路15は、生成部16にスタンバイ電流を流すだけのポンピングを行う必要がある。すなわち、ポンプ回路15におけるポンピング処理によりNOR型フラッシュメモリにおける消費電力が大きくなってしまう。
次に、本実施形態の変形例に係る高電圧発生回路3について図19を用いて説明する。本実施形態に係る変形例は、上記第3の実施形態における第1電圧生成部54、及び55における構成を代えたものである。上記第2の実施形態で説明した第1電圧生成部54と異なる構成にのみ説明する。なお、同じ構成については同一の符号を使用し、第2電圧生成部55については構成が第1電圧生成部54と同一であるため説明を省略する。
本実施形態の変形例に係る電圧発生回路及び半導体記憶装置であると上記(3)乃至(5)に加え、以下の効果を奏することができる。
Claims (6)
- 第1電圧を発生し、これを第1ノードに出力するポンプ回路と、
一端が第1ノードに接続され、前記第1電圧を分圧して第2電圧を発生する第1抵抗部を含み、第2ノードにおいて前記第2電圧を出力する第1電圧発生部と、
前記第2ノードと出力端子とを接続する第1スイッチ素子と、
前記第2ノードと前記第1スイッチ素子とを接続する配線間に一方の電極が接続され、他方の電極が接地されたキャパシタ素子と
を具備し、前記キャパシタ素子の容量は、前記出力端子に接続される容量よりも大きく、
前記第2ノードから前記出力端子に達する配線に存在する寄生抵抗の抵抗値は、前記第1抵抗素子の抵抗値よりも小さい
ことを特徴とする電圧発生回路。 - 一端が前記第1ノードに接続され、他端が第2スイッチ素子を介して接地され、前記第1電圧を分圧する第2抵抗部を含み、第3ノードにおいて第3電圧を出力する第2電圧発生部と、
前記第2ノードと前記第3ノードとを接続する第3スイッチ素子と、
前記第2ノードにおける電荷を放電する放電部と
を更に備え、前記第2抵抗部は、前記第2スイッチ素子がオン状態とされることにより、前記第2電圧と等しい値の前記第3電圧を発生し、前記第3スイッチ素子は、互いに等電位の前記第2ノードと前記第3ノードとを接続する
ことを特徴とする請求項1記載の電圧発生回路。 - pチャネル型の第1MOSトランジスタと、
ドレイン端が、前記第1MOSトランジスタのソース端に接続され、ソース端は第1ノードに接続され、ゲートには第1ゲート電圧が印加されるnチャネル型の第2MOSトランジスタと、
前記第1ノードにソース端が接続され、ゲートには第2ゲート電圧が印加されるpチャネル型の第3MOSトランジスタと、
ドレイン端が前記第3MOSトランジスタのドレイン端に接続され、且つソース端は接地されたnチャネル型の第4MOSトランジスタと、
ポンプ回路が発生させる第1電圧に応じて前記第1ゲート電圧、及び前記第2ゲート電圧をそれぞれ発生させる電圧発生部と、
前記第1ノードにおける電位を第2電圧として出力端に転送、または前記第1電圧を前記出力端に転送するスイッチ回路とを具備し、
前記スイッチ回路は、前記第1ノードにおける電位を転送する際、前記ゲートに与えられる前記第1ゲート電圧から前記nチャネル型第1MOSトランジスタの閾値を引いた差分、または前記ゲートに与えられる前記第2ゲート電圧から前記pチャネル型第2MOSトランジスタの閾値を引いた差分であるいずれかの前記第2電圧が前記第1ノードに印加された後、前記出力端に前記第2電圧を出力するようオン状態となる
ことを特徴とする電圧発生回路。 - 電流経路の一端が外部電源に接続され、他端が第1ノードに接続されたpチャネル型の第1MOSトランジスタと、
電流経路の一端及びゲートが前記第1ノードに接続され、他端が第2ノードに接続されたnチャネル型の第2MOSトランジスタと、
前記第2ノードにおいて一端が接続され、他端が電位検知の対象となる第3ノードに接続された第1抵抗素子と、
一端が前記第3ノードに接続され、他端が接地された第2抵抗素子と、
前記第3ノードにおける電位の検知レベルに応じた基準電位と、前記第3ノードの電圧とを比較し、その比較結果に応じて前記第1MOSトランジスタを制御する比較器と
を具備し、前記第1ノードにおける電圧が外部に出力される
ことを特徴とする電圧発生回路。 - 電流経路の一端が外部電源に接続され、他端が第1ノードに接続されたpチャネル型の第1MOSトランジスタと、
一端が前記第1ノードに接続され、他端が電位検知の対象となる第2ノードに接続された第1抵抗素子と、
一端が前記第2ノードと接続され、他端が接地された第2抵抗素子と、
前記第2ノードにおける電位の検知レベルに応じた基準電位と、前記第2ノードの電圧とを比較し、その比較結果に応じて前記第1MOSトランジスタを制御する比較器と、
電流経路の一端が前記第1ノードに接続され、他端及びゲートがそれぞれ第3ノードに接続されたpチャネル型の第2MOSトランジスタと、
一端が前記第3ノードに接続され、他端が接地された第3抵抗素子と
を具備し、前記第3ノードにおける電圧が外部に出力される
ことを特徴とする電圧発生回路。 - 電気蓄積層と制御ゲートとを含み、2ビット以上のデータを保持可能なメモリセルトランジスタを複数含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルトランジスタの前記制御ゲートに接続されたワード線と、
前記ワード線を選択するロウデコーダと、
前記ロウデコーダに前記第2電圧を転送する請求項1又は3記載の電圧発生回路と
を具備し、
前記電圧発生回路は前記メモリセルトランジスタから前記データを読み出す場合に、読み出しの対象となる前記データに応じて前記第1電圧を出力した後、前記第2電圧を出力させる
ことを特徴とする半導体記憶装置。
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