JP2010087050A - 不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用するNAND型の不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置は、第1チャネル8aと、第1チャネル8aの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域5aと、を有する半導体基板1aと、第1チャネル8aの上に設けられた第1絶縁膜3aと、第1絶縁膜3aの上に設けられた電荷保持層4と、電荷保持層4の上に設けられた第2絶縁膜3bと、第2絶縁膜3bの上に設けられた第2チャネル8bと、第2チャネル8bの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電荷保持層を有するトランジスタ型メモリセルを用いた不揮発性半導体記憶装置とその駆動方法に関わる。
電荷保持層として電荷蓄積層または浮遊電極を有するNAND型フラッシュメモリにおいては、近年の微細化の進行に伴い、単一メモリセル内に保持する電荷数に限界が生じている。保持する電荷数の減少は、操作可能なしきい値範囲の狭窄化に関わる。それゆえ、いわゆる多値化技術の導入が困難になる傾向がある。
こうした微細フラッシュメモリ特有の問題を回避すべく、特許文献1には、メモリセル内の電荷の捕獲位置を新たな情報量として記憶させる不揮発メモリが検討されている。例えば、電荷蓄積層を有するNOR型フラッシュメモリにおいては、チャネル方向の電荷の捕獲位置を制御することにより、単一メモリセルあたり2ビットの情報を記憶させる技術が開示されている。原則として、チャネルと平行方向の電荷の捕獲位置とチャネルと垂直方向の電荷の捕獲位置が新たな情報量を生み出す可能性がある。ところがNAND型フラッシュメモリにおいては、メモリセルトランジスタのソース・ドレインへの電気的なコンタクトが省かれているため、チャネル方向の電荷の捕獲位置に関して制御性がない。また、通常のフラッシュメモリでは、チャネルと垂直方向の電荷の捕獲位置を検出する手段がない。
なお、特許文献2には、電荷蓄積層が一体で、ソース/ドレイン側に個別に書き込む方式のNOR型NMONOSメモリが開示されている。
また、特許文献3には、半導体層と共に上部にSONOSメモリ素子をなす上部積層物と、半導体層の下に備えられて半導体層と共に下部SONOSメモリ素子をなす下部積層物を有するSONOSメモリ装置が開示されている。
米国特許第6,459,622B1号明細書 米国特許出願公開第2007/0076477A1号明細書 米国特許第7,202,521B2号明細書
本発明は、メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用する不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法を提供する。
本発明の一態様によれば、第1チャネルと、前記第1チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体基板と、前記第1チャネルの上に設けられた第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に設けられた電荷保持層と、前記電荷保持層の上に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の上に設けられた第2チャネルと、前記第2チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体層と、を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
本発明の他の一態様によれば、第1チャネルと、前記第1チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体基板と、前記第1チャネルの上に設けられた第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に設けられた電荷保持層と、前記電荷保持層の上に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の上に設けられた第2チャネルと、前記第2チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体層と、を有する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、前記第1チャネルを含むトランジスタのしきい値を読み出し、前記第2チャネルを含むトランジスタのしきい値を読み出し、前記電荷保持層に保持された電荷の蓄積状態に対応した情報を出力することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法が提供される。
本発明によれば、メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用する不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比係数などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比係数が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、電荷保持層として、電荷蓄積層あるいは浮遊電極を有するトランジスタ型メモリセルに適用できる。電荷蓄積層あるいは浮遊電極は、1層である必要はなく、例えば2層あるいは3層であってもよい。また、電荷蓄積層あるいは浮遊電極を、浮遊ドット層(ナノクリスタル層)に置き換えてもよい。
以下、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について、Nチャネル型の電荷蓄積型メモリセルの例を用いて説明する。なお、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、Nチャネル型に限らず、Pチャネル型にも適用可能である。その際、ソース/ドレインあるいは半導体基板の不純物を逆極性とし、半導体基板とゲート電極に印加する電圧を交換することにより、以下の説明が類推でき、適用することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する別の模式的断面図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する模式的平面図である。
すなわち、図3は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置100であるNAND型メモリセルアレイの一部を抜粋した模式的平面図であり、図1は、図3のA−A’線断面図であり、図2は、図3のB−B’線断面図である。すなわち、図1は、ワードラインWLに平行な断面で切断した断面図であり、図2は、ビットラインBLに平行な平面で切断した断面図である。
図1、図2に表したように、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置100は、電荷蓄積型メモリセルであり、半導体基板1aの上に、電荷蓄積層4と、電荷蓄積層4と半導体基板1aとの間に設けられた第1絶縁膜3aと、電荷蓄積層4の上に設けられた第2絶縁膜3bと、を備える。第1絶縁膜3aと第2絶縁膜3bとは、電荷蓄積層4を挟む。この第1絶縁膜3aと電荷蓄積層4と第2絶縁膜3bとが、メモリセルに含まれる。
さらに、第2絶縁膜3bの上に、半導体層1bが設けられている。
半導体基板1aのメモリセル側には、ソース・ドレイン拡散層5aが設けられ、半導体層1bのメモリセル側には、ソース・ドレイン拡散層5bが設けられている。
ただし、ソース・ドレイン拡散層5a、5bのいずれかは、半導体基板1aと半導体層1bとの容量結合によって自発的にチャネルを形成する(例えば、Chang-Hyun Lee, et al, VLSI Tech. Dig., pp. 118-119. 2008、や、Hang-Ting Lue, et al, VLSI Tech. Dig., pp. 140-141. 2008を参照)ことも可能であり、この場合も、不揮発性半導体記憶装置100は、ソース・ドレイン拡散層5a、5bを有するものとする。
このように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置100は、第1チャネル8aと、第1チャネル8aの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域(ソース・ドレイン拡散層5a)と、を有する半導体基板1aと、第1チャネル8aの上に設けられた第1絶縁膜3aと、第1絶縁膜3aの上に設けられた電荷蓄積層(電荷保持層)4と、電荷蓄積層4の上に設けられた第2絶縁膜3bと、第2絶縁膜3bの上に設けられ、第2絶縁膜3b側に設けられた第2チャネル8bと、第2チャネル8bの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域(ソース・ドレイン拡散層5b)と、を有する半導体層1bと、を備えている。
なお、半導体基板1aは、例えば、P型ウェル、P型半導体層(例えばSOI、すなわちSilicon On Insulator層)、及びP型のポリシリコン層等を含む。半導体層1bの特定のトランジスタを選択するために、半導体基板1aはSOI層が好適であり、その場合、隣接するビットライン間に素子分離膜2が形成される。
また、半導体層1bは、例えば、P型のポリシリコン層、N型のポリシリコン層等を含む。半導体層1bの空乏化を避けるために、半導体層1bは、P型のポリシリコン層が好適である。
第1絶縁膜3a、第2絶縁膜3b及び電荷蓄積層4には、酸化シリコン(SiO)、酸窒化シリコン(SiON)、酸化アルミニウム(Al)、酸窒化アルミニウム(AlON)、ハフニア(HfO)、ハフニウム・アルミネート(HfAlO)、窒化ハフニア(HfON)、窒化ハフニウム・アルミネート(HfAlON)、ハフニウム・シリケート(HfSiO)、窒化ハフニウム・シリケート(HfSiON)、酸化ランタン(La)、ランタン・アルミネート(LaAlO)等、様々な材料が適用可能である。また、これらの積層膜であってもよい。
電荷蓄積層4は、浮遊電極または浮遊ドット層(例えばナノクリスタル層)に置き換えてもよい。ここで、浮遊ドット層とは、例えば、半導体や金属からなる粒子(浮遊ドット)が絶縁体のマトリクス中に分散された構造を有する層を意味する。浮遊電極または浮遊ドットに適用可能な材料としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、GaAs、InP等の半導体材料、及びTi、Ta、Au、Al、Mo等の金属材料が適用可能である。ここで言う浮遊ドットとは、大きさが0.5nmから4nmである微粒子のことを指す。単一メモリセルの中に十分な数量の浮遊ドットを収納する必要があるため、浮遊ドットのサイズは、0.5nmから4nmであることがより好ましい。浮遊電極または浮遊ドット層も1層である必要はなく、例えば2層または3層、それ以上の層を有してもよい。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のNANDストリングの行方向の模式的断面図である。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のNANDストリングの列方向の模式的断面図である。
すなわち、図4は、図3のA−A’線断面を含む断面図であり、NANDストリングの行方向、すなわち、ワードラインWLに対応している。そして、図5は、図3のB−B’線断面を含む断面図であり、NANDストリングの列方向、すなわち、ビットラインBLに対応している。
図4に表したように、半導体基板1aの上に、複数の浮遊ゲート型メモリセル(N1〜Nm)が配列されている。各メモリセル(N1〜Nm)に対応するように半導体基板1aの表面部分は、素子分離膜2によって電気的に分離されている。また、各メモリセル(N1〜Nm)は、半導体層1bによって接続されており、半導体層1bのメモリセル側で、かつ、メモリセルの間に、ソース・ドレイン拡散層5bが設けられている。
一方、図5に表したように、各メモリセル(M1〜Mm)の半導体層1bは、隣のNANDストリング列と電気的に分離している。半導体層1bどうしの間の下方の半導体基板1aの表面部分には、ソース・ドレイン拡散層5aが設けられている。
図4、図5に表したように、セレクトトランジスタS1〜S4は、通常のMOSFETで構成することができる。これらセレクトトランジスタS1〜S4のゲート電極は、それぞれセレクトゲートSG1〜SG4に対応する。
上記の浮遊ゲート型のメモリセル及びセレクトトランジスタS1〜S4の上に、層間絶縁膜6(例えば二酸化シリコン)が、厚く堆積される。
図4に表したように、セレクトトランジスタS1に近接しているソース・ドレイン拡散層5bには、ワードラインコンタクトWC1を介してワードラインWL1が接続されている。同様に、セレクトトランジスタS2に近接しているソース・ドレイン拡散層5bには、ワードラインコンタクトWC2を介してワードラインWL2が接続されている。なお、ワードラインコンタクトWC2及びワードラインWL2は、煩雑さを避けるために図示しない。ワードラインWL1と半導体層1bとの間の層間絶縁膜6の部分には、ビットラインBL1があるが、図4においては省略されている。
また、図5に表したように、セレクトトランジスタS3に近接しているソース・ドレイン拡散層5aには、ビットラインコンタクトBC1を介してビットラインBL1が接続されている。同様に、セレクトトランジスタS4に近接しているソース・ドレイン拡散層5aには、ビットラインコンタクトBC2を介してビットラインBL2が接続されている。なお、同様に、煩雑さを避けるために、ビットラインコンタクトBC2及びビットラインBL2は図示しない。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の作用を説明するための模式的断面図である。
すなわち、同図は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置100のメモリセルにおける電荷の状態を例示している。
図6(a)は、電荷の状態の一例であり、電荷蓄積層4には電荷が蓄積されていない状態を例示している。
図6(b)は、別の電荷の状態を例示しており、電荷蓄積層4の半導体基板1aに近い側に、電荷9aが蓄積されている状態を例示している。
図6(c)は、さらに別の電荷の状態を例示しており、電荷蓄積層4の半導体基板1aから遠い側、すなわち、半導体層1bに近い側に、電荷9bが蓄積されている状態を例示している。
図6(d)は、さらに別の電荷の状態を例示しており、電荷蓄積層4の半導体基板1aに近い側と、半導体層1bに近い側とに、電荷9b及び電荷9bが蓄積されている状態を例示している。
このように不揮発性半導体記憶装置100においては、電荷蓄積層4の厚み方向の異なる位置に電荷を蓄積し、そして、蓄積した電荷の厚み方向の位置を読み出すことができる。すなわち、従来の不揮発性半導体記憶装置においては、電荷蓄積層4に蓄積された電荷の量に伴う半導体基板1a側のトランジスタのしきい値の変化を検出することを利用して、情報の記録及び読み出しを行っていたが、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置100においては、メモリセルの上下に、半導体基板1a側のトランジスタと半導体層1b側のトランジスタを設け、これらのトランジスタのしきい値を把握することで、電荷蓄積層4に蓄積された電荷の量と厚み方向の位置の両方を情報として利用することができる。これにより、従来に比べ情報密度を格段に向上することができる。
すなわち、不揮発性半導体記憶装置100においては、メモリセル内に保持する電荷量のみならず、電荷保持層4の層面に対して垂直な方向の電荷の位置、すなわち、チャネルと垂直方向の電荷の位置、を新たな情報量として取り込むことができ、さらなる多値化が可能である。
このように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置100によれば、メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用する不揮発性半導体記憶装置が提供できる。
以下、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作及び駆動方法について詳しく説明する。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施形態として、不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法について説明する。
すなわち、不揮発性半導体記憶装置100のメモリセル内の電荷位置の情報を用いて多値化を行うための、しきい値の読み出し方法について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明するための模式的断面図である。
すなわち、図7は、不揮発性半導体記憶装置100における電荷位置を例示しており、半導体層1bが延びる方向のNANDストリングを、単一メモリセルに関して抜粋したものである。
図7に表したように、電荷蓄積層4に電荷9が蓄積されている。
半導体基板1aに形成されたトランジスタのしきい値を読み出すためには、半導体層1bに電圧を印加する。この際、当該メモリセルの半導体基板1aの表面にチャネルが形成され、半導体基板1aを電流が流れるため、半導体基板1a側のしきい値を読み出すことができる。
一方、半導体層1bに形成されたトランジスタのしきい値を読み出すためには、半導体基板1aに電圧を印加する。この際、当該メモリセルの半導体層1bの表面にチャネルが形成され、半導体層1bを電流が流れるため、半導体層1b側のしきい値を読み出すことができる。
本実施形態の駆動方法、すなわち、読み出し方法においては、半導体基板1a側で検出したしきい値と、半導体層1b側で検出したしきい値を用いて、当該メモリセルの情報の記憶状態を確定させる。
以下、半導体基板1a側で検出したしきい値と、半導体層1b側で検出したしきい値とが、当該メモリセル内の電荷量のみならず、電荷位置に対応した情報を抽出することに対して有効であることを、図7に例示した当該メモリセル内の電荷量及び電荷位置を用いて説明する。
図7に表したように、メモリセルの等価酸化膜厚(Equivalent Oxide Thickness、以下、EOTと称する)をTとし、半導体層1bを基準とした電荷位置(電荷9の半導体基板1aの表面に対して垂直な方向における位置)をxとする(xは、EOTで表示する)。
半導体基板1a側で検出するしきい値と、半導体層1b側で検出するしきい値と、に基準値を設ける。そして、半導体基板1a側で検出するしきい値のその基準値からのずれを、ΔV(sub)とする。そして、半導体層1b側で検出するしきい値のその基準値からのずれを、ΔV(poly)とする。そして、当該メモリセルが保持する電荷量の面密度を、しきい値の基準状態からのずれとして評価し、ΔQとすると、ΔV(sub)及びΔV(poly)は、以下の数式1、数式2で表される。
Figure 2010087050
Figure 2010087050
そして、数式1及び数式2から、電荷量ΔQと電荷位置xは、以下の数式3と数式4で表される。
Figure 2010087050
Figure 2010087050
例えば、従来の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法においては、単体のメモリセルのしきい値は、数式1のみで読み出されるため、電荷量と電荷位置を独立変数として識別することができなかった。これに対し、本実施形態に係る駆動方法においては、電荷量と電荷位置を、数式3と数式4のように、独立変数として扱うことができるため、従来の単一のしきい値読み出しでは提供し得ない情報を読み出すことができる。
このように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法によれば、メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法が提供できる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施形態として、不揮発性半導体記憶装置の書き込み及び消去方法について説明する。すなわち、上記の不揮発性半導体記憶装置100のメモリセルへの書き込み及び消去の方法を説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明するための模式的断面図である。
すなわち、図8は、不揮発性半導体記憶装置100における電荷位置を例示しており、半導体層1bが延びる方向のNANDストリングを、単一メモリセルに関して抜粋したものである。
図8に表したように、半導体基板1aの表面に、ソース・ドレイン拡散層5aが離間して設けられており、ソース・ドレイン拡散層5aどうしの間の上部に、第1絶縁膜3aと、電荷蓄積層4と、第2絶縁膜3bが設けられ、第2絶縁膜3bの上に、半導体層1bが設けられている。
本実施形態の駆動方法における書き込みに際して、半導体層1bに正バイアスを印加して、半導体基板1aから電子を注入する形態を採用する。また、半導体基板1aに正バイアスを印加して、半導体層1bから電子を注入する形態を採用する。
一方、本実施形態の駆動方法における消去に際して、半導体層1bに正バイアスを印加して、半導体層1bから正孔を注入する形態を採用する。また、半導体基板1aに正バイアスを印加して、半導体基板1aから正孔を注入する形態を採用する。
上記の書き込みと消去の両立を達成するための一形態を示すならば、例えば、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bを、絶縁材料の積層構造体とすることができる。すなわち、一例を示すならば、第1絶縁膜3aを、厚さ1nmのSiO膜/厚さ1.5nmのSiN膜/厚さ3nmのSiO膜の積層構造体とし、第2絶縁膜3bを、厚さ1nmのSiN膜/厚さ4nmのSiO膜/厚さ2nmのSiN膜の積層構造体とすることができる。ただし、上記は一例であり、各積層膜構造体の層数や用いる材料については、各種の変形が可能である。
さらに、電荷蓄積層4は、複数の層の積層であってもよい。一例を示すならば、電荷蓄積層4は、SiN膜/AlO膜/SiN膜の積層構造体とすることができる。ただし、上記は一例であり、上記の積層膜構造体の層数や用いる材料については、各種の変形が可能である。
第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bが積層構造を有する場合、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bを流れる、電子電流及び正孔電流を理論的に解析することが可能である。
図9は、本発明の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置における特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。
すなわち、同図(a)は、不揮発性半導体記憶装置100において、半導体基板1aに正バイアスを印加した場合における、半導体基板1aから注入される正孔電流(電流密度)と半導体層1bから注入される電子電流(電流密度)を、酸化膜換算電界に対して表した図である。すなわち、半導体基板1aに正バイアスを印加した場合における、第1絶縁膜3aを流れる正孔電流(基板注入による正孔電流)と、第2絶縁膜3bを流れる電子電流(電極注入による電子電流)と、を例示している。
また、同図(b)は、不揮発性半導体記憶装置100において、半導体層1bに正バイアスを印加した場合における、半導体基板1aから注入される電子電流(電流密度)と半導体層1bから注入される正孔電流(電流密度)を、酸化膜換算電界に対して表した図である。すなわち、半導体層1bに正バイアスを印加した場合における、第1絶縁膜3aを流れる電子電流(基板注入による電子電流)と、第2絶縁膜3bを流れる正孔電流(電極注入における正孔電流)と、を例示している。
なお、同図(a)、(b)において、横軸は、酸化膜換算電界Eeff(MV/cm)を表し、縦軸は電流Jg(A/cm)を表す。
図9(a)に表したように、半導体基板1aに正バイアスを印加した場合には、酸化膜換算電界Eeffが約15MV/cm以下であるバイアス範囲において、半導体層1bからの電子電流が、半導体基板1aからの正孔電流を上回るので、電子の書き込みが可能である。
また、図9(b)に表したように、半導体層1bに正バイアスを印加した場合には、全ての電界領域で半導体基板1aからの電子電流が、半導体層1bからの正孔電流を上回るので、電子の書き込みが可能である。
また、図9(a)に表したように、半導体基板1aに正バイアスを印加した場合、酸化膜換算電界Eeffが約15MV/cm以上であるバイアス範囲において、半導体基板1aからの正孔電流が、半導体層1bからの電子電流を上回るので、消去が可能である。
第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bは、図8で例示して説明した積層構造、材料、膜厚構成に限らず、様々な材料や膜厚の構成を実施することが可能である。
本実施形態に係る駆動方法においては、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bのいずれか一方の正孔電流と、いずれか他方の電子電流と、の上下関係が逆転する酸化膜換算電界を利用することができる。
また、例えば、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bの材料や積層構造によっては、半導体層1bに正バイアスを印加したときの、第1絶縁膜3aを流れる電子電流が、第2絶縁膜3bを流れる正孔電流よりも常に大きく、かつ、半導体基板1aに正バイアスを印加したときの、第1絶縁膜3aを流れる正孔電流が、第2絶縁膜3bを流れる電子電流よりも常に大きくなる。この場合においては、主に半導体基板1aと電荷蓄積層4との間でのみ、電荷のやり取りが行われるため、書き込みを行う場合には、半導体層1bに正のバイアスを印加し、消去を行う場合には、半導体基板1aに正のバイアスを印加する形態を採用することができる。
例えば、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bの材料や積層構造によっては、半導体層1bに正バイアスを印加したときの、第1絶縁膜3aを流れる電子電流が、第2絶縁膜3bを流れる正孔電流よりも常に小さく、かつ、半導体基板1aに正バイアスを印加したときの、第1絶縁膜3aを流れる正孔電流が、第2絶縁膜3bを流れる電子電流よりも常に小さくなる。この場合においては、主に半導体層1bと電荷蓄積層4との間でのみ電荷のやり取りが行われるため、書き込みを行う場合には、半導体基板1aに正のバイアスを印加し、消去を行う場合には、半導体層1bに正のバイアスを印加する形態を採用することができる。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、半導体基板1aの電位を半導体層1bの電位よりも高くしたとき、半導体基板1aから注入され第1絶縁膜3aを通過する正孔電流が、半導体層1bから注入され第2絶縁膜3bを通過する電子電流よりも大きくなる電位が存在する。また、半導体層1bの電位を半導体基板1aの電位よりも高くしたとき、半導体層1bから注入され第2絶縁膜3bを通過する正孔電流が、半導体基板1aから注入され第1絶縁膜3aを通過する電子電流よりも大きくなる電位が存在する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明する模式図である。
すなわち、同図(a)、(b)は、本実施形態に係る一例の不揮発性半導体記憶装置101における特性を例示している。そして、同図(a)は半導体基板1aに正バイアスを印加した場合における、半導体基板1aから注入される正孔電流(電流密度)と半導体層1bから注入される電子電流(電流密度)を、酸化膜換算電界に対して表した図である。そして、同図(b)は、半導体層1bに正バイアスを印加した場合における、半導体基板1aから注入される電子電流(電流密度)と半導体層1bから注入される正孔電流(電流密度)を、酸化膜換算電界に対して表した図である。
そして、同図(c)、(d)は、本実施形態に係る別の不揮発性半導体記憶装置102における特性を例示する図であり、それぞれ、半導体基板1a及び半導体層1bに正バイアスを印加した場合における図である。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る別の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明する模式図である。
すなわち、同図(a)、(b)は、本実施形態に係るさらに別の不揮発性半導体記憶装置103における特性を例示する図であり、それぞれ、半導体基板1a及び半導体層1bに正バイアスを印加した場合における図である。
そして、同図(c)、(d)は、本実施形態に係るさらに別の不揮発性半導体記憶装置104における特性を例示する図であり、それぞれ、半導体基板1a及び半導体層1bに正バイアスを印加した場合における図である。
すなわち、図10(a)〜(d)及び図11(a)〜(d)は、本実施形態に係る4種の不揮発性半導体記憶装置の特性を例示している。
図10(a)、(b)に表したように、不揮発性半導体記憶装置101においては、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きく、高電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも小さい。そして、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界の両方の場合において、半導体基板1aから注入される電子電流が、半導体層1bから注入される正孔電流よりも大きい。この場合は、半導体層1b側から消去を行うことは難しく、半導体基板1a側から消去を行うことができる。なお、この時、複数の電荷蓄積位置の間の絶縁膜は、正孔をブロックし難くすることが望ましい。
また、図10(c)、(d)に表したように、不揮発性半導体記憶装置102においては、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界ともに、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きい。そして、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも大きく、高電界では、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも小さい。この場合は、半導体基板1a側から消去を行うことは難しく、半導体層1b側から消去を行うことができる。なお、この時、複数の電荷蓄積位置の間の絶縁膜は、正孔をブロックし難くすることが望ましい。
また、図11(a)、(b)に表したように、不揮発性半導体記憶装置103においては、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きく、高電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも小さい。そして、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体基板1aから注入される電子電流が、半導体層1bから注入される正孔電流よりも大きく、高電界では、半導体基板1aから注入される電子電流が、半導体層1bから注入される正孔電流よりも小さい。この場合は、半導体基板1a側及び半導体層1b側のいずれからも消去を行うことができる。
すなわち、半導体基板1a側または半導体層1b側のそれぞれから消去を行っても良く、この場合は、複数の電荷蓄積位置の間の絶縁膜は、正孔をブロックし難くしても良いし、正孔をブロックするようにしても良い。また、半導体基板1a側からのみ、または、半導体層1b側からのみ消去を行っても良く、この場合は、複数の電荷蓄積位置の間の絶縁膜は、正孔をブロックし難くすることが望ましい。
また、図11(c)、(d)に表したように、不揮発性半導体記憶装置104においては、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界いずれに場合も、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きい。そして、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界いずれの場合も、半導体基板1aから注入される電子電流が、半導体層1bから注入される正孔電流よりも大きい。この場合は、半導体基板1a側及び半導体層1b側のいずれからも消去を行うことは難しく、例えば、不揮発性半導体記憶装置104に紫外線等を照射することによって消去することができる。
上記において、正孔をブロックし難い絶縁膜は、例えば、以下の構成により実現できる。すなわち、例えば、電荷蓄積層4が下層、中間層、上層の3層からなる積層膜構造を有している場合、下層及び上層として、例えばSiO、Al、HfO等のエネルギー障壁の高い材料を用い、中間層として、例えば、Si、La、Y、STO(SrTiO)等のエネルギー障壁の低いものを用いることで実現できる。また、下層、中間層及び上層として、例えばエネルギー障壁の低い材料を用いることで実現できる。
一方、正孔をブロックし易い絶縁膜は、例えば以下の構成により実現できる。すなわち、例えば、電荷蓄積層4が下層、中間層、上層の3層からなる積層膜構造を有している場合、下層及び上層として、例えばSi、La、Y、STO(SrTiO)等のエネルギー障壁の低いものを用い、中間層として、例えばSiO、Al、HfO等のエネルギー障壁の高い材料を用いることで実現できる。また、下層、中間層及び上層として、例えばエネルギー障壁の高い材料を用いることで実現できる。
なお、上記の下層、中間層及び上層のそれぞれの厚みは、例えば、0.5nm〜20nmとすることができる。
上記で説明した、複数の電荷蓄積位置の間の絶縁膜における正孔に対するブロック特性と同様に、電子に対するブロック特性を、電荷蓄積層4の特性に応じて適合させることができる。
さらに、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、さらに各種の変形が可能である。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る変形例の不揮発性半導体記憶装置の特性を説明する模式図である。
すなわち、同図(a)〜(d)は、半導体基板1aに正バイアスを印加した場合における、半導体基板1aから注入される正孔電流(電流密度)と半導体層1bから注入される電子電流(電流密度)とを、酸化膜換算電界に対して表した図である。そして、同図(e)〜(h)は、半導体層1bに正バイアスを印加した場合における、半導体基板1aから注入される電子電流(電流密度)と半導体層1bから注入される正孔電流(電流密度)とを、酸化膜換算電界に対して表した図である。
図12(a)に表したように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の特性においては、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きく、高電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも小さい。
図12(b)に表したように、別の特性では、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも小さく、高電界では、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きい。
図12(c)に表したように、さらに別の特性では、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界ともに、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも大きい。
図12(d)に表したように、さらに別の特性では、半導体基板1aに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界ともに、半導体層1bから注入される電子電流が、半導体基板1aから注入される正孔電流よりも小さい。
一方、図12(e)に表したように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の特性においては、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも大きく、高電界では、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも小さい。
図12(f)に表したように、別の特性では、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界では、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも小さく、高電界では、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも大きい。
図12(g)に表したように、さらに別の特性では、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界ともに、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも大きい。
図12(h)に表したように、さらに別の特性では、半導体層1bに正のバイアス電圧を印加した時、低電界及び高電界ともに、半導体層1bから注入される正孔電流が、半導体基板1aから注入される電子電流よりも小さい。
そして、例えば、図12(a)に例示した特性と、図12(e)、(f)、(g)、(h)に例示した特性と、をそれぞれ組み合わせて、駆動させることができる。
また、例えば、図12(b)に例示した特性と、図12(e)、(f)、(g)、(h)に例示した特性と、をそれぞれ組み合わせて、駆動させることができる。
また、例えば、図12(c)に例示した特性と、図12(e)、(f)、(g)に例示した特性と、をそれぞれ組み合わせて、駆動させることができる。
さらに、例えば、図12(d)に例示した特性と、図12(e)、(f)、(h)に例示した特性と、をそれぞれ組み合わせて、駆動させることができる。
なお、上記の各種の組み合わせのうち、図12(a)及び図12(h)に例示した組み合わせが、図10(a)、(b)に例示した特性に相当する。
また、上記の各種の組み合わせのうち、図12(c)及び図12(e)に例示した組み合わせが、図10(c)、(d)に例示した特性に相当する。
また、上記の各種の組み合わせのうち、図12(a)及び図12(f)に例示した組み合わせが、図11(a)、(b)に例示した特性に相当する。
また、上記の各種の組み合わせのうち、図12(c)及び図12(h)に例示した組み合わせが、図11(c)、(d)に例示した特性に相当する。
そして、図12(a)〜(h)に例示した各種の特性の組み合わせに適合した駆動方法により、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置を駆動することができる。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法によれば、メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法が提供できる。
(第4の実施の形態)
図13は、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する模式図である。
すなわち、同図は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置110の回路構成を例示している。
図13に表したように、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置110は、各メモリセルが格納されるメモリセルアレイ11と、例えば第2及び第3の実施形態に係る駆動方法に適合する電圧を発生する周辺回路20と、を備える。周辺回路20は、電圧制御回路12と、電圧発生回路13と、半導体基板1a側の読み出しを行う第1読み出し回路14と、半導体層1b側の読み出しを行う第2読み出し回路15と、を有する。
すなわち、不揮発性半導体記憶装置110は、半導体基板1aと半導体層1bとに印加する電圧を発生する電圧発生回路13と、前記電圧を半導体基板1aと半導体層1bとに印加する電圧制御回路12と、半導体層1bに前記電圧を印加したときの第1チャネル8aを含むトランジスタのしきい値を読み出す第1読み出し回路14と、半導体基板1aに前記電圧を印加したときの第2チャネル8bを含むトランジスタのしきい値を読み出す第2読み出し回路15と、を有する周辺回路20をさらに備える。これにより、不揮発性半導体記憶装置110は、電荷蓄積層(電荷保持層)4に保持された電荷の、電荷保持層4の層面に対して垂直な方向の位置(チャネルと垂直方向の電荷の位置)を検出可能とする。すなわち、電荷保持層4に保持された電荷の蓄積状態に対応した情報を出力する。
第1及び第2読み出し回路14、15は、各メモリセルの記憶状態を識別する機能を有する。具体的には、第2の実施形態で説明したように、半導体基板1a側のトランジスタのしきい値と、半導体層1b側のトランジスタのしきい値と、を読み出すことにより、各メモリセルの記憶状態を識別する機能を有する。
以下では、一例として、1つのメモリセル当りに、4ビットの情報が書き込める場合として説明する。
図14は、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置における駆動方法を説明するための模式図である。
すなわち、同図(a)は、4ビットの情報を、半導体基板1a側のしきい値と電荷位置との組み合わせに割り当てた図である。同図(b)は、4ビットの情報を、半導体基板1a側のしきい値と半導体層1b側のしきい値との組み合わせに割り当てた図である。
半導体基板1a側のトランジスタのしきい値は、4値、すなわち、V(sub)、V(sub)、V(sub)、及び、V(sub)、のように読み出すことが可能であるとする。そして、同様に、半導体層1b側のトランジスタのしきい値も、4値、すなわち、V(poly)、V(poly)、V(poly)、及び、V(poly)のように読み出すことが可能であるとする。このとき、数式4を用いて、電荷位置も4値、すなわち、x、x、x、及びxのように識別することが可能である。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置110及びその駆動方法によれば、第1及び第2読み出し回路14、15は、半導体基板1a側のトランジスタのしきい値V(sub)〜V(sub)と、x〜xの全ての組み合わせを使用して、4ビットの情報を割り当てる機能を有する。
また、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置110及びその別の駆動方法によれば、第1及び第2読み出し回路14、15は、半導体基板1a側のトランジスタのしきい値V(sub)〜V(sub)と、半導体層1b側のトランジスタのしきい値V(poly)〜V(poly)と、の全ての組み合わせを使用して、4ビットの情報を割り当てる機能を有する。
これにより、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法によれば、メモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報量として利用する不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法が提供できる。
なお、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法において、半導体基板1a側のトランジスタ及び半導体層1b側のトランジスタのしきい値は、必ずしも4値である必要はない。例えば、1値あるいは2値あるいは3値などでもよく、さらに、5値以上の多くの状態数を有する場合にも、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法は適用可能である。
本発明の例に係る不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板の表面部に離間して形成されたソース・ドレイン拡散層と、前記ソース・ドレイン拡散層の間のチャネル上に形成された電荷蓄積層を含む積層絶縁膜と、係る積層絶縁膜の上に形成された半導体層とを有するメモリセルにおいて、係る半導体層の積層絶縁膜側の表面部にソース・ドレイン拡散層が離間して形成されており、係る半導体層のソース・ドレイン拡散層の間に前記積層絶縁膜を有する。
本発明の例に係る不揮発性半導体記憶装置の別の形態は、半導体基板の表面部に離間して形成されたソース・ドレイン拡散層と、前記ソース・ドレイン拡散層の間のチャネル上に形成された下部絶縁膜と、係る下部絶縁膜の上に形成された浮遊電極と、係る浮遊電極の上に形成された上部絶縁膜と、係る上部絶縁膜の上に形成された半導体層とを有するメモリセルにおいて、係る半導体層の上部絶縁膜側の表面部にソース・ドレイン拡散層が離間して形成されており、係る半導体層のソース・ドレイン拡散層の間に、前記浮遊電極及び上部絶縁膜と下部絶縁膜を有する。
また、係るメモリセルのチャネルと垂直方向の電荷分布を検出するために、半導体層に電圧を印加して、半導体基板のトランジスタのしきい値を読み出すのに加えて、半導体基板に電圧を印加して、半導体層のトランジスタのしきい値を読み出すことによって、メモリセルの記憶状態を抽出する形態を採用する。
また、係るメモリセルのチャネルと垂直方向の電子の電荷分布を制御するために、半導体基板から電子を注入する場合に半導体層に正の電圧を印加し、また、前記半導体層から電子を注入する場合に前記半導体基板に正の電圧を印加することによって、メモリセルの記憶状態を変化させる形態を採用する。
また、係るメモリセルのチャネルと垂直方向の電子の電荷分布を消去するために、半導体基板直上の絶縁膜を通過する正孔電流が、半導体層直下の絶縁膜を通過する電子電流を上回る電圧印加条件が存在するか、半導体層から正孔を注入する場合に、半導体層直下の絶縁膜を通過する正孔電流が、半導体基板直上の絶縁膜を通過する電子電流を上回る電圧印加条件が存在するような形態を採用する。
また、第1チャネルのしきい値と第2チャネルのしきい値をそれぞれ読み出すことによって、チャネルに対して垂直方向の電荷の位置に対応した情報を読み出す機能を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
これにより、メモリセル内に保持する電荷量のみならずチャネルと垂直方向の電荷の位置を新たな情報量として取り込むことができ、さらなる多値化が可能である。
上記説明した各実施形態において、電荷保持層である電荷蓄積層4を、浮遊ドット層や浮遊電極に置き換えることによっても、本発明の実施形態の効果を発揮でき、これによってもメモリセル内に保持する電荷の、チャネルに対して垂直方向の位置を情報として利用する不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法を構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する別の模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する模式的平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のNANDストリングの行方向の模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のNANDストリングの列方向の模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の作用を説明するための模式的断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置における特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。 本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る別の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る変形例の不揮発性半導体記憶装置の特性を説明する模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置における駆動方法を説明するための模式図である。
符号の説明
1a 半導体基板
1b 半導体層
2 素子分離膜
3a 第1絶縁膜
3b 第2絶縁膜
4 電荷蓄積層(電荷保持層)
5a、5b ソース・ドレイン領域
6 層間絶縁膜
8a 第1チャネル
8b 第2チャネル
9、9a、9b 電荷
11 メモリセルアレイ
12 電圧制御回路
13 電圧発生回路
14 第1読み出し回路
15 第2読み出し回路
20 周辺回路
100、101、102、103、104、110 不揮発性半導体記憶装置
BC1、BC2 ビットラインコンタクト
BL、BL1、BL2 ビットライン
M1〜M3、Mn、N1〜N3 メモリセルトランジスタ
S1、S2、S3、S4 セレクトトランジスタ
SG1、SG2、SG3、SG4 セレクトゲート
WC1、WC2 ワードラインコンタクト
WL、WL1、WL2 ワードライン

Claims (16)

  1. 第1チャネルと、前記第1チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体基板と、
    前記第1チャネルの上に設けられた第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の上に設けられた電荷保持層と、
    前記電荷保持層の上に設けられた第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜の上に設けられた第2チャネルと、前記第2チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体層と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記電荷保持層は、電荷蓄積層を含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記電荷保持層は、電荷蓄積層を含む複数層の絶縁膜からなる積層構造体を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記電荷保持層は、半導体または金属からなる粒子が絶縁体中に分散した浮遊ドット層を含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記電荷保持層は、半導体または金属からなる粒子が絶縁体中に分散した浮遊ドット層を含む複数層の絶縁膜からなる積層構造体を含むことを特徴とする請求項1または4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記電荷保持層は、浮遊電極を含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記電荷保持層は、絶縁層によって離間して積層されて設けられた複数の浮遊電極層を有する積層構造体を含むことを特徴とする請求項1または6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記半導体基板は、SOI(Silicon On Insulator)を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記半導体基板の電位を前記半導体層の電位よりも高くしたとき、
    前記半導体基板から注入され前記第1絶縁膜を通過する正孔電流が、前記半導体層から注入され前記第2絶縁膜を通過する電子電流よりも大きくなる電位が存在することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記半導体層の電位を前記半導体基板の電位よりも高くしたとき、
    前記半導体層から注入され前記第2絶縁膜を通過する正孔電流が、前記半導体基板から注入され前記第1絶縁膜を通過する電子電流よりも大きくなる電位が存在することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記半導体基板と前記半導体層とに印加する電圧を発生する電圧発生回路と、
    前記電圧を前記半導体基板と前記半導体層とに印加する電圧制御回路と、
    前記半導体層に前記電圧を印加したときの前記第1チャネルを含むトランジスタのしきい値を読み出す第1読み出し回路と、
    前記半導体基板に前記電圧を印加したときの前記第2チャネルを含むトランジスタのしきい値を読み出す第2読み出し回路と、
    を有する周辺回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 第1チャネルと、前記第1チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体基板と、前記第1チャネルの上に設けられた第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜の上に設けられた電荷保持層と、前記電荷保持層の上に設けられた第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜の上に設けられた第2チャネルと、前記第2チャネルの両側に設けられたソース領域及びドレイン領域と、を有する半導体層と、を有する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    前記第1チャネルを含むトランジスタのしきい値を読み出し、
    前記第2チャネルを含むトランジスタのしきい値を読み出し、
    前記電荷保持層に保持された電荷の蓄積状態に対応した情報を出力することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  13. 前記半導体基板の電位よりも前記半導体層の電位を高くする電圧を、前記半導体基板と前記半導体層との間に印加して、前記半導体基板から前記電荷保持層に電子を注入し、
    前記電荷保持層における電荷の蓄積状態を変化させることを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  14. 前記半導体層の電位よりも前記半導体基板の電位を高くする電圧を、前記半導体基板と前記半導体層との間に印加して、前記半導体層から前記電荷保持層に電子を注入し、
    前記電荷保持層における電荷の蓄積状態を変化させることを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  15. 前記半導体基板の電位よりも前記半導体層の電位を高くする電圧を、前記半導体基板と前記半導体層との間に印加して、前記半導体層から前記電荷保持層に正孔を注入し、
    前記電荷保持層における電荷の蓄積状態を変化させることを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  16. 前記半導体層の電位よりも前記半導体基板の電位を高くする電圧を、前記半導体基板と前記半導体層との間に印加して、前記半導体基板ら前記電荷保持層に正孔を注入し、
    前記電荷保持層における電荷の蓄積状態を変化させることを特徴とする請求項12記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
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